JP4370653B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、コンバインで立毛穀稈収穫作業時には、このコンバインの刈取機で刈取りした刈取り穀稈は、脱穀機へ供給されて脱穀され、脱穀済み穀粒は穀粒貯留タンクへ供給されて一時貯留される。この貯留した穀粒を機外へ排出するときは、縦移送筒から穀粒の供給を受け、この穀粒は伸縮穀粒移送装置の固定用移送筒に内装した固定螺旋軸に装着した固定移送螺旋から、この固定用移送筒の外周部へ挿入して伸縮装置で伸縮自在な移動用移送筒は該伸縮装置により、所定長さ位置まで重合状態に伸移動され、又、所定位置へ回動移動、及び所定高さ位置へ上昇移動されて、この移動用移送筒に内装した断面が四角形状等の中空軸でない実軸である移動用螺旋軸に伸縮自在に軸支した複数の移動用移送螺旋で引継ぎ移送されて、機外へ排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
移動用螺旋軸は断面が四角形の実軸であることにより、この移動用螺旋軸自体の重量が重く、これにより、支持する軸受用のベアリングのサイズをアップする必要であり、該ベアリングが大きくなると、穀粒の通過路が狭くなり、穀粒の流れが悪くなって、脱ぷ粒発生の原因になることがあったが、この発明により、これらの問題点を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、走行車台(2)の下側に左右一対の走行クローラ(6a)を備えた走行装置(6)を設け、走行車台(2)の上側には穀粒貯留タンク(4)を右側に備える脱穀機(3)を載置し、走行車台(2)の前側には刈取機(7)を昇降自在に設けて機体を構成し、前記穀粒貯留タンク(4)内の底部には貯留された穀粒を機体後方へ横送りする横移送螺旋(4a)を設け、該横移送螺旋(4a)から穀粒を引継ぐ縦移送螺旋(19a)を内装した縦移送筒(19)を穀粒貯留タンク(4)の後側に設け、該縦移送筒(19)の上端部に、縦移送筒(19)から穀粒の供給を受けて移送する固定螺旋軸34に装着した固定移送螺旋28を内装する固定用移送筒23と、断面多角形状の中空軸とした移動用螺旋軸38に伸縮自在に軸支した複数個の移動用移送螺旋293031を内装すると共に前記固定用移送筒23の外周部へ伸縮自在に挿入し移動用移送筒22、該移動用移送筒(22)を伸縮移動させる伸縮装置(33)とを備えた伸縮穀粒移送装置(5)を設け、前記伸縮装置(33)を、縦移送筒(19)と固定用移送筒(23)との間の継手具(36)の前端部に設けた逆L字形状の支持板(45)の基部側に移動用モータ(26)を設け、外径部にネジ(47a)を備えて移動用モータ(26)で駆動される移送軸(47)を移動用移送筒(22)の外周部の上側に設けた移動用支持メタル(41)へ螺入し、該移送軸(47)の先端部を支持板(45)の先端部に設けた受メタル(46)に軸支した構成とし、左プレート(51a)と右プレート(51b)と上プレート(52a)と下プレート(52b)とで断面箱形状に形成した略180度屈曲可能な収納用カバー(50)を設け、該収納用カバー(50)内に、移動用移送筒(22)の先端部の上部に設けた作業灯(48)とランプスイッチ(21d)を備えた脱穀機(3)側の操作装置(13)とを接続するハーネス(49)を収納し、該収納用カバー(50)の基部を伸縮装置(33)の長さ方向略中央部に位置させて装着すると共に該ハーネス(49)と収納用カバー(50)とを下側に位置する移動用移送筒(22)で受け、ハーネス(49)における収納用カバー(50)よりも先端側に位置する部位を移送軸(47)と移動用移送筒(22)の外周部との間に配置したことを特徴とするコンバインの構成とする。
【0005】
【発明の効果】
この発明によると、移動用移送筒22に内装した複数の移動用移送螺旋293031を伸縮自在に軸支する移動用螺旋軸38断面多角形状空軸としたことにより、この移動用螺旋軸38自体の重量が軽減でき、このために、軸受用のベアリングのサイズアップが必要なくなり、穀粒の流通が良好となって、脱ぷ粒減少させることができる。
また、移動用移送筒(22)の先端部の上部に設けた作業灯(48)とランプスイッチ(21d)を備えた脱穀機(3)側の操作装置(13)とを接続するハーネス(49)を、断面箱形状に形成した略180度屈曲可能な収納用カバー(50)内に収納し、該収納用カバー(50)の基部を伸縮装置(33)の長さ方向略中央部に位置させて装着すると共に該ハーネス(49)と収納用カバー(50)とを下側に位置する移動用移送筒(22)で受けて垂れ下がりを防止し、ハーネス(49)における収納用カバー(50)よりも先端側に位置する部位を移送軸(47)と移動用移送筒(22)の外周部との間に配置したことにより、移動用移送筒(22)の伸縮位置に関係なく、ハ−ネス(49)を保護することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2上側に載置した脱穀機3に右横側に装着した穀粒貯留タンク4に貯留した穀粒を排出する排出装置である伸縮穀粒移送装置5を図示して説明する。
【0007】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、土壌面を走行する左右一対の走行クロ−ラ6aを張設した走行装置6を配設し、該走行車台2の上側には、フィ−ドチェン3aと挾持杆3bとにより、刈取機7で立毛穀稈を刈取りした刈取り穀稈は、この刈取機7から引継ぎ挾持移送して脱穀し、脱穀された穀粒を選別回収して、一時貯留する穀粒貯留タンク4を右横側に装着した脱穀機3を載置した構成である。
【0008】
前記脱穀機3の前部で走行車台2の前側には、前端位置から立毛穀稈を分離するナロ−ガイド8a、及び分草体8bと、この分草された穀稈を引き起す引起装置9と、引き起された穀稈を刈り取る刈刃装置10と、刈り取られた穀稈を移送し、フィ−ドチェン3aと挾持杆3bとへ受渡しする穀稈掻込搬送装置11等を設けた刈取機7は、油圧駆動による伸縮シリンダ12により、土壌面に対して昇降自在に作用させる構成である。
【0009】
前記脱穀機3側には、コンバイン1の各種操作、及び各種調節操作等の操作を行う操作装置13と、これらの操作を行う作業者が搭乗する操縦席13aとを設け、この操縦席13aの下部で走行車台2の上側には、エンジン15を載置すると共に、後方には、穀粒貯留タンク4を配設する。これら走行装置6と、脱穀機3と、刈取機7と、エンジン15等によって、該コンバイン1の機体1aを構成している。
【0010】
前記刈取機7の穀稈掻込搬送装置11によって形成される穀稈移送経路中には、刈り取られて移送される穀稈に接触作用することにより、脱穀機3へ穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ16を設けている。走行車台2の前端部に装架された走行用ミッションケ−ス17の伝動経路中には、その出力回転数に基づく走行車速を検出する車速センサ17aを設けた構成である。
【0011】
前記穀粒貯留タンク4内の底部には、貯留穀粒を後方へ横送りする横移送螺旋4aを前後方向に設けると共に、横送りされた穀粒を引継ぎして、継手ケ−ス18を介して方向変換する縦移送螺旋19aを内装した縦移送筒19を略垂直姿勢で回動可能に、該継手ケ−ス18の上側で該穀粒貯留タンク4の後側に設けた構成である。
【0012】
前記縦移送筒19の上端部には、上端部を支点として、その全長がコンバイン1の前後長に亘り伸縮自在、上下回動自在、旋回自在で穀粒を機外へ排出する伸縮穀粒移送装置5を設けた構成である。
前記操作装置13の表面板13bの外側面には、図17で示す如く伸縮穀粒移送装置5を主として操作する各種スイッチ、及び各種レバ−等を図示して説明する。該伸縮穀粒移送装置5を上下回動、及び左右旋回操作するオ−ガレバ−20a、エンジン15の動力をこの伸縮穀粒移送装置5へ伝える籾排出レバ−20bとを設け、この籾排出レバ−20bを排出位置へ操作すると、穀粒貯留タンク4内の穀粒を排出する構成である。
【0013】
又、前記伸縮穀粒移送装置5等を停止させるときに操作するON−OFFスイッチ方式の停止スイッチ21aと、旋回させるときに操作するON−OFF方式の旋回スイッチ21b、及びランプスイッチ21dと、後逑する移動用移送筒22を伸、又は収縮させるときに操作するON−OFF方向式で切換方式の伸縮スイッチ21cとを設けた構成である。
【0014】
前記オ−ガレバ−20aの横側近傍には、伸縮穀粒移送装置5の移動用移送筒22と、固定用移送筒23との重合部を受けて保持する保持装置24を設け、この保持装置24は主柱24aの上側に逆山形状の受板24bを固着した構成である。
【0015】
前記保持装置24には、図18で示す如く移動用移送筒22の最短収縮位置を検出するON−OFFスイッチ方式の収納センサ25を設け、この移動用移送筒22の最短収縮状態を規制する構成である。
前記操作装置13内の制御装置14には、図13で示す如く各種レバ−20a,20bと、各種スイッチ21a,21b,21cとの操作、及び収納センサ25の検出等が入力回路27aからCPU27bへ入力される構成であり、これらの入力に基づいて、該CPU27bから出力回路27cを経て穀粒貯留タンク4内の横移送螺旋4a、縦移送筒19内の縦移送螺旋19a、伸縮穀粒移送装置5の固定移送螺旋28、及び移動用移送螺旋29、30、31等を回転駆動する。又、移動用モ−タ26の正・逆回転により、該移動用移送筒22、及び該移動用移送螺旋29、30、31を伸縮制御する構成であり、作業灯48を点灯制御する構成である。
【0016】
前記伸縮穀粒移送装置5は、図1〜図12、及び図14〜図16で示す如く継手メタル32に装着した固定用移送筒23と、この固定用移送筒23の外径部23aへ挿入して、伸縮自在な移動用移送筒22と、この移動用移送筒22を伸縮移動させる伸縮装置33と、該移動用移送筒22の最短縮位置を検出する収納センサ25等よりなる構成である。
【0017】
前記固定用移送筒23には、図4で示す如く固定移送螺旋28を内装して設け、この固定用移送螺旋28は移送プレ−ト34aを外周部に固着した固定螺旋軸34よりなる構成である。この固定螺旋軸34の内径部には、六角形状の挿入孔34cを設け、又、この固定螺旋軸34の移送終端の内径部には、該挿入孔34cより小径で六角形状の挿入孔35aを内径部に設けた補助軸35を固着した構成である。
【0018】
前記固定用移送筒23の移送終端部の外径部は、継手メタル32の外壁の内径部へ挿入して軸支し、この継手メタル32の内径部に設けたベアリング32aの内径部へ補助軸35の外径部を挿入して軸支させた構成である。固定螺旋軸34の移送始端部は継手具36に内装して設けた受メタル36aで軸支した構成である。
【0019】
前記継手メタル32の外壁は、図4で示す如く円形状に形成し、この円形状の外壁部と、固定用移送筒23の外径部23aの移送終端部から所定距離基部側に位置させて設けた外メタル37の外径部とを移動用移送筒22が摺動移動して伸縮自在な構成である。
【0020】
前記移動用移送筒22には、図4〜図6で示す如く移動用螺旋軸38の両端部に軸支した移動用移送螺旋29、31と、これら移動用移送螺旋29、31との間で、該移動用螺旋軸38で軸支した複数個の移動用移送螺旋30とを内装した構成である。
【0021】
前記移動用螺旋軸38は、図1、及び図2で示す如く多角形状で、この多角形状は六角形状で中空(イ)軸にした構成であり、この移動用螺旋軸38自体の重量の軽減を図ると共に、断面係数を大きくして、剛性のアップを図って強度アップした構成である。
【0022】
前記移動用移送筒22の移送終端部は、図3で示す如くL字形状に形成し、移送終端部には、排穀口39を設けると共に、この排穀口39の上部には、移動用螺旋軸38の移送終端部を軸受けする受メタル39aを設けて軸支させた構成である。又、図4で示す如く移動用移送螺旋29の螺旋内ボス40aの移送始端部の内径部は固定螺旋軸34の移送終端部に設けた補助軸35の外径部へ挿入して軸支し、ボルト35bで装着した構成である。
【0023】
前記移動用移送筒22の前端部の上部には、図3で示す如く作業灯48を設けた構成である。
前記移動用移送筒22の移送始端部で外周部の上部には、中心部にネジ孔を設けた移動用支持メタル41を設けると共に、移送始端部で外周部の3箇所には、図4で示す如く受ロ−ラ装置42を設け、この受ロ−ラ装置42はロ−ラメタル42cに設けた支持板42aには、回転自在にロ−ラ42bを軸支した構成である。この各ロ−ラ42bは固定用移送筒23の外周部に接触して回転自在で前後方向に移動し、この前後移動により、該移動用移送筒22は該固定用移送筒23に対して伸、及び収縮する構成である。
【0024】
前記伸縮穀粒移送装置5の移動用移送筒22が所定位置、又は最長伸位置から所定伸位置の伸状態にあるときに、最短縮位置へ操作して保持装置24の受板24bで保持状態にするときは、旋回スイッチ21b、及びオ−ガレバ−20aを操作して所定位置(元の位置)へ旋回させると共に、伸縮スイッチ21cを収縮側へ操作することにより、制御装置14により、移動用モ−タ26が逆回転始動制御されて、伸縮装置33が逆回転作動され、該移動用移送筒22が収縮側へ移動制御される構成である。又、該伸縮スイッチ21cを伸側へ操作することにより、制御装置14により、該移動用モ−タ26が正回転始動制御されて、該伸縮装置33が正回転作動され、該移動用移送筒22が伸側へ移動制御される構成である。
【0025】
前記移動用移送筒22が所定位置まで重合状態で収縮側へ移動制御されると、この移動用移送筒22の外径部に突出させて設けた検出具22aにより、保持装置24の受板24a部に設けた収納センサ25がON状態となり、このON状態に基づいて、制御装置14により、移動用モ−タ26が停止制御されて、伸縮装置33が停止され、該移動用移送筒22が所定の最短縮位置で停止制御される構成である。この最短縮位置は該移動用移送筒22が固定用移送筒23へ完全に重合状態にならずに、この固定用移送筒23の基部から所定距離の間は重合させないように、この制御装置14で移動を停止制御する構成であり、各部品の破損を防止した構成である。
【0026】
前記移動用移送螺旋29は、内径が六角形状で外径が円形状で所定長さの移送始端部側にボルト挿入ネジ孔を有する螺旋内ボス40aと、この螺旋内ボス40aの外径部に固着したパイプ形状の螺旋プレ−ト40bの、例えば、1.5ピッチ分の長さの螺旋外ボス40cの外周部に固着した1.5ピッチ分の長さの該螺旋プレ−ト40bと、この螺旋プレ−ト40bの移送終端部側に設けた補強ピン40d等よりなる構成である。
【0027】
前記螺旋外ボス40cの一方側の非移送側は、該螺旋外ボス40cに固着した螺旋プレ−ト40bの非移送側の基部と同じ形状にすると共に、他方側の移送側は該螺旋プレ−ト40bの移送始端部側の略0.5ピッチ位置(A)点から移送終端部までは、この螺旋プレ−ト40bの基部から所定幅(L)を設け、この螺旋プレ−ト40bと同じ形状に形成すると共に、該(A)点から移送終端部までは直線状に形成して、これらによって開口40e部を形成して、この開口40e部へ移動用移送螺旋30の後逑する螺旋外ボス43aの開口43b部以外の箇所へ挿入する構成である。
【0028】
前記移動用移送螺旋29の螺旋内ボス40aの移送始端部の内径部を固定螺旋軸28の補助軸35の外径部へ挿入して、該螺旋内ボス40aのネジ孔へボルト35bを挿入して、この移動用移送螺旋29を装着した構成である。
前記移動用移送螺旋30は内径が六角形状で外径が円形状で所定長さの螺旋内ボス43cと、この螺旋内ボス43cの外径部に固着したパイプ形状で螺旋プレ−ト40bの、例えば、1.5ピッチ分の長さの螺旋外ボス43aと、この螺旋外ボス43aの外周部に固着した1.5ピッチの長さの該螺旋プレ−ト40bと、この螺旋プレ−ト40bの移送始端部側に設けたストッパ−板43dと、移送終端部側に設けた補強ピン40d等よりなる構成である。
【0029】
前記螺旋外ボス43aの一方側の非移送側は、該螺旋外ボス43aに固着した螺旋プレ−ト40bの非移送側の基部と同じ形状とすると共に、他方側の移送側は、該螺旋プレ−ト40bの移送始端部側の略0.5ピッチ位置(A)点から移送終端部までは、この螺旋プレ−ト40bの基部から所定幅(L)を設けて、この螺旋プレ−ト40bと同じ形状に形成すると共に、移送始端部から略1.0ピッチ位置(B)点までと、該(A)点から移送終端部までとは、対角上に互に直線状に形成して、これらによって開口43b,43bを形成して、この開口43b,43b部へ移動用移送螺旋30の該螺旋外ボス43aの該開口43b部以外の箇所、及び移動用移送螺旋31の後逑する螺旋外ボス44aの開口44b以外の箇所を挿入する構成である。
【0030】
前記移動用移送螺旋30が移動して、移動用移送螺旋29へ重合すると、これら移動用移送螺旋30の螺旋プレ−ト40bと移動用移送螺旋29の該螺旋プレ−ト40bとの間には、隙間(T)を有する構成であり、該移動用移送螺旋30が移動して、該移動用移送螺旋30へ重合すると、これら各移動用移送螺旋30、30の各螺旋プレ−ト40b,40b間には、隙間(T)を有する構成である。
【0031】
前記移動用移送螺旋31は内径が六角形状で外径が円形状で所定長さで、移送終端側にボルト挿入ジ孔を有する螺旋内ボス44cと、この螺旋内ボス44cの外径部に固着したパイプ形状で螺旋プレ−ト40bの、例えば、1.5ピッチ分の長さの螺旋外ボス44aと、この螺旋外ボス44aの外周部に固着した1.5ピッチ分の長さの該螺旋プレ−ト40bと、この螺旋プレ−ト40bの移送始端部に設けたストッパ−板43d等よりなる構成である。
【0032】
前記螺旋外ボス44aの一方側の非移送側は、該螺旋外ボス44aに固着した螺旋プレ−ト40bの非移送側の基部と同じ形状とすると共に、該螺旋プレ−ト40bの移送始端部からこの螺旋プレ−ト40bの略1.0ピッチ位置(A)点までは、直線状に形成として、これらによって開口44bを形成して、この開口44b部へ移動用移送螺旋30の螺旋外ボス43aの開口43b部以外の箇所を挿入する構成である。
【0033】
前記移動用螺旋軸38の移送終端の外径部は、移動用移送筒22内に設けた受メタル39aの内径部へ挿入して軸支すると共に、移動用移送螺旋31の螺旋内ボス44cのネジ孔部へボルトを挿入して、該移動用螺旋軸38へ装着した構成である。
【0034】
前記移動用移送螺旋31が移動して、移動用移送螺旋30へ重合すると、これら移動用移送螺旋31の螺旋プレ−ト40bと移動用移送螺旋30の螺旋プレ−ト40bとの間には、隙間(T)を有する構成である。これら移動用移送螺旋29、30、31には、各隙間(T)を設けて、残穀粒が発生しない構成である。
【0035】
前記伸縮装置33は手具36の前端部に設けた逆L字形状の支持板45の基部側に移動用モ−タ26を設けると共に、先端部には、受メタル46を設け、この移動用モ−タ26には、外径部に螺旋ネジ(ネジ)47aを設けた移送軸47を設け、この移送軸47は移動用移送筒22の外周部の上側に設けた移動用支持メタル41へ螺挿入すると共に、先端部は該受メタル46で軸支した構成である。33aは円形状の安全カバ−である。
【0036】
前記移動用モ−タ26の正逆回転により、移送軸47が正逆回転駆動され、移動用支持メタル41を介して、移動用移送筒22が固定用移送筒23の外周部に沿って、伸縮自在に移動する構成であり、この移動用移送筒22の伸縮を介して、内装された各移動用移送螺旋29、30、31等が重合したり、又離間して伸縮自在な構成である。
【0037】
前記各移動用移送螺旋29、30、31は、図5、及び図6で示す如く該各移動用移送螺旋30と、該移動用移送螺旋31とは、該移動用移送螺旋29に対して、装着位置を順次60度ずつずらせて装着した構成である。
前記移動用螺旋軸38は、図4で示す如く移送始端部には、樹脂材等よりなる振れ止め防止用のブッシュ38aを嵌入して、このブッシュ38aの外径部を、パイプ形状の固定螺旋軸34bの内径部を摺動移動する構成として、この移動用螺旋軸38の振れを防止する構成である。
【0038】
前記作業灯48と操作装置13とを連接するハ−ネス49は、図7〜図12で示す如く収納用カバ−50内に収納した構成である。この収納用カバ−50の基部は伸縮装置33の一方側の側面部で前後方向略中央部(F)に位置させて装着した構成であり、これらハ−ネス49と収納用カバ−50とは、下側の移動用移送筒22で受けて、たれ下がりを防止した構成である。
【0039】
前記収納用カバ−50は、図8〜図10で示す如く左・右プレ−ト51a,51bと、上・下プレ−ト52a,52bとにより、箱形状に形成した構成であり、この収納用カバ−50は一方側にのみストッパ51cによって略180度屈曲する構成である。この箱体内にハ−ネス49を、図9で示す如く収納した構成である。
【0040】
前記収納用カバ−50より前側に位置するハ−ネス49は、図11、及び図12で示す如く伸縮装置33の移送軸47と、移動用移送筒22の外周部との間に位置させて設けた構成である。前記ハ−ネス49を収納用カバ−50内に収納して設けたり、該収納用カバ−50の基部を前後方向中央部に装着して設けたり、又、移送軸47と移動用移送筒22の外周部との間に設けたことにより、該移動用移送筒22が伸状態のときであっても、該ハ−ネス49の交換、及び接続等を容易に行うことができる構成である。又、該移動用移送筒22の伸縮位置に関係なく、該ハ−ネス49は保護される構成である。
【0041】
前記操作装置13の制御装置14とは別に、伸縮穀粒移送装置5を制御するズ−ム制御装置53を設け、制御装置14へ入力される緊急停止スイッチ54の操作と、伸縮スイッチ21cの張出、及び収納の操作と、旋回位置センサ54a、及び上げ位置センサ54bの検出とは、図19で示す該ズ−ム制御装置53へ分岐して入力する構成であり、又、手動による手動収縮操作、及び手動伸操作も入力する構成である。これらの入力に基づいて、伸縮穀粒移送装置5の収縮出力、及び伸出力を該ズ−ム制御装置53から出力する構成である。
【0042】
又、手動左・右旋回と、手動上・下回動とは、従来通り、前記制御装置14へ入力する構成であり、これら入力により、左・右旋回出力と、上・下回動出力とは、該制御装置14から出力する構成である。
前記制御装置14に通信用回路56を設けた構成であると共に、ズ−ム制御装置55に通信用回路57を設けた構成である。該通信用回路56からこの通信用回路57へ入力される各種入力に基づいて、収縮穀粒移送装置5の収縮出力、及び伸出力を該ズ−ム制御装置55から出力する構成である。
【0043】
前記ズ−ム制御装置53、又は55を設けたことにより、従来は機械の型式等によって、必要のない場合でも通信線を温存しておく必要があったが、これにより、制御装置14の出力回路27bによって、連携をとることで新たに通信線を設けることなく制御できることにより、型式等の対応が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図4のD−D断面図
【図2】 移動用螺旋軸の拡大側面
【図3】 伸縮穀粒移送装置部の拡大側面図
【図4】 固定用移送筒部と移動用移送筒部との拡大側断面図
【図5】 移動用移送螺旋の伸状態と一部収縮状態との拡大側面図
【図6】 移動用移送螺旋の収縮状態の拡大側面図
【図7】 収納内カバ−取付部の側面図
【図8】 収納カバ−の拡大側面図
【図9】 図8のE−E拡大断面図
【図10】 左・右プレ−トの拡大側面
【図11】 ハ−ネスの収縮状態時の拡大側面図
【図12】 ハ−ネスの伸状態時の拡大側面図
【図13】 ブロック図
【図14】 伸縮穀粒移送装置の最収縮時の拡大側面
【図15】 伸縮穀粒移送装置の伸途中時の拡大側面
【図16】 伸縮穀粒移送装置の最伸時の拡大側面図
【図17】 操作装置部の拡大背面斜視図
【図18】 コンバインの全体側面図
【図19】 他の実施例を示す図で、ブロック図
【図20】 他の実施例を示す図で、ブロック図
【符号の説明】
走行車台
脱穀機
穀粒貯留タンク
4a 横移送螺旋
伸縮穀粒移送装置
走行装置
6a 走行クローラ
刈取機
13 操作装置
19 縦移送筒
19a 縦移送螺旋
21d ランプスイッチ
22 移動用移送筒
23 固定用移送筒
26 移動用モータ
28 固定移送螺旋
29 移動用移送螺旋
30 移動用移送螺旋
31 移動用移送螺旋
33 伸縮装置
34 固定螺旋軸
36 継手具
38 移動用螺旋軸
41 移動用支持メタル
45 支持板
46 受メタル
47 移送軸
47a 螺旋ネジ(ネジ)
48 作業灯
49 ハーネス
50 収納用カバー
51a 左プレート
51b 右プレート
52a 上プレート
52b 下プレート

Claims (1)

  1. 走行車台(2)の下側に左右一対の走行クローラ(6a)を備えた走行装置(6)を設け、走行車台(2)の上側には穀粒貯留タンク(4)を右側に備える脱穀機(3)を載置し、走行車台(2)の前側には刈取機(7)を昇降自在に設けて機体を構成し、前記穀粒貯留タンク(4)内の底部には貯留された穀粒を機体後方へ横送りする横移送螺旋(4a)を設け、該横移送螺旋(4a)から穀粒を引継ぐ縦移送螺旋(19a)を内装した縦移送筒(19)を穀粒貯留タンク(4)の後側に設け、該縦移送筒(19)の上端部に、縦移送筒(19)から穀粒の供給を受けて移送する固定螺旋軸34に装着した固定移送螺旋28を内装する固定用移送筒23と、断面多角形状の中空軸とした移動用螺旋軸38に伸縮自在に軸支した複数個の移動用移送螺旋293031を内装すると共に前記固定用移送筒23の外周部へ伸縮自在に挿入し移動用移送筒22、該移動用移送筒(22)を伸縮移動させる伸縮装置(33)とを備えた伸縮穀粒移送装置(5)を設け、前記伸縮装置(33)を、縦移送筒(19)と固定用移送筒(23)との間の継手具(36)の前端部に設けた逆L字形状の支持板(45)の基部側に移動用モータ(26)を設け、外径部にネジ(47a)を備えて移動用モータ(26)で駆動される移送軸(47)を移動用移送筒(22)の外周部の上側に設けた移動用支持メタル(41)へ螺入し、該移送軸(47)の先端部を支持板(45)の先端部に設けた受メタル(46)に軸支した構成とし、左プレート(51a)と右プレート(51b)と上プレート(52a)と下プレート(52b)とで断面箱形状に形成した略180度屈曲可能な収納用カバー(50)を設け、該収納用カバー(50)内に、移動用移送筒(22)の先端部の上部に設けた作業灯(48)とランプスイッチ(21d)を備えた脱穀機(3)側の操作装置(13)とを接続するハーネス(49)を収納し、該収納用カバー(50)の基部を伸縮装置(33)の長さ方向略中央部に位置させて装着すると共に該ハーネス(49)と収納用カバー(50)とを下側に位置する移動用移送筒(22)で受け、ハーネス(49)における収納用カバー(50)よりも先端側に位置する部位を移送軸(47)と移動用移送筒(22)の外周部との間に配置したことを特徴とするコンバイン。
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