JP4366238B2 - ギヤポンプ - Google Patents
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Description
ポンプハウジング1には、ポンプ組立体3を収装する円筒状のシリンダ孔1bが設けられている。シリンダ孔1bの内周面は、位置決め用の当接面101bと内壁102bから構成されている。当接面101bは、内壁102bよりも駆動軸支持孔2aとの関係において高い精度により形成されている。ポンプハウジング1のシリンダ孔1b底面部には、後述する吸入通路13と連通する吸入ポート1aと、シリンダ孔1b内の高油圧を吐出する吐出ポート1cが設けられ、シリンダ孔1bと外部とを連通している。
ポンプ組立体3は、図3に示すように駆動軸10Aに設けられた駆動ギヤ10と、従動軸11Aに設けられた従動ギヤ11と、駆動軸10A及び従動軸11Aの軸方向両側に設けられた一対の側板7,8と、シールブロック12から構成されている。駆動軸10Aには図外のモータが接続されている。
ポンプ組立体3とシリンダ孔1bの間であって高圧室16内には、第1位置決め手段としてのコイルスプリング40と、第2位置決め手段としてのピン41が設けられている。ピン41は軸方向において側板7,8の間、径方向においてシールブロック12とポンプ組立体3を介して対向する位置に設けられている。コイルスプリング40はピン41の外周側に挿入され、駆動軸10Aにトルクが入力されていない状態では、コイルスプリング40のみがシリンダ孔1bの内壁と弾性的に当接し、ピン41とシリンダ孔1b内壁との間には所定間隔を確保している。
次に、ポンプ駆動作用について説明する。図5はギヤポンプの駆動ギヤ10及び従動ギヤ11部における断面図である。図5中、駆動ギヤ10の時計回り方向を正転方向、反時計回り方向を逆転方向として定義する。また、図6は図5に示すα領域の拡大図である。
図5においてモータにより駆動軸10Aが正転方向に駆動されると、駆動ギヤ10を介して従動ギヤ11が駆動される。この作用によって吸入ポート1aと連通する吸入通路13から低圧(負圧)の流体が導入され、シリンダ孔1bとポンプ組立体3の間に設けられた高圧室16に高圧の流体が出力される。この高圧の流体は吐出ポート1cから出力される。このとき、シールブロック12の支持点12Dがシリンダ孔1bの当接面101bと線接触し、ポンプ組立体3の位置決めを行う。
図5においてモータにより駆動軸10Aが逆転方向に駆動されると、駆動ギヤ10を介して従動ギヤ11が駆動される。この作用によって高圧室16の流体が吸入ポート1aと連通する吸入通路13側に導入される。このとき、吸入通路13における油圧が高圧室16における油圧よりも大きくなる。
駆動軸10Aが逆転方向に駆動され、かつ、入力される回転方向トルク(駆動軸中心)として小さいトルク(常用トルク)T1Sが入力されたときは、図6(a)に示すように、その回転方向トルクT1Sのシリンダ孔中心に対する径方向成分T2Sがコイルスプリング40に作用する。コイルスプリング40のセット荷重をTFとすると、常用トルク域ではTF>T2Sの関係が成立し、ポンプ組立体3はコイルスプリング40による弾性的な位置決めが行われる。
駆動軸10Aが逆転方向に駆動され、かつ、入力される回転方向トルク(駆動軸中心)として大きいトルク(常用トルク以上)T1Bが入力されたときは、図6(b)に示すように、その回転方向トルクT1Bのシリンダ孔中心に対する径方向成分T2Bがコイルスプリング40に作用する。このとき、コイルスプリング40のセット荷重をTFとすると、TF<T2Bの関係となるため、ピン41がシリンダ孔内壁に当接し、ピン41による反力T(=T2B−TF)の反作用力を得る。よって、ポンプ組立体3はピン41による非弾性的な位置決めが行われる。
図7は本発明の実施例1におけるギヤポンプをブレーキユニットに適用した際の構成を表す図である。ホイルシリンダW/Cとリザーバタンク50の間には、フィルタF及びギヤポンプGPが設けられている。リザーバタンク50とギヤポンプGPの間を第1油路A1とし、ギヤポンプGPとホイルシリンダW/Cの間を第2油路B1とする。第1油路A1には吸入油路13と接続された吸入ポート1aが接続され、第2油路B1にはホイルシリンダW/Cと接続された吐出ポート1cが接続されている。尚、第1油路A1の油圧をPa1,第2油路B1の油圧をPb1とする。
時刻t1において、運転者がブレーキペダルを操作すると、運転者の意図に応じたホイルシリンダ圧に昇圧すべくモータにより正転方向の駆動トルクを与え、ホイルシリンダW/Cにブレーキ液圧を供給する。このとき、第1油路A1の油圧は負圧となり、Pa1とPb1の差圧ΔPは徐々に増大する。また、駆動軸10Aにかかる軸トルクは差圧ΔPによる負荷に加えて、各摺動部におけるフリクション分のトルクが作用する。
次に、ポンプ駆動作用について説明する。尚、ポンプ正転時には実施例1と同様にシールブロック12の支持点12Dの当接によって位置決めを行うため、説明を省略する。
〔ポンプ逆転時〕
モータにより駆動軸10Aが逆転方向に駆動されると、駆動ギヤ10を介して従動ギヤ11が駆動される。この作用によって高圧室16の流体が吸入ポート1aと連通する吸入通路13側に導入される。このとき、吸入通路13における油圧が高圧室16における油圧よりも大きくなる。
駆動軸10Aが逆転方向に駆動され、かつ、入力される回転方向トルク(駆動軸中心)として小さいトルク(常用トルク)が入力されたときは、筒状弾性体42aの径方向弾性変形領域内で位置決めが行われる。
駆動軸10Aが逆転方向に駆動され、かつ、入力される回転方向トルク(駆動軸中心)として大きいトルク(常用トルク以上)が入力されたときは、筒状弾性体42aの弾性変形量最大値を超えるため、筒状剛体42bによって位置決めが行われる。
前記第1位置決め手段は、前記ケーシングの吸入穴内と前記ポンプ組立体の吸入通路内を接続し吸入ポートの一部を成すよう配置された管状弾性体とし、第2位置決め手段は、前記第1位置決め手段としての管状弾性体内に配置される管状部材としたことを特徴とするギヤポンプ。
前記第2位置決め手段を、一端が前記側板または前記ケーシングの少なくとも一方に固定され、他端が他方に対し所定のクリアランスを確保するよう配置されたピンとし、
前記第1位置決め手段を、前記ピンに外装された筒状弾性体とし、
前記第1及び第2位置決め手段を、前記ケーシング内の高圧室内に配置したことを特徴とするギヤポンプ。
1a 吸入ポート
1b シリンダ孔
1c 吐出ポート
101b 当接面
102b 内壁
2 ハウジングカバー
2a 駆動軸支持孔
3 ポンプ組立体
6 金属コイルばね
7,8 側板
7A,7B,8A,8B 支持孔
7C,8C 切り欠き
10 駆動ギヤ
10A 駆動軸
11 従動ギヤ
11A 従動軸
12 シールブロック
12A,12B 凹湾曲面
12C 円弧溝
12D 支持点
13 吸入通路
16 高圧室
19 シールリング
20,30 軸受け
40 コイルスプリング
41 ピン
42 位置決め手段
42a 筒状弾性体
42b 筒状剛体
50 リザーバタンク
Claims (1)
- ケーシング内で互いに噛み合って回転するように軸支された一対の歯車と、前記歯車の軸方向両側方に設けられた一対の側板と、前記歯車の歯先をシールするシールブロックから構成されたポンプ組立体を備え、正逆回転可能な外接型のギヤポンプにおいて、
前記ポンプ組立体に常用トルクが入力されたときは前記ポンプ組立体を前記ケーシングに対し弾性力により位置決めする第1位置決め手段と、
前記常用トルクが入力されたときの回転方向と同一方向に回転される場合において、前記常用トルク以上のトルクが入力されたときは前記ポンプ組立体を前記ケーシングに対し当接により位置決めする第2位置決め手段と、
を設けたことを特徴とするギヤポンプ。
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