JP4370688B2 - シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用シート、チャイルドシート、事務用椅子等のシート(座席)に関する。
【0002】
【従来の技術】
シートの従来例として自動車用シートの一例を図10〜図12を参照して述べる。図10は自動車用シートの斜視図、図11は図10のXI部分の拡大図、図12は図11のXII−XII線断面図である。図10に示すように、自動車用シートは、シートバック102とシートクッション110とを備えている。シートバック102は、ネットシートと呼ばれているもので、シートバックカバー103にネット106を有している。ネット106の上端部は、シートバックフレーム104に対して次のように固定されている。なお、ネット106における右側の端末の固定構造について述べ、その左側の端末の固定構造については右側の端末の固定構造と左右対称状をなすものであるからその説明は省略する。
【0003】
図11及び図12に示すように、ネット106の端末にはワイヤー107が取付けられている。一方、シートバックフレーム104のネット取り付け面には、切起こし加工により切起こし片104aが形成されている。そして、図12に示すように、前記ネット106の端末のワイヤー107を前記シートバックフレーム104の切起こし片104aに引っ掛け、その切起こし片104aをかしめ付ける。なお、シートバック102は本明細書でいうシートに相当し、また、ネット106は本明細書でいうシート部材に相当し、また、シートバックフレーム104は本明細書でいうシートフレームに相当する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の自動車用シートによると、シートバックフレーム104に張り終えたネット106のテンションを調節することができなかった。したがって、使用者が好みに応じたクッション感を得ることができない。また、ネット106に所定のテンションをもたせるためには、ネット106を張る作業者がネット106の端末を引っ張りながら、ワイヤー107をシートバックフレーム104の切起こし片104aに引っ掛けなければならず、作業性が非常に悪く、作業者にかかる負担が大きかった。なお、ネット106を張る作業を自動化しようとすると、多大な設備費がかかることから好ましくない。
【0005】
本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シート部材のテンションを任意に調節することのできるシートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の発明は、シートフレームに張られるシート部材を備えたシートであって、前記シート部材のテンションを調節可能なテンション調節手段を設けたことを特徴とするシートである。このように構成すると、シートフレームに張られたシート部材のテンションをテンション調節手段によって任意に調節することができる。さらに、前記シート部材は、前記テンション調節手段側に連結されるネットと、前記シートフレーム側に連結されかつパッドが載置される綿布等の部材と、前記パッドに被せられるパッドカバーとを備え、前記ネットと前記パッドカバーと前記綿布等の部材がミシンの縫い目によって縫い合わせられているとよい。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載のシートであって、前記テンション調節手段は、シート部材を巻き取り及び巻き戻し可能なテンション調節部材を備えていることを特徴とするシートである。このように構成すると、テンション調節部材によるシート部材の巻き取りあるいは巻き戻しにより、シート部材のテンションを容易に調節することができる。
【0008】
請求項3の発明は、請求項2に記載のシートであって、前記テンション調節部材がパイプ材で形成されていることを特徴とするシートである。このように構成すると、テンション調節部材をロッド材で形成する場合と比べ、テンション調節部材を軽く形成することができる。
【0009】
請求項4の発明は、請求項2又は3に記載のシートであって、前記テンション調節手段は、ロック部材と係合手段と弾性部材を備え、
前記ロック部材は、前記テンション調節部材に対し動力伝達可能及び軸方向に移動可能に連結され、
前記係合手段は、前記ロック部材とシートフレームとの間にそのロック部材の軸方向の移動により係合及び係合解除可能に設けられ、
前記弾性部材は、前記ロック部材を前記係合手段の係合方向へ付勢することを特徴とするシートである。
このように構成すると、テンション調節手段のロック部材が弾性部材によって付勢され、係合手段が係合した状態では、シートフレームに対しロック部材及びテンション調節部材がロックされる。
このロック状態より、ロック部材を弾性部材の弾性に抗して軸方向へ移動させることにより、係合手段の係合が解除され、シートフレームに対しロック部材及びテンション調節部材がアンロックされる。このアンロック状態では、ロック部材の回動によって、シート部材をテンション調節部材に巻き取るあるいは巻き戻すことにより、シート部材のテンションの調節が行なえる。
また、前記アンロック状態より、ロック部材を移動させる力を解除すると、ロック部材が弾性部材の弾性により押し戻され、係合手段が係合することによって、前記ロック状態に復帰する。
したがって、ロック部材の軸方向の移動操作及び回動操作によって、テンション調節部材のロック・アンロック及びシート部材のテンションの調節を容易に行なうことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
一実施の形態について図面を参照して説明する。シートの一例として自動車用シートを例示する。図1に自動車用シートの外観斜視図、図2に自動車用シートを下方から見上げた状態の斜視図が示されている。図1及び図2に示すように、自動車用シートは、シートバック2とシートクッション10とを備えている。シートバック2は、背もたれ面を形成するシート部材3を備えている。また、シートクッション10は、着座面を形成するシート部材11を備えている。なお、シートクッション10は本明細書でいうシートに相当する。
【0011】
また、シートバック2の骨格をなすシートバックフレーム、及び、シートクッション10の骨格をなすシートクッションフレームが図3の分解斜視図に示されている。なお、シートクッションフレーム(符号、20を付す)は本明細書でいうシートフレームに相当する。
【0012】
図3に示すように、シートバックフレーム4は、プレス構造のものであり、金属製板材をほぼU字状に形成されたフレーム本体5を主体として構成されている。フレーム本体5の両端部間には連結板5aが架設されている。
【0013】
また、シートクッションフレーム20は、パイプ構造のものであり、金属製パイプ材をほぼU字状に折り曲げて形成されたフレーム本体21を主体として構成されている。フレーム本体21の左右両端部には、相互に平行をなす左側のプレート22及び右側のプレート23がそれぞれ取り付けられている。左側のプレート22及び右側のプレート23の内側には、前記シートバックフレーム4のフレーム本体5の両端部がシートリクライニング機構を介して角度調節可能に連結されている。
【0014】
前記シートリクライニング機構は、同一軸線上に配設される左側のリクライナ31と右側のリクライナ32と1本のリクライニングロッド33と1個のリクライニングハンドル34とを備えている。各リクライナ31,32は、シートクッションフレーム20の各プレート22,23とシートバックフレーム4のフレーム本体5の各端部との間にそれぞれ介在される。またリクライニングロッド33は、シートバックフレーム4のフレーム本体5の両端部間に架設される。リクライニングロッド33は、各リクライナ31,32及び各プレート22,23を貫通している。またリクライニングハンドル34は、シートクッションフレーム20の左側のプレート22から突出するリクライニングロッド33の端部に取付けられる。なおシートリクライニング機構は、周知の構造であるからその説明は省略する。
【0015】
しかして、シートクッションフレーム20の各プレート22,23の間には、シートクッション10のシート部材11(図1参照)のテンションを調節可能なテンション調節装置40が組込まれている。図4に図1のIV−IV線断面図、図5にテンション調節装置40の要部の断面図、図6に同部分の分解斜視図が示されている。なお、テンション調節装置40は本明細書でいうテンション調節手段に相当する。
【0016】
テンション調節装置40は、図3に示すように、テンション調節パイプ41とロック部材42とスプリング43とを備えている。以下順に説明する。テンション調節パイプ41は、ほぼ中空円筒状のパイプ材で形成されている(図4参照)。テンション調節パイプ41には、軸方向に延びるスリット状の係合溝41aが形成されている(図5及び図6参照)。
【0017】
前記テンション調節パイプ41のリクライニングハンドル側の端部(図3において左端部)には、同一軸線をなす小径の支軸部41bが形成されている。その支軸部41bは、その支軸部41bに対応するシートクッションフレーム20の左側のプレート22に形成されている支軸孔22aに対し回動可能に嵌合されている。
【0018】
また、テンション調節パイプ41の反リクライニングハンドル側の端部(図3において右端部)には、同一軸線をなす大径のフランジ部41cが形成され、さらにそのフランジ部41cの外側に同一軸線をなす小径の連結軸部41dが形成されている(図5及び図6参照)。連結軸部41dの内周面には、図6に示すようにスプライン溝41eが形成されている。
【0019】
次に、ロック部材42は、図5及び図6に示すように、基板部42aとスプライン軸部42bと操作軸部42cと係合軸部42dを一体に備えているとともに、別部品のテンション調節ハンドル42eを備えている。基板部42aは、ほぼ楕円形状に形成されている(図6参照)。また、スプライン軸部42bは、基板部42aの一端面(図5において左端面)に突出されている。また、操作軸部42cは、基板部42aの他端面(図5において右端面)に突出されている。スプライン軸部42bと操作軸部42cは、基板部42aの一端部において同一軸線上に形成されている。また、係合軸部42dは、基板部42aの他端部に突出されている。係合軸部42dは操作軸部42cより短い長さで形成されている。また、テンション調節ハンドル42eは、操作軸部42cに嵌合する孔42e1(図6参照)を有している。
【0020】
しかして、前記シートクッションフレーム20(図3参照)の右側のプレート23には、図6に示すように、支軸孔23aが形成されている。支軸孔23aは左側のプレート22の支軸孔22a(図3参照)と同一軸線をなしている。さらに、同プレート23には、その支軸孔23aと同一中心をなす円周線上に位置する適数個(本形態では8個を示す)の係合孔23bが所定間隔毎(本形態では45°間隔毎)に形成されている。
【0021】
前記ロック部材42のスプライン軸部42bは、前記テンション調節パイプ41の連結軸部41d内のスプライン溝41eに係合されている。これにより、テンション調節パイプ41に対しロック部材42が動力伝達可能及び軸方向に移動可能に連結される(図5参照)。
【0022】
また図5に示すように、コイルスプリングからなるスプリング43は、テンション調節パイプ41に対するロック部材42の連結に際し、連結軸部41d及びスプライン軸部42bに跨って嵌合され、テンション調節パイプ41のフランジ部41cとロック部材42の基板部42aとの間に介在されている。
【0023】
これとともに、前記ロック部材42の操作軸部42cは、シートクッションフレーム20における右側のプレート23の支軸孔23aに回動可能に嵌合されている。また、ロック部材42の係合軸部42dは、同プレート23の係合孔23bに係合される。これにより、シートクッションフレーム20に対しロック部材42及びテンション調節パイプ41が回動不能にロックされる。このロック状態では、前記スプリング43の付勢により、ロック部材42の基板部42aがシートクッションフレーム20の右側のプレート23に当接した状態に保持される。なお、係合軸部42dと係合孔23bとは本明細書でいう係合手段を構成している。また、スプリング43は本明細書でいう弾性部材に相当する。
【0024】
また図5に示すように、前記ロック部材42の操作軸部42cは、前記右側のプレート23を貫通している。右側のプレート23から突出する操作軸部42cの先端部には、テンション調節ハンドル42eがその孔42e1(図6参照)を嵌合することより、一体状に取り付けられている。
【0025】
図5に二点鎖線42eで示すように、前記テンション調節ハンドル42eをシートクッションフレーム20の右側のプレート23に向かって押し込むことにより、ロック部材42がスプリング43の弾性に抗して軸方向に移動され、右側のプレート23の係合孔23bから係合軸部42dが抜け出される結果、その係合が解除される。これにより、シートクッションフレーム20に対するロック部材42及びテンション調節パイプ41のロックが解除すなわちアンロックされるため、テンション調節ハンドル42eを軸回りに回動させることができる。
【0026】
また、前記アンロック状態より、右側のプレート23いずれかの係合孔23bにロック部材42の係合軸部42dが対応する状態で、前記テンション調節ハンドル42eに対する押し付け力すなわちロック部材42を移動させる力を解除すると、ロック部材42がスプリング43の弾性により押し戻される。これにより、図5に実線で示すように、右側のプレート23のいずれかの係合孔23bにロック部材42の係合軸部42dが係合することにより、シートクッションフレーム20に対しロック部材42及びテンション調節パイプ41がロックされる。
【0027】
次に、前記シートクッション10(図1参照)のシート部材11について図7の断面図を参照して述べる。シート部材11は、ネット11aとパッドカバー11bと綿布11cとを備えている。ネット11aとパッドカバー11bと綿布11cのそれぞれの一方の端末は、ミシンの縫い目12によって縫い合わせられている。
【0028】
前記ネット11aの他方の端末には樹脂製のフック板13がミシンの縫い目14によって縫い合わせられている。このフック板13は、前記テンション調節パイプ41の係合溝41aに係合可能に形成されている(図7中、二点鎖線13参照)。
【0029】
また、綿布11cの他方の端末には樹脂製のプレート材18がミシンの縫い目19によって縫い合わせられている。しかして、前記シートクッションフレーム20におけるフレーム本体21の前縁部には断面逆U字状の係合部材21aが設けられている。この係合部材21aに対し前記プレート材18を差し込みによって係合することができる(図7中、二点鎖線18参照)。
【0030】
また、パッドカバー11bの他方の端末にはミシンの縫い目15によって中空部が形成されており、その中空部にひも16が挿通されている。ひも16の両端部は、図2に示すようにパッドカバー11bより突出されており、その両端部には樹脂製のフック17が結び付けられている。なお前記シートクッションフレーム20の両プレート22,23の間には、図2に示すようにリヤフレーム24か架設されている。そのリヤフレーム24には前記ひも16のフック17を引っ掛けることができる。なおパッドカバー11bは、例えば布製、本皮革製あるいは合成皮革製等のシート材で形成されている。
【0031】
次に、前記シート部材11は、次の作業工程1(図7参照)、作業工程2(図8参照)、作業工程3(図9参照)によりシートクッションフレーム20(図3参照)に張られる。なお、図7、図8及び図9は図1のIV−IV線断面に対応する断面図で表わされている。
【0032】
まず、作業工程1(図7参照)において、シート部材11をシートクッションフレーム20に被せるように載せた後、綿布11cの端末のプレート材18をシートクッションフレーム20の係合部材21aに係合する(図7中、二点鎖線18参照)。なお、テンション調節装置40は、係合孔23bと係合軸部42dとが係合するロック状態にあるものとする(図5の実線状態参照)。
【0033】
次に、作業工程2(図8参照)において、ネット11aの端末のフック板13をテンション調節パイプ41の係合溝41aに係合する。
【0034】
次に、作業工程3(図9参照)においては、綿布11cの上にパッド50を載置した後、パッド50にパッドカバー11bを被せる。その後、図2に示すように、ひも16の両端末のフック17をリヤフレーム24に係合する。
【0035】
その後、テンション調節装置40におけるロック部材42のテンション調節ハンドル42eを押し込むことにより、前に述べたように右側のプレート23の係合孔23bに対する係合軸部42dの係合を解除する(図5中、二点鎖線40参照)。これにより、シートクッションフレーム20に対しロック部材42及びテンション調節パイプ41がアンロックされるため、テンション調節ハンドル42eを回動させることができる。このとき、ロック部材42のテンション調節ハンドル42eを図9において右回り方向へ回動させることにより、シート部材11が図4に示すようにテンション調節パイプ41に巻き取られることによって、同シート部材11にテンションがかけられる。
【0036】
続いて、シートクッションフレーム20の右側のプレート23にいずれかの係合孔23bにロック部材42の係合軸部42dが対応する状態で、ロック部材42を移動させる力を解除すると、ロック部材42がスプリング43の弾性により押し戻される。これにより、前に述べたように、右側のプレート23の係合孔23bに係合軸部42dが嵌合することにより、シートクッションフレーム20に対しロック部材42及びテンション調節パイプ41がロックされる。
【0037】
上記のようにして、シートクッションフレーム20にシート部材11が張られることで、作業が完了する。したがって、テンションをほとんどかけずにシート部材11をシートクッションフレーム20に張ることかできるので、作業性が向上され、作業者にかかる負担を軽減することが可能になる。
【0038】
また上記のように、シートクッションフレーム20にシート部材11を張り終えたシートクッション10(図11参照)において、クッション感を変えたい場合には、テンション調節装置40(図5参照)におけるロック部材42のテンション調節ハンドル42eを押し込むことにより、前に述べたように、シートクッションフレーム20に対しロック部材42及びテンション調節パイプ41がアンロックされる。このアンロック状態で、テンション調節ハンドル42eの回動によって、シート部材11をテンション調節パイプ41に巻き取るあるいは巻き戻すことにより、シート部材11のテンションの調節が行なえる。
【0039】
その後、前に述べたように、ロック部材42を移動させる力を解除することにより、ロック部材42がスプリング43の弾性により押し戻され、シートクッションフレーム20に対しロック部材42及びテンション調節パイプ41がロックされる。
【0040】
上記のように、シートクッションフレーム20に張られたシート部材11のテンションをテンション調節装置40によって任意に調節することができる。この結果、使用者の好みに応じたクッション感を得ることが可能になる。
【0041】
また、テンション調節装置40のテンション調節パイプ41によるシート部材11の巻き取りあるいは巻き戻しにより、前に述べたようにシート部材11のテンションを容易に調節することができる。
【0042】
また、テンション調節装置40のテンション調節部材をパイプ材で形成されたテンション調節パイプ41としたので、ロッド材で形成したテンション調節部材と比べ、テンション調節部材を軽く形成することができる。
【0043】
また、ロック部材42の軸方向の移動操作及び回動操作によって、テンション調節パイプ41のロック・アンロック及びシート部材11のテンションの調節を容易に行なうことができる。
【0044】
また、シート部材11に綿布11cを設けたことにより、その綿布11cがネット11aとパッドカバー11bとを縫い付ける際の端末合わせとなるため、縫いのばらつきを抑えることができる。
【0045】
なお、図1に示すように、シートバック2のシート部材3はネット3aを有している。そのシート部材3は、シートクッション10のシート部材11と同様に、テンション調節可能に設けてもよいし、あるいは、一般的なシートバックカバーと同様に設けてもよい。
【0046】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本願発明は、自動車用シートに限らず、チャイルドシート(子供用拘束装置(CRS))、事務椅子等に適用することができる。また、上記実施の形態では、シートクッション10の着座面全体を形成するシート部材11をテンション調節可能にしたが、シート部材11の一部を部分的にテンション調節可能にしてもよい。また、シート部材11の上に全面的にパッドを被せ、そのパッドをシートカバーで覆うようにすることも考えられる。
【0047】
また、上記実施の形態では、シートクッション10の着座面をシート部材11のネット11aとパッドカバー11bとで形成したが、その着座面を全面的にネットで形成してもよいし、あるいは、布製、本皮革製、合成皮革製等のシート材で形成してもよい。また、シート部材11の端末をテンション調節パイプ41あるいはシートクッションフレーム20の係合部材21a又はリヤフレーム24に係合によって連結したが、その連結手段は係合に限定されるものではなく、例えばクリップ、ねじ止め、接着等の手段に代えることが考えられる。
【0048】
また、シート部材11のネット11aとパッドカバー11bとの縫いのばらつきを抑えるため綿布11cは、その他の布あるいはシート類等の部材に代えることができる。
【0049】
また、テンション調節装置40は、実施の形態に例示したようにシート部材11を巻き取る形式に限定させるものではなく、例えばシートクッションフレーム20のほぼ平行する枠部間、例えば前枠部と後枠部との間、あるいは左枠部と右枠部との間の間隔を増減させる手段や、シート部材11を裏側へ引き込む手段でもよい。
【0050】
また、テンション調節部材はパイプ材に代えロッド材で形成することができる。また、テンション調節パイプ41は、一般的なシートリクライニング機構やシートリフタ機構等におけるロック機構、あるいはチャック機構、クラッチ機構等を流用して、シートフレームにロック・アンロックさせてもよい。また、ロック部材42に設けた係合軸部42dと、シートクッションフレーム20のプレート23に設けた係合孔23bとは、逆に配置すなわちロック部材42に係合孔23bを設け、シートクッションフレーム20のプレート23に係合軸部42dを設けることができる。また、係合手段は、係合軸部42dと係合孔23bとによるものに限定されるものではない。また、弾性部材としては、スプリング43に代え、ゴム製の弾性体を使用することができる。また、スプリング43は、テンション調節パイプ41とロック部材42との間に限らず、ロック部材42とシートクッションフレーム20との間に介在することもできる。
【0051】
【発明の効果】
本発明のシートによれば、シートフレームに張られたシート部材のテンションをテンション調節手段によって任意に調節することができる。これにより、使用者の好みに応じたクッション感が得られること、シートフレームにシート部材を張るときの作業性が向上されること等の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態にかかる自動車用シートの外観斜視図である。
【図2】同、自動車用シートを下方から見上げた状態の斜視図である。
【図3】シートバックフレーム及びシートクッションフレームの分解斜視図である。
【図4】図1のIV−IV線断面図である。
【図5】テンション調節装置の要部の断面図である。
【図6】同部分の分解斜視図である。
【図7】シート部材を張る作業工程1を示す断面図である。
【図8】シート部材を張る作業工程2を示す断面図である。
【図9】シート部材を張る作業工程3を示す断面図である。
【図10】従来例に係る自動車用シートの斜視図である。
【図11】図10のXI部の部分拡大図である。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【符号の説明】
10 シートクッション(シート)
11 シート部材
20 シートクッションフレーム(シートフレーム)
23b 係合孔(係合手段)
40 テンション調節装置(テンション調節手段)
41 テンション調節パイプ(テンション調節部材)
42 ロック部材
42d 係合軸部(係合手段)
43 スプリング(弾性部材)

Claims (4)

  1. シートフレームに張られるシート部材を備えたシートであって、
    前記シート部材のテンションを調節可能なテンション調節手段を設け
    前記シート部材は、前記テンション調節手段側に連結されるネットと、前記シートフレーム側に連結されかつパッドが載置される綿布等の部材と、前記パッドに被せられるパッドカバーとを備え、
    前記ネットと前記パッドカバーと前記綿布等の部材がミシンの縫い目によって縫い合わせられている
    ことを特徴とするシート。
  2. 請求項1に記載のシートであって、前記テンション調節手段は、シート部材を巻き取り及び巻き戻し可能なテンション調節部材を備えていることを特徴とするシート。
  3. 請求項2に記載のシートであって、前記テンション調節部材がパイプ材で形成されていることを特徴とするシート。
  4. 請求項2又は3に記載のシートであって、前記テンション調節手段は、ロック部材と係合手段と弾性部材を備え、
    前記ロック部材は、前記テンション調節部材に対し動力伝達可能及び軸方向に移動可能に連結され、
    前記係合手段は、前記ロック部材とシートフレームとの間にそのロック部材の軸方向の移動により係合及び係合解除可能に設けられ、
    前記弾性部材は、前記ロック部材を前記係合手段の係合方向へ付勢することを特徴とするシート。
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