JP4362664B2 - 内視鏡のアングル操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医療用等として用いられる内視鏡に設けられ、挿入部の先端部分を所望の方向に向けるためのアングル部を遠隔操作により湾曲させるためのアングル操作装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
医療用等として用いられる内視鏡は、一般に、図6に示した構成となっている。図中において、1は本体操作部、2は挿入部、3はユニバーサルコードである。挿入部2は、先端側から先端硬質部2a,アングル部2b,軟性部2cから構成され、先端硬質部2aには、図示は省略するが、照明部,観察部,処置具等の導出部、その他の機構を備えている。アングル部2bは先端硬質部2aを所望の方向に向けるために、上下及び左右に湾曲操作可能となっている。さらに、軟性部2cは挿入部2が曲がった挿入経路に沿って挿入される際に、この経路の曲がりに追従できるように、軟性構造となっている。
【0003】
アングル部2bは、前述したように、上下及び左右に湾曲できるようになっているが、その操作、つまりアングル操作は、本体操作部1に設けたアングル操作装置4により遠隔操作で行えるようになっている。このために、図7に示したように、アングル部2bは、多数のアングルリング5を上下及び左右に順次枢着した、所謂節輪構造となっており、かつ上下及び左右の位置にそれぞれ各一対のアングル操作用のワイヤ6が挿通されている。上下の対のワイヤ6,6の一方を引っ張り、他方を繰り出すと、アングル部2bは上下方向に湾曲する。また左右の対のワイヤ6,6の一方を引っ張り、他方を繰り出すと、アングル部2bは左右に湾曲する。さらに、これら各対のワイヤを複合的に押し引き操作すると、アングル部2bは捩れながら湾曲する。この結果、観察視野の方向が規定される先端硬質部2aを任意の方向に向けることができる。
【0004】
以上のアングル操作は、術者が本体操作部1を把持する手の指で操作できるようになっている。従って、アングル操作装置4は、本体操作部1を把持した時に、手指操作を行い易い位置に設けられる。また、アングル操作はアングル部2bを上下及び左右の2つの方向に湾曲させるものであるから、アングル操作装置4としては、2つのアングル操作用のノブ7a,7bを備えており、これらのノブ7a,7bを適宜の方向に回動させることによって、ワイヤ6が押し引きされる。このために、図示は省略するが、本体操作部1の内部には上下アングル操作用のプーリと、左右アングル操作用のプーリとが設けられ、これら各プーリにそれぞれ各一対のワイヤが巻回して設けられる。そして、両プーリを同軸に設けることによって、ノブ7a,7bの回動中心を一致させ、もってこれらのノブ7a,7bの操作を容易にしている。
【0005】
ノブ7a,7bを操作するとアングル部2bが湾曲して、先端硬質部2aを所望の方向に向けて観察視野を変えた状態で視野を固定したい時には、所望の湾曲状態でロックできるようにする必要がある。このために、アングル操作装置4にはロック機構が設けられるが、図示したものにでは、ロックレバー8とロックつまみ9とでロック機構が構成されている。従って、本体操作部1の壁面に近い側のノブ7aを回動させた状態でロックさせるには、ロックレバー8を操作し、また外側のノブ7bを回動させた状態で、その位置に保持するにはロックつまみ9を操作することにより、ノブ7a,7bがその位置で固定される。一方、ロック解除を行う際にもこれらロックレバー8及びロックつまみ9を操作する。このように、ノブ7a,7bとは独立にロック操作を行う構成とした場合には、操作が面倒になる。
【0006】
以上のことから、ノブを回動させて、アングル部を所望の状態まで湾曲させ、その位置でノブから手を離せば、アングル部が自動的にロックされる、所謂オートロック機構付きのアングル操作装置が、例えば特開昭61−284722号公報や特開昭62−186837号公報において示されている。
【0007】
この公知のオートロック機構付きのアングル操作装置にあっては、ロックレバーやロックつまみを用いた独立のロック機構方式とは異なり、ノブの操作により直接プーリを回動させるのではなく、プーリを回動させる回動操作手段を、ノブにより回動する駆動部とプーリに連結した従動部とに分割し、これら駆動部と従動部との間に連動部材を設けるように構成している。そして、ノブを回動操作した時には、直ちにプーリにまで操作力を及ぼすのではなく、ノブにより駆動部が所定角度だけ動いた時にプーリに直結した従動部が動き始めるようにしている。そして、従動部にテーパ面を形成すると共に、本体操作部のケーシング等に規制部材を固定的に設け、これらの間に鋼球や楔からなるロック部材を介装し、かつこのロック部材を従動部のテーパ面と規制部材とに圧接させる方向にばねを作用させて、従動部が回動しないようにロックするようにしている。また、回動操作手段における駆動部にはロック解除手段を設け、このロック解除手段は、前述した駆動部と従動部との差動により、駆動部の動きが先行する間にロック部材をばねに抗して従動部のテーパ面から離脱させて、ロック解除を行うようにする。
【0008】
以上のように構成することによって、ノブを回動させた時に、駆動部が所定角度だけ単独で回動して、この駆動部に設けたロック解除機構によりロック部材がロック解除する位置に変位させ、それ以後は連動部材によりプーリに連結した従動部が追従して回動することになる。そして、ノブに対する操作力を解除するだけで、アングル部を湾曲した状態に固定できる。即ち、ノブを操作している際には、常にばねが撓んだ状態となっているので、操作力が解除されると、ばねの付勢力がロック部材に及ぶことになる結果、ロック部材は従動部におけるテーパ面と規制部材との間に挾持されるようになって、従動部が回動できない状態、つまりロック状態になる。また、前述した従来技術では、ノブに連結した駆動部を回動方向と直交する方向に移動可能となっており、ノブまたは駆動部をこの方向に変位させることによって、前述したロック部材によるプーリのロックが可能な状態、つまりオートロック機能作動状態と、駆動部と従動部とが常に連動して回動する状態、つまりオートロック機能停止状態とに切り換えることができるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、オートロック機構付きのアングル操作装置を用いると、ロック手段を作動させるものと比較して、その操作性が向上することになる。しかも、オートロック機能作動状態と、オートロック機能停止状態とに切り換え可能とすることによって、術者の好み等に応じてモードの選択できるので、さらにアングル操作の操作性が向上する等極めて優れた特徴がある。しかしながら、なおこの従来技術のアングル操作装置にも問題点がない訳ではない。
【0010】
ロックレバーやロックつまみ等の操作による独立のロック機構方式、これらロックレバーやロックつまみをロック解除状態にしておけば、ノブに対する操作力を解除すると、ワイヤの張力による反力でアングル部は真直ぐな状態に復帰することになり、またアングル部に外力が加わると、アングル部はそれに追従して曲がるようになる。従って、挿入部を体腔内等から引き抜く際には、アングル部はその引き出し方向に追従することになる結果、この挿入部の引き抜きを円滑に、しかも患者に苦痛等を与えることなく行える。しかしながら、オートロック方式では、アングル部がどのような形状であっても自動的にロックされるから、それが湾曲していると、ワイヤの張力の作用でアングル部は剛体乃至剛体に近い状態になる。しかも、アングル部が体腔内に位置していると、それがどのような状態になっているか、つまり真直ぐな状態であるのか、湾曲しているのかは、術者が容易には認識できない。このために、誤ってアングル部が湾曲状態となっているまま、挿入部が引き抜かれる可能性があり、そうすると引き抜きに対する抵抗が増大すると共に、患者にとっては大きな苦痛を与える等といった問題点が生じることになる。
【0011】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、オートロック機構を備えたアングル操作装置において、アングル部の湾曲状態でのロック機能を損なうことがなく、しかも湾曲した状態でロックされているアングル部に外力が作用した時には、それに追従して容易に真直ぐな状態になるように曲がるようにすることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述の目的を達成するために、本発明は、プーリにアングル操作用のワイヤを巻回させて設け、ノブを備えた回動操作手段により前記プーリに巻回したワイヤを押し引き操作することにより挿入部のアングル部を遠隔操作により湾曲させるものであって、前記回動操作手段は、前記ノブ側の駆動部と前記プーリ側の従動部との間に連動部材を介装して、駆動部側が所定角度分だけ回動した時に従動部を連動回動させるようになし、また前記従動部に接離可能なロック部材を設け、前記駆動部が単独で前記所定角度分回動した後に、前記ロック部材のロックを解除して前記従動部を連動回動させ、前記ノブに対する操作力が解除されると、前記従動部が前記所定角度だけ逆回転した後に、この従動部とその外側に配置した規制部材との間に前記ロック部材を挾持するようにして従動部の動きをロックする構成としたものであって、前記規制部材には前記ロック部材のロック荷重を設定するロック荷重設定手段を作用させ、このロック部材がロック位置にある時に、前記アングル部にこのロック荷重以上の外力が作用した時には、前記従動部と前記規制部材とが共回りするように構成したことを特徴とするものである。
【0013】
ここで、さらに、回動操作手段の駆動部には、その回動方向と直交する方向に移動可能となし、この方向に移動させることによって、ロック部材が作動可能なオートロック機能作動位置と、このロック部材がロック位置には変位しないオートロック機能停止位置とに切り換え可能な構成とすることができる。そして、この場合には、ロック部材としては、楔部材と、この楔部材に作用する付勢手段とから構成されるが、楔部材は例えば鋼球で構成することができる。そして、この鋼球をばねによりロック位置となるように付勢する構成となし、また駆動部には、オートロック機能作動位置で鋼球が当接する第1の円弧状受け面と、オートロック機能停止位置に変位した時に鋼球が当接する第2の円弧状受け面とを形成したロック解除手段を連結して設け、またこれら第1,第2の円弧状受け面間にクリック用壁部を形成して、駆動部を、それぞれオートロック機能作動位置にある状態と、オートロック機能停止位置にある状態とに位置決め可能な構成とするのが望ましい。また、規制部材を円筒状に形成し、この規制部材の内周面をロック部材が当接する規制面とした場合には、この規制部材の上下の端面のうち、一端面側に摩擦部材を当接させると共に、他端面側には摩擦部材に圧接させる付勢手段を作用させ、これら摩擦部材と付勢手段とでロック荷重設定手段を構成することができる。さらに、このロック荷重設定手段によってロック時の設定荷重を調整するには、摩擦部材による摩擦力を調整できる構成とすれば良く、例えば摩擦部材を固定部に対して位置調整可能に装着し、この摩擦部材の位置を調整することによって、付勢手段による規制部材への付勢力を調整可能な構成とすれば良い。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の一形態について説明する。まず、図1において、10は本体操作部のケーシング、また11はケーシング10内に設けた支持板である。アングル操作装置12は、支持板11に装着されて、ケーシング10に形成した開口10aから外部に導出されている。支持板11には中空固定軸13が立設されると共に、この中空固定軸13に対して所定の間隔をもって囲繞する支持筒体14が固定的に設けられている。また、ケーシング10の開口10a内には、支持筒体14の先端側の縮径部14aに螺合した第1の支持ケーシング15が挿嵌され、かつこの第1の支持ケーシング15の上部にはキャップ16が螺合されている。また、中空固定軸13の先端部には、第2の支持ケーシング17が螺合されており、この第2の支持ケーシング17にもキャップ18が螺合されている。
【0015】
アングル部を湾曲させるためのアングル操作用のワイヤとしては、上下方向の湾曲操作用の一対のワイヤと、左右方向の湾曲操作用の一対のワイヤとの合計4本設けられるが、これら各ワイヤは挿入部におけるアングル部から本体操作部のケーシング10内に延在されている。そして、これら2組の4本のワイヤは、それぞれ同軸に設けた第1のプーリ20と、第2のプーリ21との外周面にそれぞれ一対設けた溝に巻回されている。第1のプーリ20は中空固定軸13と支持筒体14との間に配置され、また第2のプーリ21は中空固定軸13の内部に配置されている。そして、これら両プーリ20,21には、それぞれ回動操作手段22,23が連設されている。第1の回動操作手段22は第1の支持ケーシング15内から第2の支持ケーシング17の下部までの部位に配置され、また第2の回動操作手段23は第2の支持ケーシング17内から外方に配置されている。これら第1,第2の回動操作手段22,23は実質的に同一の構成となっているので、以下においては、第1の回動操作手段22の構成及びその作用を説明し、第2の回動操作手段23については説明を省略し、図1には主な対応部材に同一の符号で「′」をつけた符号を付けてある。
【0016】
而して、30は回動軸であって、この回動軸30は第1のプーリ20(以下、単にプーリ20という)と一体的に設けられ、中空固定軸13と同軸に、しかもこの中空固定軸13に対して回動自在に挿嵌された中空の回動軸である。そして、この回動軸30には、第1の支持ケーシング15(以下、単に支持ケーシング15という)の内部の位置において、従動回動体31が固定して設けられている。これら回動軸30及び従動回動体31は、第1の回動操作手段22(以下、単に回動操作手段22という)における従動部を構成するものであり、従動回動体31を回動させると、プーリ20が回動して、それに巻回した一対のワイヤが押し引き操作される。
【0017】
また、32はアングル操作用のノブであって、このノブ32には伝達用筒体33が連結して設けられ、この伝達用筒体33の下端部は支持ケーシング15内に延在されており、この支持ケーシング15内において、駆動アーム部34が連設されている。従って、これら伝達用筒体33と駆動アーム部34とは、ノブ32を操作した時に、このノブ32と一体回動する駆動部を構成する。そして、ノブ32は、本体操作部を手で把持した時に、その手指で所定角度だけ往復回動操作できるようになっている。
【0018】
駆動アーム部34は従動回動体31の上部に設けられており、従動回動体31には連動ピン35が立設され、この連動ピン35は駆動アーム部34に形成した透孔36に遊嵌されている。従って、従動回動体31に立設した連動ピン35と、駆動アーム部34に形成され、連動ピン35が挿通される透孔36とにより駆動側の操作により従動側を回動させる連動部材が構成される。しかも、伝達用筒体33は中空固定軸13に連設した第2の支持ケーシング17におけるケーシング10側への延在部17aに軸線方向に移動可能に嵌合されており、また連動ピン35は、駆動アーム部34の透孔36より所定の長さだけ突出している。ノブ32,伝達用筒体33及び駆動アーム部34からなる駆動部は、その全体が図1に示した位置と、同図に仮想線で示した位置とに変位可能となっており、仮想線の位置に変位させても、連動ピン35は駆動アーム部34の透孔36に挿嵌された状態に保持される。
【0019】
以上のように構成することによって、ノブ32を回動操作した時に、その回動力は、伝達用筒体33,駆動アーム部34,連動ピン35,従動回動体31及び回動軸30を順次介してプーリ20に伝達されるが、ノブ32に対する操作力を解除した時に、プーリ20がその位置で停止する、所謂オートロック機構を備えている。また、このオートロック機構が作動しない状態、つまりノブ32に対する操作力を解除した時に、プーリ20が自由に回動できる状態とに切り換えることができるようになっている。図1に示されているのはオートロック機能停止位置であって、駆動部を同図に仮想線で示した位置が、オートロック機能作動位置である。
【0020】
そこで、以下にオートロック機構について説明する。ここで、オートロック機構は、従動部を構成する従動回動体31と、支持ケーシング15内に設けた円環状の規制部材37の内面との間に楔を係脱させるように構成したものである。また、ロック解除は駆動部を構成する駆動アーム部34に一体に設けられている。ここで、ノブ32は正逆方向に回動するから、楔は一方向への回動をロックするものと、他方向への回動をロックするものとが対として設けられる。而して、図2及び図3にオートロック機構の構成を示す。
【0021】
これらの図において、38a,38bは楔を構成する鋼球であり、また39はばね、40a,40bはばね39の両端に設けたばね受けである。ばね受け40a,40bはそれぞれ鋼球38a,38bに当接して、相互に離間する方向にばね39の付勢力が作用するようになっている。従って、これら鋼球38a,38bと、ばね39及びばね受け40a,40bとによってロック部材が構成され、このロック部材は、従動部を構成する従動回動体31と規制部材37との間に1乃至複数箇所(図面においては3箇所)設けられている。ここで、図3(a)はロック部材がロック位置となっている状態を、また図3(b)ではロック解除位置となっている状態を、図3(c)ではオートロック機能停止状態をそれぞれ示す。
【0022】
従動回動体31は厚肉の概略円環状に形成した本体部31aを有し、この本体部31aからは支承部31bが3箇所外向きに張り出すように連設されている。ここで、支承部31bは薄肉の平坦な板状のものであって、この支承部31bの内周側から本体部31aが上方に立ち上がる壁面はテーパ面41a,41bとなっており、このテーパ面41a,41bは回転方向における相反する方向に向けて規制部材37の内面に近接する方向に傾斜している。従って、鋼球38aがテーパ面41a側に、また鋼球38bがテーパ面41b側に配置され、ばね39の作用によって、それぞれテーパ面41a,41bが狭くなって、規制部材37に近接する側に向けて付勢力が作用している。この結果、従動回動体31と規制部材37との間に鋼球38a,38bが挾持され、鋼球38aにより図2の矢印P方向、鋼球38bにより矢印Q方向に回動できないロックされる。なお、42はロック部材を構成するばね39を支承部31bの所定の位置に確実に保持するためのばね押えである。
【0023】
鋼球38a,38bを備えたロック部材は、ノブ32を操作しない時には、図3(a)に示したロック位置に保持され、ノブ32を回動操作すると、図3(b)に示したロック解除位置に変位する。このために、駆動アーム部34にはロック解除機構部43が連設されている。これらロック解除機構部43は、従動回動体31の本体部31aから張り出した3箇所の支承部31b間に形成された3箇所のスペースにおいて、駆動アーム部34から下方に延在されており、その円周方向における両端部には、図4に示したように、鋼球38a,38bが接離可能な凹円弧面形状の第1の円弧状受け面44a,44bを形成することにより構成される。
【0024】
ここで、3箇所設けたロック機構部43において、第1の円弧状受け面44aが片側に、もう一つの第1の円弧状受け面44bはそれとは反対側に形成されている。従って、回動操作部材22に対して何等の外力も加わっていない時には、ばね39の付勢力によって、鋼球38aが第1の円弧状受け面44aに、また鋼球38bが第1の円弧状受け面44bに対して僅かな隙間を置いた状態に保持される。そして、この時においては、図3(a)に示したように、鋼球38a,38bはばね39の作用で規制部材37と従動回動体31の本体部31aに形成したテーパ面41a,41bとに挾持された状態に保持され、しかも両鋼球38a,38bにはばね39により等しい付勢力が作用している。
【0025】
以上の状態では、駆動アーム部34は従動回動体31に対して、回動方向に所定の位置関係となるように保持される。その位置関係は、従動回動体31側に連結した連動ピン35の中心が駆動アーム部34に穿設した透孔36の中心とほぼ一致した位置関係であり、この状態では、連動ピン35の外面と透孔36の内面との間にほぼ均一な幅の円環状の隙間δが生じている。従って、ノブ32を回動させると(例えば矢印P方向)、この隙間δに相当する角度分だけは駆動部のみが回動し、従動部には回動力が伝達されない。ロック解除機構部43は駆動部側である駆動アーム部34に設けられているので、このロック解除機構部43もノブ32の操作に追従して所定角度分だけ回動する。この差動動作の結果、回動方向によっては鋼球38aまたは38bのいずれかがばね39に抗する方向に押動されて、図3(b)に示したように、テーパ面41a(またはテーパ面41b)における広がる側の方に移動するから、規制部材37との間の規制力が解除される。従って、ノブ32が隙間δに相当する角度分以上回動し、連動ピン35を介して従動回動体31に回動力が伝達される状態になった時には、鋼球38a(または38b)が自由状態になるので、従動部が追従回動することになる。なお、ロック解除機構部43は一方側の鋼球にしか作用せず、反対側の鋼球には力が及ばないが、この反対側の鋼球は従動回動体31が回動する方向とは反対方向にロック機能を発揮するものであるから、従動回動体31の回動に対して何等の抵抗とならない。
【0026】
以上のことから、ノブ32を回動させた時には、隙間δに相当する角度だけはプーリ20は動かず、それ以上回動させると、ノブ32によりプーリ20が回動駆動されて、アングル部がその回動操作量に応じた角度に湾曲することになる。なお、通常ノブ32の操作には、多少の遊び、つまり無効ストロークを設けておくのが操作性の観点から望ましいものであり、前述した隙間δに相当する分がこの無効ストロークとなる。ここで、隙間δによる無効ストロークは、ロック解除機構部43による鋼球38a,38bの押動ストロークに依存する。従って、テーパ面41a,41bのテーパ角により隙間δを適宜の寸法に設定できるから、所望の無効ストロークを持たせることができる。
【0027】
また、ロック解除機構部43には、第1の円弧状受け面44a,44bの上部位置にそれぞれ第2の円弧状受け面45a,45bが形成され、またこれら第1,第2の円弧状受け面44a,45aと44b,45b間の移行部にはクリック用壁部46a,46bが形成されている。ここで、第2の円弧状受け面45a,45bは第1の円弧状受け面44a,44bより寸法dだけ浅い凹部となっている。従って、図5に示したように、この第2の円弧状受け面45a,45bを鋼球38a,38bに対面させた状態にすると、鋼球38a,38bはばね39に抗して相互に近接する方向に変位することになる。この結果、図3(c)に示したように、鋼球38a,38bは規制部材37と従動回動体31の本体部31aにおけるテーパ面41a,41bにおいて、鋼球38a,38bの直径より広い空間に配置されることになり、ロック機能が失われる。ノブ32を含む駆動部を押し下げた時、つまり図1に示した位置とした時に、この状態になる。従って、この状態にしている限りは、オートロック機構は作動せず、ノブ32に対する操作力を解除すると、ワイヤの張力とばね39の作用とによって、アングル部は真直ぐな状態に復帰する。
【0028】
このように、鋼球38a,38bを含むロック部材は、それにロック解除機構部43の第1の円弧状受け面44a,44bが対面したオートロック機能作動位置と、第2の円弧状受け面45a,45bが対面したオートロック機能停止位置とに切り換えることができるようになっている。この作動モードの切り換えは、ノブ32を引き上げたり(オートロック機能作動位置)、押し込んだり(オートロック機能停止位置)する操作により容易に行える。また、第1,第2の円弧状受け面44a,45aと44b,45b間の移行部にはクリック用壁部46a,46bが形成されているから、オートロック機能作動位置とオートロック機能停止位置とに切り換える際には、鋼球38a,38bはこのクリック用壁部46a,46bを乗り越えなければならないので、その時にばね39が縮小することになる。従って、前述した切り換え時の操作感が得られると共に、ノブ32をオートロック機能作動位置とオートロック機能停止位置とに切り換えた時に、それぞれの位置に安定的に保持できるようになる。
【0029】
而して、オートロック機能作動位置となっている時には、ノブ32を操作している間は、駆動部と従動部とが実質的に一体に動き、ノブ32に対する操作力を解除すれば、その状態でロックするが、ロック状態となった時に、従動回動体31が完全に固定されてしまうと、特にワイヤに張力が作用している状態でロックされると、アングル部は実質的に剛体乃至それに近い状態となってしまう。そして、アングル操作が行われ、アングル部が湾曲している時であっても、ノブ32から手を離してしまえば、アングル部は湾曲状態に固定される。そうなると、挿入部を体腔内から引き抜こうとすると、アングル部が湾曲したままで挿入経路に沿って引き戻される。挿入経路には狭窄な部位等があり、湾曲したアングル部が引っ掛かる等による患者の苦痛が増大すると共に、挿入部の引き抜き操作にも支障を来すことになる。
【0030】
以上のことから、アングル部に外力が作用しない限り、その状態に保持し、一定以上の外力が作用すると、この力で任意の方向に曲がるように構成している。このために、楔として機能する鋼球38a,38bが当接する一方の壁である規制部材37を完全に固定するのではなく、従動回動体31がある程度の力以上で回動させる方向に力が加わった時に、規制部材37が従動回動体31と共回りするように装着するようにしている。このために、支持ケーシング15の内面には、リングナット50を螺挿させ、このリングナット50の下面に円環状摩擦板51を設け、規制部材37の上端面をこの円環状摩擦板51に当接させる。一方、支持ケーシング15の底面には皿ばね52が固定して設けられ、この皿ばね52は規制部材37の下端面に当接する押し上げリング54に当接させるようにしている。そして、押し上げリング54は支持ケーシング15内に上下動可能に設けられており、リングナット50を螺回して下方に追い込むと、規制部材37及び押し上げリング54が下方に押動されて、皿ばね52が撓むようになり、この皿ばね52の撓みによる付勢力の作用で、規制部材37は円環状摩擦板51と押し上げリング54との間に挾持され、その間に摩擦力が作用する。従って、規制部材37はこの摩擦力で所定の位置に保持される。なお、図中において、55はリングナット50の回り止め部材である。
【0031】
このように構成することによって、プーリ20に巻回したワイヤに所定値以上の張力が作用して、このプーリ20を回動させようとすると、円環状摩擦板51と押し上げリング54とに対する摩擦力に抗して規制部材37が従動回動体31に追従して共回りするようになる。従って、円環状摩擦板51と押し上げリング54との間に作用する摩擦力により規制部材37のロック荷重が設定されることになり、ロック荷重設定手段は、これら円環状摩擦板51と皿ばね52の付勢力が作用する押し上げリング54を含むものであり、またリングナット50の螺挿によりロック荷重を調整できるようになる。このようにして設定されたロック荷重以上の大きな荷重が作用すると、つまり従動回動体31から鋼球38aまたは38bを介して規制部材37に伝達されると、従動回動体31をロックする力が失われ、荷重に追従する方向に回動操作手段22及びプーリ20が回動することになる。
【0032】
ここで、アングル部を湾曲させると、ワイヤに張力が作用し、その反力でプーリ20が回されようとする。この反力は従動回動体31に伝達されるから、少なくともアングル部が最大湾曲角までアングル操作された時にも、その反力で規制部材37が強制回動させられるようであっては、オートロック機能を発揮しなくなってしまう。従って、リングナット50の螺挿度合いによるロック荷重は、このアングル部の最大湾曲角状態でも、プーリに作用する反力に打ち勝つ程度のものとする。そこで、ロック荷重をこの反力より僅かに高い状態に設定する。これによって、挿入部を体腔内から引き抜く時等において、アングル部に外力が作用した時には、それに円滑に追従して真直ぐとなるように曲がることになり、引き抜きに対する抵抗を最小限に抑制できる。
【0033】
【発明の効果】
本発明は以上のように構成したので、オートロック機構を備えたアングル操作装置におけるアングル部の湾曲状態でのロック機能を損なわず、しかもアングル部に外力が作用した時には、容易に追従して曲がるようになり、挿入部を体腔内等から引き抜く操作を円滑かつ容易に行える等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すアングル操作装置の断面図である。
【図2】図1のX−X断面図である。
【図3】オートロック機構の作動説明図である。
【図4】図2のY−Y断面図である。
【図5】オートロック機能停止状態にして示す図5と同様の断面図である。
【図6】従来技術による内視鏡の全体構成図である。
【図7】図6のアングル部の内部構成図である。
【符号の説明】
1 本体操作部 2 挿入部
2b アングル部 10 ケーシング
12 アングル操作装置 15 第1の支持ケーシング
17 第2の支持ケーシング 20 第1のプーリ
21 第2のプーリ 22 第1の回動操作手段
23 第2の回動操作手段 30 回動軸
31 従動回動体 32 ノブ
33 伝達用筒体 34 駆動アーム部
35 連動ピン 36 透孔
37 規制部材 38a,38b 鋼球
39 ばね 41a,41b テーパ面
43 ロック解除機構部 44a,44b 第1の円弧状受け面
45a,45b 第2の円弧状受け面
50 リングナット 51 円環状摩擦板
52 皿ばね 53 固定リング
54 押し上げリング

Claims (6)

  1. プーリにアングル操作用のワイヤを巻回させて設け、ノブを備えた回動操作手段により前記プーリに巻回したワイヤを押し引き操作することにより挿入部のアングル部を遠隔操作により湾曲させるものであって、前記回動操作手段は、前記ノブ側の駆動部と前記プーリ側の従動部との間に連動部材を介装して、駆動部側が所定角度分だけ回動した時に従動部を連動回動させるようになし、また前記従動部に接離可能なロック部材を設け、前記駆動部が単独で前記所定角度分回動した後に、前記ロック部材のロックを解除して前記従動部を連動回動させ、前記ノブに対する操作力が解除されると、前記従動部が前記所定角度だけ逆回転した後に、この従動部とその規制部材との間に前記ロック部材を挾持するようにして従動部の動きをロックする構成としたものにおいて、前記規制部材には前記ロック部材のロック荷重を設定するロック荷重設定手段を作用させ、このロック部材がロック位置にある時に、前記アングル部にこのロック荷重以上の外力が作用した時には、前記従動部と前記規制部材とが共回りするように構成したことを特徴とする内視鏡のアングル操作装置。
  2. 前記駆動部は、その回動方向と直交する方向に移動可能となし、この方向に移動させることによって、前記ロック部材が作動可能なオートロック機能作動位置と、このロック部材がロック位置には変位しないオートロック機能停止位置とに切り換え可能な構成としたことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル操作装置。
  3. 前記ロック部材は鋼球と、この鋼球を前記ロック位置に付勢するばねとで構成し、また前記駆動部には、前記オートロック機能作動位置で前記鋼球が当接する第1の円弧状受け面と、前記オートロック機能停止位置に変位した時に前記鋼球が当接する第2の円弧状受け面とを形成したロック解除手段を連結して設け、またこれら第1,第2の円弧状受け面間にクリック用壁部を形成して、前記駆動部を、それぞれ前記オートロック機能作動位置にある状態と、前記オートロック機能停止位置にある状態とに位置決め可能な構成としたことを特徴とする請求項2記載の内視鏡のアングル操作装置。
  4. 前記規制部材を円筒状に形成して、この規制部材の内周面を前記ロック部材が当接する規制面とした時に、前記ロック荷重設定手段は、前記規制部材の上下の端面のうち、一端面側に当接する摩擦部材と、他端面側にこの規制部材を前記摩擦部材に圧接させる付勢手段とで構成したことを特徴とする請求項1記載の内視鏡のアングル操作装置。
  5. 前記摩擦部材の摩擦力を調整可能な構成としたことを特徴とする請求項4記載の内視鏡のアングル操作装置。
  6. 前記摩擦部材は本体操作部のケーシングに設けた支持ケーシングに対して位置調整可能に装着し、この摩擦部材の位置を調整することによって、前記付勢手段による前記規制部材への付勢力を調整可能な構成としたことを特徴とする請求項4記載の内視鏡のアングル操作装置。
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