JP4375741B2 - 光半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、同一基板上に光信号入力用のフォトダイオード(PhotoDiode;受光素子、以下PDと言う)と信号処理回路用のトランジスタとを形成した光半導体装置において、赤外領域から紫外領域までの光を吸収する半導体材料を用いて光吸収領域を形成し、前記光吸収領域においてノイズ成分となり得る光を吸収する機能を有した光半導体装置及びその製造方法に関するものである。
光ピックアップ製品に用いられる光半導体集積回路(OEIC)においては、さらなる高速動作を実現するために信号に混入するノイズ成分の低減が求められている。特に、光ピックアップ製品においては、光信号入力用のPDに入力される光信号以外に光散乱などにより不要なノイズ成分である迷光が発生し、その迷光が集積回路部に浸入することによって誤動作を起こす場合がある。
迷光対策としては、集積回路部に層間膜を形成した上に金属遮光膜を形成する手段が用いられている他、ダミーPDを形成して迷光を強制的に吸収する手段が用いられている。
従来のダミーPDの先行例としては、光信号入力用のPDと並列してダミーPDを形成するものがある。しかし、この構造では迷光の入射角度によっては、遮光膜の下で多重反射を起こした迷光が集積回路部に浸入して誤動作を起こす問題がある(例えば、特許文献1参照)。
また、遮光膜を形成できない領域に、ダミーPDを形成する場合には、レイアウトの制約が生じる上、チップ面積が大きくなる問題がある(例えば、特許文献2参照)。
以下、従来の同一基板上に光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタとダミーPDを搭載した光半導体装置について図面を参照しながら説明する。図13は、従来の同一基板上に光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタとダミーPDを搭載した光半導体装置を示す断面図である。
P型シリコン基板104上に形成されたN型エピタキシャル層109に、トランジスタ部101とダミーPD部102と光信号受光用のPD部103の各領域を設けて、各領域の間に素子分離のP+型埋め込み層106及びP+型拡散層110と、N型エピタキシャル層109上に絶縁膜117が形成されている。
トランジスタ部101の領域には、P型シリコン基板104とコレクタのN型エピタキシャル層109の間にN+型埋め込み層105を設けて、N型エピタキシャル層109にベースのP型拡散層113及びコレクタ引出のN+型拡散層115が形成され、P型拡散層113にエミッタのN+型拡散層114が形成され、絶縁膜117上に各拡散層に接続するエミッタ電極120とベース電極121とコレクタ電極122が形成されている。
光信号受光用のPD部103の領域には、アノードのP型シリコン基板104に接続して、アノード引出のP+型埋め込み層107及びP+型拡散層111と、PD分離のP+型埋め込み層108及びP+型拡散層112が形成され、各々がPD分離されたカソードのN型エピタキシャル層109にカソード引出のN+型拡散層116が形成され、絶縁膜117上に各拡散層に接続するPDアノード電極123とPDカソード電極124が形成されている。
トランジスタ部101と光信号受光用のPD部103の間、もしくは金属遮光膜を形成できない領域に設けるダミーPD部102には、アノードのP型シリコン基板104に接続してアノード引出のP+型埋め込み層107及びP+型拡散層111が形成され、カソードのN型エピタキシャル層109にカソード引出のN+型拡散層116が形成され、絶縁膜117上に各拡散層に接続するダミーPDアノード電極119とダミーPDカソード電極118が形成されている。
各素子が形成された領域上に層間膜125が形成され、光信号受光用のPD部103及びダミーPD部102の上に開口部を有する金属遮光膜126が層間膜125上に形成されている。
なお、図13では開口部から光信号受光用のPD部103の領域に入射する信号光128と、ダミーPD部102の領域へ浸入する迷光127を示している。
特許第3157274号公報 特開2000−200892号公報
しかしながら、上記従来の同一基板上に光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタとダミーPDを搭載した光半導体装置では、ダミーPD部102の領域へ浸入する迷光127が、入射角度によってはトランジスタ部101の領域へ直接到達するか、多重反射によりトランジスタ部101の領域へ到達してノイズ源になるという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、同一基板上に光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタと、迷光によるノイズ発生を防ぐためのダミーPDを搭載した光半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の光半導体装置は、同一基板上に光信号入力用のフォトダイオードと信号処理回路用のトランジスタとを有する光半導体装置において、前記基板上に形成された絶縁膜上に、下部の第1のシリコン窒化膜と、第1導電型のポリシリコン領域及び第2導電型のポリシリコン領域を有するポリシリコン膜と、上部の第2のシリコン窒化膜とからなるノイズ成分となり得る光を吸収する光吸収領域を形成したことを特徴とするものである。
前記第1導電型のポリシリコン領域と前記第2導電型のポリシリコン領域とでPN接合を形成し、前記PN接合に逆バイアスを印加して、ノイズ成分となり得る光が前記PN接合に入射され光電変換されたときに生じる光電流を強制的に吸収する。
前記リシリコン膜中のPN接合は、基板に対して水平方向にP型領域とN型領域を交互に配置した櫛型構造に形成される。
前記光吸収領域の端部を導電膜で覆ってもよい。
前記光吸収領域は、金属配線層を用いて遮光領域を形成できない領域に設けられ、また光信号入力用のフォトダイオードに隣接してダミーフォトダイオードとして形成される。
本発明の光半導体装置によると、赤外領域から紫外領域までの光を吸収する半導体材料を用いて、ノイズ成分となり得る光を吸収する光吸収領域を形成したので、迷光によるノイズ発生を防ぐことができる。
また、光吸収領域の上部および下部に、半導体材料よりも小さい屈折率を有する反射膜を形成することで、一旦光吸収領域に入射された光が光吸収領域から出射され難い高い反射率を得ることができ、光の吸収率を高めることができる。
さらに、光吸収領域の端部を導電膜で覆うことで、光吸収領域に入射された光のうち吸収されなかった成分が、光吸収領域から外部に漏れるのを防ぐことができる。
本発明の光半導体装置の製造方法は、同一基板上に光信号入力用のフォトダイオードと信号処理回路用のトランジスタとを有する光半導体装置の製造方法であって、前記フォトダイオードと前記トランジスタとが形成された半導体基板上に絶縁膜を介して第1のシリコン窒化膜と第1導電型のドープドポリシリコン膜とを形成する工程と、前記第1導電型のドープドポリシリコン膜に選択的に不純物をイオン注入して第2導電型のポリシリコン領域を前記第1導電型のドープドポリシリコン膜の底部まで形成する工程と、少なくとも前記第1導電型のドープドポリシリコン膜が残存する領域の表面に選択的に不純物をイオン注入して第1導電型のポリシリコン領域を形成する工程と、前記ドープドポリシリコン膜上に第2のシリコン窒化膜を形成した後、前記不純物がイオン注入された前記ドープドポリシリコン膜を熱処理する工程と、前記第2のシリコン窒化膜と前記ドープドポリシリコン膜と前記第1のシリコン窒化膜とをパターニングしてダミーフォトダイオードになる光吸収領域を形成する工程と、前記第2のシリコン窒化膜にコンタクトホールを形成した後、導電膜をパターニングして電極を形成する工程とを含むものである。
前記第1導電型のポリシリコン領域を形成する工程では、前記第1導電型のドープドポリシリコン膜が残存する領域の表面だけに不純物をイオン注入することにより、前記ドープドポリシリコン膜中のPN接合は、前記半導体基板に対して水平方向にP型領域とN型領域を交互に配置した櫛型構造に形成される。
本発明の光半導体装置及びその製造方法によると、赤外領域から紫外領域までの光を吸収する半導体材料を用いて光吸収領域を形成することにより、集積回路部への迷光を吸収してノイズ発生を防ぐことができ、チップ面積が大きくなることなく、同一基板上に光信号入力用のフォトダイオードと信号処理回路用のトランジスタとダミーフォトダイオードとを搭載する光半導体装置を実現できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まずは、同一基板上に光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタとダミーPDを搭載した光半導体装置について、本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明における同一基板上に光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタとダミーPDを搭載した光半導体装置を示す断面図である。
P型シリコン基板4上に形成されたN型エピタキシャル層9に、トランジスタ部1とダミーPD部2と光信号受光用のPD部3の各領域を設けて、各領域の間に素子分離のP+型埋め込み層6及びP+型拡散層10と、N型エピタキシャル層9上に絶縁膜17が形成されている。
トランジスタ部1の領域には、P型シリコン基板4とコレクタのN型エピタキシャル層9の間にN+型埋め込み層5を設けて、N型エピタキシャル層9にベースのP型拡散層13及びコレクタ引出のN+型拡散層15が形成され、P型拡散層13にエミッタのN+型拡散層14が形成され、絶縁膜17上に各拡散層に接続するエミッタ電極24とベース電極25とコレクタ電極26が形成されている。
光信号受光用のPD部3の領域には、アノードのP型シリコン基板4に接続して、アノード引出のP+型埋め込み層7及びP+型拡散層11と、PD分離のP+型埋め込み層8及びP+型拡散層12が形成され、各々がPD分離されたカソードのN型エピタキシャル層9にカソード引出のN+型拡散層16が形成され、絶縁膜17上に各拡散層に接続するPDアノード電極27とPDカソード電極28が形成されている。
トランジスタ部1と光信号受光用のPD部3の間、もしくは金属遮光膜を形成できない領域に設けるダミーPD部2には、下部の高反射率膜18とP型ポリシリコン領域19及びN型ポリシリコン領域20を有するポリシリコン膜と上部の高反射率膜21とからなる光吸収領域が絶縁膜17上に形成され、高反射率膜21上に各領域に接続するダミーPDアノード電極23とダミーPDカソード電極22が形成されている。
各素子が形成された領域上に層間膜29が形成され、光信号受光用のPD部3及びダミーPD部2の上に開口部を有する金属遮光膜30が層間膜29上に形成されている。
なお、図1では開口部から光信号受光用のPD部3の領域に入射する信号光32と、ダミーPD部2の領域へ浸入する迷光31を示している。
上記の構成において、P型ポリシリコン領域19とN型ポリシリコン領域20とからなるPN接合に逆バイアスを印加して、PN接合に入射されたノイズ成分となり得る光が光電変換されたときに生じる光電流を強制的に吸収する。特に、ダミーPDの下部及び上部に高反射率膜18、21を形成することにより、入射された迷光を閉じ込めて吸収率を向上させることができる。
次に、光吸収領域の材料としてポリシリコン膜を用いてダミーPD部2を形成した場合の効果を説明する。
図2は空気(n=1、k=0)からポリシリコン膜(n>4.1、k>0.27)へ光が浸入する様子を示した模式図であり、図3は空気(n=1、k=0)からシリコン基板(n>3.86、k>0.04)へ光が浸入する様子を示した模式図である。なお、nは屈折率、kは消衰係数である。
図4は、図2及び図3において波長λ=405nm(青色光)のときの光浸入深さに対する光の吸収率の比較を示すグラフである。また、図5は、図2及び図3において波長λ=650nm(赤色光)のときの光浸入深さに対する光の吸収率の比較を示すグラフである。さらに、図6は、図2及び図3において波長λ=780nm(赤外光)のときの光浸入深さに対する光の吸収率の比較を示すグラフである。
図4から波長λ=405nm(青色光)では、光の浸入深さがシリコン基板の場合は1μm程度であるのに対して、ポリシリコン膜の場合は0.3μm程度に浅くなる。図5から波長λ=650nm(赤色光)では、光の浸入深さがシリコン基板の場合は6μm程度であるのに対して、ポリシリコン膜の場合は0.5μm程度に浅くなる。図6から波長λ=780nm(赤外光)では、光の浸入深さがシリコン基板の場合は9μm程度であるのに対して、ポリシリコン膜の場合は1μm程度に浅くなる。
図4,5,6のグラフより、シリコン基板と比較してポリシリコン膜を用いることによって小さな領域で光を吸収することが可能になるため、迷光を吸収するダミーPD部2を形成する材料として適しており、青色レーザを用いる高密度DVD用OEICとして、赤色レーザを用いる汎用DVD系用OEICとして、赤外レーザを用いるCD系用OEICの何れの場合においても効果を発揮する。
図7は本発明の効果を定量的に説明するための実施例を示すダミーPD部2の構造を示す断面図であり、上から空気(n=1、k=0)、層間膜:400−Xnm(n=1.78、k=0)、Si34膜:100nm(n=2,k=0)、ポリシリコン膜:Xnm(n>4.1、k>0.27)、Si34膜:100nm(n=2,k=0)、SiO2:15nm(n=1.46,k=0)、シリコン基板(n>3.86、k>0.04)の構成である。
図8は従来のダミーPD部の構造を示す断面図であり、上から空気(n=1、k=0)、層間膜:600nm(n=1.78、k=0)、SiO2:15nm(n=1.46,k=0)、シリコン基板(n>3.86、k>0.04)の構成である。なお、ポリシリコン膜厚であるXの値は、図7と図8とでトータルのシリコン界面(SiとSiO2との境界)から層間膜表面までの厚さを同じにした場合の説明とするため変数としている。
図9は、図7においてポリシリコン膜厚Xを100nm、200nm、300nmに設定した場合と、図8の場合とにおいて、入射角度θ1を0°から90°まで変動させたときの、シリコン界面においてシリコン基板側へ透過する波長λ=405nmの光の透過率を示したグラフである。図9のグラフより、図7においてポリシリコン膜厚を300nm程度まで厚くすると、どの角度から入射した光でもシリコン基板側へ透過しなくなるため、迷光が集積回路部へ到達することを阻止することが可能になる。
図10は、図7においてポリシリコン膜厚Xを300nmに設定した場合と、図8の場合とにおいて、入射角度θ1=45°でダミーPDの長さに対して入射した光が吸収される吸収率を示したグラフである。なお、入射した光が遮光膜で閉じ込められ多重反射により光が基板に対して水平方向に浸入した場合を想定した吸収率をグラフにしたものである。図10のグラフより、図8の従来構造では3μm程度のダミーPD長が必要であるのに対して、図7においてポリシリコン膜厚Xを300nmに設定した場合にはダミーPD長を1μm程度まで短くすることができるため、回路構成のレイアウトに自由度が増す上、チップ面積を低減することが可能になる。
次に、本実施の形態の同一基板上に光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタとダミーPDを搭載した光半導体装置におけるダミーPDの製造方法について説明する。
図11は本実施の形態の光半導体装置におけるダミーPDの製造工程を示す断面図である。
まず、図11(a)に示すように、光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタを形成するために、P型シリコン基板41上にN型エピタキシャル層42が形成され、N型エピタキシャル層42上に絶縁膜43が形成される。絶縁膜43上に、ダミーPD下部の高反射率膜44として例えばSi34膜を成膜する。
次に、図11(b)に示すように、N型ドープドポリシリコン膜45を堆積させ、図11(c)に示すように、ダミーPDのアノード領域を形成するためにフォトレジストにより選択的にパターンニングし、イオン注入によりP型ポリシリコン領域46を形成しレジストを除去する。
次に、図11(d)に示すように、ダミーPDのカソード領域を形成するためにフォトレジストにより選択的にパターンニングし、イオン注入によりN型ポリシリコン領域47をポリシリコン膜の表面に形成し、レジストを除去する。特に、N型不純物としては拡散係数の小さいAs(砒素)を用いるのが好ましい。
次に、図11(e)に示すように、ポリシリコン膜上にダミーPD上部の高反射率膜48として例えばSi34膜を成膜した後、イオン注入した不純物を活性化させるために、例えば1000℃、10秒程度のRTA(Rapid Thermal Annealing)処理を行う。特に、RTA処理はポリシリコン中の不純物拡散を抑制して、不純物を活性化できるため、確実にポリシリコン膜中にPN接合を形成するためには有効な手段である。
次に、図11(f)に示すように、ダミーPD49を形成する領域を残すようにフォトレジストにより選択的にパターンニングし、RIE(Reactive Ion Etching)により絶縁膜43まで到達するようにエッチングしレジストを除去する。
その後、図11(g)に示すように、ダミーPD領域49において、フォトレジストで選択的にパターンニングしN型ドープドポリシリコン膜45に到達するようにRIEで電極取り出しコンタクトホール50を形成しレジストを除去する。次に、TiN/AlSiCu/TiN/Tiなどの導電膜を堆積し、エッチングによりパターンニングしてダミーPDアノード電極51とダミーPDカソード電極52を形成しレジストを除去する。最後に、層間膜53を堆積することによって、本発明のダミーPDが形成される。特に、この実施の形態においては、ダミーPDカソード電極部にN型ドープドポリシリコン膜45の領域があるため、電極取り出しコンタクトホール50を形成する際に、十分なマージンのあるRIE条件を設定することが容易になる。
次に、本実施の形態の光吸収領域の材料としてポリシリコン膜を用いてダミーPDを形成した場合に有効であるPN接合のレイアウトについて説明する。
図12は本発明のポリシリコン膜のPN接合において、基板に対して水平方向にP型ポリシリコン領域61とN型ポリシリコン領域62とを交互に配置した櫛型構造を示した平面図である。63はダミーPDアノード電極であり、64はダミーPDカソード電極のレイアウトを例示している。特に、ポリシリコン膜中では不純物拡散が速いため熱処理によっては基板に対して垂直方向にPN接合を形成することが困難となることから、マスクパターンによりPN接合の位置や間隔を任意に設計できる櫛型構造は有効なレイアウトである。
なお、図示していないが、電極を構成する導電膜でダミーPDのポリシリコン膜の端部を覆うと、ポリシリコン膜に吸収されない光が光吸収領域から外部に漏れることはないので、本発明の効果がさらに向上する。
以上のように、赤外領域から紫外領域までの光を吸収する半導体材料としてポリシリコン膜を用いて光吸収領域を形成し、集積回路部への迷光の浸入を防ぐことができる。
本発明は、赤外領域から紫外領域までの光に関する受光素子を有する光半導体装置等に有用である。
本発明の実施の形態における同一基板上に光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタとダミーPDを搭載した光半導体装置を示す断面図である。 空気(n=1、k=0)からポリシリコン膜(n>4.1、k>0.27)へ光が浸入する様子を示した模式図である。 空気(n=1、k=0)からシリコン基板(n>3.86、k>0.04)へ光が浸入する様子を示した模式図である。 図2及び図3において波長λ=405nm(青色光)のときの光浸入深さに対する光の吸収率を示すグラフである。 図2及び図3において波長λ=650nm(赤色光)のときの光浸入深さに対する光の吸収率を示すグラフである。 図2及び図3において波長λ=780nm(赤外光)のときの光浸入深さに対する光の吸収率を示すグラフである。 本発明の実施の形態を示すダミーPD部の構造を示す断面図である。 従来のダミーPD部の構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態の効果を定量的に説明するためのグラフである。 本発明の実施の形態の効果を定量的に説明するためのグラフである。 本発明の実施の形態の光半導体装置におけるダミーPDの製造工程を示す断面図である。 本発明の実施の形態のポリシリコン膜のPN接合において、基板に対して水平方向にP型領域とN型領域を交互に配置した櫛型構造を示した平面図である。 従来の同一基板上に光信号入力用のPDと信号処理回路用のトランジスタとダミーPDを搭載した光半導体装置を示す断面図である。
符号の説明
1 トランジスタ部
2 ダミーPD部(光吸収領域)
3 PD部
4 P型シリコン基板
9 N型エピタキシャル層
17 絶縁膜
18 高反射率膜(ダミーPD下部)
19 P型ポリシリコン領域
20 N型ポリシリコン領域
21 高反射率膜(ダミーPD上部)
22 ダミーPDカソード電極
23 ダミーPDアノード電極
29 層間膜
30 金属遮光膜
31 迷光
32 信号光

Claims (8)

  1. 同一基板上に光信号入力用のフォトダイオードと信号処理回路用のトランジスタとを有する光半導体装置において、
    前記基板上に形成された絶縁膜上に、下部の第1のシリコン窒化膜と、第1導電型のポリシリコン領域及び第2導電型のポリシリコン領域を有するポリシリコン膜と、上部の第2のシリコン窒化膜とからなるノイズ成分となり得る光を吸収する光吸収領域を形成した、ことを特徴とする光半導体装置。
  2. 前記第1導電型のポリシリコン領域と前記第2導電型のポリシリコン領域とでPN接合を形成し、前記PN接合に逆バイアスを印加して、ノイズ成分となり得る光が前記PN接合に入射し光電変換されたときに生じる光電流を強制的に吸収する、ことを特徴とする請求項に記載の光半導体装置。
  3. 前記ポリシリコン膜中のPN接合は、基板に対して水平方向にP型領域とN型領域を交互に配置した櫛型構造に形成されている、ことを特徴とする請求項に記載の光半導体装置。
  4. 前記光吸収領域の端部が導電膜で覆われている、ことを特徴とする請求項に記載の光半導体装置。
  5. 前記光吸収領域は、金属配線層を用いて遮光領域を形成できない領域に設けられる、ことを特徴とした請求項1〜のいずれかに記載の光半導体装置。
  6. 前記光吸収領域は、光信号入力用のフォトダイオードに隣接してダミーフォトダイオードとして形成される、ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の光半導体装置。
  7. 同一基板上に光信号入力用のフォトダイオードと信号処理回路用のトランジスタとを有する光半導体装置の製造方法であって、
    前記フォトダイオードと前記トランジスタとが形成された半導体基板上に絶縁膜を介して第1のシリコン窒化膜と第1導電型のドープドポリシリコン膜とを形成する工程と、
    前記第1導電型のドープドポリシリコン膜に選択的に不純物をイオン注入して第2導電型のポリシリコン領域を前記第1導電型のドープドポリシリコン膜の底部まで形成する工程と、
    少なくとも前記第1導電型のドープドポリシリコン膜が残存する領域の表面に選択的に不純物をイオン注入して第1導電型のポリシリコン領域を形成する工程と、
    前記ドープドポリシリコン膜上に第2のシリコン窒化膜を形成した後、前記不純物がイオン注入された前記ドープドポリシリコン膜を熱処理する工程と、
    前記第2のシリコン窒化膜と前記ドープドポリシリコン膜と前記第1のシリコン窒化膜とをパターニングしてダミーフォトダイオードになる光吸収領域を形成する工程と、
    前記第2のシリコン窒化膜にコンタクトホールを形成した後、導電膜をパターニングして電極を形成する工程とを含む光半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1導電型のポリシリコン領域を形成する工程では、前記第1導電型のドープドポリシリコン膜が残存する領域の表面だけに不純物をイオン注入することにより、前記ドープドポリシリコン膜中のPN接合は、前記半導体基板に対して水平方向にP型領域とN型領域を交互に配置した櫛型構造に形成される、ことを特徴とする請求項に記載の光半導体装置の製造方法。
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