JP4362642B2 - ゴルフクラブヘッドの製造方法および該方法で製造されたゴルフクラブヘッド - Google Patents
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該ゴルフクラブヘッドは、少なくとも一部が繊維強化樹脂部材で構成され、該繊維強化樹脂部材の少なくとも一層が、マトリクス樹脂が液状ゴムとエポキシ樹脂との混合物からなる混合マトリクス繊維強化樹脂層であり、
前記混合マトリクス繊維強化樹脂層のマトリクス樹脂は、端末に官能基を有する液状ゴムとエポキシ樹脂とを、140〜220℃にて、液状ゴムの官能基とエポキシ樹脂のエポキシ基とをエステル反応させていることを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法を提供している。
一方、0.6より大きいと液状ゴムが多すぎてエポキシ樹脂と液状ゴムとを混合する際に液状ゴムの末端基がエポキシ基と反応せずに残り、この残った液状ゴムの末端基は後のゴム変性エポキシ(K)とゴム成分を含まないエポキシ樹脂(R1)との混合の際にエポキシ樹脂(R1)のエポキシ基と反応し難く、やはり繊維強化樹脂層の強度低下を招くことに因る。
なお、「(G)重量部/((G)重量部+(R2)重量部)」の値は、下限は、さらに0.3以上、特に0.35以上が好ましく、上限は0.5以下、特に0.45以下が好ましい。
また、エポキシ樹脂との相溶性をさらに向上させるには、粘度(CPS27℃)が100000以上700000以下の液状ゴムポリマーが良い。
前記液状ゴムポリマーとして、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)が好ましいのは、NBRは主鎖にアクリロニトリルが存在することによって、エポキシ樹脂との相溶性が良いためである。
主鎖の少なくとも一方の末端に官能基であるカルボキシル基を有するアクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)であれば、エポキシ樹脂との反応性が高くなり、高い衝撃吸収性を維持しながら繊維強化樹脂層の強度を向上できるが、官能基であるカルボキシル基を主鎖の両末端に有するNBRは特に好ましい。なお、アクリロニトリルブタジエンゴムの官能基数は、官能基末端NBR1molに対して下限は1.0以上、さらに1.5以上、特に1.8以上が良いく、上限は3.0以下、さらに2.5以下、特に2.3以下が良い。
特に、低粘度のものが良く、液状ビスフェノールA型エポキシ樹脂、液状ビスフェノールF型エポキシ樹脂、低粘度グリシジルアミン型エポキシ樹脂が好ましい。また、pアミノフェノール樹脂は保存安定性が良い点からも好ましい。これらは、単独でも、2種以上組み合わせて用いてもよい。
これらの強化繊維は、長繊維、短繊維の何れであっても良く、これらの繊維を2種以上混合して用いてもよい。
強化繊維の形状や配列については限定されず、例えば、単一方向、ランダム方向、シート状、マット状、織物(クロス)状、組み紐状などいずれの形状・配列でも使用可能である。なお、高強度、低比重の点からカーボン繊維が特に好ましい。
なお、前記混合マトリクス繊維強化樹脂層がエポキシ樹脂をベースとしていることから、層間の密着を考慮すると、エポキシ樹脂が特に好ましい。
このように、ヘッド本体を金属層で構成することにより、ヘッドの耐衝撃性を一層高めることが出来る。
また、いずれの場合も、前記繊維強化樹脂部材の全体を前記混合マトリクス繊維強化樹脂層で構成しても良いし、あるいは一部の構成層だけを前記混合マトリクス繊維強化樹脂層としてもよい。
チタン合金は、他の金属よりも高反発、高強度という点で好ましく、このチタン合金層を1.0mm以上2.8mm以下としているのは、1.0mm未満では耐衝撃性が低下し、2.8mmを超えると反発性が低下することに因る。なお、金属層の厚みの下限は1.3mm以上が更に好ましく、特に1.5mm以上が良い。上限は更に2.5mm以下、特に2.0mm以下が好ましい。
混合マトリクス繊維強化樹脂層の厚みを0.5mm以上5.0mm以下としているのは、0.5mm未満では耐衝撃性が低下し、5.0mmを超えると反発性が低下することに因る。この厚みの下限はさらに1.0mm以上、特に1.8mm以上が好ましく、上限はさらに4.0mm以下、特に3.0mm以下が好ましい。
これは、0.2mm未満では十分な強度が得られず耐衝撃性が低下し、5.0mmを超えると打球時のクラウン部の撓みが減少し、反発性が低下することに因る。この厚みの下限はさらに1.0mm以上、特に1.8mm以上が好ましく、上限はさらに4.0mm以下、特に3.0mm以下が好ましい。
これは、S1/S2が0.1未満では衝撃吸収性が不十分となり、0.8を超えると金属部材の割合が小さくなりすぎて耐衝撃性が不足することに因る。前記S1/S2の比の下限はさらに0.2、特に0.25が好ましく、上限は0.6、さらに0.5、特に0.4が好ましい。
また、ヘッドの容積は、470cc以下、さらに460cc以下、特に450cc以下が良い。これは、470ccを超えると、クラウン部の剛性が低下し、十分な強度が得られず耐衝撃性が低下することに因る。
図1乃至図4は、本発明の第一実施形態に係るゴルフクラブヘッド(以下、ヘッドと略称する)1を示し、該ヘッド1はウッド型の中空構造よりなり、ゴルフクラブシャフト20の先端部21がヘッド1のネック部3に挿入固着されることによりシャフト20に装着される。
詳しくは、本体2は、まず、フェース部4を開口部とした本体基体2aを金属材料で鋳造し、別に金属板材をプレス成型により湾曲変形させてフェース部4に合致する形状としたフェースプレート2bを本体基体2aに溶接して作製している。該本体2のクラウン部5には、細幅の周縁部5aに囲まれた中央部にクラウン開口部10を設けており、該クラウン開口部10の周縁から内方に向かって、繊維強化樹脂部材11取り付け用のリッジ部10aを段付けしている。
前記ヘッド1は、容積を350ccとし、全体の表面積S2を200平方センチメートルとしている。
図4に示すように、8層の繊維強化樹脂層L1〜L8のうち、内側面から1層目(L1)、2層目(L2)、3層目(L3)、4層目(L4)の計4層を通常繊維強化樹脂層Aとし、5層目(L5)、6層目(L6)、7層目(L7)、8層目(L8)の残る4層を混合マトリクス繊維強化樹脂層Bとしている。4層の混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの厚みの合計は0.8mmとしている。また、この混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの1層当たりの表面積S1は40平方センチメートルである。
詳しくは、前記混合マトリクス樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂(R1)、カルボキシル基端末NBR変性エポキシ(K)、ジシアンジアミド硬化剤、DCMU、メチル・エチル・ケトンを、70:30:6:4:130の配合重量部で配合している。
なお、ゴム変性エポキシは、官能基末端NBRからなる液状ゴムとエポキシ樹脂とが均一に相溶され硬化時にはエポキシ樹脂と液状ゴムの海島構造となる官能基末端NBR変性エポキシとするのがよく、さらに、官能基両末端NBRからなる液状ゴムとエポキシ樹脂とが均一に相溶され硬化時にはエポキシ樹脂と液状ゴムの海島構造となる官能基両末端NBR変性エポキシとするのがよい。また、ゴム変性エポキシは、カルボキシル基末端NBRからなる液状ゴムとエポキシ樹脂とが均一に相溶され硬化時にはエポキシ樹脂と液状ゴムの海島構造となるカルボキシル基末端NBR変性エポキシとするのがよく、さらに、カルボキシル基両末端NBRからなる液状ゴムとエポキシ樹脂とが均一に相溶され硬化時にはエポキシ樹脂と液状ゴムの海島構造となるカルボキシル基両末端NBR変性エポキシとするのがよい。
特に、混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの厚みの合計を0.2mm以上5.0mm以下の範囲内としているため、反発性に影響するクラウン部5の撓み変形量を十分に確保できるとともに、耐久性も維持することができる。
さらに、混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの面積S1の、ヘッド1の全表面積S1に対する比S1/S2を0.1以上0.8以下の範囲内としているため、混合マトリクス繊維強化樹脂層Bによる高い衝撃吸収性と金属層Cによる高い耐衝撃性とをバランスよく備えることができる。
さらにまた、混合マトリクス繊維強化樹脂層Bのゴム成分に、分子量が1000以上5000以下であり、主鎖の末端にカルボキシル基を有するアクリロニトリルブタジエンゴムを使用しているため、エポキシ樹脂との反応がよくなり、混合マトリクス繊維強化樹脂層Bが高い衝撃吸収性と高い強度を併せ持つことができる。
なお、混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの1層当たりの表面積S1は70平方センチメートルとし、ヘッド1の全表面積S2は200平方センチメートルとしている。また、この混合マトリクス繊維強化樹脂層B1の厚みの合計は0.8mmとし、前記クラウンフェース凹部13の金属層Cの厚みは0.5mmとしている。
以下の表1に示すとおり、ゴルフクラブヘッドの繊維強化樹脂部材の取り付け範囲、繊維強化樹脂部材の積層構造、混合マトリクス繊維強化樹脂層の表面積S1のヘッド全表面積S2に対する比S1/S2を異ならせた実施例1〜6と比較例1〜3を作製し、耐久性を測定し、また、衝撃性に関する実打テストも行った。
ヘッド1の作製手順は、
(1)前記ボディ部材と前記フェースプレートをTIG溶接で接合し、
(2)フェース部4の裏面、クラウン部5の裏面に繊維強化樹脂部材11を仮接着し、
(3)前記ソール部材を前記ボディ部材とフェースプレートにレーザー溶接により接合し、
(4)サイドトウ部8に設けた孔からシリコン製のエアバックをヘッド内部に挿入し、
(5)エアバックからエアを供給し(5気圧)、ヘッド1を150℃で15分間加熱し、
(6)自然冷却して温度が低下した後、エア圧を下げてエアバックを取り出し、
(7)エアバックの取り出し孔を樹脂と金属からなるバッジでふさいで作製した。
カーボン繊維を変性エポキシ、ジシアンジアミド硬化剤、DCMU、メチル・エチル・ケトンを一定配合比で配合したビスフェノールA型エポキシ樹脂に含浸しながら、ドラムに一定の繊維方向となるように巻き付け、一定量巻き付けた後にドラムから切り取り、約80〜100℃の熱をかけて擬似硬化状態のプリプレグとし、このプリプレグを適当な繊維角度となるように重ねて切断した。
図2および図3に示す前記第一実施形態と同一構成とした。即ち、クラウン部5の中央部に設けたクラウン開口部10に8層の繊維強化樹脂層L1〜L8からなる繊維強化樹脂部材11を接合し、該繊維強化樹脂層L1〜L8のうち、内側面から1層目(L1)〜4層目(L4)の計4層を通常繊維強化樹脂層Aとし、5層目(L5)〜8層目(L8)の残る4層を混合マトリクス繊維強化樹脂層Bとした。また、この混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの1層当たりの表面積S1は50平方センチメートルとし、S1/S2を0.25とした。
繊維強化樹脂部材11を構成する8層の繊維強化樹脂層L1〜L8の全層を混合マトリクス繊維強化樹脂層Bとしたが、その他の点では前記実施例1と同一とした。
(実施例3)
図5および図6に示す前記第二実施形態と同一構成とした。すなわち、クラウンバック開口部12に8層の繊維強化樹脂層L1〜L8からなる繊維強化樹脂部材11を接合し、該繊維強化樹脂層L1〜L8のうち、内側面から1層目(L1)〜4層目(L4)の計4層を通常繊維強化樹脂層Aとし、5層目(L5)〜8層目(L8)の残る4層を混合マトリクス繊維強化樹脂層Bとした。また、この混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの1層当たりの表面積S1は70平方センチメートルとし、S1/S2を0.35とした。
(実施例4)
実施例3よりも繊維強化樹脂部材11の表面積を大きくし、これに伴って、混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの1層当たりの面積S1も拡大して80平方センチメートルとし、S1/S2を0.40とした。その他の点では実施例2と同一とした。
(実施例5)
図7および図8に示す上記第三実施形態と同様に、金属層Cの内側面に形成したクラウンフェース凹部13に繊維強化樹脂部材11を張り合わせて接合したが、該繊維強化樹脂部材11は4層の繊維強化樹脂層L1〜L4で構成され、内側面から1層目(L1)と2層目(L2)の2層を通常繊維強化樹脂層Aとし、3層目(L3)と4層目(L3)の残る2層を混合マトリクス繊維強化樹脂層Bとした。また、この混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの1層当たりの表面積S1は200平方センチメートルとし、S1/S2を0.35とした。
(実施例6)
上記第三実施形態と同一構成とし、実施例5よりも繊維強化樹脂部材11の表面積を拡大し、かつ混合マトリクス繊維強化樹脂層Bを増やした。即ち、金属層Cの内側面に形成したクラウンフェース凹部13に繊維強化樹脂部材11を張り合わせて接合し、該繊維強化樹脂部材11を構成する4層の繊維強化樹脂層L1〜L4の全層を混合マトリクス繊維強化樹脂層Bとした。また、この混合マトリクス繊維強化樹脂層Bの1層当たりの表面積S1は90平方センチメートルとし、S1/S2を0.45とした。
実施例1、実施例2と同一形状、同一表面積の繊維強化樹脂部材11をクラウン開口部10に接合したが、該繊維強化樹脂部材11を構成する8層の繊維強化樹脂層L1〜L8のすべてを通常繊維強化樹脂層Aのみで構成した。
(比較例2)
実施例3と同一形状、同一表面積の繊維強化樹脂部材11をクラウンバック開口部12に接合したが、該繊維強化樹脂部材11を構成する8層の繊維強化樹脂層L1〜L8のすべてを通常繊維強化樹脂層Aのみで構成した。
(比較例3)
実施例5と同一形状、同一表面積の繊維強化樹脂部材11をクラウンフェース凹部13に接合したが、該繊維強化樹脂部材11を構成する4層の繊維強化樹脂層L1〜L4のすべてを通常繊維強化樹脂層Aのみで構成した。
ツルーテンパー社製のスイングロボットを使用し、ヘッドスピード54m/sで市販の3ピースゴルフボールを打撃して、ヘッドが破壊されるまでの回数を測定した。表1には、実施例1〜4および比較例1、2については、比較例1の回数を100としたときの指数を示し、実施例5、6と比較例3については、比較例3の回数を100としたときの指数を示した。(指数が大きいほど耐久性大)
ヘッドスピード42〜45m/sの5名のゴルファーが市販の3ピースゴルフボールを打撃し、打撃時の衝撃の大小を次の5点満点で採点し、その平均値を表1に示した。
5点:衝撃が小さくてきわめて良好
4点:衝撃が小さめで良好
3点:普通
2点:衝撃が大きめで悪い
1点:衝撃が大きくてきわめて悪い
2 本体
4 フェース部
5 クラウン部
7 サイドヒール部
8 サイドトウ部
9 バック部
10 クラウン開口部
11 繊維強化樹脂部材
12 クラウンバック開口部
13 クラウンフェース凹部
A 通常繊維強化樹脂層
B 混合マトリクス繊維強化樹脂層
C 金属層
Claims (11)
- ネック部、フェース部、クラウン部、ソール部を有する中空のゴルフクラブヘッドの製造方法であって、
該ゴルフクラブヘッドは、少なくとも一部が繊維強化樹脂部材で構成され、該繊維強化樹脂部材の少なくとも一層が、マトリクス樹脂が液状ゴムとエポキシ樹脂との混合物からなる混合マトリクス繊維強化樹脂層であり、
前記混合マトリクス繊維強化樹脂層のマトリクス樹脂は、端末に官能基を有する液状ゴムとエポキシ樹脂とを、140〜220℃にて、液状ゴムの官能基とエポキシ樹脂のエポキシ基とをエステル反応させていることを特徴とするゴルフクラブヘッドの製造方法。 - 前記混合マトリクス繊維強化樹脂層のマトリクス樹脂が、液状ゴムとエポキシ樹脂とを140〜220℃にて液状ゴムの官能基とエポキシ樹脂のエポキシ基とをエステル反応させたゴム変性エポキシ樹脂と、
ゴム成分を含まないエポキシ樹脂との混合物よりなる請求項1に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。 - 前記液状ゴム(G)とエポキシ樹脂(R2)とが、(G)重量部/(G重量部+R2重量部)の値が0.2〜0.6である請求項1または請求項2に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
- 前記エステル反応させる反応時間が0.25〜5時間である請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
- 前記液状ゴムは、その主鎖の少なくとも一方の末端にカルボキシル基を有するアクリロニトリルブタジエンゴムである請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッドの製造方法。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の製造方法で製造され、
前記ヘッドの本体は金属層で構成され、該本体のフェース部あるいはクラウン部の少なくとも一部に、またはフェース部の少なくとも一部とクラウン部の少なくとも一部に連続した開口部を設け、該開口部に前記繊維強化樹脂部材を接合しているゴルフクラブヘッド。 - 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の製造方法で製造され、
前記ヘッドの本体は金属層で構成され、前記フェース部あるいはクラウン部の少なくとも一部または前記クラウン部の少なくとも一部に、またはフェース部の少なくとも一部とクラウン部の少なくとも一部に連続した部分では、前記金属層の表面または内側面の前記繊維強化樹脂部材を重ねて張り合わせ接合しているゴルフクラブヘッド。 - 前記ヘッドの本体はチタン合金からなる金属層で構成され、前記フェース部の少なくとも一部は該チタン合金層と前記混合マトリクス繊維強化樹脂層の2層構造よりなり、
この2層構造における前記チタン合金層の厚みは1.0mm以上2.8mm以下とし、前記混合マトリクス繊維強化樹脂層の厚みは0.5mm以上5.0mm以下としている請求項7に記載のゴルフクラブヘッド。 - 前記クラウン部に配置する前記混合マトリクス繊維強化樹脂層の厚みは0.2mm以上5.0mm以下としている請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
- 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の製造方法で製造され、
前記ヘッドの本体は金属層で構成され、該本体のクラウン部に開口が設けられ、該開口部に繊維強化樹脂部材が配置され、該開口部の周縁の前記本体に接合されており、
前記繊維強化樹脂部材は4層以上8層以下の複数層の繊維強化樹脂層の積層体であり、該積層体の繊維強化樹脂層は全層が、前記混合マトリクス繊維強化樹脂層とされ、または前記混合マトリクス繊維強化樹脂層とマトリクス樹脂がエポキシ樹脂である通常繊維強化樹脂層との積層体とされているゴルフクラブヘッド。 - 前記混合マトリクス繊維強化樹脂層の1層当たりの面積をS1とし、前記ヘッドの全表面積をS2とした場合において、S1のS2に対する比S1/S2を0.1以上0.8以下としている請求項6乃至請求項10のいずれか1項に記載のゴルフクラブヘッド。
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