JP2001316207A - 植物活力剤 - Google Patents
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Abstract
力を向上させる植物活力剤を提供する。 【解決手段】 植物活力剤としてグリセリン誘導体を、
必要により界面活性剤、肥料成分、キレート剤と共に用
いる。
Description
活力剤組成物、又はそれらを植物の根・茎・葉面若しく
は果実に溶液状態若しくは固体状態で葉面散布、土壌灌
注等の方法で、施肥して用いる植物活力向上方法に関す
る。ここで、以下、「植物」は、植物の語自体から認識
され得るもの、野菜、果実、果樹、穀物、球根、草花、
香草(ハーブ)、分類学上の植物等を表すものとする。
要であるが、そのいくつかの要素が不足すると植物の生
育に支障を来すことが知られている。例えば、肥料三大
要素として窒素は蛋白質の成分元素であり、リンは核酸
やリン脂質の構成元素だけでなくエネルギー代謝や物質
の合成・分解反応にも重要な役割を果たしており、ま
た、カリウムは物質代謝や物質移動の生理作用がある。
これら主要成分の不足により全般的に植物の生育は貧弱
になる。また、カルシウムは、植物体及び細胞を構成す
る重要な成分であり、また代謝系のバランスを維持する
為にも重要な働きをしており、カルシウムの欠乏症状を
呈し生理障害をおこす。その他にもMg、Fe、S、
B、Mn、Cu、Zn、Mo、Cl、Si、Na等、植
物には種々の栄養素が必要である。これら窒素、リン、
カリウム等の栄養成分は元肥や追肥の形で施肥された
り、液体肥料を希釈して土壌灌注したり葉面散布で与え
られたりしている。これらの肥料は、植物の生長に必要
な不可欠のものであるが、ある程度の濃度以上に与えて
も、植物の生長性及び収量の向上にはそれ以上貢献でき
ない。
当たりの収穫量を増やして増収をはかることは農業生産
上重要な課題であり、そのために必要な種々の植物生長
調節剤が開発利用されている。ジベレリンやオーキシン
等に代表される植物生長調節剤は、発芽、発根、伸長、
花成り、着果等生育、形態形成反応の調節のために用い
られているが、これらの物質の作用は多面的かつ複雑で
あり、用途が限定されている。
9−512274号公報は、ポリオールからなる生長抑
制用組成物の生長抑制有効量を植物の根区域に施用して
植物の高さを抑制し、茎の直径を増大させる植物生長調
節方法を開示している。しかしながら、このような技術
は、実用的には効果の点で十分であるとは言えないのが
現状である。
体に薬害が無く、葉の緑色度、葉面積及び発根力を促進
させ、肥料吸収効率を高めることにより植物体を活性化
し、収量・品質を向上させることである。
導体からなる植物活力剤に関するものである。
料成分、界面活性剤及びキレート剤の少なくとも1種と
を含有する植物活力剤組成物に関するものである。
植物体に活力を付与できることから、グリセリン誘導体
が用いられる。グリセリン誘導体としては、グリセリン
と酸とのエステル(以下、グリセリンエステルとい
う)、グリセリンと水酸基含有化合物とのエーテル(以
下、グリセリンエーテルという)、グリセリンの縮合物
もしくはその誘導体及びグリセリン酸もしくはその誘導
体からなる群から選ばれるものが好ましい。
酸、無機酸のいずれでもよい。有機酸としては、炭素数
1〜30、好ましくは炭素数4〜30、より好ましくは
炭素数12〜24の有機酸が挙げられる。また、無機酸
としてはリン酸、硫酸、炭酸等が挙げられ、無機酸エス
テルでは塩となっていてもよい。グリセリンエステルと
しては、グリセリンと有機酸とのエステル、すなわち、
グリセリンと有機酸とのモノエステル、ジエステル、ト
リエステルが好ましい。グリセリン有機酸トリエステル
としては、合成されたトリエステルや、牛脂、豚脂、魚
油、鯨油等の動物性油脂、ヤシ油、パーム油、パームス
テアリン油、ヒマシ油、ダイズ油、オリーブ油等の植物
性油脂のような油脂を用いることができ、油脂が好まし
い。
化合物としては、炭素数1〜30、好ましくは炭素数4
〜30、より好ましくは炭素数12〜24のアルコール
が挙げられる。グリセリンエステルとしては、バチルア
ルコール、イソステアリルグリセリルエーテル、ベヘニ
ルグリセリルエーテル等のグリセリンモノアルキルエー
テルが挙げられる。なお、ジエーテル、トリエーテルで
あってもよい。また、本発明のグリセリンエーテルに
は、グリセリンのアルキレンオキサイド(以下AOと表
記する)付加物が含まれる。ここで、該付加物のAO平
均付加モル数は1〜30、更に1〜10、特に1〜5が
好ましい。更に、油脂とグリセリンの混合物のAO付加
物を用いることもでき、該付加物のAO平均付加モル数
は1〜30、更に1〜10、特に1〜5が好ましい。
しては、下記一般式で表されるポリグリセリンもしくは
その誘導体が挙げられる。
素原子又は炭素数2〜31のアシル基であり、Xは炭素
数2〜4のアルキレン基であり、m1、m2及びm3は各
々0〜30の数である。〕。
ルデヒドの酸化等により得られる。本発明では、グリセ
リン酸エステル、グリセリン酸アミド等のグリセリン酸
誘導体も使用できる。
と疎水基を持つ場合、グリフィンのHLBが10以下の
ものが好ましく、さらに8以下が好ましく、特に5以下
が好ましい。
の形態は、液体、フロワブル、水和剤、粒剤、粉剤、錠
剤等いずれでもよく、水溶液、水性分散液として処理す
る場合、通常グリセリン誘導体濃度が0.01〜500
0ppm、好ましくは0.1〜1000ppm、さらに
好ましくは0.5〜500ppmに希釈して植物の葉面
や根へ処理される。
しては色々な手段を使うことができる。例えば、粉剤や
粒剤を直接肥料のように施肥したり、希釈された水溶液
を葉面、茎、果実等直接植物に散布したり、土壌中に注入
する方法や水耕栽培やロックウールのように根に接触し
ている水耕液や供給水に希釈混合して供給する方法が挙
げられる。
としては、果菜類では、キュウリ、カボチャ、スイカ、
メロン、トマト、ナス、ピーマン、イチゴ、オクラ、サ
ヤインゲン、ソラマメ、エンドウ、エダマメ、トウモロ
コシ等が挙げられる。葉菜類では、ハクサイ、ツケナ
類、チンゲンサイ、キャベツ、カリフラワー、ブロッコ
リー、メキャベツ、タマネギ、ネギ、ニンニク、ラッキ
ョウ、ニラ、アスパラガス、レタス、サラダナ、セルリ
ー、ホウレンソウ、シュンギク、パセリ、ミツバ、セ
リ、ウド、ミョウガ、フキ、シソ等が挙げられる。根菜
類としては、ダイコン、カブ、ゴボウ、ニンジン、ジャ
ガイモ、サトイモ、サツマイモ、ヤマイモ、ショウガ、
レンコン等が挙げられる。その他に、稲、麦類、花卉類
等にも使用が可能である。
に、以下のような界面活性剤を乳化、分散、可溶化又は
浸透促進の目的で用いるのが好ましい。界面活性剤とし
ては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イ
オン界面活性剤、両性界面活性剤が挙げられ、非イオン
界面活性剤、陰イオン界面活性剤、両性界面活性剤が好
ましい。
脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、グ
リセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセ
リン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、
ポリオキシアルキレンポリグリセリン脂肪酸エステル、
ショ糖脂肪酸エステル、樹脂酸エステル、ポリオキシア
ルキレン樹脂酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエ
ーテル、アルキル(ポリ)グリコシド、ポリオキシアル
キレンアルキル(ポリ)グリコシド等が挙げられる。好
ましくは、窒素原子を含まないエーテル基含有非イオン
界面活性剤及びエステル基含有非イオン界面活性剤が挙
げられる。
系、スルホン酸系、硫酸エステル系及びリン酸エステル
系界面活性剤が挙げられる。
炭素数6〜30の脂肪酸又はその塩、多価カルボン酸
塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルカルボン酸
塩、ポリオキシアルキレンアルキルアミドエーテルカル
ボン酸塩、ロジン酸塩、ダイマー酸塩、ポリマー酸塩、
トール油脂肪酸塩等が挙げられる。
アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸
塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスル
ホン酸塩、ジフェニルエーテルスルホン酸塩、アルキル
ナフタレンスルホン酸の縮合物塩、ナフタレンスルホン
酸の縮合物塩等が挙げられる。
ばアルキル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアル
キル硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフ
ェニルエーテル硫酸塩、トリスチレン化フェノール硫酸
エステル塩、ポリオキシアルキレンジスチレン化フェノ
ール硫酸エステル塩、アルキルポリグリコシド硫酸塩等
が挙げられる。
ばアルキルリン酸エステル塩、アルキルフェニルリン酸
エステル塩、ポリオキシアルキレンアルキルリン酸エス
テル塩、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルリン酸
エステル塩等が挙げられる。
a、Mg、Zn等)、アンモニウム塩、アルカノールア
ミン塩、脂肪族アミン塩等が挙げられる。
タイン系、イミダゾリン系、アミンオキサイド系が挙げ
られる。
酸塩、アシルサルコシン酸塩、アシロイルメチルアミノ
プロピオン酸塩、アルキルアミノプロピオン酸塩、アシ
ルアミドエチルヒドロキシエチルメチルカルボン酸塩等
が挙げられる。
タイン、アルキルヒドロキシエチルベタイン、アシルア
ミドプロピルヒドロキシプロピルアンモニアスルホベタ
イン、アシルアミドプロピルヒドロキシプロピルアンモ
ニアスルホベタイン、リシノレイン酸アミドプロピルジ
メチルカルボキシメチルアンモニアベタイン等が挙げら
れる。
キシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイ
ン、アルキルエトキシカルボキシメチルイミダゾリウム
ベタイン等が挙げられる。
メチルアミンオキサイド、アルキルジエタノールアミン
オキサイド、アルキルアミドプロピルアミンオキサイド
等が挙げられる。
して使用しても良い。また、これらの界面活性剤がポリ
オキシアルキレン基を含む場合は、好ましくはポリオキ
シエチレン基を有し、アルキレンオキシドの平均付加モ
ル数が1〜50であることが挙げられる。また、界面活
性剤は、植物活力剤の有効成分であるグリセリン誘導体
を均一に可溶化、分散させる意味で、親水性の高い界面
活性剤が好ましく、グリフィンのHLBが10以上のも
のが好ましく、さらに12以上のものが好ましい。
ような肥料成分を併用できる。具体的には、N、P、
K、Ca、Mg、S、B、Fe、Mn、Cu、Zn、M
o、Cl、Si、Na等、特にN、P、K、Ca、Mg
の供給源となる無機物及び有機物が挙げられる。そのよ
うな無機物としては、硝酸アンモニウム、硝酸カリウ
ム、硫酸アンモニウム、塩化アンモニウム、リン酸アン
モニウム、硝酸ソーダ、尿素、炭酸アンモニウム、リン
酸カリウム、過リン酸石灰、熔成リン肥(3MgO・C
aO・P2O5・3CaSiO2)、硫酸カリウム、塩カ
リ、硝酸石灰、消石灰、炭酸石灰、硫酸マグネシウム、
水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられ
る。また、有機物としては、鶏フン、牛フン、バーク堆
肥、アミノ酸、ペプトン、ミエキ、発酵エキス、有機酸
(クエン酸、グルコン酸、コハク酸等)のカルシウム
塩、脂肪酸(ギ酸、酢酸、プロピオン酸、カプリル酸、
カプリン酸、カプロン酸等)のカルシウム塩等が挙げら
れる。これら肥料成分は界面活性剤と併用することもで
きる。肥料成分は、稲や野菜の露地栽培のように、土壌
中に元肥として肥料成分が十分施用されている場合には
あえて配合する必要はない。また、養液土耕や水耕栽培
のように元肥の過剰施用を避け肥料成分を灌水と同時に
与えるようなタイプの栽培形態には肥料成分を配合する
ことが好ましい。
剤、具体的には、以下のようなキレート能を有する有機
酸又はその塩を混合すると生育及び肥料吸収効率がさら
に改善される。具体的にはクエン酸、グルコン酸、リン
ゴ酸、ヘプトン酸、シュウ酸、マロン酸、乳酸、酒石
酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、グ
ルタル酸等のオキシカルボン酸、多価カルボン酸や、こ
れらのカリウム塩、ナトリウム塩、アルカノールアミン
塩、脂肪族アミン塩等が挙げられる。
生育及び肥料吸収効率が改善される。混合するキレート
剤としてEDTA、NTA、CDTA等のアミノカルボ
ン酸系キレート剤が挙げられる。
分、界面活性剤及びキレート剤から選ばれる1種以上を
併用することができる。特に、界面活性剤とキレート剤
の両者を併用することが好ましい。施用時期に肥料を必
要とする場合は、例えば本発明のグリセリン誘導体、界
面活性剤、肥料成分及びキレート剤を併用するのが好ま
しい。また、施用時期に肥料を必要としない場合は、例
えば本発明のグリセリン誘導体、界面活性剤及びキレー
ト剤を併用するのが好ましい。
法等は前記と同様である。必要に応じて水及び/又は溶
剤を含有することができる。
分の比率は、グリセリン誘導体100重量部に対して、
界面活性剤10〜20000重量部、特に100〜20
00重量部、肥料成分0〜50000重量部、特に10
〜5000重量部、キレート剤0〜10000重量部、
特に10〜5000重量部、その他の栄養源(糖類、ア
ミノ酸類、ビタミン類等)0〜50000重量部、特に
10〜5000重量部が好ましい。
態で土壌施用する場合は、水以外の上記成分が同様の比
率で含まれる粉剤又は粒剤を使用することが好ましい。
この粉剤又は粒剤にケーキングを防止するための賦形剤
を含んでいてもかまわない。
> 高等植物緑色細胞であるクロレラ細胞を無機塩培地の
下、振とう培養を行い、表1に示す植物活力剤又は植物
活力剤組成物を表1に示す有効分濃度で添加して、無処
理区(無機塩培地栄養分のみ)と比較したクロレラ細胞
増殖能(細胞数増加能力)の評価を行った。試験開始時
の細胞濃度は1.00×105(個/ml)とした。各
植物活力剤又は植物活力剤組成物を添加して培養14日
後のクロレラ細胞数において無処理区を100とした時
に対する各相対値を示す。但し、無機塩培地はLinsmaie
r-Skoog(LS)培地を使用した。なお、1つの植物活
力剤又は植物活力剤組成物につき3つの培地を選定し、
その平均値を無処理区と比較した。
苗を、「OKF2」(大塚化学(株))をNPKベース
として希釈〔538倍希釈(有効肥料成分として855
ppm)〕した培養液により水耕栽培した。その際、表
2に示す成分を表2に示す有効分濃度で含有する植物活
力剤組成物を添加して試験を行った。各植物活力剤組成
物は、ホームミキサーにて強制乳化したものを用いた。
試験開始6日後に培養液を採取し、RQフレックス(メ
ルク製)で硝酸イオン濃度を測定し、硝酸態窒素肥料吸
収効率を算出した。その際、上記のように水耕栽培した
コンテナを複数用意し、任意に抽出した3つのコンテナ
についてそれぞれ1回ずつ硝酸イオン濃度の測定を行
い、各区3つのデータを得、算出された肥料吸収効率の
平均値をもって硝酸態窒素肥料吸収効率とした。また、
肥料吸収効率の測定に用いた3つの個体について、葉の
緑色度を示す葉緑素計値(以下、SPAD値と略す)を
ミノルタ社製SPAD502で測定した。SPAD値
は、3個体につきそれぞれ10回測定(データ数30)
し、その平均値をもってSPAD値とした。SPAD値
は、各個体とも、本葉第3葉の異なる位置で測定した。
理区を100としたときの相対値で表した。
肥料組成は、N:P:K:Ca:Mg=14:8:1
6:6:2である。
の略であり、( )内の数字はエチレンオキサイドの平
均付加モル数である(以下同様)。 実施例3<トマトへの土壌処理試験> トマト種子“桃太郎”を、培養土として「クレハ園芸培
土」〔呉羽化学(株)、肥料成分;N:P:K=0.
4:1.9:0.6(g/kg)〕を用いたセルトレイ
に播種した。子葉展開後、直径15cmのポットに定植
し、7日間隔、100ml/個体の処理量にて、表3の
成分と「OKF2」(大塚化学(株))460ppm
(1000倍希釈液)とを含有する植物活力剤組成物
(残部は水)を投与した。その際、各植物活力剤組成物
は、ホームミキサーにて強制乳化したものを用いた。こ
の処理を計5回行った。5回処理後、6日後に植物体の
生重量を測定し、また実施例2と同様にSPAD値を測
定した。ただし、本例では、個体数を10とし、生重量
はデータ数10の平均値、SPAD値はデータ数30
(1個体につき3点測定)の平均値を、それぞれの結果
とした。また、SPAD値は本葉第3葉について測定し
た。これらの結果を表3に示すが、何れも無処理区を1
00としたときの相対値で表した。
> ホウレンソウ種子“エスパー”を、培養土として「タキ
イ種まき培土」〔タキイ種苗(株)、肥料成分;N:
P:K=480:760:345(mg/l)、pH
6.4、EC:0.96〕を用いた50穴セルトレイに
播種した。1試験区あたりセルトレイ10穴分(n=1
0)とし、子葉展開後から処理を開始し、7日間隔、1
00ml/10個体の処理量にて、表4に示す成分を表
4に示す有効分濃度で含有する植物活力剤組成物(残部
は水)を投与した。その際、各植物活力剤組成物は、ホ
ームミキサーにて強制乳化したものを用いた。この処理
を計4回行った。4回処理後、6日後に植物体の生重量
及びSPAD値を実施例2と同様に測定した。ただし、
本例では、個体数を10とし、生重量はデータ数10の
平均値、SPAD値はデータ数30(1個体につき3点
測定)の平均値を、それぞれの結果とした。また、SP
AD値は本葉第2葉について測定した。これらの結果を
表4に示すが、何れも無処理区を100としたときの相
対値で表した。
かった。従って、植物体は培土含有栄養分のみを吸収し
利用する。
理すれば植物に対し薬害がなく、効率的に植物体の活力
を向上させる為、各種農作物に使用することが可能であ
る。また、本発明により植物の根の活着促進、SPAD
値の増大、肥料吸収効率の増大等の植物成長に対する改
善がみられる。
Claims (5)
- 【請求項1】 グリセリン誘導体からなる植物活力剤。
- 【請求項2】 グリセリン誘導体が、グリセリンと酸と
のエステル、グリセリンと水酸基含有化合物とのエーテ
ル、グリセリンの縮合物もしくはその誘導体及びグリセ
リン酸もしくはその誘導体からなる群から選ばれる請求
項1記載の植物活力剤。 - 【請求項3】 グリセリン誘導体と、肥料成分、界面活
性剤及びキレート剤の少なくとも1種とを含有する植物
活力剤組成物。 - 【請求項4】 前記界面活性剤が非イオン界面活性剤、
陰イオン界面活性剤及び両性界面活性剤から選ばれる請
求項3記載の植物活力剤組成物。 - 【請求項5】 グリセリン誘導体が、グリセリンと酸と
のエステル、グリセリンと水酸基含有化合物とのエーテ
ル、グリセリンの縮合物もしくはその誘導体及びグリセ
リン酸もしくはその誘導体からなる群から選ばれる請求
項3又は4記載の植物活力剤組成物。
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