JP4360784B2 - ディスククリーナ - Google Patents

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JP4360784B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体としての光ディスクあるいは光磁気ディスク等のディスクの表面に付いた傷や汚れ等を除去すべく、前記ディスクの被研磨面にバフ等からなる研磨具を押し当てて回転させることにより、前記被研磨面を磨くようにされたディスククリーナに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、音響・映像用あるいはコンピューター用の情報記録媒体として、レーザーディスク、CD(コンパクトディスク)、CD−ROM、DVD等のディスクが一般に広く普及しているが、このようなディスクにおいては、その表面、特に記録面に傷や汚れ等が付くと、見た目が悪くなるだけでなく、その傷や汚れが付いた部分の記録情報が読み取れなくなり、適正に再生できなくなる。
【0003】
そのため、従来においては、クロス等を使用して手作業でディスクの傷や汚れ等を落とすようにしているが、手作業では、手間及び時間がかかるとともに、傷や汚れ等を充分には除去できない。特に、中古CD店や図書館等のディスクを大量に保有し、頻繁に入替えあるいは貸出しが行われるところでは、ディスクの傷や汚れの除去に多大な労力が割かれることになるので、このディスクの傷や汚れの除去を手作業ではなく、ディスククリーナ内部の機構や装置により行えるようにすることが強く望まれている。
【0004】
このような要望に応えるべく、従来、例えば特開平7−122038号公報には、ディスクを回転させながら、そのディスクの被研磨面(記録面)にバフ等の円筒状の研磨具の周面を押し当てて、該研磨具を回転させることにより、前記被研磨面を磨くようにされたディスククリーナが提案されている。
【0005】
また、本発明の出願人においても、特許3007566号公報に所載のように、ディスクの被研磨面にバフ等からなる研磨具を押し当て、該研磨具を回転させて前記被研磨面の研磨(ディスクの記録面に付いた傷や汚れの除去・修復及び仕上げ)を行うようにされたディスククリーナ、より詳しくは、研磨すべきディスクが装着されるターンテーブルと、前記ディスクの被研磨面を磨くべく回転せしめられる研磨具と、を備え、前記研磨具の回転軸線が前記被研磨面に対して垂直に配在されるとともに、前記研磨具が前記ディスクに対して垂直方向に移動可能とされているディスククリーナ等を提案している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記提案のディスククリーナでは、研磨具のディスクへの押しけ、研磨具の交換又は切り換え(例えば浅傷除去用と仕上げ用との切り換え)、並びに、研磨剤の塗布は、作業者が手動で行う構成となっていた。つまり、装置起動後に、例えば浅傷除去用研磨具をディスクの被研磨面に押し付けて研磨する浅傷除去工程を所定時間行い、該工程が終了すると、前記浅傷除去用研磨具を前記ディスクから離し、仕上げ用研磨具を前記被研磨面に押し付ける操作を作業者が手動で行う必要があった。また、研磨剤も、作業者が手動で研磨具あるいはディスクに塗布する必要があった。このため、研磨作業における作業者の負担が大きいとともに、ディスクの仕上がり具合にばらつきが生じやすいという問題があった。
【0007】
また、研磨具保持具が二個しかないので、例えば浅傷除去用と仕上げ用の二種類の研磨具しか取り付けることができず、そのため、ディスクに付いた傷が深い場合には、例えば浅傷除去用研磨具が取り付けられている研磨具保持具に深傷除去用研磨具を付け替えるという煩わしい作業が必要であった。
【0008】
さらに、前記提案のディスククリーナでは、ディスクが装着されるターンテーブルが配在されたディスク研磨室と、前記ディスクの被研磨面を磨くための研磨具が研磨具保持具を介してその出力軸に取り付けられたモーターが配置されたモーター室と、が隣り合わせに画成され、前記モーターの出力軸が前記モーター室の底板(仕切板)に形成された軸遊挿穴を介して前記ディスク研磨室に挿入されている。
【0009】
より詳細には、下部ハウジングと、この下部ハウジングに対して背面側に設けられたヒンジ部材を支点として、上方に開くことができるようにされた上部ハウジングと、を有し、前記下部ハウジングの上面板と前記上部ハウジングの前記底板との間、つまり、前記上部ハウジングを下部ハウジング側に倒して閉じることにより、前記ディスク研磨室が形成されるとともに、前記上部ハウジングに前記モーター室が形成されている構造となっている。
【0010】
かかる構成のディスククリーナにおいては、前記モーター室全体が、前記ターンテーブルに対する前記ディスクの装着・脱着等の便宜を図るための開閉扉となっているため、通常の扉に比して重量があり、開閉操作を行いにくいとともに、開閉角度を小さく設定すると、ディスク装着・脱着操作の邪魔になって該操作が行いにくくなり、開閉角度を大きく設定すると倒れやすくなるという問題があった。
【0011】
また、前記構成のディスククリーナにおいては、前記ディスクを前記研摩具で磨いた際に出て来る削りカスや研摩材の粉等のダストが、前記モーター室の底板に形成された前記軸遊挿穴と前記モーターの出力軸(研磨具保持具)との間に形成される隙間を介して前記モーター室内に侵入してしまうという問題もあった。
【0012】
前記モーター室内に前記ダストが侵入すると、前記モーター室内が汚れるだけでなく、そこに配設されている機構部品(前記モーター及び研磨具を移動させる昇降機構等)に不具合が生じる。また、研磨作業を長時間続けると前記モーターが熱くなってしまうので、これを冷却することも必要となる。
【0013】
本発明は、前記した如くの問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ディスク研磨作業における研磨具のディスクへの押し付け、研磨具の切り換え、及び、研磨剤塗布等をディスククリーナ内の機構や装置で行うことができるようにして、作業者の負担を軽減するとともに、ディスクの仕上がり具合にばらつきが生じないようにされたディスククリーナを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、ディスクに付いた傷の深さによって、例えば浅傷除去用研磨具と深傷除去用研磨具とを付け替える等の煩わしい研磨具交換作業を行わなくても済むようにされたディスククリーナを提供することにある。
本発明の他のもう一つの目的は、ターンテーブルに対するディスクの装着・脱着操作等を容易に行うことができるようにされたディスククリーナを提供することにある。
【0015】
本発明のさらに他の別の目的は、ディスクを回転させるためのモーターの効果的な冷却を図ることができるとともに、モーター室内へのダストの侵入を効果的に防止できるようにされたディスククリーナを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するべく、本発明に係るディスククリーナは、基本的には、研磨すべきディスクが装着されるターンテーブルと、前記ディスクの被研磨面を磨くべく回転せしめられる研磨具と、を備え、該研磨具の回転軸線が前記被研磨面に対して垂直に配在されるとともに、前記ターンテーブルが前記回転軸線に沿う方向に移動可能とされる。
【0017】
そして、使用すべき研磨具を前記回転軸線に直交する面内で退避位置から研磨位置へ移動させる研磨具切換機構と、前記研磨位置に移動せしめられた研磨具に前記ディスクを押し付けるための押付駆動機構と、を備えていることを特徴としている。
【0018】
この場合、前記研磨具切換機構及び前記押付駆動機構は、好ましくは、それぞれ駆動源としてモーターを備え、また、前記押付駆動機構は、好ましくは、カムを備える。
【0019】
さらに好ましい態様では、前記押付駆動機構は、前記研磨具に対する前記ディスクの押付力を調節するための押付力調節機構を備える。
他の好ましい態様では、複数種の研磨具をそれぞれ個別に保持する少なくとも三個の研磨具保持具を備える。
【0020】
前記の如くの構成とされた本発明に係るディスククリーナにおいては、研磨具切換機構により、使用すべき研磨具が、例えば、水平面内で90°旋回せしめられて退避位置から研磨位置へと移動せしめられ、これによって、研磨具の切り換えが行われるとともに、押付駆動機構により、ターンテーブルが前記研磨位置にある研磨具に向けて移動せしめられて該研磨具にディスク(の被研磨面)が押し付けられる。
【0021】
このようにされることにより、従来は手動で行っていた研磨具のディスクへの押し付け(本発明装置では、前記のように、ディスクを研磨具に押し付ける)や研磨具の切り換えを押付駆動機構及び研磨具切換機構で行うことができる。そのため、ディスクをターンテーブルに装着して装置を起動した後は、研磨作業が完結するまで、作業者は何もしなくて済むようになり、その結果、ディスク研磨作業における作業者の負担が軽減される。
また、前記押付駆動機構に押付力調節機構を付設することにより、より細やかな研磨条件が設定可能となり、ディスクに付いた様々な深さの傷に対応できる。
【0022】
さらに、研磨具保持具を三個以上設けることで、例えば浅傷除去用研磨具及び仕上げ用研磨具に加えて深傷除去用研磨具を最初から装置にセットしておくことが可能となる。そのため、ディスクに付いた傷の深さによって、例えば、浅傷除去用研磨具と深傷除去用研磨具とを付け替える等の煩わしい研磨具交換作業を行わなくても済み、これによっても、作業者の負担が軽減される。
【0023】
本発明に係るディスククリーナの具体的な好ましい態様としては、前記ディスククリーナは、研磨剤を前記被研磨面に塗布するための研磨剤塗布手段が設けられていることを特徴としている。
【0024】
前記研磨剤塗布手段は、好ましくは、研磨剤貯留部と、該研磨剤貯留部内の研磨剤を吸入して吐出するポンプと、該ポンプから吐出された研磨剤を前記被研磨面上に導く導管と、を備える。
【0025】
前記のように、研磨剤塗布手段を付設したことにより、従来は手動で行っていた研磨剤塗布作業を研磨剤塗布手段で行えるので、ディスク研磨作業における作業者の負担が軽減されるとともに、研磨剤塗布量等が安定するので、ディスクの仕上がり具合にばらつきが生じず、均一化され、研磨品質が向上する。
【0026】
本発明に係るディスククリーナの他のもう一つは、基本的には、本体ハウジングの下部に、研磨すべきディスクが装着されるターンテーブルが配置されるとともに、前記ターンテーブルの上方に前記ディスクの被研磨面を磨くべく回転せしめられる研磨具が配置され、前記研磨具の回転軸線が前記被研磨面に対して垂直に配在されるとともに、前記ターンテーブルが前記回転軸線に沿う方向に移動可能とされる。
そして、前記ターンテーブルに対する前記ディスクの装着・脱着等の便宜を図るべく、前記本体ハウジングを形成する一側面部に横開き扉が設けられるとともに、該扉に前記ターンテーブルが一体移動可能に取り付けられ、前記ターンテーブルが前記本体ハウジングの側方に取り出し可能とされていることを特徴としている。
【0027】
前記のようにターンテーブルが本体ハウジングの側方に取り出し可能とされていることにより、ターンテーブルに対するディスクの装着・脱着操作等を容易に行うことができる。
【0028】
本発明に係るディスククリーナの具体的な好ましい態様としては、基本的には、研磨すべきディスクが装着されるターンテーブルと、前記ディスクの被研磨面を磨くべく回転せしめられる研磨具と、を備え、前記研磨具の回転軸線が前記被研磨面に対して垂直に配在されるとともに、前記ターンテーブルが前記回転軸線に沿う方向に移動可能と構成を前提としている
【0029】
そして、前記ディスククリーナは、前記ターンテーブル及び前記研磨具が配在されたディスク研磨室と、前記研磨具を回転させるためのモーターが配在されたモーター室と、を仕切る仕切部材が本体ハウジングの上下方向中間部に配設され、前記仕切部材に前記研磨具の回転軸が遊挿せしめられる軸遊挿穴が形成されるとともに、前記モーター室に、前記モーターを冷却するため、及び、前記軸遊挿穴を介して前記ディスクの削りカスや研磨剤の粉等のダストが前記モーター室に侵入するのを防止するための、外部空気を前記モーター室に吸い込むモーター冷却用兼ダスト侵入防止用ファンが設けられていることを特徴としている。
【0030】
この場合、好ましい態様では、前記ディスクを冷却するためのディスク冷却用ファンが前記ディスク研磨室に配在され、また、前記ディスク冷却用ファンにより生成された冷却風は、好ましくは、前記ディスクを径方向に横切って外部に排出されるようにされ、さらに、好ましくは、前記本体ハウジングにおける前記ディスク研磨室に前記ダストを捕捉するフィルターが設けられる。
【0031】
前記のように、外部空気を前記モーター室に吸い込むモーター冷却用兼ダスト侵入防止用ファンが設けられていることにより、前記モーターの冷却が図られるとともに、前記モーター室に吹き込まれた空気は、前記軸遊挿穴から前記ディスク研磨室に吹き出されるので、モーター室内へのダストの侵入を効果的に防止できるとともに、前記ディスクの冷却も促進される。
また、ディスク冷却ファンを設けることにより、研磨されるディスク(特に積層構造のDVD等)における熱損・熱変形(層間剥離)等が効果的に防止できる。
【0032】
他の別の好ましい態様では、前記本体ハウジングの一側面部に、ディスクの研磨状況等を視認するための透明なガラスあるいはプラスチック等からなる窓部材が設けられる。
これにより、研磨状況、研磨剤塗布状況等を、扉等を開けることなく外部から観察することができるので、利便性が高められる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るディスククリーナの一実施形態の前面図、図2は左側面図、図3は図1のIII−III矢視断面図、図4は図3のIV−IV矢視断面図、図5は図3のV−V矢視断面図、図6は図4のVI−VI矢視断面図である。
【0034】
図示実施形態のディスククリーナ10は、CD、DVD等の5インチのディスク1を研摩対象としたもので、角箱状の本体ハウジング12を備える。該本体ハウジング12は、前側面部12A、後側面部12B、左側面部12C、右側面部12D、天面部12E、及び底面部12Fからなり、前記前側面部12Aの下部2/3〜3/4位は、前記右側面部12C側に設けられた上下一対のヒンジ部材14、14を支点として左右方向(右開き)に開閉可能な横開き扉15となっており、該扉15における左側面中央には、図2に示される如くに、マグネットキャッチャー等のロック手段を備えた開閉用取っ手110が設けられている。前記扉15の上部には、ディスク1の研磨状況等を視認するための透明なガラスあるいはプラスチック等からなる窓部材120が設けられ、さらに、前記前側面部12Aにおける前記扉15の上方には操作パネル100(後述)が配設されている。
【0035】
前記本体ハウジング12内における上下方向中間部には、図4、図5を参照すればよくわかるように、水平に架設された隔壁板31等からなる仕切部材30(後述)が配在され、該仕切部材30の下側に、研磨すべきディスク1が装着されるターンテーブル20及び前記ディスク1の被研磨面1Aを磨くべく回転せしめられる三種類(後述)の研磨具5A、5B、5Cが配在されたディスク研磨室12Sが形成される一方、前記仕切部材30の上側に、前記研磨具5A、5B、5Cを研磨具保持具50A、50B、50Cを介して回転させるための研磨具回転用のギアードモーター35が配在されたモーター室12Mが形成されている。
【0036】
前記ディスク研磨室12Sには、水平に配在された基板21とゴム板22とからなる前記ターンテーブル20を含むターンテーブルユニット18と、該ターンテーブルユニット18全体を上下方向に昇降させる押付駆動機構60と、が配在され、それらターンテーブルユニット18と押付駆動機構60とは、前記扉15に基端部が一体的に固着された平面視扇形ないし台形状の皿形断面の保持基板16に搭載保持されている。前記本体ハウジング12の底面部12F上には、前記保持基板16の下面が前記扉15の開閉時に摺接せしめられる支承台17が配設されている。
【0037】
したがって、前記保持基板16上に搭載保持された前記ターンテーブルユニット18及び前記押付駆動機構60は、図3において仮想線で示される如くに、前記扉15を開くと、該扉15と一緒に、前記ヒンジ部材14、14を支点として旋回せしめられて、前記本体ハウジング12の側方(前側)に取り出され、逆に前記扉15を閉じると、元の研磨作業位置に戻される。このようにされることにより、前記ターンテーブル20に対する前記ディスク1の装着・脱着操作等を容易に行える。
なお、前記ターンテーブルユニット18及び前記押付駆動機構60等を前記扉15と旋回させるようにしないで、例えば、前方に直線的に引き出すように構成すること等も可能である。
【0038】
記押付駆動機構60は、前記保持基板16上に垂直に立設された四本のガイド支柱61と、該四本のガイド支柱61の下部に水平に固定保持された固定溝形保持板66と、該固定溝形保持板66に保持された押付用カムユニット60Aと、前記四本のガイド支柱61の上部側にそれぞれ摺動自在に外嵌された第一スライダ67により水平に保持されて上下方向に昇降せしめられる可動溝形保持板68と、該可動溝形保持板68に保持された押付力調節機構70と、前記四本のガイド支柱61における前記第一スライダ67の上側に摺動自在に外嵌された第二スライダ77により水平に保持されて上下方向に昇降せしめられるテーブル保持板78と、前記四本のガイド支柱61の上端に水平に固定保持された丸穴79a付きのばね受け板79と、前記四本のガイド支柱61における前記テーブル保持板78と前記ばね受け板79との間に縮装された四本のコイルばね76と、を備えている。
【0039】
前記押付用カムユニット60Aは、前記固定溝形保持板66の両辺部間に橋架された押付用カム軸63に外嵌固定された一対の押付用円板カム62、62と、前記固定溝形保持板66に連設されたブラケット66aに横向きに固定保持されて、その出力軸65aが前記押付用カム軸63に連結された押付用ギアードモーター65と、を備えている。
【0040】
この押付用カムユニット60Aにおいては、前記円板カム62、62におけるカムリフト量が最も小さい部位(その外周面と前記カム軸63との距離が最も短い部位)が前記可動溝形保持板68に接当せしめられているときには、前記押付力調節機構70及び前記テーブルユニット18が最も下降せしめられ(このときの前記ターンテーブル20及び前記ディスク1の位置が、図4、図5において仮想線で示されている)、この状態から前記モーター65により前記円板カム62、62が180°回転せしめられたとき、前記押付力調節機構70及び前記テーブルユニット18が最も上昇せしめられ(このときの前記ターンテーブル20及び前記ディスク1の位置が、図4、図5において実線で示されている)、前記研磨具5A、5B、5Cのうちの研磨位置にあるもの(後述)に前記ディスク1が押し付けられる。
【0041】
一方、前記押付力調節機構70は、前記押付用カムユニット60Aにより上昇せしめられた前記ターンテーブルユニット18をさらに上昇させて、前記研磨具5A、5B、5Cのうちの前記研磨位置にあるものに対する前記ディスク1の押付力を調節するもので、前記上側可動溝形保持板68の両辺部間に橋架された押付力調節用カム軸73と、該カム軸73に外嵌固定された一対の押付力調節用円板カム72、72と、を備え、前記カム軸73の一端側は、前記扉15に形成された上下方向の長穴19を介して前方に突出せしめられ、その突出端部に押付力調節用ノブ75が取り付けられている。前記円板カム72、72は、前記押付用カムユニット60Aの前記円板カム62、62より小さく、したがって、そのリフト量(ストローク)は、前記円板カム62の数分の一程度である。
【0042】
この押付力調節機構70においては、前記円板カム72、72におけるカムリフト量が最も小さい部位(その外周面と前記カム軸73との距離が最も短い部位)が前記テーブル保持板78に接当せしめられているときには、前記テーブルユニット18のリフト量が最も小さくされ、このときは、前記研磨具5A、5B、5Cに対する前記ディスク1の押付力が最小とされ、この状態から前記ノブ75を回して前記円板カム62、62を180°回転せしめると、前記テーブルユニット18のリフト量が最も大きくされ、前記研磨具5A、5B、5Cに対する前記ディスク1の押付力が最大となる。
なお、前記扉15に形成された前記長穴19から前記ディスク1の削りカスや研磨材の粉等のダストが外部に排出されるのを防ぐため、前記扉15の裏面において前記カム軸73に摺接するシールブラシ19aが配設されている。
【0043】
前記ターンテーブルユニット18は、前記ターンテーブル20の他、該ターンテーブル20の回転軸となるスピンドル27と、該スピンドル27を回転させるべく、前記テーブル保持板78の下面側に、その出力軸25aを上に向けた姿勢で固定保持されたディスク回転用のギアードモーター25と、を備え、前記スピンドル27は、前記テーブル保持板78上に固定保持された支持スリーブ23にベアリング24、24を介して垂直に立てられた姿勢で回転自在に支持されている。
【0044】
前記ディスク1の削りカスや研磨材の粉等のダストを受けるべく、前記ばね受け板79の上側には、受皿28が配設されている。該受皿28の底部中央には、円筒状凸部28aが突設されている。また、前記ターンテーブル20の下面側中央には、ディスクの削りカスや研磨材の粉等のダストが前記スピンドル27等の回転摺動部分に侵入しないようにするための、前記円筒状凸部28aに摺動自在に外嵌されるシール用スリーブ26が取り付けられている。
なお、前記扉15が開かれる際、前記受皿28の前端側の一部(28’)が、他の部分から切り離されて、前記ターンテーブルユニット18や前記押付駆動機構60等と一緒に外部に取り出されるようになっている(図3参照)。
【0045】
一方、前記ディスク研磨室12Sと前記モーター室12Mとを仕切る前記仕切部材30は、前記本体ハウジング12の上部に水平に架設された矩形の隔壁板31と、該隔壁板31の下面側に配在されて、後述する研磨具切換機構40により、回転軸線Ogを中心として、その上端部32aを前記隔壁板31に摺接させながら水平面内で回転せしめられる皿形の仕切カバー32と、からなっており、該仕切カバー32に前記研磨具保持具50A、50B、50Cの回転軸51、51、51が遊挿される軸遊挿穴33、33、33が形成されている。
【0046】
前記研磨具切換機構40は、使用すべき研磨具5A、5B、5Cを、その回転軸線Oa、Ob、Ocに直交する面内(ここでは水平面内)で90°ずつ、後述する如く前記回転軸線Og回りで旋回させて、退避位置から研磨位置へ移動させるようになっており、前記隔壁板31における後部寄りに立設された四本の支柱37の上端部にその四隅付近が取付固定された支持板38に、出力軸45aを下向きにして固定保持された研磨具切換用モーター45と、ゼネバストップユニット40Aと、を備える。
【0047】
該ゼネバストップユニット40Aは、前記モーター45により水平面内で回転せしめられる駆動側円板41と、従動側のゼネバ歯車43と、を備える。該ゼネバ歯車43には、90°の角度間隔で四本の放射状の溝43aが形成されるとともに、それらの溝43a間に四つの円弧面部43bが形成されている。前記駆動側円板41には、前記溝43aに嵌挿されるローラーピン42が下方へ突出して配設されるとともに、前記ゼネバ歯車43の前記円弧面部43bに嵌合せしめられる円弧面を有する切欠環状部41bが下面側に一体的に設けられている。したがって、前記駆動側円板41の前記切欠環状部41bと前記ゼネバ歯車43の前記円弧面部43bとが接触しているときは、前記ゼネバ歯車43の回転は抑止されるので、前記駆動側円板41の一回転に対し、前記ゼネバ歯車43は1/4回転する。言い換えれば、前記モーター45により前記駆動側円板41が一回転せしめられる間に、前記ゼネバ歯車43は90°のみ回転せしめられる。
【0048】
一方、前記隔壁板31における前記ターンテーブル20の上方位置には、研磨具回転用のギアードモーター35が、その出力軸35aを前記隔壁板31から下方に突出させた状態で固定保持され、前記出力軸35aには、研磨具回転用の直歯の駆動ギア57が外嵌固定されている。
【0049】
前記ゼネバ歯車43は、前記隔壁板31に保持されたベアリング47上に座金44を介して乗せられた状態で、その回転軸46(回転軸線Og)が前記ベアリング47に回動自在に保持されており、前記回転軸46の下端に回転保持板48が一体的に固定保持されている。この回転保持板48には、下向きの四本の連結ロッド39により、前記仕切カバー32内に水平に配在された中間支持板38が連結保持され、該中間支持板38には、下向きの四本の支持ロッド36を介して前記仕切カバー32が保持されている。前記回転保持板48における同一円周上の前後左右計四カ所(90°間隔)のうちの三カ所にそれぞれ研磨具保持具50A、50B、50Cの回転軸51の上端部が回転自在に支持されている。前記研磨具保持具50A、50B、50Cの前記各回転軸51は、その中間部が前記中間支持板38に回転自在に支持され、その下端部に断面凸状の摺動保持体52が摺動自在に外嵌されるとともに、抜け止め用ねじ部材59が螺合せしめられ、さらに、前記摺動保持体52を下方に付勢するコイルばね56が外嵌されている。
【0050】
また、前記研磨具保持具50A、50B、50Cの前記各回転軸51の上部には、それぞれ前記モーター35の前記出力軸35aに固定されている前記駆動ギア57に選択的に噛合せしめられる直歯の従動ギア58が外嵌固定されている。
そして、前記研摩具保持具50A、50B、50Cにおける前記摺動保持体52の下面側には、前記各研摩具保持具50A、50B、50Cの各回転軸線Oa、Ob、Ocを中心軸線とするように、それぞれ中空円筒状の仕上げ用研摩具5A、浅傷除去用研摩具5B、及び深傷除去用研磨具5Cが、例えば商標名ベロクロ等で市販されている面ファスナー等よりなる取着具6を介して、脱着可能に取り付けられている。
【0051】
前記各研摩具5A、5B、5Cは、それらの回転軸線Oa、Ob、Ocが、研磨時に、前記ターンテーブル20に装着された前記ディスク1の被研磨面1Aに対して垂直に配在されるとともに、それらの底面に前記被研磨面1Aが押し付けられるようになっている。また、平面視で左回りに、前記深傷用研磨具5C、前記浅傷用研磨具5B、前記仕上げ用研磨具5Aの順番で配在されていて、いずれの研磨具5A、5B、5Cも、前記研磨位置に移動せしめられた際は、前記被研磨面1Aにおける研磨すべき円環状(幅Ls)の情報記録領域を隈無く研磨できるようになっている。
【0052】
すなわち、図6に示される如くに、前記各研磨具保持具50A、50B、50C及び前記研磨具5A、5B、5Cは、前記研磨具切換機構40により、前記ゼネバ歯車43の前記回転軸線Ogを中心として、前記ターンテーブル20に装着された前記ディスク1上から外れた退避位置から前記ディスク1上の研磨位置へ90°ずつ旋回移動せしめられるようになっており、前記研磨具保持具50A、50B、50Cのいずれか一つが前記研磨位置へ回転移動せしめられたとき、前記駆動ギア57に前記回転軸51に固定されている前記従動ギア58が噛合し、この状態で前記モーター35を起動すると、前記回転軸51が回転し、前記研磨具5A、5B、5Cのうちの一つ(研磨位置にあるもの)のみが回転せしめられる。
【0053】
さらに、本実施形態のディスククリーナ10においては、液体コンパウンド等の研磨剤を前記ディスク1の前記被研磨面1Aに塗布するための、滴下方式の研磨剤塗布装置150が設けられている。該研磨剤塗布装置150は、前記本体ハウジング12における前記左後コーナー部に形成された設置用凹所152に配置された研磨剤貯留部(ビン)155と、前記左側面部12Cの下部に取り付けられ、前記研磨剤貯留部155内の研磨剤を吸入用導管157を介して吸入して吐出する電動式ポンプ160と、該ポンプ160から吐出された研磨剤を前記被研磨面1A上に滴下させるための導管165と、を備えている(図6参照)。
【0054】
前記構成に加え、本実施形態のディスククリーナ10においては、前記モーター室12Mに配在された前記研磨具回転用のモーター35を冷却するため、及び、前記仕切カバー32に形成された前記軸遊挿穴33、33、33を介して前記ディスク1の削りカスや研磨剤の粉等のダストが前記モーター室12Mに侵入するのを防止するための、外部空気を前記モーター室12Mに吸い込むモーター冷却用兼ダスト侵入防止用ファン200が、前記後側面部12Bの上部中央に設けられている。
【0055】
このように、外部空気を前記モーター室12Mに吸い込むモーター冷却用兼ダスト侵入防止用ファン200が設けられていることにより、前記モーター30の効果的な冷却が図られるとともに、前記モーター室12Mに吸い込まれた空気は、図5において二点鎖線矢印で示される如くに、前記隔壁板31に形成された丸穴31a、31a、…や前記中間支持板38に形成された丸穴38aを通って、前記仕切カバー32に形成された前記軸遊挿穴33、33、33から前記ディスク研磨室12Sに吹き出されるので、前記モーター室12M内へのダストの侵入を効果的に防止できるとともに、前記ディスク1の冷却も促進される。
【0056】
また、前記右側面部12D前部寄りの下部には、前記ディスク1を冷却するためのディスク冷却用ファン130が取り付けられており、このディスク冷却用ファン130により生成された冷却風は、前記受皿28の側面に形成されている丸穴29、29、…を介して前記ディスク1を径方向に横切るように流れ、前記後側面部12Bの左コーナー部下部に設けられているフィルター250を介して外部に排出され、前記フィルター250を通過する際、前記冷却風に含まれるダストが捕捉され、外部にはダストが含まれない清浄化された空気が排出されるようになっている。なお、前記フィルター250は、外して水道水で洗浄し乾燥することで繰り返し使用可能である。
【0057】
前記のように、ディスク冷却ファンを設けることにより、研磨されるディスク(特に積層構造のDVD等)における熱損・熱変形(層間剥離)等が効果的に防止できる。
【0058】
前記の他、前記本体ハウジング12の前側面部12Aに、前記ディスク1の研磨状況等を視認するための透明なガラスあるいはプラスチック等からなる窓部材120を設けたことにより、研磨状況、研磨剤塗布状況等を、前記扉15を開けることなく外部から観察することができるので、利便性が高められる。
【0059】
一方、前記前側面部12Aに設けられた前記操作パネル100には、起動スイッチ、停止スイッチ等のスイッチ類102、深傷除去工程、浅傷除去工程、仕上げ工程等の各工程磨き時間設定やモード選択等に使用するボタン類104、作動ランプ等の状況表示器107や、研磨作業完了を知らせるためのブザー105等が配設されている。
【0060】
また、前記操作パネル100の裏面側には、図示していないが、前記スイッチ類102や前記ボタン類104の操作状態に応じて、前記研磨剤塗布装置150の作動制御、前記研磨具5A、5B、5Cの回転、前記研磨具切換機構40による前記研磨具5A、5B、5Cの切り換え、前記押付駆動機構60による押付動作の制御、前記ターンテーブル20の回転制御、前記モーター冷却用兼ダスト侵入防止用ファン200や前記ディスク冷却用ファン130の作動制御等を行うためのマイクロコンピュータを使用した制御手段が設けられている。
【0061】
このような構成とされた本実施形態のディスククリーナ10を使用して、ディスク1に付いた傷や汚れを除去する際には、通常、まず、前記扉15を開いて前記ターンテーブル20を、図3において一点鎖線で示される如くに、前記本体ハウジング12の側方(前側)に取り出し、この状態で前記ターンテーブル20上にディスク1をその被研磨面1Aを上にして装着(単に載置)し、前記扉15を閉める。続いて、前記ディスク1の傷の有無、深さ等を勘案して、いずれの研磨モードで研磨作業を行うのか選択して、前記操作パネル100のスイッチ類102やボタン類104を操作する。この場合、例えば、汚れだけで傷が無い場合は仕上げ用研磨具5Aのみを使用する仕上げモードを選択し、深い傷がある場合は、深傷用研磨具5C→浅傷用研磨具5B→仕上げ用研磨具5Aを順次使用して研磨作業を行う深傷モードを選択する。
【0062】
ここで、例えば、浅傷モードが選択されて起動せしめられた場合には、前記研磨具切換機構40により、図5、図6に示される如くに、前記浅傷除去用研磨具5Bが退避位置から研磨位置へと90°旋回移動せしめられ、これによって、前記浅傷除去用研磨具5Bの回転軸51に固定保持されている前記従動ギア58が前記駆動ギア57に噛合せしめられるとともに、前記押付駆動機構60の前記円板カム62、62が、例えば、180°回転せしめられ、これにより、前記ターンテーブル20が上昇せしめられて、それに装着されている前記ディスク1の被研磨面1Aが前記浅傷除去用研磨具5Bに押付けられる(なお、この場合、予め、前記押付力調節機構70の前記押付力調節用ノブ75により、研磨すべきディスク1の傷の深さ等を勘案して、前記ディスク1の前記浅傷除去用研磨具5Bへの押付力が調節される)。続いて、前記ターンテーブル20が回転せしめられるとともに、前記研磨剤塗布装置150(の前記ポンプ160)が作動せしめられて、研磨剤が前記被研磨面1A上に適量滴下され、続いて前記モーター冷却用兼ダスト侵入防止用ファン200や前記ディスク冷却ファン130も作動せしめられ、さらに、前記浅傷除去用研磨具5Bが前記モーター35により前記駆動ギア57及び前記従動ギア58を介して回転せしめられ、研磨作業が開始される。
【0063】
このようにして、前記浅傷除去用研磨具5Bでの研磨作業が設定時間行われた後は、前記押付駆動機構60の前記円板カム62、62が例えば180°回転せしめられて、前記コイルばね76の付勢力により、前記ターンテーブル20が下降せしめられ、前記ターンテーブル20の回転が停止される。次いで、前記研磨具切換機構40により、前記浅傷除去用研磨具5Bが研磨位置から退避位置へと旋回移動せしめられるとともに、前記仕上げ用研磨具5Aが退避位置から研磨位置へと旋回移動せしめられ、続いて、前記押付駆動機構60により前記ターンテーブル20が上昇せしめられて、それに装着されているディスク1の被研磨面1Aが前記仕上げ用研磨具5Aに押付けられ、以降は前記と同様にして研磨(仕上げ)作業を行う。
【0064】
この場合、研磨作業が全て完了した際に前記ブザー105を鳴らすようにすれば、作業者はディスク1をセットした後、本ディスククリーナ10から離れていても作業完了がわかるため、これまでのようにディスククリーナに付きっきりという状況から解放される。
【0065】
前記のように、本実施形態のディスククリーナ10においては、前記各研磨具5A、5B、5Cの回転軸線Oa、Ob、Ocが、研磨時に前記被研磨面1Aに対して垂直に配置されるので、前記被研磨面1Aに対する前記研磨具5A、5Bの当たりが均一化され、その結果、前記各研摩具5A、5B、5Cに偏摩耗が生じ難くなり、前記各研磨具5A、5B、5Cの研摩面(底面)の平坦性が維持され、前記ディスク1にうねり等の不具合が生じ難くなる。
【0066】
また、研磨具切換機構40により、使用すべき研磨具5A、5B、5Cが退避位置から研磨位置へと移動せしめられて前記研磨具5A、5B、5Cの切り換えが行われるとともに、押付駆動機構60により、ターンテーブル20が前記研磨位置にある研磨具5A、5B、又は5Cに向けて上昇せしめられて該研磨具5A、5B、又は5Cにディスク1(の被研磨面1)が押し付けられる。
【0067】
このようにされることにより、従来は手動で行っていた研磨具のディスクへの押し付け(本実施形態では、ディスクを研磨具に押し付ける)や研磨具の切り換えを研磨具切換機構40で行うことができる。そのため、ディスク1をターンテーブル20に装着して装置を起動した後は、研磨作業が完結するまで、作業者は何もしなくて済むようになり、その結果、ディスク研磨作業における作業者の負担が軽減される。
【0068】
また、前記押付駆動機構60に押付力調節機構70を付設したことにより、より細やかな研磨条件が設定可能となり、ディスクに付いた様々な深さの傷に対応できる。
【0069】
さらに、研磨具保持具を三個以上設けることで、例えば、浅傷除去用研磨具5B及び仕上げ用研磨具5Aに加えて深傷除去用研磨具5Cを最初から装置10にセットしておくことが可能となる。そのため、ディスクに付いた傷の深さによって、例えば、浅傷除去用研磨具5Bと深傷除去用研磨具5Cとを付け替える等の煩わしい研磨具交換作業を行わなくても済み、これによっても、作業者の負担が軽減される。
【0070】
さらに、研磨剤塗布装置150を付設したことにより、従来は手動で行っていた研磨剤塗布作業を研磨剤塗布装置150で行えるので、ディスク研磨作業における作業者の負担が軽減されるとともに、研磨剤塗布量等が安定するので、ディスクの仕上がり具合にばらつきが生じず、均一化され、研磨品質が向上する。
【0071】
またさらに、前記研磨具5A、5B、5Cが中空円筒状とされていてその底面に前記被研磨面1Aが押し付けるようにされているので、前記ディスク1に対する前記研摩具5A、5B、5Cの各部の押し付け力が均等化されやすくなり、前記ディスク1の前記被研磨面1Aを一層均等に磨くことができる。
【0072】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変更ができるものである。
例えば、前記実施形態のディスククリーナ10は、CD等の5インチのディスクの片面を研摩対象としたものであるが、それに限られず、レーザーディスク等のサイズの異なる他のディスクを研摩対象としたものや、ディスクの両面を研摩対象としたもの等も、当業者なら同一技術思想に則って容易に設計できる。
【0073】
【発明の効果】
以上の説明から理解されるように、本発明に係るディスククリーナは、研磨具切換機構により、使用すべき研磨具が退避位置から研磨位置へと移動せしめられて研磨具の切り換えが行われるとともに、押付駆動機構により、ターンテーブルが前記研磨位置にある研磨具に向けて移動せしめられて、該研磨具にディスク(の被研磨面)が押し付けられるようにされるので、従来は手動で行っていた研磨具のディスクへの押し付け(本発明装置では、前記のように、ディスクを研磨具に押し付ける)や研磨具の切り換えを研磨具切換機構及び押付駆動機構で行うことができる。そのため、ディスクをターンテーブルに装着して装置を起動した後は、研磨作業が完結するまで、作業者は何もしなくて済むようになり、その結果、ディスク研磨作業における作業者の負担が軽減される。
【0074】
また、前記押付駆動機構に押付力調節機構を付設することにより、より細やかな研磨条件が設定可能となり、ディスクに付いた様々な深さの傷に対応できる。
さらに、研磨具保持具を三個以上設けることで、例えば浅傷除去用研磨具及び仕上げ用研磨具に加えて深傷除去用研磨具を最初から装置にセットしておくことが可能となる。そのため、ディスクに付いた傷の深さによって、例えば浅傷除去用研磨具と深傷除去用研磨具とを付け替える等の煩わしい研磨具交換作業を行わなくても済み、これによっても、作業者の負担が軽減される。
【0075】
さらに、研磨剤塗布装置を付設したことにより、従来は手動で行っていた研磨剤塗布作業を研磨剤塗布装置で行えるので、ディスク研磨作業における作業者の負担が軽減されるとともに、研磨剤塗布量等が安定するので、ディスクの仕上がり具合にばらつきが生じず、均一化され、研磨品質が向上する。
【0076】
上記に加え、研磨すべきディスクを装着するターンテーブルが、本体ハウジングの側方に取り出し可能とされるので、ターンテーブルに対するディスクの装着・脱着操作等を容易に行うことができる。
【0077】
さらにまた、外部空気をモーター室に吸い込むモーター冷却用兼ダスト侵入防止用ファンが設けられることにより、前記モーターの冷却が図られるとともに、前記モーター室に吹き込まれた空気は、軸遊挿穴からディスク研磨室に吹き出されるので、モーター室内へのダストの侵入を効果的に防止できるとともに、前記ディスクの冷却も促進される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るディスククリーナの一実施形態の前面図。
【図2】 図1に示されるディスククリーナの左側面図。
【図3】 図1のIII−III矢視断面図。
【図4】 図3のIV−IV矢視断面図。
【図5】 図3のV−V矢視断面図。
【図6】 図4のVI−VI矢視断面図。
【符号の説明】
1 ディスク(CD)
1A 被研磨面
5A 仕上げ用研摩具
5B 浅傷除去用研摩具
5C 深浅傷除去用研摩具
10 ディスククリーナ
12 本体ハウジング
12A 前側面部
12S ディスク研磨室
12M モーター室
15 扉
20 ターンテーブル
30 仕切部材
33 軸遊挿穴
35 研磨具回転用モーター
40 研磨具切換機構
45 モーター
50A、50B、50C 研磨具保持具
51 回転軸
60 押付駆動機構
62 円板カム
65 モーター
70 押付力調節機構
120 窓部材
130 ディスク冷却用ファン
150 研磨剤塗布手段(装置)
155 研磨剤貯留部
160 ポンプ
165 導管
200 モーター冷却用兼ダスト侵入防止用ファン
250 フィルター
Oa、Ob、Oc 研摩具の回転軸線

Claims (13)

  1. 研磨すべきディスク(1)が装着されるターンテーブル(20)と、前記ディスク(1)の被研磨面(1A)を磨くべく回転せしめられる研磨具(5A、5B、5C)と、を備え、該研磨具(5A、5B、5C)の回転軸線(Oa、Ob、Oc)が前記被研磨面(1A)に対して垂直に配在されるとともに、前記ターンテーブル(20)が前記回転軸線(Oa、Ob、Oc)に沿う方向に移動可能とされたディスククリーナ(10)において、
    使用すべき研磨具(5A、5B、5C)を前記回転軸線(Oa、Ob、Oc)に直交する面内で退避位置から研磨位置へ移動させる研磨具切換機構(40)と、前記研磨位置に移動せしめられた研磨具(5A、5B、5C)に前記ディスク(1)を押し付けるための押付駆動機構(60)と、を備えていることを特徴とするディスククリーナ。
  2. 前記研磨具切換機構(40)及び前記押付駆動機構(60)は、それぞれ駆動源としてモーター(45、65)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のディスククリーナ。
  3. 記押付駆動機構(60)は、カム(62)を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスククリーナ。
  4. 記押付駆動機構(60)は、前記研磨具(5A、5B、5C)に対する前記ディスク(1)の押付力を調節するための押付力調節機構(70)を備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のディスククリーナ。
  5. 複数種の前記研磨具(5A、5B、5C)をそれぞれ個別に保持する少なくとも三個の研磨具保持具(50A、50B、50C)を備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のディスククリーナ。
  6. 前記ディスククリーナ(10)は、研磨剤を前記被研磨面(1A)に塗布するための研磨剤塗布手段(150)が設けられていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のディスククリーナ。
  7. 前記研磨剤塗布手段(150)は、研磨剤貯留部(155)と、該研磨剤貯留部(155)内の研磨剤を吸入して吐出するポンプ(160)と、該ポンプ(160)から吐出された研磨剤を前記被研磨面(1A)上に導く導管(165)と、を備えていることを特徴とする請求項6に記載のディスククリーナ。
  8. 本体ハウジング(12)の下部に、研磨すべきディスク(1)が装着されるターンテーブル(20)が配置されるとともに、該ターンテーブル(20)の上方に前記ディスク(1)の被研磨面(1A)を磨くべく回転せしめられる研磨具(5A、5B、5C)が配置され、該研磨具(5A、5B、5C)の回転軸線(Oa、Ob、Oc)が前記被研磨面(1A)に対して垂直に配在されるとともに、前記ターンテーブル(20)が前記回転軸線(Oa、Ob、Oc)に沿う方向に移動可能とされたディスククリーナ(10)において、
    前記ターンテーブル(20)に対する前記ディスク(1)の装着・脱着等の便宜を図るべく、前記本体ハウジング(12)を形成する一側面部(12A)に横開き扉(15)が設けられるとともに、該扉(15)に前記ターンテーブル(20)が一体移動可能に取り付けられ、前記ターンテーブル(20)が前記本体ハウジング(12)の側方に取り出し可能とされていることを特徴とするディスククリーナ。
  9. 前記ディスククリーナ(10)は、前記ターンテーブル(20)及び前記研磨具(5A、5B、5C)が配在されたディスク研磨室(12S)と、前記研磨具(5A、5B、5C)を回転させるためのモーター(35)が配在されたモーター室(12M)と、を仕切る仕切部材(30)が前記本体ハウジング(12)の上下方向中間部に配設され、前記仕切部材(30)に前記研磨具(5A、5B、5C)の回転軸(51、51、51)が遊挿せしめられる軸遊挿穴(33、33、33)が形成されるとともに、前記モーター室(12M)に、前記モーター(35)を冷却するため、及び、前記軸遊挿穴(33、33、33)を介して前記ディスク(1)の削りカスや研磨剤の粉等のダストが前記モーター室(12M)に侵入するのを防止するための、外部空気を前記モーター室(12M)に吸い込むモーター冷却用兼ダスト侵入防止用ファン(200)が設けられていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のディスククリーナ。
  10. 前記ディスク(1)を冷却するためのディスク冷却用ファン(130)が前記ディスク研磨室(12S)に配在されていることを特徴とする請求項に記載のディスククリーナ。
  11. 前記ディスク冷却用ファン(130)により生成された冷却風は、前記ディスク(1)を径方向に横切って外部に排出されるようになっていることを特徴とする請求項10に記載のディスククリーナ。
  12. 前記本体ハウジング(12)における前記ディスク研磨室(12S)に前記ダストを捕捉するフィルター(250)が設けられていることを特徴とする請求項から11のいずれか一項に記載のディスククリーナ。
  13. 前記本体ハウジング(12)の一側面部(12A)に、前記ディスク(1)の研磨状況等を視認するための透明なガラスあるいはプラスチック等からなる窓部材(120)が設けられていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載のディスククリーナ。
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