JP4360951B2 - 遊技球の揚送研磨装置 - Google Patents
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Description
揚送ベルト(12)を備えた揚送ベルト部(13)と、前記揚送ベルト部(13)に配設されて、前記揚送ベルト(12)に対してその移動方向に所定長さに亘って対向するよう掛渡された研磨布(14)を備えた研磨布部(15)とを備え、揚送ベルト(12)と研磨布(14)とを対向させて遊技球を研磨しながら揚送する揚送研磨装置において、
前記研磨布部(15)に設けられて、駆動源(41)により回転駆動される第1ローラ(42)および該第1ローラ(42)に対して近接する固定位置と離間する開放位置との間を移動する第2ローラ(43)を有し、前記固定位置において両ローラ(42,43)で研磨布(14)を圧接固定すると共に、第1ローラ(42)の回転に伴い第2ローラ(43)を回転して研磨布(14)を引張移動する引張固定部(40)と、
前記研磨布部(15)に設けられて前記引張固定部(40)の下方に位置し、該引張固定部(40)により引張移動された研磨布(14)の使用済み部分が落とし込まれる空間(37a)が上方に開口するよう画成されると共に、前記揚送ベルト部(13)に対向する面とは反対側の面に、該空間(37a)から使用後の研磨布(14)を取出す取出口(37b)が開口するよう形成された使用後収納部(37)とを備え、
前記引張固定部(40)の配設位置より引張移動方向の上流側の研磨布(14)により、前記使用後収納部(37)の取出口(37b)を覆うよう構成したことを特徴とする。
図1に示す遊技球の揚送研磨装置10は、支持台11の上に垂直状に立設されて、上下方向に循環移動する揚送ベルト12を備えた揚送ベルト部13と、該揚送ベルト部13の後側に配設されて、前記揚送ベルト12に対してその移動方向に所定長さに亘って対向するよう掛渡された研磨布14を備えた研磨布部15とから基本的に構成される。そして、揚送ベルト12と研磨布14との対向部(研磨揚送経路)の下端に供給された遊技球を、揚送ベルト12の移動によって研磨布14との摩擦により研磨しつつ揚送するよう構成されている。なお、研磨布部15は、揚送ベルト部13に対して開閉自在に片側縁部で支持されて、前記対向部を開放し得るよう構成される。また研磨布部15は、前記対向部を閉成した状態で、複数の係止手段55により係止保持されるようになっている。
前記揚送ベルト部13は、その本体をなす支持体16の上下位置に、上ドラムと下ドラム(何れも図示せず)とが左右方向(幅方向)に延在する軸回りに回転自在に枢支されており、両ドラム間に、無端状の揚送ベルト12が巻掛けられている。図1に示すように支持体16の右側面下端部に、下ドラムを回転駆動する駆動手段としての揚送モータ17が配設され、該モータ17により下ドラムを所定方向に回転駆動することで、前記揚送ベルト12は、前記研磨布14との対向部に臨む揚送側移動部(後側の移動部)が、下から上に向けて移動するように上下のドラム間を循環するよう構成される。なお、揚送ベルト部13の支持体16には、揚送ベルト12における揚送側移動部を、後述するガイドレールに沿って移動するように案内する複数のガイドローラ(図示せず)が上下方向に所定間隔で配設されている。
前記研磨布部15は、図1または図2〜5に示す如く、前記揚送ベルト部13の支持体16より短尺に設定されると共に、前側に開放する断面略コ字状に形成されたカバーケース21を備え、該カバーケース21の前面を前記揚送ベルト12における揚送側移動部に対向する状態で、その一側縁部が支持体16に回動自在に枢支されている。このカバーケース21の後面上端部に、研磨布14のガイドユニット22が配置される。このガイドユニット22には、研磨布14を支持するガイド面23aと、該ガイド面23aの後方において上下に離間する複数の経路ガイド23と、最上位の経路ガイド23の上方に回動自在に枢支された上ガイドローラ24とが配設され、後述する使用前収納箱30から引き出された研磨布14は、ガイド面23aと複数の経路ガイド23との間を経た後に上ガイドローラ24に案内されて、カバーケース21の上端から前側(揚送ベルト12との対向部)に引き出されるようになっている。
前記カバーケース21の後側には、図2〜図5に示す如く、前記ガイドユニット22の下方に、使用前収納箱30を着脱自在に装着する装着部26が設けられている。この装着部26は、上方に開口する矩形状に形成され、その上部開口26aから使用前収納箱30を挿脱し得るよう構成される。装着部26の構成を更に詳しく述べれば、カバーケース21の後面に、後側に開放する断面略コ字状に形成された第1支持枠27が配設されると共に、該第1支持枠27の後側上部に、前側に開放する断面略コ字状に形成された第2支持枠28が対向するよう配設され、両支持枠27,28によって上方に開口された装着部26が構成される。また装着部26の内部には、使用前収納箱30の下端に当接して装着位置を規制する規制部材29が配設されている。なお、第1支持枠27は、カバーケース21の下端まで延在し、後述する使用後収納部37をも構成するようにしてある。
前記装着部26に着脱自在に装着される使用前収納箱30は、図6に示す如く、研磨布14の幅より若干大きな幅寸法で該研磨布14の引き出し方向に長尺な略直方体状を呈するものであって、研磨布14が収納される後側に開放する箱状の本体部31と、該本体部31に対して一側部が蝶番32,32(図3参照)を介して回動可能に配設され、本体部31の開口を開閉する蓋部33とから構成される。なお、蓋部33における枢支側とは反対の他側部に複数の係止金具34が配設され、該蓋部33を閉成した際に各係止金具34が本体部31の対応する位置に配設した被係止金具35に係止されて、蓋部33を閉成状態に保持し得るよう構成されている。そして、該使用前収納箱30は、図3に示す如く、前記本体部31の外底面(開口とは反対側)を前記カバーケース21の後面と対向すると共に、その長手方向を上下方向に沿わせた縦置姿勢で、前記装着部26に装着されるようになっている。なお、この装着状態において使用前収納箱30の上面は、前記ガイドユニット22の下端に近接位置するよう設定される。
図1〜図5および図9に示す如く、前記カバーケース21の後側には、前記装着部26の下方に配設された後述する引張駆動部(引張固定部)40の下方に、該引張駆動部40により引張移動された研磨布14の使用済みの部分が落とし込まれる空間37aが画成された使用後収納部37が設けられている。この使用後収納部37は、前記第1支持枠27と、該支持枠27の下端に配設された底部材38とで構成されて、上方および後方に開放しており、その上方開口から研磨布14が空間37aに落とし込まれる。また使用後収納部37の後方開口が、空間37aに落とし込まれている使用後の研磨布14を取出す取出口37bとして機能するようになっており、該取出口37bの開口寸法は、空間37aに落とし込まれた使用後の研磨布14を容易に取出し得る値に設定される。なお、第1支持枠27における底部材38から下方に延出する後端部(取出口側)に下ガイドローラ39が回動自在に枢支されており、前記カバーケース21の下端(研磨揚送経路の下端)から後側に導びかれた研磨布14は、該下ガイドローラ39に巻掛けられた後に上方の前記引張駆動部40に導びかれるように構成される。そして、この状態で、図4に示す如く、下ガイドローラ39から引張駆動部40までの間に臨む研磨布14により、前記取出口37bが覆われるようになっている。すなわち、使用後収納部37の取出口37bは、前記引張駆動部40の配設位置より引張移動方向の上流側の研磨布14により覆われ、前記空間37aに落とし込まれた研磨布14が取出口37bから外部にはみ出すのを防止するよう構成される。
図1〜図5および図9に示す如く、前記装着部26の下方、すなわち該装着部26と前記使用後収納部37との間に、研磨布14を引張移動する引張駆動部(引張固定部)40が配設されている。この引張駆動部40は、駆動源としての引張モータ41の駆動力によって回転する第1ローラ42と、該第1ローラ42に対して近接・離間移動可能な第2ローラ43とを備え、両ローラ42,43の間で研磨布14を圧接固定し得るよう構成される。
前記研磨布部15における装着部26と引張駆動部40との間には、前記制御部に接続するスタートスイッチ51、タイマ52、回転方向スイッチ53および緊急停止スイッチ54が設けられている。前記スタートスイッチ51は、研磨布14の使用済み部分を未使用部分に入れ替えるように研磨布14を引張移動させるために、前記第1ローラ42を回転駆動する引張モータ41を始動させるスイッチである。なお、スタートスイッチ51を押圧操作すると、直ぐに前記流入口に設けられたシャッターが閉鎖状態となるよう構成される。前記タイマ52は、待機時間ダイアルと駆動時間ダイアルの2つの時間設定ダイアルを備え、待機時間ダイアルによって、前記スタートスイッチ51を押圧してから引張モータ41を始動させるまでの待機時間(遅延時間)を設定すると共に、駆動時間ダイアルによって、引張モータ41を駆動している駆動時間を設定するよう構成される。すなわち、待機時間は、前記流入口に設けられたシャッターが閉鎖状態になる前までに前記揚送ベルト12と研磨布14との対向部に流入した遊技球を、全て揚送して前記排出ガイド20から排出するために必要な時間であって、例えば30秒に設定される。また駆動時間は、前記第1ローラ42を正転駆動することで、前記ガイドレールの上端から下端までの対向部(研磨揚送経路)に掛渡されている研磨布14の使用済み部分を、全て未使用部分に入れ替えるように引張移動することができる時間であって、例えば45秒に設定される。
次に、前述した実施例に係る遊技球の揚送研磨装置の作用につき説明する。
図10は、使用前収納箱の別実施例を示すものであって、その基本的な構成は実施例と同様であるが、前記弾性部材が本体部側に配設されている点で異なっている。なお、前記実施例に既出の同一部材には同じ符号を付して示す。
本発明に係る遊技球の揚送研磨装置としては、前述した実施例のものに限られるものではなく、種々の変更が可能である。
(1) 実施例では使用前収納箱の装着部として、上方開口を有する箱状に形成したものを挙げたが、これに限定されるものでなく、該使用前収納箱を着脱自在に装着し得るものであれば、その他各種の構成を採用し得る。例えば、使用前収納箱に設けたフックが係脱自在に係合する係合部(装着部)を設け、該係合部にフックを係合することで使用前収納箱を装着し得るものであってもよい。
(2) 実施例では弾性部材として板バネを用いた場合で説明したが、該弾性部材としては圧縮コイルバネ等、その他のバネ部材、あるいは弾性を有するゴム等を採用し得る。
(3) 実施例では研磨布の使用済み部分と未使用部分とを入れ替える際に、揚送ベルトとの対向部から使用済み部分を引き下げるよう構成したが、使用前収納箱を、その開口部が形成される面を下向きとして装着部に装着し、該開口部から引き出した研磨布を揚送ベルトとの対向部を下から上に掛渡すよう構成し、該対向部から使用済み部分を引き上げるようにして未使用部分と入れ替えるようにすることができる。
(4) 実施例では使用後収納部の取出口は、使用後収納部における後方側の略全部を開口するようにしたが、これに限定されるものではなく、使用後収納部の後方側において取出口を形成するように、その一部を開口したものであってもよい。例えば、使用後収納部の後方側の下部のみを開口したり、あるいは逆に後方側の上部のみを開口するようにしてもよい。
37 使用後収納部,37a 空間,37b 取出口
40 引張駆動部,41 引張モータ(駆動源),42 第1ローラ,43 第2ローラ
Claims (1)
- 揚送ベルトを備えた揚送ベルト部と、前記揚送ベルト部に配設されて、前記揚送ベルトに対してその移動方向に所定長さに亘って対向するよう掛渡された研磨布を備えた研磨布部とを備え、揚送ベルトと研磨布とを対向させて遊技球を研磨しながら揚送する揚送研磨装置において、
前記研磨布部に設けられて、駆動源により回転駆動される第1ローラおよび該第1ローラに対して近接する固定位置と離間する開放位置との間を移動する第2ローラを有し、前記固定位置において両ローラで研磨布を圧接固定すると共に、第1ローラの回転に伴い第2ローラを回転して研磨布を引張移動する引張固定部と、
前記研磨布部に設けられて前記引張固定部の下方に位置し、該引張固定部により引張移動された研磨布の使用済み部分が落とし込まれる空間が上方に開口するよう画成されると共に、前記揚送ベルト部に対向する面とは反対側の面に、該空間から使用後の研磨布を取出す取出口が開口するよう形成された使用後収納部とを備え、
前記引張固定部の配設位置より引張移動方向の上流側の研磨布により、前記使用後収納部の取出口を覆うよう構成した
ことを特徴とする遊技球の揚送研磨装置。
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