JP4378129B2 - オフセットビートキャンセラ - Google Patents

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Description

本発明は、受信アンテナにて受信したテレビ放送信号の中から、希望波に対して送信周波数が所定周波数オフセットされた妨害波信号成分を除去するオフセットビートキャンセラに関する。
従来より、近接する地域で同一の放送チャンネルを利用したテレビ放送を行う際には、各テレビ放送信号の送信周波数に±10.01kHzのオフセットを設けて、テレビ受像器で映像信号を再生した際に画面に現れる縞模様(ビート)を目立たなくするようにしている。しかし、妨害波の量が多ければビートも顕著に現れることになるし、聴視者からはよりよい画質の要求がある。
そこで、近年では、こうしたビート障害を防止するために、ビート障害が発生する放送チャンネルのテレビ放送信号を所定周波数帯に周波数変換した映像中間周波信号(以下、映像IF信号ともいう)から、希望波の映像搬送波を抽出し、この映像搬送波を用いて映像IF信号を直交検波することにより、妨害波信号成分を含むQ信号を生成し、更に、アナログフィルタを用いて、その生成したQ信号から妨害波信号成分を抽出して、この妨害波信号成分を映像IF信号から除去するオフセットビートキャンセラが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開平8−98061号公報 特開平9−55671号公報
上記提案のオフセットビートキャンセラにおいては、受信したテレビ放送信号を選局することにより得られる映像中間周波信号から妨害波信号成分を生成するために、映像中間周波信号から映像搬送波を再生し、その再生した映像搬送波を用いて映像中間周波信号を直交検波するが、映像中間周波信号から希望波の映像搬送波を再生する際、希望波の映像搬送波は受信地域に応じて、図11に示すように3通りの周波数を取りうるため、希望波の映像搬送波周波数に対応した周波数帯域をもつバンドパスフィルタを用いる必要がある。
つまり、映像中間周波信号に含まれる希望波において、その映像搬送波周波数が、図11(a)のように基準周波数fi(58.75MHz)からオフセット周波数fo(10.01kHz)分小さい場合と、図11(b)のように基準周波数fiである場合と、図11(c)のように基準周波数fiからオフセット周波数fo分大きい場合との3通りの周波数を取る可能性があり、希望波の映像搬送波周波数からオフセット周波数foシフトした周波数の映像搬送波をもつ妨害波を除去して希望波の映像搬送波を再生するために、図11(a)〜(c)に示すように、希望波の映像搬送波周波数に対応した周波数帯域をもつバンドパスフィルタを用いる必要がある。
そして、オフセットビートキャンセラには図11に示すような3通りの周波数に対応した3つのバンドパスフィルタが備えられており、従来より、オフセットビートキャンセラの取り付け時には、希望波の映像搬送波周波数に応じて3つのバンドパスフィルタの中から使用するバンドパスフィルタを取付作業者が手動で切り換えていた。
しかし、オフセットビートキャンセラを取り付ける際に、受信地域に応じてどのバンドパスフィルタを用いるべきかを調べ、さらに手動で切り換える必要があったので、取り付けに手間がかかった。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、バンドパスフィルタを手動で切り換える手間を省き、簡便に取り付けることができるオフセットビートキャンセラを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、受信アンテナから入力される受信信号の中から、希望波に対して送信周波数が所定周波数オフセットされた妨害波を含む所定放送チャンネルのテレビ放送信号を選局して、該テレビ放送信号の映像中間周波信号を出力する選局手段と、該選局手段から出力される映像中間周波信号から前記希望波の映像搬送波を生成する搬送波生成手段と、該生成した映像搬送波を用いて前記映像中間周波信号を直交検波することにより、I信号およびQ信号を生成する直交検波手段と、該Q信号から、該I信号に含まれる妨害波信号成分を抽出し、該妨害波信号成分を前記I信号から除去する妨害波除去手段と、を備えたオフセットビートキャンセラであって、前記搬送波生成手段は、前記映像中間周波信号の中から、映像搬送波の基準周波数の信号成分と該基準周波数から前記所定周波数オフセットされた周波数の信号成分とをそれぞれ選択的に通過させて出力する3つのバンドパスフィルタを備えると共に、該3つのバンドパスフィルタからの出力信号のレベルを検出し、該検出結果に基づき、該3つの出力信号の中で最もレベルが大きい出力信号を選択して、該選択した出力信号から前記映像搬送波を生成することを特徴とする。
つまり、通常、希望波の信号レベルは妨害波の信号レベルより10dB以上大きくなっており、最も大きい信号レベルの出力信号に希望波の映像搬送波が含まれる。
そこで、本発明では、搬送波生成手段が、映像中間周波信号の中から、映像搬送波の基準周波数の信号成分と基準周波数から所定周波数オフセットされた周波数の信号成分とをそれぞれ選択的に通過させて出力する3つのバンドパスフィルタの出力信号のレベルを検出し、その検出結果に基づき、3つの出力信号の中で最もレベルが大きい出力信号から映像搬送波を生成するようにしているのである。
そして、このようにすれば、オフセットビートキャンセラを取り付ける際に、取付作業者がバンドパスフィルタを手動で切り換えるという作業をする必要がないので、簡便にオフセットビートキャンセラを取り付けることができる。
また、搬送波生成手段は、オフセットビートキャンセラが動作中に常時、3つのバンドパスフィルタの出力信号のレベルを検出するようにしてもよいが、一旦希望波を出力するバンドパスフィルタを選択した後は通常、受信地域が変わらない限り、バンドパスフィルタの選択を変更することはない。そこで請求項2に記載のように、搬送波生成手段は、オフセットビートキャンセラが起動した後に、映像搬送波を生成するための前記出力信号を選択した場合には、それ以降、3つのバンドパスフィルタからの出力信号のレベルの検出を中止するようにするとよい。
そして、このようにすれば、搬送波生成手段が無駄にバンドパスフィルタの出力信号のレベルを検出することを抑え、オフセットビートキャンセラが実行する処理の負荷とその処理にかかる消費電力とを低減することができる。
なお、希望波の映像搬送波の周波数に対する、妨害波の映像搬送波のオフセット周波数偏差の絶対値が同じ場合であっても、その正負が異なる場合には、妨害波除去手段において、極性のみが異なる妨害波信号成分が得られるため、妨害波信号成分をI信号から除去する際には、妨害波信号成分の極性の正負に応じて、妨害波信号成分とI信号とを加算するか減算するかを選択する必要がある。
そこで、オフセットビートキャンセラに、加算か減算を選択するための指示を入力するためのスイッチを備え、そのスイッチにおける指示に従って妨害波除去手段は加算か減算を選択するように構成し、取付作業者はテレビ画面からビートが消えるようにスイッチを加算か減算かの何れかに切り換えるようにしてもよいが、図11(a)に示すように希望波の映像搬送波周波数が基準周波数からオフセット周波数分小さい場合には、妨害波の映像搬送波周波数は希望波の映像搬送波周波数に対して必ず正側にあり、一方、図11(c)に示すように希望波の映像搬送波周波数が基準周波数からオフセット周波数分大きい場合には、妨害波の映像搬送波周波数は希望波の映像搬送波周波数に対して必ず負側にある。
そこで、本発明では、請求項3に記載のように、妨害波除去手段は、搬送波生成手段が映像搬送波を生成するための出力信号の周波数に応じて、妨害波信号成分と妨害波信号成分を含むI信号とを加算させるか、妨害波信号成分を含むI信号から妨害波信号成分を減算させるかを選択し、その選択結果に基づき、妨害波信号成分をI信号から除去するようにしてもよい。
そして、このようにすれば、希望波の映像搬送波周波数が基準周波数からオフセット周波数ずれている受信地域でオフセットビートキャンセラを使用する際には、加算するか減算の設定を取付作業者が行う必要がなくなり、設定の手間を減らすことができる。
また、請求項1〜請求項3何れかに記載のオフセットビートキャンセラにおいて、請求項4に記載のように、選局手段は、映像中間周波信号に加えて、音声信号を出力し、当該オフセットビートキャンセラは、妨害波除去手段により妨害波信号成分を除去した映像信号と、音声信号とを出力するようにしてもよいし、請求項5に記載のように、選局手段は、映像中間周波信号に加えて、音声中間周波信号を出力し、妨害波除去手段にて生成された映像信号と、音声中間周波信号とに基づき、所定放送チャンネルのテレビ放送信号を生成するテレビ放送信号生成手段を更に備えていてもよい。
請求項4に記載のようにすれば、本発明のオフセットビートキャンセラに加え、映像信号と音声信号とを再生可能な装置を備えるのみで、使用者はテレビ放送を視聴することができる。また、本発明(請求項4)のオフセットビートキャンセラであれば、テレビ受像機等の外部に設置できるのみならず、テレビ受像機等に内蔵して、チューナとして使用することができる。
また、請求項5に記載のようにすれば、1つのオフセットビートキャンセラを用いて、オフセットビートキャンセラから出力されるテレビ放送信号を分配することにより、妨害波が除去されたテレビ放送信号を共同受信させることができる。
(実施の形態1)
以下に本発明の実施の形態1を図面と共に説明する。
図1は本発明が適用された第1実施例のテレビ放送受信システム全体の構成を表わす概略構成図である。なお、本実施例のテレビ放送受信システムは日本国内用のものであり、以下に説明するVHF帯及びUHF帯のテレビ放送は、帯域幅が6MHzのNTSC方式で行われるものとする。
図1に示す如く、本実施例のテレビ放送受信システムは、屋外に設置したアンテナからの受信信号を伝送線を介して建造物内の各部屋に伝送する共同受信システムであり、テレビ放送受信用の受信アンテナとして、地上局から送信されたVHF帯及びUHF帯の放送電波をそれぞれ受信するVHFアンテナ2及びUHFアンテナ4と、放送衛星(BS)や通信衛星(CS)からの送信電波を受信するBS/CSアンテナ6とを備える。
なお、BS/CSアンテナ6は、反射鏡6aと、支持腕を介して反射鏡6aの焦点位置に配置された受信部6bとからなり、受信部6bに内蔵されたコンバータによって、受信信号をBS/CS−IF信号に周波数変換(ダウンコンバート)して出力する。
そして、これら各受信アンテナ2〜6からの受信信号(VHF受信信号、UHF受信信号、BS/CS−IF信号)は、それぞれ、同軸ケーブルからなる伝送線を介して、ブースタ(増幅器)8まで伝送され、このブースタ8にて所定レベルまで増幅される。また、ブースタ8にて増幅された各受信信号(VHF受信信号、UHF受信信号、BS/CS−IF信号)は、ブースタ8内で混合されて、後段のオフセットビートキャンセラ20aに入力され、このオフセットビートキャンセラ20aから端末側の伝送線上に出力される。
また、端末側の伝送線には、分配器10が接続されており、オフセットビートキャンセラ20aから出力された受信信号は、分配器10にて複数系統(図では4系統)に分配され、更に、その分配された各系統の伝送線上に直列に接続された複数の直列ユニット12を介して、各直列ユニット12が設置された各部屋の受信端末13まで伝送される。
次に、このオフセットビートキャンセラ20aの構成を図2を用いて詳しく説明する。
図2に示すように、オフセットビートキャンセラ20aは、ブースタ8から出力された受信信号を伝送線(同軸ケーブル)を介して入力するための入力端子Tinと、受信信号を出力するための出力端子Toutとを備える。
そして、入力端子Tinに入力された受信信号の内、BS/CS−IF信号は、この信号のみを選択的に通過させるハイパスフィルタ(以下、ハイパスフィルタをHPFと記載する)24を介して内部に取り込まれ、ビートキャンセラ20内に形成されたBS/CS−IF信号用の通過経路、及び、出力端子Tout側に設けられたHPF26を介して、出力端子Toutまで伝送されて、出力端子Toutから端末側に出力される。
また、入力端子Tinに入力された受信信号の内、VHF受信信号及びUHF受信信号は、VHF及びUHF帯の受信信号のみを選択的に通過させるローパスフィルタ(以下、ローパスフィルタをLPFと記載する)22を介して内部に取り込まれ、分配回路28にて2分配される。そして、この分配回路28にて分配された一方の受信信号(VHF・UHF信号)は、ビートキャンセラ20内に形成されたVHF・UHF信号用の通過経路を介して、出力端子Tout側の混合回路42まで伝送される。
一方、分配回路28にて分配された他方の受信信号は、UHF選局部30に入力される。このUHF選局部30は、制御部50から選局チャンネル制御信号によって指定されたUHF帯で所定放送チャンネルのテレビ放送信号を選局して、映像搬送波が所定周波数(例えば、58.75MHz)となる映像中間周波信号(映像IF信号)と、音声搬送波がNTSC方式で規定された所定周波数(5.75MHz)となる音声中間周波信号(音声IF信号)とを出力する。なお、UHF選局部30は本発明の選局手段に相当する。
そして、UHF選局部30から出力された映像IF信号は、直交検波部32に入力され、この直交検波部32にて、映像IF信号に含まれる映像搬送波を用いて直交検波される。
また、この直交検波部32で直交検波されたI信号とQ信号とは、それぞれ、ビートキャンセル用のデジタル処理部34に入力され、デジタル処理部34にて、妨害波信号成分を除去したベースバンドの映像信号に変換される。
そして、この映像信号と、UHF選局部30から出力された音声IF信号とは、それぞれ、UHF変調部36に入力され、このUHF変調部36にて、制御部50から出力チャンネル制御信号によって指定された所定放送チャンネル(出力チャンネル)のUHF帯のテレビ放送信号に変換される。なお、UHF変調部36は、本発明のテレビ放送信号生成手段に相当する。
次に、このUHF変調部36にて生成されたテレビ放送信号は、UHF帯のテレビ放送信号のみを選択的に通過させるバンドパスフィルタ(以下、バンドパスフィルタをBPFと記載する)38を介して、ゲインコントロール(GC)用のボリュームVRを備えた増幅部40に入力され、この増幅部40にて所定レベルまで増幅された後、混合回路42に入力される。
この結果、混合回路42では、VHF・UHF信号用の通過経路を通過したVHF・UHF信号とUHF変調部36で生成された所定出力チャンネルのテレビ放送信号とが混合されることになる。
そして、この混合回路42にて混合されたVHF・UHF信号は、増幅回路44にて所定レベルまで更に増幅された後、VHF及びUHF帯の受信信号のみを選択的に通過させるLPF46を介して、出力端子Toutまで伝送され、出力端子Toutから、BS/CS−IF信号と一緒に端末側に出力される。
ここで、本実施例の直交検波部32は、映像IF信号から映像搬送波を再生し、この映像搬送波を用いて映像IF信号を直交検波することにより、I信号とQ信号とを生成する。また、デジタル処理部34は、Q信号をデジタル処理することにより、I信号に含まれる妨害波信号成分を生成し、I信号からこの妨害波信号成分を除去する。
即ち、まず、本実施例の直交検波部32は、図3に示すように、UHF選局部30から出力された映像IF信号を2分配する分配回路70と、この分配回路70にて分配された一方の映像IF信号を増幅する増幅回路71と、増幅回路71により増幅された映像IF信号を更に2分配する分配回路72と、この分配回路72にて分配された一方の映像IF信号の位相を90度(π/2)移相させる移相器74と、分配回路72にて分配された他方の映像IF信号を移相器74の動作時間分遅延させる遅延線73と、遅延線73及び移相器74をそれぞれ通過した映像IF信号と後述の搬送波再生部77で再生された映像搬送波とをそれぞれ混合することにより一対のミキサ75及び76と、を備える。
また、直交検波部32には、初段の分配回路70にて分配された他方の映像IF信号から映像搬送波を再生する搬送波再生部77と、この搬送波再生部77にて再生された映像搬送波を移相させる可変移相器78と、この可変移相器78を通過した映像搬送波を2分配して、上記各ミキサ75、76に出力する分配回路79とが備えられている。なお、搬送波再生部77は本発明の搬送波生成手段に相当する。
ここで、ミキサ75、76は、遅延線73及び移相器74をそれぞれ通過した映像IF信号と分配回路79から入力される映像搬送波とをそれぞれ混合することにより、映像IF信号を直交検波するためのものである。つまり、ミキサ75は、遅延線73を通過した映像IF信号とこれと同相の映像搬送波とを混合することによりI信号を生成し、ミキサ76は、移相器74を通過した映像IF信号とこれよりも90度(π/2)移相が進んだ映像搬送波とを混合することによりQ信号を生成する。なお、ミキサ75、76は本発明の直交検波手段に相当する。
そして、これら各ミキサ75、76にて生成された同期検波後のI信号及びQ信号は、それぞれ、その信号成分を選択的に通過させるLPF81、82を介して、増幅回路83、84に入力され、増幅回路83、84にて所定レベルまで増幅された後、デジタル処理部34に出力される。
次に、本実施例のデジタル処理部34は、Q信号をデジタル処理することにより、I信号に含まれる妨害波信号成分を生成し、I信号からこの妨害波信号成分を除去するものであるが、映像IF信号に含まれる希望波映像信号をA(t)、その搬送波(映像搬送波)をcos(ωt)とし、妨害波映像信号をB(t)、その搬送波(映像搬送波)をcos{(ω+δ)t+Φ}とした場合、映像IF信号は、
映像IF信号=A(t)cos(ωt)
+B(t)cos{(ω+δ)t+Φ}
と記述でき、直交検波後のI信号及びQ信号は、それぞれ、
I信号=A(t)+B(t)cos(δt+Φ)
Q信号=B(t)sin(δt+Φ)
となることから、デジタル処理部34では、Q信号をデジタル処理することにより、I信号に含まれる妨害波信号成分である「B(t)cos(δt+Φ)」を生成し、この妨害波信号成分をI信号から除去するのである。
具体的には、再生したテレビ画像からビートを除去するには、映像信号の低域成分(周波数:0〜数十kHz)に関して妨害波信号成分を除去できれば充分であることから、デジタル処理部34では、図4に示すように、まず、Q信号をA/D変換部60を介してデジタルデータとして取り込み、その取り込んだQ信号を、LPFとして機能するフィルタ部62にてフィルタ処理することにより、Q信号の低域成分のみを抽出し、ビート成分生成部64にて、その抽出したQ信号の低域成分から、上記妨害波信号成分「B(t)cos(δt+Φ)」を生成する。
また、デジタル処理部34では、I信号をA/D変換部61を介してデジタルデータとして取り込み、その取り込んだI信号を、LPFとして機能するフィルタ部63と、HPFとして機能するフィルタ部67とを用いて、I信号の低域成分と高域成分とに分離する。
そして、ビート成分生成部64から出力される妨害波信号成分は、ビート成分生成部64の処理動作によって、各フィルタ部63、67を通過したI信号の低域成分及び高域成分よりも遅れることから、フィルタ部63、67を通過したI信号の低域成分及び高域成分を、ビート成分生成部64で生成された妨害波信号成分と同期させるために、I信号の低域成分及び高域成分を、それぞれ、遅延処理部65、68で遅延処理する。
また、減算処理部66aにて、遅延処理後のI信号の低域成分からビート成分生成部64で生成された妨害波信号成分を減算する減算処理を行うとともに、加算処理部66bにて、遅延処理後のI信号の低域成分からビート成分生成部64で生成された妨害波信号成分を加算する加算処理を行う。
そして、減算処理部66aおよび加算処理部66bの出力は夫々、スイッチ66cおよびスイッチ66dを介して加算処理部69に入力される。尚、スイッチ66cおよびスイッチ66dは夫々、後述の加算・減算選択処理によって、制御部50の第4入出力ポート55dおよび第5入出力ポート55eから出力される制御信号に基づき、スイッチ66cおよびスイッチ66dの何れか一方がONするように制御される。
最後に、減算処理部66aまたは加算処理部66bにて処理されたI信号の低域成分と、遅延処理後のI信号の高域成分とを加算処理部69にて加算処理することにより、妨害波信号成分を除去した映像信号(詳しくは映像データ)を生成し、これをD/A変換部69aにてアナログの映像信号に変換した後、BPF38に出力する。
従って、デジタル処理部34からは、オフセットビート障害の原因となる妨害波信号成分を除去した映像信号が出力されることになり、しかも、デジタル処理部34では、直交検波後のI信号及びQ信号を一旦デジタルデータに変換してデジタル処理することにより、妨害波信号成分を除去した映像信号を生成することから、周囲温度の影響を受けることなく、妨害波信号成分を除去した映像信号を安定して生成することができる。なお、デジタル処理部34は本発明の妨害波除去手段に相当する。
次に、オフセットビートキャンセラ20aには、UHF変調部36が生成するテレビ放送信号の放送チャンネル(出力チャンネル)を外部操作によって設定できるようにするために、出力チャンネル設定部48が設けられている。
また、デジタル処理部34にて妨害波信号成分を除去した映像信号を生成する際に、妨害波信号成分とI信号とを加算するか減算するかを外部操作によって設定できるようにするために、妨害波加減算設定部49が設けられている。
そして、制御部50は、マイクロコンピュータにて構成されており、出力チャンネル設定部48から入力される出力チャンネルの設定指令に従い、UHF変調部36がテレビ放送信号を生成する際の放送チャンネル(出力チャンネル)を制御する。
また、UHF選局部30の選局チャンネルは、予めEEPROM57に記憶されており、制御部50は、UHF選局部30の選局チャンネルを、このEEPROM57に記憶された選局チャンネルに固定する。
なお、オフセットビートキャンセラ20aには、図示しないDCアダプタ等から例えば直流15Vの直流電源を供給するための電源入力端子Tdcが設けられており、上述した各内部回路には、この電源入力端子Tdcに供給された直流電源から上述した内部回路を動作させるための各種電源電圧を生成する電源部59を介して、動作用の電源電圧を供給するようにされている。
次に、直交検波部32における搬送波再生部77の構成を、図5を用いて説明する。図5は、搬送波再生部77の構成を表すブロック図である。
搬送波再生部77は、増幅回路90,分配回路91,第1フィルタ92,第2フィルタ93,第3フィルタ94,分配回路95〜97,検波回路98〜100,増幅回路101〜103,スイッチ104〜106,PLL回路107,発振器108などで構成される。
増幅回路90は、直交検波部32の分配回路70にて分配された映像IF信号を増幅する。
分配回路91は、増幅回路90により増幅された映像IF信号を3分配し、それぞれ第1フィルタ92,第2フィルタ93,第3フィルタ94に出力する。
第1フィルタ92は、図11(a)の下段の図に示すように、映像搬送波の基準周波数fi(58.75MHz)からオフセット周波数fo(10.01kHz)分小さい周波数に相当する成分を通過させ、それ以外の周波数の成分を阻止する特性をもつクリスタル・フィルタである。
第2フィルタ93は、図11(b)の下段の図に示すように、基準周波数fiに相当する成分を通過させ、それ以外の周波数の成分を阻止する特性をもつクリスタル・フィルタである。
第3フィルタ94は、図11(c)の下段の図に示すように、基準周波数fiからオフセット周波数fo分大きい周波数に相当する成分を通過させ、それ以外の周波数の成分を阻止する特性をもつクリスタル・フィルタである。尚、第1フィルタ92,第2フィルタ93,第3フィルタ94は、本発明の3つのバンドパスフィルタに相当する。
分配回路95,96,97は夫々、第1フィルタ92,第2フィルタ93,第3フィルタ94からの出力信号を2分配する。
検波回路98,99,100は夫々、分配回路95,96,97からの出力信号を検波する。
増幅回路101,102,103は夫々、検波回路98,99,100からの出力信号を増幅し、制御部50のA/D変換器54に出力する。
スイッチ104,105,106は夫々、分配回路95,96,97からPLL107へ至る経路を開閉する。尚、スイッチ104,105,106の開閉は制御部50により制御される。
PLL回路107は、スイッチ104,105,106を介して入力される信号を基準信号として、基準信号と周波数可変発振器108からの出力信号との位相が一致するように周波数可変発振器108の発振周波数を制御するためのものである。
周波数可変発振器108は、PLL回路107から入力される信号の電圧値に応じた発振周波数の信号を出力する。
そして、制御部50は、CPU51,ROM52,RAM53を中心とした周知のマイクロコンピュータにより構成されており、上記増幅回路101〜103からの信号はA/D変換器54の第1A/D入力ポート54a,第2A/D入力ポート54b,第3A/D入力ポート54cに入力される。またCPU51は予めROM51に記憶されている制御プログラムを実行することにより、A/D変換器54に入力された信号のレベルを検出し、そのレベルに基づいて、スイッチ104〜106の1つを第1〜第3入出力ポート55a〜55cを介して、ON側に切り換えることにより、希望波の映像搬送波が含まれる信号をPLL回路107に入力させる。
次に、制御部50のCPU51が実行するフィルタ選択処理を図6を用いて説明する。図6はフィルタ選択処理を表すフローチャートである。
このフィルタ選択処理はオフセットビートキャンセラ20aが起動(電源ON)している間に繰り返し実行される処理である。
このフィルタ選択処理を実行すると、CPU51は、まずS10にて、RAM53内に設けられた完了指示フラグFeがセットされているか否か判断する。ここで、完了指示フラグFeがセットされていると判断すると(S10:YES)、当該フィルタ選択処理を終了する。一方、完了指示フラグFeがセットされていないと判断すると(S10:NO)、S20に処理を移し、A/D変換器54の第1A/D入力ポート54a,第2A/D入力ポート54b,第3A/D入力ポート54cに入力した信号のレベルを検出する。
次にS30にて、第1A/D入力ポート54aに入力した信号の出力レベルが所定値以上であるか否か判断する。ここで、出力レベルが所定値以上であると判断すると(S30:YES)、S40に移行し、RAM53内に設けられた第1カウンタCNT1の値をインクリメントする。
そして、S50において、第1カウンタCNT1の値が3以上であるか否か判断する。ここで、第1カウンタCNT1の値が3以上であると判断すると(50:YES)、S60に移行し、第1〜第3入出力ポート55a〜55cから制御信号を出力することにより、スイッチ104をON,スイッチ105およびスイッチ106をOFFにする。更に、S70において、完了指示フラグFeをセットするとともにRAM53内に設けられた加算指示フラグFpをクリアし、当該フィルタ選択処理を終了する。一方、第1カウンタCNT1の値が3より小さいと判断すると(S50:NO)、当該フィルタ選択処理を終了する。
また、S30に戻り、第1A/D入力ポート54aに入力した信号の出力レベルが所定値より小さいと判断すると(S30:NO)、S80に移行する。
そして、S80において、第2A/D入力ポート54bに入力した信号の出力レベルが所定値以上であるか否か判断する。ここで、出力レベルが所定値以上であると判断すると(S80:YES)、S90に移行し、RAM53内に設けられた第2カウンタCNT2の値をインクリメントする。
そして、S100において、第2カウンタCNT2の値が3以上であるか否か判断する。ここで、第2カウンタCNT2の値が3以上であると判断すると(100:YES)、S110に移行し、第1〜第3入出力ポート55a〜55cから制御信号を出力することにより、スイッチ105をON,スイッチ104およびスイッチ106をOFFにする。そして、S120において、完了指示フラグFeをセットし、S130に移行する。
さらに、S130において、妨害波加減算設定部49において、加算に設定されているか否か判断する。ここで、加算に設定されていると判断すると(130:YES)、S140に移行し、加算指示フラグFpをセットし、当該フィルタ選択処理を終了する。一方、加算に設定されていないと判断すると(130:NO)、S150に移行し、加算指示フラグFpをクリアし、当該フィルタ選択処理を終了する。
また、S80に戻り、第2A/D入力ポート54bに入力した信号の出力レベルが所定値より小さいと判断すると(S80:NO)、S160に移行する。
そして、S160において、第3A/D入力ポート54cに入力した信号の出力レベルが所定値以上であるか否か判断する。ここで、出力レベルが所定値以上であると判断すると(S160:YES)、S170に移行し、RAM53内に設けられた第3カウンタCNT3の値をインクリメントする。
そして、S180において、第3カウンタCNT3の値が3以上であるか否か判断する。ここで、第3カウンタCNT3の値が3以上であると判断すると(180:YES)、S190に移行し、第1〜第3入出力ポート55a〜55cから制御信号を出力することにより、スイッチ106をON,スイッチ104およびスイッチ105をOFFにする。更に、S200において、完了指示フラグFeおよび加算指示フラグFpをセットし、当該フィルタ選択処理を終了する。一方、第3カウンタCNT3の値が3より小さいと判断すると(S180:NO)、当該フィルタ選択処理を終了する。
次に、制御部50のCPU51が実行する加算・減算選択処理を図7を用いて説明する。図7は加算・減算選択処理を表すフローチャートである。
この加算・減算選択処理はオフセットビートキャンセラ20aが起動(電源ON)している間に繰り返し実行される処理である。
この加算・減算選択処理を実行すると、CPU51は、まずS310にて、加算指示フラグFpがセットされているか否か判断する。ここで、加算指示フラグFpがセットされていると判断すると(S310:YES)、S320に処理を移し、第4,第5入出力ポート55d,55eから制御信号を出力することにより、スイッチ66cをOFF,スイッチ66dをONにし、当該加算・減算選択処理を終了する。
一方、加算指示フラグFpがセットされていないと判断すると(S310:NO)、S330に処理を移し、第4,第5入出力ポート55d,55eから制御信号を出力することにより、スイッチ66cをON,スイッチ66dをOFFにし、当該加算・減算選択処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態1のオフセットビートキャンセラ20aは、図6のフィルタ選択処理により、映像搬送波の基準周波数の信号成分と基準周波数から所定周波数オフセットされた周波数の信号とをそれぞれ選択的に通過させて出力する第2フィルタ93,第1フィルタ92,第3フィルタ94の出力信号のレベルを検出し、出力レベルが所定値以上である出力信号がPLL回路107に入力するように、スイッチ104,105,106を制御する。
このため、オフセットビートキャンセラ20aを取り付ける際に、取付作業者が第1フィルタ92,第2フィルタ93,第3フィルタ94を手動で切り換えるという作業をする必要がないので、簡便にオフセットビートキャンセラを取り付けることができる。
また、図6のS10における処理により、スイッチを選択した後には出力信号のレベル検出を行わないため、オフセットビートキャンセラ20aが実行する処理の負荷とその処理にかかる消費電力とを低減することができる。
また、図6のS70とS200における処理および図7の加算・減算選択処理により、希望波の映像搬送波周波数が基準周波数からオフセット周波数ずれている受信地域でオフセットビートキャンセラを使用する際には、加算するか減算の設定を使用者が行う必要がなくなり、設定の手間を減らすことができる。
また、UHF選局部30は、映像中間周波信号に加えて、音声中間周波信号を出力し、UHF変調部36は、妨害波除去部66にて生成された映像信号と、音声中間周波信号とに基づき、所定放送チャンネルのテレビ放送信号を生成するので、1つのオフセットビートキャンセラ20aを用いて、オフセットビートキャンセラ20aから出力されるテレビ放送信号を分配器10(図1参照)により分配することにより、妨害波が除去されたテレビ放送信号を共同受信させることができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図面と共に説明する。
実施の形態1における図6のフィルタ選択処理および図7の加算・減算選択処理は、実施の形態2と同様である。つまり、実施の形態2におけるオフセットビートキャンセラ20bが実施の形態1のオフセットビートキャンセラ20aと異なる点は、テレビ放送受信システムとオフセットビートキャンセラ20bの構成である。
このため実施の形態2におけるフィルタ選択処理および加算・減算選択処理の説明は省略し、以下に、実施の形態2におけるテレビ放送受信システムとオフセットビートキャンセラ20bの構成について説明する。
図8は本発明が適用された第2実施例のテレビ放送受信システム全体の構成を表わす概略構成図である。
実施例1で詳述したテレビ放送受信システムでは、オフセットビートキャンセラ20aをブースタ8と分配器10の間に配置したが(図1参照)、本実施例(実施例2)のオフセットビートキャンセラ20bは、図8に示すように、直列ユニット12と受信端末13との間の受信端末13の近傍に配置している。
次に、オフセットビートキャンセラ20bについて図9を用いて説明する。図9はオフセットビートキャンセラ20bの構成を示す説明図である。
ここでは、本実施例(実施例2)のオフセットビートキャンセラ20bが実施例1のオフセットビートキャンセラ20aと同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる箇所のみについて詳述する。
図9に示すように、本実施例のオフセットビートキャンセラ20bでは、使用者が受信端末13を選局操作するリモコンからの選局信号を検知するリモコン受光部58,分配回路37,映像出力端子Tv,音声出力端子Taを更に備えている。
UHF選局部30bは、リモコン受光部58が検知した選局信号に基づいて制御部50が選局チャンネル制御信号によって指定したUHF帯で所定放送チャンネルのテレビ放送信号を選局して、映像IF信号と音声IF信号と音声信号とを出力する。なお、UHF選局部30bは、本発明の選局手段に相当する。
そして、UHF選局部30bにて出力された音声IF信号はUHF変調部36に入力し、音声信号は音声信号用の通過経路を介して音声出力端子Taまで伝送される。
分配回路37は、デジタル処理部34から出力される映像信号を2分配する。そして、分配回路37にて分配された一方の映像信号はUHF変調部36に入力し、他方の映像信号は映像信号用の通過経路を介して映像出力端子Tvまで伝送される。
以上説明したように、本実施形態2のオフセットビートキャンセラ20bは、制御部50は、リモコン受光部51からの選局信号を受けると、UHF選局部30は選局信号に従ってテレビ放送信号を選局し、映像IF信号と音声信号とを出力し、更にデジタル処理部34は映像信号を出力する。そして、音声信号は音声出力端子Taまで伝送され、映像信号は映像出力端子Tvまで伝送される。
このため、オフセットビートキャンセラ20bに加え、映像信号と音声信号とを再生可能な受信端末13を備えるのみで、使用者はテレビ放送を視聴することができる。
以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例では、デジタル処理部34において、I信号を低域成分と高域成分とに分離するものとして説明したが、I信号は必ずしも分離する必要はなく、単にA/D変換部61でA/D変換したI信号をそのまま遅延処理部で遅延させて、そのI信号から妨害波信号成分を除去するようにしてもよい。
また、上記実施例では、妨害波信号成分を除去するためにデジタル処理部34を用いるものとして説明したが、上述した従来装置のように、映像IF信号を直交検波することにより得られるQ信号からアナログフィルタを用いて妨害波信号成分を生成し、この妨害波信号成分を映像IF信号に対応した周波数にアップコンバートして、そのアップコンバート後の妨害波信号成分を映像IF信号から除去するようにしてもよい。但し、この場合には、オフセットビートキャンセラの特性が変化することのないよう、オフセットビートキャンセラを、温度変化が小さい環境下で使用する必要はある。
また、上記実施例では、制御部50は少なくとも3つのA/D入力ポートを備え、第1フィルタ92,第2フィルタ93,第3フィルタ94からの出力信号はそれぞれ異なるA/D入力ポートに入力しているものを示したが、第1フィルタ92,第2フィルタ93,第3フィルタ94からの出力信号を検出するためのA/D入力ポートを1つしか使用できない場合には、例えば図10に示すように、第1フィルタ92,第2フィルタ93,第3フィルタ94から検波回路113に至る経路上の夫々にスイッチ110,111,112を設け、制御部50は、スイッチ110→スイッチ111→スイッチ112の順にスイッチをONすることにより、第1フィルタ92,第2フィルタ93,第3フィルタ94の夫々の出力信号を順番に検波回路113および増幅回路114を介してA/D入力ポートに入力することで出力信号レベルを検出し、その検出結果をもとにスイッチ110,111,112の何れかをONするようにしてもよい。
また、上記実施例では、オフセットビートキャンセラ20aが起動するとフィルタ選択処理を実行するものを示したが、例えば、フィルタ選択処理を開始するため開始ボタンを備え、開始ボタンが押されるとフィルタ選択処理を実行するようにしてもよい。
実施の形態1におけるテレビ放送受信システム全体の構成を表す概略構成図。 実施の形態1におけるオフセットビートキャンセラの構成を表すブロック図。 実施の形態における直交検波部の構成を表すブロック図。 実施の形態におけるデジタル処理部の構成を表すブロック図。 実施の形態における搬送波再生部の構成を表すブロック図。 実施の形態におけるフィルタ選択処理手順を表すフローチャート。 実施の形態における加算・減算選択処理手順を表すフローチャート。 実施の形態2におけるテレビ放送受信システム全体の構成を表す概略構成図。 実施の形態2におけるオフセットビートキャンセラの構成を表すブロック図。 別の実施の形態における搬送波再生部の構成を表すブロック図。 実施の形態におけるフィルタの特性を説明する図。
符号の説明
2…VHFアンテナ、4…UHFアンテナ、6…BS/CSアンテナ、8…ブースタ、10…分配器、12…直列ユニット、13…受信端末、20…オフセットビートキャンセラ、22,46,81,82…LPF、24,26…HPF、28,37,70,72,79,91,95,96,97…分配回路、30…UHF選局部、32…直交検波部、34…デジタル処理部、36…UHF変調部、38…BPF、40…増幅部、42…混合回路、44,71,83,84,90,101,102,103,114…増幅回路、48…出力チャンネル設定部、49…妨害波加減算設定部、50…制御部、51…CPU、52…ROM、53…RAM、54…A/D変換器、55…入出力ポート、57…EEPROM、58…リモコン受光部、59…電源部、60,61…A/D変換部、62,63,67…フィルタ部、64…ビート成分生成部、65,68…遅延処理部、66a…減算処理部、66b…加算処理部、66c,66d,104,105,106,110,111,112…スイッチ、69…加算処理部、69a…D/A変換部、73…遅延線、74…移相器、75,76…ミキサ、77…搬送波再生部、78…可変移相器、92…第1フィルタ、93…第2フィルタ、94…第3フィルタ、98,99,100,113…検波回路、107…PLL回路、108…発振器、Tdc…電源入力端子、Tin…入力端子、Tout…出力端子、Tv…映像出力端子、Ta…音声出力端子、VR…ボリューム。

Claims (5)

  1. 受信アンテナから入力される受信信号の中から、希望波に対して送信周波数が所定周波数オフセットされた妨害波を含む所定放送チャンネルのテレビ放送信号を選局して、該テレビ放送信号の映像中間周波信号を出力する選局手段と、
    該選局手段から出力される映像中間周波信号から前記希望波の映像搬送波を生成する搬送波生成手段と、
    該生成した映像搬送波を用いて前記映像中間周波信号を直交検波することにより、I信号およびQ信号を生成する直交検波手段と、
    該Q信号から、該I信号に含まれる妨害波信号成分を抽出し、該妨害波信号成分を前記I信号から除去する妨害波除去手段と、
    を備えたオフセットビートキャンセラであって、
    前記搬送波生成手段は、前記映像中間周波信号の中から、映像搬送波の基準周波数の信号成分と該基準周波数から前記所定周波数オフセットされた周波数の信号成分とをそれぞれ選択的に通過させて出力する3つのバンドパスフィルタを備えると共に、該3つのバンドパスフィルタからの出力信号のレベルを検出し、該検出結果に基づき、該3つの出力信号の中で最もレベルが大きい出力信号を選択して、該選択した出力信号から前記映像搬送波を生成する、
    ことを特徴とするオフセットビートキャンセラ。
  2. 前記搬送波生成手段は、当該オフセットビートキャンセラが起動した後に、前記映像搬送波を生成するための前記出力信号を選択した場合には、それ以降、前記3つのバンドパスフィルタからの出力信号のレベルの検出を中止することを特徴とする請求項1に記載のオフセットビートキャンセラ。
  3. 前記妨害波除去手段は、前記搬送波生成手段が前記映像搬送波を生成するための前記出力信号の周波数に応じて、前記妨害波信号成分と前記妨害波信号成分を含むI信号とを加算させるか、前記妨害波信号成分を含むI信号から前記妨害波信号成分を減算させるかを選択し、該選択結果に基づき、前記妨害波信号成分を前記I信号から除去する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオフセットビートキャンセラ。
  4. 前記選局手段は、前記映像中間周波信号に加えて、音声信号を出力し、
    当該オフセットビートキャンセラは、前記妨害波除去手段により妨害波信号成分を除去した映像信号と、前記音声信号とを出力する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3何れかに記載のオフセットビートキャンセラ。
  5. 前記選局手段は、前記映像中間周波信号に加えて、音声中間周波信号を出力し、
    当該オフセットビートキャンセラは、前記妨害波除去手段にて生成された映像信号と、前記選局手段から出力される音声中間周波信号とに基づき、所定放送チャンネルのテレビ放送信号を生成するテレビ放送信号生成手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3何れかに記載のオフセットビートキャンセラ。
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