JP4374475B2 - 出没式筆記具 - Google Patents
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Description
又、クリップの玉部が軸筒から常時露出している為、クリップも筆記時においても軸筒から離れた位置にあり、筆記に違和感があるものとなってしまっていた。
使用時においては、クリップ先端の表面が軸筒の内部に没入している為、クリップが親指の付け根部分などに接触しにくく良好な筆記感が得られる。
一方、前記中方軸筒3と前方軸筒4とは、軸筒1の中心軸線を回転中心として相対的に回転可能ではあるが長手方向には脱落不能に結合されている。その結合構造について詳述する。前記中方軸筒3の中間部内面には凹部3aが形成されており、その凹部3aに前方軸筒4の中間部外面に形成された凸部4aが回転自在に嵌合している。つまり、この凹凸嵌合によって中方軸筒3と前方軸筒4とが回転自在ではあるが、長手方向には移動不能に結合されている。又、前記中方軸筒3の内面には部分的に複数の突起3bが対峙する位置(中心線Xを基準線とする線対称な位置;本実施例では6個×2箇所の合計12個)に形成されている。つまり、突起3bが形成されていない部分は、面状の円弧部3cとなっている。そして、その突起3bに係脱する突起4bが前記前方軸筒4の外周面に部分的に複数形成されている。この前方軸筒4に形成されている突起4bも前記突起3bと同様に対峙した位置(中心線Xを基準線とする線対称な位置;本実施例では5個×2箇所の合計10個)に形成されている。前記中方軸筒3と同様に、突起4bが形成されていない部分は、面状の円弧部4cとなっている。
前記前方軸筒4の前方には複数の前方に伸びる断面が略部分円弧状の突起6が形成されており、グリップ5の前方内方に形成された断面がほぼ同形状の溝7にそれぞれ挿入されている。これら、突起6や溝7は、本例においては放射状の3箇所に形成されているがこれに限定されることなく、4箇所や5箇所、あるいは、1箇所であっても良いが、3箇所程度であるのが好ましい。
又、前方軸筒4の前端には、先部材8が螺合などの手段によって着脱自在に取り付けられているが、前記前方軸筒4と先部材8とでグリップ5の前端部内面に形成されている係止段部5bを挟着しており、グリップ5の前方軸筒4と先部材8に対する相対的な回転が阻止されている。
前記軸筒1の内部にシャープペンシルが配置され、後部に配置されているノック部材を押圧操作することによって前記シャープペンシルが突出する、いわゆる、出没式の筆記具(シャープペンシル)を1例として挙げ説明するが、これに限定されるものではない。内部に配置される物がボールペンであっても良いし、筆記具に限らず、電子入力ペンなどであっても良い。
前記中軸9の内側には、芯タンク13が摺動自在に配置されており、その芯タンク13の前端には、芯の把持・解放を行うチャック体14が固定されている。また、そのチャック体14の前方部分には、チャック体14の開閉を行うチャックリング15が囲撓している。そして、チャック体14の前方には、芯の後退を阻止するゴム状弾性体からなる芯戻り止め部材16が位置しており、その芯戻り止め部材16は前記先具10の内面に圧入・固定されている。符号17は、前記芯タンク13やチャック体14、並びに、そのチャック体14に連動した前記先具10などを後方に付勢するコイルスプリングなどの弾撥部材であり、中軸9と芯タンク13との間に張設されている。
他方、前記芯タンク13の後部には、消しゴム18が着脱自在に嵌入されていおり、又、その消しゴム18を覆うようにノック部材19が着脱自在に取り付けられている。
ここで、前記クリップ20は、金属材質からなる弾性状のクリップ本体24と樹脂材質からなる比較的弾性を有しない押圧操作部材25とから構成されているが、これに限定されることはなく、クリップ本体を弾性状の樹脂材質から構成し、一方、押圧操作部材を弾性を有さない金属材質から構成するなどしても良い。そして、クリップ本体24の後部はコ字形に形成されており、該部分が前記軸筒1の後部に形成された固定溝1aに圧入・固定されている。さらに詳述すると、前記押圧操作部材25のほぼ中央部には窓孔26が形成されており、前記クリップ本体24がその窓孔26を貫通している。そして、その押圧操作部材25の後方部はクリップ20と軸筒1との連結部から後方に向けて延設形成されている。又、クリップ本体24には2つの係合孔27が形成されており、その係合孔27に押圧操作部材25の突起28が圧入されている。即ち、この圧入状態によって押圧操作部材25とクリップ本体24とが結合されており、さらに、押圧操作部25は窓孔26にクリップ本体24を貫通させて結合しているため、比較的、強い押圧操作力を作用させても外れない構造となっている。
再び、先具10を先部材8内に収納したい場合には、前記クリップ20に固定された押圧操作部材25の後部を軸筒1の方向に押圧する。この動作によってクリップ本体24の軸筒1との接触部を支点とし、クリップ本体24は前方部分が持ち上げられるように回転し、玉部前端22と中軸後端23との係合が解除される。この瞬間に前記中軸9が弾撥部材12の復元作用によって後退する。この時、クリップ本体24の玉部21は中軸9の膨出部23の表面に乗り上げ、クリップ20(玉部21)を軸筒の表面に露出させると共に、膨出部23の表面に強く付勢されることになるが、その付勢力によるクリップ本体24の湾曲作用は、そのクリップ本体24のほぼ全域に渡って均等に分散される。このクリップ本体24の湾曲作用は、筆記具をポケットなどに差し込んだ際にも同様に作用する。
2 後方軸筒
3 中方軸筒
4 前方軸筒
5 グリップ
6 突起
7 溝
8 先部材
9 中軸
10 先具
11 芯保護管
12 弾撥部材
13 芯タンク
14 チャック体
15 チャックリング
16 芯戻り止め部材
17 弾撥部材
18 消しゴム
19 ノック部材
20 クリップ
21 玉部
22 玉部前端
23 膨出部
24 クリップ本体
25 押圧操作部材
26 窓孔
27 係合孔
28 突起
Claims (1)
- 軸筒に筆記体が出没可能に配置された出没式筆記具であって、前記筆記体の突出状態の維持を軸体に取り付けたクリップと筆記体との係止によってなすと共に、前記クリップの先端部を鋭角な玉部とし、又、筆記体の没入状態においては前記玉部が筆記体の膨出部に位置し、また、その膨出部が軸筒に形成された溝部を摺動することを特徴とする出没式筆記具。
Priority Applications (1)
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JP2004135504A JP4374475B2 (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | 出没式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004135504A JP4374475B2 (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | 出没式筆記具 |
Publications (2)
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JP2005313523A JP2005313523A (ja) | 2005-11-10 |
JP4374475B2 true JP4374475B2 (ja) | 2009-12-02 |
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ID=35441438
Family Applications (1)
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JP2004135504A Expired - Fee Related JP4374475B2 (ja) | 2004-04-30 | 2004-04-30 | 出没式筆記具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4374475B2 (ja) |
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2004
- 2004-04-30 JP JP2004135504A patent/JP4374475B2/ja not_active Expired - Fee Related
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