JP4366414B2 - 印刷制御装置、印刷システム、印刷制御方法、制御プログラム、記録媒体 - Google Patents

印刷制御装置、印刷システム、印刷制御方法、制御プログラム、記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、印刷対象画像とスタンプマークとを用紙上に重ねて印刷する印刷ジョブを印刷装置に実行させる印刷制御装置に関する。
端末装置にて作成した画像やスキャナにて読み取った画像(以下、「印刷対象画像」とする)の印刷処理を印刷装置にて行う場合、利用者がスタンプマークの設定を行うと、印刷対象画像にスタンプマークを重ねて印刷することができる。
このようなスタンプマークは、印刷ジョブの実行命令の入力前に利用者によってスタンプマークに対する画像処理条件(倍率、回転角度等)が設定され、印刷ジョブの実行命令が入力された後に前記画像処理条件に適合した画像処理(変倍処理、回転処理等)が施されて印刷対象画像に合成される。そして、この合成後に印刷処理が行われる。
したがって、スタンプマークを用いて印刷を行う場合、印刷ジョブの実行命令の入力後にスタンプマークに対する画像処理が行われるため、この画像処理に要する時間分前記実行命令の入力から印刷処理の開始までの時間が長くなり、印刷処理の開始が遅延するという問題が生じる。
この問題に対し、特許文献1では、一つのオリジナルのスタンプマークに対して様々な処理条件にて画像処理を行うことによって、一つのオリジナルのスタンプマークから互いに倍率や回転角を異ならせている複数のスタンプマークを生成し、当該複数のスタンプマークを予め記憶装置(例えばハードディスク)に保存(登録)しておく画像形成装置が開示されている。
特許文献1の画像形成装置によれば、利用者に入力された処理条件と同じ処理条件で予め処理されているスタンプマークが記憶装置に保存されている場合、記憶装置から当該スタンプマークを読み出して当該スタンプマークを印刷対象画像に合成し、この合成後に印刷処理が行われるようになっている。それゆえ、この場合は、印刷命令の入力時点では既に画像処理の行われたスタンプマークを用意できることになり、前記実行命令の入力から印刷処理の開始までの時間を圧縮でき、印刷処理の開始の遅延を抑制できることになる。
特開2005−212120号公報(公開日:平成17年8月11日)
ところで、利用者に入力される処理条件は印刷ジョブ毎で異なるものであるため、特許文献1の画像形成装置によれば、「利用者に入力された処理条件と同一の処理条件にて処理されたスタンプマークが記憶装置に保存されていない」といった不都合を回避すべく、利用者に入力されるであろう様々な処理条件を想定して可能な限り大量のスタンプマークを予め記憶装置に保存しておく必要があり、前記記憶装置の記憶容量を過剰に消費してしまうという事態が生じる。
なお、前記記憶装置の記憶容量を過剰に消費した場合、スタンプマーク読み出し時のアクセス時間が長くなってしまうという弊害や、スタンプマークを処理するコンピュータのパフォーマンスを著しく低下させてしまうという弊害が生じる。それゆえ、スタンプマークを用いた印刷処理を制御する印刷制御装置においては、記憶装置の記憶容量を過剰に消費することなく、印刷処理の開始の遅延を抑制できる手段が要望されている。
本発明は、記憶装置の記憶容量を過剰に消費することなく、印刷処理の開始の遅延を抑制できる印刷制御装置を提供することを目的とする。
本発明は、以上の目的を達成するために、印刷対象の画像とマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブの実行命令の入力に応じて、この印刷ジョブを印刷装置に実行させる命令手段を含む印刷制御装置において、前記印刷ジョブ毎に設定される期間であり前記入力の前の期間である処理条件受付期間に、前記マークに対する画像処理の処理条件を受け付ける受付手段と、前記処理条件受付期間に前記マークに対して前記処理条件に応じた画像処理を行う画像処理手段とを含むことを特徴とする。
本発明の構成によれば、前記処理条件受付期間内にマークの画像処理を行うため、実行命令の入力時点では既にマークに画像処理が施されていることになり、前記実行命令の入力後にマークに対する画像処理を行う必要がなく、前記実行命令の入力後にマークに対する画像処理を行う構成よりも、実行命令の入力から印刷処理の開始までに要する時間を圧縮でき、印刷処理の開始の遅延を抑制できる。
また、前記処理条件受付期間とは印刷ジョブ毎に設定されている期間である。したがって、本発明の構成によれば、印刷ジョブ毎にマークに対する画像処理の処理条件を異ならせても、当該処理条件にて処理されたマークを常に用意することができる。それゆえ、本願発明によれば、特許文献1のように様々な処理条件を想定して可能な限り大量のスタンプマークを予め記憶装置に保存しておくといった事を行う必要がないため、記憶装置の記憶容量を過剰に消費せずに印刷処理の開始の遅延を抑制できるという効果を奏する。
また、特許文献1の画像形成装置によれば、記憶装置に保存されていないスタンプマークを利用者が入力し、この入力したスタンプマークを用いて印刷する場合、結局、印刷コマンド入力後にスタンプマークに対して画像処理を行うことになるため、印刷処理の開始が遅延してしまう。
なお、マークとは、印刷対象とされる画像に重ねられて当該画像と共に印刷されるマークを意味するものであって、文字,絵図,模様等のマークであり、スタンプマークまたはウォーターマークと称されることもある。印刷対象とされる画像とは、用紙上に印刷することを目的として作成された画像であって、各種アプリケーション(文書作成ソフト,作図ソフト等)にて作成された画像,デジタルカメラにて撮影された画像,スキャナにて読み取られた画像,各種電子化文書を意味する。
本発明の印刷制御装置において、前記画像処理手段は、前記画像処理を前記受付手段による前記処理条件の受け付けに連動させる構成であってもよい。この構成によれば、処理条件の受け付けとほぼ同時に当該処理条件に基づいた画像処理がマークに対して行われるため、前記実行命令の入力前において(処理条件受付期間内に)、前記マークに対して画像処理を行うことが可能になる。
さらに、本発明の印刷制御装置において、前記画像処理手段は、前記画像処理が施される前の処理前マークをメモリから消去せずに、当該画像処理を施して得られる処理後マークをメモリに書き込む構成であってもよい。この構成によれば、前記画像処理を実行させた事が利用者の過誤であったとしても、前記画像処理を施す前の処理前マークをメモリに残しているため、前記処理後マークに対して画像処理を施して前記処理前マークを再生成する必要がなく、コンピュータの処理負担を軽減できる。
また、本発明の印刷制御装置において、前記受付手段によって第1処理条件と第2処理条件とが順に受け付けられた場合、前記画像処理手段は、第1処理条件に従った第1画像処理が行われる前の第1マークをメモリから消去せずに、第1マークに対して第1画像処理を施して得られる第2マークをメモリに書き込み、前記第1マークおよび第2マークをメモリから消去せずに、第1マークに対して第2処理条件に従った第2画像処理を施して得られる第3マークと第2マークに対して前記第2画像処理を施して得られる第4マークとをメモリに書き込む構成であってもよい。
この構成によれば、第1処理条件および第2処理条件が入力された場合、第1処理条件に基づく第1画像処理および第2処理条件に基づく第2画像処理が施された第4マークがメモリに書き込まれるのみならず、第1画像処理および第2画像処理が施されていない第1マークと、第1画像処理が施されているものの第2画像処理が施されていない第2マークと、第2画像処理が施されているもの第1画像処理が施されていない第3マークとがメモリに書き込まれていることになる。
それゆえ、例えば、第1処理条件および第2処理条件を入力した利用者が、やはり第2処理条件に基づく第2画像処理のみを施した第3マークや第1処理条件に基づく第1画像処理のみを施した第2マークや第1画像処理および第2画像処理の施されていない第1マークを得たかったというような場合、第1マーク・第2マーク・第3マークを再生成する必要がなく、コンピュータの処理負担を軽減できる。
さらに、本発明の印刷制御装置において、前記画像処理手段は、前記画像処理を行う前に前記処理後マークを書き込むだけの空き容量が前記メモリに有るか否かを判定し、前記空き容量が前記メモリに無い場合、前記処理前マークが書き込まれている領域に前記処理後マークを上書きする構成であってもよい。この構成によれば、メモリの空き容量が少なくなってきても、前記処理前マークを消去することによって処理後マークを記録する容量を確保することができ、入力された処理条件に応じた画像処理を問題なく行うことができる。
また、本発明の印刷制御装置は、前記実行命令が入力されると、原稿の画像の読取処理をスキャナに実行させる読取制御部を有し、前記命令手段は、前記読取処理によって得られた画像を前記印刷対象とする構成であってもよい。さらに、本発明の印刷制御装置は、メモリと、前記実行命令が入力されると、前記読取処理が開始されるまでに前記メモリに書き込まれているデータの少なくとも一部を消去する消去手段とを含み、前記画像処理手段は、前記画像処理を行う前に前記画像処理後のマークを書き込むだけの空き容量が前記メモリに有るか否かを判定する手段と、前記空き容量が前記メモリに無いと判定される場合は前記処理条件を記憶部に記憶させる手段と、前記空き容量が前記メモリに無いと判定される場合は前記読取処理が開始されるまで前記画像処理の実行を中止する手段と、前記読取処理中において、前記記憶部に記憶されている前記処理条件を参照して前記画像処理を実行して当該画像処理後のマークを前記メモリに書き込む手段とを含む構成であってもよい。
この構成によれば、実行命令の入力前にメモリにおいて空き容量が無くても、前記実行命令が入力されると前記メモリに空き容量が生じるため、実行命令の入力後においてはメモリに対して画像処理後のマークを書き込むことが可能になる。そこで、実行命令の入力前にメモリにおいて空き容量が無い場合は、前記処理条件が受け付けられても前記画像処理を中止しておき、実行命令が入力された後の前記読取処理中に前記中止されていた画像処理を行うようにしている。このようにすれば、実行命令が入力された後にマークに対する画像処理が行われることになるが、実行命令後の必須の処理である前記読取処理中にマークに対する画像処理を行わせるようにしているため、マークに対して画像処理を行った事に起因して実行命令の入力から印刷開始までに要する時間が長くなってしまうということはなく、印刷開始が遅延するといった事態を抑制できる。
さらに、本発明の印刷制御装置において、前記画像処理とは回転処理であり、前記処理条件とは前記回転処理における回転角度であり、前記画像処理手段は、前記回転角度だけ前記マークを回転させて得られる第5マークと、前記回転角度に90°を加算した角度だけ前記マークを回転させて得られる第6マークとを作成する構成であってもよい。
この構成によれば、前記マークに対する回転処理は前記読取処理の前に実行されるため、縦置き原稿用に回転処理を施したマークと横置き原稿用に回転処理を施したマークとの双方(前記第5および第6マーク)を前記実行命令の入力前にとりあえず作成しておけば、前記読取処理において縦置き原稿/横置き原稿のいずれが読み取られようと、前記読取処理後に原稿の縦置き/横置きの別に応じてマークに対して90°回転処理を施す必要がなく、前記読取処理後に前記90°回転処理を施すことによって印刷開始が遅延してしまうといった事態が生じることを抑制できる。
なお、縦置き原稿とは、長辺方向がスキャナにおける基準方向(主走査方向または副走査方向のいずれか)と一致するように置かれた長方形原稿を意味し、「横置き原稿」とは、長辺方向が基準方向と直交するように置かれた長方形原稿を意味する。
また、本発明の印刷制御装置において、前記画像処理には互いに種類の異なる第1処理と第2処理とが含まれており、前記受付手段は、第1処理の処理条件である第1条件を受け付け可能な期間である第1期間に第1条件を受け付け、第2処理の処理条件である第2条件を受け付け可能な期間である第2期間に第2条件を受け付ける構成であり、前記画像処理手段は、前記第1期間に第1処理を行い、第2期間に第2処理を行う構成であってもよい。
さらに、本発明の印刷制御装置において、前記画像処理とは、回転処理、変倍処理、またはトリミング処理のいずれかの処理であり、前記処理条件とは、前記画像処理が回転処理の場合は前記マークの回転角度であり、前記画像処理が変倍処理の場合は変倍処理前と変倍処理後との倍率であり、前記画像処理がトリミング処理の場合は前記マークの削除範囲を示した情報であってもよい。
また、本発明の印刷制御装置においては、前記画像を示した画像データに基づいて前記画像の書式を判定する書式判定手段と、前記書式判定手段によって判定された書式を示した書式情報と前記画像処理手段によって画像処理の施されたマークとを対応付けて記憶部に記憶させる記憶制御手段と、前記書式情報が入力されると、この入力された書式情報に対応付けられているマークを前記記憶部から読み出す読出手段とを有し、前記命令手段は、印刷対象とされる画像と前記読出手段に読み出されたマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブを印刷装置に実行させる構成であってもよい。この構成によれば、利用者にとって、特定の書式(例えば「週報」)に必ず重ね合わせるようなマークがあるような場合、書式情報を入力するだけで当該スタンプマークが読み出されるため、便利である。
さらに、本発明の印刷制御装置においては、前記画像処理が施される前のマークを処理前マークとし、前記画像処理を施して得られるマークを処理後マークとすると、前記画像処理前には処理前マークと処理前マークを示す第1識別情報とを表示装置に表示し、前記画像処理後には処理後マークと処理後マークを示す第2識別情報とを表示装置に表示し、前記第1識別情報が入力されると前記処理前マークを表示装置に表示し、前記第2識別情報が入力されると前記処理後マークを表示装置に表示する表示制御手段を有する構成であってもよい。この構成によれば、利用者は、マークに対して誤った処理条件で画像処理を行った場合であっても、誤った処理条件で画像処理が行われる前の状態のマークを直ぐに表示装置に再表示させることが可能になる。
また、本発明は、以上の目的を達成するために、原稿の画像の読取処理をスキャナに実行させ、当該読取処理によって得られた画像とマークとを重ねて用紙に印刷する処理を印刷装置に実行させる印刷制御装置において、前記読取処理が行われる前に前記マークに対する画像処理の処理条件を受け付ける受付手段と、前記読取処理中に前記処理条件に従って前記マークに対して前記画像処理を行う画像処理手段とを含むことを特徴とする構成である。この構成によれば、実行命令が入力された後にマークに対する画像処理が行われることになるが、スキャン処理中に前記画像処理を行わせるようにしているため、この画像処理に起因して実行命令の入力から印刷完了までに要する時間が長くなってしまうということはなく、印刷完了が遅延するといった事態を抑制できる。
さらに、本発明は、前記印刷制御装置と前記印刷装置とを含む印刷システムと表現することもできる。また、本発明は、印刷対象の画像とマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブの実行命令の入力に応じて、この印刷ジョブを印刷装置に実行させる命令工程を含む印刷制御方法において、前記印刷ジョブ毎に設定される期間であり前記入力の前の期間である処理条件受付期間に、前記マークに対する画像処理の処理条件を受け付ける受付工程と、前記処理条件受付期間に前記マークに対して前記処理条件に応じた画像処理を行う画像処理工程とを含む、と表現することもできる。
なお、本発明は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを印刷制御装置として機能させる制御プログラムであって、前記コンピュータを前記受付手段および画像処理手段として機能させる制御プログラム、および前記制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のように、本発明は、印刷対象の画像とマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブの実行命令の入力に応じて、この印刷ジョブを印刷装置に実行させる命令手段を含む印刷制御装置において、前記印刷ジョブ毎に設定される期間であり前記入力の前の期間である処理条件受付期間に、前記マークに対する画像処理の処理条件を受け付ける受付手段と、前記処理条件受付期間に前記マークに対して前記処理条件に応じた画像処理を行う画像処理手段とを含むことを特徴とする。それゆえ、記憶装置の記憶容量を過剰に消費せずに印刷処理の開始の遅延を抑制できるという効果を奏する。
また、本発明は、原稿の画像の読取処理をスキャナに実行させ、当該読取処理によって得られた画像とマークとを重ねて用紙に印刷する処理を印刷装置に実行させる印刷制御装置において、前記読取処理が行われる前に前記マークに対する画像処理の処理条件を利用者から受け付ける受付手段と、前記読取処理中に前記処理条件に従って前記マークに対して前記画像処理を行う画像処理手段とを含むことを特徴とする。それゆえ、スタンプマークに対する画像処理が行われる事に起因して実行命令の入力から印刷完了までに要する時間が長くなってしまうということはなく、印刷完了が遅延するといった事態を抑制できる。
〔実施の形態1〕
以下、本発明の一実施形態について図に基づいて説明する。図1は、本実施形態の印刷システムの概略構成を示したブロック図である。
図1に示すように、印刷システム100は、端末装置10とプリンタ30とサーバ40とを含む構成である。なお、端末装置10とプリンタ30とサーバ40とは、互いにLAN(Local Area Network)を介して接続されている。
端末装置10は、印刷システム100の利用者が使用する利用者端末であって、文書作成ソフト、表計算ソフト、作図ソフト、画像編集ソフト等の各種アプリケーションと、プリンタ30を遠隔操作するためのプリンタドライバと、OS(Operating System)とがインストールされているパーソナルコンピュータである。より具体的に説明すると、端末装置10は、利用者に操作されることによって印刷データの作成を行い、この印刷データをプリンタ30に送信することによってプリンタ30に印刷ジョブを実行させる印刷制御装置としての機能を有するものである。
なお、印刷データとは、前記の各種アプリケーションにて作成された印刷対象とされる画像(文書,写真,絵,図等)を示した画像データと、この画像データに示される画像をプリンタ30に印刷させるための各種コマンドとを含んだデータを意味する。
プリンタ30は、端末装置10から印刷データを受信すると、受信した印刷データに含まれる画像データに示される画像を用紙に印刷する印刷装置である。このプリンタ30としては電子写真方式のプリンタであってもよいし、インクジェット方式のプリンタであってもよい。
サーバ40は、印刷システム100を統括的に制御する制御サーバとしての機能を有するものであるが、本実施形態では、端末装置10およびプリンタ30において取り扱われる各種データや各種プログラム等を保存する保存手段としての役割をも担っている。
つぎに、端末装置10の詳細構成について説明する。図1に示されるように、端末装置10は、制御部11と表示部12と操作部13と記憶部14と通信部15とを含む構成である。
制御部11は、上記したプリンタドライバによる処理を行うブロックである。つまり、制御部11は、プリンタドライバの呼出命令が入力されると起動するブロックであって、利用者から入力される各種コマンドに従って前記印刷データを生成し、この印刷データをプリンタ30に送信することによってプリンタ30に印刷ジョブを実行させるものである。なお、制御部11の構成については後に詳述する。
表示部12は、上記した各種アプリケーション、プリンタドライバ、OSのGUI(graphical user interface)を表示する画像表示装置であって、この画像表示装置としては例えば液晶表示装置、プラズマディスプレイ、CRT等が挙げられる。操作部13は、利用者から各種コマンドや各種データを制御部11に入力するための入力手段としての機能を有するものであり、操作部13の例としてはキーボードやポインティングデバイスが挙げられる。記憶部14は、制御部11によって扱われる各種情報を保存するための記憶装置であり、例えば、ハードディスク,ROM(Read Only Memory)等から構成されるものである。通信部15は、端末装置10がLANを介してプリンタ30またはサーバ40との間で各種データの通信を行う際の通信インターフェイスとなるブロックである。
ところで、本実施形態の端末装置10は、通常、印刷対象とされる画像を用紙に印刷する印刷ジョブをプリンタ30に実行させるものであるが、利用者からスタンプ設定コマンドを受け付けた場合は、印刷対象とされる画像とスタンプマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブをプリンタ30に実行させることになる。
ここで、スタンプマークとは、印刷対象とされる画像と重ねられて当該画像と共に印刷されるマークを示した画像を意味するものであって、文字,絵図,模様等のマークを示したビットマップ画像であり、例えば「社外秘」「極秘」等からなるマークを示した画像が挙げられる。なお、スタンプマークはウォーターマークと称されることもある。
なお、前記の印刷対象とされる画像(以下、単に「画像」と称する)とは、用紙上に印刷することを目的として作成された画像であって、前記した各種アプリケーション(文書作成ソフト,作図ソフト等)にて作成された画像,デジタルカメラにて撮影された画像,スキャナにて読み取られた画像等を意味する。
つぎに、制御部11の詳細構成について説明する。図1に示すように、制御部11は、スタンプ設定部21、処理条件設定部22、画像処理部23、データ変換部24、印刷命令部25を備える構成である。
スタンプ設定部21は、前記のスタンプ設定コマンドが制御部11に入力されると、印刷に使用するスタンプマークを利用者に設定させる処理を行うブロックである。このスタンプ設定部21が実行する処理について以下詳細に説明する。
スタンプ設定部21は、スタンプ設定コマンドを入力すると、まず、スタンプ入力モードまたはスタンプ選択モードを利用者に選択させるためのモード選択GUI50(図2参照)を表示部12に表示する。そして、利用者は、操作部13を用いて、図2のモード選択GUI50において所望のモードの横に位置するラジオボタンをクリックし、その後に「次へ」ボタンをクリックすることによって、所望のモードを選択するようになっている。
ここで、「スタンプ入力モード」が選択されると、スタンプ設定部21は、図7に示されるスタンプ入力用GUI60を表示部12に表示する。利用者は、操作部13を操作することによって、スタンプ入力用GUI60に示されているテキストボックス61に所望のスタンプマーク(文字列)を入力できるようになっている。
これに対し、「スタンプ選択モード」が選択されると、スタンプ設定部21は、サーバ40に保存されている複数のスタンプマークを読み出し、この複数のスタンプマークを示したスタンプ選択用GUI70(図3(a)参照)を表示部12に表示する。利用者は、操作部13を用いて、スタンプ選択用GUI70において所望のスタンプマークの横に示されているラジオボタンをクリックすることによって、所望のスタンプマークを選択できるようになっている。なお、図3(a)のスタンプ選択用GUI70には、サーバ40に保存されている「Sharp」「社外秘」「極秘」の三つのスタンプマークが表示されている。
そして、スタンプ設定部21は、利用者によってスタンプマークが選択または入力されると、選択または入力されているスタンプマークを端末装置10のメモリ領域56に展開する(厳密にはスタンプマークを示したビットマップデータがメモリ領域56に展開される)。なお、図3(a)図3(b)は、利用者によって現在「Sharp」というスタンプマークが選択されていると共に、現在選択されている「Sharp」というスタンプマークが端末装置10のメモリ領域56に展開されていることを示した図である。
処理条件設定部22は、利用者によってスタンプマークが選択または入力された後、選択または入力されたスタンプマークに対して実行する画像処理の処理条件を利用者に入力させるブロックである。具体的に、処理条件設定部22は、図4(a)、図5(a)または図6(a)に示されるようなGUIを表示部12に表示することによって、画像処理の処理条件を利用者に入力させる。
なお、前記画像処理とは、スタンプマークの大きさを変更する処理である変倍処理、スタンプマークの向きを変更する処理である回転処理、スタンプマークの一部を削除する処理であるトリミング処理等を意味するものである。そして、前記処理条件とは、変倍処理を行う際の倍率、回転処理を行う際の回転角度、トリミング処理を行う際の削除範囲を示した情報を意味する。
そして、図4(a)は、スタンプマークに対して変倍処理を行う場合の倍率を入力するための変倍用GUI80を示したものであり、画像とスタンプマークとを重ねた印刷プレビュー81および数値ボックス82を表示するものである。利用者は、操作部13を操作することによって数値ボックス82に変倍処理を行う際の倍率を入力できる。
また、図5(a)は、スタンプマークに対して回転処理を行う場合の回転角度を入力するための回転用GUI90を示したものであり、画像とスタンプマークとを重ねた印刷プレビュー91および数値ボックス92を表示するものである。利用者は、操作部13を操作することによって数値ボックス92に回転処理を行う場合の回転角度を入力できる。
さらに、図6(a)は、スタンプマークに対してトリミング処理を行う場合の削除範囲を示した情報を入力するためのトリミング用GUI110を示したものであり、画像とスタンプマークとを重ねた印刷プレビュー111および数値ボックス112を表示するものである。そして、利用者は、操作部13を操作することによって数値ボックス112にトリミングを行う場合の削除範囲を示した情報(削除範囲を示した値)を入力できる。
画像処理部23は、利用者によってスタンプマークが入力または選択され、さらに、このスタンプマークに対する画像処理の処理条件が入力されると、入力された処理条件に応じた画像処理をスタンプマークに施すブロックである。なお、画像処理部23は、ある画像処理の処理条件が入力される場合、この入力に連動するように当該処理条件に応じた画像処理をメモリ領域56に展開されているスタンプマークに対して実行する。
例えば、図4(a)の変倍用GUI80が表示され、変倍用GUI80の数値ボックス82に100%という倍率が示されている場合において、利用者が操作部13を操作することによって数値ボックス82に示されている100%を150%に変更するように入力処理を行うと、この入力処理とほぼ同時のタイミングにてメモリ領域56に展開されているスタンプマークと印刷プレビュー81に示されているスタンプマークとが1.5倍に拡大されることになる。
また、例えば、図5(a)の回転用GUI90が表示され、回転用GUI90の数値ボックス92に0°という角度が示されている場合において、利用者が操作部13を操作することによって数値ボックス92に示されている0°を30°に変更するように入力処理を行うと、この入力処理とほぼ同時のタイミングにてメモリ領域56に展開されているスタンプマークと印刷プレビュー91に示されているスタンプマークとが30°回転することになる。
データ変換部24は、利用者によって印刷コマンド(印刷命令)が入力されると、文書作成ソフト等の各種アプリケーションによって作成された画像データを当該アプリケーションから受け取り、この画像データをプリンタ30にて解釈可能な画像データに変換し、変換後の画像データを印刷命令部25へ渡すブロックである。
印刷命令部25は、データ変換部24から画像データを受け取ると印刷データを生成し、生成した印刷データをプリンタ30に送信することによってプリンタ30に印刷ジョブを実行させるブロックである。
なお、ここで生成される印刷データは、印刷対象となる画像を示した画像データであってデータ変換部24から受け取った画像データと、画像処理部23によって画像処理されたスタンプマークと、印刷対象となる画像とスタンプマークとを重ねて用紙に印刷する旨のコマンドとが含まれたデータである。つまり、この印刷データを受け取ったプリンタ30は、印刷対象となる画像とスタンプマークとを合成し、合成後の合成画像を用紙に印刷するようになっている。
つぎに、制御部11の処理の流れを図8のフローチャートに基づいて説明する。まず、端末装置10にてアプリケーションによる処理が実行されている時に、利用者が操作部13を操作することによってプリンタドライバの呼出指示を入力すると(S1においてYES)、制御部11が起動し、制御部11は印刷コマンドまたはスタンプ設定コマンドの入力の待機状態となる(S2)。
なお、S2の待機状態中において、利用者は、操作部13を操作することによって印刷ジョブのジョブ条件の設定を行うことができる。このジョブ条件とは、ジョブ毎に設定される条件であって、例えば、印刷部数に対する条件、印刷されるページ番号に対する条件、印刷の向きに対する条件(縦綴じまたは横綴じ)、印刷面に対する条件(片面印刷または両面印刷)、用紙サイズに対する条件、トナー濃度に対する条件等が挙げられる。
S2において、利用者が、スタンプ設定コマンドを入力せずに印刷コマンドを端末装置10に入力した場合(S2→S3)、データ変換部24は、アプリケーションにて生成された画像データをプリンタ30にて解釈可能な画像データに変換する。その後、印刷命令部25は、データ変換部24にて変換された画像データと利用者によって設定されたジョブ条件を示した情報と前記画像データに示される画像を印刷する旨のコマンドとを含んだ印刷データを生成し(S3)、生成した印刷データをプリンタ30に送信する(S4)。これにより、プリンタ30は、スタンプマークを重ねずに、アプリケーションにて生成された画像を用紙に印刷することになる。
また、S2において、利用者が、印刷コマンドを入力せずにスタンプ設定コマンドを入力した場合(S2→S5)、スタンプ設定部21は、図2に示されるモード選択GUIを表示部12に表示し、「スタンプ入力モード」および「スタンプ選択モード」のうちのいずれかを利用者に選択させる(S5)。
S5において、利用者が「スタンプ選択モード」を選択すると、スタンプ設定部21は、サーバ40に保存されている複数のスタンプマークを読み出し、この複数のスタンプマークを示した図3(a)のスタンプ選択用GUI70を表示部12に表示し、スタンプ選択用GUI70に表示されている複数のスタンプマークのなかから利用者に所望のスタンプマークを選択させる(S6)。また、S5において、利用者が「スタンプ入力モード」を選択すると、スタンプ設定部21は、図7に示されるスタンプ入力用GUI60を表示し、利用者に所望のスタンプマークを入力させる(S8)。
S6において利用者が所望のスタンプマークの選択を行い、またはS8において利用者が所望のスタンプマークの入力を行うと、スタンプ設定部21は、例えば図3(a)図3(b)に示されるように、現在選択または入力されているスタンプマークを端末装置10のメモリ領域56に展開する(S7)。
この時に、利用者が、図3(a)のスタンプ選択用GUI70または図7に示されるスタンプ入力用GUI60に示されている「次へ」ボタンをクリックすると、制御部11は、S9のスタンプ処理モードへ処理を移行する。
なお、スタンプ処理モード(処理条件受付期間)とは、印刷ジョブ毎に設定されている期間であり印刷コマンド入力前に設定されている期間であって、スタンプマークに対する処理条件が利用者から受け付けられる期間である。
つぎに、S9のスタンプ処理モードについて詳細に説明する。図9は、図8におけるS9のサブルーチンを示したフローチャートである。
制御部11がスタンプ処理モードに移行すると、まず、処理条件設定部22が、図4(a)に示される変倍用GUI80を表示部12に表示する(S10)。ここで、利用者が、変倍用GUI80の数値ボックス82に変倍処理を行う際の倍率を入力すると(S11においてNO、S12においてYES)、画像処理部23は、この入力に連動するように、入力された倍率に応じた変倍処理をメモリ領域56に展開されているスタンプマークに対して行う(S13)。
つまり、図4(a)図4(b)に示されるように、画像処理部23は、変倍処理の倍率の入力に連動するように、メモリ領域56に展開されているスタンプマークに変倍処理を行うと共に、メモリ領域56において変倍処理前のスタンプマークが書き込まれていた領域に変倍処理後のスタンプマークを上書きし、且つプレビュー表示されているスタンプマークのサイズも変更する。例えば、図4(a)に示される数値ボックス82に150%が入力されると、この入力とほぼ同時に、メモリ領域56に展開されているスタンプマークのサイズはオリジナルのスタンプマークの1.5倍になり、図4(a)に示される数値ボックス82に80%が入力されると、この入力とほぼ同時に、メモリ領域56に展開されているスタンプマークのサイズはオリジナルのスタンプマークの0.8倍になる。
なお、オリジナルのスタンプマークとは、サーバ40に保存されているスタンプマークであって、画像処理部23によって未だ画像処理の行われていないスタンプマークを意味するものである。
また、変倍用GUI80が表示部12に表示されているときに、変倍処理を行う際の倍率が入力されたか否かに拘わらず、変倍用GUI80に表示されている「次へ」ボタンがクリックされた場合(S11においてYES)、処理条件設定部22は、変倍用GUI80の表示を終了し、図5(a)に示される回転用GUI90を表示部12に表示する(S14)。
回転用GUI90が表示部12に表示されている場合において、利用者が、回転用GUI90の数値ボックス92に回転処理を行う際の回転角度を入力すると(S15および16においてNO、S17においてYES)、画像処理部23は、この入力に連動するように、入力された角度に応じた回転処理をメモリ領域56に展開されているスタンプマークに対して行う(S18)。
つまり、図5(a)図5(b)に示されるように、画像処理部23は、回転処理の回転角度の入力に連動するように、メモリ領域56に展開されているスタンプマークに回転処理を行うと共に、メモリ領域56において回転処理前のスタンプマークが書き込まれていた領域に回転処理後のスタンプマークを上書きし、且つプレビュー表示されているスタンプマークにも回転処理を行う。例えば、図5(a)に示される数値ボックス92に30°が入力されると、この入力とほぼ同時に、メモリ領域56に展開されているスタンプマークはオリジナルのスタンプマークと比較して30°傾いたものになり、図5(a)に示される数値ボックス92に60°が入力されると、この入力とほぼ同時に、メモリ領域56に展開されているスタンプマークはオリジナルのスタンプマークと比較して60°傾いたものになる。
なお、S13において変倍処理が実行されずにS18において回転処理が実行される場合、S18に移行する直前のメモリ領域56に展開されているのはオリジナルのスタンプマークであるため、S18ではオリジナルのスタンプマークに対して回転処理が行われることになる。
また、S13において変倍処理が実行されてからS18において回転処理が実行される場合、S18に移行する直前のメモリ領域56に展開されているのは変倍処理が施された後のスタンプマークであるため、S18では変倍処理後のスタンプマークに対して回転処理が行われることになる。したがって、この場合、S18の後でメモリに展開されているのは変倍処理且つ回転処理の施されたスタンプマークとなる。
また、回転用GUI90が表示部12に表示されているときに、回転処理を行う際の回転角度が入力されたか否かに拘わらず、回転用GUI90に表示されている「戻る」ボタンがクリックされた場合(S15においてYES)、処理条件設定部22は、回転用GUI90の表示を終了し、S10に戻って、図4(a)に示される変倍用GUI80を再度表示部12に表示する。
なお、S18の回転処理が行われた後で図5(a)の回転用GUI90に表示されている「戻る」ボタンがクリックされた場合(S18→S15においてYES→S10)、メモリ領域56には回転処理後のスタンプマークが上書きされているため、回転処理の施されたスタンプマークに対して変倍処理を行うことが可能になる。
さらに、図5(a)の回転用GUI90が表示部12に表示されているときに、回転処理を行う際の回転角度が入力されたか否かに拘わらず、回転用GUI90に表示されている「次へ」ボタンがクリックされた場合(S16においてYES)、処理条件設定部22は、回転用GUI90の表示を終了し、図6(a)に示されるトリミング用GUI110を表示部12に表示する(S19)。
図6(a)に示されるトリミング用GUI110が表示部12に表示されている場合において、利用者が、トリミング用GUI110の数値ボックス112に削除範囲を示す値を入力すると(S20およびS21においてNO、S22においてYES)、画像処理部23は、この入力に連動するように、入力された値に応じたトリミング処理をスタンプマークに対して行う(S23)。
つまり、図6(a)図6(b)に示されるように、画像処理部23は、削除範囲を示す値の入力に連動するように、メモリ領域56に展開されているスタンプマークにトリミング処理を行うと共に、メモリ領域56においてトリミング処理前のスタンプマークが書き込まれていた領域にトリミング処理後のスタンプマークを上書きし、且つプレビュー表示されているスタンプマークにもトリミング処理を行う。
なお、S18において回転処理が実行されずにS23においてトリミング処理が実行される場合、S23に移行する直前のメモリ領域56に展開されているのは回転処理の行われていないスタンプマークであるため、S23では、回転処理の行われていないスタンプマークに対してトリミング処理が行われることになる。
また、S18において回転処理が実行されてからS23においてトリミング処理が実行される場合、S23に移行する直前のメモリ領域56に展開されているのは回転処理が施された後のスタンプマークであるため、S23では回転処理後のスタンプマークに対してトリミング処理が行われることになる。したがって、この場合、図6(b)のように、S23の後でメモリ領域56に展開されているのは回転処理且つトリミング処理の施されたスタンプマークとなる。
また、トリミング用GUI110が表示部12に表示されているときに、トリミング処理が実行されたか否かに拘わらず、トリミング用GUI110に表示されている「戻る」ボタンがクリックされた場合(S20においてYES)、処理条件設定部22は、トリミング用GUI110の表示を終了し、S14に戻って、図5(a)に示される回転用GUI90を再度表示部12に表示する(S14)。
なお、S23のトリミング処理が行われた後で図6(a)のトリミング用GUI110に表示されている「戻る」ボタンがクリックされた場合(S23→S20においてYES→S14)、メモリ領域56にはトリミング処理後のスタンプマークが上書きされているため、トリミング処理の施されたスタンプマークに対して回転処理を行うことが可能になる。
さらに、図6(a)のトリミング用GUI110が表示部12に表示されているときに、トリミング処理が行われたか否かに拘わらず、トリミング用GUI110に表示されている「確定」ボタンがクリックされた場合(S21においてYES)、処理条件設定部22は、トリミング用GUI110の表示を終了し、制御部11は、スタンプ処理モードを終了して、処理を図8のS2に移行する。
このようにスタンプ処理モードが行われた後、S2において利用者が印刷コマンドを端末装置10に入力した場合(S2→S3)、データ変換部24は、アプリケーションにて生成された画像データをプリンタ30にて解釈可能な画像データに変換する。そして、印刷命令部25は、データ変換部24にて変換された画像データと、スタンプ処理モードにおいて処理されたスタンプマークと、利用者によって設定された印刷条件と、前記画像データに示される画像と前記スタンプマークとを重ねて用紙に印刷する旨のコマンドとを含んだ印刷データを生成し(S3)、生成した印刷データをプリンタ30に送信する(S4)。これにより、プリンタ30は、アプリケーションにて生成された画像とスタンプマークとを重ねて用紙に印刷することができる。
以上示した端末装置(印刷制御装置)10は、利用者によって印刷コマンド(実行命令)が入力されると、印刷対象の画像とスタンプマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブをプリンタ(印刷装置)30に実行させる印刷命令部(命令手段)25と、前記印刷ジョブ毎に設定される期間であり前記入力の前の期間である処理条件受付期間(スタンプ処理モード,S9)にスタンプマークに対する画像処理の処理条件を利用者から受け付ける処理条件設定部(受付手段)22と、処理条件受付期間にスタンプマークに対して前記処理条件に応じた画像処理を行う画像処理部(画像処理手段)23とを含む構成である。
この構成によれば、前記処理条件受付期間内にスタンプマークの画像処理を行うため、印刷コマンドの入力時点では既にスタンプマークに画像処理が施されていることになり、印刷コマンドの入力後にスタンプマークに対する画像処理を行う必要がなく、印刷コマンド入力後にスタンプマークに対する画像処理を行う構成よりも、印刷コマンドの入力から印刷処理の開始までに要する時間を圧縮でき、印刷処理の開始の遅延を抑制できる。また、前記処理条件受付期間とは印刷ジョブ毎に設定される期間である。したがって、本実施形態の構成によれば、印刷ジョブ毎にスタンプマークに対する画像処理の処理条件を異ならせても、当該処理条件にて処理されたスタンプマークを常に用意することができる。それゆえ、本実施形態の構成によれば、特許文献1のように利用者に入力されるであろう様々な処理条件を想定して可能な限り大量のスタンプマークを予め記憶装置に保存しておくといった事を行う必要がないため、記憶装置の記憶容量を過剰に消費せずに印刷処理の開始の遅延を抑制できるという効果を奏する。
また、図1の印刷システム100では、オリジナルのスタンプマークはサーバ40に保存されているが、端末装置10の記憶部14にもオリジナルのスタンプマークを保存するようにしても構わない。このようにすれば、端末装置10の記憶部14には端末装置10の利用者に固有のスタンプマークを保存しておき、サーバ40には印刷システム100を利用している部署の各部員が共有するスタンプマークを保存しておく、といった対応をとることが可能になる。
なお、図1の印刷システム100では、印刷対象となる画像を示した画像データとスタンプマークとはプリンタ30において合成されるようになっているが、端末装置10のデータ変換部24において前記画像データとスタンプマークとを合成し、合成後のデータを前記印刷データに含ませてプリンタ30に送信するようにしてもよい。つまり、印刷対象となる画像を示した画像データとスタンプマークとの合成処理は、プリンタ30または端末装置10のいずれで行われてもよい。
また、画像処理aが施される前のスタンプマークを処理前マークとし、画像処理aを施して得られるスタンプマークを処理後マークとすると、端末装置10の制御部11は、画像処理aの前には処理前マークと処理前マークを示す第1識別情報とを表示部12に表示し、画像処理aの後には処理後マークと処理後マークを示す第2識別情報とを表示部12に表示し、利用者によって第1識別情報が入力されると前記処理前マークを表示部12に表示し、利用者によって第2識別情報が入力されると前記処理後マークを表示部12に表示する構成であってもよい。この構成の一例を以下説明する。
例えば、オリジナルのスタンプマークに対して倍率90%の変倍処理が行われてスタンプマークaが生成された場合、制御部11は、スタンプマークaとスタンプマークaを識別する符号aとを示した映像aを表示部12に表示するものとする。さらに、スタンプマークaに対して例えば倍率120%の変倍処理を行うことによってスタンプマークbが生成された場合、制御部11は、スタンプマークbとスタンプマークbを識別する符号bとを示した映像bを表示部12に表示するようにする。また、制御部11は、スタンプマークbに対して例えば倍率60%の変倍処理が行われてスタンプマークcが生成された場合、スタンプマークcとスタンプマークcを識別する符号cとを示した映像cを表示部12に表示するようにする。このような処理が行われて映像cが表示部12に表示されている場合において、利用者によって符号bが入力されると、制御部11は、符号bに対応する映像bを表示部12に再表示させ、利用者によって符号aが入力されると、制御部11は、符号aに対応する映像aを表示部12に再表示させる。このような構成によって、利用者は、スタンプマークに対して誤った処理条件で画像処理を行った場合であっても、誤った処理条件で画像処理が行われる前の状態のスタンプマークを直ぐに表示部12に再表示させることが可能になる。
また、端末装置10の制御部11は、印刷対象となる画像を示した画像データに基づいて前記画像の書式を判定する書式判定部と、書式判定部によって判定された書式を示した書式情報と画像処理部23によって画像処理の施されたスタンプマークとを対応付けて記憶部14に記憶させる記憶制御部と、前記書式情報を利用者が入力すると、この入力された書式情報に対応付けられているスタンプマークを記憶部14から読み出す読出部とを有し、印刷命令部25は、印刷対象とされる画像と前記読出部に読み出されたスタンプマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブをプリンタ30に実行させる構成であってもよい。このような構成の場合、利用者にとって、特定の書式(例えば「週報」)に必ず重ね合わせるようなスタンプマークがあるような場合、書式情報を入力するだけで当該スタンプマークが読み出されるため、便利である。
なお、この構成において、前記の書式情報とは、例えば、印刷対象となる画像の書式が週報の場合、「週報」として表され、印刷対象となる画像の書式が会議案内の場合、「会議案内」として表され、印刷対象となる画像の書式が報告書の場合、「報告書」として表される。また、アプリケーションにて作成された印刷対象となる画像の画像データには当該画像の書式を示した情報が付加されていることが多いため、書式判定部は、前記画像データに基づいて当該画像データに示される画像の書式を判定することが可能なのである。
なお、図9の手順では、処理条件設定部22は、互いに処理内容の異なる変倍処理(第1処理)と回転処理(第2処理)とのうち、変倍処理の倍率(第1条件)を受け付け可能な期間であるS10〜S13の間(第1期間)に倍率を受け付け、回転処理の回転角度(第2条件)を受け付け可能な期間であるS14〜S18の間(第2期間)に回転角度を受け付け、画像処理部23は、S10〜S13の間に変倍処理を行い、S14〜S18の間に回転処理を行うようにしているが、前記の処理条件受付期間にスタンプマークに対して画像処理を行う構成であればよく、図9の手順に限定されるものではない。
〔実施の形態2〕
実施の形態1では、図9のS13の変倍処理、S18の回転処理、S23のトリミング処理において、メモリ領域56において処理前のスタンプマークが書き込まれていた領域に処理後のスタンプマークが上書きされているが、上書きするのではなく、処理前のスタンプマークと処理後のスタンプマークとのいずれをもメモリ領域56に残していくようにしてもよい。
以下では、スタンプマークに対して画像処理をする際に、処理前スタンプマークをメモリ領域56から消去せずに、処理後スタンプマークをメモリ領域56に書き込む形態について説明する。
図13(a)は、変倍処理が行われた後のメモリ領域56を模式的に示した図であり、図13(b)は、変倍処理と回転処理とがこの順に行われた後のメモリ領域56を模式的に示した図である。
例えば、画像処理部23は、S13においてオリジナルのスタンプマークAに倍率90%の変倍処理を行う際、図13(a)に示されるように、メモリ領域56において変倍処理前のオリジナルのスタンプマークAをそのまま残しつつ(スタンプマークAを消去しない)、メモリ領域56においてスタンプマークAが展開されている領域とは別の領域に変倍処理の施されたスタンプマークAを書き込むようにしてもよい。
このようにすれば、利用者は、S13においてオリジナルのスタンプマークAに倍率90%の変倍処理を施したものの、この90%の変倍処理は過誤であって、やはりオリジナルのスタンプマークAを所望する場合、S12に戻って倍率0%を入力することになるが(S13→S11にてNO)、画像処理部23は、スタンプマークAに対して変倍処理(90%を0%にする処理)を行ってスタンプマークAを得ずとも、消去されずにメモリ領域56に書き込まれたままのスタンプマークAをそのまま活用すればよく、変倍処理を省くことができ、データ処理時間を圧縮でき、コンピュータのリソースを節約できる。
また、画像処理部23は、スタンプマークに対して画像処理(変倍処理,回転処理,トリミング処理)を行う際、処理対象となっているスタンプマークのみならず、メモリ領域56に展開されている全てのスタンプマークに対して画像処理を行うようにしてもよい。例えば、S13が実行されることによって、図13(a)に示されるように、メモリ領域56にはスタンプマークAと倍率90%の変倍処理が施されたスタンプマークAとが展開されるものとする。このS13の後、S17において回転処理の回転角度20°が入力されると、回転処理の対象となるのはスタンプマークAではあるが、画像処理部23は、メモリ領域56に展開されているスタンプマークAのみならずスタンプマークAにも回転角度20°の回転処理を施す。これにより、図13(b)に示されるように、メモリ領域56には、オリジナルのスタンプマークA,スタンプマークAに対して変倍処理を施して得られるスタンプマークA,スタンプマークAに対して回転処理を施して得られるスタンプマークA,スタンプマークAに対して回転処理を施して得られるスタンプマークAが展開されることになる。このようにすれば、仮に、利用者が、S13において倍率90%の変倍処理を施し、S18において回転角度20°の回転処理を施してスタンプマークAを得た後に、倍率90%の変倍処理を施さずに回転角度20°の回転処理を施して得られるスタンプマークAを所望した場合、S12に戻って倍率0%を入力することになるが(S18→S15にてYES→S10→S11にてNO)、画像処理部23は、スタンプマークAに対して変倍処理(90%を0%にする処理)を行ってスタンプマークAを得ずとも、メモリ領域56に展開されているスタンプマークAを活用すればよく、変倍処理を省くことができ、データ処理時間を圧縮することができ、コンピュータのリソースを節約できる。
つまり、図13(b)に示される例によれば、処理条件設定部22が第1処理条件および第2処理条件を利用者から受け付けた場合、第1処理条件に基づく第1画像処理および第2処理条件に基づく第2画像処理が施された第4マークが画像処理部23によってメモリ領域56に書き込まれるのみならず、第1画像処理および第2画像処理が施されていない第1マークと、第1画像処理が施されているものの第2画像処理が施されていない第2マークと、第2画像処理が施されているもの第1画像処理が施されていない第3マークとが画像処理部23によってメモリ領域56に書き込まれていることになる。それゆえ、例えば、第1処理条件および第2処理条件を入力した利用者が、やはり第2処理条件に基づく第2画像処理のみを施した第3マークや第1処理条件に基づく第1画像処理のみを施した第2マークや第1画像処理および第2画像処理の施されていない第1マークを得たかったというような場合、第1マーク・第2マーク・第3マークを再生成する必要がなく、コンピュータの処理負担を軽減できる。
なお、以上のように、スタンプマークに画像処理(変倍処理、回転処理、トリミング処理)を施す度に、当該画像処理前のスタンプマークと当該画像処理後のスタンプマークとの双方をメモリ領域56に残しておくようにした場合、スタンプマークに対する画像処理の回数が嵩んでくるとメモリ領域56の空き記憶容量が少なくなり、スタンプマークに対して画像処理を行う際に画像処理後のスタンプマークを書き込むだけの記憶容量が無くなってしまうという事態が想定される。
そこで、画像処理部23は、スタンプマークに対して画像処理を行う前に当該画像処理後のスタンプマークを書き込むだけの空きの記憶容量がメモリ領域56に有るか否かを判定し、空きの記憶容量がメモリ領域56に有る場合は画像処理後のスタンプマークをメモリ領域56に書き込み、前記空きの記憶容量がメモリ領域56に無い場合は当該画像処理前のスタンプマークが書き込まれている領域に当該画像処理後のスタンプマークを上書きするようにすればよい。このようにすれば、メモリ領域56の空き記憶容量が少なくなっても、利用者の入力した画像処理条件に応じた画像処理を問題なく行うことができる。
〔実施の形態3〕
実施の形態1,2では本発明の印刷制御装置の一実施形態として端末装置10を説明したが、印刷エンジンを備えていると共に当該印刷エンジンを制御する複合機または複写機等を本発明の印刷制御装置の一実施形態とすることも可能である。そして、前記印刷エンジンにおいて複写処理を行う際に、図9のスタンプ処理モードを実行し、且つ複写対象の画像とスタンプマークとを重ねて印刷することが可能である。そこで、以下では、本発明の印刷制御装置における他の実施形態として複合機について説明する。なお、以下では、説明の便宜上、実施の形態1で説明した部材と実質的に同一の機能を有する部材については、同一の符号を付して、その説明を省略する。
図10は、本実施形態の複合機500を含んだ印刷システム200を示した機能ブロック図である。図10に示されるように、複合機(MFP:Multi Function Printer)500は、制御装置120と印刷部32とスキャナ33と操作パネル34と記憶部14と通信部15とを含む構成である。
印刷部32は、端末装置10から送られてきた印刷データまたは制御装置120から送られてきた印刷データに含まれる画像データに基づいて用紙に画像を印刷する処理を行う印刷エンジンである。なお、この印刷エンジンは電子写真方式の印刷装置であってもよいしインクジェット方式の印刷装置であってもよい。
スキャナ33は、ラインCCD(Charge Coupled Device)によって原稿の画像を読み取って、この原稿の画像を示した画像データを生成する画像読取装置である。
なお、複合機500は、利用者からコピーコマンド(複写コマンド,実行命令)が入力されると、スキャナ33によって原稿から画像データを読み取り、当該画像データに示される画像を用紙に印刷する複写処理を行う。そして、コピーコマンド入力前にスタンプ設定コマンドが入力されていると、前記複写処理において、スキャナ33によって読み取られた画像データに示される画像とスタンプマークとを重ねて用紙に印刷することになる。
操作パネル34は、実施の形態1にて説明した表示部12の機能と操作部13の機能とを併せ持つものである。それゆえ、利用者は操作パネル34を用いることによって制御装置120に対して各種情報やコマンド等を入力できる。
制御装置120は、複合機500に含まれる各ハードウェアを統括制御するコンピュータである。また、制御装置120には、実施の形態1にて説明したスタンプ設定部21、処理条件設定部22、画像処理部23の他、データ変換部26、合成処理部27、印刷指示部28が含まれている。
データ変換部26は、利用者によってコピーコマンドが入力されることによってスキャナ33にて原稿から画像データが読み取られると、この画像データを印刷部32にて解釈可能な画像データに変換し、変換後の画像データを印刷指示部28へ渡すブロックである。但し、スタンプ設定コマンドが入力されている場合には、データ変換部26は、変換後の画像データを合成処理部27へ渡す。
合成処理部27は、スタンプ設定コマンドが入力され、且つスキャナ33にて原稿から画像データが読み取られた場合、画像処理部23にて処理されたスタンプマークとデータ変換部26に渡された画像データとを合成した合成画像データを生成し、生成した合成データを印刷指示部28へ渡すブロックである。
印刷指示部28は、データ変換部26から画像データを受け取ると、この画像データおよび印刷コマンドを含めた印刷データを印刷部32に送信することによって印刷部32に印刷ジョブを実行させるブロックである。
但し、スタンプ設定コマンドが入力されている場合には、印刷指示部28は、合成処理部27から合成画像データを受け取り、この合成画像データおよび印刷コマンドを印刷部32に送信することによって印刷部32に印刷ジョブを実行させる。つまり、印刷部32は、スタンプ設定コマンドが入力されている場合、スキャナ33によって読み取られた画像とスタンプマークとを重ねた合成画像を用紙に印刷することになる。
つぎに、制御装置120の処理の流れを図11のフローチャートに基づいて説明する。まず、複合機500の操作パネル34においてコピーモード移行ボタンが押されると(S30にてYES)、複合機500はコピーコマンドまたはスタンプ設定コマンドの入力の待機状態となる(S31)。
なお、S31の待機状態中において、利用者は、操作パネル34を操作することによって複写処理(印刷ジョブ)のジョブ条件の設定を行うことができる。このジョブ条件とは、ジョブ毎に設定される条件であって、例えば、印刷部数に対する条件、印刷されるページ番号に対する条件、印刷の向きに対する条件(縦綴じまたは横綴じ)、印刷面に対する条件(片面印刷または両面印刷)、用紙サイズに対する条件、トナー濃度に対する条件等が挙げられる。
S31において、利用者が、スタンプ設定コマンドを入力せずにコピーコマンドを複合機500に入力した場合(S31→S37)、制御装置120は、スキャナ33を動作させ、原稿から画像データの読み取りを行わせる(S37)。そして、スキャナ33にて読み取られた画像データはデータ変換部26に送信され、データ変換部26は、この画像データを印刷部32にて解釈可能な画像データに変換する。そして、S32〜S36にてスタンプマークが設定されていない場合(S38においてNO)、データ変換部26は、変換後の画像データを印刷指示部28へ送信し、印刷指示部28は、この画像データおよび印刷コマンドを含めた印刷データを印刷部32に送信することによって印刷部32に印刷ジョブを実行させる(S40)。これにより、印刷部32は、スタンプマークを重ねずに、スキャナ33にて読み取られた画像を用紙に印刷することになる。
また、S31において、利用者が、コピーコマンドを入力せずにスタンプ設定コマンドを入力した場合(S31→S32)、スタンプ設定部21は、図2に示されるモード選択GUIを表示部12に表示し、「スタンプ入力モード」および「スタンプ選択モード」のうちのいずれかを利用者に選択させる(S32)。
S32以降、図11に示されるように、S33〜S36の処理が行われることになるが、S33〜S36の処理は図8のS6〜S9の処理と同一であるため、ここではその説明を省略する。また、図9は、図8におけるS9のスタンプ処理モードのサブルーチンであると共に、図11におけるS36のスタンプ処理モードのサブルーチンでもある。
S36のスタンプ処理モードが行われた後、処理はS31に戻る。そして、S36の後にS31において利用者がコピーコマンドを制御装置120に入力した場合(S31→S37)、コピー設定モードは終了し、制御装置120は、スキャナ33を動作させ、原稿から画像データの読み取りを行わせる(S37)。そして、スキャナ33にて読み取られた画像データはデータ変換部26に送信され、データ変換部26は、この画像データを印刷部32にて解釈可能な画像データに変換する。
さらに、S32〜S36においてスタンプマークが設定された場合(S38にてYES)、データ変換部26は、変換後の画像データを合成処理部27に送信し、合成処理部27は、データ変換部26から送信されてきた画像データと画像処理部23にて処理されたスタンプマークを示したマークデータとを合成して合成画像データを生成し(S39)、生成した合成画像データを印刷指示部28へ送信する。
そして、印刷指示部28は、この合成画像データおよび印刷コマンドを印刷部32に送信することによって印刷部32に印刷ジョブを実行させる(S40)。これにより、印刷部32は、スキャナ33によって読み取られた画像とスタンプマークとを重ねた合成画像を用紙に印刷することになる。
なお、本実施の形態でも、図11のS36のスタンプ処理に含まれる変倍処理(S13),回転処理(S18),トリミング処理(S23)において、メモリ領域56において処理前のスタンプが書き込まれていた領域に処理後のスタンプマークが上書きされるのであるが、実施の形態2と同様、上書きするのではなく、処理前のスタンプマークと処理後のスタンプマークとのいずれをもメモリ領域56に残していくようにしてもよい(図13参照)。
但し、図13に示すように、スタンプマークに画像処理(変倍処理、回転処理、トリミング処理)を施す度に、当該画像処理前のスタンプマークと当該画像処理後のスタンプマークとの双方をメモリ領域56に残しておくようにした場合、スタンプマークに対する画像処理の回数が嵩んでくるとメモリ領域56の空き記憶容量が少なくなり、スタンプマークに対して画像処理を行う際に画像処理後のスタンプマークを書き込むだけの空きの記憶容量が無くなってしまうという事態が想定される。このように記憶容量が無くなった場合、実施の形態2では、記憶容量が無くなった後から行われる画像処理に関しては、メモリ領域56において画像処理前のスタンプマークが書き込まれている領域に画像処理後のスタンプマークを上書きするようにしている。
これに対し、本実施形態の複合機500では、コピーコマンドが入力されるとメモリ領域56において不要なデータが消去される点を利用し、コピーコマンドの入力前にメモリ領域56において記憶容量が無くなった時点からスタンプマークに対する画像処理を中止し、コピーコマンドが入力された後のスキャン処理中において前記中止した画像処理を再開するようにしてもよい。以下では、複合機500においてスキャン処理中にスタンプマークに画像処理を施す形態を図12に基づいて説明する。
図12は、スキャン処理中にスタンプマークに画像処理を施す複合機500の処理手順を示したフローチャートである。なお、図12のS50およびS51は図11のS30およびS31と同じであり、図12のS52は図11のS32〜S35と同じであるため、図12のS50〜S52の説明は省略する。
S52の後、利用者によってスタンプマークに対する画像処理条件(倍率または角度等)の入力が行われると(S53にてYES)、制御装置120は、メモリ領域56において画像処理後のスタンプマークを書き込むだけの記憶容量が有るか否かを判定する(S54)。
ここで、例えば図13(a)のようにメモリ領域56に空き記憶容量が有る場合(S54にてYES)、画像処理部23は、S53にて入力された画像処理条件に基づいてスタンプマークに対して画像処理(変倍処理または回転処理等)を行う(S55)。なお、画像処理部23は、S55において、メモリ領域56において、当該画像処理前のスタンプマークを消去せずに、当該画像処理前のスタンプマークが展開されている領域とは別の領域に当該画像処理後のスタンプマークを書き込む。
これに対し、メモリ領域56に空きの記憶容量が無い場合(S54にてNO)、制御装置120は、画像処理部23に対して画像処理の実行を中止し、S53にて入力された画像処理条件を記憶部14等に一時記憶する(S56)。
そして、利用者は、S57において確定コマンド等を入力するまでの間、S53〜S56の処理を繰り返すことが可能である(S57においてNO)。ここで、図12においては、S53〜S57の期間がスタンプ処理モード(処理条件受付期間)に相当する期間になる。
以上示したS53〜S57の手順によれば、スタンプマークに対して数回程度の画像処理を行っただけではメモリ領域56の記憶容量は無くならないが、画像処理の回数(つまりS55を繰り返す回数)が嵩んでくると、メモリ領域56の空き記憶容量が無くなってしまう。したがって、メモリ領域56の記憶容量が無くなった後においては、制御装置120は、利用者によって入力された画像処理条件に基づいた画像処理をとりあえず禁止し、当該画像処理条件を記憶している。
その後、S57において確定コマンド等が入力され(S57においてYES)、S51においてコピーコマンドが入力されると、制御装置120は、メモリ領域56において不要なデータの消去を行う(S51→S58)。ここで、消去される不要なデータとは、S55が繰り返された場合において最後のS55の画像処理によって得られたスタンプマーク以外のスタンプマークが不要なデータに相当する。例えば、オリジナルのスタンプマークB, 1回目の画像処理によって得られたスタンプマークB,2回目の画像処理によって得られたスタンプマークB,3回目(最後)の画像処理によって得られたスタンプマークBがメモリ領域56に書き込まれている場合、スタンプマークB,スタンプマークB,スタンプマークBがメモリ領域56から消去され、スタンプマークBのみがメモリ領域56に残されることになる。
そして、S58の後、制御装置120は、スキャナ33を動作させ、原稿から画像データの読み取り(スキャン)を行わせる(S59)。また、制御装置120は、S59が行われている間にS61を行う場合がある。以下、S61について説明する。
制御装置120は、S58の後、スキャナ33を動作させる他、S56が行われることによって一時記憶された画像処理条件があるか否かを判定する(S60)。ここで、一時記憶された画像処理条件が無い場合(S60にてNO)、つまり、実行の禁止された画像処理が無い場合、S61は行われない。
これに対し、S56にて一時記憶された画像処理条件が有る場合(S60にてYES)、つまり、S56にて実行の禁止された画像処理が有る場合、画像処理部23は、S56にて一時記憶された画像処理条件に基づいてS56にて実行の禁止された画像処理を行う(S61)。また、画像処理部23は、メモリ領域56においてS58にて不要データが消去された領域に対して、S61にて画像処理の施されたスタンプマークを書き込む。
そして、S59およびS61が行われた後はS62〜S64が行われることになるが、このS62〜S64は、S38〜S40と同じであるため、ここではその説明を省略する。
以上示した図12の処理を実行する複合機(印刷制御装置)500は、コピーコマンド(実行命令)が入力されると原稿の画像の読取処理をスキャナ33に実行させる制御装置(読取制御部)120と、前記読取処理によって得られた画像を印刷対象としてスタンプマークと重ねて印刷部(印刷装置)32に印刷させる印刷指示部(命令手段)28と、メモリ領域56と、印刷コマンドが入力されると前記読取処理が開始されるまでにメモリ領域56に書き込まれているデータの少なくとも一部を消去する制御装置(消去手段,S58)120とを有していることになる。そして、画像処理部23は、スタンプ処理モード(処理条件受付期間,S53〜S57)において、スタンプマークに対して画像処理を行う前に前記画像処理後のマークを書き込むだけの空き容量がメモリ領域56に有るか否かを判定し(S54)、前記空き容量がメモリ領域56に無い場合は前記画像処理の処理条件を記憶部14に記憶させると共に前記画像処理の実行を中止する。さらに、画像処理部23は、前記読取処理中において記憶部14に記憶されている前記処理条件を参照して前記中止された画像処理を実行して当該画像処理後のスタンプマークをメモリ領域56に書き込むことになる(S61)。
この構成によれば、コピーコマンドの入力前にメモリ領域56において空き記憶容量が無くなった場合、スタンプマークに対する処理条件が入力されてもスタンプマークに対する画像処理は中止され、コピーコマンドが入力されてから読取処理中に前記中止されていた画像処理がスタンプマークに対して行われることになる。このように、コピーコマンドが入力されてから読取処理中に画像処理が行えるのは、コピーコマンドが入力されることによってメモリ領域56に空き容量が生じ(S58)、メモリ領域56に対して画像処理後のスタンプマークを書き込むことが可能になるからである。また、この構成によれば、コピーコマンドが入力された後にスタンプマークに対する画像処理が行われることになるが、コピー処理において必須であるスキャン処理中に前記画像処理を行わせるようにしているため、コピーコマンドが入力された後にスタンプマークに対する画像処理が行っても、この画像処理に起因してコピーコマンドの入力から印刷完了までに要する時間が長くなるということはない。
また、図12のS53において回転処理の条件である回転角度が入力されると、S55においてスタンプマークに対して回転処理が行われることになるが、この場合、画像処理部23は、縦置き原稿用に回転処理を施した縦スタンプマークと、横置き原稿用に回転処理を施した横スタンプマークとの2種類のスタンプマークを作成しておいてもよい。
例えば、S55において角度20°の回転処理が行われる場合、オリジナルのスタンプマークに対して20°回転させた縦スタンプマーク(第5マーク)と、オリジナルのスタンプマークに対して(20+90)°回転させた横スタンプマーク(第6マーク)とを作成する。
そして、S62とS63との間において、合成処理部27は、S59にてスキャンされた原稿の画像データに基づいて、当該原稿が縦置きであるか横置きであるかについて判定する。その後、合成処理部27は、S63において、前記原稿が縦置きであると判定した場合、縦スタンプマークのデータと原稿の画像データとを合成し、前記原稿が横置きであると判定した場合、横スタンプマークのデータと原稿の画像データとを合成する。
このようにすれば、S59にて縦置き原稿または横置き原稿のいずれがスキャンされようが、スキャン後に原稿の縦置き/横置きの別に応じてスタンプマークに対して90°回転処理を施す必要がなく、コピーコマンドの入力から印刷完了までに要する時間を圧縮できる。これに対し、S55において例えば縦スタンプマークのみ作成する場合、S59にて横置き原稿がスキャンされると、スキャン後に縦スタンプマークに対して90°回転処理する必要が生じ、コピーコマンドの入力から印刷完了までに要する時間を長くしてしまうという問題が生じる。
なお、「縦置き原稿」とは、長辺方向がスキャナ33における基準方向(主走査方向または副走査方向のいずれか)と一致するように置かれた長方形原稿を意味し、「横置き原稿」とは、長辺方向が基準方向と直交するように置かれた長方形原稿を意味する。また、主走査方向とは、スキャナ33におけるラインCCDの画素配列方向であり、副走査方向とは、ラインCCDの移動方向であって主走査方向に直交する方向を意味する。
また、以上示した各実施形態において、サーバ40または記憶部14に保存しておくオリジナルのスタンプマークの数としては20個程度であることが好ましい。また、スタンプマークの具体例としては、前記した「社外秘」「極秘」の他、「confidential」「重要」「回覧」「至急」「コピー厳禁」「複写禁止」「○×株式会社」「△△事業部」…等が挙げられる。
また、図1の印刷システム100または図10の印刷システム200におけるLANは有線であってもよいし無線であってもよい。また、印刷システム100・200においての通信手段としてはLANに限定されず、LAN以外の通信ネットワークであってもよい。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線でも利用可能である。
また、図1・図10の端末装置10としてはLANに接続されているパーソナルコンピュータに限定されるものではなく、プリンタ30または複合機500を遠隔操作可能なコンピュータを備えたデバイスであればパーソナルコンピュータに限定されるものではない。パーソナルコンピュータ以外の端末装置10の例としては、PDA(personal digital assistant),赤外線通信によってプリンタ30または複合機500を操作するリモートコントローラ,等が挙げられる。
なお、図1・図10の表示部12としては、CRT(陰極線管)、液晶表示装置、プラズマディスプレィ、有機EL(electroluminescence)ディスプレィ、無機ELディスプレィなどの表示装置を用いることができる。
また、図1の操作部13の一例としては、キーボード,ポインティングデバイス,テンキー等が挙げられる。さらに、図10の表示部12としては、上記の表示装置にタッチパネルを覆って構成されるタッチスクリーンが挙げられ、図10の操作部13としてはキーボードおよびテンキーが挙げられる。つまり、図10の表示部12は、単に情報を表示する機能を有するのみならず、情報を入力する機能をも有する。
さらに、図1・図10の記憶部14としては、外付け型または内蔵ハードディスク装置、ROM(Read Only Memory)、リムーバブルな記録媒体を用いることができる。また、記憶部14は、端末装置10や複合機500に備えられている必要はなく、LANに接続されているハードディスク装置であってもよい。
また、図1の制御部11または図10の制御装置120はPCベースのコンピュータによって構成される。そして、制御部11または制御装置120における各種処理は、プロセッサなどの演算回路にプログラムを実行させることによって行われる。このプログラムは、例えばCD−ROMなどのリムーバブルメディア(コンピュータ読み取り可能な記録媒体)に記録されているものを読み出して使用する形態であってもよいし、ハードディスクやROMなどに記録されているものを読み出して使用する形態であってもよい。また、制御部11または制御装置120がインターネットなどの通信ネットワークに接続された構成とする場合、この通信ネットワークを介して上記プログラムをダウンロードしてハードディスクなどにインストールして実行する形態なども考えられる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態において開示された各技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、プリンタ専用機、複合機、複写機、インクジェットプリンタ等の印刷装置を制御する印刷制御装置に好適である。
本発明の一実施形態に係る印刷システムの構成を示した機能ブロック図である。 図1の端末装置の表示部に表示されるモード選択GUIを示した図である。 (a)は、図1の端末装置の表示部に表示されるスタンプ選択用GUIを示した図であって、(b)は、(a)のスタンプ選択用GUIにおいて選択されているスタンプマークがメモリ領域に展開されている様子を示した図である。 (a)は、図1の端末装置の表示部に表示される変倍用GUIを示した図であって、(b)は、(a)の変倍用GUIに示されている倍率に応じて変倍処理されたスタンプマークがメモリ領域に展開されている様子を示した図である。 (a)は、図1の端末装置の表示部に表示される回転用GUIを示した図であって、(b)は、(a)の回転用GUIに示されている回転角度に応じて回転処理されたスタンプマークがメモリ領域に展開されている様子を示した図である。 (a)は、図1の端末装置の表示部に表示されるトリミング用GUIを示した図であって、(b)は、(a)のトリミング用GUIに示されている削除範囲を示した値に応じてトリミング処理されたスタンプマークがメモリ領域に展開されている様子を示した図である。 図1の端末装置の表示部に表示されるスタンプ入力用GUIを示した図である。 図1の端末装置における制御部の処理の流れを示したフローチャートである。 図8に示されるS9のサブルーチンを示したフローチャートである。 本発明の他の実施形態における印刷システムの構成を示した機能ブロック図である。 図10の複合機における制御装置の処理の流れを示したフローチャートである。 スキャン処理中にスタンプマークに画像処理を施す複合機の処理手順を示したフローチャートである。 (a)は、変倍処理が行われた後のメモリ領域を模式的に示した図であり、(b)は、変倍処理と回転処理とが行われた後のメモリ領域を模式的に示した図である。
符号の説明
10 端末装置(印刷制御装置)
11 制御部
12 表示部
13 操作部
14 記憶部
22 処理条件設定部(受付手段)
23 画像処理部(画像処理手段)
25 印刷命令部(命令手段)
28 印刷指示部(命令手段)
30 プリンタ(印刷装置)
32 印刷部(印刷装置)
33 スキャナ
34 操作パネル
56 メモリ領域
100 印刷システム
200 印刷システム
120 制御装置
500 複合機(印刷制御装置)

Claims (10)

  1. 印刷対象の画像とマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブの実行命令の入力に応じて、この印刷ジョブを印刷装置に実行させる命令手段を含む印刷制御装置において、
    前記印刷ジョブ毎に設定される期間であり前記入力の前の期間である処理条件受付期間に、前記マークに対する画像処理の処理条件を受け付ける受付手段と、
    前記処理条件受付期間に前記マークに対して前記処理条件に応じた画像処理を行う画像処理手段とを含み、
    前記画像処理手段は、
    前記画像処理を前記受付手段による前記処理条件の受け付けに連動させるものであり、
    前記画像処理手段は、
    前記受付手段によって第1処理条件と第2処理条件とが順に受け付けられた場合、第1処理条件に従った第1画像処理が行われる前の第1マークをメモリから消去せずに、第1マークに対して第1画像処理を施して得られる第2マークをメモリに書き込み、前記第1マークおよび第2マークをメモリから消去せずに、第1マークに対して第2処理条件に従った第2画像処理を施して得られる第3マークと第2マークに対して前記第2画像処理を施して得られる第4マークとをメモリに書き込むことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記実行命令が入力されると、原稿の画像の読取処理をスキャナに実行させる読取制御部を有し、
    前記命令手段は、前記読取処理によって得られた画像を前記印刷対象とすることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記画像処理手段は、
    前記第1処理条件或いは第2処理条件として、回転処理における回転角度を受け付けた場合、
    回転処理後の画像である前記第2マーク、前記第3マーク、或いは前記第4マークとして、回転処理の対象である、前記第1マーク或いは前記第2マークの何れか該当する方のマークを前記回転角度だけ回転させて得られる第1回転マークと、前記該当する方のマークを前記回転角度に90°を加算した角度だけ回転させて得られる第2回転マークとの2種類を作成することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記受付手段は、
    前記第1処理条件を受け付け可能な期間である第1期間に前記第1処理条件を受け付け、前記第2処理条件を受け付け可能な期間である第2期間に前記第2処理条件を受け付ける構成であり、
    前記画像処理手段は、
    前記第1期間において、前記第1処理条件に従った前記第1画像処理を行い、前記第2期間において、前記第2処理条件に従った前記第2画像処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  5. 前記画像処理とは、回転処理、変倍処理、またはトリミング処理のいずれかの処理であり、
    前記処理条件とは、前記画像処理が回転処理の場合は前記マークの回転角度であり、前記画像処理が変倍処理の場合は変倍処理前と変倍処理後との倍率であり、前記画像処理がトリミング処理の場合は前記マークの削除範囲を示した情報であることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  6. 前記画像を示した画像データに基づいて前記画像の書式を判定する書式判定手段と、
    前記書式判定手段によって判定された書式を示した書式情報と前記画像処理手段によって画像処理の施されたマークとを対応付けて記憶部に記憶させる記憶制御手段と、
    前記書式情報が入力されると、この入力された書式情報に対応付けられているマークを前記記憶部から読み出す読出手段とを有し、
    前記命令手段は、印刷対象とされる画像と前記読出手段に読み出されたマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブを印刷装置に実行させることを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  7. 請求項1に記載の印刷制御装置と前記印刷装置とを含む印刷システム。
  8. 印刷対象の画像とマークとを重ねて用紙に印刷する印刷ジョブの実行命令の入力に応じて、この印刷ジョブを印刷装置に実行させる命令工程を含む印刷制御方法において、
    前記印刷ジョブ毎に設定される期間であり前記入力の前の期間である処理条件受付期間に、前記マークに対する画像処理の処理条件を受け付ける受付工程を含み、
    前記処理条件受付期間に前記マークに対して前記処理条件に応じた画像処理が行われるようになっており、
    前記画像処理は前記受付工程における前記処理条件の受け付けに連動するようになっており、
    前記受付工程にて第1処理条件と第2処理条件とが順に受け付けられた場合、第1処理条件に従った第1画像処理が行われる前の第1マークをメモリから消去せずに、第1マークに対して第1画像処理を施して得られる第2マークをメモリに書き込み、前記第1マークおよび第2マークをメモリから消去せずに、第1マークに対して第2処理条件に従った第2画像処理を施して得られる第3マークと第2マークに対して前記第2画像処理を施して得られる第4マークとをメモリに書き込むことを特徴とする印刷制御方法。
  9. コンピュータを請求項1に記載の印刷制御装置として機能させる制御プログラムであって、前記コンピュータを前記受付手段および画像処理手段として機能させる制御プログラム。
  10. 請求項9に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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