JP4370578B2 - 情報記録媒体及び情報記録装置の誤記録防止機構 - Google Patents

情報記録媒体及び情報記録装置の誤記録防止機構 Download PDF

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Description

本発明は、情報記録媒体及び情報記録装置の誤記録防止装置に係り、特に、情報記録媒体への誤記録や誤消去を防止する技術に関する。
従来、フレキシブルディスクやMD(Mini−Disk)のような、記録媒体がケースに収容された情報記録媒体においては、その媒体への記録可否を目視または触感により判別でき、また、その情報記録媒体を装着した際の記録装置の記録動作を禁止させるための判別手段が、ケースに設けられている。
具体的には、フレキシブルディスクの例である図10に示すように、ケース150の端部に2つの位置(α,β)間でスライド可能なスライド片150Aを設け、そのスライド片150Aが2つの位置のどちらにあるかで可否を判別するものである。
一方、ケースに収容されずに使用される、あるいは、使用しても良いと規格上認められた情報記録媒体もある。例えば、CD−R(Compact Disk Recordable)やDVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)等である。
このような、ケースに収容されずに使用される情報記録媒体において、その媒体への記録可否を判別するための構成や方法が求められている。
ここで、その媒体への記録可否の判別とは、具体的には、一として、情報信号の記録可能状態と記録不可状態の判別であり、二として、情報信号の消去可能状態と消去不可状態の判別である。
この判別を可能とする従来技術の例が、特許文献1や特許文献2に記載されている。
特許文献1には、ディスクの記録領域外に誤消去防止等のディスク情報を検出するための検出孔とこの検出孔を開閉する開閉蓋とを設け、この開閉状態を光センサで検出することで、記録可否の判別を行う技術が記載されている。
また、特許文献2には、ディスクの表面に、光の反射または透過により光を検出できる部分と光の無反射または不透過により検出できない部分とを備えることで記録可否を判別する技術であって、この部分を、部材の貼付または非貼付により設ける技術が記載されている。
特開昭63−71992号公報 特開昭64−3835号公報
しかしながら、上述した従来技術においては、光の反射または透過を利用し、ディスクとは別の独立した部材をディスクに設けた検出孔にはめ込む、あるいは、貼付するものであり、部材をはめ込む場合には、それを外した際に紛失して再利用ができなくなる恐れがあった。また、はめ込む部材は小さいものであり、これを外したりはめ込んだりという作業はかなり難しいものであった。
従って、記録可否判別を確実に、また、容易に行えるものではなかった。
また、部材を貼付する場合には、繰り返し使用により、徐々に粘着力が低下し、再貼付ができなくなったり、ディスクの回転中に剥がれてこのディスクに駆動する装置に不具合を与える可能性もあった。
従って、記録可否判別を長期間にわたり確実に行うことができ、また、装置側に不具合が生じることなく行えることが要望されていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、ケースに収容されずに使用される情報記録媒体において、記録可否または消去可否の判別を長期間確実に可能とする情報記録媒体を提供することにある。
また、この情報記録媒体に対して記録を行う情報記録装置の誤記録防止機構を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本願発明は手段として次の構成を有する。
1) 情報を記録可能なディスクと、
前記ディスクに設けられた孔と、
前記孔に対し、前記孔の一部を塞ぎ前記孔の縁に沿って直動自由に係合された係合部材と、開口部とを有し、
前記係合部材の表面の光反射率と前記ディスクの表面の光反射率とが異なり、前記係合部材前記孔に対して少なくとも2つの位置で係止するよう構成された情報記録媒体である。
2) 情報を記録可能なディスクと、
前記ディスクに設けられた孔と、
前記孔に対し前記孔の縁に沿って回動自由に係合された係合部材と、を有し、
前記係合部材は、表面に第1の光反射率を有する第1の領域と前記第1の光反射率と異なる第2の光反射率を有する第2の領域とを有し、
前記第1の光反射率及び前記第2の光反射率が前記ディスクの表面の光反射率と異なり、前記係合部材が前記孔に対して少なくとも2つの位置で係止するよう構成された情報記録媒体である。
3) 円盤状であって、前記係合部材の回動位置によらず、重量バランスが変わらないことを特徴とする2)に記載の情報記録媒体である。
4) 1)に記載の情報記録媒体のディスクに対して情報を記録する又は前記ディスクに記録された情報を消去する情報記録装置に備えられ、
前記情報記録媒体に向け光を出射する出射部と前記ディスクの表面,前記係合部材の表面,及び前記開口部の位置に対応して得られる受光信号を検出する受光部と、
前記係合部材の前記2つの位置それぞれにおいて検出された信号の波形パターンに基づき、前記ディスクに対する情報の記録の可否は前記ディスクに記録された情報の消去の可否を判断し、この判断に応じた動作を行うように前記情報記録装置を制御する制御部と
を備えたことを特徴とする情報記録装置の誤記録防止機構である。
5) 3)に記載の情報記録媒体を回転駆動し、前記ディスクに対して情報を記録する又は前記ディスクに記録された情報を消去する情報記録装置に備えられ、
前記情報記録媒体に向け光を出射する出射部と、
前記ディスクの表面,前記係合部材の第1の領域,及び前記係合部材の第2の領域での位置に対応して得られる受光信号を検出する受光部と、
前記係合部材の前記2つの位置それぞれにおいて検出された信号の波形パターンに基づき、前記ディスクに対する情報の記録の可否又は前記ディスクに記録された情報の消去の可否を判断し、この判断に応じた動作を行うように前記情報記録装置を制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする情報記録装置の誤記録防止機構である。
本発明によれば、ケースに収容されずに使用される情報記録媒体の記録可否または消去可否の判別が長期間確実に可能になるという効果が得られる。
また、この情報記録媒体に対して記録を行う情報記録装置の誤記録防止機構における記録可否または消去可否の判別が長期間確実に行えるという効果が得られる。
本発明の実施の形態を、好ましい実施例により図1〜図9を用いて説明する。
図1は、本発明の情報記録媒体の第1実施例を説明する平面図である。
図2は、本発明の情報記録媒体の第2実施例を説明する平面図である。
図3は、本発明の情報記録媒体の第3実施例を説明する平面図である。
図4は、本発明の情報記録媒体の第4実施例を説明する平面図である。
図5は、本発明の情報記録媒体の第1及び第2実施例の要部を説明する図である。
図6は、本発明の情報記録媒体の第3及び第4実施例の要部を説明する図である。
図7は、本発明の情報記録装置の誤記録防止機構における実施例を説明する図である。
図8は、本発明の情報記録媒体の第1及び第3実施例における反射光の検出信号を示す図である。
図9は、本発明の情報記録媒体の第2及び第4実施例における反射光の検出信号を示す図である。
本発明の情報記録媒体の第1〜第4実施例を、それぞれ図1〜図4を用いて説明する。説明は、各実施例の構成を説明し、その後に、判別方法について説明する。
<第1実施例>
第1実施例を図1に示す。
この第1実施例の情報記録媒体1Aは中心孔2を有するディスク状であり、この中心孔2近傍であるクランプエリア3cが記録再生装置(図示せず)内のターンテーブルとクランパ間に狭持されて回転駆動される。
この情報記録媒体1Aの内周側には、クランプエリア3cを含んで非記録領域3が設けてある。
この非記録領域3におけるクランプエリア3c以外の領域に矩形孔8が形成されている。この矩形孔8には、その矩形孔8内において、径方向に直交する方向に移動可能なように略直方体のスライド部材6が設けられている。
詳しくは、このスライド部材6は、矩形孔8内において、第1及び第2の係止位置で係止される。
図1(a)は、スライド部材6が第1の位置にある場合を示しており、図1(b)は、スライド部材が第2の位置にある場合を示している。
また、このスライド部材6の表面における光反射率は、情報記録媒体1Aの表面の反射率よりも高くしておく。具体的には、めっき、蒸着、あるいは、塗装等の2次加工により反射率を高くする。この理由については後述する。
さらに、この情報記録媒体1Aは、矩形孔8の回転軸対称となる位置にバランス凹部8fを設けてある。
このバランス凹部8fは、矩形孔8と同じ外形を有し、そのバランス凹部8fの質量がスライド部材6の質量と同じになる厚さで形成されている。
このバランス凹部8fにより、回転時のダイナミックバランスをとることができている。
次に、スライド部材6のスライド構造の一例について、図5を用いて詳述する。
ここで説明する実施例1の情報記録媒体1Aは、DVDである。このディスクは、0.6mm厚の2枚のディスクを貼り合わせて形成される。
図5(A)は、そのディスクの矩形孔8付近を拡大した平面図であり、図5(B)は図5(A)におけるS−S断面図である。
この情報記録媒体1Aは、第1のディスク1A1と第2のディスク1A2とを貼り合わせて形成されている。
矩形孔8は、第1及び第2のディスクを貼り合わせた後の両面に開口する開口部8aを有し、内部にはその開口部8aよりも広くえぐられた凹部8bを有している。
また、凹部8bにおける長手方向の両側面には、ディスクの表面sfに沿った方向に凹む円弧状の係止部8c1,8c2が2対形成されている。
一方、スライド部材6は角Rを有する略矩形状であり、対向する一対の辺に円弧状の凸部6cを有している。材質として、射出成形が可能で柔軟性を有するエラストマ材を一例として用いることができる。
また、スライド部材6の厚さは、第1及び第2のディスク1A1,1A2を貼り合わせた際の各凹部8bを合わせた深さとほぼ同等の厚さに形成されている。
射出成形により形成された第1のディスク1A1及び第2のディスク1A2を凹部8bを対向させるように貼り合わせる。
その後、スライド部材6をやや潰しながら開口部8aから挿入して凹部8bに収める。
これにより、スライド部材6は、その凸部6cと凹部8c1,8c2とが係合することで、2ヶ所の係止位置、すなわち、直径方向と直交する方向に離隔する第1及び第2の位置に係止される。
凸部6cの曲率は凹部8cの曲率より大きく設定しているので、両者の係止は、緩いものであり、指等により、このスライド部材6を第1及び第2の位置間で容易に動かすことができる。
以上の構成により、スライド部材が第1の位置にあるか第2の位置にあるかを目視や触感で容易に把握することができる。
従って、第1及び第2の位置それぞれについて、例えば、第1の位置で記録及び消去可能、第2の位置で記録及び消去不可としておけば、スライド部材6の位置で記録可否判別ができる。
また、スライド部材6は、取り外しができないので、紛失することがなく、また、粘着剤等の使用に伴い劣化するものを用いていないので、長期間確実に記録可否判別ができるものである。
<第2実施例>
第2実施例を図2に示す。
第2実施例は、第1実施例に対してスライド部材6のスライド方向を径方向にした情報記録媒体1Bである。
スライド部材6のスライド機構は第1実施例と同様であり、得られる効果も同様である。
<第3実施例>
第3実施例を図3に示す。
この第3実施例の情報記録媒体1Cは、第1実施例に対して特に矩形孔とスライド部材とが異なるものである。以下、第1実施例と同様の部分も含めて詳述する。
この第3実施例の情報記録媒体1Cは中心孔2を有するディスク状であり、この中心孔2近傍であるクランプエリア3cが記録再生装置内のターンテーブルとクランパ間に挟持されて回転駆動される。
この情報記録媒体1Cの内周側には、クランプエリア3cを含んで非記録領域3が設けてある。
この非記録領域3におけるクランプエリア3c以外の領域に、丸孔18が形成されている。この丸孔18には、その中心を回動中心として回動可能なように略円盤状の回動部材16が設けられている。
この回動部材16は、情報記録媒体1C自体の材料と同じ材料で射出成形により形成することができる。例えばPC(ポリカーボネート)が好適である。
また、回動部材16は、その表面の光反射率が直径で区切られた2つの領域(それぞれが半円状)で異なるように形成されている。
すなわち、第1の領域16aの表面の光反射率を、第2の領域16bの光反射率よりも高くなるようにしてある。
具体的には、第1領域16aの表面を光沢平面とし、第2の領域16bの表面を梨地状に形成する。また、一方の表面にめっき,蒸着あるいは塗装等の2次加工を施して反射率を異なるようにしてもよい。
そして、第3実施例では、回動部材16の凸部と丸孔18の凹部とよりなる係止手段(後述する)により、回動部材16の第1及び第2の領域が直径方向と直交する方向に配置される第1の位置と、その第1の位置から180°回動した位置である第2の位置とで係止されるよう構成される。
また、回動部材16を情報記録媒体1Cと同じ材料で形成しているので、回転時の重量バランスはとれており、実施例1及び実施例2で説明したバランス凹部のような凹部を形成する必要はない。
次に、回動部材16の回動構造の一例について、図6を用いて詳述する。
ここで説明する実施例3の情報記録媒体1Cは、DVDである。このディスクは、0.6mm厚の2枚のディスクを貼り合わせて形成される。
図6(A)は、そのディスクの丸孔18付近を拡大した平面図であり、図6(B)は図6(A)におけるS−S断面図である。
この情報記録媒体1Cは、第1のディスク1C1と第2のディスク1C2とを貼り合わせて形成されている。
丸孔18は、第1及び第2のディスク1C1,1C2を貼り合わせた後の両面に開口する開口部18aを有し、内部にはその開口部18aよりも広くえぐられた円形の凹部18bを有している。材質として、射出成形が可能で柔軟性を有するエラストマ材を一例として用いることができる。
また、凹部18bにおける直径方向に対向する側面には、ディスクの表面sfに沿った方向に凹む円弧状の係止部18c1,18c2が2対形成されている。
一方、回動部材16は円盤状であり、直径方向に対向する外周面には一対の円弧状の凸部16cを有している。
また、回動部材16の厚さは、第1及び第2のディスク1C1,1C2を貼り合わせた際の各凹部18bの深さとほぼ同等の厚さに形成されている。
射出成形により形成された第1のディスク1C1及び第2のディスク1C2を凹部18bを対向させるように貼り合わせる。その後、回動部材16をやや潰しながら開口部18aから挿入して凹部18bに収める。
これにより、回動部材16は、その凸部16cと凹部18c1,18c2とが係合することで、周方向における2ヶ所の係止位置、すなわち、180°離れた位置である第1及び第2の位置に係止される。
また、指等により、このスライド部材6を第1及び第2の位置間で容易に動かすことができるように、凸部16cの曲率を凹部18cの曲率より大きく、また、係合しろ寸法も最適に設定している。
以上の構成により、回動部材16の表面状態が異なることを利用して、回動部材16が第1の位置にあるか第2の位置にあるかを目視や触感で容易に把握することができる。
従って、第1及び第2の位置それぞれについて、例えば、第1の位置で記録及び消去可能、第2の位置で記録及び消去不可としておけば、回動部材16の回動位置で記録可否判別ができる。
また、回動部材16は、取り外しできないので、紛失することがなく、また、粘着剤等の使用に伴い劣化するものを用いていないので、長期間確実に記録可否判別ができるものである。
<第4実施例>
第4実施例を図4に示す。
第4実施例は、第3実施例に対して、回動部材16の第1及び第2の領域が径方向に離隔して配置されるように係止位置を設定した情報記録媒体1Dである。
回動部材16の回動機構は第3実施例と同様であり、得られる効果も同様である。
次に、本発明の情報記録装置の誤記録判別機構における実施例を、図7を用いて説明する。
この誤記録判別機構が搭載された情報記録装置は、本発明の情報記録媒体が装着された際にその情報記録媒体に対して少なくとも記録を行う記録装置であり、再生が可能なものも含むものである。
図7において、本発明の情報記録媒体1は、ターンテーブル10上に載置され、クランパ14によりターンテーブル10との間に挟持される。
ターンテーブル10は、載置された情報記録媒体1と共にスピンドルモータ9により回転駆動され、図示しない光ピックアップにより情報が記録される。
情報記録媒体1に設けられたスライド部材6または回動部材16(以下、誤記録防止部材116と称する)の第1の位置に対応して発光素子及び受光素子を備えた光検出部11が設けられている。
この発光素子からの光11aが誤記記録防止部材116に向けて照射されるが、誤記録防止部材116が第1の位置、第2の位置のいずれに位置するかで、反射光が異なる。
具体的には、実施例1及び実施例2の場合、第1の位置に誤記録防止部材116が位置していれば、出射光が反射し受光素子で検出される。第2の位置に誤記録防止部材116が位置していれば、出射光は、矩形孔8の開口した部分を通過するので反射光は検出されない。
すなわち、反射光の有無を基に記録可否判別が行える。
一方、実施例3及び実施例4の場合、第1の位置に誤記録防止部材116の第1領域が位置していれば、強い反射光を検出し、第2領域が位置していれば、弱い反射光が検出される。すなわち、反射光の強弱を基に記録可否判別が行える。
光検出部11からの検出信号は、アンプ12を介してシステムコントロール部13に送出され、情報記録媒体1の記録または消去の可否が判断される。
システムコントロール部13は、この判断に応じた動作を行うように情報記録装置を制御する。
この記録可否判別方法の詳細を、第1実施例及び第3実施例の情報記録媒体を用いた場合について説明する。
以下に説明する第1実施例の情報記録媒体1Aにおいて、上述したように、スライド部材6の表面は情報記録媒体1A自体の表面の反射率よりも高く形成してある。
上述したように、第1実施例では、情報記録媒体1Aの直径方向と直交する方向に誤記録防止部材116をスライドさせ、その方向に矩形孔の開口部の位置を変えることにより、記録可否判別を目視または触感で行えるようにしている。
また、第3実施例では、情報記録媒体1Cに、円盤状であって、情報記録媒体1Cよりも高い反射率の表面を有する半円状の第1領域16aと情報記録媒体1Cよりも低い反射率(透明を含む)の半円状の第2領域16bとを備えた誤記録防止部材116を、180°回動した2つの位置で仮係止されるように回動可能に設けている。
また、2つの係止位置において、第1及び第2領域が直径方向と直交する方向(周方向)に配列するように設定されている
これにより、誤記録防止部材116の2つの回動位置に応じて記録可否判別を目視または触感で行えるようにしている。
従って、この誤記録防止部材116の位置を検出する方法としては、この部材の位置する半径R1の位置で円周方向の反射率の変化を検出すれば良い。
図8に、第1実施例及び第3実施例における各情報記録媒体1A,1Cについての反射率の変化の検出信号を示す。
図8(a)は、誤記録防止部材116の位置が、第1実施例では、図1(a)の位置にあり、第3実施例では、図3(a)の位置にある場合の検出結果を示している。
各情報記録媒体は、各図の矢印A方向に回転しているものとする。
情報記録媒体1の回転に伴い誤記録防止部材116が光検出部11を通過する際には、第1実施例では、高い反射率の誤記録防止部材116がまず通過し、その後、光が反射しない開口した部分が通過する。そのため、検出信号は、図8(a)に示すように、情報記録媒体1における出力であるレベル2から、誤記録防止部材116における出力であるレベル3に上昇し、その後、開口部における出力であるレベル1に低下し、最後に、再び情報記録媒体1における出力であるレベル2に戻る、という波形になる。
一方、第3実施例においても、まず情報記録媒体1よりも高い反射率の半円部である第1領域16aが光検出部11を通過し、その後、情報記録媒体1よりも低い反射率または光透過性の半円部である第2領域16bが通過するので、検出信号は図8(a)のようになる。
図8(b)は、誤記録防止部材116の位置が、第1実施例では、図1(b)の位置にあり、第3実施例では、図3(b)の位置にある場合の検出結果を示している。
この場合において、情報記録媒体1の回転に伴い誤記録防止部材116が光検出部11を通過する際には、第1実施例では、まず光が反射しない開口した部分が通過し、その後、情報記録媒体1よりも高い反射率の誤記録防止部材116が通過する。
そのため、検出信号は、図8(b)に示すように、情報記録媒体1における出力であるレベル2から、開口部における出力であるレベル1に低下し、その後、誤記録防止部材116における出力であるレベル3に上昇し、最後に、再び情報記録媒体1における出力であるレベル2に戻る、という波形になる。
一方、第3実施例においても、まず情報記録媒体1よりも低い反射率または光透過性の半円部である第2領域16bが通過し、その後、情報記録媒体よりも高い反射率の半円部である第1領域16aが通過するので、検出信号は図8(b)のようになる。
このように、情報記録媒体1の第1及び第3実施例の場合は、誤記録防止部材116の周方向の反射率の変化を検出することにより、その情報記録媒体1の記録可否または消去可否の判別が可能となっている。
次に、第2実施例及び第4実施例の情報記録媒体を用いた場合の記録可否判別方法について詳述する。
以下に説明する第2実施例の情報記録媒体1Aにおいて、上述したように、スライド部材6の表面は情報記録媒体1A自体の表面の反射率よりも高く形成してある。
上述したように、第2実施例では、情報記録媒体1Aの直径方向に誤記録防止部材116をスライドさせ、その方向に矩形孔の開口部の位置を変えることにより、記録可否判別を目視または触感で行えるようにしている。
また、第4実施例では、情報記録媒体1Cに、円盤状であって、情報記録媒体1Cよりも高い反射率の表面を有する半円状の第1領域16aと情報記録媒体1Cよりも低い反射率(透明を含む)の半円状の第2領域16bとを備えた誤記録防止部材116を、180°回動した2つの位置で仮係止されるように回動可能に設けている。
また、2つの係止位置において、第1及び第2領域が径方向に配列するように設定されている。
これにより、誤記録防止部材116の2つの回動位置に応じて記録可否判別を目視または触感で行えるようにしている。
従って、この誤記録防止部材116の位置を検出する方法としては、この部材の2つの係止位置にそれぞれ対応する2つの半径R2,R3において、その一方、または両方で円周方向の反射率の変化を検出すれば良い。
図9に、第2実施例及び第4実施例における各情報記録媒体1B,1Dについての反射率の変化の検出信号を示す。
図9(1a),(1b)は、誤記録防止部材116の位置が、第2実施例では、図2(a)の位置にあり、第4実施例では、図4(a)の位置にある場合の検出結果を示している。
各情報記録媒体は、各図の矢印A方向に回転しているものとする。
小径の半径R2で検出を行う場合、情報記録媒体1の回転に伴い誤記録防止部材116が光検出部11を通過する際には、第2実施例では、情報記録媒体1よりも高い反射率の誤記録防止部材が通過するので、検出信号としては、図9(1a)のように、情報記録媒体1における出力であるレベル2から誤記録防止部材116における出力であるレベル3に上昇し、その後、再び情報記録媒体1における出力であるレベル2に戻るという波形になる。
また、第4実施例においても、情報記録媒体1よりも高い反射率を有する誤記録防止部材116の第1領域16aが通過するので、第2実施例の場合と同様に図9(1a)に示す波形になる。
一方、大径の半径R3で検出を行う場合、情報記録媒体1の回転に伴い誤記録防止部材116が光検出部11を通過する際には、第2実施例では、光が反射しない開口した部分が通過するので、検出信号としては、図9(1b)のように、情報記録媒体1における出力であるレベル2から開口部における出力であるレベル1に低下し、その後、再び情報記録媒体1における出力であるレベル2に戻るという波形になる。
また、第4実施例においても、低反射率または光透過性の半円部である第2領域16bが通過するので、検出信号としては、第2実施例の場合と同様に図9(1b)に示す波形になる。
図9(2a),(2b)は、誤記録防止部材116の位置が、第2実施例では、図2(b)の位置にあり、第4実施例では、図4(b)の位置にある場合の検出結果を示している。
小径の半径R2で検出を行う場合、情報記録媒体1の回転に伴い誤記録防止部材116が光検出部11を通過する際には、第2実施例では、光が反射しない開口した部分が通過するので、検出信号としては、図9(2a)のように、情報記録媒体1における出力であるレベル2から開口した部分における出力であるレベル1に低下し、その後、再び情報記録媒体1における出力であるレベル2に戻るという波形になる。
また、第4実施例においても、情報記録媒体1よりも低反射率または光透過性の半円部である第2領域16bが通過するので、検出信号としては、第2実施例の場合と同様に図9(2a)に示す波形になる。
一方、大径の半径R3で検出を行う場合、情報記録媒体1の回転に伴い誤記録防止部材116が光検出部11を通過する際には、第2実施例では、情報記録媒体1よりも高い反射率の誤記録防止部材が通過するので、検出信号としては、図9(2b)のように、情報記録媒体1における出力であるレベル2から誤記録防止部材116における出力であるレベル3に上昇し、その後、再び情報記録媒体1における出力であるレベル2に戻るという波形になる。
また、第4実施例においても、情報記録媒体1よりも高い反射を有する誤記録防止部材116の第1領域16aが通過するので、第2実施例の場合と同様に図9(2b)に示す波形になる。
以上のように、情報記録媒体1の実施例2及び実施例4の場合においては、誤記録防止部材116における径方向の反射率の変化を検出することにより、その情報記録媒体1の記録可否または消去可否の判別が可能となっている。
この誤記録防止機構においては、検出部として情報記録媒体1に対して記録または再生を行う光ピックアップを使用してもよい。
また、実施例では誤記録防止部材116を非記録領域内で移動または回動するものを説明したが、これを記録領域内に設けた場合は、記録領域における記録部と未記録部とで光反射率に差があるため、各実施例の誤記録防止部材における反射率の高い部分を、未記録部の約2倍以上の反射率とするのが望ましい。この反射率とすることで検出信号をより確実に判別できる。
また、第3及び第4実施例の誤記録防止部材における低反射率の領域は、記録部の約1/2以下の反射率にすることが同様の理由で望ましい。
本発明の実施例は、上述した構成及び手順に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよいのは言うまでもない。
スライド部材6及び回動部材16の情報記録媒体1との係合構造は、上述した構造に限るものではなく、周知の係合構造を採用してよいものである。
本発明の情報記録媒体の第1実施例を説明する平面図である。 本発明の情報記録媒体の第2実施例を説明する平面図である。 本発明の情報記録媒体の第3実施例を説明する平面図である。 本発明の情報記録媒体の第4実施例を説明する平面図である。 本発明の情報記録媒体の第1及び第2実施例の要部を説明する図である。 本発明の情報記録媒体の第3及び第4実施例の要部を説明する図である。 本発明の情報記録装置の誤記録判別機構における実施例を説明する図である。 本発明の情報記録媒体の第1及び第3実施例における反射光の検出信号を示す図である。 本発明の情報記録媒体の第2及び第4実施例における反射光の検出信号を示す図である。 従来の誤記録防止部材の例を説明する平面図である。
符号の説明
1(1A〜1D) 情報記録媒体
1A1,1A2 第1,第2のディスク
2 中心孔
3 非記録領域
3c クランプエリア
6 スライド部材(誤記録防止部材)
6c 凸部
8 矩形孔
8a 開口部
8b 凹部
8c1,8c2 係止部
8f バランス凹部
9 スピンドルモータ
10 ターンテーブル
11 光検出部
12 アンプ
13 システムコントロール回路
14 クランパ
16 回動部材(誤記録防止部材)
16a,16b 第1,第2の領域
16c 凸部
18 丸孔
18a 開口部
18b 凹部
18c1,18c2 係止部
116 誤記録防止部材
R1〜R3 半径

Claims (5)

  1. 情報を記録可能なディスクと、
    前記ディスクに設けられた孔と、
    前記孔に対し、前記孔の一部を塞ぎ前記孔の縁に沿って直動自由に係合された係合部材と、開口部とを有し、
    前記係合部材の表面の光反射率と前記ディスクの表面の光反射率とが異なり、前記係合部材前記孔に対して少なくとも2つの位置で係止するよう構成された情報記録媒体。
  2. 情報を記録可能なディスクと、
    前記ディスクに設けられた孔と、
    前記孔に対し前記孔の縁に沿って回動自由に係合された係合部材と、を有し、
    前記係合部材は、表面に第1の光反射率を有する第1の領域と前記第1の光反射率と異なる第2の光反射率を有する第2の領域とを有し、
    前記第1の光反射率及び前記第2の光反射率が前記ディスクの表面の光反射率と異なり、前記係合部材が前記孔に対して少なくとも2つの位置で係止するよう構成された情報記録媒体。
  3. 円盤状であって、前記係合部材の回動位置によらず、重量バランスが変わらないことを特徴とする請求項2に記載の情報記録媒体。
  4. 請求項1に記載の情報記録媒体のディスクに対して情報を記録する又は前記ディスクに記録された情報を消去する情報記録装置に備えられ、
    前記情報記録媒体に向け光を出射する出射部と
    前記ディスク表面,前記係合部材の表面,及び前記開口部の位置に対応して得られる受光信号を検出する受光部と
    前記係合部材の前記2つの位置それぞれにおいて検出された信号の波形パターンに基づき、前記ディスクに対する情報の記録の可否又は前記ディスクに記録された情報の消去の可否判断し、この判断に応じた動作を行うように前記情報記録装置を制御する制御部と
    を備えたことを特徴とする情報記録装置の誤記録防止機構。
  5. 請求項3に記載の情報記録媒体を回転駆動し、前記ディスクに対して情報を記録する又は前記ディスクに記録された情報を消去する情報記録装置に備えられ、
    前記情報記録媒体に向け光を出射する出射部と、
    前記ディスクの表面,前記係合部材の第1の領域,及び前記係合部材の第2の領域での位置に対応して得られる受光信号を検出する受光部と、
    前記係合部材の前記2つの位置それぞれにおいて検出された信号の波形パターンに基づき、前記ディスクに対する情報の記録の可否又は前記ディスクに記録された情報の消去の可否を判断し、この判断に応じた動作を行うように前記情報記録装置を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする情報記録装置の誤記録防止機構。
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