JP4969810B2 - 果菜類の増収栽培方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トマト、キュウリ、イチゴ、ピーマン、ナス等の果菜類の増収栽培方法に関する。
農作物の生長を促進し、単位面積当たりの収穫量を増やして増収をはかることは農業生産上重要な課題である。通常、植物の生長に不可欠な窒素、リン、カリウムの三大要素や微量金属元素等の栄養要素は、元肥や追肥に配合されて植物に供給されるが、一般に、肥料中の栄養要素の濃度を高めても農作物の生長量や収量の向上には限界があり、また多量の肥料の使用により土壌中の栄養要素量が過剰となりその吸収のバランスが悪くなり、植物の生長停滞等が発生し、目的の増収を達成できなかったり糖度(Brix.値)や鮮度(緑色度)等の品質が上がらない等の問題が生じる。このような状況から、種々の植物生長調節剤を併用することが行われている。
植物生長調節剤として、例えばジベレリンやオーキシン等に代表される植物生長調節剤は、発芽、発根、伸長、花成り、着果等生育、形態形成反応の調節のために用いられている。また、オリゴ糖を用いた葉面散布剤(特許文献1)や糖、ミネラル、アミノ酸、海藻抽出物や微生物の発酵エキスを含んだ液状肥料を葉面散布したり、溶液施肥するような技術が知られている。また、特許文献2には、炭素数30のアルコールを植物成長促進剤として用いることが開示されている。また、特許文献3には炭素数12〜24の1価アルコールからなる植物活力剤が開示されている。更に、特許文献4には、炭素数12〜24の1価アルコール等の特定の化合物からなる農作物用増収剤が開示されている。
特開平9−322647号 特開昭55−40674号 特開2000−198703号 特開2002−265305号
しかしながら、農作物の最終的な増収効果をより高めることが望まれている。特許文献4は農作物の増収に効果があるとされているが、農作物の種類に応じた最適条件については言及されていない。なかでも、トマト、キュウリ、イチゴ、ピーマン、ナス等の果菜類についての最適条件には言及されていない。
本発明の課題は、農作物の中でも、特に果菜類の増収効果により優れた栽培方法を提供することである。
本発明は、下記一般式(1)で表される化合物(A)を1〜1000ppmの濃度で含有する処理液を、果菜類の発芽から本圃に定植するまでの間に少なくとも1回施用し(以下、育苗施用という)、且つ本圃に定植した後に少なくとも1回施用(以下、本圃施用という)する果菜類の増収栽培方法に関する。なお、「増収」とは、果菜類の利用目的となる部位の収穫量の増加を意味する。
Figure 0004969810
〔式中、R1は炭素数10〜22の炭化水素基、R2は水素原子、水酸基又は炭素数1〜24の炭化水素基、R3は水素原子又は炭素数1〜24の炭化水素基を表す。〕
本発明によれば、安定的に顕著な増収効果が達成される果菜類の増収栽培方法が提供される。
<化合物(A)>
一般式(1)において、R1、R2、R3の炭化水素基は、それぞれ飽和、不飽和の何れでも良く、好ましくは飽和であり、また直鎖、分岐鎖、環状の何れでも良く、好ましくは直鎖又は分岐鎖、特に好ましくは直鎖である。また、炭化水素基の総炭素数は奇数でも偶数でもよいが、偶数が好ましい。
また、R1、R2、R3の炭素数の合計は、何れも50以下が好ましく、より好ましくは12〜48、更に好ましくは16〜44である。
一般式(1)において、R1の炭素数は14〜22が好ましく、より好ましくは14〜20、更に好ましくは14〜18である。また、一般式(1)で表される化合物は、総炭素数が12〜48、更に16〜28、特に16〜24であることが好ましい。更に、総炭素数が12〜24で水酸基を1個有するものが好ましく、特に総炭素数が16〜22で水酸基を1個有するものが好ましい。一般式(1)で表される化合物の具体例としては、以下のようなものが挙げられる。
(A1)
CH3(CH2)o-1OH(oは12〜24、好ましくは16〜24、更に好ましくは16〜20の整数)で表される1−アルカノールが挙げられる。すなわち、一般式(1)で表される化合物として、炭素数12〜24の1価アルコールが挙げられる。具体的には、1−ドデカノール、1−トリデカノール、1−テトラデカノール、1−ペンタデカノール、1−ヘキサデカノール、1−ヘプタデカノール、1−オクタデカノール、1−ノナデカノール、1−イコサノール、1−ヘンイコサノール、1−ドコサノール、1−トリコサノール、1−テトラコサノールが挙げられる。
(A2)
CH3CH(OH)(CH2)p-3CH3(pは12〜24、好ましくは16〜24、更に好ましくは16〜20の整数)で表される2−アルカノールが挙げられる。具体的には、2−ドデカノール、2−トリデカノール、2−テトラデカノール、2−ペンタデカノール、2−ヘキサデカノール、2−ヘプタデカノール、2−オクタデカノール、2−ノナデカノール、2−イコサノール等が挙げられる。
(A3)
CH2=CH(CH2)q-2OH(qは12〜24、好ましくは16〜24、更に好ましくは16〜20の整数)で表される末端不飽和アルコールが挙げられる。具体的には、11−ドデセン−1−オール、12−トリデセン−1−オール、15−ヘキサデセン−1−オール等が挙げられる。
(A4)
その他の不飽和長鎖アルコールとして、オレイルアルコール、エライジルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、エレオステアリルアルコール(α又はβ)、リシノイルアルコール等が挙げられる。
(A5)
HOCH2CH(OH)(CH2)r-2H(rは12〜24、好ましくは16〜24、更に好ましくは16〜20の整数)で表される1,2−ジオールが挙げられる。具体的には、1,2−ドデカンジオール、1,2−テトラデカンジオール、1,2−ヘキサデカンジオール、1,2−オクタデカンジオール等が挙げられる。
上記(A1)〜(A5)のうち、(A1)、(A2)、(A4)、(A5)が好ましく、(A1)、(A2)、(A4)がより好ましく、(A1)、(A4)が更に好ましく、(A1)が特に好ましい。
<処理液>
本発明に用いられる処理液は、上記化合物(A)を1〜1000ppm(重量比、以下同様)、好ましくは1〜500ppm、より好ましくは1〜300ppmの濃度で含有する。
また、本発明に用いられる処理液は、上記化合物(A)と共に、更に、該化合物(A)以外の界面活性剤(B)〔以下、(B)成分という〕、キレート剤(C)〔以下、(C)成分という〕及び肥料(D)〔以下、(D)成分という〕の少なくとも1つを含有することが好ましい。特に、(B)成分と(C)成分の両者を併用することが好ましい。施用時期に肥料を必要とする場合は、例えば化合物(A)に、(B)、(C)及び(D)成分を併用するのが好ましい。また、施用時期に肥料を必要としない場合は、例えば化合物(A)に、(B)、(C)成分を併用するのが好ましい。
<(B)成分>
(B)成分としては、以下のような界面活性剤を化合物(A)の乳化、分散、可溶化又は浸透促進の目的で用いるのが好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビトール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、樹脂酸エステル、ポリオキシアルキレン樹脂酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、アルキル(ポリ)グリコシド、ポリオキシアルキレンアルキル(ポリ)グリコシド、アルキルアルカノールアミド、糖系脂肪酸アミド等が挙げられる。ここで、糖系脂肪酸アミドとしては、糖又は糖アルコールに疎水基がアミド結合した構造を有するもの、例えばグルコースやフルクトースの脂肪酸アミド等の糖系脂肪酸アミドが挙げられる。また、アミノ基を有する糖又は糖アルコールに疎水基がアミド結合した構造を有するもの、例えばN−メチルグルカミンの脂肪酸アミド等の糖系脂肪酸アミドを用いることもできる。非イオン界面活性剤としては、窒素原子を含まないエーテル基含有非イオン界面活性剤及びエステル基含有非イオン界面活性剤から選ばれる一種以上が好ましい。具体的には、ポリオキシアルキレン(特にエチレン)ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン(特にエチレン)グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステルが好ましい。
陰イオン界面活性剤としては、カルボン酸系、スルホン酸系、硫酸エステル系及びリン酸エステル系界面活性剤が挙げられるが、カルボン酸系及びリン酸エステル系界面活性剤から選ばれる一種以上が好ましい。
カルボン酸系界面活性剤としては、例えば炭素数6〜30の脂肪酸又はその塩、多価カルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテルカルボン酸塩、ロジン酸塩、ダイマー酸塩、ポリマー酸塩、トール油脂肪酸塩、エステル化化工澱粉等が挙げられる。中でもエステル化化工澱粉が好ましい。エステル化化工澱粉の中で、アルケニルコハク酸化デンプン(アルケニルコハク酸エステル化デンプン又はアルケニルコハク酸デンプンともいう)が好ましく、特に、オクテニルコハク酸化デンプンが好ましく、その市販品として例えばエマルスター#30〔松谷化学工業(株)製〕等が挙げられる。
スルホン酸系界面活性剤としては、例えばアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、ジフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸の縮合物塩、ナフタレンスルホン酸の縮合物塩等が挙げられる。
硫酸エステル系界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、トリスチレン化フェノール硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノール硫酸エステル塩、アルキルポリグリコシド硫酸塩等が挙げられる。
リン酸エステル系界面活性剤として、例えばアルキルリン酸エステル塩、アルキルフェニルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸エステル塩等が挙げられる。
塩としては、例えば金属塩(Na、K、Ca、Mg、Zn等)、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩、脂肪族アミン塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸系、ベタイン系、イミダゾリン系、アミンオキサイド系が挙げられる。
アミノ酸系としては、例えばアシルアミノ酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシロイルメチルアミノプロピオン酸塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、アシルアミドエチルヒドロキシエチルメチルカルボン酸塩等が挙げられる。
ベタイン系としては、アルキルジメチルベタイン、アルキルヒドロキシエチルベタイン、アシルアミドプロピルヒドロキシプロピルアンモニアスルホベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルジメチルカルボキシメチルアンモニアベタイン等が挙げられる。
イミダゾリン系としては、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルエトキシカルボキシメチルイミダゾリウムベタイン等が挙げられる。
アミンオキサイド系としては、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルジエタノールアミンオキサイド、アルキルアミドプロピルアミンオキサイド等が挙げられる。
(B)成分は1種でも、2種以上混合して使用しても良い。また、これらの(B)成分がポリオキシアルキレン基を含む場合は、好ましくはポリオキシエチレン基を有し、その平均付加モル数が1〜300、好ましくは5超100以下であることが挙げられる。
また、(B)成分は、前記したグリフィンのHLBが10以上のものが好ましく、さらに12以上のものが好ましい。
なお、化合物(A)として、炭素数12〜24の1価アルコールを用いる場合は、(B)成分としては、エステル基含有非イオン界面活性剤、窒素原子を含まないエーテル基含有非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、カルボン酸系陰イオン界面活性剤及びリン酸系陰イオン界面活性剤から選ばれる一種以上が好ましい。特に、エステル基含有非イオン界面活性剤及び窒素原子を含まないエーテル基含有非イオン界面活性剤から選ばれる一種以上が好ましい。すなわち、本発明に用いられる処理液としては、炭素数12〜24の1価アルコールと、エステル基含有非イオン界面活性剤、窒素原子を含まないエーテル基含有非イオン界面活性剤、両性界面活性剤、カルボン酸系陰イオン界面活性剤及びリン酸系陰イオン界面活性剤から選ばれる一種以上の界面活性剤とを含有するものが挙げられる。
<(C)成分>
(C)成分として、以下のようなキレート能を有する有機酸又はその塩を併用すると、農作物の増収効果がさらに改善される。具体的にはクエン酸、グルコン酸、リンゴ酸、ヘプトン酸、シュウ酸、マロン酸、乳酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、グルタル酸等のオキシカルボン酸、多価カルボン酸や、これらのカリウム塩、ナトリウム塩、アルカノールアミン塩、脂肪族アミン塩等が挙げられる。また、有機酸以外のキレート剤の混合でも農作物の収量が改善される。混合するキレート剤としてEDTA、NTA、CDTA等のアミノカルボン酸系キレート剤が挙げられる。
<(D)成分>
また、(D)成分としては、具体的には、N、P、K、Ca、Mg、S、B、Fe、Mn、Cu、Zn、Mo、Cl、Si、Na等、特にN、P、K、Ca、Mgの供給源となる無機物及び有機物が挙げられる。そのような無機物としては、硝酸アンモニウム、硝酸カリウム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸ソーダ、尿素、炭酸アンモニウム、リン酸カリウム、過リン酸石灰、熔成リン肥(3MgO・CaO・P25・3CaSiO2)、硫酸カリウム、塩カリ、硝酸石灰、消石灰、炭酸石灰、硫酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられる。また、有機物としては、鶏フン、牛フン、バーク堆肥、アミノ酸、ペプトン、ミエキ、発酵エキス、有機酸(クエン酸、グルコン酸、コハク酸等)のカルシウム塩、脂肪酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、カプリル酸、カプリン酸、カプロン酸等)のカルシウム塩等が挙げられる。これら肥料成分は界面活性剤と併用することもできる。肥料成分は、稲や野菜の露地栽培のように、土壌中に元肥として肥料成分が十分施用されている場合にはあえて配合する必要はない。また、養液土耕や水耕栽培のように元肥の過剰施用を避け肥料成分をかん水と同じに与えるようなタイプの栽培形態には肥料成分を配合することが好ましい。
本発明に用いられる処理液において、(B)〜(D)成分を併用する場合、各成分の比率は、化合物(A)100重量部に対して、(B)成分10〜20,000重量部、特に100〜2,000重量部、(C)成分0〜50,000重量部、特に10〜5,000重量部、(D)成分0〜1,000,000重量部、更に0〜100,000重量部、特に10〜100,000重量部が好ましい。
また、本発明に用いられる処理液は、化合物(A)100重量部に対して、その他の栄養源(糖類、アミノ酸類、ビタミン類等)0〜5000重量部、特に10〜500重量部を含有することもできる。
本発明に係る処理液の果菜類への供給方法としては色々な手段を使うことができる。例えば、処理液を葉面、茎、果実等直接葉面に散布(葉面散布など)したり、土壌中に注入する方法(土壌灌注、土壌灌水など)、水耕栽培やロックウールのように根に接触している水耕液や供給水に希釈混合して供給する方法(養液栽培)が挙げられる。
養液栽培としては水耕、噴霧耕、固形培地耕などの方式が挙げられる。さらに水耕方式は循環式湛液水耕方式、通気式湛液水耕方式、液面上下式湛液水耕方式、毛管式水耕方式やNFT(Nutrient Film Technique:薄膜水耕法)方式などに分類される。噴霧耕方式は噴霧水耕方式、噴霧耕方式などに分類される。固形培地耕方式は無機培地耕方式と有機培地耕方式に分類される。無機培地耕方式では、れき、砂、もみがらくん炭、バーミキュライト、パーライト、ロックウールなどが用いられる。有機培地耕方式では樹皮、ヤシガラ、ピートモス、おがくず、もみがらなどの天然有機物やポリウレタン、ポリフェノール、ビニロンなどの有機合成物が用いられる。なかでも養液の保持性向上と気相率向上の観点からロックウールを用いる無機培地耕方式が好ましい。
養液栽培における化合物(A)の施用量は0.005kg/10a/1作〜100kg/10a/1作、さらに0.005kg/10a/1作〜75kg/10a/1作が好ましい。この範疇の施用量となるように処理液中の(A)成分の濃度や施用回数を調整することが好ましい。
トマトを養液栽培する際に、本発明を適用することは好ましい。
処理液の供給方法は、果菜類の種類や施用時期(育苗施用か本圃施用)により適切な方法を選定すればよい。
本発明では、育苗施用及び/又は本圃施用での施用における前記処理液の施用を2回以上行う場合は、施用間隔が、それぞれ50日以内であることが好ましく、10日以内であることがより好ましい。
また、本圃施用を、果菜類の地下部と地上部に行うことが好ましい。その場合、地下部への前記処理液の施用間隔が50日以内であり、地上部への前記処理液の施用間隔が10日以内であることが好ましい。
果菜類がトマトである場合は、育苗施用が本葉が出てから定植するまでの間に少なくとも1回の施用であり、本圃施用が果房開花までの少なくとも1回の施用であることが好ましい。その際、定植後、各果房開花の間に複数の施用を行うことがより好ましい。すなわち、トマトでは、第1果房から順次開花していくので、各果房開花ステージの1つ以上で、1回ないし複数回の施用を行うことが好ましい。
化合物(A)の施用量は、0.005kg/10a/1作〜100kg/10a/1作、更に0.005kg/10a/1作〜75kg/10a/1作が好ましい。この範囲の施用量となるように処理液中の(A)成分の濃度や施用回数を調整することが好ましい。
本発明の対象となる果菜類としては、キュウリ、カボチャ、スイカ、メロン、トマト、ナス、ピーマン、イチゴ、オクラ、サヤインゲン、ソラマメ、エンドウ、ダイズ(エダマメ)、トウモロコシ等が挙げられる。なかでも、トマト、キュウリ、イチゴ、ピーマン、ナスが好適であり、特にトマトが好ましい。
表1に、以下の実施例及び比較例で用いた処理液を示す。
Figure 0004969810
実施例1〜14、比較例1〜7
キュウリ(翠星節成り)をクレハ培土に播種した。発芽、本葉展開後処理を開始した。表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈して調製した処理液を用い、育苗期には、ポットから水がこぼれる程度の水量で所定の回数を処理した(育苗施用)。本圃は以下のように準備した。元肥の施肥量は10aあたりでNが20kg、P25が25kg、K2Oが20kgになるように設計した。定植は本葉が3葉時に行った。定植時に鉢回りにぬれる程度に灌水した。定植後、追肥は草勢を見ながら1週間に2回程度実施した。追肥の1回量は窒素成分で3kg/10aとした。病害虫の防除は適宜様子を見ながら行った。それらの通常の栽培管理の中で、土壌処理(地下部処理)の場合には決められた間隔で表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈した処理液を、3000L/10aの水量で灌水処理した。茎葉処理(地上部処理)の場合には同様に決められた間隔で、処理液を500L/10aの水量で葉面散布処理した。収穫は収穫時期の大きさの基準(長さ約20cm)を守って行った。なお収量値は無処理区を100としたときの相対値で比較した。結果を表2に示す。
Figure 0004969810
実施例15〜23、比較例8〜12
イチゴ(とよのか)に対する試験を行った。親株からランナー発生後に採苗し、育苗圃へ植えつけた。育苗には緩効性肥料を4〜5粒使用し、追肥は液肥でN成分が3kg/10aになるように1週間に1回程度行った。表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈して調製した処理液を用い、育苗期には、ポットから水がこぼれる程度の水量で所定の回数を処理した(育苗施用)。その後、本圃へ定植した。本圃は元肥の施肥量は10aあたりでNが14kg、P25が15kg、K2Oが10kgになるように設計した。定植時に株元を中心に土が濡れる程度に灌水を行った。追肥は植物の状態を見ながら適宜液肥で1週間に1回程度行った。液肥はN成分が3kg/10aになるように希釈して行った。以上の慣行の栽培管理の中で、本圃での処理は、表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈した処理液により、決められた間隔で行った。地下部処理は水量は3000L/10a、地上部処理は500L/10aとした。収穫は収穫時期の着色基準を守って行った。なお測定値は無処理区を100としたときの相対値で比較した。結果を表3に示す。
Figure 0004969810
実施例24〜32、比較例13〜18
ピーマン(京ゆたか7)をクレハ培土に播種した。発芽、本葉展開後処理を開始した。表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈して調製した処理液を用い、育苗期にはポットから水がこぼれる程度の水量で所定の回数を処理した(育苗施用)。本圃は以下のように準備した。元肥の施肥量は10aあたりでNが30kg、P25が45kg、K2Oが30kgになるように設計した。定植は本葉が8葉時で1番花が開花直前の時に行った。定植時に鉢回りにぬれる程度に灌水した。定植後、追肥は草勢を見ながら肥料不足にならないように1週間に1回程度実施した。追肥の1回量は窒素成分で3kg/10aとした。病害虫の防除は適宜様子を見ながら行った。それらの通常の栽培管理の中で決められた処理間隔で、土壌処理(地下部処理)の場合には表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈した処理液を3000L/10aの水量で灌水処理した。茎葉処理(地上部処理)の場合には処理液を500L/10aの水量で葉面散布処理した。収穫は収穫時期の大きさの基準を守って収穫した。なお収量値は無処理区を100としたときの相対値で比較した。結果を表4に示す。
Figure 0004969810
実施例42〜54、比較例24〜35
トマト(ハウス桃太郎)をクレハ培土に播種した。発芽、本葉展開後処理を開始した。表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈して調製した処理液を用い、育苗期にはポットから水がこぼれる程度の水量で所定の回数を処理した。本圃は以下のように準備した。元肥の施肥量は10aあたりでNが12kg、P25が22kg、K2Oが10kgになるように設計した。定植は第1果房が着蕾したときに行った。定植時に鉢回りにぬれる程度に灌水した。定植後、追肥は草勢を見ながら2週間に1回程度実施した。追肥は液肥を1回量が窒素成分で2kg/10aとなるように希釈して用いた。病害虫の防除は適宜様子を見ながら行った。それらの通常の栽培管理の中で最適なステージの時期に表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈した処理液を3000L/10aの水量で灌水処理した。その後各果房が開花するまでの間に順次灌水処理を行った。収穫は収穫時期の着色基準を守って収穫した。なお収量値は無処理区を100としたときの相対値で比較した。結果を表6に示す。表6中、「第1果房開花まで」は、定植時から第1果房開花までの間をいい、「第2果房開花まで」は、第1果房開花後から第2果房開花までの間をいい、「第3果房開花まで」は、第2果房開花後から第3果房開花までの間をいう(以下同様)。
Figure 0004969810
実施例55〜66、比較例36〜42
トマト(ハウス桃太郎)をクレハ培土に播種した。発芽、本葉展開後処理を開始した。表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈して調製した処理液を用い、育苗期にはポットから水がこぼれる程度の水量で所定の回数を処理した。本圃は以下のように準備した。元肥の施肥量は10aあたりでNが12kg、P25が22kg、K2Oが10kgになるように設計した。定植は第1果房が着蕾したときに行った。定植時に鉢回りにぬれる程度に灌水した。定植後、追肥は草勢を見ながら2週間に1回程度実施した。追肥は液肥を1回量が窒素成分で2kg/10aとなるように希釈して用いた。病害虫の防除は適宜様子を見ながら行った。それらの通常の栽培管理の中で最適なステージの時期に表1の(A)成分が所定濃度になるように水で希釈した処理液を500L/10aの水量で葉面処理した。その後各果房が開花するまでの間に順次葉面処理を行った。収穫は収穫時期の着色基準を守って収穫した。なお収量値は無処理区を100としたときの相対値で比較した。結果を表7に示す。
Figure 0004969810
実施例67〜72、比較例43〜47
トマト(ハウス桃太郎)をバーミキュライトに播種した。発芽後、ロックウール育苗ポットに移植した。育苗ポットは培養液{大塚化学(株)ハウス肥料のA処方の1/2濃度(N:P:K=9.3:2.6:4.3me/l、EC=1.2mS/cm)の培養液}で浸漬した。表1の(A)成分が所定濃度になるように大塚A処方の1/2濃度の培養液で希釈した処理液に育苗ポットを浸漬した。本葉が4.5葉までそのまま処理を行った。本圃は以下のように準備した。培地にはロックウールスラブを用いた。本葉4.5葉期に定植した。培養液は上記大塚A処方の1/2濃度の培養液を用い、毎日1株あたり1L灌水した。病害虫の防除は適宜様子を見ながら行った。それらの通常の栽培管理の中で最適なステージの時期に表1の(A)成分が所定濃度になるように大塚A処方の1/2濃度の培養液で希釈した処理液を1株あたり1Lの水量で灌水処理した。その後各果房が開花するまでの間に順次灌水処理を行った。収穫は収穫時期の着色基準を守って収穫した。なお収量値は無処理区を100としたときの相対値で比較した。結果を表8に示す。
Figure 0004969810

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)で表される化合物(A)を1〜1000ppmの濃度で含有する処理液を、果菜類の発芽から本圃に定植するまでの間に50日以内の施用間隔で2回以上施用し(以下、育苗施用という)、且つ本圃に定植した後に50日以内の施用間隔で2回以上、果菜類の地下部と地上部に施用(以下、本圃施用という)する果菜類の増収栽培方法であって、
    果菜類がキュウリ、イチゴ、またはピーマンである、
    果菜類の増収栽培方法。
    Figure 0004969810

    〔式中、R1は炭素数10〜22の炭化水素基、R2は水素原子、水酸基又は炭素数1〜24の炭化水素基、R3は水素原子又は炭素数1〜24の炭化水素基を表す。〕
  2. 地下部への前記処理液の施用間隔が50日以内であり、地上部への前記処理液の施用間隔が10日以内である請求項1記載の果菜類の増収栽培方法。
  3. 下記一般式(1)で表される化合物(A)を1〜1000ppmの濃度で含有する処理液を、果菜類の発芽から本圃に定植するまでの間に50日以内の施用間隔で2回以上施用し(以下、育苗施用という)、且つ本圃に定植した後に50日以内の施用間隔で2回以上施用(以下、本圃施用という)する果菜類の増収栽培方法であって、
    果菜類がトマトであり、
    育苗施用が本葉が出てから少なくとも1回の施用であり、本圃施用が果房開花までの少なくとも1回の施用である、
    果菜類の増収栽培方法。
    Figure 0004969810

    〔式中、R1は炭素数10〜22の炭化水素基、R2は水素原子、水酸基又は炭素数1〜24の炭化水素基、R3は水素原子又は炭素数1〜24の炭化水素基を表す。〕
  4. 栽培方法が養液栽培である請求項3項記載の果菜類の増収栽培方法。
  5. 化合物(A)が、一般式(1)中のR2、R3がそれぞれ水素原子の化合物である請求項1〜4の何れか1項記載の果菜類の増収栽培方法。
  6. 処理液が、更に、化合物(A)以外の界面活性剤(B)、キレート剤(C)及び肥料(D)から選ばれる少なくとも1つを含有する請求項1〜5の何れか1項記載の果菜類の増収栽培方法。
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