JP4373766B2 - アイアン型ゴルフクラブヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、良好な打球感を得るのに役立つアイアン型ゴルフクラブヘッドに関する。
ゴルフクラブでボールを打球した際、ゴルファの手、腕ないし肘等にはその衝撃に伴う感触が伝わる。これは打球感と呼ばれる。一般的に打球感はクラブ毎に異なっており、特にアイアン型ゴルフクラブヘッドは打球感が強く(或いは硬く)感じられる傾向がある。従って、従来よりアイアン型ゴルフクラブヘッドの打球感をマイルドにする方法が、例えば次の特許文献により提案されている。
特開平9−239077号公報 特開2000−225217号公報
特許文献1には、ヘッドのバック部に周縁部を残して凹部が設けられ、この凹部に振動吸収材が配された構成が記載されている。また特許文献2には、フェースインサートとこれを受けるヘッド本体とで構成され、ヘッド本体のフェースインサート受け部に縦横にのびる溝が形成されるとともに、ヘッド本体とフェースインサートとの間にエラストマー等の振動減衰材料を充填することが記載されている。
従来のアイアン型ゴルフクラブヘッドにおける打球感の向上は、ボールを打球するフェースで生じた振動をエラストマー等の振動減衰材料を用いて減衰させるという着想に基づいている。しかしながら、このような着想を前提としたものでは、エラストマー等の配設に際して製造工程を複雑化しやすく、かつ、コストを上昇させるという欠点がある。またエラストマー等によってヘッド重量が増えるため、ヘッドの重心設計の自由度を損ねる。即ち、ヘッド総重量には一定の制約があるため、ヘッド重量が増えるとヘッド重心位置を調節するために使える重量が小さくなる。
本発明は、以上のような問題点に鑑み案出なされたもので、フェース面中央領域の背面に、屈曲してのびる少なくとも1本の屈曲細溝を設けることを基本として、フェース部に相互に打ち消し合わせる振動を生じさせることにより、ヘッド全体の振動を低減させ、ひいては打球感を向上しうるアイアン型ゴルフクラブヘッドを提供することを目的としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、フェース面の少なくとも一部を形成する板状のフェース部材と、ヘッド前後方向に貫通する開口部を有しかつこの開口部の周縁に環状にのびるフェース部材取付部を具えることにより前記フェース部材を前面に配するヘッド本体部とからなるアイアン型ゴルフクラブヘッドであって、前記ヘッド本体部の前記フェース部材取付部は、前記フェース部材の外周面が嵌着される内向き面と、前記フェース部材の背面の周縁部を支持する支え面とからなる断面がステップ状をなし、かつ前記フェース部材は、ヘッド重心から前記フェース面に下ろした法線が該フェース面と交わる点であるスイートスポットを中心とする半径10mmのフェース面中央領域を有し、前記フェース部材の前記開口部に面する自由撓み領域の背面には、前記フェース部材の外周面からほぼ等距離を隔てた位置で環状で連続してのびる凹部と、該凹部によって囲まれかつ前記スイートスポットを含む中央厚肉部とが設けられる一方、前記中央厚肉部を通ってフェース面中央領域の背面を屈曲してのびかつ前記中央厚肉部の周縁で端が途切れる少なくとも1本の屈曲細溝が設けられ、前記屈曲細溝は、溝幅が0.25〜1.50mm、しかもソール部側からトップ部側に向かって凸又は凹となる円弧状曲線、又はトウ・ヒール方向にのびる正弦波状曲線からなることを特徴とする。
また請求項2記載の発明は、前記凹部の厚さは1.6〜2.3mm、かつ、前記中央厚肉部の厚さは前記凹部よりも大かつ3.5mm以下である請求項1記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
また請求項3記載の発明は、前記屈曲細溝は、その両端を結ぶ基準直線から最も遠ざかる最大離間部の前記基準直線からの離間長さが3〜15mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
また請求項4記載の発明は、前記屈曲細溝は、前記フェース面中央領域の背面に含まれる長さが20〜55mmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドであり、また請求項5記載の発明は、前記屈曲細溝の両端を結ぶ基準直線が、トウ、ヒール方向に対して35゜以下の略水平状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッドである。
さらに請求項6に係る発明は、フェース面の少なくとも一部を形成する板状のフェース部材と、ヘッド前後方向に貫通する開口部を有しかつこの開口部の周縁に環状にのびるフェース部材取付部を具えることにより前記フェース部材を前面に配するヘッド本体部とからなるアイアン型ゴルフクラブヘッドであって、前記ヘッド本体部の前記フェース部材取付部は、前記フェース部材の外周面が嵌着される内向き面と、前記フェース部材の背面の周縁部を支持する支え面とからなる断面がステップ状をなし、かつ前記フェース部材の前記開口部に面する自由撓み領域には、ヘッド重心から前記フェース面に下ろした法線が該フェース面と交わる点であるスイートスポットを中心とする半径10mmのフェース面中央領域を有し、前記自由撓み領域の背面には、前記フェース部材の外周面からほぼ等距離を隔てた位置で環状で連続してのびる凹部と、該凹部によって囲まれかつ前記スイートスポットを含む中央厚肉部とが設けられる一方、前記中央厚肉部を通ってフェース面中央領域の背面を屈曲してのびかつ前記中央厚肉部の周縁で端が途切れる屈曲細溝が設けられ、 前記屈曲細溝は、溝幅が0.25〜1.50mm、かつ、その両端を結ぶ基準直線から最も遠ざかる最大離間部の前記基準直線からの離間長さが3〜15mmであるとともに、前記スイートスポットSSと前記最大離間部との間の距離が7.5mm以下の屈曲細溝を含むことを特徴とする。また、前記凹部の厚さは1.6〜2.3mm、かつ、前記中央厚肉部の厚さは前記凹部よりも大かつ3.5mm以下であるのが望ましい。さらに、屈曲細溝の溝深さは0.20〜0.50mmであるのが望ましい。
フェース面でボールを打球すると、フェース部は弾性変形により撓む。この変形によりヘッドに蓄えられた弾性ひずみエネルギは、ヘッドを振動させる(運動エネルギに変換されて消費される。)。打球感をマイルドるするためには、この振動をできるだけ速く減衰させることが有効である。ヘッドの振動の中で最も大きく振動するのは、フェース部、とりわけ打球部の近傍である。本発明では、打球部の近傍とみなしうるフェース面中央領域の背面に、屈曲してのびる少なくとも1本の屈曲細溝が設けられる。この屈曲細溝は、フェース部の一方側と他方側とで振動周期をずらせる働きをする。この相互作用により振動が互いに打ち消し合い、ひいてはヘッドの振動減衰を早める。
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の一実施形態としてアイアン型ゴルフクラブヘッドの基準状態の正面図、図2はその背面図、図3は図1のA−A拡大端面図、図4はその分解斜視図をそれぞれ示す。本実施形態のアイアン型ゴルフクラブヘッド(以下、単に「ヘッド」ということがある。)1は、ボールを打撃するフェース面Fの少なくとも一部(この例では主要部)を構成する板状のフェース部材2と、該フェース部材2を前面に配するヘッド本体部3とから構成されたものが例示される。
前記基準状態とは、ヘッド1を、当該ヘッドに定められた規定のライ角αとロフト角β(リアルロフト角)に設定して水平面HPに接地させた状態とする。またライ角αは、後述するシャフト取付部3eのシャフト差込孔3ehの軸中心線CLを基準に傾ける。
ヘッド本体部3は、例えば図4のように、ヘッド上部を斜めにのびるトップ部枠3aと、ヘッド下部をなすソール部枠3bと、ヘッドの先端側でこれらの間を継ぐトウ部枠3cと、ヘッドのヒール側でトップ部材3aとソール部枠3bとを継ぐネック部3dと、このネック部3dから上方にのび図示しないシャフトが差し込まれるシャフト取付部3eとを含んで構成されている。またヘッド本体部3は、本例ではトップ部枠3a、トウ部枠3c、ソール部枠3b及びネック部3dで囲まれ、かつ前後に貫通した開口部Oが形成される。ヘッド本体部3は、特に限定はされないが、例えばSUS630、SUS255、SUS450といったステンレス鋼ないしは比較的比重が大きい金属材料で構成されるのが望ましい。
また前記開口部Oの周縁には、断面がステップ状をなすフェース部材取付部10が形成される。該フェース部材取付部10は、例えばフェース部材2の外周面eに向き合いかつこの外周面eと嵌着される内向き面10aと、この内向き面10aの後端側でヘッド中心側に立上がる壁状をなし前記フェース部材2の背面2Bの周縁部分を支持する環状の支え面10bとが含まれている。内向き面10aは、前記フェース部材2の外周面eと実質的に同じ輪郭形状をなし、かつ、該外周面eの厚さと実質的に同じ奥行き寸法とを持っている。
またヘッド本体部3のソール部枠3bには、背壁部11が設けられる。該背壁部11は、図3に示されるように、フェース部材2の背面2Bから離間した位置で小高さで立ち上がっている。このような背壁部11は、フェース部材2の背面との間でポケット状のキャビティCを形成するとともに、ヘッド後方により多くの重量を配分することにより、ヘッド1の重心をより深く設定するのに役立つ。
前記フェース部材2は、フェース面F側の実質的に平坦な表面2Aと、その反対側の面である背面2Bと、これらの間をのびる環状の外周面eとを有する板状である。ただし、前記表面2Aには、基準状態で水平にのびるフェースライン12が設けられる場合がある。フェース部材2の外周面eは、前記フェース部材取付部10の内向き面10aに、また背面2Bの周縁部分は同支え面10bにそれぞれ支持され、例えばカシメ、接着、その他の固着手段により一体に固着される。これにより、ヘッド1は、フェース部材2の表面2Aと、ヘッド本体部3の前面とで連続したフェース面Fを区画するフェース部FPを形成する。また、フェース部材2は、前記開口部Oに面することによりヘッド本体に支持されていない自由撓み領域を有する。
図5には本実施形態のフェース部材2の背面2B側からみた斜視図が示されている。該背面2Bは、外周面eからほぼ等距離を隔てた位置で環状で連続してのびる凹部5が設けられてる。これにより、フェース部材2は、該凹部5によって囲まれかつ厚さt1の中央厚肉部6と、前記凹部5の外側をなす厚さt2の周縁厚肉部7とが設けられる。凹部5が設けられた部分の厚さt3は、前記各厚さt1及びt2のいずれよりも小さい。
中央厚肉部6は、スイートスポットSSを含んだ横長の略楕円形状で形成される。従って、その表面側は頻繁にボールを打撃する部分となる。スイートスポットSSは、図3に示されるように、ヘッド重心Gからフェース面Fに下ろした法線Nが該フェース面Fと交わる点である。また中央厚肉部の厚さt1は、特に限定はされないが、好ましくは2.5mm以上、より好ましくは2.7mm以上が望ましく、同上限については前記下限のいずれかとの組み合わせにおいて3.5mm以下、より好ましくは3.2mm以下が望ましい。厚さt1が2.5mm未満の場合、耐久性を低下させる傾向があり、逆に3.5mmを超える場合、フェース部材2の全体的な剛性が高められて反発性能が悪化する傾向がある。
また前記周縁厚肉部7の厚さt2は、この中央厚肉部6の厚さt1と同等ないし0.2mm程度小とするのが望ましい。この周縁厚肉部7は、図3に示されるように、前記フェース部材取付部10に支持されるため、厚さt2が小さすぎても取付強度不足を招き、逆に大きすぎてもヘッドの反発性能を低下させる傾向がある。
さらに凹部5での厚さt3は、特に限定はされるわけではないが、好ましくは1.6mm以上、より好ましくは1.7mm以上とするのが望ましく、同上限については前記下限のいずれかとの組み合わせにおいて2.3mm以下、より好ましくは2.0mm以下が望ましい。厚さt3が小さすぎるとフェース部材2の耐久性を悪化させる傾向があり、逆に大きすぎると、ヘッドの反発性を高めるのが困難になる。
フェース部材2は、例えばチタン合金(Ti−6Al−4V)により形成されるのが望ましい。チタン合金は、ヘッド本体部3を構成しているステンレス鋼などに比して比重が小さい。このためヘッドの重量をフェース部材2の周辺により多く配分することができ、スイートエリアを増大するのに役立つ。ただし、フェース部材2には、チタン合金以外の他の材料、例えばSUS450(マレージング銅)等を使用しても良いのは言うまでもない。
本発明のヘッド1は、スイートスポットSSを中心とする半径10mmの領域であるフェース面中央領域FCの背面FCBに、屈曲してのびる少なくとも1本の屈曲細溝4が設けられる。ここで、フェース面中央領域の背面FCBとは、このフェース面中央領域FCをフェース面Fから垂直にフェース部FPの背面に投影した領域を意味する。本実施形態では、このフェース面中央領域の背面FCBは、前記中央厚肉部6をより多く含んだ領域となっている。また特に図5,及び図6,図9、図12などから自明のように、前記屈曲細溝4は、前記中央厚肉部6の周縁で端が途切れている。
ヘッド1は、フェース面FのスイートスポットSSでより多くボールと衝突する。これにより、フェース面中央領域FCは弾性変形により最も大きく撓み、かつ、大きく振動する。かかる振動は、それが大きいほどゴルファの手、腕ないし肘に負荷として作用し、ゴルファに好ましくない打球感を印象づける。打球感をよりマイルドとするためには、このフェース面中央領域FCの振動をできるだけ素早く減衰させることが重要である。
発明者らは種々の実験を行った結果、このフェース面中央領域の背面FCBに、屈曲してのびる少なくとも1本の屈曲細溝4を設けるという簡単な構成により、前記フェース面中央領域FCの大きな振動を比較的早期に減衰させることを種々の実験の結果により見出した。即ち、図6にフェース部材2の背面図を示すように、フェース面中央領域の背面FCBを横切る屈曲細溝4を設けた場合、打球直後に生じる屈曲細溝4の上側位置での振動波形と下側位置での振動波形とは、それぞれ周波数と振幅が異なっており、好ましい態様として1/2周期のずれによる位相の逆転が生じることが分かった。
振動の波は重ね合わせの原理が働く。即ち、図7(A)に示すように、位相が同じである2つの波AないしBが重ね合わせると、互いに強め合って大きな振幅を持つ波Cが得られるが、逆に位相が異なる波AないしBを重ね合わせると、エネルギーを互いに打ち消し合う結果、これらを重ね合わせた波Cは振幅が小さい波Cとなる。このため、位相が異なる図6の波A及び波Bは、互いに打ち消し合う結果、これらを重ね合わせた波Cは振幅が小さく振動エネルギーの急速な減衰が生じる。これにより、フェース面中央領域FCの振動が速やかに吸収緩和され、ゴルファの手に作用する打球感を良好なものとすることができる。
一方、図8に示すように、フェース面中央領域の背面FCBに、1本の直線細溝を設けると、打球直後に生じるその上側位置での振動波形と下側位置での振動波形とは、それぞれ実質的に周波数と振幅とが揃ってしまい、これらを重ね合わせた波Cは、互いに強め合って大きな波Cが生じることが判明している。
フェース面中央領域の背面FCBに設けられた細溝4によって、その上、下の領域で振動周波数、振幅が異なる理由については、今後さらなる解析が必要であるが、概ね、次の理由によるものと説明できる。先ず、アイアン型ゴルフクラブヘッドでは、スイートスポットSSが低く、かつ、地面に置かれたボールを打つことが多いため、フェース面中央領域の中でもとりわけ下方側で比較的大きな振動が生じる。また図6のように屈曲細溝4を設けた場合、強く振動を生じる屈曲細溝4よりも下側は、細溝4からのフェース部材2の下縁までの上下方向のスパンY1、Y2、Y3が、トウ−ヒール方向で一様ではなく変化していることが挙げられる。従って、フェースの細溝4よりも上側と下側との振動モードが異なり、これが、上側位置で生じる振動の波Aと、下側位置で生じる振動の波Bとの位相差(波長のずれ)が生じる原因と推察される。そしてこれらの波が重なってヘッド全体の振動特性が決定される。
また図8に示した水平な直線細溝の場合、前記直線細溝とフェース部材2の下縁との間の上下方向のスパンは、トウ、ヒール方向で実質的に一様である。このため、上側位置で観測される波Aと下側位置で観測される波Bとは、波長のずれがなく同じ位相で現れる。なお、このように考えると、直線細溝でも水平ではなく傾斜させれば屈曲細溝と同等の効果がもたらされるのではないかとの推測が成り立つ。しかしながら、この場合にも前記スパンの変化がトウ、ヒール方向に増加ないし減少といった単調な変化となるため、波の位相のずれは非常に小さく、振動減衰効果は十分に得られない。
このような観点より、屈曲細溝4は、ソール部枠3b側からトップ部枠3a側に向かって凸又は凹となる円弧状曲線が特に好ましいものとなる。また屈曲細溝4は、フェース面中央領域の背面FCBにその一部が含まれておれば上述の効果を発揮することができる。従って、図9に拡大して示す本実施形態のように、屈曲細溝4の両端4aないし4bがフェース面中央領域の背面FCBからはみ出す態様でも勿論構わないし、前記両端4a、4bの一つ又は両方がフェース面中央領域の背面FCBに含まれるものでも良い。
また屈曲細溝4は、溝幅が0.25〜1.50mm、かつ溝深さが0.20〜0.50mmで形成されるのが好ましい。屈曲細溝4の溝幅が0.25mm未満又は溝深さが0.20mm未満であると、ボールを打撃したときのフェース部の振動モードに影響を与える効果が小さくなり、逆に溝幅が1.50mmよりも大又は溝深さが0.50mmよりも大になると、打球時に屈曲細溝4に応力集中が生じやすくフェース部FPの耐久性を悪化させる傾向がある。特に好ましくは溝幅の下限は0.35mm以上、同上限は1.0mm以下、さらに好ましくは0.75mm以下、特に好ましくは0.65mm以下である。また、溝深さの下限については、より好ましくは0.25mm以上、同上限はより好ましくは0.4mm以下、特に好ましくは0.35mm以下が望ましい。溝幅ないし溝深さは、全溝長さに亘って一定でも良いし、また適宜変化することもできる。図示はしていないが、屈曲細溝4の溝断面形状は、半円状のものが応力集中を避ける上で好ましいが、矩形の角溝状や三角溝状など種々の形状も採用しうるのは言うまでもない。
また屈曲細溝4は、その両端4a、4bを結ぶ基準直線BLから最も遠ざかる最大離間部4Tの前記基準直線BLからの離間長さTが3〜15mmであることが望ましい。この離間長さTは、屈曲細溝4の屈曲度合いの目安となるものであって、該離間長さTが3mm未満になると溝形状が直線に近づき、上述の振動減衰効果が十分に発揮できない傾向があり、逆に15mmをよりも大きくなると、例えば単一の円弧の場合、フェース面中央領域の背面FCBに位置させるのが困難となり、細溝4が振動に影響を与える範囲が小さくなる傾向がある。特に好ましくは前記離間長さTは4mm以上、さらに好ましくは5mm以上であって、上限は前記下限値のいずれかとの組み合わせにおいて12mm以下、さらには10mm以下が望ましい。
本実施形態の屈曲細溝4は、前記両端4a、4bを結んだ基準直線BLが、トウ、ヒール方向に対して35゜以下、より好ましくは20゜以下の角度θをなす略水平状のものが振動吸収効果を高める上で効果的である。なおトウ、ヒール方向は、前記基準状態における水平線を意味している。
また図10には、屈曲細溝4とフェース面中央領域の背面FCBとの相対関係の例を示す。(A)〜(C)では、スイートスポットSSを通る垂直線に対して屈曲細溝4が左右対称に形成された例を示す。またこれらの例では、屈曲細溝4はいずれも単一の曲率半径Rからなる円弧曲線に沿って形成されている。このような円弧曲線で屈曲細溝4を形成する場合には、その曲率半径Rは1インチ以上かつ5インチ以下(25.4mm以上かつ127mm以下)が望ましい。これは、前記最大離間部4Tの離間長さTの規定と同様の理由に基づいている。
また図10(A)のものは屈曲細溝4の最大離間部4TがスイートスポットSSに一致している。同(B)のものは、最大離間部4TがスイートスポットSSよりも高所に位置し、同(C)のものは、最大離間部4TがスイートスポットSSよりも低所に設けられている。いすれも態様でも好ましい結果が得られる。また図10(D)ないし(E)は、最大離間部4TがスイートスポットSSよりもヒール側及びトウ側にそれぞれ位置ずれした態様が示されている。特に好ましい態様としては、スイートスポットSSと最大離間部4Tとの間の距離が7.5mm以下であるのが良い。即ち、フェース部はスイートスポットSSにおいて最も変形し易い(撓み易い)ため、良く振動する最大離間部4Tをこのスイートスポットに近づけることにより、振動を効果的に減衰させることができる。さらに好ましくは、スイートスポットSSと最大離間部4Tとの間の距離は6.0mm以下、さらに好ましくは5.0mm以下、より好ましくは3.0mm以下が望ましい。
図11には、屈曲細溝4の具体的な形状の例を示す。(A)は、図10でも示したように単一の曲率半径からなる円弧をなすもの、(B)は小さい曲率半径R1からなる第1の円弧4A、4Aと、それよりも大きい第2の曲率半径R2からなる第2の円弧4Bとを組み合わせた例を示す。組み合わせる位置や曲率半径の大きさ、円弧の種類数は例示のものに限定されない。また(C)のように、一部に直線を含むことは差し支えない。また同図(D)は、トップ部枠3a側からソール部枠3b側に凸となる円弧曲線を描くもの、さらに同図(E)は1周期の正弦波状をなすもの、同図(F)は正弦波を複数周期で繰り返すものが示されており、いずれでも良い。
また屈曲細溝4は、フェース面中央領域の背面FCBに含まれる長さLが20〜55mmであることが望ましい。前記長さLが20mmよりも小さくなると、該屈曲細溝4によって振動を減衰させる領域が小さくなり、打球感の向上効果が十分に得られ難い傾向がある。逆に前記長さLが55mmよりも大きくなると、前記フェース面中央領域の背面FCBに含ませるのはいびつな形状となりやすく、外観を著しく悪化させる傾向がある。特に好ましくは、前記長さLを25mm以上、より好ましくは30mm以上とするのが望ましい。なお前記長さLは、前記屈曲細溝4に沿ったいわゆるパス長さとする。
また本実施形態の屈曲細溝4は、ソール部枠3b側からトップ部枠3a側に向かって凸となる好ましい態様が示されているが、これとは逆にソール部枠3b側からトップ部枠3a側に向かって凹となる円弧状曲線をその上側に加えることもできる。即ち図12に示すように、フェース面中央領域の背面FCBに、2以上の屈曲細溝4を設けることもできる。この実施形態では、上側をのびる上の屈曲細溝4Uと、その下側をのびている下の屈曲細溝4Dとを含んでいる。
上記の実施形態のアイアン型ゴルフクラブヘッドは、フェース部材2と、これとは異なる材料からなるヘッド本体部3とで構成される。特に好適なのは、図3に示すように、リーディングエッジLe(前記基準状態において最も前方に突出した部分)からキャビティCの底部までをフェース面Fに沿って図った長さZが10mm以下のものである。このようなヘッドは、フェースの自由撓み領域(キャビティCに面する部分)が大きいためフェースが特に振動し易いことから、本発明の効果がより顕著となる。またZ>10mmであると、ヘッドの反発性能が悪化し易い。またキャビティタイプ以外では、例えば中空タイプのアイアン型ゴルフクラブヘッドにも適用しうる。
打球感に関するテストが、図13及び表1の仕様に基づくアイアン型ゴルフクラブヘッド(#5)について行われた。各ヘッドは、屈曲細溝については図13の仕様であり、それ以外についてはいずれも図1〜3に示す同一の基本構造とした。具体的には、フェース部材はTi−6Alー4V、ヘッド本体部はSUS630のロストワックス精密鋳造品とし、これらを圧入しかつかしめることにより一体に固着した。フェース面中央領域の背面に形成される各屈曲細溝ないし細溝は、NC加工によっていずれも幅0.50mm、深さ0.30mmで凹設された。製造はきわめて容易に行えた。また実施例の屈曲細溝については、いずれも単一の曲率半径からなる円弧曲線からなる。比較例2は、屈曲細溝を一切具えていない。
テストの要領は次の通りである。
<打球時の衝撃力>
図14に示すように、各供試ヘッドのネック部とソール部とに、衝撃力センサーS1、S2を取り付けるとともに、自由支持した該ヘッドのスイートスポットに34.5m /s のスピードで発射したボールを衝突させ、そのときの最大衝撃力(kgf)を計測した。数値が小さいほど、打球時の振動が吸収されていることを示す。なおゴルフボールには固有振動数が900Hzのものを使用した。
<打球フィーリング>
各供試ヘッドの同一のカーボンシャフトを装着するとともに、ハンディキャップ15〜25のゴルファで各供試クラブを用いて天然芝上のボールをそれぞれ20球づつ打撃させ、打球時の感触を各ゴルファのフィーリングにより5点法で評価した。結果は、全ゴルファの平均点で評価を行った。数値が大きいほど良好である。テストの結果を表1に示す。
Figure 0004373766
テストの結果、実施例のヘッドは、衝撃力を有意に吸収していることが定量的に確認できる。また実際のゴルファによりフィーリングテストにおいても顕著な打球感の向上が窺える。
本発明の一実施形態を示すアイアン型ゴルフクラブヘッドの正面図である。 その背面図である。 図1のA−A断面図である。 ヘッドの分解斜視図である。 フェース部材の背面側から見た斜視図である。 本発明に係るフェースの位置AないしBの振動の波を例示する線図である。 (A)及び(B)は波の重ね合わせの原理を説明する線図である。 比較例に係るフェースの位置AないしBの振動の波を例示する線図である。 フェース部材の拡大背面図である。 (A)〜(E)は屈曲細溝の実施形態を示す略図である。 (A)〜(F)は屈曲細溝の溝形状の具体例を示す略図である。 フェース部材の背面図である。 (A)〜(E)は実施例、比較例のフェース部材の背面図である。 打球時の衝撃力を測定するテスト方法を例示する略図である。
符号の説明
1 アイアン型ゴルフクラブヘッド
2 フェース部材
3 ヘッド本体部
4 屈曲細溝
4a、4b 屈曲細溝の両端
4T 屈曲細溝の最大離間部
BL 屈曲細溝の基準直線

Claims (8)

  1. フェース面の少なくとも一部を形成する板状のフェース部材と、ヘッド前後方向に貫通する開口部を有しかつこの開口部の周縁に環状にのびるフェース部材取付部を具えることにより前記フェース部材を前面に配するヘッド本体部とからなるアイアン型ゴルフクラブヘッドであって、
    前記ヘッド本体部の前記フェース部材取付部は、前記フェース部材の外周面が嵌着される内向き面と、前記フェース部材の背面の周縁部を支持する支え面とからなる断面がステップ状をなし、かつ
    前記フェース部材は、ヘッド重心から前記フェース面に下ろした法線が該フェース面と交わる点であるスイートスポットを中心とする半径10mmのフェース面中央領域を有し、
    前記フェース部材の前記開口部に面する自由撓み領域の背面には、前記フェース部材の外周面からほぼ等距離を隔てた位置で環状で連続してのびる凹部と、該凹部によって囲まれかつ前記スイートスポットを含む中央厚肉部とが設けられる一方、
    前記中央厚肉部を通ってフェース面中央領域の背面を屈曲してのびかつ前記中央厚肉部の周縁で端が途切れる少なくとも1本の屈曲細溝が設けられ、
    前記屈曲細溝は、溝幅が0.25〜1.50mm、しかもソール部側からトップ部側に向かって凸又は凹となる円弧状曲線、又はトウ・ヒール方向にのびる正弦波状曲線からなることを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記凹部の厚さは1.6〜2.3mm、かつ、前記中央厚肉部の厚さは前記凹部よりも大かつ3.5mm以下である請求項1記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  3. 前記屈曲細溝は、その両端を結ぶ基準直線から最も遠ざかる最大離間部の前記基準直線からの離間長さが3〜15mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  4. 前記屈曲細溝は、前記フェース面中央領域の背面に含まれる長さが20〜55mmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  5. 前記屈曲細溝の両端を結ぶ基準直線が、トウ、ヒール方向に対して35゜以下の略水平状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  6. フェース面の少なくとも一部を形成する板状のフェース部材と、ヘッド前後方向に貫通する開口部を有しかつこの開口部の周縁に環状にのびるフェース部材取付部を具えることにより前記フェース部材を前面に配するヘッド本体部とからなるアイアン型ゴルフクラブヘッドであって、
    前記ヘッド本体部の前記フェース部材取付部は、前記フェース部材の外周面が嵌着される内向き面と、前記フェース部材の背面の周縁部を支持する支え面とからなる断面がステップ状をなし、かつ
    前記フェース部材の前記開口部に面する自由撓み領域には、ヘッド重心から前記フェース面に下ろした法線が該フェース面と交わる点であるスイートスポットを中心とする半径10mmのフェース面中央領域を有し、
    前記自由撓み領域の背面には、前記フェース部材の外周面からほぼ等距離を隔てた位置で環状で連続してのびる凹部と、該凹部によって囲まれかつ前記スイートスポットを含む中央厚肉部とが設けられる一方、
    前記中央厚肉部を通ってフェース面中央領域の背面を屈曲してのびかつ前記中央厚肉部の周縁で端が途切れる屈曲細溝が設けられ、
    前記屈曲細溝は、溝幅が0.25〜1.50mm、かつ、その両端を結ぶ基準直線から最も遠ざかる最大離間部の前記基準直線からの離間長さが3〜15mmであるとともに、
    前記スイートスポットSSと前記最大離間部との間の距離が7.5mm以下の屈曲細溝を含むことを特徴とするアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  7. 前記凹部の厚さは1.6〜2.3mm、かつ、前記中央厚肉部の厚さは前記凹部よりも大かつ3.5mm以下である請求項6記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
  8. 前記屈曲細溝は、溝深さが0.20〜0.50mmである請求項1又は6記載のアイアン型ゴルフクラブヘッド。
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