JP4381392B2 - 橋梁床版解体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋コンクリート等で構築された既設橋梁床版の老朽化等に伴い簡素な構成を有する既設橋梁床版引上げ部材を使用して該既設橋梁床版の撤去を行ない作業員の安全と作業工数の低減を図った橋梁床版解体装置に関する。
従来の技術に於ける一つの例としては、特公平7−26369号特許公報に開示した橋梁床版解体装置がある。これについて説明すれば図8に示すように、解体を必要とするコンクリート床版1にコンクリートカッター等を用いて切断し、複数の床版ブロック1とし、この床版ブロック1に吊り上げ用の吊り上げ穴2を開孔する。床版ブロック1に切断する作業と吊り上げ穴2の開孔とは前後しても差支えない。ついで、橋桁との定着を解放しようとする床版ブロック1の両側に隣接する床版ブロック1、1に反力受けとなる支点3、3を設けて撤去桁4を架け渡す。撤去桁4は2本のH鋼を並べて作られている。撤去桁4上には定着を解放しようとする床版ブロック1に開孔された吊り上げ穴2の相当個所にセンターホールジャッキ5が設置される。センターホールジャッキ5からの吊りボルト6は撤去桁4を通して床版ブロック1の吊り上げ穴2に挿通され、床版ブロック1の下面でナット7により固定される。架け渡される撤去桁4が床版ブロック1に対して2組、吊り上げ穴2及びセンターホールジャッキ5は各撤去桁4に対して各2個となっているが、これは例示である。架け渡された撤去桁4の左右に移動用のキャスター(図示せず)を取り付け板等を介して上下動可能に取り付けたものである。このようにして橋桁から床版ブロック1を解放するための準備がなされ、ついで、センターホールジャッキ5を働かせ、吊りボルト6を上方へ移動させる。吊りボルト6が上方へ移動すると床版ブロック1の定着部におけるスラブ止めの周辺は、引張り、剪断が促進され、橋桁と床版ブロック1は分離する。床版ブロック1を橋桁から分離後、センターホールジャッキ5からの吊りボルト6をナット7よりはずし、撤去桁4を移動させる。このようにして、つぎつぎと定着を解放しようとする床版ブロック1を橋桁より分離し、分離された床版ブロック1はクレーン等で吊り上げ撤去される。
従来の技術に於ける他の例としては、特公平7−26371号特許公報に開示した橋梁床版解体装置がある。これについて説明すれば図9に示すように、床版をコンクリートカッター等により切断し、切断部1a、1aを形成する。そして、橋桁との定着を解放しようとする床版ブロック1の隣接する床版ブロック1、1にピストン8a、シリンダーチューブ8bからなる反力ジャッキ8を備えた反力脚部9を位置させて、ここにH鋼等からなる撤去桁4を反力ジャッキ8のピストン8aの作動により上下するように架け渡す。反力脚部9と撤去桁4とは、固着された筒体10a、10bを摺動可能に嵌合するようにして一体となり互いにはずれないようになっている。ここで、一対の反力脚部9と撤去桁4とは、予め反力脚部9が定着を解放する床版ブロック1の両側の床版ブロック1、1に位置するようにセットし、撤去桁4に取り付け部材を介して移動用キャスター(図示せず)を取り付けることにより、橋梁床版解体装置となる。撤去桁4と定着を解放しようとする床版ブロック1とは、撤去桁4に設けられた挿通孔4aと床版ブロック1に開孔された吊り上げ穴2に吊りボルト6を通して接続され、ナット7により固定される。このようにして橋桁から床版ブロック1を解放するための準備がなされ、ついで、反力ジャッキ8を働かせ、ピストン8aを上昇させると撤去桁4は上方へ押し上げられる。撤去桁4が上方へ押し上げられると吊りボルト6により床版ブロック1が引張られ定着部におけるスラブ止めの周辺は、引張り、剪断が促進され、橋桁と床版ブロック1は分離する。
特公平7−26369号特許公報 特公平7−26371号特許公報
従来の技術は、背景技術で述べたような構成であるので次の課題が存在した。
すなわち、前述した従来の技術に於ける一つの例によれば、解体を必要とする床版ブロック1に複数の吊り上げ穴2を穿孔し、この吊り上げ穴2に吊りボルト6、6を挿通した後、作業員が床版ブロック1の下側に這入込み該床版ブロック1の下面からナット7で固定する。ここで吊りボルト6、6の上端はセンターホールジャッキ5、5に連結しており、このセンターホールジャッキ5、5を動作させて前記吊りボルト6、6を上方に移動させると共に床版ブロック1の解体が行なわれる。このように、従来の技術に於ける一つの例では、作業員が床版ブロック1の下面に這入込んでナット7の固定作業を行なう必要があり床版ブロック1の解体作業工数が増大するうえにナット7の部品が必要となるという問題点があった。
また、前記床版ブロック1の下側部分のスペースが狭隘なときや橋梁の路下の建築限界により架設足場が桁下の近傍部位であるとき又は鉄道橋のように架線の存在により桁間に足場を架設するときは、作業員による床版ブロック1の下面で吊りボルト6、6へのナット7の固定作業を行なうことが困難となり、床版ブロック1の解体作業ができないという問題点があった。
前述した従来の技術に於ける他の例によれば、前記従来の技術の一つの例と同様な問題点が存在すると共に、床版ブロック1と撤去桁4との間にピストン8a、シリンダーチューブ8bからなる反力ジャッキ8を介設すること、及び該反力ジャッキ8に隣接して筒体10a、10bを固着する構成を必要とするので吊りボルト6が長大化し、床版解体装置が大掛りとなり該床版解体装置の組立を含む作業工数が嵩み、実用に適さないという問題点があった。
本発明は、作業員が解体しようとする床版ブロックの下面に這入込んでナットを固定する作業を省力化し、解体しようとする床版ブロックを引上げる際に作業員が橋面上に於いて鋼棒に固定した方向指示棒を略90°回動することにより床版引上げ部材に備えた支圧板を該解体しようとする床版ブロックの下面に固定し、油圧ジャッキ手段を動作させて簡単にしてかつ作業工数を大幅に低減した橋梁床版解体装置を提供することを目的としたものであって、次の構成、手段から成立したものである。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、長孔又は矩形状孔を所望位置に穿孔し解体しようとする床版ブロックに隣接した床版ブロックに支持部材を介して載置する梁部材と、該梁部材の上面に配置しかつ前記解体しようとする床版ブロックを床版引上げ部材の鋼棒で引上げる単一又は複数の油圧ジャッキ手段と、該解体しようとする床版ブロックを引上げる際、前記長孔又は矩形状孔に挿入した床版引上げ部材のリブ付き支圧板を略90°回動して該解体しようとする床版ブロックの下面に係止しかつ前記鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材とで構成したことを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、長孔又は矩形状孔を所望位置に穿孔し解体しようとする床版ブロックに隣接した床版ブロックに支持部材を介して載置する油圧ユニット付き床版解体機構と、該油圧ユニット付き床版解体機構の上部に配置する油圧ユニット付き床版解体機構と、床版ブロックを鋼棒で引上げる単一又は複数の油圧ジャッキ手段と、該解体しようとする床版ブロックを引上げる際、前記長孔又は矩形状孔に挿入した床版引上げ部材のリブ付き支圧板を略90°回動して該解体しようとする床版ブロックの下面に係止しかつ前記鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材とで構成したことを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、長孔又は矩形状孔を所望位置に穿孔解体しようとする床版ブロックに隣接した床版ブロックに支持部材を介して複数列に載置する梁部材と、該梁部材を連結する連結部材と、該梁部材の上面に配置しかつ前記解体しようとする床版ブロックを床版引上げ部材の鋼棒で引上げる単一又は複数の油圧ジャッキ手段と、該解体しようとする床版ブロックを引上げる際、前記長孔又は矩形状孔に挿入した床版引上げ部材のリブ付き支圧板を略90°回動して該解体しようとする床版ブロックの下面に係止しかつ前記鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材とで構成したことを特徴とする。
本発明に係る橋梁床版解体装置は、叙上の構成を有するので次の効果がある。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、長孔又は矩形状孔を所望位置に穿孔し解体しようとする床版ブロックに隣接した床版ブロックに支持部材を介して載置する梁部材と、該梁部材の上面に配置しかつ前記解体しようとする床版ブロックを床版引上げ部材の鋼棒で引上げる単一又は複数の油圧ジャッキ手段と、該解体しようとする床版ブロックを引上げる際、前記長孔又は矩形状孔に挿入した床版引上げ部材のリブ付き支圧板を略90°回動して該解体しようとする床版ブロックの下面に係止しかつ前記鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材とで構成したことを特徴とする橋梁床版解体装置を提供する。
このような構成としたので、床版ブロックを解体する際、作業員が当該床版ブロックの下側に這入込んで部品の締付け作業等を行なうことなく鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材を橋面上から操作することで作業性及び安全性を確保した橋梁床版解体装置を提供できる効果がある。
請求項2記載の発明によれば、長孔又は矩形状孔を所望位置に穿孔し解体しようとする床版ブロックに隣接した床版ブロックに支持部材を介して載置する油圧ユニット付き床版解体機構と、該油圧ユニット付き床版解体機構の上部に配置する油圧ユニット付き床版解体機構と、床版ブロックを鋼棒で引上げる単一又は複数の油圧ジャッキ手段と、該解体しようとする床版ブロックを引上げる際、前記長孔又は矩形状孔に挿入した床版引上げ部材のリブ付き支圧板を略90°回動して該解体しようとする床版ブロックの下面に係止しかつ前記鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材とで構成したことを特徴とする橋梁床版解体装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の発明の効果に加えて、前記橋梁床版解体装置を可動自在に構成して各種の異形構造物に於ける解体工法にも利用できる。さらに、鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材を有したので作業性の向上を実現すると共に新規な床版の再施工を容易にかつ迅速にできるという効果がある。
請求項3記載の発明によれば、長孔又は矩形状孔を所望位置に穿孔解体しようとする床版ブロックに隣接した床版ブロックに支持部材を介して複数列に載置する梁部材と、該梁部材を連結する連結部材と、該梁部材の上面に配置しかつ前記解体しようとする床版ブロックを床版引上げ部材の鋼棒で引上げる単一又は複数の油圧ジャッキ手段と、該解体しようとする床版ブロックを引上げる際、前記長孔又は矩形状孔に挿入した床版引上げ部材のリブ付き支圧板を略90°回動して該解体しようとする床版ブロックの下面に係止しかつ前記鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材とで構成したことを特徴とする橋梁床版解体装置を提供する。
このような構成としたので、請求項1記載の発明の効果に加えて、複数列の梁部材を備えかつ梁部材の前・後端に該梁部材に載置しかつ連結・接合する連結部材を備えたのでクレーン等の起重機で一斉に解体を行なうことができ、鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材を有したのでさらなる解体作業の迅速性を実現できるという効果がある。
以下、本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施の形態について添付図面に基づき詳細に説明する。
図1は、鉄筋コンクリートで構築された既設橋梁床版及び橋梁床版解体装置に於ける実施の形態を示す側面図である。
図1に於いて、11は鉄筋コンクリートで構築された既設橋梁床版やコンクリート床版にコンクリートカッター等の破砕機(図示せず)を使用して該コンクリート床版を所定の四方に切断してなる床版ブロックである。ここで11aはコンクリート床版の切断部である。前記既設橋梁床版やコンクリート床版は例えば、橋梁の桁12の上に定着又は合成している。13は前記床版ブロック11上に配置した梁部材である。該梁部材13は例えば2本のH型鋼材を並列・組合せて構成してなり、また床版ブロック11を撤去する撤去桁であってもよい。14は支持部材であって、解体しようとする床版ブロック11に隣接した床版ブロック11及び11の上面に固定しており、この支持部材14、14の上面又は上端に梁部材13を載置しかつ架設する。該支持部材14、14は、反力脚部や支点としての機能を有し解体しようとする床版ブロック11を吊上げた際、該梁部材13を支承する。
前記床版ブロック11の上面から下面に向って所定位置には長孔又は矩形状孔15を穿孔している。この長孔又は矩形状孔15は該床版ブロック11の上面から下面まで貫通してなり、図2及び図3に示すような床版引上げ部材16の例えば略矩形平板状でなる支圧板16aを挿通しかつ該支圧板16aを略90°回動すれば該支圧板16aが床版ブロック11の下面に係止されるような形状でなる。つまり、床版ブロック11に形成した長孔又は矩形状孔15の前・後の幅長を長くかつ左・右の幅長を短く設定した孔形状である。前記床版引上げ部材16はPC鋼棒等の鋼棒16bの上・下方向の略中間位置に固定部品16fにより方向指示棒16cを固定している。該方向指示棒16cを有することで方向指示棒付き床版引上げ部材16を構成する。この方向指示棒16cは前記支圧板16aを長孔又は矩形状孔15に挿通した後に、略90°回動して該支圧板16aを転向する。この長孔又は矩形状孔15は楕円であってもよい。
尚、図2は前記床版引上げ部材16の全体構成を示す側面図である。図3は前記床版引上げ部材16の図面であって、(a)は図2の矢視A−A線方向から見た平面図、(b)は(a)の図に於いて矢視B−B線方向の側面図である。
17は電動油圧ジャッキや反力ジャッキ、センターホールジャッキ等でなる油圧ジャッキ手段であって、単一又複数個で構成され前記床版引上げ部材16の鋼棒16bと連係し、解体しようとする床版ブロック11を引上げる際、該鋼棒16bを吊上げる動作をする。図1に於いて17aは油圧ジャッキ手段17の上面に螺合したナット等の緊締部品、16dは図2に示すように前記床版引上げ部材16の支圧板16aの下面に対向して固定した2つのリブである。このように該支圧板16aはリブ付き支圧板を構成する。この対向したリブ16d、16dの相互間の隙間Sの略中央部に於ける支圧板16aには鋼棒16bが挿通する貫通孔16eが穿孔されている。そして、該鋼棒16bの下端は該貫通孔16eを挿入した後例えば六角ナット等の緊締部品16gで該支圧板16aに固定される。
次に、本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施の形態についてその操作手順や動作等を説明する。
先づ、橋梁の桁10の上に定着又は合成して構成された既設床版(地覆を含み)をコンクリートカッター等の破砕機で複数かつ四方に囲むように切断し、切断部11aを成形する。この切断部11aは、図1に示すように既設床版の上面11bから下面11cに向って運搬可能な大きさに切り込まれ、複数の床版ブロック11、11…を形成する。
次に、解体しようとする前記床版ブロック11の上面11bに於ける適宜位置、望ましくは該解体しようとする床版ブロック11の前・後端部位置に複数個、本実施の形態の場合は、2個の長孔又は矩形状孔15、15を穿孔する。該長孔又は矩形状孔15、15を解体しようとする床版ブロック11の上面11bに形成するときは、図4(a)に示すように、例えば、コアカッター等の穿孔機で直径約100(mm)程度の真円状貫通孔15aないし15dの4個を一連に穿孔する。各真円状貫通孔15aないし15dの全体の前・後長さL1は例えば340(mm)であって、それぞれが隣接する部分15eを切削・開口し、前記床版引上げ部材16の支圧板16aが解体しようとする床版ブロック11の上面11bから一連に形成した真円状貫通孔15aないし15dを挿通可能となるように該支圧板16aの全長に応じて設定される。
前記一連に形成した真円状貫通孔15aないし15dはそもそも全体として長孔15を構成し又は隣接する部分15eをさらに、コアカッター等で削除することで全体として概ね矩形状孔15を構成する。また、本発明は当該長孔又は矩形状孔15はこの孔形状に限定されるものではなく、前記床版引上げ部材16の支圧板16が挿通可能な孔形状であればよく、また、当該長孔又は矩形状孔15の左・右幅長L2が約100(mm)であってすなわち、一連に形成した真円状貫通孔15aないし15dの左・右幅長は床版引上げ部材16の支圧板16aの幅長に応じて設定される。ここで、梁部材13は前・後の支持部材14、14の上面又は上端に載置する。このように、解体しようとする床版ブロック11の前後に隣接する床版ブロック11、11の後端上面P1及び前端上面P2に固定された支持部材14、14を支点として該梁部材13は前記解体しようとする床版ブロック11を跨ぐように架設される。
前記床版引上げ部材16に備えた鋼棒16bの下端は予め支圧板16aの下面に対向したリブ16d、16dを溶接手段等で固定してあり、その支圧板16aの貫通孔16eを挿通して六角ナット等緊締部品16gでねじ締め操作等により隙間S内の該支圧板16aに固定される。また、該鋼棒16bの上端は油圧ジャッキ手段17を備えると共に緊締部品17aで該油圧ジャッキ手段17を枢着している。
尚、図1等に於いて図示していないが、前記梁部材13には、該床版引上げ部材16、特に、該床版引上げ部材16の支圧板16aを該梁部材13の上面13aから下面13bに挿通するための貫通孔を配設している。
而して、先づ一方の前記床版引上げ部材16の支圧板16a及び2つのリブ16d、16dすなわちリブ付き支圧板16Aを長孔又は矩形状孔15に挿通する。次に、他方の前記床版引上げ部材16の支圧板16a及び2つのリブ16d、16dすなわちリブ付き支圧板16Aを長孔又は矩形状孔15に挿通する。そして、リブ付き支圧板16Aの上面を床版ブロック11の下面11cに接合させる。
尚、この一方及び他方の床版引上げ部材16、16の設置方法は、同時に操作してもよい。
そして、作業員は解体しようとする床版ブロック11の下面に這入込むことなく床版ブロック11上から方向指示棒16cを操作し、床版引上げ部材16のリブ付き支圧板16Aを図4(a)の仮想線及び図4(b)に示すように90°回動して該解体しようとする床版ブロック11の下面11cに設定する。一方、鋼棒16b、16bの上端は油圧ジャッキ手段17、17に着装されている。このとき、作業員は該方向指示棒16cの回動位置により床版ブロック11を吊上げる準備完了を確認する。
そこで、作業員は手動ポンプ(図示せず)を操作し、分岐金具(図示せず)の働きにより前記油圧ジャッキ手段17を動作させることにより該鋼棒16bを引上げ、該解体しようとする床版ブロック11を吊上げかつ移動し、すべての床版ブロック11の解体作業を行ない完了する。
次に、本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施例1について説明する。
図5は、当該橋梁床版解体装置の実施例1を示す斜視図である。
本発明に係る橋梁床版解体装置の実施例1は特に、油圧ユニット付き床版解体機構18を備えた点が前述した本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施の形態の例の場合と相違している。
前記図5に基づいて本発明に係る橋梁床版解体装置の実施例1を説明し、本発明を明らかにする。
18は油圧ユニット付き床版解体機構であり、床版ブロック11上面11bに移動自在に配設されている。該油圧ユニット付き床版解体機構18は、解体しようとする床版ブロック11の上方に跨るように架設された梁部材18aと、該梁部材18aに形成した隙間S1内に床版引上げ部材16の鋼棒16bを挿通して該梁部材18aの上面に配設した単一又は複数の油圧ジャッキ手段18bと、該油圧ジャッキ手段18bに電動ポンプ(図示せず)で油圧を圧送しかつ前記梁部材18aの前端、後端に固定した油圧ユニット18cとを備えている。
前記油圧ユニット18cは図示しないが例えば、電動ポンプ、分岐金具や電動ポンプ始動スイッチ等を内装してあり、その外部は箱型ケースで構成し、この箱型ケースの下面には床版ブロック11の上面11bを左・右かつ前・後に移動自在にすべく複数個の滑車19を備えている。また該油圧ユニット18cの箱型ケースのそれぞれの外側面18c1、18c1には作業員が当該油圧ユニット付き床版解体機構18を移動するためのハンドル20を備えている。
なお、図5に於ける他の構成要素は前述した本発明に係る橋梁床版解体装置の実施の形態に於ける構成例の場合と略同一であり、同一番号、同一符号を付し、その説明を省略する。
次に、本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施例1についてその解体操作手順や動作等を説明する。
先づ、前述した油圧ユニット付き床版解体機構18の動作等を説明すれば、作業員は操作ペンダント(図示せず)のボタンを操作し、図5に示す2個つまり一方、他方の油圧ユニット18c内の電動ポンプ始動スイッチを動作させ、電動ポンプを動作させる。そして、両方の油圧ユニット18c、18c内の該電動ポンプから一方、他方の油圧ジャッキ手段18b、18bに油圧を圧送する。この一方、他方の油圧ジャッキ手段18b、18bは一方、他方の床版引上げ部材16、16の鋼棒16b、16bを油圧により吊上げ、図5に示すように解体しようとする床版ブロック11は前・後に隣接する床版ブロック11、11から引上げられた状態にある。この際、床版引上げ部材16、16の支圧板16aの設定位置は、図5に示すように長孔又は矩形状孔15に挿通された後約90°回動した位置となっている。
そして、当該解体しようとする床版11は例えば、作業員はハンドル20を操作し、前記油圧ユニット付き床版解体機構18を別異の場所に移動し、前記床版引上げ部材16、16を残置したまま、該床版引上げ部材16、16の鋼棒16b、16bをクレーンの吊上げ係止部材(図示せず)に係止して、該解体しようとする床版11を撤去しまた搬出する。この操作を順次行なうことにより全ての床版ブロック11、11…を撤去・解体する。
本発明に係る橋梁床版解体装置の実施例1に於ける他の解体操作手順や動作等は前述した本発明に係る橋梁床版解体装置の実施の形態の構成例と略同一であり、その説明を省略する。
次に、本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施例2について説明する。
図6は鉄筋コンクリートで構築された既設橋梁床版及び橋梁床版解体装置の実施例2を示す側面図である。図8は2列の梁部材13、13及び該2つの梁部材13、13の前・後端13c、13dに連結部材21、21を架設した構成例を示す平面図である。
本発明に係る橋梁床版解体装置の実施例2は特に、既設床版の上方に架設された梁部材を複数列、例えば2列に載置すると共に該梁部材の前・後端のそれぞれの左・右側の梁部材に連結部材を架設・結合した点が前述した本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施の形態の例の場合と相違している。前記図6及び前記図7に基づいて本発明に係る橋梁床版解体装置の実施例2を説明し、本発明を明らかにする。
21は例えば前記梁部材13と略同一構造又は同材質で構成される連結部材であり、2つの該梁部材13、13の前・後端13c、13dの上面13aに載置・接合されかつ架設されている。該梁部材13及び該連結部材22の配置・構成は図8に示す如く、左右の2本でなる梁部材13、13の前・後端13c、13dの上面13a上にそれぞれ連結部材21、21を溶接手段やボルト打込み手段等で載置・接合する。このように構成すれば例えば、コンクリートカッター等の破砕機を使用して四方にコンクリート床版の切断部11a、11a、11a、11aを切込みかつ形成して図7に示すような略四方形の解体しようとする床版11をクレーン等の引上げ機械により一斉に吊上げかつ別異の場所に移動でき、床版ブロック11の解体工事の作業能率を向上させることができるという特徴がある。
当該本発明に係る橋梁床版解体装置の実施例2に於ける他の構成要素及び解体操作手順や動作等は、前述した本発明に係る橋梁床版解体装置の実施の形態に於ける構成例と略同一であり、同一番号、同一符号を付し、その説明を省略する。
本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施の形態を示す側面図である。 本発明に係る橋梁床版解体装置に備えた床版引上げ部材の全体構成を示す側面図である。 本発明に係る橋梁床版解体装置に備えた床版引上げ部材の全体構成を示す図面であって、(a)は図2の矢視A−A線方向から見た平面図、(b)は(a)の図に於いて矢視B−B線方向の側面図である。 本発明に係る床版引上げ部材の支圧板の動作を示す図面であって、(a)は床版ブロックの上面から見た要部を切断した平面図、(b)は床版ブロックの下面から見た底面図である。 本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施例1を示す斜視図である。 本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施例2を示す側面図である。 本発明に係る橋梁床版解体装置に於ける実施例2に基づく梁部材と連結部材の連結・接合状態を示す構成図である。 従来の技術に於ける一つの例としての橋梁床版解体装置を示す側面図である。 従来の技術に於ける他の例としての橋梁床版解体装置を示す側面図である。
11 床版ブロック
11a コンクリート床版の切断部
11b 床版ブロックの上面
11c 床版ブロックの下面
12 橋梁の桁
13 梁部材
13a 梁部材の上面
13b 梁部材の下面
13c 梁部材の前端
13d 梁部材の後端
14 支持部材
15 長孔又は矩形状孔(楕円)
15aないし15d 真円状貫通孔
15e 真円状貫通孔の隣接部分
16 床版引上げ部材
16A 床版引上げ部材のリブ付き支圧板
16a 床版引上げ部材の支圧板
16b 床版引上げ部材の鋼棒
16c 床版引上げ部材の方向指示棒
16d 床版引上げ部材のリブ
16e 床版引上げ部材の貫通孔
16f 床版引上げ部材の固定部品
16g 床版引上げ部材の緊締部品
17 油圧ジャッキ手段
17a 油圧ジャッキ手段の緊締部品
18 油圧ユニット付き床版解体機構
18a 油圧ユニット付き床版解体機構の梁部材
18b 油圧ユニット付き床版解体機構の油圧ジャッキ手段
18c 油圧ユニット
18c1 油圧ユニットの外側面
19 油圧ユニット付き床版解体機構の滑車
20 油圧ユニット付き床版解体機構のハンドル
21 連結部材

Claims (3)

  1. 長孔又は矩形状孔を所望位置に穿孔し解体しようとする床版ブロックに隣接した床版ブロックに支持部材を介して載置する梁部材と、該梁部材の上面に配置しかつ前記解体しようとする床版ブロックを床版引上げ部材の鋼棒で引上げる単一又は複数の油圧ジャッキ手段と、該解体しようとする床版ブロックを引上げる際、前記長孔又は矩形状孔に挿入した床版引上げ部材のリブ付き支圧板を略90°回動して該解体しようとする床版ブロックの下面に係止しかつ前記鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材とで構成したことを特徴とする橋梁床版解体装置。
  2. 長孔又は矩形状孔を所望位置に穿孔し解体しようとする床版ブロックに隣接した床版ブロックに支持部材を介して載置する油圧ユニット付き床版解体機構と、該油圧ユニット付き床版解体機構の上部に配置する油圧ユニット付き床版解体機構と、床版ブロックを鋼棒で引上げる単一又は複数の油圧ジャッキ手段と、該解体しようとする床版ブロックを引上げる際、前記長孔又は矩形状孔に挿入した床版引上げ部材のリブ付き支圧板を略90°回動して該解体しようとする床版ブロックの下面に係止しかつ前記鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材とで構成したことを特徴とする橋梁床版解体装置。
  3. 長孔又は矩形状孔を所望位置に穿孔解体しようとする床版ブロックに隣接した床版ブロックに支持部材を介して複数列に載置する梁部材と、該梁部材を連結する連結部材と、該梁部材の上面に配置しかつ前記解体しようとする床版ブロックを床版引上げ部材の鋼棒で引上げる単一又は複数の油圧ジャッキ手段と、該解体しようとする床版ブロックを引上げる際、前記長孔又は矩形状孔に挿入した床版引上げ部材のリブ付き支圧板を略90°回動して該解体しようとする床版ブロックの下面に係止しかつ前記鋼棒の下端であって、支圧板の下面のリブ相互間に緊締部品に固定された方向指示棒付き床版引上げ部材とで構成したことを特徴とする橋梁床版解体装置。
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