JP4368564B2 - 粉末状植物活力剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、植物に対し薬害がなく、効率的に植物体の活力を向上させる粉末状植物活力剤に関し、詳しくは、水と接触すると容易に乳化又は分散して植物活力能を発現させる粉末状植物活力剤、その製造方法及びそれを含有する粉末状植物活力剤組成物に関する。尚、ここで言う植物活力剤とは、植物全体を活性化させ、ひいては成長促進や収穫量の向上などの植物成長増強につながる効果をもたらすものである。
【0002】
【従来の技術】
植物が成長するには種々の栄養要素が必要であるが、そのいくつかの要素が不足すると植物の生育に支障を来すことが知られている。例えば、肥料三大要素である窒素、リン、カリウムは、それらの不足により全般的に植物の生育が貧弱となる。
【0003】
これらの肥料は、植物の成長に必要不可欠なものであるが、ある程度の濃度以上に与えても、植物の成長性及び収量の向上にはそれ以上貢献できない。しかしながら、農作物の成長を促進し、単位面積当りの収穫量を増やして増収をはかることは、農業生産上重要な課題である。そこで、ジベレリンやオーキシンに代表される植物成長調節剤は、植物の伸長、開花、着果、発芽、発根、落果、落葉などの特定の生理機能に影響を与える物質あるいは薬剤として用いられているが、これらの物質の作用は複雑で、使用法によっては植物に害を与える可能性があり、用途が限定されている。
【0004】
かかる課題を解決すべく、特開2000−198703号公報には、炭素数12〜24の1価アルコールからなり、植物に薬害がなく、効率的に植物体の活力を向上させる植物活力剤が開示されている。この植物活力剤は、炭素数12〜24の1価アルコールをそのまま植物に供給するよりも、使用に際しては、水溶液、水性分散液あるいは乳化液として植物に供給することが、より高い機能を発揮するためには好ましい。その場合、1価アルコール濃度は、通常1〜500ppmであるとされている。
【0005】
一方、取扱い性、貯蔵性等を考慮すると、上記公報の植物活力剤の形態は、粉末、顆粒、錠剤等が好ましく、使用時に溶解することで所望の分散液となるものが望ましい。
特に粉末は、そのままで商品となるだけでなく、顆粒や錠剤の原料としても使用できるので好ましい形態である。粉末に求められる特性としては、溶解/分散性の他、有効成分が染み出し難いことが挙げられる。有効成分が染み出し易いと、保存時にブロッキングを起こし溶解性が低下したり、成形加工(顆粒化、錠剤化)が困難となる場合が多い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、有効成分が染み出し難く、水と接触することにより容易に有効成分が分散し、植物に活力を与える、粉末状植物活力剤及び粉末状植物活力剤組成物を提供することにある。更に、本発明の課題は、かかる粉末状植物活力剤及び粉末状植物活力剤組成物を容易に得ることのできる製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下記(A1)〜(A5)から選ばれる1種以上の化合物(A)〔以下、(A)成分という〕、乳化・分散剤(B)〔以下、(B)成分という〕、水溶性糖類(C)〔以下、(C)成分という〕を含有してなる粒子であって、(A)成分が該粒子内に油滴の状態で分散した構造を有する粒子からなる粉末状植物活力剤に関する。
(A1)下記一般式(1−1)で表される化合物
【0008】
【化2】
Figure 0004368564
【0009】
〔式中、R11は炭素数10〜22の炭化水素基、R12は水素原子、水酸基又は炭素数1〜24の炭化水素基、R13は水素原子又は炭素数1〜24の炭化水素基を表し、R11、R12、R13のいずれか2つが一緒になって環を形成していても良い。〕
(A2)下記一般式(2−1)で表される化合物
21−O−(AO)m−R22 (2−1)
〔式中、R21は水酸基を1つ以上有していてもよい炭素数12〜24の炭化水素基、R22は水素原子又は水酸基を1つ以上有していてもよい炭素数1〜24の炭化水素基、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、mは、アルキレンオキサイドの平均付加モル数であり、0〜5の数を表す。但し、mが0の場合はR22は水素原子ではない。〕
(A3)下記一般式(3−1)で表される化合物
31−COO−(AO)n−R32 (3−1)
〔式中、R31は水酸基を1つ以上有していてもよい炭素数11〜29の炭化水素基、R32は水素原子、水酸基を1つ以上有していてもよい炭素数1〜30の炭化水素基、−COR33(R33は炭素数11〜23の炭化水素基)又は対イオン、AOは炭素数2〜4のオキシアルキレン基、nは、アルキレンオキサイドの平均付加モル数であり、0〜5の数を表す。〕
(A4)少なくとも2つの官能基を有する有機酸の前記官能基の少なくとも1つに1〜30の炭素原子を含む基が結合した有機酸誘導体
(A5)グリセリン誘導体
【0010】
又、本発明は、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水を含有するO/W型の乳化物を調製し、該乳化物を乾燥させる工程を有する、上記本発明の粉末状植物活力剤の製造方法に関する。
【0011】
又、本発明は、(A)成分及び乳化分散機能を有する水溶性糖類(C’)〔以下、(C’)成分という〕を含有する粒子であって、(A)成分が該粒子内に油滴の状態で分散した構造を有する粒子からなる第二の粉末状植物活力剤に関する。
【0012】
又、本発明は、(A)成分、(C’)成分及び水を含有するO/W型の乳化物を調製し、該乳化物を乾燥させる工程を有する、上記本発明の第二の粉末状植物活力剤の製造方法に関する。
【0013】
更に、本発明は、上記本発明の粉末状植物活力剤又は第二の粉末状植物活力剤から選ばれる少なくとも1種と、肥料成分とを含有する粉末状植物活力剤組成物に関する。
【0014】
【発明の実施の形態】
<(A)成分>
本発明において、(A)成分は、植物活力剤の有効成分であり、以下の(A1)〜(A5)成分から選ばれる1種以上の化合物である。
(A1)成分
一般式(1−1)において、R11、R12、R13の炭化水素基は、それぞれ飽和、不飽和の何れでも良く、好ましくは飽和であり、また直鎖、分岐鎖、環状の何れでも良く、好ましくは直鎖又は分岐鎖、特に好ましくは直鎖である。また、R11、R12、R13のいずれか2つが一緒になって環を形成していても良い。更に炭化水素基の総炭素数は奇数でも偶数でもよいが、偶数が好ましい。
【0015】
また、R11、R12、R13の炭素数の合計は、何れも50以下が好ましく、より好ましくは10〜48、更に好ましくは10〜44、特に好ましくは10〜22、最も好ましくは12〜20である。
【0016】
一般式(1−1)において、R11の炭素数は14〜22が好ましく、より好ましくは14〜20、更に好ましくは14〜18である。また、一般式(1−1)で表される化合物は、総炭素数が12〜48、更に16〜28、特に16〜24であることが好ましい。更に、総炭素数が12〜24で水酸基を1個有するものが好ましく、特に総炭素数が14〜22で水酸基を1個有するものが好ましく、総炭素数が16〜20で水酸基を1個有するものが最も好ましい。一般式(1−1)で表される化合物の具体例としては、以下のようなものが挙げられる。
【0017】
(A1−1)
CH3(CH2)o-1OH(oは12〜24、好ましくは14〜24、更に好ましくは14〜22、特に好ましくは16〜20の整数)で表される1−アルカノールが挙げられる。すなわち、一般式(1−1)で表される化合物として、炭素数12〜24の1価アルコールが挙げられる。具体的には、1−ドデカノール、1−トリデカノール、1−テトラデカノール、1−ペンタデカノール、1−ヘキサデカノール、1−ヘプタデカノール、1−オクタデカノール、1−ノナデカノール、1−エイコサノール、1−ヘンエイコサノール、1−ドコサノール、1−トリコサノール、1−テトラコサノールが挙げられる。
【0018】
(A1−2)
CH3CH(OH)(CH2)p-3CH3(pは12〜24、好ましくは16〜24、更に好ましくは16〜20の整数)で表される2−アルカノールが挙げられる。具体的には、2−ドデカノール、2−トリデカノール、2−テトラデカノール、2−ペンタデカノール、2−ヘキサデカノール、2−ヘプタデカノール、2−オクタデカノール、2−ノナデカノール、2−イコサノール等が挙げられる。
【0019】
(A1−3)
CH2=CH(CH2)q-2OH(qは12〜24、好ましくは16〜24、更に好ましくは16〜20の整数)で表される末端不飽和アルコールが挙げられる。具体的には、11−ドデセン−1−オール、12−トリデセン−1−オール、15−ヘキサデセン−1−オール等が挙げられる。
【0020】
(A1−4)
その他の不飽和長鎖アルコールとして、オレイルアルコール、エライジルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、エレオステアリルアルコール(α又はβ)、リシノイルアルコール、フィトール等が挙げられる。
【0021】
(A1−5)
HOCH2CH(OH)(CH2)r-2H(rは12〜24、好ましくは16〜24、更に好ましくは16〜20の整数)で表される1,2−ジオールが挙げられる。具体的には、1,2−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール等が挙げられる。
【0022】
上記(A1−1)〜(A1−5)のうち、(A1−1)、(A1−2)、(A1−4)、(A1−5)が好ましく、(A1−1)、(A1−2)、(A1−4)がより好ましく、(A1−1)、(A1−4)が更に好ましく、(A1−1)が特に好ましい。
【0023】
(A2)成分
(A2)成分の一般式(2−1)において、R21、R22の炭化水素基は、それぞれ飽和、不飽和の何れでも良く、好ましくは飽和であり、また直鎖、分岐鎖、環状の何れでも良く、好ましくは直鎖又は分岐鎖、特に好ましくは直鎖である。また、R21、R22の炭化水素基は、水酸基を1つ以上有していてもよい。また、R21、R22の炭素数の合計は、50以下が好ましく、より好ましくは12〜48、更に好ましくは16〜44である。また、一般式(2−1)で表される化合物は、総炭素数が13〜48、更に24〜48、特に32〜40であることが好ましい。一般式(2−1)中のAOは、オキシエチレン基、オキシプロプレン基及びオキシブチレン基から選ばれる1つ以上の基が好ましく、m個のAOは同一でも異なっていても良く、ランダム、ブロックいずれでも良い。一般式(2−1)で表される化合物の具体例としては、以下のようなものが挙げられる。中でも、(A2−1)の化合物が好ましい。
【0024】
(A2−1)
CH3(CH2)s-1−O−(CH2)s-1CH3(sは12〜24、好ましくは16〜24、更に好ましくは16〜20の整数)で表されるジ−n−アルキルエーテルが挙げられる。具体的には、ジドデシルエーテル、ジトリデシルエーテル、ジテトラデシルエーテル、ジペンタデシルエーテル、ジヘキサデシルエーテル、ジオクタデシルエーテル等が挙げられる。
【0025】
(A2−2)
CH2=CH−OR3a(R3aは炭素数12〜24、好ましくは16〜24のアルキル基又はアルケニル基)で表されるビニルエーテルが挙げられる。具体的には、ビニルラウリルエーテル、ビニルミリスチルエーテル、ビニルセチルエーテル、ビニルステアリルエーテル、ビニルオレイルエーテル、ビニルリノレイルエーテル等が挙げられる。
【0026】
また、一般式(2−1)の化合物が親水基と疎水基を持つ場合、グリフィンのHLBが10未満、さらに8以下、より更に7以下、特に5以下が好ましい。このグリフィンの式は、HLB=(親水基部分の分子量/界面活性剤の分子量)×(100/5)で表されるものである(「新・界面活性剤入門」三洋化成工業株式会社、昭和60年11月1日発行、第128頁)。
【0027】
(A3)成分
(A3)成分の一般式(3−1)において、R31、R32の炭化水素基は、それぞれ飽和、不飽和の何れでも良く、好ましくは飽和であり、また直鎖、分岐鎖、環状の何れでも良く、好ましくは直鎖又は分岐鎖、特に好ましくは直鎖である。また、R31、R32の炭素数の合計は、50以下が好ましく、より好ましくは12〜48、更に好ましくは16〜44である。
【0028】
一般式(3−1)中のR31の炭化水素基は、水酸基を1つ以上有していてもよく、好ましくは炭素数11〜29、より好ましくは炭素数13〜21、更に好ましくは炭素数15〜19である。また、飽和、不飽和何れでも良く、好ましくは飽和であり、直鎖、分岐鎖、環状の何れでも良く、好ましくは直鎖、分岐鎖、さらに好ましくは直鎖である。R31の具体例は、ウンデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、ノナデシル基、ヘンイコシル基などのアルキル基;ペンタデセニル基、ヘプタデセニル基、ノナデセニル基などのアルケニル基である。好ましくは、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、ノナデシル基などのアルキル基;ペンタデセニル基、ヘプタデセニル基、ノナデセニル基などのアルケニル基である。特に好ましくは、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、ノナデシル基などのアルキル基である。
【0029】
また、一般式(3−1)中のR32は、水素原子、水酸基を1つ以上有していてもよい炭素数1〜30、好ましくは炭素数1〜22の炭化水素基(好ましくはアルキル基又はアルケニル基)、−COR33(R33は炭素数11〜23の炭化水素基)又は対イオンである。R32の具体例は、ラウリル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、アラキニル基、ベヘニル基などのアルキル基;ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、アラキドイル基、ベヘノイル基などのアシル基;テトラデセニル基、ヘキサデセニル基、オレイル基、コドイル基、ドコセニル基などのアルケニル基である。好ましくは、ヘキサデシル基、オクタデシル基、アラキニル基などのアルキル基;パルミトイル基、ステアロイル基、アラキドイル基などのアシル基;ヘキサデセニル基、オレイル基、コドイル基などのアルケニル基である。特に好ましくは、ヘキサデシル基、オクタデシル基、アラキニル基などのアルキル基である。対イオンとしての具体例は、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどのアルキルアミン塩、エタノールアミンなどのアルカノールアミン塩の何れでも良く、好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属である。
【0030】
一般式(3−1)中のAOは、オキシエチレン基、オキシプロプレン基及びオキシブチレン基から選ばれる1つ以上の基が好ましく、n個のAOは同一でも異なっていても良く、ランダム、ブロックいずれでも良い。
【0031】
本発明の(A3)成分の中では、一般式(3−1)のnが0〜5で、R31が炭素数13〜21のアルキル基又はアルケニル基で、R32が水素原子、炭素数1〜22のアルキル基もしくはアシル基、炭素数2〜22のアルケニル基又は対イオンのもの(但し、nが0でない場合は対イオンを除く)が特に好ましい。
【0032】
また、一般式(3−1)の化合物が親水基と疎水基を持つ場合、前記したグリフィンのHLBが10未満、さらに8以下、より更に7以下、特に5以下が好ましい。
【0033】
(A4)成分
(A4)成分の官能基としては、カルボキシル基、水酸基、アミノ基等が挙げられ、有機酸は、少なくとも1つの水酸基を有することが好ましい。また、官能基に結合する基としては、アルキル基、アルケニル基、アルキルアミノ基、オキシアルキレン基等が挙げられる。(A4)成分としては、下記一般式(4−1)で表される化合物が好ましい。
A−(B)a−C (4−1)
【0034】
【化3】
Figure 0004368564
【0035】
X、Y、Z:それぞれ独立して、水素原子又は対イオン
41、R44、R49:それぞれ独立して、炭素数1〜30の炭化水素基
【0036】
【化4】
Figure 0004368564
【0037】
42、R43、R46、R47、R48、R4a、R4b、R4c、R4d、R4e、R4f:それぞれ独立して、水素原子又は炭素数1〜30の炭化水素基
a:0又は1以上の数
l、m、n、o、p、q、r、s、t:それぞれ独立して、0〜10の数
u、v:それぞれ独立して、1〜50の数
を示し、これらは分子中の官能基の少なくとも1つに1〜30の炭素原子を含む基が結合するように選択され、また、A、Cの両方が、−R44、−OH及び−OR45から選ばれる基である場合は、
【0038】
【化5】
Figure 0004368564
【0039】
一般式(4−1)中のR41、R44、R49は、それぞれ炭素数1〜30の炭化水素基であり、R41とR49は、好ましくは炭素数12〜26、更に好ましくは炭素数14〜22の炭化水素基である。また、R44は好ましくは炭素数1〜10、更に好ましくは炭素数1〜5の炭化水素基である。R41、R44、R49は、好ましくはアルキル基及びアルケニル基である。また、R41、R44、R49の炭化水素基、好ましくはアルキル基やアルケニル基は、飽和、不飽和の何れでも良く、好ましくは飽和であり、また、直鎖、分岐鎖、環状の何れでも良く、好ましくは直鎖、分岐鎖、さらに好ましくは直鎖である。R41、R44、R49の具体例としてはラウリル基、テトラデシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基、エイコシル基(炭素数20のアルキル基)、ベヘニル基(炭素数22のアルキル基)などのアルキル基;C14F1基(Cの次の数字は炭素数を、Fの次の数字は不飽和結合の数を意味する。以下同様。)、C16F1基、C18F1基、C20F1基、C22F1基などのアルケニル基が挙げられる。
【0040】
また、一般式(4−1)中のR42、R43、R46、R47、R48、R4a、R4b、R4c、R4d、R4e、R4fは、それぞれ、水素原子又は炭素数1〜30、好ましくは12〜26、更に好ましくは14〜22の炭化水素基であり、好ましくは炭化水素基である。炭化水素基は好ましくはアルキル基及びアルケニル基である。炭化水素基、好ましくはアルキル基やアルケニル基は、飽和、不飽和の何れでも良く、好ましくは飽和であり、また、直鎖、分岐鎖、環状の何れでも良く、好ましくは直鎖、分岐鎖、さらに好ましくは直鎖である。
【0041】
また、一般式(4−1)中のX、Y、Zは、それぞれ、水素原子又は対イオンであり、対イオンの具体例としては、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどのアルキルアミン塩、エタノールアミンなどのアルカノールアミン塩などが挙げられる。好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属である。
【0042】
また、一般式(4−1)中のaは、Bの総数であり、一般式(4−1)中のBが2つ以上存在する場合、すなわちa≧2の場合は、Bは、上記に定義される基のうち、同一又は異なる種類であってもよい。
【0043】
(A4)成分を形成する有機酸は、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸などのヒドロキシカルボン酸が好ましく、さらに好ましくはクエン酸である。
【0044】
(A4)成分が親水基と疎水基を持つ場合、前記したグリフィンのHLBが10未満のものが好ましく、さらに8以下が好ましく、特に5以下が好ましい。
【0045】
(A5)成分
(A5)成分のグリセリン誘導体としては、グリセリンと酸とのエステル(以下、グリセリンエステルという)、グリセリンと水酸基含有化合物とのエーテル(以下、グリセリンエーテルという)、グリセリンの縮合物もしくはその誘導体及びグリセリン酸もしくはその誘導体からなる群から選ばれるものが好ましい。
【0046】
グリセリンエステルを構成する酸は有機酸、無機酸のいずれでもよい。有機酸としては、炭素数1〜30、好ましくは炭素数4〜30、より好ましくは炭素数12〜24の有機酸が挙げられる。また、無機酸としてはリン酸、硫酸、炭酸等が挙げられ、無機酸エステルでは塩となっていてもよい。グリセリンエステルとしては、グリセリンと有機酸とのエステル、すなわち、グリセリンと有機酸とのモノエステル、ジエステル、トリエステルが好ましい。グリセリン有機酸トリエステルとしては、合成されたトリエステルや、牛脂、豚脂、魚油、鯨油等の動物性油脂、ヤシ油、パーム油、パームステアリン油、ヒマシ油、ダイズ油、オリーブ油等の植物性油脂のような油脂を用いることができ、油脂が好ましい。
【0047】
グリセリンエーテルを構成する水酸基含有化合物としては、炭素数1〜30、好ましくは炭素数4〜30、より好ましくは炭素数12〜24のアルコールが挙げられる。グリセリンエーテルとしては、バチルアルコール、イソステアリルグリセリルエーテル、ベヘニルグリセリルエーテル等のグリセリンモノアルキルエーテルが挙げられる。なお、ジエーテル、トリエーテルであってもよい。また、本発明のグリセリンエーテルには、グリセリンのアルキレンオキサイド(以下AOと表記する)付加物が含まれる。ここで、該付加物のAO平均付加モル数は1〜30、更に1〜10、特に1〜5が好ましい。更に、油脂とグリセリンの混合物のAO付加物を用いることもでき、該付加物のAO平均付加モル数は1〜30、更に1〜10、特に1〜5が好ましい。
【0048】
グリセリンの縮合物もしくはその誘導体としては、下記一般式(5−1)で表されるポリグリセリンもしくはその誘導体が挙げられる。
【0049】
【化6】
Figure 0004368564
【0050】
〔式中、nは2〜50の数を示し、Rは水素原子又は炭素数2〜31のアシル基であり、Xは炭素数2〜4のアルキレン基であり、m1、m2及びm3は各々0〜30の数である。〕
【0051】
グリセリン酸は、グリセリンやグリセルアルデヒドの酸化等により得られる。本発明では、グリセリン酸エステル、グリセリン酸アミド等のグリセリン酸誘導体も使用できる。
【0052】
なお、本発明のグリセリン誘導体が親水基と疎水基を持つ場合、前記したグリフィンのHLBが10未満のものが好ましく、さらに8以下が好ましく、特に5以下が好ましい。
【0053】
上記のような(A)成分の中では、炭素数12〜24、更に炭素数14〜22、特に炭素数16〜20の1価アルコールが最も好ましい。該1価アルコールの炭化水素基は、飽和、不飽和の何れでも良く、直鎖、分岐鎖、環状の何れでも良い。好ましくは直鎖又は分岐鎖、特に好ましくは直鎖のアルキル基である。該1価アルコールの具体例としては、1−ドデカノール(ラウリルアルコール)、1−ヘキサデカノール(セチルアルコール)、1−オクタデカノール(ステアリルアルコール)、1−エイコサノール、1−ドコサノール(ベヘニルアルコール)、フィトール、オレイルアルコール等や天然油脂由来のアルコール等が挙げられる。
これらの(A)成分は必要に応じて2種以上組み合わせて使用してもよい。
【0054】
粉末状植物活力剤中の(A)成分の含有量は、経済性の観点から、粉末状植物活力剤の5重量%以上が好ましく、10重量%以上がより好ましい。又、粒子の溶解性及び効果発現の観点から、植物活力剤の70重量%以下が好ましく、50重量%以下がより好ましい。従って、経済性、溶解性及び効果発現の観点から、該含有量は粉末状植物活力剤の5〜70重量%が好ましく、10〜50重量%がより好ましい。
【0055】
<(B)成分>
(B)成分は、(A)成分を粒子内に油滴として安定に乳化・分散させる機能を持ち、且つ粒子を形成させる段階で悪影響を及ぼさないものであれば特に限定されない。例えば、カゼインナトリウム、ゼラチン、乳蛋白、大豆蛋白等の水溶性蛋白質、アラビアガム、キサンタンガム等のガム類、ショ糖脂肪酸エステル、エステル化化工澱粉、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の非イオン界面活性剤、カルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エステル系の陰イオン界面活性剤等が挙げられる。尚、アラビアガム、キサンタンガム等のガム類、エステル化化工澱粉などは、乳化分散機能を有する水溶性糖類(C’)成分として使用することもできる。
【0056】
これらの中でも、効果発現、乳化・分散能力、粒子形成性の観点から、常温で固体状を呈する乳化・分散剤を少なくとも1種使用することが好ましい。具体的には、水溶性蛋白質、エステル化化工澱粉が好ましく、カゼインナトリウム、オクテニルコハク酸澱粉が特に好ましい。
【0057】
又、上記の乳化・分散剤は、必要に応じて2種以上組合わせて使用しても良い。組合せにより、複合効果を期待することができる。
【0058】
粉末状植物活力剤中の(B)成分の含有量は、乳化・分散性の観点から粉末状植物活力剤の1重量%以上が好ましく、5重量%以上がより好ましい。又、効果発現、粒子の溶解性及びコストの観点から、粉末状植物活力剤の60重量%以下が好ましく、50重量%以下がより好ましく、40重量%以下が特に好ましく、30重量%以下が最も好ましい。従って、効果発現、乳化・分散性、溶解性及びコストの観点から、該含有量は粉末状植物活力剤の1〜60重量%が好ましく、1〜50重量%がより好ましく、5〜40重量%が特に好ましく、5〜30重量%が最も好ましい。
また、(B)成分と(A)成分の重量比(B)/(A)は、効果を安定に発現させ、良好な溶解性を得る観点から、1/5〜5/1が好ましく、1/3〜3/1がより好ましい。
【0059】
<(C)成分>
(C)成分は、賦形剤であり、(A)成分を油滴として固定化し粒子を形成させる為のもので、水に接触した場合速やかに溶解する水溶性糖類である。例えば、グルコース、果糖、乳糖、麦芽糖、蔗糖、デキストリン、シクロデキストリン、マルトース、フルクトース、プルラン、あるいはソルビトール、マンニトール等の糖アルコール等が挙げられる。この中でも、溶解性、吸湿性、粒子形成性の観点から、デキストリンが特に好ましい。又、上記の水溶性糖類は、必要に応じて2種以上組合わせて使用しても良い。
【0060】
粉末状植物活力剤中の(C)成分の含有量は、(A)成分及び(B)成分の配合量により変動するので特に限定されないが、粒子形成性の観点から、粉末状植物活力剤の5〜90重量%が好ましく、20〜70重量%がより好ましい。
【0061】
尚、(C)成分に代えて、水中での(A)成分の乳化分散機能を有する水溶性糖類〔(C’)成分〕を使用することもできるが、その場合は、(B)成分を添加してもしなくてもかまわない。(C’)成分の具体例としては、アラビアガム、キサンタンガム等のガム類、エステル化化工澱粉等が挙げられる。粉末状植物活力剤中の(C’)成分の含有量は20〜95重量%が好ましく、30〜85重量%がより好ましい。
【0062】
<その他の成分>
本発明の粉末状植物活力剤には、(A)成分、(B)成分、(C)成分以外にも、必要に応じ他の物質が含まれていても良い。例えば、酸化防止剤、防腐剤、帯電防止剤、キレート剤、崩壊剤(水溶性無機塩類、水不溶性物質)、肥料等が挙げられる。又、使用する原料及び製造プロセス由来の水分を含有しても良い。粉末状植物活力剤中の水分は、菌増殖に関わる水分活性の観点から粉末状植物活力剤の10重量%以下が好ましく、ブロッキング抑制の観点から5重量%以下がより好ましい。
【0063】
尚、粉末状植物活力剤を水に溶解した際の(A)成分の分散性を改善する目的で、界面活性剤を更に別途配合しても良い。この場合に好ましい界面活性剤としては、エステル基含有非イオン界面活性剤、カルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エステル系の陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、スルホン酸系界面活性剤、硫酸エステル系界面活性剤が更に好ましい。これらの界面活性剤は必要に応じ2種以上組み合わせて使用しても良い。
【0064】
<粉末状植物活力剤>
本発明の粉末状植物活力剤となる粒子は、(B)成分及び(C)成分、あるいは(C’)成分からなる粒子内部に、(A)成分が油滴の状態で分散した構造を有する。
ここで、(A)成分が粒子内に油滴の状態で分散した構造とは、(A)成分が小さな粒(油滴)となり、その表面が(B)成分及び(C)成分、あるいは(C’)成分等からなる層に覆われ、不連続的に固定化された状態を意味し、多孔質状の粉体に(A)成分を吸着(含浸)させた場合に形成される(A)成分の連続的な保持状態とは区別されるものである。図1に本発明に係わる粒子構造の一例を、図2に多孔質状の粉体に(A)成分を吸着(含浸)させたものの構造の一例をそれぞれ示す。
【0065】
尚、(A)成分の油滴は、液状であっても固体状であっても良く、他の成分を一部含んでいてもよい。また、固定化されたとは、(A)成分が粒子外部に染み出し難い状態に保持されている状態を示す。本発明でいう(A)成分が粒子内部に固定化された場合の(A)成分の染み出しレベルを具体的に示すと、指で強く押した程度では全く染み出さず、またコンパクターを用いた加圧試験(実施例の成分染み出し率の測定参照)では、染み出し率が5重量%以下となる。一方、多孔質状の粉体に(A)成分を吸着(含浸)させた粉末の場合は、指で押しただけでも染み出しが確認できることが多く、更に、コンパクターを用いた加圧試験では染み出し率が5重量%より上となる。
【0066】
本発明の粉末状植物活力剤となる粒子は、このような構造を持つことにより、水と接触すると(B)成分及び(C)成分、あるいは(C’)成分が溶解し、内部の(A)成分が微細な油滴又は粒子として植物に供給され、効率的に植物の活力を向上させることができる。更に粒子からの(A)成分の染み出しが、吸着(含浸)粉末に比べ、大幅に抑制された粉末となるため、保存中のブロッキング抑制、形状加工性の向上、(A)成分の含有量アップ等、数多くのメリットを得ることができる。
(A)成分が粒子内に油滴の状態で分散した構造は、粒子の割断面観察、粉末の溶解及び分散状態、粒子からの(A)成分の染み出し率等を調べることで同定できる。
【0067】
本発明の粉末状植物活力剤となる粒子の平均粒径は、溶解性及び流動性の観点から10〜500μmが好ましく、20〜300μmがより好ましい。又、該粒子は、単一粒子であっても凝集粒子であっても良い。
【0068】
又、本発明の粉末状植物活力剤となる粒子中に油滴の状態で分散している(A)成分の平均粒径は、植物の活力向上効果の観点から、50μm以下が好ましく、0.05〜50μmがより好ましく、0.1〜30μmが更に好ましい。粒子中に油滴の状態で分散している(A)成分の平均粒径は、粉末状植物活力剤を水等の(A)成分を溶解しない液体に分散させ、レーザー回折/散乱法で測定できる(実施例の乳化・分散径の測定法参照)。
【0069】
上記の様に、本発明の粉末状植物活力剤は、水と接触すると速やかに溶解・分散し、それが植物に供給されると効率的に植物の活力を向上させることが可能な非常に有効な粉末状植物活力剤である。ここで、「植物活力剤」は、植物全体を活性化するものであり、用途に限定がなく優れた植物成長増強効果を示すものである。又、ここで、「植物」とは、植物の語自体から認識され得るもので、野菜、果実、果樹、穀物、種子、球根、草花、香草(ハーブ)等、分類学上の植物を表すものとする。
【0070】
以上説明した本発明の粉末状植物活力剤は、(A)成分及び水溶性糖類((C)成分又は(C’)成分)を含有する粒子であって、水中での(A)成分の乳化・分散機能を有する物質を含有し、且つ(A)成分が該粒子内に油滴の状態で分散した構造を有する粒子からなる。
【0071】
<粉末状植物活力剤の製造方法>
本発明の粉末状植物活力剤の製造方法は、(A)成分が粒子内に油滴の状態で分散した構造を形成できる方法であれば特に限定されないが、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水を含有するO/W型の乳化物を調製し、乾燥させる方法が好適である。
【0072】
乳化物を乾燥させる方法を用いると、(A)成分の表面が、(B)成分と(C)成分から成る皮膜に覆われたカプセルが形成され、得られた粉末状植物活力剤から(A)成分が染み出し難い構造となり、製品を貯蔵した場合のブロッキングを抑制する効果が高い粉末が得られやすい。
【0073】
乳化物を乾燥して粉末状植物活力剤となる粒子を製造する場合は、まず(A)成分を微細な油滴に分散させる為、(A)成分、(B)成分、(C)成分及び水を混合し、O/W型の乳化物(分散物も含む。以下同様。)を調製する。この時、(A)成分は、融点以上に加熱して融解して使用することが望ましい。得られたO/W型の乳化物を、通常の乾燥法で乾燥することにより、粒子内に(A)成分が油滴の状態で分散した粒子が得られる。
尚、(B)成分及び(C)成分の代わりに、(C’)成分を使用する場合もこれに準ずる。
【0074】
O/W型の乳化物を調製する場合の各成分の配合順序は特に限定されないが、例えば、水に(B)成分と(C)成分を溶解し、その水溶液に、溶融した(A)成分を添加するのが好ましい。又、(A)成分に(B)成分を溶解し、水と(C)成分の水溶液に添加することも可能である。尚、この時用いられる水の量は、安定な乳化・分散液が形成できれば特に限定されないが、操作性の観点から、粉末状植物活力剤となる粒子の構成成分100重量部に対し20〜300重量部が好ましく、50〜200重量部がより好ましい。
【0075】
又、乳化・分散に際しては、(A)成分を安定かつ所望の径に乳化・分散させる為に、静止型乳化・分散機、ホモミキサー等の攪拌型乳化機、ホモジナイザー等の高圧乳化機を使用することが好ましい。特に、静止型乳化・分散機又は攪拌型乳化機で予備分散した後、高圧乳化機で処理すると、より均一で微細な乳化・分散液が得られ好ましい。
【0076】
得られたO/W型の乳化物の乾燥法は、一般的な方法を用いることができ特に限定されないが、例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、真空乾燥、ベルト乾燥、棚乾燥、ドラム乾燥等が挙げられる。噴霧乾燥以外の方法で乾燥した場合には、所望の粒径の粒子を得る為に、粉砕を行う。
【0077】
上記の乾燥法の中では、工業的な生産及び、カプセル化した球状粒子が得られると言った観点から、噴霧乾燥法を用いるのが特に好ましい。
【0078】
噴霧乾燥法で粉末状植物活力剤となる粒子を形成させる場合、その粒径は、使用する噴霧ノズルにより任意に調整できるが、必要に応じ、更に得られた粒子を凝集させ凝集粒子とすることもできる。又、本発明の粉末状植物活力剤は、荷重を加えても成分が染み出し難いので、押出造粒、ブリケット、打錠等により、顆粒や錠剤とすることも可能である。
【0079】
尚、乳化物を乾燥して粉末状植物活力剤となる粒子を製造する場合の(A)成分、(B)成分、(C)成分の好ましい組合せとしては、例えば、(A)成分としてステアリルアルコール、(B)成分としてカゼインナトリウム又はオクテニルコハク酸澱粉、(C)成分としてデキストリンを含むものが挙げられる。
【0080】
<粉末状植物活力剤組成物>
本発明の粉末状植物活力剤は、更に肥料成分を配合し、粉末状植物活力剤組成物とすることができる。粉末状植物活力剤を使用する際、土壌中に元肥として肥料成分が十分に施用されている場合には、粉末状植物活力剤を単独使用しても十分な効果が得られるが、元肥の過剰施用を避け、肥料成分を潅水散布する様な栽培形態には、粉末状植物活力剤に肥料成分が配合されていることが好ましい。
【0081】
本発明で使用される肥料成分としては、N、P、K、Ca、Mg、S、B、Fe、Mn、Cu、Zn、Mo、Cl、Si、Na等、特にN、P、K、Ca、Mgの供給源となる無機物及び有機物が挙げられる。無機物の具体例としては、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素、炭酸アンモニウム、リン酸カリウム、過リン酸石灰、熔成リン肥(3MgO・CaO・P25・3CaSiO2)、硫酸カリウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。また、有機物としては、鶏糞、牛糞、バーク堆肥、アミノ酸、ペプトン、ミエキ、発酵エキス、有機酸(クエン酸、グルコン酸、コハク酸等)のカルシウム塩、脂肪酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、カプリル酸、カプリン酸、カプロン酸等)のカルシウム塩等が挙げられる。
これらの肥料成分の配合量は、(A)成分100重量部に対して、1〜50000重量部が好ましく、10〜5000重量部がより好ましい。
【0082】
本発明の粉末状植物活力剤組成物には、肥料成分以外にも、必要に応じ他の成分が含まれていても良い。例えば、キレート剤、界面活性剤、希釈剤等が挙げられる。
【0083】
キレート剤としては、クエン酸、グルコン酸、リンゴ酸、へプトン酸、シュウ酸、マロン酸、乳酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、グルタル酸等の多価カルボン酸及びこれらのカリウム塩、ナトリウム塩、アルカノールアミン塩、脂肪族アミン塩、EDTA、NTA、CDTA等のアミノカルボン酸系キレート剤が挙げられる。これらのキレート剤は、必要に応じ2種以上組み合わせて使用しても良い。
キレート剤の配合量は、(A)成分100重量部に対して、0〜1000重量部が好ましく、10〜500重量部がより好ましい。キレート剤を配合することにより、生育及び肥料の吸収効率を更に向上させることができる。
【0084】
界面活性剤としては、エステル基含有非イオン界面活性剤、カルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系、リン酸エステル系の陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられ、スルホン酸系、硫酸エステル系の陰イオン界面活性剤が好ましい。これらの界面活性剤は、必要に応じ2種以上組み合わせて使用しても良い。
粉末状植物活力剤組成物中の界面活性剤の含有量は、0.05〜10重量%が好ましく、0.1〜5重量%がより好ましい。界面活性剤の配合により、粉末状植物活力剤組成物を水に溶解した際の(A)成分の分散性を改善することができる。
【0085】
希釈剤としては、粉末状植物活力剤の賦形剤である水溶性糖類[(C)成分]が使用できる。特に、溶解性、吸湿性の観点から、デキストリンが特に好ましい。希釈剤の配合量は、特に限定されず、最終製品に合わせて適宜調整することができる。
これらの肥料成分及びその他の成分は、本発明の粒子中に配合されても、別途配合されても良い。
【0086】
<粉末状植物活力剤組成物の製造方法>
本発明の粉末状植物活力剤組成物の製造方法は、粉末状植物活力剤に肥料成分を配合する方法であれば特に限定されないが、例えば以下の様な方法で製造することができる。
1)本発明の粉末状植物活力剤を製造する際のO/W型乳化液を調製する段階で、肥料成分を配合し、噴霧乾燥することにより製造する方法。
2)本発明の粉末状植物活力剤と肥料成分を混合する方法。
【0087】
尚、粉末状植物活力剤と肥料成分を混合する場合に用いる混合機は、両者が十分混合できるものであれば特に限定されないが、例えば、ナウターミキサー(ホソカワミクロン(株)製)、Vブレンダ((株)ダルトン製)、ハイスピードミキサー(深江工業(株)製)、ヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)、レディゲミキサー(レディゲ社製)、リボンミキサー(ホソカワミクロン(株)製)等が挙げられる。
粉末状植物活力剤組成物は、粉末状植物活力剤と同様に、押出造粒、ブリケット、打錠等により、顆粒や錠剤とすることも可能である。
【0088】
【発明の効果】
本発明の粉末状植物活力剤及び粉末状植物活力剤組成物は、水と接触すると容易に乳化・分散し、その乳化・分散液を植物に供給することで、効率的に植物の活力を向上させることができる。また、有効成分が粒子から染み出し難い為、保存中のブロッキングを抑制する効果が高く、又、顆粒化や錠剤化することも容易であり、製品形態の多様化にも対応性が高い。
【0089】
【実施例】
実施例1
ジャケット及びディスパー翼(φ190mm)を具備する350Lの攪拌槽に、イオン交換水を180kg仕込み、75℃まで昇温した。次いで、撹拌下、デキストリン(松谷化学工業(株)製パインデックス#2)48kg、エステル化化工澱粉(松谷化学工業(株)製エマルスター#30A)36kgを仕込み、溶解した。得られた水溶液に、溶融させたステアリルアルコール(花王(株)製カルコール8098)36kgを添加し、30分間乳化操作を行った。この時、ディスパー翼の撹拌速度を8m/s、槽内温度を75〜80℃に維持した。
更に、上記の乳化液を、静止型乳化・分散機((株)フジキン製分散君15D型)を用い、循環処理(エレメント5組、処理流量2000L/hr)し、O/W型の均質乳化液を得た。
得られた均質乳化液を、噴霧乾燥機(アシザワ・ニロアトマイザー(株)製AD−0506N/R型)を用い、乳化液供給量40kg/hr、送風温度180℃、アトマイザー回転数4000r/min(φ120mm)の条件で噴霧乾燥し、粉末状植物活力剤を得た。
得られた粉末状植物活力剤は、含油率((A)成分の含有量)30.3重量%、平均粒径230μmであった。該粒子は、加重を加えても(A)成分が全く染み出さず、水に添加すると容易に溶解・分散し、平均乳化径が0.5μmの乳化・分散液となり、その乳化・分散液を植物に供給すると、高い植物活力向上効果を示した。
【0090】
実施例2
実施例1で使用した攪拌槽に、イオン交換水を100kg仕込み、75℃まで昇温した。次いで、攪拌下、エステル化化工澱粉(松谷化学工業(株)製エマルスター#30A)66kgを仕込み、溶解した。得られた水溶液に、溶融させたステアリルアルコール(花王(株)製カルコール8098)34kgを添加し、ディスパー翼の攪拌速度8m/s、槽内温度75〜80℃の条件で約1時間乳化操作を行い、O/W型の均質乳化液を得た。
得られた均質乳化液を、実施例1で使用した噴霧乾燥機を用い、乳化液供給量40kg/hr、送風温度200℃、アトマイザー回転数15000r/minの条件で噴霧乾燥し、粉末状植物活力剤を得た。
得られた植物活力剤粒子は、含油率((A)成分の含有量)34.6重量%、平均粒径146μmであった。該粒子は、加重を加えても(A)成分が全く染み出さず、水に添加すると容易に溶解・分散し、平均乳化径が1.3μmの乳化・分散液となり、その乳化・分散液を植物に供給すると、高い植物活力向上効果を示した。
【0091】
実施例3
実施例1で使用した攪拌槽に、イオン交換水を150kg仕込み、75℃まで昇温した。次いで、攪拌下、デキストリン(松谷化学工業(株)製パインデックス#2)20kg、エステル化化工澱粉(松谷化学工業(株)製エマルスター#30A)40kgを仕込み、溶解した。得られた水溶液に、溶融させたステアリルアルコール(花王(株)製カルコール8098)40kgを添加し、ディスパー翼の攪拌速度8m/s、槽内温度75〜80℃の条件で約1時間乳化操作を行い、O/W型の均質乳化液を得た。
得られた均質乳化液を、実施例1で使用した噴霧乾燥機を用い、乳化液供給量40kg/hr、送風温度200℃、アトマイザー回転数4000r/minの条件で噴霧乾燥し、粉末状植物活力剤を得た。
得られた植物活力剤粒子は、含油率((A)成分の含有量)40.7重量%、平均粒径217μmであった。該粒子は、加重を加えても(A)成分が全く染み出さず、水に添加すると容易に溶解・分散し、平均乳化径が7.7μmの乳化・分散液となり、その乳化・分散液を植物に供給すると、高い植物活力向上効果を示した。
【0092】
実施例4
水60重量部に、カゼインナトリウム(キシダ化学社製)5重量部、デキストリン(松谷化学工業(株)製 パインデックス#2)15重量部を加え混合溶解した。
この水溶液に、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)の攪拌下(10000r/min)、溶融させたステアリルアルコール(花王(株)製 カルコール8098)20重量部を徐々に添加し、20分間予備乳化した。この時、乳化液を70℃に維持した。
次に、予備乳化した乳化液を、高圧ホモゲナイザー(ナノマイザー製)を用い、1次圧力35MPaで処理し噴霧乾燥用のO/W型の均質乳化液を得た。得られた乳化液の乳化径は、約3μmであった。
得られた均質乳化液を、噴霧乾燥機(東京理化器機(株)製 SD−1型)を用い、乳化液供給量220g/hr、送風温度100℃、排風温度80℃の条件で噴霧乾燥し粉末状植物活力剤を得た。
得られた粉末状植物活力剤は、含油率((A)成分の含有量)20重量%、平均粒径25μmであった。該粒子は、水に添加すると容易に溶解・分散し、平均乳化径が約3μmの乳化・分散液となり、その乳化・分散液を植物に供給すると高い植物活力向上効果を示した。
【0093】
実施例5
10Lの容器に、水を4.8kg仕込み、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)の攪拌下、カゼインナトリウム(キシダ化学社製)0.64kg、デキストリン(松谷化学工業(株)製パインデックス#2)1.92kgを加え、75℃まで昇温し、混合溶解した。
この水溶液に、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)の攪拌下(10000r/min)、溶融させたステアリルアルコール(花王(株)製カルコール8098)0.64kgを徐々に添加し、40分間乳化操作を行い、O/W型の均質乳化液を得た。この時、乳化液を75〜80℃に維持した。
得られた均質乳化液を、噴霧乾燥機((株)坂本技研製TRS−5W2N型)を用い、乳化液供給量6kg/hr、送風温度140℃の条件で噴霧乾燥し、粉末状植物活力剤を得た。
得られた粉末状植物活力剤は、含油率((A)成分の含有量)20.2重量%、平均粒径31μmであった。該粒子は、加重を加えても(A)成分が全く染み出さず、水に添加すると容易に溶解・分散し、平均乳化径が0.9μmの乳化・分散液となり、その乳化・分散液を植物に供給すると、高い植物活力向上効果を示した。
【0094】
実施例6
10Lの容器に、水を4.8kg仕込み、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)の攪拌下、カゼインナトリウム(キシダ化学社製)0.4kg、デキストリン(松谷化学工業(株)製パインデックス#2)1.2kgを加え、75℃まで昇温し、混合溶解した。
この水溶液に、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)の攪拌下(10000r/min)、溶融させたステアリルアルコール(花王(株)製カルコール8098)1.6kgを徐々に添加し、40分間乳化操作を行った。この時、乳化液を75〜80℃に維持した。
更に、上記の乳化液を、高圧ホモゲナイザー(ナノマイザー製)を用い、1次圧力35MPaで処理し、O/W型の均質乳化液を得た。
得られた均質乳化液を、実施例5と同様の条件で噴霧乾燥し、粉末状植物活力剤を得た。
得られた粉末状植物活力剤は、含油率((A)成分の含有量)50.2重量%、平均粒径35μmであった。該粒子は、加重を加えても(A)成分が全く染み出さず、水に添加すると容易に溶解・分散し、平均乳化径が0.4μmの乳化・分散液となり、その乳化・分散液を植物に供給すると、高い植物活力向上効果を示した。
【0095】
実施例7
3Lの容器に、水を1.2kg仕込み、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)の攪拌下、カゼインナトリウム(キシダ化学社製)0.12kg、シュガーエステル(第一工業製薬(株)製DKエステル F−160)0.04kg、デキストリン(松谷化学工業(株)製パインデックス#2)0.48kgを加え、75℃まで昇温し、混合溶解した。
この水溶液に、ホモミキサー(特殊機化工業(株)製)の攪拌下(10000r/min)、溶融させたステアリルアルコール(花王(株)製カルコール8098)0.16kgを徐々に添加し、20分間乳化操作を行い、O/W型の均質乳化液を得た。この時、乳化液を75〜80℃に維持した。
得られた均質乳化液を、噴霧乾燥機(東京理化器機(株)製SD−1型)を用い、乳化液供給量220g/hr、送風温度100℃、排風温度80℃の条件で噴霧乾燥し、粉末状植物活力剤を得た。
得られた粉末状植物活力剤は、含油率((A)成分の含有量)20.2重量%、平均粒径13μmであった。該粒子は、加重を加えても(A)成分が全く染み出さず、水に添加すると容易に溶解・分散し、平均乳化径が2.5μmの乳化・分散液となり、その乳化・分散液を植物に供給すると、高い植物活力向上効果を示した。
【0096】
実施例8
20Lヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)に、水溶性園芸肥料OKF2(大塚化学(株)製、組成はN:P:K=14:8:16である。)2.52kg、EDTA4Na(和光純薬(株)製)0.2kg、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王(株)製、商品名;デモールN)0.08kgを仕込み、3分間攪拌混合した。攪拌終了後、実施例1で得られた粉末状植物活力剤1.2kgを更に添加して1分間攪拌し、4.0kgの粉末状植物活力剤組成物を得た。尚、攪拌速度は周速9.4m/sとした。
【0097】
実施例9
20Lヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)に、水溶性園芸肥料OKF2(大塚化学(株)製、組成はN:P:K=14:8:16である。)2.2kg、クエン酸3Na(和光純薬(株)製)0.16kg、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王(株)製、商品名;デモールN)0.02kg、ラウリル硫酸ナトリウム(花王(株)製、商品名;エマール10P)0.02kgを仕込み、3分間攪拌混合した。攪拌終了後、実施例1で得られた粉末状植物活力剤1.6kgを更に添加して1分間攪拌し、粉末状植物活力剤組成物を4.0kg得た。尚、攪拌速度は周速9.4m/sとした。
【0098】
実施例10
20Lヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)に、水溶性園芸肥料OKF2(大塚化学(株)製、組成はN:P:K=14:8:16である。)1.5kg、クエン酸3Na(和光純薬(株)製)0.1kg、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王(株)製、商品名;デモールN)0.02kg、ラウリル硫酸ナトリウム(花王(株)製、商品名;エマール10P)0.02kg、デキストリン(松谷化学(株)製、商品名;パインデックス#2)1.56kgを仕込み、3分間攪拌混合した。攪拌終了後、実施例1で得られた粉末状植物活力剤0.8kgを更に添加して1分間攪拌し、粉末状植物活力剤組成物を4.0kg得た。尚、攪拌速度は周速9.4m/sとした。
【0099】
実施例11
20Lヘンシェルミキサー(三井鉱山(株)製)に、水溶性園芸肥料OKF17(大塚化学(株)製、組成はN:P:K=12:20:20である。)1.4kg、コハク酸(和光純薬(株)製)0.16kg、ラウリル硫酸ナトリウム(花王(株)製、商品名;エマール10P)0.08kg、デキストリン(松谷化学(株)製、商品名;パインデックス#2)0.76kgを仕込み、3分間攪拌混合した。攪拌終了後、実施例1で得られた粉末状植物活力剤1.6kgを更に添加して1分間攪拌し、粉末状植物活力剤組成物を4.0kg得た。尚、攪拌速度は周速9.4m/sとした。
【0100】
実施例12
容量100Lのナウタミキサー(ホソカワミクロン(株)製、NX−1)に、デキストリン(松谷化学(株)製、商品名;パインデックス#2)19.5kg、実施例1で得られた粉末状植物活力剤10kg、クエン酸3Na(和光純薬(株)製)1.25kg、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩(花王(株)製、商品名;デモールN)0.25kg、ラウリル硫酸ナトリウム(花王(株)製、商品名;エマール10P)0.25kg、水溶性園芸肥料OKF2(大塚化学(株)製、組成はN:P:K=14:8:16である。)18.75kgを仕込み、自転96r/min、公転3.3r/minの条件で15分間混合し、粉末状植物活力剤組成物を50kg得た。
【0101】
比較例1
植物活力剤を配合せず、水のみで植物を育成し、植物活力向上効果を測定するブランクとした。
【0102】
比較例2
平均粒径が約1mmであるステアリルアルコール単品の顆粒(花王(株)製、カルコール8098)を、植物に供給し植物活力向上効果を測定したところ、ある程度の効果は見られたが、大きな効果は見られなかった。
【0103】
比較例3
2Lミキサー(三井・三池エンジニアリング製 HIGH SPEED MIXER UM2E型)に、多孔性デキストリン(松谷化学工業(株)製 パインフロー)200gを仕込み、攪拌下、予め70℃で溶融・混合したステアリルアルコール(花王(株)製 カルコール8098)36gとポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(花王(株)製 レオドールTW L−106)108gの混合物を滴下・攪拌混合し、デキストリンに1価アルコール及び常温液状界面活性剤が吸着した含油率10%の粉末状植物活力剤を得た。
得られた粉末状植物活力剤は、平均粒径110μmであり、水に添加すると容易に溶解・分散し、平均乳化径が約10μmの乳化・分散液となり、水に溶解した液を植物に供給すると、植物活力向上効果を示したが、この粉末に加重を加えると、(A)成分と常温液状界面活性剤の混合物が染み出した。
【0104】
比較例4
粉末状植物活力剤をデキストリン(松谷化学(株)製、商品名;パインデックス#2)に置き換えた以外は、実施例8と同様な組成及び操作条件で、粉末状植物活力剤を含有しない組成物を得た。
【0105】
比較例5
粉末状植物活力剤をデキストリン(松谷化学(株)製、商品名;パインデックス#2)に置き換えた以外は、実施例9と同様な組成及び操作条件で、粉末状植物活力剤を含有しない組成物を得た。
【0106】
比較例6
粉末状植物活力剤をデキストリン(松谷化学(株)製、商品名;パインデックス#2)に置き換えた以外は、実施例10と同様な組成及び操作条件で、粉末状植物活力剤を含有しない組成物を得た。
【0107】
比較例7
粉末状植物活力剤をデキストリン(松谷化学(株)製、商品名;パインデックス#2)に置き換えた以外は、実施例11と同様な組成及び操作条件で、粉末状植物活力剤を含有しない組成物を得た。
【0108】
<試験例>
実施例1〜7及び比較例1〜3で得られた粉末状植物活力剤について、粒径、乳化・分散径、成分染み出し率及び植物活力向上効果を、以下の測定方法に従い測定した。結果を表1に示す。
また、実施例8〜12及び比較例4〜7で得られた粉末状植物活力剤組成物について、植物活力向上効果を、以下の測定方法に従い測定した。結果を表2に示す。
【0109】
1)粒径、乳化・分散径
レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置LA−920(堀場製作所(株)製)を用い、メジアン径を平均粒径又は平均乳化・分散径とした。分散溶媒には、植物活力剤の粒径を測定する場合はエタノール、植物活力剤の乳化・分散径を測定する場合には水を使用した。又、植物活力剤の乳化・分散径を測定する場合には、前処理として、粒子を水にスプーンで掻き混ぜる程度の撹拌で溶解・分散させ粉末溶解濃度が約1%の懸濁液を調製し、更に測定時に所定濃度に希釈した。測定においては、撹拌を中位(具体的には、測定装置LA−920の7段階の4)とし、懸濁液を添加して所定濃度に調整後、中位レベル(具体的には、測定装置LA−920の7段階の4)の超音波を1分間照射し分散径を測定した。尚、1価アルコール単品粒子の測定は、ロータップ法にて測定した。
【0110】
2)成分染み出し率
直径2.5cmの円筒状のセルに、粉末状植物活力剤を2g充填し、粉末層の上下に円形の濾紙を置いて粉末層を挟み込む。このセルを常温でコンパクター(三協電業(株)製)に装着し、上部より5分間50kg/cm2の加重を加え、2枚の濾紙に染み出した(A)成分又は(A)成分を含有する液体の重量を測定し、下記の計算式に従って染み出し率を算出した。
【0111】
染み出し率(%)={染み出した(A)成分又は(A)成分を含有する液体の重量[g]/粉末中の(A)成分又は(A)成分を含有する液体の理論含有量[g]}×100
【0112】
3)植物活力向上効果
・測定方法▲1▼:粉末状植物活力剤の場合(実施例1〜7、比較例1〜3)
トマトの苗に、下記の方法で植物活力剤を供給し、成長度合いを測定した。
【0113】
品種 :「ホーム桃太郎」(タキイ種苗(株))
栽培容器:発芽用 50穴のセルトレイ
栽培用 14cm(直径)ポット
使用培土:タキイ種まき培土〔N:P25:K2O=480:750:345(mg/L)、pH6.4、EC:0.96〕
上記の条件で50穴セルトレイに播種し、発芽2週間後ポットに移植し、3日後から週1回の間隔で合計3回植物活力剤を土壌に供給した。この時、植物活力剤は、主成分である1価アルコールが50ppmとなる様に水に溶解・分散させたものを、1ポット当り100mL供給した。
3回目の供給が終了した後、7日目にそれぞれの生育状況(背丈、地上部・地下部重量(重量は生重量を意味する))と、葉の緑色度を示すSPAD値(ミノルタ社SPAD502)を測定した。測定値は3反復を平均して、植物活力剤無添加(比較例1)を100としたときの相対値で比較した。
【0114】
・測定方法▲2▼:粉末状植物活力剤組成物の場合(実施例8〜12、比較例4〜7)
トマト種子“桃太郎”を箱播きし、本葉3枚目展開期に鉢上げした。培養土はクレハ園芸倍土(呉羽化学(株)、肥料成分;N:P:K=0.4:1.9:0.6(g)/倍土1kg)を使用し、反復数を10個体とした。鉢上げ3日後から処理を開始し、粉末状植物活力剤組成物を処理液中の窒素濃度が30ppmになるように適宜希釈した液を、7日間隔、100mL/ポットの処理量にて、計5回土壌潅水処理を行った。5回処理後、6日目に植物体の生重量(地上部及び地下部の合計)を調査した。表中の値は、植物活力剤無添加(比較例4)を100としたときの相対値で比較した。
【0115】
【表1】
Figure 0004368564
【0116】
注)
*1:粉末状植物活力剤の平均粒径
*2:粉末状植物活力剤を水に溶解・分散した時の平均乳化・分散径
*3:粉末状植物活力剤からの染み出し率
*4:測定方法▲1▼により測定
*5:可溶化状態、液晶状である。
【0117】
【表2】
Figure 0004368564
【0118】
注)
*1:測定方法▲2▼により測定
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粉末状植物活力剤となる粒子の一例を示す略示断面図である。
【図2】 多孔質状の粉体に(A)成分を吸着(含浸)させたものの一例を示す略示断面図である。

Claims (5)

  1. 炭素数12〜24の1価アルコールから選ばれる1種以上の化合物(A)、常温で固体状の乳化・分散剤(B)、デキストリン(C)を含有してなる粒子であって、(A)が該粒子内に油滴の状態で分散した構造を有する粒子からなる粉末状植物活力剤。
  2. 請求項1記載の炭素数12〜24の1価アルコールから選ばれる1種以上の化合物(A)及び粉末状植物活力剤中の含有量が30〜85重量%である乳化分散機能を有するエステル化化工澱粉(C’)を含有する粒子であって、(A)が該粒子内に油滴の状態で分散した構造を有する粒子からなる粉末状植物活力剤。
  3. 化合物(A)、常温で固体状の乳化・分散剤(B)、デキストリン(C)及び水を含有するO/W型の乳化物を調製し、該乳化物を乾燥させる工程を有する、請求項1記載の粉末状植物活力剤の製造方法。
  4. 化合物(A)、乳化分散機能を有するエステル化化工澱粉(C’)及び水を含有するO/W型の乳化物を調製し、該乳化物を乾燥させる工程を有する、請求項2記載の粉末状植物活力剤の製造方法。
  5. 請求項1又は2記載の粉末状植物活力剤から選ばれる少なくとも1種と、肥料成分とを含有する粉末状植物活力剤組成物。
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