JP4360974B2 - 掘削装置の曲がり修正機構 - Google Patents

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Description

本発明は、掘削装置の曲がり修正機構に関するものである。
近年、この掘削装置に要求される掘削深度はより深まる傾向にある。しかし、この掘削装置はその装置構造の点から、また、地盤強度の深さ方向のばらつきに伴う反力により、掘削過程で徐々に曲がったり、捩じれたりすることが多い。掘削軸の傾斜・捩じれが過度に生じると、造成される改良体が設計通りにならず、特に先行して造成した改良体と、次に造成した改良体との間に、大きな未改良部分が生じることがある。
そこで従来より、先端に掘削ビットを取付けたケーシングと、このケーシング内にオーガスクリューを内装したドーナツオーガ装置を用い、ケーシングとオーガスクリューとを互いに逆回転させて反動トルクを打ち消しながら鉛直精度を向上させ、地盤を掘削する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、上記特許文献1記載の発明では、オーガスクリューは掘削土の排出を主に行い、地盤の掘削は専らケーシングが行うものであったため、剛性が弱く、掘削深度の深い場合には、掘削過程で徐々に曲がっていき、鉛直精度が悪くなりがちであった。
一方、ボーリング技術に関してではあるが、掘削孔の曲がりを修正する単管掘削方法が知られている。この方法は、単管横方向掘削において掘進方向が逸れた時に、掘進方向の修正を行うことができるものであり、解決課題手段としては、作動用エアハンマー付先端ビットをロッドに連結し、これを回転させて単管横方向掘削を行う際に、掘進方向が所定の方向からずれた場合に先端ビット及びロッドを引き抜き、次に先端ビット作動用エアハンマー部に当接可能で且つエアハンマーの排気路を有する方向修正ガイドを設けた修正用外管に先端ビット及びロッドを挿入すると共に、方向修正ガイドにエアハンマー部を固定した後、修正用外管を掘削孔に再度挿入し、先端ビットとロッドのみを回転しながら掘進を行うことにより所定方向への修正を行うことを手段としている(特許文献2参照)。
特開平6−81572号公報(3頁、図4及び5) 特公平2−33830号公報(2頁、図1)
しかしながら、上記特許文献2記載の発明をアースオーガ工法に応用するとしても、ロッドを引き抜いてから、方向修正ガイド管を挿入し、再びロッドを挿入するのは手間が掛かり過ぎていて施工効率が悪い。また、方向修正ガイドは、修正用外管の先端部分に一箇所取付けられているが、ロッドの剛性が大きい場合には、曲がり修正が容易ではない。
そこで、本発明の主たる課題は、施工効率を向上させると共に、曲がり修正を容易化する掘削装置の曲がり修正機構を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は、次のとおりである。
<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、円筒状のケーシング管と、該ケーシング内に内設された、螺旋翼を有するスクリューオーガと、を備え、前記ケーシング管と前記スクリューオーガとを互いに逆回転させながら掘削する構成とされた掘削装置の曲がり修正機構であって、前記スクリューオーガの螺旋翼は、翼外径の大きい螺旋区間と、翼外径の小さい螺旋区間と、を有し、前記ケーシング管の内周面に、翼外径の大きい螺旋区間の前記螺旋翼に当接して、掘進方向を修正させる修正部材が、前記スクリューオーガの軸心に対して対称かつ、前記ケーシング管の長手方向に所定の間隔をおいて二箇所設けられ、掘進の際には、前記ケーシング管の修正部材に対向する部分に、翼外径の小さい螺旋区間を対向させ、前記ケーシング管及び前記スクリューオーガを互いに逆回転させながら掘進させ、曲がり修正の際には、前記ケーシング管のみを引き上げ、前記翼外径の大きい螺旋区間を前記修正部材にそれぞれ当接させ、その状態で、前記ケーシング管を回動させずに、前記スクリューオーガのみを回動させて、曲がり掘進させる構成とされた、ことを特徴とする掘削装置の曲がり修正機構である。
(作用効果)
スクリューオーガの螺旋翼は、翼外径の大きい螺旋区間と、翼外径の小さい螺旋区間と、を有し、ケーシング管の内周面に、翼外径の大きい螺旋区間の螺旋翼に当接して、掘進方向を修正させる修正部材を、スクリューオーガの軸心に対して対称かつ、ケーシング管の長手方向に所定の間隔をおいて二箇所設ける構成にしたことにより、掘進の際には、ケーシング管の修正部材に対向する部分に、翼外径の小さい螺旋区間を対向させ、ケーシング管及びスクリューオーガを互いに逆回転させながら掘進させることができると共に、曲がり修正の際には、ケーシング管のみを引き上げ、翼外径の大きい螺旋区間を修正部材にそれぞれ当接させ、その状態で、ケーシング管を回動させずに、スクリューオーガのみを回動させて、曲がり掘進させることができる。すなわち、掘進と曲がり修正との作業の切り替えを容易化し、施工効率を向上させている。
また、修正部材を、スクリューオーガの軸心に対して対称かつ、ケーシング管の長手方向に所定の間隔をおいて二箇所設けていることにより、修正角度は一箇所の場合に比べて大きくすることができると共に、スクリューオーガの剛性が高くても、曲がり修正を容易に行うことができる。
<請求項2記載の発明>
請求項2記載の発明は、二箇所に設けられる前記修正部材のうち、一方の修正部材は、前記ケーシング管の先端部に設けられた構成とされた、請求項1記載の掘削装置の曲がり修正機構である。
(作用効果)
二箇所に設けられる修正部材のうち、一方の修正部材は、ケーシング管の先端部に設けられた構成とすることにより、曲がり修正を一層容易に行うことができる。
<請求項3記載の発明>
請求項3記載の発明は、前記修正部材は、略半割円筒体形状で、かつ縦断面方向の両端部がテーパー形状である、請求項1又は2記載の掘削装置の曲がり修正機構である。
(作用効果)
修正部材が、略半割円筒体形状であり、かつ縦断面方向の両端部がテーパー形状であるので、曲がり修正の際に、ケーシング管の引上げ作業を円滑に行うことができる。
<請求項4記載の発明>
請求項4記載の発明は、円筒状のケーシング管と、該ケーシング内に内設され、先端に掘削ヘッドを有するロッド体と、を備え、前記ケーシング管と前記ロッド体とを互いに逆回転させながら掘削する構成とされた掘削装置の曲がり修正機構であって、前記ロッド体の外周面には、該外周面よりも大きい外径を有する第1の環状部材及び第2の環状部材が、前記ロッド体の長手方向にそれぞれ所定の間隔をおいて配設され、前記ケーシング管の内周面に、前記第1の環状部材及び第2の環状部材にそれぞれ当接し、掘進方向を修正させる第1の修正部材及び第2の修正部材が、前記ロッド体の軸心に対して対称かつ、前記ケーシング管の長手方向に所定の間隔をおいて設けられ、掘進の際には、前記ケーシング管の第1の修正部材及び第2の修正部材に対向する部分に、前記ロッド体の外周面を対向させ、前記ケーシング管及び前記ロッド体を互いに逆回転させながら掘進させ、曲がり修正の際には、前記ケーシング管のみを引き上げ、前記第1の環状部材及び第2の環状部材を前記第1の修正部材及び第2の修正部材にそれぞれ当接させ、その状態で、前記ケーシング管を回動させずに、前記ロッド体のみを回動させて、曲がり掘進させる構成とされた、ことを特徴とする掘削装置の曲がり修正機構である。
(作用効果)
ロッド体の外周面には、該外周面よりも大きい外径を有する第1の環状部材及び第2の環状部材が、ロッド体の長手方向にそれぞれ所定の間隔をおいて配設され、ケーシング管の内周面に、第1の環状部材及び第2の環状部材にそれぞれ当接し、掘進方向を修正させる第1の修正部材及び第2の修正部材が、ロッド体の軸心に対して対称かつ、ケーシング管の長手方向に所定の間隔をおいて設ける構成にしたことにより、掘進の際には、ケーシング管の第1の修正部材及び第2の修正部材に対向する部分に、ロッド体の外周面を対向させ、ケーシング管及びロッド体を互いに逆回転させながら掘進させることができると共に、曲がり修正の際には、ケーシング管のみを引き上げ、第1の環状部材及び第2の環状部材を第1の修正部材及び第2の修正部材にそれぞれ当接させ、その状態で、ケーシング管を回動させずに、ロッド体のみを回動させて、曲がり掘進させることができる。すなわち、掘進と曲がり修正との作業の切り替えを容易化し、施工効率を向上させている。
また、第1の修正部材及び第2の修正部材を、ロッド体の軸心に対して対称かつ、ケーシング管の長手方向に所定の間隔をおいて設けていることにより、修正角度は、修正部材を一箇所のみ設ける場合に比べて大きくすることができると共に、ロッド体の剛性が高くても、曲がり修正を容易に行うことができる。
<請求項5記載の発明>
請求項4記載の発明は、前記第1の環状部材及び第2の環状部材と前記第1の修正部材及び第2の修正部材との当接面が、その縦断面において、下方に行くにしたがってケーシング管の軸心に近づく傾斜形状である、請求項4記載の掘削装置の曲がり修正機構である。
(作用効果)
一定の範囲で、ケーシング管を引き上げれば引き上げるほど曲がり角度は大きくなるので、ケーシング管の引き上げ長さ量を管理することで、曲がり角度を調整することができる。
本発明によれば、掘削装置の曲がり修正機構において、施工効率を向上させると共に、曲がり修正を容易化することができる等の利点がもたらされる。
以下、本発明に係る掘削装置の曲がり修正機構の第1の実施の形態を説明する。
まず、掘削装置1は、たとえば図1に示す全体構造を有するものである。すなわち、ベースマシン2の前方において支持され設置されたリーダ3はベースマシン2のリーダ受台4とバックステイ5により支えられる構造となっている。前記リーダ3には、複数本の単位ケーシング管を長手方向に連結して構成された長尺のケーシング管6が鉛直方向に移動可能なように設けられ、そのケーシング管6の頭部にはリーダ3に沿ってスライドする動力源7が搭載されている。この動力源7の動力は、減速機8を介してケーシング管6、及びスクリューオーガ10に伝達される。
動力源7としては、油圧モータが用いられることもあるが、一般的には電動モータが多く用いられる。この種の電動モータは一台に限られず、複数台用いることも可能である。これら電動モータからの動力は図示しない歯車列により一つにまとめられ、減速機8により回転数が減速されてケーシング管6に伝達される。また、減速機8には、スイベル(図示せず)が搭載されており、このスイベルにより、後述するスクリューオーガ10の中空部(図示せず)を介して掘削ヘッド10Bから掘削液、エアー、根固め液又は杭周固定液等を適宜切り替えて吐出させることができる。なお、リーダ3の下方には、ケーシング管6をガイドすると共に、ケーシング管6及びスクリューオーガ10の回動に伴う振れを防止すための振れ止め装置9が取り付けられている。
次に、図1及び図2に基づきケーシング管6及びスクリューオーガ10について説明する。なお、図2は、先端部分の単位ケーシング管と単位スクリューオーガを説明するための縦断面図である。
図1及び図2に示すように、ケーシング管6は、単位ケーシング管が長手方向に複数本連結されて構成されており、同様にスクリューオーガ10も単位スクリューオーガが長手方向に複数本連結されて構成されている。
ケーシング管6(図2では先端部分の単位ケーシング管6A)は、中空状であり、その内部に後述するスクリューオーガ10(図2では先端部分の単位スクリューオーガ10A)を内設している。なお、図示はしないが、ケーシング管6の外周面に螺旋翼を形成してもよい。螺旋翼を形成すれば、ケーシング管6は螺旋翼を介して掘削孔と接することになるので、接触面積が少なく摩擦抵抗が軽減され、掘削性能の向上や引き抜き易さが向上する。
単位ケーシング管6Aの内周面には、後述するように、翼外径の大きい螺旋区間LSの螺旋翼12Lに当接して、掘進方向を修正させる修正部材61,61が、単位スクリューオーガ10A(又は単位ケーシング管6A)の軸心に対して対称で、かつ単位ケーシング管6Aの長手方向に所定の間隔をおいて二箇所設けられている。
図2に示すように、スクリューオーガ10には、その先端(単位ケーシング管6Aの先端より突出した部分)に掘削ヘッド10Bが形成されている。掘削ヘッド10Bの先端には、掘削ビット13,13,…が取り付けられている。また、掘削ヘッド10Bには、吐出口(図示せず)が設けられており、この吐出口から、前述した掘削液、エアー、根固め液又は杭周固定液等を吐出させることができる。
スクリューオーガ10の外周面11には、発生した掘削土をスクリューオーガ10とケーシング管6の内周面との間から地上に排出する機能を有すると共に、孔壁安定のためのベントナイト泥水などの掘削液や、根固め液又は杭周固定液等を攪拌する機能を有する、螺旋翼12が形成されている。この螺旋翼12は、翼外径の大きい螺旋区間LSの螺旋翼12Lと、翼外径の小さい螺旋区間SSの螺旋翼12Sとから構成されている。例えば、翼外径の大きさ(直径)としては、区間LSでは520mmであるのに対し、区間SSでは500mm程度である。
<曲がり修正>
図3及び図4に基づき、螺旋翼12L,12Sと修正部材61,61との関係を説明する。なお、図3は曲がり修正の際の、先端部分の単位ケーシング管と単位スクリューオーガを説明するための縦断面図であり、図4は螺旋翼と修正部材との関係を説明するための横断面図である。
ケーシング管6Aの内周面に設けられた修正部材61,61は、略半割円筒体形状であり、その横断面において、両端部がテーパー状になっている。また、図3に示すように、縦断面方向の両端部においても、テーパー形状になっており、後述するケーシング管6の引上げ作業が円滑に行われるようになっている。
図4(1)に示すように、螺旋翼12に対向する側面(内周面)61Aと螺旋翼12Sとは接触しないが、図4(2)に示すように、螺旋翼12Lとは接触し当接するかたちとなっている。そして、螺旋翼12Lが内周面61Aと当接することにより、軸中心方向への押圧力がかかって、単位スクリューオーガ10Aが軸中心方向へ曲がるようになっている。ここで、前述したように、掘進方向を修正させる修正部材61,61が、横断面方向では、単位スクリューオーガ10A(又は単位ケーシング管6A)の軸心に対して対称の位置関係を持って、かつ単位ケーシング管6Aの長手方向に所定の間隔をおいて設けられていることにより、修正部材を一箇所に設けた場合に比べて、修正角度を大きくすることができると共に、スクリューオーガ10の剛性が高くても、曲がり修正を容易に行うことができる。また、修正部材61,61のうち、一つの修正部材61を単位ケーシング管6Aの先端部に設けることによって、より一層曲がり修正を容易に行うことができる。
通常の掘削(直進掘削)時には、図2に示すように、単位ケーシング管6Aの修正部材61,61に対向する部分に、翼外径の小さい螺旋区間SSの螺旋翼12Sを対向させることにより、ケーシング管6及びスクリューオーガ10を互いに逆回転させながら掘進させることができる。
曲がり修正の際には、図3に示すように、螺旋翼12Lが内周面61Aと当接する位置までケーシング管6のみを引き上げ、翼外径の大きい螺旋区間LSの螺旋翼12Lを修正部材61,61にそれぞれ当接させ、その状態で、ケーシング管6を回動させずに、スクリューオーガ10のみを回動させて、曲がり掘進させることができる。ここで、曲がり方向の調整は、ケーシング管6を回転させ、適切な方向にスクリューオーガ10が曲がるようにしてから、スクリューオーガ10のみを回動させ曲がり掘進させればよい。なお、曲がり修正後は、ケーシング管6を当初位置まで引き下げて、再び通常の掘削に復帰すればよい。
<他の実施の形態>
図5及び図6に本発明に係る掘削装置の曲がり修正機構の第2の実施の形態を示す。なお、図5は第2の実施の形態における、掘削の際の、先端部分の単位ケーシング管と単位スクリューオーガを説明するための縦断面図であり、図6は第2の実施の形態における、曲がり修正の際の、先端部分の単位ケーシング管と単位スクリューオーガを説明するための縦断面図である。また、掘削装置1の全体構成は略同一のものであるので、説明を省略する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態のスクリューオーガ10に代えて、先端に掘削ヘッド110Bを有するロッド体110(図5では先端部分の単位ロッド体110A)を使用するものである。また、ロッド体110の外周面111には、螺旋翼が形成されていないので、後述する第1の修正部材161A,第2の修正部材161Bに当接するのは、ロッド体110の外周面よりも大きい外径を有する第1の環状部材112A,第2の環状部材112Bがそれぞれ当接することになる。
ケーシング管106(図5では先端部分の単位ケーシング管106A)の内周面には、後述するように、第1の環状部材112A及び第2の環状部材112Bにそれぞれ当接し、掘進方向を修正させる第1の修正部材161A及び第2の修正部材161Bが、単位ロッド体110A(又は単位ケーシング管106A)の軸心に対して対称の位置関係を持って、かつ単位ケーシング管106Aの長手方向に所定の間隔をおいて設けられている。そして、第1の修正部材161A及び第2の修正部材161Bは、その内周面において、下方に行くにしたがってケーシング管106の軸心に近づく傾斜面161a,161bがそれぞれ形成された略半割円筒体形状である。
ロッド体110の外周面に配設された第1の環状部材112A,第2の環状部材112Bは、縦断面として下方に行くにしたがって先細りとなるテーパー形状をロッド体110の軸心を中心として回転させた回転体形状となっている。第1の環状部材112A,第2の環状部材112Bのテーパー形状の傾斜面112a,112bと第1の修正部材161A及び第2の修正部材161Bの傾斜面161a,161bがそれぞれ当接することにより、軸中心方向への押圧力がかかって、単位ロッド体110Aが軸中心方向へ曲がるようになっている。ここで、傾斜面112a,112bと傾斜面161a,161bの傾斜形状のため、換言すれば、第1の環状部材112A及び第2の環状部材112Bと第1の修正部材161A及び第2の修正部材161Bとのそれぞれの当接面が、その縦断面において、下方に行くにしたがってケーシング管106の軸心に近づく傾斜形状である構成となっていることによって、ケーシング管106を引き上げていくと、図6に示す縦断面において、単位ロッド体110Aは第1の環状部材112Aのあたりで、第1の修正部材161A側の単位ケーシング管106Aの内周面から遠ざかる方向に移動(図6では、左方向)し、第2の環状部材112Bのあたりで、第2の修正部材161B側の単位ケーシング管106Aの内周面から遠ざかる方向に移動(図6では右方向)するようになる。このことは、一定の範囲で、ケーシング管106を引き上げれば引き上げるほど曲がり角度は大きくなるので、ケーシング管106の引き上げ長さ量を管理することで、曲がり角度を調整することができる。また、傾斜面112a,112bと傾斜面161a,161bの傾斜角度を予め調整することでも、曲がり角度を変更することができる。
また、第1の修正部材161A及び第2の修正部材161Bの存在により、修正部材を一箇所に設けた場合に比べて、修正角度を大きくすることができると共に、ロッド体110の剛性が高くても、曲がり修正を容易に行うことができる。さらに、第1の修正部材161A及び第2の修正部材161Bのうち、第1の修正部材161Aを単位ロッド体110Aの先端部に設けることによって、一層曲がり修正を容易に行うことができる。なお、図5及び図6に示すように、単位ロッド体110A自体が、複数のロッド構成体110a,110a,・・・の連結によって形成され、かつその連結がピン等により遊びをもって連結されている場合には、曲がり修正はより一層容易化される。
この第2の実施形態において、通常の掘削(直進掘削)時には、図5に示すように、単位ロッド体110Aの第1の修正部材161A及び第2の修正部材161Bに対向する部分に、単位ロッド体の外周面111を対向させることにより、ケーシング管106及びロッド体110を互いに逆回転させながら掘進させることができる。
曲がり修正の際には、図6に示すように、第1の環状部材112A及び第2の環状部材112Bが、第1の修正部材161A及び第2の修正部材161Bと当接し、所望の曲がり角度が得られる位置までケーシング管106のみを引き上げ、第1の環状部材112A及び第2の環状部材112Bを、第1の修正部材161A及び第2の修正部材161Bにそれぞれ当接させ、その状態で、ケーシング管106を回動させずに、ロッド体110のみを回動させて、曲がり掘進させることができる。ここで、曲がり方向の調整は、ケーシング管106を回転させ、適切な方向にロッド体110が曲がるようにしてから、ロッド体110のみを回動させ曲がり掘進させればよい。なお、曲がり修正後は、ケーシング管106を当初位置まで引き下げて、再び通常の掘削に復帰すればよい。その他の点については、第1の実施の形態と略同様であるので説明を省略する。
掘削装置の全体構成を説明するための正面図である。 掘削の際の、先端部分の単位ケーシング管と単位スクリューオーガを説明するための縦断面図である。 曲がり修正の際の、先端部分の単位ケーシング管と単位スクリューオーガを説明するための縦断面図である。 螺旋翼と修正部材との関係を説明するための横断面図である。 第2の実施の形態における、掘削の際の、先端部分の単位ケーシング管と単位スクリューオーガを説明するための縦断面図である。 第2の実施の形態における、曲がり修正の際の、先端部分の単位ケーシング管と単位スクリューオーガを説明するための縦断面図である。
1…掘削装置、2…ベースマシン、3…リーダ、4…リーダ受台、5…バックステイ、6…ケーシング管、6A…先端部分の単位ケーシング管、7…動力源、8…減速機、9…振れ止め装置、10…スクリューオーガ、10A…先端部分の単位スクリューオーガ、10B…掘削ヘッド、11…外周面、12…螺旋翼、12L…区間LSの螺旋翼、12S…区間SSの螺旋翼、13…掘削ビット、61…修正部材、106…ケーシング管、106A…先端部分の単位ケーシング管、110…ロッド体、110A…先端部分の単位ロッド体、110a…ロッド構成体、111…外周面、112a,112b…傾斜面、161A…第1の修正部材、161B…第2の修正部材、161a,161b…傾斜面、LS…翼外径の大きい螺旋区間、SS…翼外径の小さい螺旋区間。

Claims (5)

  1. 円筒状のケーシング管と、該ケーシング内に内設された、螺旋翼を有するスクリューオーガと、を備え、前記ケーシング管と前記スクリューオーガとを互いに逆回転させながら掘削する構成とされた掘削装置の曲がり修正機構であって、
    前記スクリューオーガの螺旋翼は、翼外径の大きい螺旋区間と、翼外径の小さい螺旋区間と、を有し、
    前記ケーシング管の内周面に、翼外径の大きい螺旋区間の前記螺旋翼に当接して、掘進方向を修正させる修正部材が、前記スクリューオーガの軸心に対して対称かつ、前記ケーシング管の長手方向に所定の間隔をおいて二箇所設けられ、
    掘進の際には、前記ケーシング管の修正部材に対向する部分に、翼外径の小さい螺旋区間を対向させ、前記ケーシング管及び前記スクリューオーガを互いに逆回転させながら掘進させ、
    曲がり修正の際には、前記ケーシング管のみを引き上げ、前記翼外径の大きい螺旋区間を前記修正部材にそれぞれ当接させ、その状態で、前記ケーシング管を回動させずに、前記スクリューオーガのみを回動させて、曲がり掘進させる構成とされた、
    ことを特徴とする掘削装置の曲がり修正機構。
  2. 二箇所に設けられる前記修正部材のうち、一方の修正部材は、前記ケーシング管の先端部に設けられた構成とされた、請求項1記載の掘削装置の曲がり修正機構。
  3. 前記修正部材は、略半割円筒体形状で、かつ縦断面方向の両端部がテーパー形状である、請求項1又は2記載の掘削装置の曲がり修正機構。
  4. 円筒状のケーシング管と、該ケーシング内に内設され、先端に掘削ヘッドを有するロッド体と、を備え、前記ケーシング管と前記ロッド体とを互いに逆回転させながら掘削する構成とされた掘削装置の曲がり修正機構であって、
    前記ロッド体の外周面には、該外周面よりも大きい外径を有する第1の環状部材及び第2の環状部材が、前記ロッド体の長手方向にそれぞれ所定の間隔をおいて配設され、
    前記ケーシング管の内周面に、前記第1の環状部材及び第2の環状部材にそれぞれ当接し、掘進方向を修正させる第1の修正部材及び第2の修正部材が、前記ロッド体の軸心に対して対称かつ、前記ケーシング管の長手方向に所定の間隔をおいて設けられ、
    掘進の際には、前記ケーシング管の第1の修正部材及び第2の修正部材に対向する部分に、前記ロッド体の外周面を対向させ、前記ケーシング管及び前記ロッド体を互いに逆回転させながら掘進させ、
    曲がり修正の際には、前記ケーシング管のみを引き上げ、前記第1の環状部材及び第2の環状部材を前記第1の修正部材及び第2の修正部材にそれぞれ当接させ、その状態で、前記ケーシング管を回動させずに、前記ロッド体のみを回動させて、曲がり掘進させる構成とされた、
    ことを特徴とする掘削装置の曲がり修正機構。
  5. 前記第1の環状部材及び第2の環状部材と前記第1の修正部材及び第2の修正部材との当接面が、それぞれの縦断面において、下方に行くにしたがってケーシング管の軸心に近づく傾斜形状である、請求項4記載の掘削装置の曲がり修正機構。
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