JP4381935B2 - 通信制御システム、このシステムを構成する通信装置、情報提供装置、管理装置、中継装置、上記システムにおける制御方法、制御プログラム、および記録媒体 - Google Patents

通信制御システム、このシステムを構成する通信装置、情報提供装置、管理装置、中継装置、上記システムにおける制御方法、制御プログラム、および記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4381935B2
JP4381935B2 JP2004253626A JP2004253626A JP4381935B2 JP 4381935 B2 JP4381935 B2 JP 4381935B2 JP 2004253626 A JP2004253626 A JP 2004253626A JP 2004253626 A JP2004253626 A JP 2004253626A JP 4381935 B2 JP4381935 B2 JP 4381935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
communication
information
connection
unit
identification information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004253626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006074296A (ja
Inventor
和也 尾山
慎一 土谷
正雄 藤本
佳輝 松下
桂 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2004253626A priority Critical patent/JP4381935B2/ja
Publication of JP2006074296A publication Critical patent/JP2006074296A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4381935B2 publication Critical patent/JP4381935B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Cash Registers Or Receiving Machines (AREA)
  • Meter Arrangements (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Sub-Exchange Stations And Push- Button Telephones (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント(基地局)を介しての通信を制御する通信制御システム、このシステムを構成する通信装置、情報提供装置、管理装置、中継装置、上記システムにおける制御方法に関するものである。
近年、高速で大容量のデータ通信が可能なブロードバンドが広く普及している。このブロードバンドの普及によって、非特許文献1,2に示すようなIP電話による無料通話サービスが提供され始めている。
非特許文献1には、ファーストフード店において専用の電話で国内3分間のみ無料通話が可能な無料公衆IP電話が紹介されている。非特許文献2には、利用者が受話器を取り、電話番号をダイヤルすると、カラー液晶表示画面に数分間コマーシャルが流れ、このコマーシャルの後に、どこへでも数分間無料通話を行うことが可能な機器が紹介されている。
また、最近では、個人が所有する情報端末(例えば、携帯電話)においても、無線LANに接続可能な送受信モジュールが内蔵されたものが提案されている。このような携帯電話を用いて無線LANに接続することによって、例えば、無料のホットスポット(登録商標)内において無線LANを介したIP電話が実現する。
"施設・サービスのご紹介 McBBフォン"、[online]、[平成16年8月24日検索]、インターネット<URL:http://www.mcdonalds.co.jp/shop/service/bbphone/bbphone.html> "MOSIVO"、[online]、[平成16年8月24日検索]、インターネット<URL:http://www.p-change.com/j/prd/mos/e_01.html> 甲斐祐樹、"ソフトバンクBB、BBフォンと携帯電話の相互接続050番号提供を予定"、2003年11月4日掲載、[online]、[平成16年8月24日検索]、インターネット<URL:http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2003/11/04/986.html>
ところで、無料のホットスポット(登録商標)においてIP電話から公衆回線に電話をする場合には、IP電話から公衆回線への接続料が別途必要となる(非特許文献3参照)。そこで、現状では個人所有の携帯電話を無料のホットスポット(登録商標)内でLAN接続しても、携帯電話の使用者へ課金できるようなシステムが存在しないため、別途接続料金が必要となる公衆回線への接続はできないようになっている。このように、現状のシステムでは、無料スポット内での個人所有の携帯電話を用いたIP電話の利用については、利用範囲が大きく制限されてものとなっている。
また、上記非特許文献1,2に記載の無料通話に関しては、IP電話で公衆回線に接続することは可能であるが、どちらも特定の場所に設置された固定電話であり、利便性が低い。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイント(基地局)を介しての通信を外部から制御することができる通信制御システムを実現することにある。
本発明にかかる通信制御システムは、上記の課題を解決するために、通信装置が中継装置を介して外部の通信網および管理装置と通信可能な通信制御システムであって、上記通信装置は、識別情報を記憶する記憶部と、無線LANによって中継装置に接続する接続部と、中継装置を介して管理装置へ識別情報を送信する識別情報送信部とを有し、上記管理装置は、上記通信装置と通信を行う通信部と、通信部を介して通信装置から取得した識別情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を中継装置に制御させるための接続情報を生成し、通信部に中継装置へ送信させる制御を行う管理制御部とを有し、上記中継装置は、上記管理装置から受信した接続情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を制御する中継制御部を有することを特徴としている。
上記の構成によれば、管理装置が、通信装置から受信した識別情報に基づいて、管理装置の管理制御部内で接続情報を生成して、中継装置へ送信する。また、中継装置の中継制御部は、上記接続情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信の制御を行う。
つまり、通信装置は、識別情報によって管理装置に認識され、この識別情報に基づいて生成された接続情報が中継装置に送信されることで、中継装置による制御の下で、中継装置を介して外部の通信網との通信が可能となる。
従って、本発明の通信制御システムによれば、携帯電話などのような個人が所有する通信装置を用いて、無線LANを介して公衆回線などの外部の通信網への接続が可能となる。例えば、インターネットを利用してホームページの閲覧やメールの送受信、IP電話等を利用することが可能となる。
なお、上記「無線LAN」の範疇には、Bluetooth(登録商標)も含まれるものとする。
本発明の通信制御システムは、識別情報を提示する情報提供装置をさらに備え、かつ、上記通信装置が、上記情報提供装置によって提示された上記識別情報を取得する識別情報取得部を有するとともに、該取得した識別情報を識別情報送信部が管理装置へ送信するものであってもよい。
上記の構成によれば、外部の情報提供装置から通信装置に識別情報を供給できる。
例えば、ハンバーガーショップなどのファーストフード店のレジに情報提供装置を設けた場合、通信装置の使用者が支払った対価(例えば、携帯電話の使用者が、購入した商品に対して支払った金額支払った金額やポイント)に相当する識別情報を付与することができる。この場合、通信装置の使用者が支払った対価に応じた時間や料金分だけ、通信装置を中継装置に無線LANにより接続させて、外部のネットワークに接続させることが可能となる。
本発明の通信制御システムにおいて。上記情報提供装置は、通信装置の使用者が支払った対価に対応した識別情報を提示するとともに、上記識別情報に基づいて生成される接続情報は、上記対価に基づいて決定されてもよい。
これによれば、使用者が支払った対価から接続可能金額(つまり、IP電話として接続可能な通話料金)を算定する方法を設定しておくことで、この設定された方法に基づいて支払った対価に応じた接続可能金額あるいは接続可能時間を決定することができる。
また、上記の通信制御システムにおいて、上記対価は、上記使用者が商品を購入したときに支払う額に基づいて決定されてもよい。
また、上記対価に基づいて決定される接続可能金額は、使用者が商品を購入したときに支払う額に含まれる平均サービス提供料よりも多くなるように設定されてもよい。
上記情報提供装置は、上記識別情報をレシート番号としてレシート上に記録して発行するための記録部を備えていてもよい。
上記レシート番号は、チェックサムが付加されて提示されてもよい。これによれば、レシートの偽造を防止することができる。
本発明の通信制御システムにおいて、上記管理装置は、上記接続情報と上記識別情報とが関連付けられて格納された情報記憶部を有し、上記管理制御部が、上記通信装置より取得した識別情報と一致する、上記情報記憶部内の識別情報に対応する接続情報を上記中継装置に送信するものであってもよい。
上記の構成によれば、上記通信装置より取得した識別情報に対応する接続情報を情報記憶部から容易に読み出すことができる。
本発明の通信制御システムにおいて、上記中継制御部は、上記通信装置によるIP電話の利用を制御する機能を有し、上記接続情報に含まれるIP電話の接続を制御するための情報に基づき、IP電話の利用が接続可能時間を超えた場合には、IP電話の接続を切断するものであってもよい。
上記の構成によれば、接続可能時間に応じてIP電話の接続を切断することができる。そのため、例えば、通信装置の使用者が支払った金額等に応じてIP電話の利用時間を制御することができる。
本発明の通信制御システムにおいて、上記中継装置は、上記通信装置において使用者に報知情報を提示するための制御コマンドを通信装置へ送信する報知情報送信部を備えていてもよい。
ここで、報知情報は、通信装置のユーザに報知することが望ましい情報である。報知情報の例としては、通信状態、残り時間、CMなどが挙げられる。また、報知情報は、メッセージの表示や音声出力、振動などの形態でユーザに提示することができる。上記報知情報送信部は、メッセージの内容そのものを送信してもよいし、通信装置にあらかじめ格納されているメッセージ等を選択するコマンドであってもよい。
それゆえ、上記の構成によれば、外部の通信網との接続中にユーザが知りたい情報を得ることができるため、利便性が向上する。
また、上記報知情報送信部は、上記通信装置の通信相手先にも報知情報を提示してもよい。本発明では、例えば、報知情報をユーザに音声出力する場合、相手側にも同様の合成信号を送信することによって、上記のように通信相手先にも報知情報を提示することができる。
上記報知情報は、メッセージ、画面表示、振動のうちの何れかであってもよい。また、上記報知情報として、メッセージ、画面表示、振動の何れか1つのみではなく、これらのうちの複数を組み合わせて利用してもよい。
また、本発明にかかる通信装置は、上記通信制御システムを構成する通信装置であって、無線LANによって中継装置に接続する接続部と、情報提供装置によって提示された識別情報を取得する識別情報取得部とを備え、上記接続部は、中継装置を介して上記識別情報を管理装置へ送信するとともに、上記識別情報に基づいて生成された接続情報を受信し、該接続情報に基づいて中継装置と無線LAN接続を行うことを特徴としている。
上記の通信装置を利用すれば、中継装置とのLAN接続を介して、公衆回線などの外部の通信網への接続が可能となり、携帯電話などとの通信を行うことができる。
本発明の通信装置において、上記接続情報には、通信装置によるIP電話の利用を制御するための情報が含まれており、IP電話の利用が接続可能時間を超えた場合には、上記接続部は、上記接続情報に基づき、IP電話の接続を切断してもよい。
また、本発明にかかる管理装置は、上記通信制御システムを構成する管理装置であって、中継装置を介して通信装置と通信を行う通信部と、通信部を介して通信装置から取得した識別情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を中継装置に制御させるための接続情報を生成し、通信部に通信装置へ送信させる制御を行う管理制御部とを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記の通信制御システムにおいて、管理装置が、通信装置から受信した識別情報に応じた接続情報を中継装置へ送信し、通信装置と外部の通信網との接続を制御することができる。
本発明の制御プログラムは、上記の管理装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の管理制御部として機能させる。
また、本発明の記録媒体は、上記の制御プログラムを記録したコンピュータの読み取り可能な記録媒体である。
また、本発明にかかる情報提供装置は、上記通信制御システムを構成する情報提供装置であって、通信装置の使用者が支払った対価を入力する対価入力部と、上記対価を管理装置へ通知するとともに、上記対価に対応して付与された識別情報を送受信する管理装置接続部と、上記識別情報を提示する識別情報提示部とを備えることを特徴としている。
上記の情報提供装置では、通信装置の使用者が支払った対価に対応して識別情報を付与するため、通信装置の使用者が支払った対価に応じて接続情報(例えば、外部の通信網との接続可能時間、あるいは、IP電話の接続可能時間)の設定を行うことができる。
なお、上記対価は、携帯電話の使用者が、管理装置の管理者に支払った金額やポイントであってもよいし、管理装置の管理者が経営する店舗において販売される商品を購入するときに支払う金額やポイントであってもよい。
また、本発明にかかる中継装置は、上記通信制御システムを構成する中継装置であって、接続されている通信装置から受信した識別情報を管理装置へ送信するとともに、管理装置から受信した接続情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を制御する中継制御部を有することを特徴としている。
上記の構成によれば、上記の通信制御システムにおいて、中継装置は、通信装置から受信した識別情報に応じた接続情報を管理装置から受信し、通信装置と外部の通信網との通信を制御することができる。
また、本発明の制御プログラムは、上記の中継装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の中継制御部として機能させる。
また、本発明の記録媒体は、上記の制御プログラムを記録したコンピュータの読み取り可能な記録媒体である。
本発明にかかる制御方法は、通信装置が中継装置と無線LANによって接続されるとともに、通信装置が中継装置を介して外部の通信網および管理装置と通信可能な通信制御システムにおける制御方法であって、上記管理装置にて、
1)通信装置の記憶部に記憶されている識別情報を通信装置から上記中継装置を介して取得するステップと、
2)取得した上記識別情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を中継装置に制御させるための接続情報を生成するステップと、
3)生成した接続情報を通信装置へ送信するステップと、
上記中継装置にて、
4)上記接続情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を制御するステップと、
を含むことを特徴としている。
上記の方法によれば、通信装置に記憶された識別情報に基づいて、管理装置の管理制御部内で接続情報が生成される。さらに、管理制御部では、通信部に対して特定の通信装置へ送信させるという制御が行われる。また、中継装置の中継制御部では、上記接続情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信の制御が行われる。
つまり、通信装置は、識別情報によって管理装置に認識され、この識別情報に基づいて生成された接続情報が中継装置を介して送信されることで、中継装置を介して外部の通信網との通信が可能となる。
従って、本発明の通信制御システムの制御方法によれば、携帯電話などのような個人が所有する通信装置を用いて、無線LANを介して公衆回線などの外部の通信網への接続が可能となり、携帯電話などとの通信を行うことができる。
なお、上記の通信装置、中継装置、管理装置、情報提供装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記の装置の各部として動作させることにより上記の通信装置、中継装置、管理装置、情報提供装置をコンピュータにて実現させる制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明にかかる通信制御システムは、以上のように、識別情報を記憶する記憶部と、無線LANによって中継装置に接続する接続部と、中継装置を介して管理装置へ識別情報を送信する識別情報送信部とを有する通信装置と、上記通信装置と通信を行う通信部と、通信部を介して通信装置から取得した識別情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を中継装置に制御させるための接続情報を生成し、通信部に中継装置へ送信させる制御を行う管理制御部とを有する管理装置と、上記管理装置から受信した接続情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を制御する中継制御部を有する中継装置とを備えることを特徴としている。
従って、本発明の通信制御システムによれば、携帯電話などのような個人が所有する通信装置を用いて、無線LANを介して公衆回線などの通常、送信者・機器の特定と、料金が必要な外部の通信網への接続が可能となる。例えば、インターネットを利用してホームページの閲覧やメールの送受信、IP電話等を利用することが可能となるという効果を奏する。また、通信権を確認し、課金先を明確にして、別途通話者以外から支払いが可能にすることで、携帯電話等へ電話を、通話者が無料で通話を行うことが出来る。
本発明の実施の一形態について説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態では、本発明の通信制御システムの一例として、携帯電話(通信装置)の使用者が、予め支払いをしておくことで、無料ホットスポット(登録商標)内において、携帯電話の無線LAN接続を行い、この携帯電話を用いてIP電話から公衆回線への接続を可能とする通信制御システムについて説明する。
まず、本実施の形態にかかる通信制御システムについて、図1および図2を用いて大略的に説明する。
本実施の形態の通信制御システムは、ファーストフード店内に設置されているファーストフード店サーバ(管理装置)300およびPOS端末(情報提供装置)200と、ファーストフード店内あるいはその近くに設置されているアクセスポイント(中継装置)400、および、ファーストフード店の顧客である個人が所有する携帯電話(通信装置)100から構成されている。
この通信制御システムでは、携帯電話100の使用者が、ファーストフード店において商品を購入するときに、支払った金額(対価)、支払った時間、(使用者が顧客登録されている場合には、会員No.も)などの支払い条件を、POS端末200に備えられた操作入力装置(対価入力部)212(図6参照)に入力する。POS端末200は、ファーストフード店サーバ(以下、サーバと呼ぶ)300と通信可能に接続されているため、入力された支払い条件をサーバ300へ送信する。サーバ300では、送信された支払い条件に対応してレシート番号(識別情報)を決定するとともに、無線LAN設定情報、支払い条件から接続(通話)可能時間、通話可能金額などの接続条件に関する情報(接続情報)などが設定される。これらの情報は、サーバ300内のサーバ・データ記憶部321にデータリスト(図7参照)として格納される。なお、本実施の形態では、レシート番号をサーバ300が決定する場合の構成について説明するが、本発明はこれに限定されず、POS端末がレシート番号を決定、および、接続条件(接続情報)の設定を行ってもよい。
サーバ300で設定された識別情報、無線LAN設定情報、接続情報は、再びPOS端末200へ送信され、POS端末200では、これらの情報、および、レシート番号およびLAN設定情報が記載されたバーコードを印刷したレシートRを発券する。携帯電話100の使用者は、このレシートRに印刷されたバーコードを、携帯電話に備えられた操作入力装置112(識別情報取得部)(図3参照)から入力する。入力されたバーコードにはレシート番号、無線LAN設定情報が含まれており、このレシート番号およびLAN設定情報は内部の携帯電話記憶部121に記憶される。
なお、このLAN設定情報については、必ずしもバーコード内に含まれていなくてもよい。LAN設定情報がバーコード内に含まれている場合には、携帯電話100がバーコードを読み取ることによって、自動でAP400との無線LAN接続の設定が行われる。一方、LAN設定情報がバーコード内に含まれていない場合には、携帯電話100の操作入力装置112から無線LAN設定の操作を行うことによって、無線LAN接続を行う。
携帯電話100がアクセスポイント400と無線LANの接続を確立したとき、レシート番号の情報は、アクセスポイント(以下、APと呼ぶ)400を介してサーバ300に送信される。送信されたレシート番号と、サーバ・データ記憶部内321内に記憶されているデータリストの中から携帯電話100から送信されたレシート番号と一致するレシート番号に対応する接続情報を選択して読み出す。そして、読み出された接続情報は、通信部330(図4参照)からAP400へと送信される。
AP400では、送信された接続情報に基づいて、まず、携帯電話100との無線LAN接続の設定が行われる。これによって、無料ホットスポット内における無線LAN使用が可能となる。
また、AP400は、中継機器60を介してキャリア網80と接続されており、公衆回線を通じた通信が行えるような構成となっている。そのため、携帯電話100は、無線LAN接続によって、キャリア網(外部の通信網)80との通信が可能となり、接続情報に含まれるキャリア網とのIP電話による接続可能時間あるいは接続可能金額の範囲内に限って、通常の携帯電話101などとのIP電話を利用した通話が可能となる。
そして、AP400は、携帯電話100によるIP電話の利用が接続可能時間(あるいは、接続可能金額)を超えた場合には、IP電話の接続を切断する。なお、IP電話の接続を切断するときには、AP400が報知情報の制御コマンドを携帯電話200へ送信することで、音声などの報知情報を携帯電話200が発し、使用者に伝えてもよい。また、接続可能時間が残りわずかであることを、メッセージ、画面表示、振動などの報知情報によって、携帯電話100の使用者に報知してもよい。
以上のように、AP400に送信される接続情報は、携帯電話100と中継機器60を介して接続されたキャリア網(外部の通信網)制御させるための情報として機能する。
なお、外部のキャリア網80を使用すると、キャリア網の管理者であるキャリア70に対して接続料金の支払い義務が発生する。また、中継機器60を介して外部のキャリア網80を使用する場合には、中継機器60の管理者である中継業者50に対して中継料金の支払い義務が発生する。これらの料金については、キャリア網80において課金計算が行われ、キャリア70が接続料金を中継業者70に対して請求する。さらに、中継業者50は、サーバ300の管理者であるファーストフード店に中継料金の請求を行う。
上記の通信制御システムによれば、ファーストフード店において商品を購入することで、前もって金銭の支払い、個人が所有する携帯電話のような通信装置を使用して、ホットスポット(登録商標)内において無線LAN(Local Area Network)を介して公衆回線に接続することができる。これによって、従来は不可能であった個人所有の携帯電話を用いたホットスポット(登録商標)内でのIP電話による公衆回線への接続、そして、ホットスポット(登録商標)内において同じプロバイダに加入する電話以外の電話(例えば、通常の携帯電話)への通話が可能となる。
続いて、本実施の形態の通信制御システムを構成する携帯電話100、サーバ300、AP400、POS端末200のより具体的な構成を説明する。
先ず、携帯電話100の構成について、図3を用いて説明する。
図3に示すように、携帯電話100は、装置全体を制御する制御部110を中心に、表示装置111、操作入力装置112、時計113、無線LAN接続用の無線LAN用接続部(接続部)130、公衆回線を通じた通常の通話を行うための公衆回線用接続部131、携帯電話記憶部121が接続された構成となっている。無線LAN用接続部130は、無線LAN用アンテナ115、無線LAN部116、無線LAN制御部117から構成されており、公衆回線用接続部131は、公衆回線用アンテナ118、公衆回線部119、公衆回線制御部120から構成されている。
上記携帯電話記憶部121には、アドレス表122、無線LAN設定情報を格納したWLAN設定データ123が設けられており、必要に応じて読み出されるようになっている。上記WLAN設定データ123としては、無線LAN接続に必要なSSID等、セキュリティや暗号化に必要な情報であり、少なくとも最低限の無線LAN接続に必要な設定情報を含み、必要に応じ、セキュリティ情報等を含む。さらに、携帯電話記憶部121内には、レシート番号(識別情報)を記憶するためのレシート番号記憶部(記憶部)124が設けられている。
レシート番号は、POS端末200から発券されたレシートを読み取ることによって操作入力装置112から入力されたのち、レシート番号記憶部124に記憶される。また、無線LAN設定情報も、同様にしてPOS端末200から発券されたレシートを読み取ることによって操作入力装置112から入力される。
上記表示装置111は、携帯電話100の表示部に相当し、上記操作入力装置112は、携帯電話100のテンキー等の入力部に相当する。なお、操作入力装置112は、レシートに記載されたバーコードを読み取る機能も有している。時計113は、時間を管理するとともに、表示装置11において日時を表示するためのものである。
このように、携帯電話100には、通信を行うための手段として、公衆回線用アンテナ118が上記公衆回線部119を介して公衆回線制御部120に接続された構成の他に、AP400を介してサーバ300との間で無線LANシステムを構築するための、無線LAN用アンテナ115が無線LAN部116を介して無線LAN制御部117に接続された構成を有している。
また、このような構成によって、AP400を介して、無線LAN用接続部(接続部)130からレシート番号をサーバへ送信することができる。そして、サーバ300では、送信されたレシート番号と、サーバ内に記憶されているレシート番号を照合させることによって、該当する接続情報を選択して、AP400へ送信する。上記のように、本実施の形態にかかる携帯電話100では、無線LAN用接続部(接続部)130を介して識別情報であるレシート番号をサーバ300へ送ることができるため、無線LAN用接続部130は、識別情報送信部としての役割も果たしている。
なお、上記携帯電話100では、レシート番号を読み取る際に、無線LAN設定情報も併せて読み取ることで、自動でAP400との無線LAN接続の設定が行われる。これによって、携帯電話100は、AP400との無線LAN接続が行われるとともに、接続情報に応じた接続条件で、AP400を介してキャリア網80とのIP電話の利用が可能となる。
なお、無線LAN設定情報については、必ずしもレシート番号と同時に読み取る必要はなく、このような場合には、携帯電話100の操作入力装置112から無線LAN設定の操作を使用者が手動で行うことによって、無線LAN接続を行うこともできる。
また、上記携帯電話100の内部には、上記以外の構成部材として、無線LAN接続の接続情報を記憶する接続条件記憶部が携帯電話記憶部121の内部に設けられており、携帯電話100自体が、サーバ300から受け取った接続情報に基づいて、無線LAN用接続部130を介した通信の制御を行ってもよい。また、この場合には、時計113に基づいてIP電話および無線LAN接続の接続可能時間の期限を判定するための接続期限判定部が設けられている。しかしながら、本実施の形態にかかる通信制御システムでは、携帯電話100の無線LAN用接続部130を介した通信の制御について、サーバ300が一括して行うような構成となっているために設けられていない。
続いて、サーバ300の構成について図4を用いて説明する。
図4に示すように、サーバ300は、装置全体を管理する制御部(管理制御部)310を中心に、表示装置311、操作入力装置312、接続期限判定部313、時計314、AP400との通信を行うためのAP用通信部(通信部)330、POS端末200との通信を行うためのPOS用通信部331、サーバ・データ記憶部(情報記憶部)321が接続された構成となっている。AP用通信部330は、イーサネット(登録商標)ケーブル等からなるAPとの通信手段317が、APとの通信制御部318に接続された構成を有している。POS用通信部331は、イーサネット(登録商標)ケーブル等からなるPOSとの通信手段315が、POSとの通信制御部316に接続された構成を有している。
上記サーバ・データ記憶部321の内部には、レシートリスト322、メンバーリスト323、購入−電話料金ルール324、電話接続料金表325、データリスト326などが格納されている。
レシートリスト322は、レシート番号の使用状況を示すリストである。メンバーリスト323は、ファーストフード店における無線LAN接続サービスに会員登録されている会員のリストである。購入−電話料金ルール324は、ファーストフード店において携帯電話100の使用者が購入した商品に対して付与する電話料金の金額に関するルールである。電話接続料金表325は、例えば図8に示すようなものであり、通信相手の通信装置の種類に応じた設定された時間あたりの接続料金の一覧表である。
データリスト326は、例えば図7に示すようなものであり、使用者が商品を購入した場合に付与されるレシート番号と、それに対応する無線LANおよびIP電話の接続条件に関する接続情報が関連付けられた格納されたものである。このデータリスト326は、POS端末200に商品購入の際に対価などの支払いに関する情報が入力され、POS用通信部331を介してサーバ300にこの情報が送信されたときに、上記レシートリスト322、上記メンバーリスト323、上記購入−電話料金ルール324、電話接続料金表325に基づいて、制御部310が入力された支払いに関する情報からレシート番号および上記接続情報を設定し、これらを関連付けて格納したものである。
なお、ここで設定されたレシート番号については、POS用通信部331からPOS端末200へと送信される。POS端末200に送信されたレシート番号は、後述するようにレシートにバーコードとして印刷されるというかたちで出力される。そして、携帯電話100がこのバーコートを読み取ることによって、携帯電話10にもレシート番号が記憶される。
携帯電話100に記憶されたレシート番号は、AP400を介してAP用通信部330からサーバ300へ送信される。そして、制御部310では、携帯電話100から送信されたレシート番号と、データリスト326とを照合させ、対応する接続情報を読み出し、この接続情報をAP用通信部330からAP400へと送信する。
上記表示装置311は、このシステムを管理する管理者等が、接続状況などを確認、監視するためのPC用のディスプレイ装置等を行う表示部に相当し、上記操作入力装置312は、管理者が操作を行うためのタッチパネル、キーボードなどの入力部に相当する。時計114は、時間を管理するとともに、表示装置11において日時を表示するためのものである。
上記接続期限判定部313は、接続情報に含まれる無線LANおよびIP電話の接続可能時間の情報および接続開始時に基づいて、携帯電話100がいつまで無線LANおよびIP電話を利用可能であるかを決定するものである。これによって、接続可能時間の範囲内で無線LANあるいはIP電話の利用を行うことができる。
上記サーバ300は、上記のような構成を備えることによって、携帯電話100から受信したレシート番号に対応した接続情報をAP400へ送信し、携帯電話100の無線LAN接続およびIP電話接続の制御を行うことができる。
なお、本実施の形態における通信制御システムでは、上記サーバ300においてレシート番号および接続情報の設定が行われるが、本発明はこれに限定されることなく、レシート番号および接続情報の設定をPOS端末200の制御部が行うような構成であってもよい。
続いて、AP400の構成について図5を用いて説明する。
図5に示すように、AP400は、装置全体を管理する制御部(中継制御部)410を中心に、表示装置411、操作入力装置412、中継機器60との通信を行うための外部通信部430、サーバ300と通信を行うためのサーバ通信部431、携帯電話100と無線LANによる通信を行うための無線LAN接続部432、APデータ記憶部421が接続された構成となっている。外部通信部430は、ケーブル431が有線WAN部432を介して、有線WAN制御部433と接続された構成を有している。サーバ通信部431は、イーサネット(登録商標)ケーブル418が有線LAN部419を介して有線LAN制御部420と接続された構成を有している。無線LAN接続部432は、無線LAN用アンテナ415が、無線LAN部416を介して無線LAN制御部と接続された構成を有している。
上記制御部410の内部には、携帯電話100において、使用者に通話可能時間、残りの通話可能時間、あるいは、接続が切断されるという情報、ファーストフード店のコマーシャルなどのような報知情報を提示するための制御コマンドを生成し、携帯電話100に送信するための報知情報送信部440が備えられている。
上記APデータ記憶部421には、サーバ300から送信された無線LANの設定データであるWLAN設定データ422、AP400と接続可能な機器に関する接続可能機器データ423、サーバ300から送信されたIP電話の接続情報のデータを記憶する電話時間等の接続条件記憶部425、各種ソフトウェア424、報知情報用の音声データを記憶するメッセージ用音声データ等記憶部426が格納されている。
但し、携帯電話100の通信の制御をサーバ300が一括して行い、その制御情報をAP400が単に中継して携帯電話100に送信する場合には、電話時間等の接続条件記憶部425は設けられていなくてもよい。
そして、携帯電話100の使用者に報知情報を提示するための報知情報送信部440およびメッセージ用音声データ等記憶部426についても、サーバ300内に備えられていてもよい。この場合には、AP400では、サーバ300において生成され、送信されてきた制御コマンドの中継のみを行って、携帯電話100に送信する。図10に示すフローチャートでは、このようにして通信が行われる。
このように、報知情報送信部440、電話時間等の接続条件記憶部425、メッセージ用音声データ等記憶部426がAP400内に備えられておらず、全てサーバ300からの指示に基づいて通信の制御および中継を行う場合には、AP400は既存のものを用いてもよい。
一方、AP400が、サーバ300から送信された接続情報に基づいて携帯電話100とキャリア網80との通信を制御する場合には、中継装置の制御部410が、APデータ記憶部421内に記憶されているWLAN設定データ422、電話時間等の接続条件記憶部425に記憶されている接続情報に基づいて、携帯電話100の無線LANによる通信の制御、および、携帯電話100におけるIP電話を利用した外部のキャリア網80との通信の制御を行う。この場合、制御部410の内部には、設定された無線LANおよびIP電話の接続可能時間に基づいて、携帯電話100の各接続の期限を判定する接続期限判定部が設けられている。これによって、IP電話の接続可能時間を超えた場合には、携帯電話100におけるIP電話の接続を切断する。また、無線LAN接続が接続可能時間を超えた場合には、携帯電話100の無線LAN接続を切断する。
また、上記表示装置411は、例えば、APの通信状況等を示すLEDであり、通話者がいない場合は青、通話者がいるが十分空きがある場合は緑、APによる通信が満杯でこれ以上通話を増加出来ない場合は赤等で示すことで、管理者や携帯電話の使用者に通話可能かどうかを示すことが可能である。なお、直接もしくはPC等を介してAPの状況を示すLCD/CRTディスプレイ等でもよい。また、上記操作入力装置412は、管理者が操作を行うためのタッチパネル、キーボードなどの入力部に相当する。
続いて、POS端末200の構成について図6を用いて説明する。
図6に示すように、POS端末200は、装置全体を管理する制御部210を中心に、表示装置211、操作入力装置(対価入力部)212、印刷部(記録部)213、時計214、カードリーダー(対価入力部)217、バーコード生成部(識別情報提示部)218、サーバ300との通信を行うためのサーバ接続部(管理装置接続部)220、POSデータ記憶部221が接続された構成となっている。サーバ接続部220は、イーサネット(登録商標)ケーブルなどからなるサーバとの通信手段215が、サーバとの通信制御部216を介して接続された構成を有している。
上記POSデータ記憶部221の内部には、レシートリスト222、購入−電話料金ルール223、電話接続料金表224、その他POSのデータ225などが格納されている。
レシートリスト222は、レシート番号の使用状況を示すリストである。購入−電話料金ルール223は、ファーストフード店において携帯電話100の使用者が購入した商品に対して付与する電話料金の金額に関するルールである。電話接続料金表224は、例えば図8に示すようなものであり、通信相手の通信装置の種類に応じた設定された時間あたりの接続料金の一覧表である。これらに格納されるデータは、サーバ300からサーバ接続部220を介して受信したものである。なお、これらのデータは、サーバ300から一括して受信してもよいが、POS端末200の操作入力装置212あるいはカードリーダー217から金額およびポイント(対価)の支払いの情報が入力されるごとにサーバ300から受信してもよい。
表示装置211は、支払い金額や支払い時間などの表示を行うPOS端末200の表示部に相当する。操作入力装置212は、商品を購入したときに携帯電話100の使用者が支払った金額あるいはポイントを入力するための入力部に相当する。なお、商品に付与されるバーコードを読み取ることによって入力されてもよい。なお、使用者がプリペイド式の会員カードや、クレジットカードなどを用いて入金を行う場合には、これらのカードをカードリーダー217によって読み取ることによって、金額あるいはポイントの入力を行うこともできる。
バーコード生成部218は、レシート番号および無線LAN設定情報などの情報を含むバーコードを生成するものである。時計214は時間の管理をするものであり、操作入力装置212に支払い金額などの入力が行われたときの時間を確認する。印刷部213は、紙などの記録媒体上に、バーコードを含む支払いに関する情報を印刷して、レシートRとして出力するものである。
携帯電話100の使用者が商品を購入すると、上記の構成を備えたPOS端末200の操作入力装置212あるいはカードリーダー217から支払った金額あるいはポイント(対価)が入力される。この対価および入力時間などの支払いに関する情報は、サーバ接続部220を介してサーバ300へ通知される。サーバ300の制御部310では、この支払いに関する情報に基づいて、レシート番号および上記接続情報を設定し、これらを関連付けて格納したデータリスト326を作成する。
ここで設定されたレシート番号、および、接続情報のうちレシートに記載されるべきレシート情報(図7に示すデータリストにおいて、Aで示す情報)は、サーバ300のPOS用通信部331からPOS端末200のサーバ接続部220へ送信される。POS端末200に送信されたレシート番号およびレシート情報は、POSデータ記憶部221内に記憶される。
そして、レシート情報と無線LAN設定情報については、バーコード生成部218においてバーコード情報となり、印刷部213へ送られる。印刷部213では、バーコード情報を紙の上に印刷するとともに、その他のレシート情報についても印刷する。そして、携帯電話100がこのバーコートを読み取ることによって、携帯電話10にもレシート番号が記憶される。つまり、本実施の形態では、バーコードが印刷されたレシートによって、レシート番号および無線LAN設定情報を携帯電話100に対して提示している。
なお、本実施の形態における通信制御システムでは、上記サーバ300においてレシート番号および接続情報の設定が行われるが、本発明はこれに限定されることなく、レシート番号および接続情報の設定をPOS端末200の制御部221が行うような構成であってもよい。この場合、入力された支払い情報に基づいて、制御部210が、POSデータ記憶部221内に格納されているレシートリスト222、購入−電話料金ルール223、電話接続料金表224を用いてレシート番号および接続情報の設定を行う。
また、バーコードには、少なくともレシート番号が含まれていればよく、無線LAN設定情報は含まれていなくてもよい。
上記のPOS端末200によれば、携帯電話100の使用者が支払った対価に対応してレシート番号を付与するため、使用者が支払った対価に応じて接続情報(例えば、外部の通信網との接続可能時間、あるいは、IP電話の接続可能時間)の設定を行うことができる。
続いて、サーバ・データ記憶部321内に格納されているデータリスト326について説明する。図7には、上記データリスト326の一例を示す。図7に示すように、データリスト326には、図の左から順に、顧客(使用が会員登録されている場合のみ)の情報、レシートに記載するレシート情報Aとして、レシート番号、商品の購入金額、購入金額により発生する通話のために使用可能な金額、購入時間、無線LAN接続の有効期限の情報、そして、それ以外の接続情報として、携帯電話100への無線LAN設定情報の入力の有無、無線LAN使用の使用状態、IP電話の使用状態、残り金額、無線LANの使用有効期限の有無、貸与IP、貸与電話番号、携帯電話100の番号、POS番号の情報が記録されている。このうち、レシート番号は、レシートに記載されるバーコードに含まれるバーコード情報Bである。さらに、携帯電話100の無線LAN接続を自動で行う場合には、レシート番号に加えて無線LAN設定情報もバーコード情報Bとして記録される。
なお、データリスト326に示す無線LAN接続の有効期限については、商品を購入した使用者が会員登録されている場合には、より多くのサービスが提供するという理由で、同じ商品を購入した場合にも、商品を購入した使用者が会員登録されているか否かによって、通話可能金額および無線LAN接続の使用可能時間が異なってくる。
そこで、購入−電話料金ルール223に基づいて、制御部310は通話可能金額および無線LAN接続可能時間を算出する。以下に、図7に示すデータリスト326を作成する際に用いた購入−電話料金ルール223に基づいた通話可能金額および無線LAN接続可能時間の算出方法の一例(第1の例)を示す。
この第1の例においては、無線LAN接続は時間で管理し、IP電話による通話は金額で管理している。ここでの算出のルールとしては、例えば、以下のルール1、ルール2が挙げられる。
ルール1:
会員 どの商品でも買えば、LAN:2時間、IP電話:支払金額の30%
一般 500円以上買えば、LAN:1時間、IP電話:支払金額の20%
ルール2:
会員 4000円以上買えば、LAN:3時間、IP電話:支払金額の40%
一般 4000円以上買えば、LAN:3時間、IP電話:購入の25%
また、接続時間の算出方法の他の例(第2の例)としては、無線LAN接続は単位時間あたりの金額を決め、金額の中で管理し、IP電話による通話は金額で管理するというものである。この方法では、IP電話で使用可能金額を使い切ってしまったら。無線LANの使用も切断される。ここでの算出のルールとしては、例えば、以下のルール1、ルール2、ルール3が挙げられる。
ルール1:
LAN接続は、1分につき1円とする。但し、有効期限の上限はその日限り。
ルール2:
会員は、購入金額の30%の使用権を金額で得る。
一般は、500円以上買えば、購入金額の20%の使用権を金額で得る。
ルール3:
会員は、4000円以上買ったら、購入金額の40%の使用権を金額で得る。
一般は、4000円以上買ったら、購入金額の25%の使用権を金額で得る。
また、接続時間の算出方法のさらに他の例(第3の例)としては、無線LAN接続もIP電話接続も時間のみで管理するという方法である。この場合には、IP電話の通話1分につき無線LAN接続の時間が10分減るというようにすればよい。
なお、上記のデータリスト326には、IP電話の接続可能時間の情報については、記載されていない。これは、IP電話の接続(通話)可能時間が、通信相手の通信装置の種類によって異なるからである。
そのため、本実施の形態においては、サーバ・データ記憶部321の内部に電話接続料金表325が設けられている。図8には、電話接続料金表の一例を示す。この表に示すように、通信相手の種類によって、時間あたりの接続料金が設定されている。そして、使用者が携帯電話100に通信相手の電話番号を入力した場合に、制御部310は、その電話番号から通信相手の種類、および、通信先が国内か海外かを特定して、IP電話の接続可能時間を算出して、その時間の範囲内でIP電話の接続を行う。なお、AP400が、携帯電話100のIP電話による通信の制御を行う場合には、サーバ300からAP400へ送信された接続情報に基づいて、制御部410がIP電話の接続可能時間の範囲内でIP電話の接続を行う。
図9(a)および(b)には、POS端末200で作成されるレシートRの例を示す。図9(a)、(b)に示すように、レシート番号および無線LAN設定情報を含むバーコードC以外に、データリスト326のレシート情報などが記載される。なお、図9(a)に示すレシートは、データリスト326に示す上から3段目のレシート番号の場合、図9(b)に示すレシートは、データリスト326に示す上から8段目のレシート番号の場合にPOS端末200において作成されるレシートの一例である。
ここで、上記構成の通信制御システムにおける通信処理の流れについて、図6に示すフローチャート及び図1を参照しながら以下に説明する。ここで説明する通信処理では、サーバ300において、レシート番号を決定、および、接続可能時間の判定を行う。
始めに、POS端末200における処理の流れについて説明する。
先ず、使用者が商品を購入すると、POS端末200の操作入力装置211あるいはカードリーダー217において、金額の支払いに関する情報の入力が行われ(ステップS21)、その後、金額の支払い(入金)が行われる(ステップS22)。このステップS21とステップS22とは、順序が入れ替わってもよい。次に、この支払いに関する情報(購入情報)を、POS用通信部331を介してサーバ331に送信する(ステップS23)。
サーバ300に購入情報が送信されると、サーバ300の制御部310では、レシート番号および接続情報の設定が行われ、新しく設定された情報に基づいて、上記データリスト326が更新される。そして、サーバ300は、POS端末に対して、レシート番号および接続情報(設定情報)を送信する。
POS端末200では、サーバ接続部220からレシート番号および接続情報を受信すると(ステップS25)、レシートを作成し、印刷部213からレシートを出力する(ステップS25)。
続いて、サーバ300における処理の流れについて説明する。
サーバ300では、POS端末200から情報の受信があると(ステップS31)、上記購入情報を受け取る(ステップS32)。そして、制御部310では、この購入情報に基づいてレシート番号の設定を行うとともに、接続情報の設定を行う(ステップS34)。なお、レシート番号は、商品の購入がある度に、毎回新しい番号に更新される。
次に、データリスト(表)326の更新を行い(ステップS35)、設定されたレシート番号および接続情報(設定情報)をPOS端末200へ送信する(ステップS36)。
その後、携帯電話100からレシート番号を受信すると(ステップS36)、データリストにおいて一致するレシート番号に対応する接続情報の確認を行い、この接続情報に基づいて携帯電話100の通信の制御を行う(ステップS37)。そして、携帯電話100が無線LAN接続を開始したり、IP電話による通話を行ったりして、接続情報に変更があると(ステップS38)、データリスト(表)がその都度更新される(ステップS39)。なお、携帯電話100からレシート番号の受信がない場合には、S36、S37の処理は行わないが、時間の経過とともに接続情報は変更されるので、S38からの処理は実行される。
また、携帯電話100の通信制御中にデータリストの更新が行われると、接続期限判定部313において利用可能期限が間近に迫っているか否かの判定がおこなわれる(ステップS40)。ここで、期限が間近に迫っていないと判定されると(S40でNo)、再びステップS38に戻り、接続情報に変更があるたびに、データリストの更新が行われる。一方、ここで、期限が間近に迫っていると判定されると(S40でYes)、制御部310は報知情報として提示すべき情報があるか否かを判断して(ステップS41)、このような情報がある場合には(S41においてYes)、AP400を介して報知情報を携帯電話100へ送信する(ステップS42)。また、このような情報がない場合には(S41においてNo)、接続期限が満了したとの判定を行う(ステップS43)。ここで、携帯電話100の使用者が、商品を購入したときにレシート番号の読み取りを行わなかった場合には、無線LAN接続は行われていない。そこで、ステップS43の後に、切断すべき接続があるか否かを判断し(ステップS44)、切断すべき接続がない場合(S44においてNo)には、処理を終了する。また、切断すべき接続がある場合(S44においてYes)には、切断指令をAP400に送信して(ステップS45)、処理を終了する。
続いて、AP400における処理の流れについて説明する。
AP400では、サーバ300から接続情報(設定情報)を受信し(ステップS51)、無線LAN接続可能な機器(ここでは、携帯電話100)について、無線LAN接続を行う(ステップS52)。この無線LAN接続中に、サーバ300から接続に関する指令を受け取る(ステップS53)。そして、IP電話の接続可能期限が満了し、サーバ300からIP電話接続の切断する旨の指令が送信された場合には(S54においてYes)、IP電話の接続切断処理を行う(ステップS55)。携帯電話100においてIP電話による通信が行われていない場合には、サーバ300からIP電話接続の切断する旨の指令が送信されず(S54においてNo)、IP電話の接続処理は行わない。
続いて、無線LAN接続の有効期限が満了し、サーバ300から無線LAN接続を切断する旨の指令が送信された場合には(ステップS56)、無線LAN接続の切断処理を行い(ステップS57)、処理を終了する。
続いて、携帯電話100における処理の流れについて説明する。
携帯電話100では、先ず、POS端末200で出力されたレシートのバーコードを操作入力装置112から読み取る(ステップS1)。そして、表示装置111には、読み取った内容が表示される(ステップS2)。ここで、バーコードに無線LAN設定情報が含まれていない場合には、使用者が操作入力装置112から手動で操作を行って無線LAN接続の設定を行う(S3でYes)。これによって、無線LANの接続が開始する(S4)。使用者が操作入力装置112から手動で無線LAN接続の設定操作を行わない場合(S3でNo)には、無線LAN接続が行われないため、ここで処理を終了する。
なお、バーコードに無線LAN設定情報が含まれていない場合には、バーコードを読み取ることによって、自動で無線LAN設定が行われるため、ステップS3をスキップして、無線LAN接続が開始する(ステップS4)。
その後、使用者が操作入力装置112から通信相手先の電話番号を入力すると、IP電話による通話が開始される(S5でYes)。このような電話番号の入力がなければ、IP電話による通話は行われず(S5でNo)、無線LAN接続の有効期限まで無線LAN接続が行われる。
IP電話による通話を開始する場合には(S5でYes)、携帯電話100は、通話に必要な接続情報を要求し(ステップS6)、通話を開始するための処理を実行する(ステップS7)。そして、使用者が通話を終了する場合(S8でYes)には、使用者自身が操作を行うことによって、IP電話の接続を切断する(ステップS11)。
また、使用者が通話を終了しない場合(S8でNo)には、サーバ300から接続可能時間が残りわずかであるという接続情報が送信され(ステップS9)、これに基づいて、音声を合成して音声メッセージを発して使用者に通知する(ステップS10)。その後、接続可能時間を超えると、サーバ300(あるいは、AP400)からの指令によって、IP電話の接続が切断される(ステップS11)。
そして、有効期限の満了前に、無線LAN接続を切断する場合には(S12でYes)、使用者自身が操作入力装置112において操作を行うことによって、無線LAN接続を切断する。また、有効期限の満了前に、無線LAN接続を切断しない場合には(S12でNo)、有効期限の満了が近づいているという報告がサーバ300から送信されると、接続可能時間が残りわずかである旨の報知情報を出すための制御コマンドが、AP400から送信される(ステップS13)。上記制御コマンドが送信されると(S13でYes)、音声などによる報知情報が使用者に通知され(ステップS14)、その後、有効期限が満了すると、サーバ300(あるいは、AP400)から無線LAN接続を切断する旨の指令が送られ、無線LAN接続が切断される(ステップS15)。なお、接続可能時間が残りわずかである旨の報知情報が送信されていなければ(S13でNo)、再び接続可能時間の範囲内でIP電話による通話を行うことができる。
続いて、携帯電話100においてIP電話での通話を行う場合の通信処理の流れについて、図11のフローチャートを参照して説明する。ここでは、サーバ300、AP400、携帯電話100という3者間における通信処理の流れを説明するとともに、各段階において携帯電話100で発せられる各種メッセージについても説明する。
まず、無線LAN接続中の携帯電話100が、IP電話の設定要求を行うと(ステップS71)、この要求信号がAP400を中継して(ステップS91)、サーバ300に送信される(ステップS81)。このIP電話の設定要求は、通信相手の電話番号を入力する前に行うようにしてもよいし、電話番号を入力することによって設定されるものであってもよい。また、相手の電話番号を入力する前に、特定の電話番号等の番号を入力することで、設定されるものであってもよい。
サーバ300では、要求信号を受信すると、該当するIP電話接続の設定条件を選択し(ステップS82)、この設定条件に関する情報を携帯電話100へ送信する(ステップ83→ステップS72)。このとき、AP400では、通信の中継を行う(ステップS92)。
次に、携帯電話100では、IP電話接続の設定を行い(ステップS73)、通信相手に電話をかける(ステップS74)。ここで、AP400では、プロバイダなどの中継機器60と接続し、電話の中継を行うとともに、サーバ300へ電話を開始した旨の信号を送信する(ステップS93)。サーバ300では、電話の開始に関する情報を受信する(ステップS84)と、ここで、接続可能時間(残り時間)、あるいは、接続可能金額(残金)、ファーストフード店のコマーシャルに関するメッセージ情報を生成し、AP400へ送信する(ステップS85)。なお、このステップにおいては、通信相手の携帯電話101に対しても、接続期限付きの電話であることや、コマーシャルを送るように設定してもよい。
AP400では、サーバ300から送信されたメッセージ情報を必要に応じて、音声合成して、携帯電話100へ送信する(ステップS94)。これによって、携帯電話100では、呼び出し中などに音声によるメッセージを聞くことができる(ステップS75)。その後、携帯電話100では、通信相手とIP電話による通話が行われる(ステップS76)。なお、この通話中に、例えば、残り時間が少ないなどというようなメッセージ情報を、必要に応じて、サーバ300が生成、送信し(ステップS87)、AP400を介して(ステップS95)、携帯電話100に送信してもよい。
その後、通話を終了する場合には、携帯電話100において終了の操作を行い(ステップS77)、AP400においてプロバイダなどの中継機器60との接続の切断が行われる(ステップS96)。また、AP400は、IP電話接続が終了したことをサーバ300に知らせる。サーバ300ではこの情報を受信すると(ステップS88)、IP電話接続を切断したこと、残り時間、コマーシャル、「ご利用ありがとうございました」等の謝礼などのメッセージを生成し、AP400へ送信する(ステップS89)。
上記のメッセージは、AP400を介して(ステップS97)、携帯電話100に送信され、携帯電話100の使用者はメッセージを聞くことができる(ステップS78)。そこ後、携帯電話100では、設定を元の状態に戻す(ステップS79)。なお、設定が始めの状態と同じであれば、この動作は行わない。これによって、IP電話を使用する場合における通信処理が終了する。
上記の処理において、音声を合成する方法については、PC等の機器において一般的に行われている方法を用いることができる。具体的には、デジタルであれば、各音声をPCM信号にして、加算等の演算を行えば、容易に音声の合成を行うことができる。また、サウンドデバイス(出力回路)に複数の入力を持たせ、それぞれに入力することも可能である。
また、音声の合成は、携帯電話100内で行ってもよいし、AP400において合成してもよいし、サーバ300において合成してもよい。
続いて、携帯電話100がIP電話を利用した通話を終了した場合に、接続の切断処理を行う場合の処理の流れ、および、切断後に通常の電話による電話を行う場合の操作の流れについて、図12に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、IP電話接続中の携帯電話100において、残り時間がわずかであるとの通知がされると(S61でYes)、音声、画面表示、振動などでその旨の警告が出力される(ステップS62)。残り時間がわずかであるとの通知がされなければ(S61でNo)、携帯電話100では、IP電話の接続が続行される。
警告が出力された後、接続の残り時間がなくなると(ステップS63)、携帯電話100は、切断動作を行う(ステップS64)。なお、ここで携帯電話100では、接続が切断されたことを確認して切断後の動作を行ってもよいし、携帯電話100が自発的に切断を行って、切断後の動作を行ってもよい。切断後はリダイヤル先として、かけるときに使用した全数字ではなく、相手の電話番号のみを示してもよいし、「リダイヤルしますか?」との確認の画面表示を行ってもよい。
IP電話接続が切断されると、携帯電話100では図16(d)に示すような、使用者に通常の電話で再び通話を行うか否かを問うメッセージが表示装置111に表示される(ステップS66)。ここで、通常の電話で通話を行うことを選択する(図16(d)に示すような画面表示の場合には、操作入力装置112において「2」のキーを押す。)と(S66でYes)、先ほどと同じ相手先の電話番号をリダイヤルし(ステップS67)、通常回線による通話が行われる。一方、通常の電話で通話を行わないことを選択する(図16(d)に示すような画面表示の場合には、操作入力装置112において「0」のキーを押す。)と(S66でNo)、先ほどの通信相手との通話を終了する。
なお、携帯電話100の使用者自身が個人で別のIP電話契約を行っているような場合には、電話をかけ替える方法として、上述のファーストフード電話契約しているIP電話経由で、使用者の契約しているIP電話に電話をかけ、そこから通信相手に電話を中継させるというという方法もある。
図13(a)、(b)には、無線LAN接続を行ったときに携帯電話100の表示装置111に表示される画面の一例を示す。図13(a)は、図9(a)のレシートのバーコードを読み取った場合であり、図13(b)は、図9(b)のレシートのバーコードを読み取った場合の画面表示である。なお、図13に示すような内容の表示は、まずレシートに記載されたバーコードを読み取った後に、無線LAN接続の設定を行い、無線LAN通信によって、サーバ300から接続情報を得ることによって可能となる。
また、図14(a)、(b)には、図9(a)のレシートを読み取った場合の画面表示の他の例を示す。この例では、図14(a)に示す画面表示がされ、ここでYesを選択した場合に、図14(b)に示す画面表示となる。
また、携帯電話100における画面表示は、上記ステップS2においてだけでなく、無線LAN接続中に、接続の状態や残り時間などを示すために利用したり、接続を中断する時にそのことを使用者に知らせるために利用したりしてもよい。図15(a)〜(f)、図16(a)〜(f)には、上記のような各場合の画面表示の例を示す。
また、本実施の形態においては、レシートに付されるバーコードに含まれる情報として、サーバ内の接続情報がどの携帯電話に関するものであるかを識別するために、少なくともレシート番号が含まれている。そして、このレシート番号は、偽造を防止するために、チェックサム付きのものが好ましい。
それ以外の情報として、バーコードには、自動で無線LAN設定を行うために、無線LAN設定を行うための情報が含まれていることが好ましい。無線LAN設定を行うための情報とは、例えば、ユーザネーム、ユーザID、無線LAN接続に必要なSSIDなどである。また、セキュリティや暗号化に必要な情報IPは指定しても、HDCPで配布してもよい。
なお、上述の通信制御システムによる無線LAN接続のサービスは、登録されている会員のみに限ったサービスとしてもよい。また、本実施の形態では、携帯電話の無線LAN接続の有効期限を、商品を購入した日限りとしているが、本発明では、これに限定されることなく、数ヶ月や数年の期限を持たせてもよい。なお、本実施の形態のように、有効期限をその日限りとすることで、実際にIP電話が使用される率を低くすることができるため、商品の購入金額に対して付与される通話可能金額を上げることが可能となる。また、商品によって、通話可能金額の付加率を変えてもよい。
なお、計算式の例として、通話サービスに提供可能な金額が、売り上げのA%であった場合には、通話可能金額は、通常、レシートの金額×(A/100)となる(これを「平均サービス提供料」と呼ぶ)。しかし、500で100円程度の通話料を与えることを考えるとAは20%であり、小売価格が上がる大きな要素になり問題である。
しかし、固定AP電話のサービスを見ても分かるように、実際の購入者のうち、実際にその期間に電話を使用する率の逆数Bは1より十分大きくなる。例えば、購入者のうち30%がIP接続を行い、その1/3が電話をすると仮定すると、Bは1/0.3/3=10となる。よって、この場合であれば500で100円程度の通話料を与えたとしても、平均2%を電話サービス料として使用するだけになるので、小売価格上昇には大きな影響を与えず、サービスを提供可能になる。
また、本発明の通信制御システムでは、1つのサーバに対して、携帯電話が複数でも良いことは当然であるが、POS端末およびAPが複数設けられていてもよい。このような構成にすることで、複数の店における携帯電話の無線LAN接続のサービスを、1つの通信制御システムで行うことができる。
また、POS端末において出力される複数のレシートの購入金額を加算して、1つの携帯電話における接続情報を行うこともできる。また、商品を購入する場合の支払い方法としては、現金およびクレジットカードだけでなく、携帯電話に内蔵されたフェリカ(登録商標)やクレジットなどであってもよい。
また、本実施の形態では、レシートに印刷される2次元バーコード(図9参照)を用いてレシート番号の情報を携帯電話に入力する方法を採用しているが、本発明はこれに限定されることなく、赤外線やフェリカ(登録商標)機能で携帯電話にレシート番号を入力してもよいし、規定の無線LAN設定で接続した後に、レシート番号を入力してもよい。
また、本発明の通信制御システムを用いて携帯電話100から、通信相手先の携帯電話101に電話をかけると、携帯電話101においては、サーバ300によって管理された無線LAN接続の空間(すなわち、ホットスポット(登録商標))における電話番号からの電話であると認識され、その電話番号が着信番号として通知される。そこで、この電話番号を相手先に知られないようにして発信することが好ましい。その方法として、例えば、電話番号の先頭に「184」を付けて発信するという方法がある。これによれば、通信相手の携帯電話101の表示画面には、図17(a)に示すように、「非通知」と表示される。
また、いたずら電話を防止するために、番号非通知の着信を受けない人も多いため、これを避けるために、SIP(Session Initiation Protocol)などの制御プロトコルに、発信者(すなわち、携帯電話100)の番号を埋め込むことで、通信相手に携帯電話100自身の電話番号を知らせることもできる。この場合、通信相手の携帯電話101には、図17(b)に示すような画面が表示される。また、SIPに携帯電話100の使用者の名前を埋め込んでおけば、通信相手の携帯電話101には、図17(c)に示すような画面が表示される。
また、本発明の通信制御システムにおいては、通信相手の携帯電話101にファーストフード店のCM音楽を流したり、CM画面を表示させたり(図17(c)参照)することもできる。さらに、図17(d)に示すように、かかってきた電話がファーストフード店(ハンバーガーショップ)経由の電話である旨と、そのCMを相手先の携帯電話に表示させることもできる。
さらに、図17(f)に示すように、IP電話の接続が終了した後に、通信相手の携帯電話101に、ファーストフード店のCM画面を表示させたり、すぐに通常の電話からかけ直される場合には、その旨のメッセージを表示させたり、音声で流すこともできる。
また、図6を参照して説明した本実施の形態における通信制御システムの通信処理では、サーバ300においてレシート番号を決定しており、接続可能時間の判定はサーバ300内で行われているが、本発明はこれに限るものではない。そこで、通信処理の他の例として、POS端末200自身が商品の購入に対してレシート番号を付与し、携帯電話100自身が接続可能時間の判定を行う場合の通信処理の流れについて、図18に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
始めに、POS端末200における処理の流れについて説明する。
先ず、使用者が商品を購入すると、POS端末200の操作入力装置211あるいはカードリーダー217において、金額の支払いに関する情報の入力が行われ(ステップS221)、その後、金額の支払い(入金)が行われる(ステップS222)。このステップS221とステップS222とは、順序が入れ替わってもよい。次に、制御部210では、レシートリスト222にも基づいて、この支払いに関する情報(購入情報)から、レシート番号を決定し、決定したレシート番号および購入情報を、POS用通信部331を介してサーバ331に送信する(ステップS223)。
続いて、POS端末200では、上記のレシート番号および購入情報に基づいて、レシートを作成し、印刷部213からレシートを出力する(ステップS224)。
続いて、サーバ300における処理の流れについて説明する。
サーバ300では、POS端末200からレシート番号および購入情報の受信をすると(ステップS331)、制御部310では、この購入情報に基づいて接続情報の設定を行った後に、データリスト(表)326の更新を行う(ステップS332)。
その後、携帯電話100からレシート番号を受信すると(ステップS333)、データリストにおいて一致するレシート番号に対応する接続情報の確認を行い、この接続情報に基づいて携帯電話100の通信の制御を行う(ステップS334)。そして、携帯電話100が無線LAN接続を開始したり、IP電話による通話を行ったりして、接続情報に変更があると(ステップS335)、データリスト(表)がその都度更新される(ステップ336)。なお、携帯電話100からレシート番号の受信がない場合には、S333、S334の処理は行わないが、時間の経過とともに接続情報は変更されるので、S335からの処理は実行される。
また、携帯電話100の通信制御中にデータリストの更新が行われると、一定時間経過後に、接続期限判定部313において利用可能期限が満了したという判定があるか否かが確認される(ステップS337)。利用可能期限が満了したという判定があると(ステップS337でYes)、続いて、切断すべき接続があるか否かが判断される(ステップS338)。なお、切断すべき接続があるか否かの判定を行うのは、携帯電話100の使用者が、商品を購入したときにレシート番号の読み取りを行わなかった場合には、無線LAN接続は行われていないためである。ここで、切断すべき接続がない場合(S338においてNo)には、処理を終了する。また、切断すべき接続がある場合(S338においてYes)には、切断指令をAP400に送信して(ステップS339)、処理を終了する。
続いて、AP400における処理の流れについて説明する。
AP400では、サーバ300から接続情報(設定情報)を受信し(ステップS441)、無線LAN接続可能な機器(ここでは、携帯電話100)について、無線LAN接続を行う(ステップS442)。この無線LAN接続中に、サーバ300から接続に関する指令を受け取る(ステップS443)。そして、IP電話の接続可能期限が満了し、サーバ300からIP電話接続の切断する旨の指令が送信された場合には(S444においてYes)、IP電話の接続切断処理を行う(ステップS445)。携帯電話100においてIP電話による通信が行われていない場合には、サーバ300からIP電話接続の切断する旨の指令が送信されず(S444においてNo)、IP電話の接続処理は行わない。
続いて、無線LAN接続の有効期限が満了し、サーバ300から無線LAN接続を切断する旨の指令が送信された場合には(ステップS446)、無線LAN接続の切断処理を行い(ステップS447)、処理を終了する。
続いて、携帯電話100における処理の流れについて説明する。
携帯電話100では、先ず、POS端末200で出力されたレシートのバーコードを操作入力装置112から読み取る(ステップS101)。そして、表示装置111には、読み取った内容が表示される(ステップS102)。ここで、バーコードに無線LAN設定情報が含まれていない場合には、使用者が操作入力装置112から手動で操作を行って無線LAN接続の設定を行う(S103でYes)。これによって、無線LANの接続が開始する(S104)。使用者が操作入力装置112から手動で無線LAN接続の設定操作を行わない場合(S103でNo)には、無線LAN接続が行われないため、ここで処理を終了する。
なお、バーコードに無線LAN設定情報が含まれていない場合には、バーコードを読み取ることによって、自動で無線LAN設定が行われるため、ステップS103をスキップして、無線LAN接続が開始する(ステップS104)。
その後、使用者が操作入力装置112から通信相手先の電話番号を入力すると、IP電話による通話が開始される(S105でYes)。このような電話番号の入力がなければ、IP電話による通話は行われず(S105でNo)、無線LAN接続の有効期限まで無線LAN接続が行われる。
IP電話による通話を開始する場合には(S105でYes)、携帯電話100は、通話に必要な接続情報を要求し(ステップS106)、通話を開始するための処理を実行する(ステップS107)。通話を開始すると、携帯電話100の制御部110では、時計113を用いて通話時間、および、残りの通話可能時間の計算を行う(ステップS108)。
そして、使用者が通話を終了する場合(S109でYes)には、使用者自身が操作を行うことによって、IP電話の接続を切断する(ステップS112)。
また、使用者が通話を終了しない場合(S109でNo)には、制御部110は、接続可能時間が残りわずかであることを判断し(ステップSS110)、音声を合成して音声メッセージを発して使用者に通知する(ステップS111)。その後、接続可能時間を超えると、サーバ300(あるいは、AP400)からの指令によって、IP電話の接続が切断される(ステップS112)。
そして、有効期限の満了前に、無線LAN接続を切断する場合には(S113でYes)、使用者自身が操作入力装置112において操作を行うことによって、無線LAN接続を切断する。また、有効期限の満了前に、無線LAN接続を切断しない場合には(S113でNo)、有効期限の満了が近づいていると制御部110が判断すると、接続可能時間が残りわずかである旨の報知情報を出すための制御コマンドが、AP400から送信される(ステップS114)。上記制御コマンドが送信されると(S114でYes)、音声などによる報知情報が使用者に通知され(ステップS115)、その後、有効期限が満了すると、サーバ300(あるいは、AP400)から無線LAN接続を切断する旨の指令が送られ、無線LAN接続が切断される(ステップS116)。なお、接続可能時間が残りわずかである旨の報知情報が送信されていなければ(S114でNo)、再び接続可能時間の範囲内でIP電話による通話を行うことができる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
最後に、サーバ300、AP400、およびPOS端末200を構成する各部は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、サーバ300、AP00、およびPOS端末200は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるサーバ300、AP00、およびPOS端末200の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記サーバ300、AP00、およびPOS端末200に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、サーバ300、AP00、およびPOS端末200を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明の通信制御システムによれば、携帯電話などのような個人が所有する通信装置を用いて、IP電話から公衆回線などの通常、送信者・機器の特定と、料金が必要な外部の通信網への接続を行うことができるため、例えばホットスポット(登録商標)などのような無線LAN設定の可能な特定の空間内における、携帯電話を用いた通信に幅広く利用することができる。また、通信権を確認し、課金先を明確にして、別途通話者以外から支払いを可能にすることで、携帯電話等に対して、通話者が無料で通話を行うことが出来る。
本発明の実施の一形態にかかる通信制御システムの構成を示す構成図である。 図1に示す通信制御システムにおける情報のやり取りを模式的に示す図である。 図1に示す通信制御システムを構成する携帯電話の構成を示すブロック図である。 図1に示す通信制御システムを構成するサーバの構成を示すブロック図である。 図1に示す通信制御システムを構成するアクセスポイントの構成を示すブロック図である。 図1に示す通信制御システムを構成するPOS端末の構成を示すブロック図である。 図4に示すサーバのサーバ・データ記憶部内に格納されているデータリストの一例を示す図である。 図4に示すサーバのサーバ・データ記憶部内に格納されている電話接続料金表の一例を示す図である。 (a)および(b)は、図6に示すPOS端末において発券されるレシートの記載例を示す図である。 図1に示す通信制御システムにおける通信処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す通信制御システムにおいて、携帯電話によるIP電話を使用した電話接続処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示す通信制御システムにおいて、IP電話の利用による通話を切断した後に、通常の電話による電話を行う場合の操作の流れを示すフローチャートである。 (a)および(b)は、携帯電話の表示装置に表示される画面の一例を示す模式図である。 (a)および(b)は、携帯電話の表示装置に表示される画面の他の例を示す模式図である。 (a)〜(f)は、携帯電話の表示装置に表示される画面の他の例を示す模式図である。 (a)〜(f)は、携帯電話の表示装置に表示される画面の他の例を示す模式図である。 (a)〜(f)は、図1に示す通信制御システムにおいて、通信相手の携帯電話の表示装置に表示される画面の例を示す模式図である。 本発明の通信制御システムにおける通信処理の他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
80 キャリア網(外部の通信網)
100 携帯電話(通信装置)
112 操作入力装置(識別情報取得部)
124 レシート番号記憶部(記憶部)
130 無線LAN用接続部(接続部、識別情報送信部)
200 POS端末(情報提供装置)
212 操作入力装置(対価入力部)
213 印刷部(記録部)
217 カードリーダー(対価入力部)
218 バーコード生成部(識別情報提示部)
220 サーバ接続部(管理装置接続部)
300 ファーストフード店サーバ(管理装置)
310 制御部(管理制御部)
321 サーバ・データ記憶部(情報記憶部)
330 AP用通信部(通信部)
400 アクセスポイント(中継装置)
410 制御部(中継制御部)

Claims (23)

  1. 通信装置が中継装置を介して外部の通信網および管理装置と通信可能であり、かつ、当該管理装置によって当該中継装置の制御がなされないと当該通信装置は当該中継装置を介して当該外部の通信網と通信できない通信制御システムであって、
    上記通信装置は、識別情報を記憶する記憶部と、無線LANによって中継装置に接続する接続部と、中継装置を介しかつ外部の通信網を介さずに管理装置へ識別情報を送信する識別情報送信部とを有し、
    上記管理装置は、上記通信装置と通信を行う通信部と、通信部を介して通信装置から取得した識別情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を中継装置に制御させるための接続情報を生成し、通信部に中継装置へ送信させる制御を行う管理制御部とを有し、
    上記中継装置は、上記管理装置から受信した接続情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を制御する中継制御部を有することを特徴とする通信制御システム。
  2. 識別情報を提示する情報提供装置をさらに備え、かつ、
    上記通信装置が、上記情報提供装置によって提示された上記識別情報を取得する識別情報取得部を有するとともに、該取得した識別情報を識別情報送信部が管理装置へ送信することを特徴とする請求項1に記載の通信制御システム。
  3. 上記情報提供装置は、通信装置の使用者が支払った対価に対応した識別情報を提示するとともに、
    上記識別情報に基づいて生成される接続情報は、上記対価に基づいて決定されることを特徴とする請求項2に記載の通信制御システム。
  4. 上記対価は、上記使用者が商品を購入したときに支払う額に基づいて決定されることを特徴とする請求項2または3に記載の通信制御システム。
  5. 上記対価に基づいて決定される接続可能金額は、使用者が商品を購入したときに支払う額に含まれる平均サービス提供料よりも多くなるように設定されることを特徴とする請求項4に記載の通信制御システム。
  6. 上記情報提供装置は、上記識別情報をレシート番号としてレシート上に記録して発行するための記録部を備えることを特徴とする請求項4に記載の通信制御システム。
  7. 上記レシート番号は、チェックサムが付加されて提示されることを特徴とする請求項6に記載の通信制御システム。
  8. 上記管理装置は、上記接続情報と上記識別情報とが関連付けられて格納された情報記憶部を有し、
    上記管理制御部が、上記通信装置より取得した識別情報と一致する、上記情報記憶部内の識別情報に対応する接続情報を上記中継装置に送信するものであることを特徴とする請求項1に記載の通信制御システム。
  9. 上記中継制御部は、上記通信装置によるIP電話の利用を制御する機能を有し、上記接続情報に含まれるIP電話の接続を制御するための情報に基づき、IP電話の利用が接続可能時間を超えた場合には、IP電話の接続を切断することを特徴とする請求項1に記載の通信制御システム。
  10. 上記中継装置は、上記通信装置において使用者に報知情報を提示するための制御コマンドを通信装置へ送信する報知情報送信部を備えることを特徴とする請求項1に記載の通信制御システム。
  11. 上記報知情報送信部は、上記通信装置の通信相手先にも報知情報を提示することを特徴とする請求項10に記載の通信制御システム。
  12. 上記報知情報は、メッセージ、画面表示、振動のうちの何れかであることを特徴とする請求項10に記載の通信制御システム。
  13. 中継装置を介して外部の通信網および管理装置と通信可能であり、かつ、当該管理装置によって当該中継装置の制御がなされないと当該中継装置を介して当該外部の通信網と通信できない通信装置であって、
    無線LANによって中継装置に接続する接続部と、
    上記中継装置を介しかつ外部の通信網を介さずに上記管理装置へ識別情報を送信する識別情報送信部と、
    情報提供装置によって提示された識別情報を取得する識別情報取得部とを備え、
    上記接続部は、
    上記中継装置を介して上記識別情報を上記管理装置へ送信するとともに、上記識別情報に基づいて上記管理装置によって生成された接続情報を受信し、該接続情報に基づいて上記中継装置と無線LAN接続を行い、外部の通信網との通信を行うことを特徴とする通信装置。
  14. 上記接続情報には、上記通信装置によるIP電話の利用を制御するための情報が含まれており、IP電話の利用が接続可能時間を超えた場合には、上記接続部は、上記接続情報に基づき、IP電話の接続を切断することを特徴とする請求項13に記載の通信装置。
  15. 無線LANによって接続された通信装置と外部の通信網とを通信可能にする中継装置に接続される管理装置であって、
    上記中継装置を介して上記通信装置と通信を行う通信部と、
    上記通信部を介しかつ外部の通信網を介さずに上記通信装置から取得した識別情報に基づいて、上記通信装置と外部の通信網との通信を上記中継装置に制御させるための接続情報を生成し、上記通信部に上記通信装置へ送信させる制御を行う管理制御部とを有し、
    管理装置によって上記中継装置の制御がなされないと上記通信装置は上記中継装置を介して上記外部の通信網と通信できないことを特徴とする管理装置。
  16. 請求項15に記載の管理装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の制御部として機能させるための制御プログラム。
  17. 請求項16に記載の制御プログラムを記録したコンピュータの読み取り可能な記録媒体。
  18. 通信装置が、無線LANによって接続された中継装置を介しかつ外部の通信網を介さずに識別情報を管理装置へ送信するとともに、該識別情報に基づいて上記管理装置により生成された接続情報を受信し、該接続情報に基づいて上記中継装置を介した外部の通信網との通信が可能となり、かつ、当該管理装置によって当該中継装置の制御がなされないと当該通信装置は当該中継装置を介して当該外部の通信網と通信できない通信制御システムに用いられる情報提供装置であって、
    上記通信装置の使用者が支払った対価を入力する対価入力部と、
    上記対価を上記管理装置へ通知するとともに、上記対価に対応して付与された識別情報を送受信する管理装置接続部と、
    上記識別情報を提示する識別情報提示部とを備えることを特徴とする情報提供装置。
  19. 無線LANによって接続された通信装置を、外部の通信網および管理装置と通信可能にする中継装置であって、
    無線LANによって接続されている上記通信装置から外部の通信網を介さずに受信した識別情報を上記管理装置へ送信するとともに、当該識別情報の送信に基づき上記管理装置から受信した接続情報に基づいて、上記通信装置と外部の通信網との通信を制御する中継制御部を有し、
    上記管理装置によって中継装置の制御がなされないと上記通信装置は中継装置を介して上記外部の通信網と通信できないことを特徴とする中継装置。
  20. 請求項19に記載の中継装置を動作させる制御プログラムであって、コンピュータを上記の中継制御部として機能させるための制御プログラム。
  21. 請求項20に記載の制御プログラムを記録したコンピュータの読み取り可能な記録媒体。
  22. 通信装置が中継装置と無線LANによって接続されるとともに、通信装置が中継装置を介して外部の通信網および管理装置と通信可能であり、かつ、当該管理装置によって当該中継装置の制御がなされないと当該通信装置は当該中継装置を介して当該外部の通信網と通信できない通信制御システムにおける制御方法であって、
    上記管理装置にて、
    1)通信装置の記憶部に記憶されている識別情報を通信装置から上記中継装置を介しかつ外部の通信網を介さずに取得するステップと、
    2)取得した上記識別情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を中継装置に制御させるための接続情報を生成するステップと、
    3)生成した接続情報を通信装置へ送信するステップと、
    上記中継装置にて、
    4)上記接続情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を制御するステップと、
    を含むことを特徴とする通信制御システムの制御方法。
  23. 通信装置が中継装置を介して外部の通信網および管理装置と通信可能であり、かつ、当該管理装置によって当該中継装置の制御がなされないと当該通信装置は当該中継装置を介して当該外部の通信網と通信できない通信制御システムであって、
    上記通信装置は、識別情報を記憶する記憶部と、無線LANによって中継装置に接続する接続部と、中継装置を介しかつ外部の通信網を介さずに管理装置へ識別情報を送信する識別情報送信部とを有し、
    上記管理装置は、上記通信装置と通信を行う通信部と、通信部を介して通信装置から取得した識別情報に基づいて、通信装置と外部の通信網とのIP電話による通信を中継装置に制御させるための接続情報を生成し、通信部に中継装置へ送信させる制御を行う管理制御部と、上記通信装置において、上記IP電話による通信を行うために通信先の電話番号が入力されたときに、上記通信先の電話の種類、および、該通信先が国内か海外かにいるかの通信先情報を特定する通信先特定部と、上記通信先情報に基づき、上記通信のための接続可能時間を算出する接続時間算出部とを有し、
    上記中継装置は、上記管理装置から受信した接続情報に基づいて、通信装置と外部の通信網との通信を制御する中継制御部を有することを特徴とする通信制御システム。
JP2004253626A 2004-08-31 2004-08-31 通信制御システム、このシステムを構成する通信装置、情報提供装置、管理装置、中継装置、上記システムにおける制御方法、制御プログラム、および記録媒体 Expired - Fee Related JP4381935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253626A JP4381935B2 (ja) 2004-08-31 2004-08-31 通信制御システム、このシステムを構成する通信装置、情報提供装置、管理装置、中継装置、上記システムにおける制御方法、制御プログラム、および記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004253626A JP4381935B2 (ja) 2004-08-31 2004-08-31 通信制御システム、このシステムを構成する通信装置、情報提供装置、管理装置、中継装置、上記システムにおける制御方法、制御プログラム、および記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006074296A JP2006074296A (ja) 2006-03-16
JP4381935B2 true JP4381935B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=36154452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004253626A Expired - Fee Related JP4381935B2 (ja) 2004-08-31 2004-08-31 通信制御システム、このシステムを構成する通信装置、情報提供装置、管理装置、中継装置、上記システムにおける制御方法、制御プログラム、および記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4381935B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4637243B2 (ja) * 2006-11-02 2011-02-23 パイオニア株式会社 通信管理装置、通信管理方法、通信管理プログラムおよび記録媒体
JP6410552B2 (ja) * 2014-10-20 2018-10-24 株式会社Nttドコモ 無線端末装置、情報処理端末、接続制御方法及びプログラム
JP6616587B2 (ja) * 2015-04-28 2019-12-04 シャープ株式会社 施設利用者管理装置および施設利用者管理システム
JP6648571B2 (ja) * 2016-03-15 2020-02-14 株式会社リコー 通信装置、通信方法、システム及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006074296A (ja) 2006-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3681937B2 (ja) キャッシュレス自動販売システム
ES2222266T5 (es) Compra en máquina expendedora a través de teléfono celular
US5426594A (en) Electronic greeting card store and communication system
JP2987018B2 (ja) ホームショッピングシステム
US6212262B1 (en) Method of performing automatic sales transactions in an advertiser-sponsored telephony system
WO2001067718A2 (en) Method and system providing advertisement using tone of ringing sounds of mobile phone and commercial transaction service in association with the same
US20060217135A1 (en) Multimedia products and services marketing and sales method and methods of conducting business
JP2003518304A (ja) 移動端末機を用いた商品の選択と支払いのための方法
EP1504320A2 (en) Method and system for enabling electronic transactions via a personal device
US20130125152A1 (en) Apparatus, systems and methods to communicate received commands from a receiving device to a mobile device
KR20060097187A (ko) Rfid 기법을 이용하여 상품 정보를 제공하는 방법 및시스템
US20050129201A1 (en) Method and system for offering free telecommunication services
KR101068022B1 (ko) 휴대폰 결제를 위한 인증 처리 시스템 및 휴대폰 결제 처리 방법
JP4381935B2 (ja) 通信制御システム、このシステムを構成する通信装置、情報提供装置、管理装置、中継装置、上記システムにおける制御方法、制御プログラム、および記録媒体
WO2019073559A1 (ja) 情報処理装置
JP2002298046A (ja) 携帯電話を用いた決済方法
KR20000058949A (ko) 이동전화의 페이징 시간을 이용한 광고 방법 및 이에연계한 상거래 서비스 방법
JP3964640B2 (ja) 販売方法
KR20070118720A (ko) 무선랜을 이용한 주문관리방법 및 주문관리장치
JP2008219902A (ja) 移動無線端末およびその制御方法
JP2004086601A (ja) 電話装置を用いた販売システム、該システムにおける販売方法、及び該システムのプログラム
KR100572480B1 (ko) 자가 결제용 모바일 쇼핑 단말기와 그를 포함하는 모바일쇼핑 시스템
KR20020006116A (ko) 지하철 방송시스템을 이용한 전자상거래 방법
JP2002215966A (ja) 電子商取引システム、情報処理装置及び情報処理方法
KR20000058945A (ko) 이동전화의 버튼을 누르는 동안을 이용한 광고 방법 및이에 연계한 상거래 서비스 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080311

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080512

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080512

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090213

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090414

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090706

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20090722

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090915

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090916

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4381935

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees