JP4252339B2 - ゴルフクラブシャフト - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴルフクラブシャフトに関し、詳しくは、プリプレグ積層体からなる軽量なゴルフクラブシャフトの打撃時に発生する振動、特に、捩れ方向の振動の減衰を図るものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ゴルフクラブシャフトに、比強度、比剛性の高いカーボン繊維を使用した軽量化されたゴルフクラブシャフトが製造され、カーボン繊維やマトリクス樹脂の改良、これらを複合したプリプレグの製造技術の向上、さらには積層設計技術の進化に伴い、ますます軽量化が進んでいる。
【0003】
このように、ゴルフクラブシャフトが軽量化されることにより、スイング時のヘッドスピードが上がり、より飛距離が出せるようになる。しかしながら、ゴルフクラブシャフトが軽量化されるにつれ、打撃時にゴルファーに伝わる不快な振動及び、衝撃が生じやすくなる。これは、シャフト自体が軽くなることで、シャフトの振動の周波数が高くなるため、従来のシャフトの周波数と異なり、ゴルファーに不快に感じることにより生じている。
【0004】
また、ボールを打撃した際、シャフト軸に対して略垂直方向の振幅をもつ縦振動と、シャフト軸をほぼ中心とした回軸方向の捻れ振動とが発生し、通常は60Hz〜70Hz程度の捻れ振動が生じる。この捻れ振動は、ヘッドの重心点付近でボールを打撃したときは縦振動よりも小であるが、打撃点が重心点から離れるに従って大きくなり、重心点を大きく外したミスヒット時には縦振動よりも捻れ振動の方が相当に大となり、ゴルファーはこれらの振動が大きくなるほど不快感を覚える。
【0005】
上記した打撃時に発生する振動を抑制するために、これまでに種々の提案がなされている。例えば、特開平9−216958号(特許文献1)、特開平10−36638号(特許文献2)では、繊維強化樹脂層の樹脂中にエチレン共重合体樹脂粒子やゴム粒子を混合し、この繊維強化樹脂を使用した制振性、耐衝撃性に優れたプリプレグが提案されている。
【0006】
また、特開平5−123428号(特許文献3)では、振動吸収性能とソフトなフィーリングを得るために、図7に示すように、繊維強化樹脂層2、3に振動抑制材層1を挿入し、3層構造体にしたゴルフクラブシャフトが提案されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−216958号公報
【0008】
【特許文献2】
特開平10−36638号公報
【0009】
【特許文献3】
特開平5−123428号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1、特許文献2に開示されたプリプレグは、材料自体は制振性を有するものの、いずれもゴルフクラブシャフトにした場合、ゴルファーが実感できるほどの効果的な振動減衰性能は実現できないという問題がある。
【0011】
また、特許文献3のゴルフクラブシャフトは、軸線方向に対して振幅を持つ縦振動については効果が見られるが、特に、重心位置を外したオフセンターで打撃した時に生じる捻れ振動に対しては効果が小さく、また、曲げ剛性値の設計自由度が低下するという問題がある。
【0012】
本発明は上記した問題に鑑みてなされたものであり、打撃時にゴルファーに伝わる振動、衝撃、特に、捻れ振動をより緩和させて、ヘッドのどの位置で打撃しても良好なフィーリングが得られるゴルフクラブシャフトの提供を課題としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、強化繊維を平行に引き揃えてマトリクス樹脂を含浸させたプリプレグの積層体からなるゴルフクラブシャフトであって、
上記強化繊維の繊維角度がシャフトの軸線方向に対して+30度以上+50度以下に傾斜させた傾斜プリプレグを複数周巻回した傾斜層と、強化繊維が−30度以上−50度以下に傾斜されると共に上記傾斜層の強化繊維と交差させる逆傾斜プリプレグを複数周巻回した逆傾斜層との間に振動吸収層を挟んで配置し、該振動吸収層はシャフト全長またはヘッド側先端からシャフト全長の30以上の範囲に配置し
上記傾斜プリプレグおよび逆傾斜プリプレグの上記強化繊維の引張強度を4000Mpa以上とし、かつ、
上記振動吸収層は、10℃における損失正接(tanδ)が1.2以上1.4以下である双極子変換材料から形成し、該振動吸収層の厚みを0.03mm以上0.2mm以下としており、
上記傾斜プリプレグと上記逆傾斜プリプレグとの間に前記振動吸収層を予め一体化したものを巻回していることを特徴とするゴルフクラブシャフトを提供している。
【0014】
上記傾斜層と逆傾斜層とからなり、強化繊維の角度が互いに交差するように格子状に積層されて構成される二層のバイアス層では、ボールの打撃時に、引張方向と圧縮方向とが互いに逆方向となる応力を受けて歪みを生じ、この歪みを受けた二層のバイアス層が互いに復元しようとするため、逆方向に捩れて捩れ振動が発生する。このように、傾斜層と逆傾斜層との間で捩れ振動が発生するため、この傾斜層と逆傾斜層の間に振動吸収層を介在させることにより、打撃時の振動や衝撃を効率よく低減することができる。
【0015】
また、互いの繊維角度が交差するように傾斜層と逆傾斜層との積層構造では、本来、変形し難く且つ衝撃伝達が速いために衝撃を吸収しやすい構造となっている。しかしながら、傾斜層と逆傾斜層との間に自由な方向に変形可能な双極子変換材料からなる振動吸収層を介在させると、変形し易くなると共に衝撃伝達が遅く、衝撃が一部分で吸収されるため、傾斜層および逆傾斜層に加わる負荷が大きくなる。そのため、傾斜層および逆傾斜層に使用する強化繊維の引張強度は、4000Mpa以上、さらには4400Mpa以上の高強度の繊維を用いている。
上記引張強度を4000Mpa以上としているのは、4000Mpa未満では打撃による衝撃に耐えられずシャフトが折損しやすくなるためである。この引張強度は高いほど好ましいが、高強度の繊維が入手しがたい点から7000Mpa以下のものが使用される。
【0016】
上記振動吸収層に用いる上記双極子変換材料は、材料中に±の双極子が存在し、通常は電荷が引き付けあって安定した状態で存在している。この材料に振動が加わった場合、双極子が変位して双極子同士が一旦離れるが、その後、再び互いに引き付け合おうとする復元作用が働く。その際に、双極子がベースとなる高分子鎖や双極子と接触し、摩擦熱として振動エネルギーが大量に熱エネルギーに変換される。上記作用により振動エネルギーを吸収する材料である。
【0017】
上記双極子変換材料として、10℃における損失正接(tanδ)が1.0以上のものを用いている。損失正接(tanδ)は、その値が大きいほど双極子変換材料のエネルギー変換が大きくなるため、打球時の振動、衝撃を抑制することができ、ゴルファーに与える不快感を低減することが出来る。
損失正接(tanδ)を上記範囲としているのは、tanδが1.0未満であると、振動、衝撃抑制効果が十分に発現できないという問題があるためである。この観点から、tanδは1.2以上が好ましく、1.5以上がさらに好ましい。
tanδが大きいぼど振動吸収性が良好となるため、上限は特に規定されないが、ゴルフクラブシャフトに使用しうる材料の入手上の観点から、上限はtanδは5.0以下、好ましくは4.0以下で、2.0以下が最も好ましい。
【0018】
上記双極子変換材料からなる振動吸収層の厚みは0.03mm以上0.2mm以下としている。これは0.03mmより薄いと振動減衰効果が少なく、0.2mmより厚いと捻れ剛性が十分に発現できなくなり、飛球方向の安定性が悪化すると共に、捻れ強度も低下して折損しやすくなることに因る。
【0019】
上記双極子変換材料を傾斜層と逆傾斜層の間に積層するにあたり、該双極子変換材料からなるシートは、1層としても良いし、複数層として積層してもよい。
また、該振動吸収層は、シャフト断面において全周を巻回するように積層することが好ましいが、シャフトの断面において部分的あるいは断続的に巻回するように積層してもよい。
また、上記双極子変換材料からなる振動吸収シートと、傾斜プリプレグと逆傾斜プリプレグとは、振動吸収シートを挟んだ状態で予め幅方向に順次ずらせながらプリプレグになじみ易い樹脂接着剤で互いに接着しておき、この状態でマンドレルに巻き付けていくことが好ましい。
【0020】
上記双極子変換材料は、極性高分子に双極子のモーメントを増加させる活性成分を配合したものが好ましい、
上記極性高分子としては、塩素化ポリエチレン、EVA、アクリロニトリルプタジエンゴム(NBR)、ポリ塩化ビニル、アクリルゴム(ACR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等から選択される1種または複数種の極性高分子を好適に用いることができ、繊維強化プリプレグとの接着性の点からは、塩素化ポリエチレン、EVAが特に好ましい。
上記活性成分としては、メルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、ベンゾトリアゾール基を持つ化合物、ジフェニルアクリレート基を含む化合物から選択される1種または複数種の化合物を用いることができる。
【0021】
双極子変換材料からなるシートの表面には、傾斜層および逆傾斜層を構成するプリプレグに馴染みやすくするためタック性樹脂を塗布して、プリプレグとの密着性を高めることが好ましい。タック性樹脂としては、種々の樹脂を用いることができるが、具体的な商品名としては、MRS−3D(三菱レイヨン社製)、TC27(東レ社製)等が挙げられる。
【0022】
上記振動吸収層はシャフトのヘッド側先端からシャフト全長の30%以上の範囲に配置している。
ゴルフクラブシャフトでは、グリップ側からヘッド側にかけてのシャフト外径の違いから、グリップ側(外径φ14mm〜18mm程度)に比してヘッド側(外径φ8mm〜11mm程度)の捻れが大きく、その分、捻れ振動もヘッド側で大きくなることに因る。
即ち、シャフトのヘッド側先端付近に重点的に振動吸収層を設けることにより、シャフト重量の増加を抑えて効率よく振動を抑制することができる。一方、シャフトのヘッド側先端からシャフト全長の30%未満の範囲にだけ振動吸収層を配置しても振動抑制効果が十分に得られない。
【0023】
上記傾斜層となるプリプレグ、振動吸収層となる双極子変換材料からなるシート、逆傾斜層となるプリプレグの幅を同一とし、周方向に角度をあけて巻き付けると、角度間隔によっては双極子変換材料からなるシートが傾斜層が逆傾斜層との間に介在されない場合が発生する。よって、角度間隔を適宜に設定して、振動吸収層は傾斜層と逆傾斜層の間に介在されるように設定している。
【0024】
上記バイアス層の構成する傾斜層と逆傾斜層のプリプレグでは、強化繊維はカーボン繊維が好ましいが、その他のガラス繊維、アラミド繊維、ボロン繊維、芳香族ポリアミド繊維、芳香族ポリエステル繊維、超高分子ポリエチレン繊維等も用いることができる。
マトリクス樹脂としては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂のいずれでも良いが、強度と剛性の点より、熱硬化性樹脂が好ましく、特に、エポキシ系樹脂が好ましい。
【0025】
上記熱硬化性樹脂としては、エポキシ系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア系樹脂、ジアリルフタレート系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ケイ素樹脂等が挙げられる。
また、上記熱可塑性樹脂としては、ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、AS樹脂、メタクリル樹脂、ポリプロピレン樹脂、フッ素樹脂等が挙げられる。
【0026】
ゴルフクラブシャフトは、上記バイアス層の傾斜層及び逆傾斜層と共に、強化繊維の繊維角度がシャフトの軸線方向に対して略0°であるストレート層を備えている。ストレート層のプリプレグは、曲げ剛性を高くすることができ、シャフトの変形量を抑え、スイング時にしっかり感を生じさせることができる。
さらに、強化繊維角度がシャフト軸線に対して直角方向のフープ層を付加してもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1および図2(A)(B)は、本発明の第一実施形態に係るゴルフクラブシャフト10を示す。シャフト10はプリプレグの積層体からなり、テーパ形状で、小径側先端にヘッド11が取り付けられ、大径側端部にグリップ12が取り付けられている。シャフト10の全長は850mm〜1250mmに設定し、本実施形態では1143mmとし、シャフト重量は55gとしている。
【0028】
シャフト10は、図2(A)(B)に示すプリプレグ21〜28、及び双極子変換材料からなる振動吸収シート50を、芯金(図示せず)に内周側から順次巻きつけて積層した積層体からなる。プリプレグ21〜28の強化繊維F21〜F28はいずれもカーボン繊維を用い、マトリクス樹脂としてエポキシ樹脂を用いている。図2中、1plyとは一回巻きで一層を形成することを示し、2ply、3ply…も同様に二回巻で二層、三回巻で三層を形成することを示す。
プリプレグ22は傾斜層、プリプレグ23はの逆傾斜層を構成し、この傾斜層と逆傾斜層のプリプレグ22と23の間に振動吸収シ−ト50を介在させている。
【0029】
上記振動吸収シート50の厚みは0.1mmとし、シャフト10のヘッド11側先端からシャフト10の全長の100%にわたって外周面を覆うサイズとし、小径側のヘッド11側で4回巻き(4ply)、大径側のグリップ側で2回巻き(2ply)する形状に作成している。
【0030】
上記双極子変換材料からなる振動吸収シート50は、10℃における損失正接(tanδ)は1.2としている。
上記双極子変換材料は、極性高分子である塩素化ポリエチレンに、活性成分としてメルカプトベンゾチアジル基を含む化合物であるN,N−2−スルフェンアミドを配合してなる材料を用いている。
また、振動吸収シート50の表面には、内外両層の傾斜層と逆傾斜層のプリプレグ22と23になじみやすいタック性のある樹脂を均一に塗布している。
【0031】
上記各プリプレグ21〜28の形状および長さは図2に示す通りである。
最内周のプリプレグ21は、ヘッド側に配置してストレート層を構成するもので、長さを200mm、幅を3回巻きするサイズとし、強化繊維F21はシャフト軸線に対してなす配向角を0°としている。
プリプレグ22、23は、全長に巻き付けて、傾斜層と逆傾斜層を形成するもので、長さを1143mm、幅はヘッド11側で4回巻き、グリップ側で2回巻きするサイズとしている。強化繊維F22、F23がシャフト軸線に対してなす配向角をそれぞれ−45°、+45°とし、強化繊維F22、F23の引張強度は4410Mpaとしている。
プリプレグ24は、長さを350mm、幅をシャフト10に1回巻きするサイズとし、強化繊維F24がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とし、グリップ側に配置してストレート層を形成するものである。
プリプレグ25、26、27は、長さを1143mm、幅を1回巻きするサイズとし、強化繊維F25、26、27がシャフト軸線に対してなす配向角をいずれも0°としてストレート層を形成するもので、シャフト全長にわたって配置している。
プリプレグ28は、長さを250mm、幅をシャフト10に6回巻きするサイズとし、強化繊維F28がシャフト軸線に対してなす配向角を0°とし、ヘッド側に配置している。
【0032】
シャフト10はシートワインディング製法により製造している。
即ち、双極子変換材料からなる振動吸収シート50を傾斜層となるプリプレグ22と逆傾斜層となるプリプレグ23の間に介在させ、幅方向に互いにずらせた状態で予め接着材を介して一体化しておき、この状態で、プリプレグ22と振動吸収シート50、プリプレグ23をまず芯金(図示せず)に巻き付け、つづいて、プリプレグ24→…28巻きつけて積層する。その後、ポリプロピレン等のテープでラッピングしてオーブン中で加熱加圧して樹脂を硬化させて一体的に成形し、その後、芯金を引き抜いてシャフト10を形成している。
【0033】
上記構成のゴルフクラブシャフト10は、繊維角度を互いに交差させて積層した傾斜層と逆傾斜層の強化プリプレグ22、23の間にボール打撃時に発生する捻れ振動を、その間に介在させた双極子変換材料からなるシート50により効率よく振動吸収している。その結果、ゴルファーの手に伝わる振動、衝撃を抑制することができ、特に、オフセンターで打撃した場合でも良好なフィーリングを得ることができる。
【0034】
図3(A)(B)は、本発明の第二実施形態を示し、傾斜層となるプリプレグ22と逆傾斜層となるプリプレグ23の間に介在させる双極子変換材料からなる振動吸収シート51の配置位置を第一実施形態の振動吸収シート50と相違させている。他の構成は上記第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0035】
双極子変換材料からなる振動吸収シート51は、シャフト10のヘッド11側先端から一定範囲に部分的に巻きつけられる形状としている。
【0036】
この第二実施形態においては、双極子変換材料からなる振動吸収シート51を、ボール打撃時の捻れ振動が大きいヘッド11側にのみ、かつ、シャフト全長の30%以上の範囲に積層配置しているため、シャフト10の軽量化を図りながら、不快な捻れ振動を効率よく吸収することができる。
【0037】
図4(A)(B)は、本発明の第三実施形態を示し、傾斜層となるプリプレグ22と逆傾斜層となるプリプレグ23の間に介在させる双極子変換材料からなるシート52の配置位置を、上記第一、第二実施形態の振動吸収シート50、51と相違させている。その他の構成は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0038】
双極子変換材料からなるシート52は、シャフト10のグリップ12側先端から一定範囲に部分的に巻きつけられる形状とし、本実施形態では、長さは350mmで、シャフト10のグリップ12側先端からシャフト10の全長の30%の範囲に2回巻きしている。
【0039】
この第三実施形態においては、双極子変換材料からなるシート52を、ボール打撃時の捻れ振動が比較的弱いグリップ12側にのみ配置しているため、上記第一実施形態、第二実施形態に係るゴルフクラブシャフトに比べて振動減衰効果は小さいが、シャフト全長の30%の範囲に上記シート52を積層配置しているため、従来のシャフトに比べると不快な捻れ振動を緩和することができる。
【0040】
なお、上記いずれの実施形態においても、双極子変換材料からなるシート50、51、52は1枚のみ用いられているが、同一層、あるいは複数層に、複数枚積層してもよい。また、シャフト断面において全周、あるいは一部を断続的に巻回するように積層してもよい。さらに、シャフトの軸線方向において、シャフト全長にわたって、あるいは一部に積層してもよく、シート状に限定されるものではない。
さらに、ゴルフクラブシャフトはウッド型のヘッド11を備えているが、アイアン型のヘッドを取り付けてもよいし、パターであってもよい。
【0041】
【実施例】
本発明のゴルフクラブシャフトの実施例1〜8及び比較例1〜5を作成した。
実施例及び比較例は、下記の表1に示すようにゴルフクラブシャフトを作製し、打撃時のフィーリングとシャフトの強度について評価を行った。
なお、シャフトの長さはいずれも1143mmとし、評価に際してシャフトと組み合わせるヘッドの素材はチタン合金で、該ヘッドの体積は350cc、クラブ番手はW♯1とした。
【0042】
【表1】
Figure 0004252339
【0043】
【表2】
Figure 0004252339
【0044】
双極子変換材料のtanδは、粘弾性測定装置(島津製作所社製の粘弾性スペクトロメーター「DVA200改良型」)によって測定した。測定条件は、周波数を10Hzとし、治具を引っ張り、昇温速度を2℃/minとし、初期ひずみを2mmとし、変位振幅を±12.5μmとした。試験片(ダンベル)の寸法は、幅を4.0mmとし、厚みを1.66mmとし、長さを30.0mmとした。この試験片の変位部分の長さを20.0mmとした。10℃における測定値を表1、表2に示す。
【0045】
双極子変換材料からなる振動吸収シートをバイアス層を構成する傾斜層のプリプレグと逆傾斜層のプリプレグの間に介在させる方法は、下記の方法で行った。
まず、図2(B)〜図5(B)に示すように−45°の傾斜プリプレグの幅方向の一方側に、振動吸収シートを重ね、該振動吸収シートの裏面側に塗布しているプリプレグになじみ易いタック性樹脂を介して貼着する。つぎに、振動吸収シートの表面側の幅方向に上記タック性樹脂を塗布し+45°の逆傾斜プリプレグを貼着する。このように、傾斜プリプレグ→振動吸収シート→逆傾斜プリプレグとを幅方向にずらせながら予め貼り合わせておく。
ついで、上記貼り合わせた傾斜プリプレグ、振動吸収シート、逆傾斜プリプレグを次芯金(マンドレル)に巻回する。上記のように、傾斜プリプレグ、振動吸収シート、逆傾斜プリプレグを幅方向にずらせて貼り合わせておくと、巻き始めの段部を小さくすることができる。
【0046】
上記傾斜層及び逆傾斜層のバイアス層のプリプレグの強化繊維としては、実施例1〜8、比較例1、2、4、5では引張強度が4410Mpaのカーボン繊維(東レ社製「M40J」)を使用し、比較例3では引張強度が2750Mpaのカーボン繊維(東レ社製「M40」)を使用した。
【0047】
(実施例1〜4)
いずれも上記図2(A)(B)に示す第一実施形態と同様の積層構成とし、プリプレグ21と双極子変換材料からなる振動吸収シート50とプリプレグ22とを予め幅方向にずらせて接着しておく。このように、振動吸収シート50は、バイアス層のプリプレグ22、23の間に積層し、シャフト10の全長にわたって巻きつけた。この双極子変換材料からなる振動吸収シート50としては、CCI社製の商品名「ダイポールギーフィルム(DP201)」を使用した。
また、バイアス層のプリプレグ22、23に使用する強化繊維F22、F23としては、いずれも引張強度4410Mpaの東レ社製の「M40J」を使用した。
【0048】
各実施例のゴルフクラブシャフト10は以下の点で設定を変更した。
実施例1では、双極子変換材料からなる振動吸収シート50の損失正接(tanδ)を1.2とし、その厚みを0.1mmとし、シャフト全体の重量は55gとした。
実施例2では、振動吸収シート50の損失正接(tanδ)を1.4とし、その厚みを0.1mmとし、シャフト全体の重量は55gとした。
実施例3では、振動吸収シート50の損失正接(tanδ)を1.2とし、その厚みを0.2mmとし、シャフト全体の重量は57gとした。
実施例4では、双極子変換材料からなるシート50の損失正接(tanδ)を1.2とし、その厚みを0.07mmとし、シャフト全体の重量は54gとした。
【0049】
(実施例5〜7)
いずれも上記した図3(A)(B)に示す第二実施形態と同様の積層構成とし、双極子変換材料からなる振動吸収シート51は、バイアス層のプリプレグ22、23の間に積層し、シャフト10の全長に対してヘッド11側先端から一定範囲に部分的に巻きつけた。この双極子変換材料からなる振動吸収シート51としては、CCI社製の商品名「ダイポールギーフィルム(DP201)」を使用し、その損失正接(tanδ)を1.2とし、その厚みを0.1mmとした。
実施例5、6、7のゴルフクラブシャフト10は以下の点で設定を変更した。
実施例5では、振動吸収シート51を、シャフト10のヘッド11側先端からシャフト全長の20%の範囲に巻きつけ、これによりシャフト全体の重量は50gとした。
実施例6では、振動吸収シート51を、シャフト10のヘッド11側先端からシャフト全長の30%の範囲に巻きつけ、シャフト全体の重量は51gとした。
実施例7では、振動吸収シート51を、シャフト10のヘッド11側先端からシャフト全長の40%の範囲に巻きつけ、シャフト全体の重量は52gとした。
【0050】
(実施例8)
上記図4(A)(B)に示す第三実施形態と同様の積層構成とし、双極子変換材料らなる振動吸収シート52は、バイアス層のプリプレグ22、23の間に積層し、シャフト10のグリップ12側先端からシャフト10の全長の30%の範囲に巻きつけた。シャフト全体の重量は52gとした。その他の点では、上記実施例5〜7と同一とした。
【0051】
(比較例1)
図5(A)(B)に示す従来の積層構成とし、繊維強化プリプレグ21〜28のみを芯金に内側から順次巻きつけて積層した。即ち、いずれの層間にも双極子変換材料等の振動吸収部材を積層せず、バイアス層の繊維強化プリプレグ22、23を直接に密着させて積層した。振動吸収部材を積層しないことによりシャフト全体の重量は50gとなったが、その他の点では上記実施例と同一とした。
【0052】
(比較例2)
双極子変換材料からなるシートの厚みを0.3mmと変更し、それに伴いシャフト重量は67gとなったが、その他の点では上記実施例1、3、4と同一とした。
【0053】
(比較例3)
バイアス層のプリプレグ22、23の強化繊維として、引張強度が2750Mpaである東レ社製の「M40」を使用し、シャフト重量は55gとしたが、その他の点では上記実施例1と同一とした。
【0054】
(比較例4)
図6(A)(B)に示す積層構成とし、双極子変換材料からなるシート53を介在させる層間を変更した。詳しくは、プリプレグ23、24の層間、即ち、プリプレグ22、23を積層してなるバイアス層Aと繊維強化プリプレグ24〜28を積層してなるストレート層Bの間に双極子変換材料からなるシート53を積層し、シャフト10のヘッド11側先端からシャフト全長にわたって巻きつけた。その他の点では上記実施例1と同一とした。
【0055】
(比較例5)
双極子変換材料からなるシートに替えて、双極子変換材料を含有しない東レ社製の「T700S」を使用した。厚みを0.1mmとしたが、その他の点では実施例1と同一とした。
【0056】
(打撃時のフィーリングの評価方法)
HDCP15〜30のテスター10名による官能評価を実施し、ミスヒット(オフセンターヒット)したときのフィーリングを次の5段階で評価し、全テスター10名の評価点の平均点を表1に記載した。
不快 ・・・1点
やや不快 ・・・2点
振動を感じるが不快感は無い ・・・3点
ナイスショットの場合と違和感が無い・・・4点
良好なフィーリングが得られる ・・・5点
【0057】
(シャフト強度の評価方法)
ヘッドスピードを45m/s、打点をフェースセンターからヒール側へ30mm、上方へ10mmずれた位置とする条件下で、(株)ミヤマエ製のショットロボIIIを使用して3000打の実打耐久テストを実施した。その結果、折れなかったシャフトについては「○」を、折れたシャフトについては「×」を表1に記載した。
【0058】
表1に示すように、実施例1〜8のゴルフクラブシャフトは、いずれもフィーリング評価が2点以上であり、さらには殆どが3.5点前後と高得点となり、強度評価についても上記実打耐久テストで折れたシャフトは無かった。従って、実施例1〜8のゴルフクラブシャフトでミスヒットした場合でも、捻れ振動が吸収されて良好なフィーリングが得られると共に、折れない強度を備えていることが分かった。
【0059】
一方、比較例1、4、5は、シャフト強度はあるが、いずれもフィーリング評価が低く、ミスヒットした場合の振動が十分に吸収されていないことが分かった。従って、シャフトに挿入する振動吸収部材としては双極子変換材料を含んだものが好ましく、該振動吸収部材を介在させる位置は繊維角度を交差させた二層のバイアス層の間が振動吸収に効果的であることが確認できた。
【0060】
また、比較例2、3は、フィーリング評価は高いが、シャフト強度が弱いことが分かった。従って、振動吸収部材が厚すぎる場合や、バイアス層に含有する強化繊維の引張強度が低すぎる場合は、いずれもシャフトの強度が低下し、ミスヒットを繰り返した場合に折損しやすいことが確認できた。
【0061】
さらに、実施例1〜8を互いに比較すると、実施例5と実施例8のフィーリング評価が他の実施例に比して低めであることが認められた。従って、振動吸収部材の巻き付け範囲はシャフト全長の30%以上とし、シャフトのグリップ側でなくヘッド側もしくはシャフト全体に巻きつけることが好ましいことが確認できた。
【0062】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明によれば、傾斜層と逆傾斜層とからなるバイアス層のプリプレグを互いの繊維角度が交差するように積層すると共に、上記傾斜層と逆傾斜層の間に双極子変換材料からなる振動吸収部材を、シャフトのヘッド側先端からシャフト全長の30%以上の範囲に巻きつけ積層することにより、特に、オフセンターで打撃したときに大きく生じる不快な捻れ振動を効率よく吸収し、打点に関係なくプレーヤーが感じるフィーリングを良好とすることができる。
【0063】
また、バイアス層を構成する傾斜層と逆傾斜層の強化繊維の引張強度を4000Mpa以上とし、振動吸収部材の厚みを0.03mm以上0.2mm以下とすることにより、捻れ振動を吸収しながら捻れ強度も備えることができ、折損しにくいシャフトとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態に係るゴルフクラブシャフトの概略図である。
【図2】 本発明の第一実施形態のゴルフクラブシャフトに用いる繊維強化プリプレグと振動吸収部材を示す図であり、(A)は積層構成を示し、(B)はバイアス層の貼り合わせ方法を示している。
【図3】 本発明の第二実施形態のゴルフクラブシャフトに用いる繊維強化プリプレグと振動吸収部材を示す図であり、(A)は積層構成を示し、(B)はバイアス層の貼り合わせ方法を示している。
【図4】 本発明の第三実施形態のゴルフクラブシャフトに用いる繊維強化プリプレグと振動吸収部材を示す図であり、(A)は積層構成を示し、(B)はバイアス層の貼り合わせ方法を示している。
【図5】 比較例1のゴルフクラブシャフトに用いる繊維強化プリプレグを示す図であり、(A)は積層構成を示し、(B)はバイアス層の貼り合わせ方法を示している。
【図6】 比較例4のゴルフクラブシャフトに用いる繊維強化プリプレグと振動吸収部材を示す図であり、(A)は積層構成を示し、(B)はバイアス層の貼り合わせ方法を示している。
【図7】 従来例を示す図である。
【符号の説明】
10 ゴルフクラブシャフト
11 ヘッド
21〜28 繊維強化プリプレグ
50〜53 双極子変換材料からなるシート

Claims (3)

  1. 強化繊維を平行に引き揃えてマトリクス樹脂を含浸させたプリプレグの積層体からなるゴルフクラブシャフトであって、
    上記強化繊維の繊維角度がシャフトの軸線方向に対して+30度以上+50度以下に傾斜させた傾斜プリプレグを複数周巻回した傾斜層と、強化繊維が−30度以上−50度以下に傾斜されると共に上記傾斜層の強化繊維と交差させる逆傾斜プリプレグを複数周巻回した逆傾斜層との間に振動吸収層を挟んで配置し、該振動吸収層はシャフト全長またはヘッド側先端からシャフト全長の30%以上の範囲に配置し
    上記傾斜プリプレグおよび逆傾斜プリプレグの上記強化繊維の引張強度を4000Mpa以上とし、かつ、
    上記振動吸収層は、10℃における損失正接(tanδ)が1.2以上1.4以下である双極子変換材料から形成し、該振動吸収層の厚みを0.03mm以上0.2mm以下としており、
    上記傾斜プリプレグと上記逆傾斜プリプレグとの間に前記振動吸収層を予め一体化したものを巻回していることを特徴とするゴルフクラブシャフト。
  2. 上記傾斜プリプレグ、逆傾斜プリプレグおよび振動吸収層を形成する振動吸収シートをいずれもヘッド側は4周巻回し、かつ、上記逆傾斜プリプレグの外周に複数層の全長ストレート層を連続して備えている請求項1に記載のゴルフクラブシャフト。
  3. 前記振動吸収層は、極性高分子に双極子のモーメントを増加させる活性成分を配合しており、
    上記極性高分子は、塩素化ポリエチレン、EVA、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、ポリ塩化ビニル、アクリルゴム(ACR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、クロロプレンゴム(CR)等から選択される1種または複数種からなり、
    上記活性成分は、メルカプトベンゾチアジル基を含む化合物、ベンゾトリアゾール基を持つ化合物、ジフェニルアクリレート基を含む化合物から選択される1種または複数種の化合物からなる請求項1または請求項2に記載のゴルフクラブシャフト。
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