JP4368460B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークを載置または保持する独立した複数のテーブルが個々の作業ステーションを通過するように自走移動し、それぞれのテーブルは作業タイミングに応じて間欠的に移動させるようにした搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動組立機や製品の検査機およびチップなどを基盤に取り付ける実装機などのあらゆる自動機械では、ワークや製品を所定の作業ステーションまで搬送して、ロボットなどによる組立や検査の作業が行われる。この場合、各ステーションではワークや製品を停止させた状態で作業が行われるため、個々のワークおよび製品の搬送は、ステーションでの作業時間を考慮して移動および停止を繰り返すようにして間欠的に行う必要がある。
【0003】
このため、従来では図23および図24に示すように、一定の入力回転を間欠回転に変換する割出装置1を用いた搬送装置2,2aが用いられる。即ち、図19の搬送装置2はカムを用いた割出装置1の出力軸3にメインスプロケット4を固設するとともに、このメインスプロケット4と、所定間隔を設けて配置したサブスプロケット4aとの間にローラチェーン5を周回し、このローラチェーン5に所定間隔を設けて複数のテーブル6を取り付けてある。この場合、上記メインスプロケット4および上記サブスプロケット4aは水平軸を中心に回転され、上記テーブル6は両スプロケット4,4a間で水平に配置される。
【0004】
一方、図24の搬送装置2aは上記搬送装置2と同様の構成となるが、この場合、図外のメインスプロケットおよびサブスプロケットが垂直軸を中心に回転されて、テーブル6は鉛直に配置されるようになっている。
【0005】
そして、上記いずれの搬送装置2,2aにあっても、各テーブル6にワーク7を載置または保持して間欠移動し、これらテーブル6の搬送経路の側方に配置される図外の作業ステーション位置で、各テーブル6は順次所定時間だけ停止され、この停止期間で作業が行われるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来の間欠割出が行われる搬送装置2,2aにあっては、割出装置1の出力回転でテーブル6を移動するにあたって、該割出装置1の出力軸3に設けたスプロケット4によりローラチェーン5を駆動するようになっている。このため、上記作業ステーションでの位置決め精度、言い換えればテーブル6の運動精度は、割出装置1の位置決め精度、スプロケット4の取付け精度、該スプロケット4の歯間ピッチ精度およびローラチェーン5のリンク長さ精度に影響される。つまり、このように割出装置1からテーブル6に至る間には多くの精度が要求される箇所、換言すれば多くの誤差発生箇所が存在し、該テーブル6の運動精度、位置決め精度が低下されてしまう。また、上記精度要求箇所は摩耗が発生し、この摩耗箇所が重なることにより経年による誤差が増大し、この点からも上記運動精度、位置決め精度の更なる悪化が来されてしまう。
【0007】
更に、上記テーブル6の停止、移動の挙動タイミングは、該テーブル6が割出装置1の出力回転に追従して移動するローラチェーン5に取り付けられているため、該割出装置1によって変換された間欠回転によって各テーブルの挙動タイミングが一義的に決定される。従って、各テーブル6は全てが同一のタイミングで挙動されるため、個々のテーブル6のタイミングの自由度は全く無かった。このため、上記搬送装置2,2aに流すワーク7または製品は1種類のものに限定されることになり、作業能率が悪化されるという課題があった。
【0008】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、間欠割出しを個々のテーブルによって独自に行うことにより、各テーブルの挙動タイミングを自由に設定できるようにして作業能率の向上を図るとともに、各テーブルの運動精度、位置決め精度を著しく向上するようにした搬送装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明の請求項1に示す搬送装置は、装置本体に設けられて作業ステーション間を環状に結ぶ案内路と、該案内路に沿って周回移動可能に設けられ、それぞれにテーブルが取り付けられた複数のキャリアと、該各キャリアを自走させる駆動機構とを備え、該駆動機構は、それぞれのキャリアに回転自在に軸支される割出用カムと、それぞれのキャリアに回転自在に軸支されるとともに、上記割出用カムに係合して該割出用カムの連続回転から間欠回転を生成する転がり部材と、上記案内路に沿って上記装置本体に設けられ、上記転がり部材が係合して該転がり部材の回転量を上記キャリアの移動量に変換する運動変換部材と、上記装置本体に設けられ、連動機構を介して上記それぞれの割出用カムに連続回転運動を伝達する単一の駆動源と、を備え、上記駆動機構に備えられた、上記割出用カム、上記転がり部材、上記運動変換部材、及び上記単一の駆動源のうち、上記割出用カム、及び上記転がり部材は、上記それぞれのキャリアに設けられ、上記運動変換部材、及び上記単一の駆動源は、上記装置本体に設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の請求項2に示す搬送装置は、上記連動機構が、上記駆動源によって連続回転されるメインスプロケットと、該メインスプロケットに併設されたサブスプロケットと、これらメインスプロケットとサブスプロケットとの間に周回されるローラチェーンと、上記キャリアのそれぞれに設けられて該ローラチェーンに噛合される従動スプロケットと、該従動スプロケットの連続回転を上記割出用カムに伝達する伝達部材とからなる。
【0011】
ここで、本発明の請求項3に示すように上記連動機構は、上記駆動源によって連続回転されるメインタイミングプーリと、該メインタイミングプーリに併設されたサブタイミングプーリと、これらメインタイミングプーリとサブタイミングプーリとの間に周回される両面歯付タイミングベルトと、上記キャリアのそれぞれに設けられて上記両面歯付タイミングベルトに噛合される従動タイミングプーリと、該従動タイミングプーリの連続回転を上記割出用カムに伝達する伝達部材と、前記キャリアに設けられて両面歯付タイミングベルトに噛合し、該両面歯付タイミングベルトを前記従動タイミングプーリとで挟むアイドルタイミングプーリとからなる構成とすることもできる。
【0012】
また、本発明の請求項4に示す搬送装置は、上記転がり部材が、上記割出用カムに摺接するカムフォロアを備えた回転自在なターレットであり、かつ、上記運動変換部材は、上記装置本体側に設けられて上記転がり部材のカムフォロアが係合される運動変換カムである。
【0013】
更にまた、本発明の請求項5に示す搬送装置は、上記転がり部材がその外周部に転動ギアを有し、上記運動変換部材は、上記装置本体側に形成されて該転がり部材の転動ギアに噛合される運動変換ギアである。
【0014】
また、本発明の請求項6に示す搬送装置は、上記案内路には、上記キャリアに設けた摺接子が摺動自在に嵌合されている。
【0015】
更に、本発明の請求項7に示す搬送装置は、上記摺接子は、上記キャリアの移動方向前方および後方に少なくとも2ヶ所設けられている。
【0016】
更にまた、本発明の請求項8に示す搬送装置は、上記案内路は上記キャリアの移動を案内するためにその前方および後方の各摺接子に対応させて多段に形成されている。
【0017】
以上の構成により本発明の作用を以下に述べると、請求項1では、それぞれのテーブルのキャリアに割出用カムおよび転がり部材が軸支されており、単一の駆動源によって連続回転する各キャリアの割出用カムによって転がり部材が間欠回転する。すると、該転がり部材の回転量は運動変換部材によって上記キャリアの移動量に変換されるため、該キャリアはテーブルとともに装置本体に設けられた案内路に沿って移動する。このとき、上記転がり部材は間欠回転されるため、キャリアは移動と停止を繰り返す間欠的な運動を生じるようになっていて、すなわち上記割出用カムのカム曲面によって上記テーブルに所定の挙動タイミングを与えることができる。
【0018】
また、このときのテーブル個々の挙動タイミングは、上記割出用カム、上記転がり部材、上記運動変換部材の間のみで決定される。つまり、上記割出用カムは連動機構を介して駆動源によって連続回転されるが、割出用カムへの駆動力伝達経路は間欠割出しを伝達または生成するものでは無く、該割出用カムを単に連続回転させる機能を備える。従って、テーブルに与えられる間欠割出し運動のタイミングは、上述したように割出用カムと転がり部材と運動変換部材との3部材で決定されることになり、この間欠割出し運動の生成に必要な駆動力の伝達経路の距離は著しく短縮され、これに伴って構造上、きわめて高い運動精度を確保することができる。このため、間欠割出し運動を生成する部分の精度が向上するとともに、摩耗および振動の発生を抑制して耐久性が向上され、延いては、テーブルの移動・停止位置の運動精度が格段と向上される。
【0019】
また、上記テーブルにそれぞれ設けたキャリアに上記割出用カムおよび上記転がり部材を設けて、該キャリア自体が間欠割出装置として機能するため、該割出用カムのカム曲面をそれぞれのキャリアで独自に設定することも可能となる。従って、全てのテーブルの挙動タイミングを同期させて、それぞれのキャリアの移動、停止を一致させることは勿論のこと、複数のキャリア間で移動、停止タイミングに時間差を設けることができ、キャリア相互、ひいては搬送装置全体でこれに発生する慣性トルクを低減することができる。このように慣性トルクの影響が低減されることにより各キャリアの作動がスムーズとなり、テーブルの高速移動が可能になるとともに、単一の駆動源に過剰な負荷が作用するのを低減できるため、該駆動源の小型化が可能となり、延いては、搬送装置のコンパクト化、低コスト化を図ることができる。
【0020】
更に、個々のキャリアの移動は割出用カムのカム曲面に従うため、これらのカム曲面をキャリアの移動が前後で干渉しない範囲内で各キャリア毎に個別に設定することにより、それぞれの挙動を異ならせることができ、テーブルの挙動タイミングをそれぞれで異ならせることができる。また、個々のキャリア間のピッチを等間隔に設定する必要はなく、前後で干渉しない限りにおいて異なるピッチに設定できるとともに、停止位置についても各キャリア毎に個別に設定できる。従って、搬送装置に流すワークまたは製品は1種類のものに限ることなく、複数種類を同時に流してそれぞれに対応したステーションで複数の作業を同時に行うことができる。
【0021】
更にまた、上記キャリアは独自で間欠割出しを行って自走するため、運動変換部材および案内路の形状を自由に設定できる。このため、作業ステーションのレイアウトの自由度が大幅に向上し、延いては、作業性を著しく改善できる。
【0022】
また、請求項2では、連動機構は、駆動源によってメインスプロケットが回転すると、このメインスプロケットとサブスプロケットとの間に噛合したローラチェーンが回転し、これに噛合した従動スプロケットが回転する。従って、可撓性を備えたローラチェーンを用いたことと、サブスプロケットを1つまたは複数用いて案内路に適宜に配置することにより、該ローラチェーンを該案内路に沿って容易に配置することが可能となり、また、駆動源から従動スプロケットに至る動力伝達効率を高めることができる。
【0023】
請求項3では、連動機構を複数のタイミングプーリと両面歯付タイミングベルトとからなる構成にして、両面歯付タイミングベルトをキャリアに設けた従動タイミングプーリとアイドルタイミングプーリとで挟み付けるようにしているので、両面歯付タイミングベルトと従動タイミングプーリとを絶えず密着状態に保って、これら両面歯付タイミングベルトと従動タイミングプーリとの噛み合いが緩むことを防止でき、駆動力の伝達をより安定させて確実に行うことができる。しかも、両面歯付タイミングベルトはゴム等のある程度弾性力のある樹脂で形成されているため、そもそも各タイミングプーリとの密着性に優れ、回転伝達時のガタつきがなく、騒音や振動の発生を可及的に低減でき、高速運転化が図れる。
【0024】
更に、請求項4では、上記転がり部材を、上記割出用カムに摺接するカムフォロアを備えた回転自在なターレットとしたので、該割出用カムの回転により、これのカム曲面に摺接するカムフォロアを介してターレットが回転する。このとき、カムフォロアがカム曲面に係合される部分でターレットに回転力を付加し、ドエル部分で回転力が解除されるので、該ターレットは所定のタイミングをもって間欠的に回転する。
【0025】
また、上記運動変換部材は、上記転がり部材のカムフォロアが係合される運動変換カムとして装置本体側に形成されるので、間欠的に回転する上記ターレットの回転区間では運動変換カムに反力を受けてキャリアが移動する一方、ターレットの非回転区間ではキャリアが停止されて、該キャリアに設けたテーブルの挙動タイミングが正確にとられる。そして、このように割出用カムと転がり部材との間で間欠割出しするためのカムフォロアを運動変換カムに係合する部材として用いたので、該カムフォロアを間欠割出しと位置決めの両方の部品として兼用できて、間欠割出し部分の構成部品を削減できる。
【0026】
更にまた、請求項5では、上記転がり部材の外周部に転動ギアを形成し、上記運動変換部材を、装置本体側に形成されて該転がり部材の転動ギアに噛合される運動変換ギアとしたので、転がり部材が間欠回転されることにより転動ギアが運動変換ギアを転動し、該転がり部材の回転区間では運動変換ギアに噛合して移動する一方、転がり部材の非回転区間では運動変換ギアに噛合した状態で停止し、キャリアに設けたテーブルの挙動タイミングが正確にとられる。このようにキャリアの間欠割出しが歯形成ピッチの小さいギアどうしの噛合によって行われるため、該キャリアの移動・停止が精度良く行われ、延いては、テーブルの挙動タイミングの精度を更に向上できる。
【0027】
また、請求項6では、キャリアは上記案内路に摺接する摺接子によってその移動が安定化される。
【0028】
更に、請求項7では、上記摺接子を、キャリアの移動方向前方および後方に、少なくとも2ヶ所設けているので、キャリアはこれら摺接子によってその運動の確実性が向上し、テーブルの移動、停止の精度を更に向上できる。
【0029】
更にまた、請求項8では、上記案内路は上記キャリアの移動を案内するためにその前方および後方の各摺接子に対応させて多段に形成されていて、多段の案内路を適宜に形成することでキャリアの姿勢を自在に制御できるようになり、特に、案内路が弧状部分などの曲線部分を有する場合に、案内路の向きが変化する入口部分や出口部分で移動軌跡を適宜に設定することにより、移動経路が変化する場合でもキャリアの移動を滑らかに行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図12は本発明の搬送装置の一実施形態を示し、図1は全体の平面外観図、図2は全体の正面外観図、図3は搬送部分の要部を示す平面図、図4は図3中A−A線からの拡大断面図、図5は図4中B−B線から見た拡大平面図、図6は図4中C部の拡大断面図、図7は図4中D−D線から見た拡大平面図、図8は図4中E−E線から見た拡大平面図、図9は図8中F−F線断面図、図10は図8中G−G線断面図、図11はキャリアの移動を順に示す説明図、図12は個々のキャリアの移動タイミングを示すタイムチャートである。
【0031】
本実施形態の搬送装置10は図1〜図4に示すように、装置本体12の上面上方に図示しない支持手段を介して支持されたオーバル形状のハウジング13と、当該ハウジング13の周囲に沿って設けられた上下一対の案内レール18(18a)によって形成される環状の案内路15、及びこの案内路15に配列されてこれに沿って自走して周回移動可能に設けられた複数のキャリア16、及びこれらの各キャリア16を自走させる駆動機構17とを有している。
【0032】
上記駆動機構17は、それぞれのキャリア16に回転自在に軸支される割出用カム20と、それぞれのキャリア16に回転自在に軸支されるとともに、上記割出用カム20に係合してこの割出用カム20の連続回転から間欠回転を生成する転がり部材19と、上記案内路15の案内レール18,18aに沿って上記装置本体12に設けられ、上記転がり部材19が係合してこの転がり部材19の回転量を上記キャリア16の移動量に変換する運動変換部材21と、上記装置本体12に設けられ、連動機構24を介して上記それぞれの割出用カム20に連続回転運動を伝達する単一の駆動源とからなり、各キャリア16は各々移動と停止を繰り返しながら、ハウジング13の周りを自走して巡回するようになっている。
【0033】
また、上記各キャリア16には、図示しないワークや製品を搭載するためのテーブル14が設けられていて、テーブル14はキャリア16とともに移動して適宜位置で一時的に停止されるようになっており、その各停止位置がワークなどに対して作業を行うための作業ステーションに設定されている。即ち、各作業ステーションには、ハウジング13の上面の配置スペースSに各種の作業ユニットUが搭載されていて、これらの作業ユニットUによって、ワークや製品に対する加工や組み付け、検査などの各種作業が行われるようになっている。
【0034】
上記案内レール18,18aは、図4,図8に示すようにハウジング13の周囲に沿って環状に設けられ、断面U字状を呈した溝付の部材として形成されている。それぞれの案内レール18,18aはその開放側が互いに対向されるようにしてキャリア16の上下側に配置され、各々ボルト60を介して装置本体12に固定されている。そして、上方の案内レール18の下面18eおよび下方の案内レール18aの上面18fは、それぞれキャリア16の略矩形箱体状をなしたキャリアハウジング40の上下面に摺動可能に密接して、当該キャリア16を滑らかに水平方向へ案内するようになっており、キャリア16はこれら案内レール18,18aに上下端部が支持されつつ案内されて、傾くことなくハウジング13の周りを移動可能になっている。
【0035】
上記キャリア16の上下側には、図8に示すように、後述するターレット軸42の延長部を取り囲むようにして、該キャリア16の移動方向前方および後方にそれぞれ上記案内レール18,18aの溝幅方向に対となる2組の摺接子62,62aおよび64,64aが設けられている。これら摺接子62,62aおよび64,64aは、図4に示すように、ターレット軸42の上下延長部に位置して、キャリアハウジング40に形成される軸挿通用穴66,66aを閉止する閉止板68からそれぞれ突設される4本の支軸70と、これら支軸70にそれぞれ嵌着されるベアリング72とによって構成されている。
【0036】
上記摺接子62,62aおよび64,64aは、前方と後方に対を成すそれぞれの組が上記案内レール18,18aの溝の深さ方向に上下2段で配置されている。即ち、前方に配置される1対の摺接子62,62aは、支軸70を長くしてベアリング72の取付位置をキャリアハウジング40から離すとともに、後方に配置される1対の摺接子64,64aは、支軸70を短くしてベアリング72をキャリアハウジング40に近接させて取り付けるようになっている。
【0037】
溝幅方向に対を成す上記摺接子62,62aおよび64,64aは、装置本体12の中心側に配置される摺接子62,64のベアリング72のアウターレースが、案内レール18,18aの装置本体12中心側の溝壁に摺接されるとともに、装置本体12の外方側に配置される摺接子62a,64aのベアリング72のアウターレースが、案内レール18,18aの装置本体12外方側の溝壁に摺接されている。
【0038】
また、上記案内レール18,18aは、図9,図10に示すようにオーバル形状のハウジング13の周方向に沿う弧状部分の入口部分および出口部分の溝形状を、2段配置された摺接子62,62aおよび64,64aの前後組で移動軌跡を異ならせるようになっている。即ち、図8に示すように上記弧状部分Rの入口部分(断面G−G部分)では、前方組の移動軌跡T1より、後方組の移動軌跡T2を外方にずらす(図10)とともに、出口部分(断面F−F部分)では前方組の移動軌跡T1を、後方組の移動軌跡T2より外方にずらして形成してある(図9)。また、これら入口部分および出口部分以外の弧状部分Rおよび弧状部分Rを結ぶ直線部分については、両移動軌跡T1,T2を等しくしてある。
【0039】
各キャリア16およびハウジング13には、当該キャリア16を個々に自走させるための駆動機構17が設けられている。この駆動機構17は各キャリア16毎に組み込まれる自走機構23と、この自走機構23に単一の駆動源から駆動力を伝達する連動機構24とからなる。
【0040】
上記自走機構23は、図4,図7に示すように割出用カム20と、この割出用カム20に係合してこれのカム曲面に沿って間欠回転する転がり部材19としてのターレット22とを有する。上記割出用カム20は、単一の駆動源である図外のモータを動力源にして、図3に示す連動機構24を介して回転されるとともに、上記ターレット22の回転量は、このターレット22が係合する運動変換部材21としての運動変換カム26によって、キャリア16の移動量に変換される。
【0041】
上記連動機構24は、図3〜図5に示すように、装置本体12にこれより一端が突出して設けられて上記モータによって回転される駆動軸28と、この駆動軸28に取付けられたメインスプロケット30、その駆動軸28と対をなすように平行に設けられた従動軸32、この従動軸32に取り付けられて上記メインスプロケット30の回転に追従するサブスプロケット34、これらメインスプロケット30とサブスプロケット34との間に周回されるローラチェーン36、及び上記キャリア16のそれぞれに設けられて該ローラチェーン36に噛合される従動スプロケット38、この従動スプロケット38の回転を上記割出用カム20に伝達する伝達部材51としての駆動ギア52と従動ギア54とを備える。
【0042】
また、メインスプロケット30とサブスプロケット34との間には、これらに周回されるローラチェーン36の直線部分に沿って一対のローラチェーンガイドレール37が設けられ、これによりローラチェーン36の周回移動を円滑に案内して、ローラチェーン36による的確な動力伝達を保証するようにしている。
【0043】
上記キャリア16のキャリアハウジング40は、上記ローラチェーン36側が開放された略矩形の箱体状をなしており、このキャリアハウジング40内に上記自走機構23をなす割出用カム20とターレット22、及び連動機構24をなす従動スプロケット38、ないし伝達部材51をなす駆動ギア52と従動ギア54とが収納されている。
【0044】
上記ターレット軸42およびカム軸44はベアリング46,48を介して上記キャリアハウジング40に回転自在に枢着され、ターレット軸42には上記ターレット22が固定して取り付けられるとともに、カム軸44には上記割出用カム20が固定して取り付けられる。また、上記ターレット軸42には、上記従動スプロケット38がベアリング50を介して相対回転自在に取り付けられる。
【0045】
また、メインスプロケット30およびサブスプロケット34、さらには従動スプロケット38のそれぞれの歯30a,34a,38aは、図6に示すように上下に重なり合った状態で一括してローラチェーン36に噛合できるように薄肉に形成されていて、図5に示すようにキャリア16がメインスプロケット30若しくはサブスプロケット34の周りを通過する際に、メインスプロケット30若しくはサブスプロケット34の歯30a,34aと従動スプロケット38の歯38aとが上下に重なり合って同時にローラチェーン36と噛み合うようになっている。
【0046】
そして、上記従動スプロケット38に伝達された回転は、図4に示すように該駆動スプロケット38と一体に形成された駆動ギア52と、この駆動ギア52に噛合され上記割出用カム20にボルト締結される従動ギア54を介して該割出用カム20に伝達されるようになっている。このとき、上記駆動ギア52は従動ギア54より小径に形成されて、駆動ギア52の回転が減速されて割出用カム20に伝達される。
【0047】
上記割出用カム20は、上下に間隔を隔てた上,下カム板20a,20bで構成され、これら両カム板20a,20b間に上記ターレット22の周縁部が挿入される。割出用カム20には、図7に示すようにターレット22の上下両面の周縁部に所定間隔をもって回転自在に支持されたカムフォロア56,56aが摺接され、上,下カム板20a,20bのカム曲面に従う運動が該ターレット22に伝達され、これにより割出用カム20のカム曲面に応じてターレット22が間欠割出し回転される。
【0048】
また、上記運動変換カム26は図4,図7に示すように、ターレット22の上下両側のカムフォロワ56,56aに対応して上下2段のカム部を備え、装置本体12にボルト58を介して固定されている。そして、上段のカム部が一方のカムフォロア56に係合し、下段のカム部が他方のカムフォロア56aに係合するようになっている。このとき、運動変換カム26の上下のカム部の少なくともいずれか一方に、上下のカムフォロア56,56aのいずれか一方が必ず係合されるようになっている。
【0049】
以上の構成により本実施形態の搬送装置10にあっては、単一の駆動源であるモータを駆動して駆動軸28を連続回転すると、これに設けたメインスプロケット30と従動軸32に設けたサブスプロケット34との間でローラチェーン36が回転する。このローラチェーン36の回転はキャリア16内の従動スプロケット38に伝達され、この従動スプロケット38の回転は、駆動ギア52および従動ギア54を介して割出用カム20に伝達され、この割出用カム20は連続回転される。
【0050】
上記割出用カム20の上,下カム板20a,20bに形成されたカム曲面には、ターレット22の上下両面のカムフォロア56,56aが係合しており、該割出用カム20の連続回転は上記カム曲面に対応した間欠回転となってターレット22に出力される。一方、上記カムフォロア56,56aは上記割出用カム20に係合されるとともに、装置本体12に固定された運動変換カム26にも係合されている。従って、ターレット22は、カムフォロア56,56aが運動変換カム26に係合していることによって、この運動変換カム26に沿って転動することとなり、結局キャリア16をテーブル14とともに移動させることになる。このとき、上記ターレット22の回転は入力回転、つまり割出用カム20の回転に対して間欠回転となるため、上記キャリア16は間欠的に移動ないし停止して間欠割出し運動を行い、テーブル14は割出用カム20に設定されているカムプロフィールに従う移動量、移動時間で自走移動し、また相当の時間停止する。
【0051】
図11は上記テーブル14の一連の動作を示し、まず、(a)はキャリア16の移動開始時期を示し、回転する割出用カム20のカム曲面に形成された突出部がターレット22のカムフォロア56,56aに係合されると、該ターレット22が回転を開始する。すると、(b)に示すように反対側のカムフォロア56,56aが運動変換カム26に係合した状態でターレット22が転動し、また該カムフォロア56,56aも移動する。
【0052】
そして、(c)に示すように上記カム曲面の突出部がカムフォロア56,56aから外れると、割出用カム20の回転力はターレット22には伝達されず、該ターレット22は停止し、これに伴ってキャリア16も停止する。このようにカムフォロア56,56aがカム曲面の突出部から外れた状態では、(d)に示すように割出用カム20が連続回転していても、キャリア16は停止している。
【0053】
そして、複数設けられた上記テーブル14は、図12のタイムチャートに示すように所定のタイミングをもって移動と停止とを繰り返し、テーブル14の停止位置である作業ステーションで、該テーブル14に載置したワークまたは製品の組み立てまたは検査などの各種作業が行われることになる。即ち、同図ではテーブル14が(a)〜(l)までの12個が設けられた場合を示し、横軸に時間をとり、縦軸に移動方向に沿う作業ステーションに対応した停止位置を示す。この場合、各テーブル14の移動と停止のタイミングは全てが同期している。
【0054】
ところで、上記キャリア16は上記ハウジング13及びローラチェーン36に沿って配置された案内レール18,18aにガイドされるが、このとき、キャリア16に設けた摺接子62,62aおよび64,64aが該案内レール18,18aの溝内に密接されるため、該キャリア16をハウジング13の内外方向に対して位置が規制される。従って、該キャリア16に取り付けられて一体となったテーブル14は、上記運動変換カム26による位置割出しと、上記案内レール18,18aと摺接子62,62aおよび64,64aによる移動経路の拘束とによって、ガタのない安定した運動を行うことができるとともに、高い位置精度で各ステーションに停止される。
【0055】
また、このときのテーブル14個々の挙動タイミングは、上記割出用カム20,ターレット22、運動変換カム26の間でのみ決定される。つまり、ターレット22に間欠回転を与える割出用カム20は、連動機構24を介してモータによって連続回転されるが、これら割出用カム20までの駆動力伝達経路は間欠割出しを伝達または作り出すものでは無く、該割出用カム20を単に連続回転させる機能のみを備える。
【0056】
従って、テーブル14に与えられる間欠割出しのタイミングは、上述したように割出用カム20とターレット22と運動変換カム26の3部材で決定されることになり、この間欠割出しに必要な力の伝達経路の距離は著しく短縮され、換言すれば部品数は著しく少なくなり、これに伴って構造から把握される運動伝達精度が向上される。このため、テーブル14を動かす間欠割出し運動の精度が向上するとともに、運動伝達経路における摩耗および振動の発生を抑制して耐久性が向上され、延いては、テーブル14の移動や停止させる位置などの運動精度を著しく向上できる。
【0057】
また、本実施形態のキャリア16は独自に間欠割出し運動を生じて自走するため、運動変換カム26および案内レール18,18aの形状は自由に設定できる。つまり、本実施形態の連動機構24では、メインスプロケット30と1つのサブスプロケット34との間にローラチェーン36を周回して、その全体形状が長円形の搬送経路を形成しているが、該連動機構24に可撓性を備えたローラチェーン36を用いたことにより、該長円形の経路に限ることなくその他様々な形状の経路に対応させることができる。
【0058】
即ち、サブスプロケット34を複数用いてそれぞれを所要部位に配置し、上記メインスプロケット30と複数のサブスプロケット34との間にローラチェーン36を周回させることにより各種形状の搬送経路を創り出すことができる。このため、作業ステーションのレイアウトの自由度が大幅に向上し、延いては、作業性を著しく改善できる。勿論、サブスプロケット34を複数用いた場合にも、周回されるローラチェーン36の形状に沿って案内レール18,18aが配置される。また、上記連動機構24に可撓性を備えたローラチェーン36を用いたことにより、該ローラチェーン36を上記案内レール18,18aに沿って容易に配置することが可能となり、また、モータから従動スプロケット38に至る動力伝達が噛合方式であるため、この動力伝達効率を高めることができる。
【0059】
更に、上記割出用カム20の連続回転を間欠回転として取り出すにあたって、該割出用カム20に摺接するカムフォロア56を周縁部に設けた回転自在なターレット22とし、かつ、該カムフォロア56を、キャリア16を位置決めするための運動変換カム26に係合する部品として用いたので、該カムフォロア56を間欠割出しと位置決めの両方の部品として兼用できるため、構成部品を削減できる。
【0060】
ところで、本実施形態ではキャリア16は、案内レール18,18aに係合した摺接子62,62aおよび64,64aによってガイドされつつ案内路15を移動されるが、この摺接子62,62aおよび64,64aは、キャリア16の移動方向前方および後方に、それぞれ上記案内レール18,18aの溝幅方向に対を成して2組が配置され、それぞれの前後組で対を成す一方の摺接子62,64を溝の一側面に摺接させるとともに、他方の摺接子62a,64aを溝の他側面に摺接させたので、キャリア16は案内レール18,18aの溝幅方向に位置決めされるのは勿論のこと、移動方向に沿うキャリア16の振れ動きも規制できて、テーブル14の運動安定性や運動精度を更に向上できる。
【0061】
また、このように前後組の摺接子62,62aおよび64,64aを設けたので、これら前後の摺接子62,62aと64,64aとの移動軌跡を異ならせることにより、キャリア16の姿勢を積極的に制御できるようになる。即ち、本実施形態では前後の摺接子62,62aおよび64,64aを案内レール18,18aの溝の深さ方向に非重合状態で2段配置し、キャリア16の弧状部分Rの入口部分で、前方組の移動軌跡T1より、後方組の移動軌跡T2を外方にずらし、かつ、出口部分では前方組の移動軌跡T1を、後方組の移動軌跡T2より外方にずらしてある。従って、このように弧状部分Rへの進入および離脱を案内する入口部分と出口部分の移動軌跡T1,T2を前後の摺接子62,62a,64,64aの配置に対応させて異ならせることにより、直線部分から上記弧状部分Rへのキャリア16の移動を滑らかに行うことができる。
【0062】
ところで、本実施形態の搬送装置10では、上記キャリア16に上記割出用カム20および上記ターレット22を設けて、該キャリア16自体が間欠割出装置として機能するため、該割出用カム20のカム曲面をそれぞれのキャリア16で独自に設定することも可能となる。従って、上記図12に示したように全てのテーブル14の挙動タイミングを同期させて、それぞれのキャリア16の移動、停止を一致させることは勿論のこと、複数のキャリア16間で移動、停止タイミングに時間差を設けることができる。
【0063】
図13は(a)〜(l)の12台の全てのテーブル14の移動・停止のタイミングを、全体的に等しい時間だけずらした場合を示すタイムチャートで、この場合の遅れ時間は上記図12に示したタイムチャートにおいて、隣接するテーブル14間の間隔を、テーブル14の台数分、すなわち12等分した時間としてある。そして、このように複数のキャリア16間で移動、停止タイミングに若干の時間差を設けると、それぞれのキャリア16相互間では、停止するために減速を必要とするものと、移動するために加速を必要とするものとが1台の搬送装置10の運転中に存在することになる。
【0064】
つまり、図13中のtに示す瞬間を見ると、テーブル14のうち、(b)〜(d)で示したものが減速の態勢に入り、(g)〜(i)で示したものが加速の態勢に入っている。従って例えば、これら減速の態勢にあるテーブル14の運動と加速の態勢にあるテーブル14の運動との間でハウジング13周りの搬送経路に生成され、装置本体12に振動や騒音を発生させる慣性トルクを相殺させることが可能となる。このように慣性トルクの影響が低減されることは、各キャリア16の作動をスムーズにし、テーブル14の高速移動を可能とし、このことはまた部品の摩耗など、機械的損耗を低減して、装置の耐久性を向上する。また、単一の駆動源となるモータに過剰な負荷が作用することも低減できることとなり、該モータの小型化が可能となり、延いては、搬送装置10のコンパクト化、コストダウンを図ることができる。
【0065】
更に、個々のキャリア16の移動は割出用カム20のカム曲面に従うため、これらのカム曲面をキャリア16同士が衝突することなく運動できる範囲で、各キャリア16毎に移動・停止の運動態様を個別に設定することができ、例えば、図14(a),(b)に示すようにカム形状が異なる2種類の割出用カム20を、交互のキャリア16に用いることにより、キャリア16の停止回数を個別に設定することも可能となる。この場合は、図15のタイムチャートに示すようにαで示す一方のキャリア16が移動する途中に、βで示す他方のキャリア16に停止区間が設けられて、交互のキャリア16で挙動タイミングをそれぞれで異ならせるようになっている。
【0066】
また、上記図12,図13,図15に示したタイムチャートでは、ローラチェーン36に対するキャリア16の取付ピッチを等間隔に設定した場合を示したが、このように等間隔にする必要はまったくなく、移動方向でキャリア16同士が衝突しない限りにおいて異なるピッチに設定できるとともに、停止位置についても各キャリア16毎に個別に設定できる。従って、搬送装置10で搬送するワークまたは製品は1種類のものに限ることなく、複数種類を同時に流してそれぞれに対応した作業ステーションで複数の作業を同時に行うことができる。
【0067】
図16,図17は他の実施形態を示し、上記実施形態と同一構成部分に同一符号を付して重複する説明を省略して述べる。図16はキャリアの拡大断面図、図17は図7に対応する拡大平面図である。
【0068】
この実施形態が上記実施形態と主に異なる点は、運動変換部材21としてギアを用いたことにある。即ち、図16に示すようにこの実施形態では、上記実施形態と同様にキャリア16のキャリアハウジング40にターレット軸42およびカム軸44が設けられ、ターレット軸42に転がり部材としてのターレット22が一体回転可能に取り付けられるとともに、従動スプロケット38および駆動ギア52がベアリング50を介して回転自在に取り付けられる。また、カム軸44には従動ギア54および割出用カム20が一体回転可能に取り付けられ、図外のローラチェーンから上記従動スプロケット38に入力された回転は、上記駆動ギア52および上記従動ギア54を介して割出用カム20に伝達される。そして、該割出用カム20の回転は、これのカム曲面に係合されたカムフォロア56を介してターレット22に間欠回転として取り出される。
【0069】
ここで、上記ターレット22の外周に転動ギア80を形成する一方、装置本体12には該転動ギア80が噛合する運動変換部材21としての運動変換ギア82を取り付けてある。この運動変換ギア82は上記実施形態の運動変換カム26に代わるもので、案内レール18,18aに沿って環状に形成される。
【0070】
従って、この実施形態の搬送装置10にあっては、上記ターレット22が回転されると、これと一体の転動ギア80が回転して運動変換ギア82に噛合しつつ転動し、キャリア16を移動する。勿論、上記ターレット22は間欠回転されることにより、キャリア16は移動と停止が繰り返されて間欠割出し運動され、テーブル14を所望のタイミングで動かすことができる。このとき、キャリア16の間欠割出し運動が歯形成ピッチの小さいギアどうしの噛合によって行われるため、該キャリア16の移動・停止が精度良く行われ、延いては、テーブル14の運動精度を更に向上できる。
【0071】
ところで、上記各実施形態では割出用カム20に係合する転がり部材19をターレット22によって構成したが、これに限ることなくカム曲面を形成した通常のカムを転がり部材として用いることができ、また、割出用カム20にあっても上,下カム板20a,20bを設けることなく1枚のカムで構成してもよく、要するに割出用カムと転がり部材との間で所定の間欠回転を得ることができる構造であればよい。
【0072】
図18には、キャリア16を案内するための案内レール18,18aの弧状部分Rへの導入箇所および導出箇所の変形例が示されている。図示した案内レール18,18aにあっては、キャリア16が例えば弧状部分Rから直線部分へと移行する箇所において、これら部分間を滑らかにつなぐ弧状に案内レール18,18aの溝壁を形成している。すなわち、上記実施形態では、弧状部分Rへの導入箇所における溝壁のいずれか一方は、直線部分と相当の曲率を有する弧状部分Rとを直接に連続させる形態で形成されているために、キャリア16の運動加速度が大きく変化する場合があり、振動や騒音が大きくなってしまうことが考えられる。これに対してこの図示例にあっては、直線部分から弧状部分Rに移行する段階、そしてまた弧状部分Rから直線部分に移行する段階の案内レール18,18aの経路形状を、移動方向前方の摺接子62,62aおよび移動方向後方の摺接子64,64aともに、キャリア16の運動加速度変化を小さくできる滑らかな弧状経路で結ぶようにしたので、キャリア16の運動安定性をさらに向上させることができる。この場合、上記運動変換カム26および運動変換ギヤ82は、当該弧状部分Rに沿って形成されることはもちろんである。
【0073】
また上記実施形態では、案内レール18,18aを溝状に形成したが、モノレール形態のごとく、摺接子62,62a,64,64aの間に挟み込まれる一条ないしは複数条のレールで形成してもよい。
【0074】
図19、図20は上記連動機構24に両面歯付タイミングベルトを使用した場合の変形実施形態を示すものであり、図19はその要部の概略構成を拡大して示す平面図、図20は図19中のH−H線部の矢視断面図である。以下にこの連動機構の変形実施形態について述べる。なお、この連動機構24部分以外の他の主たる構成は上述した実施形態とほぼ同一であり、よって同一部材には同一の符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0075】
図19,図20において90はメインタイミングプーリであり、このメインタイミングプーリ90は装置本体に取り付けられた駆同軸28に一体的に取り付けられている。また、図示していないが、前述の実施形態の連動機構と同様に、この駆動軸28と対をなすように装置本体に平行に設けられた従動軸には、上記メインスタイミングプーリ90の回転に追従するサブタイミングプーリが取り付けられている。そして、これらのメインタイミングプーリ90とサブタイミングプーリとには、無端状の両面歯付タイミングベルト92が噛み合わされてその外周に周回装着されている。ここで、この両面歯付タイミングベルト92は図21に示すように、クロロプレンゴム等の合成樹脂基材層94の両面にナイロン織物等からなる内歯層96aと外歯層96bとを積層して形成されたもので、基材層94の中心にはガラス繊維等からなる補強用の心線98が埋設されている。
【0076】
一方、キャリア16のキャリアハウジング40内には自走機構23をなす割出用カム20とターレット22、及び連動機構24をなす従動タイミングプーリ100とアイドルタイミングプーリ102、ないし伝達部材51をなす駆動ギア52と従動ギア54とが収納されている。ここで、上記ターレット22はターレット軸42に一体的に取り付けられてベアリング46を介してキャリアハウジング40に回転自在に枢着される点、及び割出用カム20はカム軸44に一体的に取り付けられてベアリング48を介して上記キャリアハウジング40に回転自在に枢着される点、並びに上記ターレット軸42には、上記従動タイミングプーリ がベアリング50を介して相対回転自在に取り付けられる点は前記実施形態と全く同様である。
【0077】
上記従動タイミングプーリ100は両面歯付タイミングベルト92の外周側面に噛み合わされ、キャリアハウジング40にはその両面歯付タイミングベルト92を上記従動タイミングプーリ100とで挟むようにしてアイドルタイミングプーリ102が支軸104を介して回転自在に取り付けられている。
【0078】
両面歯付タイミングベルト92の幅と従動タイミングプーリ100の厚みとはほぼ等しく設定されていて、従動タイミングプーリ100は両面歯付タイミングベルト92の外周側面にその全幅に亘って噛み合わされている。これに対し、アイドルタイミングプーリ102は両面歯付タイミングベルト92の幅のほぼ半分の厚みに形成されていて、当該タイミングベルト92の内周面側の上側部分に噛み合わされている。また、メインタイミングプーリ90とサブタイミングプーリも両面歯付タイミングプーリ92の幅のほぼ半分の厚みに形成されていて、これらメインタイミングプーリ90とサブタイミングプーリとは両面歯付タイミングベルト92の内周面側の下側部分に噛み合わされている。即ち、アイドルタイミングプーリ102はメインタイミングプーリ90及びサブタイミングプーリよりも上側位置に設けられていて、キャリア16が当該メインタイミングプーリ90やサブタイミングプーリの周りを通過する際には、アイドルタイミングプーリ102はメインタイミングプーリ90若しくはサブスタイミングプーリの上側を通過して干渉し合わないようになっている。
【0079】
従って、この変形実施形態の連動機構24では、メインタイミングプーリ90とサブタイミングプーリとに周回される両面歯付タイミングベルト92をキャリア16に設けた従動タイミングプーリ100とアイドルタイミングプーリ102とで挟み付けるようにしているので、両面歯付タイミングベルト92と従動タイミングプーリ100とを絶えず密着状態に保ち得、これらの噛み合いに緩みが生じることを防止して、駆動力の伝達をより安定させて確実に行うことができるようになる。しかも、両面歯付タイミングベルト92はゴム等のある程度弾性力のある樹脂で形成されているため、そもそも各タイミングプーリ90,100,102等との密着性に優れ、回転伝達時のガタつきがなく、騒音や振動の発生を可及的に低減でき、一層の高速運転化が図れるようになる。
【0080】
なお、前述の実施形態のようにスプロケットとローラチェーンとを用いた連動機構の場合にあっても、図22に示すような2列ローラチェーン110を採用して、この2列ローラチェーン110の一方の列を従動スプロケットとアイドルスプロケットとで両側から挟むように噛合させる構成とすることもできる。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に示す搬送装置にあっては、それぞれのテーブルのキャリアに割出用カムおよび転がり部材が軸支されており、単一の駆動源によって連続回転する各キャリアの割出用カムによって転がり部材が間欠回転する。すると、該転がり部材の回転量は運動変換部材によって上記キャリアの移動量に変換されるため、該キャリアはテーブルとともに装置本体に設けられた案内路に沿って移動する。このとき、上記転がり部材は間欠回転されるため、上記キャリアは移動と停止を繰り返す間欠的な運動を生じるようになっていて、上記割出用カムのカム曲面によって上記テーブルに所定の挙動タイミングを与えることができる。
【0082】
また、このときのテーブル個々の挙動タイミングは、上記割出用カム、上記転がり部材、上記運動変換部材の間のみで決定される。つまり、上記割出用カムは連動機構を介して駆動源によって連続回転されるが、割出用カムへの駆動力伝達経路は間欠割出しを伝達または生成するものでは無く、該割出用カムを単に連続回転する機能を備える。従って、テーブルに与えられる間欠割出し運動のタイミングは、上述したように割出用カムと転がり部材と運動変換部材との3部材で決定されることになり、この間欠割出し運動の生成に必要な駆動力の伝達経路の距離は著しく短縮され、これに伴って構造上、きわめて高い運動精度を確保することができる。このため、間欠割出し運動を生成する部分の精度が向上するとともに、摩耗および振動の発生を抑制して耐久性が向上され、延いては、テーブルの移動・停止位置の運動精度が格段と向上される。
【0083】
また、上記テーブルにそれぞれ設けたキャリアに上記割出用カムおよび上記転がり部材を設けて、該キャリア自体が間欠割出装置として機能するため、該割出用カムのカム曲面をそれぞれのキャリアで独自に設定することも可能となる。従って、全てのテーブルの挙動タイミングを同期させて、それぞれのキャリアの移動、停止を一致させることは勿論のこと、複数のキャリア間で移動、停止タイミングに時間差を設けることができ、キャリア相互、ひいては搬送装置全体でこれに発生する慣性トルクを低減することができる。このように慣性トルクの影響が低減されることにより各キャリアの作動がスムーズとなり、テーブルの高速移動が可能になるとともに、単一の駆動源に過剰な負荷が作用するのを低減できるため、該駆動源の小型化が可能となり、延いては、搬送装置のコンパクト化、低コスト化を図ることができる。
【0084】
更に、個々のキャリアの移動は割出用カムのカム曲面に従うため、これらのカム曲面をキャリアの移動が前後で干渉しない範囲内で各キャリア毎に個別に設定することにより、それぞれの挙動を異ならせることができ、テーブルの挙動タイミングをそれぞれで異ならせることができる。また、個々のキャリア間のピッチを等間隔にする必要はなく、前後で干渉しない限りにおいて異なるピッチに設定できるとともに、停止位置についても各キャリア毎に個別に設定できる。従って、搬送装置に流すワークまたは製品は1種類のものに限ることなく、複数種類を同時に流してそれぞれに対応したステーションで複数の作業を同時に行うことができる。
【0085】
更にまた、上記キャリアは独自で間欠割出しを行って自走するため、運動変換部材および案内路の形状を自由に設定できる。このため、作業ステーションのレイアウトの自由度が大幅に向上し、延いては、作業性を著しく改善できる。
【0086】
また、請求項2では、連動機構は、駆動源によってメインスプロケットが回転すると、このメインスプロケットとサブスプロケットとの間に噛合したチェーンが回転し、これに噛合した従動スプロケットが回転される。従って、可撓性を備えたチェーンを用いたことと、サブスプロケットを1つまたは複数用いて案内路に適宜に配置することにより、該チェーンを該案内路に沿って容易に配置することが可能となり、また、駆動源から従動スプロケットに至る動力伝達効率を高めることができる。
【0087】
請求項3では、連動機構を複数のタイミングプーリと両面歯付タイミングベルトとからなる構成にして、両面歯付タイミングベルトをキャリアに設けた従動タイミングプーリとアイドルタイミングプーリとで挟み付けるようにしているので、両面歯付タイミングベルトと従動タイミングプーリとを絶えず密着状態に保ってこれらの噛み合いが緩むことを防止でき、駆動力の伝達をより安定させて確実に行うことができる。しかも、タイミングベルトはゴム等のある程度弾性力のある樹脂で形成されているため、そもそも各タイミングプーリとの密着性に優れ、回転伝達時のガタつきがなく、騒音や振動の発生を可及的に低減でき、より一層の高速運転化が図れる。
【0088】
更に、請求項4では、上記転がり部材を、上記割出用カムに摺接するカムフォロアを備えた回転自在なターレットとしたので、該割出用カムの回転により、これのカム曲面に摺接するカムフォロアを介してターレットが回転する。このとき、カムフォロアがカム曲面に係合される部分でターレットに回転力を付加し、ドエル部分で回転力が解除されるので、該ターレットは所定のタイミングをもって間欠的に回転する。
【0089】
また、上記運動変換部材が、上記転がり部材のカムフォロアが係合される運動変換カムとして装置本体側に形成されるので、間欠的に回転する上記ターレットの回転区間では運動変換カムに反力を受けてキャリアが移動する一方、ターレットの非回転区間ではキャリアが停止されて、該キャリアに設けたテーブルの挙動タイミングがとられる。そして、このように割出用カムと転がり部材との間で間欠割出しするためのカムフォロアを運動変換カムに係合する部材として用いたので、該カムフォロアを間欠割出しと位置決めの両方の部品として兼用できて、間欠割出し部分の構成部品を削減できる。
【0090】
更にまた、請求項6では、上記転がり部材の外周部に転動ギアを形成し、上記運動変換部材を、装置本体側に形成されて該転がり部材の転動ギアに噛合される運動変換ギアとしたので、転がり部材が間欠回転されることにより転動ギアが運動変換ギアを転動し、該転がり部材の回転区間では運動変換ギアに噛合して移動する一方、転がり部材の非回転区間では運動変換ギアに噛合した状態で停止し、キャリアに設けたテーブルの挙動タイミングがとられる。このようにキャリアの間欠割出しが歯形成ピッチの小さいギアどうしの噛合によって行われるため、該キャリアの移動・停止が精度良く行われ、延いては、テーブルの挙動タイミングの精度を更に向上できる。
【0091】
また、請求項7では、キャリアは上記案内路に摺接する摺接子によってその移動が安定化される。
更に、請求項7では、上記摺接子を、キャリアの移動方向前方および後方に、少なくとも2ヶ所設けているので、キャリアはこれら摺接子によってその運動の確実性が向上し、テーブルの移動、停止の精度を更に向上できる。
【0092】
更にまた、請求項8では、上記案内路は上記キャリアの移動を案内するためにその前方および後方の各摺接子に対応させて多段に形成されていて、多段の案内路を適宜に形成することでキャリアの姿勢を自在に制御できるようになり、特に、案内路が弧状部分などの曲線部分を有する場合に、案内路の向きが変化する入口部分や出口部分で移動軌跡を適宜に設定することにより、移動経路が変化する場合でもキャリアの移動を滑らかに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送装置の一実施形態を示す全体の平面外観図である。
【図2】図1の搬送装置の全体の正面外観図である。
【図3】図1の搬送装置の要部平面図である。
【図4】図3中A−A線からの拡大断面図である。
【図5】図4中B−B線から見た拡大平面図である。
【図6】図4中C部の拡大断面図である。
【図7】図4中D−D線から見た拡大平面図である。
【図8】図4中E−E線から見た拡大平面図である。
【図9】図8中F−F線断面図である。
【図10】図8中G−G線断面図である。
【図11】本発明に係る搬送装置に用いられるキャリアの移動形態の一例を順に示す説明図である。
【図12】本発明に係る搬送装置における個々のキャリアの移動タイミングの一例を示すタイムチャートである。
【図13】本発明に係る搬送装置における個々のキャリアの移動タイミングの他の例を示すタイムチャートである。
【図14】本発明に係る搬送装置に適用される割出用カムの組み合わせの一例を示す説明図である。
【図15】本発明に係る搬送装置における個々のキャリアの移動タイミングのさらに他の例を示すタイムチャートである。
【図16】本発明に係る搬送装置の他の実施形態を示すキャリアの拡大断面図である。
【図17】本発明に係る搬送装置の他の実施形態を示す図7に対応する拡大平面図である。
【図18】本発明に係る搬送装置の他の実施形態を示す案内路の拡大平面図である。
【図19】本発明にかかる搬送装置における連動機構の他の実施形態を示す拡大平面図である。
【図20】図19中のH−H線部の矢視断面図である。
【図21】両面歯付タイミングベルトの部分斜視図である。
【図22】2列ローラチェーンの部分平面図である。
【図23】従来の搬送装置の一例を示す全体斜視図である。
【図24】従来の搬送装置の他例を示す全体斜視図である。
【符号の説明】
10 搬送装置
12 装置本体
13 ハウジング
14 テーブル
15 案内路
16 キャリア
17 駆動機構
18,18a 案内レール
19 転がり部材
20 割出用カム
21 運動変換部材
22 ターレット
23 自走機構
24 連動機構
26 運動変換カム
30 メインスプロケット
34 サブスプロケット
36 ローラチェーン
38 従動スプロケット
40 キャリアハウジング
56,56a カムフォロア
62,62a,64,64a 摺接子
80 転動ギア
82 運動変換ギア
90 メインタイミングプーリ
92 両面歯付タイミングベルト
100 従動タイミングプーリ
102 アイドルタイミングプーリ

Claims (8)

  1. 装置本体に設けられて作業ステーション間を環状に結ぶ案内路と、
    該案内路に沿って周回移動可能に設けられ、それぞれにテーブルが取り付けられた複数のキャリアと、
    該各キャリアを自走させる駆動機構とを備え、
    該駆動機構は、
    それぞれのキャリアに回転自在に軸支される割出用カムと、
    それぞれのキャリアに回転自在に軸支されるとともに、上記割出用カムに係合して該割出用カムの連続回転から間欠回転を生成する転がり部材と、
    上記案内路に沿って上記装置本体に設けられ、上記転がり部材が係合して該転がり部材の回転量を上記キャリアの移動量に変換する運動変換部材と、
    上記装置本体に設けられ、連動機構を介して上記それぞれの割出用カムに連続回転運動を伝達する単一の駆動源と、
    を備え、
    上記駆動機構に備えられた、上記割出用カム、上記転がり部材、上記運動変換部材、及び上記単一の駆動源のうち、
    上記割出用カム、及び上記転がり部材は、上記それぞれのキャリアに設けられ、
    上記運動変換部材、及び上記単一の駆動源は、上記装置本体に設けられていることを特徴とする搬送装置。
  2. 上記連動機構は、
    上記駆動源によって連続回転されるメインスプロケットと、
    該メインスプロケットに併設されたサブスプロケットと、
    これらメインスプロケットとサブスプロケットとの間に周回されるチェーンと、
    上記キャリアのそれぞれに設けられて上記チェーンに噛合される従動スプロケットと、
    該従動スプロケットの連続回転を上記割出用カムに伝達する伝達部材とからなることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 上記連動機構は、
    上記駆動源によって連続回転されるメインタイミングプーリと、
    該メインタイミングプーリに併設されたサブタイミングプーリと、
    これらメインタイミングプーリとサブタイミングプーリとの間に周回される両面歯付タイミングベルトと、
    上記キャリアのそれぞれに設けられて上記歯付タイミングベルトに噛合される従動タイミングプーリと、
    該従動タイミングプーリの連続回転を上記割出用カムに伝達する伝達部材と、
    前記キャリアに設けられて前記両面歯付タイミングベルトに噛合し、該両面歯付ベルトを前記従動タイミングプーリとで挟むアイドルタイミングプーリと、
    からなることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  4. 上記転がり部材は、
    上記割出用カムに摺接するカムフォロアを備えた回転自在なターレットであり、かつ、上記運動変換部材は、上記装置本体側に設けられて上記転がり部材のカムフォロアが係合される運動変換カムであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の搬送装置。
  5. 上記転がり部材はその外周部に転動ギアを有し、上記運動変換部材は、上記装置本体側に形成されて該転がり部材の転動ギアに噛合される運動変換ギアであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の搬送装置。
  6. 上記案内路には、上記キャリアに設けた摺接子が摺動自在に嵌合されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の搬送装置。
  7. 上記摺接子は、上記キャリアの移動方向前方および後方に少なくとも2ヶ所設けられていることを特徴とする請求項6に記載の搬送装置。
  8. 上記案内路は上記キャリアの移動を案内するためにその前方および後方の各摺接子に対応させて多段に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の搬送装置。
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