以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る景品交換システム90の全体構成を示すブロック図である。
このシステム90は、例えば、パチンコ店において、景品管理装置10、遊技媒体計数装置30(30a,30b,30c)、再プレイ玉貸機40(40a,40b,…)、再プレイメダル貸機50(50a,50b,…)、自動販売機60をLAN7により上位管理装置(ターミナルコントローラ:以下、T/Cと略称)70に接続すると共に、例えば、パチンコ店の外部にある景品交換所に設置された現金払出装置80をネットワーク(NW)8によりT/C70に接続して構成される。
このシステム90において、遊技媒体計数装置30としては、レシート発行機能付玉計数機30a単独の構成(以下、符号30a)、レシート発行機20に玉計数機25を接続した構成(以下、符号30b)、レシート発行機20にメダル計数機26を接続した構成(以下、符号30c)のものが設置される。
遊技媒体計数装置30aは、遊技客がパチンコ機(遊技店内に設置される:図示せず)で獲得したパチンコ玉の数を計数すると共に、該玉計数値、計数日時、計数号機番号、玉計数値により算出された特殊景品数、特殊景品に交換できない余り玉数等、玉計数処理に関する情報が印字された玉数レシートを発行する処理を当該装置単独で行う。
遊技媒体計数装置30bは、上記パチンコ玉の数を玉計数機25で計数すると共に、該玉計数機25に接続されるレシート発行機20により、上記玉計数処理に関する情報が印字された玉数レシートを発行する処理を行う。
遊技媒体計数装置30cは、遊技客がパチスロ機(遊技店内に設置される:図示せず)で獲得したメダルの数をメダル計数機26で計数すると共に、該メダル計数機26に接続されるレシート発行機20により、上記メダル計数処理に関する情報(メダル計数値、計数日時、計数号機番号、メダル計数値により算出された特殊景品数、特殊景品に交換できない余りメダル数等)が印字されたメダル数レシートを発行する処理を行う。
このシステム90において、上記各遊技媒体計数装置30は、遊技客が獲得したパチンコ玉またはメダルのうちの対応する遊技媒体の計数時、例えば、遊技客の携帯電話端末5から発呼に対応した着呼を受け付けて該携帯電話端末5の携帯電話番号を取得する情報取得手段301と、この取得した携帯電話番号を、上記遊技媒体の計数処理に関する情報(以下、計数データという)と共にLAN7を介してT/C70に通知する通知手段を備える。
なお、図1では、遊技媒体計数装置30aのみが情報取得手段301を持つ様子を示しているが、遊技媒体計数装置30b,30cも同様の情報取得手段301を有するものである。
また、T/C70は、遊技媒体計数装置30から、上記通知手段により通知される携帯電話番号と計数データとを対応付けてデータベース(以下、DBと略称)731に登録し管理する手段と、後述する現金払出装置80からNW8を介して通知される携帯電話番号を受信し、該携帯電話番号に対応する計数データ中の特殊景品数を上記DB731から検索し、該検索された特殊景品数を現金払出装置80に通知する通知手段とを備えている。
また、現金払出装置80は、遊技店で遊技媒体を計数した遊技客が、景品交換所まで客として訪れて換金する際、例えば、該客(遊技店で事前に計数を行った遊技客)の携帯電話端末5からの着呼を受け付けて該携帯電話端末5の携帯電話番号を取得する情報取得手段801と、この取得した携帯電話番号を含む検索要求をT/C70に通知する通知手段と、該検索要求に対応して、T/C70から通知される特殊景品数と等価の現金を払い出す手段とを備える。
かかる景品交換システム90の構成によれば、遊技媒体計数装置30が、上記遊技媒体計数時に情報取得手段301により取得した携帯電話番号と、遊技媒体の計数値から算出した特殊景品数を含む計数データをT/C70に通知して、該T/C70により、該携帯電話番号及び計数データを対応付けてDB731により管理させる一方で、現金払出装置80が、上記換金時に情報取得手段801により取得した携帯電話番号をT/C70に通知して、該T/C70により、現金払出装置80から通知された携帯電話番号に対応する特殊景品数をDB731から検索せしめ、該検索された特殊景品数がT/C70から通知されるのを受けて、当該携帯電話番号に対応する特殊景品数と等価の現金を払い出すことができる。
更に、このシステム90では、T/C70に接続される再プレイ玉貸機40(40a,40b,…)及び再プレイメダル貸機50(50a,50b,…)、及び自動販売機60にも、それぞれ、例えば、遊技客の携帯電話端末5からのアクセス要求を受け付け、該端末5の携帯電話番号を取得する手段(図示せず)が設けられる。
これにより、T/C70と再プレイ玉貸機40との間では、再プレイ玉貸機40が遊技客の携帯電話端末5から取得した携帯電話番号をT/C70に通知すると、T/C70が、該通知された携帯電話番号に対応する余り玉数の情報をDB731から検索して再プレイ玉貸機40に通知し、該再プレイ玉貸機40が、当該再プレイ玉貸機40に対応するパチンコ機に対して、T/C70から通知を受けた上記余り玉数分の玉貸出しを行う処理が行われる。
同様に、T/C70と再プレイメダル貸機50との間では、再プレイメダル貸機50が遊技客の携帯電話端末5から取得した携帯電話番号をT/C70に通知すると、T/C70が、該通知された携帯電話番号に対応する余りメダル数の情報をDB731から検索して再プレイメダル貸機50に通知し、該再プレイメダル貸機50が、当該再プレイメダル貸機50に対応するパチスロ機に対して、T/C70から通知を受けた上記余りメダル数分のメダル貸出しを行う処理が行われる。
また、T/C70と自動販売機60との間では、自動販売機60が遊技客の携帯電話端末5から取得した携帯電話番号をT/C70に通知すると、T/C70が、該通知された携帯電話番号に対応する余り玉数(または、余りメダル数)の情報をDB731から検索して自動販売機60に通知し、該自動販売機60が、T/C70から通知を受けた上記余り玉数(または、余りメダル数)の価値の範囲内で遊技客に対して商品の販売を行うと共に、該商品の販売に要した玉数(または、メダル数)を自動販売機60からT/C70に通知し、該T/C70が、当該通知された玉数(または、メダル数)を、上記余り玉数(または、余りメダル数)を検索するのに用いた携帯電話番号に対応する余り玉数(または、余りメダル数)から減算してDB731を更新する処理が行われる。
このように、本発明に係わる景品交換システム90では、遊技客の携帯電話端末5の携帯電話番号に対応して遊技媒体の計数処理に関する情報を管理するDB731をT/C70が持つことを前提としたうえで、更に、遊技客の携帯電話端末5を媒介として、上記DB731により管理される余り玉またはメダル数を用いて、再プレイ玉貸機40または再プレイメダル貸機50による玉またはメダルの貸出し、あるいは、自動販売機60による商品(タバコや飲料等)の販売を行うこともできる。
以下、本発明に係わる景品交換システム90における個々の装置について、その構成及び処理動作を更に詳しく説明する。
なお、以下の説明では、説明を簡単にする意味で、各装置が遊技媒体としてパチンコ玉を扱う装置であるものとする。
図2は、本発明に係わる遊技媒体計数装置30の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、遊技媒体計数装置30は、LAN7を介してT/C70との通信制御を行う通信制御部31、装置全体の制御を行う制御部32、制御部32の動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部33、タッチパネル等から成り、表示パネルに情報を表示する機能と、表示パネルに表示されたボタン等を例えば手で触るなどにより例えば計数終了指示等を含む各種情報を入力する機能を有する操作/表示部34、図示しない遊技媒体投入部から投入されるパチンコ玉の玉数を計数する遊技媒体計数部35、玉数の計数結果が関連付けられた記録媒体(この例では、玉数レシート)を発行する記録媒体発行部36、玉計数に際してなされる遊技客の携帯電話端末5からの発呼に対応した受信動作を行う携帯電話受信部37を具備して構成される。
このうち、制御部32は、パチンコ玉の計数に対応して遊技媒体計数部35から出力されるパルスを受信して該玉数の計数処理を行う遊技媒体計数処理部321、遊技媒体計数処理部321での玉数の計数値に対して交換可能な特殊景品の種類及び数を算出する景品数算出部322、携帯電話受信部37で受信される発呼側の携帯電話端末5の携帯電話番号を取得する端末番号取得部323、端末番号取得部323により取得した携帯電話番号、及び上記玉計数処理に関する情報(計数データ:遊技媒体計数処理部321による玉計数値、計数日時、計数を行った装置の号機番号、上記景品算出部322で算出された特殊景品数、特殊景品に交換できない余り玉数等)を被管理情報としてT/C70に通知する被管理情報通知部324、記録媒体発行部36における玉数レシート発行の制御を行う記録媒体発行制御部325を具備して構成される。
なお、この遊技媒体計数装置30の構成中、携帯電話受信部37と端末番号取得部323の機能を合わせたものが、図1に示した情報取得手段301に相当する。
図3は、本発明に係わる現金払出装置80の機能構成を示すブロック図である。
図3に示すように、現金払出装置80は、NW8を介してT/C70との通信制御を行う通信制御部81、装置全体の制御を行う制御部82、制御部82の動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部83、タッチパネル等から成り、表示パネルに対する表示機能と、該表示パネルへのタッチに応じた情報入力機能を有する操作/表示部84、図示しない現金収容部に収容された現金(硬貨/紙幣)を払出す現金払出部85、換金客の携帯電話端末5からの発呼に対応した受信動作を行う携帯電話受信部86を具備して構成される。
このうち、制御部82は、携帯電話受信部86で受信される発呼側(換金客)の携帯電話端末5の携帯電話番号を取得する端末番号取得部821、端末番号取得部821により取得した携帯電話番号のT/C70への通知、及び該通知した携帯電話番号に対応してT/C70から通知される特殊景品数の受信等、T/C70との間で各種情報の送受信を行う情報送受信処理部822、T/C70から通知を受けた上記特殊景品数と等価の現金を現金払出部85から払出す制御を行う現金払出制御部823を具備して構成される。
なお、この現金払出装置80の構成中、携帯電話受信部86と端末番号取得部821の機能を合わせたものが、図1に示した情報取得部801に相当する。
図4は、本発明に係わるT/C70の機能構成を示すブロック図である。
図4に示すように、T/C70は、LAN7を介して遊技媒体計数装置30等との通信制御を行う通信制御部71a、NW8を介して現金払出装置80との通信制御を行う通信制御部71b、装置全体の制御を行う制御部72、制御部72の動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部73、各種情報を表示する表示部74、キーやマウス等の操作により各種情報を入力する操作部75を具備して構成される。
このうち、制御部72は、遊技媒体計数装置30から通知される上記被管理情報の受信、現金払出装置80から通知される上記検索用の携帯電話番号の受信並びに該携帯電話番号に基づく検索結果である特殊景品数の現金払出装置80への送信等、遊技媒体計数装置30あるいは現金払出装置80との間で各種情報の送受信を行う情報送受信処理部721、遊技媒体計数装置30から通知される上記被管理情報に基づき、その中に含まれる携帯電話番号と計数データを対応付けて格納したDB731(例えば、記憶部73内部)を構築してその管理を行うDB管理部722、現金払出装置80から通知される携帯電話番号に基づき、該携帯電話番号に対応してDB731に格納される計数データの中から特殊景品数の情報を検索し、上記情報送受信処理部721に渡す検索処理部723、上記DB731に格納される計数データ中の余り玉数に基づく再プレイ玉貸機40での玉貸出し制御を支援する再プレイ機制御部724、上記DB731に格納される計数データ中の余り玉数に基づく自動販売機60での商品販売制御を支援する販売機制御部725を具備して構成される。
次に、上記遊技媒体計数装置30(図2参照)、現金払出装置80(図3参照)、T/C70(図4参照)の処理動作について説明する。
図5は、本発明に係わる遊技媒体計数装置30の計数処理動作を示すフローチャートである。
遊技媒体計数装置30では、待機状態において、操作/表示部34の表示パネル上に、待受け画面を表示している(ステップS101)。
図6は、遊技媒体計数装置30における表示パネルへの表示画面の例を示す図であり、同図(a)は待受け画面340aの表示例を、同図(b)は計数・携帯番号確認画面340bの表示例をそれぞれ示している。
上記ステップS101において、遊技媒体計数装置30の制御部32は、表示パネルに対して、図6(a)に示す待受け画面340aを表示し、玉を計数しようとしている遊技客に対して、“090−0×××−××××”である当該遊技媒体計数装置30の電話番号に電話をかけることを促す。
この待受け画面340aを見た遊技客は、自分が所持する携帯電話端末5を媒体とした玉計数を希望する場合は、玉投入口から玉を投入すると共に、自分が所持する携帯電話端末5から、上記待受け画面340aに表示された遊技媒体計数装置30の電話番号に電話をかける。
一方、遊技媒体計数装置30では、上記待受け画面340aの表示中、制御部32が、例えば、遊技媒体計数部35からパチンコ玉の計数を示すパルスが入力されたか否かにより、パチンコ玉が投入されたかどうか監視し(ステップS102)、パチンコ玉が投入された場合(ステップS102YES)は、遊技媒体計数処理部321が上記入力パルスに基づいて玉数を計数する処理を開始する(ステップS103)。
その後、遊技客が自分の携帯電話端末5から遊技媒体計数装置30の電話番号“090−0×××−××××”に電話をかけるのに対応して、携帯電話受信部37に該携帯電話端末5から着呼があり、端末番号取得部323によって発呼側の携帯電話端末5の携帯電話番号例えば“090−1×××−××××”が取得されると(ステップS104YES)、次いで、制御部32は、この取得された携帯電話番号と、上記ステップS103で開始した玉計数処理での玉計数結果を表示パネルに表示する(ステップS105)。
この場合、表示パネル上には、例えば、図6(b)に示す計数・携帯番号確認画面340bを用いて、発呼側の携帯電話番号が“090−1×××−××××”であること、玉計数値が“××××××”個であること、及び、当該内容を確認して間違いがなければ計数終了ボタンを押下することを促すメッセージが表示される。
この計数・携帯番号確認画面340bの表示中、制御部32は、当該画面340b上で計数終了ボタンが押下されたか否かを監視する(ステップS106)。
ここで、例えば、表示パネルに表示された携帯電話番号が自分(遊技客)の携帯電話端末5の携帯電話番号と違っていることにより、所定時間が経過しても該遊技客が計数終了ボタンを押下しなかった場合(ステップS106NO)、制御部32は、上記表示パネルに対して、再発呼を促す旨のメッセージを表示する(ステップS107)。
以後、制御部32は、上記再発呼に係わる携帯電話番号の受信処理(ステップS104YES)と、受信した携帯電話番号及び計数結果の表示処理(ステップS105)を行い、更に、計数終了ボタンが押下されたか否かのチェックに進む(ステップS106)。
ここで、表示パネルに表示された携帯電話番号が自分(遊技客)の携帯電話端末5の携帯電話番号と一致することを確認しかつ計数結果を確認したことにより、該遊技客が計数終了ボタンを押下した場合(ステップS106YES)、景品数算出部322は、上記計数結果(玉計数値)から、当該玉計数値に対応して交換可能な特殊景品の種別と数を算出する(ステップS108)。
この特殊景品数算出処理を実現するために、当該遊技媒体計数装置30の例えば記憶部33には、図7に示すように、特殊景品の種別(大景品、中景品、小景品)毎に、これら各景品に各々対応する交換可能玉数(交換玉数:交換レート)の情報を保持した景品交換管理テーブル331が格納されている。
この例では、大景品、中景品、小景品に対する交換玉数として、それぞれ、1250(個)、250(個)、50(個)という交換レートが設定されている。
上記ステップS108の特殊景品数算出処理において、景品数算出部322は、それまでに完了した計数結果(玉計数値)から上記景品交換管理テーブル331(交換レート)を参照して当該玉数に対応する景品交換パターン(種別及び数)を算出する。
具体的には、例えば、図7に示すように、玉計数値=4285(個)の場合、景品数算出部322は、該玉計数値=4285を大景品に対応する交換玉数=1250で除算し、この時の除算結果である3余り535から、大景品数=3を求め、次いで、上記除算結果の余り数=535を中景品に対応する交換玉数=250で除算し、この時の除算結果である2余り35から、中景品数=2と余り数=35を求める。
次いで、被管理情報通知部324は、上記ステップS108で景品数算出部322により算出された景品交換パターンと、遊技媒体計数処理部321による上記ステップS103以降における玉計数値と、上記ステップS104で端末番号取得部323により取得された携帯電話番号の情報を被管理情報として通信制御部31を通じてT/C70に通知する(ステップS109)。
これに対して、上記ステップS104での携帯電話番号取得チェック処理において、遊技客が自分の携帯電話端末5から遊技媒体計数装置30の電話番号“090−0×××−××××”に電話をかけないことにより、端末番号取得部323によって発呼側の携帯電話端末5の携帯電話番号が取得されない場合(ステップS104NO)、次いで、制御部32は、上記ステップS103での計数開始後から所定時間が経過したか否かをチェックし(ステップS110)、該所定時間が経過するまでの間(ステップS110YES)、携帯電話番号が取得されたか否かの監視(ステップS104)を続ける。
この間、携帯電話番号が取得されないまま(ステップS104NO)、上記所定時間が経過した場合(ステップS110YES)、制御部32は、操作/表示部34の表示パネル上にそれまでの玉計数結果を表示する(ステップS111)。
次いで、記録媒体発行制御部325は、上記玉計数結果に対応した玉数レシートを記録媒体発行部36により発行させる制御を行い(ステップS112)、その後、待機状態(ステップS101)に戻る。
なお、この玉数レシート発行制御において、記録媒体発行制御部325は、上記遊技媒体計数処理部321による玉計数値、計数日時、計数機(自装置)の号機番号、及び景品数算出部332により算出された特殊景品数などの情報を記録媒体発行指示と共に記録媒体発行部36に送出する。
記録媒体発行部36は、印字部、ロール紙及びカッタを備え、記録媒体発行制御部325から上記記録媒体発行指示を受信すると、該媒体発行指示と共に受信した上記各情報(玉計数値、計数日時、計数機(自装置)の号機番号、特殊景品数等の情報)に基づき、例えば、図8に示すように、これら各情報を上記印字部により文字情報とバーコード情報としてロール紙に印字し、該カット紙を所定長さにカットした後、上記玉数レシート371として出力する。
図9は、本発明に係わるT/C70のDB登録/検索処理動作を示すフローチャートである。
T/C70では、待機中(ステップS201)、情報送受信処理部721において、通信制御部71aまたは71bを介して何等かの情報が受信されたか否かを監視している(ステップS202)。
ここで、情報が受信された場合(ステップS202YES)、情報送受信処理部721は、当該受信された情報が遊技媒体計数装置30からの被管理情報であるか否かをチェックし(ステップS203)、該被管理情報が受信されたのであれば(ステップS203YES)、DB管理部722が、該受信された被管理情報を記憶部73内に用意されたDB731に格納する(ステップS204)。
具体的に、DB管理部722は、受信した被管理情報から計数データ(玉計数値、特殊景品数、余り玉数)と携帯電話番号とを抽出し、該抽出した携帯電話番号に対応付けて当該計数データをDB731に格納する。
上記被管理情報の受信(ステップS203)、並びに受信した被管理情報に基づく携帯電話番号対計数データの格納処理(ステップS204)が、遊技媒体計数装置30において各遊技客が自分の携帯電話端末5を媒介とした計数を行う毎に実施される結果、記憶部33内には、例えば、図10に示すように、計数を行った各遊技客の携帯電話番号毎に、対応する玉計数値、特殊景品数(交換パターン:種別及び数)、余り玉数の各情報が格納された被管理情報DB731が構築されることになる。
なお、図10の例では、DB731は、玉計数データしか管理してないが、実際の運用においては、メダル計数機26でのメダル計数データの管理も行われることは言うまでもない。
一方、上記ステップS202で受信された情報が遊技媒体計数装置30からの被管理情報でないと判定された場合(ステップS203NO)次いで、情報送受信処理部721は、該受信された情報が現金払出装置80からの検索要求であるかを否かをチェックする(ステップS205)。
ここで、受信された情報が現金払出装置80からの検索要求であると判定された場合(ステップS205YES)、検索処理部723が、当該検索要求に含まれる携帯電話番号に基づくDB731の検索処理(ステップS206,S207)へと移行する。
また、受信された情報が現金払出装置80からの検索要求でないと判定された場合(ステップS205NO)、図16におけるステップS211の処理へと進む。
また、図16におけるステップS211において、受信された情報が再プレイ玉貸機からの玉貸要求でないことが情報送受信処理部721により判定された場合(ステップS211NO)、更に、図19におけるステップS221の処理へと進む。
これらDB731の検索処理(ステップS206,S207)、ステップS211以降の処理、及びステップS221以降の処理については、便宜上、後で述べる現金払出装置80の処理動作(図11参照)、再プレイ玉貸機40の処理動作(図15参照)、自動販売機60の処理動作(図18参照)に関連して詳しく説明する。
図11は、本発明に係わる現金払出装置80の検索要求処理動作を示すフローチャートである。
現金払出装置80では、待機状態において、操作/表示部84の表示パネル上に、待受け画面を表示している(ステップS301)。
図12は、現金払出装置80における表示パネルへの表示画面の例を示す図であり、同図(a)は待受け画面840aの表示例を、同図(b)は出金確認画面840bの表示例をそれぞれ示している。
上記ステップS301において、現金払出装置80の制御部82は、表示パネルに対して、図12(a)に示す待受け画面840aを表示し、特殊景品の交換(換金)を行おうとしている客(図5におけるステップS104に対応して自分の携帯電話端末5から遊技媒体計数装置30に電話をかけた遊技客)に対して、“090−08××−××××”である当該現金払出装置80の電話番号に電話をかけることを促す。
この待受け画面840aを見た客は、自分が所持する携帯電話端末5を媒体とした換金を行うべく、当該携帯電話端末5から、上記待受け画面840aに表示された現金払出装置80の電話番号に電話をかける。
一方、現金払出装置80では、上記待受け画面840aの表示中、換金客が自分の携帯電話端末5から現金払出装置80の電話番号“090−08××−××××”に電話をかけるのに対応して、携帯電話受信部86に該携帯電話端末5から着呼があり、端末番号取得部821によって発呼側の携帯電話端末5の携帯電話番号例えば“090−1×××−××××”が取得されると(ステップS302YES)、次いで、情報送受信処理部822は、この取得された携帯電話番号を含む検索要求を生成し、該検索要求を通信制御部81を通じてT/C70に送信する(ステップS303)。
このステップS303の処理に対応して、T/C70では、図9におけるステップS205において、情報送受信処理部721が現金払出装置80からの検索要求を通信制御部71bを介して受信(ステップS205YES)し、該受信された検索要求を検索処理部723に渡す。
次いで、検索処理部723は、情報送受信処理部721から渡された上記検索要求に基づき、該検索要求に含まれる携帯電話番号をキーにしてDB731を検索することにより当該携帯電話番号に対応する特殊景品数を取得する(ステップS206)。
更に、情報送受信処理部721は、上記検索処理部723により検索された特殊景品数の情報(検索結果情報)を通信制御部71bを介して現金払出装置80に送出し(ステップS207)、その後、待機状態(ステップS201)に復帰する。
一方、現金払出装置80では、図11のステップS303においてT/C70に検索要求を送出した後、情報送受信処理部822が、上記検索要求の送出に対応してT/C70からその検索結果(特殊景品数)が受信されたか否かを監視する(ステップS304)。
ここで、情報送受信処理部822が、T/C70からの検索結果を通信制御部81を介して受信すると(ステップS304YES)し、該受信された検索結果を現金払出制御部823に渡す。
次いで、現金払出制御部823は、情報送受信処理部822から渡された上記検索結果(特殊景品数)に基づき、該特殊景品数と等価の払出金額を算出する(ステップS305)。
この払出金額算出処理を行うために、当該現金払出装置80の例えば記憶部83内には、図13に示すように、特殊景品の種別に対応して当該各種別の特殊景品と等価の換金金額を格納した換金額算出テーブル831が設けられている。
そして、上記ステップS305において、現金払出制御部823は、情報送受信処理部822からT/C70での検索結果(特殊景品数)を渡されると、上記換金額算出テーブル831を参照して当該特殊景品数に対応した換金金額を算出する。
例えば、図13の例の如く、特殊景品数が「大景品=3、中景品=2」の場合、現金払出制御部823は、換金額算出テーブル831における大景品に対する換金金額=5000(円)に大景品数=3を乗じて15000(円)を算出し、次いで、換金額算出テーブル831における中景品に対する換金金額=1000(円)に中景品数=2を乗じて2000(円)を算出した後、これら各乗算値を加算することにより、「大景品=3、中景品=2」に対応した払出金額=17000(円)を算出する。
当該処理を経て特殊景品数に対応する払出金額を算出(ステップS305)した後、次いで、現金払出制御部823は、例えば、図12(b)に示した出金確認画面840bを用いて、当該算出した払出金額(この例では、17000円)を操作/表示部84の表示パネル上に表示する(ステップS306)。
更に、現金払出制御部823は、上記ステップS305で算出した払出金額分の現金を図示しない現金収容部から搬出し現金排出口へと出金させるように現金払出部85による現金払出制御を行う(ステップS307)。
上述した遊技媒体計数装置30、T/C70及び現金払出装置80の処理動作(図5、図9及び図11参照)からも分かるように、本発明の景品交換システム90では、互いにT/C70に接続される遊技媒体計数装置30と現金払出装置80とに、それぞれ、例えば、携帯電話端末5から着呼を受け付け、該携帯電話端末5の携帯電話番号を取得する情報取得手段(301,801:図1参照)を持ち、更に、遊技媒体計数装置30では、上記情報取得手段301により取得した携帯電話番号と、遊技媒体の計数処理により得た計数データ(計数値から算出した特殊景品数を含む)をT/C70に通知して、該T/C70により、該携帯電話番号及び計数データを対応付けてDB731により管理させる一方で、現金払出装置80では、上記情報取得手段801により取得された携帯電話番号をT/C70に通知して、該T/C70により、現金払出装置80から通知された携帯電話番号に対応する特殊景品数をDB731から検索させ、該検索された特殊景品数がT/C70から通知されるのを受けて、該通知された携帯電話番号に対応する特殊景品数と等価の現金を払い出すようにしている。
このように、本発明では、遊技客が所持する携帯電話機5等の通信端末の呼番号情報と関連付けて、遊技媒体計数装置30における遊技媒体の計数処理、及び現金払出装置80における換金処理を行うため、景品交換に際して実際の物としての特殊景品が介在しない。
これにより、遊技店側では、特殊景品の購入、管理及び運用に係わるコスト及び労力を低減できかつ特殊景品の偽造による不正を防止できると共に、景品交換所においても枚数チェック等の労力低減を図ることができる。また、遊技客にとっても、特殊景品を景品交換所まで持っていく面倒がなく、セキュリティの面でも安心である。
なお、本発明の景品交換システム90では、遊技媒体の計数時、例えば所定期間内に、遊技客が携帯電話端末5から該当する遊技媒体計数装置30に発呼をしなかった場合、該遊技媒体計数装置30は、遊技媒体の計数結果に関する情報を印字した玉数レシート371(図8参照)を発行するようにしている。
玉数レシート371が発行された場合、遊技客は、景品交換カウンタまで該玉数レシート371を持ち込んで景品管理装置10に読み込ませたうえで当該印字されている分の特殊景品を受け取り、その後、該特殊景品を景品交換所まで持っていって作業員を介して現金を受け取ることもできる。
計数時に、遊技客の携帯電話端末5から電話がなかった場合に、玉数レシート371を発行する当該景品交換方法によれば、携帯電話端末5を持っていない遊技客、あるいは、携帯電話端末5を媒体とした計数及び換金の仕組みを知らない遊技客に対しても換金に対応できるというメリットがある。
また、本発明では、計数時に、遊技客の携帯電話端末5から電話がなかった場合に玉数レシート371を発行するのに限らず、計数時に、遊技客の携帯電話端末5から電話があるか否かにかかわらず常に玉数レシート371を発行するようにしても良い。
この場合、遊技客は、携帯電話端末5と玉数レシート371を持って景品交換所に行き、該玉数レシート371を景品交換所の作業員に見せ、これに印字された情報(計数日時、玉計数機の号機番号、特殊景品数等)を該作業員に確認してもらったうえで携帯電話端末5からの発呼による換金操作を行うことになる。
従って、この景品交換方法によれば、景品交換所の作業員がいだく、携帯電話端末5による通信のみで現金払出装置80から現金を払出すということへの違和感を排除できる。また、盗まれた携帯電話端末5を使った不正な交換行為や、二重の交換要求の防止に極めて有用なものとなる。
また、本発明では、遊技客の携帯電話端末5の携帯電話番号との紐付けを行う記録媒体は、上記玉数レシート371に限らず、会員カード等であっても良い。
この場合、遊技媒体計数装置30における記録媒体発行部36は、会員情報を磁気記録した上記会員カードを受け入れ、該会員カードに遊技媒体の計数処理に関する情報を磁気記録するカード処理機により構成すれば良い。
この会員カードの発行機能を設けた構成においても、景品交換所において、当該会員カードの認証を併用して携帯電話端末5との通信による現金の払出しを行うことで、上述した違和感の排除、不正な交換行為並びに二重の交換要求の防止を図ることができる。
ところで、図10に示したDB731の構成からも分かるように、本発明に係わるシステム90のT/C70では、遊技媒体計数装置30から携帯電話端末5の携帯電話番号に関連付けされた計数処理に対応して送られてくる計数データに関して、計数値、特殊景品数の他、最小特殊景品(小景品)の交換価値に満たない余り玉数の管理も行っている。
このT/C70における余り玉数の管理機能を利用することにより、本発明のシステム90では、例えば、再プレイ玉貸機40から当該余り玉数分の玉を貸出すサービスや、タバコや飲料等の自動販売機60から、当該余り玉数分の価値に応じた商品を販売するサービスも実現できる。
以下、上記サービスを実現するための再プレイ玉貸機40及び自動販売機60の構成と、これら再プレイ玉貸機40及び自動販売機60とT/C70間の通信制御動作について順次説明する。
図14は、本発明に係わる再プレイ玉貸機40の機能構成を示すブロック図である。
図14に示すように、再プレイ玉貸機40は、LAN7を介してT/C70との通信制御を行う通信制御部41、装置全体の制御を行う制御部42、制御部42の動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部43、タッチパネル等から成る操作/表示部44、操作/表示部44での玉貸出し操作等に応じて、隣接配置される遊技機(パチンコ機)に遊技媒体(パチンコ玉)の貸出しを行う遊技媒体貸出処理部45、玉貸出しのトリガとなる遊技客の携帯電話端末5からの発呼に対応した受信動作を行う携帯電話受信部46を具備して構成される。
このうち、制御部42は、携帯電話受信部46で受信される発呼側(遊技客)の携帯電話端末5の携帯電話番号を取得する端末番号取得部421、端末番号取得部421により取得した携帯電話番号のT/C70への通知、及び該通知した携帯電話番号に対応してT/C70から通知される余り玉数の受信等、T/C70との間で各種情報の送受信を行う情報送受信処理部422、T/C70から通知を受けた上記余り玉数分の遊技媒体を遊技媒体貸出処理部45から隣接する遊技機に対して貸出す制御を行う遊技媒体貸出制御部423を具備して構成される。
図15は、本発明に係わる再プレイ玉貸機40の余り玉貸出処理動作を示すフローチャートである。
また、図16は、T/C70における再プレイ玉貸機40に対する余り玉処理動作を示すフローチャートである。
図15に示すように、再プレイ玉貸機40は、待機状態において、操作/表示部44の表示パネル上に、待受け画面を表示している(ステップS401)。
この待受け画面には、例えば、余り玉の貸出しを希望する場合に、携帯電話端末5から当該再プレイ玉貸機40に対して電話をかけることを促すメッセージと、当該再プレイ玉貸機40の携帯電話番号が表示されている。
この待受け画面を見た遊技客は、余り玉の貸し出しを希望する場合、自分の携帯電話端末5から再プレイ玉貸機40の携帯電話番号に電話をかける。
一方、再プレイ玉貸機40では、上記待受け画面の表示中、遊技客が自分の携帯電話端末5から再プレイ玉貸機40の電話番号例えば“090−09××−××××”に電話をかけるのに対応して、携帯電話受信部46に該携帯電話端末5から着呼があり、端末番号取得部421によって発呼側の携帯電話端末5の携帯電話番号例えば“090−1×××−××××”が取得されると(ステップS402YES)、次いで、情報送受信処理部422は、この取得された携帯電話番号を含む玉貸要求を生成し、該検索要求を通信制御部41を通じてT/C70に送信する(ステップS403)。
このステップS403の処理に対応して、T/C70では、図16におけるステップS211において、情報送受信処理部721が再プレイ玉貸機40からの玉貸要求を通信制御部71aを介して受信し(ステップS211YES)し、該受信された玉貸要求を再プレイ機制御部724に渡す。
次いで、再プレイ機制御部724は、情報送受信処理部721から渡された上記玉貸要求に基づき、該玉貸要求に含まれる携帯電話番号をキーにしてDB731を検索することにより当該携帯電話番号に対応する余り玉数を取得する(ステップS212)。この例では、DB731(図10参照)から、携帯電話番号“090−1×××−××××”対応する余り玉数=35が取得される。
更に、情報送受信処理部721は、上記再プレイ機制御部724により検索された余り玉数の情報を通信制御部71aを介して要求元の再プレイ玉貸機40に通知する(ステップS213)。
次いで、再プレイ機制御部724は、DB731に対して、上記検索キーとして用いた携帯電話番号に対応する余り玉数をクリアする(“0”にする)処理を行い(ステップS214)、その後、待機状態(ステップS201:図9参照)に復帰する。
一方、再プレイ玉貸機40では、図15のステップS403においてT/C70に玉貸要求を送出した後、情報送受信処理部422が、上記玉貸要求の送出に対応してT/C70からその検索結果(余り玉数)が受信されたか否かを監視する(ステップS404)。
ここで、情報送受信処理部422が、T/C70からの検索結果を通信制御部41を介して受信すると(ステップS404YES)、該受信された検索結果を遊技媒体貸出制御部423に渡す。
遊技媒体貸出制御部423は、情報送受信処理部422から渡された上記検索結果(余り玉数)に基づき、該余り玉数の遊技媒体(パチンコ玉)を遊技媒体貸出処理部45から隣接するパチンコ機に貸出すように制御する(ステップS405)。
このように、本発明のシステム90では、再プレイ玉貸機40にも、携帯電話端末5からの着呼を受け付けて該携帯電話端末5の携帯電話番号を取得する情報取得手段を設け、該再プレイ玉貸機40において、上記情報取得手段により取得した携帯電話番号をT/C70に通知して、該T/C70により、該通知された携帯電話番号に対応する余り玉数をDB731から検索させる一方、該検索された余り玉数がT/C70から通知されるのを受けて、再プレイ玉貸機40が、該通知された余り玉数の遊技媒体(パチンコ玉)を貸出す制御機能を備えることで、T/C70のDB731で管理される余り玉数分の玉を再プレイ玉貸機40から貸出すサービスを提供できる。
但し、このサービスを受けられる者は、事前に、遊技媒体計数装置30での玉計数に際して、自分の携帯電話端末5から該遊技媒体計数装置30に発呼し、T/C70のDB731内に、該携帯電話端末5の携帯電話番号に対応して計数データ(余り玉数があることが条件)が管理されている遊技客に限られる。
従って、再プレイ玉貸機40からT/C70へ玉貸要求を送信しても、T/C70側のデータベースにおいて当該携帯電話が管理されていなかったり、余り玉数が「0」である場合には、その旨を示す情報が再プレイ玉貸機40に返信、表示され、再プレイ処理は実施できない。
なお、上記の例では、DB731で管理される余り玉数による再プレイ玉貸機40からの玉貸出処理について述べたが、同様に、DB731で管理される余りメダル数による再プレイメダル貸機50からのメダル貸出処理も行うことができる。
この場合における再プレイメダル貸機50の構成は、図14に示す再プレイ玉貸機40の構成において、遊技媒体発行部46をパチンコ玉の貸出し機能からメダル貸出し機能に変更することにより実現できる。
図17は、本発明に係わる自動販売機60の機能構成を示すブロック図である。
図17に示すように、自動販売機60は、LAN7を介してT/C70との通信制御を行う通信制御部61、装置全体の制御を行う制御部62、制御部62の動作プログラム等の各種情報を記憶する記憶部63、販売対象の商品(タバコや飲料等)の見本を陳列する商品見本陳列部64、商品選択ボタン等の表示や、該商品選択ボタンの押下に対応した購入要求等の指示操作を受け付ける操作/表示部65、販売対象の商品を収容する商品収容部66、操作/表示部65における商品選択ボタンの押下に基づき対応する商品を商品収容部66から搬出して商品取出し口に排出する商品排出部67、商品の購入を希望する遊技客の携帯電話端末5からの発呼に対応した受信動作を行う携帯電話受信部68を具備して構成される。
このうち、制御部62は、携帯電話受信部68で受信される発呼側(遊技客)の携帯電話端末5の携帯電話番号を取得する端末番号取得部621、端末番号取得部621により取得した携帯電話番号のT/C70への通知、及び該通知した携帯電話番号に対応してT/C70から通知される余り玉数の受信等、T/C70との間で各種情報の送受信を行う情報送受信処理部622、T/C70から通知を受けた上記余り玉数の価値の範囲内で遊技客により選択された商品を販売する制御を行う販売制御部623を具備して構成される。
図18は、本発明に係わる自動販売機60の余り玉による商品販売処理動作を示すフローチャートである。
また、図19は、T/C70における自動販売機60に対する余り玉処理動作を示すフローチャートである。
図18に示すように、自動販売機60は、待機状態において、操作/表示部44の表示パネル上に、待受け画面を表示している(ステップS501)。
この待受け画面には、例えば、余り玉による商品の購入を希望する場合に、携帯電話端末5から当該自動販売機60に対して電話をかけることを促すメッセージと、当該自動販売機60の携帯電話番号が表示されている。
この待受け画面を見た遊技客は、余り玉による商品の購入を希望する場合、自分の携帯電話端末5から自動販売機60の携帯電話番号に電話をかける。
一方、自動販売機60では、上記待受け画面の表示中、遊技客が自分の携帯電話端末5から自動販売機60の電話番号例えば“090−099×−××××”に電話をかけるのに対応して、携帯電話受信部68に該携帯電話端末5から着呼があり、端末番号取得部621によって発呼側の携帯電話端末5の携帯電話番号例えば“090−2×××−××××”が取得されると(ステップS502YES)、次いで、情報送受信処理部622は、この取得された携帯電話番号を含む販売要求を生成し、該販売要求を通信制御部61を通じてT/C70に送信する(ステップS503)。
このステップS503の処理に対応して、T/C70では、図19におけるステップS221において、情報送受信処理部721が、受信した情報が自動販売機60からの販売要求であるか否かをチェックし、該販売要求でない場合には(ステップS221NO)、当該受信した情報に対応した処理を行う(ステップS222)。
これに対して、情報送受信処理部721が自動販売機60からの販売要求を通信制御部71aを介して受信した場合(ステップS221YES)、該受信された販売要求を販売機制御部725に渡す。
次いで、販売機制御部725は、情報送受信処理部721から渡された上記販売要求に基づき、該販売要求に含まれる携帯電話番号をキーにしてDB731を検索することにより当該携帯電話番号に対応する余り玉数を取得する(ステップS223)。この例では、DB731(図10参照)から、携帯電話番号“090−2×××−××××”対応する余り玉数=30が取得される。
更に、情報送受信処理部721は、上記販売機制御部725により検索された余り玉数の情報を通信制御部71aを介して要求元の自動販売機60に通知する(ステップS224)。
一方、自動販売機60では、図18のステップS503においてT/C70に販売要求を送出した後、情報送受信処理部622が、上記販売要求の送出に対応してT/C70からその検索結果(余り玉数)が受信されたか否かを監視する(ステップS504)。
ここで、情報送受信処理部622が、T/C70からの検索結果を通信制御部61を介して受信すると(ステップS504YES)、該受信された検索結果を販売制御部623に渡す。
販売制御部623は、情報送受信処理部622から渡された上記検索結果(余り玉数)に基づき、該余り玉数の価値の範囲内で販売可能な商品に対応する商品選択ボタンを点灯状態にする(ステップS505)。
引き続き、販売制御部623は、上記点灯状態の商品選択ボタンのいずれかが押下されたかどうかを監視する(ステップS506)。
この間、遊技客が所望の商品を購入すべく該商品に対応する商品選択ボタンを押下すると(ステップS506YES)、販売制御部623は、該商品選択ボタンに対応する商品を商品収容部66から搬出して商品排出部67から商品取出し口へと排出し、該遊技客に対して当該商品を販売する制御を行う(ステップS507)。
次いで、販売制御部623は、ステップS507で販売した商品の価値に対応する玉数を情報送受信処理部622を介してT/C70に通知し(ステップS508)、その後、処理を終了する。
これに対し、T/C70では、図19のステップS224において自動販売機60に余り玉数を通知した後、情報送受信処理部721が、上記余り玉数の通知に対応して自動販売機60から販売した商品の価値に対応する玉数(=消費玉数)が受信されたか否かを監視する(ステップS225)。
ここで、情報送受信処理部721が、自動販売機60から送られてくる上記消費玉数を通信制御部71aを介して受信すると(ステップS225YES)、該受信された消費玉数を販売機制御部725に渡す。
販売機制御部725は、情報送受信処理部721から上記消費玉数を渡されると、ステップS223で検索キーとして用いた携帯電話番号に対応する余り玉数から、当該消費玉数を減算することにより、DB731における当該携帯電話番号に対応する余り玉数を更新する処理を行い(ステップS226)、その後、待機状態(ステップS201:図9参照)に復帰する。
このように、本発明のシステム90では、自動販売機60にも、携帯電話端末5からの着呼を受け付けて該携帯電話端末5の携帯電話番号を取得する情報取得手段を設け、該自動販売機60において、上記情報取得手段により取得した携帯電話番号をT/C70に通知して、該T/C70により、該通知された携帯電話番号に対応する余り玉数をDB731から検索させる一方、該検索された余り玉数がT/C70から通知されるのを受けて、自動販売機60が、該通知された余り玉数の価値の範囲内で商品を販売する制御機能を備えることで、T/C70のDB731で管理される余り玉数分の価値の範囲内で遊技客に商品を販売するサービスを提供できる。
但し、このサービスも、事前に、遊技媒体計数装置30での玉計数に際して、自分の携帯電話端末5から該遊技媒体計数装置30に発呼し、T/C70のDB731内に、該携帯電話端末5の携帯電話番号に対応して計数データ(余り玉数が存在することが条件)が管理されている遊技客に限って受けられることは言うまでもない。
従って、この商品販売サービス(再プレイ機からの余り玉貸出サービスについても同じ)を提供する場合には、遊技媒体計数装置30において、遊技媒体の計数の結果、余り玉(余りメダル)がある場合にのみ、玉数レシート(メダル数レシート)を発行する構成を付加しても良い。
そうすれば、遊技客は、この玉数レシート等を見て、自分が余り玉を使った商品販売サービス(あるいは、余り玉貸出サービス)をどの程度(何個分)受けられるかを確実に把握できる。
この他、本発明は、上記し、且つ図面に示す実施例に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上記実施例では、遊技媒体としてパチンコ玉を計数する遊技媒体計数装置30を例示したが、パチンコ玉以外の遊技媒体すなわちメダルを計数するメダル計数機(図1における遊技媒体計数装置30c等)に対しても本発明の機能を付加できるものである。
また、上記実施例では、遊技媒体計数装置30、現金払出装置80、再プレイ機(40,50)、自動販売機60の本体部内に携帯電話受信部を設けた構成をあげているが、これらの本体部の外部に携帯電話端末を子機として設け、遊技客(あるいは、換金客)の携帯電話端末5とこれら子機との通信を介して携帯電話番号を取得するようにしても良い。
また、上記実施例では、遊技媒体計数装置30、現金払出装置80、再プレイ玉貸機40、再プレイメダル貸機50及び自動販売機に設ける情報取得手段として、携帯電話端末から着呼を受け付け、該携帯電話端末の携帯電話番号を取得する携帯電話受信部で構成する例を挙げたが、これに限らず、例えば、Bluetooth(R)等の近距離無線通信端末から着呼を受け付け、該近距離無線通信端末の近距離無線通信呼番号を取得する近距離無線通信受信部で構成するようにしても良い。
また、上記実施例では、計数された遊技媒体数を特殊景品数に換算した情報を上位管理装置(データベース)に登録し、現金化しているが、遊技媒体数や金額情報を上位管理装置(データベース)に登録しても良い。
5…携帯電話端末、7…LAN、8…ネットワーク(NW)、10…景品管理装置、20…レシート発行機、25…玉計数機、26…メダル計数機、30,30a,30b,30c…遊技媒体計数装置、301…情報取得手段、31…通信制御部、32…制御部、321…遊技媒体計数処理部、322…景品数算出部、323…端末番号取得部、324…被管理情報通知部、325…記録媒体発行制御部、33…記憶部、331…景品交換管理テーブル、34…操作/表示部、340a…待受け画面、340b…計数・携帯番号確認画面、35…遊技媒体計数部、36…記録媒体発行部、37…携帯電話受信部、371…玉数レシート、40,40a,40b…再プレイ玉貸機、41…通信制御部、42…制御部、421…端末番号取得部、422…情報送受信処理部、423…遊技媒体貸出制御部、43…記憶部、44…操作/表示部、45…遊技媒体貸出処理部、46……携帯電話受信部、50,50a,50b…再プレイメダル貸機、60…自動販売機、61…通信制御部、62…制御部、621…端末番号取得部、622…情報送受信処理部、623…販売制御部、63…記憶部、64…商品見本陳列部、65…操作/表示部、66…商品収容部、67…商品排出部、68…携帯電話受信部、70…上位管理装置(T/C)、71a,71b…通信制御部、72…制御部、721…情報送受信処理部、722…データベース(DB)管理部、723…検索処理部、724…再プレイ機制御部、725…販売機制御部、73…記憶部、731…データベース(DB)、74…表示部、75…操作部、80…現金払出装置、801…情報取得手段、81…通信制御部、82…制御部、821…端末番号取得部、822…情報送受信処理部、823…現金払出制御部、83…記憶部、831…換金額算出テーブル、84…操作/表示部、840a…待受け画面、840b…出金確認画面、85…現金払出部、86…携帯電話受信部、90…景品交換システム