JP4362402B2 - 積重ね用の位置決め具、及びそれを用いた折り畳み式テーブル - Google Patents

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Description

本発明は、積重ね用の位置決め具に関し、特に、折り畳み式テーブル等の器具を、同一面同士を対向させて積重ねる際、互いに係合して水平方向への位置ずれを防止する積重ね用の位置決め具、及びそれを用いた折り畳み式テーブルに関するものである。
折り畳み式テーブル(以下、単に「テーブル」という)は、その収納及び配置が便利なことから集会所や会議室等、多人数が集合する場所において、あるいは各家庭において利用されている。従来のテーブルは、天板と、その天板の裏面に固定された左右一対の補強材と、その補強材の端部に折り畳み可能に支持された支持脚とから構成されている。このように構成されたテーブルは、支持脚が天板の裏面に沿うように折り畳まれ互いに積重ねられた状態で収容される。
なお、複数のテーブルを積重ねる際に、同じ向き(上向き)で積重ねると、上段に位置するテーブルの支持脚と、下段に位置するテーブルの天板とが接触し、天板の化粧面を傷つける恐れがある。特に、支持脚は、天板よりも硬い材料で形成され、しかも荷重が集中することから、上段のテーブルが下段のテーブル上で僅かに動いた場合でも、化粧面を傷つける可能性がある。
なお、順に積重ねられるテーブルを一つ置きに裏返し、天板と天板、または支持脚と支持脚とを互いに対向させるようにすれば、天板の傷付きが防止される。ところが、上段及び下段の支持脚同士を重ねると、上段のテーブルが水平方向に滑動しやすく、また互いに当接する部位が少なくなることから、複数のテーブルを安定した状態で積重ねることが困難となる。
そこで、水平方向への位置ずれを防止するため、天板の裏面四隅に位置決め具を設けるようにしたテーブルが提案されている(例えば特許文献1)。詳しくは、支持脚の折り畳み状態において天板の裏面から突出するように、位置決め具(特許文献1ではスペーサと称している)を配設するものであり、支持脚同士を対向させた状態でテーブルを積重ねる際、上段のテーブルの位置決め具と下段のテーブルの位置決め具とを互いに係合させて水平方向へのずれを防止するものである。そして、この場合、上段のテーブルにおける位置決め具を係合部とすれば、下段のテーブルにおける位置決め具は被係合部となる。換言すれば、位置決め具を天板の裏面四隅に設ける場合、積重ねた際に互いに当接する手前側の位置決め具と奥側の位置決め具とは係合部と被係合部との関係(すなわち凸と凹との関係)でなければならない。このため上記の特許文献1では、位置決め具として、少なくとも二種類の部材、すなわち係合部として機能する部材と被係合部として機能する部材を備えるようにしている。
特開2000−60645号
しかし、上記の特許文献1の折り畳み式テーブルを実現しようとすると、互いに形状の異なる二種類の位置決め具を製造しなければならず、ひいては二種類の部材にそれぞれ対応した二種類の製造型を設備として導入しなければならなかった。このため、製造費が増加し、安価な商品を提供することが困難となっていた。また、二種類の位置決め具は、係合する部分の形状が互いに異なることから、異種の位置決め具が混在したり、間違った位置に取り付けたりすることがないよう、管理上及び製造上、十分な注意を払う必要があった。なぜなら、互いに対向する部分に、同一形状の位置決め具を取付けてしまうと、係合できないばかりか、例えば凸状部分と凸状部分とが当接した場合には、その部分のテーブルの高さが他の部分よりも高くなり、テーブルを水平状態に保つことができなくなるためである。
なお、上記では、テーブルについて詳述したが、テーブル以外の器具、例えば、パレット、架台、または棚板を積重ねる場合においても、同様の不具合を有していた。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑み、同一面同士を対向させた状態で積重ねられる複数の器具を、一種類の部材によって位置決めさせることを可能にする積重ね用の位置決め具の提供、及びそれを備えた折り畳み式テーブルの提供を課題とするものである。
本発明にかかる積重ね用の位置決め具は、「器具の同一面同士を対向させて積重ねる際、互いに係合して水平方向への位置ずれを防止する係合部材及び被係合部材を有する積重ね用の位置決め具であって、前記係合部材及び前記被係合部材は同一の部材からなり、いずれの部材も、線対称に形成された基部と、該基部の対称軸に関して対称な位置に設けられ互いに嵌合可能な形状の第一嵌合部及び第二嵌合部とを備え、上段に位置する前記器具と下段に位置する前記器具とを積重ねる際、係合関係となる器具手前側及び器具奥側の位置決め具を、それぞれ前記係合部材及び前記被係合部材とし、且つ、前記器具手前側の前記係合部材における前記対称軸の延長線と前記器具の天地を反転させる際に回転中心となる中心軸との成す角度をαと仮定した場合、前記被係合部材は、前記対称軸の延長線と前記中心軸との交点を中心として前記係合部材を2αだけ回転させた位置と同じ位置に配設される」ものである。
ここで、「器具」としては特に限定されるものではなく、積重ねることが可能なものであれば本発明の位置決め具を備えることが可能である。「基部」は、第一嵌合部及び第二嵌合部を設けるための基礎となる部分であり、その形状は、平面が線対称であれば特に限定されるものではない。なお、線対称な形状としては、長方形、正方形、三角形、台形、円形、及びL字形を例示することができる。また、「第一嵌合部及び第二嵌合部」の形状は、凹部と凸部との組合わせによって嵌合できる形状であれば特に限定されるものではない。なお、凸部の具体例としては、円柱形状、半球形状、線条形状、平板形状、または円錐形状等を挙げることができる。
本発明の積重ね用の位置決め具によれば、互いに係合する係合部材及び被係合部材を同一の部材から構成することが可能になる。詳細は後述するが、上段に位置する器具と下段に位置する器具とを積重ねる際、係合関係となる例えば器具手前側及び器具奥側の位置決め具を、それぞれ係合部材及び被係合部材とし、且つ、係合部材の対称軸の延長線と、器具の天地を反転させる(裏返す)際に回転中心となる中心軸との成す角度をαと仮定した場合、対称軸の延長線と中心軸との交点を中心として、係合部材を2αだけ回転させると、回転後の係合部材と被係合部材とは同一の構成を有し、同一の位置に配設されるものとなる。換言すれば、同一の部材の配設方向を互いに異ならせるだけで、係合部材及び被係合部材のいずれとしても機能させることができるようになる。
本発明の積重ね用の位置決め具において、「前記第一嵌合部及び前記第二嵌合部の少なくともいずれか一方に、嵌合を案内するテーパー状の案内部が形成されている」構成とすることができる。
ところで、上段に位置する器具の係合部材と、下段に位置する器具の被係合部材とが係合する際、係合部材の第一嵌合部と被係合部材の第二嵌合部、及び係合部材の第二嵌合部と被係合部材の第一嵌合部が夫々嵌合することとなるが、この際、第一嵌合部及び第二嵌合部の形状が、例えば略同径である円柱状及び円孔状の組合わせのように、凸部の外観形状が凹部の内部形状に略一致していると、精度の高い嵌合わせが必要となる。特に器具の底面同士を重ねる際、第一嵌合部及び第二嵌合部からなる嵌合わせ部分は外部から確認し難く、しかも、複数の位置決め具(例えば器具の四隅に配設する場合には四組の位置決め具)を同時に嵌合わせなければならないため、積重ね作業における作業者の負担が大きくなる恐れがある。
しかし、本発明の積重ね用の位置決め具によれば、第一嵌合部及び第二嵌合部の少なくともいずれか一方にテーパー状の案内部が形成されているため、互いに対向する第一嵌合部及び第二嵌合部を嵌合わせる際、案内部に沿って案内され、円滑に嵌合される。すなわち、器具を積重ねる際に、第一嵌合部及び第二嵌合部が相対的にずれていても、僅かであれば互いに係合させることが可能になる。
また、本発明にかかる折り畳み式テーブルは、「裏面側に収容凹部を有する天板と、該収容凹部内に配置された脚取付部と、該脚取付部に対して回動可能に支持され、前記天板の裏面に沿う折り畳み位置と前記天板の裏面に対して起立する使用位置との間で折り畳み可能に設けられた支持脚と、前記天板の裏面の四隅近傍に設けられ、前記支持脚の折り畳み状態において前記天板の裏面から突出し、前記天板の裏面同士を対向させて積重ねる際、互いに係合して水平方向への位置ずれを防止する係合部材及び被係合部材を有する位置決め具とを具備し、該位置決め具における前記係合部材及び前記被係合部材は同一の部材からなり、いずれの部材も、線対称に形成された基部と、該基部の対称軸に関して対称な位置に設けられ互いに嵌合可能な形状の第一嵌合部及び第二嵌合部とを備え、上段に位置する前記天板と下段に位置する前記天板とを積重ねる際、係合関係となる天板手前側及び天板奥側の位置決め具を、それぞれ前記係合部材及び前記被係合部材とし、且つ、前記天板手前側の前記係合部材における前記対称軸の延長線と前記天板の天地を反転させる際に回転中心となる中心軸との成す角度をαと仮定した場合、前記被係合部材は、前記対称軸の延長線と前記中心軸との交点を中心として前記係合部材を2αだけ回転させた位置と同じ位置に配設されている」ものである。
ここで、係合部材及び被係合部材の配設位置は天板の収容凹部内であっても、収容凹部の外周縁であってもよい。なお、係合部材及び被係合部材を天板の収容凹部内に配設する場合には、これらの部材の高さは脚取付部及び支持脚の高さ(太さ)よりも高く設定しておけばよい。一方、収容凹部の外周縁に配設する場合には、平板状とすることもできる。また、係合部材及び被係合部材を構成する材質は折り畳み式テーブルの重量を支えることができるものであればよく、例えば硬質の合成樹脂製としてもよいし、金属製としてもよい。
本発明の折り畳み式テーブルによれば、支持脚は、天板裏面の収容凹部に収容される折り畳み位置と天板の裏面に対して起立する使用位置との間で折り畳み可能に支持される。そして、折り畳んだ状態の折り畳み式テーブルの厚さは、天板の厚さと位置決め具の天板裏面から突出する高さとの和となり、折り畳み時における折り畳み式テーブルの厚さを薄くすることができる。従って、収納時及び運搬時において積重ねられる場合に占有空間の省スペース化が可能となり、収納効率や運搬効率を向上させることができる。
一方、天板裏面における四隅近傍には、天板の裏面から突出する位置決め具が設けられており、この位置決め具を構成する係合部材及び被係合部材の係合により、折り畳み式テーブルにおける水平方向への位置ずれを防止することが可能になる。なお、係合部材及び被係合部材の構成及び作用については前述したが、特に本発明では、このような構成の折り畳み式テーブルに係合部材及び被係合部材を備えることにより、天板の裏面から突出する係合部材及び被係合部材を、スペーサーとして機能させることが可能になる。すなわち、折り畳んだ状態の折り畳み式テーブルには、その裏面に配設した係合部材及び被係合部材によって指挿入用スペースが形成されるため、折り畳み式テーブルを積み重ねる際や使用時において持ち上げる際に指を挟んだりすることなく、容易に取り扱うことが可能になる。
このように、本発明の積重ね用の位置決め具によれば、同一面同士を対向させた状態で積重ねられる複数の器具を、一種類の部材によって位置決めさせることが可能となり、ひいては設備費及び製造費が低減されるとともに、製造管理における負担を軽減することができる。
以下、本発明の一実施形態である位置決め具を用いた折り畳み式テーブル(以下、単に「テーブル」という)について、図1乃至図5に基づき説明する。図1及び図2はテーブルの構成を示す裏面斜視図、図3はテーブルの構成を示す部分断面図、図4は複数のテーブルを積重ねた状態を示す説明図、図5は位置決め具の構成を示す説明図である。
図1及び図2に示されるように、本実施形態のテーブル1は、天板2と、その天板2の裏面に固定された一対の補強枠3と、各補強枠3の両端側に隣接して設けられた4個の脚取付部材4と、各脚取付部材4に対して脚基部5を回動可能に軸着して折り畳み可能に設けられた4本の支持脚6と、脚取付部材4の近傍を囲むように配設されたL字状の位置決め具7とを備えている。なお、図1及び図2では、説明の便宜上、テーブル1の半分を省略した状態を示している。
天板2は、矩形状をなす天板本体12と、その裏面の各周縁に対して接着剤等により固定された桟13とからなり、天板2の裏面には平面矩形状をなす収容凹部14が形成されている。なお、図3に示されるように、天板2の外周には軟質合成樹脂製のプロテクタ15が配設されている。桟13の外周には環状の係合溝13aが形成され、この係合溝13a内にプロテクタ15の内面に形成した係合突起15aを挿入することによりプロテクタ15が取付けられている。
補強枠3は角形パイプからなり、天板2の収容凹部14内に配設され、長手方向に延びる一対の桟13に対してビス16によって固定されている。各補強枠3の両端部には脚取付部材4が並列して配置され、補強枠3と脚取付部材4とは互いに溶接により固定されている。ここで、脚取付部材4が本発明の脚取付部に相当する。
また、支持脚6は、その先端部31の近くに、互いに対向する部分を連結支持する連結部材32を備えており、連結された一対の支持脚6の間隔は、その先端部31において拡幅されている。また、各支持脚6の先端部31の外側面には係合凹部33が形成され、各補強枠3の内側面には折り畳んだ状態の支持脚6の係合凹部33に対応する位置に係合凸部34が形成されている。つまり、支持脚6の折り畳み時において、各支持脚6が天板2の収容凹部14に折り畳まれると、係合凹部33が補強枠3の係合凸部34と係合して各支持脚6は折り畳み位置に保持されるように構成されている。
また、連結部材32によって連結された各支持脚6の間には、それぞれ取付軸管35が回動可能に取付けられており、両取付軸管35の間には棚を形成する伸縮可能な棚管36が設けられている。従って、テーブル1を使用する際に、各支持脚6を起立状態にすると、取付軸管35が回動して棚管36は伸張され、天板2の下方に棚が形成される。また、テーブル1を収納する際に、各支持脚6を折り畳み状態にすると、取付軸管35が前記とは逆方向に回動して棚管36は収縮され、各支持脚6は収容凹部14の頂面(天板2の裏面)に沿うように折り畳まれる。
天板2の収容凹部14内において、その四隅部には各脚取付部材4の先端側及び外側端を囲むように、合成樹脂製の平面L字状をなす位置決め具7がそれぞれ配設されている。各位置決め具7は、各支持脚6の折り畳み状態において天板2の裏面から突出し、天板2の裏面周縁に指挿入用スペースを形成するように形成されている。以下、位置決め具7(本発明の積重ね用の位置決め具に相当)について詳細に説明する。
図4に示すように、位置決め具7は、テーブル1の同一面同士を対向させて積重ねる際に、互いに係合して水平方向への位置ずれを防止するものである。図5(a)に示すように、位置決め具7は、天板2の裏面2aに対して設けられており、所定の隅部20(例えば手前側の隅部)に配設された係合部材40と、その隅部20に対して隣合う反対側の隅部21(奥側の隅部)に配設された被係合部材41とから構成されている。なお、所定の隅部20と反対側の隅部21との関係は、二組のテーブル1の裏面2a同士を対向させた際(すなわち、下段に位置するテーブル1を、中心軸46を軸として裏返した際)に互いに対向する部位である。
特に、上記の係合部材40及び被係合部材41は、同一の部材から構成されており、図5(b)に示すように、いずれの部材40,41も、線対称な第一基部42a及び第二基部42bからなる基部42と、基部42の対称軸43に関して対称な位置に設けられ互いに嵌合可能な第一嵌合部44及び第二嵌合部45とを備えている。なお、本例では第一嵌合部44は下方に突出する円柱状の突起44aから構成され、第二嵌合部45は突起44aが挿入される孔部45aと、突起44aを孔部45aに案内するテーパー状の案内部45bとから構成されている。
ここで、係合部材40及び被係合部材41を、同一の部材から構成できる理由について図5(a)を基に説明する。まず、係合部材40と被係合部材41とが係合する条件としては、(条件1)係合部材40と被係合部材41とが、中心軸46に対して線対称な位置に配設されていること、(条件2)係合部材40の基部42と被係合部材41の基部42との形状が、中心軸46に関して互いに対称であること、(条件3)係合部材40の第一嵌合部44(例えば凸部)と被係合部材41の第二嵌合部45(例えば凹部)とが、中心軸46に対して互いに対称な位置に設けられていること、(条件4)係合部材40の第二嵌合部45(例えば凹部)と被係合部材41の第一嵌合部44(例えば凸部)とが、中心軸46に関して互いに対称な位置に設けられていること、が挙げられる。
続いて、係合部材40の対称軸43の延長線と前述の中心軸46との成す角度をαとし、その交点Oを中心として、係合部材40を2α回転させた場合について考える。この場合、回転後の係合部材40と回転前の係合部材40とは、中心軸46に対する角度(α)が等しいことから、中心軸46に関して線対称な位置に配設される。すなわち、上記の条件1を満たすことができる。また、回転後の係合部材40における基部42の形状と回転前の係合部材40における基部42の形状とは、基部42がそもそも線対称な形状であり且つ中心軸46に対する角度が等しいことから、中心軸46に関して互いに対称となる。すなわち、上記の条件2を満たすことができる。
また、回転後の係合部材40における第一嵌合部44と、回転前の係合部材40における第二嵌合部45とは、中心軸46に関して互いに対称な位置に設けられ、回転後の係合部材40における第二嵌合部45と、回転前の係合部材40における第一嵌合部44とは、中心軸46に関して互いに対称な位置に設けられる。なぜなら、互いに嵌合可能な第一嵌合部44及び第二嵌合部45は対称軸43に関して対称な位置に設けられ、且つ中心軸46に対する角度(α)が等しいことから、係合部材40の回転によって第一嵌合部44と第二嵌合部45との配置が入れ替わるためである。したがって、この場合、上記の条件3,条件4も満たすことが可能になる。
このように、テーブル1の中心軸46に対して係合部材40を回転させると、係合部材40は被係合部材41としての条件を全て満足するものとなることから、係合部材40及び被係合部材41として同一の部材を用いることが可能になる。換言すれば、共通の部材の配設方向を互いに異ならせるだけで、係合部材40及び被係合部材41として機能させることが可能になる。
次に、上記のように構成されたテーブル1の作用効果について説明する。 まず、テーブル1が使用される状態、即ち支持脚6が起立状態にあるときには、図1に示すように、連結具(図示しない)が脚取付部材4の起立時係合穴(図示しない)に係合している。そして、支持脚6と脚取付部材4とは、連結具と脚側軸との間に設けたロック部材(図示しない)を介して、直角状に保持されている。
一方、テーブル1の収納時に、支持脚6を折り畳む際には、連結具を天板2の方向へ押して、連結具と脚取付部材4における起立時係合穴(図示しない)との係合状態を解除すると共に支持脚6を補強枠3の方向へ倒していく(図2参照)。これにより、連結具は、連結穴にガイドされながら折り畳み時係合穴の方向に引っ張られる。そして、支持脚6を補強枠3の側方に併列した状態に折り畳む。
そして、このようにして折り畳まれた複数のテーブル1を、図4に示すように同一面同士を対向させた状態で積重ねると、天板2の裏面2aに設けられた位置決め具7同士が係合し、水平方向へのずれが防止される。具体的には、図5(c)に示すように、上段に位置するテーブル1に配設された位置決め具7(係合部材40として機能するもの)と下段に位置するテーブル1に配設された位置決め具7(被係合部材41として機能するもの)とにおける、第一嵌合部44及び第二嵌合部45が夫々嵌合し互いに係合される。
なお、このとき、折り畳み状態のテーブル1の合計厚さHは、天板2の厚さJと、位置決め具7の天板2の裏面からの突出高さFとの合計となる。具体的に一例を示せば、天板2の厚さJは35mm、天板本体12の厚さは10mm、位置決め具7の突出高さFは12.5mmである。そのため、折り畳み状態のテーブル1の厚さHは47.5mmとなる。
このように、本実施形態の位置決め具7によれば、裏面2a同士を対向させた状態で積重ねられる複数のテーブル1を、一種類の部材によって位置決めさせることが可能となるため、設備費及び製造費を低減するとともに、製造管理における負担を軽減することができる。
また、本実施形態の位置決め具7によれば、第二嵌合部45にはテーパー状の案内部45bが形成されているため、互いに対向する第一嵌合部44及び第二嵌合部45を嵌合わせる際、案内部45bに沿って案内させ、円滑に嵌合することが可能となる。すなわち、テーブル1を積重ねる際に、第一嵌合部44及び第二嵌合部45のいずれかが僅かにずれていても、案内部45bによって案内されるため、簡単に積重ねることが可能になる。
一方、本実施形態のテーブル1によれば、折り畳み時におけるテーブル1の厚さを薄くすることができるため、収納時及び運搬時において積み重ねられる場合に占有空間が省スペース化され、収納効率や運搬効率を向上させることができる。
特に、このような構成のテーブル1において、位置決め具7を設けることにより、テーブル1同士の間に、指挿入用スペースを確保することが可能になり、テーブル1の収納時において積み重ねる際や使用時において持ち上げる際に天板2間に指を挟んだりすることなく、容易に取り扱うことができるようになる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態では、第一嵌合部44及び第二嵌合部45として、円柱状の突起44aと円孔状の第二嵌合部45bとを備えるものを示したが、例えば図6(a)に示すように、複数の突条を所定の間隔で並設することにより断面が矩形波状に形成された凹凸部52を、第一基部42aと第二基部42bとで互いに反転するように形成してもよい。この場合、凹凸部52同士の嵌合(噛合)によって位置決めされるとともに、矩形波状により基部42の強度を高めることができる。
また、本実施形態では、係合部材40及び被係合部材41として、平面L字形のものを示したが、平面長方形のもの(図6(b)参照)や、平面三角形のもの(図6(c)参照)等、器具に対応した適切な形状に形成することも可能である。また、第一基部42a及び第二基部42bに対して、複数の第一嵌合部44及び第二嵌合部45を備えるように構成してもよい。
さらに、本実施形態では、折り畳まれた支持脚6が収容凹部14内に収容されるテーブル1において、位置決め具7を採用するものを示したが、折り畳まれた支持脚6が天板2の裏面2aから突出する一般的な折り畳み式テーブルにおいて、位置決め具7を採用するようにしてもよい。また、テーブル以外の器具、例えばパレットや棚板等において位置決め具7を備えることも可能である。
折り畳み式テーブルにおいて支持脚を起立させた状態を示す裏面斜視図である。 折り畳み式テーブルにおいて支持脚を折り畳んだ状態を示す裏面斜視図である。 折り畳み式テーブルの構成を示す部分断面図である。 折り畳み式テーブルを積重ねた状態を示す説明図である。 位置決め具の構成及び作用を示す説明図である。 位置決め具の他の例を示す平面図である。
符号の説明
1 テーブル(折り畳み式テーブル)
2 天板
2a 裏面
4 脚取付部材(脚取付部)
6 支持脚
7 位置決め具(積重ね用の位置決め具)
40 係合部材
41 被係合部材
42 基部
43 対称軸
44 第一嵌合部
45 第二嵌合部
46 中心軸

Claims (3)

  1. 器具の同一面同士を対向させて積重ねる際、互いに係合して水平方向への位置ずれを防止する係合部材及び被係合部材を有する積重ね用の位置決め具であって、
    前記係合部材及び前記被係合部材は同一の部材からなり、
    いずれの部材も、
    線対称に形成された基部と、
    該基部の対称軸に関して対称な位置に設けられ互いに嵌合可能な形状の第一嵌合部及び第二嵌合部と
    を備え
    上段に位置する前記器具と下段に位置する前記器具とを積重ねる際、係合関係となる器具手前側及び器具奥側の位置決め具を、それぞれ前記係合部材及び前記被係合部材とし、且つ、前記器具手前側の前記係合部材における前記対称軸の延長線と前記器具の天地を反転させる際に回転中心となる中心軸との成す角度をαと仮定した場合、前記被係合部材は、前記対称軸の延長線と前記中心軸との交点を中心として前記係合部材を2αだけ回転させた位置と同じ位置に配設される
    ことを特徴とする積重ね用の位置決め具。
  2. 前記第一嵌合部及び前記第二嵌合部の少なくともいずれか一方に、嵌合を案内するテーパー状の案内部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の積重ね用の位置決め具。
  3. 裏面側に収容凹部を有する天板と、
    該収容凹部内に配置された脚取付部と、
    該脚取付部に対して回動可能に支持され、前記天板の裏面に沿う折り畳み位置と前記天板の裏面に対して起立する使用位置との間で折り畳み可能に設けられた支持脚と、
    前記天板の裏面の四隅近傍に設けられ、前記支持脚の折り畳み状態において前記天板の裏面から突出し、前記天板の裏面同士を対向させて積重ねる際、互いに係合して水平方向への位置ずれを防止する係合部材及び被係合部材を有する位置決め具とを具備し、
    該位置決め具における前記係合部材及び前記被係合部材は同一の部材からなり、
    いずれの部材も、線対称に形成された基部と、該基部の対称軸に関して対称な位置に設けられ互いに嵌合可能な形状の第一嵌合部及び第二嵌合部とを備え、
    上段に位置する前記天板と下段に位置する前記天板とを積重ねる際、係合関係となる天板手前側及び天板奥側の位置決め具を、それぞれ前記係合部材及び前記被係合部材とし、且つ、前記天板手前側の前記係合部材における前記対称軸の延長線と前記天板の天地を反転させる際に回転中心となる中心軸との成す角度をαと仮定した場合、前記被係合部材は、前記対称軸の延長線と前記中心軸との交点を中心として前記係合部材を2αだけ回転させた位置と同じ位置に配設されていることを特徴とする折り畳み式テーブル。
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