JP4363455B2 - 走行装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば同一軸心線上に配置された2個の車輪を備えた同軸二輪車に使用して好適な走行装置に関する。詳しくは、搭乗者が乗車していない状態での装置の自立と、装置の牽引による運搬が容易に行われるようにした走行装置を提案する。
従来の同軸二輪車では、複数のジャイロ等により車両の傾きを検出して、主にピッチ軸方向の車両の姿勢制御を行うようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
また、ばね等の復元力により中立位置に拘束されたハンドル若しくはステップを設け、それらの重力軸に対する絶対傾斜角度、若しくは車両のベースに対する相対傾斜角度を検出して、その大きさに応じた旋回動作が実現されるように各車輪を制御する装置もある(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、上述の特許文献には、いずれも本願発明の要旨とする搭乗者が乗車していない状態での装置の自立と、装置の牽引による運搬が容易に行われるようにする技術については記載されていないものである。
米国特許第5971091号公報 特願2005−117365号
人を搭乗させて二輪で走行する乗り物として、例えば図11に示すような同軸二輪車が知られている。図11A,Bには、本発明の適用される走行装置として同軸二輪車の構成を正面図及び側面図で示す。なお、この図11において、全体の主な構成は特許文献2に示された装置とほぼ等しいものである。
図11A,Bにおいて、平行に配置された2個の車輪1L,1Rが設けられ、これらの車輪1L,1Rにはそれぞれ独立に駆動手段(モータ)2L,2Rが設けられる。また、これらの駆動手段2L,2Rの間が上下に分割された車両本体3U,3Dによって連結される。さらにこれらの車両本体3U,3Dには、図示していないがジャイロ等のセンサで検出された車両の傾きや、車両への荷重等の情報に応じて駆動手段2L,2Rの駆動を制御するための制御手段などの回路装置が設けられている。
また、車両本体3U,3Dの上側には、運転者が搭乗するステッププレートが設けられる。このステッププレートは左右に分割されたステップ4L,4Rで表され、これらのステップ4L,4Rは常に平行になるようにリンク機構(図示せず)で連結されている。さらに、ステップ4L,4Rの間にハンドル5が設けられる。このハンドル5は車両本体3U,3Dに対して所定量前傾して設けられると共に、ハンドル5とステップ4L,4Rとの間は、正面から見たとき直角となるようにリンク機構(図示せず)で連結されている。
このような同軸二輪車の制御装置の具体構成を、図12に示す一輪モデルの模式図を用いて説明する。なお実際の二輪車両では、ステップ4のセンサは共通となる。また、図示のモデルで車輪1に連結したモータ2の制御は、図11に示した車輪1L,1Rでは、それぞれ独立した制御装置により行われているものである。
この図12において、ステップ4に内蔵された圧力センサ(図示せず)からの圧力検出信号PS1,PS2,PS3,PS4と、ステップ4に連結されたジャイロセンサや加速度センサからなる姿勢センサ8からのテーブル角度検出信号θ0とが制御装置9内の中央制御装置91に供給される。そしてこれらの検出信号PS1〜PS4及びθ0と、搭乗者等が発する外部からのテーブル姿勢指令信号θREF〔d(θREF)/dt〕とが演算され、算出された回転指令ωrefがモータ制御装置92に供給される。
さらに、車輪1とモータ2とは減速機93を介して接続され、モータ2には回転角検出器94が設けられる。そして、回転角検出器94からのロータ回転角度位置信号Θrが制御装置9内のモータ制御部92に供給される。これにより、上述の回転指令ωrefに応じて形成されるモータ2への駆動電流がフィードバック制御され、車輪1の駆動が安定化される。このようにして、車輪1が安定に駆動されると共に、その駆動が圧力センサ(図示せず)からの圧力検出信号PS1〜PS4等によって制御される。
また、図13には、システムの相互の接続関係を示す。図13において、上述の圧力検出信号PS1〜PS4と、例えばハンドル5に関連して設けられるロール軸角度器(ポテンショメータ)12からのロール軸角度検出信号PMとが姿勢センサ回路13に供給される。この姿勢センサ回路13にはジャイロセンサ21と加速度センサ22が内蔵されている。これにより、姿勢センサ回路13からは、上述の信号PS1〜PS4、信号PM及びピッチ角ωp、ヨー角ωyawと、X,Y,Z軸の各角度信号Ax,Ay,Azが取り出される。
これらの信号PS1〜PS4、PM、ωp、ωyaw、Ax,Ay,Azが、制御装置9内の中央制御装置91に供給される。また、例えばハンドル5の把持部に設けられるパワースイッチ14からの操作信号が中央制御装置91に供給される。これにより、中央制御装置91では左右の車輪1L,1R(図示せず)の回転指令ωref1,ωref2が算出され、モータ制御部92L,92Rに供給される。また、回転角検出器94L,94Rからの信号がモータ制御部92L,92Rに供給されて、モータ2L,2Rの駆動が行われる。
さらに、バッテリ15からの電力は電源回路95に供給される。この電源回路95からの例えば24Vモータ用電源がモータ制御部92L,92Rに供給され、例えば5V制御用電源が姿勢センサ回路13と中央制御装置91に供給される。なお、電源回路95には電源スイッチ16が設けられて、各部への電源の供給が制御される。このようにして、モータ2L,2Rの駆動が行われ、これらのモータ2L,2Rにより車輪1L,1Rが駆動されて、同軸二輪車の走行が行われる。
ところでこのような走行装置において、例えば図14に示すように搭乗者が乗車せずに、ハンドル5を持って牽引する状況が考えられる。その場合に、車輪1にモータ(図示せず)が接続されている状態では、減速機などの影響で、モータにトルクが発生しなくても車輪1の回転には抵抗力が発生する。そしてこのような抵抗力Ffは、摩擦トルクTfが一定である場合に車輪1の径Rに反比例し、図14Aのように径が大きい場合に比べて、図14Bのように径が小さいと抵抗力が極めて大きくなってしまう。このため、容易に牽引できない場合も生じるものであった。
また、上述の走行装置においては、モータが駆動されていない状態で装置は自立することができない。したがって、搭乗者が乗車していない状態では装置を壁に立てかけたり、専用のホルダーやスタンドを用いたりすることになる。さらに、そのような壁やホルダーやスタンドがない場合には横倒しにして置くことになるが、いずれの場合も処置が面倒なものである。これに対して本願出願人は、モータの駆動を制御して自立させる技術を提案(特願2006−169089号)したが、長時間に亘ると電力消費が大きくなってしまう問題が生じる。
この出願はこのような点に鑑みて成されたものであって、解決しようとする問題点は、従来の装置では、容易に自立させておくことができない。また、装置を牽引して運搬しようとすると、特に車輪の径が小さい場合には抵抗力が極めて大きくなって、容易に牽引することができなくなるというものである。
上記の課題を解決し、本発明の目的を達成するため、請求項1に記載された発明は、平行に配置された複数の車輪と、複数の車輪の間に設けられて複数の車輪の駆動を制御する機構の搭載された車両本体と、車両本体に植立されたハンドルとを有する走行装置であって、車両本体を所定角度に傾斜させたときに接地してハンドル及び車両本体を自立させるキャスタを車両本体に対して設けることを特徴とする走行装置である。
請求項2に記載の走行装置においては、車両本体を所定角度以上に傾斜させたときに、キャスタによりハンドルを持って車両本体を牽引可能とするものである。
請求項3に記載の走行装置においては、キャスタは弾性部材によって拘束された可動部を有し、可動部は、複数の車輪の駆動の非制御時に地面からの反力に対してキャスタの位置を固定することでハンドル及び車両本体の自立及び運搬を可能にし、複数の車輪の駆動の制御時にキャスタが地面に接触した際に地面からの反力によりキャスタの位置が変位することで車両本体の走行を妨害しない構成とするものである。
請求項4に記載の走行装置においては、キャスタは弾性部材によって第1及び第2の位置に拘束される可動部を有し、可動部の第1の位置は複数の車輪の駆動の非制御時に地面からの反力に対してキャスタの位置を固定することでハンドル及び車両本体の自立及び運搬を可能にし、可動部の第2の位置は複数の車輪の駆動の制御時に可動部を第2の位置としてキャスタが地面に接触しない構成とするものである。
請求項5に記載の走行装置においては、キャスタはアクチュエータによって駆動される可動部を有し、可動部は、アクチュエータの作動によって、複数の車輪の駆動の非制御時に地面からの反力に対してキャスタの位置を固定することでハンドル及び車両本体の自立及び運搬を可能にし、複数の車輪の駆動の制御時にキャスタの位置が変位することで車両本体の走行を妨害しない構成とするものである。
請求項6に記載の走行装置においては、車両本体を所定角度に傾斜させたときの接地点に弾性部材からなる接地部材を設けることを特徴とするものである。
本発明の走行装置によれば、車両本体を所定角度に傾斜させたときに接地してハンドル及び車両本体を自立させるキャスタを車両本体に対して設けることによって、装置を容易に自立させておくことができる。また、キャスタを用いることによって、装置を牽引して運搬しようとする際に、容易に牽引することができる。
以下、図面を参照して本発明を説明する。図1A,Bには、本発明による走行装置を適用した同軸二輪車の第1の実施形態の要部の構成を側面図及び正面図で示す。なお、この図1A,Bにおいて、主な構成は、図11及び特許文献2に示された装置とほぼ等しいものである。
図1A,Bにおいて、平行に配置された2個の車輪1L,1Rが設けられ、これらの車輪1L,1Rにはそれぞれ独立に駆動手段(モータ)2L,2Rが設けられる。また、これらの駆動手段2L,2Rの間が上下に分割された車両本体3U,3Dによって連結される。さらにこれらの車両本体3U,3Dには、図示していないがジャイロ等のセンサで検出された車両の傾きや、車両への荷重等の情報に応じて駆動手段2L,2Rの駆動を制御するための制御手段などの回路装置が設けられている。
また、車両本体3U,3Dの上側には、運転者が搭乗するステッププレートが設けられる。このステッププレートは左右に分割されたステップ4L,4Rで表され、これらのステップ4L,4Rは常に平行になるようにリンク機構(図示せず)で連結されている。さらに、ステップ4L,4Rの間にハンドル5が設けられる。このハンドル5は車両本体3U,3Dに対して所定量前傾して設けられると共に、ハンドル5とステップ4L,4Rとの間は、正面から見たとき直角となるようにリンク機構(図示せず)で連結されている。
さらに、下側の車両本体3Dの後方側に支持部31L,31Rを介してキャスタ32L,32Rが設けられる。このキャスタ32L,32Rはベアリング等を含む回転軸33L,33Rによって自在に回転される。また、このキャスタ32L,32Rは、車輪1L,1Rとのそれぞれの外周を結ぶ接線が、路面に対して所定の角度θdになるように配置される。この角度θdは、この車両が想定する通常の走行範囲内で最大の傾斜(ディパーチャーアングル)よりも大きくなるように設定する。
これによって、キャスタ32L,32Rは、図2Aに示すように装置を所定量後傾させた状態で路面に接触し、この状態で装置の重心が車輪1L,1Rとキャスタ32L,32Rによる四角形の内側になるようにすることで、装置は自立するようになる。また、装置を牽引する状態では、図2Bに示すように装置全体が角度θdよりさらに後傾されることで車輪1L,1Rが路面から離れ、車輪1L,1Rによる抵抗力は生じなくなる。そして、キャスタ32L,32Rが自在に回転されることで、牽引を容易に行うことができる。
なお、キャスタ32L,32Rは、左右対称にできるだけ離間距離Lを大きくして設けることが、自立時や牽引時の安定を増すことになる。また、キャスタ32L,32Rは、上述した下側の車両本体3Dの後方側に限らず、下側の車両本体3Dの前方側や側方側に設けて本発明を実施することも可能である。こうして、本発明の走行装置によれば、キャスタ32L,32Rによって装置を容易に自立させ、また、キャスタ32L,32Rを用いることで装置の牽引・運搬を容易に行うことができる。
ところで本発明の走行装置は、本来は平地での走行を用途としたものであるが、例えば図3に示すように走行中に段差を降りようとした場合に、上述の構成ではキャスタ32L,32Rが段差の上部に当たる恐れがある。その場合に、装置全体が図4中の矢印aに示すように前傾となり、重心が前方に移動してしまう。そして、このような不用意な重心移動は、上述のように重心位置によって走行の制御を行っている装置では、不安定な動作を招く恐れが生じるものである。
そこで図4A,Bには、本発明の走行装置を適用した同軸二輪車の第2の実施形態として、キャスタ32L,32Rが段差の上部に当たっても、装置が前傾とならない構成を側面図及び正面図で示す。
図4において、図1に示された支持部31L,31Rを第1の支持部として、これに回転軸34L,34Rを介して第2の支持部35L,35Rが設けられる。さらにこの第2の支持部35L,35Rに、回転軸33L,33Rを介してキャスタ32L,32Rが設けられる。この第2の支持部35L,35Rは、図示の位置を限界としてそれより車輪1L,1R方向に行かないよう係止手段(図示せず)が設けられると共に、ねじりばね36L,36Rの力により車輪1L,1R方向に偏倚されている。
したがって、この装置において、キャスタ32L,32Rの接地点が、回転軸3L,3Rから地面への垂線より車両側にある場合に、キャスタ32L,32Rが接地される状態では、図5Aに示すように、路面からキャスタ32L,32Rに働く地面からの反力は第2の支持部35L,35Rを車輪1L,1R方向に行かせるものとなる。このため、キャスタ32L,32Rは係止手段(図示せず)によって係止される状態となり、この状態で装置の重心が車輪1L,1Rとキャスタ32L,32Rによる四角形の内側になるようにすることで、装置は自立するようになる。
また、装置を牽引している状態では、図5Bに示すように、路面からキャスタ32L,32Rに働く地面からの反力は第2の支持部35L,35Rを車輪1L,1R方向に行かせるものとなる。このため、キャスタ32L,32Rは係止手段(図示せず)によって係止される状態となり、この状態で車輪1L,1Rが路面から離れ、車輪1L,1Rによる抵抗力は生じなくなる。さらに、キャスタ32L,32Rが自在に回転されることで、牽引を容易に行うことができる。
そしてこの装置において、走行中に段差を降りようとした場合には、図6に示すようにキャスタ32L,32Rが段差の上部に当たっても、キャスタ32L,32Rは車輪1L,1Rとは逆の方向に逃げることになる。このため、段差の上部からキャスタ32L,32Rに働く地面からの反力は、ねじりばね36L,36Rが抗するだけのわずかなものとなり、装置全体の重心位置を移動させるような大きな力が生じることはない。したがって、この装置によれば、常に安定した走行が可能になるものである。
さらに図7A,Bには、本発明の走行装置を適用した同軸二輪車の第3の実施形態として、走行中に段差を降りても、キャスタ32L,32Rが段差の上部に当たらないようにする構成を側面図及び正面図で示す。
図7において、図4に示した回転軸34L,34Rが1本の回転軸34とされる。この回転軸34は軸受け部37L,37Rで支持されると共に、所定部にウォームギア38とウォームホイール39が設けられ、モータ40により回転駆動されるように構成される。また、軸受け部37L,37Rのいずれか一方(図示では支持部35L側)にコンタクトスイッチ41が2個設けられ、回転軸34L,34Rのいずれか一方(図示では回転軸34L側)に突起が1本設けられて、キャスタ32L,32Rの位置が、上述の図2A若しくは図5Aに示す位置と、図7Aに示す位置とに在ることが判断される。
そこで図8には、上述のモータ40を駆動する際に用いる処理動作をフローチャートで示す。図8において、電源が投入されると処理が開始され、最初にモータ40へ正転指令が出される(ステップS1)。次に、姿勢制御がオンになっているか否か判断され(ステップS2)、オンになっているとき(Yes)は、モータ40へ逆転指令が出される(ステップS3)。また、ステップS2でオンになっていないとき(No)は、モータ40へ正転指令が出される(ステップS4)。そしてステップS2〜4が繰り返される。
したがって、キャスタが上限および下限のそれぞれの位置に達した場合には、コンタクトスイッチが押下されてモータ40の駆動回路が遮断され、モータが停止する。モータの停止に伴い、キャスタの位置はウォームギア・ホイールの作用によりロックされる。
これによって、姿勢制御がオフのときは、キャスタ32L,32Rは図2A若しくは図5Aの位置とされ、姿勢制御がオンのときは、キャスタ32L,32Rは図7Aの位置とされる。したがって、姿勢制御がオフのときは、図9Aに示すように装置はキャスタ32L,32Rによって自立される。また、姿勢制御がオンのときは、図9Bに示すようにキャスタ32L,32Rが走行の障害にならず、さらに、走行中に段差を降りてもキャスタ32L,32Rが段差の上部に当たらないようになる。
なお、上述した本発明の走行装置を適用した同軸二輪車の第3の実施形態では、例えばばねによってキャスタ32L,32Rが上述の2つの位置にそれぞれ偏倚される機構を設けても良い。そして、搭乗者が乗車時や下車時に足でその位置を切り替える。あるいは、姿勢制御がオンのときはプランジャ等を作動してキャスタ32L,32Rを跳ね上げるような構成を設けることもできる。
さらに、上述の各実施形態では、自立時において、路面が車両の前後方向に傾斜している場合には、駆動部の摩擦トルクによる抵抗力が、車両が傾斜方向に移動することを防止している。しかし、傾斜が大きい場合や、外乱の力が加わる場合には、摩擦トルクに打ち勝って車両が移動してしまう恐れがある。そこで、このような問題は、図10に示す第4の実施形態により解決できる。
すなわち、第4の実施形態では、キャスタ32L,32Rの支持部31L,31R(若しくは35L,35R)が、地面に対する接地部42L,42Rを有する。接地部42L,42Rは、地面との摩擦係数の高いゴム材等により構成される。これにより図10Aに示すような自立時においては、この接地部42L,42Rが地面と接地し、キャスタ32L,32Rは接地しない。よって、この接地部42L,42Rの摩擦により、車両は傾斜や外乱に対して移動しにくい。
これに対して、図10Bに示すような運搬時においては、接地部42L,42Rは接地せず、キャスタ32L,32Rが接地することにより、小さい力での効率的な運搬が実現される。このようにして、この第4の実施形態においても、自立及び運搬の容易な走行装置を実現することができる。
こうして本発明の走行装置によれば、平行に配置された複数の車輪と、複数の車輪の間に設けられて複数の車輪の駆動を制御する機構の搭載された車両本体と、車両本体に植立されたハンドルとを有する走行装置であって、車両本体を所定角度に傾斜させたときに接地してハンドル及び車両本体を自立させるキャスタを車両本体に対して設けることにより、自立及び運搬の容易な走行装置を実現することができる。
なお本発明は、上述の説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の精神を逸脱することなく種々の変形が可能とされるものである。
本発明による走行装置を適用した同軸二輪車の第1の実施形態の構成を示す側面図及び正面図である。 その動作の説明のための図である。 その動作の説明のための図である。 本発明による走行装置を適用した同軸二輪車の第2の実施形態の構成を示す側面図及び正面図である。 その動作の説明のための図である。 その動作の説明のための図である。 本発明による走行装置を適用した同軸二輪車の第3の実施形態の構成を示す側面図及び正面図である。 その動作の説明のためのフローチャート図である。 その動作の説明のための図である。 本発明による走行装置を適用した同軸二輪車の第4の実施形態の構成及び動作を示す側面図である。 本発明の適用される走行装置の構成を示す正面図及び側面図である。 一輪車モデルの制御構造図である。 その説明のためのシステム構成図である。 その動作の説明のための図である。
符号の説明
1L,1R…車輪、2L,2R…駆動手段(モータ)、3U,3D…車両本体、4L,4R…ステップ、5…ハンドル、31L,31R…支持部、32L,32R…キャスタ、33L,33R…回転軸

Claims (2)

  1. 平行に配置された複数の車輪と、前記複数の車輪の間に設けられて前記複数の車輪の駆動を制御する機構の搭載された車両本体と、前記車両本体に植立されたハンドルとを有する走行装置であって、
    前記車両本体の下側の後方側に設けられる第1の支持部と、当該第1の支持部に第1の回転軸を介して設けられる第2の支持部と、当該第2の支持部に第2の回転軸を介して設けられるキャスタと、前記第2の支持部を所定の範囲に弾性的に拘束する弾性部材と、前記複数の車輪の方向への前記第2の支持部の移動を制限する係止手段とが設けられており、
    前記第2の支持部は、前記車両本体が水平となる状態において、前記キャスタを地面から離れさせ、かつ、前記第2の回転軸の位置を前記第1の回転軸から地面へと降ろした垂線よりも前記複数の車輪とは逆の方向に位置されるように、前記弾性部材により所定の位置に配置されており、
    前記車両本体を所定の角度に傾斜させて前記複数の車輪及び前記キャスタを接地させ、前記ハンドル及び前記車両本体を自立させた場合に、前記第2の回転軸の位置を前記垂線よりも前記複数の車輪の方向に位置させ、
    前記車両本体を前記所定の角度より大きく傾斜させた場合には、前記複数の車輪を地面から離れさせ前記キャスタを自在に回転させることで前記ハンドルを持って前記車両本体を牽引可能とさせ、
    前記運転者が搭乗して走行中のときに前記キャスタが地面と接触した場合には、前記キャスタに対する地面からの反力に応じて、前記弾性部材により前記第2の支持部を前記所定の位置から前記複数の車輪とは逆の方向に変位させる
    ことを特徴とする走行装置。
  2. 請求項1に記載の走行装置において、
    弾性部材からなる接地部材が前記キャスタの近傍に更に設けられ、
    前記車両本体を前記所定の角度に傾斜させた場合には、前記複数の車輪及び前記接地部材を接地させて前記キャスタを地面から離れさせることで前記ハンドル及び前記車両本体を自立させ、
    前記車両本体を前記所定の角度より大きく傾斜させた場合には、前記複数の車輪及び前記接地部材を地面から離れさせて前記キャスタを接地させることで前記ハンドルを持って前記車両本体を牽引可能とさせる
    ことを特徴とする走行装置。
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