JP4361355B2 - 内燃機関用消音器 - Google Patents

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Description

この発明は、ハウジング内の導入室又は導出室内の圧力が過度に高くなるのを防止することができる内燃機関用消音器に関する。
一般に、この種の消音器は、内部が隔壁によって区分されることにより、内部に少なくとも導入室及び導出室が形成されたハウジングを有している。導入室には、エンジンから排出された排気ガスがインレットパイプを介して流入する。導入室に流入した排気ガスは、導入室と導出室とを連通させる連通路を介して導出室に導入される。導出室内に導入された排気ガスは、アウトレットパイプを介して外部に放出される。
連通路は、通常、隔壁に設けられたインナーパイプ又は隔壁に形成された多数の小孔によって構成されている。排気ガスは、各小孔又はインナーパイプを通過する際に流通抵抗を受ける。このため、エンジンが高速回転し、導入室内に流入する排気ガスの量が増大すると、導入室内の圧力が上昇する。導入室内の圧力が過度に上昇すると、エンジンの出力が低下してしまう。
そこで、従来の消音器においては、導出室を区画する隔壁に内径の大きいバイパスパイプを設けるとともに、バイパスパイプの導出室に臨む端部に開閉弁を設けている。この開閉弁は、導入室内の圧力と導出室内の圧力との差圧が所定の大きさ以下であるときには、閉弁状態を維持してバイパスパイプを閉じているが、上記差圧が所定の大きさを越えると、バイパスパイプを開く。導入室内の排気ガスが小孔及びバイパスイプを通って導出室に流入するようになり、導入室内の排気ガスの圧力が所定の圧力に抑えられる(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−195749号公報(第4頁、図1)
上記従来の消音器において開閉弁が開いたとき、バイパスパイプ内の排気ガスはバイパスパイプの開口部内周面と弁体の外面との間に形成される隙間を通って流れる。特に、エンジンが高速、高負荷回転して多量の排気ガスが排出されているときには、隙間を多量の排気ガスが高速で流れる。この結果、気流音が発生し、それが自動車の騒音の一因になるという問題があった。
この発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、この発明の第1の態様は、内部が隔壁によって複数に区分されることにより、内部に少なくとも導入室及び導出室が設けられたハウジングと、上記導入室に排気ガスを流入させるインレットパイプと、上記導出室から排気ガスを外部に放出させるアウトレットパイプと、上記導入室と上記導出室とをそれぞれ連通させる連通路及びバイパスパイプと、このバイパスパイプを開閉する弁体を有する開閉弁とを備えた内燃機関用消音器において、上記バイパスパイプ内の上記弁体近傍でその上流側の箇所には、上記バイパスパイプを遮断する遮断部材が設けられ、この遮断部材には、上記バイパスパイプの上記遮断部材より上流側部分と下流側部分とを連通させる複数の貫通孔が形成され、全貫通孔の合計断面積が、上記遮断部材が設置されていない場合において排気量が最大であるときに上記弁体が開くことによって上記弁体と上記バイパス管の開口部との間に形成される隙間の流通面積にと略同一又はそれより大きく設定されていることを特徴としている。
この発明の第2の態様は、内部が隔壁によって複数に区分されることにより、内部に少なくとも導入室及び導出室が設けられたハウジングと、上記導入室に排気ガスを流入させるインレットパイプと、上記導出室から排気ガスを外部に放出させるアウトレットパイプと、上記導入室と上記導出室とをそれぞれ連通させる連通路及びバイパスパイプと、このバイパスパイプを開閉する弁体を有する開閉弁とを備えた内燃機関用消音器において、上記バイパスパイプの上記導出室に臨む端部に上記弁体が設けられ、上記導出室内に、上記バイパスパイプの上記導出室に臨む端部及び上記弁体を上記導出室に対して密封状態で内部に収容する収容部材が設けられ、この収容部材に上記バイパスパイプから流出した排気ガスを上記導出室に流入させる複数の貫通孔が形成されていることを特徴としている。
この発明の第3の態様は、内部が隔壁によって複数に区分されることにより、内部に少なくとも導入室及び導出室が設けられたハウジングと、上記導入室に排気ガスを流入させるインレットパイプと、上記導出室から排気ガスを外部に放出させるアウトレットパイプとを備え、上記導入室と上記導出室との間にそれらを連通させる連通路が設けられた内燃機関用消音器において、上記導出室内の排気ガスを外部に流出させる副アウトレットパイプをさらに備え、上記副アウトレットパイプにその内部を密封状態で遮断する遮断部材が設けられ、この遮断部材にはそれより上流側と下流側とを連通させる貫通孔が設けられ、上記遮断部材の近傍でその下流側には上記副アウトレットパイプを開閉する弁体を有する開閉弁が設けられていることを特徴としている。
上記構成を有するこの発明によれば、気流音の発生自体を小さく抑え、あるいは発生した気流音を減衰させることができる。したがって、気流音が自動車の騒音になるのを防止することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図1〜図13を参照して説明する。
図1〜図4は、この発明の第1実施の形態を示す。この実施の形態の内燃機関用消音器Aは、例えばガソリンエンジンを搭載した自動車に用いられるものである。図1及び図2に示すように、消音器Aは、ハウジング1を有している。ハウジング1は、両端が開口した筒部1aを有している。この筒部1aの両端開口部は、端板1b,1cによりそれぞれ密封状態で閉じられている。筒部1aの内周面には、二つの隔壁1d,1eが筒部1aの長手方向へ互いに離れるとともに、端板1b,1cから離れた状態で設けられている。これにより、ハウジング1の内部が、端板1bと隔壁1dとの間の導入室1fと、端板1cと隔壁1eとの間の導出室1gと、端板1d,1e間の緩衝室1hとに区分されている。ハウジング1には、一つの隔壁だけを設けてもよい。その場合には、ハウジング1の内部が導入室と導出室とに区分される。また、端板は3つ以上設けてもよい。その場合には、ハウジング1の内部が導入室及び導出室と二つ以上の緩衝室に区分される。
ハウジング1には、インレットパイプ2が設けられている。このインレットパイプ2の一端は、端板1cを貫通してハウジング1から外部に露出している。インレットパイプ2の他端は、導出室1g、隔壁1e、緩衝室1h及び隔壁1dを順次貫通して導入室1fに臨んでいる。インレットパイプ2のハウジング1から外部に露出した一端部は、エンジンの排気ポート(いずれも図示せず)に連結されている。したがって、導入室1fには、エンジンから排出される排気ガスがインレットパイプ2を通って流入する。
隔壁1d,1eには、インナーパイプ3A,3Bがそれぞれ設けられている。インナーパイプ3Aは、導入室1fと緩衝室1hとを連通させている。インナーパイプ3bは、緩衝室1hと導出室1gとを連通させている。したがって、導入室1fに流入した排気ガスは、インナーパイプ3A、緩衝室1h及びインナーパイプ3Bを通って導出室1gに流入する。これから明かなように、インナーパイプ3A,3B及び緩衝室1hにより導入室1fと導出室1gとを連通させる連通路が構成されている。連通路は、隔壁1d,1eに複数の小孔をそれぞれ形成し、各小孔及び緩衝室1hによって構成してもよい。いずれの場合にも、緩衝室が設けられない場合には、インナーパイプ3A,3B又は小孔によって連通路が構成される。
ハウジング1には、アウトレットパイプ4が設けられている。このアウトレットパイプ4の一端部は、隔壁1eを貫通し、導出室1gに臨んでいる。アウトレットパイプ4の他端部は、緩衝室1h、隔壁1d、導入室1f及び端板1bを順次貫通して外部に露出している。したがって、導出室1gに流入した排気ガスは、アウトレットパイプ4を通って外部に放出される。
ハウジング1の内部には、バイパスパイプ5が配置されている。このバイパスパイプ5の一端は、導入室1fに臨んでいる。バイパスパイプ5の他端は、隔壁1d、緩衝室1h及び隔壁1eを順次貫通して導出室1gに臨んでいる。したがって、バイパスパイプ5は、導入室1fと導出室1gとを連通させており、次に述べる開閉弁6の開弁時には、導入室1f内の排気ガスがバイパスパイプ4を通って導入室1gに流入する。
バイパスパイプ5の導出室1gに臨む端部には、開閉弁6が設けられている。この開閉弁6は、図3及び図4に示すように、支持部材6aを有している。支持部材6aの両端部は、バイパスパイプ5の導出室1g内に突出した端部の両側部にそれぞれ取り付けられている。支持部材6aは、ハウジング1を構成する隔壁1e又は筒部1aに取り付けてもよい。支持部材6aには、弁体6bの一端部がバイパスパイプ5の軸線と直交する方向に延びる軸体6cを介して回動可能に支持されている。弁体6bは、バイパスパイプ5の導入室1gに臨む開口部に突き当たって当該開口部を閉じた閉位置と、バイパスパイプ5から離れてその開口部を開いた開位置との間を開閉回動可能である。弁体6bは、コイルばね(付勢手段)6dによって閉方向へ回動付勢されている。コイルばね6dは、導入室1f内の排気ガスの圧力と導出室1g内の排気ガスの圧力との差圧(消音器A内を排気ガスが流れている限り、排気ガスの流れの上流側は下流側より高圧である。したがって、導入室1f内の排気ガスの圧力>導出室1g内の排気ガスの圧力である。)が所定の大きさ以下であるときには、弁体6bを閉位置に維持する。その一方、導入室1f内の排気ガスの圧力が所定の大きさを越え、それに伴って導入室1f内の排気ガスの圧力と導入室1g内の排気ガスの圧力との差圧が所定の大きさを越えると、コイルばね6dは、弁体6bが差圧によって閉位置から開回動するのを許容する。勿論、弁体6bは、差圧の大きさに応じた量だけ開回動する。弁体6bの開弁時には、導入室1f内の排気ガスの一部がインナーパイプ3A、緩衝室1h及びインナーパイプ3Bを通って導出室1gに流入し、残りの一部がバイパスパイプ5を通って導出室1gに流入する。
図1、図2及び図4に示すように、バイパスパイプ5の内周面には、薄い金属板からなる遮断部材7が嵌合固定されている。この遮断部材7により、バイパスパイプ5の内部が気密に遮断されている。遮断部材7は、バイパスパイプ5の導出室1g側の端面から導入室1f側に若干離れて配置され、その結果閉位置に位置する弁体6bに対しても若干離れている。しかし、遮断部材7は、できる限り弁体6bに接近させるのが望ましい。したがって、遮断部材7は、その外側の端面がバイパスパイプ5の導出室1g側の端面と同一平面上に位置し、それによって閉位置に位置する弁体6bに接するように配置してもよい。
遮断部材7には、多数の貫通孔7aが形成されている。この貫通孔7aにより、バイパスパイプ5の遮断部材7より上流側の部分(導入室1f側の部分)と下流側の部分とが連通されている。全ての貫通孔7aの断面積を合計した流通面積は、遮断部材7が設けられていない状態において、エンジンから排出される排気ガスの単位時間当たりの排気量が最大であるときに弁体6bが開くことによって弁体6bとバイパスパイプ5の開口部との間に形成される隙間(この隙間は、排気ガスがバイパスパイプ5から導出室1gに流入するときの通路となる。)Sの流通面積とほぼ同一か、それより若干大きくなるように設定するのが望ましい。
上記構成の内燃機関用消音器Aにおいて、導入室1f内の排気ガスの圧力が所定の圧力を越え、それに伴って導入室1f内の排気ガスの圧力と導出室1g内の排気ガスの圧力との差圧が所定の大きさを越えると、開閉弁6が開弁してバイパスパイプ5を開く。その結果、導入室1f内の排気ガスの一部がバイパスパイプ5を通り、さらにバイパスパイプ5の開口端部と弁体6bとの間に形成される隙間Sを通って導出室1gに流入する。ここで、仮にバイパスパイプ5に遮断部材7が設けられていないと、排気ガスが隙間Sを通って流れることに起因する気流音が発生する。この気流音は、排気ガスが隙間Sを通過する際又は通過した後に渦又は剥離が発生することによるものと思われる。しかるに、弁体6bの近傍でその上流側のバイパスパイプ5の内部に、貫通孔7aを有する遮断部材7が設けられていると、気流音を小さくすることができる。これは、バイパスパイプ5内を流れる排気ガスが各貫通孔7aを通ることによって互いに分岐した細い流れとなり、その結果排気ガスが隙間Sを通過する際又は通過した後に発生する渦又は剥離が小くなるためであると思われる。
次に、この発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態については、上記実施の形態と異なる構成についてのみ説明することと、同様な構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図5及び図6は、この発明の第2実施の形態を示す。この実施の形態の内燃機関用消音器においては、遮断部材7が設けられておらず、その代わりに収容部材8が設けられている。収容部材8は、筒部8aと、この筒部8aの一端部に形成された底部8bとによって有底筒状に構成されており、導出室1g内に配置されている。収容部材8の内部には、隔壁1eから導出室1gに突出したバイパスパイプ5の端部及び開閉弁6が収容部材8の開口部から挿入されている。収容部材8の開口側端部は、隔壁1eに気密に固定されている。これにより、導出室1gに突出したバイパスパイプ5の端部及び開閉弁6が導出室1gに対して密封された状態で収容部材8の内部に収容されている。収容部材8は、導出室1gに突出したバイパスパイプ5の端部及び開閉弁6を内部に密閉状態で収容することができる限り、隔壁1eに固定することなく、バイパスパイプ5の導出室1gに突出した外周面に取り付けてもよく、あるいはハウジング1の筒部1aに取り付けてもよい。収容部材8の筒部8a及び底部8bには、多数の貫通孔8cが形成されている。
上記構成の消音器においては、バイパスパイプ5に遮断部材7が設けられていないので、排気ガスがバイパスパイプ5の開口部と弁体6bとの間の隙間Sを通過するときに気流音が発生する。ところが、この気流音は、排気ガスが収容部材8の内部から貫通孔8cを通って導出室1gに流入する際に減衰させられる。したがって、大きな気流音が排気ガスとともに外部に放出されるのを防止することができる。
図7〜図9は、参考例を示す。この参考例の内燃機関用消音器Bにおいては、バイパスパイプ5が設けられていない。したがって、バイパスパイプ5に関連する開閉弁6、遮断部材7及び収容部材8も設けられていない。その代わりに、インレットパイプ2の導出室1gに臨む壁部の所定の範囲内には、当該壁部を貫通する多数の貫通孔2aが形成されている。また、インレットパイプ2には、開閉弁9が設けられている。開閉弁9は、インレットパイプ2の外周面にその軸線方向に互いに離れて配置された一対の支持部材9a(図9に一方の支持部材9aのみ図示)を有している。この一対の支持部材9aには、弁体9bの一端部がインレットパイプ2の軸線と平行に配置された軸体9cを介して回動可能に支持されている。弁体9bは、インレットパイプ2の外周面に対応して円弧状に形成されており、インレットパイプ2の外周面に面接触して貫通孔2aを閉じた閉位置と、他端部がインレットパイプ2から離れ、それによって貫通孔2aを開いた開位置との間を回動可能になっている。弁体9bは、コイルばね等の付勢手段(図示せず)によって閉位置側へ付勢されている。付勢手段は、インレットパイプ2内の排気ガスの圧力(=導入室1f内の排気ガスの圧力)と導出室1g内の排気ガスの圧力との差圧が所定の大きさ以下であるときには弁体9bを閉位置に位置させ、差圧が所定の大きさを越えると弁体9bが開位置に回動するのを許容する。弁体9bの開方向への回動量は、差圧の大きさに比例している。
上記構成の内燃機関用消音器Bにおいては、導入室1f内の排気ガスの圧力と導出室1g内の排気ガスの圧力との差圧が所定の大きさを越えると、開閉弁9が開弁して貫通孔2aを開く。すると、インレットパイプ2内を導入室1fに向かって流れる排気ガスの一部がインレットパイプ2から直接導出室1gに流入する。したがって、導入室1f内の排気ガスの圧力が過度に高くなるのを防止することができる。また、排気ガスがインレットパイプ2から導出室1gに流入する際には、内径の小さい貫通孔2aを通るので、各貫通孔2aの断面積を合計した断面積と同一の大きさの断面積を有する貫通孔を形成したものに比して、第1実施の形態と同様の理由により気流音を小さく抑えることができる。
図10〜図12は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態の内燃機関用消音器Cにおいては、バイパスパイプ5が用いられていない。したがって、バイパスパイプ5に関連する開閉弁6及び遮断部材7も用いられていない。それらに代えて、断面正方形状をなす副アウトレットパイプ10が用いられている。副アウトレットパイプ10は、アウトレットパイプ4と同様に、一端開口部が導出室1gに露出し、他端部が端板1bから外部に露出している。副アウトレットパイプ10の導出室1gに臨む開口部には、薄い金属板からなる遮断部材11が嵌合固定されている。これにより、副アウトレットパイプ10の内部が導出室1gに対して遮断されている。だだし、遮断部材11には、内径が小さい多数の貫通孔11aが形成されており、この貫通孔11aを介して副アウトレットパイプ10の内部が導出室1gに連通している。
副アウトレットパイプ10の内部には、開閉弁12が設けられている。開閉弁12は、弁体12aを有している。この弁体12aの一端部は、副アウトレットパイプ10の一側部内面に沿って配置され、かつ副アウトレットパイプ10の軸線と直交する方向に延びる支持軸12bを介して副アウトレットパイプ10に回動可能に支持されている。弁体12aは、導出室1g側を向く面のほぼ全体が遮断部材11の内側の面に接触し、それによって貫通孔11aを閉じた閉位置と、図12において想像線で示すように、他端部が遮断部材11から離れて貫通孔11aを開いた開位置との間を回動可能であり、コイルばね等の付勢手段(図示せず)によって閉位置側へ回動付勢されている。付勢手段は、導出室1g内の排気ガスの圧力と副アウトレットパイプ10の内部の弁体12aより下流側の部分における排気ガスの圧力(<導出室1g内の排気ガスの圧力)との差圧が所定の大きさ以下であるときには、弁体12aを閉位置に位置させる一方、差圧が所定の大きさを越えると、弁体12aが開位置側へ向かって回動するのを許容する。勿論、弁体12aの開方向への回動量は、差圧の大きさに対応する。
上記構成の消音器Cにおいては、導出室1g内の排気ガスの圧力と副アウトレットパイプ10の内部の弁体12aより下流側の部分における排気ガスの圧力との差圧が所定の大きさを越えると、開閉弁12が開弁して貫通孔11aを開く。したがって、導出室1g内の排気ガスの圧力が過度に高圧になることが防止され、ひいては導入室1f内の排気ガスの圧力が過度に高圧になることが防止される。しかも、弁体11aが開弁すると、導出室1g内の排気ガスが副アウトレットパイプ10の導出室1gに臨む開口部と弁体11aとの間に形成される隙間Sを通って副アウトレットパイプ10内に流入する。このとき、排気ガスは、貫通孔11aを通ってから隙間S内を流れるので、前述した第1、第3実施の形態と同様の理由によって気流音の発生が抑えられる。
図13は、参考例の効果を明らかにするための音圧レベルを示す図であり、図7〜図9に示す参考例の消音器B(以下、参考品という。)の音圧レベルを破線で、消音器Bと比較すべき消音器(以下、比較例という。)の音圧レベルを実線で表している。なお、参考品と比較例とは、前者が貫通孔2a及び開閉弁9を有しているのに対し、後者が貫通孔2aに変えて各貫通孔2aの断面積を合計した大きさの断面積を有する一つの大きな孔を有し、この孔を開閉弁9によって開閉させるようにした点だけであり、その他の構成は全く同一である。
参考品及び比較例においては、開閉弁9が開弁すると、気流音が発生する。参考品及び比較例の気流音は、エンジンの回転数が所定の回転数に達するまではほぼ同一に推移する。ところが、エンジン回転数が所定の回転数を越えると、参考品の音圧レベルが比較品に対し1〜2割程度小さくなる。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、開閉弁6(9,12)の弁体6b(9b、12a)を、コイルばね6d等の付勢手段と、弁体6b(9b、12a)より上流側の排気ガスと下流側の排気ガスとの差圧とによって開閉させるようにしているが、弁体6b(9b、12a)については、モータとの回転アクチュエータ、その他のアクチュエータによって開閉させるようにしてもよい。その場合、アクチュエータによる弁体の開弁量は、エンジンの回転数、排気ガスの圧力等のエンジンの運転状態を示す指標に基づいて制御される。
この発明の第1実施の形態を開閉弁が閉弁した状態で示す断面図である。 同第1実施の形態を開閉弁が開弁した状態で示す断面図である。 開閉弁を示す図1のX矢視図である。 図3のX−X線に沿う断面図である。 この発明の第2実施の形態を示す図4と同様の断面図である。 同実施の形態において用いられている収容部材を示す斜視図である。 参考例を開閉弁が閉じた状態で示す断面図である。 参考例の主要部を示す斜視図である。 図7のX−X線に沿う拡大断面図である。 この発明の第3実施の形態を示す断面図である。 図10のX矢視図である。 図11のX−X線に沿う断面図である。 参考例と比較例との気流音の音圧レベルを示す図である。
符号の説明
A 内燃機関用消音器
B 内燃機関用消音器
C 内燃機関用消音器
1 ハウジング
1d 隔壁
1e 隔壁
1f 導入室
1g 導出室
1h 緩衝室(連通路)
2 インレットパイプ
2a 貫通孔
3A インナーパイプ(連通路)
3B インナーパイプ(連通路)
4 アウトレットパイプ
5 バイパスパイプ
6 開閉弁
6b 弁体
6d コイルばね(付勢手段)
7 遮断部材
7a 貫通孔
8 収容部材
8a 貫通孔
9 開閉弁
10 副アウトレットパイプ
11 遮断部材
11a 貫通孔
12 開閉弁
12a 弁体

Claims (3)

  1. 内部が隔壁によって複数に区分されることにより、内部に少なくとも導入室及び導出室が設けられたハウジングと、上記導入室に排気ガスを流入させるインレットパイプと、上記導出室から排気ガスを外部に放出させるアウトレットパイプと、上記導入室と上記導出室とをそれぞれ連通させる連通路及びバイパスパイプと、このバイパスパイプを開閉する弁体を有する開閉弁とを備えた内燃機関用消音器において、
    上記バイパスパイプ内の上記弁体近傍でその上流側の箇所には、上記バイパスパイプを遮断する遮断部材が設けられ、この遮断部材には、上記バイパスパイプの上記遮断部材より上流側部分と下流側部分とを連通させる複数の貫通孔が形成され、全貫通孔の合計断面積が、上記遮断部材が設置されていない場合において排気量が最大であるときに上記弁体が開くことによって上記弁体と上記バイパス管の開口部との間に形成される隙間の流通面積と略同一又はそれより大きく設定されていることを特徴とする内燃機関用消音器。
  2. 内部が隔壁によって複数に区分されることにより、内部に少なくとも導入室及び導出室が設けられたハウジングと、上記導入室に排気ガスを流入させるインレットパイプと、上記導出室から排気ガスを外部に放出させるアウトレットパイプと、上記導入室と上記導出室とをそれぞれ連通させる連通路及びバイパスパイプと、このバイパスパイプを開閉する弁体を有する開閉弁とを備えた内燃機関用消音器において、
    上記バイパスパイプの上記導出室に臨む端部に上記弁体が設けられ、上記導出室内に、上記バイパスパイプの上記導出室に臨む端部及び上記弁体を上記導出室に対して密封状態で内部に収容する収容部材が設けられ、この収容部材に上記バイパスパイプから流出した排気ガスを上記導出室に流入させる複数の貫通孔が形成されていることを特徴とする内燃機関用消音器。
  3. 内部が隔壁によって複数に区分されることにより、内部に少なくとも導入室及び導出室が設けられたハウジングと、上記導入室に排気ガスを流入させるインレットパイプと、上記導出室から排気ガスを外部に放出させるアウトレットパイプとを備え、上記導入室と上記導出室との間にそれらを連通させる連通路が設けられた内燃機関用消音器において、
    上記導出室内の排気ガスを外部に流出させる副アウトレットパイプをさらに備え、上記副アウトレットパイプにその内部を密封状態で遮断する遮断部材が設けられ、この遮断部材にはそれより上流側と下流側とを連通させる貫通孔が設けられ、上記遮断部材の近傍でその下流側には上記副アウトレットパイプを開閉する弁体を有する開閉弁が設けられていることを特徴とする内燃機関用消音器。
JP2003389530A 2003-11-19 2003-11-19 内燃機関用消音器 Expired - Fee Related JP4361355B2 (ja)

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