JP4377976B2 - カラー撮像装置、画像信号読み出し方法、画像処理装置、画像処理システム、及び記憶媒体 - Google Patents

カラー撮像装置、画像信号読み出し方法、画像処理装置、画像処理システム、及び記憶媒体 Download PDF

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    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色フィルタアレイを介して撮像素子に入射した被写体光から該被写体のカラー画像信号を生成するカラー撮像装置、及びそのカラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法、それを用いた画像処理装置、画像処理システム、及び該読み出し方法を実施するための処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、撮像素子(体撮像素子:CCD等、以下、単に「撮像素子」と言う)よりカラー画像信号を生成するカラー撮像装置がある。このカラー撮像装置では、被写体光が色フィルタ(フィルタアレイ)を介して、撮像素子における複数のホトダイオード(以下、「画素」又は「光検出素子」とも言う)が配列されてなる受光面に入射されるようになされている。
色フィルタの種類としては、原色フィルタと補色フィルタがある。原色フィルタは、レッド(R)、グリーン(G)、及びブルー(B)の3原色の色フィルタが、受光面上の各画素に対応して、所定の順で配列された構成としている。補色フィルタも同様に、シアン(Cy)、イエロ(Ye)、マゼンタ(Mg)、グリーン(G)の補色系の4色の色フィルタが所定の順で配列された構成としている。
【0003】
ここで、撮像素子に対して用いる色フィルタを、その一例として上記の補色フィルタとし、該撮像素子で得られる信号、及び該信号を用いての処理等について、以下説明する。
【0004】
まず、補色フィルタにおいて、シアンの色フィルタは、可視光範囲において赤色光のみを遮断し、イエロの色フィルタは、可視光範囲において青色光のみを遮断するようになされている。また、マゼンタの色フィルタは、可視光範囲において緑色光のみを遮断し、グリーンの色フィルタは緑色光のみを透過するようになされている。
尚、これらの各色フィルタの配列については後述する。
【0005】
したがって、このような補色フィルタを介した被写体光が入射される撮像素子では、シアンの色フィルタを介した光が入射される画素の受光量に対応した画素信号Cy、イエロの色フィルタを介した光が入射される画素の受光量に対応した画素信号Ye、マゼンタの色フィルタを介した光が入射される画素の受光量に対応した画素信号Mg、及びグリーンの色フィルタを介した光が入射される画素の受光量に対応した画素信号Gが得られる。
【0006】
上述のようにして撮像素子で得られた画素信号Cy,Ye,Mg,Gは、例えば、ディジタルスチルカメラにおけるアイリスやホワイトバランスの調整やオートフォーカス検出用の信号、或いは画像処理装置における圧縮処理や伸張処理等に用いられるが、輝度信号Y及び色差信号CB,CRのかたちで用いられる。
輝度信号Y、及び色差信号CB,CRは、画素信号Cy,Ye,Mg,Gを持って、次の式(1)〜(3)により表される。
Y=Ye+G+Cy+Mg ・・・(1)
CB=(G+Ye)一(Mg+Cy) ・・・(2)
CR=(Cy+G)一(Ye+Mg) ・・・(3)
【0007】
そこで、図23及び図24は、撮像素子に対して用いられる補色フィルタでの色フィルタの配列パターンの一例を示したものである。
上記図23に示すパターンの補色フィルタは、水平方向(図中C1,C2,C3,・・・の方向)に2画素、垂直方向(図中L1,L2,L3,・・・の方向)に4画素の周期性を持つように、色フィルタが配列されたものである。一方、上記図24に示すパターンの補色フィルタは、水平方向に2画素、垂直方向に8画素の周期性を持つように、色フィルタが配列されたものである。
何れの補色フィルタを用いた場合でも、輝度信号Yは、水平方向に2画素、垂直方向に2画素の4(2×2)画素ブロック内の画素からの画素信号Cy,Ye,Mg,G(上記図23及び図24中斜線部分参照)を用いた上記式(1)の演算を行うことにより得られる。色差信号CB,CRについても同様に各々、2×2画素ブロック内の画素からの画素信号Cy,Ye,Mg,Gを用いた上記式(2)、(3)の演算を行うことにより得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記図23や図24に示したような色フィルタを介して被写体光が入射される従来の撮像素子を、例えば、ディジタルスチルカメラに使用した場合、次のような問題があった。
【0009】
(1)ディジタルスチルカメラでは、シャッターが押される前に、解像度を犠牲にして、撮像素子で得られる画素信号(ここでは、上述の画素信号Cy,Ye,Mg,G)を高速に読み出し(高速読み出しモード)、その読出信号を基に、液晶ファインダで画面表示したり、アイリスの調整やホワイトバランスの調整等を行う。
【0010】
しかしながら、上記図24に示した色フィルタが撮像素子に対して用いられた場合には、高速読み出しモードで撮像素子の画素信号を読み出して、それを基にホワイトバランスの調整を行うことができるが、上記図23に示した色フィルタが撮像素子に対して用いられた場合、垂直方向に1画素毎に間引いて画素信号を読み出すことで、解像度を犠牲にして、高速読み出しを行うと、画素信号Cyと画素信号Yeのみしか得られず、すなわちシアンとイエロの2色についての画素信号しか得られず、ホワイトバランスを調整することができなかった。
【0011】
(2)最近ではCCD等の撮像素子において、信号読出方法を工夫して、素子内の受光面で被写体光を受光し、該受光面において垂直方向に隣接する2つの画素の画素信号を加算した後に、その加算信号を素子内の転送部に転送して出力するようになされているものもある。したがって、撮像素子から出力される信号は、2つの画素信号がペアを組んだ状態で出力される。
【0012】
具体的には例えば、上記図23に示した色フィルタが撮像素子に対して用いられた場合、先ず、行L1,L2について、(C1,L1)に位置する画素の画素信号Cyと、(C1,L2)に位置する画素の画素信号Mgとのペアが出力された後に、(C2,L1)に位置する画素の画素信号Yeと、(C2,L2)に位置する画素の画素信号Gとのペアが出力される。以降同様にして順次出力がなされ、該行L1,L2についての出力が終了すると、次の行L3,L4について、(C1,L3)に位置する画素の画素信号Cyと、(C1,L4)に位置する画素の画素信号Gとのペアが出力された後に、(C2,L3)に位置する画素の画素信号Yeと、(C2,L4)に位置する画素の画素信号Mgとのペアが出力される。以降同様にして順次出力がなされ、該行L3,L4についての出力が終了する。
すなわち、行L1,L2についての出力は、
(Cy+Mg),(Ye+G),・・・
となり、次の行L3,L4についての出力は、
(Cy+G),(Ye+Mg),・・・
となる。
【0013】
しかしながら、上記の出力から輝度信号Yや色差信号CB,CRを得るために、上記式(1)〜(3)の演算を行う際、色差信号CB,CRを得るための上記式(2)及び式(3)については、演算が行えない出力が存在していた。
すなわち、上記式(2)は、(G+Ye)と(Mg+Cy)からなるが、行L3,L4についての出力は、
(Cy+G),(Ye+Mg),・・・
であるため、これらの行についての上記式(2)の演算は行うことができない。また、上記式(3)は、(Cy+G)と(Ye+Mg)からなるが、行L1,L2についての出力は、
(Cy+Mg),(Ye+G),・・・
であるため、これらの行についての上記式(3)の演算は行うことができない。このように、上記式(2)の演算は、行L1,L2についての出力に対しては行えるが、行L3,L4についての出力に対しては行うことができない。また、上記式(3)の演算は、行L3,L4についての出力に対しては行えるが、行L1,L2についての出力に対しては行うことができない。
したがって、各色の色差信号CB,CRは、撮像素子から出力される4行分の画素信号から、1行分の画素信号に対してのものしか得ることができず、すなわち4行分の画素信号を使用して初めて輝度信号Y及び色差信号CB,CRが得られるため、その分、垂直方向の解像度が低下していた。
【0014】
また、上記図24に示した色フィルタが撮像素子に対して用いられた場合も同様に、先ず、行L1,L2について、
(Cy+Mg),(Ye+G),・・・
の出力がなされ、次の行L3,L4について、
(Cy+Mg),(Ye+G),・・・
の出力がなされ、次の行L5,L6について、
(Cy+G),(Ye+Mg),・・・
の出力がなされ、次の行L7,L8について、
(Cy+G),(Ye+Mg),・・・
の出力がなされる。
【0015】
しかしながら、上記の出力から輝度信号Yや色差信号CB,CRを得るために、上記式(1)〜(3)の演算を行う際、この場合も上述の上記図23の色フィルタを用いた場合と同様に、色差信号CB,CRを得るための上記式(2)及び式(3)については、演算が行えない出力が存在していた。
すなわち、上記式(2)は、(G+Ye)と(Mg+Cy)からなるが、行L5,L6及び行L7,L8についての出力は、
(Cy+G),(Ye+Mg),・・・
であるため、これらの行についての上記式(2)の演算は行うことができない。また、上記式(3)は、(Cy+G)と(Ye+Mg)からなるが、行L1,L2及び行L3,L4についての出力は、
(Cy+Mg),(Ye+G),・・・
であるため、これらの行についての上記式(3)の演算は行うことができない。
このように、上記式(2)の演算は、行L1〜L4についての出力に対しては行えるが、行L5〜L8についての出力に対しては行うことができない。また、上記式(3)の演算は、行L5〜L8についての出力に対しては行えるが、行L1〜L4についての出力に対しては行うことができない。
したがって、各色の色差信号CB,CRは、撮像素子から出力される8行分の画素信号から、2行分の画素信号に対してのものしか得ることができず、その分、垂直方向の解像度が低下していた。
【0016】
そこで、本発明は、上記の欠点を除去するために成されたもので、水平方向と垂直方向共に解像度が高い画像信号を得るカラー撮像装置、画像処理装置、及び画像処理システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、水平方向と垂直方向共に解像度が高い画像信号を得ることが可能な画像信号読み出し方法、及び該読み出し方法を実施するための処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0017】
また、本発明は、高解像度のカラー画像信号を効率的に得るカラー撮像装置、画像処理装置、及び画像処理システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、高解像度のカラー画像信号を効率的に得ることが可能な画像信号読み出し方法、及び該読み出し方法を実施するための処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶した記憶媒体を提供することを目的とする。
【0018】
また、本発明は、簡易カラー表示、オートフォーカス、及びオートホワイトバランス等に使用する際に、低解像度の画像信号を高速に出力できるモード、高解像度の画像信号を低速に出力できるモード等のマルチモードを備えるカラー撮像装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的下において、本発明に係るカラー撮像装置は、4色の色フィルタアレイを介して撮像素子に入射した入射光よりカラー画像信号を生成するカラー撮像装置であって、少なくとも行方向及び列方向の何れかの方向に所定画素分シフトしながら、N行×N列(N:整数)の画素ブロック単位で前記撮像素子から信号を読み出す読出手段と、前記読出手段で読み出された今回の読出画素ブロックの信号のうち、該読出画素ブロックに対して1画素シフトした次の読出画素ブロックと重なり合う領域の信号を保持する保持手段とを備え、前記読出手段は、次の画素ブロックの信号の読み出しに、前記保持手段に保持された信号を用い、前記色フィルタアレイは、4行×4列の周期性を持ち、4行×4列の周期単位の中で、第1行には、左から右の順又は右から左の順に第1の色フィルタ、第2の色フィルタ、第3の色フィルタ、第4の色フィルタが配列され、第2行には、左又は右から順に前記第3の色フィルタ、前記第4の色フィルタ、前記第1の色フィルタ、前記第2の色フィルタが配列され、第3行には、左又は右から順に前記第2の色フィルタ、前記第1の色フィルタ、前記第4の色フィルタ、前記第3の色フィルタが配列され、第4行には、左又は右から順に前記第4の色フィルタ、前記第3の色フィルタ、前記第2の色フィルタ、前記第1の色フィルタが配列され、前記第1行から前記第4行までは、上から下の順又は下から上の順に並んでおり、前記第1の色フィルタは、可視光範囲において緑色光のみを透過するフィルタであり、前記第2の色フィルタは、可視光範囲において青色光のみを遮断するフィルタであり、前記第3の色フィルタは、可視光範囲において赤色光のみを遮断するフィルタであり、前記第4の色フィルタは、可視光範囲において緑色光のみを遮断するフィルタであることを特徴とする。
【0020】
また、本発明に係る画像信号読み出し方法は、前記カラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、2行×2列の領域の第1行第1列の信号と第1行第2列の信号との加算信号と、前記2行×2列の領域の第2行第1列の信号と第2行第2列の信号との加算信号との差を第1の色差信号として読み出すステップと、前記2行×2列の領域の第1行第1列の信号と第2行第1列の信号との加算信号と、前記2行×2列の領域の第1行第2列の信号と第2行第2列の信号との加算信号との差を第2の色差信号として読み出すステップとを含むことを特徴とする。
本発明に係る画像信号読み出し方法は、前記カラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、4行×1列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る画像信号読み出し方法は、前記カラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、4行×2列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る画像信号読み出し方法は、前記カラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、1行×4列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る画像信号読み出し方法は、前記カラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、2行×4列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする。
本発明に係る画像信号読み出し方法は、前記カラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、2行×2列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る画像処理装置は、カラー撮像素子により被写体を撮像し、該撮像素子の出力信号に対して所定の画像処理を行う画像処理装置であって、前記カラー撮像素子は、前記カラー撮像装置が有する機能を備えることを特徴とする。
【0022】
また、本発明に係る画像処理システムは、カラー撮像素子を含む撮像装置と、該撮像装置の出力信号に対して所定の画像処理を行う画像処理装置とが少なくとも接続されてなる画像処理システムであって、前記撮像装置は、前記カラー撮像装置であることを特徴とする。
本発明に係る画像処理システムは、撮像素子を含み、色情報に関して少なくともホワイトバランス補正又はγ補正を施す色処理を経ずに該撮像素子から出力される画像信号の情報量を圧縮して送信する撮像装置と、該圧縮された画像信号を受信して伸張した後で前記色処理を行うようになされた受信装置とが接続されてなる画像処理システムであって、前記撮像装置は、前記カラー撮像装置であることを特徴とする。
【0023】
また、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前記画像信号読み出し方法のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とする。
【0055】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0056】
(第1の実施の形態)
本発明は、例えば、図1に示すようなカラー撮像装置700に適用される。
このカラー撮像装置(以下、単に「撮像装置」と言う)700は、ディジタルスチルカメラ等に設けられており、入射される被写体光から得られた画素信号を出力する撮像部710と、撮像部710からの画素信号を用いて輝度信号Y及び色差信号CB,CRを生成する輝度/色差前処理部720とを備えている。
【0057】
撮像部710は、色フィルタ711と、色フィルタ711を介して被写体光が入射される撮像素子712と、撮像素子712で得られた画素信号を読み出す信号読出部713とを含み、信号読出部713の出力が、輝度/色差前処理部720に供給される。
ここで、撮像部710において、詳細は後述するが、色フィルタ711としては、イエロー(Ye)、シアン(Cy)、マゼンダ(Mg)、グリーン(G)の4色の補色フィルタを用いることとする。したがって、撮像素子712では、4色の補色系の画素信号Ye,Cy,Mg,Gが得られ、これらの画素信号Ye,Cy,Mg,Gが信号読出部713により読み出され輝度/色差前処理部720に供給されることになる。
【0058】
輝度/色差前処理部720は、撮像部710からの画素信号Ye,Cy,Mg,Gを用いて、輝度信号Y及び色差信号CB,CRを得る。これらの輝度信号Y及び色差信号CB,CRが、ディジタルスチルカメラ等における液晶ファインダでの低解像度での画面表示や、アイリスの調整、及びホワイトバランスの調整、オートフォーカス用検出信号等に用いられる。
【0059】
そこで、上述のような撮像装置700の最も特徴とするところは、撮像部710にある。以下、この撮像部710について具体的に説明する。
【0060】
まず、色フィルタ11の構成について説明する。
図2は、上記図1の色フィルタ(補色フィルタ)711のフィルタ配列(パターン)を示したものである。
【0061】
この図2に示すように、色フィルタ711は、水平方向に4画素、垂直方向に4画素の周期性を有するように、フィルタ配列がなされている。このようなフィルタ配列がなされた色フィルタ11において、第1行L1には、左から順にG1,Ye1,Cy2,Mg2の色フィルタが配列され、第2行L2には、左から順にCy1,Mg1,G2,Ye2の色フィルタが配列され、第3行L3には、左から順にYe3,G3,Mg4,Cy4の色フィルタが配列され、第4行L4には、左から順にMg3,Cy3,Ye4,G4の色フィルタが配列されている。
【0062】
上述のように、色フィルタ711では、水平方向に4画素、垂直方向に4画素の中で、どの行にも重複した色フィルタが無く、全ての色フィルタが異なり、また、どの列にも重複した色フィルタが無く、全ての色フィルタが異なるようなフィルタ配列としている。
尚、上記図2のフィルタ配列において、各色フィルタの配列は、左右又は上下が反転していても良い。
【0063】
上述のようなフィルタ配列がなされた色フィルタ711を介した被写体光は、撮像素子712の受光面(図示せず)に入射され、撮像素子712では、光電変換により、該受光面上の各画素の受光量に対応した画素信号が得られる。信号読出部713は、撮像素子712で得られた画素信号を、後述する読み出し方法に従って読み出して、輝度/色差前処理部720に供給する。輝度/色差前処理部720は、信号読出部713からの様々なサイズや形状の領域の画素信号を用いて、輝度信号Y、青の色差信号CB、及び赤の色差信号CRを得る。
【0064】
つぎに、信号読出部713での画素信号の読み出し方法、及び該読み出し方法に従って読み出された画素信号を用いての輝度/色差前処理部720での演算処理について説明する。
【0065】
[読み出し方法1]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1)、(Cy1+Mg1)、(Cy2+Mg2)、
(G2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CBを、隣接する画素のペア(加算信号)から求める。例えば、
CB1= (G1+Ye1)−(Cy1+Mg1)
CB2=−(Cy2+Mg2)+(G2+Ye2)
なる演算により求める。
また、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Cy1)、(Ye1+Mg1)、(Cy2+G2)、
(Mg2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CRを、隣接するペアから求める。例えば、
CR1=(G1+Cy1)−(Ye1+Mg1)
CR2=(Cy2+G2)−(Mg2+Ye2)
なる演算により求める。
このような読み出し方法1によれば、従来のように、色差信号CB,CRを得るための演算を行うことができない行が発生することはなく、色差信号CB,CRは、水平方向と垂直方向共に、常に2つの画素信号に対して1個得られる。したがって、水平方向と垂直方向共に、高解像度となる。
【0066】
[読み出し方法2
この読み出し方法2から、後述する読み出し方法5までは、輝度信号Yを高解像度で出力することが可能な読み出し方法である。これらは、輝度信号Yのみを用いて演算することにより行うオートフォーカス等に用いて好適な方法である。
そこで、読み出し方法2では、信号読出部713は、撮像素子12から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Cy1+Ye3+Mg3)、
(Ye1+Mg1+G3+Cy3)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、例えば、
Y1=G1+Cy1+Ye3+Mg3
Y2=Ye1+Mg1+G3+Cy3
なる演算により求める。
このような読み出し方法2によれば、輝度信号Yは、水平方向に1画素毎に1個得られるため、水平方向について高解像度となる。したがって、この方法で生成された輝度信号Yは、特に、被写体が細かい縦縞パターンなどの水平方向の解像度が高いものであるときのオートフォーカス用検出信号として用いるのに最適である。
【0067】
[読み出し方法3]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Cy1+Ye3+Mg3)、
(Ye1+Mg1+G3+Cy3)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、例えば、
Y1= (G1+Cy1+Ye3+Mg3)
+(Ye1+Mg1+G3+Cy3)
なる演算により求める。
このような読み出し方法3によれば、輝度信号Yは、水平方向に2画素毎に1個得られる。また、輝度信号Yのレベルが高くなる。したがって、この方法で生成された輝度信号Yは、特に、被写体が細かい縦縞パターン等の水平方向の解像度が高いものであり、且つ、被写体が低輝度であるときのオートフォーカス用検出信号として用いるのに最適である。
【0068】
[読み出し方法4]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1+Cy2+Mg2)、
(Cy1+Mg1+G2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、例えば、
Y1=G1+Ye1+Cy2+Mg2
Y2=Cy1+Mg1+G2+Ye2
なる演算により求める。
このような読み出し方法4によれば、輝度信号Yは、垂直方向に1画素毎に1個得られるため、垂直方向に高解像度となる。したがって、この方法で生成された輝度信号Yは、特に、被写体が細かい横縞パターン等の水平方向の解像度が高いものであるときのオートフォーカス用検出信号として用いるのに最適である。
【0069】
[読み出し方法5]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1+Cy2+Mg2)、
(Cy1+Mg1+G2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、例えば、
Y1= (G1+Ye1+Cy2+Mg2)
+(Cy1+Mg1+G2+Ye2)
なる演算により求める。
このような読み出し方法5によれば、輝度信号Yは、垂直方向に2画素毎に1個得られる。また、輝度信号Yのレベルが高くなる。したがって、この方法で生成された輝度信号Yは、特に、被写体が細かい横縞パターン等の水平方向の解像度が高いものであり、且つ、被写体が低輝度であるときのオートフォーカス用検出信号として最適である。
【0070】
[読み出し方法6]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1)、(Cy1+Mg1)、(Cy2+Mg2)、
(G2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CBを、隣接するペアから求める。例えば、
CB1= (G1+Ye1)−(Cy1+Mg1)
CB2=−(Cy2+Mg2)+(G2+Ye2)
なる演算により求める。
また、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(Ye3+Mg3)、(G3+Cy3)、(Mg4+Ye4)、
(Cy4+G4)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CRを、隣接するペアから求める。例えば、
CRl=−(Ye3+Mg3)+(G3+Cy3)
CR2=−(Mg4+Ye4)+(Cy4+G4)
なる演算により求める。
このような読み出し方法6によれば、色差線順次の信号が得られる。また、この方法は、被写体が動画であるときに最適であり、また、高速で画像信号を出力することができる。これは、上述の読み出し方法1に対して、読み出し信号の数(読み出す色差信号の画素数)が半分であるからである。
【0071】
[読み出し方法7]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1)、(Cy1+Mg1)、(Cy2+Mg2)、
(G2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CBを、隣接するペアから求める。例えば、
CB1= (G1+Ye1)−(Cy1+Mg1)
CB2=−(Cy2+Mg2)+(G2+Ye2)
なる演算により求める。
また、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(Cy2+G2)、(Mg2+Ye2)、(Mg4+Ye4)、
(Cy4+G4)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CRを、隣接するペアから求める。例えば、
CR1= (Cy2+G2)−(Mg2+Ye2)
CR2=−(Mg4+Ye4)+(Cy4+G4)
なる演算により求める。
このような読み出し方法7も、上述の読み出し方法6と同様に、被写体が動画であるときに最適であり、高速で画像信号を出力することができる。
【0072】
[読み出し方法8]
色差信号CBについては、上述の読み出し方法7と同様にして求める。
色差信号CRについて、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Cy1)、(Ye1+Mg1)、(Ye3+Mg3)、
(G3+Cy3)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CBを、隣接するペアから求める。例えば、
CR1= (G1+Cy1)−(Ye1+Mg1)
CR2=−(Ye3+Mg3)+(G3+Cy3)
なる演算により求める。
このような読み出し方法8も、上述の読み出し方法6〜7と同様に、被写体が動画であるときに最適であり、高速で画像信号を出力することができる。
【0073】
[読み出し方法9]
色差信号CBについては、上述の読み出し方法7と同様にして求める。
色差信号CRについて、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Cy1)、(Ye1+Mg1)、(Cy2+G2)、
(Mg2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CRを、隣接するペアから求める。例えば、
CR1=(G1+Cy1)−(Ye1+Mg1)
CR2=(Cy2+G2)−(Mg2+Ye2)
なる演算により求める。
このような読み出し方法9も、上述の読み出し方法6〜8と同様に、被写体が動画であるときに最適であり、高速で画像信号を出力することができる。更に、色差信号CBと色差信号CRとを同一の領域の画素信号から求めることを特徴としている。
【0074】
[読み出し方法10〜13]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1)、(Cy1+Mg1)、(Ye3+G3)、
(Mg3+Cy3)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CBを、隣接するペアから求める。例えば、
CB1=(G1+Ye1)−(Cy1+Mg1)
CB2=(Ye3+G3)−(Mg3+Cy3)
なる演算により求める。
色差信号CRについては、上述の読み出し6〜9と同様にして得る。
このような読み出し方法10〜13も、上述の読み出し方法6〜9と同様に、被写体が動画であるときに最適であり、高速で画像信号を出力することができる。
【0075】
[読み出し方法14]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1)、(Cy1+Mg1)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CBを、隣接するペアから求める。例えば、
CB1=(G1+Ye1)−(Cy1+Mg1)
なる演算により求める。
また、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(Mg4+Ye4)、(Cy4+G4)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CRを、隣接するペアから求める。例えば、
CR1=−(Mg4+Ye4)+(Cy4+G4)
なる演算により求める。
このような読み出し方法14も、上述の読み出し方法6〜13と同様に、被写体が動画であるときに最適であり、高速で画像信号を出力することができる。特に、この方法では、上述の読み出し方法1に対して、読み出す信号(色差信号に必要な読み出す画素数)が1/4になるため、さらに高速で画像信号を出力することができる。
【0076】
[読み出し方法15]
上述した読み出し方法1、6〜14では、色差信号を生成するときの方法のみを説明したが、輝度信号については、次のような読み出し方法15により生成することができる。
すなわち、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1)、(Cy1+Mg1)、(Cy2+Mg2)、
(G2+Ye2)、
(Ye3+G3)、(Mg3+Cy3)、(Mg4+Cy4)、
(Ye4+G4)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、隣接するペアから求める。例えば、
Y1=(G1+Ye1)+(Cy1+Mg1)
Y2=(Cy2+Mg2)+(G2+Ye2)
Y3=(Ye3+G3)+(Mg3+Cy3)
Y4=(Mg4+Cy4)+(Ye4+G4)
なる演算により求める。
このような読み出し方法15によれば、輝度信号を、水平及び垂直方向共に2画素単位で得ることができる。
【0077】
[読み出し方法16]
上述した読み出し方法1、6〜14では、色差信号を生成するときの方法のみを説明したが、輝度信号については、次のような読み出し方法16により生成することができる。
すなわち、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Cy1)、(Ye1+Mg1)、(Cy2+G2)、
(Mg2+Ye2)、
(Ye3+Mg3)、(G3+Cy3)、(Mg4+Ye4)、
(Cy4+G4)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、隣接するペアから求める。例えば、
Y1=(G1+Cy1)+(Ye1+Mg1)
Y2=(Cy2+G2)+(Mg2+Ye2)
Y3=(Ye3+Mg3)+(G3+Cy3)
Y4=(Mg4+Ye4)+(Cy4+G4)
なる演算により求める。
このような読み出し方法16によれば、輝度信号を、水平及び垂直方向共に2画素単位で得ることができる。
【0078】
尚、上述の本実施の形態では、撮像素子712に対して用いる色フィルタ711のフィルタ配列を、上記図2に示したようなものとしたが、例えば、図3に示すように、上記図2でのフィルタ配列において、第3行L3と第4行L4とを入れ替えたものとしても、上述した読み出し方法1〜16を適用することができる。
【0079】
また、上述した読み出し方法1〜16では、4×4又は2×2画素ブロック単位で信号を読み出すようにしたが、これに限られるものではない。また、読み出す画素ブロックは、必ずしも前に読み出しが行われた画素ブロックに対して密に隣接している必要はなく、これらの画素ブロック同士は、例えば、所定のブロック単位の間隔を隔てていても良い。こうすることにより、更に読み出す信号の画素数(色差信号の画素信号の数)を減らして、さらなる高速化を図ることができる。
例えば、低解像度で高速な出力を行う際には、水平方向C1,C2,・・・,C8、垂直方向L1,L2,・・・,L8の8×8画素ブロック内で、
(C1,L1),(C1,L2),(C2,L1),(C2,L2) から色差信号CR1を、
(C3,L3),(C3,L4),(C4,L3),(C4,L4) から色差信号CB1を、
(C5,L5),(C5,L6),(C6,L5),(C6,L6) から色差信号CR2を、
(C7,L7),(C7,L8),(C8,L7),(C8,L8) から色差信号CB2を、
求める、というようにしてもよい。
【0080】
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、上記図1に示した撮像装置700において、色フィルタ11のフィルタ配列を、例えば、図4に示すようなものとする。
【0081】
上記図4に示すように、ここでの色フィルタ711は、水平方向に4画素、垂直方向に4画素の周期性を持つように、フィルタ配列がなされている。このようなフィルタ配列がなされた色フィルタ11において、第1行L1には、左から順にG1,Ye1,Mg2,Cy2の色フィルタが配列され、第2行L2には、第1行L1に対して左に2列ずれたかたちで、左から順にMg1,Cy1,G2,Ye2の色フィルタが配列され、第3行L3には、第1行L1に対して左に列ずれてかたちで、左から順にCy3,G3,Ye4、Mg4の色フィルタが配列され、第4行L4には、第1行L1に対して左に列ずれたかたちで、左から順にYe3,Mg3,Cy4,G4の色フィルタが配列されている。
【0082】
上述のように、色フィルタ711では、水平方向に4画素、垂直方向に4画素の中で、どの行にも重複した色フィルタが無く、全ての色フィルタが異なり、また、どの列にも重複した色フィルタが無く、全ての色フィルタが異なるようなフィルタ配列としている。
尚、上記図4のフィルタ配列において、各色フィルタの配列は、左右又は上下が反転していても良い。
【0083】
上述のようなフィルタ配列がなされた色フィルタ711を介した被写体光は、第1の実施の形態と同様にして、撮像素子712の受光面に入射され、撮像素子712では、光電変換により、該受光面上の各画素の受光量に対応した画素信号が得られる。信号読出部713は、撮像素子712で得られた画素信号を、後述する読み出し方法に従って読み出して、輝度/色差前処理部720に供給する。輝度/色差前処理部720は、信号読出部713からの様々な形状の領域の画素信号を用いて、輝度信号Y、青の色差信号CB、及び赤の色差信号CRを得る。
【0084】
そこで、本実施の形態での、信号読出部713での画素信号の読み出し方法、及び該読み出し方法に従って読み出された画素信号を用いての輝度/色差前処理部720での演算処理について、以下説明する。
尚、本実施の形態における撮像装置700の全体動作については、第1の実施の形態での動作と同様であるため、ここでは説明の簡単のために省略し、第1の実施の形態とことなる構成についてのみ、具体的に説明するものとする。
【0085】
[読み出し方法21
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Mg1+Cy3+Ye3)、
(Ye1+Cy1+G3+Mg3)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、例えば、
Y1=G1+Mg1+Cy3+Ye3
Y2=Ye1+Cy1+G3+Mg3
なる演算により求める。
このような読み出し方法21によれば、輝度信号Yは、水平方向に1画素毎に1個得られるため、水平方向に高解像度となる。したがって、この方法で生成された輝度信号Yは、特に、被写体が細かい縦縞パターン等の水平方向の解像度が高いものであるときのオートフォーカス用検出信号として用いるのに最適である。
【0086】
[読み出し方法22]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Mg1+Cy3+Ye3)、
(Ye1+Cy1+G3+Mg3)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、例えば、
Y1= (G1+Mg1+Cy3+Ye3)
+(Ye1+Cy1+G3+Mg3)
なる演算により求める。
このような読み出し方法22によれば、輝度信号Yは、水平方向に2画素毎に1個得られる。また、輝度信号Yのレベルが高くなる。したがって、この方法で生成された輝度信号Yは、特に、被写体が細かい縦縞パターン等の水平方向の解像度が高いものであり、且つ、被写体が低輝度であるときのオートフォーカス用検出信号として用いるのに最適である。
【0087】
[読み出し方法23]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1+Mg2+Cy2)、
(Mg1+Cy1+G2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、例えば、
Y1=G1+Ye1+Mg2+Cy2
Y2=Mg1+Cy1+G2+Ye2
なる演算により求める。
このような読み出し方法23によれば、輝度信号Yは、垂直方向に1画素毎に1個得られるため、垂直方向に高解像度となる。したがって、この方法で生成された輝度信号Yは、特に、被写体が細かい横縞パターン等の水平方向の解像度が高いものであるときのオートフォーカス用検出信号として用いるのに最適である。
【0088】
[読み出し方法24]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1+Mg2+Cy2)、
(Mg1+Cy1+G2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、例えば、
Y1= (G1+Ye1+Mg2+Cy2)
+(Mg1+Cy1+G2+Ye2)
なる演算により求める。
このような読み出し方法24によれば、輝度信号Yは、垂直方向に2画素毎に1個得られる。また、輝度信号Yのレベルが高くなる。したがって、この方法で生成された輝度信号Yは、特に、被写体が細かい横縞パターン等の水平方向の解像度が高いものであり、且つ、被写体が低輝度であるときのオートフォーカス用検出信号として用いるのに最適である。
【0089】
[読み出し方法25]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1)、(Mg1+Cy1)、(Mg2+Cy2)、
(G2+Ye2)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CBを、隣接するペアから求める。例えば、
CB1= (G1+Ye1)−(Mg1+Cyl)
CB2=−(Mg2+Cy2)+(G2+Ye2)
なる演算により求める。
また、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(Cy3+G3)、(Ye3+Mg3)、(Ye4、Mg4)、
(Cy4+G4)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CRを、隣接するペアから求める。例えば、
CR1= (Cy3+G3)−(Ye3+Mg3)
CR2=−(Ye4+Mg4)+(Cy4+G4)
なる演算により求める。
このような読み出し方法25によれば、色差線順次の信号が得られる。また、この方法は、全画素を基にする場合と比べて、読み出す信号数(色差信号に必要な読み出す画素数)が半分になるため、被写体が動画であるときに最適であり、また、高速で画像信号を出力することができる。
【0090】
[読み出し方法26]
信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1)、(Mg1+Cy1)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CBを、隣接するペアから求める。例えば、
CBl=(G1+Ye1)−(Mg1+Cy1)
なる演算により求める。
また、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(Ye4+Mg4)、(Cy4+G4)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、色差信号CRを、隣接するペアから求める。例えば、
CR1=(Ye4+Mg4)−(Cy4+G4)
なる演算により求める。
このような読み出し方法26も、上述の読み出し方法25と同様に、被写体が動画であるときに最適であり、また、高速で画像信号を出力することができる。特に、全画素を基にする場合に比べて、読み出す信号数が1/4になるため、さらに高速で画像信号を出力する。
【0091】
[読み出し方法27]
上述した読み出し方法25、26では、色差信号を生成するときの方法のみを説明したが、輝度信号については、次のような読み出し方法27により生成することができる。
すなわち、信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Ye1)、(Mg1+Cy1)、(Mg2+Cy2)、
(G2+Ye2)、
(Cy3+G3)、(Ye3+Mg3)、(Ye4+Mg4)、
(Cy4+G4)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、隣接するペアから求める。例えば、
Y1=(C1+Ye1)+(Mg1+Cy1)
Y2=(Mg2+Cy2)+(G2+Ye2)
Y3=(Cy3+G3)+(Ye3+Mg3)
Y4=(Ye4+Mg4)+(Cy4+G4)
なる演算により求める。
このような読み出し方法27によれば、輝度信号を、水平及び垂直方向共に2画素単位で得ることができる。
【0092】
[読み出し方法28]
上述した読み出し方法25、26では、色差信号を生成するときの方法のみを説明したが、輝度信号については、次のような読み出し方法28により生成することができる。
すなわち、 信号読出部713は、撮像素子712から画素信号を、
画素信号系列:
(G1+Mg1)、(Ye1+Cy1)、(Mg2+G2)、
(Cy2+Ye2)、
(Cy3+Ye3)、(G3+Mg3)、(Ye4+Cy4)、
(Mg4+G4)、・・・
で読み出す。輝度/色差前処理部720は、上記の画素信号系列において、輝度信号Yを、隣接するペアから求める。例えば、
Y1=(G1+Mg1)+(Ye1+Cy1)
Y2=(Mg2+G2)+(Cy2+Ye2)
Y3=(Cy3+Ye3)+(G3+Mg3)
Y4=(Ye4+Cy4)+(Mg4+G4)
なる演算により求める。
このような読み出し方法28によれば、輝度信号を、水平及び垂直方向共に2画素単位で得ることができる。
【0093】
尚、上述の本実施の形態では、撮像素子712に対して用いる色フィルタ11のフィルタ配列を、上記図4に示したようなものとしたが、例えば、図5に示すように、上記図4でのフィルタ配列において、第3行L3と第4行L4とを入れ替えたものとしても、上述した読み出し方法21〜28を適用することができる。
【0094】
また、上述した読み出し方法21〜26では、4×4画素ブロック単位で信号を読み出すようにしたが、これに限られるものではない。また、読み出す画素ブロックは、必ずしも前に読み出しが行われた画素ブロックに対して密に隣接している必要はなく、これらの画素ブロック同士は、例えば、所定のブロック単位の間隔を隔てていても良い。こうすることにより、更に読み出す信号の画素数(色差信号の画素信号の数)を減らして、さらなる高速化を図ることができる。
【0095】
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、上記図1の撮像装置700において、例えば、撮像部710を所謂CMOSセンサに適用する。この場合、該撮像部710の回路構成を、以下に説明するような構成とすることで、上述した第1及び第2の実施の形態での読み出し方法1〜28が実現できる。
【0096】
図6は、ここでの撮像部710(以下、「CMOSセンサ710」と言う)の回路構成を示したものである。
このCMOSセンサ710は、垂直方向に隣接する2個の画素(光検出素子)の受光量(検出光量)の平均値と、その隣の列で垂直方向に隣接する2個の光検出素子の検出光量の平均値との差分を出力する第1の出力系列と、水平方向に隣接する2つの光検出素子の検出光量の平均値と、その隣の行の水平方向に隣接する2つの光検出器の検出光量の平均値の差分を出力する第2の出力系列とを備える。このような回路構成により、CMOSセンサ710は、読み出し方法1を実施することが可能となる。
【0097】
具体的には、上記図6において、まず、1は、垂直方向に順次アクティブになる信号であって、各行のコントロール信号をイネーブルさせるためのイネーブル信号を発生する垂直走査回路である。100は、入射されてきた光を電荷に変換する光検出素子としてのフォトダイオードであり、101は、光検出素子100で発生した電荷を浮遊拡散領域102に転送する転送用トランジスタである。浮遊拡散領域102は、光検出素子100で発生した電荷を一時的の蓄積するものである。
103は、アンプ用トランジスタ104のゲートに蓄積された電荷を放電するリセット用トランジスタ103であり、121は、スイッチ用トランジスタ、112は、端子7より印加される電圧で決定される定電流源用トランジスタである。
105は、コンデンサ109,110,117,118の電荷を放電するためのトランジスタであり、106は、アンプ用トランジスタ104のソースと、コンデンサ109とを繋ぐ分配用トランジスタである。107は、アンプ用トランジスタ104のソースと、コンデンサ110とを繋ぐ分配用トランジスタである。
コンデンサ109,110は、アンプ用トランジスタ104からの供給電圧により充電されるラインメモリとして機能するコンデンサである。
108は、コンデンサ109の蓄積電荷と、コンデンサ110の蓄積電荷との平均化をコントロールするための平均化用トランジスタである。111は、ラインメモリとして機能するコンデンサ109の電圧を、差動増幅器122の前段のバッファ123に印加させるためのスイッチトランジスタである。
122は、コンデンサ109の電圧と、コンデンサ109'の電圧との差分を増幅する差動増幅器である。
113は、アンプ用トランジスタ104のソースと、コンデンサ117とを接続するスイッチトランジスタであり、114は、アンプ用トランジスタ104のソースと、コンデンサ118とを接続するスイッチトランジスタである。
117,118は、アンプ用トランジスタ104のソースから供給される電流により充電されるラインメモリとしてのコンデンサである。115は、コンデンサ117の蓄積電荷と、コンデンサ117'の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタである。
116は、コンデンサ118の蓄積電荷と、コンデンサ118'の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチコンデンサであり、119は、ラインメモリとしてのコンデンサ117の電圧を差動増幅器127の前段のバッファ128に印加させるためのスイッチトランジスタである。
127は、コンデンサ117の電圧と、コンデンサ118'の電圧との差分を増幅する差動増幅器である。
上述の低電流源用トランジスタ112は、行単位に活性化され、アンプ用トランジスタ104と対でアンプを構成する。
【0098】
図7は、上記図6のCMOSセンサ710の動作タイミングを表すタイミングチャートである。以下、上記図6及び図7を用いて、CMOSセンサ710の動作を説明する。
【0099】
先ず、タイミングT201において、端子11への入力パルスは、HIGH状態となっている。この状態で、端子30,31,50,51への入力パルスが、HIGHとなると、ラインメモリとしてのコンデンサ109,110,117,118は、全て初期電位にリセットされる。また、端子2から入力される垂直走査回路1のスタートパルス、端子3から入力される走査パルスが、HIGHとなると、垂直走査回路1が走査を開始し、第1行目(R1)が選択される。また、端子8には、HIGHのパルスが入力されており、これにより、画素部の浮遊拡散領域がリセットされる。
次に、タイミングT202において、端子8に入力されているリセットパルスがLOW状態となる(立ち下がる)。これにより、第1行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になる。
次に、タイミングT203において、端子9への入力パルスがHIGHとなると、第1行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT204において、端子10,30,50への入力パルスがHIGHとなると、第1行目の光検出素子で検出された光量に比例した電圧が、アンプ用トランジスタ104により、コンデンサ109,117に対して読み出される。
次に、タイミングT205において、端子3へ入力されている垂直走査パルスがLOW状態となる(立ち下がる)。
次に、タイミングT206において、端子3へ入力されている垂直パルスが再びHIGHとなると(立ち上がると)、第2行目(R2)が選択される。
次に、タイミングT207において、端子8へ入力されているリセットパルスがLOWとなると(立ち下がり)、第2行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になる。
次に、タイミングT208においては、上述のタイミングT203と同様に、端子9への入力パルスがHIGHとなると、第2行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT209においても、上述のタイミングT204と同様に、端子10,31,51への入力パルスがHIGHとなると、第2行目の光検出素子で検出された光量に比例した電圧が、第2行目のアンプ用トランジスタ104により、コンデンサ110,118に対して読み出される。
次に、タイミングT210において、端子40,60,61への入力パルスがHIGHパルスとなると、ラインメモリとしてのコンデンサ117上で、蓄積電荷の平均化が行われる。
【0100】
そして、タイミングT211において、このタイミングから、水平走査回路4が動作を開始し、平均化された後の電圧が水平方向に順次、差動増幅器(アンプ)122,127に印加される。
これにより、差動増幅器122,127からは、青の色差信号CB、の色差信号CRが出力されることになる。
更に、端子70,71又は80,81の出力を、オペアンプ等により構成される加算器(不図示)により加算することで、輝度信号Yも得られる。また、平均化用トランジスタ108による平均化を行わず、全行の光検出素子での電荷をコンデンサ109に一時蓄積すれば、端子71から奇数列の1画素毎の出力を得ることができる。同様に、偶数列の1画素毎の出力については、出力端子70から得ることができる。
【0101】
(第4の実施の形態)
上述の第3の実施の形態では、CMOSセンサ710の回路構成を上記図6に示したような構成としたが、本実施の形態では、例えば、図8に示すような構成とする。
尚、上記図8の回路構成において、上記図6の回路構成と同様に動作する箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0102】
ここでのCMOSセンサ710は、水平方向に隣接する2個の光検出素子の検出光量の平均値、又は水平方向に隣接する4個の光検出素子の検出光量の平均値を出力する出力系列を備えている。このような回路構成により、CMOSセンサ710は、読み出し方法4、及び読み出し方法23を実施することが可能となる。
【0103】
具体的には、上記図8において、まず、301は、コンデンサ109の蓄積電荷と、コンデンサ109'の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタであり、302は、コンデンサ110の蓄積電荷と、コンデンサ110'の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタである。
301'は、コンデンサ109"の蓄積電荷と、コンデンサ109"'の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタであり、302'は、コンデンサ110"の蓄積電荷と、コンデンサ110"'の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタである。
303は、コンデンサ109'の蓄積電荷と、コンデンサ109"の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタであり、304は、コンデンサ10'の蓄積電荷と、コンデンサ110"の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタである。
【0104】
尚、スイッチトランジスタ301,301',303が連動すれば、これらは、コンデンサ109,109',109",109"'の蓄積電荷を平均化するようになされている。すなわち、例えば、スイッチトランジスタ301,301'をオンにした後で、又はオンにするときに、スイッチトランジスタ303をオンにすれば、これらは、コンデンサ109,109',109",109"'の蓄積電荷を平均化する。
また、スイッチトランジスタ302,302',304が連動すれば、これらは、コンデンサ110,110',11",110"'の蓄積電荷を平均化するようになされている。すなわち、例えば、スイッチトランジスタ302,304'をオンにした後で、又はオンにするときに、スイッチ304をオンにすれば、これらは、コンデンサ110,110',110",110"'の蓄積電荷を平均化する。
【0105】
図9は、上記図8のCMOSセンサ710の動作タイミングを表すタイミングチャートである。以下、上記図8及び図9を用いて、CMOSセンサ710の動作を説明する。
【0106】
先ず、タイミングT401において、端子2へ入力されている垂直走査回路1のスタートパルスと、端子3に入力されている垂直走査パルスとが各々HIGHとなると、垂直走査回路1が走査を開始し、第1行目(R1)が選択される。このとき、端子8へ入力されているリセットパルスはHIGHであり、これにより画素部の浮遊拡散領域がリセットされる。
次に、タイミングT402において、端子8へ入力されているリセットパルスがLOWとなると(立ち下がると)、第1行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になる。
次に、タイミングT403において、端子9への入力パルスがHIGHとなると、第1行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT404において、端子10,50への入力パルスが各々HIGHとなると、第1行目の光検出素子で検出された光量に比例した電圧が、アンプ用トランジスタ104によって、コンデンサ109に対して読み出される。
次に、タイミングT405において、端子3へ入力されている垂直走査パルスがLOWになる(立ち下がる)。
次に、タイミングT406において、端子3に入力されている垂直走査パルスが再びHIGHとなると(立ち上がると)、第2行目(R2)が選択される。
次に、タイミングT407において、端子8へ入力されているリセットパルスがLOWとなると(立ち下がると)、第2行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になる。
次に、タイミングT408において、上述のタイミングT403と同様に、端子9への入力パルスがHIGHとなると、第2行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT409においても、上述のタイミングT404と同様に、端子10,51への入力パルスが各々HIGHとなると、第2行目の光検出素子で検出された光量に比例した電圧が、第2行目のアンプ用トランジスタ104によってコンデンサ110に対して読み出される。
次に、タイミングT410において、端子60,61,90,91への入力パルスが各々HIGHとなると、ラインメモリ上で、コンデンサ109,109',109",109"'の蓄積電荷の平均化、及びコンデンサ11,110',110",11"'の蓄積電荷の平均化が行われる。
【0107】
そして、タイミングT411において、水平走査回路4が動作を開始し、平均化された後の電圧が水平方向に順次出力される。
【0108】
尚、ここでは、輝度信号Yの出力を目的としているため、上記図8の回路構成では、CMOSセンサ710としての出力がなされる端子は、端子16の1系統のみとしているが、例えば、上記図6に示した回路構成と同様に、CMOSセンサ710としての出力がなされる端子(出力線)を複数設けるようにすることで、色差信号CB,CRを得ることも可能となる。
【0109】
(第5の実施の形態)
上述の第3の実施の形態では、CMOSセンサ710の回路構成を上記図6に示したような構成としたが、本実施の形態では、例えば、図10に示すような構成とする。
尚、上記図10の回路構成において、上記図6の回路構成と同様に動作する箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0110】
ここでのCMOSセンサ710は、垂直方向に隣接する2個の光検出素子の検出光量の平均値、又は垂直方向に隣接する4個の光検出素子の検出光量の平均値を出力する出力系列を備えている。このような回路構成により、CMOSセンサ710は、読み出し方法2、及び読み出し方法21を実施することが可能となる。
【0111】
具体的には、上記図10において、まず、501,502,503,504は各々、トランジスタ104から供給される電流を、対応するコンデンサ508,509,510,511に供給する分配用トランジスタである。
508は、第1行目(R1)の光検出素子での電荷を蓄積するためのコンデンサであり、509は、第2行目(R2)の光検出素子での電荷を蓄積するためのコンデンサであり、510は、第3行目(R3)の光検出素子での電荷を蓄積するためのコンデンサであり、511は、第4行目(R4)の光検出素子での電荷を蓄積するためのコンデンサである。
505は、コンデンサ508の蓄積電荷と、コンデンサ509の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタであり、506は、コンデンサ509の蓄積電荷と、コンデンサ510の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタであり、507は、コンデンサ510の蓄積電荷と、コンデンサ511の蓄積電荷との平均化をコントロールするためのスイッチトランジスタである。
【0112】
尚、スイッチ505,506,507が連動すれば、これらは、コンデンサ508,509,510,511の蓄積電荷を平均化するようになされている。すなわち、例えば、スイッチトランジスタ505,507をオンにした後で、又はオンにするときに、スイッチトランジスタ506をオンにすれば、これらは、コンデンサ508,509,510,511の蓄積電荷を平均化する。
【0113】
図11は、上記図10のCMOSセンサ710の動作タイミングを表すタイミングチャートである。以下、上記図10及び図11を用いて、CMOSセンサ710の動作を説明する。
【0114】
先ず、タイミングT601において、端子2へ入力されている垂直走査回路1のスタートパルス、及び端子3へ入力されている垂直走査パルスが各々HIGHとなると、垂直走査回路1が走査を開始し、第1行目(R1)が選択される。このとき、端子8へ入力されているリセットパルスはHIGHであり、これにより画素部の浮遊拡散領域がリセットされる。
次に、タイミングT602において、端子8へ入力されているリセットパルスがLOWとなると(立ち下がると)、第1行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になる。
次に、タイミングT603において、端子9への入力パルスがHIGHとなると、第1行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT604において、端子10,30への入力パルスが各々HIGHになると、第1行目の光検出素子で検出された光量に比例した電荷がコンデンサ508に蓄積される。
次に、タイミングT605において、端子3へ入力されている垂直走査パルスがLOWとなる(立ち下がる)。
次に、タイミングT606において、端子3へ入力されている垂直走査パルスが再びHIGHとなると(立ち上がると)、第2行目(R2)が選択される。
次に、タイミングT607において、端子8へ入力されているリセットパルスがLOWとなると(立ち下がると)、第2行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になる。
次に、タイミングT608において、上述のタイミングT603と同様に、端子9への入力パルスがHIGHとなると、第2行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT609においても、上述のタイミングT604と同様に、端子10,31への入力パルスが各々HIGHとなると、第2行目の光検出素子で検出された光量に比例した電荷が、コンデンサ509に蓄積される。
同様にして、タイミングT610において、端子10,32への入力パルスが各々HIGHとなると、第3行目の光検出素子で検出された光量に比例した電荷が、コンデンサ510に蓄積される。
更に、タイミングT611において、端子10,33への入力パルスがHIGHとなると、第4行目の光検出素子で検出された光量に比例した電荷が、コンデンサ511に蓄積される。
そして、タイミングT612において、端子40,41への入力パルスがHIGHとなると、ラインメモリ上でコンデンサ508,509,510,511の蓄積電荷の平均化が行われる。
タイミングT613において、このタイミングから、水平走査回路4が動作を開始し、平均化された後の電圧が水平方向に順次出力される。したがって、出力端子70からは、第1行〜第4行(R1,R2,R3,R4)までの光検出素子の検出光量の平均値に比例した電圧が、列方向に順次出力される。
【0115】
尚、上記図10に示した回路構成において、スイッチトランジスタ506による平均化を行わないように構成するとこで、第1列(C1)と第2列(C2)の平均値を出力端子70から得ることができ、第3列(C3)と第4列(C4)の平均値を出力端子71から得ることができ、第1列(C1)と第2列(C2)の平均値と、第3列(C3)と第4列(C4)の平均値との差分を出力端子72から得ることができる。
【0116】
また、上記図6〜図11を用いて説明したCMOSセンサ710の動作において、画素の電荷(光信号)を読み出す前に、その拡散浮遊領域のリセット電圧を別のラインメモリに読み出すようにしてもよい。このリセット電圧と光信号出力の差分をとることで、トランジスタ104の閾値電圧のばらつきによる出力電圧のばらつきを除去することができる。したがって、各光検出素子で検出した光量による信号にばらつきによるノイズ成分が混入しない、S/Nの高い信号を得ることができる。
また、垂直及び水平走査を、1ブロック毎、又は複数ブロック毎に間引いて行うようにしてもよい。これにより、更に、圧縮した信号が得られる。
また、CMOSセンサに限らず、別種の光電変換素子に本発明を適用することは可能であり、この場合も、上記の各実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0117】
(第6の実施の形態)
上述の各実施の形態では、画素ブロック単位の信号の読み出しを行う際、次に読み出す画素ブロックを、前に読み出しが行われた画素ブロックに対して密に隣接するようにしたが、本実施の形態では、次に読み出す画素ブロックを、前に読み出しが行われた画素ブロックに対して、例えば、1画素ずらすようにする(オーバーラップ読出)。
【0118】
例えば、図12は、上記図1の撮像装置700において、4画素ブロック単位で信号を読み出す場合の、本実施の形態における撮像部710の最も特徴とする回路構成の概要を示したものである。また、図13は、該撮像部710の各部の動作タイミングを示す図である。
【0119】
上記図12及び図13に示すように、ここでの撮像部710では、先ず、垂直走査パルスV1 が与えられたタイミングでゲートパルスS1 が与えられると、画素Y11信号(Y12信号も同様)が読みだされ、メモリ用コンデンサC1 に保持される。また、垂直走査パルスV2 が与えられたタイミングでゲートパルスS2 が与えられると、画素Y21信号(画素Y22信号)が読みだされ、同じくメモリ用コンデンサC2 に保持される。
【0120】
次に、ゲートパルスH1 が与えられると、メモリ用コンデンサC1 に保持されていた画素Y11信号及び画素Y21信号が読みだされる。
また、画素Y12信号及び画素Y22信号も上述と同様に読みだされ、画素Y11信号がメモリ用コンデンサC3 に保持され、画素Y12信号がメモリ用コンデンサC4 に保持され、画素Y21信号がメモリ用コンデンサC5 に保持され、画素Y22信号がメモリ用コンデンサC6 に保持される。
【0121】
そして、時点t1 においてゲートパルスT1 が与えられると、メモリ用コンデンサC3 〜C6 にそれぞれ保持されていた画素信号が同時に出力され、画素信号Y11,Y12,Y21,Y22が並列に出力される。
【0122】
次に、時点t2 においてゲートパルスT2 が与えられると、1画素分だけ水平方向にずれた1ブロック分の画素信号Y13,Y12,Y23,Y22が並列に出力される。この場合、画素信号Y12及び画素信号Y22はメモリ用コンデンサC4 ,C6 にそれぞれ保持されていた画素信号が出力される。
【0123】
上述のように、本実施の形態では、次の画素ブロックB2の読み出しの際には、前の画素ブロックB1の読み出しにて、メモリ用コンデンサC4 ,C6 に保存した画素信号Y12及びY22(各画素ブロックB1及びB2の重なりあった部分に存在する画素から得られる信号)を読み出すようにして、画素ブロックB1の次に読み出す画素ブロックB2を、画素ブロックB1に対して水平方向に1画素分だけ水平方向にずれたブロックとして、順次画素ブロック単位での信号の読み出しを行うようにする。
【0124】
このように構成することで、次のような効果を得ることができる。
まず、上述の各実施の形態では、図14に示すように、次に読み出す画素ブロックB2’を、前に読み出しが行われた画素ブロックB1’に対して密に隣接するように構成したため、この読み出しにて得られる画素信号からは、撮像素子上の各画素に対して、水平方向又は垂直方向に1つ置きの輝度信号Y及び色差信号CB,CRが得られることになる。これに対して、本実施の形態では、図15に示すように、次に読み出す画素ブロックB2を前の画素ブロック1に対するように構成したので、この読み出しにて得られる画素信号からは、撮像素子上の水平方向の各画素に対応した輝度信号Y及び色差信号CB,CRが得られることになる。したがって、水平方向の解像度を2倍に上げることができる。
また、保持用の4つのコンデンサC3 ,C4 ,C5 ,C6 のうちの2つのコンデンサ(上記図12中の矢印参照)を、前回の読出画素を保持しておく保持手段として用いるようにして、該保持手段に保持しておいた画素信号を、次の読み出す画素ブロックの画素信号として出力するように構成したので、外部にメモリを設けることなく、1画素シフトした画素ブロック単位の出力を得ることができる。
さらに、撮像部710内部(同一素子上)で、1画素シフトした画素ブロック単位の出力を得るように構成しているため、この出力を高速に行うことができる。
【0125】
尚、ここでは、2×2の画素ブロックを読み出し単位としているため、保持用の4つのコンデンサのうちの2つのコンデンサを、前回の読出画素信号の保持手段として設けているが、例えば、4×4画素ブロックが読み出し単位であれば、該保持手段として12個のコンデンサを設ければよい。すなわち、N×Nの画素ブロックの読み出し単位に対して、該保持手段をN×(N−1)個設けることで、上述した2×2の画素ブロック単位の読み出しと同様に、N×Nの画素ブロック単位の読み出しを水平方向に1画素シフトしながら行うことができる。
また、垂直方向についても、水平方向の場合と同様の構成により、1画素シフトしながら画素ブロック単位の信号の読み出しを行うようにすれば、垂直方向の解像度も上げることができる。
さらに、ノイズ除去機能を持たせるように構成すれば、より良好な画像信号を得ることができる。
【0126】
ここで、図16及び図18は、上述したような本実施の形態を、より具体化した撮像部710の回路構成の一例([例1]、[例2])を示したものであり、図17及び図19は、上記図16及び図18の回路での動作タイミングを示したものである。
以下、[例1]、[例2]での回路構成及びその動作について順次説明する。
【0127】
尚、上記図16及び図18は、上述した第3〜第5の実施の形態と同様に、撮像部710を所謂CMOSセンサに適用した場合の回路構成を示したものである(以下、ここでも「撮像部710」を「CMOSセンサ710」と言う)。このため、上記図16及び図18の各回路構成において、上記図6の回路構成と同様に動作する箇所には同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0128】
[例1]
上記図16に示すCMOSセンサ710は、色差信号CBを得るための垂直方向の画素信号の演算を実現できるものであり、第1列目、第2列目、第2列目、第3列目、第3列目、第4列目、・・・のように、1列毎の上記の演算が可能なように構成されている。
【0129】
そこで、ここでのCMOSセンサ710では、先ず、端子8へ入力されているリセットパルスは、HIGH状態となっている。この状態で、タイミングT711において、端子2へ入力されている垂直走査回路1のスタートパルス、及び端子3へ入力されている垂直走査回路1の走査パルスが各々HIGHとなると、画素部の浮遊拡散領域がリセットされる。これにより、垂直走査回路1が走査を開始し、第1行目(R1)が選択される。また、端子11への入力パルスもHIGH状態となっており、この状態で、端子30及び31への各入力パルスがHIGHとなると、ラインメモリとして機能するコンデンサ221,222,223,224(各ラインに設けた容量、上記図12のコンデンサC3 ,C4 ,C5 ,C6 に相当、以下、「ラインメモリ」と言う)がリセットされる。
次に、タイミングT712において、端子8へ入力されているリセットパルスがLOWとなると、これにより、第1行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になる。また、ラインメモリも浮遊状態になる。
次に、タイミングT713において、端子9及び11への入力パルスが各々HIGHとなると、第1行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT714において、端子10及び30,50への入力パルスが各々HIGHとなると、タイミングT713で転送された第1行目の電荷が、ラインメモリに対して読み出される。
次に、タイミングT715において、端子3へ入力されている垂直走査パルスがLOW状態となると、第2行目(R2)が選択される。
次に、タイミングT716において、端子8へ入力されているリセットパルスがLOWとなると、これにより、第2行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になる。また、ラインメモリも浮遊状態になる。
次に、タイミングT717において、端子9及び11への入力パルスが各々HIGHとなると、第2行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT718において、端子10及び30,50への入力パルスが各々HIGHとなると、タイミングT717で転送された第2行目の電荷が、他のラインメモリ(タイミングT714でのラインメモリとは別のラインメモリ)に対して読み出される。
次に、タイミングT719において、端子40への入力パルスがHIGHとなると、ラインメモリ上で、第1行目及び第2行目の2行分の混合信号が生成される。
そして、タイミングT720において、このタイミングから、水平走査回路4が動作を開始し、ラインメモリの混合信号が順次読み出される。このとき、隣接した2列の混合信号が同時に2本の水平出力線を各々介して端子70,71から出力されると同時に、後段の差動回路(図示せず)で減算されるため、したがって、CMOSセンサ710からは、色差信号が直接出力されることになる。また、上記2本の水平出力線の信号を、後段の加算器(図示せず)で加算すれば、輝度信号も得られることになる。
【0130】
[例2]
上記図18に示すCMOSセンサ710は、色差信号CRを得るための垂直方向の画素信号の演算を実現できるものであり、第1列目、第2列目、第2列目、第3列目、第3列目、第4列目、・・・のように、1列毎の上記の演算が可能なように構成されている。
【0131】
そこで、ここでのCMOSセンサ710では、先ず、端子8へ入力されているリセットパルスは、HIGH状態となっている。この状態で、タイミングT731において、端子2へ入力されている垂直走査回路1のスタートパルス、及び端子3へ入力されている垂直走査回路1の走査パルスが各々HIGHとなると、画素部の浮遊拡散領域がリセットされる。これにより、垂直走査回路1が走査を開始し、第1行目(R1)が選択される。また、端子11への入力パルスもHIGH状態となっており、この状態で、端子50及び51への各入力パルスがHIGHとなると、ラインメモリとして機能するコンデンサ225,226,227,228(各ラインに設けた容量、上記図12のコンデンサC3 ,C4 ,C5 ,C6 に相当、以下、「ラインメモリ」と言う)がリセットされる。
次に、タイミングT732において、端子8へ入力されているリセットパルス、端子11への入力パルス、端子50への入力パルス、及び端子51への入力パルスが各々LOWとなると、これにより、第1行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になり、また、ラインメモリも浮遊状態になる。
次に、タイミングT733において、端子9及び11への入力パルスが各々HIGHとなると、第1行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT734において、端子10及び50への入力パルスが各々HIGHとなると、タイミングT733で転送された第1行目の電荷が、ラインメモリに対して読み出される。
次に、タイミングT735において、端子3へ入力されている垂直走査パルスがLOW状態となると、第2行目(R2)が選択される。
次に、タイミングT736において、端子8へ入力されているリセットパルス、及び端子11への入力パルスが各々LOWとなると、これにより、第2行目の画素の浮遊拡散領域が電気的に浮遊状態になり、また、ラインメモリも浮遊状態になる。
次に、タイミングT737において、端子9及び11への入力パルスが各々HIGHとなると、第2行目の光検出素子から浮遊拡散領域への電荷の転送が行われる。
次に、タイミングT738において、端子10及び51への入力パルスが各々HIGHとなると、タイミングT737で転送された第2行目の電荷が、他のラインメモリ(タイミングT734でのラインメモリとは別のラインメモリ)に対して読み出される。
次に、タイミングT739において、端子60及び61への入力パルスが各々HIGHとなると、ラインメモリ上で、第1行目及び第2行目の2行分の混合信号が生成される。
そして、タイミングT740において、このタイミングから、水平走査回路4が動作を開始し、ラインメモリの混合信号が順次読み出される。このとき、隣接した2列の混合信号が同時に2本の水平出力線を各々介して端子70,71から出力されると同時に、後段の差動回路(図示せず)で減算されるため、したがって、CMOSセンサ710からは、色差信号が直接出力されることになる。また、上記2本の水平出力線の信号を、後段の加算器(図示せず)で加算すれば、輝度信号も得られることになる。
【0132】
尚、上述の[例1]及び[例2]では、垂直方向の画素信号の演算を実現する具体例を説明したが、水平方向の画素信号の演算についても同様な構成とすることで、第1行目、第2行目、第2行目、第3行目、第3行目、第4行目、・・・のように、1行毎の上記の演算も可能となる。
また、上記図16の回路構成と、上記図18の回路構成とを用いて、例えば、図20に示すような回路を構成し、その動作タイミングを、図21に示すようにすれば、色差信号CBと色差信号CRを同時に出力することができ、輝度信号をも同時に出力することができる。
【0133】
また、上記図16〜図21を用いて説明したCMOSセンサ710の動作において、画素の電荷(光信号)を読み出す前に、その拡散浮遊領域のリセット電圧を別のラインメモリに読み出すようにしてもよい。このリセット電圧と光信号出力の差分をとることで、トランジスタ104の閾値電圧のばらつきによる出力電圧のばらつきを除去することができる。したがって、各光検出素子で検出した光量による信号にばらつきによるノイズ成分が混入しない、S/Nの高い信号を得ることができる。
また、CMOSセンサに限らず、別種の光電変換素子に本発明を適用することは可能であり、この場合も、上記の各実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0134】
(第7の実施の形態)
まず、一般的に、カラー画像信号を取り扱う画像信号処理システムでは、先ず、撮像素子から出力される原信号(画素信号)に所定の前処理を行って、疑似的な輝度信号Y’、及び色差信号U’(CR)、V’(CB)を生成する。そして、該疑似輝度信号Y’及び擬似色差信号U’(CR)、V’(CB)を用いて、色情報に対してホワイトバランス補正、γ補正、その他の色補正処理等を行って、輝度信号Y、及び色差信号U,Vを生成する。これらの輝度信号Y、及び色差信号U,Vが、圧縮処理や伸張処理等の画像処理、或いは、画面表示や記録媒体への記録に用いられる。
【0135】
そこで、本実施の形態では、本発明を、上述のようなカラー画像信号を取り扱う画像信号処理システムに適用する。
本発明を適用した画像信号処理システムは、例えば、図22に示すように、撮像素子ICチップ810及び圧縮処理装置820からなる送信側(撮像装置)と、伸張処理装置830、色処理装置840、及び表示/記録装置850からなる受信側(再生装置)との間でデータ通信するようになされている。
【0136】
このような画像信号処理システム800の最も特徴とするところは、撮像素子ICチップ810にある。
すなわち、撮像素子ICチップ(以下、「撮像部」と言う)810は、上記図1の撮像装置00と同様の機能を有するものであり、上記図1に示した色フィルタ711、撮像素子712、信号読出部713、及び輝度/色差前処理部720を備え、これらは同一撮像素子ICチップ上に設けられている。
以下、画像信号処理システム800の動作について説明する。
【0137】
先ず、送信側において、撮像部810では、被写体光が、上記図2〜図5に示したようなフィルタ配列から構成される色フィルタを介して、撮像素子(受光素子)712に入射される。
この撮像素子712で得られた画素信号(原信号)Ye,Cy,Mg,Gは、上述した第1〜第7の各実施の形態で説明したようにして、信号読出部713により読み出され、輝度/色差前処理部720により、該読出原信号Ye,Cy,Mg,Gから擬似輝度信号Y’及び色差信号CR’(U’),CB’(V’)が生成される。
【0138】
圧縮処理装置820は、撮像部810で生成された擬似輝度信号Y’及び擬似色差信号U’,V’に対して、色情報に対するホワイトバランスやγ補正を行わない状態で、JPEG,MPEG、H.261、ベクトル量子化等の情報圧縮技術を用いた圧縮処理を行う。
具体的には例えば、先ず、所定の画素ブロック毎にDCT(Discrete Cosine Transform : 離散コサイン変換)を行う。次に、DCTした擬似輝度信号Y’及び擬似色差信号U’,V’を量子化することで、高周波成分を除去した圧縮データを得る。そして、その圧縮データを符号化する。ここでの符号化処理は、種々の方式を用いることが可能であるが、データの発生頻度に応じた符号長を割り当てる可変長符号化を用いることで圧縮率をさらに高めることが可能となる。
このようにして、圧縮処理装置820にて、圧縮及び符号化されたデータは、例えば、通信回線等の媒体を介して、受信側の伸張処理装置830に対して送信される。
【0139】
受信側において、情報伸張装置830は、送信側から送られてきたデータに対して、上述の圧縮処理装置820におけるDCT及び量子化処理の逆の処理を行うことで、擬似輝度信号Y'及び擬似色差信号U',V'を復元する。
【0140】
色処理装置840は、情報伸張装置830で得られた擬似輝度信号Y’及び擬似色差信号U’,V’に対して、ホワイトバランス補正やγ補正等の色処理のような、良好な画質を得るために必要な種々の補正を行うことで、輝度信号Y及び色差信号U,Vを生成する。
【0141】
表示/記録装置850は、色処理装置840にて生成された輝度信号Y及び色差信号U,Vを画面表示したり、記録媒体に記録したりする。
【0142】
上述のように、本実施の形態では、色フィルタ711を、上記図2〜図5に示したようなフィルタ配列で構成し、撮像素子712で得られた画素信号を、上述した第1〜第7の各実施の形態で説明したようにして読み出す構成とした。これにより、カラー画像信号を取り扱う画像処理システムにおいても、上述した第1〜第7の各実施の形態での効果を得ることができる。すなわち、水平方向及び垂直方向に高解像度なカラー画像信号を、高速に得ることができる。
【0143】
また、撮像素子712で得られた原信号Ye,Cy,Mg,Gから擬似輝度信号Y’及び擬似色差信号U’,V’を得るための輝度/色差前処理部720を、撮像素子712と同一チップ上に設けるように構成した。これにより、擬似輝度信号Y’、及び擬似色差信号U’,V’を得るための演算処理を高速化することができる。したがって、後段の圧縮処理や伸張処理等の画像処理を効率的に行うことができる。
【0144】
そして、上述の構成により、処理が高速化した分を、圧縮処理や伸張処理等の画像処理の精度向上のためにあてることもでき、さらに高画質のカラー画像信号を得ることができる。
【0145】
また、撮像部810にて得られる擬似輝度信号Y’、及び擬似色差信号U’,V’に対して、圧縮処理装置820にて圧縮及び符号化を行って、伸張処理装置830にて伸張した後に、色処理装置840にて高品位の画質を得るための、ホワイトバランス補正やγ補正等の色処理を行うように構成した。これにより、圧縮処理後の伸張処理に伴って発生するブロックノイズや高周波ノイズによる画質の劣化を最小限に抑えることもできる。したがって、表示/記録装置850により記録媒体に記憶したり、通信回線を介して伝送したりする際の情報量を大幅に削減できるとともに、画質の劣化を可及的に防止して高品位の画質を得ることもできる。
【0146】
尚、上述の第7の実施の形態では、圧縮処理装置820での圧縮処理として、DCT及び可変長符号化を用いたが、これに限らず、例えば、コードブック圧縮技術(ベクトル量子化技術)を用いることもできる。
このコードブック圧縮技術を用いる場合、先ず、圧縮処理装置820は、撮像部810で得られた擬似輝度信号Y’、及び擬似色差信号U’,V’と、予め記憶している複数のコードブック(パターン)と比較し、その中で最も似通ったパターンを見つけ出して、そのパターンに対応するコード番号を、受信側の伸張処理装置830に対して送信する。
伸張処理装置830は、圧縮処理装置820から送られてきたコード番号に対応するパターンを、予め記憶している複数のコードブック取り出すことにより、圧縮処理装置820側で圧縮された画像信号を再現する。
【0147】
また、上記の各実施の形態では、色フィルタ711として、イエロ(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)、グリーン(G)の補色系4色の色フィルタが配列されてなる補色フィルタを用いるとしたが、これに限らず、輝度信号又は色差信号が得られるものであれば、他のフィルタを用いるようにしてもよい。
しかしながら、例えば、R,G,Bの3色の色フィルタから構成される原色フィルタを色フィルタ711として用いた場合と、上記の各実施の形態のように、4色の色フィルタから構成される補色フィルタを色フィルタ711として用いた場合とを比較すると、補色フィルタは、それを構成する各色フィルタが全て色成分を有するため、後者の補色フィルタを用いた場合のほうが、輝度偽信号が小さく、更に、入射光の利用率が少なく低感度になるという欠点を防ぐことができる。したがって、補色フィルタを用いたほうが、より高い効果を得ることができる。
【0148】
また、本発明の目的は、上述した各実施の形態のホスト及び端末の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読みだして実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が各実施の形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
【0149】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、ROM、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0150】
また、コンピュータが読みだしたプログラムコードを実行することにより、実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0151】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された拡張機能ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって各実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、所定の画素ブロック単位で、該画素ブロックの画素信号を用いて輝度信号及び色差信号を得る際に、どの画素ブロックからも輝度信号及び色差信号を得るために必要な画素信号を得ることができるため、高解像度の輝度信号及び色差信号を得ることができる。これを、簡易カラー表示、オートフォーカス用検出信号、ホワイトバランスの調整、或いは画像圧縮処理等に用いることで、良好なカラー画像を提供することができる。
【0153】
具体的には、例えば、第1の色〜第4の色(シアンCy,イエロYe,マゼンダMg,グリーンG等)の4種類の色のフィルタが、4行×4列の周期性を持って配列されてなる色フィルタアレイの場合、該4行×4列の周期単位の中で、
第1行目:第1の色、第2の色、第3の色、第4の色
第2行目:第3の色、第4の色、第1の色、第2の色
第3行目:第2の色、第1の色、第4の色、第3の色
第4行目:第4の色、第3の色、第2の色、第1の色
のように、行方向及び列方向共に、同じ色のフィルタが重複しないように、フィルタを配列する。
これにより、2行×2列の画素ブロック単位で、該画素ブロックの画素信号を用いて輝度信号及び色差信号を得る際に、どの画素ブロックからも第1の色〜第4の色の各画素信号が得られるため、すなわち輝度信号及び色差信号を得るための演算に必要な画素信号が得られるため、従来のように、ある行に対しては輝度信号及び色差信号を得るための演算を行うことができない、ということはない。
【0154】
また、前記色フィルタアレイを介した被写体光から得られた画素信号を、N行×N列の画素ブロック単位で読み出す際、次に読み出しを行う画素ブロックを、前回読み出しを行った画素ブロックに対して、水平方向又は垂直方向、或いは水平方向と共に垂直方向に、所定の画素分シフトした位置のブロックとして、該ブロックに対して読み出しを行うように構成すれば、解像度を更に上げることができる。
【0155】
具体的には例えば、2行×2列の画素ブロック単位での読み出しを行う場合、先ず、第1の画素ブロックの読み出しを行った結果、第1行、第1列の画素信号Y11、第1行、第2列の画素信号Y12、第2行、第1列の画素信号Y21、及び第2行、第2列の画素信号Y22が得られる。これらの画素信号のうち、次に読み出しを行う第2の画素ブロック(第1の画素ブロックに対して1画素分水平方向にシフトした位置のブロック)と重なりあう領域(第1行、第2列及び第2行、第2列)の画素信号Y12,Y21を保持しておく。そして、次の画素ブロックの読み出しに、上記重なりあう領域の画素信号として、該保持しておいた画素信号Y12,Y21を用いるようにする。
これにより、2行×2列の画素ブロック単位で、該画素ブロックの画素信号を用いて輝度信号及び色差信号を得る際に、水平方向の各画素に対応した輝度信号及び色差信号を得ることができる。したがって、この場合には、水平方向の解像度を2倍に上げることができる。
【0156】
また、例えば、2行×2列の画素ブロック単位で、第1行第1列の画素信号と第1行第2列の画素信号の加算信号と、第2行第1列の画素信号と第2行第2列の画素信号の加算信号との差を読み出し、第1行第1列の画素信号と第2行第1列の画素信号の加算信号と、第1行第2列の画素信号と第2行第2列の画素信号の加算信号との差を読み出すようなモード(読み出し1のモード)を利用すれば、水平方向、垂直方向共に解像度が高い色差信号を持ったカラー画像信号が得られる。
【0157】
また、本発明によれば、同一の色フィルタパターンを用いながらも、様々な読み出し方法があるので、簡易カラー表示、オートフォーカス、オートホワイトバランスに使用できる画像信号を高速に出力できるモードや高解像度の画像信号を出力するモードなどのマルチモードに対応できる。
【0158】
また、本発明では、撮像素子から上記の読み出しにより擬似輝度信用及び色差信号を得て、さらにホワイトバランスやγ補正等の色処理を行わない状態で圧縮を行って伸張後に上記色処理を行うため、高い効率で圧縮することができ、色処理後の画質劣化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態において、本発明を適用した撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記撮像装置で用いる色フィルタのフィルタ配列の一例を説明するための図である。
【図3】上記フィルタ配列の他の一例を説明するための図である。
【図4】第2の実施の形態において、上記撮像装置で用いる色フィルタのフィルタ配列の一例を説明するための図である。
【図5】上記フィルタ配列の他の一例を説明するための図である。
【図6】第3の実施の形態において、上記第1及び第2の実施の形態での画素信号の読み出し方法を実施する上記撮像装置の回路構成を説明するための図である。
【図7】上記回路構成での撮像装置の動作を説明するための図である。
【図8】第4の実施の形態において、上記第1及び第2の実施の形態での画素信号の読み出し方法1を実施する上記撮像装置の回路構成を説明するための図である。
【図9】上記回路構成での撮像装置の動作を説明するための図である。
【図10】第5の実施の形態において、上記第1及び第2の実施の形態での画素信号の読み出し方法1を実施する上記撮像装置の回路構成を説明するための図である。
【図11】上記回路構成での撮像装置の動作を説明するための図である。
【図12】第6の実施の形態において、オーバーラップ読出を実施する上記撮像装置の回路構成を説明するための図である。
【図13】上記回路構成での撮像装置の動作を説明するための図である。
【図14】上記オーバーラップ読出を行わない場合の画素信号から得られる輝度信号及び色差信号を説明するための図である。
【図15】上記オーバーラップ読出を行った場合の画素信号から得られる輝度信号及び色差信号を説明するための図である。
【図16】上記撮像装置をより具体化した回路構成の一例(例1)を説明するための図である。
【図17】上記回路構成での撮像装置の動作を説明するための図である。
【図18】上記撮像装置をより具体化した回路構成の一例(例2)を説明するための図である。
【図19】上記回路構成での撮像装置の動作を説明するための図である。
【図20】上記例1及び例2の各回路構成の両機能を有する回路構成を説明するための図である。
【図21】上記回路構成での撮像装置の動作を説明するための図である。
【図22】第7の実施の形態において、本発明を適用した画像処理システムの構成を示すブロック図である。
【図23】水平方向に2画素、垂直方向に4画素の周期性を持つ従来の色フィルタのフィルタ配列を説明するための図である。
【図24】水平方向に2画素、垂直方向に8画素の周期性を持つ従来の色フィルタのフィルタ配列を説明するための図である。
【符号の説明】
100 光検出素子
101 転送用トランジスタ
102 拡散浮遊領域
103 リセット用トランジスタ
104 アンブ用トランジスタ
106,107,501,502,503,504 分配用トランジスタ
121 スイッチ用トランジスタ
105 放電用トランジスタ
108,115,1’。16,301,302,303,304,505,
506,507 平均化用トランジスタ
109,110,117,118 コンデンサ(ラインメモリ)
122,127 差動アンブ
700 撮像装置
710 撮像部
711 色フィルタ
712 撮像素子
713 信号読出部
720 輝度/色差前処理部

Claims (17)

  1. 4色の色フィルタアレイを介して撮像素子に入射した入射光よりカラー画像信号を生成するカラー撮像装置であって、
    少なくとも行方向及び列方向の何れかの方向に所定画素分シフトしながら、N行×N列(N:整数)の画素ブロック単位で前記撮像素子から信号を読み出す読出手段と、
    前記読出手段で読み出された今回の読出画素ブロックの信号のうち、該読出画素ブロックに対して1画素シフトした次の読出画素ブロックと重なり合う領域の信号を保持する保持手段とを備え、
    前記読出手段は、次の画素ブロックの信号の読み出しに、前記保持手段に保持された信号を用い、
    前記色フィルタアレイは、4行×4列の周期性を持ち、4行×4列の周期単位の中で、
    第1行には、左から右の順又は右から左の順に第1の色フィルタ、第2の色フィルタ、第3の色フィルタ、第4の色フィルタが配列され、
    第2行には、左又は右から順に前記第3の色フィルタ、前記第4の色フィルタ、前記第1の色フィルタ、前記第2の色フィルタが配列され、
    第3行には、左又は右から順に前記第2の色フィルタ、前記第1の色フィルタ、前記第4の色フィルタ、前記第3の色フィルタが配列され、
    第4行には、左又は右から順に前記第4の色フィルタ、前記第3の色フィルタ、前記第2の色フィルタ、前記第1の色フィルタが配列され、
    前記第1行から前記第4行までは、上から下の順又は下から上の順に並んでおり、
    前記第1の色フィルタは、可視光範囲において緑色光のみを透過するフィルタであり、
    前記第2の色フィルタは、可視光範囲において青色光のみを遮断するフィルタであり、
    前記第3の色フィルタは、可視光範囲において赤色光のみを遮断するフィルタであり、
    前記第4の色フィルタは、可視光範囲において緑色光のみを遮断するフィルタであることを特徴とするカラー撮像装置。
  2. 前記第3行と前記第4行とが入れ替わっていることを特徴とする請求項1記載のカラー撮像装置。
  3. 2行×2列の領域の第1行第1列の信号と第1行第2列の信号との加算信号と、前記2行×2列の領域の第2行第1列の信号と第2行第2列の信号との加算信号との差を読み出す手段と、
    前記2行×2列の領域の第1行第1列の信号と第2行第1列の信号との加算信号と、前記2行×2列の領域の第1行第2列の信号と第2行第2列の信号との加算信号との差を読み出す手段とを備えることを特徴とする請求項1又は2記載のカラー撮像装置。
  4. 前記2行×2列の領域は隙間なく配列されることを特徴とする請求項3記載のカラー撮像装置。
  5. 4行×1列の領域の全信号の加算値を読み出す手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のカラー撮像装置。
  6. 1行×4列の領域の全信号の加算値を読み出す手段を備えることを特徴とする請求項1又は2記載のカラー撮像装置。
  7. 請求項1又は2記載のカラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、
    2行×2列の領域の第1行第1列の信号と第1行第2列の信号との加算信号と、前記2行×2列の領域の第2行第1列の信号と第2行第2列の信号との加算信号との差を第1の色差信号として読み出すステップと、
    前記2行×2列の領域の第1行第1列の信号と第2行第1列の信号との加算信号と、前記2行×2列の領域の第1行第2列の信号と第2行第2列の信号との加算信号との差を第2の色差信号として読み出すステップとを含むことを特徴とする画像信号読み出し方法。
  8. 前記2行×2列の領域が隙間なく配列されるステップを含むことを特徴とする請求項7記載の画像信号読み出し方法。
  9. 請求項1又は2記載のカラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、
    4行×1列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする画像信号読み出し方法。
  10. 請求項1又は2記載のカラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、
    4行×2列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする画像信号読み出し方法。
  11. 請求項1又は2記載のカラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、
    1行×4列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする画像信号読み出し方法。
  12. 請求項1又は2記載のカラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、
    2行×4列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする画像信号読み出し方法。
  13. 請求項1又は2記載のカラー撮像装置から画像信号を読み出す画像信号読み出し方法であって、
    2行×2列の領域の全信号の加算値を輝度信号として読み出すステップを含むことを特徴とする画像信号読み出し方法。
  14. カラー撮像素子により被写体を撮像し、該撮像素子の出力信号に対して所定の画像処理を行う画像処理装置であって、
    前記カラー撮像素子は、請求項1〜6の何れか1項に記載のカラー撮像装置が有する機能を備えることを特徴とする画像処理装置。
  15. カラー撮像素子を含む撮像装置と、該撮像装置の出力信号に対して所定の画像処理を行う画像処理装置とが少なくとも接続されてなる画像処理システムであって、
    前記撮像装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載のカラー撮像装置であることを特徴とする画像処理システム。
  16. 請求項7〜13の何れか1項に記載の画像信号読み出し方法のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  17. 撮像素子を含み、色情報に関して少なくともホワイトバランス補正又はγ補正を施す色処理を経ずに該撮像素子から出力される画像信号の情報量を圧縮して送信する撮像装置と、該圧縮された画像信号を受信して伸張した後で前記色処理を行うようになされた受信装置とが接続されてなる画像処理システムであって、
    前記撮像装置は、請求項1〜6の何れか1項に記載のカラー撮像装置であることを特徴とする画像処理システム。
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