JP6767775B2 - 解凍調理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、解凍調理装置に関する。
従来、解凍調理装置として、いわゆる電子レンジがよく利用されている(例えば特許文献1参照)。
特開2005−53号公報
電子レンジでは、冷凍食品の内部に含まれるHO分子をマイクロ波で振動させて加熱するため、熱が冷凍食品の中心部から外部に向けて伝達されて、解凍された冷凍食品の表面部が水っぽくなってしまうことが多いものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、解凍された冷凍食品の表面部が水っぽくなりにくい解凍調理装置を提供することにある。
本発明の請求項1に係る解凍調理装置は、開口を有する解凍調理庫と、前記開口を介して出し入れ自在に前記解凍調理庫に収容され、解凍調理対象としての冷凍食品が載置されるとともに載置された前記冷凍食品に熱を伝導させる伝熱皿と、前記解凍調理庫内の前記伝熱皿の上側に設けられ、前記冷凍食品を上側から加熱する上バーナと、前記解凍調理庫内の前記伝熱皿の下側に設けられ、前記伝熱皿を下側から加熱する下バーナと、前記上バーナおよび前記下バーナの加熱条件を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記冷凍食品を解凍して加熱調理する解凍調理モードを実行可能であり、前記解凍調理モードにおいて、前記上バーナの加熱条件と前記下バーナの加熱条件の両方の組み合わせによって、前記冷凍食品を解凍調理するものであり前記上バーナと前記下バーナの少なくともいずれか一方を燃焼駆動する加熱調理運転と、前記上バーナと前記下バーナの両方を燃焼駆動しない状態で前記解凍調理庫内の余熱により前記冷凍食品を加熱する余熱調理運転と、を時間的に切り替えて作動させる。
また、請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記伝熱皿の温度を検知する温度センサをさらに備え、前記解凍調理モードにおいて、前記上バーナの火力を、変更可能な能力の範囲の中から選択的に所定能力に固定して燃焼駆動し、かつ、前記温度センサの検知温度に基いて、前記下バーナの火力を制御する。
また、請求項に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記解凍調理モードは、複数種類の前記冷凍食品毎に異なる加熱条件での実行がそれぞれ可能に構成され、前記複数のうちの任意の加熱条件での実行が可能である。
本発明の請求項1に係る発明にあっては、上バーナからの輻射熱と伝熱皿からの伝導熱の組み合わせによって解凍調理対象を解凍調理することにより、解凍された解凍調理対象の表面部が水っぽくなりにくく、更に、解凍調理対象が過度に加熱されたり、表面部にこげが生じてしまうことを抑制することができる。
請求項2に係る発明にあっては、解凍調理対象が載置される伝熱皿の温度を温度センサにより検知し、この検知温度に基いて下バーナの火力を制御するため、解凍調理対象の温度を所望の温度に制御しやすく、きめ細やかな制御を行うことができる。
請求項に係る発明にあっては、解凍調理対象の種類に応じた最適な加熱条件とすることができ、解凍調理対象とする冷凍食品の種類が異なっても良好な仕上がり状態を得ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る解凍調理装置を構成するグリル付きガスコンロの斜視図である。 図2は、同上のグリル付きガスコンロのグリルの断面図である。 図3は、同上のグリルを切断した状態の斜視図である。 図4は、同上のグリル付きガスコンロにおける燃料ガスの供給系統を説明する図である。 図5は、同上のグリル付きガスコンロにおける操作部の正面図である。 図6は、同上のグリル付きガスコンロにおける表示部の正面図である。 図7は、同上のグリル付きガスコンロの解凍調理例における温度センサの検知温度と下バーナの加熱条件のタイムチャートである。
本発明に係る解凍調理装置の一実施形態について、図1〜図7に基いて説明する。
本実施形態の解凍調理装置は、グリル付きガスコンロの一機能として構成されるが、コンロを備えないグリル単体により構成されてもよい。また、グリル付きガスコンロは、キッチンカウンターに形成された開口部に上方より挿入されて設置されるドロップインコンロであるが、解凍調理装置を構成するガスコンロは特にドロップインコンロに限定されない。
図1に示すように、グリル付きガスコンロ(以下、単にガスコンロ1という)は、本体ケーシング10と、加熱手段と、加熱手段を制御する制御部と、を備える。加熱手段は、コンロバーナ11(11A〜11C)およびグリルバーナ3(図2、図3参照)により構成される。加熱手段および制御部は本体ケーシング10に収納される。本体ケーシング10は、上方に開口する略箱状をし、上開口を覆う天板12を備える。天板12のコンロバーナ11が設けられる部分には、コンロバーナ挿通口が形成されている。
ここで、ガスコンロ1における前後方向を定義する。図1に示すように、設計上、ガスコンロ1に対して使用者が位置する方を前方Fとするとともにその反対を後方Bとする。左右については、後方Bを向いた時の左方Lおよび右方Rとする。
本実施形態では、天板12の手前の左側に左コンロバーナ11Aが設けられ、天板12の奥の左右方向中央に奥コンロバーナ11Bが設けられ、天板12の手前の右側に右コンロバーナ11Cが設けられる。天板12の各コンロバーナ11A〜11Cが設けられる部分にコンロバーナ挿通口がそれぞれ形成され、各コンロバーナ挿通口を挿通してコンロバーナ11A〜11Cの略円形状をした上部がそれぞれ上方に露出する。
天板12のコンロバーナ挿通口の周囲には、調理容器を支持する五徳13が設置されている。なお、コンロ(コンロバーナ11、五徳13等)は本発明において任意の構成であり、設けられなくてもよい。
本実施形態では、各コンロバーナ11A〜11Cは、図1に示すように、五徳13に載置される調理容器の底部の温度を検知する温度センサ14を備えている。温度センサ14により検知された温度に基いて、マイクロコンピュータを有する制御部が自動調理モード等を実行する。
本体ケーシング10の前面パネル15には、コンロバーナ11の点火/消火の切り替えや火力調節の制御指令を与える操作部16が設けられている。操作部16の操作を受けて、制御部がコンロバーナ11の制御を行う。
ガスコンロ1は、グリル2を備えている。グリル2は、図2、図3に示すように、本体ケーシング10内に収納されるグリル庫20を有する。グリル庫20は、内部にグリルバーナ3を備え、内部空間を燃焼室とするものである。燃焼室から後方に向けて、グリルバーナ3からの燃焼排気を排出するための排気通路26が連設されており、排気通路26にグリル庫20内の温度を検知する温度センサ25が設けられている。グリル庫20は、前開口を有しており、前開口を介して前方より加熱対象を出入れ可能である。グリル庫20が、本発明の解凍調理庫を構成する。前開口には、図1に示すように、グリル扉21が開閉自在に設けられる。なお、グリル庫20の開口は前開口に限定されない。グリル2については後で詳述する。
図4に示すように、各コンロバーナ11A〜11Cおよびグリルバーナ3に燃料ガスが供給される。さらに説明すると、元ガス供給路40が各ガス供給路42A〜42Dに分岐される。元ガス供給路40には元ガス電磁弁41が設けられ、各ガス供給路42A〜42Dには電磁弁からなる安全弁43A〜43Dがそれぞれ設けられ、その下流側にステッピングモータにより駆動される流量調節弁44A〜44Dがそれぞれ設けられる。このような弁を有するガス供給路42Aを介して左コンロバーナ11Aに都市ガス等の燃料ガスが供給される。また、燃料ガスは、ガス供給路42Bを介して奥コンロバーナ11Bに、ガス供給路42Cを介して右コンロバーナ11Cに、ガス供給路42Dを介してグリルバーナ3にそれぞれ供給される。
また、ガス供給路42Dは、さらにガス供給路42D1とガス供給路42D2とに分岐しており、燃料ガスは、ガス供給路42D1を介して上バーナ33(後述する)に、ガス供給路42D2を介して下バーナ31(後述する)にそれぞれ供給される。また、ガス供給路42D1には電磁弁47が設けられている。
本体ケーシング10の前面パネル15内には、グリルバーナ3の点火/消火の切り替えや火力調節の制御指令を制御部に与える操作部5(図5参照)が設けられる。操作部5は、並設される表示部50(図6参照)とともにいわゆるカンガルーポケット式に出入れ自在に前面パネル15内に収納される。
グリルバーナ3の操作部5またはコンロバーナ11の操作部16を操作して、制御部に点火の指令を送ると、制御部は、図4に示すように、元ガス電磁弁41を開き、対応するコンロバーナ11A〜11C、グリルバーナ3のガス供給路の安全弁43A〜Dを開き、コンロバーナ11A〜11C、グリルバーナ3に燃料ガスを流入させる。そして、対応するコンロバーナ11A〜11C、グリルバーナ3の点火プラグ45A〜45Eでスパークさせて点火させる。コンロバーナ11A〜11C、グリルバーナ3には、熱電対等からなる点火検知装置46A〜46Eが設けられている。点火検知装置46A〜46Eは、熱起電力を検知することによりコンロバーナ11A〜11C、グリルバーナ3での点火(火炎)を検知するもので、点火を検知すると制御部は点火プラグ45A〜45Eでのスパークを停止する。
また、コンロバーナ11A〜11C、グリルバーナ3での燃焼中に点火検知装置46A〜46Eが点火(火炎)を検知しなくなると、制御部は元ガス電磁弁41および安全弁43A〜43Dを閉じる。
操作部5は、図5に示すように、容器選択スイッチ51、選択スイッチ52、決定スイッチ53、点火/消火スイッチ54、戻るスイッチ55、とりけしスイッチ56、設定変更スイッチ57、りれきスイッチ58を有している。
容器選択スイッチ51は、グリル2での調理に調理容器を使用するか否かを入力するためのスイッチである。選択スイッチ52は、表示部50に表示される選択肢から所望の選択肢を選択するためのスイッチである。決定スイッチ53は、選択スイッチ52により選択した選択肢に決定するためのスイッチである。点火/消火スイッチ54は、単独であるいは調理メニューを決定した後にグリルバーナ3の点火を行い、また、グリルバーナ3を消火するためのスイッチである。戻るスイッチ55は、直前の決定を取り消して再度選択を行うためのスイッチである。とりけしスイッチ56は、全ての決定を取り消すためのスイッチである。設定変更スイッチ57は、設定を変更するためのスイッチである。りれきスイッチ58は、表示部50に履歴を表示させるためのスイッチである。
次に、グリル2について説明する。グリル2は、図2、図3に示すように、前開口を介して前後に出入れ自在にグリル庫20に収納される伝熱皿6を有する。伝熱皿6は、底壁部60と、底壁部60の周縁より上方に向けて突出する側壁部61と、を有している。伝熱皿6は、底壁部60の上面に、加熱対象が直接載置されてもよいし、調理容器が載置されてもよいし、焼き網が載置されてこの上に加熱対象が載置されてもよく、特に利用形態は特に限定されない。本発明においては、伝熱皿6は、その底壁部60の上面に解凍調理対象(加熱対象)としての冷凍食品が載置されて、この冷凍食品に熱を伝導させる機能を有するものである。
グリルバーナ3は、グリル庫20に収納された伝熱皿6の下側に設けられ、伝熱皿6を下側から加熱する下バーナ31を備える。本実施形態では、下バーナ31は、グリル庫20に収納された伝熱皿6の平面視における略中央部の下方に設けられる。また、下バーナ31は、コンロバーナ11と同様のバーナであるが、バーナの大きさや形状は特に限定されない。
下バーナ31は、伝熱皿6の底壁部60の温度を検知する温度センサ32を備えている。温度センサ32は、下バーナ31の中央部より上方に突出しており、伝熱皿6の底壁部60に当接して伝熱皿6の温度を検知する。そして、温度センサ32により検知された温度に基いて、制御部が調理メニュー等を実行する。
グリルバーナ3は、グリル庫20に収納された伝熱皿6の上側に設けられ、伝熱皿6に載置された加熱対象を上側から加熱する上バーナ33を備える。上バーナ33および下バーナ31の加熱条件は、制御部により制御される。
本実施形態では、上バーナ33の強火は750kcal/h(872W)、弱火は650kcal/h(756W)である。また、下バーナ31の強火は1250kcal/h(1454W)、弱火は300kcal/h(349W)である。上バーナ33よりも下バーナ31の方が加熱量を大きく変化させることができるのは、下バーナ31としてコンロバーナ11と同様のバーナを使用したことによるものである。なお、上記熱量の範囲は一例であって、限定されないのはいうまでもない。
伝熱皿6は、皿受け22に支持される。皿受け22は、本実施形態では、線材が屈曲されて平面視において概ね矩形状となる枠により構成されているが、枠状でなくてもよく、形状等も限定されない。
皿受け22は、図2に示すように、可動レール23に支持される。可動レール23は、グリル庫20の左右の内側壁に固定される固定レール24に対して前後にスライド自在に設けられる。左右の可動レール23の前端はグリル扉21に固定されており、左右の可動レール23、グリル扉21、皿受け22および伝熱皿6により、グリル庫20に対して出入れ自在な可動ユニットが構成される。
以下、解凍調理装置としてガスコンロ1(グリル2)を使用する場合について説明する。
本実施形態では、ガスコンロ1は、制御部により様々な調理メニューが実行可能となっているが、解凍調理装置としてグリル2を使用する場合には、調理メニューのうち、冷凍食品を解凍して加熱調理する解凍調理モードを選択して実行する。解凍調理モードは、上バーナの加熱条件と下バーナの加熱条件の両方の組み合わせによって、冷凍食品を解凍調理するモードである。
解凍調理モードを行うには、まず、図5に示す操作部5のうち、容器選択スイッチ51にて、グリル2での調理に調理容器を使用する旨の入力を行う。具体的には、図5に示す容器選択スイッチ51のうちの右側のスイッチを押す。そして、決定スイッチ53を押して、グリル2での調理にプレートパン容器を使用するとして決定する。
次に、図6Aに示すように、表示部50に、グリル2でのプレートパン容器を使用する調理メニューとして、オートメニュー、調理モード、おすすめメニュー、冷凍食品メニュー、が選択肢として表示される。次に選択スイッチ52にて冷凍食品メニューを選択し、決定スイッチ53を押して決定することで、解凍調理モードに移行する。
解凍調理モードに移行すると、加熱調理の開始前に、設定モードが開始する。設定モードでは、まず、図6Bに示すように、表示部50に、加熱調理対象の選択肢として、複数種類の冷凍食品が表示される。すなわち、本実施形態の解凍調理装置では、解凍調理モードとして、複数種類の冷凍食品毎に、当該冷凍食品に適した異なる加熱条件での加熱調理がそれぞれ実行可能に構成される。そして、冷凍食品毎に異なる複数の加熱条件のうち、任意の加熱条件を選択して実行することが可能となるように構成されるものである。
例えば、冷凍食品として炒飯(チャーハン)を解凍調理したい場合には、図6Bに示すように、選択スイッチ52にて炒飯(チャーハン)を選択し、決定スイッチ53を押して決定する。
次に、図6Cに示すように、表示部50に、炒飯(チャーハン)の解凍調理時間(タイマー)を設定する。図6Cに示す例では、表示部50に初期設定の解凍調理時間である13分の表示がなされており、変更しない場合にはそのままにし、変更する場合には選択スイッチ52にて変更し、加熱調理する時間を決める。解凍調理時間(タイマー)については後述する。
その後、点火/消火スイッチ54を押すことにより、加熱調理が開始する。
本発明の解凍調理装置においては、解凍調理対象(冷凍食品)の下側は伝熱皿6からの伝導熱により加熱され、解凍調理対象の上側は上バーナ33からの輻射熱により加熱される。これにより、解凍調理対象に与えられる熱は、外部から中心部に向けて伝達されることとなる。
電子レンジにより解凍調理を行った場合には、熱が解凍調理対象の中心部から外部に向けて伝達されるため、解凍調理されて全体の平均的な温度が所定の温度となった解凍調理対象は、表面部の温度が所定の温度よりも低く、表面部から蒸発するHO分子量が少なく、表面部が水っぽくなってしまう。
これに対し、本発明の解凍調理装置においては、解凍調理されて全体の平均的な温度が所定の温度となった解凍調理対象は、表面部の温度が所定の温度よりも高くなっており、表面部から蒸発したHO分子量が多く、表面部が水っぽくなく、さくっとした食感や、かりっとした食感等、良好な食感が得られる。
また、伝熱皿6を設けずに解凍調理対象を下バーナ31からの輻射熱により直接加熱することも考えられるが、伝熱皿6を介する方が安定して熱伝達が行われるとともに、伝熱皿6よりも小さい解凍調理対象に下バーナ31から直接照射される場合に与えられる輻射熱よりも、伝熱皿6を介する方が多くの熱が解凍調理対象に伝達されると考えられ、効率がよい。
この場合、解凍調理対象の上側においても、上バーナ33からの輻射熱による直接加熱より、伝熱部材を介する熱伝達の方がよいが、様々な大きさや形状をした解凍調理対象の上側にうまく接触する伝熱部材を設けるのは困難であるため、解凍調理対象の上側においては、上バーナ33からの輻射熱による直接加熱としている。
図7に、本実施形態の一例としての解凍調理例における温度センサ32の検知温度と下バーナ31の加熱条件のタイムチャートを示す。なお、本解凍調理例において加熱調理対象とする冷凍食品は特に限定されない。
本解凍調理例では、解凍調理モードにおいて、上バーナ33の火力を、変更可能な能力の範囲の中から選択的に所定能力に固定して燃焼駆動し、かつ、温度センサ32の検知温度に基いて、下バーナ31の火力を制御している。
例えば、一冷凍食品を解凍調理する際、上バーナ33の火力を強火の750kcal/h(872W)に固定する。また、下バーナ31の火力は、検知温度が所定の温度範囲を維持するように、強火の1250kcal/h(1454W)と弱火の300kcal/h(349W)を切り替えるフィードバック制御を行う。
このように、上バーナ33については火力を固定し、下バーナ31については温度センサ32の検知温度に基いて火力を制御することにより、きめ細やかな制御を行うことができる。すなわち、解凍調理対象と接触している伝熱皿6の温度を検知するため、解凍調理対象の温度を比較的正確に把握することができ、この検知温度に基いて下バーナ31を制御するため、解凍調理対象の温度を所望の温度に制御しやすい。また、上バーナ33の火力を固定することで、上バーナ33の火力の変化の影響を受けることがなく、下バーナ31の制御がしやすい。
さらに本解凍調理例では、解凍調理モードにおいて、加熱調理運転と余熱調理運転とを時間的に切り替えて作動させている。加熱調理運転は、上バーナ33と下バーナ31の少なくともいずれか一方を燃焼駆動する運転である。また、余熱調理運転は、上バーナ33と下バーナ31の両方を燃焼駆動しない状態で解凍調理庫(グリル庫20)内の余熱により冷凍食品を加熱する運転である。
例えば、図7に示すように、一冷凍食品を解凍調理する際、初めの時間T1においては加熱調理運転を行い、続く時間T2においては余熱調理運転を行う。このとき、加熱調理運転においては、上述したように、上バーナ33については火力を固定し、下バーナ31については図7に示すように温度センサ32の検知温度に基いて火力を制御している。
このように、加熱調理運転と余熱調理運転とを時間的に切り替えて作動させることにより、加熱調理対象が過度に加熱されたり、表面部にこげが生じてしまうことを抑制することができる。すなわち、全ての時間(T1+T2)にわたって加熱調理運転を行うと過熱してしまう惧れがあるところ、一部の時間T2に余熱調理運転を行うことにより、過熱を抑制することができる。
このとき、余熱調理運転を行わず、時間(T1+T2)より短い時間にわたって加熱調理運転のみを行うことにより、過熱を抑制することも考えられるが、この場合、表面部の過熱が抑えられても内部が加熱不足となる惧れがあり、また余熱の有効利用が行われない。また、余熱調理運転を行うようにすれば、余熱調理運転の時間T2の調節により、きめ細やか制御が可能となる。
また、本実施形態では、解凍調理時間(タイマー)を、初期設定から変更可能となっている。図6Cに示す例では、表示部50に初期設定の解凍調理時間である13分が表示されているが、選択スイッチ52にて12分や14分等に変更し、点火/消火スイッチ54を押すことにより、変更された解凍調理時間により解凍調理が行われる。
ここで、図7に示す上記解凍調理例においては、全ての時間(T1+T2)が初期設定の解凍調理時間に対応するが、解凍調理時間が変更された場合には、新たな加熱調理運転の時間と余熱調理運転の時間については、時間T1と時間T2の比率を保ちつつ変更する。
また、本実施形態では、複数種類の冷凍食品毎に異なる加熱条件の解凍調理モードが実行可能であるため、冷凍食品の種類に応じて最適な加熱条件とすることができ、解凍調理対象とする冷凍食品の種類が異なっても良好な仕上がり状態を得ることができる。
表1に、解凍調理対象とする冷凍食品の種類と、火力モードと、各種類における解凍調理時間の例の一覧を示す。
Figure 0006767775
冷凍食品の種類に応じて、火力モードと解凍調理時間とを最適となるように設定されている。例えば、お好み焼きについては火力モードは弱で解凍調理時間は12分、コロッケについては火力モードは中で解凍調理時間は10分間である。例えば、火力モードの弱は、下バーナ31が弱火で上バーナ33も弱火、火力モードの中は、下バーナ31が強火で上バーナ33が弱火、火力モードの強は、下バーナ31が強火で上バーナ33も強火、等に設定される。
また、お好み焼きについては火力モードは弱で解凍調理時間は12分、から揚げについてもお好み焼きについては火力モードは弱で解凍調理時間は12分であるが、加熱調理運転の時間と余熱調理運転の時間の比率が異なる等、加熱条件が異なるものである。
なお、上述した例は全て一例であって、これに限定されないのはいうまでもない。
1 ガスコンロ
11 コンロバーナ
2 グリル
20 グリル庫
21 グリル扉
26 排気通路
25 温度センサ
3 グリルバーナ
31 下バーナ
32 温度センサ
33 上バーナ
5 操作部
50 表示部
6 伝熱皿

Claims (3)

  1. 開口を有する解凍調理庫と、
    前記開口を介して出し入れ自在に前記解凍調理庫に収容され、解凍調理対象としての冷凍食品が載置されるとともに載置された前記冷凍食品に熱を伝導させる伝熱皿と、
    前記解凍調理庫内の前記伝熱皿の上側に設けられ、前記冷凍食品を上側から加熱する上バーナと、
    前記解凍調理庫内の前記伝熱皿の下側に設けられ、前記伝熱皿を下側から加熱する下バーナと、
    前記上バーナおよび前記下バーナの加熱条件を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記冷凍食品を解凍して加熱調理する解凍調理モードを実行可能であり、
    前記解凍調理モードにおいて、前記上バーナの加熱条件と前記下バーナの加熱条件の両方の組み合わせによって、前記冷凍食品を解凍調理するものであり前記上バーナと前記下バーナの少なくともいずれか一方を燃焼駆動する加熱調理運転と、前記上バーナと前記下バーナの両方を燃焼駆動しない状態で前記解凍調理庫内の余熱により前記冷凍食品を加熱する余熱調理運転と、を時間的に切り替えて作動させる、
    解凍調理装置。
  2. 前記伝熱皿の温度を検知する温度センサをさらに備え、
    前記解凍調理モードにおいて、前記上バーナの火力を、変更可能な能力の範囲の中から選択的に所定能力に固定して燃焼駆動し、かつ、前記温度センサの検知温度に基いて、前記下バーナの火力を制御する、請求項1に記載の解凍調理装置。
  3. 前記解凍調理モードは、複数種類の前記冷凍食品毎に異なる加熱条件での実行がそれぞれ可能に構成され、前記複数のうちの任意の加熱条件での実行が可能である、請求項1または2に記載の解凍調理装置
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