以上説明したこの発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下この発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。図1はこの発明の一実施例を適用するコンピュータシステムの外観図である。このコンピュータシステムは、コンピュータ10と、周辺機器としてのCRTディスプレイ12及びプリンタ14を備える。コンピュータ10は、コンピュータ本体16とキーボード18とマウス20を備える。また、このコンピュータ本体16には、フロッピィディスク22の内容を読み取るフロッピィディスクドライブ24が搭載されている。
図2は、コンピュータシステムのハードウェアの概略構成を示すブロック図である。図示するように、コンピュータ本体16は、中央演算処理装置としてのCPU30を中心にバスにより相互に接続されたROM31、RAM32、表示画像メモリ33、マウスインタフェース34、キーボードインタフェース35、FDC36、HDC37、CRTC38、プリンタインタフェース39及びI/Oポート40を備えている。
ROM31は、内蔵されている各種プログラム等を記憶する読み出し専用のメモリである。RAM32は、各種データ等を記憶する読み出し・書込み可能なメモリである。表示画像メモリ33は、CRTディスプレイ12の表示画面上に表示する画像の画像データを記憶するメモリである。マウスインタフェース34は、マウス20とのデータ等のやり取りを司るインタフェースである。キーボードインタフェース35は、キーボード18からのキー入力を司るインタフェースである。FDC36は、フロッピィディスクドライブ(FDD)24を制御するフロッピィディスクコントローラである。
HDC37は、ハードディスクドライブ(HDD)41を制御するハードディスクコントローラである。CRTC38は、表示画像メモリ33に記憶される表示画像データに基づいてCRTディスプレイ12の表示画面上における画像の表示を制御するCRTコントローラである。プリンタインタフェース39は、プリンタ14へのデータの出力を制御するインタフェースである。I/Oポート40は、シリアル出力のポートを備えており、このシリアルポートに接続されたモデム44を介して公衆電話回線46に接続されている。したがって、コンピュータ10は、モデム44を介して外部のネットワークに接続されており、特定のサーバー48に接続可能となっている。
このコンピュータシステムでは、オペレーティングシステムは、HDD41に記憶されており、コンピュータ本体16に電源が投入されると、HDD41のブート領域に書き込まれたローダに従ってRAM32の所定の領域にロードされる。また、プリンタ14の機種毎に用意されるプリンタドライバは、フロッピィディスク22に予め格納されており、所定のインストールプログラムを実行することで、フロッピィディスクドライブ24からコンピュータシステムにインストールされる。インストールされたプリンタドライバは、HDD41に記憶され、コンピュータ本体16に電源が投入されたときに、オペレーティングシステムに組み込まれ、RAM32の所定の領域にロードされる。
このプリンタドライバをCPU30が実行することによって本発明の各種構成要件は実現される。なお、このプリンタドライバのプログラムは、前述したように、フロッピィディスク22に格納されたものであるが、これに替えて、CD−ROM、光磁気ディスク、ICカード等の他の携帯型記録媒体(可搬型記録媒体)に格納された構成としてもよい。また、前述したプログラムは、外部のネットワークに接続される特定のサーバー48から提供されるプログラムデータをダウンロードして、RAM32またはHDD41に転送することにより得るようにすることもできる。
以上説明したハードウェア構成を有するコンピュータシステムによる印刷の様子について次に説明する。図3は、コンピュータ本体16が扱う画像情報から印刷が行なわれるまでの処理の様子を示すブロック図である。図示するように、コンピュータ本体16の内部で動作しているアプリケーションプログラム51により、画像の処理を行いつつビデオドライバ52を介してCRTディスプレイ12の表示画面上に画像が表示される。また、このアプリケーションプログラム51が印字指令を発行すると、コンピュータ本体16内のプリンタドライバ53が、画像情報をアプリケーションプログラム51から受け取り、これをプリンタ14が印字可能な信号に変換する。
図3に示した例では、プリンタドライバ53の内部には、アプリケーションプログラム51が生成する画像情報をドット単位の色情報に変換するラスタライザ54、ドット単位の色情報に変換された画像情報(階調データ)に対してスタンプマークを付加するマーク付加モジュール55、スタンプマークが付加された画像情報に対してプリンタ14の発色の特性に応じた色補正を行なう色補正モジュール56、色補正された後の画像情報からドット単位でのインクの有無によりある面積での濃度を表現するいわゆるハーフトーンの画像情報を生成するハーフトーンモジュール57が備えられている。
また、プリンタドライバ53の内部には、プリンタ14による印刷のための各種情報を設定する情報設定モジュール58が備えられている。印刷のための各種情報としては、印刷品質、色補正、ハーフトーンの種類等の印刷の基本設定に関するもの、スタンプマークの名称、印刷領域上の位置、サイズ及び色等のスタンプマーク設定に関するもの、用紙のサイズ及び印刷方向等の用紙設定に関するもの等がある。
情報設定モジュール58で設定されたスタンプマークの情報は、マーク付加モジュール55に送られ、情報設定モジュール58で設定された色補正の情報は、色補正モジュール56に送られ、また、情報設定モジュール58で設定されたハーフトーンの種類の情報は、ハーフトーンモジュール57に送られる。さらに、情報設定モジュール58は、ビデオドライバ52を介してCRTディスプレイ12の表示画面上に設定の内容を示す画像を表示させる。情報設定モジュール58を除いた各モジュールの動作は、周知のものなので、説明は原則として省略し、以下、情報設定モジュール58について説明する。
プリンタドライバ53は、その設定を変えることにより、プリンタ14による印刷を種々コントロールすることができるが、オペレータは、そうした設定を予め行なっておく必要がある。こうした印刷のための各種情報を設定する作業を実行するのが情報設定モジュール58である。ここでは、この情報設定モジュール58の動作によりCRTディスプレイ12の表示画面上にどのような画面が表示されるかを先に説明する。なお、この説明に当たり、このプリンタドライバが動作するオペレーティングシステムとして、Windows95(マイクロソフト社の商標)を例にとって説明する。
オペレータは、まずコンピュータ10を次のように操作して、印刷のための各種情報を設定するダイアログボックスをCRTディスプレイ12の表示画面上に表示させる。すなわち、[スタート]→[設定]→[プリンタ]の順に操作を行なうことで、「プリンタ」ウィンドウを開く。次いで、そのウィンドウ上の目的のプリンタのアイコンをダブル・クリックして、そのプリンタについてのウィンドウを開く。その後、そのウィンドウから[プリンタ]→[プロパティ]の順に操作を行なって、そのプリンタについての各種情報を設定するプロパティのダイアログボックスを表示させる。
図4は、その開いたときのダイアログボックスDB1を例示する説明図である。図示するように、ダイアログボックスDB1には、「情報」、「詳細」、「基本設定」、「用紙設定」、「レイアウト」、「ユーティリティ」の6種類のカードCD1,CD2,CD3,CD4,CD5,CD6が用意されている。「情報」カードCD1は、プリンタのコメント等、プリンタについての注釈を設定するためのものである。「詳細」カードCD2は、プリンタが接続されているポート等、プリンタについての詳細な情報を設定するためのものである。「基本設定」カードCD3は、印刷品質に関わる基本的な情報を設定するためのものである。「用紙設定」カードCD4は、用紙についての各種情報を設定するためのものである。「レイアウト」カードCD5は、印刷時の割り付けのレイアウトについての各種情報及びマーク付き印刷についての各種情報を設定するためのものである。「ユーティリティ」カードCD6は、その他有用な情報を設定するためのものである。
これらカードCD1〜CD6の内のいずれかが、オペレータによって、マウス20を操作することにより選択されて、ダイアログボックスDB1に表示される。
図5は、「基本設定」カードCD3が開かれたダイアログボックスDB1を例示する説明図である。図示するように、この「基本設定」カードCD3には、オペレータからのデータ入力を受け付けるデータ入力欄として、「モード設定」、「用紙種類」、「インク」の3つのデータ入力欄E1,E2,E3が設けられている。また、このカードCD3には、プリンタドライバの現在の設定の内容のうちのいくつかの情報を表示するデータ表示欄E4が設けられている。
「モード設定」データ入力欄E1は、基本的な設定のモードを選択するもので、予め決められた設定を自動的に行なう「推奨設定」のモードと、手動で詳細に設定を行なう「詳細設定」のモードとがボタンE11,E12により選択可能となっている。
ボタンE12がクリックされて「詳細設定」のモードが選択されると、データ入力欄E13及びデータ入力欄E14がアクティブな状態となる。これにより、このデータ入力欄E13から印刷データのタイプ、例えば、ワープロ、グラフ、写真等を入力することが可能となり、また、データ入力欄E14から手動設定を行なうためのダイアログボックスを開くことが可能となる。なお、この手動設定のダイアログボックスの詳細については説明を省略するが、要は、この手動設定のダイアログボックスによって、「用紙種類」、「インク」、「ハーフトーン」、「インタレース」、「双方向印刷」、「カラー調整」等の情報が設定される。
一方、ボタンE11がクリックされて「推奨設定」のモードが選択されると、スライドレバー形のボタンE15がアクティブな状態となり、これにより、プリンタ14による印刷をどの程度の品質で行なうかを段階的に指定可能となる。なお、この印刷の品質の指定結果に応じて、このコンピュータ10では印刷の品質を決定する各種品質情報を求める処理が実行される。ここで、各種品質情報とは、印刷の解像度、ハーフトーンの種類及びインタレースの機能区分が該当する。これら各種品質情報は、上記手動設定のダイアログボックスから入力される情報に含まれるものと同一である。
データ表示欄E4は、「用紙サイズ」、「印刷方向」、「印刷品質」、「インタレース」、「双方向印刷」、「カラー調整」、「スタンプマーク」についての情報を表示する表示エリアE41,E42,E43,E44,E45,E46,E47を備えている。表示エリアE41,E42に表示される「用紙サイズ」及び「印刷方向」の内容は、「用紙設定」カードCD4を用いて入力設定されたデータである。なお、「用紙設定」カードCD4については、この発明の内容には直接関係しないので説明は省略するが、要は、用紙サイズ、印刷方向及び印刷部数等の用紙設定に関する情報が入力設定される。
また、表示エリアE43,E44,E45,E46に表示される「印刷品質」、「インタレース」、「双方向印刷」、「カラー調整」の内容は、前述した「基本設定」カードCD3を用いて入力設定されたデータである。さらに、表示エリアE47に表示される「スタンプマーク」の内容は、「レイアウト」カードCD5を用いて入力設定されたスタンプマーク名のデータである。
図6は、「レイアウト」カードCD5が開かれたダイアログボックスDB1を例示する説明図である。図示するように、この「レイアウト」カードCD5には、オペレータからのデータ入力を受け付けるデータ入力欄として、「拡大/縮小」、「割り付け」、「スタンプマーク」の3つのデータ入力欄E5,E6,E7が設けられている。また、このカードCD5には、プリンタドライバの現在の設定の内容のうちのこのカードCD5にて設定されたいくつかの情報を画像を用いて表示するレイアウト表示欄E8が設けられている。
「拡大/縮小」データ入力欄E5は、拡大/縮小印刷についての設定を行なうもので、ここでは詳しい説明は省略する。「割り付け」データ入力欄E6は、1枚の用紙に割り付けるページ数を設定するもので、「1ページ」、横並びの2ページの配列を意味する「2ページ」、格子状の4ページの配列を意味する「4ページ」が選択肢として用意されている。
「スタンプマーク」データ入力欄E7は、マーク付き印刷のスタンプマークについての設定を行なうものであり、詳しくは次のようなものである。「スタンプマーク」データ入力欄E7には、マーク名入力欄E71と設定ボタンE72とが設けられている。マーク名入力欄E71は、スタンプマークの種類を特定するスタンプマークの名称(スタンプマーク名)の設定を行なうものである。このマーク名入力欄E71は、右隅のボタンE71aがマウス20によりクリックされることにより、図7に示すように、プルダウン形式でメニューE71bが表示されて、このメニューにより、「マル秘」、「CONFIDENTIAL」、「重要」、「持ち出し禁止」、「外秘」等のスタンプマークが選択肢として用意される。
設定ボタンE72は、スタンプマークについての各種情報を詳細に設定するときに、詳細モードへの切替えを指示するためのスイッチであり、具体的には、この設定ボタンE72がマウス20によりクリックされることにより、図8に示すダイアログボックスDB2が画面上に開く。
図8に示すように、このダイアログボックスDB2には、「マーク名」、「位置」、「サイズ」、「カラー」、「濃度」についてのデータ入力欄E91,E92,E93,E94,E95が設けられている。
「マーク名」データ入力欄E91は、「レイアウト」カードCD5に設けられたマーク名入力欄E71と同一のものであり、スタンプマークの種類を特定するスタンプマーク名を、「レイアウト」カードCD5とこのダイアログボックスDB2の双方から入力可能なようになっている。
「位置」データ入力欄E92は、マーク付き印刷におけるスタンプマークの1ページ面における印刷位置を設定するもので、「中央」、「左上」、「右上」、「左下」、「右下」の5種類が選択肢として用意されている。「サイズ」データ入力欄E93は、1ページ面に印刷するスタンプマークのサイズを設定するもので、スライドレバー形のボタンE93aが用意されている。
「カラー」データ入力欄E94は、スタンプマークの色を設定するもので、「黒」、「青」、「赤」、「黄」等が選択肢として用意されている。「濃度」データ入力欄E95は、1ページ面に印刷するスタンプマークの濃度を設定するもので、スライドレバー形のボタンE95aが用意されている。
さらに、このダイアログボックスDB2には、マーク付き印刷の内容を表わす画像の表示欄(以下、スタンプマーク表示欄と呼ぶ)E96が設けられている。このスタンプマーク表示欄E96に表示される画像は、スタンプマークが印刷されたページ面(印刷用紙の面ではなく、例えば、印刷用紙に2ページが割り付けられている場合、その内の1ページだけが相当する)を表わす絵図であり、具体的には、次のような内容が解るような画像である。
(1) スタンプマークの種類
(2) スタンプマークの1ページ面におけるレイアウト位置
(3) スタンプマークのサイズ
(4) スタンプマークの色
(5) スタンプマークの濃度
前述した(1)〜(5)を表わす画像は、データ入力欄E91〜E95の設定内容が変更されると、その都度変更される。例えば、図8に示すように、「マーク名」データ入力欄E91が「CONFIDENTIAL」に、「位置」データ入力欄E92が「中央」に、「サイズ」データ入力欄E93が所定の大きさに、「カラー」データ入力欄E94が赤に、「濃度」データ入力欄E95が最も濃い側にそれぞれ設定されると、表示欄E96の画像は、図中に示すように、長方形の用紙の中央に「CONFIDENTIAL」の文字が、所定の大きさ、色(図では色がわからないが赤色であるものとする)、濃度で表示されたものとなる。なお、表示欄E96における外側の長方形r1は表示欄E96の区切りを示すもので、中間側の長方形r2は印刷を行なう1ページの大きさを示すもので、内側の長方形r3は、1ページにおいて文書等の所望のデータが印刷される領域を示すものである。
図9は、スタンプマーク表示欄E96の別の一例を示す説明図である。図9に示すように、スタンプマーク表示欄E96には、長方形の用紙の右上に「マル秘」の絵柄が、所定の大きさ、色、濃度で表示される場合がある。この表示はつぎのような設定によって切り替わる。すなわち、「マーク名」データ入力欄E91が「マル秘」に、「位置」データ入力欄E92が「右上」に、「サイズ」データ入力欄E93が所定の大きさに、「カラー」データ入力欄E94が赤(図では色がわからないが赤色であるものとする)に、「濃度」データ入力欄E95が最も濃い側にそれぞれ設定されたとき、図9に示す画像がスタンプマーク表示欄E96に表示されることになる。
なお、この実施例では、「位置」データ入力欄E92から入力される印刷位置として、「中央」、「左上」、「右上」、「左下」、「右下」の5種類が選択肢として用意されているが、これらの5種類のデータは、図10に示すように、用紙上の主要な5点P0,P1,P2,P3,P4を示しているに過ぎない。そこで、この実施例の別態様として、位置調整用のオフセット値のデータ入力欄をダイアログボックスDB2上に別に設ける構成としてもよい。ここでいうオフセット値とは、データ入力欄E92によって設定された位置に対する横方向u及び縦方向vの偏位を示す数値である。すなわち、図10に示すように、位置PXは、位置P1からのオフセット値(u1,v1)にて設定することができる。こうした構成によって、スタンプマークを用紙上のいずれの位置にも自在に設定することができる。
また、図8に示すように、ダイアログボックスDB2には、「保存」ボタンE97が設けられている。このボタンE97は、マウス20によってクリックされることで、この「スタンプマーク設定」ダイアログボックスDB2によって変更された内容の保存を実行するものである。
図6に戻り、「レイアウト」カードCD5に設けられたレイアウト表示欄E8で表示される画像について、次に説明する。このレイアウト表示欄E8は、前述したように、「レイアウト」カードCD5にて設定されたいくつかの情報を画像を用いて表示するものであり、実際の印刷結果に対応した絵図が表示される。具体的には、次のような内容が解るような画像である。
(6) 1枚の印刷用紙に割り付けられるページ数とそのページ面の割り付け位置
(7) 各ページ面にマーク付き印刷されるスタンプマークについてのマークの種類、印刷位置、サイズ、色及び濃度
上記(6)及び(7)を表わす画像は、データ入力欄E6及びE7の設定内容が変更されると、その都度変更される。例えば、「割り付け」データ入力欄E6が、「2ページ」に、マーク名入力欄E71が、「CONFIDENTIAL」にそれぞれ設定されると、レイアウト表示欄E8の画像は、図中に示すように、2枚のページが横並びに割り付けられた1枚の用紙となって、しかも、割り付けられた各ページに、「CONFIDENTIAL」といった文字がそれぞれ記述されたものとなる。なお、各ページにおける「CONFIDENTIAL」の文字についての印刷位置、サイズ、色及び濃度は、先に説明したダイアログボックスDB2(図8)で設定された内容がそのまま採用されることになる。すなわち、ダイアログボックスDB2のスタンプマーク表示欄E96に表示された画像が、このレイアウト表示欄E8における1枚のページ(用紙に割り付けられた1枚のページ)として表示される。
図11は、以上詳述してきた情報設定モジュール58の機能のうちのスタンプマークについての各種情報を設定する機能に関する部分を図式化したブロック図である。図11に示すように、情報設定モジュール58には、プリンタドライバがCPU30に実行されることによって実現されるマーク種類指定部60とマーク情報読出部61とマーク情報設定部62とが設けられている。また、HDD41には、スタンプマークについての各種情報を設定する機能を実現するために、マーク情報記憶手段としてのマーク情報テーブルMkdが格納されており、上記情報設定モジュール58のマーク種類指定部60及びマーク情報読出部61は、このマーク情報テーブルMkdとの間でデータのやり取りを行なう。
図12は、情報設定モジュール58にて実行される各種処理ルーチンのうちのレイアウト処理ルーチンを示すフローチャートである。このレイアウト処理ルーチンは、「レイアウト」カードCD5が、オペレータによって、マウス20を操作することにより選択されたときに実行開始されるものである。図12に示すように、CPU30は、処理が開始されると、「レイアウト」カードCD5を示す画像データをCRTディスプレイ12の表示画面上に表示するカード表示の処理ルーチンを実行する(ステップS100)。次いで、その「レイアウト」カードCD5を用いた各種データについてのデータ設定の処理ルーチンを実行する(ステップS200)。その後、このレイアウト処理ルーチンの実行を一旦終了する。
次に、ステップS100で実行されるカード表示の処理ルーチンについて詳述する。図13はそのカード表示の処理ルーチンを示すフローチャートである。図示するように、CPU30は、ステップS100に処理が移ると、まず、「レイアウト」カードCD5のベースとなるベース画像データBD1をHDD41から読み込み(ステップS110)、そのベース画像データBD1をRAM32中の所定の作業エリアに転送する(ステップS120)。ここで、ベース画像データBD1とは、図6で示したカードCD5の画像から入力データにより定まる部分を除いた画像を表わすもので、この画像は図14に示すようなものとなる。すなわち、図14に示すように、「拡大/縮小」、「割り付け」、「スタンプマーク」の3つのデータ入力欄E5,E6,E7におけるボタンや表示エリア等が空欄となっている画像を示す画像データが上記RAM32中の作業エリアに転送されることになる。なお、こうして得られた作業エリア中の画像データは以後、表示画像データDD1と呼ぶ。
図13に戻り、ステップS120の実行後、CPU30は、「レイアウト」カードCD5から入力された、前回処理時までの「拡大/縮小」に関するデータ群Daと「割り付け」に関するデータ群DbとをHDD41から読み込む(ステップS130)。
図15は、HDD41に格納される各種テーブルの一部を示す説明図である。図示するように、HDD41には、レイアウト情報テーブルLydとマーク情報テーブルMkdとが記憶されている。レイアウト情報テーブルLydは、印刷時の割り付けのレイアウトについての各種情報を格納する1レコードのデータであり、「拡大/縮小」データ入力欄E5から入力されるデータ群Daと、「割り付け」データ入力欄E6から入力されるデータ群Dbと、「スタンプマーク」データ入力欄E7のマーク名入力欄E71(あるいはダイアログボックスDB2のデータ入力欄E91)から入力されるマーク名Dcとから構成される。
マーク情報テーブルMkdは、マーク付き印刷を行ない得るようにするための各種情報(ここでは、「位置」、「サイズ」、「カラー」、「濃度」のデータDm1,Dm2,Dm3,Dm4)をマークの種類毎に組分けして、マークの種類を特定するマーク名Dcとともに各組を1レコードとしてそれぞれ格納する複数レコードからなるテーブルである。
図13のステップS130では、上記レイアウト情報テーブルLydに格納されるデータ群Da,DbがHDD41から読み込まれる。続いて、CPU30は、HDD41からレイアウト情報テーブルLydのマーク名Dcを読み込む(ステップS140)。
その後、CPU30は、ステップS140で読み込んだマーク名Dcを検索キーとして、マーク情報テーブルMkdからマーク名Dcの一致する1レコードのデータDm1〜Dm4を読み込む処理を行なう(ステップS150)。
続いて、ステップS130で読み込んだデータ群Da,Dbと、ステップS140で読み込んだマーク名Dcとに応じて、作業エリア中の表示画像データDD1を修正する処理を行なう(ステップS160)。具体的には、この処理では、「拡大/縮小」データ入力欄E5におけるボタンや表示エリアの空欄に、データ群Daに基づく印やテキスト文字が埋められ、「割り付け」データ入力欄E6におけるボタンや表示エリアの空欄に、データ群Dbに基づく印やテキスト文字が埋められ、「スタンプマーク」の空欄に、マーク名Dcのテキスト文字が埋められた画像が得られるように、表示画像データDD1を修正する。
さらに、この処理では、レイアウト表示欄E8の空欄に、プリンタ14によって印刷される印刷用紙を表わす絵図が埋められるように、表示画像データDD1を修正している。このレイアウト表示欄E8についての修正は、データ群Db中の割り付けページ数に応じて異なったものとなり、1ページが割り付けられた印刷用紙が表わされたり、2ページが割り付けられた印刷用紙が表わされたり(図6のレイアウト表示欄E8を参照、但し、この時点では図6中の「CONFIDENTIAL」のスタンプマークのデータはない状態である)、4ページが割り付けられた印刷用紙が表わされたりする。すなわち、前述した(6) の内容が解るような画像がレイアウト表示欄E8に表示されるように、表示画像データDD1を修正している。
CPU30は、ステップS160の実行後、ステップS140で読み込んだマーク名Dcと、ステップS150で読み込んだスタンプマーク設定に関するデータDm1〜Dm4とに応じて、作業エリア中の表示画像データDD1のレイアウト表示欄E8に相当する部分を修正する処理を行なう(ステップS170)。上記マーク名Dc及びデータDm1〜Dm4は、印刷用紙上に割り付けられた各ページ面に付加されるスタンプマークが、どういった種類、位置、サイズ、色、濃度でもって印刷されるかを決定するが、このステップS170では、レイアウト表示欄E8に表示される絵図が、その実際の印刷結果に対応したものとなるように、上記マーク名Dc及びデータDm1〜Dm4に基づいて表示画像データDD1の修正を行っている。
具体的には、このステップS170の処理は、次のような複数の工程を実行することにより実現される。まず、マーク名Dcに応じた種類のスタンプマークの画像をRAM32中から呼び出す。RAM32には、プリンタドライバのロードとともに、複数種類のスタンプマークの基本画像を収納するマーク画像テーブル65が予め格納されており、このステップS170では、マーク画像テーブル65をマーク名Dcを検索キーとして検索することにより、マーク名Dcに対応した種類のスタンプマークについての基本画像を呼び出す。ここで、基本画像というのは、サイズ、色、濃度が基本的な大きさとなっているものである。
次いで、その基本画像についてのサイズ、色、濃度を、「サイズ」、「カラー」、「濃度」のデータDm2〜Dm4に応じて変更する。さらに、こうして得られたスタンプマークの画像を、印刷用紙に割り付けられる各ページ面上のどの位置に印刷するかを、「位置」のデータdm1に基づいて求める。これらの算出結果から、実際の印刷時にページ面上にどのようにスタンプマークが印刷されるかを知ることができることから、このステップS170では、その実際の印刷結果がレイアウト表示欄E8上のページ面に表わされるような画像となるように、ステップS160で求めた表示画像データDD1を修正する。こうして修正された表示画像データDD1は、例えば、2ページが割り付けられた印刷用紙で、データDm1が「中央」である場合には、図6のレイアウト表示欄E8に例示するように、横並びに配列された2枚のページ毎に、そのページの中央に、スタンプマーク(例えば「CONFIDENTIAL」)の文字が配置された画像を表わすものとなる。すなわち、このステップS170の処理は、前述した(7) の内容が解るような画像がレイアウト表示欄E8に表示されるように表示画像データDD1を修正していることになる。
ステップS170の処理を終えると、続いて、CPU30は、表示画像データDD1をCRTディスプレイ12の表示画面上に表示する処理を行なう(ステップS180)。この結果、図6に例示するような「レイアウト」カードCD5が開かれたダイアログボックスDB1がCRTディスプレイ12の表示画面上に表示されることになる。その後、「リターン」に抜けてこの処理を一旦終了する。
次に、ステップS200で実行されるデータ設定の処理ルーチンについて詳述する。図16はそのデータ設定の処理ルーチンを示すフローチャートである。図示するように、CPU30は、ステップS200に処理が移ると、まず、データ取込みの処理を行なう(ステップS210)。このデータ取込みの処理は、上記ステップS100のカード表示の処理ルーチンで表示された「レイアウト」カードCD5に従ってマウス20、キーボード18等の入力装置から入力されるデータを取り込むものである。
次いで、CPU30は、ステップS210で取り込んだデータが、「レイアウト」カードCD5上の「OK」ボタンE0がクリックされたか否かを判別する(ステップS220)。ここで、「OK」ボタンE0がクリックされたと判別すると、これまでに設定してきたプロパティの内容をプリンタ14の制御のための制御情報として設定する処理を行なう(ステップS222)。詳細には、HDD41中のレイアウト情報テーブルLydの内容と、このレイアウト情報テーブルLydの中のマーク名Dcから定まる「位置」、「サイズ」、「カラー」、「濃度」のデータDm1,Dm2,Dm3,Dm4の内容を、プリンタ用の周知の制御情報としてHDD41に記憶する処理を行なう。
ステップS222の実行後、CPU30は、「レイアウト」カードCD5が開かれたダイアログボックスDB1を閉じてプロパティを終了する(ステップS224)。その後、このデータ設定の処理ルーチンを終了する。
一方、CPU30は、ステップS220で、「OK」ボタンE0がクリックされたものではないと判別すると、ステップS230に処理を進める。ステップS230では、上記取り込んだデータが、データ入力欄E7のマーク名入力欄E71から入力されたデータであるか否かを判別することによって、マーク名に変更があったか否かを判別する。ここで、マーク名に変更があったと判別すると、CPU30は、その入力された新たなマーク名でもって、HDD41に格納されたレイアウト情報テーブルLydのマーク名Dcの内容を更新する(ステップS240)。
続いて、「レイアウト」カードCD5のマーク名入力欄E71に上記マーク名Dcの内容が表示されるように、マーク名Dcを表示画像データDD1に付加する(ステップS250)。その後、カード表示の処理ルーチンのステップS150及びS170と同一の処理を順に実行する(ステップS260,S270)。すなわち、ステップS260及びS270の処理によれば、変更となったマーク名Dcについての現在の各種情報(「位置」、「サイズ」、「カラー」、「濃度」のデータDm1,Dm2,Dm3,Dm4)を、マーク情報テーブルMkdから読み出してきて、それらデータが視覚的に解るように、表示画像データDD1を修正するものである。
ステップS270の実行後、CPU30は、その修正された表示画像データDD1をCRTディスプレイ12の表示画面上に表示する処理を行なう(ステップS280)。その後、CPU30は、処理をステップS210に戻して、これら一連の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS230で、マーク名に変更がないと判別すると、ステップS290に処理を進める。ステップS290では、ステップS210で取り込んだデータが、設定ボタンE72がクリックされたか否かを判別する。ここで、設定ボタンE72がクリックされたものでないと判別すると、CPU30は、処理をステップS292に進めて、ステップS210で取り込んだデータに基づくその他の処理を実行する。その後、CPU30はステップS210に処理を戻す。
一方、ステップS290で、設定ボタン72がクリックされたと判断すると、マーク付き印刷についての各種情報を詳細に設定する詳細設定の処理を実行する(ステップS300)。その後、CPU30はステップS210に処理を戻す。
次に、ステップS300で実行される詳細設定の処理ルーチンについて詳述する。図17は、スタンプマーク詳細設定の処理ルーチンを示すフローチャートである。図示するように、CPU30は、ステップS300に処理が移ると、まず、「スタンプマーク設定」ダイアログボックスDB2を示す表示画像データDD2を作成する処理を行なう(ステップS310)。このステップS310の処理は、詳しくは次の2つの工程から成り立っている。
まず、ダイアログボックスDB2のベースとなるベース画像データBD2をHDD41から読み込む処理を行なう。ここで、ベース画像データBD2とは、図8で示した「スタンプマーク設定」ダイアログボックスDB2の画像から入力データにより定まる部分を除いた画像を表わすもので、この画像は図18に示すようなものとなる。即ち、図18示すように、「マーク名」、「位置」、「サイズ」、「カラー」、「濃度」等についてのデータ入力欄E91,E92,E93,E94,E95が空欄となっている画像を示すベース画像データBD2が、HDD41から取り込まれる。こうした画像データは、RAM32中の作業エリアに表示画像データDD2として一旦記憶される。
次いで、この表示画像データDD2を、プリンタドライバで現在選択されているマーク名Dcと、このマーク名Dcから定まるデータDm1〜Dm4に基づいて修正する処理を行なう。ここで、現在選択されているマーク名Dcとは、HDD41のレイアウト情報テーブルLyd内に格納されているものであり、この詳細設定のルーチンに入る前に、「レイアウト」カードCD5のマーク名入力欄E71に表示された内容と一致するものである。
ここでは、現在選択されているマーク名Dcを検索キーとして、マーク情報テーブルMkdからマーク名Dcの一致する1レコードのデータDm1〜Dm4を読み込み、これらマーク名DcとデータDm1〜Dm4に応じて、作業エリア中の表示画像データDD2を修正する。詳しくは、ダイアログボックスDB2が次のような画像となるように表示画像データDD2を修正する。すなわち、ダイアログボックスDB2中の「マーク名」、「位置」、「サイズ」、「カラー」、「濃度」についてのデータ入力欄E91,E92,E93,E94,E95には、上記マーク名DcとデータDm1〜Dm4が順に表示され、さらに、スタンプマーク表示欄E96には、データDc,Dm1〜Dm4の内容を印刷用紙の平面を表わす絵図が表示された画像を示す表示画像データDD2が作成される。
CPU30は、ステップS310で表示画像データDD2の作成を終えると、その後、その表示画像データDD2をCRTディスプレイ12の表示画面上に表示する処理を行なう(ステップS320)。
続いて、CPU30は、データ取込みの処理を行なう(ステップS330)。このデータ取込みの処理は、上記ステップS320の処理で表示された「スタンプマーク設定」ダイアログボックスDB2に従ってマウス20、キーボード18等の入力装置から入力されるデータを取り込むものである。
次いで、CPU30は、ステップS330で取り込んだデータが、「スタンプマーク設定」ダイアログボックスDB2上の「OK」ボタンE98(図8参照)がクリックされたか否かを判別する(ステップS340)。ここで、「OK」ボタンE98がクリックされたことを示すものではないと判別すると、ステップS330で取り込んだデータを変更データとして、RAM32上の作業エリアに格納する(ステップS350)。
CPU30は、ステップS350の実行後、その変更データに応じて表示画像データDD2を修正する処理を行なう(ステップS360)。この修正は、変更データの内容をデータ入力欄E91,E92,E93,E94,E95のうちの該当する欄に表示し、さらに変更データの内容をスタンプマーク表示欄E96に表示されるページ面の画像に反映する画像を示す表示画像データを作成するものである。その後、CPU30は、その修正した表示画像データDD2をCRTディスプレイ12の表示画面上に表示する処理を行なう(ステップS370)。
続いて、CPU30は、「スタンプマーク設定」ダイアログボックスDB2上の「保存」ボタンE97がクリックされたか否かを判別する(ステップS380)。ここで、「保存」ボタンE97がクリックされたと判別すると、変更データをHDD41上のレイアウト情報テーブルLydまたはマーク情報テーブルMkdを更新する処理を行なう(ステップS390)。その後、ステップS330に戻って、データ取込みの処理を続行する。
一方、ステップS380で、「保存」ボタンE97がクリックされていないと判別すると、ステップS390の処理を飛ばして、そのまま処理をステップS330に戻す。
また、ステップS340で、「OK」ボタンE98がクリックされたと判別すると、ステップS400に処理を移して、この「スタンプマーク設定」ダイアログボックスDB2を閉じて、この詳細設定の処理ルーチンを一旦終了する。
以上詳述してきたこの実施例のコンピュータシステムでは、マーク付き印刷を行ない得るようにするための各種情報が、スタンプマークの種類毎に組分けしてそれぞれHDD41内のマーク情報テーブルMkdに記憶されている。オペレータによって、CRTディスプレイ12の表示画面上に表示されたマーク名入力欄E71からマーク名Dcの入力があると、そのマーク名に対応した「位置」、「サイズ」、「カラー」、「濃度」のデータDm1〜Dm4がマーク情報テーブルMkdから読み出されて、プリンタ14用の制御情報として設定される。
したがって、この実施例では、マーク付き印刷したいスタンプマークが変更となっても、そのスタンプマークについての各種情報がマーク情報テーブルMkdに記憶されておりさえすれば、オペレータはそれら各種情報を改めて入力し直さなくても、マーク情報テーブルMkdから読み出して設定することができるだけでなく、読み出された各種情報を必要に応じて変更することもできるため、スタンプマークの設定を行なう際の作業性に優れているという効果だけでなく、スタンプマークの設定を行う際の多様性に富んでいるという効果も奏することができる。
また、この実施例では、マーク付き印刷についての各種情報がどういった形で設定されているかを、「レイアウト」カードCD5に設けられたレイアウト表示欄E8に表示した実際の印刷結果に対応した絵図からオペレータは知ることができる。このため、オペレータは、感覚的に容易に各種情報を知ることができ、スタンプマークの設定時の操作性により優れたものとなる。特に、この実施例では、印刷用紙に複数のページ面が割り付けられているような場合に、レイアウト表示欄E8に表示される絵柄は、複数のページ面が割り付けられた印刷用紙全体を表わすものとなり、しかも、各ページ面にスタンプマークがそれぞれ表示されたものとなっている。このため、複数のページ面を割り付けたモード時の印刷の際にも、実際の印刷結果に対応した絵図を表示することができることから、より一層容易に各種情報を知ることができる。
さらに、この実施例では、CRTディスプレイ12の表示画面上に表示されたマーク種類指定のためのマーク名入力欄E71と同一の表示画面上に、上記レイアウト表示欄E8が表示されるように構成されている。このため、マーク名入力欄E71を用いて複数の選択候補から一のマーク名を選択するに際して、表示画面を切り替えることなしに、その選択したマーク名についての各種情報を示す絵図を表示画面に表示させることができる。
したがって、この実施例では、スタンプマークの設定を行なう際して、オペレータは、表示画面の切替といった面倒な操作を行なうことなしに、各スタンプマークの種類毎の最新の各種情報を表示画面から知り得ることができる。したがって、スタンプマークの設定の作業性により一層優れている。
なお、この実施例では、オペレータによるキー入力を受け付けてスタンプマーク名を指定する構成であったが、これに替えて、外部のコンピュータから送られてくる信号の形態で、スタンプマーク名を入力する構成としてもよい。また、指定するのはマーク名に限る必要はなく、スタンプマークの種類を特定できるものであればどのようなものでもよい。
さらに、上記実施例は、プリンタ14がローカルなコンピュータ10と直接ケーブルに接続されたコンピュータシステムに適用されているが、これに替えて、LAN上のサーバに接続されたプリンタを複数のコンピュータで共有するコンピュータシステムに適用する構成としてもよい。あるいは、インターネットによりつなげられたサーバに接続されたプリンタを、インターネットを介してコンピュータでコントロールするコンピュータシステムに適用する構成としてもよい。
以上、本発明の一実施例を詳述してきたが、本発明は、こうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様にて実施することができるのは勿論のことである。