本発明に係る電波修正時計は、放送電波の時報信号を受信して時刻情報を修正する電波修正時計であって、初期時に標準時刻電波信号に基づいて内部時計による時刻情報を修正し、設定時刻に放送電波受信手段で受信可能な時報信号を含む放送電波を特定した後、設定時刻になると、放送電波受信手段で受信した放送電波に含まれる時報信号に応じて内部時計による時刻情報を修正する。
また、本発明に係る放送電波は、例えば、AMラジオ放送電波、FMラジオ放送電波、テレビジョン放送電波等の時報信号を含む放送電波である。
本実施形態では放送電波として、時報信号を含むAMラジオ放送電波を用いる。AMラジオ放送に含まれる時報信号を採用する利点は、何点かある。
1.全国に複数の送信局が設置されている。
2.AMラジオ放送電波の送信出力は、標準電波送信局の送信出力よりも大きい。
例えばAMラジオ放送局は、都市部近郊から比較的大きな送信出力でAMラジオ放送を行っている。
例えば札幌、東京、大阪、福岡等の都市部近郊には、表1に示すようにAMラジオ放送局が設置されている。札幌市、東京都、大阪府、福岡市等の都市部から50km以内にラジオ放送局が設けられている。
例えば埼玉県南埼玉群菖蒲町から東京NHK第1放送、周波数594kHz、送信出力300kWでAMラジオ放送電波が出力されている。大阪府南河内群美原町丹上から大阪NHK第1放送、周波数666kHz、送信出力100kWでAMラジオ放送電波が出力されている。
3.ラジオ放送が行われている周波数帯のノイズに関する規格が規定されている。
多くの家庭電化製品等の電子装置は、この規格を満たすように設計されているために、それらの電子装置から出力されるノイズ強度が小さい。このためにAMラジオ放送の受信環境がよい。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る電波修正時計を説明する。
図1は本発明に係る電波修正時計の一実施形態に係る電気的な機能ブロック図である。図2は図1に示した電波修正時計の詳細な機能ブロック図である。図3は図1に示した電波修正時計の構成図である。図4は図3に示した電波修正時計の断面図である。
本実施形態に係る電波修正時計1は、例えば図1〜図4に示すように、電波受信系11、スイッチ12、発振回路13、制御回路14、ドライブ回路15、発光素子16、バッファ回路17、ドライブ回路18、ディスプレイ30、時計本体100、第1のモータ(秒針用モータ)121、第2のモータ(時分針用モータ)131、光検出センサ部140、手動修正系150、トランジスタQ1,Q2、および抵抗素子R1〜R4、キャパシタC2,C3等を有する。
制御回路14は本発明に係る制御手段の一例に相当する。
本実施形態ではアナログ式の指針による時刻表示を行うために表示部20として、ドライブ回路15、発光素子16、バッファ回路17、ドライブ回路18、ディスプレイ30、秒針用モータ121、時分針用モータ131、光検出センサ部140、手動修正系150、トランジスタQ1,Q2、および抵抗素子R1〜R4を設ける。表示部20は、液晶表示装置等の時刻表示装置であってもよい。
電波受信系11は、例えば制御回路14の制御により、設定された受信周波数で放送電波を受信する。
また、電波受信系11は、例えば放送局から送信される、例えばAMラジオ放送電波、FMラジオ放送電波、テレビジョン放送電波等の放送電波を受信して復調処理を行い信号S1109として制御回路14に出力する。本実施形態では放送電波はAMラジオ放送電波である。
詳細には、電波受信系11は、例えば図2に示すように、アンテナANT、同調回路1101、周波数変換回路1102、局部発振回路1103、周波数制御回路1104、中間周波数フィルタ1105、中心周波数切換回路1106、中間周波増幅回路1107、検波回路1108、時報検出回路1109、標準電波(長波)受信回路1110等を有する。
中間周波数フィルタ1105は、本発明に係るフィルタの一例に相当する。中心周波数切換回路1106は、本発明に係る切換手段の一例に相当する。
長波受信回路1110は、本発明に係る初期時刻情報入力手段の一例に相当する。
同調回路1101は、例えばキャパシタやコイル等により構成され、周波数制御回路1104からの信号S1104により設定される周波数に同調し、アンテナANT1で受信された放送電波から設定された同調周波数の信号S1101を、周波数変換回路1102に出力する。
周波数変換回路1102は、同調回路1101から出力された信号S1101に、局部発振回路1103からの信号S1103aを基に周波数変換処理を施して、中間周波信号S1102として中間周波数フィルタ1105に出力する。
局部発振回路1103は、周波数制御回路1104から出力された信号S1103に応じた周波数で発振して、所定の周波数の信号S1103を出力する。
本実施形態では、周波数変換回路1102は、信号S1101と信号S1103aとを混合して、周波数455Hzの中間周波信号S1102を生成して出力する。局部発振回路1103は、制御回路14の制御により、上述した中間周波信号S1102を生成するような周波数の信号S1103aを生成する。
周波数制御回路1104は、制御回路14からの制御信号CTL141に基づいて所定周波数の信号S1104を生成し、局部発振回路1103に出力する。
本実施形態では、局部発振回路1103および周波数制御回路1104は、PLL(Phase Locked Loop)シンセサイザ方式により局部発振信号を生成する。
図5は、図2に示した電波修正時計の電波受信系の一具体例を示す機能ブロック図である。
周波数制御回路1104は、例えば図5に示すように、基準周波数発生回路401、第1分周回路402、第2分周回路403、位相比較器404、および制御電圧発生回路405を有する。
基準周波数発生回路401は、例えば水晶振動子等を含む発振回路を有し、基準周波数の信号S401を生成して、第1分周回路402に出力する。
第1分周回路402は、基準周波数発生回路401から出力された信号S401を分周し、信号S402として位相比較器404に出力する。
第2分周回路403は、例えば制御回路14から出力された、分周比を設定させる制御信号CTL141に基づいて、その設定された分周比で、局部発振回路1103から出力された信号S1103bを分周し、信号S403として位相比較器404に出力する。
位相比較器404は、第1分周回路402から出力された信号S402と、第2分周回路403から出力された信号S403とを比較し、比較結果を示す信号S404を出力する。
制御電圧発生回路405は、位相比較器404から出力された信号S404に基づいて、信号S1104を局部発振回路1103に出力する。
局部発振回路1103は、周波数制御回路1104から出力された信号S1104に応じた周波数で発振して、所定の周波数の信号S1103a,S1103bを出力する。
例えば制御電圧発生回路405を制御回路14が直接制御して局部発振回路1103の発振周波数を制御する場合では、各デバイスの温度変化や電池の消耗による電圧変動により、正確な周波数を維持することができない。
一方、上述したように本実施形態に係るPLLループが形成された構成では、温度変化や電池の消耗による電圧変動等があった場合でも、局部発振回路1103が発振する信号S1103aの周波数の変動を低減することができる。
つまり、制御回路14は、上述した構成により、温度変化や電池の消耗による電圧変動があった場合でも、制御信号CTL141により、信号S1101を中間周波信号S1102に変換する際に、周波数の変動を低減することができる。
中間周波数フィルタ1105は、周波数変換回路1102から出力された信号S1102より、所定の中間周波数信号を選択し、信号S1105として中心周波数増幅回路1107に出力する。
中間周波数フィルタ1105は、周波数変換回路1102から出力された中間周波信号S1102から、制御回路14の制御により、搬送波に対応する第1の周波数成分、または時報信号に対応する第2の周波数成分を抽出する。
図6は、一般的なAMラジオ放送電波に毎正時付近に含まれる時報信号の一具体例を示す図である。
例えば、ラジオ放送局から送信されるAMラジオ放送電波には、毎正時(00分00秒)付近に図6に示すような時報信号が含まれている。詳細には例えば57秒,58,59秒に周波数440Hzのパルス信号pがAM変調され、毎正時(00分00秒)には予め設定された周波数、例えば880Hzの正時信号(減衰信号)dがAM変調されている。例えばパルス信号pおよび減衰信号dの立ち上がり時間T57,T58,T59,T00それぞれが、秒同期している。
図7は、図2に示した中間周波数フィルタ1105の周波数特性を説明するための図である。横軸は周波数f、縦軸は、中間周波数フィルタの透過率である。
一般的にAMラジオ放送電波の中間周波数フィルタは、音声周波数範囲をカバーするために、10KHz程度のバンド幅の周波数特性を有する。
詳細には、例えば図7に示すように、周波数特性ft1の中間周波数フィルタは、例えば中心周波数f0 に極大値を有し、周波数が中心周波数f0 からの差が大きくなるほど急激にフィルタ係数が減少する。
ところで時報信号検出時には、上述したように通常の放送電波を受信する場合と同様に、例えば図7に示したバンド幅10KHzで周波数特性ft1の中間周波数フィルタでは、バンド幅が大きくS/Nが劣化するので適切ではない。
時報信号検出時、例えばNHK放送局から送信される放送電波に含まれる周波数880Hzの時報信号を検出する場合、周波数変換回路1102による周波数変換後の中間周波数をf0 、および周波数変換後の時報信号の周波数をf1とすると、中間周波数フィルタ1105は、例えば図7に示すように、(f0 −f1 )Hz、または(f0 +f1 )Hzを含むようなバンド幅の周波数特性ft2または周波数特性ft3であればよい。
また、周波数特性ft2または周波数特性ft3の中間周波数フィルタでは、搬送波検出時には、搬送波f0の適切なフィルタではない。
このため本実施形態に係る中間周波数フィルタ1105は、受信可能な放送電波を特定する場合には、例えば図7に示すように、中間周波数f0 に極大値を有し、周波数がその中間周波数f0 との差が大きくなるに従い急激に減少するような周波数特性ft1を有し、時報信号検出時には、例えば図7に示すように、周波数(f0 −f1 )または周波数(f0 +f1 ) に極大値を有し、周波数が周波数(f0 −f1 )または周波数(f0 +f1 ) との差が大きくなるに従い急激に減少するような周波数特性ft2,またはft3を有することが好ましい。
以下、上述したように周波数特性を切り換える機能を有する中間周波数フィルタ1105の一具体例を説明する。
中間周波数フィルタ1105は、例えば図7に示すように、セラミックフィルタY、キャパシタCa、キャパシタCb、およびスイッチSWにより構成されている。
セラミックフィルタYは、一端が周波数変換回路1102に接続され、他端がノードnd1を介してスイッチSWの端子SWaに接続され、さらにキャパシタCaの一端に接続されている。
キャパシタCaの他端は、ノードnd2を介して中心周波数切換回路1106に接続されている。
スイッチSWの端子SWbは、キャパシタCbの一端に接続され、キャパシタCbの他端はノードnd2に接続されている。
スイッチSWは、制御回路14からの制御信号S142に基づいて、端子SWaと、端子SWbとを導通状態、または非導通状態に設定する。
中心周波数切換回路1106は、例えば制御回路14から出力される制御信号S142に基づいて、中間周波数フィルタ1105の中間周波数を制御する。
本実施形態では、中心周波数切換回路1106は、例えばスイッチSWおよびキャパシタCbに相当する。
制御回路14は、例えば受信可能な放送電波を探索するときは、中間周波数フィルタ1105の周波数特性が、例えば図7に示すような周波数特性ft1となるように、スイッチSWの端子SWaと端子SWbとを非導通状態に設定させる制御信号S142を出力する。
中心周波数切換回路1106のスイッチSWは、その制御信号CTL142を受けて、スイッチSWの端子SWaと端子SWbとを非導通状態に設定する。
中間周波数フィルタ1105は、直列接続されたセラミックフィルタYとキャパシタCaにより、例えば図7に示すような周波数特性ft1となる。
制御回路14は、例えば受信可能な時報信号を含む放送電波を特定するときは、中間周波数フィルタ1105の周波数特性が、例えば図7に示すような周波数特性ft2となるように、スイッチSWの端子SWaと端子SWbとを導通状態に設定させる制御信号CTL142を出力する。
中心周波数切換回路1106のスイッチSWは、その制御信号CTL142を受けて、スイッチSWの端子SWaと端子SWbとを導通状態に設定する。
中間周波数フィルタ1105は、直列接続されたセラミックフィルタYとキャパシタCaのノードnd1,nd2間にキャパシタCbが接続されて、例えば図7に示すような周波数特性ft2となる。
この時報信号を抽出する際に、例えば図7に示すような周波数特性ft3となるように、中間周波数フィルタ1105および中心周波数切換回路1106を構成してもよい。
中間周波増幅回路1107は、例えば自動利得制御回路(AGC:Automatic Gain Control)により構成され、中間周波数フィルタ1105から出力された信号S1105のレベルを設定された大きさとなるように増幅し、信号S1106として検波回路1108に出力する。
また、中間周波増幅回路1107は、例えば信号S1105の大きさを示す指標となる搬送波レベル検出信号Sagcを制御回路14に出力する。
例えば信号Sagcは、中間周波増幅回路1107が、信号S1105を設定された大きさとなるように増幅する際のAGC制御電圧に基づいて搬送波レベル検出信号Sagcを生成する。つまり信号Sagcは自動利得制御回路による増幅の度合いを示す。
検波回路1108は、中間周波増幅回路1107から出力された信号S1107を検波して、信号S1108として時報検出回路1109に出力する。
検波回路1108は、例えば信号S1107をAM検波やFM検波を行い信号S1109として時報検出回路1109に出力する。例えば検波回路1108のAM検波は一般的に用いられる検波方式、例えば2乗検波、包絡線検波等により検波を行う。
時報検出回路1109は、検波回路1108から出力された信号S1108を基に、時報信号を検出し、検出結果を示す信号S1109を制御回路14に出力する。
時報検出回路1109は、例えば、時報信号の立ち上がりエッジを検出して、検出結果を信号S1109として制御回路14に出力する。
長波受信回路1110は、例えば初期時にアンテナANT2を介して標準時刻電波信号を受信し、信号S1110として制御回路14に出力する。制御回路14は、初期時には、長波受信回路1110から出力された標準時刻電波信号(時刻コードとも言う)を示す信号S11110に基づいて内部時計による時刻情報を修正する。
詳細には長波受信回路1110は、例えば不図示のRFアンプ、検波回路、波形整形回路を有し、増幅処理、検波処理等を行い、処理結果の標準時刻信号を信号S1110として出力する。
なお、日本の標準電波は独立行政法人通信総合研究所(CRL)のもとで運用されており、周波数40kHzの標準電波を送信する標準電波送信所および周波数60kHzの標準電波を送信する標準電波送信所が設けられている。
標準時刻電波信号は、例えば、少なくとも標準時刻の秒毎にパルスのレベルが切り換わるように変調されている。また、標準時刻電波信号は、標準時刻のうち分情報、時情報、日情報、うるう秒情報、またはサマータイム情報のいずれかに応じて規定された信号を基に変調されている。
例えば電波受信系11で受信される標準電波は、図8(a)に示すような形態で送られてくる。
具体的には、時刻コードは1,0,Pの3種類の信号パターンからなり、1secの1信号パターン中の100%振幅期間幅によって区別され、1,0,Pはそれぞれ500ms,800ms,200msとなっている。変調方式は、最大値100%,最小値10%の振幅変調である。
そして、受信状態が良好な場合には、電波受信系11からは図8(b)に示すように、標準電波信号に応じたパルス信号として信号S1110が、制御回路14に出力される。
この信号S1110は、例えば第1のレベルに相当するハイレベルと、第2のレベルに相当するロウレベルにより構成されている。制御回路14は、ハイレベル、およびロウレベル、ならびに、ハイレベルからロウレベルへの立下りエッジed1、およびロウレベルからハイレベルへの立上がりエッジed2に基づいて受信状態の評価処理を行う。エッジed1およびエッジed2を区別しない場合には、単にエッジedという。
次に、長波標準電波の送信データについて説明する。
図9は、標準時刻電波信号の時刻コードの一例を示している。図9(a)は毎時15,45分以外のフォーマット、図9(b)は、毎時15分,45分のフォーマットを示す。
送信情報は、分・時・1月1日からの積算日となっている。
時刻データの送信は、1bit/秒で1分間を1フレームとしており、このフレーム内に前述した分・時・1月1日からの積算日の情報がBCDコードで提供されている。また送信されるデータは、0・1の他にPコードというマーカーが含まれており、このPコードは、1フレームに数カ所あり、正分(0秒)、9秒、19秒、29秒、39秒、49秒、59秒に現れる。このPコードが続けて現れるのは1フレーム中1回で59秒、0秒の時だけで、この続けて現れる位置が正分位置となる。つまり分・時データ等の時刻データはこの正分位置を基準としてフレーム中の位置が決まっているためこの正分位置の検出を行わないと時刻データを取り出すことはできない。
時刻修正スイッチ12は、例えば、時刻修正を行う際に操作され、操作に応じて信号S12を制御回路14に出力する。制御回路14は、時刻修正スイッチ12から信号S12が入力されると時刻修正を行う。
発振回路13は、水晶発振器CRYおよびキャパシタC2,C3により構成され、所定周波数の基本クロックを制御回路14に供給する。
制御回路14は、内部時計1401、およびメモリ1402を有する。
内部時計1401は、例えば年情報カウンタ、月情報カウンタ、日情報カウンタ、曜情報カウンタ、時情報を計時する時カウンタ、分情報を計時する分カウンタ、および秒情報を計時する秒カウンタ等を含む。
メモリ1402は、例えば、制御回路14のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ1402はRAM(Random access memory)等で構成される。
制御回路14は、初期時に長波受信回路1110が受信した標準時刻電波信号に基づいて、内部時計1401が計時する時間情報である年情報、月情報、日情報、曜日情報、時情報、分情報、および秒情報を修正し、内部時計1401が計時する時刻情報を基に、後述するように表示時刻の修正を行う。
制御回路14は、電波受信系11の受信周波数を制御して、設定時刻に電波受信系11で受信可能な時報信号を含む放送電波を特定し、設定時刻になると、その特定した放送電波を受信可能に電波受信系11の受信周波数を制御して、電波受信系11で受信した放送電波に含まれる時報信号に応じて内部時計1401による時刻情報を修正する。
また、制御回路14は、時刻修正時には、内部時計1401による時刻情報を基に表示部20の表示時刻を修正する。
また、制御回路14は、まず、電波受信系11の受信周波数を制御して、電波受信系11で受信可能な放送電波を特定し、設定時刻になると、電波受信系11の受信周波数を制御して、特定した受信可能な放送電波の内から、電波受信系11で受信可能な時報信号を含む放送電波を特定することが好ましい。
こうすることで、時報信号を含む放送電波を、より高速に特定することができる。
制御回路14は、AMラジオ放送電波を受信する際に、受信タイミング制御を行う。
詳細には、制御回路14は、受信タイミング制御として、例えば内部時計1401が計時する時刻情報を基に毎正時を含む所定時間、例えば毎正時の数10秒前からAMラジオ放送電波を受信させる。
一般的に、水晶発振子による発振信号による内部時計1401の精度は、月差数10秒の精度なので、上述したようにラジオ放送電波の受信を開始すれば確実に時報信号を受信することができる。
制御回路14は、上述したように初期時には、アンテナAND2を介して長波受信回路1110が受信した標準時刻電波信号を基に、内部時計1401が計時する時刻情報を修正し、内部時計1401が計時する時刻情報を基に、秒針駆動系120および時分針駆動系130を駆動して、指針による表示時刻を修正する。
以下、より詳細に制御回路14の機能を説明する。制御回路14は、例えば初期状態、および時刻修正スイッチ12が操作された場合には、指針車の原点検出処理を行い、内部時計1401で計時される時刻情報に応じた駆動信号CTL1およびCTL2を出力して、指針による時刻表示を行う。
制御回路14は、指針の位置検出処理は、時分針車および秒針車の位相合わせ処理、秒針の原点検索処理、時分針の原点検索処理を行い、各指針車の位置を検出した後、所定時刻に指針を設定する。
位相合わせ処理は、例えば、時分針車に設けられた透光部と、秒針車に設けられた透光部とを、発光素子142から出力された光が貫通するような位置にまで、時分針車および秒針車を駆動する。
秒針の原点検索処理は、発光素子142から出力された光が、秒針車に設けられた遮光部および透光部により、受光素子144に受光される、光のオンオフパターンに基づいて原点が検索される。
時分針の原点検索処理は、後述するように、発光素子142から出力された光が、時分針車に設けられた遮光部および透光部により、受光素子144に受光される、光のオンオフパターンに基づいて位置が検索される。
制御回路14は、所定の時間、例えば本実施形態では8秒間の標準時刻電波信号のサンプリング(例えば32Hz)を行い、そのサンプリングの結果に基づいて受信状態を判定する。
詳細には、制御回路14は、例えば電波受信系11から入力される信号S1110のサンプリング(例えば32Hz)を行い、エッジedを検出し、そのエッジedの有無や数に基づいて受信状態を判定する。
制御回路14は、その設定された受信周波数で受信された標準電波時刻信号に基づいて、時刻化が可能である場合には、発振回路13による基本クロックに基づいて内部時計1401の各種カウンタのカウント制御を行う。
制御回路14は、受信状態が基準範囲にない場合には、制御信号CTL1を出力せずに、ドライブ信号DR1をドライブ回路15に出力して、報知手段としての発光素子16を発光させてユーザに標準電波信号がほとんど受信できない旨を報知させる。
制御回路14は、電波受信系11で受信した標準時刻電波信号に基づいて、内部時計1401の各種時刻カウンタで計時されている計時時刻と標準時刻情報とを比較し、誤差が生じている場合には、その誤差に応じて時刻カウンタを修正し、その修正に応じてモータ131に制御信号CTL2として、修正のためのパルス信号Pを入力して早送り駆動等を行い、指針による時刻表示の修正を行う。
次に、電波修正時計のムーブメントおよび指針位置検出系の具体的な構成について、図3,4、図10〜図19に関連付けて説明する。
時計本体100は、図3,4に示すように、互いに対向して接続されて輪郭を形成する下ケース111、上ケース112、ならびに、下ケース111および上ケース112で形成される空間内において下ケース111と連結した状態で配置される中板113を有する。
時計本体100は、互いに対向して接続されて輪郭を形成する第2ケースとしての下ケース111および第1ケースとしての上ケース112と、この下ケース111および上ケース112で形成される空間内のほぼ中央部において下ケース111と連結した状態で配置される中板113とを備えており、空間内の下ケース111、中板113、上ケース112の所定の位置に対して、第1駆動系(秒針駆動系)120、第2駆動系(時分針駆動系)130、光検出センサ140、手動修正系150等が固定あるいは軸支されている。
第1駆動系120は、図3に示すように、略コ字状のステータ121a、このステータ121aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル121b、このステータ121aの他方の磁極間において回動自在に配置されたロータ121cにより構成された秒針用ステッピングモータ121と、ロータ121cのピニオン121dに大径歯車122aが噛合した第1伝達歯車(第1検出用歯車)としての第1の5番車122と、この第1の5番車122の小型歯車122bに噛合した第2検出用歯車(第1指針車)としての秒針車123とにより構成されている。
ここで、秒針用ステッピングモータ121は、ステータ121aが中板113に載置して固定され、ロータ121cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路14の出力制御信号CTL1に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
第1の5番車122は、大径歯車122aの歯数が60個、小径歯車122bの歯数が15個に形成され、中板113および上ケース112に回動自在に軸支され、その大径歯車122aが秒針用ステッピングモータ121のロータ121c(ピニオン121d)と噛合して、ロータ121cの回転速度を所定速度に減速させる。この第1の5番車122には、図10に示すように、秒針車123と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α1が120°)で配置された3個の円形状をなす透孔122cが形成されている。この透孔122cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、第1の5番車122を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
秒針車123は、大径歯車123aの歯数が60個に形成され、その軸部の一端が上ケース112に軸支され、中板113を下ケース111側に貫通したその他端側には秒針軸123bが圧入されており、この秒針軸123bは、後述する分針パイプ134pの内側に挿通されて、その先端に秒針が取り付けられている。この秒針車123には、図13に示すように、回転により第1の5番車122と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α2が30°)で配置された11個の円形状をなす透孔123cと、一箇所だけピッチの異なる位置決め遮光部123d(透孔123cと透孔123cとの中心角が60°)とが形成されている。そして、上記第1の5番車122の透孔122cが位置決め遮光部123dに対向した後に最初に透孔123cと対向する時に、秒針が正時を指すように構成されている。
透孔123cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、秒針車123を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
また、これらの透孔123cの内側には、周方向に長尺で回転軸方向に突出する円弧状の付勢ばね123eが、切り欠き孔123fにより画定されている。この円弧状付勢ばね123eは、秒針車123をその回転軸方向に付勢するものである。
ここで、位置決め遮光部123dは、周方向において切り欠き孔123fから離れた位置、すなわち、2つの切り欠き孔123fが途切れて離れた領域に形成されている。したがって、切り欠き孔123fと位置決め遮光部123dとの距離を十分確保できるため、位置決め遮光部123dの領域において検出光が切り欠き孔123fに回り込むようなことはなく、確実にこの位置決め遮光部123dで検出光を遮ることができる。すなわち、検出光の回り込みによる誤検出を生じ易い切り欠き孔123fを設けた領域から離れた位置に位置決め遮光部123dが形成されていることから、この位置決め遮光部123dを秒針車122の回転角度位置の位置決めに用いることで、確実な位置決めを行うことができる。
秒針車123においては、図13に示すように、複数(11個)の透孔123cを設ける代わりに、図14に示すように、位置決め遮光部123dと径方向において対向する位置にある透孔123cのみを残して、その他の透孔123cをそれぞれ切り欠き孔123gと一体的に開けてもよい。これによれば、検出光の通過を許容する部分において、検出光の通過をより一層確実なものとし、また、秒針車123を形成する材料の無駄を低減することができる。
第2駆動系130は、図3,4、および図11に示すように、略コ字状のステータ131a、このステータ131aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル131b、このステータ131aの他方の磁極間において回動自在に配置されたロータ131cにより構成された時分針用ステッピングモータ131とロータ131cのピニオン131dに大径歯車132aが噛合した中間歯車としての第2の5番車132と、この第2の5番車132の小径歯車132bに大径歯車133aが噛合した第2伝達歯車(第3検出用歯車)としての3番車133と、この3番車133の小径歯車133bに大径歯車134aが噛合した第4検出用歯車(第2指針車)としての分針車134と、この分針車134の小径歯車134bに大径歯車135aが噛合した中間歯車としての日の裏車135と、この日の裏車135の小径歯車135bに噛合した第5検出用歯車(第2指針車)としての時針車136とにより構成されている。
ここで、時分針用ステッピングモータ131は、ステータ131aが中板113に載置して固定され、ロータ131cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路14の出力制御信号に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
第2の5番車132は、大径歯車132aの歯数が60個、小径歯車132bの歯数が15個に形成され、中板113および上ケース112に軸支され、その大径歯車132aが時分針用ステッピングモータ131のロータ131c(ピニオン131d)と噛合して、ロータ131cの回転速度を所定速度に減速させる。なお、この第2の5番車132としては、前述の第1の5番車122を流用、すなわち、透孔122cが設けられたものを用いてもよい。これにより、部品の共用化が行え製品のコストを低減することができる。
3番車133は、大径歯車133aの歯数が60個、小径歯車133bの歯数が10個に形成され、軸部の一端が上ケース112に軸支され、他端側が中板113を貫通した状態で回動自在に配設されており、第2の5番車132の回転を減速して分針車134に伝達する。また、3番車133には、図15に示すように、回転により秒針車123および第1の5番車122と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α3が36°)で配置された10個の円形状をなす透孔133cが形成されている。この透孔133cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、3番車133を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
分針車134は、大径歯車134aの歯数が60個、小径歯車134bの歯数が14個に形成され、その中央部には小径歯車134bが一体的に形成された分針パイプ134pが、側面視にて略T字形状をなすように形成されている。そして、分針パイプ134pの一端部が中板113に回動自在に軸支され、他端側の軸部は後述する時針車136の時針パイプ136pの内部に回動自在に挿通されている。また、分針パイプ134pは、下ケース111を貫通して時計の文字盤側に突出しており、その先端には分針が取り付けられている。
また、分針車134には、図16に示すように、回転により秒針車123,第1の5番車122,3番車133と重なる領域において周方向に長尺な3個の円弧状透孔134c,134d,134eが形成されている。これら円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとは、中心角α5で30°隔てて形成され、円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとは、中心角α6で30°隔てて形成され、また、円弧状透孔134eと円弧状透孔134cとは、中心角α7で60°隔てて形成されている。すなわち、円弧状透孔134eと円弧状透孔134cとの間に、最も幅の広い遮光部Aが形成され、円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとの間および円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとの間に、上記遮光部Aよりも幅狭の遮光部Bが形成されている。
また、円弧状透孔134cは、一端側の円形部134c1と、他端側から伸びる幅広円弧部134c2と、両者を連結する幅狭円弧部134c3とにより形成されている。この幅狭円弧部134c3により画定される円形部134c1は、検出光を通過させるだけでなく、分針車134を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
時針車136は、大型歯車136aの歯数が40個に形成され、その中央部に円筒状の時針パイプ136pが一体的に取り付けられており、この時針パイプ136pの内部に前述の分針パイプ134pが挿通されている。そして、時針パイプ136pは、下ケース111に形成された軸受け孔111aに挿通されて回動自在に軸支されており、また、その先端側は下ケース111を貫通して時計の文字盤側に突出しており、その先端には時針が取り付けられている。
また、時針車136には、図17に示すように、回転により秒針車123,第1の5番車122,3番車133,分針車134と重なる領域において周方向に長尺な3個の円弧状透孔136c,136d,136eが形成されている。これら円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとは、中心角α8で45°隔てて形成され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとは、中心角α9で60°隔てて形成され、また、円弧状透孔136eと円弧状透孔136cとは、中心角α10で30°隔てて形成されており、更に、円弧状透孔136c,136d,136eの長さは、中心角β1+β2,β3,β4がそれぞれ75°,60°,90°となるように設定されている。すなわち、円弧状透孔136eと円弧状透孔136cとの間に、最も幅の狭い遮光部Cが形成され、円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとの間に、遮光部Cよりも幅の広い遮光部Dが形成され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとの間に、遮光部Dよりも幅の広い遮光部Eが形成されている。
また、円弧状透孔136cは、一端側から中心角β1で7.5°のところに位置する円形部136c1と、他端側から伸びる幅広円弧部136c2と、両者を連結すると共に円形部136c1の両側に位置する幅狭円弧部136c3とにより形成されている。この幅狭円弧部136c3により画定される円形部136c1は、検出光を通過させるだけでなく、時針車136を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
日の裏車135は、大径歯車135aの歯数が42個、小径歯車135bの歯数が10個に形成され、下ケース111に形成された突部111bに対して回動自在に軸支されており、大径歯車135aが分針パイプ134pに形成された小径歯車134bに噛合し、また、小径歯車135bが時針車136(136a)に噛合して、分針車134の回転を減速して時針車136に伝達する。
光検出センサ140は、図4に示すように、上ケース112の壁面に固定された回路基板141に取付けられた発光ダイオードからなる発光素子142と、この発光素子142に対向するように、下ケース111の壁面に固定された回路基板143に取付けられたフォトトランジスタからなる受光素子144とにより形成されている。
そして、発光素子142のアノードは一端がpnpトランジスタQ2のコレクタに接続されたドライブ回路18における抵抗素子R4の他端に接続され、カソードは、接地されると共に、受光素子144のエミッタに接続されている。
受光素子144のコレクタは、制御回路14に接続されている。この制御回路14との接続ラインは、検出信号DT1の制御回路14への出力ラインとなっている。
ドライブ回路18のトランジスタQ2のエミッタは電源電圧Vccの供給ラインに接続され、ベースは抵抗素子R3を介してドライブ信号DR2の出力ラインに接続されている。
すなわち、発光素子142は、制御回路14からロウレベルのドライブ信号DR2が出力されたとき発光するようにドライブ回路18に接続されている。
また、図4に示すように、断面視にて第1の5番車122、秒針車123、3番車133、分針車134、時針車136の全てが同時に重なる位置に配置されている。そして、第1の5番車122の透孔122c、3番車133の透孔133c、秒針車123の透孔123c、分針車134の透孔134c(134d、134e)、時針車136の透孔136c(136d、136e)が重なり合った時に、発光素子142から発せられた検出光が受光素子144により受光されて、秒針、分針、時針が正時等の位置を指していることを出力するようになっている。
更に、発光素子142は、上ケース112の外側に開口するように形成された第1配置部としての取付け凹部112c内に配置されており、この取付け凹部112cの底面には、所定径の円形貫通孔112dが開けられている。この円形貫通孔112dは、発光素子142から発せられる検出光が末広がり状に広がる性質があるため、その広がった部分の光を遮断して収束された光のみを通過させて誤検出を防止できるようにするものである。
同様に、受光素子144は、下ケース111の外側に開口するように形成された第2配置部としての取付け凹部111c内に配置されており、この取付け凹部111cの底面には、所定径の円形貫通孔111dが開けられている。この円形貫通孔111dは、発光素子142から発せられ、上記透孔を通過してきた光のみをできるだけ通過させて誤検出を防止できるようにするものである。
第1の5番車122、3番車133、秒針車123、分針車134、時針車136を取付ける場合は、所定の位置決めピンが、下ケース111の円形貫通孔111d、位置決めとして用いられるそれぞれの透孔、および上ケース112の円形貫通孔112dを貫くように、順次に組付ける。そして、上ケース112および下ケース111を接合して一体化した後、位置決めピンを引き抜いて、貫通孔112dが位置する取付け凹部112cに発光素子142を取付け、また、貫通孔111dが位置する取付け凹部112cに受光素子144を取付ける。
これにより、貫通孔112dおよび111dは完全に塞がれ、上ケース112および下ケース111により画定される内部空間に外部の光が侵入するのを防止できる。したがって、外部の光が侵入することによる誤検出を防止できると共に、組付け時の位置決め孔と光検出用の透孔とを兼用していることから、これらの孔を別々に設ける場合に比べて装置の集約化、小型化を行うことができる。
手動修正系150は、図3および図4に示すように、上述の分針車134の小径歯車134bおよび時針車136の大径歯車136aに噛合する日の裏車135と、この日の裏車135の大径歯車135aに噛合する歯車151aを有する手動修正軸151とにより構成されている。この手動修正軸151は、上ケース112の外側に位置付けられて利用者が直接指を触れることのできる頭部151bと、この頭部151bから伸びて上ケース112に形成された開口112eを貫挿し下ケース111に形成された突部111eに対して軸支された柱状部151cとからなり、この柱状部151cの下方領域に歯車151aが形成されている。
手動修正軸151は、分針車134と同位相で回転するように構成されており、上述の第2駆動系130により分針車134が駆動されているときには日の裏車135を介して分針車134と同位相で回転すると共に、第2駆動系130の非作動時には、頭部151bを指で回転させることにより、指針位置を手動修正できるようになっている。
上記のように、秒針車123の秒針軸123bが分針車134の分針パイプ134pに挿通され、分針車134の分針パイプ134pが時針車136の時針パイプ136pに挿通されていることから、秒針車123と、分針車134と、時針車136とは、それぞれの回転中心軸が共通しており、また、時刻表示の際に、秒針が60秒間に1回転、分針が60分間に1回転、時針が12時間に1回転するように駆動される。
分針車134の分針パイプ134pの先端部および時針車136の時針パイプ136pの先端部には、図18に示すように、径方向に所定幅をなして伸びる位置決めのための第1指標としての溝134gおよび第2指標としての溝136gが形成されている。そして、これらの溝134gおよび溝136gが、一直線に並んだとき所定の時刻例えば12時00分を指すように設定されている。
このような位置決め指標を設けたことにより、分針車134および時針車136を下ケース111および上ケース112により囲繞して覆ってしまった後においても、溝134gおよび136gが一直線に並んでいれば予め設定された概略の時刻を指していることが分かるため、その状態を基に分針および時針を容易に取り付けることができ、その他の位置合わせおよび位置確認工程が不要になり、製造ラインおよび検査ラインでの製造時間および検査時間を短縮することができる。なお、位置決め指標としては、上記の溝に限るものではなく、ポッチ等のマークでもよい。
図19は、図1に示した電波修正時計の指針位置検出処理の動作を示すフローチャートである。
制御回路14は、指針駆動系を駆動して基準位置検出手段の検出処理に基づいて指針車の基準位置を検出した後、電波受信系11のアンテナANT2および長波受信回路1110で受信した標準時刻電波信号に基づいて内部時計1401の計時時刻を修正し、内部時計1401の計時時刻に基づいて指針車の指針位置を設定する。
図19を参照しながら指針位置検出処理を説明する。
制御回路14から時分用パルス信号出力パターンがセットされ(ST101)、ドライブ信号DR2がドライブ回路18にロウレベルで出力される。これにより、トランジスタQ2がオンし、発光素子142、すなわち発光ダイオードから検出光が発せられる。
続いて、制御回路14から制御信号CTL1が出力されて秒針用ステッピングモータ121がパルス駆動され(ST102)、受光素子144すなわちフォトトランジスタがオンし、検出信号DT1がハイレベル(電源電圧Vccレベル)からロウレベルに切り換わったか否かの判別が行われる(ST103)。
ここで、フォトトランジスタからの検出信号DT1がハイレベルのままに保持されている場合には、ステップ駆動を行うためにパルス数を加算する度に、フォトトランジスタからの検出信号DT1がハイレベル(電源電圧Vccレベル)からロウレベルに切り換わったか否かの判別が行われる(ST104〜ST106)。
そして、パルス数が9に達してもフォトトランジスタからの検出信号DT1出力がハイレベル(電源電圧Vccレベル)からロウレベルに切り換わらない場合には、時分針用ステッピングモータ131が1ステップ(パルス)駆動され(ST107)、その後再び秒針用ステッピングモータ121がステップ駆動され(ST102)て、秒針車123が回転駆動される。
一方、ステップST103において、フォトトランジスタによる検出信号DT1がハイレベルからロウレベルに切り換わったと判別されると、秒針車123が早送りされ(ST108)、制御回路14に予め記憶された出力パターンとの比較が行われる(ST109)。
比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合しない場合は、ステップST108に戻り、再び秒針車123が早送りされる。
一方、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合した場合には、その時点(5ステップ目でもフォトトランジスタにより検出信号DT1のレベルがロウレベルに切り換わらない場合において次にフォトトランジスタの出力がロウレベルに切り換わった時点)で、制御信号CTL1の出力が停止されて、秒針車123の回路駆動が停止される。そして、秒針車123が帰零位置で停止する(ST110)。このとき、秒針は所定時刻例えば正時(0秒)の位置に修正され、秒針の原点検索処理が終了する。
続いて、制御回路14から制御信号CTL2が出力されて時分針用ステッピングモータ131のみが所定の出力周波数でパルス駆動されて分針車134が早送りされる(ST111)。
そして、フォトトランジスタからの出力パターンと制御回路14に予め記憶された出力パターンとの比較が行われる(ST112)。
比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合しない場合は、ステップST111の処理に戻り、再び分針車134が早送りされる。
一方、ステップST112の比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合した場合は、その時点で、制御信号CTL2の出力が停止され、時分針用ステッピングモータ131が停止されて、分針車134および時針車136の駆動が停止される(ST113)。
ここで、出力パターンと予め記憶された出力パターンとの比較による時分針車の位置検出処理は、3種類のパターンのいずれかに合わせることにより行われる。
図20は、図1に示した電波修正時計の検出光の出力パターンを説明するための図である。
すなわち、分針車134によるフォトトランジスタの出力パターンは、図20(a)に示すように、遮光部が作用するオフの幅として、2つの幅狭のB部と1つの幅広のA部とが交互に現れるようなパターンとなり、また、時針車136によるフォトトランジスタの出力パターンは、図20(b)に示すように、遮光部が作用するオフの幅が3種類のD部、E部、C部が所定間隔をおいて交互に現れるようなパターンとなり、両者を合成した出力パターンは、図20(c)に示すように、D部,B部およびA部が組み合わされたパターンと、E部,B部およびA部が組み合わされたパターンと、C部,B部およびA部が組み合わされたパターンの3種類が所定の間隔をおいて現れるパターンとなる。
なお、図20に示すパターンのうちオンとなるパターンの部分は、実際には3番車133の遮光部によりオフとなる部分があるので、歯抜け状のパターンとなっている。
また、例えば分針車134および時針車136の基準位置として、図20に示すように、0時00分、4時00分、および8時00分の位置に設定されている。
D部,B部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認されたときを例えば4時00分、E部,B部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認されたときを例えば8時00分、C部,B部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認されたときを、例えば12時00分として予め設定しておけば、これらのパターンのいずれかを検出したときに、時分針用ステッピングモータ131を停止させることで、分針車134および時針車136すなわち分針および時針を所定の時刻に時刻修正することができる。
そして、時分針用ステッピングモータ131を停止させた後、制御回路14によるドライブ信号DR2がハイレベルに切り換えられる。
これにより、ドライブ回路18のトランジスタQ2がオフし、発光ダイオードの発光が停止され(ST114)、時刻修正動作を終了する。
また、剣付けモードの際に、時分針車の原点検索処理が短くなるような出荷位置TS、本実施形態では10時30分に設定する場合を図20を参照しながら説明する。
例えばユーザが外部電源201を投入すると、制御回路14は、位相合わせ処理、秒針原点検索処理、分針原点検索処理、および時刻合わせ処理を行う。出荷位置TSとして10時30分に設定した場合、図20に示したように、出荷位置TSから秒針車および時分針車を駆動させて検出光を貫通させた後、時分針を止めて秒針原点検索を行う。その後時分針車を回転させて、光センサ部140でC部を検出することで、略12時の位置であることを検出し、B部およびA部を検出した時点で停止させることにより、時分針が所定の基準位置12時00分に設定される。
例えば、この10時30分の位置は、時分針車を基準位置に設定する際に原点検索処理を行う際に、参照される必要最小限必要なオンオフパターンを検出する位置である。この位置に出荷時の指針を設定することにより、原点検索処理の時間が最も短い。
図21は、図1に示した電波修正時計の全体の動作を説明するためのフローチャートである。図21を参照しながら、電波修正時計1の全体の動作を説明する。
ステップST201において、初期時には、制御回路14は、長波受信回路1110を受信オン状態にして、標準時刻電波信号を受信させる。
ステップST202において、制御回路14は、長波受信回路1110から出力された信号S1110を基に、内部時計1401の時刻情報を修正する。この際、内部時計1401に、標準時刻情報として年情報、曜日情報、時情報、分情報、秒情報が設定される。
ステップST203において、制御回路14は、内部時計1401が計時する標準時刻情報に基づいて表示部20、例えば上述したように秒針指針系120、分針駆動系130を駆動させて指針による表示時刻、およびディスプレイ30の表示時刻を修正させる。
上述したステップST201〜ST203の初期時刻設定は、上述した形態に限られるものではない。例えば手動により内部時計1401の時刻設定を行ってもよいし、時報信号以外の時刻情報、例えば通信ネットワークを介して標準時刻提供装置から提供される時刻情報により、内部時計1401による時刻情報を設定してもよい。
ステップST204において、制御回路14は、後述するように時報信号を含む放送電波を特定する処理を行う。
例えば、制御回路14は、電波受信系11の受信周波数を制御して、設定時刻に電波受信系11で受信可能な時報信号を含む放送電波を特定し、設定時刻になると、特定した放送電波を受信可能に電波受信系11の受信周波数を制御して、電波受信系11で受信した放送電波に含まれる時報信号に応じて内部時計1401による時刻情報を修正する。
図22は、図21に示した電波修正時計の受信可能な放送電波を特定する動作を説明するためのフローチャートである。
例えば、制御回路14は、まず電波受信系11の受信周波数を制御して、電波受信系11で受信可能な放送電波を特定し、設定時刻になると、電波受信系11の受信周波数を制御して、特定した受信可能な放送電波の内から、電波受信系11で受信可能な時報信号を含む放送電波を特定する。
以下、図22を参照しながら、ステップST204による、時報信号を含む放送電波を特定する処理の動作の一具体例を説明する。
ステップST401において、制御回路14は、通常放送を受信可能な放送局を探す。
詳細には、制御回路14は、まず、受信可能な放送電波を特定する場合には、中間周波数フィルタ1105に、周波数変換後の搬送波の中間周波数に対応する周波数成分を抽出させる制御信号CTL142を出力する。
中間周波数フィルタ1105は、その制御信号CTL142を受けて、中心周波数切換回路1106が、スイッチSWの端子SWaと端子SWbを非導通状態に設定する。
この際、中間周波数フィルタ1105は、例えば図7に示すように、中間周波数f0 に極大値を有する周波数特性ft1となる。
制御回路14は、放送電波の放送周波数帯内で、周波数スキャンを行わせる制御信号CTL141を周波数制御回路1104に出力する。
周波数制御回路1104は、その制御信号CTL141を受けて、局部発振回路1103の発振周波数を制御する電圧を設定し、それに相当する信号S1104を局部発振回路1103に出力する。
局部発振回路1103は、その信号S1104に応じた周波数の信号S1103aを周波数変換回路1102に出力する。制御回路14は、上述したように電波受信系11の受信周波数を制御する。
アンテナANT1で受信された放送電波は、同調回路1101を介して信号S1101として周波数変換回路1102に出力される。
周波数変換回路1102は、信号S1101を、局部発振回路1103からの信号S1103aに基づいて周波数変換を行い、中間周波信号S1102として中間周波数フィルタ1105に出力する。
周波数特性ft1に設定された中間周波数フィルタ1105は、周波数変換回路1102から、搬送波に対応する中間周波数成分を抽出し、信号S1105として中間周波増幅回路1107に出力する。
中間周波増幅回路1107は、中間周波数フィルタ1105からの信号S1105のレベルを設定された大きさとなるように増幅する。
この際、中間周波増幅回路1107は、例えば信号S1105のレベルの大きさを示す指標となる搬送波レベル信号Sagcを制御回路14に出力する。搬送波レベル検出信号Sagcは、例えば自動利得制御回路により生成されたAGC制御電圧を示す信号である。
制御回路14は、この信号Sagcと、電波受信系11の受信周波数とを対応付けてメモリ1402に記憶する。
詳細には、制御回路14は、放送電波帯内の全周波数をスキャンして、AGC制御電圧と、周波数制御回路1104による制御電圧を示す信号S1104とを対応付けてメモリ1402に記憶する。
また、制御回路14は、そのスキャン結果に基づいて、例えば放送電波の受信強度が設定レベル以上の放送電波を特定する。詳細には、制御回路14は、搬送波レベル検出信号Sagcが設定レベル以上の放送電波を特定する。
ステップST402〜ST405において、制御回路14は、例えば初期時刻情報入力手段により時刻修正された内部時計1401の時刻情報に基づいて、設定時刻になると、その特定した受信可能な放送電波の内から、電波受信系11で受信可能な時報信号を含む放送電波を特定する。
詳細には、制御回路14は、設定時刻、例えば時報信号を受信可能なように、毎正時の数分前後になると、例えば図7に示すように、時報信号に対応する周波数成分に極大値をもつ周波数特性ft2に切り換えさせる制御信号CTL142を、中間周波数フィルタ1105に出力する。
中間周波数フィルタ1105は、その制御信号CTL142を受けて、中心周波数切換回路1106がスイッチSWの端子SWaと端子SWbとを導通状態に設定する。
この際、中間周波数フィルタ1105は、時報信号に対応する周波数成分を抽出するように、例えば図7に示すような周波数特性ft2となる。
制御回路14は、メモリ1402が記憶する上述した対応付け情報を読み出して、受信可能な放送電波に対応する制御電圧を出力させる制御信号CTL141を、周波数制御回路1104に出力する。
周波数制御回路1104は、その制御信号CTL141を受けて、局部発振回路1103の発振周波数を制御する電圧を設定し、それに相当する信号S1104を局部発振回路1103に出力する。
局部発振回路1103は、その信号S1104に応じた周波数の信号S1103aを周波数変換回路1102に出力する。制御回路14は、上述したように電波受信系11の受信周波数を制御する。
アンテナANT1で受信された放送電波は、同調回路1101を介して信号S1101として周波数変換回路1102に出力される。
周波数変換回路1102は、信号S1101を、局部発振回路1103からの信号S1103aに基づいて周波数変換を行い、中間周波信号S1102として中間周波数フィルタ1105に出力する。
周波数特性ft2に設定された中間周波数フィルタ1105は、周波数変換回路1102から、時報信号に対応する周波数成分を抽出し、信号S1105として中間周波増幅回路1107に出力する。
中間周波増幅回路1107は、中間周波数フィルタ1105からの信号S1105のレベルを設定された大きさとなるように増幅し、信号S1107として検波回路1108に出力する。
この際、中間周波増幅回路1107は、例えば信号S1105のレベル大きさを示す指標となる信号Sagcを制御回路14に出力する。
ステップST406において、制御回路14は、時報信号のレベルの大きさを示す信号Sagcに基づいて、受信可能な時報信号を含む放送電波を特定(選択)する。
例えば、制御回路14は、設定時刻になると、その特定した放送電波を、上述したように電波受信系11に受信させる。
詳細には、上述したように、同調回路1101、周波数変換回路1102、中間周波数フィルタ1105、中間周波増幅回路1107を介して出力された信号S1107は、検波回路1108により検波処理が施されて信号S1108として時報検出回路1109に出力される。
時報検出回路1109は、その信号S1108を基に時報信号を検出し、例えば図6に示すように時報信号の立ち上がりタイミングを示す検出信号S1109を制御回路14に出力する。
制御回路14は、その信号S1109に基づいて、内部時計による時刻情報を修正し(ST407,408)、図21に示すステップST205の処理に進む。
一方、制御回路14は、時報信号を検出できないと判別した場合には、例えば、上述した周波数スキャンの結果をリセットして、ステップST401の処理に戻る。
図21に示すステップST205において、制御回路14は、内部時計1401が計時する時刻情報に基づいて、予め設定された時刻(設定時刻)であるか否かが判別される。
制御回路14は、例えば設定時刻でないと判別した場合には、表示部20による表示時刻を進める。例えば制御回路14は秒針駆動系120および時分針駆動系130を駆動させて指針による表示時刻を進め、ステップST205の処理に戻る。
一方、ステップST205において、制御回路14は、内部時計1401が計時する時刻情報に基づいて、設定時刻であると判別した場合には、時刻修正を行う。ステップST206に進む。
ステップST206において、制御回路14は、内部時計1401が計時する時刻情報に基づいて放送電波を受信するタイミング制御を行う(ST207)。
制御回路14は、受信タイミング制御として、例えば内部時計1401が計時する時刻情報を基に毎正時を含む所定時間、例えば毎正時の数10秒前から放送電波を受信させる制御信号を電波受信系11に出力する。
通常、水晶時計は月差数10秒の精度なので、上述したようにラジオ放送電波の受信を開始すれば確実に時報信号を受信することができる。
ステップST207において、電波受信系11ではその制御信号が入力されると、上述したように、アンテナANTで受信された放送電波が、同調回路1101、周波数変換回路1102、周波数特性ft2に設定された中間周波数フィルタ1105、中間周波増幅回路1107、検波回路1108、時報検出回路1109により所定処理が施されて信号S1109として制御回路14に出力される。
ステップST208において、制御回路14は、その信号S1109に基づいて、例えば周波数880Hzの立ち上がり時間を毎正時(00分00秒)として、内部時計1401による時刻情報、詳細には秒情報を修正する。
ステップST209において、制御回路14は、内部時計1401が計時する時刻情報を基に、表示部20による表示時刻を修正し、ステップST205に戻る。
以上、説明したように、内部時計1401と、設定された受信周波数で放送電波を受信する電波受信系11と、初期時には、標準時刻電波信号を受信して内部時計による時刻情報を修正し、電波受信系11の受信周波数を制御して、電波受信系11で受信可能な時報信号を含む放送電波を特定し、設定時刻になると、特定した放送電波を受信可能に電波受信系11の受信周波数を制御して、電波受信系11で受信した放送電波に含まれる時報信号に応じて、内部時計1401による時刻情報を修正する制御回路14とを設けたので、簡単な構成で、煩雑な操作を行うことなく、時報信号を含む放送電波を受信して時刻修正を行うことができる。
制御回路14は、まず、電波受信系11の受信周波数を制御して、電波受信系11で受信可能な放送電波を特定した後、設定時刻になると電波受信系11の受信周波数を制御して、その特定した受信可能な放送電波の内から、電波受信系11で受信可能な時報信号を含む放送電波を特定するので、簡単な処理で、より高速に、時報信号を含む放送電波を特定することができる。
また、電波受信系11は、放送電波を中間周波信号に変換する周波数変換回路1102と、周波数変換回路1102から出力された中間周波信号から、制御回路14の制御により、放送電波の搬送波に対応する第1の周波数成分、または時報信号に対応する第2の周波数成分を抽出する中間周波数フィルタ1105とを有し、制御回路14は、電波受信系11で受信可能な放送電波を特定する場合には、中間周波数フィルタ1105に、第1の周波数成分を抽出させて当該第1の周波数成分に基づいて放送電波を特定し、電波受信系11で受信可能な時報信号を含む放送電波を特定する場合には、中間周波数フィルタ1105第2の周波数成分を抽出させて当該第2の周波数成分に基づいて、時報信号を含む放送電波を特定するので、つまり、受信可能な放送波を特定する場合や時報信号を含む放送電波を特定する場合それぞれに最適な中間周波数フィルタ1105を設けたので、より高精度に上述の特定処理を行うことができる。
なお、本発明は本実施形態に限られるものではなく、任意好適な種々の変更が可能である。
本実施系形態では、表示部20として指針によるアナログ式の時刻表示を行ったがこの形態に限られるものではない。例えば液晶表示装置等のデジタル式の時刻表示を行う表示部を設けてもよい。
また、時報信号を含む放送電波を受信して時刻修正を行う設定時刻は、上述した形態に限られるものではない。
また、電波受信系11が受信する放送局は、上述した形態に限られるものではない。
1…電波修正時計、11…電波受信系、12…時刻修正スイッチ、13…発振回路、14…制御回路、15…ドライブ回路、16…発光素子、17…バッファ回路、18…ドライブ回路、20…表示部、100…時計本体部(機械機構:ムーブメント)、111…下ケース、112…上ケース、113…中板、120…第1駆動系(秒針駆動系)、121…秒針用モータ(第一駆動源)、122…第1の5番車(第一伝達歯車、第一検出用歯車)、123…秒針車(第2検出用歯車、第一指針車)、126…6番車、127…7番車、130…第2駆動系(時分針駆動系)、131…時分針用モータ(第2駆動源)、132…第2の5番車、133…3番車、134…分針車(第2指針車)、135…日の裏車、136…時針車(第2指針車)、140…光検出センサ、142…発光素子、143…回路基板、144…受光素子、150…手動修正系、151…手動修正軸、401…基準周波数発生回路、402…第1分周回路、403…第2分周回路、404…位相比較器、405…制御電圧発生回路、1101…同調回路、1102…周波数変換回路、1103…局部発振回路、1104…周波数制御回路、1105…中間周波数フィルタ、1106…中心周波数切換回路、1107…中間周波増幅回路、1108…検波回路、1109…時報検出回路、1110…標準電波(長波)受信回路、1401…内部時計、1402…メモリ。