JP4362218B2 - 簡易包装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、雑誌やカタログやパンフレット等の冊子に対し、綴じ側と反対側の見開き側の端部を片面糊付テープにてシール状態とすることによって、例えば第三種郵便物に適合する投函状態や宅配便としての包装状態を達成できる簡易包装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、雑誌やカタログやパンフレット等の冊子であるワークに対し、見開き側の端部を片面糊付テープによってシール状態とすることで、例えば、封書や帯封に代わって第三種郵便物に適合する投函状態とすることができる。
【0003】
ここで、ワークとしての冊子に対して見開き側の端部をテープでシールする作業を手作業で行うことは極めて効率が悪く、またテープを所定の長さに切って冊子の見開き側の端部に位置合わせしつつ貼着けるのは案外難しく、テープが皺になり易いという問題点があった。
【0004】
本特許出願人は、これらの問題点を解消すべく、先に特願平9−178211号、特願平9−178212号、特願平10−317535号等で荷送シール装置に関する発明の特許出願を行ったが、この荷送シール装置は1時間の処理能力が何千通乃至何万通という大量処理を前提とするものであり、装置が高価かつ大型になるという問題点があった。
【0005】
そこで、本特許出願人は、1時間の処理能力が数百通乃至千通程度で十分なユーザーを対象とした、冊子の見開き側の端部をテープで簡単にかつ見栄えの良い接着状態とすることができる簡易包装装置に関する発明の特許出願を、特願平11−19074号で行っている。
【0006】
この発明にかかる簡易包装装置においては、ロール状に巻回した所定幅の片面糊付テープを保持するとともにその端部を所定方向に送給するテープ保持送給手段が、テープをワークへの貼着長さに対応する所定長に切断するテープ切断手段を介して、テープ配置手段によって所定長のテープを略直線状に配置する。ここで、テープ配置手段としてはタイミングベルトが用いられ、このタイミングベルトに切断されたテープの幅方向の端部が略直線状に貼り付けられて配置される。配置された片面糊付テープの糊付面に対して略直角方向にワークを供給するワーク供給手段によって供給されたワークの一端を片面糊付テープの糊付面に略直角に当接させた後、テープ押圧手段によってワークの一端に片面糊付テープを接着すると共に、テープの所定長の長さ方向に対して直角方向の両端をワークの一端から折曲して接着することができる。
【0007】
このようにして、雑誌やカタログやパンフレット等の冊子であるワークに対して、見開き側の端部を片面糊付テープにて簡単に、かつ見栄えの良いシール状態とすることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した特許出願にかかる簡易包装装置においては、テープ配置手段であるタイミングベルトに片面糊付テープの幅方向の上端部が略直線状に貼り付けられて配置される。このタイミングベルトの高さに対して、テープ保持送給手段の保持面の高さが固定されているため、所定幅の片面糊付テープにしか対応することができない。したがって、厚さが異なる2種以上の雑誌やカタログやパンフレット等の冊子に対しては、適切なシールを行うことができず見栄えが悪くなったり、極端な場合にはテープの幅が足りなくてシールができないという問題点があった。
【0009】
そこで、本発明は、雑誌やカタログやパンフレット等の冊子であるワークの厚さが変化した場合でも、その見開き側の端部をテープで簡単に、かつ、見栄えの良い接着状態とすることができる簡易包装装置の提供を課題とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明にかかる簡易包装装置は、ロール状に巻回した片面糊付テープを保持するとともにその端部を所定方向に送給するテープ保持送給手段と、前記片面糊付テープをワークへの貼着長さに対応する所定長に切断するテープ切断手段と、前記テープ切断手段により切断された所定長の前記片面糊付テープを略直線状に配置するテープ配置手段と、前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの糊付面に対して略垂直方向に前記ワークを供給するワーク供給手段と、前記ワーク供給手段によって供給された前記ワークの一端に対して、前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの糊付面に略直角に前記ワークを当接させた後、前記ワークの一端に前記片面糊付テープを接着すると共に前記片面糊付テープの所定長の長さ方向に対して直角方向の両端を前記ワークの一端から折曲して接着するテープ押圧手段とを具備する簡易包装装置であって、前記テープ保持送給手段は、前記ロール状に巻回した片面糊付テープの幅方向の保持位置を変化させることができるものである。
【0011】
したがって、ワークの厚さが変わった場合には、そのワーク厚さに最も適した幅の片面糊付テープを選択してテープ保持送給手段に保持し、そのテープの幅方向の端部がテープ配置手段に配置される位置にくるように、テープ保持送給手段によって、ロール状に巻回した片面糊付テープの幅方向の保持位置を変化させる。これによって、ワークの厚さが種々に変化した場合でも最適な幅の片面糊付テープでシールすることができ、ワークの厚さに関わらず簡単で見栄えの良いシールが可能となる。
【0012】
なお、テープ保持送給手段による保持位置の変化は、連続的なものであっても段階的なものであっても良い。市販されている片面糊付テープの幅は一般に段階的に変化するものであるから、保持位置の変化が段階的であっても十分対応できる。
【0013】
また、テープ保持送給手段及びテープ配置手段は、片面糊付テープを略水平方向に保持及び配置するものであっても、略垂直方向に保持及び配置するものであっても良い。略水平方向に保持及び配置した場合には保持位置の変化は高さ方向の変化となり、略垂直方向に保持及び配置した場合には保持位置の変化は横方向の変化となる。さらに、任意の角度に傾斜した斜め方向に保持及び配置するものとすることもできる。
【0014】
請求項2の発明にかかる簡易包装装置は、請求項1の構成において、前記ワーク供給手段は、前記テープ保持送給手段による前記ロール状に巻回した片面糊付テープの幅方向の保持位置の変化に応じて前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの幅方向に対する前記ワークの供給位置を変えることができるワーク供給位置可変手段を備えているものである。
【0015】
ワークの厚さが変わって適合する幅の片面糊付テープがテープ保持送給手段に保持され、テープ配置手段に片面糊付テープの幅方向の端部が位置するように保持位置が変化すると、当然片面糊付テープの幅方向の中心の位置も変化する。そこで、ワーク供給位置可変手段によって片面糊付テープの幅方向の中心にワークが当接するように、テープ配置手段で配置された片面糊付テープの幅方向に対するワークの供給位置を変化させる。これによって、ワークの一端に幅方向に略同じ長さだけはみ出して片面糊付テープが接着される。したがって、テープ押圧手段によってワークの一端から折曲して接着される片面糊付テープの幅は、ワークの表と裏とで略同じになる。
【0016】
このようにして、ワークの厚さが変化しても、より見栄えの良いシールを行うことができる。
【0017】
請求項3の発明にかかる簡易包装装置は、請求項2の構成において、前記テープ押圧手段は前記ワークの厚み方向を挟持する搬送ローラ対であり、前記ワーク供給位置可変手段による前記ワークの供給位置の変化に応じて前記搬送ローラ対の間隔を変えることができるものである。
【0018】
したがって、ワークの供給位置の変化即ちワークの厚さの変化に応じて搬送ローラ対の間隔を変えられるので、ワークの一端に接着された片面糊付テープが適切な折曲力でワークの一端から折曲して接着され、折曲力が過剰になったり逆に折曲力が不足して接着が不十分になることがない。これによって、ワークに対する片面糊付テープの接着を綺麗にかつ均一に行うことができる。
【0019】
請求項4の発明にかかる簡易包装装置は、請求項2の構成において、前記テープ押圧手段は前記ワークの厚み方向を挟持する搬送ローラ対であり、前記ワーク供給位置可変手段による前記ワークの供給位置の変化に追従して前記搬送ローラ対の間隔が変わるものである。
【0020】
したがって、ワークの供給位置の変化即ちワークの厚さの変化に追従して搬送ローラ対の間隔が変わるので、確実に搬送ローラ対の間隔を適切な大きさにすることができ、片面糊付テープが適切な折曲力でワークの一端から折曲して接着され、折曲力が過剰になったり逆に折曲力が不足して接着が不十分になることがない。これによって、ワークに対する片面糊付テープの接着を確実に綺麗にかつ均一に行うことができる。
【0021】
請求項5の発明にかかる簡易包装装置は、請求項2乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記ワーク供給位置可変手段は前記ワークの片面が押圧されて支持されるベース基板が前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの幅方向に移動可能なものである。したがって、ワーク供給位置可変手段の構成が簡単になり、容易にワークの供給位置を変えることができて、装置を低コスト化することができる。
【0022】
請求項6の発明にかかる簡易包装装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記テープ切断手段は、前記片面糊付テープの糊付面側をテープ送給用ローラに接着させながら移動させ、前記テープ送給用ローラを介した後、前記片面糊付テープを略直線状に移動させ、所定の位置に端部が到達したときに前記テープ送給用ローラを通過した位置で前記片面糊付テープを切断するものである。
【0023】
この構成によれば、切断された片面糊付テープの巻回した側がテープ送給用ローラに接着した状態が常に維持されるから全体の連続制御が容易となり、また高価なエンコーダ等の装置を用いることなくテープ切断のタイミングを決定できるから装置の低コスト化を図ることができる。
【0024】
請求項7の発明にかかる簡易包装装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記テープ切断手段は、前記片面糊付テープの糊付面側をテープ送給用ローラに接着させながら移動させ、前記テープ送給用ローラに接着した前記片面糊付テープを剥離手段によって剥離しながら、前記片面糊付テープを略直線状に移動させ、所定の位置に端部が到達したときに前記テープ送給用ローラを通過した位置で前記片面糊付テープを切断するものである。
【0025】
この構成によれば、切断された片面糊付テープの巻回した側がテープ送給用ローラに接着した状態が常に維持されるから全体の連続制御が容易となり、また高価なエンコーダ等の装置を用いることなくテープ切断のタイミングを決定できるから装置の低コスト化を図ることができる。さらに、片面糊付テープを剥離手段によってテープ送給用ローラによって剥離しながら移動させているため、片面糊付テープがテープ送給用ローラに巻き込まれてしまうという異常の発生を確実に防止することができる。
【0026】
請求項8の発明にかかる簡易包装装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記テープ切断手段は、前記片面糊付テープの糊付面側をテープ送給用ローラに接着させながら移動させ、前記テープ送給用ローラの回転によってエンコーダを回転させ、前記エンコーダによって前記片面糊付テープの移動長さを測定し、前記テープ送給用ローラを通過した位置で前記片面糊付テープを切断するものである。
【0027】
この構成によれば、切断された片面糊付テープの巻回した側がテープ送給用ローラに接着した状態が常に維持されるから全体の連続制御が容易となる。また、片面糊付テープ移動長さをエンコーダによって測定しているため正確な測定が可能となり、片面糊付テープを任意の長さに正確に切断することができる。
【0028】
請求項9の発明にかかる簡易包装装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの構成において、前記テープ配置手段は、略直線状に移動するタイミングベルトに前記片面糊付テープの糊付面側を接着して移動させ、所定の位置に端部が到達したとき前記テープ切断手段で前記片面糊付テープを切断した後、更に、その切断位置よりも前記片面糊付テープの位置を前記タイミングベルトによって移動させるものである。したがって、ワークに対する片面糊付テープの配置位置を最適化することができ、片面糊付テープをワークに対して見栄えの良いバランスのとれた位置に接着することができる。
【0029】
請求項10の発明にかかる簡易包装装置は、請求項1乃至請求項9のいずれか1つの構成において、前記ワーク供給手段は、前記ワークを厚み方向に押圧し、前記ワークの供給方向の横方向への移動を少なくとも片側において拘束した状態で供給するものである。したがって、安価な構成でワークの供給方向を確実に決定することができ、片面糊付テープをワークに対して見栄えの良いバランスのとれた位置に接着することができるとともに、装置を低コスト化することができる。
【0030】
請求項11の発明にかかる簡易包装装置は、請求項1乃至請求項9のいずれか1つの構成において、前記ワーク供給手段は、前記ワークを厚み方向に押圧し、その押圧状態で、搬送ローラ対によって供給するものである。したがって、人為的動作によらずにワークを供給することができるので、供給速度が均一化され、また経験の乏しい人でもワークを適切に供給できて、片面糊付テープによるシールを簡単にかつ見栄え良く行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
【0032】
図1は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の全体概略構成を示す斜視図である。図2(a)は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のテープ保持送給手段の構成を示す斜視図、(b)は正面図である。図3(a)は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のテープ保持送給手段の保持位置を移動させた状態を示す斜視図、(b)は正面図である。図4は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のカバーを除いた状態を示す平面図である。図5は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のカバー及びハウジングを除いた状態を示す正面図である。
【0033】
また、図6(a)は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のテープ配置手段の構成を示す平面図、(b)は正面図である。図7は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の片面糊付テープの移動を説明する要部説明図である。図8(a)は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のテープ切断手段の構成を示す平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。図9は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の図5におけるA−A断面を示す縦断面図である。図10は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の図5におけるB−B断面を示す縦断面図である。図11は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の制御を行う制御装置におけるフローチャートである。
【0034】
本実施の形態の簡易包装装置1においては、主として、雑誌やカタログやパンフレット等の冊子であるワークWを第三種郵便物に適合するシール状態とする場合について説明する。
【0035】
図1、図4乃至図6に示されるように、本実施の形態の簡易包装装置1は、ロール状に巻回した片面糊付テープTを保持するとともにその端部を所定方向に送給するテープ保持送給手段100と、片面糊付テープTをワークWへの貼着長さに対応する所定長に切断するテープ切断手段200と、テープ切断手段200により切断された所定長の片面糊付テープTを略直線状に配置するテープ配置手段300と、テープ配置手段300で配置された片面糊付テープTの糊付面に対して略垂直方向にワークWを供給するワーク供給手段400と、ワーク供給手段400によって供給されたワークWの端部Wbに対して、テープ配置手段300で配置された片面糊付テープTの糊付面に略直角にワークWを当接させた後、ワークWの一端に片面糊付テープTを接着すると共に片面糊付テープTの所定長の長さ方向に対して直角方向の両端をワークWの一端から折曲して接着するテープ押圧手段500とを具備するものである。
【0036】
特に、本実施の形態の簡易包装装置1においては、テープ押圧手段500がワーク排出手段を兼ねている。
【0037】
続いて、本実施の形態の簡易包装装置1の各部について図1乃至図10を参照して詳細に説明する。
【0038】
まず、簡易包装装置1の全体構成とテープ保持送給手段100について、図1を参照して説明する。図1に示されるように、簡易包装装置1は略直方体形状のハウジング110を中心として構成され、ハウジング110の内部には、各種制御機器及び各種センサ等を収納しており、かつハウジング110は各種構成部品を取付ける基台となっている。このハウジング110の右側面にテープ保持送給手段100の支持部となるU字形パイプ111が固定されている。
【0039】
ハウジング110の前面右側には、電源スイッチ101、テープ押圧手段500を構成する搬送ローラ対51a,51b,52a,52bを駆動するスイッチであると共に搬送ローラ対51a,51b,52a,52bが駆動状態にあることを表示する表示兼用動作スイッチ102、簡易包装装置1を緊急停止させるスイッチであると共に緊急停止状態であることを表示する表示兼用緊急停止スイッチ103を備えている。
【0040】
ハウジング110の上面にはベース基板112が設けられており、このベース基板112は、ハウジング110の前面左側に設けられたノブ104を回転させることによって上下動が可能になっている。ハウジング110の上方には、危険防止のためのカバー115が、ハウジングの背面部において2個の蝶番によって開閉自在に取付けられている。
【0041】
カバー115の開口部には、ガイド板114が取付けられており、ガイド板114の下端には同じ幅のゴム板114aが奥側に湾曲してその下端部をベース基板112の上面に接触させた状態で取付けられている。ワークWがベース基板112の上面に沿って簡易包装装置1内に供給されるとき、このゴム板114aの弾力によってワークWは厚み方向に押圧される。なお、ガイド板114は、2個のつまみ116によって上下動が可能になっているが、本実施の形態においてはベース基板112が上下動できるので、必ずしもガイド板114を上下動可能としなくても良い。
【0042】
さらに、カバー115の開口部右端には、位置決めガイド113が設けられている。この位置決めガイド113にワークWの右端を押し当てながら押し込むことによって、ワークWの供給位置と方向が一義的に決定される。
【0043】
さて、供給されたワークWの端部Wbには、テープ保持送給手段100から予め供給され所定の長さに切断され略直線状に配置された片面糊付テープTaが接着される。そして、直角方向の両端が折曲してワークWの表裏両側に接着され、カバー115の背後の傾斜ベース板55から排出される。このようにして、図1に示されるように、冊子であるワークWの綴じ側Waと反対側の端部Wbが片面糊付テープTaによってシールされて、第三種郵便物に適合するシール状態となる。
【0044】
続いて、テープ保持送給手段100とテープ送給用ローラ14について説明する。テープ保持送給手段100は、前述したハウジング110の右側面に固定されたU字形パイプ111と、このU字形パイプ111に固定された取付軸11と、取付軸11の外径よりやや大きい内径の中心孔を有する円板12と、ハウジング110の上面に取付けられたガイドローラ13及びテープ送給用ローラ14等から構成されている。円板12の下面には三個の高さ調節用ブロックが固定されていて、後述するようにこれらの高さ調節用ブロックがU字形パイプ111の上に乗るか否かによって円板12の上面の高さ、即ちテープ保持高さが変化する。
【0045】
この円板12の上に、巻回された片面糊付テープTが、その中心孔を取付軸11に嵌合しつつ載置されて保持される。取付軸11は安定した支軸状態が維持できるようにその径を大きくし、巻回された片面糊付テープTの中心孔よりも数mm小径としている。巻回された片面糊付テープTの端部は、その糊面を外側とし、その内側の面と接触するガイドローラ13を介して、テープ送給用ローラ14にその糊面が導かれる。テープ送給用ローラ14は、図1には示されないテープ送給用モータの回転軸に接続されている。
【0046】
テープ送給用ローラ14の周面は、金属プーリに、片面糊付テープTの糊面と強固には接着しないものの適度に接着するように、テフロン加工等の接着力を低減させる処理を施したものである。さらに、テープ送給用ローラ14の周面には、複数の環状溝14aが形成されている。これらの環状溝14aには、後述するように本発明における剥離手段を構成する複数の剥離板が嵌め込まれる。かかるテープ送給用ローラ14によって、片面糊付テープTは、カバー115内に設けられたテープ配置手段300へと送給される。
【0047】
次に、テープ保持送給手段100によるテープ保持高さの変化の方法について、図2及び図3を参照して詳細に説明する。図2は保持高さが低い状態を示し、図3は保持高さが高い状態を示している。図2に示されるように、前記円板12の下面には、2個の略コの字形をしたブロック12a、12bと直方体のブロック12cの合わせて3個の高さ調節用ブロックが固定されている。なお、本実施の形態においては、透明性と強度・剛性の点から、円板12及び高さ調節用ブロック12a、12b、12cはアクリル樹脂で製作されている。
【0048】
取付軸11は、U字形パイプ111に取付けられた取付板111a上に固定されている。この取付軸11にやや大きい内径の中心孔を有する円板12が嵌め込まれる。
【0049】
ここで、図2(a)に示される状態では、ブロック12a、12bはU字形パイプ111の外側に外れて位置しており、ブロック12cはU字形パイプ111の間隙に落とし込まれた状態となっている。したがって、円板12がこの向きで載置された場合には、高さ調節用ブロック12a、12b、12cはU字形パイプ111に当接することなく、図2(b)に示されるように円板12の下面はU字形パイプ111に密着する。この結果、片面糊付テープTの保持高さは低くなり、幅の広い片面糊付テープTが使用できる状態となる。
【0050】
これに対して、図3(a)に示される状態では、ブロック12a、12bはU字形パイプ111の直線部分に略コの字形の部分が嵌合した状態で載置されており、ブロック12cもU字形パイプ111の湾曲部分に載置されている。したがって、円板12がこの向きで載置された場合には、図3(b)に示されるように円板12の下面は高さ調節用ブロック12a、12b、12cの厚さ分だけU字形パイプ111から浮き上る。この結果、片面糊付テープTの保持高さは高くなり、幅の狭い片面糊付テープTが使用される状態となる。
【0051】
このように、本実施の形態のテープ保持送給手段100においては、高さ調節用ブロック付き円板12のU字形パイプ111への載置方向を変えることによって、巻回した片面糊付テープTの保持高さを変化させている。これによって、ワークWの厚さに応じて使用する片面糊付テープTの幅を変化させることができる。なお、本実施の形態においては、円板12が透明なアクリル樹脂からなるため、円板12を図2または図3に示す向きにU字形パイプ111上に載置するのが極めて容易である。
【0052】
次に、本実施の形態の簡易包装装置1の内部構造について、図4及び図5を参照して説明する。なお、図4及び図5では、テープ保持送給手段100の円板12がU字形パイプ111に密着してテープ保持位置が低くなった状態を示している。前述したように、巻回された片面糊付テープTは、その糊面を外側とし、その内側の面と接触するガイドローラ13を介して、テープ送給用ローラ14にその糊面が導かれる。テープ送給用ローラ14の中心軸は、テープ送給用ローラ14の下方に設けられたタイミングプーリ25を貫通してテープ送給用モータ14bの回転軸となっている。テープ送給用モータ14bはギヤドモータであり、内蔵された減速ギヤによって減速された回転数で、タイミングプーリ25及びテープ送給用ローラ14を上方から見て左回り(反時計方向)に回転させる。
【0053】
テープ送給用ローラ14の周面に設けられた複数の環状溝14aには、剥離手段15を構成する複数の剥離板が嵌め込まれている。これら複数の剥離板はフッ素樹脂加工を施した板材から構成され、テープ送給用ローラ14よりも片面糊付テープTが接着しにくくなっている。剥離手段15は、つまみ15aを回転させることによって前後動し、テープ送給用ローラ14に対する位置を微調整することができる。
【0054】
また、テープ送給用ローラ14と対向する位置には、送給補助ローラ16がテープ送給用ローラ14に弾接されている。したがって、送給補助ローラ16とテープ送給用ローラ14間に片面糊付テープTを挟んでテープ送給用ローラ14を回転させると、送給補助ローラ16も従動ローラとして回転し、テープ送給用ローラ14に片面糊付テープTが軽く粘着した状態で、剥離手段15側に送られる。送られた片面糊付テープTは、剥離手段15によってテープ送給用ローラ14から剥離され、剥離手段15の側面に沿って移動する。なお、剥離手段15と対向する位置にはガイド17が設けられており、剥離された片面糊付テープTの進行方向を拘束している。
【0055】
剥離手段15で剥離された片面糊付テープTは、テープ切断手段200を通過して、テープ配置手段300を構成するタイミングベルト21の背面側の外周面に到達する。このタイミングベルト21の外周面は、片面糊付テープTの糊面が接着容易であるが強力には接着しない程度の接着状態を有している。タイミングベルト21はタイミングプーリ22及びタイミングプーリ23に架設され、タイミングプーリ23が回動することによってタイミングベルト21が長円軌道を上方から見て左回り(反時計方向)に回動する。
【0056】
タイミングプーリ23は、以下のようにして回動する。図5に示されるように、前記タイミングプーリ25とブラケット26aで支持されたタイミングプーリ26の間にはもう1本のタイミングベルト24が架設されている。そして、タイミングプーリ26はタイミングプーリ23の真下に位置し、回転軸23aで一体に回転可能に接続されている。したがって、テープ送給用モータ14bが回転してタイミングプーリ25が回動すると、タイミングベルト24によって回動力がタイミングプーリ26に伝達され、これによって回転軸23aを介してタイミングプーリ23が回動し、タイミングベルト21が回動する。
【0057】
なお、もう1本のタイミングベルト24に張力を付与して駆動力を確実に伝達するために、2個のテンションプーリー20a,20bが、タイミングベルト24を広げる位置に設けられている。
【0058】
かかるテープ配置手段300について、図6を参照してさらに詳細に説明する。テープ送給用モータ14に接着して送給された片面糊付テープTは、前記剥離手段15で剥離された後、テープ切断手段200を通過する。このテープ切断手段については後で詳細に説明するが、固定刃31と可動刃32を有し、回動軸31aにおいて可動刃32が固定刃31側に回動することによって、間に張られた片面糊付テープTを切断するものである。通常は、可動刃32が固定刃31から離れた位置にあり、片面糊付テープTは両者の間隙を通過して、テープ配置手段300を構成するタイミングベルト21の背面側の外周部へ送給される。
【0059】
ここで、図6(b)に示されるように、タイミングベルト21は片面糊付テープTの上端部のみと接触する高さに配置されている。通常、タイミングベルト21に接着される片面糊付テープTの幅は、片面糊付テープTの上端から片面糊付テープTの幅の1/5〜1/3程度とするのが好ましい。これによって、ワーク供給手段400によって供給されたワークWはタイミングベルト21と当接することなく、ワークWの端部Wbを片面糊付テープTの幅方向の中心に接着することができる。
【0060】
さらに、テープ送給用ローラ14の周面の移動速度よりもタイミングベルト21の移動速度を若干速くするために、タイミングプーリ26の径をタイミングプーリ25の径よりもかなり小さくしている。このため、タイミングプーリ23の周速はタイミングプーリ25の周速よりも速くなり、タイミングベルト21の移動速度はテープ送給用ローラ14の周面の移動速度よりも若干速くなる。これによって、タイミングベルト21に接着された片面糊付テープTが一旦接着された後、所定の位置までタイミングベルト21が片面糊付テープTを搬送するまでに、タイミングベルト21から片面糊付テープTが剥離し難いようにするとともに、片面糊付テープTに張力を付与することによって皺がよるのを防止している。
【0061】
次に、片面糊付テープTの切断長さを決定する手順について、図7を参照して説明する。前述したように、テープ保持送給手段100からガイドローラ13、テープ送給用ローラ14、テープ切断手段200を経てテープ配置手段300を構成するタイミングベルト21に上端が接着された片面糊付テープTは、タイミングベルト21の下方に設けられたテープ端検出用センサ28によってその端部部が検出される。
【0062】
テープ端検出用センサ28は、図1に示されるベース基板112の下に挿入される投入幅設定用スケール27の端部部分に固定されている。投入幅設定用スケール27はベース基板112の下において、左右方向に移動自在であり、簡易包装装置1に供給するワークWの左端の位置決めを行うものである。この投入幅設定用スケール27と一体に移動するテープ端検出用センサ28は、フォトカプラを備えており、タイミングベルト21に接着されて移動してきた片面糊付テープTの端部でフォトカプラの光結合が遮断されることによって、片面糊付テープTの端部が所定位置まで移動したことが検出される。
【0063】
このようにしてテープ端検出用センサ28によって片面糊付テープTの端部が検出されると、簡易包装装置1の図示しない制御装置によってテープ送給用モータ14bが停止し、その結果タイミングベルト21も停止する。そして、テープ切断手段200が作動し、可動刃32が固定刃31側に回動して片面糊付テープTを切断する。これによって、ワークWの端部Wbに接着される片面糊付テープTaの長さが決定する。
【0064】
切断された片面糊付テープTaは、タイミングベルト21が再び回動することによって、切断位置からさらにワークWに対して最適な位置まで移動する。これによって、ワークWに対する片面糊付テープTaの接着位置をバランスのとれた見栄えの良い位置とすることができる。
【0065】
なお、図7に示されるように、テープ送給用ローラ14の対向する位置には、送給補助ローラ16が弾接されている。この送給補助ローラ16は、ハウジング110内に回動自在に挿通されている回転軸16aに固着されており、さらに操作レバー16bが設けられている。回転軸16aにはハウジング110内で図示しないスプリングによる弾性力が付与されており、この弾性力によって送給補助ローラ16はテープ送給用ローラ14に弾接している。
【0066】
片面糊付テープTの取付け、取り替え、またはメンテナンス等の場合には、操作レバー16bを上方から見て右回り(時計方向)に回動させることによって、前記弾性力に抗して送給補助ローラ16をテープ送給用ローラ14から離し、両者の間に間隙を設けることができる。
【0067】
次に、テープ切断手段200の構成について、図8を参照して詳細に説明する。図8に示されるように、テープ切断手段200はハウジング110内に固定されるブラケット30に各構成部品が組み付けられて構成されている。略L字形のブラケット30の立設した面にはギヤドモータ33が取付けられ、その回転軸33aにはギヤ34が固定されている。このギヤ34と噛み合うもう1つのギヤ35もブラケット30に取付けられ、その回転軸36はブラケット30を貫通して円板37に接続されている。
【0068】
さらに、ブラケット30には固定刃31が下方に延びて固定されており、この固定刃31には回動軸31aにおいて回動可能に可動刃32が取付けられている。可動刃32の上部には長孔32aが穿設されており、この長孔32a内には前記円板37の外縁部に固定されたピン38が嵌合している。図8(c)に示されるように、固定刃31と可動刃32は回動軸31aにおいて、ボルト31b及びナット31cによって回動自在に取付けられている。
【0069】
さて、ギヤドモータ33が作動するとその回転力がギヤ34、ギヤ35、回転軸36、円板37と伝達されて、円板37の外縁部に固定されたピン38が円軌道を描いて回転する。ピン38には可動刃32の長孔32aが嵌合しているので、ピン38の移動に従って可動刃32は、図8(b)に実線で示される状態から想像線で示される固定刃31と噛み合う状態へと回動する。こうして、ピン38が一周することによって、可動刃32は実線で示される位置から想像線で示される位置に至り、再び実線で示される位置に戻る。
【0070】
このように、通常は図8(b)に実線で示されるように可動刃32の切断部分は固定刃31から離れているため、送給されてきた片面糊付テープTはこの間を通過してタイミングベルト21に接着することができる。そして、テープ端検出用センサ28によって片面糊付テープTの端部が検出されると、ギヤドモータ33が作動して可動刃32は想像線で示される切断位置に回動し、片面糊付テープTが切断される。このようにして、タイミングベルト21に配置される片面糊付テープTaの長さが決定される。
【0071】
次に、ワーク供給手段400を構成するベース基板112を上下動させる機構及びテープ押圧手段500を構成する搬送ローラ対の間隔を調整する機構について、図9及び図10を参照して説明する。図9は、図5におけるA−A断面を示す縦断面図であり、図10は、図5におけるB−B断面を示す縦断面図である。
【0072】
ベース基板112を上下動させるためのノブ104の中心軸104bには、ノブ104の回転に従って中心軸104bに沿って前後するローラ104aが取付けられている。このローラ104aには、回動軸40bを中心として回動するリンク板40に穿設された長孔40aが嵌合している。さらに、リンク板40の上端にはスライド板41が接続ピン41aによって接続されており、スライド板41にはその左端に長孔41bが穿設されて、この長孔41bにはローラ42が長孔41b内で左右動自在に嵌合している。
【0073】
ローラ42の上下には、一対の開閉板43,44がそれぞれ回動軸43a,44aを中心として回動可能に設けられており、ローラ42が想像線で示すように右方へ移動すると、一対の開閉板43,44はローラ42に押し広げられる形で互いに開く方向に回動する。
【0074】
なお、カバー115の内側にはリミットスイッチ48が設けられており、カバー115が2個の蝶番115aによって開けられると(図10に想像線で示される状態)、カバー115がリミットスイッチ48から離れるためカバー開放状態が検出され、危険防止のため電源が遮断されて簡易包装装置1の作動が停止する。
【0075】
上述した図9に示される各部材は、図10に示される各部材と接続されている。ベース基板112はリンク板40の上端に接続されており、リンク板40の上端が上下することによって上下動する。図9に示されるリンク板40が実線で示される位置のときはベース基板112は最も上方にあり、リンク板40が想像線で示される位置のときはベース基板112は最も低い位置にある。なお、図10に示されるのは、ベース基板112が最も高い位置にある状態である。
【0076】
また、図10には、テープ押圧手段500を構成する2対の搬送ローラ対51a,51b及び52a,52bが示されている。これらの搬送ローラ対を構成する搬送ローラ51a,52a及び51b,52bは、一対の取付け基板53,54にそれぞれ回転自在に取付けられている。これら4個の搬送ローラ51a,51b,52a,52bは、図示しない押圧ローラ用モータによってそれぞれ独立に回転駆動される。即ち、上側の搬送ローラ51a,52aは図示右回りに回転駆動され、下側の搬送ローラ51b,52bは図示左回りに回転駆動されて、タイミングベルト21に配置された切断された片面糊付テープTaに押圧力をかけてワークWに接着するとともに、シールの完了したワークWを傾斜ベース板55方向に搬送し排出する。
【0077】
前記一対の取付け基板53,54はそれぞれ回動軸53a,54aを中心に回動可能に取付けられている。取付け基板53,54の上下には押圧ロッド57,58がそれぞれ設けられており、これらの押圧ロッド57,58はスプリング57a,58aによって、それぞれ取付け基板53,54を押さえつける方向に付勢されている。
【0078】
即ち、取付け基板53は押圧ロッド57によって下方に押されており、取付け基板54は押圧ロッド58によって上方に押されている。この結果、通常の状態では、図10に実線で示されるように、搬送ローラ対51aと51b、搬送ローラ対52aと52bがそれぞれ密着した状態となっている。これらの取付け基板53,54も、図9に示される開閉板43,44とそれぞれ接続されており、開閉板43,44が想像線で示されるように開かれることによって、取付け基板53,54も図10に想像線で示されるように押圧ロッド57,58の付勢力に抗して開かれ、搬送ローラ対51aと51b、搬送ローラ対52aと52bの間に間隔が生ずる。
【0079】
即ち、図9に示されるノブ104を回してローラ104aを中心軸104bに沿って奥へ移動させていくと、ローラ104aに長孔40aが嵌合しているリンク板40は右回りに回動して、最終的には想像線で示される状態になる。これに伴って、スライド板41も想像線で示されるように右方に引っ張られるため、ロール42も右方へ移動して開閉板43,44が想像線で示されるように開いた状態になる。
【0080】
この結果、リンク板40の上端に接続されているベース基板112は最も低い位置まで下がり、取付け基板53,54も想像線で示されるように開かれて、搬送ローラ対51aと51b、搬送ローラ対52aと52bの間隔が最も広くなる。これによって、簡易包装装置1は最も厚いワークWを片面糊付テープTaでシールできる状態となる。
【0081】
即ち、ベース基板112は図10に示されている位置よりも下がるため、ベース基板112上を滑らせて供給されるワークWの端部が幅の広い片面糊付テープTaの幅方向(上下方向)の中心に当接する。また、2組の搬送ローラ対51aと51b、52aと52bの間隔が最も広くなるため、過剰な押圧力がかかることなく、ワークWの厚さに合わせた適切な押圧力で片面糊付テープTaをワークWの端部に接着し、上下のはみ出し部分を折曲してワークWの表裏に接着する。これによって、厚いワークWでも過剰な押圧力でテープに皺がよったりすることなく、端面を見栄え良く綺麗にシールすることができる。
【0082】
図10に実線で示される状態においては、ベース基板112は最も高い位置にあり、2組の搬送ローラ対51aと51b、52aと52bは密着しているため、幅の狭い片面糊付テープTを使用して、厚さの薄いワークWの端部を見栄え良く綺麗にシールすることができる。
【0083】
次に、本実施の形態の簡易包装装置1の図示しない制御装置における制御手順について、図11のフローチャートを参照して説明する。
【0084】
ハウジング前面の電源スイッチ101及び表示兼用動作スイッチ102をONにすることによって、このフローチャートの処理が開始される。まず、ステップS1で押圧ローラ用モータを駆動して、テープ押圧手段500を構成する搬送ローラ51a,51b,52a,52bを回転させる。続いて、ステップS2でテープ端検出用センサ28がテープ端を検出しているか否かが判定され、検出していないときはステップS9へ移行して、テープ送給用モータ14bを動作させテープ送給用ローラ14を回転させるとともにタイミングベルト21を回動させて、片面糊付テープTの端部をテープ端検出用センサ28で検出される位置まで移動させる。
【0085】
ステップS2の判定がYESとなったら、ステップS3で電源投入初期か否かが判定される。即ち、投入初期にはテープ配置手段300で配置される切断された片面糊付テープTaの位置設定が完了しているから、ステップS7へ移行して片面糊付テープTaの端部が検出されなくなるまで待機する。即ち、ワークWが供給されて片面糊付テープTaの接着が完了し、片面糊付テープTaがなくなるまで待機する。
【0086】
一方、ステップS3の判定がNOの場合には、片面糊付テープTaの位置設定がまだ完了していないことを意味するから、ステップS4でテープ送給用ローラ14及びタイミングベルト21による片面糊付テープTの移動を停止させ、ステップS5でテープ切断手段200によって片面糊付テープTを切断し、所定長さの片面糊付テープTaとする。そして、ステップS6でテープ送給用ローラ14及びタイミングベルト21を1.5秒間だけ動作させ、片面糊付テープTaを所定の位置まで移動させる。以上で片面糊付テープTaの位置設定が完了したので、ステップS7で待機状態に入る。
【0087】
ワークWのシールが完了してステップS7の判定がNOとなったら、ステップS8で2秒間タイマの経過を計測し、このタイマ計測によって搬送ローラ51a,51b,52a,52bでワークWが傾斜ベース板55から排出されたことを推定する。その後、ステップS9でテープ送給用ローラ14及びタイミングベルト21を再び動作させ、片面糊付テープTの端部がテープ端検出用センサ28で検出される位置まで移動したことがステップS2で検出されるまで待機する。以下、同様にしてステップS2〜S9のルーチンを継続処理する。
【0088】
全てのワークWのシールが完了したら、電源スイッチ101及び表示兼用動作スイッチ102をOFFにすることによって、このフローチャートの処理を終了する。
【0089】
以上説明したように、本実施の形態の簡易包装装置1は、雑誌やカタログやパンフレット等の冊子であるワークWに対し、見開き側の端部Wbを片面糊付テープTaによって接着してシール状態とすることで、例えば、封書や帯封に代わって第3種郵便物に適合する投函形態や宅配便としての包装形態を達成することができる。しかも、テープ保持送給手段100が、巻回した片面糊付テープTの保持高さを変化させることができるので、ワークWの厚さに合わせた最適な幅の片面糊付テープTを使用することができる。
【0090】
また、ワークWの供給高さを変えることができるワーク供給位置可変手段として、上下動可能なベース基板112とノブ104、リンク板40を始めとする機構を備えているため、ワークWの厚さが変わって適合する幅の片面糊付テープTがテープ保持送給手段100に保持され、片面糊付テープTの幅方向の中心の位置が変化しても、片面糊付テープTの幅方向の中心にワークWが当接するようにワークWの供給高さを変化させることができ、より見栄えの良いシール状態を実現できる。
【0091】
さらに、テープ押圧手段500としてワークWの厚み方向を挟持する搬送ローラ対51a,51b,52a,52bを有し、前記ワーク供給位置可変手段によるワークWの供給高さの変化に追従して搬送ローラ対51aと51b、52aと52bの間隔が変わるため、ワークWの厚さに応じた間隔となり、適切な押圧力を片面糊付テープTaに付与できる。これによって、ワークWに対する片面糊付テープTaの接着を確実に綺麗にかつ均一に行うことができる。
【0092】
また、本実施の形態の簡易包装装置1は、厚さの厚いワークにも対応できるので、直方体形状の箱の開放側を片面糊付テープによってシール状態とするのにも使用でき、さらには書類の袋綴じにも使用できる。
【0093】
上記実施の形態にかかる簡易包装装置1においては、テープ保持送給手段100においてロール状に巻回した片面糊付テープTの保持高さを変化させる方法として、下面に三個の高さ調節用ブロックが固定された円板12を用いて、これらの高さ調節用ブロックがU字形パイプ111の上に乗るか否かによって円板12の上面の高さ、即ちテープ保持高さを2段階に変化させる方法を用いている。しかし、テープ保持高さを変化させる方法は、本実施の形態に限られず、3段階以上の多段階に変化させても良いし、連続的に変化させても良い。
【0094】
上記実施の形態にかかる簡易包装装置1においては、テープ保持送給手段100及びテープ配置手段300は、片面糊付テープTを略水平方向に保持及び配置するものであるが、装置を縦型として、片面糊付テープTを略垂直方向に保持及び配置するものとすることもできる。この場合には、ワークWも当然縦向きに供給することになる。さらには、任意の角度に傾斜した斜め方向に片面糊付テープTを保持及び配置するものとすることもできる。
【0095】
また、上記実施の形態にかかる簡易包装装置1においては、片面糊付テープTの切断長さを決定するのにテープ端検出用センサ28を用いているが、テープ送給用ローラ14の回転によってエンコーダを回転させ、エンコーダによって片面糊付テープTの切断長さを決定する構成とすることもできる。この構成によれば、片面糊付テープ移動長さをエンコーダによって測定しているため正確な測定が可能となり、片面糊付テープTを任意の長さに正確に切断することができる。
【0096】
さらに、上記実施の形態にかかる簡易包装装置1においては、ワークWを手差しで供給する構成としているが、搬送ローラ対によって自動的に供給する構成とすることもできる。この構成によれば、人為的動作によらずにワークを供給することができるので、供給速度が均一化され、また経験の乏しい人でもワークを適切に供給できて、片面糊付テープによるシールを簡単にかつ見栄え良く行うことができる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の簡易包装装置は、ロール状に巻回した片面糊付テープを保持するとともにその端部を所定方向に送給するテープ保持送給手段と、前記片面糊付テープをワークへの貼着長さに対応する所定長に切断するテープ切断手段と、前記テープ切断手段により切断された所定長の前記片面糊付テープを略直線状に配置するテープ配置手段と、前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの糊付面に対して略垂直方向に前記ワークを供給するワーク供給手段と、前記ワーク供給手段によって供給された前記ワークの一端に対して、前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの糊付面に略直角に前記ワークを当接させた後、前記ワークの一端に前記片面糊付テープを接着すると共に前記片面糊付テープの所定長の長さ方向に対して直角方向の両端を前記ワークの一端から折曲して接着するテープ押圧手段とを具備する簡易包装装置であって、前記テープ保持送給手段は、前記ロール状に巻回した片面糊付テープの幅方向の保持位置を変化させることができるものである。
【0098】
したがって、ワークの厚さが変わった場合には、そのワーク厚さに最も適した幅の片面糊付テープを選択してテープ保持送給手段に保持し、そのテープの幅方向の端部がテープ配置手段に配置される位置にくるように、テープ保持送給手段によって、ロール状に巻回した片面糊付テープの幅方向の保持位置を変化させる。これによって、ワークの厚さが種々に変化した場合でも最適な幅の片面糊付テープでシールすることができ、ワークの厚さに関わらず簡単で見栄えの良いシールが可能となる。
【0099】
また、厚さの厚いワークにも対応できるので、雑誌やカタログやパンフレット等の冊子を第3種郵便物や宅配便に適合するシール状態とするのみならず、直方体形状の箱の開放側を片面糊付テープによってシール状態とするのにも使用でき、さらには書類の袋綴じにも使用できる。
【0100】
請求項2の簡易包装装置は、請求項1の構成において、前記ワーク供給手段は、前記テープ保持送給手段による前記ロール状に巻回した片面糊付テープの幅方向の保持位置の変化に応じて前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの幅方向に対する前記ワークの供給位置を変えることができるワーク供給位置可変手段を備えているものである。
【0101】
ワークの厚さが変わって適合する幅の片面糊付テープがテープ保持送給手段に保持され、テープ配置手段に片面糊付テープの幅方向の端部が位置するように保持位置が変化すると、当然片面糊付テープの幅方向の中心の位置も変化する。そこで、ワーク供給位置可変手段によって片面糊付テープの幅方向の中心にワークが当接するように、テープ配置手段で配置された片面糊付テープの幅方向に対するワークの供給位置を変化させる。これによって、請求項1に記載の効果に加えて、ワークの一端に幅方向に略同じ長さだけはみ出して片面糊付テープが接着される。したがって、テープ押圧手段によってワークの一端から折曲して接着される片面糊付テープの幅は、ワークの表と裏とで略同じになる。このようにして、ワークの厚さが変化しても、より見栄えの良いシールを行うことができる。
【0102】
請求項3の簡易包装装置は、請求項2の構成において、前記テープ押圧手段は前記ワークの厚み方向を挟持する搬送ローラ対であり、前記ワーク供給位置可変手段による前記ワークの供給位置の変化に応じて前記搬送ローラ対の間隔を変えることができるものである。
【0103】
したがって、請求項2に記載の効果に加えて、ワークの供給位置の変化即ちワークの厚さの変化に応じて搬送ローラ対の間隔を変えられるので、ワークの一端に接着された片面糊付テープが適切な折曲力でワークの一端から折曲して接着され、折曲力が過剰になったり逆に折曲力が不足して接着が不十分になることがない。これによって、ワークに対する片面糊付テープの接着を綺麗にかつ均一に行うことができる。
【0104】
請求項4の簡易包装装置は、請求項2の構成において、前記テープ押圧手段は前記ワークの厚み方向を挟持する搬送ローラ対であり、前記ワーク供給位置可変手段による前記ワークの供給位置の変化に追従して前記搬送ローラ対の間隔が変わるものである。
【0105】
したがって、請求項2に記載の効果に加えて、ワークの供給位置の変化即ちワークの厚さの変化に追従して搬送ローラ対の間隔が変わるので、確実に搬送ローラ対の間隔を適切な大きさにすることができ、片面糊付テープが適切な折曲力でワークの一端から折曲して接着され、折曲力が過剰になったり逆に折曲力が不足して接着が不十分になることがない。これによって、ワークに対する片面糊付テープの接着を確実に綺麗にかつ均一に行うことができる。
【0106】
請求項5の簡易包装装置は、請求項2乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記ワーク供給位置可変手段は前記ワークの片面が押圧されて支持されるベース基板が前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの幅方向に移動可能なものである。したがって、請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の効果に加えて、ワーク供給位置可変手段の構成が簡単になり、容易にワークの供給位置を変えることができて、装置を低コスト化することができる。
【0107】
請求項6の簡易包装装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記テープ切断手段は、前記片面糊付テープの糊付面側をテープ送給用ローラに接着させながら移動させ、前記テープ送給用ローラを介した後、前記片面糊付テープを略直線状に移動させ、所定の位置に端部が到達したときに前記テープ送給用ローラを通過した位置で前記片面糊付テープを切断するものである。
【0108】
この構成によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の効果に加えて、切断された片面糊付テープの巻回した側がテープ送給用ローラに接着した状態が常に維持されるから全体の連続制御が容易となり、また高価なエンコーダ等の装置を用いることなくテープ切断のタイミングを決定できるから装置の低コスト化を図ることができる。
【0109】
請求項7の簡易包装装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記テープ切断手段は、前記片面糊付テープの糊付面側をテープ送給用ローラに接着させながら移動させ、前記テープ送給用ローラに接着した前記片面糊付テープを剥離手段によって剥離しながら、前記片面糊付テープを略直線状に移動させ、所定の位置に端部が到達したときに前記テープ送給用ローラを通過した位置で前記片面糊付テープを切断するものである。
【0110】
この構成によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の効果に加えて、切断された片面糊付テープの巻回した側がテープ送給用ローラに接着した状態が常に維持されるから全体の連続制御が容易となり、また高価なエンコーダ等の装置を用いることなくテープ切断のタイミングを決定できるから装置の低コスト化を図ることができる。さらに、片面糊付テープを剥離手段によってテープ送給用ローラによって剥離しながら移動させているため、片面糊付テープがテープ送給用ローラに巻き込まれてしまうという異常の発生を確実に防止することができる。
【0111】
請求項8の簡易包装装置は、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記テープ切断手段は、前記片面糊付テープの糊付面側をテープ送給用ローラに接着させながら移動させ、前記テープ送給用ローラの回転によってエンコーダを回転させ、前記エンコーダによって前記片面糊付テープ移動長さを測定し、前記テープ送給用ローラを通過した位置で前記片面糊付テープを切断するものである。
【0112】
この構成によれば、請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の効果に加えて、切断された片面糊付テープの巻回した側がテープ送給用ローラに接着した状態が常に維持されるから全体の連続制御が容易となる。また、片面糊付テープ移動長さをエンコーダによって測定しているため正確な測定が可能となり、片面糊付テープを任意の長さに正確に切断することができる。
【0113】
請求項9の簡易包装装置は、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの構成において、前記テープ配置手段は、略直線状に移動するタイミングベルトに前記片面糊付テープの糊付面側を接着して移動させ、所定の位置に端部が到達したとき前記テープ切断手段で前記片面糊付テープを切断した後、更に、その切断位置よりも前記片面糊付テープの位置を前記タイミングベルトによって移動させるものである。したがって、請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の効果に加えて、ワークに対する片面糊付テープの配置位置を最適化することができ、片面糊付テープをワークに対して見栄えの良いバランスのとれた位置に接着することができる。
【0114】
請求項10の簡易包装装置は、請求項1乃至請求項9のいずれか1つの構成において、前記ワーク供給手段は、前記ワークを厚み方向に押圧し、前記ワークの供給方向の横方向への移動を少なくとも片側において拘束した状態で供給するものである。したがって、請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の効果に加えて、安価な構成でワークの供給方向を確実に決定することができ、片面糊付テープをワークに対して見栄えの良いバランスのとれた位置に接着することができるとともに、装置を低コスト化することができる。
【0115】
請求項11の簡易包装装置は、請求項1乃至請求項9のいずれか1つの構成において、前記ワーク供給手段は、前記ワークの厚み方向に押圧し、その押圧状態で、搬送ローラ対によって供給するものである。したがって、請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の効果に加えて、人為的動作によらずにワークを供給することができるので、供給速度が均一化され、また経験の乏しい人でもワークを適切に供給できて、片面糊付テープによるシールを簡単にかつ見栄え良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の全体概略構成を示す斜視図である。
【図2】 図2(a)は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のテープ保持送給手段の構成を示す斜視図、(b)は正面図である。
【図3】 図3(a)は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のテープ保持送給手段の保持位置を移動させた状態を示す斜視図、(b)は正面図である。
【図4】 図4は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のカバーを除いた状態を示す平面図である。
【図5】 図5は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のカバー及びハウジングを除いた状態を示す正面図である。
【図6】 図6(a)は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のテープ配置手段の構成を示す平面図、(b)は正面図である。
【図7】 図7は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の片面糊付テープの移動を説明する要部説明図である。
【図8】 図8(a)は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置のテープ切断手段の構成を示す平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図9】 図9は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の図5におけるA−A断面を示す縦断面図である。
【図10】 図10は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の図5におけるB−B断面を示す縦断面図である。
【図11】 図11は、本発明の実施の形態にかかる簡易包装装置の制御を行う制御装置におけるフローチャートである。
【符号の説明】
1 簡易包装装置
14 テープ送給用ローラ
15 剥離手段
21 タイミングベルト
51a,51b,52a,52b 搬送ローラ対
100 テープ保持送給手段
112 ベース基板(ワーク供給位置可変手段)
200 テープ切断手段
300 テープ配置手段
400 ワーク供給手段
500 テープ押圧手段
T,Ta 片面糊付テープ
W ワーク

Claims (11)

  1. ロール状に巻回した片面糊付テープを保持するとともにその端部を所定方向に送給するテープ保持送給手段と、前記片面糊付テープをワークへの貼着長さに対応する所定長に切断するテープ切断手段と、前記テープ切断手段により切断された所定長の前記片面糊付テープを略直線状に配置するテープ配置手段と、前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの糊付面に対して略垂直方向に前記ワークを供給するワーク供給手段と、前記ワーク供給手段によって供給された前記ワークの一端に対して、前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの糊付面に略直角に前記ワークを当接させた後、前記ワークの一端に前記片面糊付テープを接着すると共に前記片面糊付テープの所定長の長さ方向に対して直角方向の両端を前記ワークの一端から折曲して接着するテープ押圧手段とを具備する簡易包装装置であって、
    前記テープ保持送給手段は、前記ロール状に巻回した片面糊付テープの幅方向の保持位置を変化させることができることを特徴とする簡易包装装置。
  2. 前記ワーク供給手段は、前記テープ保持送給手段による前記ロール状に巻回した片面糊付テープの幅方向の保持位置の変化に応じて前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの幅方向に対する前記ワークの供給位置を変えることができるワーク供給位置可変手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の簡易包装装置。
  3. 前記テープ押圧手段は、前記ワークの厚み方向を挟持する搬送ローラ対であり、前記ワーク供給位置可変手段による前記ワークの供給位置の変化に応じて前記搬送ローラ対の間隔を変えることができることを特徴とする請求項2に記載の簡易包装装置。
  4. 前記テープ押圧手段は、前記ワークの厚み方向を挟持する搬送ローラ対であり、前記ワーク供給位置可変手段による前記ワークの供給位置の変化に追従して前記搬送ローラ対の間隔が変わることを特徴とする請求項2に記載の簡易包装装置。
  5. 前記ワーク供給位置可変手段は前記ワークの片面が押圧されて支持されるベース基板が前記テープ配置手段で配置された前記片面糊付テープの幅方向に移動可能なものであることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1つに記載の簡易包装装置。
  6. 前記テープ切断手段は、前記片面糊付テープの糊付面側をテープ送給用ローラに接着させながら移動させ、前記テープ送給用ローラを介した後、前記片面糊付テープを略直線状に移動させ、所定の位置に端部が到達したときに前記テープ送給用ローラを通過した位置で前記片面糊付テープを切断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の簡易包装装置。
  7. 前記テープ切断手段は、前記片面糊付テープの糊付面側をテープ送給用ローラに接着させながら移動させ、前記テープ送給用ローラに接着した前記片面糊付テープを剥離手段によって剥離しながら、前記片面糊付テープを略直線状に移動させ、所定の位置に端部が到達したときに前記テープ送給用ローラを通過した位置で前記片面糊付テープを切断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の簡易包装装置。
  8. 前記テープ切断手段は、前記片面糊付テープの糊付面側をテープ送給用ローラに接着させながら移動させ、前記テープ送給用ローラの回転によってエンコーダを回転させ、前記エンコーダによって前記片面糊付テープの移動長さを測定し、前記テープ送給用ローラを通過した位置で前記片面糊付テープを切断することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の簡易包装装置。
  9. 前記テープ配置手段は、略直線状に移動するタイミングベルトに前記片面糊付テープの糊付面側を接着して移動させ、所定の位置に端部が到達したとき前記テープ切断手段で前記片面糊付テープを切断した後、更に、その切断位置よりも前記片面糊付テープの位置を前記タイミングベルトによって移動させることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の簡易包装装置。
  10. 前記ワーク供給手段は、前記ワークを厚み方向に押圧し、前記ワークの供給方向の横方向への移動を少なくとも片側において拘束した状態で供給することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の簡易包装装置。
  11. 前記ワーク供給手段は、前記ワークを厚み方向に押圧し、その押圧状態で、搬送ローラ対によって供給することを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の簡易包装装置。
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