JP4359945B2 - 化粧シートの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の建築物の内外装材や、造作材、建具等の建築資材、家具什器類、住設機器や家電製品等の表面化粧等に使用するための化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、係る分野で使用される化粧シートとしては、例えば紙の表面に木目等の適宜の所望の絵柄の印刷を施してなる紙系の化粧シートもあったが、これは物理的にも化学的にも強度の弱い紙を使用しているために、表面硬度や耐磨耗性、耐水性や耐溶剤性等の表面物性が劣り、また本質的に多孔質で粗面体である紙の表面に印刷を行うので、印刷された絵柄の鮮鋭度が低く意匠面でも劣ったものであるので、使用可能な用途が限定されたり、高級感の要求される用途には不向きである等の問題を抱えたものであった。
【0003】
これに対し、紙に替えて熱可塑性樹脂からなるフィルム又はシート状体を基材シートとし、その表面又は裏面に木目等の適宜の所望の絵柄の印刷を施してなる樹脂系の化粧シートもあった。これは、前述した紙系の化粧シートにおける物性面や意匠面の問題点を解決した化粧シートであり、要求物性の厳しい用途や高級感の要求される用途を含め、幅広い用途に使用されていた。
【0004】
係る樹脂系の化粧シートとしては、熱可塑性樹脂からなる単一層の基材シートの表面側又は裏面側に絵柄層等を施した単層構成の化粧シートと、絵柄層等を施した熱可塑性樹脂製の基材シートの表面側に透明または半透明の熱可塑性樹脂層を設けた複層構成の化粧シートとがある。前者は構造が単純なので安価かつ簡便に製造可能であるのに対し、後者は製造工程が複雑であり価格面でもやや不利にはなるが、表面側の透明又は半透明の熱可塑性樹脂層の厚みを十分に厚く設けることが容易なので、表面物性や塗装感、深いエンボスによる立体感等に優れた高級感のある化粧シートが容易に得られる利点がある。
【0005】
上記した複層構成の化粧シートは、絵柄層の表裏両面からの保護を目的として、基材シート上に絵柄層が設けられ、該絵柄層上に、透明又は半透明の熱可塑性樹脂層が設けられて構成されるのが一般的である。化粧シートに用途により隠蔽性が要求される場合には、基材シートを構成する熱可塑性樹脂に隠蔽性の着色顔料が添加されて基材シート自体を隠蔽性とされる場合が多いが、非隠蔽性の基材シートを使用する場合や、基材シートの隠蔽性が不十分である場合には、基材シートと絵柄層との間に隠蔽性の印刷インキ等による隠蔽層が設けられる。
【0006】
ところで、上記の様にして隠蔽層や絵柄層を設けた基材シートの表面に、透明又は半透明の熱可塑性樹脂層を積層する際には、熱圧着または溶融樹脂の押出積層等の様に、透明又は半透明の熱可塑性樹脂層が高温の状態で基材シート上に積層される場合が多い。従って、この高温の熱可塑性樹脂層が接触する隠蔽層や絵柄層には、必然的に耐熱性が要求される。そして、これらの耐熱性が不十分であったり、積層すべき熱可塑性樹脂層の温度が何等かの工程上の不具合によって規定以上に高くなってしまったりすると、隠蔽層や絵柄層に変色や艶ムラ等が発生してしまう場合がある。
【0007】
また、係る化粧シートには、表面側の透明又は半透明の熱可塑性樹脂層の表面に、立体的な意匠感を付与する目的で、各種のエンボスが施される場合が多い。このエンボスとは、平板状または円筒状の金属製のエンボス版と、平板状又は円筒状の加圧手段との間に化粧シートと挟持させて、前記エンボス版の表面上に設けられた、化粧シートの表面に形成すべき凹部に対応する模様状の凸部を、化粧シートの表面に圧入することによって、化粧シートの表面に模様状の凹部を形成するものである。
【0008】
しかるに、係るエンボスに使用するエンボス版の凸部(化粧シート表面の凹部に対応)に規定以上に高い部分があったり、エンボス版と加圧手段との間隙が規定以下にまで接近していたりすると、エンボス版の凸部の圧入の影響が、化粧シートの表面側の透明又は半透明の熱可塑性樹脂層の下にある絵柄層や隠蔽層等にまで及び、これらに変形が加えられる結果、絵柄の歪みや、絵柄層又は隠蔽層の白化、亀裂又は局所的剥離等を生じ、意匠性や物性(層間密着性)の低下の原因となる場合がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術における上記した様な問題点を解決するためになされたものであり、その課題とするところは、所謂複層構成の化粧シートにあって、表面側の透明又は半透明の熱可塑性樹脂層の積層の際の熱や、該熱可塑性樹脂層の表面へのエンボス等によっても、絵柄層や隠蔽層の変色、白化、歪、亀裂、剥離等の問題が発生することがなく、安定的に製造可能な化粧シートを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、厚さが50〜150μmの範囲の透明又は半透明のポリエチレンテレフタレート樹脂からなる基材シートの裏面に、絵柄層及び隠蔽層の少なくとも一方を設ける工程と、
前記基材シートの表面に、厚さが50〜150μmの範囲の透明又は半透明のポリオレフィン樹脂からなる熱可塑性樹脂層を熱接着性に優れた熱可塑性樹脂からなる接着性樹脂層との溶融樹脂をシート状に共押出し積層する工程と、
前記熱可塑性樹脂層の表面にエンボスを施す工程と、
を有することを特徴とする化粧シートの製造方法である。
【0011】
また本発明は、上記化粧シートの製造方法において、前記熱可塑性樹脂層を積層する工程と、前記熱可塑性樹脂層の表面にエンボスを施す工程とが同時になされることを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面図であり、図中の符号1は透明又は半透明の熱可塑性樹脂からなる基材シート、2は絵柄層、3は隠蔽層、4は透明又は半透明の熱可塑性樹脂層をそれぞれ表している。
【0015】
基材シート1を構成する透明又は半透明の熱可塑性樹脂の種類は特に限定されず、従来の複層構成の化粧シートにおいて基材シートとして用いられて来たものと同様の、従来公知の任意の熱可塑性樹脂を使用することができる。具体的には例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はその鹸化物、エチレン−(メタ)アクリル酸(エステル)共重合体等のポリオレフィン系共重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート等のポリエステル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル系樹脂、6−ナイロン、6,6−ナイロン、6,10−ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリスチレン樹脂、AS樹脂、ABS樹脂等のスチレン系樹脂、セルロースアセテート、ニトロセルロース等の繊維素誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の塩素系樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン、エチレン−テトラフロロエチレン共重合体等のフッ素系樹脂等、又はこれらから選ばれる2種又は3種以上の共重合体や混合物、複合体、積層体等を使用することができる。但し、近年頓に社会問題化しつつある環境問題への適応を考慮すると、上記した塩素系樹脂やフッ素系樹脂の使用は余り好ましいものとは言えず、塩素やフッ素等のハロゲン元素を含有しない樹脂、すなわち非ハロゲン系樹脂を使用することが好ましい。
【0016】
上記した各種の熱可塑性樹脂の中でも、化粧シート用基材シートとしての適度の柔軟性と強度のバランスや、折り曲げや切断・切削等の加工性、耐候性・耐久性、市場ので価格や流通量等の調達の容易性、非ハロゲン系樹脂であること等を総合的に考慮すると、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂又はアクリル系樹脂を採用することが最も好ましい。
【0017】
上記ポリオレフィン系樹脂として具体的には、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1等のホモポリマーやその混合物等が挙げられる。また、例えばポリプロピレンであればホモポリプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレン等を適宜配合したり、それらに更にアタクチックポリプロピレンを適宜添加したものであっても良い。その他、複数種類のオレフィン単量体の共重合体であっても良く、例えばポリプロピレン系共重合体であれば、プロピレン以外の炭素数2〜20のα−オレフィン、好ましくはエチレン、ブテン−1、4−メチルペンテン−1、ヘキセン−1又はオクテン−1、のコモノマーの1種又は2種以上を15モル%以上共重合させたプロピレン−α−オレフィン共重合体や、これに更にエチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合体ゴム等の改質剤を適宜添加してなる樹脂組成物等を使用することができる。
【0018】
また、上記ポリエステル系樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリカーボネート等の他、ジカルボン酸又はジカルボン酸エステルとジオールとの縮合重合反応において、テレフタル酸、ナフタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸及び/又はシクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン酸と、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール等の脂肪族ジオール及び/又はシクロヘキサンジメタノール等の脂環族ジオールとを使用してなる硬い構造単位と、ジオールとしてポリエチレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等の両末端に水酸基を有するポリエーテル系ジオールを使用し、及び/又は、ジカルボン酸としてセバシン酸、エイコ酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸等の脂肪族ジカルボン酸及び/又は脂環族ジカルボン酸を使用してなる柔らかい構造単位との−(A−B)−n型のブロック共重合体からなり熱可塑性エラストマーの性質を示す共重合ポリエステル樹脂等があり、これらをそれぞれ単独で又は混合系で使用することができる。
【0019】
また、上記アクリル系樹脂としては、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸エステル又はメタクリル酸エステル等のアクリル酸誘導体を主成分として単独又は共重合して得られる熱可塑性樹脂を使用することができる。特に好ましくは、メチルメタクリレート等のメタクリル酸エステルを主成分とし、必要に応じて例えばメタクリル酸ブチル等のメタクリル酸の長鎖アルキルエステルや、アクリル酸メチル等のアクリル酸エステル、メタクリル酸又はアクリル酸等から選ばれる単量体等の共重合成分が添加されて、所望の適宜の柔軟性や熱加工性等の物性に調製されたメタクリレート系樹脂を使用することができる。
【0020】
また、基材シート1を構成する熱可塑性樹脂には、目的の化粧シートの用途により必要に応じて、例えば酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、熱安定剤、可塑剤、滑剤、帯電防止剤、難燃剤、充填剤等の従来公知の各種の添加剤の1種以上が添加されていても良い。
【0021】
酸化防止剤としては例えばフェノール系、硫黄系、リン系等、紫外線吸収剤としては例えばベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サリシレート系、シアノアクリレート系、ホルムアミジン系、オキザニリド系等、光安定剤としては例えばヒンダードアミン系、ニッケル錯体系等、熱安定剤としては例えばヒンダードフェノール系、硫黄系、ヒドラジン系等、可塑剤としては樹脂の種類にもよるが例えばフタル酸エステル系、リン酸エステル系、脂肪酸エステル系、脂肪族二塩基酸エステル系、オキシ安息香酸エステル系、エポキシ系、ポリエステル系等、滑剤としては例えば脂肪酸エステル系、脂肪酸系、金属石鹸系、脂肪酸アミド系、高級アルコール系、パラフィン系等、帯電防止剤としては例えばカチオン系、アニオン系、ノニオン系、両イオン系等、難燃剤としては例えば臭素系、リン系、塩素系、窒素系、アルミニウム系、アンチモン系、マグネシウム系、硼素系、ジルコニウム系等、充填剤としては例えば炭酸カルシウム、滑石、蝋石、カオリン等から選ばれる1種又は2種以上の混合系で使用される。
【0022】
なお、基材シート1上に透明又は半透明の熱可塑性樹脂層4を溶融押出し積層法によって積層する場合には、基材シート1は溶融樹脂の熱に耐えるだけの耐熱性を有する樹脂から構成する必要がある。特に絵柄の歪を嫌う用途や、絵柄とエンボスとの同調が要求される用途にあってはなおさらであり、係る場合には、基材シート1としては、耐熱性に優れたポリエチレンテレフタレート樹脂を使用することが最も望ましい。
【0023】
基材シート1の厚さには特に制限はなく、従来の一般の複層構成の化粧シートの基材シートと同様の厚さのものを使用することができる。具体的には、化粧シートの用途や樹脂の種類にもよるが、一般に20〜200μm程度の範囲から選ばれ、特に好ましい範囲は50〜150μm程度である。重要なことは、本発明では基材シート1を透明又は半透明の熱可塑性樹脂から構成することである。これによって、後述する絵柄層2の表面側からの透視を可能とする他、透明又は半透明の熱可塑性樹脂シートは市場において、容易且つ安価に調達できる利点もある。
【0024】
目的の化粧シートに所望の絵柄の意匠性を付与したい場合には絵柄層2が、隠蔽性を付与したい場合には隠蔽層3が、それぞれ必要に応じて設けられるのであるが、本発明にあっては、熱可塑性樹脂層4の積層の際の熱や、該熱可塑性樹脂層4の表面へのエンボス等による、絵柄層2や隠蔽層3の変色、白化、歪、亀裂、剥離等の発生を防止する目的で、絵柄層2や隠蔽層3は基材シート1の裏面側に形成する。こうすることによって、熱可塑性樹脂層4の積層時やエンボス時に、絵柄層2や隠蔽層3が基材シート1によって保護され、熱やエンボス圧力が直接に絵柄層2や隠蔽層3に及ぶことがないからである。
【0025】
絵柄層2の構成材料や形成方法には一切制限はなく、従来より係る化粧シートの絵柄層に適用されて来た任意の画像形成材料や画像形成方法を適宜適用することができる。具体的には例えば、染料又は顔料等の着色剤を、適当な結着剤樹脂と共に、適当な溶剤中に溶解又は分散してなる印刷インキ又はコーティング剤等を使用することができる。
【0026】
前記着色剤としては、例えばカーボンブラック、チタン白、亜鉛華、弁柄、紺青、カドミウムレッド等の無機顔料や、アゾ顔料、レーキ顔料、アントラキノン顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、イソインドリノン顔料、イミダゾロン顔料、ジオキサジン顔料等の有機顔料、金粉、銀粉、銅粉、アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料、魚鱗粉、塩基性炭酸鉛、酸化塩化ビスマス、酸化チタン被覆雲母等の真珠光沢顔料、蛍光顔料、夜光顔料等、又はこれらから選ばれる2種以上の混合物等を使用することができる。
【0027】
また、前記結着剤樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリビニル系樹脂、アルキド系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素誘導体、ゴム系樹脂等の各種合成樹脂類、又はそれらの2種以上の混合物、共重合体等を使用することができる。
【0028】
また、前記溶剤としては、例えばヘキサン、ヘプタン、オクタン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン等の石油系有機溶剤や、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸−2−メトキシエチル、酢酸−2−エトキシエチル等のエステル系有機溶剤、メチルアルコール、エチルアルコール、ノルマルプロピルアルコール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール等のアルコール系有機溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系有機溶剤、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル系有機溶剤、ジクロロメタン、四塩化炭素、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の塩素系有機溶剤等の各種有機溶剤や、水等の無機溶剤、又はそれらの2種以上の混合溶剤等を使用することができる。
【0029】
その他、必要に応じて例えば体質顔料や可塑剤、分散剤、界面活性剤、粘着付与剤、接着助剤、乾燥剤、安定剤、硬化剤、硬化促進剤又は硬化遅延剤等の各種の添加剤を適宜添加することもできる。
【0030】
絵柄層2の形成方法には特に制限はなく、例えばグラビア印刷法やオフセット印刷法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、静電印刷法、インクジェット印刷法等の従来公知の各種の印刷方法を使用することができる。また、例えば全面ベタ状の場合には上記した各種の印刷方法の他、例えばロールコート法やナイフコート法、エアーナイフコート法、ダイコート法、リップコート法、コンマコート法、キスコート法、フローコート法、ディップコート法等の各種のコーティング方法によることもできる。その他、例えば手描き法、墨流し法、写真法、転写法、レーザービーム又は電子ビーム描画法、金属等の部分蒸着法やエッチング法等、又はこれらの方法を複数組み合わせて行うことも勿論可能である。
【0031】
上記した絵柄層2が構成する絵柄の種類には特に制限はなく、例えば従来より係る化粧シートの分野において広く採用されている木目柄や、石目柄、抽象柄等、或いは単なる着色や色彩調整を目的とする場合には単色無地であっても良く、要するに、目的の化粧シートの用途に応じ任意の所望の絵柄を採用することができる。
【0032】
隠蔽層3は、既に述べた様に、目的の化粧シートに隠蔽性が要求される場合に必要に応じて設けられるものであって、その構成材料や形成方法は、上記の絵柄層2の場合と同様であり、例えば従来公知の任意の印刷インキ又はコーティング剤を使用して、従来公知の任意の印刷方法又はコーティング方法によって設けることができる。但し、目的の化粧シートに要求される隠蔽性を実現する為に、当該印刷インキ又はコーティング剤としては、少なくとも隠蔽性顔料を含有するものを使用する必要がある。
【0033】
係る隠蔽性顔料としては、隠蔽能力の点で通常の有機顔料よりも無機顔料又は光輝性顔料の方が有利であり、具体的には例えば酸化チタン、酸化亜鉛等の白色無機顔料や、カーボンブラック、酸化鉄(弁柄、鉄黒、黄色酸化鉄)、クロム酸鉛、コバルトブルー等の無機顔料、アルミニウム粉、ブロンズ粉等の金属粉顔料、塩基性炭酸鉛、酸化チタン被覆雲母等の真珠光沢顔料等から選ばれる1種以上を少なくとも使用することが好ましい。但し、色彩の微妙な調整等を目的として必要に応じて、例えばフタロシアニン顔料、キナクリドン顔料等の有機顔料を併用することは差し支えない。
【0034】
なお、絵柄層2又は隠蔽層3の形成に先立ち、必要に応じて、基材シート1の被印刷面に例えばコロナ処理、オゾン処理、プラズマ処理、電離放射線処理、重クロム酸処理、アンカー又はプライマー処理等の表面処理を施すことによって、基材シート1と絵柄層2又は隠蔽層3との密着性の向上を図ることもできる。
【0035】
基材シート1の表面上に設ける透明又は半透明の熱可塑性樹脂層4を構成する熱可塑性樹脂の種類には特に制約はなく、基材シート1を構成する熱可塑性樹脂の例として列挙したものと同様の樹脂を使用することができ、基材シート1を構成する熱可塑性樹脂と同種の樹脂であっても異なる樹脂であっても良い。具体的にはポリオレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂又はアクリル系樹脂が好ましいことや、必要に応じて各種の添加剤が添加されていても良いこと、複数種類の樹脂の層からなる積層体であっても良いことなども、基材シート1の場合と全く同様である。
【0036】
上記熱可塑性樹脂層4の厚みには特に制約はなく、従来の複層構成の化粧シートにおけるそれと同等の範囲から選ぶことができる。具体的には、目的の化粧シートの用途等にもよるが、一般的には20〜200μm程度の範囲から選ばれるのが普通であり、より好ましくは50〜150μm程度の範囲である。
【0037】
基材シート1と熱可塑性樹脂層4との積層方法は特に限定されず、例えば適宜の接着剤を介したウェットラミネート法又はドライラミネート法や、熱ラミネート法、溶融樹脂の押出し積層法等、従来公知の任意の方法を採用することができる。なお、係る積層に先立ち、必要に応じて、基材シート1及び/又は熱可塑性樹脂層4の被積層面に例えばコロナ処理、オゾン処理、プラズマ処理、電離放射線処理、重クロム酸処理、アンカー又はプライマー処理等の表面処理を施すことによって、基材シート1と熱可塑性樹脂層4との密着性の向上を図ることもできる。
【0038】
特に本発明の化粧シートは、絵柄層2や隠蔽層3を基材シート1の裏面に設けたことにより、表面側を基材シート1によって保護されているので、上記した各種の方法の中で最も熱負荷の大きい方法である溶融樹脂の押出し積層法、すなわち透明又は半透明の熱可塑性樹脂層4を構成すべき樹脂を加熱溶融した溶融樹脂をシート状に押し出すと同時に基材シート1の表面に積層する方法を採用した場合であっても、熱の作用による絵柄層2や隠蔽層3の変色や艶ムラ等の発生が効果的に防止され、高品質の化粧シートを効率良く製造することができる。
【0039】
なお、上記した溶融樹脂の押出し積層法による熱可塑性樹脂層4の形成に際して、熱接着性に優れた熱可塑性樹脂からなる接着性樹脂層を、熱可塑性樹脂層4と同時に共押出し法により溶融押出し積層することによって、基材シート1と熱可塑性樹脂層4との接着性の向上を図ることもできる。
【0040】
上記熱可塑性樹脂層4の表面には、一般にエンボス5が施される場合が多いが、本発明の化粧シートは上記した通り、絵柄層2や隠蔽層3を基材シート1の裏面に設けたことにより、表面側を基材シート1によって保護されているので、該基材シート1上の熱可塑性樹脂層4の表面からエンボス5を施した際に、その圧力により絵柄層2や隠蔽層3に白化、亀裂又は基材シート1からの局所的剥離等を生じることがなく、意匠性や層間密着性に優れた化粧シートを安定的に製造することができる。
【0041】
エンボス5を施す時期には特に制限はなく、熱可塑性樹脂層4の基材シート1上への積層前、積層後または積層と同時の任意の時点に行うことができる。複数の時点で同一又は異なるパターンのエンボス5を複数回に亘り施しても良い。但し、特に熱可塑性樹脂層4を溶融樹脂の押出し積層法によって設ける場合には、該積層と同時にエンボス5を施すと、熱可塑性樹脂層4の冷却固化前にエンボス5を施した後、速やかに冷却固化されてエンボス5が固定されるので、エンボス5の形状の再現性や安定性に最も優れる他、基材シート1以下の層へのエンボス圧力の影響も少なく、上記した絵柄層2や隠蔽層3の白化、亀裂又は基材シート1からの局所的剥離等の問題の発生も最も少ないので、化粧シートの品質の安定及び生産性の向上には最も有利である。
【0042】
なお、上記の通り、基材シート1の裏面に絵柄層2や隠蔽層3を設けた後に表面に熱可塑性樹脂層4の積層やエンボス5を施す製造工程による代わりに、基材シート1の表面に熱可塑性樹脂層4の積層やエンボス5を施した後に裏面に絵柄層2や隠蔽層3を設ける方法によっても、本発明の化粧シートの製造は可能である。しかし、この後者の方法は、熱可塑性樹脂層4が設けられて厚手になった基材シート1への絵柄層2や隠蔽層3の印刷・塗工形成は非効率的であること、熱可塑性樹脂層4の積層時やエンボス時の熱や圧力によってシートが多少とも伸縮又は変形していると印刷時の見当精度の悪化等の悪影響が生じる場合があること、またエンボス5の形状によっては印刷や塗工時に抜けやムラ等の原因となる場合があること等の理由により、あまり好ましいものではない。従って、前記した通り、基材シート1の裏面に絵柄層2や隠蔽層3を設けた後に表面に熱可塑性樹脂層4の積層やエンボス5を施すことが好ましい。
【0043】
上記エンボス5の模様の種類にも特に制限はなく、例えば木目調(特に導管模様状)、石目調、和紙調、布目調、幾何学模様状等の各種模様状であっても良いし、或いは例えば単なる艶消状や砂目状、ヘアライン状、スウェード調等であっても良い。また、これらのエンボス5の模様を絵柄層2の絵柄と同調させることによって更なる意匠性の向上を図ることも出来るが、その必要がなければ非同調であっても良く、また絵柄層2の絵柄と同調した模様と同調しない模様との両者を含む模様のエンボス5を設けることもできる。
【0044】
その他、本発明の化粧シートには、通常の同種の化粧シートにおけると同様、各種の機能性向上のための加工を施すことができる。具体的には、例えば透明又は半透明の熱可塑性樹脂層5の表面のエンボス5の凹部にワイピング法等により着色剤を充填しても良い。また、表面に艶調整層を設けることもでき、該艶調整層は全面に設けても任意の絵柄状に設けても良いし、艶状態の異なる複数の艶調整層を、少なくともその一部を絵柄状に設けることにより、表面の艶の変化による視覚的な立体感を得ることもできる。また裏面には、ラミネート用接着剤との接着性の向上の為に、例えばアクリル系樹脂又はウレタン系樹脂等の濡れ性の良い樹脂組成物からなるプライマー層を設けることによって、各種の基材への貼付に使用する接着剤に対する接着性を向上することもできる。特に、該プライマー層に例えばシリカ又は炭酸カルシウム等の無機粉末を添加しておくと、プライマー層の表面が粗面化するので、巻取り保存時のブロッキングの防止や、投錨効果による接着剤との接着性の向上等を図ることができる。
【0045】
【実施例】
厚さ50μmの透明なポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムの裏面に、ウレタン系グラビア印刷インキ(東洋インキ製造社製ラミスター)を使用してグラビア印刷法により木目柄の絵柄層を印刷形成し、次いで該絵柄層の裏面に、酸化チタン系及び酸化鉄系の隠蔽性顔料を含有するウレタン系グラビア印刷インキを使用してグラビア印刷法により隠蔽層を印刷形成した。
【0046】
次に、上記PET樹脂フィルムの表面、すなわち非印刷面に、アンカー処理剤を塗布し、しかる後、酸変性オレフィン系接着性樹脂とポリプロピレン樹脂とを、それぞれ厚さ30μm及び100μmのシート状に共押出し製膜し、その接着性樹脂面を上記PET樹脂フィルムのアンカー処理剤塗布面に接着させると同時に、木目導管エンボスパターンを有する冷却ロールをポリプロピレン樹脂面に押圧して、木目導管柄のエンボスを施すと共に樹脂を冷却固化した。最後に、表面のエンボスの凹部へのウレタン系着色剤のワイピング充填と、表面全面への紫外線硬化型トップコートとを施して、本発明の化粧シートを作製した。
【0047】
得られた化粧シートは、エンボス部における絵柄層や隠蔽層の変色や白化、亀裂、歪等の問題がなく、意匠的に十分優れたものであった。また、木質基材(MDF)の表面にウレタン系接着剤にて接着して化粧板を作製したところ、セロハンテープ剥離試験に合格であり、層間密着性にも優れていることが確認できた。
【0048】
【発明の効果】
本発明の化粧シートは、透明又は半透明の熱可塑性樹脂からなる基材シートの裏面に、絵柄層及び隠蔽層の少なくとも一方を、前記基材シートの表面に、透明又は半透明の熱可塑性樹脂層を、それぞれ設けて構成したので、絵柄層や隠蔽層の表面側が基材シートによって保護される結果、基材シートの表面上への熱可塑性樹脂層の積層時や、熱可塑性樹脂層の表面へのエンボスの形成時に賦課される熱や圧力の作用によって、絵柄層や隠蔽層の変色や白化、歪、亀裂、剥離等の問題の発生が効果的に防止され、意匠的にも物性的にも高品質の化粧シートを効率的に製造することができるという優れた効果を奏するものである。
【0049】
特に、本発明の化粧シート熱可塑性樹脂層を基材シート上へ溶融押出し積層法によって設ける方法という、熱負荷の最も大きい方法によって製造する場合にあっても、溶融樹脂の熱の絵柄層や隠蔽層への作用が、両者間に介在する基材シートによって緩和されるので、上記した効果が最も顕著に発現する。また特に、上記溶融押出し積層と同時に熱可塑性樹脂層の表面にエンボスを施せば、エンボス形状の再現性に最も優れると共に、エンボスの圧力の絵柄層や隠蔽層への悪影響も緩和されるので、高品質の化粧シートを極めて生産性よく製造することができる。また中でも、基材シートの材質としてポリエチレンテレフタレート樹脂を採用すれば、その優れた耐熱性や強度により、絵柄の歪が殆ど発生せず、絵柄とエンボスパターンとの同調も容易であるという優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧シートの実施の形態を示す側断面図である。
【符号の説明】
1…基材シート 2…絵柄層 3…隠蔽層
4…熱可塑性樹脂層 5…エンボス

Claims (2)

  1. 厚さが50〜150μmの範囲の透明又は半透明のポリエチレンテレフタレート樹脂からなる基材シートの裏面に、絵柄層及び隠蔽層の少なくとも一方を設ける工程と、
    前記基材シートの表面に、厚さが50〜150μmの範囲の透明又は半透明のポリオレフィン樹脂からなる熱可塑性樹脂層を熱接着性に優れた熱可塑性樹脂からなる接着性樹脂層との溶融樹脂をシート状に共押出し積層する工程と、
    前記熱可塑性樹脂層の表面にエンボスを施す工程と、
    を有することを特徴とする化粧シートの製造方法。
  2. 前記熱可塑性樹脂層を積層する工程と、前記熱可塑性樹脂層の表面にエンボスを施す工程とが同時になされることを特徴とする請求項1に記載の化粧シートの製造方法。
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