JP4367853B2 - 画像処理装置および色変換方法 - Google Patents

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本発明は、入力されたカラー画像信号を、墨信号を含む出力色信号へと色変換する画像処理装置および色変換方法に関し、例えばカラーファクシミリ、カラープリンタ、カラー複写機などのカラー画像出力装置などに好適な技術に関する。
従来、カラープリンタ、カラー複写機等の画像処理装置において、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、墨(K)の4色の色材を用いて画像出力が行われることが多い。この際、画像処理装置に入力されたカラー画像データを、CMYK4色の出力色信号に色変換することが必要である。この方法について、以下に従来例を説明する。
入力されるカラー画像データは、一般的にはレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)のRGB信号として表される。色変換の第一段階として、このRGB色信号を、墨信号を含まないC信号に変換する処理を行う。例えば、色変換テーブルを用いた補間演算、あるいは線形マスキング演算等によって、色変換を行うことが可能である。第二段階として、C信号から墨信号を生成する墨生成処理を行うとともに、生成した墨信号に相当する無彩色成分(下色)をC信号から除去する下色除去処理を行う。Cの無彩色成分をK色材で置き換えることにより、色材の節約、無彩色の安定の向上等の効果がある。
墨生成/下色除去処理の具体的な方法は、例えば、Cから最小値min(C,M,Y)を下色成分として算出し、以下のような式に基づいて処理する。ただし、αK、α、βは所定の係数であり、最終的な出力信号のCMYをC’M’Y’とする。
K=αK×{min(C,M,Y)−β}
C=C−α×{min(C,M,Y)−β}
M=M−α×{min(C,M,Y)−β}
Y=Y−α×{min(C,M,Y)−β}
図15に、C=M=YのラインでのCMYKを示す。また、βは墨の生成が開始される点を示し、min(C,M,Y)が最大値255の3分の1である85のところから墨生成を開始する設定となっている。一般的にK色材によるドットはCMYに比べて目立つため、墨開始点βをハイライト側に設定すると、出力画像において粒状感が目立ち、ざらついた画像となることがある。よって、ざらつきを防止するため、ハイライト側には墨生成しないように墨開始点を設定する必要がある。
このように、墨生成/下色除去処理は、CMY三色で再現される色の無彩色成分の全てもしくは一部をKで置き換えるという処理であり、基本的には、変換前のC信号と変換後のCMYK信号が等しい色を再現するように変換される。ただし、CMYK色材の特性は複雑であり、変換前と変換後の色を高精度に合わせることは容易ではない。この色変換精度を向上させる方法が、特許文献1〜3等に記載されている。具体的には、上記変換式の係数αを、CMYそれぞれに対して異ならせることにより、入力信号と出力信号のカラーマッチング精度を向上させる。すなわち、係数αC、αM、αYを用いて、以下のような式により変換する。
C’=C−αC×{min(C,M,Y)−β}
M’=M−αM×{min(C,M,Y)−β}
Y’=Y−αY×{min(C,M,Y)−β}
これらの発明は、カラーマッチング精度の向上を目的としているが、例えば、特許文献4〜6等の方法では、C信号からCMYK信号への変換において、カラーマッチング精度を考慮する必要がない。C信号を仮想的な中間C信号とし、中間C信号から出力CMYK信号への変換式は、色合わせすることなく決定する。その後で、入力RGB信号と出力CMYK信号とが合うように、RGB信号からC信号への色変換を適切に決定する。このように、仮想的な中間C信号を用いる場合には、C信号からCMYK信号への変換においてカラーマッチング精度を考慮する必要がなく、ある程度の自由度を持って中間C信号から出力CMYK信号への変換を設定することが可能である。しかし、従来、墨生成/下色除去処理を行う処理において、その自由度を有効に生かせるような方法はない。
例えば、特許文献7では、中間色信号としてプリンタRGB信号を用いており、プリンタRGB信号から出力CMYK信号への変換に使用する色変換テーブルの作成方法において、色域を有効利用することの可能な方法が記載されている。
特公平7−121071号公報 特開平7−107307号公報 特開2000−278544号公報 特許第2898030号公報 特開平6−90353号公報 特開2003−283856号公報 特開2002−33930号公報
しかし、この方法は、中間色信号からCMYK信号への変換をテーブルによって行う方法であり、墨生成/下色除去処理といった処理段階を踏まないため、パラメータの設定を直感的に行うことが難しい。また、従来の墨生成/下色除去処理は、CMY3色の無彩色成分をKで置き換えるという思想によってできているため、基本的にはCMY3色により再現される色域を想定しており、CMYK4色からなる、より広い色域を有効に使用することができていない。
本発明は上記した問題点に鑑みてなされたもので、
本発明の目的は、墨生成/下色除去処理において、色変換精度の向上ではなく、色域の有効利用にある。すなわち、本発明の目的は、仮想的な中間CMY信号に墨生成/下色除去処理を行って出力CMYK信号を生成する系において、下色除去処理を工夫することにより、色域の有効利用可能な画像処理装置および色変換方法を提供することにある。
本発明の画像処理装置においては、中間色信号のうちの最小値に対して補正量が最大となり、最大値に対して補正量が最小となる補正を行うことにより、従来の墨生成/下色除去処理に比べて色域の拡大を目的とする。
本発明の画像処理装置においては、墨生成手段において墨が生成された場合に限り、前記中間色信号を補正することにより、処理の効率化による処理スピードの向上を目的とする。
本発明の画像処理装置においては、色領域に応じて墨生成量を異ならせることにより、色域の拡大効果と粒状感の低減効果のバランスを、色領域ごとに適切に設定することを目的とする。
本発明の画像処理装置においては、入力を中間色信号とする3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより補正量を算出することにより、中間色信号のうちの最小値と最大値との差が大きくなるような補正を、簡易な構成で行うことを目的とする。
本発明の画像処理装置においては、入力を中間色信号とする3次元ルックアップテーブルを参照することにより墨信号を算出することにより、色領域に応じた墨生成を、簡易な構成で行うことを目的とする。
本発明の画像処理装置においては、補正量算出手段もしくは前記墨生成手段において、3次元ルックアップテーブルの値を用いて補間演算を行うことにより出力値を算出することにより、3次元ルックアップテーブルのデータ量を減らすことができる。
本発明の画像処理装置においては、補正量算出手段もしくは前記墨生成手段において、色空間全体を一つの格子としたときの格子点の値に対応する出力値を保持しているので、保持するデータ量が非常に少ない量とすることを目的とする。
本発明の画像処理装置においては、補正量算出手段もしくは前記墨生成手段において、3次元ルックアップテーブルは、マイナスの値を取ることが可能であり、補間演算による出力値がマイナスの値となる場合は、出力値をゼロとすることにより、保持する3次元ルックアップテーブルが少なくても、適切な出力値を算出することを目的とする。
本発明の画像処理装置においては、補正実行手段は、中間色信号から補正量を差し引くことにより補正を行い、前記補正結果がマイナスの値となる場合は、値をゼロとすることにより、保持する3次元ルックアップテーブルが少なくても、適切な出力値を算出することを目的とする。
本発明の画像処理装置においては、補正量算出手段もしくは墨生成手段において用いる補間演算は、四面体補間であることにより、色相ごとの処理の切り換えを適切に行うことを目的とする。
本発明の色変換方法においては、中間色信号のうちの最小値に対して補正量が最大となり、最大値に対して補正量が最小となる補正を行うことにより、従来の墨生成/下色除去処理に比べて色域の拡大を目的とする。
本発明の色変換方法においては、墨生成ステップにおいて墨が生成された場合に限り、中間色信号を補正することにより、処理の効率化による処理スピードの向上を目的とする。
本発明の色変換方法においては、色領域に応じて墨量を異ならせることにより、色域の拡大効果と粒状感の低減効果のバランスを、色領域ごとに適切に設定することを目的とする。
本発明の色変換方法においては、入力を中間色信号とする3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより補正量を算出することにより、中間色信号のうちの最小値と最大値との差が大きくなるような補正を、簡易な構成で行うことを目的とする。
本発明の色変換方法においては、入力を中間色信号とする3次元ルックアップテーブルを参照することにより墨信号を算出することにより、色領域に応じた墨生成を、簡易な構成で行うことを目的とする。
本発明の画像処理装置においては、複数の色信号からなるカラー画像データを入力する入力手段と、入力された色信号を、3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより、墨信号を含む出力色信号へと変換する色変換手段と、前記墨信号を含む出力色信号からなるカラー画像データを出力する出力手段とを備え、前記3次元ルックアップテーブルは、本発明の色変換方法を用いて求められる、入力色信号と出力色信号との対応関係に基づいて作成されたものであることにより、従来の墨生成/下色除去処理に比べて色域の拡大を目的とし、かつ変換スピードの向上を目的とする。
本発明の色変換方法においては、入力された色信号を、3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより、墨信号を含む出力色信号へと変換する色変換方法において、前記3次元ルックアップテーブルは、本発明の色変換方法を用いて求められる、入力色信号と出力色信号との対応関係に基づいて作成されたものであることにより、従来の墨生成/下色除去処理に比べて色域の拡大を目的とし、かつ変換スピードの向上を目的とする。
本発明は、複数の色信号からなるカラー画像データを入力する入力手段と、入力された色信号を、黒信号を含まない複数の中間色信号へと色変換する色変換手段と、前記色変換された墨信号を含まない複数の中間色信号を、墨信号を含む出力色信号へと変換する墨処理手段と、前記墨信号を含む出力色信号からなるカラー画像データを出力する出力手段とを備える画像処理装置において、前記墨処理手段は、前記中間色信号に基づいて墨信号を生成する墨生成手段と、前記中間色信号を補正して墨信号以外の出力色信号を生成する中間色補正手段とからなり、前記中間色補正手段は、入力を前記中間色信号とする補正量算出用3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより、前記中間色信号の各々への補正量を算出する補正量算出手段と、前記中間色信号の各々に対し、前記補正量に基づく補正を行い、墨信号以外の出力色信号を生成する補正実行手段とからなり、前記中間色補正手段は、前記複数の中間色信号のうちの最大値を減らさないようにし、前記複数の中間色信号のうちの最小値を減らすように補正を行うことを最も主要な特徴とする。
(1)本発明の画像処理装置においては、中間色信号のうちの最小値に対して補正量が最大となり、最大値に対して補正量が最小となる補正を行うので、従来の墨生成/下色除去処理に比べて色域の拡大が可能となる。
(2)本発明の画像処理装置においては、墨生成手段において墨が生成された場合に限り、前記中間色信号を補正するので、処理の効率化による処理スピードの向上が可能となる。
(3)本発明の画像処理装置においては、色領域に応じて墨生成量を異ならせるので、色域の拡大効果と粒状感の低減効果のバランスを、色領域ごとに適切に設定することが可能となる。
(4)本発明の画像処理装置においては、入力を中間色信号とする3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより補正量を算出しているので、中間色信号のうちの最小値と最大値との差が大きくなるような補正を、簡易な構成で行うことができる。
(5)本発明の画像処理装置においては、入力を中間色信号とする3次元ルックアップテーブルを参照することにより、墨信号を算出しているので、色領域に応じた墨生成を、簡易な構成で行うことができる。
(6)本発明の画像処理装置においては、補正量算出手段もしくは前記墨生成手段において、3次元ルックアップテーブルの値を用いて補間演算を行うことにより出力値を算出するので、3次元ルックアップテーブルのデータ量を減らすことができる。
(7)本発明の画像処理装置においては、補正量算出手段もしくは前記墨生成手段において、色空間全体を一つの格子としたときの格子点の値に対応する出力値を保持しているので、保持するデータ量が非常に少ない量とすることができる。
(8)本発明の画像処理装置においては、補正量算出手段もしくは前記墨生成手段において、3次元ルックアップテーブルは、マイナスの値を取ることが可能であり、補間演算による出力値がマイナスの値となる場合は、出力値をゼロとするので、保持する3次元ルックアップテーブルが少なくても、適切な出力値を算出することができる。
(9)本発明の画像処理装置においては、補正実行手段は、中間色信号から補正量を差し引くことにより補正を行い、前記補正結果がマイナスの値となる場合は、値をゼロとするので、保持する3次元ルックアップテーブルが少なくても、適切な出力値を算出することができる。
(10)本発明の画像処理装置においては、補正量算出手段もしくは墨生成手段において用いる補間演算は、四面体補間であるので、色相ごとの処理の切り換えを適切に行うことができる。
(11)本発明の色変換方法においては、中間色信号のうちの最小値に対して補正量が最大となり、最大値に対して補正量が最小となる補正を行うので、従来の墨生成/下色除去処理に比べて色域の拡大が可能となる。
(12)本発明の色変換方法においては、墨生成ステップにおいて墨が生成された場合に限り、中間色信号を補正するので、処理の効率化による処理スピードの向上が可能となる。
(13)本発明の色変換方法においては、色領域に応じて墨量を異ならせるので、色域の拡大効果と粒状感の低減効果のバランスを、色領域ごとに適切に設定することが可能となる。
(14)本発明の色変換方法においては、入力を中間色信号とする3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより補正量を算出しているので、中間色信号のうちの最小値と最大値との差が大きくなるような補正を、簡易な構成で行うことができる。
(15)本発明の色変換方法においては、入力を中間色信号とする3次元ルックアップテーブルを参照することにより、墨信号を算出しているので、色領域に応じた墨生成を、簡易な構成で行うことができる。
(16)本発明の画像処理装置においては、複数の色信号からなるカラー画像データを入力する入力手段と、入力された色信号を、3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより、墨信号を含む出力色信号へと変換する色変換手段と、前記墨信号を含む出力色信号からなるカラー画像データを出力する出力手段とを備え、前記3次元ルックアップテーブルは、本発明の色変換方法を用いて求められる、入力色信号と出力色信号との対応関係に基づいて作成されたものであるので、従来の墨生成/下色除去処理に比べて色域の拡大が可能となり、かつ変換スピードの向上が可能となる。
(17)本発明の色変換方法においては、入力された色信号を、3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより、墨信号を含む出力色信号へと変換する色変換方法において、前記3次元ルックアップテーブルは、本発明の色変換方法を用いて求められる、入力色信号と出力色信号との対応関係に基づいて作成されたものであるので、従来の墨生成/下色除去処理に比べて色域の拡大が可能となり、かつ変換スピードの向上が可能となる。
以下、発明の実施の形態について図面により詳細に説明する。
実施例1:
本実施例は、カラープリンタを例として、画像処理内容を説明する。カラープリンタは、PCのアプリケーション等で作成されたRGB信号を受け取り、出力CMYK信号に変換して出力する。本実施例では、図2のような処理フローとなる。まず、色変換手段1により、入力されたRGB信号を中間色信号であるC信号に変換し、次に墨処理手段2により、C信号をCMYK信号に変換する。変換されたCMYK信号は、ガンマ変換手段3、総量規制手段4、中間調処理手段5により順に処理され、最終的にはプリンタエンジンによって紙等の媒体に出力される。ここで、ガンマ変換手段3は、1次元のテーブル変換により、グレイバランス、階調性等を整える。総量規制手段4は、CMYKの色材総量をプリンタエンジンの出力可能な総量以内に収める処理を行う。中間調処理手段5は、多値の階調を持つCMYK値を、プリンタエンジンが再現可能な少ない階調数を用いた面積変調の形式に変換する。以下に、本発明の核を成す色変換手段、墨処理手段について説明する。
色変換手段1は、入力されたRGB信号を、中間色信号であるC信号に変換する。色変換方法としては、従来行われている、マスキング演算、もしくは変換テーブルを用いた補間演算等の方法を用いることができる。高精度な色変換を行うには、変換テーブル(3次元ルックアップテーブル)を用いた補間演算が好ましい。具体的には、入力RGB信号からなるRGB空間を図3のように立方格子状に分割し、各格子点のRGBに対応するC信号を変換テーブルとして保持しておく。入力3信号に対応する出力値をテーブルとすることから、3次元ルックアップテーブルとも呼ばれる。任意のRGB信号が入力されると、それが属する立方格子の複数の格子点RGB値に対応するC信号を用いて、補間演算を行い、入力RGB信号に対応するC信号を算出する。補間演算としては、従来用いられている四面体補間、三角柱補間等を用いればよい。ここで、入力RGB信号とC信号が等しい色を再現するようにテーブルを設定するのであるが、そもそもCは仮想的な中間色信号であり、後段の墨処理手段2によって変換されたCMYKが再現する色が、変換前のCが再現する色となる。すなわち、墨処理手段2の変換関係によって、Cが再現する色が変化する。このため、色変換手段1の変換テーブルを作成する前に、墨処理手段2の変換関係を決定しておく必要がある。墨処理手段2の変換関係は色合わせを行う必要がないため、ある程度自由度を持って決めることができ、最終的な色合わせは、色変換手段1の方で保証することになる。墨処理手段2の変換関係については後述するが、ここでは、決定済みであるとする。
入力RGB信号とC信号のカラーマッチングを行うときには、両信号を均等色空間、例えばCIELab空間の信号(L*a*b*)に変換し、色差を求め、それをできる限り小さくするように最適化すればよい。PCで作成されるRGB信号は、通常sRGB信号として3刺激値XYZが定義されているため、その定義およびL*a*b*信号の定義に従って、L*a*b*信号に変換することができる。一方、C信号すなわちCMYK信号は、プリンタエンジンや使用する色材によって再現する色が異なるため、実際に出力し、測色する必要がある。例えば、C信号を各々10段階づつ振った、10×10×10=1000個のC信号を墨処理手段2によりCMYKに変換し、パッチ画像として出力する。それらを測色してL*a*b*値を求め、任意のC信号に対するL*a*b*値を求めるプリンタモデルを作成する。プリンタモデルは、多項式やニューラルネットワーク、もしくは測色値を変換テーブルとして補間演算を行う方法等で構築することができる。また、C信号ではなく、CMYK信号を振ったパッチ画像を測色することにより、CMYK信号に対するL*a*b*値を求めるプリンタモデルを作成してもよい。この場合は、任意のC信号に対するL*a*b*値を求める際に、墨処理手段2でCMYK信号に変換してからプリンタモデルを適用することになる。
変換テーブルの値を求めるカラーマッチング最適化の方法としては、ニュートン法等の公知の最適化法を用いることが可能である。いずれにしても、格子点のRGB信号に対するL*a*b*値を目標L*a*b*値として、C信号として適当な初期値をとり、プリンタモデルによってL*a*b*値を算出する。算出したL*a*b*値と目標L*a*b*値を比較し、色差を算出する。色差が小さくなるようにC信号を繰り返し変更していき、色差が所定値以下になるか、もしくは繰り返しによる色差の減少がほとんどなくなった場合には、処理を停止し、そのときのC信号を変換テーブルとする。
カラーマッチングの際に、一つ問題となるのが、入力RGB信号の色域と、C信号の色域の違いである。PCで作成されるsRGB信号はモニタで表示される信号であり、一般的に、プリンタが再現可能な色域よりも大きな色域を再現可能である。よって、カラーマッチングしようとしても、プリンタの色域外のsRGB信号に対しては、色差の近いC信号が見つからない。この場合は、単純に最適化を行って、色差最小のものを選ぶ方法でも良いが、あらかじめ、2つの色域を比較し、sRGB信号を変換したL*a*b*信号自体をC信号の色域内に圧縮するガマット圧縮を行うことも多い。これは、例えば、色差最小ではなく、色相を保って圧縮するようなことが可能となる。
墨処理手段2は、C信号に対して墨生成処理および中間色補正処理を行うことにより、CMYK信号へと変換する。ここで、C信号およびCMYK信号は、各々0〜255の整数値を取りうる8ビット信号で表されるとする。
図1は、本発明の墨処理手段の構成を示し、以下、ブロックごとに説明する。墨生成手段21は、C信号に基づき、墨信号(K)を生成する。生成方法は、従来行われている、C、M、Yのうちの最小値min(C、M、Y)を抽出し、αK、βをパラメータとする以下のような式に基づいて墨信号を算出する方法を用いる。
K=αK×{min(C、M、Y)−β}
このようにして算出されるK信号の例を図4に示す。ここでは、min(C、M、Y)=85の点から墨信号を生成するようにしている。
中間色補正処理手段22は、補正量算出手段23およびC,M,Y補正実行手段24〜26から成る。補正量算出手段23は、C信号に基づき、C、M、Yのそれぞれに対する補正量を算出する。方法としては、変換テーブルを用いた補間演算を用いる。具体的には、C空間を一つの立方格子として、8つの格子点上のC値(0,0,0),(0,0,255),(0,255,0),(0,255,255),(255,0,0),(255,0,255),(255,255,0),(255,255,255)に対応する補正量を変換テーブルとして持つ。補間演算は、四面体補間を用いる。四面体補間は、立方格子を図5のように、対角線を共有する6つの四面体に分解し、四面体の4つの頂点の変換テーブル値を用いて補間演算する方法である。図5のように、立方格子の各格子点の補正量をP000,P001,P010,P011,P100,P101,P110,P111と表すと、任意の入力信号がT1〜T6のどの四面体内に存在するかを図6の表における判定式で判定し、そのときの係数A,B,C,Dを用いて、以下の式を用いて補正量を求めることができる。
(補正量)=(係数A)×C+(係数B)×M+(係数C)×Y+(係数D)
、M、Yのそれぞれに対する補正量をC_UCR、M_UCR、Y_UCRとすると、それぞれ別の変換テーブルP000〜P111を持ち、合計で3セット持つことになる。具体的な変換テーブルの設定値については後述する。また、ここでは、C空間を一つの立方格子としたが、C空間を複数の立方格子に分割し、各格子点に対応する補正量を保持しても良い。分割数を増やすほど、より細かい制御が可能となるが、その分、変換テーブルのデータ量が増えることになる。
C,M,Y補正実行手段24〜26は、前記補正量算出手段23により算出された補正量C_UCR、M_UCR、Y_UCRを用いてC、M、Y信号をそれぞれ補正することにより、C、M、Y信号を算出する。この補正処理は、従来の下色除去処理に類似する処理であり、補正量を単純に差し引くことにより補正する。すなわち、以下のような式により補正処理を行う。
C=C−C_UCR
M=M−M_UCR
Y=Y−Y_UCR
ただし、従来の下色除去処理とは異なり、差し引く補正量は、必ずしも無彩色成分に相当する量とはなっておらず、CMYK4色の色域を有効利用するように補正量が設定されている。
次に、具体的な補正量の変換テーブルを図7に示し、狙いとする補正処理、さらには墨処理手段2により算出される出力CMYKがどのようなものであるかを説明する。変換テーブルの値にはマイナスの値が設定されているものもあるが、C,M,Y補正実行手段24〜26で用いる際には、C_UCR、M_UCR、Y_UCRは0〜255の値である必要があり、C,M,Y補正量算出手段24〜26における補間演算の結果、0より小さい値であれば0にクリッピングする。また、前記墨生成手段21により生成される墨生成量が0であるときにはC信号を補正する必要はなく、さらには墨生成量を超える値を補正量として差し引くことも不適切であるため、補正量が墨生成量を超える値となる場合は、墨生成量と等しい値にクリッピングする。また、C,M,Y補正実行手段24〜26による補正処理後のC,M,Yについても、マイナスの値となる場合は0にクリッピングする。このようなクリッピング処理を行うことにより、C空間を1分割(8格子点)した変換テーブル(図7)を用いても、ある程度自由度を持たせることが可能であり、それを利用して適切な補正を行うことができる。
図8のように、C空間における各頂点を、表す色に合わせて、点W(0,0,0),点Y(0,0,255),点M(0,255,0),点R(0,255,255),点C(255,0,0),点G(255,0,255),点B(255,255,0),点K(255,255,255)と呼ぶとする。ただし、WYMRCGBKは、それぞれホワイト、イエロー、マゼンタ、レッド、シアン、グリーン、ブルー、ブラックを表す。このとき、無彩色軸は、点Wと点Kを結ぶ直線となり、C、M、Y、墨量K、補正量C_UCR、M_UCR、Y_UCRの直線上での変化は、図9(a)のようになる。この結果、図9(b)のようなCMYKが墨処理手段2の出力となる。
同様に、イエロー色相シャドー部の色域最外郭ラインとなる点Yと点Kを結ぶ直線上、ブルー色相シャドー部の色域最外郭ラインとなる点Bと点Kを結ぶ直線上については、図10、図11に示す。ただし、横軸はmin(C、M、Y)として、各信号量の変化を示す。
無彩色軸は、従来の単純な下色除去処理と同様に、C、M、Yに対して等しい補正を行う。しかし、イエロー色相、ブルー色相では、CMYK4色の色域を有効に利用するために、C、M、Yに対して異なった補正を行う。イエロー色相シャドー部の色域最外郭ラインでは、Y_UCRをC_UCR、M_UCRに比べて小さくすることにより、出力CMYK信号でのYの割合を大きくする。通常の等量を差し引く下色除去処理と比べると、同じC信号であっても、変換後のCMYKに関して、CMKが等しい値で、Y信号のみが大きくなっていることから、イエロー色相の最外郭がより彩度の高い方へ移動し、色域が拡大することが分かる。ブルー色相シャドー部の色域最外郭ラインでは、ブルー成分であるCとMをあまり減らさないように補正することで、同様に色域が拡大する。このように、各色相において、Cのうちで支配的な信号、すなわちCのうちの最大値を減らさないようにし、非支配的な信号、すなわちCのうちの最小値を減らすようにすることで、Cのうちの最大値と最小値の差が大きくなるような補正を行う。これにより、色域の拡大が可能となる。
本実施例は、カラープリンタがRGB信号を受け取って画像処理を行うことを想定しているが、PC内で画像処理の全てもしくは一部を実行し、画像処理された信号をプリンタに送ることにより、画像出力することも可能である。また、カラー複写機においても、同様の画像処理を実行する手段を備えることは可能である。その場合は、スキャナにより読み取られるRGB信号に対して同様の画像処理を行うことより、画像出力する。
実施例2:
本実施例は、実施例1の墨生成手段が異なり、それに伴い中間色補正手段における補正が異なる。具体的には、補正量算出手段23で用いる変換パラメータが異なることになる。以下、実施例1異なる部分について説明し、実施例1と同様の部分については、説明を省略する。
墨生成手段21は、実施例1ではmin(C、M、Y)に基づいて墨量を算出していたが、本実施例では、色相ごとに異なった墨生成を行うため、変換テーブルを用いた四面体補間演算により墨生成を行う。これは、補正量算出手段23において用いる方法と同じであり、C空間を一つの立方格子として、8つの格子点である、点W(0,0,0),点Y(0,0,255),点M(0,255,0),点R(0,255,255),点C(255,0,0),点G(255,0,255),点B(255,255,0),点K(255,255,255)に対応する墨量を変換テーブルとして持つ。また、色相ごとに異なった墨生成を行うことに伴い、中間色補正手段22で行う補正も色相ごとに異ならせる必要がある。
図12に、墨生成用および補正量算出用の変換テーブルを示す。この変換テーブルは、ブルー色相での墨量を他の色相と異ならせることを目的としている。具体的には、点Bを頂点として含む四面体に属する色について、実施例1と異なった墨量を算出する。点Bを頂点としない四面体に属する色については、実施例1と等しい墨量を算出するように変換テーブルを設定してある。ただし、補間演算結果に対する小数点以下の処理によっては、±1程度の誤差は生じうる。墨量の設定と同様に、CMY補正量(C_UCR、M_UCR、Y_UCR)についても、点Bでのテーブル値以外は実施例1のテーブル値と同じ値を設定してある。
ブルー色相シャドー部の色域最外郭ラインとなる点Bと点Kを結ぶ直線上について、墨量、補正量、および出力CMYK値の変化の様子を図13に示す。ブルー色相では、墨開始点を0とし、他の色相よりも墨開始点を早めている。また、それに伴い、Yを最初は0に保つことで、ブルー色相での色域を広く保っている。ここで図13(a)でのY_UCRは、min(C,M,Y)<85の領域についてはK=Y<Y_UCRとなっているが、実施例1でも説明したように、Y_UCR≦Kの領域内の値にクリッピングされ、適切な値に補正される。
通常、墨開始点を早めると、ハイライトで墨(K)の粒状感が目立ち、画質劣化の要因となることが多い。しかし、ブルー色相においては、CとMからなる2次色の明度が他の色相に比べて比較的明度が低いため、暗い色に墨を入れても粒状感があまり目立たない。よって、ブルー色相については、墨開始点を早めることが可能となり、それに伴うイエロー使用量の減少による色域の拡大、さらには色材の節約といった効果がある。
無彩色軸、イエロー色相については、実施例1と同様に、図9、図10のように変化する。さらには、レッド、グリーン、シアン、マゼンタ色相についても、イエロー色相と同様の規則により、色域の有効利用が可能なパラメータが設定してある。ただし、必ずしも本実施例のように、ブルー色相のみを異ならせる必要はない。各色相に合わせて、それぞれ墨量を異ならせることも可能である。例えば、イエロー色相においては、Y色材からなる1次色の明度が他の色相に比べて高いため、墨開始点をさらに遅くして、粒状感を目立たないようにすることも考えられる。これらの設定については、粒状感の低減と、色域の拡大がトレードオフの関係となるため、両者のバランスが適切になるように、各色相について設定することが望ましい。
実施例3:
処理の効率化の工夫として、実施例1、2において、墨生成手段21において生成される墨量が0のとき、中間色補正手段22による補正処理を行わず、スルーするようにしておくことが効果的である。これにより、処理スピードの向上が望める。図8、9、10、13等から分かるように、Kが0の場合、補正量も0となっていることから、このような効率化の工夫かできることが分かる。
実施例4:
実施例1、2、3では、色変換手段1と墨処理手段2を用いた二段階の処理により、RGB信号からCMYK信号への変換を行っているが、二段階の変換処理から得られるRGBとCMYKの対応関係を変換テーブルとして作成し、それを用いてRGB信号からCMYK信号へ直接変換することも可能である。直接変換処理の方法としては、実施例1の色変換手段1に用いる方法と同様であり、変換テーブルを用いた補間演算により行うことができる。ただし、出力信号が4色分となっているところが異なる。この方法により、1段階で色変換が行えるため、処理スピードの向上が可能となる。
実施例5:
前記実施例は全て、CMYK4色で出力する構成であるが、例えば、墨色材として、通常のK色材と、K色材よりも明度の明るいライトブラック(Lk)色材を用いて、CMYKLkの5色で画像出力する構成にも適用可能である。この場合は、墨生成手段21において、Lk信号とK信号を生成すればよい。例えば、前記各実施例に記載の方法で仮のK信号(K0)を作成し、図14のような分解テーブルを用いてLkとK信号に分解する方法で生成可能である。ただしここでは、Lkの明度は、通常のK色材のおおよそ3分の1の暗さとして分解テーブルを設定した。また、CMYKに加えて、ライトシアン色材、ライトマゼンタ色材等も用いる構成にも適用可能である。
本発明の墨処理手段の構成を示す。 本発明が適用される画像処理装置の構成を示す。 RGB空間を立方格子状に分割した図である。 K信号の生成例を示す。 四面体補間を説明する図である。 四面体補間によって出力値を求める際に参照するテーブルである。 補正量算出用の変換テーブルを示す。 空間を示す。 点Wと点Kを結ぶ直線上について、墨量、補正量、出力CMYK値の変化の様子(実施例1)を示す。 点Yと点Kを結ぶ直線上について、墨量、補正量、出力CMYK値の変化の様子(実施例1)を示す。 点Bと点Kを結ぶ直線上について、墨量、補正量、出力CMYK値の変化の様子(実施例1)を示す。 墨生成用および補正量算出用の変換テーブルを示す。 点Bと点Kを結ぶ直線上について、墨量、補正量、出力CMYK値の変化の様子(実施例2)を示す。 LkとKを生成する分解テーブルの例を示す。 =M=YのラインでのCMYKを示す。
符号の説明
1 色変換手段
2 墨処理手段
3 ガンマ変換手段
4 総量規制手段
5 中間調処理手段
21 墨生成手段
22 中間色補正手段
23 補正量算出手段
24 C補正実行手段
25 M補正実行手段
26 Y補正実行手段

Claims (13)

  1. 複数の色信号からなるカラー画像データを入力する入力手段と、入力された色信号を、黒信号を含まない複数の中間色信号へと色変換する色変換手段と、前記色変換された墨信号を含まない複数の中間色信号を、墨信号を含む出力色信号へと変換する墨処理手段と、前記墨信号を含む出力色信号からなるカラー画像データを出力する出力手段とを備える画像処理装置において、前記墨処理手段は、前記中間色信号に基づいて墨信号を生成する墨生成手段と、前記中間色信号を補正して墨信号以外の出力色信号を生成する中間色補正手段とからなり、
    前記中間色補正手段は、
    入力を前記中間色信号とする補正量算出用3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより、前記中間色信号の各々への補正量を算出する補正量算出手段と、前記中間色信号の各々に対し、前記補正量に基づく補正を行い、墨信号以外の出力色信号を生成する補正実行手段とからなり、
    前記中間色補正手段は、前記複数の中間色信号のうちの最大値を減らさないようにし、前記複数の中間色信号のうちの最小値を減らすように補正を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項に記載の画像処理装置であって、前記中間色補正手段は、前記墨生成手段において墨が生成された場合に限り、前記中間色信号を補正することを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1またはに記載の画像処理装置であって、前記墨生成手段は、色領域に応じて墨生成量を異ならせることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1、2または3に記載の画像処理装置であって、前記墨生成手段は、入力を前記中間色信号とする墨生成用3次元ルックアップテーブルを参照することにより、墨信号を算出することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1に記載の画像処理装置であって、前記補正量算出手段において、前記補正量算出用3次元ルックアップテーブルは、前記複数の中間色信号からなる色空間全体を一つの格子としたときの格子点の値に対応する補正量を保持していることを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1に記載の画像処理装置であって、前記補正実行手段は、前記中間色信号から前記補正量を差し引くことにより補正を行い、前記補正結果がマイナスの値となる場合は、値をゼロとすることを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項に記載の画像処理装置であって、前記補正量算出手段において用いる補間演算は、四面体補間であることを特徴とする画像処理装置。
  8. 入力された色信号を、黒信号を含まない複数の中間色信号へと色変換する色変換ステップと、前記色変換された墨信号を含まない複数の中間色信号を、墨信号を含む出力色信号へと変換する墨処理ステップとからなる色変換方法において、
    前記墨処理ステップは、前記中間色信号に基づいて墨信号を生成する墨生成ステップと、前記中間色信号を補正して墨信号以外の出力色信号を生成する中間色補正ステップとからなり、
    前記中間色補正ステップは、
    入力を前記中間色信号とする補正量算出用3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより、前記中間色信号の各々への補正量を算出する補正量算出ステップと、前記中間色信号の各々に対し、前記補正量に基づく補正を行い、墨信号以外の出力色信号を生成する補正実行ステップとからなり、
    前記中間色補正ステップは、前記複数の中間色信号のうちの最大値を減らさないようにし、前記複数の中間色信号のうちの最小値を減らすように補正を行うことを特徴とする色変換方法。
  9. 請求項に記載の色変換方法であって、前記中間色補正ステップは、前記墨生成ステップにおいて墨が生成された場合に限り、前記中間色信号を補正することを特徴とする色変換方法。
  10. 請求項8または9に記載の色変換方法であって、前記墨生成ステップは、色領域に応じて墨量を異ならせることを特徴とする色変換方法。
  11. 請求項8、9または10に記載の色変換方法であって、前記墨生成ステップは、入力を前記中間色信号とする墨生成用3次元ルックアップテーブルを参照することにより、墨信号を算出することを特徴とする色変換方法。
  12. 複数の色信号からなるカラー画像データを入力する入力手段と、入力された色信号を、3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより、墨信号を含む出力色信号へと変換する色変換手段と、前記墨信号を含む出力色信号からなるカラー画像データを出力する出力手段とを備える画像処理装置において、前記3次元ルックアップテーブルは、請求項乃至11のいずれか1項に記載の色変換方法を用いて求められる、入力色信号と出力色信号との対応関係に基づいて作成されたものであることを特徴とする画像処理装置。
  13. 入力された色信号を、3次元ルックアップテーブルの値を参照することにより、墨信号を含む出力色信号へと変換する色変換方法において、前記3次元ルックアップテーブルは、請求項乃至11のいずれか1項に記載の色変換方法を用いて求められる、入力色信号と出力色信号との対応関係に基づいて作成されたものであることを特徴とする色変換方法。
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