JP4372711B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに関する。詳しくは、シートがスライド機構によってフロアに対して車両の前後方向にスライド移動可能とされていると共に、回動格納機構によってシートクッションとシートバックとを折り畳んだ状態のシートをフロアに対して起立させた格納状態とすることのできる車両用シートに関する。
従来、自動車等車両のシートには、不使用時におけるシートを使用位置から車両の前方に向けて起立回動(タンブル)させた格納状態とすることのできる回動格納機構が採用されているものがある。この回動格納機構としては、例えば、シートの前部位置において、シート側に取り付けられた取付ブラケットとフロア側に取り付けられた支持ブラケットとが回動軸により回動可能に連結された構成のものが知られている。この回動格納機構によれば、シートバックをシートクッション側に折畳んだ状態のシートを回動軸回りに起立回動させることにより、このシートをフロアに対して起立させた格納状態とすることができる。
また、後記特許文献1には、シートに対し、上記構成の回動格納機構と、シートを車両の前後方向に位置調整可能とするスライド機構と、の両者が採用された技術が開示されている。この開示では、スライド機構のアッパレールがシートクッションの下部に一体的に取り付けられており、ロアレールが上記回動格納機構の取付ブラケットに対して一体的に取り付けられている。したがって、シートを回動軸回りに起立回動させることにより、スライドロック状態のシートとスライド機構とが一体的となって起立回動する。
登録実用新案第2570900号公報
しかしながら、上記した従来の技術、すなわちシートに回動格納機構とスライド機構との両者が採用された構成の場合には、シートのスライド位置によって、シートを起立回動させたときに、シートとフロア面とが干渉するなどシートの起立回動を好適に行えないことがあった。
すなわち、例えばシートを車両の前方に向けてスライド移動させると、シートの回動軸回りの回動半径が小さくなったり、シート形状が回動軸の位置よりも車両前方に張り出した関係位置となったりする。このような場合、シートを回動軸回りに起立回動させると、シートがフロア面と干渉する回動形態となることがある。
そこで、上記シートとフロア面との干渉を回避する構成として、例えば、シートが起立姿勢となる位置のフロア面を低位置に設定することが考えられる。また、回動軸の配設位置をシート形状に対してより前方となる位置に設定し、シートの回動軸回りの回動半径を大きくとることが考えられる。しかしながら、前者の構成は、例えばフロア形状に設計上の制約があってフロア面を所望の低位置に設定することができない場合があるため、有効的でない。また、後者の構成は、回動軸がシート形状に対して前方にはみ出して配置されてシートに着座した乗員の足元スペースが阻害される場合があるため、好ましくない。
したがって、上記のようにシートがフロア面と干渉する回動形態となる場合には、例えばシートの回動端部を構成するヘッドレストがフロア面と干渉して押し潰されたり汚れてしまったりするなどの異常接触状態となることがあった。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートのスライド位置がシートを狙いとする起立姿勢位置まで起立させる過程でシートとフロア等の干渉部位とが異常接触状態となる関係位置にある場合でも、シートを上記干渉部位と異常接触させない状態の格納状態とすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは次の手段をとる。
すなわち、本発明の第1の発明は、シートを構成するシートクッションとシートバックとが折り畳み可能に連結されており、シートはシートクッションと車両のフロアとの間に設けられたスライド機構によりフロアに対して車両の前後方向にスライド移動可能とされており、スライド機構はその前部でシートを車両の前後方向に回動可能とする回動格納機構を介してフロアに取付けられており、折り畳まれたシートとスライド機構とを回動格納機構によりフロアに対して起立させた格納状態とすることのできる車両用シートであって、回動格納機構には折り畳まれたシートをフロアに対して起立させた格納状態でシートの車両前方方向への回動を規制する回動規制手段が設けられており、回動規制手段は、スライド位置に応じて、回動規制位置を変更され、スライド位置が比較的後方の時よりもスライド位置が比較的前方の時に、回動角度が小さい位置であるものである。
この第1の発明によれば、回動格納機構に設けられた回動規制手段は、シートのスライド位置に応じて、シートを格納状態とする際のシートの起立姿勢位置を変化させる。すなわち、シートのスライド位置が比較的後方の位置、例えばシートを起立回動させてもシートとフロア等の干渉部位とが異常接触状態とならない関係位置にあるときには、シートをフロアに対して起立させた格納状態となる回動角度で回動を規制する。一方、シートのスライド位置が比較的前方の位置、例えばシートを起立回動させる過程でシートとフロア等の干渉部位とが異常接触状態となる関係位置にあるときには、シートがフロア等の干渉部位と異常接触状態となる前の回動角度、すなわち前述したスライド位置が比較的後方の時よりも小さい回動角度で回動を規制する。
ここで、「異常接触状態」とは、シートが他の干渉部位に対して好ましくない接触状態にあることをいう。例えば、起立させたシートの所定部位が、フロア面と干渉して汚れてしまったりフロントシートと干渉して押し潰されてしまったりするような接触状態にある場合が挙げられる。
次に、本発明の第2の発明は、上述した第1の発明において、スライド機構は、シート側に設けられたレール部材がフロア側に設けられたレール部材に対しその長手方向に移動可能に設置されており、回動格納機構は、スライド機構のフロア側のレール部材に一体的に設けられた取付ブラケットがフロアに一体的に設けられた支持ブラケットに対し回動軸により回動可能に連結して構成されており、支持ブラケットには回動阻止部位が形成されており、シートと一体的に回動する部位には回動阻止部位に当接する当接部位が設けられており、当接部位が回動阻止部位に当接する回動方向の位置はスライド位置が比較的後方の時とスライド位置が比較的前方の時とで変動可能とされており、当接部位の位置変動はスライド位置に応じて行われるものである。
この第2の発明によれば、シートは、このシートと一体的に回動する当接部位が回動阻止部位に当接することによって回動規制される。この当接部位は、シートのスライド位置に応じて回動阻止部位に対する関係位置を変化させ、スライド位置が比較的後方の時とスライド位置が比較的前方の時とでは、回動阻止部位に当接する回動方向の位置を変動させる。
次に、本発明の第3の発明は、上述した第2の発明において、回動規制手段は、スライド機構のシート側に設けられたレール部材又はレール部材と一体的とされた部材が、比較的前方のスライド位置の時に、支持ブラケット又は支持ブラケットと一体的とされた部材に形成された回動阻止部位に回動方向に対して係合する構成とされており、回動阻止部位に係合するレール部材又はレール部材と一体的とされた部材が当接部位としてシートの格納状態方向への回動により回動阻止部位に当接しスライド位置が比較的後方の時よりも回動角度が小さい位置で回動規制されるものである。
この第3の発明によれば、当接部位は、比較的前方のスライド位置の時には、回動阻止部位と係合可能な位置関係となる。したがって、この状態のシートを格納状態とするべく起立させると、当接部位が回動阻止部位に当接し、シートの回動が比較的後方のスライド位置の時よりも小さい回動角度で規制される。
次に、本発明の第4の発明は、上述した第3の発明において、回動阻止部位は、支持ブラケット又は支持ブラケットと一体的とされた部材に両腕のアーム部材が回動可能に軸支されており、アーム部材の一方の腕は支持ブラケット又は支持ブラケットと一体的とされた部材に設けられたストッパ片により一方への回動が阻止されており、アーム部材の他方の腕はスライド機構のシート側に設けられたレール部材又はレール部材と一体的とされた部材が比較的前方のスライド位置の時に回動方向に対して係合する構成とされているものである。
この第4の発明によれば、アーム部材は、シートを起立させる方向に回動させると、一方の腕がストッパ片に当接する。これにより、アーム部材の同方向への回動(一方への回動)が阻止される。一方、当接部位は、比較的前方のスライド位置の時にアーム部材の他方の腕と係合可能な位置関係となる。したがって、この状態のシートを格納状態とするべく起立させると、他方の腕に当接部位が係合し、当接部位が係合していない場合に比べて小さい回動角度のところで一方の腕がストッパ片に当接する。これにより、シートの回動が規制される。
次に、本発明の第5の発明は、上述した第3の発明において、当接部位は、取付ブラケット又は取付ブラケットと一体的とされた部材に両腕のアーム部材が回動可能に軸支されており、アーム部材の一方の腕側には一方の腕の位置状態によって回動阻止部位への相対的当接位置関係を変更可能とするカムピンが取付ブラケット又は取付ブラケットと一体的とされた部材に軸支されており、アーム部材の他方の腕はスライド機構のシート側に設けられたレール部材又はレール部材と一体的とされた部材が比較的前方のスライド位置の時に回動方向に対して係合する構成とされており、この比較的前方のスライド位置の時にはアーム部材の一方の腕によりカムピンの回動阻止部位への相対的当接位置関係が短い位置関係とされるものである。
この第5の発明によれば、シートは、このシートと一体的に回動するカムピンが回動阻止部位に当接することによって回動規制される。一方、当接部位は、比較的前方のスライド位置の時に、アーム部材の他方の腕と係合可能な位置関係となる。したがって、この状態のシートを格納状態とするべく起立させると、アーム部材は、他方の腕に当接部位が係合して回動し、一方の腕がカムピンに係合する。これにより、カムピンは、回動阻止部位への相対的当接位置関係が短くなる姿勢状態となる。そして、カムピンは、当接部位が係合していない場合に比べて小さい回動角度のところで回動阻止部位に当接する。この構成によれば、シートを回動規制する規制力は、カムピンによって、常に、取付ブラケットと支持ブラケットとの間でのみ作用する。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
すなわち、本発明の第1の発明によれば、スライド位置がシートを狙いとする起立姿勢位置まで起立させる過程でシートとフロア等の干渉部位とが異常接触状態となる関係位置にある場合でも、シートを上記干渉部位と異常接触させない状態の格納状態とすることができる。したがって、例えば、起立させたシートのヘッドレスト等の所定部位をフロア面と干渉させて汚してしまったりフロントシートと干渉させて押し潰してしまったりすることがなく、好適である。
更に、本発明の第2の発明によれば、スライド位置に応じて当接部位の位置を変動させることにより、この当接部位の回動阻止部位に対する関係位置を切換えることができる。したがって、シートを回動規制する回動角度位置の切換えを、スライド位置に応じて好適に行うことができる。
更に、本発明の第3の発明によれば、スライド機構のシート側に設けられたレール部材又はレール部材と一体的とされた部材を当接部位として適用するという簡単な構成により、シートを好適な態様で格納状態とすることができる。
更に、本発明の第4の発明によれば、例えばストッパ片の設置位置に制約がある場合にも、当接部位を回動阻止部位に対して好適に係合させることができる。したがって、例えば、既存の構成の配設位置にあるストッパ片を利用した構成とすることができる。
更に、本発明の第5の発明によれば、シートを回動規制する規制力を、比較的高い支持強度を有して構成された取付ブラケットと支持ブラケットとの間でのみ作用させることができる。したがって、スライド機構等の他部材には上記負荷が作用しないため、シートを好適な態様で格納状態とすることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートについて、図1〜図5を用いて説明する。図1は車両用シートの格納状態を示した側面図、図2及び図3は回動格納機構30の構成を拡大して示した側面図、図4はシート10のスライド位置が第1の回動位置状態に対応する関係位置にあるときのシート10の格納状態を示した側面図、図5はシート10のスライド位置が第2の回動位置状態に対応する関係位置にあるときのシート10の格納状態を示した側面図である。なお、上記各図においては、紙面内左方向が車両前方向として表されている。
本実施例の車両用シートは、車両のリヤシートとして適用されている。この車両用シートは、図4及び図5に良く示されるように、通常、乗員が着座して使用する使用位置のときには、シート10がフロアF上に設置された位置状態とされている。また、同図に示されるように、車両用シートには、シート10をフロアFに対して車両の前後方向にスライド移動可能とするスライド機構20が備え付けられている。更に、車両用シートには、不使用時におけるシート10を、シートバック12とシートクッション11とを折り畳んだ状態として、上記使用位置から車両前方に向けて起立回動可能とする回動格納機構30が備え付けられている。この回動格納機構30は、スライド機構20がスライドロック状態とされたシート10を、フロアFに対して起倒回動可能に支持している。また、回動格納機構30は、起立回動させたシート10の回動位置を、第1の回動位置(図4の実線で示された位置)、又は第2の回動位置(図5の実線で示された位置)に規制することができる。これにより、シート10を上記各回動位置に起立させた格納状態とすることができ、シート10後方の荷室空間の拡張を図ることができる。
ここで、「第1の回動位置」とは、図4に良く示されるように、シート10をフロアFに対してほぼ起立させた姿勢の回動位置である。また、「第2の回動位置」とは、図5に良く示されるように、シート10を上記第1の回動位置よりも前の回動位置まで起立させた姿勢の回動位置である。すなわち、回動格納機構30は、図4に良く示されるように、シート10のスライド位置がシート10を第1の回動位置状態まで起立させてもシート10とフロア面Fsとが異常接触状態(詳細は後述する)とならない関係位置(以下、第1の回動位置状態に対応する関係位置)にあるときには、シート10の回動を、第1の回動位置状態(実線で示された位置状態)に規制する。また、図5に良く示されるように、シート10のスライド位置がシート10を第1の回動位置状態まで起立させるとシート10とフロア面Fsとが異常接触状態(図1の仮想線で示された位置状態)となる関係位置にあるときには、シート10の回動を、シート10とフロア面Fsとが異常接触状態となる前の回動位置である第2の回動位置状態(図1及び図5の実線で示された位置状態)に規制する。ここで、異常接触状態とは、例えば、図1に良く示されるように、起立させたシート10の回動下端(本実施例ではヘッドレスト13)がフロア面Fsと干渉した状態のことである。すなわち、ヘッドレスト13がフロア面Fsによって押し潰されたり汚されたりするなどの好ましくない接触状態にあることである。
本実施例の車両用シートでは、図1に良く示されるように、シート10のスライド位置がスライド可能範囲の最前位置に設定されているときに、シート10を第1の回動位置まで起立させることにより、シート10がフロア面Fsに異常接触状態となる配置構成とされている。そこで、シート10が最前のスライド位置にある場合には、回動格納機構30によって、シート10の回動を第2の回動位置状態に規制するようにしている。
以下、車両用シート各部の構成を詳細に説明する。
先ず、シート10は、図4に良く示されるように、シートクッション11とシートバック12とがリクライニング機構(図示省略)によって連結されている。これにより、シートバック12がリクライニング軸(図示省略)回りに軸回動可能とされており、シートクッション11に対する起立角度の調整が行えるようになっている。このシートバック12は、シート10が使用状態のときには、シートクッション11に対して起立した姿勢位置にて保持されている。そして、シートバック12は、例えば、シートクッション11に設けられた解除レバー(図示省略)を解除する操作に連動して、シートクッション11側に折り畳まれるように構成されている。なお、リクライニング機構及び解除レバーに対する連動機構の構成は、公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
また、シート10は、図4に良く示されるように、乗員が着座して使用する使用状態のときには、フロアF上に設置された状態で位置固定されている。詳しくは、シート10は、シートクッション11の前側下部に設けられた回動格納機構30と、シートクッション11の後側下部に設けられたロック機構14と、によって、フロアFに対して支持されている。なお、厳密に言うと、シートクッション11の下部にスライド機構20のアッパレール部材22が一体的に取り付けられており、このスライド機構20のロアレール部材21に対して回動格納機構30及びロック機構14が取り付けられている。前者の回動格納機構30の構成については、後に詳述する。後者のロック機構14は、ロアレール部材21に対して一体的に設けられており、フロアF上に設置されたストライカSに対して係合ロック可能なフック(図示省略)を備えている。このフックは、例えば、前述した解除レバーの操作に連動して出没動する構成とされている。これにより、フックをストライカSに対して係合させた係合ロック状態と、フックを抜き外した解除状態と、に切換えられるようになっている。そして、ロック機構14をストライカSに係合ロックさせた状態では、シート10を起立回動不能に規制することができる。なお、ロック機構14及び解除レバーに対する連動機構の構成は、公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
次に、スライド機構20は、図2及び図3に良く示されるように、回動格納機構30の取付ブラケット31aに一体的に取り付けられたロアレール部材21と、シートクッション11(図4参照)の下部に一体的に取り付けられたアッパレール部材22と、を有する。ここで、ロアレール部材21が本発明のフロア側のレール部材に相当し、アッパレール部材22が本発明のシート側のレール部材に相当する。このスライド機構20は、アッパレール部材22がロアレール部材21に対してその長手方向に移動可能となる設置状態とされている。そして、スライド機構20は、スライドロック部材(図示省略)のロック解除操作を行うことによって、複数に設定されたスライド位置にて任意にスライドロックされるようになっている。
また、図2及び図3に良く示されるように、アッパレール部材22の前端部位には、後述する回動格納機構30の定置部材33が一体的に取り付けられている。この定置部材33は、アッパレール部材22がスライド移動することにより、このアッパレール部材22と一体的となって移動する。詳しくは、図2に良く示されるように、定置部材33は、シート10のスライド位置が最前位置に設定されているときに後述するアーム部材34の他方の腕34bに係合するように配置されている。
次に、回動格納機構30は、図2及び図3に良く示されるように、スライド機構20とフロアFとの間に設けられている。詳しくは、回動格納機構30は、シート10(図4参照)側に一体的に取り付けられた取付ブラケット31aと、フロアF側に一体的に取り付けられた支持ブラケット31bと、が回動軸31cにより回動可能に連結された構成とされている。前者の取付ブラケット31aは、スライド機構20のロアレール部材21に対して一体的に取り付けられている。後者の支持ブラケット31bは、フロアFに対して一体的に取り付けられている。これにより、シート10(図4参照)が、フロアFに対して回動軸31cの回りに回動可能とされている。また、取付ブラケット31aと支持ブラケット31bとの間には、取付ブラケット31aをシート10(図4参照)の起立方向に回動附勢するばね部材(図示省略)が取り付けられている。これにより、シート10は、常に、フロアFに対して起立する方向に回動附勢された状態とされている。また、起立回動させたシート10に対し、シート10をその起立回動位置にて保持する保持力を作用させることができる。なお、ばね部材の構成については、公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
また、図2及び図3に良く示されるように、上記支持ブラケット31bの前端部位には、取付ブラケット31aに設けられたカムピン35と当接する回動阻止部位32が一体的に設けられている。この回動阻止部位32は、シート10を起立させるべく取付ブラケット31aを回動させた際に、カムピン35と当接状態となる。これにより、取付ブラケット31aの起立回動が規制される。
次いで、カムピン35は、図2及び図3に良く示されるように、取付ブラケット31aに対して回動可能に軸支されている。このカムピン35は、略板カム状に部分的な突出形状を有した断面形状に形成されており、取付ブラケット31aと同じ回動方向となる連結状態とされている。したがって、カムピン35は、その回動位置状態によって、回動阻止部位32に対する姿勢が起立姿勢と傾倒姿勢とに切換えられる。そして、カムピン35が傾倒姿勢のときには、図3に良く示されるように、カムピン35は、シート10を第1の回動位置まで起立回動させたときに回動阻止部位32と当接する。また、カムピン35が起立姿勢のときには、図2に良く示されるように、カムピン35は、シート10を第2の回動位置まで起立回動させたときに回動阻止部位32と当接する。すなわち、カムピン35は、その回動位置状態によって、回動阻止部位32に対する相対的な当接位置関係が変更される構成となっている。詳しくは、カムピン35が起立姿勢のときは、傾倒姿勢のときよりも、回動阻止部位32への相対的当接位置関係が短い位置関係とされている。なお、カムピン35は、取付ブラケット31aとの連結軸部に設けられたばね部材(図示省略)によって、通常は傾倒姿勢となるように回動附勢されている。
次いで、図2及び図3に良く示されるように、取付ブラケット31aには、略L字状に両腕が形成されたアーム部材34が回動可能に軸支されている。このアーム部材34は、取付ブラケット31aと同じ回動方向に回動可能とされている。また、アーム部材34は、他方の腕34bが前述した定置部材33と係合することにより、取付ブラケット31aと一体的となってシートの起立方向に回動する。そして、アーム部材34が上記方向に回動することにより、一方の腕34aがカムピン35に係合し、傾倒姿勢のカムピン35を押動して起立姿勢に切換える。なお、アーム部材34は、定置部材33がアーム部材34と係合しない関係位置にある場合には、別段、回動することはない。この場合には、カムピン35は、上記ばね部材の附勢作用によって、傾倒姿勢の状態のまま維持される。また、カムピン35は、定置部材33のアーム部材34に対する係合状態が解除された場合には、傾倒姿勢の状態に自動的に戻される。
上記構成の車両用シートは、例えば、図4に良く示されるように、シート10のスライド位置が第1の回動位置状態に対応する関係位置、すなわち後方のスライド位置にあるときには、以下のようにしてシート10が格納状態となる。すなわち、先ず、この場合の定置部材33は、図3に良く示されるように、アーム部材34と係合しない関係位置に配置されている。したがって、上記スライド位置にあるシート10を起立回動させても、アーム部材34は回動しない。そのため、取付ブラケット31aに軸支されているカムピン35は、傾倒姿勢のままの状態で回動阻止部位32に当接する。これにより、シート10は、第1の回動位置にて回動規制される。このとき、シート10を回動規制する規制力は、カムピン35と係合関係にある取付ブラケット31aと支持ブラケット31bとの間でのみ作用する。
また、図5に良く示されるように、シート10のスライド位置が第2の回動位置状態に対応する関係位置、すなわち最前のスライド位置にあるときには、以下のようにしてシート10が格納状態となる。すなわち、先ず、この場合の定置部材33は、図2に良く示されるように、アーム部材34と係合する関係位置に配置されている。この状態では、アーム部材34は、定置部材33によって他方の腕34bが押し上げられた回動状態とされている。そして、この回動に伴って、一方の腕34aがカムピン35を押動し、カムピン35を傾倒姿勢から起立姿勢に切換えた状態となっている。したがって、この状態でシート10を起立回動させると、カムピン35は、起立姿勢の状態で回動阻止部位32に当接する。これにより、シート10は、第2の回動位置にて回動規制される。このとき、シート10を回動規制する規制力は、カムピン35と係合関係にある取付ブラケット31aと支持ブラケット31bとの間でのみ作用する。
続いて、本実施例の車両用シートの使用方法を説明する。
始めに、図4に良く示されるように、シート10のスライド位置が第1の回動位置状態に対応する関係位置、すなわち後方のスライド位置ににある場合について説明する。先ず、シート10の解除レバー(図示省略)を解除操作することにより、シートバック12をシートクッション11側に折り畳んだ状態とし、ロック機構14を解除状態とする。これにより、シート10は、回動格納機構30に備え付けられたばね部材(図示省略)の附勢作用によって起立方向に回動する。そして、このシート10の回動は、傾倒姿勢のカムピン35と回動阻止部位32とが当接する第1の回動位置状態で規制される。これにより、シート10は、フロア面Fsと異常接触状態となることなく、フロアFに対して起立した格納状態となる。
次に、図5に良く示されるように、シート10のスライド位置が最前位置(第2の回動位置状態に対応する関係位置)にある場合について説明する。この状態では、定置部材33とアーム部材34とが係合する関係(図2参照)となっている。これにより、カムピン35は、起立姿勢に切換えられた状態とされている。そこで、先ず、シート10の解除レバー(図示省略)を解除操作することにより、シートバック12をシートクッション11側に折り畳んだ状態とし、ロック機構14を解除状態とする。これにより、シート10は、回動格納機構30に備え付けられたばね部材(図示省略)の附勢作用によって起立方向に回動する。そして、このシート10の回動は、起立姿勢のカムピン35と回動阻止部位32とが当接する第2の回動位置状態で規制される。これにより、シート10は、フロア面Fsと異常接触状態となることなく、フロアFに対して起立した格納状態となる。
このように、本実施例の車両用シートによれば、シート10のスライド位置がシート10を狙いとする起立姿勢位置(第1の回動位置)まで起立させる過程でシート10とフロア面Fsとが異常接触状態となる関係位置にある場合でも、シート10をフロア面Fsと異常接触させない状態(第2の回動位置状態)の格納状態とすることができる。したがって、起立させたシート10のヘッドレスト13をフロア面Fsと干渉させて(図1参照)汚してしまったり押し潰してしまったりすることがなく、好適である。
更に、シート10のスライド位置に応じて定置部材33の位置が変動する構成とされており、この変動に伴って、カムピン35の回動阻止部位32に対する当接態様の切換えを行うことができる。したがって、シート10を回動規制する回動位置状態の切換えを好適に行うことができる。更に、シート10を回動規制する規制力を、比較的高い支持強度を有して構成された取付ブラケット31aと支持ブラケット31bとの間でのみ作用させることができる。したがって、スライド機構20等の他の部材には規制力に伴う負荷が作用しないため、シート10を好適な態様で格納状態とすることができる。
続いて、実施例2の車両用シートについて、図6を用いて説明する。図6は回動格納機構40の構成を拡大して示した側面図である。なお、本実施例では、実施例1の車両用シートと同様の構成及び作用を奏する箇所については同一の符号を付して説明を省略し、相異する構成については異なる符号を付して詳しく説明することとする。また、シート10等の図6に示されていない構成については、実施例1の図1〜図5に示された同一符号の構成を適宜参照するものとする。
本実施例の車両用シートは、図6に良く示されるように、回動格納機構40が、スライド機構20とフロアFとの間に設けられている。
詳しくは、回動格納機構40は、スライド機構20のロアレール部材21に対して一体的に取り付けられた取付ブラケット41aと、フロアFに対して一体的に取り付けられた支持ブラケット41bと、が回動軸41cにより回動可能に連結された構成とされている。また、取付ブラケット41aと支持ブラケット41bとの間には、取付ブラケット41aを起立方向に回動附勢するばね部材(図示省略)が取り付けられている。また、アッパレール部材22の前端部位には、定置部材43が一体的に取り付けられている。この定置部材43は、アッパレール部材22がスライド移動することにより、このアッパレール部材22と一体的となって移動する。詳しくは、定置部材43は、シート10のスライド位置が最前位置に設定されているときに後述する回動阻止部位42と当接可能となるように配置されている。ここで、定置部材43が本発明の当接部位に相当する。
また、上記支持ブラケット41bには、取付ブラケット41aの起立方向の回動を規制するための回動阻止部位42が一体的に設けられている。この回動阻止部位42は、シート10を起立させるべく取付ブラケット41aを回動させると、当接ピン44又は定置部材43と当接状態となる。これにより、取付ブラケット41aの起立回動を規制する。
詳しくは、当接ピン44は、取付ブラケット41aに対して一体的に設けられており、図6の仮想線で示されるように、シート10を第1の回動位置まで起立回動させたときに回動阻止部位42と当接する。また、定置部材43は、図6の実線で示されるように、シート10のスライド位置が最前位置に設定されている場合に、シート10を第2の回動位置まで起立回動させたときに回動阻止部位42と当接する。
続いて、本実施例の車両用シートの使用方法を説明する。
すなわち、先ず、シート10のスライド位置が第1の回動位置状態に対応する関係位置にあるときは、シート10を起立回動させることにより、当接ピン44が回動阻止部位42と当接する。これにより、シート10の回動が第1の回動位置状態に規制される。
また、シート10のスライド位置が最前位置、すなわち、第2の回動位置状態に対応する関係位置にあるときは、シート10を起立回動させることにより、定置部材43が回動阻止部位42と当接する。これにより、シート10の回動が第2の回動位置状態に規制される。
このように、本実施例の車両用シートによれば、スライド機構20のアッパレール部材22上に定置部材43(本発明の当接部位に相当する)を適用するという簡単な構成により、シート10を好適な態様で格納状態とすることができる。
続いて、実施例3の車両用シートについて、図7を用いて説明する。図7は回動格納機構50の構成を拡大して示した側面図である。なお、本実施例では、実施例1の車両用シートと同様の構成及び作用を奏する箇所については同一の符号を付して説明を省略し、相異する構成については異なる符号を付して詳しく説明することとする。また、シート10等の図7に示されていない構成については、実施例1の図1〜図5に示された同一符号の構成を適宜参照するものとする。
本実施例の車両用シートは、図7に良く示されるように、回動格納機構50が、スライド機構20とフロアFとの間に設けられている。
詳しくは、回動格納機構50は、スライド機構20のロアレール部材21に対して一体的に取り付けられた取付ブラケット51aと、フロアFに対して一体的に取り付けられた支持ブラケット51bと、が回動軸51cにより回動可能に連結された構成とされている。また、取付ブラケット51aと支持ブラケット51bとの間には、取付ブラケット51aを起立方向に回動附勢するばね部材(図示省略)が取り付けられている。また、アッパレール部材22の前端部位には、定置部材52が一体的に取り付けられている。この定置部材52は、アッパレール部材22がスライド移動することにより、このアッパレール部材22と一体的となって移動する。詳しくは、定置部材52は、シート10のスライド位置が最前位置に設定されているときに後述するアーム部材54の他方の腕54bと当接可能となるように配置されている。
また、上記支持ブラケット51bには、取付ブラケット51aの起立方向の回動を規制するための回動阻止部位が設けられている。この回動阻止部位は、支持ブラケット51bに一体的に設けられたストッパ片53と、支持ブラケット51bに対して回動可能に軸支されたアーム部材54と、を備えている。詳しくは、アーム部材54は、略L字状に両腕(一方の腕54a及び他方の腕54b)が形成された形状とされている。また、アーム部材54は、回動軸51cと同軸位置に連結されており、取付ブラケット51aと同じ回動方向となる連結状態とされている。このアーム部材54は、シート10を起立させるべく取付ブラケット51aを回動させると、他方の腕54bに当接ピン55又は定置部材52が当接して同方向に押動されることにより回動する。そして、アーム部材54は、上記方向に回動させることにより、一方の腕54aがストッパ片53と当接する。これにより、アーム部材54の上記方向への回動を規制し、取付ブラケット51aの起立回動を規制することができる。
詳しくは、当接ピン55は、取付ブラケット51aに対して一体的に設けられている。また、図7の仮想線で示されるように、当接ピン55は、シート10を第1の回動位置まで起立回動させたときにアーム部材54により取付ブラケット51aの回動が規制されるように配置されている。また、定置部材52は、図7の実線で示されるように、シート10のスライド位置が最前位置に設定されている場合に、シート10を第2の回動位置まで起立回動させたときにアーム部材54により取付ブラケット51aの回動が規制されるように配置されている。
続いて、本実施例の車両用シートの使用方法を説明する。
すなわち、先ず、シート10のスライド位置が第1の回動位置状態に対応する関係位置にあるときは、シート10を起立回動させることにより、当接ピン55がアーム部材54の他方の腕54bに当接してアーム部材54を回動させる。そして、シート10の回動が第1の回動位置状態となるときに、アーム部材54の一方の腕54aがストッパ片53と当接する。これにより、シート10の回動が第1の回動位置状態に規制される。
また、シート10のスライド位置が最前位置、すなわち、第2の回動位置状態に対応する関係位置にあるときは、シート10を起立回動させることにより、定置部材52がアーム部材54の他方の腕54bに当接してアーム部材54を回動させる。そして、シート10の回動が第2の回動位置状態となるときに、アーム部材54の一方の腕54aがストッパ片53と当接する。これにより、シート10の回動が第2の回動位置状態に規制される。
このように、本実施例の車両用シートによれば、例えばストッパ片53の設置位置に制約がある場合にも、シート10の回動を第1の回動位置と第2の回動位置とに好適に規制することができる。したがって、例えば、既存の構成の配設位置にあるストッパ片53を利用した構成とすることができる。
以上、本発明の実施形態を3つの実施例で説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。
例えば、実施例1〜実施例3では、本発明の「シート側に設けられたレール部材と一体的とされた部材」として、定置部材33,43,52をそれぞれ示したが、例えばアッパレール部材(シート側に設けられたレール部材)自体に定置部材の機能を持たせた構成としてもよい。すなわち、実施例1や実施例3において、アーム部材の他方の腕がアッパレール部材自体に当接することにより回動するようにしてもよい。また、実施例2において、アッパレール部材自体が回動阻止部位に当接して回動が規制されるようにしてもよい。但し、この場合には、特に実施例2や実施例3のようにシートを回動規制する際の規制力がスライド機構にもかかる構成の場合に、アッパレール部材の当接部位が変形等の不具合を生じるおそれがあるため、設計に留意が必要である。
また、いずれの実施例においても、シート10のスライド位置が最前位置に設定されているときを第2の回動位置状態に対応する関係位置にある状態として示したが、この位置設定は、例えばフロア形状やフロントシート等の他部材との配置関係に対応させて、適宜決定すればよい。加えて、定置部材の設置位置も、アッパレール部材の前端部位に限定されず、上記配置関係に対応させて適宜設定すればよい。
また、実施例1や実施例3で示したアーム部材34,54は、支持ブラケット或いは取付ブラケットのいずれの側に連結されていても構わない。
実施例1の車両用シートの格納状態を示した側面図である。 回動格納機構の構成を拡大して示した側面図である。 回動格納機構の構成を拡大して示した側面図である。 シートのスライド位置が第1の回動位置状態に対応する関係位置にあるときのシートの格納状態を示した側面図である。 シートのスライド位置が第2の回動位置状態に対応する関係位置にあるときのシートの格納状態を示した側面図である。 実施例2の回動格納機構の構成を拡大して示した側面図である。 実施例3の回動格納機構の構成を拡大して示した側面図である。
符号の説明
10 シート
11 シートクッション
12 シートバック
13 ヘッドレスト
14 ロック機構
20 スライド機構
21 ロアレール部材(フロア側のレール部材)
22 アッパレール部材(シート側のレール部材)
30 回動格納機構
31a 取付ブラケット
31b 支持ブラケット
31c 回動軸
32 回動阻止部位
33 定置部材
34 アーム部材
34a 一方の腕
34b 他方の腕
35 カムピン
40 回動格納機構
41a 取付ブラケット
41b 支持ブラケット
41c 回動軸
42 回動阻止部位
43 定置部材(当接部位)
44 当接ピン
50 回動格納機構
51a 取付ブラケット
51b 支持ブラケット
51c 回動軸
52 定置部材(当接部位)
53 ストッパ片
54 アーム部材
54a 一方の腕
54b 他方の腕
55 当接ピン
F フロア
Fs フロア面
S ストライカ

Claims (5)

  1. シートを構成するシートクッションとシートバックとが折り畳み可能に連結されており、該シートは前記シートクッションと車両のフロアとの間に設けられたスライド機構により該フロアに対して車両の前後方向にスライド移動可能とされており、スライド機構はその前部でシートを車両の前後方向に回動可能とする回動格納機構を介してフロアに取付けられており、折り畳まれたシートとスライド機構とを回動格納機構によりフロアに対して起立させた格納状態とすることのできる車両用シートであって、
    前記回動格納機構には折り畳まれたシートをフロアに対して起立させた格納状態で該シートの車両前方方向への回動を規制する回動規制手段が設けられており、
    該回動規制手段は、スライド位置に応じて、回動規制位置を変更され、スライド位置が比較的後方の時よりもスライド位置が比較的前方の時に、回動角度が小さい位置であることを特徴とする車両用シート。
  2. 請求項1に記載の車両用シートであって、
    前記スライド機構は、シート側に設けられたレール部材がフロア側に設けられたレール部材に対しその長手方向に移動可能に設置されており、
    前記回動格納機構は、前記スライド機構のフロア側のレール部材に一体的に設けられた取付ブラケットが前記フロアに一体的に設けられた支持ブラケットに対し回動軸により回動可能に連結して構成されており、前記支持ブラケットには回動阻止部位が形成されており、前記シートと一体的に回動する部位には該回動阻止部位に当接する当接部位が設けられており、該当接部位が前記回動阻止部位に当接する回動方向の位置はスライド位置が比較的後方の時とスライド位置が比較的前方の時とで変動可能とされており、該当接部位の位置変動はスライド位置に応じて行われることを特徴とする車両用シート。
  3. 請求項2に記載の車両用シートであって、
    前記回動規制手段は、前記スライド機構のシート側に設けられたレール部材又は該レール部材と一体的とされた部材が、比較的前方のスライド位置の時に、前記支持ブラケット又は該支持ブラケットと一体的とされた部材に形成された回動阻止部位に回動方向に対して係合する構成とされており、該回動阻止部位に係合するレール部材又は該レール部材と一体的とされた部材が当接部位として前記シートの格納状態方向への回動により回動阻止部位に当接しスライド位置が比較的後方の時よりも回動角度が小さい位置で回動規制されることを特徴とする車両用シート。
  4. 請求項3に記載の車両用シートであって、
    前記回動阻止部位は、前記支持ブラケット又は該支持ブラケットと一体的とされた部材に両腕のアーム部材が回動可能に軸支されており、該アーム部材の一方の腕は前記支持ブラケット又は該支持ブラケットと一体的とされた部材に設けられたストッパ片により一方への回動が阻止されており、該アーム部材の他方の腕は前記スライド機構のシート側に設けられたレール部材又は該レール部材と一体的とされた部材が比較的前方のスライド位置の時に回動方向に対して係合する構成とされていることを特徴とする車両用シート。
  5. 請求項3に記載の車両用シートであって、
    前記当接部位は、前記取付ブラケット又は該取付ブラケットと一体的とされた部材に両腕のアーム部材が回動可能に軸支されており、該アーム部材の一方の腕側には該一方の腕の位置状態によって前記回動阻止部位への相対的当接位置関係を変更可能とするカムピンが前記取付ブラケット又は該取付ブラケットと一体的とされた部材に軸支されており、該アーム部材の他方の腕は前記スライド機構のシート側に設けられたレール部材又は該レール部材と一体的とされた部材が比較的前方のスライド位置の時に回動方向に対して係合する構成とされており、この比較的前方のスライド位置の時にはアーム部材の一方の腕によりカムピンの前記回動阻止部位への相対的当接位置関係が短い位置関係とされることを特徴とする車両用シート。
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