JP4358547B2 - 無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

無段変速機の変速制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両に搭載されるベルト式無段変速機の変速比を制御する無段変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などの車両に用いられるベルト式無段変速機は、入力軸に設けられる入力側のプライマリプーリと、出力軸に設けられる出力側のセカンダリプーリと、これらのプーリに掛け渡される金属あるいは樹脂製のベルトやチェーンなどの動力伝達要素とを有している。それぞれのプーリの溝幅を変化させて動力伝達要素の巻き付け径を変化させることによって変速比が無段階に変化し、入力軸の回転は変速比に応じた所定の回転数となって出力軸に伝達される。
【0003】
ベルト式無段変速機においては、プライマリプーリにはプライマリシリンダが設けられ、セカンダリプーリにはセカンダリシリンダが設けられており、それぞれのシリンダの油室に供給される油圧を調整することにより変速比が制御される。セカンダリシリンダにはオイルポンプからの作動油をセカンダリ圧調整弁によって調圧して得られるライン圧つまりセカンダリ圧Psが供給される。プライマリシリンダにはセカンダリ圧Psをプライマリ圧調整弁により減圧調整して得られるプライマリ圧Ppが供給される。プライマリ圧Ppによって変速比が目標変速比となるようにプーリ溝幅が調整され、セカンダリ圧Psによってセカンダリプーリには動力伝達に必要な締め付け力が加えられる。
【0004】
無段変速機の変速制御装置のメモリには油圧比マップが格納されている。この油圧比マップは、エンジンから入力軸に入力される入力トルクTinとセカンダリ圧により決定される出力軸の最大伝達可能トルクTmaxとのトルク比(Tin/Tmax)に対する油圧比(Pp/Ps)の値を、変速比毎に格納したデータである。したがって、走行時に入力軸にエンジンから入力されるトルクとそのときの変速比とに基づいて目標のセカンダリ圧Psを算出すると、走行状態に応じて算出された目標変速比とトルク比とに基づいて油圧比マップから油圧比(Pp/Ps)を読み出すことにより目標のプライマリ圧Ppを求めることができる。ただし、このセカンダリ圧Psにはトルクコンバータなどの油圧機器に使用される補正値が加味される。
【0005】
このように、従来では目標のセカンダリ圧Psを算出し、これに基づいて油圧比マップから目標のプライマリ圧Ppを求めて、プライマリ圧調整弁とセカンダリ圧調整弁に制御信号を送り、それぞれのシリンダに供給される油圧を調整し目標変速比に追従するように変速比を制御するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平9−303541号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、セカンダリ圧に基づいてプライマリ圧を算出するようにした場合には、セカンダリ圧が低すぎると所望の変速速度が得られなくなる。一方、変速速度を高めるために、例えばオーバードライブ側からロー側に変速する場合にはプライマリシリンダ内の作動油が迅速に排出されるように、プライマリ圧に基づいて求められた目標のプライマリ圧よりも低めの圧力に設定するようにしている。ところが、プライマリプーリが高速で回転しているときにはプライマリシリンダ内には内部の作動油の遠心力により発生する遠心油圧が大きく影響しており、その影響を受けてプライマリシリンダ内の作動油を迅速に排出させてプライマリ圧を低下させると、プライマリシリンダ内の作動油が必要以上に排出されて変速操作ができなくなるおそれがあるので、プライマリ圧を0MPa以下にすることができない。
【0008】
また、入力トルクが0Nmの場合には、基本的に油圧は必要なくなるが、これでは変速を制御することができない。これらの現象を防ぐために、プライマリ回転数、セカンダリ回転数および変速の有無などに応じてセカンダリ圧に下限リミッターを設定し、セカンダリ圧が所定値以下とならないようにしている。しかしながら、このような制御方式では制御が複雑となり、必要以上の油圧を供給し続けなければならず、ポンプ駆動のための動力が大きくなり、燃費の悪化を招来させることになる。
【0009】
本発明の目的は、無段変速機の変速操作の安定性を向上することにある。
【0010】
本発明の他の目的は、無段変速機を最小の油圧で変速操作を行い得るようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の無段変速機の変速制御装置は、プライマリ軸に装着され溝幅が可変のプライマリプーリと、セカンダリ軸に装着され溝幅が可変のセカンダリプーリと、これらのプーリに掛け渡される動力伝達要素とを有する無段変速機の変速制御装置であって、前記プライマリプーリに設けられたプライマリシリンダに供給されるプライマリ圧を目標プライマリ圧に調整するプライマリ圧調整弁と、前記セカンダリプーリに設けられたセカンダリシリンダに供給されるセカンダリ圧を目標セカンダリ圧に調整するセカンダリ圧調整弁と、前記目標プライマリ圧と前記目標セカンダリ圧を各種センサからの入力信号に基づいて設定する制御ユニットとを有し、前記制御ユニットにおいて、前記目標プライマリ圧は、前記目標セカンダリ圧に基づかずに、前記プライマリ軸の入力トルクと前記セカンダリ軸の最大伝達可能トルクの比を表すトルク比と目標変速比に応じて予め設定されているプライマリ圧とセカンダリ圧の油圧比に基づいて設定されることを特徴とする。
【0012】
本発明の無段変速機の変速制御装置は、前記制御ユニットは、前記油圧比に基づいて設定された基本プライマリ圧と、前記目標変速比に基づいて設定されたプライマリ圧下限値とにより前記目標プライマリ圧を設定することを特徴とする。
【0013】
本発明の無段変速機の変速制御装置は、前記制御ユニットは、前記プライマリ圧下限値を変速速度に応じて補正することを特徴する。また、前記制御ユニットは、前記プライマリ圧下限値を遠心油圧に応じて補正することを特徴する。
【0014】
本発明の無段変速機の変速制御装置は、前記制御ユニットは、入力トルクに基づいて設定される必要セカンダリ圧と、前記油圧比に基づいて設定されるセカンダリ圧下限値とを比較し、大きい方の圧力値に基づいて前記セカンダリ圧調整弁に制御信号を送ることを特徴とする。
【0015】
本発明の無段変速機の変速制御装置にあっては、目標プライマリ圧を、目標セカンダリ圧に基づかずに、プライマリ軸の入力トルクとセカンダリ軸の最大伝達可能トルクの比を表すトルク比と目標変速比に応じて予め設定されているプライマリ圧とセカンダリ圧の油圧比に基づいて設定するので、変速比を設定するためのプライマリ圧が優先的に算出されてその圧力が確保されることになり、変速操作の安定性を確保しつつセカンダリ圧を最小に設定することができる。変速速度に応じてプライマリ圧を補正することにより、変速速度を最適に設定することができる。セカンダリ圧を過度に高く設定することが不要となり、ポンプ駆動の動力を低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1はベルト式無段変速機を備えた車両の駆動系を示す概略図であり、この無段変速機はエンジン1のクランク軸2の回転がトルクコンバータ3と前後進切換装置4とを介して伝達される駆動側のプライマリ軸5と、これと平行となった被駆動側のセカンダリ軸6とを有しており、プライマリ軸5にはエンジン動力がトルクコンバータ3のタービン軸3aを介して入力される。
【0017】
プライマリ軸5にはプライマリプーリ7が設けられており、このプライマリプーリ7はプライマリ軸5に一体となった固定プーリ7aと、これに対向してプライマリ軸5にボールスプラインなどにより軸方向に摺動自在に装着される可動プーリ7bとを有し、プーリのコーン面間隔つまりプーリ溝幅が可変となっている。セカンダリ軸6にはセカンダリプーリ8が設けられており、このセカンダリプーリ8はセカンダリ軸6に一体となった固定プーリ8aと、これに対向してセカンダリ軸6に可動プーリ7bと同様にして軸方向に摺動自在に装着される可動プーリ8bとを有し、プーリ溝幅が可変となっている。
【0018】
プライマリプーリ7とセカンダリプーリ8との間には動力伝達要素としてのベルト9が掛け渡されており、両方のプーリ7,8の溝幅を変化させてそれぞれのプーリに対するベルト9の巻き付け径の比率を変化させることにより、プライマリ軸5の回転がセカンダリ軸6に無段階に変速されて伝達されることになる。駆動ベルト9のプライマリプーリ7に対する巻き付け径をRpとし、セカンダリプーリ8に対する巻き付け径をRsとすると、変速比つまりプーリ比iはi=Rs/Rpとなる。
【0019】
セカンダリ軸6の回転は減速歯車およびディファレンシャル装置10を有する歯車列を介して駆動輪11a,11bに伝達されるようになっており、前輪駆動の場合には駆動輪11a,11bは前輪となる。
【0020】
プライマリプーリ7の溝幅を変化させるために、プライマリ軸5にはプランジャ12が固定され、このプランジャ12の外周面に摺動自在に接触するプライマリシリンダ13が可動プーリ7bに固定されており、プランジャ12とプライマリシリンダ13とによりプライマリ油室14が形成されている。一方、セカンダリプーリ8の溝幅を変化させるために、セカンダリ軸6にはプランジャ15が固定され、このプランジャ15の外周面に摺動自在に接触するセカンダリシリンダ16が可動プーリ8bに固定されており、プランジャ15とセカンダリシリンダ16とによりセカンダリ油室17が形成されている。それぞれの溝幅はプライマリシリンダ13内のプライマリ油室14に導入される作動油のプライマリ圧Ppと、セカンダリシリンダ16内のセカンダリ油室17に導入される作動油のセカンダリ圧Psにより設定される。
【0021】
プライマリ油室14とセカンダリ油室17にはエンジンあるいは電動モータにより駆動されるオイルポンプ21から吐出される作動油が供給されるようになっており、オイルポンプ21の吐出口に接続されたセカンダリ圧路22は、セカンダリ油室17に連通されるとともにセカンダリ圧調整弁23のセカンダリ圧ポートに連通されている。このセカンダリ圧調整弁23によって調圧されてセカンダリ油室17に供給されるセカンダリ圧Psにより、ベルト9による動力伝達容量に見合った締め付け力がセカンダリプーリ8に加えられる。
【0022】
セカンダリ圧路22はプライマリ圧調整弁24のセカンダリ圧ポートに連通油路25を介して接続されており、このプライマリ圧調整弁24のプライマリ圧ポートはプライマリ圧路26を介してプライマリ油室14に連通されている。このプライマリ圧調整弁24によって減圧調整されるプライマリ圧Ppにより、プライマリプーリ7の溝幅が変化して変速比が制御される。プライマリ圧Ppはセカンダリ圧Psを減圧調整して得られるので、セカンダリ圧Psよりも低圧となるが、プライマリシリンダ13の内径はセカンダリシリンダ16の内径よりも大きく設定されているので、プライマリ圧Ppがセカンダリ圧Psより低い圧力でもプライマリプーリ7に対して所望の締め付け力を加えることができる。セカンダリ圧調整弁23およびプライマリ圧調整弁24は、それぞれ電磁ソレノイド弁であり、電磁ソレノイド23a,24aに供給される電流値やデューティ値を制御することによりセカンダリ圧Psとプライマリ圧Ppが調整される。
【0023】
図2は図1に示した無段変速機の変速制御装置を示すブロック図である。変速制御装置は変速機制御ユニット30を有しており、変速機制御ユニット30は、センサなどからの入力信号に基づいて電磁ソレノイド23a,24aに対する制御信号を演算するマイクロプロセッサCPUと、テーブル、マップおよび演算式などの制御用のデータと制御用のプログラムとを格納するROMと、一時的にデータを格納するRAMと、入出力ポートなどを備えている。図2においては、マイクロプロセッサの有する機能がそれぞれ手段として示されている。
【0024】
この変速機制御ユニット30にはプライマリプーリ7の回転数Npと、セカンダリプーリ8の回転数Nsと、エンジン回転数Neと、タービン軸3aのタービン回転数Ntと、スロットル開度Thのそれぞれの信号が送られるようになっている。変速機制御ユニット30は変速比算出手段31とトルク比算出手段32とを有しており、変速比算出手段31はプライマリプーリ回転数Npとセカンダリプーリ回転数Nsとスロットル開度Thに基づいて目標とする変速比i(t)を算出する。トルク比算出手段32はプライマリ軸(入力軸)5にエンジン1からトルクコンバータ3を介して入力される入力トルクTinと、セカンダリ軸(出力軸)6の最大伝達可能トルクTmaxとの比(Tin/Tmax)によりトルク比を算出する。入力トルクTinは、エンジン回転数Neとスロットル開度Thにより求められるエンジントルクと、タービン軸3aの回転数Ntとから算出される。
【0025】
変速比算出手段31により求められた変速比i(t)の信号と、トルク比算出手段32により求められたトルク比(Tin/Tmax)の信号は、油圧比設定手段33により送られ、油圧比設定手段33により油圧比マップに基づいて油圧比が設定される。
【0026】
図3は油圧比マップの概念を示す特性線図である。油圧比マップはプライマリ軸5に入力される入力トルクTinと、セカンダリ軸6の最大伝達可能トルクTmaxとのトルク比(Tin/Tmax)に対する油圧比(Pp/Ps)の値を、各変速比毎に格納したデータであり、図3に示す特性に対応するデータがマップとしてメモリに格納されている。図3においては目標変速比がオーバードライブであるときの特性ODと、目標変速比が低速段側であるときの特性LOWと、目標変速比が中間の変速比であるときの特性MIDとを代表的に示すが、このような特性に対応したマップデータが各変速比毎に格納されている。
【0027】
油圧比設定手段33により求められた油圧比(Pp/Ps)の信号は基本プライマリ圧設定手段34に送られ、油圧比マップを読み出して油圧比(Pp/Ps)と変速比i(t)の値から基本プライマリ圧Pp1が設定される。
【0028】
一方、変速比算出手段31により求められる変速比i(t)の信号は、プライマリ圧下限値設定手段35に送られて、変速比i(t)に基づいてプライマリ圧の下限値Pp0が設定される。さらに、この下限値Pp0はプライマリ圧補正手段36により補正されてプライマリ圧補正値Pphが求められ、基本プライマリ圧Pp1とプライマリ圧補正値Pphとにより目標プライマリ圧設定手段37により目標プライマリ圧Ppが設定される。この目標プライマリ圧Ppの信号はプライマリ圧調整弁24の電磁ソレノイド24aに出力される。
【0029】
変速機制御ユニット30の入力トルク算出手段41は、エンジン回転数Neとスロットル開度Thに基づいて前述したようにプライマリ軸5に入力される入力トルクTinを算出する。算出された入力トルクTinと目標変速比i(t)とに基づいて、必要セカンダリ圧算出手段42は必要セカンダリ圧Psnを算出する。この必要セカンダリ圧Psnは、目標とする変速比i(t)のもとでセカンダリプーリ8を締め付けて入力トルクTinをセカンダリ軸6に伝達するためにセカンダリシリンダ16に加えるに必要な圧力である。
【0030】
油圧比算出手段33により求められた油圧比(Pp/Ps)の信号は、セカンダリ圧下限値設定手段43に送られる。このセカンダリ圧下限値設定手段43は、目標プライマリ圧設定手段37により求められた目標プライマリ圧Ppと、油圧比(Pp/Ps)とに基づいて、目標プライマリ圧Ppに油圧比(Pp/Ps)の逆数を積算することによりセカンダリ圧の下限値Psoを算出する。目標セカンダリ圧設定手段44は、セカンダリ圧の下限値Psoと必要セカンダリ圧Psnとを比較して大きい方の圧力値をセカンダリ圧Psとして設定する。このセカンダリ圧Psの信号はセカンダリ圧調整弁23の電磁ソレノイド23aに出力される。
【0031】
この変速制御装置においては、まずプライマリシリンダ13のプライマリ油室14に供給されるプライマリ圧Ppを算出し、算出されたプライマリ圧Ppと油圧比(Pp/Ps)とからセカンダリ圧の下限値Psoを求めて、セカンダリ圧Psを算出するようにしている。それぞれ算出されたプライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psとなるように、それぞれの電磁ソレノイド23a,24aに制御信号が送られて、所定の圧力の作動油がそれぞれのシリンダ13,16内に供給される。
【0032】
このように、プライマリプーリ7の溝幅を調整して変速比を設定するプライマリ圧Ppを先ず求め、これに基づいてセカンダリプーリ8に対して動力伝達に必要な締め付け力を加えるためのセカンダ圧Psを算出するようにしたので、変速操作を安定させることができる。たとえば、入力トルクTinが小さいために、必要セカンダリ圧算出手段42によって算出された必要セカンダリ圧Psnが低い値であっても、セカンダリ圧下限値設定手段43が目標プライマリ圧Ppに基づいてセカンダリ圧下限値Psoを算出し、これの値の方が必要セカンダリ圧Psnよりも大きければ、セカンダリ圧下限値Psoが優先的に設定されることになる。これにより、入力トルクTinが小さい場合でも、変速操作が確実に行われる。
【0033】
油圧比設定手段33により求められた油圧比(Pp/Ps)の信号は、セカンダリ圧下限値設定手段43に送られる。このセカンダリ圧下限値設定手段43は、目標プライマリ圧設定手段37により求められた目標プライマリ圧Ppと、油圧比(Pp/Ps)とに基づいて、目標プライマリ圧Ppに油圧比(Pp/Ps)の逆数を積算することによりセカンダリ圧の下限値Psoを設定する。目標セカンダリ圧設定手段44は、セカンダリ圧の下限値Psoと必要セカンダリ圧Psnとを比較して大きい方の圧力値をセカンダリ圧Psとして設定する。このセカンダリ圧Psの信号はセカンダリ圧調整弁23の電磁ソレノイド23aに出力される。
【0034】
この変速制御装置は、上述したように、プライマリ圧補正手段36を有しており、走行状態に応じたプライマリ圧補正値Pphを算出する。算出された補正値Pphはプライマリ圧設定手段37において基本プライマリ圧Pp1に加算されて、加算値に基づいて目標セカンダリ圧Psが算出される。
【0035】
図4はクランプ力の差ΔFpと変速速度(di/dt)との関係を示す特性線図であり、プライマリ圧の補正は変速速度を加味して行う。変速速度di/dtは、di/dt=K(i)・Np・ΔFpと表される式(1)により求めることができる。この式(1)において、K(i)は変速比に応じて設定される定数であり、Npはプライマリプーリ7の回転数である。ΔFpはプライマリプーリ7のクランプ力Fpとセカンダリプーリ8のクランプ力Fsとのクランプ力の差であり、FpはFp=Pp・Apと表される式(2)により求められ、FsはFs=Ps・Asと表される式(3)により求められる。ただし、式(2),(3)において、Apはプライマリシリンダ7の受圧面積であり、Asはセカンダリシリンダ8の受圧面積である。図4に示すように、クランプ力の差が同じときにおいては、低速段側の方が変速速度を大きく設定する。
【0036】
図5は、変速速度に基づいてプライマリ圧の下限値Pp0を補正するためのプライマリ圧補正用の変速速度算出回路50を示すブロック図である。この回路50により求められた目標変速速度に基づいてプライマリの圧下限値Pp0を補正してプライマリ圧補正値Pph1が求められる。この変速速度算出回路50は、プライマリプーリ回転数Npとセカンダリプーリ回転数Nsとにより実際の変速比を算出する実変速比算出手段51と、セカンダリプーリ回転数Nsとアクセルペダル開度APとレンジ検出センサからの走行レンジ信号とに基づいて目標変速比を算出する目標変速比算出手段52とを有している。なお、アクセルペダル開度APからの信号に代えてスロットル開度Thを用いるようにしても良い。
【0037】
変速比偏差算出手段53は実変速比算出手段51からの実際の変速比に基づいて変速比の偏差を算出し、算出結果を目標変速速度上下限値算出手段54に出力する。この上下限値算出手段54は、目標変速比算出手段52により求められた目標変速比と変速比偏差とから目標変速速度の上限値と下限値とを算出する。目標変速速度算出手段55は、前回の目標変速比56と目標変速比とに基づいて目標変速速度を算出し、算出結果がプライマリ圧補正用の目標変速速度設定手段57に送られる。この目標変速速度設定手段57には目標変速速度上下限値算出手段54からの信号も送られるようになっており、これらの信号に基づいてプライマリ圧補正用の目標変速速度設定手段57からはプライマリ圧補正手段36に目標変速速度の信号が送られることになる。このように、変速速度(di/dt)は、セカンダリプーリ回転数Nsとアクセルペダル開度APとレンジ検出センサからの走行レンジ信号とに基づいて目標変速比の変化から求められる。
【0038】
したがって、目標プライマリ回転数Npとするための変速速度(di/dt)が設定されると、その変速速度とするためのクランプ力の差ΔFpの値が式(1)から求められ、クランプ力の差ΔFpを得るためのプライマリ圧の補正値Pph1が算出される。求められたプライマリ圧補正値Pph1は、プライマリ圧下限値設定手段35により算出されたプライマリ圧の下限値Ppoに加算され、プライマリ圧補正手段36から補正値の信号が目標プライマリ圧設定手段37に出力される。このように、変速速度を補正する場合には、無段変速機の応答性を考慮し、目標の変速速度の補正を行うようにしているが、これに加えて、遅延時間を与えて変速速度の補正を行うようにしても良い。
【0039】
図6はプライマリ回転数Npとプライマリ圧補正値Pph2との関係を示す特性線図であり、プライマリ圧下限値Ppoは、前述した変速速度に加えて、プライマリ回転数Npにより変化する遠心油圧に応じて補正される。プライマリ回転数Npが大きくなると、プライマリシリンダ13内の作動油に加わる遠心力によりプライマリシリンダ13内に発生する遠心油圧が高くなる。そこで、プライマリ回転数Npが大きくなると、それに応じてプライマリ圧調整弁24からプライマリシリンダ13内に供給されるプライマリ圧Ppが小さくなるように、そして、プライマリ圧Ppは遠心油圧よりも高くなるようにプライマリ圧の下限値Ppoに補正値が加えられる。
【0040】
図7は目標変速比と入力トルクTinとセカンダリ圧Psが一定であるとした場合におけるプライマリシリンダ13のシリンダ内圧力Pc、遠心油圧Pa、およびプライマリ圧調整弁24からの制御圧つまりプライマリ圧Ppとプライマリ回転数Npとの関係を示す特性線図である。図7に示すように、シリンダ内圧力Pcは目標変速比と入力トルクTinとセカンダリ圧Psとにより求められるため一定値となるが、これが一定値となるように、プライマリ回転数Npに応じて遠心油圧Paと制御圧Ppを図7に示すように変化させる。プライマリ回転数Npが大きいときには遠心油圧Paが大きくなるために、プライマリ圧調整弁24による制御圧つまりプライマリ圧Ppは低圧となる。また、セカンダリ圧が低い場合にも同様にプライマリ圧調整弁24の制御圧Ppは低圧となる。これらの低圧領域は、プライマリ圧Ppの制御性が低下する領域であり、図7においては、制御性が低下する低圧領域が点を付して示されている。
【0041】
本発明にあっては、シリンダ内圧力Pcが遠心油圧Paと制御圧Ppの合計よりも大きいかあるいは等しい値となるようにプライマリ圧調整弁24による制御圧Ppが制御されるので、変速安定性が確保される。なお、補正の仕方としては、プライマリ圧下限値設定手段35により算出されたプライマリ圧下限値Ppoから補正値Psh2を減算するようにしても良く、プライマリ回転数Npの増加に伴って加算値を少なくするようにしても良い。また、プライマリシリンダ13内の作動油の遠心油圧に応じてプライマリ圧を補正する場合には、作動油の中に含まれる空気の含有率や油温による比重の変化を考慮するようにしても良い。
【0042】
図8は本発明の変速制御装置により変速制御が行われた場合であって、エンジンが加速されてプライマリ回転数Npが増加していくときにおけるプライマリ圧Ppとセカンダリ圧Psの変化の一例を示す特性線図である。図示するように、プライマリ回転数Npの増加に応じて遠心油圧Paが高くなると、遠心油圧Paを補正してプライマリ圧下限値Ppoを設定しているので、プライマリ圧調整弁24により調整されてプライマリシリンダ13内に供給されるシリンダ内圧PcはΔVで示すように変化する。
【0043】
そして、シリンダ内圧Pcは遠心油圧Paよりも高くなるようにプライマリ圧の下限値Ppoが補正されるので、遠心油圧Paが所定値Eよりも高くなると、遠心油圧Paの補正によりプライマリ圧調整弁24によってプライマリ圧Ppを調整することによりシリンダ内圧Pcは遠心油圧Paよりも高い圧力に設定される。それに応じて図8に実線で示すように、セカンダリ圧(セカンダリシリンダ内のシリンダ内圧)も高められる。これに対して、従来のように、セカンダリ圧を算出してそれに基づいてプライマリ圧を求めるようにした場合には、遠心油圧が所定値Eより大きくなっても、二点鎖線で示すようにセカンダリ圧が高くならないので、プライマリ圧も高くならなかった。
【0044】
このため、図8においてプライマリ回転数がE点以上の回転数となると、プライマリシリンダ内のシリンダ内圧Pcが遠心油圧Paよりも低い値に設定されることがある。たとえば、プライマリ圧Ppが0MPaに調圧されることがある。その場合には、プライマリシリンダ13内の圧力を制御することができなくなるが、本発明のように、プライマリシリンダ13内のシリンダ内圧Pcが遠心油圧Paよりも必ず高くなるようにプライマリ圧の下限値Ppoを補正してプライマリ圧Ppを求めることにより、遠心油圧Paが高くなっても確実にプライマリ圧Ppを制御することができる。これにより、変速機の変速安定性を向上させることができる。
【0045】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、プライマリ圧調整弁24およびセカンダリ圧調整弁23の制御は、作動油の油温を考慮するようにしても良く、温度や回転数などに応じてそれぞれの調圧弁の電磁ソレノイドに供給される駆動周波数やディザを変更する場合には、それらを考慮してそれぞれの調整弁23,24を制御するようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、変速比を設定するプライマリ圧を先ず求め、これに基づいてセカンダリプーリに対して締め付け力を加えるためのセカンダ圧を算出するようにしたので、変速操作の安定性を確保しつつセカンダリ圧を最小に設定することができる。変速速度に応じてプライマリ圧を補正することにより、変速速度を最適に設定することができる。また、セカンダリ圧を過度に高く設定することが不要となり、ポンプ駆動の動力を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ベルト式無段変速機を備えた車両の駆動系を示す概略図である。
【図2】図1に示した無段変速機の変速制御装置を示すブロック図である。
【図3】油圧比マップの概念を示す特性線図である。
【図4】クランプ力の差と変速速度との関係を示す特性線図である。
【図5】変速制御装置におけるプライマリ圧補正用の変速速度算出回路を示すブロック図である。
【図6】プライマリ回転数とプライマリ圧補正値との関係を示す特性線図である。
【図7】プライマリ回転数に応じた遠心油圧と制御圧の変化を示す特性線図である。
【図8】変速制御が行われた場合であって、プライマリ回転数が増加していくときにおけるプライマリ圧とセカンダリ圧の変化の一例を示す特性線図である。
【符号の説明】
5 プライマリ軸
6 セカンダリ軸
7 プライマリプーリ
8 セカンダリプーリ
13 プライマリシリンダ
14 プライマリ油室
16 セカンダリシリンダ
17 セカンダリ油室
23 セカンダリ圧調整弁
24 プライマリ圧調整弁
30 変速機制御ユニット
31 変速比算出手段
32 トルク比算出手段
33 油圧比設定手段
34 基本プライマリ圧設定手段
35 プライマリ圧下限値設定手段
36 プライマリ圧補正手段
37 目標プライマリ圧設定手段
41 入力トルク算出手段
42 必要セカンダリ圧算出手段
44 目標セカンダリ圧設定手段

Claims (5)

  1. プライマリ軸に装着され溝幅が可変のプライマリプーリと、セカンダリ軸に装着され溝幅が可変のセカンダリプーリと、これらのプーリに掛け渡される動力伝達要素とを有する無段変速機の変速制御装置であって、
    前記プライマリプーリに設けられたプライマリシリンダに供給されるプライマリ圧を目標プライマリ圧に調整するプライマリ圧調整弁と、
    前記セカンダリプーリに設けられたセカンダリシリンダに供給されるセカンダリ圧を目標セカンダリ圧に調整するセカンダリ圧調整弁と、
    前記目標プライマリ圧と前記目標セカンダリ圧を各種センサからの入力信号に基づいて設定する制御ユニットとを有し、
    前記制御ユニットにおいて、前記目標プライマリ圧は、前記目標セカンダリ圧に基づかずに、前記プライマリ軸の入力トルクと前記セカンダリ軸の最大伝達可能トルクの比を表すトルク比と目標変速比に応じて予め設定されているプライマリ圧とセカンダリ圧の油圧比に基づいて設定されることを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
  2. 前記制御ユニットは、前記油圧比に基づいて設定された基本プライマリ圧と、前記目標変速比に基づいて設定されたプライマリ圧下限値とにより前記目標プライマリ圧を設定することを特徴とする請求項1記載の無段変速機の変速制御装置。
  3. 前記制御ユニットは、前記プライマリ圧下限値を変速速度に応じて補正することを特徴する請求項1または2記載の無段変速機の変速制御装置。
  4. 前記制御ユニットは、前記プライマリ圧下限値を遠心油圧に応じて補正することを特徴する請求項1〜3のいずれか1項に記載の無段変速機の変速制御装置。
  5. 前記制御ユニットは、入力トルクに基づいて設定される必要セカンダリ圧と、前記油圧比に基づいて設定されるセカンダリ圧下限値とを比較し、大きい方の圧力値に基づいて前記セカンダリ圧調整弁に制御信号を送ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の無段変速機の変速制御装置。
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