JP4357566B2 - 搬送装置、および、ディスク装置 - Google Patents

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Description

本発明は、径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿通可能な開口部と記録媒体を回転可能に保持するターンテーブルとの間で記録媒体を搬送する搬送装置、および、ディスク装置に関する。
従来、異なる径寸法のディスク状の記録媒体に記録された情報を読み取り可能な構成において、この情報を読み取る記録媒体の径寸法を判別する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、スピンドルサーボ回路のアンプのゲインを12cmCD(Compact Disc)が回転可能なゲインに設定して、サーボオンとする。さらに、CDをディスク径によらず同一回転数で定常回転させて、サブコード同期信号を検出するとサーボオフとするとともに、加速パルスでスピンドルモータの加速を開始させる。そして、タイマをスタートさせて、次のサブコード同期信号を検出するとタイマをストップさせ、再びサーボオンとする。この後、タイマ値が基準時間よりも長いときには、CDが12cmCDであると判別して、アンプのゲインを12cmCD用のゲインに設定する。一方、タイマ値が基準時間よりも短いときには、CDが8cmCDであると判別して、8cmCD用のゲインに設定する。
特開平9−128877号公報(第3頁左欄−第6頁左欄)
しかしながら、上述したような特許文献1のような構成では、既にターンテーブルに保持されたCDの径寸法を判別するため、CDが挿入された時点では径寸法が判別できず、挿入されたCDが適切に保持されずに搬送経路から逸脱し、ターンテーブルまで適切に搬送できなくなるおそれがあるという問題点が一例として挙げられる。
本発明は、このような実情などに鑑みて、径寸法が異なるディスク状の記録媒体が適切に搬送される搬送装置、および、ディスク装置を提供することを1つの目的とする。
本発明の搬送装置は、径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿通可能なスリット状の開口部を有した装置本体内に設けられ、前記開口部に挿入された前記記録媒体を前記装置本体内に配設され前記記録媒体を回転可能に保持するターンテーブルに保持される位置まで搬送する搬送装置であって、
前記開口部および前記ターンテーブルに保持される位置で搬送される前記記録媒体の搬送経路に対して交差する方向に進退可能に前記装置本体内に設けられ、前記搬送経路を搬送される前記記録媒体の周縁に当接して案内するガイド部材と、
前記搬送経路を介して前記ガイド部材に対して反対側に位置し前記搬送経路と交差する方向に進退可能に前記装置本体内に設けられ、前記記録媒体の周縁に当接して前記記録媒体を前記ガイド部材にて案内させつつ前記開口部から前記ターンテーブルに保持される位置へ送り込む搬入部材と、
前記搬送経路に進退可能に前記装置本体内に設けられ、前記開口部から挿入され前記搬入部材にて送り込まれる前記記録媒体の周縁に当接して前記搬送経路に対して後退し前記搬送経路に進出することにより前記記録媒体を前記開口部へ送り出す搬出部材と、
前記開口部から挿入される前記記録媒体の径寸法に対応して移動される前記搬入部材の移動状態に応じて移動可能で前記ガイド部材および前記搬出部材のうちの少なくともいずれか一方に係脱可能に前記装置本体内に配設され、移動状態に応じて前記ガイド部材および前記搬出部材のうちの少なくともいずれか一方と係脱して前記ガイド部材および前記搬出部材の少なくともいずれか一方の移動を前記記録媒体の径寸法に応じて規制するストッパ部と、を具備し、前記搬入部材は、第3係止部を有し、前記ストッパ部は、前記開口部より挿入された径寸法の異なる前記記録媒体に前記搬出部材が当接して移動される移動量に応じて前記第3係止部が係脱する第3係合部を有し、この第3係合部に前記第3係止部が係合されることにより適宜移動されて前記ガイド部材の移動の規制状態を解除することを特徴とする。
本発明のディスク装置は、径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿通可能なスリット状の開口部を有した装置本体と、この装置本体内に配設され前記記録媒体を回転可能に保持するターンテーブルと、前記装置本体内に配設され前記ターンテーブルで保持された前記記録媒体へ情報を記録する記録処理および前記記録媒体に記録された情報を読み取る読取処理のうちの少なくともいずれか一方を実施する情報処理部と、前記装置本体内に配設された前述した本発明の搬送装置と、を具備したことを特徴とする。
本発明の一実施形態に係るディスク装置の装置本体内部を示す平面図である。 前記一実施形態におけるアーム位置検出スイッチ近傍の概略を示す部分拡大図である。 前記一実施形態におけるクランプ検出スイッチ近傍の概略を示す部分拡大図である。 前記一実施形態における大径ディスクを挿入した場合におけるアーム位置検出スイッチ近傍の状態を示す部分拡大図である。 前記一実施形態における大径ディスクを挿入した場合で大径ディスクの半分程度が挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。 前記一実施形態における大径ディスクを挿入した場合のディスク挿入完了時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。 前記一実施形態における大径ディスクのクランプ状態時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。 前記一実施形態における小径ディスクを挿入した場合におけるアーム位置検出スイッチ近傍の状態を示す部分拡大図である。 前記一実施形態における小径ディスクを挿入した場合で小径ディスクの半分程度が挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。 前記一実施形態における小径ディスクを挿入した場合のディスク挿入完了時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。 前記一実施形態における小径ディスクのクランプ状態時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
符号の説明
1………記録媒体としての光ディスク
1A……記録媒体としての大径ディスク
1B……記録媒体としての小径ディスク
100………ディスク装置
10………装置本体
11………開口部であるスロット
23………ターンテーブル
24………情報処理部
30………搬送装置としての搬送手段
31………電動機としての搬送モータ
41………ガイド部材としてのディスクガイド機構
414A……第1係止部としても機能し得る第2係止部としてのアーム規制ピン
421………搬入部材としてのロードアーム
423C……第3係止部としての係合突起
424………ストッパ部としてのスライドストッパ
424A……傾斜縁となる傾斜当接部
424B……第3係合部としての第3係合凹部
424C……第1係合部としても機能し得る第2係合部としての規制ストッパ
424F……第2係合部としても機能し得る第1係合部としてのイジェクト規制窓
424F1…規制部としても機能し得る第1係合部でもある大径ディスク用イジェクト規制溝
424F2…規制部としても機能し得る第1係合部でもある小径ディスク用イジェクト規制溝
424F3…移動部としての移動溝
424G1…逃げ部としての大径ディスク用逃げ部
424G2…逃げ部としての小径ディスク用逃げ溝
432………搬出部材としてのイジェクトアーム
431A……第2係止部としても機能し得る第1係止部としてのイジェクト規制ピン
44………カムである第1の駆動カム
45………カムである第2の駆動カム
48A……スイッチである第1スイッチ
48B……スイッチである第2スイッチ
48C……スイッチである第3スイッチ
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るディスク装置の内部の概略を示す平面図である。図2は、アーム位置検出スイッチ近傍の概略を示す部分拡大図である。図3は、クランプ検出スイッチ近傍の概略を示す部分拡大図である。
〔ディスク装置の構成〕
図1において、100は、本発明の一実施形態に係るディスク装置であり、このディスク装置100は、着脱可能に装着されるディスク状の記録媒体としての円板状の記録媒体としての光ディスク1における少なくとも一面に設けられた図示しない記録面に記録された情報を読み取る情報処理である読取処理や記録面へ各種情報を記録する情報処理である記録処理をする。このディスク装置100は、例えば携帯型のパーソナルコンピュータなどの電気機器に装着されるいわゆる薄型のスロットインタイプで例示するが、例えばゲーム機や映像データの録画などの記録や再生のための処理をする再生装置などの単体の構成としてもよい。また、このディスク装置100は、光ディスク1として、直径12cmの大径ディスク1Aと、直径8cmの小径ディスク1Bとを収納することができる。なお、ディスク状記録媒体としては、光ディスク1に限らず、磁気ディスク、光磁気ディスクなどのいずれのディスク状記録媒体を対象とすることができる。そして、ディスク装置100は、例えば金属製で内部空間を有する略箱形状の装置本体10を備えて構成されている。なお、この装置本体10において、図1中下側を装置本体の正面10A、図1中の装置本体10の左側壁を左壁10B、図1中の装置本体10の右側壁を右壁10C、装置本体10の正面10Aの反対側を背面10Dと適宜称する。
装置本体10の内部には、いわゆるトラバースメカ(Traverse Mechanism)と称されるディスク処理部20と、光ディスク1を搬送する搬送装置としても機能する搬送手段30と、駆動制御部としての図示しない制御回路部とが設けられている。そして、装置本体10の正面10Aには、光ディスク1を挿入排出するためのスリット状の開口部としてのスロット11が図1中左右方向に延びて形成されている。
ディスク処理部20は、例えば金属板にて略板状に形成され一端が揺動自在に装置本体10に支持された台座部21を有している。この台座部21は、装置本体10の左壁10Bの正面10A側から、中心位置に向かって長手に形成されている。また、台座部21には、長手方向に沿って、長手状の処理開口部21Aが略中央に切欠形成されている。そして、台座部21の処理開口部21Aの一端側、すなわち装置本体10の略中心位置に、ディスク回転駆動手段22が配設されている。このディスク回転駆動手段22は、図示しないスピンドルモータと、このスピンドルモータの出力軸に一体的に設けられたターンテーブル23とを備えている。スピンドルモータは、制御回路部に制御可能に接続され、制御回路部から供給される電力により駆動する。ターンテーブル23は、装置本体10の内部の略中心部に設けられるとともに光ディスク1を回転駆動する駆動部である。
また、台座部21には、情報処理部24が配設されている。この情報処理部24は、一対のガイドシャフト25間に架橋する状態に支持されており、図示しない移動機構により処理開口部21A内でターンテーブル23に対して近接離隔される。この情報処理部24は、図示しない光源と、この光源からの光を収束するピックアップレンズ24Aと、光ディスク1で反射された出射光を検出する図示しない光センサとを有するピックアップを備えている。
搬送手段30は、装置本体10に配設された、例えば制御回路部に動作制御される搬送モータ31と、この搬送モータ31の駆動により連動するリンク機構部32とを備えている。
リンク機構部32は、装置本体10の内部であってスロット11の左壁10B側に設けられたガイド部材としてのディスクガイド機構41と、装置本体10の内部であってスロット11の右壁10C側に設けられた搬入部材としても機能するディスク径検知機構42と、ターンテーブル23に配置された光ディスク1を排出する搬出部材としても機能するディスク排出機構43と、台座部21を揺動させるカムである第1の駆動カム44および第2の駆動カム45と、を備えている。
ディスクガイド機構41は、光ディスク1の搬送を案内するガイドレバー411と、このガイドレバー411の正面10A側に接続されるディスクガイド412と、保護プレートとしてのブリッジプレート413と、ブリッジプレート413に回動自在に設けられる搬出方向付勢部材としての8cmアーム414と、を備えている。
ガイドレバー411は、光ディスク1の搬送方向に長手状に形成される棒状部材である。このガイドレバー411の側面には、内方側(光ディスク1が挿入される側)に、光ディスク1の搬送方向への移動を案内する合成樹脂製の案内部411Aが固定されている。この案内部411Aは、左壁10B側に向かって凹状となる案内溝が形成されており、光ディスク1の周縁をこの案内溝に摺接させて案内する。また、案内部411Aには、底部側に突出する回動規制ピン411Cが形成されている。さらに、このガイドレバー411の側面は、案内部411Aに続く背面10D側が、内方に向かって湾曲した形状に形成されており、光ディスク1の移動を規制している。
そして、ガイドレバー411の背面10D側の端部には、天面側から底面側に貫通するガイドピン411Bが固定されている。このガイドピン411Bは、後述するブリッジプレート413および8cmアーム414に係止されている。また、ガイドレバー411の正面10A側端部は、ディスクガイド412が回動自在に接続されている。
さらに、ガイドレバー411の正面10A側の端部には、左壁10Bに対向して板ばね411Dが設けられている。この板ばね411Dは、ガイドレバー411が左壁10B側に移動した際に、このガイドレバー411とディスクガイド412との接続部を内方側に付勢する。これにより、ガイドレバー411およびディスクガイド412の接続部が外方側に屈折することを防止している。
ディスクガイド412は、長手状に形成され、一端部が装置本体10の左壁10B近傍に回動可能に取り付けられている。また、ディスクガイド412の他端部は前記したように、ガイドレバー411の一端部に回動可能に接続されている。これにより、ガイドレバー411の正面10A側端部は、ディスクガイド412の一端部を回動中心とし、ディスクガイド412の長さ寸法を径とした円弧上を回動可能となる。また、ディスクガイド412の底面側には、内方に突出するフランジ部412Aが形成されており、このフランジ部412Aに沿って、光ディスク1が挿入される際に光ディスク1の周縁部が摺接される摺接面412Bが形成されている。さらに、ディスクガイド412およびガイドレバー411の接続部は、光ディスク1を排出する際に、光ディスク1の周縁を正面10A側に押出す押出部412Cとなっている。
ブリッジプレート413は、装置本体10の背面10D側に左右方向に亘って設けられる板状部材である。このブリッジプレート413は、前述した制御回路部の上方に覆うように設けられ、この制御回路部を保護している。そして、ブリッジプレート413の左壁10B側には、装置本体10の背面10D側角部から内部中心位置に向かって案内ガイド部としての案内ガイド溝415が形成されている。
この案内ガイド溝415は、前記ガイドレバー411およびディスクガイド412の接続部の回動軌跡と略平行する形状に形成される第一案内部としての円弧溝415Aと、この円弧溝415Aに連続して光ディスク1の搬送方向に略沿って伸びる第二案内部としての直線溝415Bと、この直線溝415Bに連続して形成されるとともに、直線溝415Bに対して所定の角度だけ装置本体10の中心位置方向に傾斜する第二案内部としての傾斜溝415Cとを備えている。そして、この案内ガイド溝415には、ガイドレバー411の底面側に突出するガイドピン411Bが係止され、ガイドレバー411の移動を案内している。ここで、この直線溝415Bは、ターンテーブル23から直線溝415Bの延長線上に下ろした垂線の長さが小径ディスク1Bの半径と略同一寸法となるように設定されている。
また、ブリッジプレート413の右壁10C側には、8cmアーム414が回動可能に軸支されている。さらに、ブリッジプレート413の中心部および右壁10C側には、8cmアーム414の軸支位置を中心とした円弧状のアーム規制溝413Aが形成され、8cmアーム414の回動範囲を規制している。
そして、ブリッジプレート413の右壁10C側には、後述するディスク排出機構43のアーム部材としてのアシストアーム431が回動可能に軸支され、このアシストアーム431の回動中心とした円弧状のアシスト規制溝413Bが形成されている。また、ブリッジプレート413の略中心には、アシストアーム431に噛合する搬出部材としてのイジェクトアーム432が回動可能に軸支されている。さらに、ブリッジプレート413の正面10A側には、左右方向に長手となる制御溝413Cが形成されている。また、ブリッジプレート413には、アシストアーム431の回動中心とした円弧状でアシストアーム431の回動中心を介してアシスト規制溝413Bと反対側に位置してアシスト規制溝部413Dが形成されている。
さらには、ブリッジプレートの左壁10B側には、ブリッジプレート413およびガイドレバー411の間にプッシュアーム416が回動可能に軸支されている。このプッシュアーム416は、長手状に形成され長手一端部から軸支位置に向かってピン係止溝416Aが形成されている。このピン係止溝416Aには、ガイドレバー411のガイドピン411Bが案内ガイド溝415の円弧溝415Aを移動する際に、案内部411Aに形成された回動規制ピン411Cが挿通される。そして、ガイドレバー411がさらに左壁10B側に移動して、回動規制ピン411Cによりピン係止溝416Aが押されると、プッシュアーム416が左壁10B側に回動する。また、プッシュアーム416の右壁10C側には、下方側に突出する押え片416Bが形成されている。この押え片416Bは、プッシュアーム416が左壁10B側に回動した際に、後述するスライドストッパ424のプッシュストッパ424Eが当接されることによりプッシュアーム416の回動が規制され、ガイドレバー411を左壁10B側に移動させた状態で保持する。また、プッシュアーム416の先端部には、ブリッジプレート413との間にプッシュアーム付勢ばね416Cが設けられている。このプッシュアーム付勢ばね416Cは、プッシュアーム416を内方側、すなわち左壁10Bから離れる方向に付勢しており、スライドストッパ424が押え片416Bから離れると、プッシュアーム416を内方側に回動させる。
8cmアーム414は、前述したように、ブリッジプレート413の右壁10C側に回動軸414Dを中心に回動可能に軸支されている。また、8cmアーム414は、底部側に突出する第1係止部としても機能し得る第2係止部としてのアーム規制ピン414Aを備えており、このアーム規制ピン414Aがブリッジプレート413のアーム規制溝413Aに係止されている。さらに、8cmアーム414の先端部には、この8cmアームの長手に沿って形成されるガイドリンク溝414Bが形成されている。このガイドリンク溝414Bには、ガイドレバー411の天面側に突出するガイドピン411Bが係止されている。そして、8cmアーム414の回動軸414D近傍には、内方側に突出する接触部材414Eが設けられている。この接触部材414Eは、図2に示すように、内方側から8cmアーム414の先端側に薄板状に突出する第1の突出部414E1と、この第1の突出部414E1の突出先端から底部側に薄板状に突出する第2の突出部414E2と、を備えている。そして、この第2の突出部414E2には、図1に示すように、8cmアームの左壁10B側先端部を正面10A側に付勢するアーム付勢ばね414Cが設けられている。このアーム付勢ばね414Cにより8cmアーム414は常に反時計周り方向に付勢されている。そして、この8cmアーム414によりガイドレバー411は、ガイドピン411Bが案内ガイド溝415の傾斜溝415Cの先端部に位置する初期状態に戻るように、すなわち光ディスク1を排出する方向に案内するように付勢されている。
また、制御回路部における回動軸414D近傍には、停止位置検出手段としてのアーム位置検出スイッチ46が設けられている。このアーム位置検出スイッチ46は、図2に示すように、薄四角箱状の検出手段基体としてのスイッチ基体46Aと、このスイッチ基体46Aの一側面に接触部材414Eの第2の突出部414E2の接触により進退する移動部材としての進退部材46Bと、を備えている。進退部材46Bは、大径ディスク1Aが挿入されて8cmアーム414がアーム付勢ばね414Cの付勢に抗して背面10Dの近接位置に移動した際に、接触部材414Eの接触により押されてオン状態となる(図4参照)。また、小径ディスク1Bが挿入されて、あるいは、光ディスク1が挿入されずに8cmアーム414がアーム付勢ばね414Cの付勢により背面10Dから離れた位置に移動した際に、接触部材414Eの接触から解除されて押されずにオフ状態となる(図2および図8参照)。すなわち、アーム位置検出スイッチ46は、8cmアーム414の停止位置に応じて、オン状態またはオフ状態に設定される。
ディスク径検知機構42は、図1に示すように、スロット11に挿入された光ディスク1が大径ディスク1Aである場合はディスクガイド機構41のガイドレバー411の移動規制を解除し、光ディスク1が小径ディスク1Bである場合にはガイドレバー411の移動を規制するものである。
具体的には、ディスク径検知機構42は、一端部が光ディスク1と当接するとともに他端部側が装置本体10に回動自在とされた検出手段としてのロードアーム421と、このロードアーム421に連結されロードアーム421の回動角度が大きい場合にガイドレバー411およびイジェクトアーム432の移動規制を解除しロードアーム421の回動角度が小さい場合にはガイドレバー411およびイジェクトアーム432の移動を規制するアームリンク機構422とを備えている。
ロードアーム421は、一端部に光ディスク1の周縁部に当接するローラ状の当接部421Aが設けられ他端部が装置本体10に回動自在に支持されている。このロードアーム421は、細長い矩形状の板部材で形成されており、その長手方向に沿ってガイド溝421Bが形成されている。また、ロードアーム421は、図示しない付勢手段により、図1に示すような初期位置に戻るように、時計回り方向に付勢されている。
アームリンク機構422は、ガイド溝421Bに案内される突起423Aが一端部に設けられた略平板状のリンクアーム423と、このリンクアーム423と一端部が連結された略平板状のストッパ部としてのスライドストッパ424とを備えている。
ロードアーム421およびリンクアーム423は、装置本体10内の右壁10C側にあり、かつ、ディスクガイド機構41のガイドレバー411およびディスクガイド412が配置された平面と略同じ平面内に配置されている。
リンクアーム423は、他端側において、装置本体10に固定された回動軸423Bに対して回動自在に支持されており、回動軸423Bを挟んで突起423Aと対向する位置に第3係止部としての係合突起423Cがリンクアーム423に形成されている。また、リンクアーム423の係合突起423Cが設けられる端部には、図示しない付勢部材が設けられ、右壁10C側に付勢している。これにより、ロードアーム421は、内方側、すなわち時計回りに付勢されている。
スライドストッパ424は、ターンテーブル23より背面10D側において、ブリッジプレート413の底面部側に、図中左右方向に移動可能に配置されており、その右端部にスライドストッパ424の移動方向となる図1における右側に向けて略舌片状に突出する係合突起423Cに当接するとともに、光ディスク1の搬送方向に対して傾斜する傾斜縁となる傾斜当接部424Aを有した第3係合部としての第3係合凹部424Bが形成されている。そして、光ディスク1として大径ディスク1Aが挿入され、ロードアーム421が回動すると、リンクアーム423も回動されて係合突起423Cが正面10A側に移動し、この係合突起423Cに当接する傾斜当接部424Aが押されるため、スライドストッパ424が右壁10C側にスライド移動する。また、スライドストッパ424には、ブリッジプレート413のアーム規制溝413Aの一部を閉塞可能な第1係合部としても機能し得る第2係合部としての規制ストッパ424Cが設けられている。この規制ストッパ424Cは、上記の如くロードアーム421が回動してスライドストッパ424が右壁10C側に移動すると、アーム規制溝413Aを開放して8cmアーム414のアーム規制ピン414Aが移動可能な状態となる。一方、ロードアーム421が初期位置に戻り、スライドストッパ424が初期位置に戻ると、アーム規制溝413Aを閉塞してアーム規制ピン414Aが移動できない状態となる。これにより、8cmアーム414に連結されたガイドレバー411の回動も規制される。これにより、ガイドレバー411も左壁10B側に移動可能となる。
また、スライドストッパ424の正面10A側には、第2の駆動カム45と連結可能なカム連動溝424Dが形成されている。これにより、第2の駆動カム45が移動すると、スライドストッパ424も左右方向に移動する。そして、スライドストッパ424の左壁10B側には、プッシュストッパ424Eが設けられている。このプッシュストッパ424Eは、第2の駆動カム45の移動によりスライドストッパ424が左壁10B側に移動すると、プッシュアーム416の押え片416Bに当接され、プッシュアーム416の回動を規制する。
さらに、スライドストッパ424の略中心位置には、第2係合部としても機能し得る第1係合部としてのイジェクト規制窓424Fが開口形成されている。このイジェクト規制窓424Fは、スライドストッパ424の移動方向である左右方向に伸びる凹溝状に形成された、規制部としても機能し得る第1係合部でもある大径ディスク用イジェクト規制溝424F1と、規制部としても機能し得る第1係合部でもある小径ディスク用イジェクト規制溝424F2と、これら大径ディスク用イジェクト規制溝424F1および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2におけるスライドストッパ424が第2の駆動カム45にて移動される方向と反対側の端部が連通する状態に後述するアシストアーム431の回動による第2係止部としても機能し得る第1係止部としてのイジェクト規制ピン431Aの移動軌跡に対応した移動部としての移動溝424F3と、を備えている。これらの大径ディスク用イジェクト規制溝424F1、および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2には、第2の駆動カム45の移動によりスライドストッパ424が左壁10B側に移動すると、アシストアーム431のイジェクト規制ピン431Aが係合され、アシストアーム431の回動を規制する。また、これらの大径ディスク用イジェクト規制溝424F1、および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2は、移動溝424F3と反対側の端部がスライドストッパ424の移動方向と交差する方向、具体的にはターンテーブル23から離れる方向に傾斜して形成されており、イジェクト規制ピン431Aがこの傾斜部分に係合されることで、イジェクトアーム432と光ディスク1との間にクリアランスを確保する状態に、後述するアシストアーム431を介してイジェクトアーム432が回動させる。なお、この傾斜部分が本発明の待避部となり、イジェクト規制窓424Fが櫛状、具体的にはF字状に形成されている。そして、大径ディスク用イジェクト規制溝424F1および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2間に位置する舌片状の部分がスライドストッパ424のスライド移動により、規制ストッパ424Cと同様に、ブリッジプレート413のアシスト規制溝部413Dに進退する状態となり、イジェクト規制ピン431Aが大径ディスク用イジェクト規制溝424F1または小径ディスク用イジェクト規制溝424F2に係合される状態となる。
また、スライドストッパ424には、規制ストッパ424Cの基端部で装置本体10の背面10D側に位置してスライドストッパ424の移動方向に対して交差する方向、具体的にはターンテーブル23から離れる方向に段差状に傾斜する逃げ部としての大径ディスク用逃げ部424G1が設けられている。さらに、スライドストッパ424には、規制ストッパ424Cの基端部で大径ディスク用逃げ部424G1と反対側となる装置本体10の正面10A側に位置して、スライドストッパ424の移動方向に対して交差する方向、具体的にはターンテーブル23から離れる方向に凹溝状の逃げ部としての小径ディスク用逃げ溝424G2が設けられている。これら大径ディスク用逃げ部424G1および小径ディスク用逃げ溝424G2は、8cmアーム414のアーム規制ピン414Aが係合することで、ディスクガイド機構41のガイドレバー411と光ディスク1との間にクリアランスを確保する状態にディスクガイド機構41が移動される。
さらに、スライドストッパ424には、装置本体10の背面10D側へ突出しさらに先端部が上方(図1における手前側)に折曲された位置決め規制片部424Hが設けられている。この位置決め規制片部424Hは、スライドストッパ424の移動方向で弾性変形可能にこの位置決め規制片部424Hの移動軌跡上にブリッジプレート413に配設された付勢部材である板ばね部材417に接離する。この接離状態は、リンクアーム423の係合突起423Cがスライドストッパ424の傾斜当接部424Aに当接して、スライドストッパ424が右壁10C側にスライド移動すると、板ばね部材417を弾性変形させる状態に当接し、リンクアーム423の係合突起423Cが背面10D側に移動してスライドストッパ424の第3係合凹部424Bから外れると、板ばね部材417の弾性変形による復元力によりスライドストッパ424が左壁10B側へ移動され、図1に示す定常位置に位置する状態となっている。
ディスク排出機構43は、光ディスク1をスロット11に押出して排出する機構である。このディスク排出機構43は、アシストアーム431と、イジェクトアーム432とを備えている。
アシストアーム431は、前述したように、ブリッジプレート413右壁10C側に回動自在に設けられ、アシスト規制溝413Bに係合するイジェクト規制ピン431Aを備えている。これにより、アシストアーム431は、アシスト規制溝413B内で回動範囲が規制されている。また、このイジェクト規制ピン431Aは前記したように、ブリッジプレート413のアシスト規制溝部413Dを介してイジェクト規制窓424Fに挿通されており、スライドストッパ424が移動して、大径ディスク用イジェクト規制溝424F1、または小径ディスク用イジェクト規制溝424F2に係合されることで、アシストアーム431の回動が規制される。すなわち、イジェクト規制ピン431Aは、大径ディスク用イジェクト規制溝424F1および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2間に位置する舌片状の部分がブリッジプレート413のアシスト規制溝部413Dの一部を閉塞する状態に進退することで、大径ディスク用イジェクト規制溝424F1または小径ディスク用イジェクト規制溝424F2に係合される。さらに、アシストアーム431の左壁10B側の一端部には、歯車431Bが形成されている。このアシストアーム431は図示しない付勢部材により反時計周り方向、すなわち歯車431Bが正面10A側に向かう方向に付勢されている。また、アシストアーム431には、回動中心から外方に向けて突出する状態に舌片状の検出片部431Cが一体形成されている。
イジェクトアーム432は、前述したようにブリッジプレート413に回動可能に設けられ、ブリッジプレート413を挟んで底面側に位置する歯車としての歯車部432Aと、ブリッジプレート413の天面側に位置する長手状のアーム部432Bと、を備えている。歯車部432Aは、アシストアーム431の歯車431Bに噛合しており、アシストアーム431の付勢力により、時計回り方向に付勢されている。この付勢力によりアーム部432Bが時計回り方向、すなわち光ディスク1をスロット11に押し出す方向に付勢されている。また、アーム部432Bの先端部には、光ディスク1の周縁と当接するローラ状の当接部432Cが設けられている。さらに、イジェクトアーム432の回動中心に対してアーム部432Bとは反対側には、アーム制御突起432Dが形成されている。このアーム制御突起432Dは、イジェクトアーム432が回動すると、8cmアーム414の側縁に当接する。
第1の駆動カム44および第2の駆動カム45は、それぞれ係合溝(図示せず)が形成されており、これらの係合溝が台座部21の2つの側面に形成されたカム突起(図示せず)にそれぞれ係合される。第1の駆動カム44および第2の駆動カム45は、略長尺状に形成されており、図示しないモータおよび歯車機構により長手方向に沿って進退される。これにより、台座部21はターンテーブル23に装着された光ディスク1の記録面に近接離隔するように揺動される。
リンクアーム423と第1の駆動カム44とには、光ディスク1が大径ディスク1Aである場合にターンテーブル23へ送る光ディスク1の送り量を小さくし、光ディスク1が小径ディスク1Bである場合にターンテーブル23へ送る光ディスク1の送り量を大きくするディスク送り用カム部51が設けられている。
このディスク送り用カム部51は、リンクアーム423に設けられた突起部52と、この突起部52と係合され第1の駆動カム44に形成されたカム溝53とを備えている。
カム溝53は、大径ディスク1Aを送るための第1カム溝53Aと、小径ディスク1Bを送るための第2カム溝53Bと、これらの第1カム溝53Aおよび第2カム溝53Bとの一端部で合流される共通カム溝53Cとを備えて構成されている。第1カム溝53Aと第2カム溝53Bとは、それぞれ第1の駆動カム44の移動方向に延びて形成されている。
第2の駆動カム45は、第1の駆動カム44に連結されており、この第1の駆動カム44の進退移動に連動して左右方向に進退移動する。この第2の駆動カム45の第1駆動カム44側には、図3に示すように、背面10Dの方向に平面視長方形状に突出するカム突出部45Aが設けられている。そして、光ディスク1の中心がターンテーブル23の上に位置することを図示しないセンサが検出すると、第1の駆動カム44が背面10D側に移動して、第2の駆動カム45が左壁10B側に移動する。この第2の駆動カム45の移動により、台座部21は光ディスク1の記録面に対して近接し、ターンテーブル23に対して光ディスク1がクランプされる。この状態で、ターンテーブル23が回転し、光ディスク1に情報が記録、あるいは光ディスク1に記録された情報が再生される。
さらに、制御回路部における第2の駆動カム45近傍には、図1および図3に示すように、保持検出手段としてのクランプ検出スイッチ47が設けられている。このクランプ検出スイッチ47は、薄四角箱状のスイッチ基体47Aと、このスイッチ基体47Aの一側面に第2の駆動カム45のカム突出部45Aの接触により進退する進退部材47Bと、を備えている。進退部材47Bは、図3の想像線(2点鎖線)で示すように、第2の駆動カム45が左壁10B側に移動して光ディスク1がクランプされた際に、カム突出部45Aの接触により押されてオン状態となる。また、図3の実線で示すように、第2の駆動カム45が右壁10C側に移動して光ディスク1のクランプが解除された際に、カム突出部45Aの接触から解除されて押されずにオフ状態となる。
制御回路部は、ディスク装置100の動作を上述したように適宜制御する。また、制御回路部は、クランプ検出スイッチ47のオン状態で、すなわち光ディスク1がクランプされている状態でイジェクトボタンが押されると、アーム位置検出スイッチ46のオンオフ状態を認識する。そして、アーム位置検出スイッチ46がオン状態であることを認識すると、大径ディスク1Aがクランプされていると判断して、大径ディスク1Aを排出する状態に各部材の動作を制御する。また、アーム位置検出スイッチ46がオフ状態であることを認識すると、小径ディスク1Bがクランプされていると判断して、小径ディスク1Bを排出する状態に各部材の動作を制御する。
また、制御回路部におけるスライドストッパ424の近傍には、図1に示すように、アーム位置検出スイッチ46やクランプ検出スイッチ47と同様の第1スイッチ48Aが配設されている。この第1スイッチ48Aは、スライドストッパ424の傾斜当接部424Aに、ロードアーム421とともに回動するリンクアーム423の係合突起423Cが正面10A側に移動して当接し、スライドストッパ424が右壁10C側にスライド移動すると、オン状態となる。また、第1スイッチ48Aは、リンクアーム423の係合突起423Cが背面10D側に移動してスライドストッパ424の第3係合凹部424Bから外れ、板ばね部材417の復元力により定常位置にスライドストッパ424が移動されると、オフ状態となる。
さらに、制御回路部におけるアシストアーム431の近傍には、図1に示すように、アーム位置検出スイッチ46やクランプ検出スイッチ47と同様の第2スイッチ48Bおよび第3スイッチ48Cが配設されている。第2スイッチ48Bは、アシストアーム431の検出片部431Cの先端部近傍に位置し、イジェクトアーム432が図1に示す初期位置にある場合にオン状態で、8cmの小径ディスク1Bがスロット11から挿入されターンテーブル23に保持される位置まで搬入されて回動することによりアシストアーム431が回動するとオフ状態となる位置に配設されている。また、第3スイッチ48Cは、アシストアーム431の検出片部431Cの基端部近傍に位置し、イジェクトアーム432が図1に示す初期位置にある場合にオフ状態で、ターンテーブル23に保持される小径ディスク1Bに当接するイジェクトアーム432の回動状態よりさらに背面10D側へ回動されることでアシストアーム431が回動するとオン状態となる位置に配設されている。そして、これら第1スイッチ48A、第2スイッチ48Bおよび第3スイッチ48Cが所定の位置に搭載された制御回路部と、搬送モータ31と、第1の駆動カム44および第2の駆動カム45と、により本発明の動作部が構成される。
〔ディスク装置の動作〕
次に上記ディスク装置100の動作について、図4ないし図11に基づいて説明する。図4は、大径ディスクを挿入した場合におけるアーム位置検出スイッチ近傍の状態を示す部分拡大図である。図5は、大径ディスクを挿入した場合で大径ディスクの半分程度が挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図6は、大径ディスクを挿入した場合のディスク挿入完了時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図7は、大径ディスクのクランプ状態時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図8は、小径ディスクを挿入した場合におけるアーム位置検出スイッチ近傍の状態を示す部分拡大図である。図9は、小径ディスクを挿入した場合で小径ディスクの半分程度が挿入された状態におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図10は、小径ディスクを挿入した場合のディスク挿入完了時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。図11は、小径ディスクのクランプ状態時におけるディスク装置の装置本体の内部を示す平面図である。
(大径ディスクの検出)
まず、図1に示すような初期状態のディスク装置100に挿入されたディスク径が12cmである大径ディスク1Aのクランプを検出する際のディスク装置の動作を説明する。図1に示す初期状態のディスク装置100のスロット11から大径ディスク1Aを挿入すると、この大径ディスク1Aの周縁部がロードアーム421の当接部421Aを右壁10C側に押して回動させる。これにより、リンクアーム423が反時計周りに回動し、スライドストッパ424が右壁10C側にスライド移動する。このスライドストッパ424の移動により、規制ストッパ424Cがブリッジプレート413のアーム規制溝413Aから外れて8cmアーム414の回動範囲の規制が解除されるとともに、大径ディスク用イジェクト規制溝424F1および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2間に位置する舌片状の部分がブリッジプレート413のアシスト規制溝部413Dから外れてアシストアーム431の回動範囲の規制が解除されてイジェクトアーム432の回動規制が解除される。さらに、このスライドストッパ424が右壁10C側へスライド移動することにより、第1スイッチ48Aもオン状態となり、制御回路部が第1スイッチ48Aのオン状態を認識する。なお、この状態では、イジェクトアーム432は大径ディスク1Aが当接せずに回動していない状態のため、第2スイッチ48Bはオン状態で、かつ第3スイッチ48Cはオフ状態が維持され、制御回路部はこの状態をも認識している。
この状態でさらに大径ディスク1Aを奥に押し込むと、大径ディスク1Aの側縁がディスクガイド412の摺接面412Bに当接して、ディスクガイド412を左壁10B側に回動させる。この時、ガイドレバー411も背面10D側に押し込まれ、ガイドピン411Bが案内ガイド溝415の傾斜溝415Cおよび直線溝415Bから円弧溝415Aに移動する。そして、ガイドピン411Bがこの円弧溝415Aに沿って左壁10B側に移動することで、ガイドレバー411は、大径ディスク1Aの搬送方向と略平行な状態を維持したまま左壁10B側に移動し、案内部411Aにて大径ディスク1Aの周縁部を案内する。また、このガイドピン411Bの移動により、8cmアーム414が背面10Dに近接する方向に回動する。そして、8cmアーム414が回動すると、図4の実線で示すように、接触部材414Eがアーム位置検出スイッチ46の進退部材46Bを押して、アーム位置検出スイッチ46がオン状態に切り換わる。この時、案内部411Aの回動規制ピン411Cがプッシュアーム416のピン係止溝416Aに係合され、プッシュアーム416も左壁10B側に回動する。また、大径ディスク1Aが押し込まれることで、大径ディスク1Aの側縁がイジェクトアーム432の当接部432Cに当接してイジェクトアーム432を回動させる。このイジェクトアーム432の回動により歯車431Bにて係合するアシストアーム431も回動する。
この後、例えば図5に示すように大径ディスク1Aの半分程度が挿入されることで、ロードアーム421が内方側、すなわち時計回り方向に付勢されているため、大径ディスク1Aの周縁に沿って移動する。そして、ロードアーム421はこの付勢力により大径ディスク1Aを正面10Aから背面10D側に押し込む。この図5に示す状態では、イジェクトアーム432はさらに回動され、第2スイッチ48Bがオフ状態となり、第3スイッチ48Cがオン状態に切り替り、制御回路部が第2スイッチ48Bのオフ状態および第3スイッチ48Cのオン状態を認識する。そして、第1スイッチ48Aはオン状態であることから、制御回路部は大径ディスク1Aが挿入されたと判断し、後述するように、搬送モータ31を駆動して第1駆動カム44および第2駆動カム45を移動させる。また、大径ディスク1Aの半分以上が装置本体10内部に挿入されると、さらに、大径ディスク1Aの半分以上がガイドレバー411およびディスクガイド412の接続部を通過すると、板ばね411Dが内方側に付勢されているため、正面10A側が内方側に突出するように、ガイドレバー411が傾斜し、大径ディスク1Aを奥部に案内する。
そして、図6に示すように、大径ディスク1Aの中心部が、ターンテーブル23上に移動されると、ディスクローディングが完了した状態となる。そして、図7に示すように、ターンテーブル23に大径ディスク1Aがクランプされる。これには、大径ディスク1Aの挿入により、図示しない挿入検出スイッチが押され、上述したように、制御回路部が第1スイッチ48Aのオン状態、第2スイッチ48Bのオフ状態および第3スイッチ48Cのオン状態を認識して搬送モータ31(図1参照)を駆動させ、第1の駆動カム44が正面10A側に移動する。この時、突起部52が第1の駆動カム44の第1カム溝53Aに挿通され、大径ディスク1Aとの間にクリアランスが設けられた状態でロードアーム421の位置が固定される。また、第1の駆動カム44の移動に連動して第2の駆動カム45も左壁10B側に移動する。そして、これらの第1の駆動カム44および第2の駆動カム45により台座部21が天面側に移動し、大径ディスク1Aがクランプされる。
また、第2の駆動カム45が左壁10B側に移動することで、スライドストッパ424が左壁10B側に移動し、スライドストッパ424の大径ディスク用逃げ部424G1に8cmアーム414のアーム規制ピン414Aが乗り上げるようにして係合し、8cmアーム414が背面10D側へ移動されてガイドレバー411が左壁10B側へ移動される(図1参照)。さらに、プッシュストッパ424Eがプッシュアーム416の押え片416Bに当接される。これらにより、ガイドレバー411が左壁10B側に押さえ付けられ、大径ディスク1Aとの間に所定寸法のクリアランスが設けられる。また、スライドストッパ424の移動によりアシストアーム431のイジェクト規制ピン431Aが大径ディスク用イジェクト規制溝424F1に係合され、イジェクトアーム432の当接部432Cも大径ディスク1Aとの間に所定寸法のクリアランスが設けられた状態で移動が規制される。さらに、第2の駆動カム45が左壁10B側に移動すると、図3の想像線で示すように、カム突出部45Aがクランプ検出スイッチ47の進退部材47Bを押して、クランプ検出スイッチ47がオン状態に切り換わる。そして、制御回路部は、アーム位置検出スイッチ46のオン状態と、クランプ検出スイッチ47のオン状態と、を認識して、大径ディスク1Aがクランプされたことを検出する。
この後、ディスク装置100は、操作者により例えばイジェクトボタンが押されるなどすると、制御回路部にて、アーム位置検出スイッチ46およびクランプ検出スイッチ47のオンオフ状態により大径ディスク1Aがクランプされていると判断しているため、大径ディスク1Aの排出処理を直ちに開始する。
(小径ディスクの検出)
次に、図1に示すような初期状態のディスク装置100に挿入されたディスク径が8cmである小径ディスク1Bのクランプを検出する際のディスク装置の動作を説明する。初期状態のディスク装置100のスロット11から小径ディスク1Bを挿入すると、図9に示すように、小径ディスク1Bの周縁部がロードアーム421の当接部421Aに当接するとともにディスクガイド412に当接し、当接部421Aを小径ディスク1Bの周縁が滑動する状態でディスクガイド412を押し込んで左壁10B側に回動させる。この時、ガイドレバー411も背面10D側に押し込まれ、ガイドピン411Bが案内ガイド溝415の傾斜溝415Cから直線溝415Bに移動する。なお、小径ディスク1Bの押し込み挿入により周縁部がロードアーム421の当接部421Aを右壁10C側に多少押して回動させることとなるが、大きな力で押し込まれなければ、回動量は小さい。このため、リンクアーム423が反時計周りに回動してスライドストッパ424が右壁10C側にスライド移動することはなく、第1スイッチ48Aはオフ状態が維持され、制御回路部は第1スイッチ48Aのオフを認識している。そして、小径ディスク1Bの右側となる周縁がロードアーム421の当接部421Aよりも背面10D側に挿入されると、ロードアーム421が内方側に回動して小径ディスク1Bを中心位置に押し込む。また、小径ディスク1Bが左壁10B側に片寄った位置から挿入された場合では、小径ディスク1Bは、ディスクガイド412の摺接面412Bに沿って中心位置に誘導されて挿入される(図1参照)。
そして、小径ディスク1Bの右端部がロードアーム421の当接部421Aよりも背面10D側に移動すると、このロードアーム421の付勢力により小径ディスク1Bがより背面10D側に送り出される。この時、ガイドレバー411は、ガイドピン411Bが直線溝415Bに係合されているため、ガイドレバー411の案内部411Aからターンテーブル23の中心位置までの距離が小径ディスク1Bの半径寸法に略一致する。したがって、ロードアーム421により押し込まれた小径ディスク1Bはガイドレバー411の案内部411Aに沿って、ターンテーブル23の上方に搬送される。また、このとき、ガイドレバー411が左壁10Bから離れた位置に位置しているため、8cmアーム414が背面10Dから離れた位置に位置することとなる。このため、図8の実線で示すように、接触部材414Eがアーム位置検出スイッチ46の進退部材46Bに押さずに、アーム位置検出スイッチ46のオフ状態が維持される。
この後、例えば図9に示すように小径ディスク1Bの半分程度が挿入されると、ロードアーム421が内方側すなわち時計回り方向に付勢されているため、ロードアーム421はほとんど回動せず、スライドストッパ424の第3係合凹部424Bにリンクアーム423の係合突起423Cが係合する状態が維持され、スライドストッパ424は移動しない。このことにより、ブリッジプレート413のアーム規制溝413Aの一部をスライドストッパ424の規制ストッパ424Cが閉塞するとともに、大径ディスク用イジェクト規制溝424F1および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2間に位置する舌片状の部分がブリッジプレート413のアシスト規制溝部413Dの一部を閉塞する状態となり、移動溝424F3が小径ディスク用イジェクト規制溝424F2に連通する状態が維持されている。このことにより、8cmアーム414およびイジェクトアーム432の双方の回動範囲が規制される。なお、スライドストッパ424が右壁10C側に移動されないことから、第1スイッチ48Aはオフ状態が維持され、制御回路部が第1スイッチ48Aのオフ状態を認識する。
そして、8cmアーム414の移動規制により回動規制されたガイドレバー411とロードアーム421間で案内され、例えば図9に示すように小径ディスク1Bの半分程度が挿入されることで、ロードアーム421が内方側、すなわち時計回り方向に付勢されているため、小径ディスク1Bを正面10Aから背面10D側に押し込む。この押し込みにより、ターンテーブル23上に中心部が位置する状態まで小径ディスク1Bが搬送されると、回動規制されたイジェクトアーム432によりさらに奥には搬送されず、確実にターンテーブル23上に中心部が位置する状態となり、ディスクローディングが完了した状態となる。そして、図10に示すように、ターンテーブル23に小径ディスク1Bがクランプされる。これには、大径ディスク1Aのクランプと同様、図示しない挿入検出スイッチが押され、第1の駆動カム44、第2の駆動カム45により台座部21が天面側に移動し、小径ディスク1Bがクランプされる。すなわち、中心部がターンテーブル23上に略位置する状態で、第2スイッチ48Bがオフ状態となり、第3スイッチ48Cがオン状態に切り替り、制御回路部が第2スイッチ48Bのオフ状態および第3スイッチ48Cのオン状態を認識する。そして、第1スイッチ48Aはオフ状態であることから、制御回路部は小径ディスク1Bが挿入されたと判断し、上述するように、搬送モータ31を駆動して第1駆動カム44および第2駆動カム45を移動させる。
この第2の駆動カム45が左壁10B側に移動することで、大径ディスク1Aのクランプ時と同様、スライドストッパ424が左壁10B側に移動し、スライドストッパ424の小径ディスク用逃げ溝424G2に8cmアーム414のアーム規制ピン414Aが係合し、8cmアーム414が背面10D側へ移動されてガイドレバー411が左壁10B側へ移動される。これにより、図11に示すように、ガイドレバー411と小径ディスク1Bとの間に所定寸法のクリアランスが設けられる。なお、イジェクトアーム432のアーム制御突起432Dが8cmアーム414の側縁に当接し、8cmアーム414の回動を規制する。これにより、ガイドレバー411は、小径ディスク1Bとの間に所定寸法のクリアランスが設けられた状態で移動が規制される。さらに、スライドストッパ424の移動により、アシストアーム431のイジェクト規制ピン431Aが小径ディスク用イジェクト規制溝424F2に係合される。これにより、図11に示すように、イジェクトアーム432の当接部432Cは、小径ディスク1Bとの間に所定寸法のクリアランスが設けられた状態で移動が規制される。さらに、第2の駆動カム45が左壁10B側に移動すると、大径ディスク1Aのクランプ時と同様に、クランプ検出スイッチ47がオン状態に切り換わる。そして、制御回路部は、アーム位置検出スイッチ46のオフ状態と、クランプ検出スイッチ47のオン状態と、を認識して、小径ディスク1Bがクランプされたことを検出する。
この後、ディスク装置100は、操作者により例えばイジェクトボタンが押されるなどすると、制御回路部にて、アーム位置検出スイッチ46およびクランプ検出スイッチ47のオンオフ状態により小径ディスク1Bがクランプされていると判断しているため、小径ディスク1Bの排出処理を直ちに開始する。
〔ディスク装置の作用効果〕
上述したように、上記一実施形態では、装置本体10に開口形成され径寸法が異なる大径ディスク1Aおよび小径ディスク1Bを挿通可能なスリット状のスロット11と、装置本体10内に配設され光ディスク1を回転可能に保持するターンテーブル23との間で、光ディスク1の搬送経路に対して交差する方向に進退可能で光ディスクの周縁に当接して案内するディスクガイド機構41と、搬送経路を介してディスクガイド機構41に対して反対側に位置し搬送経路と交差する方向に進退可能で光ディスク1の周縁に当接して光ディスク1をディスクガイド機構41とにて案内しつつスロット11からターンテーブル23へ押し込むロードアーム421と、搬送経路に進退可能でスロット11から挿入されロードアーム421にて押し込まれる光ディスク1の周縁に当接して搬送経路に対して後退し搬送経路に進出することで光ディスク1をスロット11へ送り出すイジェクトアーム432と、にて光ディスク1を保持して搬送する搬送手段30に、スロット11から挿入される光ディスク1の径寸法に対応して移動されるロードアーム421の移動状態に応じて移動可能に装置本体10内に配設され、ディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432のうちの少なくともいずれか一方、具体的には双方に係脱可能で、移動状態に応じてディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432の移動を光ディスク1の径寸法に応じて規制するスライドストッパ424を設けている。このため、各種センサを複数設けてスロット11から挿入される光ディスク1の径寸法を検出するなどの複雑な構成とすることなく、挿入される光ディスク1の径寸法に対応して、ディスクガイド機構41とロードアーム421とイジェクトアーム432とによる3箇所の適切な保持が機械的に得られ、ディスクガイド機構41とロードアーム421とイジェクトアーム432との当接する位置間に光ディスク1が侵入するなどを防止でき、光ディスク1の中心がターンテーブル23上に位置する状態に適切に搬送できる。
そして、ディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432のうちの少なくともいずれか一方に第1係止部を設け、具体的にはディスクガイド機構41にアーム規制ピン414Aを設けるとともに、イジェクトアーム432に連結して回動が同期するアシストアーム431にイジェクト規制ピン431Aを設ける。さらに、スライドストッパ424には、スロット11より挿入された径寸法の異なる光ディスク1にイジェクトアーム432が当接して移動される移動量に応じて第1係止部が係脱しディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432のうちの少なくともいずれか一方の移動の規制状態を切り替える第1係合部、具体的には保持する光ディスク1の径寸法に対応して、アーム規制ピン414Aが係脱する規制ストッパ424Cを設けるとともにイジェクト規制ピン431Aが係脱するイジェクト規制窓424Fを設けている。このため、機械的に光ディスク1の径寸法に対応した適切な保持が容易に得られる。
また、イジェクト規制ピン431Aが係脱するスライドストッパ424のイジェクト規制窓424Fとして、大径ディスク用イジェクト規制溝424F1および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2の複数設けた構成とし、イジェクトアーム432の移動量に対応して移動するイジェクト規制ピン431Aがスライドストッパ424の移動により大径ディスク用イジェクト規制溝424F1または小径ディスク用イジェクト規制溝424F2に係脱して光ディスク1の径寸法に対応してそれぞれ係脱させている。このため、機械的に光ディスク1の径寸法に対応して適切に保持する構成が容易に得られる。
さらに、スライド移動するスライドストッパ424におけるイジェクト規制窓424Fとして、スライド移動の移動方向に略沿った方向に凹溝状に大径ディスク用イジェクト規制溝424F1および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2を設け、これら大径ディスク用イジェクト規制溝424F1および小径ディスク用イジェクト規制溝424F2におけるスライドストッパ424の移動方向と反対側の端部を、イジェクトアーム432の移動により移動するピン状のイジェクト規制ピン431Aの移動軌跡に応じて滑動する移動溝424F3にて連通する状態、すなわち略F字状に構成している。このため、機械的に光ディスク1の径寸法に対応して適切に保持する構成が容易に得られる。
そして、イジェクトアーム432を光ディスク1の周縁が当接する端部が搬送経路に進退可能に回動可能に配設し、このイジェクトアーム432の回動軸となる回動中心に同軸上に歯車部432Aを設け、この歯車部432Aに噛合する歯車431Bを有したアシストアーム431を設けている。このため、光ディスク1の搬送のための保持とスロット11へ送り出すためのイジェクトアーム432は移動量が比較的に大きくなることから、アシストアーム431にて回動量を相対的に小さくしてこのアシストアーム431にイジェクト規制ピン431Aを設けることで、イジェクトアーム432にイジェクト規制ピン431Aを設けることでイジェクト規制ピン431Aの移動量も大きくなってしまうことによる大型化などの不都合を防止でき、ディスク装置100の小型化が容易に得られる。
また、スライドストッパ424には、スロット11より挿入された径寸法の異なる光ディスク1にディスクガイド機構41が当接して移動される移動量に応じてディスクガイド機構41のアーム規制ピン414Aが係脱しディスクガイド機構41の移動の規制状態を切り替える規制ストッパ424Cを設けている。このため、機械的に光ディスク1の径寸法に対応した適切な保持が容易に得られる。
さらに、スライド移動するスライドストッパ424における規制ストッパ424Cとして、ディスクガイド機構41の移動により移動するピン状のアーム規制ピン414Aの移動経路となるアーム規制溝413Aに進退可能に舌片状に突設し、アーム規制溝413Aに進出することでアーム規制ピン414Aが当接してディスクガイド機構41の移動を適宜規制している。このため、ディスクガイド機構41とロードアーム421とイジェクトアーム432とによる3箇所の適切な保持が機械的に得られ、光ディスク1の中心がターンテーブル23上に位置する状態に適切に搬送できる。
そして、規制ストッパ424Cにおける突出方向の両側基端部に、スライドストッパ424の移動方向に対して交差する方向にそれぞれ同方向に傾斜し、スライドストッパ424の移動によりアーム規制ピン414Aが係合して、ディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432をターンテーブル23に保持された光ディスク1の周縁から離間する状態に移動させる大径ディスク用逃げ部424G1および小径ディスク用逃げ溝424G2を設けている。具体的には、ターンテーブル23から離れる方向に段差状に傾斜する大径ディスク用逃げ部424G1およびターンテーブル23から離れる方向に一縁が傾斜する凹溝状の小径ディスク用逃げ溝424G2をそれぞれ設けている。このため、光ディスク1を搬送した搬送手段30を、光ディスク1の情報処理のために離間させる状態が簡単な構成で得られるとともに、適切に搬送するための構成を利用しているため、構成のより簡略化が得られ、小型化が容易に得られる。
また、ロードアーム421に連結して回動が同期するリンクアーム423に係合突起423Cを設ける。さらに、スライドストッパ424には、スロット11から挿入された径寸法の異なる光ディスク1にイジェクトアーム432が当接して移動される移動量に応じて係合突起423Cが係脱することでスライドストッパ424を適宜移動させてディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432のうちの少なくともいずれか一方、具体的には双方の移動の規制状態を解除させる第3係合凹部424Bを形成している。このため、ディスクガイド機構41とロードアーム421とイジェクトアーム432とによる3箇所の適切な保持が機械的に得られ、光ディスク1の中心がターンテーブル23上に位置する状態に適切に搬送できる構成が容易に得られる。
さらに、スライド移動するスライドストッパ424の第3係合凹部424Bとして、互いの係合の際に活動してスライドストッパ424を移動、具体的には光ディスク1の搬送方向に対して傾斜する傾斜縁である傾斜当接部424Aを設けている。このため、適宜スライドストッパ424を移動させることが簡単な構成で容易に得られる。
そして、搬送モータ31と、スライドストッパ424の移動に対応してオンオフする第1スイッチ48Aと、この第1スイッチ48Aのオンオフにより搬送モータ31を駆動させる制御回路部と、スライドストッパ424に係合し搬送モータ31の駆動により移動させてスライドストッパ424を移動させ、ターンテーブル23を搬送経路上に進退させて光ディスク1の保持または保持の解除を実施させる第1の駆動カム44および第2の駆動カム45と、を設けている。このため、搬送した光ディスク1を保持する状態にターンテーブル23を搬送経路上に進出させたり、光ディスク1の保持を解除して搬出可能な状態にターンテーブル23を搬送経路から後退させたりするための動作が、簡単なスイッチ構成により容易に得られるとともに、搬送するためのスライドストッパ424やイジェクトアーム432に連結するアシストアーム431の移動状態をスイッチ構成により検出するので、より構成の簡略化が得られる。
また、ディスク装置100に、光ディスク1の周縁に摺接しつつ光ディスク1をターンテーブル23でクランプされる状態に案内するガイドレバー411と、ターンテーブル23でクランプされた光ディスク1を装置本体10から排出する方向に付勢するための8cmアーム414と、を設けている。さらに、ターンテーブル23で光ディスク1がクランプされた際、8cmアーム414の停止位置を検出するアーム位置検出スイッチ46を設けている。このため、アーム位置検出スイッチ46で検出する簡単な構成で8cmアーム414の停止位置を認識するだけで、ターンテーブル23にクランプされた光ディスク1の径寸法を判別できる。したがって、スピンドルモータやタイマなどの複数の構成の動作を制御して径寸法を判別する従来の構成と比べて、簡単な構成で光ディスク1の径寸法を判別できる。
さらに、アーム位置検出スイッチ46として、スイッチ基体46Aと、このスイッチ基体46Aに進退可能に設けられた進退部材46Bと、を備えた構成を適用している。また、8cmアーム414に、大径ディスク1Aがクランプされた際の停止位置に位置した際に、進退部材46Bを押してオン状態にする接触部材414Eを設けている。このため、アーム位置検出スイッチ46のオンオフ状態を認識するだけの簡単な構成で、光ディスク1の径寸法を判別できる。
また、8cmアーム414を、回動軸414Dを中心に回動可能に設けている。そして、接触部材414Eを、回動軸414D近傍に設けている。このため、例えば環境変化や径時変化により8cmアーム414が変形した場合、接触部材414Eを8cmアーム414における回動軸414Dから離間した位置に設ける構成と比べて、回動軸414Dから接触部材414Eまでの距離の変位量を最小限に抑えることができる。すなわち、接触部材414Eと進退部材46Bとの接触状態の変化量を最小限に抑えることができる。したがって、径寸法の判別処理を精度よく実施できる。
そして、上記実施形態のように、ターンテーブル23および光ディスク1の情報を処理する情報処理部24を備えたディスク装置100に、アーム位置検出スイッチ46、ガイドレバー411、8cmアーム414を設けることで、簡単な構成で光ディスク1の径寸法を判別できるディスク装置100を提供できる。
さらに、ディスク装置100に、光ディスク1がクランプされたか否かを検出するクランプ検出スイッチ47を設けている。このため、光ディスク1がクランプされている状態でイジェクトボタンが押された場合、アーム位置検出スイッチ46のオンオフ状態に基づいて光ディスク1の径寸法を判別して、径寸法に応じた状態に各部材の動作を直ちに制御することができる。したがって、利用者が例えば電源をオフからオンに切り替えてすぐに光ディスク1を交換する場合であっても、電源オン直後にアーム位置検出スイッチ46のオンオフ状態に基づいて光ディスク1の径寸法を認識して、径寸法に対応した排出動作を直ちに開始できる。
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は、上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
すなわち、読取処理および記録処理をするディスク装置100を例示したが、読取処理のみあるいは記録処理のみのディスク装置100に適用することができる。そして、光ディスク1を例示して説明したが、光ディスクに限らず、磁気ディスクや光磁気ディスクなどのデジタル処理する構成のみならず、レコード盤などのアナログ処理するものにも適用できる。さらには、12cmおよび8cmの2種類の光ディスク1を例示したが、これらの光ディスク1に限らず、他の径の光ディスク1、さらには3種類以上の径の異なるディスク状記録媒体を搬送する構成としてもよい。
そして、スライドストッパ424にて係脱してディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432の移動規制を例示したが、いずれか一方のみで移動規制する構成に適用し、他方の移動規制は他の構成にて実施してもよい。また、スライドストッパ424をスライド移動する構成を例示したが、回転移動など、いずれの移動形態とすることができる。
また、スライドストッパ424とロードアームに連結して回動が同期するリンクアーム423とを係脱させてスライドストッパ424の移動規制状態を切り替え、ディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432の移動規制状態を切り替えて説明したが、この構成に限らず、いずれの方法でディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432の移動を適宜規制できる。
そして、第1スイッチ48A、第2スイッチ48Bおよび第3スイッチ48Cにより挿入された径寸法を判断する構成を設けたが、この構成を設けなくてもよい。また、これらスイッチ機構としては、光センサや磁気センサなど各種構成が適用できる。さらには、アーム位置検出スイッチ46を、大径ディスク1Aがクランプされた際の8cmアーム414の停止位置を検出可能な位置に設けた例を示したが、これに限定されず、ガイドレバー411、ディスクガイド412、プッシュアーム416、ロードアーム421、リンクアーム423、アシストアーム431、イジェクトアーム432の停止位置を検出可能な位置に設ける構成としてもよい。さらに、小径ディスク1Bがクランプされた際の上述した各部材の停止位置を検出可能な位置に設ける構成としてもよい。また、アーム位置検出スイッチ46を設けなくてもよい。
さらに、クランプ検出スイッチ47を、光ディスク1が挿入された際のスライドストッパ424によりオンオフされる位置に設ける構成としてもよい。また、クランプ検出スイッチ47は各種構成が適用でき、設けなくてもよい。
その他、本発明の実施の際の具体的な構造は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
〔実施形態の効果〕
上述したように、上記一実施形態では、装置本体10に開口形成され径寸法が異なる大径ディスク1Aおよび小径ディスク1Bを挿通可能なスリット状のスロット11と、装置本体10内に配設され光ディスク1を回転可能に保持するターンテーブル23との間で、光ディスク1の搬送経路に対して交差する方向に進退可能で光ディスクの周縁に当接して案内するディスクガイド機構41と、搬送経路を介してディスクガイド機構41に対して反対側に位置し搬送経路と交差する方向に進退可能で光ディスク1の周縁に当接して光ディスク1をディスクガイド機構41とにて案内しつつスロット11からターンテーブル23へ押し込むロードアーム421と、光ディスク1の周縁に当接して搬送経路に進退可能でスロット11から挿入されロードアーム421にて押し込まれる光ディスク1の周縁に当接して搬送経路に対して後退し搬送経路に進出することで光ディスク1をスロット11へ送り出すイジェクトアーム432と、にて光ディスク1を保持して搬送する搬送手段30に、スロット11から挿入される光ディスク1の径寸法に対応して移動されるロードアーム421の移動状態に応じて移動可能に装置本体10内に配設され、ディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432のうちの少なくともいずれか一方、具体的には双方に係脱可能で、移動状態に応じてディスクガイド機構41およびイジェクトアーム432の移動を光ディスク1の径寸法に応じて規制するスライドストッパ424を設けている。このため、各種センサを複数設けてスロット11から挿入される光ディスク1の径寸法を検出するなどの複雑な構成とすることなく、挿入される光ディスク1の径寸法に対応して、ディスクガイド機構41とロードアーム421とイジェクトアーム432とによる3箇所の適切な保持が機械的に得られ、ディスクガイド機構41とロードアーム421とイジェクトアーム432との当接する位置間に光ディスク1が侵入するなどを防止でき、光ディスク1の中心がターンテーブル23上に位置する状態に適切に搬送できる。
本発明は、径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿通可能な開口部と記録媒体を回転可能に保持するターンテーブルとの間で記録媒体を搬送する搬送装置、および、ディスク装置に利用できる。

Claims (14)

  1. 径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿通可能なスリット状の開口部を有した装置本体内に設けられ、前記開口部に挿入された前記記録媒体を前記装置本体内に配設され前記記録媒体を回転可能に保持するターンテーブルに保持される位置まで搬送する搬送装置であって、
    前記開口部および前記ターンテーブルに保持される位置で搬送される前記記録媒体の搬送経路に対して交差する方向に進退可能に前記装置本体内に設けられ、前記搬送経路を搬送される前記記録媒体の周縁に当接して案内するガイド部材と、
    前記搬送経路を介して前記ガイド部材に対して反対側に位置し前記搬送経路と交差する方向に進退可能に前記装置本体内に設けられ、前記記録媒体の周縁に当接して前記記録媒体を前記ガイド部材にて案内させつつ前記開口部から前記ターンテーブルに保持される位置へ送り込む搬入部材と、
    前記搬送経路に進退可能に前記装置本体内に設けられ、前記開口部から挿入され前記搬入部材にて送り込まれる前記記録媒体の周縁に当接して前記搬送経路に対して後退し前記搬送経路に進出することにより前記記録媒体を前記開口部へ送り出す搬出部材と、
    前記開口部から挿入される前記記録媒体の径寸法に対応して移動される前記搬入部材の移動状態に応じて移動可能で前記ガイド部材および前記搬出部材のうちの少なくともいずれか一方に係脱可能に前記装置本体内に配設され、移動状態に応じて前記ガイド部材および前記搬出部材のうちの少なくともいずれか一方と係脱して前記ガイド部材および前記搬出部材の少なくともいずれか一方の移動を前記記録媒体の径寸法に応じて規制するストッパ部と、を具備し
    前記搬入部材は、第3係止部を有し、
    前記ストッパ部は、前記開口部より挿入された径寸法の異なる前記記録媒体に前記搬出部材が当接して移動される移動量に応じて前記第3係止部が係脱する第3係合部を有し、この第3係合部に前記第3係止部が係合されることにより適宜移動されて前記ガイド部材の移動の規制状態を解除する
    ことを特徴とした搬送装置。
  2. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記ストッパ部は、一方向にスライド移動可能に配設され、
    前記第3係止部および前記第3係合部のうちの少なくともいずれか一方は、互いの係合の際に滑動して前記ストッパ部をスライド移動させる傾斜縁を有した
    ことを特徴とした搬送装置。
  3. 請求項または請求項に記載の搬送装置であって、
    電動機と、前記ストッパ部の移動に対応してオンオフするスイッチと、このスイッチのオンオフにより前記電動機を駆動させる駆動制御部と、前記ストッパ部に係合し前記電動機の駆動により移動されて前記ストッパ部を移動させ、前記ターンテーブルを搬送経路上に進退させるカムと、を備えた動作部を具備した
    ことを特徴とした搬送装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の搬送装置であって、
    前記ガイド部材および前記搬出部材のうちの少なくともいずれか一方は、第1係止部を有し、
    前記ストッパ部は、前記開口部より挿入された径寸法の異なる前記記録媒体に前記搬出部材が当接して移動される移動量に応じて前記第1係止部が係脱する第1係合部を有し、この第1係合部の係脱状態に応じて前記ガイド部材および前記搬出部材のうちの少なくともいずれか一方の移動の規制状態を切り替える
    ことを特徴とした搬送装置。
  5. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記第1係止部は、前記搬出部材に設けられ、
    前記ストッパ部は、前記記録媒体の径寸法に応じて前記第1係止部がそれぞれ係脱可能に第1係合部を複数設け、前記搬出部材の移動量に応じて移動する前記第1係止部をこのストッパ部の移動により所定の前記第1係合部に係合させて前記搬出部材の移動を前記記録媒体の径寸法に応じて規制する
    ことを特徴とした搬送装置。
  6. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記ストッパ部は、一方向にスライド移動可能に配設され、
    前記第1係止部は、ピン状に設けられ、
    前記第1係合部は、前記ストッパ部の移動方向に略沿った方向に凹溝状で移動方向と反対側の端部が前記搬出部材の移動により移動される前記第1係止部の移動軌跡に応じ前記第1係止部が滑動する凹溝状の移動部にて連通する略櫛状に形成された
    ことを特徴とした搬送装置。
  7. 請求項に記載の搬送装置であって、
    前記第1係合部は、前記ストッパ部の移動方向に略沿った凹溝状の規制部と、この規制部に連続し前記ストッパ部の移動方向に対して交差する方向に凹溝状で、前記ストッパ部のスライド移動により前記第1係止部が相対的に移動され前記記録媒体に当接する前記搬出部材が前記ターンテーブルに保持された記録媒体の周縁から離間する状態に移動させる待避部と、を有した
    ことを特徴とした搬送装置。
  8. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の搬送装置であって、
    前記搬出部材は、前記記録媒体の周縁が当接する端部が搬送経路に進退可能に回動可能に配設され、
    この搬出部材の回動軸に同軸上に前記搬出部材に一体的に設けられた歯車およびこの歯車に係合し歯車の回転により回動するアーム部材を備え、
    前記第1係止部は、前記アーム部材に一体的に設けられた
    ことを特徴とした搬送装置。
  9. 請求項ないし請求項のいずれかに記載の搬送装置であって、
    電動機と、前記第1係止部および前記第1係合部の係脱に対応してオンオフするスイッチと、このスイッチのオンオフにより前記電動機を駆動させる駆動制御部と、前記ストッパ部に係合し前記電動機の駆動により移動されて前記ストッパ部を移動させ、前記ターンテーブルを搬送経路上に進退させるカムと、を備えた動作部を具備した
    ことを特徴とした搬送装置。
  10. 請求項1に記載の搬送装置であって、
    前記ガイド部材および前記搬出部材のうちの少なくともいずれか一方は、第2係止部を有し、
    前記ストッパ部は、前記開口部より挿入された径寸法の異なる前記記録媒体に前記ガイド部材が当接して移動される移動量に応じて前記第2係止部が係脱する第2係合部を有し、この第2係合部の係脱状態に応じて前記ガイド部材および前記搬出部材のうちの少なくともいずれか一方の移動の規制状態を切り替える
    ことを特徴とした搬送装置。
  11. 請求項10に記載の搬送装置であって、
    前記第2係止部は、前記ガイド部材にピン状に設けられ、
    前記ストッパ部は、一方向にスライド移動可能に配設され、
    前記第2係合部は、前記ガイド部材の移動により移動する前記第2係止部の移動経路上に進退可能に前記ストッパ部に舌片状に突設され、前記ガイド部材の移動に伴う前記第2係止部が移動経路上に進出する前記第2係合部に当接することにより前記ガイド部材の移動を規制する
    ことを特徴とした搬送装置。
  12. 請求項11に記載の搬送装置であって、
    前記ストッパ部は、前記第2係合部における突出方向の両側基端部に、このストッパ部の移動方向に対して交差する方向でそれぞれ同方向に傾斜し、このストッパ部の移動により第2係止部が係合されて前記記録媒体に当接する前記ガイド部材が前記ターンテーブルに保持された記録媒体の周縁から離間する状態に移動させる逃げ部を有した
    ことを特徴とした搬送装置。
  13. 請求項10ないし請求項1のいずれかに記載の搬送装置であって、
    電動機と、前記第2係止部および前記第2係合部の係脱に対応してオンオフするスイッチと、このスイッチのオンオフにより前記電動機を駆動させる駆動制御部と、前記ストッパ部に係合し前記電動機の駆動により移動されて前記ストッパ部を移動させ、前記ターンテーブルを搬送経路上に進退させるカムと、を備えた動作部を具備した
    ことを特徴とした搬送装置。
  14. 径寸法が異なるディスク状の記録媒体が挿通可能なスリット状の開口部を有した装置本体と、
    この装置本体内に配設され前記記録媒体を回転可能に保持するターンテーブルと、
    前記装置本体内に配設され前記ターンテーブルで保持された前記記録媒体へ情報を記録する記録処理および前記記録媒体に記録された情報を読み取る読取処理のうちの少なくともいずれか一方を実施する情報処理部と、
    前記装置本体内に配設された請求項1ないし請求項1のいずれかに記載の搬送装置と、
    を具備したことを特徴としたディスク装置。
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