JP4375774B2 - グリル付きこんろ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚等の被調理物をグリル庫内で加熱調理するグリル付きこんろに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からグリルには、グリルバーナの燃焼ガスをグリル庫内にこもらせて被調理物を全面より加熱調理する、いわゆる、こもり焼きのできるものが知られている。こうしたグリルは、少ないガス消費量で加熱調理でき、省エネタイプのグリルとして高く評価されている。また、被調理物の焼き脂を受ける受皿への輻射加熱を抑えることにより、受皿に水を張らない水無しグリルとして適正に使用でき、被調理物をこんがりと焼くことができる。
【0003】
図7は、この水無しグリル150の側面図を示している。
グリル150は、被調理物Fを載せる焼網61と、焼網61を載せたまま手前にスライドして引き出す受皿62と、燃料ガスを燃焼させて被調理物Fを加熱する全1次空気式のグリルバーナ63と、これらを収めるグリル庫160と、グリル庫160の背部に設けられグリルバーナ63の燃焼により発生した燃焼ガスを器体外に導く排気室71とから構成され、排気室71の上端には、排気口70が開口される。
【0004】
グリル庫160と排気室71とを仕切る仕切壁72には、連通口73が開口され、その開口部上端が焼網61における被調理物Fの載置面より少し低い位置となるように形成される。また、グリル庫160の底面には、排気室71底部と連通して冷却通路64が設けられ、その前部には外部空気が冷却通路64に進入できる空気導入口65が開口される。
【0005】
このグリル150に点火操作が行われると、グリルバーナ63から噴出される燃料ガスに着火して燃焼が開始される。
発生した燃焼ガスは、グリル庫160上方にこもり、被調理物Fを燃焼熱によって包み隅々まで加熱して良好に調理し、その後、連通口73へあふれて排気室71に流入し、ドラフト力により排気室71内を上昇して排気口70から器体外へ流出する。これに伴って外部空気が、空気導入口65から流入し、冷却通路64に吸引されて受皿62を冷却して受皿62の過熱を防止するため、水無しグリルとして適正に使用できる。
【0006】
このようなグリル150において、グリル庫160内の被調理物Fの焼け具合を確認したい場合には、グリル庫160前面に設けられた開閉扉57に備えられるガラス製の覗き窓57aを通してグリル庫160内を観察している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、グリル庫内の前方は、ある程度の採光が覗き窓57aを通して得られ明るいが、後方は、排気口70からのわずかな採光しか得られないために暗くなっており、被調理物Fの焼け具合を確認しにくかった。特に、上述のようなこもり焼きを行うグリル150では、仕切壁72によって排気口70からの採光が遮られてしまうため、グリル庫160後方はさらに暗くなっていた。
【0008】
別の焼け具合を確認し易くする方法として照明部材を設ける方法があり、例えば、特開平11−155740においては、グリル庫内のグリルバーナの燃焼炎にあぶられる位置にセラミック棒からなる照明部材を設けてこの照明部材を赤熱させることにより、調理中ずっとグリル庫内を照明するグリルが知られている。
しかしながら、バーナの燃焼中でないと効果がない上に、燃焼中はずっと照明部材を赤熱させ続けるため、照明部材の耐久性が悪かった。
また、このようなこもり焼きを行うグリルでは、点火初期においては、排気室内で発生する上向きのドラフト力が弱いため、燃焼排気の抜けが悪く、酸欠による点火や火移り性能の低下が懸念されている。
本発明のグリル付きこんろは上記課題を解決し、グリル庫内を明るくして被調理物の焼き具合を良好に確認し、かつ、点火初期における燃焼排気の抜けを良くすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の請求項1記載のグリル付きこんろは、
被調理物を収納して加熱調理するためのグリル庫と、該グリル庫内の様子をみるための覗き窓と、点火操作手段を操作して点火し燃焼するグリルバーナと、上方に開口し燃焼排気を器体外に排出するための排気口と、該グリル庫から該排気口への燃焼排気通路と
を備えたグリル付きこんろにおいて、
上記排気口に臨む上記グリル庫の後上部に採光用開口を設けて、上記排気口と、採光用開口を介して、器体の外部とグリル庫の内部とを直線的に連通する採光用経路を形成するとともに
上記採光用開口を閉鎖することができる開閉可能な閉鎖手段と、該閉鎖手段を開閉操作する開閉操作手段と
を設けたことを要旨とする。
【0010】
また、本発明の請求項2記載のグリル付きこんろは、上記請求項1記載のグリル付きこんろにおいて、
上記グリル庫に併設された排気室と、該グリル庫と該排気室とを連通する連通口とを備え、
上記グリルバーナの燃焼ガスが上記グリル庫内に充満した後、上記連通口からあふれて上記排気室に至り上記排気口から器体外に排出される上記燃焼排気通路を形成することで、燃焼ガスの対流によって上記被調理物を加熱調理することを要旨とする。
【0011】
また、本発明の請求項3記載のグリル付きこんろは、上記請求項1又は請求項2記載のグリル付きこんろにおいて、
上記点火操作手段の点火操作に連動して上記閉鎖手段を開成する連動手段を備えたことを要旨とする。
【0012】
また、本発明の請求項4記載のグリル付きこんろは、上記請求項1の〜3いずれか1項に記載のグリル付きこんろにおいて
上記閉鎖手段は、通常は付勢により閉成され、開操作により開成されることを要旨とする。
【0013】
上記構成を有する本発明の請求項1記載のグリル付きこんろによれば、開閉操作手段を操作して閉鎖手段を開成すると、採光用開口が開いて、グリル庫内に排気口からの採光を取り入れることができ、グリル庫内が明るくなるので、覗き窓を通して被調理物の焼き具合を良好に確認できる。
確認後、開閉操作手段により閉鎖手段を閉成すると、採光用開口が閉じられ、グリル庫内の燃焼ガスが採光用開口から無駄に漏れ出すことを防ぐ。
【0014】
また、本発明の請求項2記載のグリル付きこんろによれば、燃焼ガスがグリル庫内に充満して、その対流によって被調理物を加熱しているために省エネルギーとなるが、グリル庫内への排気口からの採光が仕切壁によって遮られてしまい暗いため、採光用開口を介して得られる採光がより有効なものとなる。また、閉鎖手段が閉成すると、グリル庫内に充満させている燃焼ガスが連通口以外から漏れ出すことを防ぐ。
【0015】
また、本発明の請求項3記載のグリル付きこんろによれば、点火操作手段でバーナに点火すると、それにあわせて連動手段が閉鎖手段を開成し、グリル庫内が明るくなる。しかも、この時、グリル庫内の燃焼排気が採光用開口を通って排気口から器体外部へ排出されるので、正規の排気連通口を通して排気する場合に比べて点火初期の排気の抜けが良くなり、確実に点火後、火移りする。
【0016】
また、本発明の請求項4記載のグリル付きこんろによれば、閉鎖手段が閉方向に付勢されているため、通常は、採光用開口からグリル庫内の燃焼ガスが漏れることを防ぐ。また、閉鎖手段が開成されると、グリル庫内が明るくなり、被調理物の焼け具合などを確認しやすくなる。開閉操作手段を操作したり、点火操作を終了して、閉鎖手段の開操作を止めると、わざわざ閉操作をしなくても自動的に閉鎖手段が閉まり、必要時以外は採光用開口から燃焼ガスが漏れ出すことを防ぐ。
【0017】
【発明の実施の形態】
以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明のグリル付きこんろの好適な一実施形態について図1〜図6を用いて説明する。
【0018】
図6は、グリル付きテーブルこんろの外観図を示している。
テーブルこんろは、トッププレート53に2組のこんろバーナ54a,54bが設けられ、それらの周囲に設けられた五徳55a,55b上に図示しない調理鍋を載せ、テーブルこんろの前面に設けられる操作ボタン52a,52bを押すことによりそれぞれのこんろバーナ54a,54bが点火され、調理鍋が加熱されるものである。
こんろバーナ54a,54b間の器体の中心部には、魚等の被調理物を焼くためのグリル50が設けられ、操作ボタン52cを押して点火し加熱調理が行われる。
【0019】
このグリル50は、図1〜図3に示すように、被調理物Fを収納して加熱するグリル庫60を備える。
このグリル庫60は、上段左右側面に設けられ燃料ガスを燃焼させて被調理物Fを加熱する表面燃焼式のグリルバーナ63と、中段位置に被調理物Fを載せる焼網61と、底面に設けられ焼網61を載せたまま手前にスライドさせて引き出すことができる受皿62とを備える。受皿62は、被調理物Fから落下する焼き脂Gを受けるための浅い皿で、上面がフッ素コーティングしてある。
【0020】
グリル庫60の正面中央には、受皿62と一体的に固定され受皿62を手前に引き出す取手56と、受皿62を引き出す時に連動して開閉する開閉扉57とが設けられ、その開閉扉57にはガラス製の覗き窓57aが設けられる。
取手56を手前に引き出すと、取手56に固定された受皿62がグリル庫60の底面をスライドし、受皿62に載置された焼網61が同時に引き出される。
また、グリル庫60の底面には、後述する排気室71底部と連通して冷却通路64が設けられ、その前部には外部空気が冷却通路64に進入できる空気導入口65が開口される。
【0021】
グリル庫60の上段左右側面に設けられるグリルバーナ63は、多孔質セラミックスの平面プレートに多数の小炎口を貫通させた燃焼面を有し、燃焼に必要な空気のほとんどを一次空気として吸入する全一次空気式のバーナである。
また、図4に示すように、操作ボタン52cの後ろの器体内には、操作ボタン52cの操作によりグリルバーナ63へのガス流路を開閉するとともに図示しない火力調節ツマミの左右への操作に連動してガス量を調節する点滅器90が設けられる。この点滅器90は、ガス流路を開閉する開閉弁として、メイン弁92とマグネット弁93とを備える。また、点滅器90には、操作ボタン52cの押し操作に連動して動作する点火レバー91が操作ボタン52cに当接して設けられる。メイン弁92は、この点火レバー91を介して進退するスピンドル94の移動位置に応じて開閉する。一方、マグネット弁93は、スピンドル94の先端により弁体が押し開かれて開弁し、グリルバーナ63近傍に設けられる図示しない熱電対の熱起電力によりコイル96に通電されている間、吸着され開弁状態を保持する。また、このスピンドル94はバネ95により閉弁方向(図面左方向)に付勢されている。
操作ボタン52cを押して、消火位置(a)から点火レバー91を点火位置(b)まで押し切ると、スピンドル94も後方まで押し切られ、メイン弁92を開弁し、マグネット弁93を押し込み、コイル96の鉄心に吸着させて、ガス流路を開く。点火後、操作スイッチ52cから手を離すと、図示しない周知のハートカム機構によりスピンドル95は所定位置まで戻る。この時、メイン弁92は開弁状態に保持され、マグネット弁93はコイル96に吸着された状態で閉弁可能状態に置かれる。また、点火レバー91もスピンドル94の動きによって押し戻されて燃焼位置(c)となる。再度、点火レバー91を押し、手を離すとハートカムの係合がとれてスピンドル94が元の消火位置に戻り、メイン弁92が閉じてガス流路が閉じられる。グリルバーナ63が消火するとコイル96への通電が停止し、マグネット弁94は吸着されなくなり閉弁する。この際、点火レバー91は消火位置(a)まで押し戻される。
【0022】
グリル庫60の後方には、上方に開口する排気口70を備えた排気室71が仕切壁72を介して併設され、この仕切壁72の下部にグリル庫60と連通する連通口73が開口し、グリル庫60から排気口70までの排気経路が形成される。仕切壁72は、図1及び図2に示すように、グリル庫60の天井部としてのグリル天板66の後端から真下に延設される。グリル天板66には、仕切壁72とのコーナー部にグリル庫60の幅と同程度の横幅をもつ長方形の開口(本発明の採光用開口に相当する)1が設けられる。この開口1の手前位置から排気口70に向かって、燃焼排気を開口1を介して排気口70に導くガイド板2が設けられる。従って、このガイド板2により、上述した排気経路とは別の排気経路を形成する。
【0023】
開口1には、図1〜図3に示されるように、開口1を開閉するための回動扉3が設けられる。開口1の周囲のグリル天板66には、断熱性のシール材4が設けられており、回動扉3を閉めた時には、シール材4が押しつぶされて回動扉3に密着し、グリル庫60の気密性を維持する。尚、図1は、回動扉3の閉状態を示し、図2及び図3は、開状態を示している。
この回動扉3の両側には扉支持片5が設けられ、グリル庫60の側面を貫通しているリンク棒6を扉支持片5に挿通して回動扉3が軸支される。このリンク棒6は、回動扉3に設けられた掛止片17と連結され、回動扉3と共に回動可能となる。
回動扉3を開閉操作するために、グリル庫60の外でリンク棒6の右端に平板状の押板7が回動扉3と直角に設けられる。リンク棒6は、押板7に挿通して固着されているため、リンク棒6は押板7と共に回動可能となっている。また、リンク棒6の右端とグリル庫60との間には、後述する押棒9を支える支え板8が設けられる。
支え板8の側方には、その奥行き方向に沿って、押板7を押すための押棒9が、回動扉3が閉じている場合の押板7に当接するように設けられ、図6に示されるように、その反対側の先端が器体前面に形成された円状の押棒開口10から突き出てつまみ11が嵌着される。
また、グリル庫60の外側の側面には、図1及び図2に示されるように、押板7を図面左方向へ付勢する引っ張りバネ12が設けられる。
【0024】
従って、押板7が引っ張りバネ12により反時計方向に付勢され、回動扉3はシール材4に当接する閉位置に至って静止する。
一方、つまみ11を開位置(奥)に押し込むと、図2に示すように、押板7,リンク棒6を介して回動扉3が図面反時計方向へ回動して開口1が開き、排気口70からの光がグリル庫60内に差込んでグリル庫60内が明るくなるため、覗き窓57aを通してグリル庫60内が良好に確認できるようになる。
【0025】
また、図3に示すように、押棒9の途中にはL字状の連動棒13が分岐して設けられる。この連動棒13の先端には、図5に示すように、押片14が、点滅器90に備えられた点火レバー91の頭部91aに向かい合い、燃焼位置(c)においてこの頭部91aに当接するように設けられる。押片14がこの位置にある場合には、つまみ11は、閉位置(手前)にあり、回動扉3は閉じている。また、点火操作時に、点火レバー91が押し切られ、点火位置(b)になると、押片14も頭部91aにより後方(図面右方向)に押し切られる。この場合には、押棒9も後方に押し切られ、つまみ11は、開位置(奥)となり、開動扉が開く。尚、図中において点滅器90は、本願とは直接関係しないため、その上部を省略してある。
また、支え板8には、中心付近にガイド孔15が開口されたガイド板16が間隔をあけて3枚、ガイド孔15を水平方向の一直線状に配置するように設けられる。押棒9は、このガイド孔15を挿通して設けられているため、押棒9の動作方向は水平方向にのみ規制される。
【0026】
上述したグリル付きこんろによれば、操作ボタン52cを押すと、点火レバー91が押し切られ、グリルバーナ63から燃料ガスが噴出されると共に、点火電極の連続放電により点火する。この時、点火レバー91の押し切り動作に連動して押片14を後方に押し回動扉3を開くため、開口1から光が入ってグリル庫60内が明るくなり、グリルバーナ63の着火状態を良好に確認することができる。すなわち、点火操作ボタン52cを押すだけで、グリルバーナ63への点火と回動扉3の開操作の両方を行うことができるため、グリルバーナ63への着火状態を使い勝手良く良好に確認できる。しかも、回動扉3が開けられている間は、グリル庫60内の燃焼排気は開口1を通って排気口70からも器体外へ排出されるため、排気室71で発生するドラフト力が弱い点火初期における燃焼排気の抜けが良くなる。このため、点火初期においてグリル庫60内が酸欠状態になることを防げ、点火や火移り性能を向上できる。また、開口1から漏れる燃焼排気は、排気口70から器体外に排出されるため安全である。
操作ボタン52cから手を離して、点火操作を終了すると、点火レバー91は燃焼位置(c)まで戻る。この時、押板7も引っ張りバネ12の付勢力で反時計方向に引っ張られ、回動扉3は閉められシール材4に密着し、グリル庫60内にこもらせている燃焼ガスが開口1から漏れ出すことを防止する。
【0027】
調理中にグリルバーナ63で発生した高温の燃焼排気は、いったんグリル庫60の上部に溜まり連通口73から溢れて、排気室71を介して排出される。従って、被調理物Fは、グリルバーナ63の輻射熱と滞留した排気熱とにより加熱され、被調理物Fが効率良く調理される。
【0028】
調理中は通常、つまみ11は閉位置(手前)にあり、回動扉3が閉まっているため、グリル庫60内にこもらせている燃焼ガスが開口1から無駄に漏れ出すことはなく、本来のこもり焼きの性能を十分に活かすことができる。
グリル庫60内を明るくして、被調理物Fの焼け具合を良好に確認したい時は、つまみ11を開位置(奥)に操作することにより、点滅器90を動作させることなく、回動扉3を開け、グリル庫60内に排気口70からの採光を取り入れることができる。確認後、つまみ11から手を離すと引っ張りバネ12の付勢力により自動的に閉位置に戻り、回動扉3が閉まって再び開口1から燃焼ガスが漏れ出すことを防止する。従って、回動扉3が引っ張りバネ12の付勢力により閉じるため、閉め忘れにより燃焼ガスが無駄に漏れてしまうといった不具合を防止できる。
【0029】
こうしたこもり焼き調理において、燃焼ガスがグリル庫60内を充満し、連通口73からあふれ出ると、排気室71内の空気の温度が上昇し、排気口70の上流(排気室内)と下流(器体外部)との間に大きな温度差が生じて、排気室71内で上向きの十分なるドラフト力が発生する。
この十分なるドラフト力により、燃焼ガスが排気室71を通ってグリル50外部へ円滑に排出されると共に、グリル庫60底面の空気導入口65から外部空気が冷却通路64に吸引され、受皿62下面に沿って流れて受皿62を冷却する。
こうして、グリル50は、受皿62に水を張らない水無しグリルとして適性に使用でき、被調理物Fをこんがりと焼くことができる。
【0030】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
例えば、点火操作に連動して回動扉3を開成する構成を設けなくても構わない。
また、仕切壁72を備えないタイプのグリルに適用しても構わない。この場合には、こもり焼き調理を行うことはできないが、排気口70からのグリル庫60内への採光が多くなり、グリル庫60内は一層明るくなる。
また、本実施形態では、片面焼きグリルにおいて説明したが、焼網の上下にグリルバーナを設けた両面焼きグリルに適用しても差し支えない。
【0031】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載のグリル付きこんろによれば、随時、排気口からの採光を排気口からグリル庫内に取り入れることができる。このため、特別に照明部材を設けることなく、グリル庫内が明るくなり、被調理物Fの焼き具合を良好に確認できるようになる。確認後、開口を閉鎖すれば、燃焼ガスが採光用開口から漏れ出すことを防止し、本来のグリル庫の調理性能を維持できる。また、採光用開口から漏れる燃焼排気は、排気口から器体外部に排出されるため安全である。
【0032】
更に、本発明の請求項2記載のグリル付きこんろによれば、本来のこもり焼きの調理性能を十分に活かしつつ、グリル庫後方が暗くなるという短所を排気口からの採光により補うことができ、調理性能と使い勝手とを両立できる。
【0033】
更に、本発明の請求項3記載のグリル付きこんろによれば、バーナへの点火操作と連動して閉鎖手段が開成され、グリル庫内が明るくなるので、点火操作を行いながらバーナの着火状態を良好に確認できる。しかも、採光用開口から燃焼排気を排出することができるため、点火初期においてグリル庫内が酸欠状態になることを防げ、点火や火移り性能を向上できる。
【0034】
更に、本発明の請求項4記載のグリル付きこんろによれば、閉鎖手段を開操作後、閉操作しなくても自動的に閉成されるため、閉め忘れによって燃焼ガスが漏れ出すといった不具合を防止できる。特に、こもり焼きタイプのグリルにおいては、燃焼ガスの有効利用が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のグリルを側面からみた断面図である。
【図2】本実施形態のグリルを側面からみた断面図である。
【図3】本実施形態のグリルを正面からみた断面図である。
【図4】点滅器を側面からみた断面図である。
【図5】本実施形態のグリル付きこんろを側面からみた断面図である。
【図6】本実施形態のグリル付きこんろの外観図である。
【図7】従来例のグリルを側面からみた断面図である。
【符号の説明】
1…開口、2…上部仕切り壁、3…回動扉、6…リンク棒、7…押板、9…押棒、12…引っ張りバネ、13…連動棒、14…押片、50…グリル、57a…覗き窓、60…グリル庫、63…グリルバーナ、66…グリル天板、70…排気口、71…排気室、72…仕切壁、90…点滅器、91…点火レバー、91a…頭部。

Claims (4)

  1. 被調理物を収納して加熱調理するためのグリル庫と、該グリル庫内の様子をみるための覗き窓と、点火操作手段を操作して点火し燃焼するグリルバーナと、上方に開口し燃焼排気を器体外に排出するための排気口と、該グリル庫から該排気口への燃焼排気通路と
    を備えたグリル付きこんろにおいて、
    上記排気口に臨む上記グリル庫の後部上部に採光用開口を設けて、上記排気口と、採光用開口を介して、器体の外部とグリル庫の内部とを直線的に連通する採光用経路を形成するとともに
    上記採光用開口を閉鎖することができる開閉可能な閉鎖手段と、該閉鎖手段を開閉操作する開閉操作手段と
    を設けたことを特徴とするグリル付きこんろ。
  2. 上記グリル庫と上記燃焼排気通路とを仕切壁で仕切り、該仕切壁に該グリル庫と該燃焼排気通路とを連通する連通口とを備え、
    上記グリルバーナの燃焼ガスが上記グリル庫内に充満した後、上記連通口からあふれて上記燃焼排気通路に至り上記排気口から器体外に排出される燃焼排気経路を形成することで、燃焼ガスの対流によって上記被調理物を加熱調理することを特徴とする請求項1記載のグリル付きこんろ。
  3. 上記点火操作手段の点火操作に連動して上記閉鎖手段を開成する連動手段を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のグリル付きこんろ。
  4. 上記閉鎖手段は、通常は付勢により閉成され、開操作により開成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のグリル付きこんろ。
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