JP4362898B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/616Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise involving a correlated sampling function, e.g. correlated double sampling [CDS] or triple sampling

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CCDなどの撮像装置で被写体を撮像するデジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、撮影レンズを通過する被写体像を撮像して画像データを出力するCCDのような撮像装置と、撮像装置から出力される画像信号に対して相関二重サンプリング(CDS)回路などによりノイズ除去を行う画像信号処理回路とを備えるデジタルカメラが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のデジタルカメラでは、撮像装置から画像信号が出力されるタイミングに合わせてサンプリングを行うサンプリング回路、画像信号の黒レベルを所定値とするため、上記タイミングに合わせて画像信号の黒レベル期間をサンプリングするクランプ回路、および上記の回路でサンプリングされたアナログ画像信号をディジタル画像信号に変換するA/D変換回路などの動作タイミングが一致するように調整されている。
【0004】
ところが、上記の回路で使用される部品が変更される場合は、変更された部品に応じて上述した動作タイミングの変更が必要となる場合がある。また、一般に、上記の回路で使用される電子部品は、電子部品の動作時の温度や電子部品に印加される電圧によりその動作タイミングが変化する。この結果、デジタルカメラが温度変化が大きい使用条件で使用される場合や、デジタルカメラの電池が消耗して回路の電圧が低下した場合には、上述した回路の動作タイミングが変化する可能性がある。とくに、撮像装置の画素数が多く、撮像された画像信号が高速でサンプリングされる高画質のデジタルカメラの場合や、デジタルカメラが連続して長時間使用される場合は問題になりやすい。
【0006】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1に記載の発明は、撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、撮像装置から出力された撮像信号にノイズ除去などの所定の処理を行う信号処理回路と、撮像装置を動作させる駆動回路とを備えるデジタルカメラに適用される。そして、撮像装置、信号処理回路および駆動回路に供給される電源の電圧を検出する電圧検出手段と、撮像装置および信号処理回路を駆動する駆動信号に対して所定の遅延を与えて出力する遅延手段と、電圧検出手段による検出電圧に応じて遅延手段に対して遅延時間を設定する制御手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項5に記載の発明は、撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、撮像装置から出力された撮像信号にノイズ除去などの所定の処理を行う信号処理回路と、撮像装置を動作させる駆動回路とを備えるデジタルカメラに適用される。そして、撮像装置による累積撮影枚数をカウントするカウント手段と、撮像装置および信号処理回路を駆動する駆動信号に対して所定の遅延を与えて出力する遅延手段と、カウント手段による累積撮影枚数に応じて遅延手段に対して遅延時間を設定する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態によるデジタルスチルカメラの収納時、および携帯時の外観を示し、(a)が上から見た図、(b)が後ろから見た図である。また、図2は図1に示したカメラの通常撮影時の外観を示し、(a)が前から見た図、(b)が上から見た図、(c)が後ろから見た図である。この実施の形態によるデジタルスチルカメラ1は、撮影ズームレンズ2を含むレンズユニット1aとLCDモニター3を含むモニターユニット1bとに分割され、両ユニット1a、1bが相対的に回転可能に連結されている。
【0009】
収納時または携帯時には、図1に示すように、レンズユニット1aとモニターユニット1bとがフラットになるようにレンズユニット1aを回転する。また、通常撮影時には、図2に示すように、撮影ズームレンズ2が被写体方向を向くようにレンズユニット1aを回転する。このとき、モニターユニット1bはLCDモニター3が撮影者の方向を向くように保持されるので、撮影者はLCDモニター3を見ながら撮影を行うことができる。
【0010】
レンズユニット1aは、撮影ズームレンズ2の他に電子閃光装置4、ファインダー窓5、赤目軽減・セルフタイマー表示ランプ6、ファインダー接眼窓7などを備えている。一方、モニターユニット1bは、LCDモニター3の他にメインスイッチ8、レリーズボタン9、表示パネル10、閃光撮影モードボタン11、AFモードボタン12、画質モードボタン13、ズーム切換えボタン14、モニターボタン15、メニューボタン16、選択ダイヤル17などを備えている。
【0011】
図3は、この実施の形態によるデジタルスチルカメラ1の回路ブロックを示す図である。このデジタルスチルカメラ1は、撮像素子26と、撮像素子26から出力されるアナログ信号を処理するアナログ信号処理回路27と、撮像素子26の駆動を制御するドライバ25と、撮像素子26やアナログ信号処理回路27の動作タイミングを制御するタイミング制御回路24とを含んで構成される撮像部100を備えている。そして、デジタルスチルカメラ1は、焦点検出/調整処理および測光処理などを制御するメインCPU21と、画像処理および画像表示処理を制御する画像処理CPU29と、各スイッチからの入力信号を制御するスイッチ制御CPU41とにより制御されている。スイッチ制御CPU41は、デジタルスチルカメラ1の各スイッチが操作されたときはその情報をメインCPU21へ送り、ズーム切換えボタン14が操作されたときはズームレンズ駆動装置37を制御して撮影ズームレンズ2を駆動するように構成されている。
【0012】
このデジタルスチルカメラ1は、メインスイッチ8の切換え動作により撮影モード(REC)と再生モード(PLAY)とが選択される。メインスイッチ8は、オフ、REC、PLAYの少なくとも3つの位置に切換えられる。撮影モードは撮像した被写体像を画像データとして記録する動作モードであり、再生モードは記録した画像データを読み出してLCDモニター3に表示する動作モードである。そして、両動作モードにおいて、それぞれカメラ動作を選択/設定するためのメニュー設定モードが設けられている。本発明は撮影モードにおける撮影動作に特徴があるので、撮影モードについて説明を行う。
【0013】
メインスイッチ8を撮影モード(REC)位置に切換え操作すると、デジタルスチルカメラ1は電源オンとともに撮影モードに切換えられる。スイッチ制御CPU41には、レリーズボタン9に連動する半押しスイッチ22と全押しスイッチ23(以下、レリーズスイッチ23と呼ぶ)から半押し信号と全押し信号がそれぞれ入力される。半押しスイッチ22が操作されて半押し信号が入力されると、スイッチ制御CPU41はその情報をメインCPU21に伝え、メインCPU21からの指令により焦点検出/調整装置36が撮影ズームレンズ2の焦点調節状態を検出する。そして、撮影ズームレンズ2に入射する被写体光が撮像装置である撮像素子26上で結像するように撮影ズームレンズ2を合焦位置へ駆動する。
【0014】
ズーム切換えボタン14が操作されると、スイッチ制御CPU41からの指令によりズームレンズ駆動装置37が撮影ズームレンズ2を駆動し、焦点距離を変化させる。ズームボタン14はシーソー形のスイッチからなり、望遠側(T)と広角側(W)のうち、いずれか押されている側に焦点距離が移動される。測光装置38は、被写体の輝度を測定するもので、レリーズボタン9に連動する半押しスイッチ22による半押し信号が、スイッチ制御CPU41を介してメインCPU21に入力されたときに測光を行う。
【0015】
半押しスイッチ22のオン操作に引続いてレリーズスイッチ23がオン操作されると、測光装置38による測光結果と閃光撮影モードボタン11によりあらかじめ設定されたモード設定とに応じて閃光装置4が発光し、撮影ズームレンズ2からの被写体光が撮像素子26の受光面上で結像することにより、撮像素子26には被写体像の明るさに応じた信号電荷が蓄積される。撮像素子26はドライバ25を介してタイミング制御回路24からタイミング制御され、撮像素子26に蓄積された信号電荷はドライバ25から出力される駆動信号により吐き出され、後述するノイズ除去回路や直流再生回路などを含むアナログ信号処理回路27に入力される。アナログ信号処理回路27でアナログ画像信号に対してノイズ除去、ゲインコントロールなどのアナログ処理が施された後、A/D変換回路28によってデジタル信号に変換される。上記のアナログ処理回路27およびA/D変換回路28もタイミング制御回路24からタイミング制御される。
【0016】
デジタル変換された信号は、上述した画像処理CPU29に導かれ、そこで輪郭補償、ガンマ補正等の画像前処理が行われて一旦バッファメモリ30に格納される。そして、メインCPU21とバッファメモリ30との間で画像データの授受を行い、格納されている画像データからホワイトバランス調整値を求め、この調整値に基づいて画像処理CPU29でホワイトバランス調整が行われ、ホワイトバランス調整後の画像データが再びバッファメモリ30へ格納される。
【0017】
バッファメモリ30に記憶された画像データは、画像処理CPU29に制御される表示画像作成回路31により表示用の画像データに処理され、この画像データがLCDモニター3にフリーズ画面と呼ばれる撮影画面として表示される。
【0018】
上述したような画像前処理が行なわれた画像データに対してはさらに、画像処理CPU29によりJPEG圧縮のためのフォーマット処理(画像後処理)が行なわれ、画像処理CPU29により制御される圧縮回路32によりJPEG方式で所定の比率にデータ圧縮を受け、メインCPU21により所定のデータ名を付与されてリアルタイムクロック35からのタイム情報とともに、フラッシュメモリ等の記録媒体(PCカード、CFカードなど)34に記録される。
【0019】
この他、メインCPU21には表示パネルドライバー33が接続され、閃光撮影モードボタン11による閃光装置4の発光モード設定、AFモードボタン12による距離範囲設定、画質モードボタン13による圧縮率設定の状態が表示パネル10に表示される。
【0020】
−撮像部−
図4は、上述したように動作するデジタルカメラにおける撮像部100の詳細を示すブロック図である。図4において、電池39に接続された電源回路40は、電池39から入力される電源電圧を所定の電圧に変換して、出力電圧VA、VB、VC、VD、VEを各回路ブロックに供給する。電源回路40はメインCPU21の制御端子と接続されており、メインCPU21から制御端子を通して送られる制御信号により、上記出力電圧VA、VB、VC、VD、VEの出力をオン/オフする。なお、メインCPU21に対する所定の電源電圧は、メインスイッチ8が撮影モード(REC)および再生モード(PLAY)のいずれかに切り換えられているときは常時供給される。
【0021】
タイミング制御回路24(図3)は基準発振回路24a、タイミング発生回路24bおよび遅延回路24cから構成され、アナログ信号処理回路27はノイズ除去回路27a、直流再生回路27bおよび可変増幅回路27cから構成され、撮像素子26用のドライバ25は水平駆動回路25aおよび垂直駆動回路25cより構成される。これら各回路24,25および27は、電源回路40の電源電圧VA〜VDが接続される。基準発振回路24aは水晶発振器から発生される発振出力による基準クロック信号を出力し、タイミング発生回路24bは基準クロック信号を分周および論理合成することにより、撮像素子26用の水平駆動信号φH1,φH2,φRG,および撮像素子26用の垂直駆動信号V1,V2,V3,V4,SUB,SGを発生する。また、タイミング発生回路24bはノイズ除去回路27a用の駆動信号SHP、SHD、直流再生回路27b用の駆動信号CPOB、およびA/D変換回路28用の駆動信号ADCLKを発生する。タイミング発生回路24bから出力された上記の各駆動信号は、遅延回路24cに入力される。
【0022】
図4の撮像部100において、半押しスイッチ22(図3)が操作されて半押し信号が入力されると、メインCPU21の指示により焦点調節状態の検出および測光動作が開始される。さらに、レリーズスイッチ23がオンされることにより電源回路40がオンされ、撮像素子26をはじめとする撮像部100の回路に各電源電圧VA,VB,VC,VD,VEが供給される。電源の供給が開始されると基準発振回路24aが基準クロック信号を出力し、タイミング発生回路24bが撮像素子26用の水平駆動信号φH1,φH2,φRGおよび撮像素子26用の垂直駆動信号V1,V2,V3,V4,SUB,SGを発生する。
【0023】
タイミング発生回路24bから出力された各駆動信号φH1,φH2,φRG,V1,V2,V3,V4,SUB,SG,SHP,SHD,CPOB,ADCLKは、それぞれ独立して遅延回路24cへ入力され、遅延回路24cで各駆動信号ごとに遅延が与えられる。遅延回路24cで与えられる遅延量は、メインCPU21の制御端子から送信される遅延量の情報によって決定され、この遅延量の情報はレリーズスイッチ23が操作されるごとに、すなわち、撮影ごとにメインCPU21から遅延回路24cに送信される。
【0024】
メインCPU21から遅延回路24cに対する遅延量情報の送信はシリアル通信により行われる。メインCPU21から各駆動信号に対する遅延量の情報が順次送信され、遅延回路24cで受信された遅延量の情報が遅延回路24c内のレジスタへ格納される。格納された各駆動信号に対する遅延量の情報は、次に再びレリーズスイッチ23が操作され、新たな遅延量の情報が送信されるまでレジスタ内に保持される。
【0025】
遅延回路24cがレリーズスイッチ23の操作によりCPU21から送信される遅延量の情報に基づいて回路の遅延量を設定し、設定した遅延量による遅延が与えられた水平駆動信号が水平駆動回路25aに、垂直駆動信号が垂直駆動回路25bにそれぞれ出力される。水平駆動回路25aは、遅延回路24cから出力された水平駆動信号の振幅および出力インピーダンスを撮像素子26が必要とする所定の値に変換して出力し、垂直駆動回路25bは、遅延回路24cから出力された垂直駆動信号の振幅および出力インピーダンスを撮像素子26が必要とする所定の値に変換して出力する。
【0026】
撮像素子26は撮像面に照射された光に応じて電荷を蓄積し、蓄積された電荷が撮像素子26用の駆動信号により読み出され、画像信号として出力される。出力された信号は後述するノイズ除去回路27aへ入力され、リセットノイズなどの不要な信号成分が除去される。ノイズ除去回路27aは駆動信号SHP,SHDパルスを用いて撮像素子26から出力された画像信号をサンプル/ホールドし、有効な信号成分のみを出力する。上述したように駆動信号SHDおよびSHDは、CPU21からの遅延量の情報に基づいて遅延回路24cにて遅延量が調整されている。駆動信号SHDおよびSHDが、撮像素子26から出力される画像信号のタイミングと厳密に一致するように調整されている場合においてノイズ除去回路27aの効果が十分に発揮される。
【0027】
ノイズ除去回路27aの出力信号は、直流再生回路27bに入力される。直流再生回路27bは、撮像素子26から出力される画像信号のうち、光学的に黒基準となる画素信号、すなわち遮光画素から出力された画像信号を所定の電圧に設定するように動作する。直流再生回路27bで設定される所定の電圧値は、メインCPU21から制御端子を通して送信される。送信される設定電圧の情報は、上述した遅延量の情報と同様に、レリーズスイッチ23が操作されるごとに、すなわち、撮影ごとにメインCPU21から直流再生回路27bに送信される。また、直流再生回路27b用の駆動信号CPOBも、CPU21からの遅延量の情報に基づいて遅延回路24cにて遅延量が調整されている。
【0028】
直流再生回路27bの出力信号は可変増幅回路27cへ入力される。可変増幅回路27cは、メインCPU21から送信される増幅度の情報により、入力された画像信号を所定の増幅度で増幅してA/D変換回路28へ出力する。可変増幅回路27cで増幅される増幅度は、メインCPU21から制御端子を通して送信される。送信される増幅度の情報は、遅延量および設定電圧の情報と同様にレリーズスイッチ23が操作されるごとに、すなわち、撮影ごとにメインCPU21から可変増幅回路27cに送信される。
【0029】
A/D変換回路28へ入力された画像信号は、遅延回路24cから出力される駆動信号ADCLKのタイミングにより、アナログ信号からデジタル信号に変換され、変換後のデジタル画像信号が画像処理CPU29(図3)へ出力される。A/D変換回路28の変換タイミングは、遅延回路24cで駆動信号ADCLKに与えられる遅延量で変化し、この遅延量はメインCPU21から制御端子を通して遅延回路24cに送信された遅延量の情報に基づいて調整されている。送信される遅延量の情報は、レリーズスイッチ23が操作されるごとに、すなわち、撮影ごとにメインCPU21から遅延回路24cに送信される。A/D変換回路28から画像処理CPU29(図3)に出力されたデジタル画像信号は、空格子補間、ホワイトバランスおよびγ補正処理などの一連の画像処理を受ける。
【0030】
−ノイズ除去−
上述したノイズ除去回路27aについてさらに詳細に説明する。一般に、CCDなどの固体撮像素子から出力される信号には、撮像素子のリセットノイズやアンプノイズなどの低周波ノイズが含まれる。そこで、相関二重サンプリング(CDS)回路を用いたノイズ低減処理が行われる。図5はCDS回路27aを説明する図である。図5において、撮像素子26で蓄積されて読み出された電荷は、画像信号としてバッファアンプ271を介してクランプ回路272に入力される。クランプ回路272は、バッファアンプ271から出力された信号をカップリングコンデンサ273を介して出力するとともに、カップリングコンデンサ273の出力側に直流電源275からの電圧をクランプパルスSHPを用いてスイッチ274で印加することにより、カップリングコンデンサ273から出力される画像信号をフィールドスルーレベルにクランプして、リセットノイズおよびアンプノイズなどを除去する。
【0031】
クランプ回路272から出力された画像信号は、バッファアンプ276を介してサンプルホールド回路277に入力される。サンプルホールド回路277は、サンプリングパルスSHDを用いてスイッチ278を駆動することにより、バッファアンプ276から出力された画像信号をサンプリングして、ホールディングコンデンサ279にホールドさせる。ホールドされた画像信号はバッファアンプ280を介して出力される。
【0032】
上述したCDS回路の動作を図6のタイミングチャートを参照して説明する。図6(a)に示す撮像素子26からの出力信号は、撮像素子26の各画素である光電変換素子により光電変換された電荷信号が順次転送されて、バッファアンプ271(図5)を介して出力される画像信号である。この撮像素子26の出力信号は、撮像素子26が画素単位ごとにリセットされると、電荷量が増大してリセットレベルRで安定する。図6(b)のクランプパルスSHPがリセット後のタイミングtt1からタイミングtt2の間に印加されると、撮像素子26の出力信号は直流電源275からの電圧、すなわちフィールドスルーレベルLSにクランプされ、ノイズが除去された基準レベルに合わされる。その後、出力信号がフィールドスルーレベルLSから信号レベルLLになるとタイミングtt3からタイミングtt4の間に図6(c)のサンプリングパルスSHDにより信号レベルLLがサンプリングされ、ホールドされた信号レベルLLが画像信号として出力される。すなわち、フィールドスルーレベルLSに対する信号レベルLLが出力される。
【0033】
−タイミング調整−
図6に示すように、撮像素子26から出力される出力信号と、クランプパルスSHPおよびサンプリングパルスSHDとのタイミングを最適化することが必要である。一般に、回路に入力される信号と回路から出力される信号には、回路内部の伝播遅延時間により位相遅延が生じる。図4において撮像素子26は、水平駆動回路25aおよび垂直駆動回路25bから出力される各駆動信号により駆動されるので、上記各駆動信号には両駆動回路の遅延特性に依存した位相遅延がそれぞれ発生する。また、撮像素子26に上記の位相遅延が生じた各駆動信号が入力されることにより、撮像素子26から出力される画像信号の出力タイミングにも遅延が生じる。したがって、撮像素子26、ノイズ除去回路27a、直流再生回路27b、および画像信号をデジタル変換するA/D変換回路28に対する最適な駆動タイミングを得るためには、撮像素子26の駆動信号の入力端子における水平および垂直駆動信号波形を基準にして、上記各波形のタイミングが一致するように調整を行う。これらの遅延量の調整は、上述したようにメインCPU21から遅延回路24cに送信される遅延量の情報に基づいて遅延回路24cで行われる。
【0034】
図7は撮像素子26の駆動に必要な水平駆動信号φH1,φH2,φRGと、上記水平駆動信号により撮像素子26から出力された画像信号をノイズ除去回路27aでサンプリングするために必要な駆動信号SHP,SHD、および撮像素子26から出力された画像信号(撮像素子出力)の信号波形を説明する図である。図7の信号波形において、実線は遅延量が最適な状態に調整されたタイミング波形を示し、破線は遅延量を調整する前のタイミング波形である。まず実線で示された各波形について説明する。図7(a)の駆動信号φH1と図7(b)の駆動信号φH2は撮像素子26から画像信号を出力させる信号であり、φH1が立ち下がり、φH2が立ち上がると図7(f)のように撮像素子26の出力が信号レベルLLになる。図7(c)の駆動信号φRGは撮像素子26の出力信号をリセットさせる信号である。
【0035】
図7(d)の駆動信号SHPはノイズ除去回路27a用のクランプパルスであり、図6のSHPに相当する。クランプパルスSHPにより、撮像素子26からの出力信号が所定のフィールドスルーレベルLSに合わせられる。図7(e)の駆動信号SHDはノイズ除去回路27a用のサンプリングパルスであり、図6のSHDに相当する。サンプリングパルスSHDにより、撮像素子26からの出力信号がサンプリングされてホールドされる。
【0036】
上述した内容を動作順に説明する。撮像素子26の出力信号をリセットさせる駆動信号φRGが立ち上がると出力信号のリセット動作が行われる(t71)。クランプパルスSHPが立ち上がり、駆動信号φRGが立ち下がると撮像素子26の出力信号がフィールドスルーレベルLSに固定される(t72)。クランプパルスSHPが立ち下がってから駆動信号φH1が立ち下がるとともにφH2が立ち上がると、撮像素子26の出力が信号レベルLLになる(t73)。撮像素子26の出力に信号レベルLLが出力されてからサンプリングパルスSHDが立ち上がり、立ち下がると信号レベルLLがサンプリングされる(t74)。再び駆動信号φRGが立ち上がって撮像素子26の出力信号のリセット動作が行われ(t75)、以上の動作が画素ごとに繰り返して行われる。
【0037】
クランプパルスSHPおよびサンプリングパルスSHDと、撮像素子26から出力される画像信号とのタイミングが最適化されていない場合は、メインCPU21があらかじめメインCPU21内のレジスタに記憶された調整値データ、すなわち遅延量の情報を読み出して、撮影ごとに遅延回路24cに対して遅延量の情報を送信する。メインCPU21から送信された遅延量が0の場合の信号波形が最小遅延量設定となり、図7において破線で示されたタイミング調整前の波形はこの状態の波形である。遅延回路24cにおいて各駆動信号に対して独立した遅延量が設定されることにより、撮像素子26、ノイズ除去回路27a、A/D変換回路28の動作に最適な実線波形のタイミングが設定される。遅延量の設定は、たとえば、最小設定単位を1nsecとし、4bitの制御信号(制御ビットと呼ぶ)にて選択する場合は[0000]〜[1111]までの16通りの遅延時間の設定が可能である。図8は制御ビットと設定される遅延量の対応の例を示す表である。
【0038】
各波形のタイミングを最適な状態とするために、駆動信号φH1に必要な遅延量がT1、駆動時間φH2に必要な遅延量がT2、駆動信号φRGに必要な遅延量がT3、クランプパルスSHPに必要な遅延量がT4、サンプリングパルスSHDに必要な遅延量がT5とすれば、メインCPU21は上記の遅延量を設定するために、遅延量T1〜T5に対応する制御ビットをシリアルに配置した信号列を遅延回路24cに送信し、遅延回路24cがその信号を受信して内部のレジスタへ格納することにより、信号列に基づいた遅延量の設定が行われる。例としてT1=3nsec、T2=3nsec、T3=2nsec、T4=1nsec、T5=1nsecとすれば、信号列は次のようになる。
Figure 0004362898
上記の遅延量は、撮像部100の組立/調整時にあらかじめ最適な遅延量が設定され、その遅延量がメインCPU21内のレジスタに記憶されている。
【0039】
上記の信号列に基づいた遅延量による遅延方法として、デジタル遅延線が用いられる。デジタル遅延線は、遅延量を設定するデジタル入力端子への設定内容に応じて、遅延線に入力された信号に所定の遅延を与えて出力する。
【0040】
以上説明したデジタルカメラ1の撮影動作を説明する。図9は半押しスイッチで起動されるプログラムのフローチャートである。図3の半押しスイッチ22が操作されるとステップS20で測光装置37により被写体の輝度を測定して露出演算し、焦点検出装置38により焦点調節状態を検出する。ステップS21においてレリーズスイッチ23が操作されたと判断されると、メインCPU21により電源回路40(図4)がオンされる。ステップS23で電源回路40の動作が安定するために必要な所定時間が経過したと判断されるとステップS24へ進み、上述したようにメインCPU21のレジスタ内に格納されている遅延量の情報を読み出し、読み出した遅延量をシリアル信号列に変換して制御端子から遅延回路24cに送信する。また、メインCPU21のレジスタ内に格納されている直流再生回路27bに対する設定電圧の情報、および可変増幅回路27cに対する増幅度の情報を読み出して、制御端子から各回路27b、27cに送信する。ここで、メインCPU21のレジスタ内に格納されている遅延量の情報、設定電圧の情報および増幅度の情報はデジタルカメラ1の調整時に格納されたものであり、これらの情報は調整用の外部装置を用いることにより変更することが可能である。
【0041】
ステップS25において、遅延回路24cによるタイミング調整が行われるために必要な所定時間が経過したと判断されるとステップS26へ進み、撮影シーケンスが開始される。ステップS26では、撮像素子26の各画素が受光信号を蓄積し、蓄積終了後、全画素の蓄積電荷が順次に読み出される。ステップS27において、読み出された画像信号の低周波ノイズがノイズ除去回路27aで除去されてステップS28へ進み、直流再生回路27bにより遮光画素に対応する信号レベルが所定のレベルになるように調整される。ステップS29において、可変増幅回路27cで画像信号の振幅レベルが所定の振幅となるように調整され、ステップS30でA/D変換回路28によりデジタル画像信号に変換される。
【0042】
ステップS31において、デジタル画像信号に対してゲイン調整、γ階調補正、JPEGフォーマット化処理などが画像処理CPU29で行なわれる。画像処理が終了するとステップS32に進み、画像処理後の画像データをいったんバッファメモリ30に記憶して電源回路40をオフする。ステップS33において、バッファメモリ30から画像データを読み込んでJPEG圧縮回路32でデータを圧縮し、圧縮した画像データをPCカード34に記憶する。以上により、一連の撮影動作が終了する。
【0043】
第一の実施の形態の特徴についてまとめる。
(1)撮像部100の各回路を駆動する各駆動信号に遅延を与える遅延回路24cに対して、メインCPU21が各駆動信号ごとに遅延量の情報を設定し、この遅延量の情報によりデジタル遅延線を用いて各駆動信号に遅延が与えられるようにしたので、たとえば、撮像部100の回路で使用される部品が変更された結果、撮像動作のタイミングに変更が必要となる場合でも回路を変更することなく、遅延回路24cに設定する遅延量の情報を変更するだけで各駆動信号に対する遅延量を調整することができる。
(2)メインCPU21から制御端子を通して送られる制御信号により、撮像部100の各回路に電源電圧を供給する電源回路40の出力をオン/オフできるようにして、レリーズスイッチ23が操作されることにより各回路に対して電源の供給/停止を行うようにしたので、デジタルカメラ1の消費電力を低減して電池39の使用時間を長くすることが可能になる。
(3)レリーズスイッチ23が操作されたとき、メインCPU21が可変増幅回路27cに対して所定の増幅度の情報を設定し、この増幅度の情報により可変増幅回路27cが画像信号を所定の振幅に増幅するようにしたので、撮影の時点で設定された新しい増幅度の情報により画像信号を増幅することができる。したがって、絞り値が変えられることにより撮像素子26への入射光量が変化して、画像信号の振幅に変化が生じた場合でもA/D変換回路28に入力される画像信号の振幅が常に最適な値に保たれるので、高画質の画像を得ることができる。
【0044】
以上の説明では、遅延方法としてデジタル遅延線を使用するようにしたが、デジタル遅延線に代えてロジック回路の組み合わせで遅延を与えるようにしてもよい。たとえば、カウンタを利用すれば、所定の時間をカウントしてから、信号を出力するように構成できる。
【0045】
−第二の実施の形態−
一般に、回路内部の伝播遅延時間は回路の動作温度により変化する。このため、図4において水平駆動回路25aおよび垂直駆動回路25bの動作温度が変化することにより、撮像素子26を駆動させる上記各駆動信号には上記両駆動回路の温度変化による位相遅延の変化がそれぞれ発生する。撮像素子26にこのような位相遅延の変化が生じた各駆動信号が入力されることにより、撮像素子26から出力される画像信号の出力タイミングにも変化が生じる。また、撮像素子26自体も駆動信号が入力されてから撮像素子出力にデータが出力されるまでのタイミングが動作温度により変化する。
【0046】
第二の実施の形態では、第一の実施の形態に加えて、もしくは単独で、温度センサ42(図4)がデジタルカメラ1内の撮像部100の回路に近接して配設される。さらに、メインCPU21のレジスタ内に記憶する遅延量の情報は、温度センサ42による検出温度ごとに、図7に示した各波形のタイミングを最適な状態とするような遅延量の情報をあらかじめ用意して、これら遅延量の情報が検出温度をパラメータとするテーブルとしてメインCPU21内のレジスタに記憶される。また、メインCPU21のレジスタ内に記憶する直流再生回路27bの設定電圧の情報は、温度センサ42による検出温度ごとに所定の情報が用意され、これらの情報も検出温度をパラメータとするテーブルとしてメインCPU21内のレジスタに記憶される。
【0047】
メインCPU21がレジスタ内に格納されている遅延量の情報を読み出すとき、温度センサ42で検出された温度に対応した遅延量の情報をレジスタ内のテーブルから読み出し、読み出した遅延量をシリアル信号列に変換してメインCPU21の制御端子から遅延回路24cに送信する。図10は検出温度と遅延量の情報との対応例を示す表である。図10において、たとえば、上述した温度センサ42による検出温度が+8℃から+25℃へ変化した場合、φH1に対するシリアル信号列を[0010]から[0100]とすれば、設定される遅延量が2nsecから4nsecに変更できる。検出温度が+8℃から+25℃へ変化するとき、駆動信号φH1のタイミングが2nsec進む場合は、駆動信号φH1に対する遅延量を2nsecから4nsecに増加させることにより駆動信号のタイミングの変化が相殺される。他の駆動信号についても、同様に検出温度に対応した遅延量の情報を設定して、撮像部100の回路動作のタイミングを最適に保つことができる。
【0048】
また、メインCPU21がレジスタ内に格納されている直流再生回路27bに対する設定電圧の情報を読み出すとき、温度センサ42で検出された温度に対応した情報をレジスタ内のテーブルから読み出し、読み出した情報をメインCPU21の制御端子から直流再生回路24bに送信する。
【0049】
第二の実施の形態の特徴についてまとめる。
(1)温度センサ42を撮像部100の回路に近接して配設し、遅延回路24cに対する遅延量の情報を温度センサ42による検出温度をパラメータとするテーブルとしてメインCPU21内のレジスタに記憶し、レリーズスイッチ23が操作されたとき、検出した温度に応じて遅延量の情報を読み出せるようにした。したがって、撮影の時点の検出温度に応じた遅延量の情報により撮像部100の各駆動信号に対して遅延を与えることができるので、撮像部100の回路の撮像動作のタイミングが温度により変化する場合でも、撮像動作のタイミングを常に最適な状態にして撮像動作を行うことができ、高画質の画像を得ることができる。(2)直流再生回路24bに対する設定電圧の情報を温度センサ42による検出温度をパラメータとするテーブルとしてメインCPU21内のレジスタに記憶し、レリーズスイッチ23が操作されたとき、検出された温度に応じて設定電圧の情報を読み出して直流再生回路27bに送信するようにしたので、直流再生回路27bの出力電圧が温度により変化する場合でも、画像信号の基準電圧を常に最適な値に保つことができ、高画質の画像を得ることができる。
【0050】
−第三の実施の形態−
一般に、回路内部の伝播遅延時間は回路の動作電圧により変化する。このため、図4における水平駆動回路25aおよび垂直駆動回路25bに供給される電源電圧VC,VAおよびVBが変化する場合は、上記両駆動回路から出力され、撮像素子26を駆動する各駆動信号には、電源電圧の変化による位相遅延の変化がそれぞれ生じる。撮像素子26にこのような位相遅延の変化が生じた各駆動信号が入力されることにより、撮像素子26から出力される画像信号の出力タイミングにも変化が生じる。また、撮像素子26自体も駆動信号が入力されてから撮像素子出力にデータが出力されるまでのタイミングが撮像素子26に供給される電源電圧VA,VBにより変化する。
【0051】
第三の実施の形態では、第一または第二の実施の形態に加えて、もしくは単独で、電圧センサ43(図40)がデジタルカメラ1内の電池39の端子電圧を検出するように配設される。さらに、メインCPU21のレジスタ内に記憶する遅延量の情報は、電池39の端子電圧を検出する電圧センサ43による検出電圧ごとに、図7に示した各波形のタイミングを最適な状態とするような遅延量の情報をあらかじめ用意して、遅延量の情報が検出電圧をパラメータとするテーブルとしてメインCPU21内のレジスタに記憶される。
【0052】
メインCPU21がレジスタ内に格納されている遅延量の情報を読み出すとき、電圧センサ43で検出された電圧に対応した遅延量の情報をレジスタ内のテーブルから読み出し、読み出した遅延量をシリアル信号列に変換してメインCPU21の制御端子から遅延回路24cに送信する。図11は検出電圧と遅延量の情報との対応例を示す表である。図11において、たとえば、上述した電圧センサによる検出電圧がV1以上からV2以上かつV1未満へ変化した場合、φH2に対するシリアル信号列を[0011]から[0100]とすれば、設定される遅延量が3nsecから4nsecに変更できる。検出電圧がV1以上からV2以上かつV1未満へ変化するとき、駆動信号φH2のタイミングが1nsec進む場合は、駆動信号φH2に対する遅延量を3nsecから4nsecに増加させることにより駆動信号のタイミングの変化が相殺される。他の駆動信号についても、同様に検出電圧に対応した遅延量の情報を設定して、撮像部100の回路動作のタイミングを最適に保つことができる。
【0053】
第三の実施の形態の特徴についてまとめる。電池39の端子電圧を検出する電圧センサ43を設け、遅延回路24cに対する遅延量の情報を電圧センサ43による検出電圧をパラメータとするテーブルとしてメインCPU21内のレジスタに記憶し、撮影時に検出した電池電圧に応じて遅延量の情報を読み出せるようにした。したがって、撮影の時点の電池39の端子電圧に応じた遅延量の情報により各駆動信号に遅延を与えることができるので、撮像部100の回路の撮像動作のタイミングが電池39の電圧により変化する場合でも、撮像動作のタイミングを常に最適な状態にして撮像動作を行うことができ、高画質の画像を得ることができる。一般に、電池で動作させる機器は、電池の残量を表示したり、電池切れ警告を行うために電池の端子電圧を検出する電圧検出回路が備えられるので、このような場合には本実施の形態のために新たな電圧センサを設けなくてもよく、コストの上昇を抑える効果も得られる。
【0054】
以上の説明では、デジタルカメラ1に内蔵される電池39の端子電圧を検出するようにしたが、デジタルカメラ1が外部から供給される電源により動作する場合は、外部からデジタルカメラ1に供給された電源電圧を検出して、検出電圧に応じて遅延量の情報を設定するようにしてもよい。また、各回路に供給される電源電圧VA〜VEを検出するようにしてもよい。
【0055】
−第四の実施の形態−
回路内部の伝播遅延時間が回路の動作(使用)時間により変化する場合も考えられる。このため、図4における水平駆動回路25aおよび垂直駆動回路25bから出力されて撮像素子26を駆動する各駆動信号が、上記両回路の動作時間に起因する位相遅延の変化をともなう場合は、撮像素子26にこのような位相遅延の変化が生じた各駆動信号が入力されることにより、撮像素子26から出力される画像信号の出力タイミングにも変化が生じる。また、撮像素子26自体も駆動信号が入力されてから撮像素子出力にデータが出力されるまでのタイミングが撮像素子26の動作時間により変化する場合もある。
【0056】
第四の実施の形態では、第一〜第三のいずれかの実施の形態に加えて、もしくは単独、あるいは適宜組合わせて、デジタルカメラ1の累積撮影枚数を計数する撮影枚数カウンタがメインCPU21内のレジスタに設けられる。ここで、累積撮影枚数とは、デジタルカメラ1が使用開始されてから積算された合計撮影枚数である。メインCPU21のレジスタ内に記憶する遅延量の情報は、撮影枚数カウンタにより計数された累積撮影枚数ごとに、図7に示した各波形のタイミングを最適な状態とするような遅延量の情報をあらかじめ用意して、これら遅延量の情報が累積撮影枚数をパラメータとするテーブルとしてメインCPU21内のレジスタ内に撮影枚数カウンタと別に記憶される。
【0057】
メインCPU21がレジスタ内に格納されている遅延量の情報を読み出すとき、計数された累積撮影枚数に対応した遅延量の情報をレジスタ内のテーブルから読み出し、読み出した遅延量をシリアル信号列に変換してメインCPU21の制御端子から遅延回路24cに送信する。図12は累積撮影枚数と遅延量の情報との対応例を示す表である。図12において、たとえば、上述した撮影枚数カウンタによる累積撮影枚数が1万枚を超えたとき、φRGに対するシリアル信号列を[0001]から[0010]とすれば、設定される遅延量が1nsecから2nsecに変更できる。累積撮影枚数が1万枚に達する頃、駆動信号φRGのタイミングが1nsec進む場合は、駆動信号φRGに対する遅延量を1nsecから2nsecに増加させることにより駆動信号のタイミングの変化が相殺される。他の駆動信号についても、同様に累積撮影枚数に対応した遅延量の情報を設定して、撮像部100の回路動作のタイミングを最適に保つことができる。
【0058】
第四の実施の形態の特徴についてまとめる。デジタルカメラ1の累積撮影枚数を計数する撮影枚数カウンタを設け、遅延回路24cに対する遅延量の情報を上記カウンタによる累積撮影枚数をパラメータとするテーブルとしてメインCPU21内のレジスタに記憶し、撮影時の累積撮影枚数に応じて遅延量の情報を読み出せるようにした。したがって、撮影時点の累積撮影枚数に応じた遅延量の情報により各駆動信号に遅延を与えることができるので、撮像部100の回路の撮像動作のタイミングが回路の動作(使用)時間により変化する場合でも、累積撮影枚数により撮像動作のタイミングを常に最適な状態にして撮像動作を行うことができ、高画質の画像を得ることができる。
【0059】
以上の説明では、累積した撮影枚数に応じて遅延量の情報を読み出せるようにしたが、撮影枚数に代えてデジタルカメラ1の累積使用時間に応じて遅延量の情報を読み出せるようにしてもい。この場合には、デジタルカメラ1が電源オンされている時間を積算する時間積算計を設け、遅延回路24cに対する遅延量の情報を上記時間積算計による積算時間をパラメータとするテーブルとしてメインCPU21内のレジスタに記憶し、撮影時の積算時間に応じて遅延量の情報を読み出せるようにすればよい。
【0060】
上述した遅延量の情報のテーブルにおける制御ビットは、それぞれ撮像部100の回路の各駆動信号に対する遅延時間の計算値、あるいは実測値に基づいてあらかじめ遅延量の情報として作成され、メインCPU21が管理するレジスタ内に格納される。以上説明した第一〜第四の実施の形態が組合わされる場合には、メインCPU21が各テーブルにおける遅延量の情報を組合わせて、遅延回路24cに対する遅延量の情報を決定する。
【0061】
以上の説明では、レンズ交換ができないデジタルスチルカメラについて説明したが、一眼レフデジタルスチルカメラ、動画像も取込めるデジタルビデオカメラにも本発明を適用できる。一眼レフデジタルスチルカメラの場合、撮像素子26の前にメカニカルシャッターを設け、レリーズスイッチ23が操作されたとき撮像素子26の電源をオンにし、メカニカルシャッターの開口時間を制御して露光動作を制御するものもある。このような一眼レフデジタルスチルカメラでは、電源回路40、メカニカルシャッターおよび撮像素子26の動作タイミングを遅延回路24cで最適化することにより本発明が適用される。
【0062】
特許請求の範囲における各構成要素と、発明の実施の形態における各構成要素との対応について説明すると、撮像素子26が撮像装置に、ノイズ除去回路27a、直流再生回路27b、A/D変換回路28および画像処理CPU29が信号処理回路に、水平駆動回路25aおよび垂直駆動回路25bが駆動回路に、遅延回路24cが遅延手段に、メインCPU21が制御手段に温度センサ42が温度検出手段に、電圧センサ43が電圧検出手段にそれぞれ対応する。
【0063】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、たとえば、撮像装置および信号処理回路の動作タイミングが電源電圧により変化する場合でも、高画質な画像を得ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、たとえば、撮像装置および信号処理回路の動作タイミングが動作時間により変化する場合でも、高画質な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態によるデジタルスチルカメラの収納時、および携帯時の外観を示す図で(a)が上から見た図、(b)が後ろから見た図である。
【図2】図2は図1のカメラの通常撮影時の外観を示す図で(a)が前から見た図、(b)が上から見た図、(c)が後ろから見た図である。
【図3】一実施の形態によるデジタルスチルカメラの回路ブロックを示す図である。
【図4】撮像部の回路を説明するブロック図である。
【図5】CDS回路の構成を示す図である。
【図6】CDS回路のタイミングチャートである。
【図7】第一の実施の形態による撮像部のタイミングチャートである。
【図8】遅延量を設定する制御ビットと遅延量の対応例を示す表である。
【図9】半押しスイッチで起動する撮影処理のフローチャートである。
【図10】検出温度と各駆動信号に対する制御ビットの対応例を示す表である。
【図11】検出電圧と各駆動信号に対する制御ビットの対応例を示す表である。
【図12】累積撮影枚数と各駆動信号に対する制御ビットの対応例を示す表である。
【符号の説明】
1…デジタルスチルカメラ、 2…撮影ズームレンズ、
3…LCDモニター、 4…閃光装置、
8…メインスイッチ、 9…レリーズボタン、
11…閃光撮影モードボタン、 14…ズーム切換えボタン、
16…メニューボタン、 17…選択ダイヤル、
21…メインCPU、 22…半押しスイッチ、
23…レリーズスイッチ、 24a…基準発振回路、
24b…タイミング発生回路、 24c…遅延回路、
25a…水平駆動回路、 25b…垂直駆動回路、
26…撮像素子、 27a…ノイズ除去回路、
27b…直流再生回路、 27c…可変増幅回路、
28…A/D変換回路、 29…画像処理CPU、
30…バッファメモリ、 31…表示画像作成回路、
32…圧縮回路、 34…記録媒体、
35…リアルタイムクロック、 36…焦点検出/調整装置、
37…ズームレンズ駆動装置、 38…測光装置、
39…電池、 40…電源回路、
41…スイッチ制御CPU、 42…温度センサ、
43…電圧センサ

Claims (5)

  1. 撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、前記撮像装置から出力された撮像信号にノイズ除去などの所定の処理を行う信号処理回路と、前記撮像装置を動作させる駆動回路とを備えるデジタルカメラにおいて、
    前記撮像装置、前記信号処理回路および前記駆動回路に供給される電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記撮像装置および前記信号処理回路を駆動する駆動信号に対して所定の遅延を与えて出力する遅延手段と、
    前記電圧検出手段による検出電圧に応じて前記遅延手段に対して遅延時間を設定する制御手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記制御手段は、撮影ごとに前記遅延手段に対して遅延時間を設定することを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1または2に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像装置、前記信号処理回路および前記駆動回路の温度を検出する温度検出手段を設け、
    前記制御手段は、前記温度検出手段による検出温度に応じて前記遅延手段に対する遅延時間を設定することを特徴とするデジタルカメラ。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のデジタルカメラにおいて、
    前記撮像装置による累積撮影枚数をカウントするカウント手段を設け、
    前記制御手段は、前記電圧検出手段による検出電圧および前記カウント手段による累積撮影枚数に応じて前記遅延手段に対する遅延時間を設定することを特徴とするデジタルカメラ。
  5. 撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像装置と、前記撮像装置から出力された撮像信号にノイズ除去などの所定の処理を行う信号処理回路と、前記撮像装置を動作させる駆動回路とを備えるデジタルカメラにおいて、
    前記撮像装置による累積撮影枚数をカウントするカウント手段と、
    前記撮像装置および前記信号処理回路を駆動する駆動信号に対して所定の遅延を与えて出力する遅延手段と、
    前記カウント手段による累積撮影枚数に応じて前記遅延手段に対して遅延時間を設定する制御手段とを備えることを特徴とするデジタルカメラ。
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