JP4185779B2 - 電波修正時計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、指針位置を検出し、標準電波信号に基づいて時刻修正を行う電波修正時計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、福島県田村郡都路村と双葉郡川内村の郡境にある大鷹谷山の標準電波送信局から周波数40kHzの標準電波、九州の福岡県と佐賀県の県境に位置する羽金山の標準電波送信局から周波数60kHzの標準電波が送信されている。この標準電波は、時刻コード、累積コード、曜日コード、および年コード等を含む標準時刻コードを含む。
【0003】
この標準電波に含まれる標準時刻コード(標準時刻信号とも言う)に基づいて、指針による時刻表示を修正する電波修正時計が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
例えば、上述の電波修正時計において、回転する指針車には回転位置を検出するための透光部および遮光部が設けられており、検出光が遮光部で遮られ、透光部を介して検出された、光のパターンに基づいて、指針の回転位置を検出する。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−228775号公報(第1−19図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の電波修正時計では、初期時に、例えばユーザは電波修正時計を購入した際に電源として電池を投入すると、指針の回転位置を検出して初期位置に設定し、例えば同時に標準電波を受信して、標準時刻信号に応じて指針を早送りして時刻表示を行う。また、所定時間に標準電波信号に基づいて表示時刻の修正を行う。
【0006】
このように、従来の電波修正時計では、初期時に電源を投入してから、指針位置の検出を行い、受信した信号に応じて表示時刻の修正を行うので、正確な時刻を表示するまでに時間がかかる。
また、指針車を回転させて指針位置を検出する動作はユーザにとって不可解であり、時間がかかるため改善が望まれている。
【0007】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、初期時に、短時間で正確な時刻表示を行うことができる電波修正時計を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の電波修正時計は、内部時計の計時時刻を保持し、受信した標準時刻電波信号に基づいて前記計時時刻を修正して指針による時刻表示の修正を行う電波修正時計であって、外部電源の投入を検出する外部電源検出手段と、複数の基準位置が所定間隔に設けられた指針車を駆動する指針駆動系と、前記指針車の前記基準位置および指針位置に応じた検出信号を検出する基準位置検出手段と、
出荷前の剣付けモードに移行する信号を出力する設定信号出力手段を有し、前記信号により移行した前記剣付けモードでは、内部時計の計時時刻を設定して指針位置を検出する原点検索処理を行うために必要最小限のオン / オフパターンが検出可能な位置に前記指針を設定するとともに、前記指針位置を、基準位置と、所定方向とは逆方向の他の基準位置の間に設定し、出荷時に外部電源が外されると内部電池により現時刻情報が保持され、前記外部電源検出手段が外部電源の投入を検出した場合に、前記指針駆動系を前記所定方向に駆動して、前記基準位置検出手段によって検出された前記検出信号に基づいて前記原点検索処理を行った後前記指針車を前記基準位置に設定し、受信した標準時刻電波信号に基づいて修正された前記内部時計の計時時刻に基づいて前記指針による時刻表示を修正する制御手段とを有する。
【0009】
本発明の電波修正時計によれば、外部電源検出手段では外部電源の投入を検出し、指針駆動系では複数の基準位置が設けられた指針車を駆動し、基準位置検出手段では指針車の基準位置を検出する。
制御手段では、外部電源検出手段が外部電源の投入を検出した場合には、指針駆動系を駆動して、基準位置検出手段の検出処理に基づいて指針車を基準位置に設定した後、内部時計の計時時刻に基づいて指針車の指針位置を設定し、外部電源の投入前には、指針車の指針位置を複数の基準位置の間に設定する。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る電波修正時計の一実施形態の電気的な機能ブロック図である。図2は、図1に示した電波修正時計の構成図である。図3は、図2に示した電波修正時計の断面の拡大図である。
【0011】
本実施形態に係る電波修正時計1は、図1に示すように、標準電波受信系11、時刻修正スイッチ12、発振回路13、制御回路14、ドライブ回路15、報知手段としての発光素子16、バッファ回路17、ドライブ回路18、時計本体100、秒針用モータ121、時分針用モータ131、光検出センサ部140、手動修正系150、電源部200、外部電池201、内部電池202、トランジスタQ1,Q2、および抵抗素子R1〜R2を有する。
光検出センサ部140は本発明に係る基準位置検出手段に相当し、電源部200は本発明に係る外部電源検出手段に相当する。
【0012】
標準電波受信系11は、例えば、受信アンテナ11aと、不図示の標準電波送信所から送信された標準時刻情報(時刻コードとも言う)を含む標準電波を受信し、所定の処理を行い、パルス信号S11として制御回路14に出力する長波受信回路110を有する。
長波受信回路110は、例えば不図示のRFアンプ、検波回路、整流回路、および積分回路を有する。
【0013】
長波受信回路110は、異なる複数の周波数を受信するために、例えば詳細には図1に示すように、40kHz受信回路111、60kHz受信回路112、および切換部113を有する。
【0014】
40kHz受信回路111は、受信アンテナ11aから周波数40kHzの標準電波を復調し、受信信号S111を出力する。60kHz受信回路112は、受信アンテナ11aから周波数60kHzの標準電波を復調し、受信信号S112を出力する。
【0015】
切換部113は、制御回路14からの制御信号CTL113に応じて、40kHz受信回路111と60kHz受信回路112を切換える。
切換部113は、例えば図1に示すように、端子113a、端子113b、および端子113cを有する。
切換部113は、制御回路14から40kHz受信回路111に切換えさせる制御信号CTL113を受信した場合には端子113aと端子113cを接続し、制御回路14から60kHz受信回路112に切換えさせる制御信号CTL113を受信した場合には端子113bと端子113cを接続し、40kHz受信回路111および60kHz受信回路112からの受信信号を択一的に、信号S11として制御回路14へ出力する。
【0016】
なお、標準電波受信系11で受信される、日本標準時を高精度で伝える長波の標準電波は、以下に示すような形態で送られる。
具体的には、時刻コードは1,0,Pの3種類の信号パターンからなり、1secの1信号パターン中の100%振幅期間幅によって区別され、1,0,Pはそれぞれ500ms,800ms,200msとなっている。変調方式は、最大値100%,最小値10%の振幅変調である。
そして、受信状態が良好な場合には、標準電波受信系11からは、標準電波信号に応じたパルス信号として信号S11が制御回路14に出力される。
【0017】
なお、日本の標準電波は独立行政法人通信総合研究所(CRL)のもとで運用されており、周波数40kHzの標準電波を送信する標準電波送信所および周波数60kHzの標準電波を送信する標準電波送信所が設けられている。
標準電波信号受信系11で受信される標準電波は、図4(a)に示すような形態で送られてくる。
【0018】
具体的には、時刻コードは1,0,Pの3種類の信号パターンからなり、1secの1信号パターン中の100%振幅期間幅によって区別され、1,0,Pはそれぞれ500ms,800ms,200msとなっている。変調方式は、最大値100%,最小値10%の振幅変調である。
【0019】
そして、受信状態が良好な場合には、標準電波信号受信系11からは図4(b)に示すように、標準電波信号に応じたパルス信号として信号S11が、制御回路14に出力される。
【0020】
この信号S11は、例えば第1のレベルに相当するハイレベルと、第2のレベルに相当するロウレベルにより構成されている。制御回路14は、ハイレベル、およびロウレベル、ならびに、ハイレベルからロウレベルへの立下りエッジed1、およびロウレベルからハイレベルへの立上がりエッジed2に基づいて、後述するように受信状態の評価処理を行う。エッジed1およびエッジed2を区別しない場合には、単にエッジedという。
【0021】
次に、長波標準電波の送信データについて説明する。
図5は、標準時刻電波信号の時刻コードの一例を示している。図5(a)は毎時15,45分以外のフォーマット、図5(b)は、毎時15分,45分のフォーマットを示す。
送信情報は、分・時・1月1日からの積算日となっている。
時刻データの送信は、1bit/秒で1分間を1フレームとしており、このフレーム内に前述した分・時・1月1日からの積算日の情報がBCDコードで提供されている。また送信されるデータは、0・1の他にPコードというマーカーが含まれており、このPコードは、1フレームに数カ所あり、正分(0秒)、9秒、19秒、29秒、39秒、49秒、59秒に現れる。このPコードが続けて現れるのは1フレーム中1回で59秒、0秒の時だけで、この続けて現れる位置が正分位置となる。つまり分・時データ等の時刻データはこの正分位置を基準としてフレーム中の位置が決まっているためこの正分位置の検出を行わないと時刻データを取り出すことはできない。
【0022】
受信修正スイッチ12は、例えば、出荷時の前の組立工程において時分秒針を取付ける際に、剣付けモードに移行させる際に操作され、信号S12を制御回路14に出力する。制御回路14は、受信修正スイッチ12が操作され信号S12が入力されると、剣付けモードに移行する。
受信修正スイッチ12は、本発明に係る設定信号出力手段に相当する。
【0023】
また、剣付けモードでは、制御回路14は、少なくとも内部時計1401の計時時刻を設定し、指針を、内部時計1401の計時時刻が設定されたことを示す時刻設定表示位置に設定する。こうすることで、例えば出荷時には、内部時計1401において現時刻情報が設定された状態で内部電池202により保持され、外部電池201が抜かれた状態で、指針が内部時計1401の時刻情報が設定されていることを示す時刻設定表示位置に設定される。
【0024】
発振回路13は、水晶発振器CRYおよびキャパシタC2,C3により構成され、所定周波数の基本クロックを制御回路14に供給する。
【0025】
制御回路14は、内部時計1401、およびメモリ1402を有する。
内部時計1401は、例えば時カウンタ、分カウンタ、および秒カウンタ等を含む。
【0026】
メモリ1402は、例えば、制御回路14のワークスペースとして用いられる。例えば、メモリ1402はRAM(Random access memory)等で構成される。
【0027】
制御回路14は、指針の位置検出処理は、時分針車および秒針車の位相合わせ処理、秒針の原点検索処理、時分針の原点検索処理を行い、各指針車の位置を検出した後、所定時刻に指針を設定する。
【0028】
位相合わせ処理は、例えば、時分針車に設けられた透光部と、秒針車に設けられた透光部とを、発光素子142から出力された光が貫通するような位置にまで、時分針車および秒針車を駆動する。
秒針の原点検索処理は、発光素子142から出力された光が、秒針車に設けられた遮光部および透光部により、受光素子144に受光される、光のオンオフパターンに基づいて原点が検索される。
時分針の原点検索処理は、後述するように、発光素子142から出力された光が、時分針車に設けられた遮光部および透光部により、受光素子144に受光される、光のオンオフパターンに基づいて位置が検索される。
【0029】
制御回路14は、剣付けモードでは、例えば組み立て工程において、時分秒針を取付けるために、指針それぞれが取り付けられる指針車を0時0分0秒の基準位置にまで回転させて停止させる。その基準位置で時分秒針が0時0分0秒になるように取り付けられる。
例えば、基準位置は、0時00分、4時00分、8時00分に設けられるが、本実施形態では基準位置として0時00分を用いる。
【0030】
制御回路14は、剣付けモードでは、例えば長波受信系11に標準電波信号を受信させ、標準電波信号に基づいて内部時計1401の時刻情報が設定される。
また、制御回路14は、指針が設けられる指針車の指針位置を、後述するように指針車に設けられた複数の基準位置の間に設定する。例えば、時分針車の原点検索処理を所定方向に回転させて行い、基準位置を0時00分とすると、その逆方向の基準位置である8時00分の間に、指針車の指針位置を設定する。
【0031】
また、制御回路14は、ユーザにより外部電源が印加された場合に行われる上述した原点検索処理の際、原点検索時間が短い位置に指針を移動させる。詳細には、上述したように透光部および遮光部が設けられた指針車を回転させ、光検出センサ部140により検出される、光のオン/オフパターンに基づいて原点検索処理を行うため、原点検出処理を行うために必要最小限のオン/オフパターンが検出可能な位置に指針を停止しておくことで、外部電源等が投入され初期動作を行う際に、短時間で原点検索処理を行える。
【0032】
制御回路14は、電源部200を介して電源を監視する。
電源部200は、例えば電圧を監視することにより、外部電池201の接続を検出し、検出信号S21を制御回路14に出力する。
また、電源部200は、外部電池201が接続されていない場合には、例えば制御回路14からの制御信号S22に応じて、内部電池202から電源を制御回路14に接続する。内部時計1401が計時する時刻情報は、外部電池201が接続されていない場合であっても、内部電池202により保持される。
【0033】
外部電源200は、外部電池201が接続された場合には、例えば制御回路14からの制御信号S22に応じて、内部電池202を未接続状態にする。
制御回路14は、電源部200から外部電池201を検出したことを示す検出信号S21が出力されると、指針車の原点検出処理を行い、内部時計1401で計時される時刻情報に応じた駆動信号CTL1およびCTL2を出力して、指針による時刻表示を行う。
【0034】
制御回路14は、所定の時間、例えば本実施形態では8秒間の標準電波の受信信号のサンプリング(例えば32Hz)を行い、そのサンプリングの結果に基いて受信状態を判定する。
【0035】
詳細には、制御回路14は、例えば40kHz受信回路111を選択させる制御信号CTL113を切換部113に出力し、40kHz受信回路111から出力される標準電波の信号S111のサンプリング(例えば32Hz)を行い、エッジedを検出し、そのエッジedの有無や数に基いて評価値Aを生成する。
【0036】
また、制御回路14は、所定の時間、例えば1秒内の各サンプリングタイミングでの、ハイレベルまたはロウレベルの合計を求め、その合計値に基いて、標準時刻信号の揺らぎおよびノイズ量に応じて評価値Bを生成する。この評価値Bは、受信状態の安定性を示す。
【0037】
制御回路14は、評価値Aおよび評価値Bに基いて、例えば合計評価値(評価値A+評価値B)に基いて、受信状態を評価する。
制御回路14は、例えば上述の評価値Aおよび/または評価値Bにより良好な受信状態であると判別された場合には、その良好な受信状態の標準電波の周波数を標準電波信号受信系11の受信周波数に設定する。
【0038】
また、制御回路14は、良好でない受信状態の場合には、制御信号CTL113を出力して標準電波信号受信系11の受信周波数を切換え、60kHzの標準電波を受信状態に基いて同様に評価値Aおよび評価値Bを生成し、以前の受信周波数の標準電波の受信状態を示す評価値Aおよび評価値Bと比較し、標準電波信号受信系11に受信状態が良いほう受信周波数に設定させる。
制御回路14は、設定された受信周波数を持って標準電波信号受信系11で受信された標準電波に含まれる標準時刻信号に応じて、秒同期検出処理および時刻修正処理を行う。
【0039】
また、制御回路14は、上述した8秒間のサンプリング済みのデータに基づいて秒同期処理も行う。この場合には周波数選択によるオーバーヘッドを抑えることができる。
【0040】
図6は、図1に示した電波修正時計の受信状態に応じた評価値の生成処理を説明するための図である。
図6(a)は受信信号のサンプリング結果を示す図であり、図6(b)は評価値Aの生成処理を説明するための図であり、図6(c)は評価値Bの生成処理を説明するための図である。
【0041】
制御回路14は、例えばメモリ1402に所定の受信周波数の標準電波を所定のサンプリング周波数、例えば32Hzでサンプリングを行う。図6(a)はサンプリングした信号強度がハイレベルの場合に”1”、ロウレベルの場合に”0”とした場合に、横軸に1秒間にサンプリングした信号強度を示す。
例えば、内部時計1401の秒カウンタで0秒目から受信信号をサンプリングした場合に、例えば図6(a)の1行目に示すように、0,0,1,1,1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1,1と受信する。
【0042】
次の1秒目では2行目に示すように、1,1,1,1,1,1,1,1,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,0,1,1,1,1,1,1,1,1と受信する。
以下2秒目〜8秒目も同様に受信する。この際、例えばメモリ1402をリングメモリとして使用する。
本実施形態では、図6(a)に示すように、標準電波のゼロ秒位置と内部時計1401が約0.25秒ずれた場合の良好な受信状態の時の受信結果を示している。
【0043】
制御回路14は、受信信号のロウレベル”0”からハイレベル”1”、およびハイレベル”1“からロウレベル“0”を検出して、それぞれをエッジedとし、秒毎にエッジedがない場合に1、エッジがある場合に0としてx0〜x7を生成し、そのx0〜x7の合計数Xを算出する。例えば図6に示すように、0秒目〜8秒目は0であり、その合計数Xは0である。
【0044】
制御回路14は、秒毎にエッジ数y0〜y7を検出し、エッジ数y0〜y7を加算してエッジ数の合計数Yを算出する。
また、エッジの合計数Yが所定の値よりも大きい場合には、一定となるように、例えば数式(1)に示すように、合計数Yが32よりも大きい値の場合に15となるように調節し、合計数Zを生成する。
【0045】
【数1】
Figure 0004185779
…(1)
【0046】
制御回路14は、例えば数式(2)に示すように合計数Xと合計数Zに基いて評価値Aを算出する。
【0047】
【数2】
Figure 0004185779
…(2)
【0048】
制御回路14は、図6(a)に示すようにロウレベルを0、ハイレベルを1とした場合に、8秒間の同一タイミング毎に合計して、合計数b0〜b31を生成し、タイミング毎のレベルの変化を評価する。合計数b0〜b31を単に合計数bとも言う。
【0049】
制御回路14は、例えば図6(a)に示すような場合に、合計数b0〜b31それぞれは、5,6,8,8,8,8,8,8,0,0,0,0,0,0,1,1,1,1,1,1,1,1,1,4,5,5,5,5,5,5,5,5とする。
【0050】
制御回路14は、合計数bに基づいて、ロウレベル“L(0)“の安定度SLを生成する。
制御回路14は、例えば図6(c)に示すように、合計数b1〜b31のうち0が5個以上連続している場合には安定度SLを0と設定する。上記以外の場合であって1以下が5個以上連続する場合には安定度SLを1と設定する。上記以外の場合であって2以下が5個以上連続する場合には安定度SLを2と設定する。上記のいずれの条件にも相当しない場合には安定度SLを7と設定する。
【0051】
制御回路14は、例えば図6(c)に示すように、合計数bに基づいて、ハイレベル“H(1)“の安定度SHを生成する。詳細には、制御回路14は、例えば図6(c)に示すように、合計数b1〜b31のうち8が5個以上連続している場合には安定度SHを0と設定する。上記以外の場合であって6以下が5個以上連続する場合には安定度SHを1と設定する。上記以外の場合であって4以下が5個以上連続する場合には安定度SHを2と設定する。上記のいずれの条件にも相当しない場合には安定度SHを7と設定する。
【0052】
制御回路14は、これら安定度SLおよび安定度SHに基いて評価値Bを生成する。例えば制御回路14は、数式(3)に示すように安定度SLと安定度SHを加算して評価値Bを生成する。
【0053】
【数3】
評価値B=安定度SL+安定度SH
…(3)
【0054】
評価値Bは、受信信号の安定度を示す指標であり、小さいほど安定している状態を示す。
制御回路14は、図6(a)に示したような場合には、安定度SLが0、安定度SHが0であるから、評価値Bは0である。
【0055】
制御回路14は、評価値Aおよび評価値Bに基いて、受信信号の受信状態を示す評価値Cを生成する。例えば、制御回路14は、数式(4)に示すように、評価値Aおよび評価値Bを加算して評価値Cを生成する。評価値Cは小さいほど受信状態が良好であることを示す。
【0056】
【数4】
評価値C=評価値A+評価値B…(4)
【0057】
図6(a)に示すような場合には、制御回路14は、評価値Aが0、評価値Bが0であるから、評価値Cは0であり、受信状態が極めて良好であると判別する。
【0058】
制御回路14は、例えば評価値Cが所定の値、例えば2よりも小さい場合には、極めて良好な受信状態であると判別し、評価したその受信周波数で受信するように長波受信回路110の受信周波数を設定する。
【0059】
制御回路14は、評価値Cが所定の値より大きい場合には、異なる周波数の標準電波をサンプリングして受信状態を評価し、異なる周波数の標準電波の受信状態を示す評価値Cと比較し、小さい方の評価値Cの周波数の標準電波を受信するような制御信号CTL113を出力して標準電波信号受信系11の受信周波数を設定する。
制御回路14は、その設定された受信周波数で受信された標準電波時刻信号に基いて、時刻化が可能である場合には、発振回路13による基本クロックに基づいて内部時計1401の各種カウンタのカウント制御を行う。
【0060】
制御回路14は、受信状態が基準範囲にない場合には、制御信号CTL1を出力せずに、ドライブ信号DR1をドライブ回路15に出力して、報知手段としての発光素子16を発光させてユーザに標準電波信号がほとんど受信できない旨を報知させる。
【0061】
制御回路14は、受信された標準時刻情報に基づいて、内部時計1401の各種時刻カウンタで計時されている時刻情報と標準時刻情報とを比較し、誤差が生じている場合には、その誤差に応じて時刻カウンタを修正し、その修正に応じてモータ131に制御信号CTL2として、修正のためのパルス信号Pを入力して早送り駆動等を行い、指針による時刻表示の修正を行う。
【0062】
次に、電波修正時計のムーブメントおよび指針位置検出系の具体的な構成について、図2,3、図7〜図15に関連付けて説明する。
時計本体100は、図2,3に示すように、互いに対向して接続されて輪郭を形成する下ケース111、上ケース112、ならびに、下ケース111および上ケース112で形成される空間内において下ケース111と連結した状態で配置される中板113を有する。
【0063】
時計本体100は、互いに対向して接続されて輪郭を形成する第2ケースとしての下ケース111および第1ケースとしての上ケース112と、この下ケース111および上ケース112で形成される空間内のほぼ中央部において下ケース111と連結した状態で配置される中板113とを備えており、空間内の下ケース111、中板113、上ケース112の所定の位置に対して、第1駆動系(秒針駆動系)120、第2駆動系(時分針駆動系)130、光検出センサ140、手動修正系150等が固定あるいは軸支されている。
【0064】
第1駆動系120は、図2に示すように、略コ字状のステータ121a、このステータ121aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル121b、このステータ121aの他方の磁極間において回動自在に配置されたロータ121cにより構成された秒針用ステッピングモータ121と、ロータ121cのピニオン121dに大径歯車122aが噛合した第1伝達歯車(第1検出用歯車)としての第1の5番車122と、この第1の5番車122の小型歯車122bに噛合した第2検出用歯車(第1指針車)としての秒針車123とにより構成されている。
ここで、秒針用ステッピングモータ121は、ステータ121aが中板113に載置して固定され、ロータ121cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路14の出力制御信号CTL1に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
【0065】
第1の5番車122は、大径歯車122aの歯数が60個、小径歯車122bの歯数が15個に形成され、中板113および上ケース112に回動自在に軸支され、その大径歯車122aが秒針用ステッピングモータ121のロータ121c(ピニオン121d)と噛合して、ロータ121cの回転速度を所定速度に減速させる。この第1の5番車122には、図7に示すように、秒針車123と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α1が120°)で配置された3個の円形状をなす透孔122cが形成されている。この透孔122cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、第1の5番車122を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0066】
秒針車123は、大径歯車123aの歯数が60個に形成され、その軸部の一端が上ケース112に軸支され、中板113を下ケース111側に貫通したその他端側には秒針軸123bが圧入されており、この秒針軸123bは、後述する分針パイプ134pの内側に挿通されて、その先端に秒針が取り付けられている。この秒針車123には、図10に示すように、回転により第1の5番車122と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α2が30°)で配置された11個の円形状をなす透孔123cと、一箇所だけピッチの異なる位置決め遮光部123d(透孔123cと透孔123cとの中心角が60°)とが形成されている。そして、上記第1の5番車122の透孔122cが位置決め遮光部123dに対向した後に最初に透孔123cと対向する時に、秒針が正時を指すように構成されている。
【0067】
透孔123cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、秒針車123を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
また、これらの透孔123cの内側には、周方向に長尺で回転軸方向に突出する円弧状の付勢ばね123eが、切り欠き孔123fにより画定されている。この円弧状付勢ばね123eは、秒針車123をその回転軸方向に付勢するものである。
【0068】
ここで、位置決め遮光部123dは、周方向において切り欠き孔123fから離れた位置、すなわち、2つの切り欠き孔123fが途切れて離れた領域に形成されている。したがって、切り欠き孔123fと位置決め遮光部123dとの距離を十分確保できるため、位置決め遮光部123dの領域において検出光が切り欠き孔123fに回り込むようなことはなく、確実にこの位置決め遮光部123dで検出光を遮ることができる。すなわち、検出光の回り込みによる誤検出を生じ易い切り欠き孔123fを設けた領域から離れた位置に位置決め遮光部123dが形成されていることから、この位置決め遮光部123dを秒針車122の回転角度位置の位置決めに用いることで、確実な位置決めを行うことができる。
【0069】
秒針車123においては、図10に示すように、複数(11個)の透孔123cを設ける代わりに、図11に示すように、位置決め遮光部123dと径方向において対向する位置にある透孔123cのみを残して、その他の透孔123cをそれぞれ切り欠き孔123gと一体的に開けてもよい。これによれば、検出光の通過を許容する部分において、検出光の通過をより一層確実なものとし、また、秒針車123を形成する材料の無駄を低減することができる。
【0070】
第2駆動系130は、図2、図3、および図8に示すように、略コ字状のステータ131a、このステータ131aの一方側の脚片に巻回された駆動コイル131b、このステータ131aの他方の磁極間において回動自在に配置されたロータ131cにより構成された時分針用ステッピングモータ131とロータ131cのピニオン131dに大径歯車132aが噛合した中間歯車としての第2の5番車132と、この第2の5番車132の小径歯車132bに大径歯車133aが噛合した第2伝達歯車(第3検出用歯車)としての3番車133と、この3番車133の小径歯車133bに大径歯車134aが噛合した第4検出用歯車(第2指針車)としての分針車134と、この分針車134の小径歯車134bに大径歯車135aが噛合した中間歯車としての日の裏車135と、この日の裏車135の小径歯車135bに噛合した第5検出用歯車(第2指針車)としての時針車136とにより構成されている。
ここで、時分針用ステッピングモータ131は、ステータ131aが中板113に載置して固定され、ロータ131cが中板113と上ケース112とに軸支されており、制御回路14の出力制御信号に基づいて、その回転方向、回転角度、および回転速度が制御される。
【0071】
第2の5番車132は、大径歯車132aの歯数が60個、小径歯車132bの歯数が15個に形成され、中板113および上ケース112に軸支され、その大径歯車132aが時分針用ステッピングモータ131のロータ131c(ピニオン131d)と噛合して、ロータ131cの回転速度を所定速度に減速させる。なお、この第2の5番車132としては、前述の第1の5番車122を流用、すなわち、透孔122cが設けられたものを用いてもよい。これにより、部品の共用化が行え製品のコストを低減することができる。
【0072】
3番車133は、大径歯車133aの歯数が60個、小径歯車133bの歯数が10個に形成され、軸部の一端が上ケース112に軸支され、他端側が中板113を貫通した状態で回動自在に配設されており、第2の5番車132の回転を減速して分針車134に伝達する。また、3番車133には、図12に示すように、回転により秒針車123および第1の5番車122と重なる領域において周方向に等間隔(中心角α3が36°)で配置された10個の円形状をなす透孔133cが形成されている。この透孔133cは、光検出センサ140の検出光を通過させるだけでなく、少なくともその1つは、3番車133を組付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0073】
分針車134は、大径歯車134aの歯数が60個、小径歯車134bの歯数が14個に形成され、その中央部には小径歯車134bが一体的に形成された分針パイプ134pが、側面視にて略T字形状をなすように形成されている。そして、分針パイプ134pの一端部が中板113に回動自在に軸支され、他端側の軸部は後述する時針車136の時針パイプ136pの内部に回動自在に挿通されている。また、分針パイプ134pは、下ケース111を貫通して時計の文字盤側に突出しており、その先端には分針が取り付けられている。
【0074】
また、分針車134には、図13に示すように、回転により秒針車123,第1の5番車122,3番車133と重なる領域において周方向に長尺な3個の円弧状透孔134c,134d,134eが形成されている。これら円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとは、中心角α5で30°隔てて形成され、円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとは、中心角α6で30°隔てて形成され、また、円弧状透孔134eと円弧状透孔134cとは、中心角α7で60°隔てて形成されている。すなわち、円弧状透孔134eと円弧状透孔134cとの間に、最も幅の広い遮光部Aが形成され、円弧状透孔134cと円弧状透孔134dとの間および円弧状透孔134dと円弧状透孔134eとの間に、上記遮光部Aよりも幅狭の遮光部Bが形成されている。
【0075】
また、円弧状透孔134cは、一端側の円形部134c1と、他端側から伸びる幅広円弧部134c2と、両者を連結する幅狭円弧部134c3とにより形成されている。この幅狭円弧部134c3により画定される円形部134c1は、検出光を通過させるだけでなく、分針車134を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0076】
時針車136は、大型歯車136aの歯数が40個に形成され、その中央部に円筒状の時針パイプ136pが一体的に取り付けられており、この時針パイプ136pの内部に前述の分針パイプ134pが挿通されている。そして、時針パイプ136pは、下ケース111に形成された軸受け孔111aに挿通されて回動自在に軸支されており、また、その先端側は下ケース111を貫通して時計の文字盤側に突出しており、その先端には時針が取り付けられている。
【0077】
また、時針車136には、図14に示すように、回転により秒針車123,第1の5番車122,3番車133,分針車134と重なる領域において周方向に長尺な3個の円弧状透孔136c,136d,136eが形成されている。これら円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとは、中心角α8で45°隔てて形成され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとは、中心角α9で60°隔てて形成され、また、円弧状透孔136eと円弧状透孔136cとは、中心角α10で30°隔てて形成されており、更に、円弧状透孔136c,136d,136eの長さは、中心角β1+β2,β3,β4がそれぞれ75°,60°,90°となるように設定されている。すなわち、円弧状透孔136eと円弧状透孔136cとの間に、最も幅の狭い遮光部Cが形成され、円弧状透孔136cと円弧状透孔136dとの間に、遮光部Cよりも幅の広い遮光部Dが形成され、円弧状透孔136dと円弧状透孔136eとの間に、遮光部Dよりも幅の広い遮光部Eが形成されている。
【0078】
また、円弧状透孔136cは、一端側から中心角β1で7.5°のところに位置する円形部136c1と、他端側から伸びる幅広円弧部136c2と、両者を連結すると共に円形部136c1の両側に位置する幅狭円弧部136c3とにより形成されている。この幅狭円弧部136c3により画定される円形部136c1は、検出光を通過させるだけでなく、時針車136を組み付ける際の位置決め孔(度決め孔)として用いられるものである。
【0079】
日の裏車135は、大径歯車135aの歯数が42個、小径歯車135bの歯数が10個に形成され、下ケース111に形成された突部111bに対して回動自在に軸支されており、大径歯車135aが分針パイプ134pに形成された小径歯車134bに噛合し、また、小径歯車135bが時針車136(136a)に噛合して、分針車134の回転を減速して時針車136に伝達する。
【0080】
光検出センサ140は、図2に示すように、上ケース112の壁面に固定された回路基板141に取付けられた発光ダイオードからなる発光素子142と、この発光素子142に対向するように、下ケース111の壁面に固定された回路基板143に取付けられたフォトトランジスタからなる受光素子144とにより形成されている。
そして、発光素子142のアノードは一端がpnpトランジスタQ2のコレクタに接続されたドライブ回路18における抵抗素子R4の他端に接続され、カソードは、接地されると共に、受光素子144のエミッタに接続されている。
受光素子144のコレクタは、制御回路14に接続されている。この制御回路との接続ラインは、検出信号DT1の制御回路14への出力ラインとなっており、この出力ラインは、抵抗素子R5を介して電源電圧Vccの供給ラインに接続されている。
ドライブ回路18のトランジスタQ2のエミッタは電源電圧Vccの供給ラインに接続され、ベースは抵抗素子R3を介してドライブ信号DR2の出力ラインに接続されている。
すなわち、発光素子142は、制御回路14からロウレベルのドライブ信号DR2が出力されたとき発光するようにドライブ回路18に接続されている。
【0081】
また、図3に示すように、平面視にて第1の5番車122、秒針車123、3番車133、分針車134、時針車136の全てが同時に重なる位置に配置されている。そして、第1の5番車122の透孔122c、3番車133の透孔133c、秒針車123の透孔123c、分針車134の透孔134c(134d、134e)、時針車136の透孔136c(136d、136e)が重なり合った時に、発光素子142から発せられた検出光が受光素子144により受光されて、秒針、分針、時針が正時等の位置を指していることを出力するようになっている。
【0082】
更に、発光素子142は、上ケース112の外側に開口するように形成された第1配置部としての取付け凹部112c内に配置されており、この取付け凹部112cの底面には、所定径の円形貫通孔112dが開けられている。この円形貫通孔112dは、発光素子142から発せられる検出光が末広がり状に広がる性質があるため、その広がった部分の光を遮断して収束された光のみを通過させて誤検出を防止できるようにするものである。
同様に、受光素子144は、下ケース111の外側に開口するように形成された第2配置部としての取付け凹部111c内に配置されており、この取付け凹部111cの底面には、所定径の円形貫通孔111dが開けられている。この円形貫通孔111dは、発光素子142から発せられ、上記透孔を通過してきた光のみをできるだけ通過させて誤検出を防止できるようにするものである。
【0083】
第1の5番車122、3番車133、秒針車123、分針車134、時針車136を取付ける場合は、所定の位置決めピンが、下ケース111の円形貫通孔111d、位置決めとして用いられるそれぞれの透孔、および上ケース112の円形貫通孔112dを貫くように、順次に組付ける。そして、上ケース112および下ケース111を接合して一体化した後、位置決めピンを引き抜いて、貫通孔112dが位置する取付け凹部112cに発光素子142を取付け、また、貫通孔111dが位置する取付け凹部112cに受光素子144を取付ける。
【0084】
これにより、貫通孔112dおよび111dは完全に塞がれ、上ケース112および下ケース111により画定される内部空間に外部の光が侵入するのを防止できる。したがって、外部の光が侵入することによる誤検出を防止できると共に、組付け時の位置決め孔と光検出用の透孔とを兼用していることから、これらの孔を別々に設ける場合にくらべて装置の集約化、小型化を行うことができる。
【0085】
手動修正系150は、図2および図3に示すように、上述の分針車134の小径歯車134bおよび時針車136の大径歯車136aに噛合する日の裏車135と、この日の裏車135の大径歯車135aに噛合する歯車151aを有する手動修正軸151とにより構成されている。この手動修正軸151は、上ケース112の外側に位置付けられて利用者が直接指を触れることのできる頭部151bと、この頭部151bから伸びて上ケース112に形成された開口112eを貫挿し下ケース111に形成された突部111eに対して軸支された柱状部151cとからなり、この柱状部151cの下方領域に歯車151aが形成されている。
【0086】
手動修正軸151は、分針車134と同位相で回転するように構成されており、上述の第2駆動系130により分針車134が駆動されているときには日の裏車135を介して分針車134と同位相で回転すると共に、第2駆動系130の非作動時には、頭部151bを指で回転させることにより、指針位置を手動修正できるようになっている。
【0087】
上記のように、秒針車123の秒針軸123bが分針車134の分針パイプ134pに挿通され、分針車134の分針パイプ134pが時針車136の時針パイプ136pに挿通されていることから、秒針車123と、分針車134と、時針車136とは、それぞれの回転中心軸が共通しており、また、時刻表示の際に、秒針が60秒間に1回転、分針が60分間に1回転、時針が12時間に1回転するように駆動される。
【0088】
分針車134の分針パイプ134pの先端部および時針車136の時針パイプ136pの先端部には、図15に示すように、径方向に所定幅をなして伸びる位置決めのための第1指標としての溝134gおよび第2指標としての溝136gが形成されている。そして、これらの溝134gおよび溝136gが、一直線に並んだとき所定の時刻例えば12時00分を指すように設定されている。
【0089】
このような位置決め指標を設けたことにより、分針車134および時針車136を下ケース111および上ケース112により囲繞して覆ってしまった後においても、溝134gおよび136gが一直線に並んでいれば予め設定された概略の時刻を指していることが分かるため、その状態を基に分針および時針を容易に取り付けることができ、その他の位置合わせおよび位置確認工程が不要になり、製造ラインおよび検査ラインでの製造時間および検査時間を短縮することができる。なお、位置決め指標としては、上記の溝に限るものではなく、ポッチ等のマークでもよい。
【0090】
図16は、図1に示した電波修正時計の動作を説明するためのフローチャートである。電波修正時計1の動作を図16を参照しながら、制御回路14の受信周波数の評価を行う動作を中心に説明する。
【0091】
ステップST1において、制御回路14では、例えば初期設定として、周波数40kHzの標準電波を受信させる制御信号CTL113を切換部113に出力して40kHz受信回路111を活性化させて信号S111を受信する。
【0092】
ステップST2において、制御回路14では、周波数選択および秒同期を含め、受信開始より3分以上経過したか否かが判別され、3分以上経過したと判別された場合には、受信周波数を確定せず(ST3)、一時受信周波数を40kHzに設定し(ST4)、受信周波数の選択に係る処理を終了する。
【0093】
一方、ステップST2において、制御回路14では、長波受信回路110からの出力の安定待ちを行い、詳細には受信開始から5秒間経過した場合には(ST5)、標準電波を8秒間受信してサンプリングを行う(ST6)。
ステップST7において、制御回路14では1秒毎のエッジed(両エッジ)を計測し、エッジedのない秒を計測し(ST8)、図6に示したように、上記計数に基づいて評価値Aを生成する(ST9)。
【0094】
ステップST10において、制御回路14では、サンプリングタイミング毎のレベルの計測が行われ、図6に示したように”L”レベルの安定度SLを評価し(ST11)、”H”レベルの安定度SHを評価し(ST12)、上記判定結果より評価値Bを算出する(ST13)。
ステップST14において、制御回路14では、以前の評価値Aをメモリ1402に保存し、最新の評価値Cを算出する(ST15)。
【0095】
ステップST16において、制御回路14では、最初の受信であるか否かが判別される。最初の受信であると判別された場合には、評価値が2以下か否かが判別され(ST17)、今回の周波数を受信用の周波数に設定し(ST18)、秒同期処理へ進む(ST19)。
【0096】
一方、ステップST17の判別において、評価値Cが2以上、つまり2よりも大きい場合には、標準電波の受信周波数を切換える。例えば、40kHzから60kHzに受信周波数を切換える制御信号CTL113を標準電波信号受信系11に出力して受信周波数を切換え(ST20)、ステップST2の処理に戻り、切換えられた周波数で同様な処理を行う。
【0097】
一方、ステップST16の判別において、最初の受信ではないと判別された場合には、今回の評価値Cと前回の評価値Cとが比較され(ST21)、比較の結果、異なる場合には、今回の評価値Cの方が前回の評価値Cよりも大きいか否かが判別され(ST22)、今回の評価値Cが大きいと判別された場合には、ステップST18の処理に進む。
【0098】
一方、ステップST22の判別において、今回の評価値Cの方が前回の評価値Cよりも小さいと判別された場合には、前回の周波数に確定され(ST23)、ステップST19の秒同期処理に進む。
一方、ステップST21の判別において、今回の評価値Cと前回の評価値Cが一致する場合には、評価値が15であるか否かが判別され(ST24)、評価値が15であると判別された場合には、受信状態が良くないと判別し、ステップST20の処理に移行する。
【0099】
一方、ステップST24の判別において、評価値が15ではないと判別された場合には、受信状態が良くないと判別し、ステップST18の処理に移行する。
【0100】
制御回路14は、受信周波数が確定すると確定フラグをセットし、受信周波数の確定後、24時間正常に受信できない場合には、確定フラグをクリアして再度、受信周波数の上述した選択処理を行う。
【0101】
制御回路14では、確定した受信周波数の標準電波信号に基づいて、例えば図6(a)に示したように、例えば、111111000000となるパターンを検出し、その1から0への立下りエッジed1の時が、標準電波信号のゼロ点として、内部時計1401の秒同期処理を行う。
その後、制御回路14は、分同期処理、時刻コード解析処理等を行い、標準時刻に応じて制御信号CTL1,CTL2をステッピングモータ121,131に出力し、早送り動作を行い、指針を標準時刻に設定する。
【0102】
図17は、図1に示した電波修正時計の指針位置検出処理の動作を示すフローチャートである。図17を参照しながら指針位置検出処理を説明する。
制御回路14から時分用パルス信号出力パターンがセットされ(ST101)、ドライブ信号DR2がドライブ回路18にロウレベルで出力される。これにより、トランジスタQ2がオンし、発光素子142、すなわち発光ダイオードから検出光が発せられる。
【0103】
続いて、制御回路14から制御信号CTL1が出力されて秒針用ステッピングモータ121がパルス駆動され(ST102)、受光素子144すなわちフォトトランジスタがオンし、検出信号DT1がハイレベル(電源電圧Vccレベル)からロウレベルに切り換わったか否かの判別が行われる(ST103)。
【0104】
ここで、フォトトランジスタからの検出信号DT1がハイレベルのままに保持されている場合には、ステップ駆動を行うためにパルス数を加算する度に、フォトトランジスタからの検出信号DT1がハイレベル(電源電圧Vccレベル)からロウレベルに切り換わったか否かの判別が行われる(ST104〜ST106)。
そして、パルス数が9に達してもフォトトランジスタからの検出信号DT1出力がハイレベル(電源電圧Vccレベル)からロウレベルに切り換わらない場合には、時分針用ステッピングモータ131が1ステップ(パルス)駆動され(ST107)、その後再び秒針用ステッピングモータ121がステップ駆動され(ST102)て、秒針車123が回転駆動される。
【0105】
一方、ステップST103において、フォトトランジスタによる検出信号DT1がハイレベルからロウレベルに切り換わったと判別されると、秒針車123が早送りされ(ST108)、制御回路14に予め記憶された出力パターンとの比較が行われる(ST109)。
比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合しない場合は、ステップST108に戻り、再び秒針車123が早送りされる。
【0106】
一方、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合した場合には、その時点(5ステップ目でもフォトトランジスタにより検出信号DT1のレベルがロウレベルに切り換わらない場合において次にフォトトランジスタの出力がロウレベルに切り換わった時点)で、制御信号CTL1の出力が停止されて、秒針車123の回路駆動が停止される。そして、秒針車123が帰零位置で停止する(ST110)。このとき、秒針は所定時刻例えば正時(0秒)の位置に修正され、秒針の原点検索処理が終了する。
【0107】
続いて、制御回路14から制御信号CTL2が出力されて時分針用ステッピングモータ131のみが所定の出力周波数でパルス駆動されて分針車134が早送りされる(ST111)。
【0108】
そして、フォトトランジスタからの出力パターンと制御回路14に予め記憶された出力パターンとの比較が行われる(ST112)。
比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合しない場合は、ステップST111の処理に戻り、再び分針車134が早送りされる。
【0109】
一方、ステップST112の比較の結果、得られた出力パターンと記憶された出力パターンとが適合した場合は、その時点で、制御信号CTL2の出力が停止されて、時分針用ステッピングモータ131が停止されて、分針車134および時針車136の駆動が停止される(ST113)。
【0110】
ここで、出力パターンと予め記憶された出力パターンとの比較による時分針車の位置検出処理は、3種類のパターンのいずれかに合わせることにより行われる。
【0111】
図18は、図1に示した電波修正時計の検出光の出力パターンを説明するための図である。
すなわち、分針車134によるフォトトランジスタの出力パターンは、図18(a)に示すように、遮光部が作用するオフの幅として、2つの幅狭のB部と1つの幅広のA部とが交互に現れるようなパターンとなり、また、時針車136によるフォトトランジスタの出力パターンは、図18(b)に示すように、遮光部が作用するオフの幅が3種類のD部、E部、C部が所定間隔をおいて交互に現れるようなパターンとなり、両者を合成した出力パターンは、図18(c)に示すように、D部,B部およびA部が組み合わされたパターンと、E部,B部およびA部が組み合わされたパターンと、C部,B部およびA部が組み合わされたパターンの3種類が所定の間隔をおいて現れるパターンとなる。
なお、図18に示すパターンのうちオンとなるパターンの部分は、実際には3番車133の遮光部によりオフとなる部分があるので、歯抜け状のパターンとなっている。
【0112】
また、例えば分針車134および時針車136の基準位置として、図18に示すように、0時00分、4時00分、および8時00分の位置に設定されている。
【0113】
D部,B部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認されたときを例えば4時00分、E部,B部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認されたときをたとえば8時00分、C部,B部およびA部の組み合わせからなるパターンが確認されたときを、たとえば12時00分として予め設定しておけば、これらのパターンのいずれかを検出したときに、時分針用ステッピングモータ131を停止させることで、分針車134および時針車136すなわち分針および時針を所定の時刻に時刻修正することができる。
【0114】
そして、時分針用ステッピングモータ131を停止させた後、制御回路14によるドライブ信号DR2がハイレベルに切り換えられる。
これにより、ドライブ回路18のトランジスタQ2がオフし、発光ダイオードの発光が停止され(ST114)、時刻修正動作を終了する。
【0115】
また、剣付けモードの際に、時分針車の原点検索処理が短くなるような出荷位置TS、本実施形態では10時30分に設定する場合を図18を参照しながら説明する。
例えばユーザが外部電池を投入すると、制御回路14は、位相合わせ処理、秒針原点検索処理、分針原点検索処理、および時刻合わせ処理を行う。出荷位置TSとして10時30分に設定した場合、図18に示したように、出荷位置TSから秒針車および時分針車を駆動させて検出光を貫通させた後、、時分針を止めて秒針原点検索を行う。その後時分針車を回転させて、光センサ部140でC部を検出することで、略12時の位置あることを検出し、B部およびA部を検出した時点で停止させることにより、時分針が所定の基準位置12時00分に設定される。
【0116】
例えば、この10時30分の位置は、時分針車を基準位置に設定する際に原点検索処理を行う際に、参照される必要最小限必要なオンオフパターンを検出する位置である。この位置に出荷時の指針を設定することにより、原点検索処理の時間が最も短い。
【0117】
図19は、図1に示した電波修正時計の動作を示すフローチャートである。
工場内に設置した40kHz発信装置でエージングや機能検査を行い、正確な時刻は60kHz発信装置で送信する。この順番は、通常受信時の周波数選択が40kHzから行い、剣付けモード時には60kHzから行い周波数選択にかかる時間を削減している。
【0118】
剣付けモード時の動作について説明する。
ステップST201において、制御回路14は、モータに初期化パルスを出力し、運針方向の初期化を行い、通常の運針を禁止する(ST202)。
ステップST203において、制御回路14では、標準電波信号受信系11に電源を供給して、標準電波の受信を開始させる。
ステップST204において、制御回路14では、駆動信号CTL1およびCTL2を出力し、光センサ140により検出される光パターンに基づいて、秒針車および時分針車の原点検索を開始する。
【0119】
ステップST205において、制御回路14では、秒針車および時分針車の原点検索が完了すると、駆動信号CTL1およびCT2を駆動して、0時0分0秒の駆動位置への指針の移動を開始する(ST206)。
ステップST207において、制御回路14では、指針が0時0分0秒に移動が完了したと判別した場合には、時刻修正スイッチがオン状態であるか否かが判別される(ST208)。
【0120】
ステップST208において、制御回路14では、時刻修正時計がオン状態ではないと、判別した場合には、押し込み時間をクリアし(ST209)、2秒未満(クリア前)か否かが判別され(ST210)、2秒未満でないと判別された場合にはステップST208の処理に戻る。
一方、ステップST210の判別において、2秒未満であると判別されると次の原点へ検索が開始され(ST211)、検索が完了した場合には、ステップST208の処理に戻る。
【0121】
一方、ステップST208の判別において、時刻修正スイッチがオン状態の場合には、時刻修正スイッチのオン状態からオフ状態への切換エッジの検出を行い(ST213)、時刻修正スイッチの押し込み時間が計測され(ST214)、ステップST208の処理に戻る。
【0122】
一方、ステップST213の判別において、時刻修正スイッチのオフ状態からオン状態への切換エッジが検出されない場合には、2秒以上経過したか否かが判別され(ST215)、2秒以上経過していないと判別された場合には、ステップST208の処理に戻る。
【0123】
一方、ステップST215の判別において、2秒以上経過したと判別した場合には、受信完了か否かが判別され(ST216)、受信完了していない場合にはステップST208の処理に戻る。
【0124】
一方、ステップST216の判別において、受信が完了したと判別された場合には、出荷針位置移動処理に移行する。
出荷針位置移動処理を説明する。
ステップST217において、制御回路14では、初期設定として受信周波数を40kHzとする場合には、駆動信号CTL1を秒針用モータに出力して秒針を20秒の位置へ移動させ(ST218)、ステップST220の処理に進む。初期設定として受信周波数を60kHzとする場合には、駆動信号CTL1を秒針用モータに出力して、秒針を30秒へ移動させ(ST219)、ステップST220の処理に進む。
【0125】
ステップST220において、制御回路14では、駆動信号CTL2を出力して、時分針を10時30に移動させる。
この10時30分の位置は、出荷後に例えばユーザが電池を印加した場合には、原点検索時間が短い位置である。原点検索処理は、光検出センサ部140により検出される、光パターンに基づいて行うため、原点検索を行うのに必要最小限の所定のパターンが得られる位置に時分針をセットする。
【0126】
ステップST221において、制御回路14では、時刻修正スイッチがオン状態か否かが判別され、オン状態でないと判別され、時分針の移動が完了した場合(ST222)には、一連の剣付けモードの処理を終了し、待機モードに移行する。
【0127】
一方、ステップST221の判別において、時刻修正スイッチがオン状態でないと判別された場合には、更に2秒(計4秒)経過したか否かが判別され(ST223)、経過していない場合には、ステップST221の処理に戻る。
【0128】
一方、ステップST222の処理において、更に2秒経過したと判別された場合には、制御回路14では、内部時計1401で計時されている時刻に基づいて、駆動信号CTL1およびCTL2を出力し、時分秒針を現時刻へ移動を開始する。この際、制御回路14は、2秒運針を許可する(ST225)。
【0129】
ステップST226において、制御回路14では、時刻修正スイッチがオン状態で、スイッチのオフ状態からオン状態への切換エッジ検出された場合には(ST227)、2秒運針を禁止し(ST228)、ステップST217の処理に進む。
一方ステップST226の判別において時刻修正スイッチがオン状態が検出されない場合、およびステップST227の処理において、エッジが検出されない場合には、ステップST226の処理に戻る。
【0130】
以上説明したように、剣付けモード時に時刻修正を行い所定の位置に指針を停止させるので、その停止している針位置から出荷時に時刻修正が行われたことが確認できる。また、原点検索に要する時間を最短とすることができる。
【0131】
図20は、図1に示した電波修正時計の動作を説明するためのフローチャートである。図20を参照しながら、電波修正時計1の動作、例えば外部電池が印加された場合の動作を説明する。
【0132】
ステップST301において、内部電池202により、内部時計1401で計時されている時刻情報が保持されている。
この内部時計1401の時刻情報は、例えば電波修正時計1の製品出荷前に予め設定する。また、指針の位置が原点検索処理の検索時間が短い位置に設定されている。
【0133】
ステップST302において、制御回路14では、外部電池が検出されたか否かが判別される。詳細には、制御回路14では電源部200から外部電源が印加されたことを示す信号S22が出力されると、内部電池202を未接続状態にさせる制御信号S22を電源部200に出力して電源部200に内部電池202を未接続状態にさせる(ST303)。
【0134】
ステップST304において、制御回路14では、駆動信号CTL1およびCTL2を出力し、秒針駆動系120および時分針駆動系130を駆動し、それぞれに設けられた遮光部および透光部による光のパターンに基づいて、上述したように指針車の原点検索処理が行われる。
【0135】
ステップST305において、制御回路14では、その内部電池202により保持されている内部時計1401の時刻情報に基づいて、駆動信号CTL1およびCTL2を出力し、指針による時刻表示を行う。
【0136】
ステップST306において、制御回路14は、標準電波受信系11に標準電波信号を受信させ(ST306)、受信された標準電波信号に基づいて、内部時計1401で計時される時刻情報を修正し、修正の結果に基づいて駆動信号CTL1およびCTL2を駆動して、指針による時刻表示を修正する(ST307)。
【0137】
以上説明したように、外部電池201の投入を検出する電源部200と、内部電池202により計時時刻が保持される内部時計1401と、複数の基準位置を有し、透光部および遮光部を含む秒針車、分針車、および時針車を駆動する秒針駆動系120および時分針駆動系130と、指針車の透光部および遮光部に基づいて、指針車の基準位置および指針位置に応じた前記検出信号を検出する光センサ部140と、電源部200が外部電池201の投入を検出した場合には、秒針駆動系120および時分針130を駆動して、光センサ部140の検出信号に基づいて位相合せの後、秒針原点検索、時分針原点検索を行った後、内部時計1401の計時時刻に基づいて指針車の指針位置を設定して指針による時刻表示を行い、外部電池201の投入前には、指針車の指針位置を複数の基準位置の間に設定する制御回路140とを設けたので、初期時に、短時間で正確な時刻表示を行うことができる。
【0138】
また、指針位置により出荷時に時刻設定がされたことが確認でき、外部電池201が投入された場合には、原点検索に要する時間を最短とすることができる。
【0139】
なお、本発明は本実施形態に限られるものではなく、任意好適な種々の変更が可能である。
本実施形態では、剣付けモード時に10時30分に指針位置を設定したが、この形態に限られるものではない。
例えば本実施形態では指針車に形成された、透光部および遮光部とが回転することにより生成される、光のオン/オフパターンを検出したが、指針車に設けられた透光部および遮光部を異なった設置位置に設け、原点検索のために必要最小限のオン/オフパターンを検出できるような位置に指針を停止することで、より短時間に原点位置を検出し、内部時計の計時時刻に応じた時刻に、より短時間で設定することができる。
【0140】
また、本実施形態では、10時30分に出荷時の指針位置を設定したが、この形態に限られるものではない。例えば、出荷時の指針位置が、8時00分から10時30分までの間であれば、外部電源投入時に、C部、B部、A部を検出することで、0時00分の基準位置を短時間に検出することができる。この際、出荷時の指針位置を、例えばC部、B部、A部を検出することができる最小の位置に設定することが好ましい。
【0141】
また、本実施形態では基準位置として0時00分に設定したが、この形態に限られるものではない。例えば4時00分や8時00分でもよい。例えば、4時00分に設定する場合には、2時10頃に出荷時の指針位置を設定することで、D部、B部、A部を短時間で検出することができる。また、8時00分に設定する場合には、5時40分頃に出荷時の指針位置を設定することで、E部、B部、A部を短時間で検出することができる。
【0142】
【発明の効果】
本発明によれば、初期時に、短時間で正確な時刻表示を行うことができる電波修正時計を提供することにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電波修正時計の一実施形態の電気的な機能ブロック図である。
【図2】図1に示した電波修正時計の構成図である。
【図3】図2に示した電波修正時計の断面の拡大図である。
【図4】本発明に係る制御回路における電波受信状態を説明するための図である。
【図5】標準時刻電波信号の時刻コードの一例を示している。(a)は毎時15,45分以外のフォーマット、(b)は毎時15分,45分のフォーマットを示す。
【図6】図1に示した電波修正時計の受信状態に応じた評価値の生成処理を説明するための図である。
【図7】電波修正時計の一部である秒針を駆動する第1駆動系を示す平面図である。
【図8】電波修正時計の一部である分針および時針を駆動する第2駆動系を示す平面図である。
【図9】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす第1の5番車を示す平面図である。
【図10】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針車を示す平面図である。
【図11】秒針を駆動する第1駆動系の一部をなす秒針車の他の例を示す平面図である。
【図12】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部をなす3番車を示す平面図である。
【図13】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部をなす分針車を示す平面図である。
【図14】分針および時針を駆動する第2駆動系の一部をなす時針車を示す平面図である。
【図15】分針パイプおよび時針パイプの先端部を示す端面図である。
【図16】図1に示した電波修正時計の動作を説明するためのフローチャートである。
【図17】修正動作において、分針車、時針車、および両者の合成による検出出力パターンを示す図である。
【図18】図1に示した電波修正時計の検出光の出力パターンを説明するための図である。
【図19】図1に示した電波修正時計の動作を示すフローチャートである。
【図20】図1に示した電波修正時計の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…電波修正時計、11…標準電波受信系、11a…受信アンテナ、110…長波受信回路、111…40kHz受信回路、112…60kHz受信回路、12…スイッチ、13…発振回路、14…制御回路、15…ドライブ回路、16…発光素子、17…バッファ回路、100…時計本体、111…下ケース、112…上ケース、113…中板、120…第1駆動系(秒針駆動系)、121…秒針用ステッピングモータ(第一駆動源)、122…第1の5番車(第一伝達歯車、第一検出用歯車)、122c…透孔、123…秒針車(第2検出用歯車、第一指針車)、123c…透孔、123d…位置決め遮光部、123e…付勢ばね、123f…切り欠き孔、123g…切り欠き孔、130…第2駆動系(時分針駆動系)、131…時分針用ステッピングモータ(第2駆動源)、132…第2の5番車、133c…透孔、134…分針車(第4検出用歯車、第2指針車)、134c…円弧状透孔、134d…円弧状透孔、134e…円弧状透孔、134g…溝(第1指標)、134p…分針パイプ、135…日の裏車、136…時針車(第5検出用歯車、第2指針車)、136c…円弧状透孔、136d…円弧状透孔、136e…円弧状透孔、136g…溝(第2指標)、136p…時針パイプ、140…光検出センサ、142…発光素子、143…回路基板、144…受光素子、150…手動修正系、151…手動修正軸、151b…頭部、200…電源部、201…外部電池、202…内部電池、1401…内部時計、1402…メモリ。

Claims (1)

  1. 内部時計の計時時刻を保持し、受信した標準時刻電波信号に基づいて前記計時時刻を修正して指針による時刻表示の修正を行う電波修正時計であって、
    外部電源の投入を検出する外部電源検出手段と、
    複数の基準位置が所定間隔に設けられた指針車を駆動する指針駆動系と、
    前記指針車の前記基準位置および指針位置に応じた検出信号を検出する基準位置検出手段と、
    出荷前の剣付けモードに移行する信号を出力する設定信号出力手段を有し、前記信号により移行した前記剣付けモードでは、内部時計の計時時刻を設定して指針位置を検出する原点検索処理を行うために必要最小限のオン / オフパターンが検出可能な位置に前記指針を設定するとともに、前記指針位置を、基準位置と、所定方向とは逆方向の他の基準位置の間に設定し、出荷時に外部電源が外されると内部電池により現時刻情報が保持され、前記外部電源検出手段が外部電源の投入を検出した場合に、前記指針駆動系を前記所定方向に駆動して、前記基準位置検出手段によって検出された前記検出信号に基づいて前記原点検索処理を行った後前記指針車を前記基準位置に設定し、受信した標準時刻電波信号に基づいて修正された前記内部時計の計時時刻に基づいて前記指針による時刻表示を修正する制御手段と
    を有する電波修正時計
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