JP4365901B2 - スクロール式流体機械の製造方法 - Google Patents

スクロール式流体機械の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば空気圧縮機、真空ポンプに用いて好適なスクロール式流体機械に関し、とくに、自転防止機構として補助クランクを設けるようにしたスクロール式流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば無給油型のスクロール式空気圧縮機は、ケーシング、駆動軸、旋回スクロール、固定スクロール及び補助クランク機構から大略構成されている。ここで、駆動軸の先端側はケーシングに伸長してクランク部となるとともに、駆動軸はケーシングの一端側に回転可能に設けられている。また、旋回スクロールは駆動軸のクランク部に旋回軸受を介して旋回可能に設けられるとともに、固定スクロールは旋回スクロールに対向して前記ケーシングの他端側に設けられ、旋回スクロールのラップ部と固定スクロールのラップ部との間には複数の圧縮室が形成されている。また、旋回スクロールと固定スクロールとの間には補助クランク機構が設けられ、この補助クランク機構は旋回スクロールの自転を防止している。
【0003】
ここで、前記補助クランク機構は、スクロール側軸部とケーシング側軸部とが前記駆動軸のクランク部と同一偏心距離を有する補助クランクと、前記旋回スクロールに対して補助クランクのスクロール側軸部を回転自在に軸支するスクロール側玉軸受と、前記ケーシングに対して補助クランクのケーシング側軸部を回転自在に軸支するケーシング側玉軸受とから構成されている。
【0004】
このような従来技術によるスクロール式空気圧縮機は、駆動軸をモータ等により回転駆動すると、この駆動軸の回転は、クランク部から旋回側軸受を介して旋回スクロールに伝えられ、該旋回スクロールは、各補助クランクによって自転運動を防止されつつ、駆動軸の軸線を中心として旋回運動する。そして、この旋回運動によって各スクロール間に形成される圧縮室は連続的に縮小し、これにより、当該スクロール式空気圧縮機は、吸込口から吸込んだ空気を各圧縮室で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出口から外部の空気タンク等に吐出するようになっている。
【0005】
ここで、各スクロールの摺動面となる鏡板前面とラップ部歯先との間に大きなスラスト隙間が存在するときには、このスラスト隙間より各圧縮室内の圧縮空気が漏れだし、この漏れ分だけ圧縮効率が低下してしまう。このため、固定スクロールと旋回スクロールとの間のスラスト隙間をできるだけ小さくする必要がある。
【0006】
そこで、例えば、特開昭63−50691号公報、特開平2−277984号公報には、補助クランク機構にスラスト隙間を調整する隙間調整機構を設けたスクロール式空気圧縮機が開示されている。これらの隙間調整機構は、ボルトとナットなどからなり、ボルトとナットを締め付けることによって補助クランクなどをスラスト方向に微少変位させるとともに、補助クランクと一体となった旋回スクロールを固定スクロールに近接させ、スラスト隙間を調整している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術によるスクロール式空気圧縮機では、その製造時、組立時にボルトとナットとを締め付け、スラスト隙間の調整を行うものである。このため、ボルトとナットとの締め付け具合が空気圧縮機毎に異なることがあり、一定寸法のスラスト隙間を与えることが難しいという問題がある。又、長期間の使用によってボルト等に緩みが生じ、スラスト隙間が変化してしまうおそれもある。
【0008】
さらに、上述のスラスト隙間を正確に調整する場合には、ボルトとナットを僅かづつ締め付ける必要があるため、スクロール式空気圧縮機の組立時に膨大な時間を要し、生産性が低下するという問題がある。
【0009】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は製造時、組立時にスラスト隙間を適正に調整でき、長期間にわたって一定寸法のスラスト隙間を維持できるとともに生産性を向上できるようにしたスクロール式流体機械を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために請求項1の発明は、
一端が開口したケーシングと、 該ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、前記ケーシング内に位置して該駆動軸に旋回可能に設けられ鏡板にラップ部が立設された旋回スクロールと、該旋回スクロールに対向して設けられ鏡板に該旋回スクロールのラップ部との間で複数の圧縮室を形成するラップ部が立設され、前記ケーシングに固定して設けられた固定スクロールと、前記旋回スクロールの自転運動を防止するため前記旋回スクロールと前記ケーシング側との間に設けられた補助クランク機構とを備え、
前記補助クランク機構を、旋回スクロール側軸部とケーシング側軸部と該旋回スクロールと該ケーシング側軸部の間に前記ケーシング側軸部より大径のフランジ部とを有する補助クランクと、前記旋回スクロールに対して補助クランクの旋回スクロール側軸部を回転自在に軸支する旋回スクロール側軸受と、前記ケーシング側に対して補助クランクのケーシング側軸部を回転自在に軸支するケーシング側軸受と、によって構成し、
前記補助クランクの軸方向における、前記ケーシング側軸受の外輪と前記ケーシング側との間に前記固定スクロールと旋回スクロールとの間のスラスト隙間を調整するスペーサを介挿した状態で、前記ケーシング側に前記ケーシング側軸受を軸方向に変位不能に固定したスクロール式流体機械の製造方法であって、
前記ケーシングに前記ケーシング側軸受を仮固定し、前記旋回スクロールに前記旋回スクロール側軸受と前記補助クランクを固定する準備工程と、
前記鏡板の前記圧縮室側の端面から前記フランジ部の前記圧縮室と反対側の端面までの寸法を測定する旋回スクロール側長さ寸法測定工程と、
前記ケーシングの開口側端面から前記ケーシング側軸受の内輪までの寸法を測定するケーシング側長さ寸法測定工程と、
前記旋回スクロール側長さ寸法工程による第一の長さ寸法と、
前記ケーシング側長さ寸法測定工程による第二の長さ寸法との差に、
予め定めた所定寸法を減算することによって前記スペーサの厚さ寸法を決定し、
前記ケーシングから前記ケーシング側軸受を取外した後、前記スペーサを前記ケーシング側軸受の外輪と前記ケーシングとの間に介挿し、前記ケーシングに前記ケーシング側軸受を固定するスペーサ介挿工程と、
からなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。図1乃至図5は本発明の実施の形態によるスクロール流体機械としての空気圧縮機を示している。
【0012】
図中、1は、段付き円筒に形成されたスクロール式空気圧縮機のケーシングを示し、該ケーシングは、大径筒部1Aと、該大径筒部1Aの一端側(図1中右側)を縮径し、外側に向けて突出するように形成された小径な軸受筒部1Bと、該軸受筒部1Bと前記大径筒部1Aとの間に形成された環状部1Cとからなり、該環状部1Cの他面側には、後述する各補助クランク18のケーシング側軸部18Bがケーシング側玉軸受23を介して収容される3個の軸受収容穴1D(1個のみ図示)が周方向に所定間隔離間して複数個(例えば3個)形成されている。
【0013】
また、ケーシング1の他端側は開口するとともに、この開口側端面1Eには後述の固定スクロール本体11が当接している。そして、開口側側面1Eは固定スクロール10のラップ部11Bの歯先と同一平面をなしている。
2はケーシング1の軸受筒部1B内に軸受3を介して回転可能に設けられた駆動軸を示し、該駆動軸2はその先端側がケーシング1の大径筒部1A内へと伸長するクランク部2Aとなり、該クランク部2Aはその軸線O2−O2が前記駆動軸2の軸線O1−O1に対して所定の偏心量だけ偏心するように配設され、該クランク部2Aは旋回軸受8を介して旋回スクロール4に連結されている。そして、該駆動軸2の基端側は、前記軸受筒部1Bから外部に突出し、その突出端がプーリなどを介して駆動源となる電動モータ(何れも図示せず)に接続され、該電動モータにより回転駆動される。
【0014】
4はケーシング1の他端側に旋回可能に設けられた旋回スクロールを示し、該旋回スクロール4は旋回スクロール本体5と、該旋回スクロール本体5に固着される支持プレート6とから大略構成されている。ここで、前記旋回スクロール本体5は円板状に形成された旋回側の鏡板5Aと該鏡板5Aに中心側が巻き始め端となり、外周側が巻き終り端となって立設された渦巻状のラップ部5Bとから構成されている。
【0015】
また、前記支持プレート6は鏡板5Aの背面側に多数のボルト7(2個のみ図示)によって固着され、中央には旋回軸受8を保持するボス部6Aが立設される。また、前記支持プレート6のボス部6Aの外周側には後述するスクロール玉軸受19が収容される3個の軸受収納筒部6B(一個のみ図示)が周方向に所定間隔をもって立設され、各軸受収容筒部6Bには有底の軸受収容穴6Cが形成されている。
【0016】
更に、前記旋回スクロール本体5と支持プレート6との間には、スクロール本体5の鏡板5Aから支持プレート6に向けて複数本の放熱フィン9が突出形成されている。
【0017】
10はケーシング1の一端側に固定して設けられた固定スクロールを示し、該固定スクロール10は固定スクロール本体11と、該固定スクロール本体11に固着される蓋体12とから大略構成されている。
【0018】
ここで、前記固定スクロール本体11は、その中心が駆動軸2の軸線O1−O1と一致するとともに、旋回スクロール4の鏡板5Aに対向して配設された鏡板11Aと、該鏡板11Aから旋回スクロール4のラップ部5Bと同様に立設された渦巻状のラップ部11Bとからなる。
【0019】
また、前記蓋体12と鏡板11Aとの間には、該鏡板11Aから蓋体12に向けて複数本の放熱フィン13が突出形成されている。また、前記ラップ部11Bは、前記旋回スクロール4のラップ部5Bと所定角度だけずらして重なりあうように配設されることにより、前記旋回スクロール4が旋回するときに、ラップ部5Bとの間で連続的に縮小する複数の圧縮室14が形成される。なお、前記固定スクロール10はボルト(図示せず)によって、前記ケーシング1の大径筒部1Aに取り付けられている。
【0020】
15,16は旋回スクロール4と固定スクロール10のラップ部5B,11B歯先側に装着されたシール部材としてのチップシールで、該チップシール15,16は弾性樹脂材料によって長尺の紐状に形成され、ラップ部5B,11Bの歯先に沿って渦巻状に延びている。そして、チップシール15,16は、旋回動作する間、相手方となる鏡板11A,5Aの前面11C,5Cに摺接することにより、各圧縮室14間を気密ににシールすることによりラップ部5B,11Bの歯先と鏡板11A,5Aとのスラスト隙間を介して、高圧側の圧縮室から低圧側の圧縮室側に向けて圧縮空気が漏洩するのを防止している。
【0021】
また、チップシール15,16は、図4に示すように、ラップ部5B,11Bの歯先から突出し、ラップ部5B,11Bの歯先と鏡板11A,5Aの前面11C,5Cとの間には予め決められた一定寸法のスラスト隙間が形成されている。そして、個のスラスト隙間を減少させることによって、チップシール15,16と鏡板11A,5Aとの摺接力が増加し、各圧縮室14の密閉性は向上する。一方、スラスト隙間を増加させることによって、チップシール15,16と鏡板11A,5Aとの摺接力が減少し、各圧縮室14の密閉性は低下する。
【0022】
17はケーシング1の環状部1Cと旋回スクロール4との間に周方向に離間して例えば3個配設された補助クランク機構(1個のみ図示)を示し、該補助クランク機構17は後述する補助クランク18、スクロール側玉軸受19及びケーシング側玉軸受23から大略構成されている。
【0023】
18は第1,第2,第3の補助クランク(1個のみ図示)で、該補助クランク18は、図2に示すごとく、旋回スクロール4の支持プレート6側に回転可能に取り付けられたスクロール側軸部18Aと、該スクロール側軸部18Aよりも大径の円柱状に形成され、ケーシング1の環状部1C側に回転可能に取り付けられたケーシング側軸部18Bと、スクロール側軸部Aのケーシング側軸部18B側に形成されたスクロール側のフランジ部18Cと、ケーシング側軸部18Bのスクロール側軸部18A側に形成されたケーシング側のフランジ部18Dとから構成されている。そして、ケーシング側玉軸受23の外輪23Aとケーシング1との間には後述のスペーサ29が設けられている。
【0024】
また、補助クランク18はスクロール側軸部18Aの軸線O3−O3に対してケーシング側軸部18Bの軸部O4−O4が、前記駆動軸2の偏心量と等しい偏心量をもって形成されている。
【0025】
19は旋回スクロール4の支持プレート6の軸受収容穴6Cに収容されたスクロール側玉軸受を示し、該スクロール側玉軸受19は、旋回スクロール4のラップ部B側を正面側としたときに、この正面側に位置した正面側アンギュラ玉軸受19Aと、背面側に位置した背面側アンギュラ玉軸受19Bとを正面合わせすることにより、正面組合わせアンギュラ玉軸受として構成されている。
【0026】
ここで、前記正面側アンギュラ玉軸受19Aは、外輪19A1,内輪19A2と、該外輪19A1と内輪19A2との間に配設された複数個の転動子となる鋼球19A3とから構成されている。また、背面側アンギュラ玉軸受19Bは、外輪19B1,内輪19B2と、該外輪19B1と内輪19B2との間に配設された複数個の転動子となる鋼球19B3とから構成されている。
【0027】
そして、外輪19A1,19B1は支持プレート6の軸受収容穴6Cの底面に当接すると共に、外輪19B1は口述する押え板20によって軸受収容穴6C内に予圧が与えられた状態で軸方向,周方向に変位不能に保持されている。
【0028】
20は、軸受収容筒部6Bの開口部側に取り付けられ、ボルト21と共に固定部材となる押え板で、該押え板20は中心部に補助クランク18が挿通する挿通穴20Aが形成され、その外周部はボルト21(1個のみ図示)によってケーシング1に取り付けられている。そして、該押え板20の挿通穴20A近傍には背面側アンギュラ玉軸受19Bの外輪19B1が当接され、該スクロール側玉軸受19は軸受収容穴6C内で、軸方向,周方向に変位不能に固定されている。
【0029】
また、押え板20と支持プレート6の軸受収容筒部6Bの開口部端面との間には、押え板20をスクロール側玉軸受19の外輪19B1に確実に予圧を与えるため、僅かな隙間が与えられている。
【0030】
これにより、スクロール側玉軸受19は、軸受収容穴6Cによって径方向に変位不能に固定され、軸受収容穴6Cの底面と押え板20によって軸方向に変位不能に固定されている。
【0031】
22は、押え板20の挿通穴20A内に取り付けられたシール部材で、該シール部材22は補助クランク18のフランジ部18Dに摺接すると共に、スクロール側玉軸受19の外輪19A1,19B1と内輪19A2,19B2との間の潤滑油が軸受収容穴6C内からケーシング1内に漏洩するのを防止している。
【0032】
23は、ケーシング1の軸受収容穴1D内に収容されたケーシング側玉軸受を示し、該ケーシング側玉軸受23は、旋回スクロール4のラップ部5B側を正面側としたときに、この正面側に位置した正面側アンギュラ玉軸受23Aと、背面側に位置した背面側アンギュラ玉軸受23Bとを背面合わせにすることにより、背面組み合わせアンギュラ玉軸受として構成されている。
【0033】
ここで、前記正面側アンギュラ玉軸受23Aは、外輪23A1,内輪23A2と、該外輪23A1と内輪23A2との間に配設された複数個の転動子となる鋼球23A3とから構成されている。又、前記背面側アンギュラ玉軸受23Bは、外輪23B1,内輪23B2と、該外輪23B1と内輪23B2との間に配設された複数個の転動子となる鋼球23B3とから構成されている。
【0034】
そして、外輪23A1,23B1は支持プレート6の軸受収容穴1D内に軸方向には変異可能に、周方向には変位不能に挿入されている。また、外輪23B1は後述のスペーサ29の一側の面に当接し、スペーサ29の他側の面は軸受収容穴1D底面側の環状段部1Fに当接する。一方、外輪23A1は押え板20に当接し、軸受収容穴1D内に抜止め状態で固定されている。
【0035】
また、内輪23A2,23B2は後述のボルト27によって予圧が与えられると共に、補助クランク18のケーシング側軸部18Bに対して軸方向,周方向に変位不能に保持されている。
【0036】
また、ケーシング側玉軸受23の内輪23A2,23B2内には補助クランク18のケーシング側軸部18Bが僅かな隙間を介して遊嵌されている。そして、ケーシング側軸部18Bにボルト27が螺着されることによって、補助クランク18は内輪23A2,23B2に固定されている。
【0037】
これにより、ケーシング側軸部18Bは前記ケーシング側玉軸受23を介してケーシング1の軸受収容穴1D内に回転可能に挿嵌され、スクロール側軸部18Aは前記スクロール側玉軸受19を介して旋回スクロール4側の軸受収容穴6Cに回転可能に挿嵌されている。
【0038】
また、前記各補助クランク18は、旋回スクロール4が駆動軸2の回転駆動により旋回されるとき、該旋回スクロール4が自転するのを防止すると共に、該旋回スクロール4を駆動軸2の軸線O1−O1を中心として一定の旋回半径をもって旋回させるように案内するものである。
【0039】
24は、軸受収容穴1Dの他側に設けられた押え板で、該押え板24は、図3に示す様に中心部に補助クランク18が挿通する挿通穴24Aが形成され、その外周部はボルト25(1個のみ図示)によってケーシング1に取り付けられている。そして、該押え板24の挿通穴24A近傍には正面側アンギュラ玉軸受23Aの外輪23A1が当接され、該ケーシング側玉軸受23は軸受収容穴1D内に抜止め状態で固定されている。
【0040】
また、押え板24とケーシング1の軸受収容穴1Dの開口部端面との間には、押え板24がケーシング側玉軸受23の外輪23A1に確実に当接させるため、僅かな隙間が形成されている。
【0041】
これにより、ケーシング側玉軸受23は、軸受収容穴1Dによって径方向に変位不能に固定され、軸受収容穴1Dの底面側の環状段部1Fと後述のスペーサ29と押え板24とによって軸方向に変位不能に固定されている。
【0042】
26は、押え板24の挿通穴24A内に取り付けられたシール部材で、該シール部材26は補助クランク18のフランジ部18Dに摺接すると共に、ケーシング側玉軸受23の外輪23A1,23B1と内輪23A2,23B2との間に充填された潤滑油がケーシング1内に漏洩するのを防止している。
【0043】
27は、ケーシング側玉軸受23側に設けられ、ワッシャと共に固定部材となるボルトを示し、該ボルト27は補助クランク18のケーシング側軸部18Bに螺着されると共に、ボルト27とケーシング側軸部18Bとの間にはワッシャ28が介挿されている。そして、ワッシャ28はケーシング側玉軸受23の内輪19B2に当接している。このため、ボルト27を締め付けることによって、ケーシング側玉軸受23の内輪23A2,23B2に予圧を与えつつ、内輪23A2,23B2に補助クランク18のケーシング側軸部18Bを固定している。
【0044】
29は、ケーシング側玉軸受23の外輪23B1と軸受収容穴1Dの環状段部1Fとの間に介挿されたスペーサで、該スペーサ29の中心部にはケーシング側玉軸受23の内輪23B2の外径、及び、ワッシャ28の外径よりも大径の挿通穴29Aが設けられ、リング状に形成されている。また、スペーサ29の外径寸法は外輪23B1の外径寸法とほぼ同じか、これよりも僅かに小さくなっている。そして、スペーサ29は、その厚さ寸法を増減させることによって旋回スクロール4と固定スクロール10との間のスラスト隙間を調整するものである。
【0045】
30は、軸受収容穴1Dの一側に設けられた有蓋筒状のカバーを示し、該カバー30は、軸受収容穴1Dの一側開口部を施蓋している。
【0046】
また、31は固定スクロール10の外周側に穿設された吸込口、32は固定スクロール10の鏡板11A中央側に穿設された吐出口をそれぞれ示し、該吸込口31は最外周側(最低圧側)の圧縮室14と連通し、吐出口32は最中央側(最高圧側)の圧縮室14と連通している。
【0047】
本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機は、上述の如き構成を有するもので、駆動軸2をプーリなどを介して電動モータによって回転駆動すると、この駆動軸2の回転は、クランク部2Aから旋回軸受8を介してスクロール4に伝えられ、該旋回スクロール4は、各補助クランク機構17によって自転運動を防止しつつ、前記駆動軸2の軸線O1−O1を中心として公転運動する。そして、この公転運動によってラップ部5Bとラップ部11Bとの間に画成される圧縮室14は連続的に縮小し、これにより、当該スクロール圧縮機は、吸込口31から吸込んだ空気を該各圧縮室14で順次圧縮しつつ、この圧縮空気を吐出口32から外部の空気タンク(図示せず)などに吐出するようになっている。
【0048】
次に、本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機のスラスト隙間の調整方法について説明する。
【0049】
まず、図5に示す様にケーシング1の軸受収容穴1D内にケーシング側玉軸受23を挿入すると共に、ボルト25によって押え板24をケーシング1に取り付け、ケーシング側玉軸受23を抜け止め状態で軸受収容穴1D内に固定する。
【0050】
次に、旋回スクロール本体5に支持プレート6を固着し、旋回スクロール4を組み立てる。そして、支持プレート6の軸受収容穴6C内にスクロール側玉軸受19を遊嵌すると共に、押え板20を軸受収容筒部6Bの開口部側に取り付け、スクロール側玉軸受19を抜け止め状態で軸受収容穴6C内に固定する。
【0051】
そして、次なる旋回スクロール側の長さ寸法測定工程では、3個の補助クランク18のうち、第1の補助クランク18に対して旋回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cと補助クランク18のフランジ端面18Eとの長さ寸法(L1A)を測定する。次に、第2,第3の補助クランク18に対しても、同様に旋回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cと補助クランク18のフランジ端面18Eとの長さ寸法(L1B,L1C)をそれぞれ測定する。
【0052】
次に、ケーシング側の長さ寸法測定工程では、3個のケーシング側玉軸受23のうち、第1のケーシング玉軸受23に対してケーシング1の開口側端面1Eとケーシング側玉軸受23の内輪23A2端面との長さ寸法(L2A)を測定する。
【0053】
ここで、補助クランク18が取り付けられていないときには内輪23A2に予圧が与えられていないから、ケーシング側玉軸受の内輪23A2は軸方向に僅かに変位可能になっている。そこで、長さ寸法を測定するときには、内輪23A2をケーシング1側に付勢しつつ測定を行うものとする。
【0054】
次に、第2,第3のケーシング側玉軸受23に対しても、同様にケーシング1の開口端面1Eとケーシング側玉軸受23の内輪23A2端面との間の長さ寸法(L2B,L2C)をそれぞれ測定する。
【0055】
そして、次なるスペーサ29の厚さ寸法決定工程では、例えば第1の補助クランク18に取り付けるスペーサ29の厚さ寸法は、スクロール側の長さ寸法測定工程による長さ寸法(L1A)と、ケーシング側の長さ寸法測定工程による長さ寸法(L2A)との差に予め定められた一定寸法を減算することによって決定される。また、第2,第3の補助クランク18に取り付けるスペーサ29の厚さ寸法も、上述と同様の方法で決定される。
【0056】
そして、最後に、スペーサ29の厚さ寸法決定工程によって決定された厚さ寸法となるスペーサ29を選択し、ボルト25を緩めてケーシング1の軸受収容穴1Dよりケーシング側玉軸受23を取外した後、先程選択したスペーサ29をケーシング側玉軸受23の外輪23B1と環状段部1Fとの間に介挿する。
【0057】
即ち、前述の厚さ寸法決定工程によって決定された厚さ寸法となるスペーサ29をケーシンク側玉軸受23の外輪23B1と環状段部1Fとの間に介挿することによって、補助クランク18は、スペーサ29を介挿しないときに比べて旋回スクロール4側にスペーサ29の厚み分だけ軸方向に変位する。
【0058】
これにより、3個の補助クランク18によって、旋回スクロール4と固定スクロール10との間を予め決められた一定寸法のスラスト隙間に調整することができる。
【0059】
尚、第2,第3の補助クランクも上記第1の補助クランク18と同様に、旋回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cを固定スクロール10のラップ部11B歯先から一定寸法だけ離間させることができる。
【0060】
更に、3個の補助クランク18にそれぞれスペーサを介挿と、少なくとも3か所で一定寸法だけ旋回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cと固定スクロール10のラップ部11B歯先との間を離間させることができるから、旋回スクロール4の鏡板5A、ラップ部5B歯先と固定スクロール10のラップ部11B歯先、鏡板11Aとを平行に配設することができ、旋回スクロール4が旋回運動するときに旋回スクロール4と固定スクロール10とが部分的に強く摺接し、チップシール15,16やラップ部5B,11Bの歯先に偏摩耗が生じるのを防止することができる。これにより、チップシール15,16などの耐久性を向上できると共に、各圧縮室14を確実に密閉することができる。
【0061】
かくして本実施の形態によれば、ケーシング側玉軸受23の外輪23B1とケーシングに設けられた軸受収容穴1Dの環状段部1Fとの間にスペーサ29を介挿する構成としたから、旋回スクロール4をスペーサ29の厚さ寸法だけ固定スクロール10側に変位させることができる。このため、スペーサ29の厚さ寸法を増減させることによって、旋回スクロール4と固定スクロール10との間のスラスト隙間を変化させることができ、よって、スラスト隙間を調整することができる。
【0062】
また、従来技術によるスクロール式空気圧縮機の様にボルトなどを徐々に締め付けてスラスト調整をする必要がなく、スクロール式空気圧縮機の組立性、生産性を向上できると共に、ボルトの緩みによってスラスト隙間が変化するのを防止し、長期間に亘って予め決められた一定寸法のスラスト隙間を維持することができる。
【0063】
また、ケーシング側玉軸受23の外輪23A1,23B1に対して回転自在に取り付けられたケーシング側玉軸受23の内輪23A2,23B2に補助クランク18、スペーサ29を一体化させることができ、補助クランク18とケーシング側玉軸受23との間をスペーサ29の厚さ寸法だけ離間させつつ、補助クランク18をケーシング1に対して回転自在に支持することができる。
【0064】
また、スペーサ29の厚さ寸法をスクロール側の長さ寸法測定行程による長さ寸法とケーシング側の長さ寸法測定行程による長さ寸法との差を用いることによって決定したから、スペーサ29の厚さ寸法を短時間で決定することができる。そして、上記厚さ寸法のスペーサ29を用いることによって旋回スクロール4と固定スクロール10との間に例えば予め決められた一定寸法のスラスト隙間を与えることができる。
【0065】
また、3個の補助クランク機構17でそれぞれスラスト隙間の調整を行い、3か所で略同一寸法のスラスト隙間を与えることができるから、旋回スクロール4の鏡板5Aに対する固定スクロール10の鏡板11Aを平行に配設することができる。よって、旋回スクロール4が旋回運動するときにチップシール15,16偏摩耗が生じるのを防止でき、チップシール15,16の耐久性を向上させることができる。
【0066】
尚、上述の第1の実施の形態における押さえ板24をケーシング1に取り付けるためのボルト25はケーシング1の内面側(旋回スクロールに対向する位置)に設けられているが、図6に示すようにケーシング1の外面側に設けても良い。
【0067】
次に、本発明の第2の実施の形態を図7を用いて説明する。
【0068】
この第2の実施の形態と前述の第1の実施の形態との違いは、第1の実施の形態におけるケーシング側玉軸受23の外輪23A1,23B1のケーシング1への固定を押さえ板24及びボルト25により行っているのに対し、第2の実施の形態では、この押さえ板24及びボルト25をなくし、ケーシング側玉軸受23の外輪23A1,23B1のケーシング1への固定は、ケーシング側玉軸受23をケーシング1の軸受収容穴1Dに圧入することや、ケーシング1の軸受収容穴1Dの部分を加熱することにより軸受収容穴1Dの径を広げ、この状態でケーシング側玉軸受23を軸受収容穴1Dに挿入することにより行っている点のみである。なお、この場合、ケーシング側玉軸受23の外輪23A1,23B1とケーシング1の軸受収容穴1Dとは、スクロール式圧縮機の運転中に軸受収容穴1Dが熱膨張しても緩まないように固定しておく必要がある。
【0069】
つぎに、本第2の本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機のスラスト隙間の調整方法について説明する。
【0070】
まず、旋回スクロール本体5に支持プレート6を固着し、旋回スクロール4を組み立てる。そして、支持プレート6の軸受収容穴6C内にスクロール側玉軸受19を遊嵌すると共に、押え板20を軸受収容筒部6Bの開口部側に取り付け、スクロール側玉軸受19を抜け止め状態で軸受収容穴6C内に固定する。そして、スクロール側玉軸受19に補助クランク18のスクロール側軸部18Aを挿入するとともに補助クランク18のケーシング側軸部18Bにケーシング側玉軸受23を挿入し、補助クランク18とケーシング側玉軸受23とが軸方向に相対変位しないようにボルト27,ワッシャ28により固定する。
【0071】
そして、次なる旋回スクロール側の長さ寸法測定工程では、3個の補助クランク18のうち、第1の補助クランク18に対して旋回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cとケーシング側玉軸受23の外輪23B1のケーシング1側端面との間の長さ寸法(L3A)を測定する。次に、第2,第3の補助クランク18に対しても、同様に旋回スクロール4の鏡板5Aの前面5Cとケーシング側玉軸受23の外輪23B1のケーシング1側端面との長さ寸法(L3B,L3C)をそれぞれ測定する。
【0072】
次に、ケーシング側の長さ寸法測定工程では、3個の軸受収容穴1Dのうち、第1の軸受収容穴1Dに対してケーシング1の開口側端面1Eと第1の軸受収容穴1Dの環状段部1Fとの間の長さ寸法(L4A)を測定する。
【0073】
次に、第2,第3のケーシング側玉軸受23に対しても、同様にケーシング1の開口端面1Eと軸受収容穴1Dの環状段部1Fとの間の長さ寸法(L4B,L4C)をそれぞれ測定する。
【0074】
そして、次なるスペーサ29の厚さ寸法決定工程では、例えば第1の補助クランク18に取り付けるスペーサ29の厚さ寸法は、スクロール側の長さ寸法測定工程による長さ寸法(L3A)と、ケーシング側の長さ寸法測定工程による長さ寸法(L4A)との差に予め定められた一定寸法を減算することによって決定される。また、第2,第3の補助クランク18に取り付けるスペーサ29の厚さ寸法も、上述と同様の方法で決定される。
【0075】
そして、最後に、スペーサ29の厚さ寸法決定工程によって決定された厚さ寸法となるスペーサ29を選択し、このスペーサ29を軸受収容穴1D内に挿入した後、ケーシング側玉軸受23を軸受収容穴1D内に組みつける。
【0076】
即ち、前述の厚さ寸法決定工程によって決定された厚さ寸法となるスペーサ29をケーシンク側玉軸受23の外輪23B1と環状段部1Fとの間に介挿することによって、補助クランク18は、スペーサ29を介挿しないときに比べて旋回スクロール4側にスペーサ29の厚み分だけ軸方向に変位する。
これにより、3個の補助クランク18によって、旋回スクロール4と固定スクロール10との間を予め決められた一定寸法のスラスト隙間に調整することができる。
【0077】
なお、本第2の実施の形態においても前述の第1の実施の形態と同様の効果を生じることは言うまでもない。
【0078】
また、本第2の本実施の形態によるスクロール式空気圧縮機のスラスト隙間の調整方法を前述の第1の実施の形態に用いても良い。
【0079】
次に、本発明の第3の実施の形態を図8を用いて説明する。
【0080】
この第3の実施の形態と前述の第1の実施の形態との違いは、第1の実施の形態におけるケーシング側玉軸受23の外輪23A1,23B1のケーシング1への固定を押さえ板24及びボルト25により行っているのに対し、第3の実施の形態では、この押さえ板24及びボルト25をなくし、これらに代えて、ケーシング側玉軸受23の外輪23A1,23B1の外周側に円筒形状のハウジング50と、このハウジング50をケーシング1の軸受収容穴1Dに固定するためにケーシング1に設けられたボルト51とを設けた点である。
【0081】
具体的には、ハウジング50とケーシング側玉軸受23とは、ケーシング側玉軸受23をハウジング50に圧入することや、ハウジング50を加熱することによりハウジング50の径を広げ、この状態でケーシング側玉軸受23をハウジング50に挿入することにより行い、ハウジング50とケーシング1の軸受収容穴1Dとはボルト51により固定している。これにより、結果として、ケーシング側玉軸受23をケーシング1の軸受収容穴1Dに固定している。
【0082】
なお、本第3の実施の形態におけるスクロール式圧縮機のスラスト隙間の調整方法は、前述の第1,第2の調整方法とほぼ同様の方法でできるので、その説明は省略する。
【0083】
また、本第3の実施の形態においても前述の第1の実施の形態と同様の効果を生じることは言うまでもない。
【0084】
尚、以上説明した第1から第3の実施の形態においては、いずれも本発明をスクロール式圧縮機に適用した場合につき説明しているが、本発明はスクロール式の真空ポンプに適用してもよく、この場合においても、第1から第3の実施の形態の説明において述べた効果と同様の効果を生じる。
【0085】
【発明の効果】
以上詳述したごとく、本発明によれば、補助クランクの軸方向における、ケーシング側軸受の外輪とケーシングとの間に固定スクロールと旋回スクロールとの間のスラスト隙間を調整するスペーサを介挿する構成としたから、ケーシング側軸受の外輪とケーシングとの間をスペーサの厚さ寸法だけ離間させることができ、スペーサの厚さ寸法だけスラスト隙間を変位させることができるとともに、スクロール式流体機械の組立性、生産性を向上でき、かつ、長期に亘って一定寸法のスラスト隙間を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のスクロール式空気圧縮機を示す縦断面図である。
【図2】図1中の補助クランクを拡大して示す縦断面図である。
【図3】図1中のスクロール側玉軸受、ケーシング側玉軸受、補助クランクなどを分解して示す分解斜視図である。
【図4】図1中の旋回スクロールのラップ部と固定スクロールのラップ部とを拡大して示す縦断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態によるケーシングから、旋回スクロールを取外した状態で示す縦断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の変形例としての補助クランクを拡大して示す縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の補助クランクを拡大して示す縦断面図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態の補助クランクを拡大して示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 駆動軸
2A クランク部
4 旋回スクロール
5 旋回スクロール本体
5A,11A 鏡板
5B,11B ラップ部
6 支持プレート
8 旋回軸受
10 固定スクロール
11 固定スクロール本体
14 圧縮室
17 補助クランク機構
18 補助クランク
18A スクロール側軸部
18B ケーシング側軸部
18C,18D フランジ部
18E フランジ端面
19 スクロール側玉軸受
19A1,19B1,23A1,23B1 外輪
19A2,19B2,23A2,23B2 内輪
19A3,19B3,23A3,23B3 鋼球
20 押え板(固定部材)
21 ボルト
23 ケーシング側玉軸受
27 ボルト(固定部材)
28 ワッシャ
29 スペーサ

Claims (1)

  1. 一端が開口したケーシングと、
    該ケーシングに回転可能に設けられた駆動軸と、
    前記ケーシング内に位置して該駆動軸に旋回可能に設けられ鏡板にラップ部が立設された旋回スクロールと、
    該旋回スクロールに対向して設けられ鏡板に該旋回スクロールのラップ部との間で複数の圧縮室を形成するラップ部が立設され、前記ケーシングに固定して設けられた固定スクロールと、前記旋回スクロールの自転運動を防止するため前記旋回スクロールと前記ケーシング側との間に設けられた補助クランク機構とを備え、
    前記補助クランク機構を、旋回スクロール側軸部とケーシング側軸部と該旋回スクロールと該ケーシング側軸部の間に前記ケーシング側軸部より大径のフランジ部とを有する補助クランクと、前記旋回スクロールに対して補助クランクの旋回スクロール側軸部を回転自在に軸支する旋回スクロール側軸受と、前記ケーシング側に対して補助クランクのケーシング側軸部を回転自在に軸支するケーシング側軸受と、によって構成し、
    前記補助クランクの軸方向における、前記ケーシング側軸受の外輪と前記ケーシング側との間に前記固定スクロールと旋回スクロールとの間のスラスト隙間を調整するスペーサを介挿した状態で、前記ケーシング側に前記ケーシング側軸受を軸方向に変位不能に固定したスクロール式流体機械の製造方法であって、
    前記ケーシングに前記ケーシング側軸受を仮固定し、前記旋回スクロールに前記旋回スクロール側軸受と前記補助クランクを固定する準備工程と、
    前記鏡板の前記圧縮室側の端面から前記フランジ部の前記圧縮室と反対側の端面までの第一の長さ寸法を測定する旋回スクロール側長さ寸法測定工程と、
    前記ケーシングの開口側端面から前記ケーシング側軸受の内輪までの第二の長さ寸法を測定するケーシング側長さ寸法測定工程と、
    前記第一の長さ寸法と、前記第二の長さ寸法との差に、予め定めた所定寸法を減算することによって前記スペーサの厚さ寸法を決定し、前記ケーシングから前記ケーシング側軸受を取外した後、前記スペーサを前記ケーシング側軸受の外輪と前記ケーシングとの間に介挿し、前記ケーシングに前記ケーシング側軸受を固定するスペーサ介挿工程と、
    からなることを特徴とするスクロール式流体機械の製造方法。
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