JP4371338B2 - サリチル酸誘導体の製造方法 - Google Patents
サリチル酸誘導体の製造方法 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サリチル酸誘導体の製造方法に関する。さらに詳しくは、記録材料(例えば、感熱記録材料、感圧記録材料)用の電子受容性化合物(顕色剤)として有用なサリチル酸誘導体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カルバメート基を有するサリチル酸誘導体の製造方法は、知られている〔例えば、ドイツ特許2749518号、Bull.de.Socie. Chim.France、1189、(1955)、J.Pharm. Sci.,52、927(1963)〕。
【0003】
例えば、ドイツ特許2749518号に記載の製造方法は、4−アミノサリチル酸または5−アミノサリチル酸に、それぞれ乾燥ピリジン中でベンジルクロロホルメートを作用させる方法であり、4−ベンジルオキシカルボニルアミノサリチル酸ならびに5−ベンジルオキシカルボニルアミノサリチル酸が製造されている。しかし、該製造方法による5−ベンジルオキシカルボニルアミノサリチル酸の収率は約25%と、非常に低いものである。
【0004】
また、Bull.de.Socie.Chim.France、1189、(1955)に記載の製造方法は、4−アミノサリチル酸のナトリウム塩の水溶液にアルキルクロロホルメートを作用させる方法であり、4−アルキルオキシカルボニルアミノサリチル酸を製造している。しかし、該製造方法による4−n−ペンチルオキシカルボニルアミノサリチル酸の収率は約70%と高いものではない。
【0005】
また、J.Pharm.Sci.,52、927(1963)に記載の製造方法は、4−アミノサリチル酸または5−アミノサリチル酸に、炭酸水素ナトリウムの水溶液中で、フェニルクロロホルメートを作用させて、4−フェニルオキシカルボニルアミノサリチル酸および5−フェニルオキシカルボニルアミノサリチル酸を製造している。しかし、この方法では、炭酸水素ナトリウムの水溶液中で、4−アミノサリチル酸あるいは5−アミノサリチル酸に各種のクロロホルメート化合物(特に、炭素数が5以上のアルキルクロロホルメート化合物)を作用させると、目的とする4−カルバメート置換サリチル酸誘導体または5−カルバメート置換サリチル酸誘導体の収率は非常に低い(50%以下)ことが判明した。
【0006】
さらに、特開平6−72984号公報では、アミノサリチル酸誘導体とクロロホルメート化合物とを、アルコール系溶媒、炭酸水素ナトリウムの存在下で反応させて、カルバメート置換されたサリチル酸誘導体を製造する方法が示されている。
【0007】
この方法では比較的高収率で目的化合物を得られるものの、原料であるアミノサリチル酸誘導体が安定性に乏しい事から、しばしば、少量ではあるが、一般式(2)で表される化合物が脱炭酸を起こし、アミノフェノール誘導体に変化してしまい、その結果、僅かな量ではあるがカルバメート置換したフェノール誘導体が副生成物として生成することが明らかとなっている。
【0008】
また、上記問題を改善すべく、特開平8−92194号公報では、アミノサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩とクロロホルメート化合物とを、アルコール系溶媒中で反応させて、カルバメート置換されたサリチル酸誘導体を製造する方法が示されている。
【0009】
当発明者等はこの方法について、更に詳細な検討を実施したところ、原料のアミノサリチル酸誘導体のアルカリ金属塩濃度が高い反応前半は、反応液のpHが弱アルカリ性から弱酸性領域で良好に反応は進行するものの、反応後半は反応液pHが酸性側(pH5以下)へ低下することから反応速度の低下を引き起こし、特に転化率95%を超える付近より、顕著であることが判った。これにより、一般式(3)で表されるクロロホルメート化合物の分解が促進され、副生物として一般式(3)で表されるクロロホルメート化合物の加水分解物および/またはエステル化物などの副生物を生じ、未反応原料の残存および純度低下を引き起こすことが判明した。
【0010】
さらには、これらクロロホルメート化合物の加水分解物および/またはエステル化物等の副生物を微量含有した該サリチル酸誘導体を記録材料用の電子受容性化合物(顕色剤)として使用した場合、未発色部分の地汚れを引き起こし、発色画像の耐熱性を低下させるなどの点から、現在では、これらの副生物を抑制し、簡便な操作方法で、且つ高純度、高収率のカルバメート置換サリチル酸誘導体を製造する方法が強く望まれている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、クロロホルメート化合物の加水分解物および/またはエステル化物等の副生物の生成を抑制し、高純度のカルバメート置換したサリチル酸誘導体を、高収率で製造する方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上述の要望にこたえるべく、サリチル酸誘導体の製造方法に関し鋭意検討した結果、本発明に到達した。
【0013】
すなわち、本発明は、以下のものである。
▲1▼ 一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表される化合物を溶媒中で反応させて、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体を製造する方法において、反応液のpHを5〜10の範囲を維持しながら反応することを特徴とする製造方法。
【0014】
【化4】
【0015】
(式中、X1およびX2は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、Y1およびY2は酸素原子または硫黄原子を表し、R1は水素原子、アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表し、R2はアルキル基、アルケニル基、アラルキル基またはアリール基を表す)
【0016】
【化5】
【0017】
(式中、X1、X2およびR1は前記に同じである)
【0018】
【化6】
【0019】
(式中、Y1、Y2およびR2は前記に同じであり、Zはハロゲン原子を表す)
▲2▼ 反応液のpHを維持する方法が、塩基性化合物を添加することである▲1▼記載の製造方法。
▲3▼ 反応液のpHを5〜8の範囲に維持しながら反応することを特徴とする▲1▼または▲2▼記載の製造方法。
▲4▼ 使用する溶媒がアルコール系溶媒である▲1▼〜▲3▼記載の製造方法。
▲5▼ 反応温度が−20〜50℃である▲1▼〜▲4▼記載の製造方法。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に、具体的に本発明の製造方法を説明する。
【0021】
本発明の製造方法は、一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表される化合物を溶媒中で反応させて、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体を製造する方法において、反応液のpHを5〜10の範囲で維持しながら反応することを特徴とするものである。
【0022】
【化7】
【0023】
(式中、X1、X2およびR1は前記に同じ)
【0024】
【化8】
【0025】
(式中、Y1、Y2およびR2は前記に同じであり、Zはハロゲン原子を表す)本発明に係る一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体において、X1およびX2は水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アラルキル基、アリール基またはハロゲン原子を表し、好ましくは、水素原子、炭素数1〜20の鎖状アルキル基、炭素数5〜14の環状アルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数7〜20のアラルキル基、フェニル基、フッ素原子、塩素原子または臭素原子であり、より好ましくは、水素原子、炭素数1〜4の鎖状アルキル基、シクロヘキシル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、クミル基、フェニル基または塩素原子であり、特に水素原子は好ましい。
【0026】
一般式(1)において、Y1およびY2は酸素原子または硫黄原子を表し、好ましくは、Y1は酸素原子であり、より好ましくは、Y1およびY2は酸素原子である。
【0027】
一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体において、R1は水素原子、アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表し、好ましくは、水素原子、炭素数1〜20の鎖状アルキル基、炭素数5〜14の環状アルキル基、炭素数7〜20のアラルキル基または炭素数6〜20のアリール基であり、より好ましくは、水素原子、炭素数1〜8の鎖状アルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ベンジル基またはフェニル基であり、さらに好ましくは、水素原子、炭素数1〜4の鎖状アルキル基またはフェニル基であり、特に好ましくは、水素原子である。
【0028】
一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体において、R2はアルキル基、アルケニル基、アラルキル基またはアリール基を表し、好ましくは、置換基を有していてもよい鎖状アルキル基、置換基を有していてもよい環状アルキル基、置換基を有していてもよい鎖状アルケニル基、置換基を有していてもよい環状アルケニル基、置換基を有していてもよいアラルキル基、置換基を有していてもよいフェニル基、置換基を有していてもよいナフチル基または置換基を有していてもよい複素芳香環基である。
【0029】
R2のアルキル基およびアルケニル基は置換基を有していてもよく、例えば、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素数8〜20のアラルキルオキシアルコキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルコキシ基、炭素数8〜20のアリールアルケニル基、炭素数9〜20のアラルキルアルケニル基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルチオ基、炭素数2〜20のアルキルチオアルキルチオ基、炭素数2〜20のアルケニルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数8〜20のアラルキルオキシアルキルチオ基、炭素数8〜20のアラルキルチオアルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルチオ基、炭素数7〜20のアリールチオアルキルチオ基、ヘテロ原子含有の環状アルキル基、ハロゲン原子などの置換基で単置換あるいは多置換されていてもよい。
【0030】
さらに、これらの置換基に含まれるアリール基は、さらに炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数7〜10のアラルキルオキシ基、水酸基、ハロゲン原子などで置換されていてもよい。
【0031】
また、R2のアラルキル基およびアリール基中のアリール基は置換基を有していてもよく、例えば、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数2〜20のアルケニル基、炭素数7〜20のアラルキル基、炭素数6〜20のアリール基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20のアルコキシアルキル基、炭素数2〜20のアルコキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルケニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシアルキルオキシ基、炭素数7〜20のアラルキルオキシ基、炭素数8〜20のアラルキルオキシアルキル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシアルキルオキシ基、炭素数6〜20のアリールオキシ基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキル基、炭素数7〜20のアリールオキシアルキルオキシ基、炭素数2〜20のアルキルカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルカルボニル基、炭素数7〜20のアリールカルボニル基、炭素数2〜20のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜20のアルケニルオキシカルボニル基、炭素数8〜20のアラルキルオキシカルボニル基、炭素数7〜20のアリ−ルオキシカルボニル基、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオキシ基、炭素数3〜20のアルケニルカルボニルオキシ基、炭素数8〜20のアラルキルカルボニルオキシ基、炭素数7〜20のアリールカルボニルオキシ基、炭素数14〜20のアラルキルオキシアラルキル基、炭素数1〜20のアルキルチオ基、炭素数7〜20のアラルキルチオ基、炭素数6〜20のアリールチオ基、ニトロ基、ホルミル基、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基などの置換基で単置換あるいは多置換されていてもよい。
【0032】
さらに、これらの置換基に含まれるアリール基は、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキルチオ基、炭素数7〜10のアラルキル基、炭素数7〜10のアラルキルオキシ基、水酸基、ハロゲン原子などで置換されていてもよい。好ましくは、R2は置換基を有していてもよい総炭素数1〜24のアルキル基、置換基を有していてもよい総炭素数2〜24のアルケニル基、置換基を有していてもよい総炭素数7〜24のアラルキル基または置換基を有していてもよい総炭素数6〜24のアリール基であり、特に好ましくは、置換基を有していてもよい総炭素数1〜16のアルキル基、置換基を有していてもよい総炭素数7〜16のアラルキル基または置換基を有していてもよい総炭素数6〜16のアリール基である。
【0033】
R2の具体例としては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、n−ヘキシル基、1−メチルペンチル基、4−メチル−2−ペンチル基、2−エチルブチル基、n−ヘプチル基、1−メチルヘキシル基、n−オクチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、n−ノニル基、2,6−ジメチル−4−ヘプチル基、3,5,5−トリメチルヘキシル基、n−デシル基、1−エチルオクチル基、n−ウンデシル基、1−メチルデシル基、n−ドデシル基、n−トリデシル基、n−テトラデシル基、n−ペンタデシル基、n−ヘキサデシル基、n−ヘプタデシル基、n−オクタデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、3−メチルシクロヘキシル基、2−メチルシクロヘキシル基、2,5−ジメチルシクロヘキシル基、2,6−ジメチルシクロヘキシル基、3,4−ジメチルシクロヘキシル基、3,5−ジメチルシクロヘキシル基、3,3,5−トリメチルシクロヘキシル基、4−tert−ブチルシクロヘキシル基、3−tert−ブチルシクロヘキシル基、4−フェニルシクロヘキシル基、2−フェニルシクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、シクロヘキシルメチル基、2−シクロヘキシルエチル基、ボルネル基、イソボルネル基、2−ノルボルナンメチル基、1−アダマンチルメチル基、ビニル基、アリル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1−メチル−4−ペンテニル基、2−ペンテニル基、4−ペンテニル基、1−メチル−2−ブテニル基、2−ヘキセニル基、3−ヘキセニル基、4−ヘキセニル基、5−ヘキセニル基、2−ヘプテニル基、1−ビニルヘキシル基、3−ノネニル基、6−ノネニル基、9−デセニル基、10−ウンデセニル基、1−シクロヘキセニル基、2−メトキシエチル基、2−エトキシエチル基、2−イソプロポキシエチル基、2−n−ブトキシエチル基、2−n−ペンチルオキシエチル基、2−n−ヘキシルオキシエチル基、2−n−ヘプチルオキシエチル基、2−n−オクチルオキシエチル基、2−n−デシルオキシエチル基、2−n−ドデシルオキシエチル基、2−シクロヘキシルオキシエチル基、3−メトキシプロピル基、3−エトキシプロピル基、3−n−プロポキシプロピル基、3−n−ブトキシプロピル基、3−n−ヘキシルオキシプロピル基、3−n−オクチルオキシプロピル基、3−シクロヘキシルオキシプロピル基、4−エトキシブチル基、5−メトキシペンチル基、6−エトキシヘキシル基、2−メトキシエトキシエチル基、2−エトキシエトキシエチル基、2−n−ブトキシエトキシエチル基、3−エトキシエトキシプロピル基、2−アリルオキシエチル基、2−(4’−ペンテニル)オキシエチル基、3−アリルオキシプロピル基、4−アリルオキシブチル基、2−ベンジルオキシエチル基、2−フェネチルオキシエチル基、2−(4’−メチルベンジルオキシ)エチル基、2−(4’−クロロベンジルオキシ)エチル基、3−ベンジルオキシプロピル基、4−ベンジルオキシブチル基、2−ベンジルオキシメトキシエチル基、2−(4’−メチルベンジル)オキシメトキシエチル基、フェノキシメチル基、2−フェノキシエチル基、2−(4’−クロロフェニルオキシ)エチル基、2−(4’−メチルフェニルオキシ)エチル基、2−(4’−メトキシフェニルオキシ)エチル基、3−フェノキシプロピル基、4−フェノキシブチル基、6−(2’−クロロフェニルオキシ)ヘキシル基、2−フェノキシエトキシエチル基、2−(1’−ナフチルオキシ)エチル基、2−(2’−ナフチルオキシ)エチル基、3−(2’−ナフチルオキシ)プロピル基、シンナミル基、2−メチルチオエチル基、2−エチルチオエチル基、2−n−ブチルチオエチル基、2−n−ヘキシルチオエチル基、2−n−オクチルチオエチル基、2−n−デシルチオエチル基、3−メチルチオプロピル基、3−エチルチオプロピル基、3−n−ブチルチオプロピル基、4−エチルチオブチル基、4−n−プロピルチオブチル基、4−n−ブチルチオブチル基、5−エチルチオペンチル基、6−メチルチオヘキシル基、6−エチルチオヘキシル基、6−n−ブチルチオヘキシル基、8−メチルチオオクチル基、2−メトキシエチルチオエチル基、2−エチルチオエチルチオエチル基、2−アリルチオエチル基、2−ベンジルチオエチル基、3−(4’−メチルベンジルチオ)プロピル基、4−ベンジルチオブチル基、2−ベンジルオキシエチルチオエチル基、3−ベンジルチオプロピルチオプロピル基、2−フェニルチオエチル基、2−(4’−メトキシフェニルチオ)エチル基、2−フェノキシエチルチオエチル基、3−(2’−クロロフェニルチオ)エチルチオプロピル基、2−テトラヒドロフルフリル基、2−クロロエチル基、3−クロロプロピル基、2,2,2−トリクロロエチル基、7−クロロヘプチル基、8−クロロオクチル基、8−フルオロオクチル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、α−エチルベンジル基、フェネチル基、α−メチルフェネチル基、α,α−ジメチルフェネチル基、4−メチルフェネチル基、4−メチルベンジル基、3−メチルベンジル基、2−メチルベンジル基、4−イソプロピルベンジル基、4−アリルベンジル基、4−ベンジルベンジル基、4−フェネチルベンジル基、4−フェニルベンジル基、4−(4’−メチルフェニル)ベンジル基、4−メトキシベンジル基、4−n−ブトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、4−メトキシメチルベンジル基、4−アリルオキシベンジル基、4−ビニルオキシメチルベンジル基、4−ベンジルオキシベンジル基、4−フェネチルオキシベンジル基、4−フェノキシベンジル基、3−フェノキシベンジル基、4−ヒドロキシベンジル基、3−ヒドロキシベンジル基、2−ヒドロキシベンジル基、4−ヒドロキシ−3−メトキシベンジル基、4−クロロベンジル基、3−クロロベンジル基、2−クロロベンジル基、2−フルフリル基、ジフェニルメチル基、1−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基、3−フリール基、3−チエニル基、4−メチルフェニル基、3−メチルフェニル基、2−メチルフェニル基、4−エチルフェニル基、3−エチルフェニル基、2−エチルフェニル基、4−n−プロピルフェニル基、4−イソプロピルフェニル基、4−n−ブチルフェニル基、4−sec−ブチルフェニル基、4−tert−ブチルフェニル基、4−n−ペンチルフェニル基、4−イソペンチルフェニル基、4−n−ヘキシルフェニル基、4−n−ヘプチルフェニル基、4−n−オクチルフェニル基、4−tert−オクチルフェニル基、4−n−デシルフェニル基、4−n−ドデシルフェニル基、4−シクロペンチルフェニル基、4−シクロヘキシルフェニル基、3−シクロヘキシルフェニル基、2−シクロヘキシルフェニル基、4−アリルフェニル基、2−アリルフェニル基、4−ベンジルフェニル基、2−ベンジルフェニル基、4−クミルフェニル基、4−(4’−メトキシクミル)フェニル基、4−(4’−ベンジルオキシ)クミルフェニル基、4−(4’−クロロベンジル)フェニル基、4−フェニルフェニル基、3−フェニルフェニル基、2−フェニルフェニル基、4−(4’−メトキシフェニル)フェニル基、4−(4’−n−ブトキシフェニル)フェニル基、2−(2’−メトキシフェニル)フェニル基、4−(4’−クロロフェニル)フェニル基、4−メトキシフェニル基、3−メトキシフェニル基、2−メトキシフェニル基、4−エトキシフェニル基、2−エトキシフェニル基、3−n−プロポキシフェニル基、4−イソプロポキシフェニル基、4−n−ブトキシフェニル基、4−イソブトキシフェニル基、4−n−ペンチルオキシフェニル基、4−イソペンチルオキシフェニル基、4−n−ヘキシルオキシフェニル基、4−n−オクチルオキシフェニル基、4−n−デシルオキシフェニル基、4−n−ドデシルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルオキシフェニル基、4−エチル−1−ナフチル基、6−n−ブチル−2−ナフチル基、2−メトキシ−1−ナフチル基、4−メトキシ−1−ナフチル基、4−n−ブトキシ−1−ナフチル基、5−エトキシ−1−ナフチル基、6−エトキシ−2−ナフチル基、6−n−ブトキシ−2−ナフチル基、6−n−ヘキシルオキシ−2−ナフチル基、7−メトキシ−2−ナフチル基、7−n−ブトキシ−2−ナフチル基、4−メトキシメチルフェニル基、4−エトキシメチルフェニル基、4−n−ブトキシメチルフェニル基、3−メトキシメチルフェニル基、4−(2’−メトキシエチル)フェニル基、4−(2’−エトキシエチルオキシ)フェニル基、4−(2’−n−ブトキシエチルオキシ)フェニル基、4−(3’−エトキシプロピルオキシ)フェニル基、4−ビニルオキシフェニル基、4−アリルオキシフェニル基、3−アリルオキシフェニル基、4−(4’−ペンテニルオキシ)フェニル基、4−アリルオキシ−1−ナフチル基、4−アリルオキシメチルフェニル基、4−(2’−アリルオキシエチルオキシ)フェニル基、4−ベンジルオキシフェニル基、2−ベンジルオキシフェニル基、4−フェネチルオキシフェニル基、4−(4’−クロロベンジルオキシ)フェニル基、4−(4’−メチルベンジルオキシ)フェニル基、4−(4’−メトキシベンジルオキシ)フェニル基、4−(3’−エトキシベンジルオキシ)フェニル基、4−ベンジルオキシ−1−ナフチル基、5−(4’−メチルベンジルオキシ)−1−ナフチル基、6−ベンジルオキシ−2−ナフチル基、6−(4’−メチルベンジルオキシ)−2−ナフチル基、7−ベンジルオキシ−2−ナフチル基、4−(ベンジルオキシメチル)フェニル基、4−(2’−ベンジルオキシエチルオキシ)フェニル基、4−フェノキシフェニル基、3−フェノキシフェニル基、2−フェノキシフェニル基、4−(4’−メチルフェノキシ)フェニル基、4−(4’−メトキシフェノキシ)フェニル基、4−(4’−クロロフェノキシ)フェニル基、4−フェノキシ−1−ナフチル基、6−フェノキシ−2−ナフチル基、4−フェノキシメチルフェニル基、4−(2’−フェノキシエチルオキシ)フェニル基、4−〔2’−(4’−メチルフェニル)オキシエチルオキシ〕フェニル基、4−〔2’−(4’−メトキシフェニル)オキシエチルオキシ〕フェニル基、4−〔2’−(4’−クロロフェニル)オキシエチルオキシ〕フェニル基、4−アセチルフェニル基、3−アセチルフェニル基、2−アセチルフェニル基、4−エチルカルボニルフェニル基、4−n−ブチルカルボニルフェニル基、4−n−ヘキシルカルボニルフェニル基、4−n−オクチルカルボニルフェニル基、4−シクロヘキシルカルボニルフェニル基、4−アセチル−1−ナフチル基、6−アセチル−2−ナフチル基、6−n−ブチルカルボニル−2−ナフチル基、4−アリルカルボニルフェニル基、4−ベンジルカルボニルフェニル基、4−(4’−メチルベンジル)カルボニルフェニル基、4−フェニルカルボニルフェニル基、4−(4’−メチルフェニル)カルボニルフェニル基、4−(4’−クロロフェニル)カルボニルフェニル基、4−フェニルカルボニル−1−ナフチル基、4−メトキシカルボニルフェニル基、2−メトキシカルボニルフェニル基、4−エトキシカルボニルフェニル基、3−エトキシカルボニルフェニル基、4−n−プロポキシカルボニルフェニル基、4−n−ブトキシカルボニルフェニル基、4−n−ヘキシルオキシカルボニルフェニル基、4−n−デシルオキシカルボニルフェニル基、4−シクロヘキシルオキシカルボニルフェニル基、4−エトキシカルボニル−1−ナフチル基、6−メトキシカルボニル−2−ナフチル基、6−n−ブトキシカルボニル−2−ナフチル基、4−アリルオキシカルボニルフェニル基、4−ベンジルオキシカルボニルフェニル基、4−(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルフェニル基、4−フェネチルオキシカルボニルフェニル基、6−ベンジルオキシカルボニル−2−ナフチル基、4−フェニルオキシカルボニルフェニル基、4−(4’−エチルフェニル)オキシカルボニルフェニル基、4−(4’−クロロフェニル)オキシカルボニルフェニル基、4−(4’−エトキシフェニル)オキシカルボニルフェニル基、6−フェニルオキシカルボニル−2−ナフチル基、4−アセチルオキシフェニル基、3−アセチルオキシフェニル基、4−エチルカルボニルオキシフェニル基、2−エチルカルボニルオキシフェニル基、4−n−プロピルカルボニルオキシフェニル基、4−n−ペンチルカルボニルオキシフェニル基、4−n−オクチルカルボニルオキシフェニル基、4−シクロヘキシルカルボニルオキシフェニル基、4−アセチルオキシ−1−ナフチル基、4−n−ブチルカルボニルオキシ−1−ナフチル基、5−アセチルオキシ−1−ナフチル基、6−エチルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、7−アセチルオキシ−2−ナフチル基、4−アリルカルボニルオキシフェニル基、4−ベンジルカルボニルオキシフェニル基、4−フェネチルカルボニルオキシフェニル基、6−ベンジルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、4−フェニルカルボニルオキシフェニル基、4−(4’−メチルフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−(2’−メチルフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−(4’−クロロフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−(2’−クロロフェニル)カルボニルオキシフェニル基、4−フェニルカルボニルオキシ−1−ナフチル基、6−フェニルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、7−フェニルカルボニルオキシ−2−ナフチル基、4−メチルチオフェニル基、2−メチルチオフェニル基、4−エチルチオフェニル基、3−エチルチオフェニル基、4−n−プロピルチオフェニル基、4−n−ブチルチオフェニル基、4−n−ヘキシルチオフェニル基、4−n−オクチルチオフェニル基、4−シクロヘキシルチオフェニル基、4−ベンジルチオフェニル基、3−ベンジルチオフェニル基、4−(4’−クロロベンジルチオ)フェニル基、4−フェニルチオフェニル、3−フェニルチオフェニル基、4−(4’−メチルフェニルチオ)フェニル基、4−(4’−メトキシフェニルチオ)フェニル基、4−(4’−クロロフェニルチオ)フェニル基、2−エチルチオ−1−ナフチル基、4−メチルチオ−1−ナフチル基、6−エチルチオ−2−ナフチル基、6−フェニルチオ−2−ナフチル基、4−フルオロフェニル基、3−フルオロフェニル基、2−フルオロフェニル基、4−クロロフェニル基、3−クロロフェニル基、2−クロロフェニル基、4−ブロモフェニル基、4−クロロ−1−ナフチル基、4−クロロ−2−ナフチル基、6−ブロモ−2−ナフチル基、4−ニトロフェニル基、3−ニトロフェニル基、4−ホルミルフェニル基、3−ホルミルフェニル基、2−ホルミルフェニル基、4−ホルミル−1−ナフチル基、1−ホルミル−2−ナフチル基、4−ヒドロキシフェニル基、3−ヒドロキシフェニル基、2−ヒドロキシフェニル基、4−ヒドロキシ−1−ナフチル基、6−ヒドロキシ−2−ナフチル基、4−シアノフェニル基、2−シアノフェニル基、4−シアノ−1−ナフチル基、6−シアノ−2−ナフチル基、2−クロロ−4−ニトロフェニル基、4−クロロ−2−ニトロフェニル基、6−クロロ−3−メチルフェニル基、2−クロロ−6−メチルフェニル基、4−クロロ−2−メチルフェニル基、4−クロロ−3−メチルフェニル基、2,4−ジメチルフェニル基、2,5−ジメチルフェニル基、3,4−ジメチルフェニル基、3,5−ジメチルフェニル基、2,6−ジメチルフェニル基、2,4−ジエチルフェニル基、2,3,5−トリメチルフェニル基、2,3,6−トリメチルフェニル基、2,4,6−トリメチルフェニル基、2,3−ジクロロフェニル基、2,4−ジクロロフェニル基、2,5−ジクロロフェニル基、2,6−ジクロロフェニル基、3,4−ジクロロフェニル基、3,5−ジクロロフェニル基、2,4,6−トリクロロフェニル基、2−メトキシ−4−メチルフェニル基、2,6−ジメトキシフェニル基、3,5−ジメトキシフェニル基、3,5−ジエトキシフェニル基、3,5−ジ−n−ブトキシフェニル基、3,4,5−トリメトキシフェニル基、2,4−ジクロロ−1−ナフチル基、1,6−ジクロロ−2−ナフチル基などを例示することができるが、これらに限定されるものではない。
【0034】
本発明に係る一般式(1)で表される化合物は、サリチル酸骨格内にカルバメート基を有するものであり、カルバメート基の置換位置はサリチル酸骨格において、3位、4位、5位あるいは6位の位置であり、3位、4位あるいは5位の位置に置換されていることがより好ましく、4位あるいは5位の位置に置換されていることが特に好ましい。即ち、下記一般式(1−a)または一般式(1−b)で表されるサリチル酸誘導体が特に好ましい。
【0035】
【化9】
【0036】
(式中、X1、X2、Y1、Y2、R1およびR2は前記に同じ)
【0037】
【化10】
(式中、X1、X2、Y1、Y2、R1およびR2は前記に同じ)
【0038】
本発明に係る一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の具体例としては以下に挙げるサリチル酸誘導体を例示することができるが、勿論本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0039】
例示化合物
番号
1.3−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
2.3−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
3.3−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
4.3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
5.3−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
6.3−〔(4’−メチルシクロヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
7.3−〔(2’−シクロヘキシルエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
8.3−(アリルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
9.3−〔(2’−ヘキセニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
10.3−〔(2’−エトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
11.3−〔(3’−n−ヘキシルオキシプロピル)オキシカルボニルアミ ノ〕サリチル酸
12.3−〔(2’−ベンジルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
13.3−(フェノキシメチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
14.3−〔(2’−フェノキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
15.3−〔2’−(4−クロロフェニルオキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
16.3−〔2’−(4−メトキシフェニルオキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
17.3−〔2’−(2”−フェノキシエトキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
18.3−(シンナミルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
19.3−〔(2’−n−ブチルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
20.3−〔(2’−メトキシエチルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
21.3−〔(2’−アリルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
22.3−〔(2’−ベンジルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
23.3−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
24.3−〔(7’−クロロヘプチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
25.3−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
26.3−〔(4’−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
27.3−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
28.3−〔(3’−フェノキシベンジル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
29.3−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
30.3−〔(2’−ナフチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
31.3−〔(3’−フリール)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
32.3−〔(3’−フェニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
33.3−〔(4’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
34.3−〔(4’−n−ブチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
35.3−〔(4’−tert−ブチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
36.3−〔(4’−シクロヘキシルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
37.3−〔(3’−メトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
38.3−〔(4’−n−ブトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
39.3−〔(4’−n−オクチルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
40.3−〔(4’−フェノキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
41.3−〔(2’−アセチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
42.3−〔(4’−アリルカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
43.3−〔(4’−フェニルカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
44.3−〔(4’−n−ブトキシカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
45.3−〔(4’−ベンジルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
46.3−〔(4’−アセチルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
47.3−〔(4’−エチルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
48.3−〔(4’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
49.3−〔(4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
50.3−〔(4’−ニトロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
51.3−〔(4’−ホルミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
52.3−〔(4’−ヒドロキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
53.3−〔(4’−シアノフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
54.3−〔(2’,4’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
55.3−〔(3’,5’−ジクロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
56.5−メチル−3−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
57.5−シクロヘキシル−3−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
58.5−クミル−3−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
59.3−(n−オクチルチオールカルボニルアミノ)サリチル酸
60.3−〔(4’−クロロベンジル)チオールカルボニルアミノ〕サリチル酸
61.3−〔(3’−メチルフェニル)チオールカルボニルアミノ〕サリチル酸
62.3−(n−ブチルチオールチオカルボニルアミノ)サリチル酸
63.3−(フェニルチオールチオカルボニルアミノ)サリチル酸
64.3−〔(4’−エトキシフェニル)チオールチオカルボニルアミノ〕サリチル酸
65.3−(N−フェニル−N−フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
66.4−(メチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
67.4−(エチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
68.4−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
69.4−(イソプロピルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
70.4−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
71.4−(イソブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
72.4−(sec−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
73.4−(n−ペンチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
74.4−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
75.4−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
76.4−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
77.4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
78.4−〔(2’−エチルヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
79.4−(n−ノニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
80.4−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
81.4−(n−ウンデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
82.4−(n−ドデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
83.4−(n−トリデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
84.4−(n−テトラデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
85.4−(n−ペンタデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
86.4−(n−ヘキサデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
87.4−(n−ヘプタデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
88.4−(n−オクタデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
89.4−(シクロペンチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
90.4−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
91.4−〔(4’−tert−ブチルシクロヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
92.4−(シクロヘプチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
93.4−(シクロオクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
94.4−(シクロヘキシルメチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
95.4−〔(2’−テトラヒドロフルフリル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
96.4−〔(2’−メトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
97.4−〔(2’−n−ヘキシルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
98.4−〔(2’−n−オクチルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
99.4−〔(3’−エトキシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
100.4−〔(3’−n−ブトキシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
101.4−〔(3’−n−オクチルオキシプロピル)オキシカルボニルアミ ノ〕サリチル酸
102.4−〔2’−(2”−n−ブトキシエトキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
103.4−〔(2’−ベンジルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
104.4−〔(フェノキシメチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
105.4−〔(2’−フェノキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
106.4−〔2’−(4−クロロフェニルオキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
107.4−〔2’−(4−メトキシフェニルオキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
108.4−〔2’−(2”−フェノキシエトキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
109.4−〔(3’−n−ブチルチオプロピル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
110.4−〔(6’−エチルチオヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
111.4−〔(2’−ベンジルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
112.4−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
113.4−〔(2’−クロロエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
114.4−〔(9’−デセニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
115.4−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
116.4−〔(4’−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
117.4−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
118.4−〔(2’−フェニルエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
119.4−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
120.4−〔(1’−ナフチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
121.4−〔(2’−ナフチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
122.4−〔(2’−フリル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
123.4−〔(4’−フェニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
124.4−〔(4’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
125.4−〔(3’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
126.4−〔(2’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
127.4−〔(4’−エチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
128.4−〔(4’−tert−ブチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
129.4−〔(4’−シクロヘキシルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸130.4−〔(2’−シクロヘキシルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サ
リチル酸
131 4−〔(4’−クミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
132.4−〔(4’−メトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
133.4−〔(3’−メトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
134.4−〔(2’−エトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
135.4−〔(4’−n−ブトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
136.4−〔(4’−n−ヘキシルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
137.4−〔(4’−ベンジルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
138.4−〔4’−(4−ベンジルオキシクミル)フェニルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
139.4−〔(4’−フェノキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
140.4−〔2’−(6−ベンジルオキシ)ナフチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
141.4−〔(4’−フェニルカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
142.4−〔(4’−アセチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
143.4−〔(4’−エトキシカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
144.4−〔(4’−シクロヘキシルオキシカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
145.4−〔(4’−n−プロピルカルボニルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
146.4−〔(4’−メチルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
147.4−〔(4’−ベンジルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
148 4−〔(4’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
149.4−〔(2’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
150.4−〔(4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
151.4−〔(3’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
152.4−〔(4’−ブロモフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
153.4−〔(4’−ニトロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
154.4−〔(4’−ホルミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
155.4−〔(4’−シアノフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
156.4−〔(2’,4’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
157.4−〔(3’,5’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
159.4−〔(3’,5’−ジメトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
160.4−〔(3’−ニトロ−4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
161.4−〔(4’−クロロ−2’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
162.4−(n−オクチルチオールカルボニルアミノ)サリチル酸
163.4−(フェニルチオールカルボニルアミノ)サリチル酸
164.4−〔(4’−エトキシフェニルチオール)カルボニルアミノ〕サリチル酸
165.4−(n−ヘキシルチオールチオカルボニルアミノ)サリチル酸
166.4−〔(4’−メチルフェニルチオール)チオカルボニルアミノ〕サリチル酸
167.4−(n−デシルオキシチオカルボニルアミノ)サリチル酸
168.4−(N−n−ブチル−N−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
169.3−エチル−4−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
170.3−クロロ−4−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
171.5−(メチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
172.5−(エチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
173.5−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
174.5−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
175.5−(イソブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
176.5−(n−ペンチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
177.5−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
178.5−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
179.5−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
180.5−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
181.5−〔(2’−エチルヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
182.5−(n−ノニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
183.5−(n−デシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
184.5−(n−ウンデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
185.5−(n−ドデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
186.5−(n−テトラデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
187.5−(n−ヘキサデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
188.5−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
189.5−〔(4’−メチルシクロヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
190.5−〔(4’−tert−ブチルシクロヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
191.5−〔(2’−シクロヘキシルエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
192.5−(シクロオクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
193.5−〔(2’−テトラヒドロフルフリル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
194.5−〔(2’−メトキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
195.5−〔(2’−n−ヘキシルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
196.5−〔(3’−エトキシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
197.5−〔(3’−イソプロポキシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
198.5−〔2’−(2”−メトキシエトキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
199.5−(フェノキシメチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
200.5−(2’−フェノキシエチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
201.5−〔2’−(4−クロロフェニルオキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
202.5−〔2’−(4−メトキシフェニルオキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
203.5−〔2’−(2”−フェノキシエトキシ)エチルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
204.5−〔(2’−n−ヘキシルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
205.5−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
206.5−(2’−クロロエチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
207.5−(5’−ヘキセニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
208.5−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
209.5−〔(4’−メチルベンジル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
210.5−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
211.5−〔(2’−フェニルエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
212.5−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
213.5−〔(2’−ナフチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
214.5−〔(4’−フェニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
215.5−〔(3’−メチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
216.5−〔(4’−エチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
217.5−〔(4’−シクロヘキシルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
218.5−〔(4’−クミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
219.5−〔(4’−メトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
220.5−〔(3’−エトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
221.5−〔(4’−n−ブトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
222.5−〔(4’−フェノキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
223.5−〔(4’−アセチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
224.5−〔(4’−メトキシカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
225.5−〔(4’−エチルカルボニルオキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
226.5−〔(4’−エチルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
227.5−〔(4’−フェニルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
228.5−〔(4’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
229.5−〔(3’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
230.5−〔(4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
231.5−〔(3’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
232.5−〔(2’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
233.5−〔(2’−ホルミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
234.5−〔(2’−シアノフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
235.5−〔(2’,4’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
236.5−〔(3’,5’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
237.5−〔(3’−ニトロ−4’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
238.5−(n−ブチルチオールカルボニルアミノ)サリチル酸
239.5−(フェニルチオールカルボニルアミノ)サリチル酸
240.5−〔(2’−ナフチルチオール)カルボニルアミノ〕サリチル酸
241.5−〔(4’−メチルフェニルチオール)カルボニルアミノ〕サリチル酸
242.5−(n−ヘプチルチオールチオカルボニルアミノ)サリチル酸
243.5−(n−ドデシルチオールチオカルボニルアミノ)サリチル酸
244.5−(n−ペンチルオキシチオカルボニルアミノ)サリチル酸
245.5−〔(4’−クロロフェニル)オキシチオカルボニルアミノ〕サリチル酸
246.5−(N−メチル−N−フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
247.3−メチル−5−(メチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
248.3−エトキシ−5−(n−ブチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
249.3−α−メチルベンジル−5−(エチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
250.3−フェニル−5−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
251.6−(n−プロピルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
252.6−(イソペンチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
253.6−(n−ヘプチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
254.6−〔(1’−メチルヘプチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
255.6−(n−ドデシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
256.6−〔(2’,5’−ジメチルシクロヘキシル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
257.6−〔(2’−シクロヘキシルメチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
258.6−〔(3’−ブテニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
259.6−〔(10’−ウンデセニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
260.6−〔(2’−イソプロポキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
261.6−〔(3’−シクロヘキシルオキシプロピル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
262.6−〔(2’−フェネチルオキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
263.6−〔(2’−フェノキシエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
264.6−〔2’−(4−クロロフェノキシ)エチルオキシカルボニルアミ ノ〕サリチル酸
265.6−〔(3’−n−ブチルチオプロピル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
266.6−〔3’−(4−メチルベンジルチオ)プロピルオキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
267.6−〔(2’−フェニルチオエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
268.6−〔(2’−テトラヒドロフルフリル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
269.6−〔(2’−クロロエチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
270.6−(ベンジルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
271.6−〔(4’−クロロベンジル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
272.6−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
273.6−〔(1’−ナフチル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
274.6−〔(4’−フェニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
275.6−〔(2’−エチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
276.6−〔(4’−tert−ブチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
277.6−〔(3’−メトキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
278.6−〔(4’−n−ヘキシルオキシフェニル)オキシカルボニルアミ ノ〕サリチル酸
279.6−〔(3’−フェノキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
280.6−〔(4’−エチルカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
281.6−〔(4’−ベンジルカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミ ノ〕サリチル酸
282.6−〔(4’−メトキシカルボニルフェニル)オキシカルボニルアミ ノ〕サリチル酸
283.6−〔(4’−メチルチオフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
284.6−〔(3’−フルオロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
285.6−〔(2’−クロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
286.6−〔(3’−ニトロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
287.6−〔(2’−ホルミルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
288.6−〔(3’−ヒドロキシフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
289.6−〔(4’−シアノフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
290.6−〔(3’,4’−ジメチルフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
291.6−〔(2’,4’−ジクロロフェニル)オキシカルボニルアミノ〕サリチル酸
292.3−エチル−6−(n−ヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
293.3−tert−ブチル−6−(フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
294.6−(N−エチル−N−フェニルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸
295.6−(n−オクチルチオールカルボニルアミノ)サリチル酸
296.6−〔(4’−メチルベンジル)チオールカルボニルアミノ〕サリチル酸
297.6−〔(4’−メチルフェニル)チオールカルボニルアミノ〕サリチル酸
298.6−(n−オクチルチオールチオカルボニルアミノ)サリチル酸
299.6−(フェニルチオールチオカルボニルアミノ)サリチル酸
300.6−〔(4’−メトキシフェニル)チオールチオカルボニルアミノ〕サリチル酸
【0040】
本発明の大きな特徴は、一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)で表される化合物を、pH5.0〜10.0の範囲で反応させることである。すなわち、反応系内に過剰の塩基を存在させないことで一般式(3)で表されるクロロホルメート化合物の分解を抑制し、且つ、反応速度を低下させず、一般式(2)で表される化合物のサリチル酸誘導体が安定に存在するpH域で反応を実施する点に本発明の重要な特徴がある。
pH5.0〜10.0の範囲で反応を行うことにより、一般式(2)で表される化合物が脱炭酸した、アミノフェノール誘導体に由来するカルバメート置換したフェノール誘導体の生成が抑制され、さらに一般式(3)で表されるクロロホルメート化合物の加水分解物および/またはエステル化物の生成を抑制することが可能となるのである。
【0041】
一般式(2)で表される化合物は公知の方法〔例えば、J. Prakt.Chem.,61、532(1900)、J.Org. Chem.,19、510(1954)、特開昭57−26652号公報、ドイツ特許3638364号、J.Chem.Soc.,2049(1953)に記載の方法〕により製造することができる。
【0042】
即ち、3−アミノサリチル酸誘導体は、例えば、3−ニトロサリチル酸を還元することにより製造することができる。
【0043】
4−アミノサリチル酸誘導体は、例えば、3−アミノフェノール誘導体に、塩基(例えば、炭酸カリウム等)存在下に二酸化炭素を作用させることにより、または4−ニトロサリチル酸を還元することにより製造することができる。
【0044】
5−アミノサリチル酸誘導体は、例えば、サリチル酸誘導体にジアゾニウム塩を作用させた後、得られるジアゾ化合物を還元することにより製造することができる。
【0045】
6−アミノサリチル酸誘導体は、例えば、6−ニトロサリチル酸誘導体を還元することにより製造することができる。
【0046】
本発明においては、一般式(2)で表される化合物として、アルカリ金属塩の状態になった一般式(2)で表される化合物も使用することができる。
【0047】
一般式(2)で表される化合物のアルカリ金属塩としては、一般式(2)で表される化合物のリチウム塩、ナトリウム塩またはカリウム塩を挙げることができ、より好ましくは、ナトリウム塩である。
【0048】
一般式(3)で表される化合物において、Zはハロゲン原子を表し、好ましくは、フッ素原子、塩素原子または臭素原子であり、より好ましくは、塩素原子である。一般式(3)で表される化合物は公知の方法〔例えば、MethodenDer Organischen Chem.,8、1018(1952)、J.Amer.Chem.Soc.,72、1254(1950)、Angewante ChemieInternational Edition 4、281(1967)、Chem.Review、73、75(1973)に記載の方法〕により製造することができる。すなわち、代表的には、例えば、一般式(3)において、Zが塩素原子で表される化合物は、ホスゲンまたはチオホスゲンを、アルコール類、フェノール類、チオール類またはチオフェノール類に作用させることにより製造することができる。
【0049】
本発明で使用される溶媒としては、アルコール系溶媒等が挙げられる。使用されるアルコール系溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘプタノール、オクタノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、エチレングリコール等の炭素数1〜8のアルコール系溶媒を挙げることができる。これらのアルコール系溶媒は、単独で使用しても、または複数併用してもよい。
【0050】
さらに、アルコール系溶媒は、アルコール系溶媒以外の有機溶媒と併用してもよい。アルコール系溶媒以外の有機溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル等のエステル系溶媒、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素系溶媒が挙げられる。アルコール系溶媒以外の有機溶媒と併用する場合、アルコール系溶媒は全溶媒中、10重量%以上であることが好ましく、30重量%以上であることがより好ましく、50重量%以上であることが特に好ましい。
【0051】
アルコール系溶媒として、例えば、メタノール、エタノール、プロパノール等のように、水と相溶性の良好なアルコールを使用する場合には、水との混合溶媒として使用してもよく、その場合、水の含有量は、全溶媒中50重量%以下であることが好ましく、30重量%以下であることがより好ましい。
【0052】
アルコール系溶媒の使用量に関しては、特に限定するものではないが、過多に使用することは、製造効率の点で好ましくないことは自明であり、通常は、一般式(2)で表される化合物のアルカリ金属塩に対して、0.5倍重量〜200倍重量使用することが好ましく、同重量〜100倍重量使用することがより好ましい。
【0053】
本発明においては、反応を促進させる目的で界面活性剤を添加して反応することも可能である。使用される界面活性剤としては、脂肪酸石鹸、高級アルコール硫酸エステル類、ポリオキシエチレン高級アルコール硫酸エステル類、高級アルコールリン酸エステル類及びその塩、ポリオキシエチレン高級脂肪酸リン酸エステル類及びその塩、スルホン化高級脂肪酸塩、スルホン化高級脂肪酸アルコールエステル塩、イセチオン酸高級脂肪酸エステル塩、α−スルホン化高級脂肪酸エステル塩、高級アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩、高級アルキルアミン、高級アルキルトリメチルアンモニウム塩、高級脂肪酸ジエタノールアミド、及びそのエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド付加物、高級脂肪酸モノエタノールアミド及びそのエチレンオキサイド若しくはプロピレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレン高級脂肪酸モノエタノールアミドリン酸エステル、N−長鎖アシル酸性アミノ酸塩、N−長鎖アシルザルコシン塩、N−長鎖アシル−β−アラニン塩等のN−長鎖アシルアミノ酸塩、ラウリルアミノプロピオン酸塩の高級アルキルアミノプロピオン酸塩、ラウリルイミノジ酢酸塩等の高級アルキルイミノジ酢酸塩、高級アルキルジメチルベタイン、高級アルキルジヒドロキシエチルベタイン、N−アルキロイル−N´−(2−ヒドロキシエチル)−N´−カルボキシメチルエチレンジアミン塩、N−アルキロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N´,N´−ビスカルボキシメチルエチレンジアミン等のアミンアミド化合物等が挙げられるがこれらに限定されることはない。使用する際の量としては、一般式(2)で表される化合物の多価金属塩に対して、0.01〜0.03wt%、好ましくは0.1〜1wt%である。
【0054】
一般式(3)で表される化合物の使用量は、特に限定するものではないが、通常、一般式(2)で表される化合物に対して、0.9〜1.5モルであり、1.0〜1.2モルであることがより好ましい。
【0055】
一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表される化合物とを反応させる際には、例えば、
▲1▼一般式(2)で表される化合物とアルコール系溶媒の混合物に、一般式(3)で表される化合物をpH=5.0〜10.0の範囲で供給する方法、
▲2▼アルコール系溶媒に、pH=5.0〜10.0の範囲で一般式(2)で表される化合物を供給しながら、同時に一般式(3)で表される化合物を供給する方法、等を適用することができる。勿論、プロセス工学的に可能な他の変形方法も適用できることは言うまでもない。
【0056】
尚、一般式(2)で表される化合物、一般式(3)で表される化合物の供給は、その全量を一度に供給してもよいが、適当な供給装置(例えば、各種の滴下装置、定量ポンプ)を用いて連続的に、あるいは断続的に供給することが好ましい。供給時間に関しては、特に限定するものではないが、通常、5分〜10時間程度であり、より好ましくは、10分〜5時間程度である。
【0057】
一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表される化合物との反応は、反応効率等の向上のために、攪拌下で実施することは好ましいことである。攪拌方法、攪拌装置に関しては、特に限定するものではないが、効率良く反応が進行する程度の攪拌能力を有する攪拌装置を使用することが好ましい。係る攪拌装置としては、例えば、プロペラ型攪拌機、タービン型攪拌機、パドル型攪拌機、ホモジナイザー、ホモミキサー、ラインミキサー、ラインホモミキサー等の攪拌機を任意に装備した、槽型反応槽、管型反応槽を挙げることができ、本発明は、これらを組み合わせることにより、バッチ式(回分式)または連続式で実施することができる。
【0058】
本発明において、一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)で表される化合物との反応は、pH=5.0〜10.0の範囲で実施される。この際のpHは塩基化合物を添加することにより、調節することができる。
【0059】
使用される塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムなどの無機塩基、ピリジン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ジメチルアニリン、ジエチルアニリンなどの有機塩基などが挙げることができるが、これらに限定されるものではない。これらのこれらの塩基性化合物は単独または2種以上を混合して用いることもできる。通常好ましい塩基性化合物としては、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、ピリジンなどが挙げられる。
【0060】
本発明に使用される塩基性化合物は、通常そのまま反応系に添加してもよいが、水溶性である化合物においては、水に溶解した水溶液の形態で使用することも可能である。
【0061】
本発明において、一般式(2)で表される化合物と、一般式(3)で表される化合物との反応は、pH=5.0〜10.0の範囲で実施される。pH=5.0未満で反応させた場合、反応速度が著しく低下し、滞留する一般式(3)で表されるクロロホルメート化合物の加水分解、およびアルコール系溶媒とのエステル化等が進行し、クロロホルメート化合物由来の副生物が生成するため好ましくなく、またpH=10.0を越えて反応させた場合、塩基性条件下では一般式(3)で表される化合物の分解が顕著となり、これに伴ない未反応の原料が残存することから好ましくない。
【0062】
通常、好ましいpH範囲は5.0〜10.0であり、より好ましくは5.0〜8.0であり、さらに好ましくは6.0〜7.0である。
【0063】
本発明は−20℃〜50℃の温度範囲で実施される。−20℃未満で行うことは、反応速度の著しい低下および生成物の著しい溶解度の低下による反応マス液性の悪化を引き起こすため好ましくなく、50℃えお越えて反応を実施することは、一般式(3)で表される化合物の分解および副生物が増大することから好ましくない。通常、−20℃〜50℃の温度範囲で実施することが好ましく、より好ましくは0℃〜30℃である。
【0064】
また、一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表される化合物との反応は、通常、大気圧下で実施できるが、所望により、加圧下、または減圧下で実施してもよい。さらには、不活性ガス(例えば、窒素、ヘリウム、アルゴン等のガス)の存在下で実施してもよい。
【0065】
本発明の製造方法によれば、一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表される化合物との反応は、速やかに進行し、例えば、上記▲1▼の方法のように一般式(3)で表される化合物を供給する方法による場合、その供給後、通常は、数分〜数時間で反応は完結する。
【0066】
尚、反応の経過は、公知の分析手段(例えば、高速液体クロマトグラフィーやガスクロマトグラフィー)によりモニターすることができるので、勿論、所望の反応率の段階で、反応生成物の後処理操作を行い、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体を単離してもよい。尚、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体は、場合によっては、水和物を形成することがあるが、本発明において、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体とは、このような水和物をも包含するものである。
【0067】
本発明の方法により製造される一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体は、高純度であるが、所望により、公知の精製方法(例えば、再結晶、カラムクロマトグラフィー)により、一層純度を高めることができる。
【0068】
また本発明の方法により製造される一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体を用いて、公知の方法〔例えば、水の存在下、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体のアルカリ金属(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム)塩と多価金属化合物(例えば、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウム、硫酸カルシウム、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化アルミニウム、酢酸マンガン、硝酸亜鉛)とを反応させる方法(複分解法)〕により、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体の多価金属塩を製造することができる。
【0069】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0070】
実施例1 (例示化合物番号77の化合物の製造)
4−アミノサリチル酸153gを含有するメタノール(1000g)の溶液を攪拌下、30%水酸化ナトリウム水溶液を添加して、pHを3.0から6.0に調整した。この溶液中に、n−オクチルクロロホルメート193gを20〜25℃で4時間要して滴下した。滴下中、反応液pHの低下が見られたので、随時30%水酸化ナトリウム水溶液を添加し、反応液のpHを5.5〜6.5の範囲に調整しながら反応を行った。滴下終了後、さらに25℃で1時間攪拌後、反応混合物に、水1500gを加え、さらに希塩酸水によりpHを4.0に調整した後、析出した結晶を濾過、乾燥し、目的とする4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸300gを無色の結晶(融点157〜159℃)として得た(収率97%)。
【0071】
該化合物の純度は、高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果99.3wt%であった。また、4−アミノサリチル酸が脱炭酸した3−アミノフェノールに由来する3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)フェノールは0.1wt%以下であり、n−オクチルクロロホルメートの加水分解およびエステル化物もそれぞれ0.1wt%以下であった。
【0072】
比較例1
4−アミノサリチル酸153gと炭酸水素ナトリウム170gの水(2200g)溶液に、攪拌下、n−オクチルクロロホルメート193gを20〜25℃で2時間要して滴下した。反応開始時のpHは7〜8を示していたが、滴下1時間を越えた付近より反応液のpHは4〜5の範囲を示していた。滴下終了後、25℃で5時間攪拌した後、濃塩酸30gと水1200gの混合水溶液を加え、析出した結晶を濾過、乾燥し、目的とする4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸148gを無色の結晶として得た(収率48%)。
【0073】
比較例2
4−アミノサリチル酸153gと炭酸水素ナトリウム84gを懸濁させた酢酸ブチル(620g)の溶液に、攪拌下、n−オクチルクロロホルメート193gを25℃で2時間要して滴下した。滴下終了後、25℃で2時間攪拌した後、無機塩を濾過後、濾液より、酢酸ブチルを減圧下留去し、粘着性のある結晶を278g得た。
【0074】
該化合物の純度は、高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果79.5wt%と低く、未反応の4−アミノサリチル酸が9.2wt%残存していた。またn−オクチルクロロホルメートの加水分解およびエステル化物はそれぞれ2.1wt%、3.6wt%含有しており、他の副生物も約5wt%ほど含有していた。
【0075】
比較例3
4−アミノサリチル酸153gと炭酸水素ナトリウム84gを含有するメタノール(560g)の溶液に、攪拌下、n−オクチルクロロホルメート193gを25℃で2時間要して滴下した。滴下終了後、25℃で2時間攪拌後、反応混合物に、水1200gを加え、析出した結晶を濾過、乾燥し、294gの結晶を得た(収率95%)。
【0076】
該化合物の純度は、高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果98.3wt%であった。また、4−アミノサリチル酸が脱炭酸した3−アミノフェノールに由来する3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)フェノールは1.0wt%、n−オクチルクロロホルメートの加水分解物を0.7wt%およびエステル化物を1.0wt%含有していた。
【0077】
比較例4
4−アミノサリチル酸153gと炭酸水素ナトリウム84gを含有するメタノール(1000g)と水(200g)の溶液に、攪拌下、n−オクチルクロロホルメート193gを25℃で2時間要して滴下した。滴下開始時のpHは7〜8を示していたが、反応が進行するにつれpHは低下し、滴下終了後の反応液のpHは4.6であった。25℃で2時間攪拌後、反応混合物に、水1200gを加え、析出した結晶を濾過、乾燥し、294gの結晶を得た(収率95%)。
【0078】
該化合物の純度は、高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果97.1wt%であった。他に未反応の4−アミノサリチル酸が0.7wt%、4−アミノサリチル酸が脱炭酸した3−アミノフェノールに由来する3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)フェノールは1.0wt%、n−オクチルクロロホルメートの加水分解物を0.7wt%およびエステル化物を0.5wt%含有していた。
【0079】
比較例5
4−アミノサリチル酸ナトリウム塩の2水和物211gを含有するメタノール(1200g)と水(150g)の溶液に、攪拌下、n−オクチルクロロホルメート193gを25〜30℃で3時間要して滴下した。滴下開始時は反応液のpHが9〜10を示していたが、反応が進行するにつれpHは低下し、滴下終了後は4.4を示していた。滴下終了後、25℃で1時間攪拌後、反応混合物に水1500gを加え、析出した結晶を濾過、乾燥し、目的とする4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸303gを無色の結晶として得た(収率98%)。
【0080】
該化合物の純度は、高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果99.3wt%であった。また、4−アミノサリチル酸が脱炭酸した3−アミノフェノールに由来する3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)フェノールは0.1wt%以下であったが、n−オクチルクロロホルメートの加水分解物を0.5wt%およびエステル化物を0.2wt%含有していた。
【0081】
実施例2〜28
実施例1において、n−オクチルクロロホルメートの代わりに、第1表に示したクロロホルメート化合物を用いた以外は、実施例1に記載した方法に従い各種の一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体を製造した。
【0082】
尚、いずれのサリチル酸誘導体も収率は96%以上であり、且つ純度も99.0wt%以上であった。また、4−アミノサリチル酸が脱炭酸した3−アミノフェノールに由来する3位にカルバメート置換したフェノール誘導体は0.1%以下であり、クロロホルメート化合物の加水分解物およびエステル化物の含有量もそれぞれ0.1wt%以下であった。さらに未反応の4−アミノサリチル酸の残存も見られなかった。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
実施例29 (例示化合物番号77の化合物の製造)
4−アミノサリチル酸ナトリウム塩の2水和物211gを含有するメタノール(1200g)と水(150g)の溶液に、攪拌下、n−オクチルクロロホルメート193gを25〜30℃で3時間要して滴下した。滴下開始と同時に、反応液のpHが9.5から低下し始めたので、30%水酸化ナトリウム水溶液を添加して、反応液のpHを7.0〜8.0の範囲に調節しながら反応を行った。滴下終了後、25℃で1時間攪拌後、反応混合物に水1500gを加え、析出した結晶を濾過、乾燥し、目的とする4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸303gを無色の結晶として得た(収率98%)。
【0086】
該化合物の純度は、高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果99.3wt%であり、4−アミノサリチル酸が脱炭酸した3−アミノフェノールに由来する3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)フェノール、n−オクチルクロロホルメートの加水分解物およびエステル化物の含有量はそれぞれ0.1wt%以下であった。
【0087】
実施例30 (例示化合物番号77の化合物の製造)
4−アミノサリチル酸ナトリウム塩の2水和物211gを含有するイソプロパノール(1100g)と水(100g)の溶液に、攪拌下、n−オクチルクロロホルメート193gを15〜20℃で3時間要して滴下した。滴下開始と同時に、反応液のpHが9.5から低下し始めたので、30%水酸化ナトリウム水溶液を添加して、反応液のpHを6.5〜7.0の範囲に調節しながら反応を行った。滴下終了後、25℃で1時間攪拌後、反応混合物に水1500gを加え、析出した結晶を濾過、乾燥し、目的とする4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸301gを無色の結晶として得た(収率97%)。
【0088】
該化合物の純度は、高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果99.5wt%であり、4−アミノサリチル酸が脱炭酸した3−アミノフェノールに由来する3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)フェノール、n−オクチルクロロホルメートの加水分解物およびエステル化物の含有量はそれぞれ0.1wt%以下であった。
【0089】
実施例31 (例示化合物番号77の化合物の製造)
4−アミノサリチル酸153gを含有するメタノール(1200g)とトルエン(500g)及び水(150g)の溶液に、攪拌下、10%炭酸ナトリウム水溶液を添加して、pHを4.0から6.0に調整した。この溶液に、n−オクチルクロロホルメート193gを20〜25℃で4時間要して滴下した。滴下開始と同時にpHが低下し始めたので、10%炭酸ナトリウム水溶液を添加して、pHを5.5〜6.5の範囲に調節しながら反応を行った。滴下終了後、25℃で1時間攪拌後、反応混合物に水1500gを加え、析出した結晶を濾過、乾燥し、目的とする4−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸303gを無色の結晶として得た(収率98%)。
【0090】
該化合物の純度は、高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果99.1wt%であり、4−アミノサリチル酸が脱炭酸した3−アミノフェノールに由来する3−(n−オクチルオキシカルボニルアミノ)フェノール、n−オクチルクロロホルメートの加水分解物およびエステル化物の含有量はそれぞれ0.1wt%以下であった。
【0091】
実施例32 (例示化合物番号188の化合物の製造)
5−アミノサリチル酸153gと水(500g)を混合した溶液を、10%炭酸ナトリウム水溶液を添加して、溶液のpHを4.0から7.0に調整した。
該水溶液にメタノール(1000g)を加えた後、攪拌下、シクロヘキシルクロロホルメート163gを15〜20℃で3時間要して滴下した。滴下開始と同時にpHが低下し始めたので、10%炭酸ナトリウム水溶液を添加して、pHを6.0〜7.0の範囲に調節しながら反応を行った。滴下終了後、25℃で1時間攪拌後、反応混合物に水1500gを加え、析出した結晶を濾過、乾燥し、目的とする5−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)サリチル酸269gを無色の結晶として得た(収率96%)。
【0092】
該化合物の純度は、高速液体クロマトグラフィーおよびガスクロマトグラフィーにより分析した結果99.3wt%であり、5−アミノサリチル酸が脱炭酸した3−アミノフェノールに由来する4−(シクロヘキシルオキシカルボニルアミノ)フェノール、シクロヘキシルクロロホルメート化合物の加水分解物およびエステル化物の含有量はそれぞれ0.1wt%以下であった。
【0093】
実施例33〜57
実施例32において、シクロヘキシルクロロホルメートの代わりに、第2表に示したクロロホルメート化合物を用いた以外は、実施例32に記載した方法に従い各種の一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体を製造した。
【0094】
尚、いずれのサリチル酸誘導体も収率は96%以上であり、且つ純度も99wt%以上であり、5−アミノサリチル酸が脱炭酸した4−アミノフェノールに由来する4位にカルバメート置換したフェノール誘導体、および用いたクロロホルメート化合物の加水分解物およびエステル化物の含有量はそれぞれ0.1wt%以下であった。
【0095】
【表3】
【0096】
【表4】
【0097】
【発明の効果】
本発明により、高純度なカルバメート置換されたサリチル酸誘導体を、高収率で製造する方法を提供することが可能になった。
Claims (3)
- 一般式(2)で表される化合物と一般式(3)で表される化合物をアルコール系溶媒中で反応させて、一般式(1)で表されるサリチル酸誘導体を製造する方法において、反応液のpHを5〜8の範囲に維持しながら反応することを特徴とする製造方法。
- 反応液のpHを維持する方法が、塩基性化合物を添加することである請求項1記載の製造方法。
- 反応温度が−20〜50℃である請求項1又は2に記載の製造方法。
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