以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る操作装置の実施の形態の外観構成を示す斜視図であり、図2は、図1に示す操作装置の使用状態を説明するための説明図であり、図3は、図1に示す操作装置が載置されるクレードルの構成を示す斜視図であり、図4は、図1に示す操作装置の構成を示すブロック図であり、図5は、図4に示す傾斜角検出部の出力例を示す図であり、図6は、図4に示す座標変換部における姿勢ベクトルの算出方法を説明する説明図であり、図7は、図4に示す動作検出部におけるたたく動作の検出方法を説明するための波形図であり、図8は、図4に示す動作検出部における振る動作の検出方法を説明するための波形図であり、図9は、図4に示す画面記憶部に記憶されている第1のキー配列画面例を示す図であり、図10は、図4に示す画面記憶部に記憶されている楽曲マップ画面例を示す図であり、図11は、図4に示す画面記憶部に記憶されている第2のキー配列画面例を示す図であり、図12は、図4に示す画面記憶部に記憶されている第3のキー配列画面例を示す図であり、図13は、図4に示す画面記憶部に記憶されている第4のキー配列画面例を示す図であり、図14は、図4に示すセル情報記憶部に記憶されているセル情報例を示す図であり、図15は、図9に示す第1のキー配列画面に対応する第1の変換テーブル例を示す図であり、図16は、図10に示す楽曲マップ画面および図11に示す第2のキー配列画面に対応する第2の変換テーブル例を示す図であり、図17は、図4に示す閾値情報記憶部に記憶されている閾値情報例を示す図である。
本実施の形態の操作装置1は、記録媒体であるHDDに記録された楽曲データを再生するHDDプレーヤ等の携帯端末装置であり、図1を参照すると、全体が略矩形をなす筐体2の主面部に表示部3が設けられていると共に、筐体2の右側面部に操作キー4が、筐体2の下側面部に接続部5がそれぞれ設けられている。
操作装置1の使用方法としては、図2に示すように、表示部3が設けられている主面部を上側にして操作装置1を右手で把持した状態と、図3に示すように、パソコン30と接続されたクレードル20に載置した状態とが想定されている。クレードル20は、図3を参照すると、操作装置1が載置される載置台21と、載置台21を揺動自在に支持する支持台22とからなる。載置台21には、操作装置1の接続部5と接続されるピン23が底部に植設され、操作装置1が嵌装される凹部24が設けられており、操作装置1をクレードル20に載置した状態では、接続部5とピン23とが接続されるように構成されている。また、載置台21の下面には、支持台22に形成された略半球状の窪み部25に載置され、窪み部25との当接が曲面である揺動部26が設けられており、さらに揺動部26の下部には、窪み部25の底部に形成された穴を貫通した重り部27が取り付けられ、支持台22が斜面に置かれた場合にも、常に載置台21が同一の姿勢に保たれるように構成されている。
操作装置1の筐体2内には、図4を参照すると、傾斜角検出部6と、AD変換部7と、座標変換部8と、動作検出部9と、画面記憶部10と、セル情報記憶部11と、変換テーブル記憶部12と、閾値情報記憶部13と、表示制御部14と、カーソル制御部15と、中央制御部16と、データベース17と、音声出力部18と、基準角度設定部41と、基準角度記憶部42と、通信部43とを備えている。
表示部3は、液晶ディスプレイ(LCD)等の表示手段であり、再生する楽曲データのタイトル名、アーティスト名等の書誌データや再生時間等の各種案内情報が表示されると共に、操作の選択、音量の調整、楽曲データの検索、楽曲データの再生指示等の各種指示キーが表示される。なお、本実施の形態では、表示部3に案内情報と指示キーとを同一画面で表示するように構成したが、操作装置1の主面部に液晶ディスプレイ(LCD)等の他の表示手段を設け、案内情報と指示キーとを別個の表示手段に表示させるようにしても良い。
操作キー4は、電源の投入および切断を指示する操作キー、図2に示すように手で把持して使用する場合の操作装置1における傾きの基準となる第1基準角度の設定を指示する基準角度設定キー、ユーザが選択した機能(指示キー)の実行を指示する実行キーとして機能するものであり、操作キー4は、筐体2の右側面部の上部側、すなわち図3に示すように、表示部3が設けられている主面部を上側にして操作装置1を右手で把持した状態で、親指で操作できる位置に配置されている。
接続部5は、クレードル20に載置した際に、パソコン30との接続を図るための接続端子であり、操作装置1の図示しないバッテリに充電を行う電源入力端子としても機能する。
傾斜角検出部6は、例えば、静電容量型、ピエゾ抵抗型、熱分布検知型等の加速度センサを用いた傾斜センサであり、図1を参照すると、主面部、すなわち表示部3の表示面と平行で互いに直交するX軸およびY軸と、主面部と垂直なZ軸の傾きに応じた姿勢信号をAD変換部7に出力する。なお、本実施の形態では、X軸は、表示部3の上下方向に、Y軸は、表示部3の左右方向にそれぞれ設定されている。
傾斜角検出部6として、固定されたビーム(梁)と可動するビーム(梁)とをそれぞれコンデンサの電極板と見立てて、ビーム間の距離の変動を静電容量値としてX軸、Y軸、Z軸(図1に示すように主面部と垂直な軸をZ軸とする)の傾きを検出する静電容量型3軸加速度センサを用いた場合には、図5に示すように、X軸、Y軸、Z軸の傾斜角に応じた出力電圧が姿勢信号として得られる。
AD変換部7は、傾斜角検出部6から出力される姿勢信号をデジタル信号に変換して動作検出部9、基準角度設定部41および座標変換部8に出力する。
基準角度設定部41は、電源投入状態で操作キー4が所定時間以上押下、すなわち第1基準角度Aの設定が指示されると、AD変換部7から入力された姿勢信号に基づいてX軸およびY軸をそれぞれ中心とする操作装置1のそれぞれの回転角θx、θyをそれぞれ算出し、算出した回転角θx、θyを第1基準角度A(回転角θx1、θy1)として基準角度記憶部42に記憶させる。回転角θxは、Y軸およびZ軸の傾斜角から、回転角θyは、X軸およびZ軸の傾斜角からそれぞれ求めることができる。以下、X軸を中心とする操作装置1の回転をピッチ方向の回転と称し、Y軸を中心とする操作装置1の回転をロール方向の回転と称する。また、筐体2の主面部が重力方向に直交する場合の回転角θx、θyを0度とし、表示部3の上方を下側に移動させるピッチ方向の回転をプラスとし、表示部3の下方を下側に移動させるピッチ方向の回転をマイナスとし、表示部3の右方を下側に移動させるロール方向の回転をプラスとし、表示部の左方を下側に移動させるロール方向の回転をマイナスとする。なお、本実施の形態では、電源投入状態で操作キー4が所定時間以上押下することで第1基準角度Aの設定の指示を行うように構成したが、第1基準角度Aの設定の指示を行うキーを新たに設けても良く、表示部3に表示される操作画面上から第1基準角度Aの設定の指示を行うようにしても良い。
基準角度記憶部42には、操作装置1を手に把持した場合の操作装置1における傾きの基準として、基準角度設定部41によって設定される第1基準角度A(回転角θx1、θy1)が記憶されると共に、図3に示すクレードル20に載置して使用される場合の操作装置1における傾きの基準となる第2基準角度(回転角θx2、θy2)が記憶されている。なお、本実施の形態では、図2に示すように手で把持して使用する場合には、表示部3の表示面が水平での使用が初期設定されており、第1基準角度Aは、回転角θx1=0°、θy1=0°に初期設定されていると共に、図3に示すように操作装置1をクレードル20に載置して使用する場合には、操作装置1がクレードル20に表示部3の表示面が垂直になるように載置されるため、第2基準角度Bは、θx2=−90°、θy2=0°に設定されている。また、基準角度記憶部42には、操作装置1がクレードル20に載置されている状態で、傾斜角検出部6から出力される設計上の姿勢信号(以下、基準姿勢信号と称す)が予め記憶されていると共に、座標変換部8によるドリフト補正動作で算出されたドリフト補正値が記憶される。
座標変換部8は、AD変換部7から入力された姿勢信号に基づいてX軸およびY軸をそれぞれ中心とする操作装置1のそれぞれの回転角θx、θyをそれぞれ算出すると共に、基準角度記憶部42に記憶されている第1基準角度A(回転角θx1、θy1)を参照することで、操作装置1の第1基準角度Aからの傾きを示す姿勢ベクトルRを算出してカーソル制御部15に出力する。姿勢ベクトルRは、図6に示すように、第1基準角度A(回転角θx1、θy1)から、算出した(回転角θx、θy)までのベクトルとして算出され、操作装置1が第1基準角度Aからどの向きに傾けられたかを示す角度θaと、操作装置1の第1基準角度Aからの傾斜角の大きさを示す長さrとで表される。なお、座標変換部8における姿勢ベクトルRの算出は、AD変換部7におけるサンプリング時間毎に行われる。
また、座標変換部8は、操作装置1がクレードル20に載置されている状態では、AD変換部7から入力された姿勢信号に基づいてX軸およびY軸をそれぞれ中心とする操作装置1のそれぞれの回転角θx、θyをそれぞれ算出すると共に、基準角度記憶部42に記憶されている第2基準角度(回転角θx2、θy2)を参照することで、操作装置1の第2基準角度Bからの傾きを示す姿勢ベクトルRを算出してカーソル制御部15に出力する。
さらに、座標変換部8は、基準角度記憶部42にドリフト補正値が記憶されている場合には、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7から入力された姿勢信号をドリフト補正値に基づいて修正し、修正した姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θy、姿勢ベクトルRをそれぞれ算出する。
動作検出部9は、操作装置1に対して行われる「たたく」、「振る」の動作を検出し、検出した動作を示す動作検出信号をカーソル制御部15に出力する。
図7(a)には、操作装置1の主面部に対して「たたく」動作が行われた際に、傾斜角検出部6から出力される姿勢信号例が示されており、Z軸の単位時間当たりの変化が大きいことが分かる。そこで、動作検出部9は、AD変換部7におけるサンプリング時間毎のZ軸の出力を1サンプルとし、(1サンプル後のサンプルとの差*100)を変位量として算出する。動作検出部9によって算出された変位量を、変位量が5未満は「0」として時系列にプロットすると、図7(b)に示すようになり、動作検出部9は、変位量が予め定められた閾値±αを越える図7(b)にAで示す瞬間的な大きな傾きとなる値によって、「たたく」動作が行われたことを検出する。なお、変位量は、「たたく」動作の検出後、減衰するまで、何度か大きな値となるため、動作検出部9は、「たたく」動作の検出後、予め減衰時間として設定されている時間Taの間、「たたく」動作の検出を行わないように制御される。また、本実施の形態では、Z軸の出力に基づいて「たたく」動作の検出を行うように構成したが、操作装置1を「たたく」場所によっては、X軸、Y軸の出力に顕著な変化が現れる場合があり、X軸、Y軸の出力に基づいて「たたく」動作の検出を行うようにしても良い。また、検出回数から「たたく」動作の回数についても検出可能である。すなわち、「たたく」動作における姿勢信号は、筺体に衝撃が加わっただけで発生してしまうため、意図しない衝撃との区別が難しく、例えば予め登録しておいた時間の間隔で2回以上連続して姿勢信号が検出された場合のみを、「たたく」と判断するといった方法も考えられる。
図8(a)には、操作装置1に対して「振る」動作が行われた際に、傾斜角検出部6から出力される姿勢信号例が示されており、X軸、Y軸、Z軸のいずれもが所定の間隔で上下に変化していることが分かる。そこで、動作検出部9は、AD変換部7におけるサンプリング時間毎のX軸の出力を1サンプルとし、(4サンプル後のサンプルとの差*100)を変位量として算出する。動作検出部9によって算出された変位量を、変位量が5未満は「0」とすると共に、「0」以外の値が5サンプル以上連続しない場合には「0」として時系列にプロットすると、図8(b)に示すようになり、動作検出部9は、予め定められた「振る」動作を検出するために必要な時間Tb以内に、図8(b)にβで示す変位量の正から負、および負から正の変化を複数回検出することで、「振る」動作が行われたことを検出する。なお、検出回数から「振る」動作の回数や、検出点での姿勢信号から「振る」動作の方向検出が可能となる。また、本実施の形態では、X軸の出力に基づいて「振る」動作の検出を行うように構成したが、Y軸、Z軸の出力に基づいて「たたく」動作の検出を行うようにしても良い。
画面記憶部10は、各種案内情報が表示される案内情報表示領域や、異なる操作が割り当てられた複数の指示キーや、楽曲データを検索するための楽曲マップがレイアウトされた複数の操作画面を記憶している記憶手段であり、楽曲データの再生に関連する操作を行う画面、音量の調整を行う画面、楽曲データの検索を行う画面等が記憶されている。なお、比較的少ない数の指示キーが配置された画面としては、図9(a)に示すように、5個の指示キーKm(m=1〜5)が配列されている第1のキー配列画面31と、図9(b)に示すように、2個の指示キーKm(m=1〜2)が配列されている第1のキー配列画面32とが画面記憶部10に記憶されているものとする。また、楽曲マップがレイアウトされた画面としては、図10に示すように、データベース17に記憶されている楽曲データが2つの評価項目(例えば、「穏やか−激しい」、「明るい−暗い」)に基づいて平面上に展開される楽曲マップ40がレイアウトされている楽曲マップ画面33が画面記憶部10に記憶されているものとする。さらにまた、比較的多い数の指示キーが配置された画面としては、図11に示すように、25個の指示キーKm(m=1〜25)が配列されている第2のキー配列画面34が画面記憶部10に記憶されているものとする。
さらに、画面記憶部10には、図12に示すように、複数の指示キーKm(m=1〜10)がX軸方向に配列された、例えば音量調整を行う画面等の第3のキー配列画面35と、図13に示すように、複数の指示キーKm(m=1〜5)がY軸方向に配列された、例えばメニュー選択を行う画面等の第4のキー配列画面36とが画面記憶部10に記憶されているものとする。なお、画面記憶部10に記憶されている各種画面の大きさは、表示部3の表示領域と同一である必要はなく、画面記憶部10に記憶されている各種画面の方が表示部3の表示領域よりも大きい場合には、表示部3に部分的に表示され、スクロールによって表示エリアが移動される。
セル情報記憶部11は、複数のセル(領域)からなるセル情報として記憶している記憶手段であり、画面記憶部10に記憶されている操作画面によって使い分けられる第1のセル情報と、第2のセル情報とが記憶されている。
画面記憶部10に記憶されている第1のキー配列画面31、32には、第1のセル情報が用いられ、第1のセル情報は、図14(a)を参照すると、座標変換部8で算出される姿勢ベクトルRにおける角度θaと長さrとに基づいて分割された複数のセルからなり、姿勢ベクトルRに基づいて1つのセルがカレントセルとして特定できるように構成されている。なお、第1のセル情報におけるセルの個数は、対応する操作画面の中で、最も多く配列されている指示キーの数よりも多く設定されている。また、図14(a)に示す例は、角度θaが90°毎にm=4に分割され、長さrがn=2に分割された8つのセルS(m,n:m=1,2,3,4、n=1,2)からなる第1のセル情報である。
画面記憶部10に記憶されている楽曲マップ画面33および第2のキー配列画面34には、第2のセル情報が用いられ、第2のセル情報は、図14(b)を参照すると、AD変換部7で算出される姿勢ベクトルRの長さrに基づいて分割された複数のセルからなり、姿勢ベクトルRに基づいて1つのセルがカレントセルとして特定できるように構成されている。なお、セル情報におけるセルの個数は、任意であり、図14(b)には、長さrに応じて分割された3つのセルSn(n=0,1,2)からなる第2のセル情報が示されている。
変換テーブル記憶部12は、セル情報記憶部11に記憶されている第1のセル情報の各セルと指示キーを関連づける第1の変換テーブルと、セル情報記憶部11に記憶されている第2のセル情報の各セルとカーソルの移動量および速度を関連づける第2の変換テーブルとを記憶している記憶手段である。
第1の変換テーブルとしては、図15(a)に示すように、図14(a)に示す第1のセル情報における8つのセルSm、nに対して、図9(a)に示す指示キーKm(m=1〜5)が関連づけられている第1のキー配列画面31に用いられるものと、図15(b)に示すように、図14(a)に示す第1のセル情報における8つのセルSm、nに対して、指示キーKm(m=1〜2)が関連づけられている第1のキー配列画面32に用いられるものがあり、第1の変換テーブルは、指示キーKmの配列が異なる第1のキー配列画面毎にそれぞれ設けられている。なお、指示キーKmが同じ配列の第1のキー配列画面が複数ある場合には、第1の変換テーブルを共用しても良いことは言うまでもない。
第2の変換テーブルは、図16に示すように、図14(b)に示す第2のセル情報における3つのセルSmに対して、移動量Ln(n=0,1,2)および速度An(n=0,1,2)がそれぞれ関連づけられている。なお、第2のセル情報の最も内側のセルS0に関連づけられた移動量L0および速度A0は、「0」であり、姿勢ベクトルRが長い程、すなわち装置の傾きが大きいほど、移動量が大きく、速度が速くなるように設定されており、移動量Lnは、L0<L1<L2の関係となり、速度Anは、A0<A1<A2の関係となる。なお、移動量Lnは、単位時間当たりのカーソルの移動量を示すものであり、速度Anと同義の情報である。
閾値情報記憶部13は、図17を参照すると、AD変換部7で算出される姿勢ベクトルRの長さr、すなわち操作装置1の傾斜角度の閾値T0を閾値情報として記憶している記憶手段である。
表示制御部14は、中央制御部16の制御に基づいて画面記憶部10に記憶されている各種操作画面のいずれかを読み出して表示部3に表示すると共に、表示部3に表示した操作画面に配列されている指示キーに割り当てられた操作とをカーソル制御部15に通知する。また、表示制御部14は、第1のキー配列画面31、32、楽曲マップ画面33および第2のキー配列画面34を表示部3に表示する場合には、表示部3に表示した操作画面を特定するための操作画面特定情報を、第3のキー配列画面35および第4のキー配列画面36を表示部3に表示する場合には、指示キーKmが配列されている方向、すなわちカーソルの移動方向を示すキー配列情報をそれぞれカーソル制御部15に通知する。さらに、表示制御部14は、表示部3に楽曲マップ画面33を表示する場合には、データベース17に記憶されている楽曲データの評価点に基づいて、楽曲マップ画面33にレイアウトされている楽曲マップ40に各楽曲データをポイント等の図形として展開する。なお、表示制御部14は、表示部3に表示した操作画面に案内情報表示領域がレイアウトされている場合には、中央制御部16からの指示に基づいて、再生する楽曲データのタイトル名、アーティスト名等の書誌データをデータベース17から読み出して案内情報表示領域に表示する。
カーソル制御部15は、表示部3に表示された第1のキー配列画面31、32上に配列された複数の指示キーKmのいずれかを選択するカーソルの移動制御と、楽曲マップ画面33上の領域を示すカーソル(以下、楽曲マップ画面33上のカーソルを楽曲選択カーソル37と称す)の移動制御と、表示部3に表示された第2のキー配列画面34に配列された複数の指示キーKmのいずれかを選択するカーソル(以下、第2のキー配列画面34上のカーソルをキー選択カーソル38と称す)の移動制御と、第3のキー配列画面35に配列された複数の指示キーKmのいずれかを選択するカーソルの移動制御と、第4のキー配列画面36に配列された複数の指示キーKmのいずれかを選択するカーソルの移動制御とを行う。なお、カーソルとは、情報、領域、指示キー等の選択対象を選択した場合に、選択した選択対象の色を変えたり、反転処理をしたり、アンダーラインを表示したりして選択されていることを示すものであり、カーソルが移動されることにより、カーソルが位置する選択対象が選択される。
第1のキー配列画面31、32が表示部3に表示されている場合には、カーソル制御部15は、セル情報記憶部11に記憶されている第1のセル情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRに対応するセル(以下、カレントセルと称す)を特定すると共に、表示制御部14から通知された操作画面特定情報に基づいて変換テーブル記憶部12に記憶されている第1の変換テーブルのいずれかを特定し、特定した第1の変換テーブルを用いて特定したカレントセルに関連づけられた指示キーを特定し、特定した指示キーkmにカーソルを移動させる。また、カーソル制御部15は、操作キー4が押下されると、カーソルが位置する指示キーに割り当てられた操作を中央制御部16に通知する。なお、図9(a)には、指示キーK1が選択されている状態が、図9(b)には、指示キーK1が選択されている状態がそれぞれ示されている。
楽曲マップ画面33もしくは第2のキー配列画面34が表示部3に表示されている場合には、カーソル制御部15は、セル情報記憶部11に記憶されている第2のセル情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRに対応するセル(以下、カレントセルと称す)を特定すると共に、第2の変換テーブルを用いて特定したカレントセルに関連づけられた移動量および速度を特定し、姿勢ベクトルRの方向に特定した移動量および速度で楽曲選択カーソル37およびキー選択カーソル38を移動させる。なお、操作装置1が第1基準角度Aに対して略水平に保たれ、姿勢ベクトルRによってセル情報の最も内側のセルS0がカレントセルとして特定された場合には、セルS0に関連づけられた移動量L0および速度A0が「0」であるため、楽曲選択カーソル37の移動が行われないように制御される。また、カーソル制御部15は、操作キー4が押下されると、楽曲マップ画面33においては、楽曲選択カーソル37内に含まれる楽曲データを中央制御部16に通知すると共に、第2のキー配列画面34においては、キー選択カーソル38が位置する指示キーKmに割り当てられた操作を中央制御部16に通知する。なお、図11には、キー選択カーソル38によって指示キーK23が選択されている状態が示されており、キー選択カーソル38がポイントとして表示されているが、キー選択カーソル38は、表示しないようにしても良い。
第3のキー配列画面35が表示部3に表示されている場合には、カーソル制御部15は、表示制御部14からのキー配列情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRからカーソル移動方向の成分を抽出し、閾値情報記憶部13に記憶されている閾値情報と比較することでカーソルの移動を制御する。また、カーソル制御部15は、操作キー4が押下されると、第3のキー配列画面35においては、カーソルが位置する指示キーKmに割り当てられた操作を中央制御部16に通知する。
第4のキー配列画面36が表示部3に表示されている場合には、カーソル制御部15は、表示制御部14からのキー配列情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRからカーソル移動方向の成分を抽出し、抽出したカーソル移動方向の成分を、少なくとも操作装置1に対して行われる動作を検出に必要な時間(「振る」動作を検出するために必要な時間Tb)以上記憶しておく。また、カーソル制御部15は、動作検出部9から入力信号が入力されると、動作検出信号の入力時から所定時間前(「たたく」動作を示す動作検出信号が入力された場合には、1サンプル時間前、「振る」動作を示す動作検出信号が入力された場合には、「振る」動作を検出するために必要な時間Tb前)の姿勢ベクトルRにおけるカーソル移動方向の成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0未満か否かを判断することで、操作装置1に対して動作が行われる前の、操作装置1のカーソル移動方向の傾きを判断する。さらに、カーソル制御部15は、操作装置1に対して動作が行われる前の姿勢ベクトルRにおけるカーソル移動方向の成分が閾値T0未満の場合には、第1のキー配列画面31、第2のキー配列画面34および第3のキー配列画面35においては、カーソルが位置する指示キーKmに割り当てられた操作を中央制御部16に通知すると共に、操作装置1に対して動作が行われる前の姿勢ベクトルRにおけるカーソル移動方向の成分が閾値T0以上の場合には、姿勢ベクトルRにおけるカーソル移動方向の成分の方向にカーソルを1つ移動させる。
中央制御部16は、音声出力部18を制御することで、カーソル制御部15から通知された楽曲データの再生を実行すると共に、カーソル制御部15から通知される操作を、表示制御部14および音声出力部18を制御することで実行する。また、電源切断状態で操作キー4が押下されると電源の投入制御を、電源投入状態で操作キー4が所定時間以上押下されると電源の切断制御を行う。なお、電源の切断制御は、操作画面のいずれかに電源切断操作が割り当てられた指示キーを設け、当該指示キーによって実行されるようにしても良い。
データベース17は、HDD等の記録手段であり、図示しない楽曲データ入力端子から入力された楽曲データが記録されていると共に、各楽曲データのタイトル名、アーティスト名等の書誌データと、少なくとも2つの評価項目について楽曲データをそれぞれ評価した評価点とが記録されている。
音声出力部18は、中央制御部16からの指示に基づいて、データベース17に記録されている楽曲データを再生するオーディオプレーヤであり、図示しない音声出力端子からオーディオ信号を図示しないヘッドフォン等の音声出力装置に出力する。
通信部43は、接続部5を介してパソコン30と情報の送受信を行う機能を有し、操作装置1で行った操作等の情報をパソコン30に送信すると共に、楽曲データ等の情報をパソコン30から受信する。また、通信部43は、接続部5とクレードル20のピン23との接続の有無、すなわち操作装置1がクレードル20に載置されたか否かを監視しており、接続部5とクレードル20のピン23とが接続、すなわち操作装置1がクレードル20に載置されると接続信号を中央制御部16に出力する。
次に、第1のキー配列画面31、32におけるカーソルの移動動作について図18を参照して詳細に説明する。
図18は、本発明に係る操作装置の実施の形態における第1のキー配列画面でのカーソルの移動動作を説明するためのフローチャートである。
表示制御部14は、中央制御部16の制御に基づいて、第1のキー配列画面31、32を画面記憶部10から読み出して表示部3に表示すると(ステップA1)、表示部3に表示した第1のキー配列画面31、32を特定する操作画面特定情報をカーソル制御部15に通知する(ステップA2)。
次に、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出し(ステップA3)、基準角度記憶部42に記憶されている第1基準角度A(回転角θx1、θy1)を参照することで、操作装置1の第1基準角度Aからの傾きを示す姿勢ベクトルR、すなわち操作装置1が第1基準角度Aからどの向きに傾けられたかを示す角度θaと、操作装置1の第1基準角度Aからの傾斜角の大きさを示す長さrとで表される姿勢ベクトルRを算出する(ステップA4)。
次に、カーソル制御部15は、セル情報記憶部11に記憶されている第1のセル情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRに対応するカレントセルを特定すると共に(ステップA5)、表示制御部14から通知された操作画面特定情報に基づいて変換テーブル記憶部12に記憶されている第1の変換テーブルのいずれかを特定し、特定した第1の変換テーブルを用いて特定したカレントセルに関連づけられた指示キーKmを特定し(ステップA6)、特定した指示キーKmにカーソルを移動させる(ステップA7)。なお、図15(a)には、座標変換部8で算出された姿勢ベクトルRによって第1のセル情報のセルS1,2がカレントセルとして特定された状態が示されており、第1のキー配列画面31の場合には、図16(a)に示す第1の変換テーブルによってカレントセルであるセルS1,2が指示キーK1に変換され、図9(a)に示すように指示キーK1にカーソルが移動され、第1のキー配列画面32の場合には、図16(b)に示す第1の変換テーブルによってカレントセルであるセルS1,2が指示キーK1に変換され、図9(b)に示すように指示キーK1にカーソルが移動される。
次に、カーソル制御部15は、操作キー4が押下されたか否かを判断し(ステップA8)、操作キー4が押下された場合には、カーソルが位置する指示キーに割り当てられた操作を中央制御部16に通知し、中央制御部16は、カーソル制御部15から通知される操作を、表示制御部14および音声出力部18を制御することで実行し(ステップA9)、第1のキー配列画面31、32におけるカーソルの移動動作を終了する。
また、ステップA8で操作キー4が押下されない場合には、ステップA3に戻り、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出する。
次に、セル情報記憶部11に記憶されている第1のセル情報における他の例について図19を参照して詳細に説明する。
図19は、図4に示すセル情報記憶部に記憶されているセル情報の他の例を示す図である。
セル情報記憶部11に記憶させるセル情報としては、図19に示すように、X軸回転角θxとY軸回転角θyに基づいて分割された複数のセルで構成するようにしても良く、この場合には、座標変換部8において算出した回転角θx、θyをそれぞれカーソル制御部15に出力すれば良いため、座標変換部8で姿勢ベクトルRを算出する必要がなくなる。なお、図19に示す例は、Y軸回転角θyがm=4に分割され、X軸回転角θxがm=2に分割された8つのセルS(m,n:m=1,2,3,4、n=1,2)からなるセル情報である。
次に、第1のキー配列画面31において、指示キー間のカーソルの移動にヒステリシス特性を持たせた例について図20を参照して詳細に説明する。
図20は、図4に示すカーソル制御部によって拡大されたカレントセルの状態を示す図である。
上述した第1のキー配列画面31におけるカーソルの移動動作では、姿勢ベクトルRで特定したカレントセルによってカーソルが移動(位置)する指示キーが決定されるように構成されているため、第1のセル情報において、姿勢ベクトルRがカレントセルと隣接するセルとの略境界線上に位置する場合には、わずかなブレによってカレントセルとして特定されるセルが変更されてしまい、カーソルが隣接する指示キー間を行ったり来たりしてしまう恐れがある。そこで、隣接する指示キー間のカーソルの移動にヒステリシス特性を持たせ、わずかな傾きのブレによってカーソルが隣接する指示キー間を行ったり来たりすることを防止することが考えられる。
隣接する指示キー間のカーソルの移動にヒステリシス特性を持たせるためには、カーソル制御部15は、図20(a)、(b)に示すように、第1のセル情報において、姿勢ベクトルRによって特定したカレントセルを隣接したセルの方向に拡大させる。図20(a)には、カーソル制御部15が姿勢ベクトルRによって特定したカレントセルであるセルS1,2が隣接するセル1,1、セル2,2、セル4,2の方向に拡大された状態が示されている。図20(a)に示す状態から図20(b)に示す状態に姿勢ベクトルRが変位した場合には、カーソル制御部15によってセル4,2がカレントセルとして特定され、図20(c)に示すように、カレントセルであるセルS4,2が隣接するセル1,2、セル3,2、セル4,1の方向に拡大される。従って、図20(c)に示す状態(セル4,2がカレントセルとして特定された状態)からセルS1,2にカレントセルが推移する境界は、セル1,2からセル4,2にカレントセルが推移した境界とは異なる位置(推移しにくくなる位置)に設定され、わずかな傾きのブレによって隣接するセルがカレントセルとして特定されることがないため、わずかな傾きのブレによってカーソルが隣接する指示キー間を行ったり来たりすることを防止することができる。
次に、楽曲マップ画面33における楽曲選択カーソルの移動動作について図21を参照して詳細に説明する。
図21は、本発明に係る操作装置の実施の形態における楽曲マップ画面での楽曲選択カーソルの移動動作を説明するためのフローチャートである。
表示制御部14は、中央制御部16の制御に基づいて、楽曲マップ画面33を画面記憶部10から読み出して表示部3に表示すると(ステップB1)、表示部3に表示した楽曲マップ画面33を特定する操作画面特定情報をカーソル制御部15に通知する(ステップB2)。
次に、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出し(ステップB3)、基準角度記憶部42に記憶されている第1基準角度A(回転角θx1、θy1)を参照することで、操作装置1の第1基準角度Aからの傾きを示す姿勢ベクトルR、すなわち操作装置1が第1基準角度Aからどの向きに傾けられたかを示す角度θaと、操作装置1の第1基準角度Aからの傾斜角の大きさを示す長さrとで表される姿勢ベクトルRを算出する(ステップB4)。
次に、カーソル制御部15は、セル情報記憶部11に記憶されている第2のセル情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRに対応するカレントセルを特定すると共に(ステップB5)、変換テーブル記憶部12に記憶されている第2の変換テーブルを用いて特定したカレントセルに関連づけられた移動量および速度を特定し(ステップB6)、姿勢ベクトルRの方向に特定した移動量および速度で楽曲選択カーソル37を移動させる(ステップB7)。なお、図14(b)には、座標変換部8で算出された姿勢ベクトルRによって第2のセル情報のセルS2がカレントセルとして特定された状態が示されており、この場合には、図16に示す第2の変換テーブルによって楽曲選択カーソル37の移動量および速度がそれぞれL2、A2に特定される。
次に、カーソル制御部15は、操作キー4が押下されたか否かを判断し(ステップB8)、操作キー4が押下された場合には、楽曲選択カーソル37内に含まれる楽曲データを中央制御部16に通知し、中央制御部16は、音声出力部18を制御することで、カーソル制御部15から通知された楽曲データの再生を実行し(ステップB9)、楽曲マップ画面33における楽曲選択カーソル37の移動動作を終了する。
また、ステップB8で操作キー4が押下されない場合には、ステップB3に戻り、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出する。
次に、第2のキー配列画面34におけるキー選択カーソルの移動動作について図22を参照して詳細に説明する。
図22は、本発明に係る操作装置の実施の形態における第2のキー配列画面でのキー選択カーソルの移動動作を説明するためのフローチャートである。
表示制御部14は、中央制御部16の制御に基づいて、第2のキー配列画面34を画面記憶部10から読み出して表示部3に表示すると(ステップC1)、表示部3に表示した第2のキー配列画面34を特定する操作画面特定情報をカーソル制御部15に通知する(ステップC2)。
次に、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出し(ステップC3)、基準角度記憶部42に記憶されている第1基準角度A(回転角θx1、θy1)を参照することで、操作装置1の第1基準角度Aからの傾きを示す姿勢ベクトルR、すなわち操作装置1が第1基準角度Aからどの向きに傾けられたかを示す角度θaと、操作装置1の第1基準角度Aからの傾斜角の大きさを示す長さrとで表される姿勢ベクトルRを算出する(ステップC4)。
次に、カーソル制御部15は、セル情報記憶部11に記憶されている第2のセル情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRに対応するカレントセルを特定すると共に(ステップC5)、変換テーブル記憶部12に記憶されている第2の変換テーブルを用いて特定したカレントセルに関連づけられた移動量および速度を特定し(ステップC6)、姿勢ベクトルRの方向に特定した移動量および速度でキー選択カーソル38を移動させ(ステップC7)、キー選択カーソル38が位置する指示キーKmを選択する(ステップC8)。なお、第2のキー配列画面34において、各指示キーKmには、それぞれに対応する指示キー領域39が設定されており、指示キー領域39は、互いに隣接するように設定される。キー選択カーソル38は、各指示キーKmに対応する指示キー領域39のいずれかに位置することになり、キー選択カーソル38が位置する指示キー領域39に対応する指示キーKmを選択されることになる。従って、図11に示すように、指示キーK23がキー選択カーソル38によって選択された状態から、指示キーK5が選択される状態に移行させたい場合には、図11に矢印で示す指示キーK23から指示キーK5の方向に操作装置1を傾けることにより、キー選択カーソル38を指示キーK23から指示キーK5に向けた直線上を最短距離で移動させることができ、短時間で指示キーK5を選択することが可能になる。
次に、カーソル制御部15は、操作キー4が押下されたか否かを判断し(ステップC9)、操作キー4が押下された場合には、キー選択カーソル38によって選択された指示キーKmに割り当てられた操作を中央制御部16に通知し、中央制御部16は、カーソル制御部15から通知される操作を、表示制御部14および音声出力部18を制御することで実行し(ステップC10)、第2のキー配列画面34におけるキー選択カーソル38の移動動作を終了する。
また、ステップC9で操作キー4が押下されない場合には、ステップC3に戻り、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出する。
次に、第3のキー配列画面35におけるカーソル移動動作について図23を参照して詳細に説明する。
図23は、本発明に係る操作装置の実施の形態における第3のキー配列画面でのカーソルの移動動作を説明するためのフローチャートである。
表示制御部14は、中央制御部16の制御に基づいて、第3のキー配列画面35を画面記憶部10から読み出して表示部3に表示すると(ステップD1)、表示部3に表示した第3のキー配列画面35のキー配列情報をカーソル制御部15に通知する(ステップD2)。
次に、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出し(ステップD3)、基準角度記憶部42に記憶されている第1基準角度A(回転角θx1、θy1)を参照することで、操作装置1の第1基準角度Aからの傾きを示す姿勢ベクトルR、すなわち操作装置1が第1基準角度Aからどの向きに傾けられたかを示す角度θaと、操作装置1の第1基準角度Aからの傾斜角の大きさを示す長さrとで表される姿勢ベクトルRを算出する(ステップD4)。
次に、カーソル制御部15は、表示制御部14からのキー配列情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRからカーソル移動方向の成分を抽出する(ステップD5)。図12に示す第3のキー配列画面35は、指示キーKmがX軸に沿って配列されているため、表示制御部14は、X軸方向を示すキー配列情報をカーソル制御部15に出力する。
次に、カーソル制御部15は、カーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0未満か否かを判断する(ステップD6)。ステップD3〜ステップD6により、図17(a)に示すように、カーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分が閾値T0未満になった状態、すなわち操作装置1がカーソル移動方向において第1基準角度Aに対して水平に近い状態に保たれて傾斜角度が閾値T0未満の状態(以下、ホームポジションと称す)であるか否かが判断されることになる。
ステップD6でカーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0未満でない場合、すなわち操作装置1がホームポジションに保たれていない場合には、カーソル制御部15は、操作キー4が押下されたか否かを判断し(ステップD7)、操作キー4が押下されない場合には、ステップD3に戻り、操作キー4が押下された場合には、カーソルによって選択された指示キーKmに割り当てられた操作を中央制御部16に通知し、中央制御部16は、カーソル制御部15から通知される操作を、表示制御部14および音声出力部18を制御することで実行し(ステップD8)、カーソルの移動動作を終了する。
ステップD6でカーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0未満である場合、すなわち操作装置1がホームポジションに保たれている場合には、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出し(ステップD9)、算出した回転角θx、θyを合成することで、操作装置1がどの向きに傾けられたかを示す角度θaと、操作装置1の傾斜角の大きさを示す長さrとで表される姿勢ベクトルRを算出する(ステップD10)。
次に、カーソル制御部15は、表示制御部14からのキー配列情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRからカーソル移動方向の成分を抽出し(ステップD11)、カーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0以上か否かを判断する(ステップD12)。ステップD9〜ステップD12により、図17(b)に示すように、カーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分が閾値T0以上になった状態、操作装置1がカーソル移動方向に傾けられ傾斜角度が閾値T0以上になった状態であるか否かが判断されることになる。
ステップD12でカーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0以上でない場合、すなわち操作装置1がホームポジションに保たれている場合には、カーソル制御部15は、操作キー4が押下されたか否かを判断し(ステップD13)、操作キー4が押下されない場合には、ステップD9に戻り、操作キー4が押下された場合には、カーソルによって選択された指示キーKmに割り当てられた操作を中央制御部16に通知し、中央制御部16は、カーソル制御部15から通知される操作を、表示制御部14および音声出力部18を制御することで実行し(ステップD14)、カーソルの移動動作を終了する。
ステップD12でカーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0以上である場合、すなわち操作装置1がカーソル移動方向に所定量以上傾けられた状態になった場合には、カーソル制御部15は、カーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分の方向にカーソルを1つ移動させ(ステップD15)、ステップD3に戻る。
これにより、図12に示すように指示キーK7にカーソルが位置している第3のキー配列画面35において、操作装置1をホームポジションからカーソルを移動させたい方向(X軸方向のいずれか)に閾値T0以上傾けることにより、カーソルが左右に隣接する指示キーK6もしくは指示キーK8のいずれかに1つだけ移動されることになる。指示キーK6もしくは指示キーK8にカーソルが移動後は、操作装置1を一旦ホームポジションに戻さなければ、カーソルのさらなる移動が行われないため、指示キーK7から左右に隣接する指示キーK6もしくは指示キーK8にカーソルを確実に移動させることが可能になる。
次に、第3のキー配列画面35におけるカーソル移動を2つの閾値を用いて制御する他の実施の形態について図24を参照して詳細に説明する。
図24は、図4に示す閾値情報記憶部に記憶されている閾値情報の他の例を示す図である。
2つの閾値を用いてカーソル移動を制御する他の実施の形態では、図24を参照すると、閾値情報記憶部13にAD変換部7で算出される姿勢ベクトルRの長さr、すなわち操作装置1の傾斜角度の閾値T0と、閾値T1(閾値T0>閾値T1)とを記憶させておき、上述のステップD6で、カーソル制御部15は、カーソル移動方向における姿勢ベクトルRの成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T1未満か否かを判断するように構成する。
これにより、カーソルの隣接する指示キーKmへの移動は、図24(a)に示すように、操作装置1が閾値T1未満に保持されている状態がホームポジションとなり、図24(b)に示すように、ホームポジションから操作装置1をカーソル移動方向に閾値T0以上傾けた際にカーソルの移動が行われる。従って、操作装置1をカーソル移動方向に閾値T0程度傾けた状態での振動によって、操作装置1がホームポジションと閾値T0以上傾けた状態との間を何度も推移して、カーソルが意図せず進んで行ってしまうことを防止することができる。
次に、第4のキー配列画面36におけるカーソル移動動作について図25を参照して詳細に説明する。
図25は、本発明に係る操作装置の実施の形態における第4のキー配列画面でのカーソルの移動動作を説明するためのフローチャートである。
表示制御部14は、中央制御部16の制御に基づいて、第4のキー配列画面36を画面記憶部10から読み出して表示部3に表示すると(ステップE1)、表示部3に表示した第4のキー配列画面36のキー配列情報をカーソル制御部15に通知する(ステップE2)。
次に、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出し(ステップE3)、基準角度記憶部42に記憶されている第1基準角度A(回転角θx1、θy1)を参照することで、操作装置1の第1基準角度Aからの傾きを示す姿勢ベクトルR、すなわち操作装置1が第1基準角度Aからどの向きに傾けられたかを示す角度θaと、操作装置1の第1基準角度Aからの傾斜角の大きさを示す長さrとで表される姿勢ベクトルRを算出する(ステップE4)。
次に、カーソル制御部15は、表示制御部14からのキー配列情報に基づいて、座標変換部8から入力される姿勢ベクトルRからカーソル移動方向の成分を抽出する(ステップE5)。図13に示す第4のキー配列画面36の場合には、指示キーKmがY軸に沿って配列されているため、表示制御部14は、Y軸方向を示すキー配列情報をカーソル制御部15に出力し、カーソル制御部15は、図17に示すように、Y軸方向における姿勢ベクトルRの成分Ryを抽出する。
次に、カーソル制御部15は、動作検出部9から動作検出信号が入力されたか否かを判断し(ステップE6)、動作検出部9から動作検出信号が入力されていない場合には、ステップE3に戻る。
ステップE6で動作検出部9から動作検出信号が入力された場合には、カーソル制御部15は、動作検出信号の入力時から所定時間前の姿勢ベクトルRにおけるカーソル移動方向の成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0未満か否かを判断する(ステップE7)。すなわちステップE7では、操作装置1に対して「たたく」、「振る」の動作が行われた際に、操作装置1が、図17(a)に示すように、姿勢ベクトルRにおけるカーソル移動方向の成分が閾値T0未満になった状態、すなわち操作装置1がカーソル移動方向において第1基準角度Aに対して水平に近い状態に保たれて傾斜角度が閾値T0未満の状態(以下、ホームポジションと称す)であるか否かが判断されることになる。
ステップE7で姿勢ベクトルRにおけるカーソル移動方向の成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0未満である場合、すなわち操作装置1がホームポジションに保たれている場合には、カーソル制御部15は、カーソルによって選択された指示キーKmに割り当てられた操作を中央制御部16に通知し、中央制御部16は、カーソル制御部15から通知される操作を、表示制御部14および音声出力部18を制御することで実行し(ステップE8)、カーソルの移動動作を終了する。
これにより、操作装置1がホームポジションに保たれた状態で、操作装置1に対して「たたく」、「振る」の動作を行うことで、カーソルによって選択された指示キーKmに割り当てられた操作を実行することができる。
ステップE7で姿勢ベクトルRにおけるカーソル移動方向の成分が閾値情報記憶部13に記憶されている閾値T0未満でない場合、図17(b)に示すように、すなわち操作装置1がホームポジションに保たれていない場合には、カーソル制御部15は、姿勢ベクトルRにおける領域配列方向の成分の方向にカーソルを1つ移動させ(ステップE9)、ステップE3に戻る。
これにより、図13に示すように指示キーK3にカーソルが位置している第4のキー配列画面36において、操作装置1をホームポジションからカーソルを移動させたい方向(Y軸方向のいずれか)に閾値T0以上傾けた状態で、操作装置1に対して「たたく」、「振る」の動作を行うことで、カーソルが上下に隣接する指示キーK2もしくは指示キーK4のいずれかに1つだけ移動されることになる。なお、「振る」の動作を検出した瞬間の、傾きを用いることで、「振る」動作の振られた方向へ、カーソルを1つだけ移動させることも可能になる。
なお、本実施の形態では、第4のキー配列画面36のように指示キーKmがY軸方向に配列されている例を説明したが、指示キーKmの配列方向には、制限なく、例えば斜めに配列するようにしても良い。
なお、本実施の形態では、操作装置1に対して行われる「たたく」、「振る」の動作が検出されると、操作装置1の傾きに応じてカーソルの移動か操作の実行かのいずれかを行うように構成したが、操作装置1に対して行われる「たたく」もしくは「振る」の第1の所定動作が検出されると、カーソルの移動を行い、操作装置1に対して行われる第1の所定動作と異なる「振る」もしくは「たたく」の第2の所定動作が検出されると、カーソルによって選択された指示キーKmに割り当てられた操作の実行を行うように構成しても良い。この場合には、第4のキー配列画面36において、カーソルの移動順序を予め定めておき、カーソル制御部15は、操作装置1に対して行われる第1の所定動作が検出されると、予め定められた移動順序でカーソルを移動させる。
次に、操作装置1をクレードル20に載置した状態での操作について図26および図27を参照して詳細に説明する。
図26は、本発明に係る操作装置をクレードルに載置した際の基準角度切換動作を説明するためのフローチャートであり、図27は、図1に示す操作装置をクレードルに載置した状態での操作を説明するための説明図である。
通信部43は、操作装置1の接続部と、クレードル20のピン23との接続、すなわち操作装置1のクレードル20への接続を監視しており(ステップF1)、操作装置1がクレードル20に接続されると、中央制御部16およびカーソル制御部15を介してクレードル接続信号を座標変換部8に出力する。
クレードル接続信号が入力された座標変換部8は、操作装置1の姿勢の基準を基準角度記憶部42に記憶されている第2基準角度B(回転角θx2、θy2)に切り換える(ステップF2)。次に、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θyをそれぞれ算出する(ステップF3)。さらに座標変換部8は、基準角度記憶部42に記憶されている第2基準角度B(回転角θx2、θy2)を参照することで、操作装置1の第2基準角度Bからの傾きを示す姿勢ベクトルR、すなわち操作装置1が第2基準角度Bからどの向きに傾けられたかを示す角度θaと、操作装置1の第2基準角度Bからの傾斜角の大きさを示す長さrとで表される姿勢ベクトルRを算出し(ステップF4)、カーソル制御部15、中央制御部16および通信部43を介して算出した姿勢ベクトルRを操作信号としてパソコン30に送信する(ステップF5)。以下、AD変換部7におけるサンプリング時間毎に、座標変換部8は、ステップF3〜ステップF5の動作が繰り返されることになり、図27(a)〜(d)に示すように、操作装置1をクレードル20に接続した状態で傾けることにより、パソコン30を操作することが可能になる。また、操作装置1をクレードル20に接続した状態で、パソコン30を操作するだけではなく、操作装置1の第1のキー配列画面31、32、楽曲マップ画面33、第2のキー配列画面34、第3のキー配列画面35、第4のキー配列画面36におけるカーソルを移動させるようにしても良い。
次に、操作装置1をクレードル20に載置した状態でのドリフト補正動作について図28乃至図30を参照して詳細に説明する。
図28は、図1に示す操作装置が載置されたクレードルが斜面に置かれている状態を示す斜視図であり、図29は、図4に示す座標変換部で行われるドリフト補正動作を説明するためのフローチャートであり、図30は、図4に示す座標変換部で行われるドリフト補正例を示す図である。
クレードル20は、図28に示すように、支持台22が斜面に置かれた場合にも、常に載置台21が同一の姿勢になるように構成されているため、操作装置1は、載置台21に載置されると、外部から力が作用しない限り、常に同一の姿勢に保たれることになる。
そこで、本実施の形態では、操作装置1をクレードル20に載置した状態で、傾斜角検出部6から出力される姿勢信号のドリフト補正を行う。なお、ドリフトとは、何らかの要因で傾斜角検出部6から出力される姿勢信号、すなわち傾斜角検出部6から出力電圧がずれてしまうことであり、ドリフト補正動作によって傾斜角検出部6からの出力電圧のずれを補正するドリフト補正値を求める。
まず、通信部43は、操作装置1の接続部と、クレードル20のピン23との接続、すなわち操作装置1のクレードル20への接続を監視しており(ステップG1)、操作装置1がクレードル20に接続されると、中央制御部16およびカーソル制御部15を介してクレードル接続信号を座標変換部8に出力する。
クレードル接続信号が入力された座標変換部8は、変数nを「0」に設定すると共に(ステップG2)、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号(出力電圧)の変化を監視し(ステップG3)、姿勢信号が変化しない場合、すなわちクレードル20に載置された操作装置1の姿勢に動きがない場合には、カーソル制御部15は、変数nをインクリメントする(ステップG4)。なお、ステップG3における姿勢信号の変化の監視は、AD変換部7におけるサンプリング時間毎に行わる。
次に、座標変換部8は、インクリメントした変数nが予め定められた所定数に達したか否かを判断し(ステップG5)、変数nが予め定められた所定数に達していない場合、すなわち操作装置1の姿勢に動きがない状態が所定時間継続していない場合には、ステップG2に戻る。
ステップG5で変数nが予め定められた所定数に達した場合、すなわちクレードル20に載置された操作装置1の姿勢に動きがない状態が所定時間継続したことが検出された場合には、座標変換部8は、入力された姿勢信号と、基準角度記憶部42に予め記憶されている基準姿勢信号とにずれがあるか否かを判断し(ステップG6)、入力された姿勢信号と基準姿勢信号とにずれがない場合には、ドリフト補正を行うことなくドリフト補正動作を終了し、入力された姿勢信号と基準姿勢信号とにずれがある場合には、入力された姿勢信号を基準姿勢信号に修正する値をドリフト補正値として算出し(ステップG7)、算出したドリフト補正値を基準角度記憶部42に記憶させてドリフト補正動作を終了する。例えば、操作装置1をクレードル20に載置すると、表示部3の表示面が垂直になるため、X軸の傾斜角は、0°、Y軸の傾斜角は、−90°、Z軸の傾斜角は、−90°にそれぞれなり、基準姿勢信号は、図30に示すように、X軸:1.5V、Y軸:1.5V、Z軸:2.2Vとなる。しかし、座標変換部8に入力された姿勢信号が、X軸:1.7V、Y軸:1.4V、Z軸:2.1Vである場合には、入力された姿勢信号を基準姿勢信号に修正する値であるX軸:−0.2V、Y軸:+0.1V、Z軸:+0.1Vがドリフト補正値として算出され、基準角度記憶部42に記憶される。
上述のドリフト補正動作によって基準角度記憶部42にドリフト補正値が記憶されている場合には、座標変換部8は、傾斜角検出部6から出力され、AD変換部7によってデジタル信号に変換された姿勢信号をドリフト補正値に基づいて修正し、修正した姿勢信号に基づいてX軸、Y軸の回転角θx、θy、姿勢ベクトルRをそれぞれ算出することにより、入力された姿勢信号のドリフトを修正し、操作装置1の傾きを精度良く検出することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、基準角度記憶部42に第1基準角度Aおよび当該第1基準角度Aとは異なる第2基準角度Bを記憶させ、座標変換部8は、操作装置1の状態に応じて、姿勢信号に基づいて第1基準角度Aもしくは第2基準角度Bのいずれかからの操作装置1の傾きを算出し、算出した操作装置1の傾きに基づいて操作を行うように構成することにより、状態に応じて操作装置1の傾きの基準角度を切り換えることができるため、例えば、第1基準角度Aを用いて把持した状態の操作装置1の傾きを算出すると共に、第2基準角度Bを用いて載置した状態の操作装置1の傾きを算出することができ、操作装置1を載置した状態でも、操作装置1の傾きに基づいて操作を行うことができ、手で把持しての使用と同じ感覚で操作を行うことができるという効果を奏する。
さらに、本実施の形態によれば、通信部43によって操作装置1が載置されたことを検出し、座標変換部8は、操作装置1の載置が検出されない場合には、姿勢信号に基づいて第1基準角度Aからの操作装置1の傾きを算出し、操作装置1の載置が検出された場合には、姿勢信号に基づいて第2基準角度Bからの操作装置1の傾きを算出するように構成することにより、操作装置1が載置されたか否かに応じて第1基準角度Aと第2基準角度Bとを使い分けることができ、操作装置1を載置した状態でも、操作装置1の傾きに基づいて操作を行うことができ、手で把持しての使用と同じ感覚で操作を行うことができるという効果を奏する。
さらに、本実施の形態によれば、通信部43によってパソコン30との接続を検出し、座標変換部8は、パソコン30との接続が検出されない場合には、姿勢信号に基づいて第1基準角度Aからの操作装置1の傾きを算出し、パソコン30との接続が検出された場合には、姿勢信号に基づいて第2基準角度Bからの操作装置1の傾きを算出するように構成することにより、操作装置1が接続されたか否かに応じて第1基準角度と第2基準角度とを使い分けることができ、操作装置1を載置した状態でも、操作装置1の傾きに基づいて操作を行うことができ、手で把持しての使用と同じ感覚で操作を行うことができるという効果を奏する。
また、本発明の操作装置1が載置されるクレードル20を、操作装置1が載置される載置台21と、載置台21を揺動可能に支持する支持台22とで構成し、外部から力が作用しない状態では、載置台21が常に同一の姿勢に保たれるように構成することにより、操作装置1を基準の傾きに簡単に復帰させることができ、操作を簡略化することができるという効果を奏する。
なお、本発明が上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、上記構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。なお、各図において、同一構成要素には同一符号を付している。