JP4107871B2 - 色変換処理方法、色変換処理装置および記録媒体 - Google Patents

色変換処理方法、色変換処理装置および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、色変換処理方法、色変換処理装置および記録媒体に関し、特に、明度,色相,彩度の相対的知覚が一致するように色域変換する色変換処理方法、色変換処理装置および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタのカラー化が進み、カラー画像を印刷する機会が増えてきた。カラープリンタは、一般的にシアン(C),マゼンタ(M),黄(Y),黒(K)の4種の色材を使ってカラー画像を形成している。しかし、 カラープリンタに入力される画像データは、通常プリンタ固有のCMYK色空間とは異なる、例えばRGB色空間で表わされているため、入力データの色空間を プリンタ固有の色空間へ変換するための色変換処理が行われる。
【0003】
一般的に、入力データの色空間のもつ色再現範囲と、出力デバイスであるカラープリンタのもつ色再現範囲とは一致しないので、両者の間で完全な色再現を得ることは不可能である。そのため、カラープリンタの色再現範囲の外にある色を、近似的に色再現範囲内の色に置き換える色域圧縮を行わざるを得ない。
この色域圧縮に関しこれまで、多くの色域圧縮方式が提案されている。例えば、現在広く利用されているInternational Color Consortium (ICC) Formatは、色域圧縮方法としてPerceptual,Saturation,Colorimetricをサポートしている。
【0004】
Perceptualは、明度軸上にアンカーポイント(基準点)を定め、色相を保存したままアンカーポイントに向かって色域外の色を色再現範囲に圧縮する。その際、色再現範囲内の色も、ある割合でアンカーポイントに向かって移動させることにより、色域圧縮によるグラデーションの喪失を防いでいる。
Saturationは、色域外の色を色相を保存したまま、Perceptualと同様のアンカーポイントに向かって色再現範囲に圧縮する。ただし、色再現範囲内の色は動かさない。
Colorimetricは、色域外の色を色相と明度を保存したまま(明度軸に対して垂直に)色再現範囲に圧縮する。
【0005】
しかし、Colorimetricでは極端な彩度低下が発生したり、Perceptual、Saturationでは明度の極端な変化が発生したりするなどの問題がある。
上記の問題に対し、特開2001−238091号公報には、明度軸上のアンカーポイントの位置を被変換色の座標に従って可変にすることにより、人間の視覚特性に合致した色変換方法が開示されている。
また、特開2000‐83177号公報には、色域圧縮の方向を領域毎に補正する補正係数を定め、領域毎に色域圧縮方向を連続的に調整できるようにすることにより、彩度低下を低減および色空間の歪みを補正しうる色変換方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の色域圧縮方法は、被変換色とアンカーポイントを結ぶ直線上に変換点を作成することを基本にして色域圧縮を行うため、入力色空間の最大彩度点と出力デバイスの最大彩度点が一致しないという問題があった。
例えば、Saturationでは、図5に示すように、入力色空間の色域1−1上の点P0,Pcmax,P1,P2は、それぞれアンカーポイントAPの方向に圧縮され、出力デバイスの色域1−2上の点Q0、Q1、Qcmax、Q2へ移される。このとき入力デバイスの最大彩度点Pcmaxは出力デバイスの最大彩度点Qcmaxにマッピングされないことが分かる。
【0007】
そのため、高彩度に属する色(例えば、純粋な赤など)が色域圧縮により彩度の落ちた濁ったような色になったり、PcmaxからP2へ彩度が低下していくグラデーションに対し、色域圧縮によりグラデーションの途中に彩度のピークがある出力結果となってしまうといった現象が発生する。
このような現象は、高彩度が頻繁に使用されるベクターグラフィクス系の画像で、特に重要な問題となる。そして上述の問題は、Saturation以外の従来技術も同様に有している。
【0008】
本発明は前記問題を解決するためになされたものであり、入力色空間の最大彩度点の色域圧縮結果が出力デバイスの最大彩度点と一致し、任意の色に対する色域圧縮結果が人の相対的知覚に合致するような色変換処理方法、色変換処理装置および記録媒体の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために請求項1記載の発明は、入力デバイスから送られてきた入力色空間の色域を、出力デバイスの色域に適合させて変換する色変換処理方法において、
被変換色(図2のP)と同一色相を有する前記入力色空間の最大彩度点(Pcmax)と前記出力デバイスの最大彩度点(Qcmax)を導出する第1のステップと、
前記被変換色(P)と前記入力デバイスの第1のアンカーポイント(Pa)を結ぶ線分と、前記入力空間の色域の最外郭(1−1)とが交差する第1の外郭点(Po)を導出する第2のステップと、
前記入力空間の色域の最外郭(1−1)との交点(Po、即ち、第1の外郭点)を、前記出力デバイスの色域の最外郭(1−2)上の点にマッピングすることにより第2の外郭点(Qo)を導出する第3のステップと、
前記第1のアンカーポイント(Pa)と前記第1の外郭点(Po)を結ぶ線分上の点を、出力デバイスの第2のアンカーポイント(Qa)と前記第2の外郭点(Qo)を結ぶ線分上の点へマッピングする所定の規則に基づき、前記被変換色(P)を前記出力デバイスの色域内部の色(点Q)に変換する第4のステップとを有する方法としてある。
【0010】
このようにすれば、入力デバイスの最大彩度点(Pcmax)は出力デバイスの最大彩度点(Qcmax)にマッピングされるので、最大彩度点(Qcmax)が最大彩度点(Pcmax)以外の点にマッピングされることにより生じる、色の濁りや最大彩度点近傍のグラデーションの歪みといった問題が発生することがない。
【0011】
次に、請求項2記載の発明は、請求項1記載の色変換処理方法において、
前記入力色空間が複数の色からなる場合に、請求項1記載の色変換処理方法に基づき、該入力色空間の複数の色を、前記出力デバイスの色域内部の色に変換して得られた変換値を格納してなるルックアップテーブル(図1の7,図4の7A)を有し、
該ルックアップテーブルを使用して、前記入力色空間内部の任意の色を前記出力デバイスの色域内部の色に変換するステップを有する方法としてある。
【0012】
このようにすれば、ルックアップテーブルには複数の色の変換値が格納してあるので、入力色空間内部の任意の色を出力デバイスの色空間に変換しても、色の濁りや最大彩度点近傍のグラデーションの歪みといった問題が発生することがない。
【0013】
次に、請求項3記載の発明は、入力デバイスから送られてきた入力色空間の色域を、出力デバイスの色域に適合させて変換する色変換処理装置において、
被変換色(図2のP)と同一色相を有する前記入力色空間の最大彩度点(Pcmax)と前記出力デバイスの最大彩度点(Qcmax)を導出する第1の導出手段(図1の最大彩度点導出手段2)と、
前記被変換色(P)と前記入力デバイスの第1のアンカーポイント(Pa)を結ぶ線分と、前記入力空間の色域の最外郭(1−1)とが交差する第1の外郭点(Po)を導出する第2の導出手段(第1の外郭点導出手段3)と、
前記入力空間の色域の最外郭(1−1)との交点(Po)を、前記出力デバイスの色域の最外郭(1−2)上の点にマッピングすることにより第2の外郭点(Qo)を導出する第3の導出手段(第2の外郭点導出手段4)と、
前記第1のアンカーポイント(Pa)と前記第1の外郭点(Po)を結ぶ線分上の点を、出力デバイスの第2のアンカーポイント(Qa)と前記第2の外郭点(Qo)を結ぶ線分上の点へマッピングする所定の規則に基づき、前記被変換色(P)を前記出力デバイスの色域内部の色(点Q)に変換する変換手段(色変換手段5)とを有する構成としてある。
【0014】
このようにすれば、入力デバイスの最大彩度点(Pcmax)は出力デバイスの最大彩度点(Qcmax)にマッピングされるので、最大彩度点(Qcmax)が最大彩度点(Pcmax)以外の点にマッピングされることにより生じる、色の濁りや最大彩度点近傍のグラデーションの歪みといった問題が発生することがない。
【0015】
次に、請求項4記載の発明は、請求項3記載の色変換処理装置において、
前記入力色空間が複数の色からなる場合に、請求項3記載の色変換処理装置に基づき、該入力色空間の複数の色を、前記出力デバイスの色域内部の色に変換して得られた変換値を格納してなるルックアップテーブル(7)を記憶する記憶手段(メモリ8)と、
該記憶手段(メモリ8)に記憶されたルックアップテーブル(7)を使用して、前記入力色空間内部の任意の色を前記出力デバイスの色域内部の色に変換する変換手段(ルックアップテーブル参照変換手段7)とを有する構成としてある。
【0016】
このようにすれば、記憶手段(メモリ8)にはルックアップテーブル(7)として複数の色の変換値を記憶しているので、入力色空間内部の任意の色を出力デバイスの色空間に変換しても、色の濁りや最大彩度点近傍のグラデーションの歪みといった問題が発生することがない。
【0017】
次に、請求項5記載の発明は、コンピュータに、
被変換色(図2のP)と同一色相を有する前記入力色空間の最大彩度点(Pcmax)と前記出力デバイスの最大彩度点(Qcmax)を導出する第1の処理と、
前記被変換色(P)と第1のアンカーポイント(Pa)を結ぶ線分と前記入力空間の色域の最外郭(1−1)とが交差する第1の外郭点(Po)を導出する第2の処理と、
前記入力空間の色域の最外郭(1−1)との交点(Po、即ち、第1の外郭点)を、前記出力デバイスの色域の最外郭(1−2)上の点にマッピングすることにより第2の外郭点(Qo)を導出する第3の処理と、
前記第1のアンカーポイント(Pa)と前記第1の外郭点(Po)を結ぶ線分上の点を、前記第2のアンカーポイント(Qa)と前記第2の外郭点(Qo)を結ぶ線分上の点へマッピングする所定の規則に基づき、前記被変換色(P)を前記出力デバイスの色域内部の色(点Q)に変換する第4の処理とを実行させるためのプログラムを記録した記録媒体としてある。
【0018】
このようにすれば、記録媒体には、入力デバイスの最大彩度点(Pcmax)は出力デバイスの最大彩度点(Qcmax)にマッピングされるプログラムを格納してあるので、コンピュータにこの記録媒体のプログラムをインストールすれば、該コンピュータは、最大彩度点(Qcmax)が最大彩度点(Pcmax)以外の点にマッピングされることにより生じる、色の濁りや最大彩度点近傍のグラデーションの歪みといった問題が発生することがないという機能を発揮することが可能となる。
【0019】
次に、請求項6記載の発明は、請求項5記載の記録媒体において、
コンピュータに、
前記入力色空間が複数の色からなる場合に、請求項1記載の色変換処理方法に基づき、該入力色空間の複数の色を、前記出力デバイスの色域内部の色に変換して得られた変換値を格納してなるルックアップテーブル(7)を作成する処理と、
該ルックアップテーブル(7)を使用して、前記入力色空間内部の任意の色を前記出力デバイスの色域内部の色に変換する処理とを実行させるためのプログラムを記録した記録媒体としてある。
【0020】
このようにすれば、記録媒体には、ルックアップテーブルとして複数の色の変換値が格納してあるので、コンピュータにこの記録媒体のプログラムをインストールすれば、入力色空間内部の任意の色を出力デバイスの色空間に変換しても、色の濁りや最大彩度点近傍のグラデーションの歪みといった問題が発生することがないという効果を発揮することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
図1は本発明を適用する色変換処理装置CCのブロック図である。なお、この色変換処理装置CCは、RGB色空間の画像データを、CMYK色空間の画像データに変換する場合である。
図1に示すように、色変換処理装置CCは、入力デバイス(RGB色空間の画像データを出力する装置、例えばスキャナ)から送られてくる「被変換色」を含む画像データを入力するRGB色空間データ入力手段1と、該RGB色空間データ入力手段1に入力した被変換色と同一色相を有する入力色空間の最大彩度点と、出力デバイス(例えば、カラープリンタ)の最大彩度点を導出する「第1の導出手段」である最大彩度点導出手段2を備える。
【0022】
また、色変換処理装置CCは、被変換色と第1のアンカーポイントを結ぶ線分と、入力空間の色域の最外郭とが交差する外郭点を導出する「第2の導出手段」である第1の外郭点導出手段3と、入力空間の色域の最外郭との交点を出力デバイスの色域の最外郭上の点にマッピング(割当て)することにより第2の外郭点を導出する「第3の導出手段」である第2の外郭点導出手段4を備える。
また、色変換処理装置CCは、前記第1のアンカーポイントと前記第1の外郭点を結ぶ線分上の点を、第2のアンカーポイントと前記第2の外郭点を結ぶ線分上の点へマッピングする所定の規則に基づき、被変換色を出力デバイスの色域内部の色に変換する色変換手段5と、入力色空間の複数の色を出力デバイスの色域内部の色に変換して得られた変換値を格納したルックアップテーブル6を備える。
【0023】
さらに、色変換処理装置CCは、ルックアップテーブル6を参照して、入力色空間内部の任意の色を、出力デバイスの色域内部の色に変換する「変換手段」であるルックアップテーブル参照変換手段7と、前記ルックアップテーブル6を記憶する「記憶手段」であるメモリ8を備える。
さらに、色変換処理装置CCは、RGB色空間データに対する全ての処理の終了後、CMYK色空間データを出力デバイスに対して出力するCMYK色空間データ出力手段9を備える。
10は色変換処理装置CCの全体を制御するCPU、11は色変換処理装置CCの全体の制御を行うプログラムを格納したROM、12は演算処理の際に使用するRAMである。
【0024】
次に、本発明の作用を説明する。
図2は本発明の色変換処理方法を説明するための模式図である。図2は入力デバイスと出力デバイスの色域をCIELAB空間上にプロットし、被変換色Pを含む色相面について切り出したものを示している。
図2において、入力デバイスの色域1−1の点Plmax,Plmin,Pcmaxは、それぞれ入力デバイスの色域内における明度軸上の最大明度点,明度軸上の最小明度点,最大彩度点を表す。また、同様に出力デバイスの色域1−2の点Qlmax,Qlmin,Qcmaxは、それぞれ出力デバイスの色域内における明度軸上の最大明度点,明度軸上の最小明度点,最大彩度点を表す。
【0025】
図3は本発明の色変換処理方法の処理の流れを説明するフローチャートである。
図3を用いて、被変換色Pが出力デバイスの色域内の点Qへ変換されるまでの処理の流れを説明する。
図3に示すように、ステップ2−1において、入力デバイスおよび出力デバイスの色域の最大彩度点PcmaxおよびQcmaxを求める。最大彩度点は、RGB系のデバイスならばR,G,B値のいずれか一つ以上が濃度レンジ内の最大値をとり、同時に他のいずれか一つ以上が濃度レンジ内の最小値をとる点とする。
また、CMYK系のデバイスならばC,M,Y値のいずれか一つ以上が濃度レンジ内の最大値をとり、同時に他のいずれか一つ以上が濃度レンジ内の最小値をとり、またK値が濃度レンジ内の最小値である点とする。
【0026】
ステップ2−2において、被変換色Pと入力デバイスのアンカーポイントPaを通る直線を引き、その直線と入力デバイスの色域の最外郭との交点Poを求める。ここで、入力デバイスおよび出力デバイスのアンカーポイントPaおよびQaは
Pa=(Plmax+Plmin)/2 …(1)
Qa=(Qlmax+Qlmin)/2
として求めてもよいし、単に明度軸上のL=50の点を採用してもよい。
【0027】
ステップ2−3において、ステップ2−2で求めた点Poに対応する出力デバイスの最外郭上の点Qoを求める。そのため、最初にPlmaxとPcmaxを結んで得られる線分を点Poで分割したときの内分比を求める。そして、QlmaxとQcmaxを結んで得られる線分を前記の内分比に分割する点を求め、それを点Qoとする。
ステップ2−3によれば、入力デバイスの色域最外郭上の点は出力デバイスの色域最外郭上の点にマッピングされる。また、入力デバイスの最大彩度点Pcmaxは出力デバイスの最大彩度点Qcmaxにマッピングされるので、最大彩度点Qcmaxが最大彩度点Pcmax以外の点にマッピングされることにより生じる、色の濁りや最大彩度点近傍のグラデーションの歪みといった問題が発生しない。
【0028】
ステップ2−4において、最終的に被変換色Pを出力デバイスの色域内の点Qへマッピングする。本発明ではステップ2−2で求めた点PoとアンカーポイントPaを結ぶ線分上の点をステップ2−3で求めた点QoとアンカーポイントQaを結ぶ線分上の点にマッピングする規則があらかじめ定められていなければならない。マッピング規則の制定法に関する制限は特にない。
【0029】
例えば、PoとPaを結ぶ線分上の点の中で出力デバイスの色域外にあるものは全てQoへマッピングし、色域内にあるものはQoとQaを結ぶ線分上に線形にマッピングするようにしてもよい。あるいは、PoとPaを結ぶ線分上の点をQoとQaを結ぶ線分上にマッピングするための何らかの非線形関数またはテーブルを用意しておいても構わない。
いずれにせよ、上記のマッピング規則により、被変換色Pは出力デバイスの色域内の点Qへマッピングされる。
【0030】
任意の入力色空間に対し上記で説明した色変換方法を使用することにより、入力色空間から出力デバイスへの色変換を行うためのルックアップテーブル6(図1参照)を作成することができる。
例えば、図4に示すように、RGB色空間を一定間隔の3次元格子に分割し、その格子上の点をそれぞれ本発明の色変換方法を用いて色変換することにより、入力色空間から出力デバイスへの変換を行うための3次元ルックアップテーブル6Aが作成される。
【0031】
ルックアップテーブルを使用した色変換方法および装置については公知の技術なので詳細な説明は行わないが、本発明はこれまでに説明した色変換方法を用いて作成したルックアップテーブルを用いる限り、そのテーブルの形態やテーブルの補間処理方法等の内部処理の形態に制限を受けるものではない。
また、入力色空間がスキャナやモニタなどのデバイスを測色することにより得られたものであるか、sRGB(standard RGB)など、規格により標準化されているようなものであるかについても制限は受けない。
【0032】
なお、入力色空間に対する前記ステップ2−1〜ステップ2−4の処理のプログラム、および該ステップ2−1〜ステップ2−4の処理を複数の入力色空間に対して適用したプログラムを記録媒体に記録させておく。そして、コンピュータにこの記録媒体のプログラムをインストールすれば、該コンピュータは、最大彩度点が最大彩度点以外の点にマッピングされることにより生じる、色の濁りや最大彩度点近傍のグラデーションの歪みといった問題が発生することがないという機能を発揮することが可能となる。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、入力色空間の色域の最大彩度点に対する色変換の結果が出力デバイスの色域の最大彩度点と一致するので、高彩度付近で発生する色の濁りやグラデーションの歪みの発生を低減することが可能であり、人間の知覚上好ましい色再現ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を適用する色変換処理装置のブロック図である。
【図2】本発明の色変換処理方法を説明するための模式図である。
【図3】本発明の色変換処理方法の処理の流れを説明するためのフローチャートである。
【図4】同実施形態における、入力色空間の格子分割の例を示す図である。
【図5】従来の色変換処理方法を説明するための模式図である。
【符号の説明】
CC 色変換処理装置
1 RGB色空間データ入力手段
2 最大彩度点導出手段
3 第1の外郭点導出手段
4 第2の外郭点導出手段
5 色変換手段
6 ルックアップテーブル
7 ルックアップテーブル参照変換手段
8 メモリ
9 CMYK色空間データ出力手段
10 CPU
11 ROM
12 RAM

Claims (6)

  1. 入力デバイスから送られてきた画像データの色空間の色域を、出力デバイスから出力される画像データの色空間の色域に適合させて変換する色変換処理方法において、
    前記入力デバイスから送られてきた画像データの被変換色と同一色相を有する前記入力デバイスの色空間の色域の最大彩度点と前記出力デバイスの色空間の色域の最大彩度点を導出する第1のステップと、
    前記入力デバイスの色空間の色域内における明度軸上の最大明度点(Plmax)、最小明度点(Plmin)、及び前記出力デバイスの色空間の色域内における明度軸上の最大明度点(Qlmax)、最小明度点(Qlmin)から、下記(1)式により前記入力デバイスの第1のアンカーポイント(Pa)、及び前記出力デバイスの第2のアンカーポイント(Qa)を導出するとともに、
    (1)式 Pa=(Plmax+Plmin)/2
    Qa=(Qlmax+Qlmin)/2
    前記被変換色と前記入力デバイスの第1のアンカーポイント(Pa)を結ぶ線分と、前記入力デバイスの色空間の色域の最外郭とが交差する第1の外郭点(Po)を導出する第2のステップと、
    前記Plmaxと前記Pcmaxを結んで得られる線分を前記第1の外郭点(Po)で分割したときの内分比を算出し、前記Qlmaxと前記Qcmaxを結んで得られる線分を前記内分比に分割する第2の外郭点(Qo)を導出する第3のステップと、
    前記第1のアンカーポイント(Pa)と前記第1の外郭点(Po)を結ぶ線分上の点を、出力デバイスの第2のアンカーポイント(Qa)と前記第2の外郭点(Qo)を結ぶ線分上の点へマッピングする所定の規則に基づき、前記被変換色を前記出力デバイスの色空間の色域内部の色に変換する第4のステップと
    を有することを特徴とする色変換処理方法。
  2. 請求項1記載の色変換処理方法において、
    前記入力デバイスの色空間の色域の色を、前記出力デバイスの色空間の色域内部の色に変換して得られた変換値を格納してなるルックアップテーブルを有し、
    該ルックアップテーブルを使用して、前記入力デバイスの色空間の色域内部の任意の色を前記出力デバイスの色空間の色域内部の色に変換するステップを有することを特徴とする色変換処理方法。
  3. 入力デバイスから送られてきた画像データの色空間の色域を、出力デバイスから出力される画像データの色空間の色域に適合させて変換する色変換処理装置において、
    前記入力デバイスから送られてきた画像データの被変換色と同一色相を有する前記入力デバイスの色空間の色域の最大彩度点と前記出力デバイスの色空間の色域の最大彩度点を導出する第1の導出手段と、
    前記入力デバイスの色空間の色域内における明度軸上の最大明度点(Plmax)、最小明度点(Plmin)、及び前記出力デバイスの色空間の色域内における明度軸上の最大明度点(Qlmax)、最小明度点(Qlmin)から、下記(1)式により前記入力デバイスの第1のアンカーポイント(Pa)、及び前記出力デバイスの第2のアンカーポイント(Qa)を導出するとともに、
    (1)式 Pa=(Plmax+Plmin)/2
    Qa=(Qlmax+Qlmin)/2
    前記被変換色と前記入力デバイスの第1のアンカーポイント(Pa)を結ぶ線分と、前記入力デバイスの色空間の色域の最外郭とが交差する第1の外郭点(Po)を導出する第2の導出手段と、
    前記Plmaxと前記Pcmaxを結んで得られる線分を前記第1の外郭点(Po)で分割したときの内分比を算出し、前記Qlmaxと前記Qcmaxを結んで得られる線分 を前記内分比に分割する第2の外郭点(Qo)を導出する第3の導出手段と、
    前記第1のアンカーポイント(Pa)と前記第1の外郭点(Po)を結ぶ線分上の点を、出力デバイスの第2のアンカーポイント(Qa)と前記第2の外郭点(Qo)を結ぶ線分上の点へマッピングする所定の規則に基づき、前記被変換色を前記出力デバイスの色空間の色域内部の色に変換する変換手段と
    を有することを特徴とする色変換処理装置。
  4. 請求項3記載の色変換処理装置において、
    前記入力デバイスの色空間の色域の色を、前記出力デバイスの色空間の色域内部の色に変換して得られた変換値を格納してなるルックアップテーブルを記憶する記憶手段と、
    該記憶手段に記憶されたルックアップテーブルを使用して、前記入力デバイスの色空間の色域内部の任意の色を前記出力デバイスの色空間の色域内部の色に変換する変換手段と
    を有することを特徴とする色変換処理装置。
  5. 入力デバイスから送られてきた画像データの色空間の色域を、出力デバイスから出力される画像データの色空間の色域に適合させて変換する色変換処理装置を構成するコンピュータに、
    前記入力デバイスから送られてきた画像データの被変換色と同一色相を有する前記入力デバイスの色空間の色域の最大彩度点と前記出力デバイスの色空間の色域の最大彩度点を導出する第1の処理と、
    前記入力デバイスの色空間の色域内における明度軸上の最大明度点(Plmax)、最小明度点(Plmin)、及び前記出力デバイスの色空間の色域内における明度軸上の最大明度点(Qlmax)、最小明度点(Qlmin)から、下記(1)式により前記入力デバイスの第1のアンカーポイント(Pa)、及び前記出力デバイスの第2のアンカーポイント(Qa)を導出するとともに、
    (1)式 Pa=(Plmax+Plmin)/2
    Qa=(Qlmax+Qlmin)/2
    前記被変換色と前記入力デバイスの第1のアンカーポイント(Pa)を結ぶ線分と前記入力デバイスの色空間の色域の最外郭とが交差する第1の外郭点(Po)を導出する第2の処理と、
    前記Plmaxと前記Pcmaxを結んで得られる線分を前記第1の外郭点(Po)で分割したときの内分比を算出し、前記Qlmaxと前記Qcmaxを結んで得られる線分を前記内分比に分割する第2の外郭点(Qo)を導出する第3の処理と、
    前記第1のアンカーポイント(Pa)と前記第1の外郭点(Po)を結ぶ線分上の点を、前記第2のアンカーポイント(Qa)と前記第2の外郭点(Qo)を結ぶ線分上の点へマッピングする所定の規則に基づき、前記被変換色を前記出力デバイスの色空間の色域内部の色に変換する第4の処理と
    を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
  6. 請求項5記載の記録媒体において、
    コンピュータに、
    前記入力デバイスの色空間の色域の色を、前記出力デバイスの色空間の色域内部の色に変換して得られた変換値を格納してなるルックアップテーブルを作成する処理と、
    該ルックアップテーブルを使用して、前記入力デバイスの色空の色域間内部の任意の色を前記出力デバイスの色空間の色域内部の色に変換する処理と
    を実行させるためのプログラムを記録した記録媒体。
JP2002129206A 2002-04-30 2002-04-30 色変換処理方法、色変換処理装置および記録媒体 Expired - Fee Related JP4107871B2 (ja)

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