JP4366523B2 - 電気泳動用チップ及びこれを用いた試料の分析方法 - Google Patents

電気泳動用チップ及びこれを用いた試料の分析方法 Download PDF

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Description

本発明は、極微量のタンパク質・ペプチド・アミノ酸・核酸等の生体成分や、ビタミン・ステロイド剤等の薬物や、光学異性体、無機化合物等の試料を、高解像度、低電圧で、かつ、再現性よく定量的に分離・検出することができる電気泳動用チップ及びこれを用いた試料の分析方法に関する。
近年、マイクロマシン技術を用いて微小な流路構造をもつマイクロチップを製作し、化学・バイオ関連装置の小型化・集積化を目指す研究が盛んに行われている。このような研究分野は、マイクロ化学分析システムなどと呼ばれ、試料分析精度の向上、試料・試薬・廃液の節減、処理の高速化・高効率化、システムの小型化・自動化などの効果が期待されており、これまで、電気泳動やPCRなどの機能を持つマイクロチップが多数発表されている。
マイクロチップを応用した電気泳動法として、クロスインジェクション法が知られている(非特許文献1参照)。
クロスインジェクション法を利用した電気泳動用チップの一例を図13に示す。この例の電気泳動チップ11では、ガラス基板上に十字の溝を持つポリメチルシロキサン(PDMS)チップを張り合わせることによりその十字の流路が形成されている。十字の流路の4つの端部には液体を導入するポートが設けられ、また、電極(図示略)が接続されている。この例では、ポート24からポリマー溶液を十字の流路内に満たした後、液体試料をポート21に注入し、ポート22および23は緩衝液で満たす。まず、試料導入のための十字の短辺の流路31に電圧を加えることでこの短辺の流路31内に試料を満たす。続いて、試料分離のための十字の長辺の流路32に電圧を加え、短辺の流路31と長辺の流路32の交差部分ISの微小試料片(プラグ)を十字の長辺の流路に導入する。その後、試料は混合した物質の分子量ごとのバンドとなって分離される。
Effenhauser, et.al.,"Integrated Capillary Electrophoresis on Flexible Silicone Microdevices: Analysis of DNA Resriction Fragments and Detection of Single DNA Molecules on Microchips,"Anal.Chem,1997,69,3451-3457
上記の技法においては、試料の分離・検出の解像度を上げるためには、十字の長辺の流路32の両端に設けられたポート22及び24の両液面の高さが等しくなるように調整する必要がある。しかし、実際には、ポート22及び24の両液面の高さが等しくなるように調整することは難しい。そのため、ポート22及び24の両液面の高さに差が生じ、この両液面の高さの差に起因する長辺の流路32の両端にかかる圧力の差によって、長辺の流路32内の液体に内部流れが発生しやすくなる。この結果、この技法を用いた試料の分析方法では、試料の分離・検出の解像度が比較的低く、試料の分析の再現性が良くないという問題がある。
また、この技法においては、印加電圧の制御により電気的プラグを生成するが、導入時の電圧印加の時間によって、生成した試料プラグ内の構成成分の比が、ポート21にある元の試料の構成成分の比とは異なるという問題がある。よって、この技法においては、試料導入の電圧印加の時間が十分でない場合には、定量性を補償することが困難である。
また、この技法においては、試料を導入する際の印加電圧及び試料を分離する際の印加電圧が100ボルトから300ボルト程度必要となり、大掛かりな装置が必要となる。
本発明は、かかる状況に鑑みてなされたものであり、極微量のタンパク質や核酸等の試料の分析において、1)試料の分離・検出の解像度が高く、2)試料の分析の再現性に優れ、3)試料の定量分析が可能であり、かつ、4)試料を分離する際の印加電圧を低く抑えることができる電気泳動用チップを提供することを課題とする。また、前記電気泳動用チップを用いた試料の分析方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、流路に液体試料を導入する機構として、流路に気体透過部を2以上並べて接続し、それぞれの気体透過部を、この気体透過部に接続する気体通路を介して、気体ポートとつなぎ、この気体ポートから気体を導入・排出することにより、流路内に試料や緩衝液を導入する機構を組み込んだ電気泳動チップを用いれば、前記の課題が解決されることを見出した。ここに、気体透過部は、気体は透過させるが、液体等は透過させないようになっている。
この電気泳動チップにおいては、前記従来の技術のように、1)流路の両端にポートを設ける必要がないので、この電気泳動チップを用いた試料の分析においては、前記従来の技術におけるような、流路の両端に位置する2つのポートの液面差を調整する必要がなく、また、2)試料プラグを生成する際に電気的操作を伴わないため、元の試料と同一の成分の試料プラグを生成できることによるものである。
また、この電気泳動チップを用いた試料の検出方法によれば、前記課題を解決することができることを見出し、これらの知見に基づいて本発明を完成した。
即ち、本発明の第1の発明は、試料を導入するためのポートと、導入された試料の流路と、流路に接続された2以上の電極とを備えた電気泳動用チップであって、前記電極のいずれか1つの近傍には気体透過部が2以上並べて接続されており、それぞれの気体透過部は、気体通路を介して、前記気体通路に気体を導入・排出するための気体ポートと接続されていることを特徴とする電気泳動用チップである。
本発明の第2の発明は、前記気体透過部が複数の細管で構成される細管束、若しくは多数の細孔を有する細孔部であることを特徴とする第1の発明に記載の電気泳動用チップである。
本発明の第3の発明は、前記電極の前記流路に突出する端縁が、前記流路の長手方向に直交する直線状であることを特徴とする第1の発明又は第2の発明に記載の電気泳動用チップである。
この電気泳動用チップを用いれば、試料を分離するときに、分離した物質のバンドの形状が変形せず、矩形を保つので、試料の分離・検出の解像度がより向上し、好ましい。
本発明の第4の発明は、前記細管の壁面が、疎水性加工若しくは親水性加工されていることを特徴とする第2の発明又は第3の発明に記載の電気泳動用チップである。
この電気泳動用チップにおいて細管束の壁面が疎水性であれば、親水性の物質が細管束に浸入することが防止されるので、親水性の試料を分析するのに好適である。この電気泳動用チップにおいて細管束の壁面が親水性であれば、疎水性の物質が細管束に浸入することが防止されるので、疎水性の試料を分析するのに好適である。
本発明の第5の発明は、前記細管の断面形状が矩形であり、幅及び高さが0.1μm以上20μm以下とすることを特徴とする第2の発明から第4の発明のいずれか1つに記載の電気泳動用チップである。
本発明の第6の発明は、前記流路が複数並列してなることを特徴とする第1の発明から第5の発明のいずれか1つに記載の電気泳動用チップである。
この電気泳動用チップを用いれば、流路毎に異なる気体ポートを設ける必要がなくなり、装置を簡略化できるという点で好ましい。さらに、この電気泳動用チップによれば、流路が複数備えられているので、そのうち1つの流路に分子量既知のマーカーを導入し、それ以外の流路に分子量を測定したい試料を導入し、同じ電源装置によって電気泳動を行うことにより、試料の分子量を測定することができる。
本発明の第7の発明は、前記電極が形成された上面を有するガラス基板と、予め溝加工された加工面を有する樹脂基板とを、前記ガラス基板の上面に、前記樹脂基板の加工面を対面させて貼り合せることにより、
前記樹脂基板の加工面の溝によって、前記流路と、前記気体透過部と、前記気体通路とが形成されていることを特徴とする第1の発明から第6の発明のいずれか1つに記載の電気泳動用チップである。
本発明の第8の発明は、前記流路の末端に設けられている電気泳動開始用電極の近傍に2以上の前記気体透過部が並べられており、
前記電気泳動開始用電極に最も近い気体透過部に通じた第1の気体ポートから気体を排出することにより、試料を前記流路の一部又は全体に導入した後、
前記電気泳動開始用電極に最も近い気体透過部以外のいずれか1つの気体透過部に通じた第2の気体ポートから気体を導入することにより、前記試料の一部を前記流路に計量して残し、前記試料のそれ以外の部分を流路から排出し、
次いで、前記第2の気体ポートから気体を排出することにより、前記流路に緩衝液を導入し、
電極に電圧を加えて試料を分離することを特徴とする第1の発明から第7の発明のいずれか1つに記載の電気泳動用チップである。
本発明の第9の発明は、第1の発明から第8の発明のいずれか1つに記載の電気泳動用チップを2以上並列してなる電気泳動用チップアレイである。
この電気泳動用チップアレイによれば、流路が複数備えられているので、そのうち1つの流路に分子量既知のマーカーを導入し、それ以外の流路に分子量を測定したい試料を導入し、同じ電源装置によって電気泳動を行うことにより、試料の分子量を測定することや、試料の成分量を定量することができる。
本発明の第10の発明は、第1の発明から第8の発明のいずれか1つに記載の電気泳動用チップ若しくは請求項9記載の電気泳動用チップアレイを用いたことを特徴とする試料の分析方法である。
本発明の第11の発明は、前記流路の末端に設けられている電気泳動開始用電極の近傍に以上の前記気体透過部が並べられており、
前記電気泳動開始用電極に最も近い気体透過部に通じた第1の気体ポートから気体を排出することにより、第1の試料を前記流路の一部又は全体に導入した後、
前記電気泳動開始用電極に最も近い気体透過部以外のいずれか1つの気体透過部に通じた第2の気体ポートから気体を導入することにより、第1の試料の一部を前記流路に計量して残し、第1の試料のそれ以外の部分を前記流路から排出し、
次いで、前記第2の気体ポートから気体を排出することにより、第2の試料を前記流路に導入した後、
前記第2の気体ポートに通じた気体透過部を介して、前記電気泳動開始用電極とは反対の側に位置するいずれか1つの気体透過部に通じた第3の気体ポートから気体を導入することにより、第2の試料の一部を前記流路に計量して残し、第2の試料のそれ以外の部分を前記流路から排出し、
次いで、前記第3の気体ポートから気体を排出することにより、前記流路に緩衝液を導入し、
電極に電圧を加えて、第1の試料と第2の試料の反応を分析することを特徴とする第10の発明に記載の試料の分析方法であるである。
この試料の分析方法によれば、2種の試料の反応、例えば、一本鎖DNA同士の結合を検出したり、DNAと制限酵素との反応により、遺伝子の同定をおこなうことができる。
本発明の電気泳動チップを用いれば、極微量のタンパク質や核酸等の試料の分析において、試料の分離・検出の解像度が高く、再現性・定量性に優れた分析ができる。また、本発明の電気泳動チップでは、試料を分離するための印加電圧が低いので、大掛かりな電源装置を必要とせず、使い勝手がよい。そのため、さまざまな分野や場所において利用でき、有用である。
また、本発明の試料の分析方法は、上記と同様の効果を有し、有用である。
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
本発明に係る電気泳動用チップの1例の模式図を図1(a)及び図1(b)に示す。図1(b)は、図1(a)に示した電気泳動用チップ12を真上から見たときの流路3の末端付近の拡大模式図である。この例の電気泳動用チップ12は、ガラス基板11と樹脂基板13の2つを主要部とする。ガラス基板11は50mm×76mm×1mmの大きさとされる。樹脂基板13は、大きさが25mm×40mm×3mmの大きさとされ、ガラス基板11上に貼り合わされている。ガラス基板11の上面11aには2つの電極4が設けられている。
樹脂基板13の端にはポート2が設けられ、ここから試料を導入できるようになっている。ポート2は略円柱状であり、直径は1mmとされる。ポート2から流路3が直線状に設けられている。流路3の長手方向の長さは15mmとされ、断面が略矩形状で幅が90μm、高さが25μmとされる。流路3はその末端33において閉じている。ガラス基板11の上面11aに設けられている2つの電極4のうちの1つは、流路3の末端33に接続されている。この電極は電気泳動の開始地点に位置するので、以後適宜、電気泳動開始用電極41という。もう一つの電極4の端部は末端33から約3mmの流路3に位置している。両電極ともその一部が流路3内に突出している。電極4は厚さが数十nmとされる。
流路3の末端33に接続した電気泳動開始用電極41の近傍には気体透過部56が2つ並んで流路3に接続されている。この気体透過部56は、流路3と気体通路7を連通させており、気体は透過させるが、液体等は透過させないようになっている。この例では、気体透過部56は複数の細管5で構成される細管束6からなっており、細管5は流路3と連通している。1つの細管束6には、細管5が1〜100個並列しており、1つの細管5は断面形状が矩形とされ、幅が2μm、高さが3μmとされる。また、細管同士の間隔は12.5μmとされる。この例では、2つの細管束6は流道3に対して直角に設けられている。各々の細管束6には気体通路7が接続されており、細管5は気体通路7と連通している。気体通路7の断面形状は矩形とされ、幅が60μm、高さが25μmとされる。
図1(a)に示す電気泳動用チップ12のCD断面図を図3に示す。これによると流路3と細管5と気体通路7が連通していることがよく分かる。
気体通路7の細管と連通していない一端には気体ポート8が接続され、気体通路7と気体ポート8が連通している。気体ポートは略円柱状とされ、直径は1mmとされる。気体ポート8には、気体チューブ9が挿入されている。気体チューブは空気圧制御装置(図略)とつながれており、装置を制御することにより、気体ポート8、気体通路7、細管束6、流路3に気体を導入したり、気体を排出できるようになっている。空気圧制御装置は自動化された機械を用いても良いし、注射器のような手動の器具を用いても良い。
なお、本発明の電気泳動用チップ1の各部材のサイズや形状、それに部材同士の位置関係はこの例に限るものではない。また、電極4を3つ以上設けることにより、電気泳動の測定の長さを2種以上設定することができる。
この例の電気泳動用チップ12においては、流路3に接続した電極4の流路3に突出する端縁4aを、図1(b)に示すように、流路3の長手方向に直交する直線状とするのが好ましい。このようにすると、試料を分離するときに、分離した物質のバンドの形状が変形せず、矩形を保つので、試料の分離・検出の解像度がより向上する。これは、端縁4aを流路3の長手方向に直交する直線状とすることにより、電気泳動時の電極間に生じる電気力線が流路3の長手方向をとりやすくなるためであると推定される。
この例の電気泳動用チップ12に用いる樹脂基板13には、シリコーンエラストマーの1種であるポリジメチルシロキサン(以下、「PDMS」という。)を用いている。また、電極4には、クロムと金を積層したものを用いている。気体チューブ9は通常のシリコーンチューブを用いている。
この例の電気泳動用チップの製作は、ガラス基板上11の上面11aに電極4をエッチングする工程と、樹脂に溝13bを型成形して樹脂基板13を製作する工程と、ガラス基板11の上面11aと、図4に示されるような、樹脂基板13の加工面13aを対面させて貼り合せる工程から概略構成される。ガラス基板11と樹脂基板13を張り合わせると、型成形された溝によって、流路3と、細管5及び細管束6と、気体通路7が形成される。
ガラス基板の電極構造は、クロムおよび、金の蒸着、エッチング保護膜としてのフォトレジストのパターンニング、クロムのエッチングにより作成される。
樹脂に溝を型成形するためには、まず、樹脂を型成形するための反転型を製作する。反転型の製作は、例えば、「Hosokawa, et. Al., “Handling of Picoliter Liquid Samples in a Poly(dimethylsiloxane)-Based Microfluidic Device,”Anal. Chem. 1999, 71, 4781-4785」(参考文献1) に記載の方法を用いて行うことができる。この例では、流路3及び気体通路7のための溝を型成形するためのマスクと細管束6のための溝を型成形するための鋳型をフォトレジストのフォトリソグラフィ法により製作する。一方、樹脂に溝を型成形するのは、上記参考文献1記載の方法、即ち、レプリカ・モルディング法を用いて行うことができる。溝を型成形した樹脂基板は、必要な部位に金属ドリルで穴あけして、ポート2及び気体ポート8を作成する。
この製作方法においては、樹脂基板13は、ガラス基板11のようなフラットな表面に対して自己接着性を有するため、特別な接合過程を経ないで流路3と、細管5及び細管束6と、気体通路7が形成することができる。
気体ポート8には気体チューブ9を挿入し、必要に応じて、接着剤にて気体ポート8には気体チューブ9の接合部を塞ぎ、気体の漏れを防ぐようにする。
本発明においては、樹脂としてPDMSを用いれば、細管の壁面5aは疎水性となるので、これにより作製した電気泳動用チップは、DNAやタンパク質などを含む水溶液中の試料を分析するのに都合がよい。一方、細管5及び流路3を形成させるための溝に、親水性ポリマー(例えば、ポリエチレングリコール)などを塗布することや、樹脂基板13の代わりに、それと同一形状のガラス製の基板を用いることにより、細管5及び流路3の壁面は親水性となり、これにより作製した電気泳動用チップは、脂質や有機物質などを含む疎水性溶液中の試料を分析することができる。なお、上記ガラス製の基板も、前記樹脂基板13の製作と同様、ガラスを型成形するための反転型を製作することにより製作することができる。また、ウェットエッチングにより、ガラスに細管5及び流路3等を形成させて、上記ガラス製の基板を作製してもよい。
本発明においては、気体透過部56を、前記細管束6の構造とする代わりに、多くの細孔を有する多孔質体51の構造とすることもできる。
気体透過部56を多孔質体51の構造とした例を図5に示す。図5(a)は、この例の電気泳動用チップを真上から見たときの流路3の末端付近の拡大模式図であり、図5(b)は、この例の電気泳動用チップを図1(a)に示したCD断面で切断したときの断面図である。この図から明らかなように、この例の電気泳動用チップは、流路3と気体通路7をつなぐ部分を、前記細管管6の構造とする代わりに、多孔質体51の構造とする以外は、図1に示す電気泳動用チップ12と同じ構成を有する。
この例の電気泳動用チップは、前記と同様の方法で樹脂等を型成形し、インサート成形により多孔質体51を形成することで、製作することができる。即ち、インサート成形においては、反転型にインサート品である多孔質物質を装填し、次いで、樹脂を注入して多孔質物質を溶融樹脂で包んで固化させ、樹脂と多孔質体51が一体化した部材を製作する。
多孔質体51に用いられる物質としては、1)不規則な細孔構造を有する、多孔質ガラス、多孔質シリコン、活性炭、セラミクスのほか、2)規則的な細孔構造を有する、ゼオライト、層状構造物、等がある。
この例の電気泳動用チップ12の使用方法を図6を参照して説明する。この例では、気体透過部56は細管束61、62からなっている。
ポート2(図略)に試料Sを注入する。気体制御装置(図略)により、気体ポート81から気体を排出し、細管束61及び気体通路71の圧力を流路3に対して負圧にすると、流路3内の一部に試料Sが導入される(図6(a))。ここでは、試料Sは、その一端が末端33(若しくは電気泳動開始用電極41)付近に置かれ、もう一端は、細管束62とポート2の間に置くようにする。図6(b)に示すように、気体ポート82から気体を導入し、細管束62及び気体通路72の圧力を流路3に対して正圧にしたときに、試料の一部SPを残し、微小試料片(プラグ)を形成させるためである。このようにすれば、試料Sを流路3全体に導入する場合に比べて、より少ない試料で分析することができ、貴重なサンプルを有効利用できる。
次いで、気体制御装置により、気体ポート82から気体を導入し、細管束62及び気体通路72の圧力を流路3に対して正圧にすると、試料の一部SPが残り、微小試料片(プラグ)が形成される(図6(b))。
次いで、ポート2に緩衝液Bを注入する。気体制御装置により、気体ポート82から気体を排出し、細管束62及び気体通路72の圧力を流路3に対して負圧にすると、流路3内に緩衝液Bが導入される(図6(c))。
その後、電極4に電圧を加えることにより、試料がポート2に向かって動くが、分子量の小さい物質は移動度が大きく、分子量の大きい物質は移動度が小さいので、試料を分離・検出することができる。ここで、電極は厚さが数十nmとされているので、流路3の構造は長手方向にほぼ一様であり、試料の分析に与える影響は無視できる。また、試料の分離にかかる時間は、3分程度とされ、従来の技法と同等の性能を有するが、試料プラグ生成の際に、元の試料と構成成分比が変わらないので、試料を定量的に分析することができる。
この例の電気泳動用チップ12を用いて試料を分離・検出するのに必要な印加電圧は、数V(5〜6V)でよいので,用いる電源としては、通常の直流電源装置でよく、乾電池を直列につないたものを用いてもよい。いずれにしても、従来の技法におけるように、大掛かりな装置は必要とされない。
試料の検出については、試料を蛍光色素で染色したものを蛍光顕微鏡等で検出する他、レーザ励起蛍光法等を用いたり、試料を放射性元素で標識したものを計数管で検出することができる。また、赤外分光法や表面プラズモン分析法によれば試料を染色・標識等する必要がないので、試料の本来の状態で検出することができる。その他にも、電気化学的検出、コンダクティビティ検出等が考えられる。
本発明に係る電気泳動用チップのもう1つの例の模式図を図2(a)に示す。この例では、気体透過部56は、複数の細管5で構成される細管束6からなっており、細管5は流路3と連通している。図1において用いた部材と同じ部材は説明を省略する。この例の電気泳動用チップ14においては、細管束6が4つ並んで流路3に接続されており、それに伴って、気体通路7及び気体ポート8が4つ設けられている以外は、電気泳動用チップ12と同様の構成である。また、この例の電気泳動用チップ14の製作は前記と同様の方法で行える。
なお、この例においては、前記と同様、気体透過部56を、前記細管管6の構造とする代わりに、多孔質体51の構造とすることもできる。
この例の電気泳動用チップ14の使用方法を図7を参照して説明する。この例では、気体透過部56は、細管束61、62,63からなっている。
ポート2(図略)に第1の試料S1を注入する。気体制御装置(図略)により、気体ポート81から気体を排出し、細管束61及び気体通路71の圧力を流路3に対して負圧にすると、流路3内全体に試料S1が導入される(図7(a))。ここでは、試料S1は、その一端が末端33(若しくは電気泳動開始用電極41)付近に置かれ、もう一端は、細管束62とポート2の間に置くようにする。図7(b)に示すように、気体ポート82から気体を導入し、細管束62及び気体通路72の圧力を流路3に対して正圧にしたときに、試料の一部S1Pを残し、微小試料片(プラグ)を形成させるためである。このようにすれば、試料S1を流路3全体に導入する場合に比べて、より少ない試料で分析することができ、経済的である。
次いで、気体制御装置により、気体ポート82から気体を導入し、細管束62及び気体通路72の圧力を流路3に対して正圧にすると、第1の試料の一部S1Pが残り、第1の試料の微小試料片(プラグ)が形成される(図7(b))。
次いで、ポート2に第2の試料S2を注入する。気体制御装置により、気体ポート82から気体を排出し、細管束62及び気体通路72の圧力を流路3に対して負圧にすると、流路3内に第2の試料S2が導入される(図6(c))。ここでは、試料S2は、その一端が細管束62付近に置かれ、もう一端は、細管束63とポート2の間に置くようにする。図7(d)に示すように、気体ポート83から気体を導入し、細管束63及び気体通路73の圧力を流路3に対して正圧にしたときに、試料の一部S2Pを残し、微小試料片(プラグ)を形成させるためである。このようにすれば、試料S2を流路3全体に導入する場合に比べて、より少ない試料で分析することができ、経済的である。
次いで、気体制御装置により、気体ポート83から気体を導入し、細管束63及び気体通路73の圧力を流路3に対して正圧にすると、第2の試料の一部S2Pが残り、第2の試料の微小試料片(プラグ)が形成される。こうして、第1の試料の微小試料片(プラグ)と、第2の試料の微小試料片(プラグ)同士を合一させて反応を行うことができる。
次いで、ポート2に第2の緩衝液Bを注入する。気体制御装置により、気体ポート83から気体を排出し、細管束63及び気体通路73の圧力を流路3に対して負圧にすると、流路3内に緩衝液Bが導入される。
その後、電極4に電圧を加えることにより、試料がポート2に向かって動くが、分子量の小さい物質は移動度が大きく、分子量の大きい物質は移動度が小さいので、試料を分離・検出することができる。
このように、この電気泳動用チップ14を用いれば、2種以上の試料を導入することにより、これらの試料を反応させ、その状態を調べることもできる。例えば、試料として一本鎖RNAと、その相補鎖の一本鎖RNAを用いれば、この2種が結合するので、分子量が増加して、単独のRNAと別のバンドを形成するから、このバンドを検出することにより一本鎖RNA同士が結合することが確かめられる。試料としてDNAとDNA結合性タンパク質を用いても同様に2者の結合が確かめられる。
また、この電気泳動用チップ14を用いれば、比較的低濃度の試料に対しては、ポート81とポート83或いはポート81とポート84を用いて試料片の液量を多くすることにより、試料の分析をすることができる。
本発明の電気泳動用チップにおいては、流路3の末端33に接続した電気泳動開始用電極41の近傍には複数の細管5で構成された細管束6の個数は2以上であればよく、また、個数を多く設けるほど分離・検出する試料の組み合わせの自由度が大きくなるが、実際には、7〜8個程度でよいとされる。
本発明の電気泳動用チップにおいては、図8及び図9に示すように、1つのチップに流路3を複数設けることもできる。この電気泳動用チップを用いれば、流路毎に異なる気体ポート8を設ける必要がなくなり、装置を簡略化できるという点で好ましい。さらに、この電気泳動用チップによれば、流路が複数備えられているので、そのうち1つの流路に分子量既知のマーカーを導入し、それ以外の流路に分子量を測定したい試料を導入し、同じ電源装置によって電気泳動を行うことにより、試料の分子量を測定することができる。
本発明の電気泳動用チップ12又は14を複数並列し、電気泳動用チップアレイ10とすることもできる(図10参照)。これによれば、流路3が複数備えられているので、そのうち1つの流路3に分子量既知のマーカーを導入し、それ以外の流路に分子量を測定したい試料を導入し、同じ電源装置によって電気泳動を行うことにより、試料の分子量を測定することができるといった利点がある。
本発明の電気泳動用チップを用いて、100塩基から1000塩基までの間で100塩基ずつ長くした10種類のDNAを混合したDNAマーカー(100bp Moleculer Ruler;BIO−RAD,USA)の分離・検出を行った。このDNAマーカーは蛍光標識(SYGRGreen I;MoleculerProbes,USA)で染色した。また、ハイドロキシメチルセルロース(HEC)溶液(Cellulose,Hydroxyethyl ether(分子量90000−105000);Polyscience,Inc.,USA)(TBE緩衝液中1.2%濃度)をDNA試料の分離用のふるいとして用いた。この実施例では、前記電気泳動用チップ14を用いた。また、気体制御装置としては、自動式の空気圧制御装置を用い、それぞれのシリコーンチューブをこの自動式の空気圧制御装置につないで気体の制御を行った。
用いた試料は前記DNAマーカーの1種のみなので、試料の導入及び分離・検出方法は前記電気泳動用チップ12において説明したのと同じである。即ち、ポート2に前記DNAマーカーを注入した。自動式の空気圧制御装置により、気体ポート81から気体を排出し、細管束61及び気体通路71の圧力を流路3に対して負圧にして、流路3内全体にDNAマーカーを導入した(図8(b))。次いで、注射器により、気体ポート82から気体を導入し、細管束62及び気体通路72の圧力を流路3に対して正圧にして、DNAマーカーの一部SPを残し、微小試料片(プラグ)を形成させた。液量は約315pLであった(図8(c))。
次いで、ポート2に緩衝液としてHEC溶液を注入した。自動式の空気圧制御装置により、気体ポート82から気体を排出し、細管束62及び気体通路72の圧力を流路3に対して負圧にして流路3内にしてHEC溶液を導入した(図8(d))。その後、電極4に5Vの電圧を加えることにより、試料を分離・検出した。印加電圧は直流電源(PAK20−18A;Kikusui,Japan)により行った。DNA試料の検出はCCDカメラを接続した蛍光顕微鏡を用いた。検出器は、電気泳動開始電極から2.64mmの地点に設置した。
本発明の実施例を図8(e)から(h)に示す。(e)は電気泳動開始から1秒後、(f)は10秒後、(g)は25秒後、(h)は90秒後の様子である。90秒で分離は完了したことが分かる。また、個々のバンドは矩形を保っていることも分かる。
また、本実施例のDNAマーカーの検出の結果を図9に示す。この例では、10種のDNAの好ましくないピーク同士の重なりは見られなかった。
このように、本実施例では、試料の分離・検出の解像度が高いことが確認された。また、本実施例の電気泳動用チップは印加電圧が低く、装置の小型化に好適である。またこの電気泳動用チップは、遺伝子のハイブリダイゼイションや制限酵素による遺伝子の切断の分析にも応用できる可能性がある。
本発明の電気泳動用チップの一例を示す模式図である。 本発明の電気泳動用チップの一例を示す模式図である。 本発明の電気泳動用チップの一例の断面図である。 本発明の電気泳動用チップの作製の状態を示す模式図である。 本発明の電気泳動用チップの一例の主要部分の拡大図と断面図である。 本発明の電気泳動用チップによる試料の導入方法の一例を示す模式図である。 本発明の電気泳動用チップによる試料の導入方法のもう1つの例を示す模式図である。 本発明の電気泳動用チップの一例を示す模式図である。 本発明の電気泳動用チップの一例を示す模式図である。 本発明の電気泳動用チップアレイの一例を示す模式図である。 本発明の電気泳動用チップによる試料の分析の一例を示す図である。 本発明の電気泳動用チップによる試料の分離・検出の一例を示す図である 従来の電気泳動用チップの一例を示す模式図である。
符号の説明
1・・電気泳動用チップ、2・・ポート、3・・流路、4・・電極、4a・・端縁、5・・細管、5a・・細管の壁面、6・・細管束、7・・気体通路、8・・気体ポート、10・・電気泳動用チップアレイ、11・・ガラス基板、11a・・上面、12・・電気泳動用チップ、13・・樹脂基板、13a・・加工面、13b・・溝、33・・・末端、41・・電気泳動開始用電極、51・・多孔質体、56・・気体透過部、81・・第1の気体ポート、82・・第2の気体ポート、83・・第3の気体ポート

Claims (11)

  1. 試料を導入するためのポートと、導入された試料の流路と、流路に接続された2以上の電極とを備えた電気泳動用チップであって、前記電極のいずれか1つの近傍には気体透過部が2以上並べて接続されており、それぞれの気体透過部は、気体通路を介して、前記気体通路に気体を導入・排出するための気体ポートと接続されていることを特徴とする電気泳動用チップ。
  2. 前記気体透過部が複数の細管で構成される細管束、若しくは多孔質体であることを特徴とする請求項1記載の電気泳動用チップ。
  3. 前記電極の前記流路に突出する端縁が、前記流路の長手方向に直交する直線状であることを特徴とする請求項1又は2記載の電気泳動用チップ。
  4. 前記細管の壁面が、疎水性加工若しくは親水性加工されていることを特徴とする請求項2又は3記載の電気泳動用チップ。
  5. 前記細管の断面形状が矩形であり、幅及び高さが0.1μm以上20μm以下とすることを特徴とする請求項2から4のいずれか1項記載の電気泳動用チップ。
  6. 前記流路が複数並列してなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の電気泳動用チップ。
  7. 前記電極が形成された上面を有するガラス基板と、予め溝加工された加工面を有する樹脂基板とを、前記ガラス基板の上面に、前記樹脂基板の加工面を対面させて貼り合せることにより、
    前記樹脂基板の加工面の溝によって、前記流路と、前記気体透過部と、前記気体通路とが形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の電気泳動用チップ。
  8. 前記流路の末端に設けられている電気泳動開始用電極の近傍に2以上の前記気体透過部が並べられており、
    前記電気泳動開始用電極に最も近い気体透過部に通じた第1の気体ポートから気体を排出することにより、試料を前記流路の一部又は全体に導入した後、
    前記電気泳動開始用電極に最も近い気体透過部以外のいずれか1つの気体透過部に通じた第2の気体ポートから気体を導入することにより、前記試料の一部を前記流路に計量して残し、前記試料のそれ以外の部分を流路から排出し、
    次いで、前記第2の気体ポートから気体を排出することにより、前記流路に緩衝液を導入し、
    電極に電圧を加えて試料を分離することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項記載の電気泳動用チップ。
  9. 請求項1から8のいずれか1項記載の電気泳動用チップを2以上並列してなる電気泳動用チップアレイ。
  10. 請求項1から8のいずれか1項記載の電気泳動用チップ若しくは請求項9記載の電気泳動用チップアレイを用いたことを特徴とする試料の分析方法。
  11. 前記流路の末端に設けられている電気泳動開始用電極の近傍に以上の前記気体透過部が並べられており、
    前記電気泳動開始用電極に最も近い気体透過部に通じた第1の気体ポートから気体を排出することにより、第1の試料を前記流路の一部又は全体に導入した後、
    前記電気泳動開始用電極に最も近い気体透過部以外のいずれか1つの気体透過部に通じた第2の気体ポートから気体を導入することにより、第1の試料の一部を前記流路に計量して残し、第1の試料のそれ以外の部分を前記流路から排出し、
    次いで、前記第2の気体ポートから気体を排出することにより、第2の試料を前記流路に導入した後、
    前記第2の気体ポートに通じた気体透過部を介して、前記電気泳動開始用電極とは反対の側に位置するいずれか1つの気体透過部に通じた第3の気体ポートから気体を導入することにより、第2の試料の一部を前記流路に計量して残し、第2の試料のそれ以外の部分を前記流路から排出し、
    次いで、前記第3の気体ポートから気体を排出することにより、前記流路に緩衝液を導入し、
    電極に電圧を加えて、第1の試料と第2の試料の反応を分析することを特徴とする請求項10記載の試料の分析方法。
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