JP4363801B2 - 圧電スピーカ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電体を用いた圧電スピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の圧電スピーカは、圧電体を備えた圧電振動板を直接ケースに固定し、圧電振動板で発せられた音響振動を気中に放出し音を再生していた。尚、該ケースは共鳴しない剛体で作られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記圧電スピーカでは、圧電体に用いる薄い圧電性磁器の強度を確保することが難しく面積の大きい圧電体を作ることが困難であることから圧電振動板の大きさも制限される。このため、大きな面積による音響振動でなければ再生が難しい低音域を所定の音量で再生することは困難である。また、厚みを厚くして大面積の圧電体が形成できて低音域を再生できたとしても、今度は、厚みが増したことで高周波応答が劣化し、高音域の再生が困難になってしまう。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、低音域から高音域にわたる広い範囲の音の再生が可能で、音響振動を無駄なく効率的に響体に伝搬させ再生することができる圧電スピーカを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の圧電スピーカは、印加された電気信号により歪みが生じる圧電体と、該圧電体に密接し、該歪みを音響振動に変換するための圧電振動板と、該音響振動に共鳴する響体と、該圧電振動板を支持するための合成樹脂製シートからなる弾性体とを備え、該圧電振動板を該響体に該弾性体を介して支持すると共に、該圧電振動板が発した音響振動を、該弾性体を介して該響体から気中に伝搬させ音を再生することを特徴とする。
【0006】
請求項2記載の圧電スピーカは、印加された電気信号により歪みが生じる圧電体と、該圧電体に密接し、該歪みを音響振動に変換するための圧電振動板と、該音響振動に共鳴する響体と、該圧電振動板を支持するためのポリ塩化ビニル、ポリアセタール繊維シート、弾性ポリエチレン、弾性ポリエステルの一群の素材のいずれか一の素材のシートからなる弾性体とを備え、該圧電振動板を該響体に該弾性体を介して支持すると共に、該圧電振動板が発した音響振動を、該弾性体を介して該響体から気中に伝搬させ音を再生することを特徴とする。
【0007】
請求項3記載の圧電スピーカは、弾性体は、圧電振動板の全面に貼付されていることを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の圧電スピーカは、弾性体は、圧電振動板の外周を支持することを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の圧電スピーカは、振動伝搬速度が前記響体よりも速く、前記弾性体の周囲を支持する振動伝達部材を備え、前記弾性体は該振動伝達部材を介して前記響体に支持されたことを特徴とする。
【0010】
請求項6記載の圧電スピーカは、振動伝搬速度が前記響体よりも速く、前記弾性体の周囲を支持する振動伝達部材を備え、該響体に穿設された孔に該振動伝達部材を装着したことを特徴とする。
【0011】
請求項7記載の圧電スピーカは、前記振動伝達部材が円環状の振動リングであることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の形態について図面を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明に係る圧電スピーカの一例を示す組立図、図2は図1のII−II線矢視断面図である。図3は図2の振動伝達ケース部分の断面図、図4は同振動伝達ケース部分の正面図である。図5は図2の要部拡大断面図、図6は図1のVI−VI線矢視断面図である。
【0013】
図1〜図6において、圧電スピーカ1は、一般家庭の居室でCDプレーヤやMDプレーヤ等の音響再生装置に接続し、音を発生させるためのスピーカである。圧電スピーカ1は、主に発音体である振動伝達ケース20と振動体である響体11,12とにより構成されている。
【0014】
発音体である振動伝達ケース20は、圧電体24、圧電振動板23、弾性体22及び振動リング21により構成されている。圧電体24は、印加された電気信号により機械的な歪みを生じる圧電性磁器を円盤状に成形したものである。圧電振動板23は金属製の円盤で、圧電体24よりも面積が大きく、一方の面に圧電体24が接着されたユニモルフ構造が形成されている。圧電振動板23は、圧電体24の機械的な歪みを音響振動に変換している。尚、ユニモルフ構造に限られるものではなく、圧電振動板23の両面に圧電体24を設けて、バイモルフ構造にしてもよい。また、圧電体24は圧電性磁器に限られるものではなく圧電性を有する素材であればよく、例えば、圧電性高分子膜や圧電性複合物等であってもよい。また、圧電体24の形状も円盤状に限られるものではなく、正方形や長方形等の形状であってもよい。
【0015】
また、圧電振動板23の他方の面の全面には、圧電振動板23よりも面積が大きな薄板上の弾性体22が貼付されている。尚、圧電振動板23の面積は、弾性体22の面積に近いほど弾性体22を大きく振動させることが可能である。弾性体22の素材としては、音響振動を効率よく伝搬させるため、弾性率が大きく軽量のものがよく、振動に対する内部損失が小さく音響振動の振動伝搬速度が大きいものが適している。具体的には、弾性ゴム、ポリ塩化ビニル、セルロース繊維紙、ポリアセタール繊維シート、炭素繊維シート、ケプラー繊維シート、弾性ポリエチレン、弾性ポリエステル等が使用可能である。
【0016】
弾性体22の外周は、円環状の振動リング21の端面に接着されている。この振動リング21は、木製で、後述する響体11,12よりも振動伝搬速度が速い素材を用いた振動伝達部材である。尚、具体的な材質については響体11,12と同様である。また、振動リング21の形状は、完全な円形である必要はなく、楕円形や多角形であっても構わない。
【0017】
響体11,12は振動体であり、音響振動に共鳴して音響振動を音として気中に伝搬させる。響体11,12は木製の板材であり、軽くて弾性があり音響振動の振動伝搬速度が速く内部損失の小さな素材が適している。具体的には、スプルース材が用いられる。その他、松科の木材では、えぞ松、シトカスプルース、ドイツトウヒ、モミ、スイスパイン等、杉科の木材では、セドル(南米杉)、アメリカン・セドル(米杉)、シプレス(いとすぎ)等を用いることもできる。また、木材に限られるものではなく、カーボン・ファイバ、カーボン・グラファイト、ガラス、陶磁器等も使用可能であり、振動体(共鳴板)として使用可能な材質であればよい。当然、上記素材の複合物であってもよい。
【0018】
響体11,12の裏面には、角棒である響棒14a,響棒14b,響棒14cが最上部、中段及び最下部に左右に渡って接着されている。響棒14a,響棒14b,響棒14cの響体11,12との接着面には弧がつけられており、その弧に沿うように響体11,12は凸状に反り、クラウンが形成されている。尚、響体11,12の木目は、縦方向に伸びており、響棒14a,響棒14b,響棒14cの木目は、響体11,12の木目に対して交叉している。スプルース材の音響振動の振動伝搬速度は、木目方向に対し木目を横切る方向は、その約3分の1程度であるものの、木目を横切る方向に響棒14a,響棒14b,響棒14cの木目が伸びていることから、響体11,12の振動伝搬速度は、板内で平均化されている。尚、響棒14a,響棒14b,響棒14cの本数は、響体11,12の面積、形状等により適宜定める。また、響板11,響板12はあらかじめ曲面を削り込んであってもよく、この場合にはクラウンを作る必要はなく、響棒14a,響棒14b,響棒14cもクラウンを作るための補強的役割はなく、木目の縦方向と木目の横方向の伝搬速度を平均化するために接着される。
【0019】
また、響板11と響体12とはそれぞれの響棒14a,響棒14b,響棒14cの両端の接合棒15を介して接着される。この接着された響板11,12に横板13a、側板13b,13c、底板13dを接着することにより、組み立てられた響板11,12は響胴となる。また、響板11には孔16aが穿たれ、この孔16aからは響胴の内部で発生した共鳴音が前方へ放射される。また、天板13a、側板13b,13cにはそれぞれに孔16bが穿たれていて、この穿たれた孔16bからは響胴の内部で発生した共鳴音が左右および上方へと放射される。尚、孔16bの数は任意に栓(図示せず)をして増減されてもよい。また、この孔16bは穿たなくてもよい。
【0020】
振動伝達ケース20は、響体11,12に穿設された孔11a,12aに挿嵌され、振動リング21の外周がこの孔11a,12aの内周に密接する。尚、響体11,12に挿嵌される振動伝達ケース20の数は、響体11,12の大きさ、形状や必要な音圧にとり適宜定める。また、両方の響体11,12に振動伝達ケース20を設けず、一方であってもよい。また、響胴を形成することに限られず、響体11,12を一枚のみ用いることも可能である。
【0021】
次に、本実施例の圧電スピーカ1の動作を説明する。まず、圧電体24に接続された電線(図示せず)を介して、音響信号である電気信号を圧電体24に印加する。この電気信号により圧電体24は歪みを生じ、圧電振動板23を前後に伸縮・振動させる。圧電振動板23の振動は、すなわち、圧電体24に印加した音響信号に見合った音響振動である。圧電振動板23の音響振動は、弾性体22を介して振動リング21に伝わり、さらに振動リング22を介して、響体11,12に伝えられる。響体11,12は、伝えられた音響振動に共鳴して、より大きな振幅で振動する。このことにより、圧電振動板23の振幅に比べて十分大きな音響振動が、音として響体11,12より気中に発せられる。
【0022】
本実施例の圧電スピーカ1によれば、圧電振動板23が発した音響振動は弾性体22を介して響体11,12により共鳴増幅されて気中に伝搬される。このため、面積の小さな圧電振動板23を用いても低音域の音圧が確保されると共に、圧電体24の厚みは薄いままなので高周波応答の劣化が抑えられ、低音域から高音域にわたる広い範囲の音の再生が可能である。
【0023】
また、弾性体22が圧電振動板23の全面に貼付され圧電振動板23を支持していることから、圧電振動板23の音響振動を無駄なく効率的に響体11,12に伝搬させ再生することが可能である。
【0024】
また、振動伝搬速度が響体11,12よりも速く、弾性体25の周囲を支持する振動リング21を、響体11,12に穿設された孔11a,12aに挿嵌している。すなわち、弾性体22及び振動リング21を介して、圧電振動板23を響体11,12に連結しており、圧電振動板23から発せられた音響振動が段階的に響体11,12に伝搬される。このため、機械インピーダンスの急激な変化を軽減し損失を抑え、効率的に音響振動を響体11,12に伝搬させることができる。このためには、当然、各部材の振動伝達速度の速さを、圧電振動板23>弾性体22>振動リング21>響体11,12にしておく必要がある。
【0025】
尚、弾性体22の形状は、前記のように圧電振動板23の全面に貼付可能なものに限られない。例えば、図7に示すように、弾性体25をリング状に形成し、圧電振動板23の外周を支持してもよい。このような構造の場合、圧電振動板23の厚みは薄い状態のままであり、圧電振動板23の高周波応答の劣化を抑え高音域の音圧を確保することが可能である。
【0026】
また、図8に示すように、弾性体22,25を振動リング21を介することなく直接響体11,12に固定してもよい。
また、それぞれの響体11,12に取り付けられる圧電体24の向きも、一種類に限られるものではなく、図5に示すように、相反する向きであってもいいし、図9(a)のように、両方とも内側を向いてもいいし、図9(b),(c)のように、両方がいずれか一方の方向に向いていてもよい。それぞれの組み合わせにより、音圧や音響振動の位相の関係が異なってくるため、必要な音の性質に合わせて適宜最適な組み合わせを選択することになる。
【0027】
尚、振動リング21の形状及び振動伝達ケース20の取り付け方法は、前述したものに限られるものではなく、図10に示す方法であってもよい。すなわち、振動リング26は、円筒状で、一端面には軸方向に突出する脚26aを複数個備えている。他端面には端面開口を塞ぐように、圧電体24を備えた圧電振動板23が接着された弾性体22が固定されている。そして、図10(b)に示すように、脚26aを介して、振動リング26を響体11,12の面に固定する。圧電振動板23の音響振動は、弾性体22を介して振動リング26に伝わり、振動リング26の脚26aを介して響体11,12に伝えられる。そして、圧電振動板23の音響振動が音として響体11,12より気中に発せられる。このような構造にすることで、響体11,12に孔11a,12aを穿設する必要がなく、響体11,12の加工が容易である。尚、脚26aを設けず、振動リング26の円環状の端面を直接響体11,12に接着固定してもよい。
【0028】
尚、図5に示す振動リング21は、肉厚が均一な円環状をしているが、このように、一定の外周を有する振動リング21に限定されるものではない。例えば、図11に示すように、振動リング40の弾性体23が固定される側の外周に切欠40aを設け、肉厚の薄い部分を設けてもよい。このように、振動リング40の肉厚を部分的に任意に設定することで、振動リング40を介して響体11に伝達される音響振動の量を容易に調整することができる。
【0029】
また、図5に示す弾性体23は、圧電振動板23の全面に貼付されているが、全面に貼付されている場合に限定されるものではない。例えば、図12に示すように、円盤状の弾性体43の中央に孔43aを穿設し、圧電振動板23の外周付近にのみ弾性体43を貼付したものでもいい。このように、弾性体43の貼付面積を適宜定めることにより、響体11に伝達される音響振動の量を調整することができる。調整することにより、響体11の振動しすぎによる音の壊れを防止することが容易となる。
【0030】
尚、上記の説明においては、いずれも弾性体22,25を用いて圧電振動板23を支持している。図13の例では、響体11に穿設された孔11aを塞ぐように圧電振動板23を直接響体11に固定している。圧電振動板23が発した音響振動が直接響体11に伝達され、この音響振動が響体11により増幅されて気中に伝搬される。このため、面積の小さな圧電振動板23を用いても大きな音圧で音の再生が可能である。また、図14の例では、圧電振動板23を振動伝達部材である振動リング21に直接固定している。
【0031】
図15は、振動ボードを使用した圧電スピーカの実施例を示す(a)が要部正面図、(b)が図3相当の断面図である。振動ボード44は、正方形の板材の中央に圧電振動板23の外周よりも僅かに小径な孔44aを穿設したものである。この振動ボード44は、振動リング21と同様に振動伝搬速度が響体11,12よりも速い素材で形成された振動伝達部材である。具体的には、スプルース材や松科の木材では、えぞ松、シトカスプルース、ドイツトウヒ、モミ、スイスパイン等、杉科の木材では、セドル(南米杉)、アメリカン・セドル(米杉)、シプレス(いとすぎ)等を用いることができる。また、木材に限られるものではなく、合成樹脂、カーボン・ファイバ、カーボン・グラファイト、ガラス、陶磁器等も使用可能であり、振動伝搬速度が響体11,12よりも速い素材であればよい。当然、上記素材の複合物であってもよい。
【0032】
図15に示す圧電スピーカは、振動ボード44の孔44aを塞ぐように圧電振動板23を固定した振動伝達ケース33を、響体11に孔11aを塞ぐように固定している。このように、振動伝搬速度が響体よりも速い振動伝達部材である振動ボード44を介して、圧電振動板23を響体11に連結することにより、圧電振動板23から発せられた音響振動が段階的に響体11に伝搬されることになる。このため、機械インピーダンスの急激な変化が軽減され、音響振動の損失が抑えられて効率的に音響振動を響体11に伝搬させることができる。また、振動ボード44は板状で、圧電振動板23の外形形状に合わせて整形し易いことから、圧電振動板23の外形形状に依存することなく圧電振動板23を容易に支持することが可能である。
【0033】
図16に示す圧電スピーカは、図15に示す圧電スピーカの振動ボード44を、振動リング42に固定して、圧電振動板23から発した音響振動を、振動ボード44、振動リング42、響体11と伝えるようにしたものである。この場合の各部材の振動伝搬速度は、速いほうから振動ボード44、振動リング42、響体11とするのが望ましい。
【0034】
図17に示す圧電スピーカは、板状の振動ボード45を円環状に形成し、圧電振動板23の外周を支持して振動伝達ケース35とし、この振動伝達ケース35を響体11の孔11aに挿嵌している。振動ボード45の素材として合成樹脂を使用し、圧電振動板23を挟み込む状態で合成樹脂を型成形することにより、振動伝達ケース35を形成することができる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、圧電振動板が発した音響振動は合成樹脂製シートからなる弾性体を介して響体により増幅されて気中に伝搬される。このため、面積の小さな圧電振動板を用いても低音域の音圧が確保されると共に、圧電体の厚みは薄いままなので高周波応答の劣化が抑えられ、低音域から高音域にわたる広い範囲の音の再生が可能である。
【0036】
請求項2の発明によれば、合成樹脂製シートのうち請求項2記載の素材を採用することにより、より低音域から高音域にわたる広い範囲の音の再生が可能である。
【0037】
請求項3の発明によれば、弾性体が圧電振動板の全面に貼付され圧電振動板を支持していることから、圧電振動板の音響振動を無駄なく効率的に響体に伝搬させ再生することが可能である。
【0038】
請求項4の発明によれば、弾性体が圧電振動体の外周を支持していることから圧電振動板の厚みは薄い状態のままであり、圧電振動板の高周波応答の劣化を抑え高音域の音圧を確保することが可能である。
【0039】
請求項5の発明によれば、振動伝搬速度が響体よりも速く、前記弾性体の周囲を支持する振動伝達部材を備え、前記弾性体は該振動伝達部材を介して前記響体に支持されたので、圧電振動板から発せられた音響振動が段階的に響体に伝搬される。このため、機械インピーダンスの急激な変化を軽減し損失を抑え、効率的に音響振動を響体に伝搬させることができる。
【0040】
請求項6の発明によれば、振動伝搬速度が響体よりも速く、弾性体の周囲を支持する振動伝達部材を、響体に穿設された孔に装着している。すなわち、弾性体及び振動伝達部材を介して、圧電振動板を響体に連結しており、圧電振動板から発せられた音響振動が段階的に響体に伝搬される。このため、機械インピーダンスの急激な変化を軽減し損失を抑え、効率的に音響振動を響体に伝搬させることができる。
【0041】
請求項7の発明によれば、振動伝達部材として円環状の振動リングを用いていることから、響体に設ける孔は穿設が容易な丸穴でよく、圧電スピーカの製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る圧電スピーカの一例を示す組立図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】図2の振動伝達ケース部分の断面図である。
【図4】同振動伝達ケース部分の正面図である。
【図5】図2の要部拡大断面図である。
【図6】図1のVI−VI線矢視断面図である。
【図7】振動伝達ケースの他の実施例を示す図3相当の断面図である。
【図8】振動伝達ケースのさらに他の実施例を示す図3相当の断面図である。
【図9】振動伝達ケースの取付の他の実施例を示す図5相当の断面図である。
【図10】振動リングの他の実施例を示す(a)が組み立て図、(b)が図3相当の断面図である。
【図11】振動リングのさらに他の実施例を示す図3相当の断面図である。
【図12】他の形状の弾性体を使用した圧電スピーカの実施例を示す(a)が要部背面図、(b)が図3相当の断面図である。
【図13】圧電振動板を直接響体に支持した圧電スピーカの実施例を示す図3相当の断面図である。
【図14】圧電振動板を直接信号リングに支持した圧電スピーカの実施例を示す図3相当の断面図である。
【図15】振動ボードを使用した圧電スピーカの実施例を示す(a)が要部正面図、(b)が図3相当の断面図である。
【図16】振動ボード及び振動リングを使用した圧電スピーカの実施例を示す図3相当の断面図である。
【図17】振動ボードを使用した圧電スピーカの他の実施例を示す図3相当の断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・圧電スピーカ
11,12・・・・・・響体
14a〜14c・・・・響棒
15・・・・・・・・・結合棒
20・・・・・・・・・振動伝達ケース
21,26・・・・・・振動リング
22,41,43・・・弾性体
23・・・・・・・・・圧電振動板
24・・・・・・・・・圧電体
25・・・・・・・・・弾性体
30〜35・・・・・・振動伝達ケース
40,42・・・・・・振動リング
44,45・・・・・・振動ボード
Claims (7)
- 印加された電気信号により歪みが生じる圧電体と、該圧電体に密接し、該歪みを音響振動に変換するための圧電振動板と、該音響振動に共鳴する響体と、該圧電振動板を支持するための合成樹脂製シートからなる弾性体とを備え、該圧電振動板を該響体に該弾性体を介して支持すると共に、該圧電振動板が発した音響振動を、該弾性体を介して該響体から気中に伝搬させ音を再生することを特徴とする圧電スピーカ。
- 印加された電気信号により歪みが生じる圧電体と、該圧電体に密接し、該歪みを音響振動に変換するための圧電振動板と、該音響振動に共鳴する響体と、該圧電振動板を支持するためのポリ塩化ビニル、ポリアセタール繊維シート、弾性ポリエチレン、弾性ポリエステルの一群の素材のいずれか一の素材のシートからなる弾性体とを備え、該圧電振動板を該響体に該弾性体を介して支持すると共に、該圧電振動板が発した音響振動を、該弾性体を介して該響体から気中に伝搬させ音を再生することを特徴とする圧電スピーカ。
- 前記弾性体は、前記圧電振動板の全面に貼付されていることを特徴とする請求項1または2記載の圧電スピーカ。
- 前記弾性体は、前記圧電振動板の外周を支持することを特徴とする請求項1または2記載の圧電スピーカ。
- 振動伝搬速度が前記響体よりも速く、前記弾性体の周囲を支持する振動伝達部材を備え、前記弾性体は該振動伝達部材を介して前記響体に支持されたことを特徴とする請求項1〜請求項4記載の圧電スピーカ。
- 振動伝搬速度が前記響体よりも速く、前記弾性体の周囲を支持する振動伝達部材を備え、該響体に穿設された孔に該振動伝達部材を装着したことを特徴とする請求項1〜請求項4記載の圧電スピーカ。
- 前記振動伝達部材が円環状の振動リングであることを特徴とする請求項6記載の圧電スピーカ。
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