JP4357258B2 - 粉体評価装置 - Google Patents
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Description
また、高画質化が進むにつれて、それに用いられるトナーにおいては、小粒径化、高機能化が進んでいる。そのため、トナーの構造が複雑になってきており、従来より細かい作製時の制御が必要となってきている。
特に、トナーの流動性については、ドット再現性の他に種々の画像品質に影響を与えるものであるため、評価の面では個人差のない、精度の高い評価法が必要とされている。
また、トナーの作製法が粉砕方式のほかに、重合法等の他の方式が採用されてきており、そのよう場合には、製造条件に対しての流動特性の変化が大きく、粉砕方式の場合に比較して、細かい作製時のコントロールおよび評価が必要となっている。
また、最近、トナーの低温定着化や定着のオイルレス化が進み、それに伴い、トナーの母体組成や構造が複雑になり、トナーの流動性にも影響を及ぼすようになってきている。そのため、従来よりも精度の高い構造制御が必要になり、それに応じて感度の高い流動性評価法が必要とされている。
また、電荷制御剤の効果的な構造検討も行なわれており、トナー粒子表面に電荷制御剤を局在化させて、安定した帯電特性を持たせる検討が進んでいる。しかし、粒子表面での電荷制御剤の存在状態によって、流動性にも影響を及ぼすため、そのためにも感度の高い流動性評価法が重要となっている。
また、高画質化が進むにつれて、それに用いられるトナーにおいては、小粒径化、高機能化が進んでいる。そのため、トナーの構造が複雑になってきており、従来より細かい作製時の制御が必要となってきている。特に、トナーの流動性はドット再現性の他に種々の画像品質に影響を与えるため、評価の面では個人差のない、精度の高い評価法が必要とされている。
また、トナーの作製法が粉砕方式から重合法等の他の方式に変化したとき、製造条件に対しての流動特性の変化が大きく、粉砕方式の場合に比較して、細かい作製時のコントロールおよび評価が必要となっている。
また、傾斜可能な板の上にトナーを載せて、板を徐々に傾けていき、流れ始めるときと流れ終えたときの角度を測定してトナーの流動性を評価する方法がある(例えば、特許文献2参照。)。
さらに、篩を何段かに重ねて、その上にトナーを投入して、篩部分に水平方向と垂直方向の振動を与え、一定時間後の各篩部に残ったトナー量に予め設定された係数を乗算して算出してトナーの流動性を評価する方法がある(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながらこれらの方法によると、得られるデータのバラツキが大きく、測定者による差があり、細かいトナー間の流動性の違いを評価することは困難であった。
該新規な評価方式によると、定量的に、精度良く、個人差がなく評価でき、また、短時間でトナー層をそのまま測定でき、製造ラインの中にも導入できるので、トナー搬送性が良好で、高画質が得られるトナーを安定して生産できる利点を有するものである。
また、本発明の課題は、該粉体流動性評価方法が用いられた、ドット再現性の良い高画質が得られる静電荷現像用トナーを提供することである。
さらに、本発明の課題は、該静電荷現像用トナーを安定して生産できる製造装置を提供することである。
すなわち、本発明の粉体流動性評価方式によって、粉体の流動性を圧密した粉体相に円錐ロータを回転させながら侵入させ、円錐ロータが粉体相中を移動する際に発生するトルクまたは荷重を測定し、定量的に、精度良く、個人差がなく評価でき、細かい粉体間の流動性の違いを正確に評価できるが、その理由は、圧密前の粉体を自動的に平坦化することによって、安定した圧密状態を作り出すことに起因するものである。
本発明の粉体流動性評価方式は、短時間で粉体相をそのまま測定できるので、製造ラインの中にも導入でき、高品質な粉体を安定して生産できる。
円錐ロータの長さは、粉体相の中に円錐ロータ表面が連続的に存在するような、充分な長さが必要である。また、円錐ロータ表面には溝が切られたものの方が良い。
円錐ロータの材質面と粉体粒子との摩擦成分を測定するのではなく、粉体粒子と粉体粒子との摩擦成分を測定する方が好ましいために、円錐ロータが回転しながら粉体相の中に侵入していく際に、円錐ロータ表面に溝が切られてあれば、その溝の中に粉体粒子が入り込んできて、その入り込んだ粉体粒子と周りの粉体粒子との摩擦状態を測定することができるので、好ましい。この溝の形状は問わないが、円錐ロータの材質面と粉体粒子との接触が小さくなるように工夫する必要がある。
表面に溝が切られた円錐ロータの一例を図3に示す。これは、円錐の頂点からまっすぐ底辺方向に溝を切ったもので、その溝の断面が三角形の凹凸からなるのこぎり歯形状をしている。この場合、円錐ロータ材質面と粉体粒子との接触は、三角溝の山の先端部分のみとなる。ほとんどが溝に入り込んだ粉体粒子とその周辺の粉体粒子との接触となる。
・円錐ロータの回転数:0.1〜100rpm
・円錐ロータの侵入速度:0.5〜150mm/min
円錐ロータの回転数が0.1rpm未満の場合には、粉体相の微妙な状態の影響を受けやすい傾向があって、トルク測定バラツキの問題が生じ、測定には適していない。また、100rpmを越える場合には、粉体の飛び散り等が生じることがあって、安定に測定には十分でない。
さらに、円錐ロータの侵入速度については、0.5mm/min未満の場合には、粉体相の微妙な状態の影響を受けやすい傾向があって、測定バラツキの問題が生じるため測定には適していない。150mm/min越えて速い場合には、粉体相が圧密状態になりやすく、粉体粒子の変形等の影響が出てくるので、流動性評価には適していない。
該評価装置は、平坦化ゾーン、圧密ゾーン及び測定ゾーンからなるものであるが、先ず、本発明の特徴部の平坦化ゾーンについて説明する。
図1に例示される該平坦化ゾーンは、粉体を収納する試料容器、その試料容器を上下させる昇降ステージ、平坦化部材及び該平坦化部材を回転する手段等から構成されるものである。
該平坦化ゾーンにおいては、粉体を収納した試料容器を上昇させ、粉体相表面に平坦化部材を回転させながら接触させて、粉体相が平坦化される。
該平坦化部材の形状は、特に限定されないが、図2に示されるように、粉体相を均すような直線的な面をもつ形状が適している。
また、平坦化部材の材質についても特に限定されるものではないが、粉体を均すには平坦化部材の表面がスムーズである必要があり、そのために、加工しやすくて、表面が固く、変質しない材質であることが好ましい。
また、帯電による粉体付着がないようにする必要があり、導電性の材質が適しており、例えば、SUS、Al、Cu、Au、Ag及び黄銅等を挙げることができる。
さらに、撹拌手段を設けて、撹拌をした後に平坦化をするようにしても良い。
該圧密ゾーンの例は、粉体を収納する試料容器、該試料容器を上下させる昇降ステージ(昇降機ともいう)、圧密手段としてのピストン及び該ピストンに荷重を加えるおもり等から構成され、該おもりは、支持板に支持されかつピストンと繋がり固定されている。
該圧密ゾーンにおいては、粉体を収納した試料容器を上昇させ、圧密用のピストンに接触させ、さらに上昇させてピストンにおもりの荷重が全てかかるようなおもりが支持板よって浮いた状態になるようにし、一定時間放置する。
その後、粉体を収納した試料容器が載せてある昇降ステージを下げて、ピストンを粉体表面から離す。
該測定ゾーンは、粉体を収納する試料容器、該試料容器を上下させる昇降ステージ、該ステージに具備し荷重を測定するロードセル、及び粉体のトルクを測定するトルクメータ等から構成される。
該測定ゾーンにおいては、円錐ロータをシャフトの先端に取付け、そのシャフト自体を固定(上下方向の移動に関して)する。粉体を入れた試料容器ステージは昇降機によって上下できるようにして、ステージの中央部に粉体を入れた容器を置くようにし、容器を上げて、容器の中央に円錐ロータが回転しながら侵入してくるようにする。
円錐ロータにかかるトルクは、上部にあるトルクメータによって検出され、粉体の入った容器にかかる荷重は、容器の下にあるロードセルによって測定される。
円錐ロータの移動量は位置検出器で行なわれる。この構成は一例であり、シャフト自体を昇降機により上下させたりするなど他の構成でも良い。
円錐ロータの長さは、円錐ロータ部分が充分粉体相の内部まで入るように長くする必要がある。溝の形状は、どのような形状でも良いが、円錐ロータを交換したためにトルクや荷重の値が再現しなくなるということがないように注意しないといけない。そのためには、円錐ロータの溝形状は単純で、同じ形状のロータが何度でも造れる形の方が良い(図4参照)。
また、粉体を入れ替えながら測定するため、汚れを少なくするために表面が鏡面に近いものが良い。容器のサイズは重要であり、円錐ロータが回転しながら侵入するときに容器の壁の影響がでないように円錐ロータの直径に対して大き目の(直径)サイズを選択する必要がある。
該ロードセルとしては、荷重レンジが広く、分解能の高いものが適している。
また、位置検出器としては、リニアスケール、光を用いた変位センサ等があるが、精度的に0.1mm以下の仕様が適している。
さらに、昇降機としては、サーボモータやステッピングモータを用いて、精度良く駆動できるものが良い。
先ず、試料容器に粉体を一定量投入し、本装置にセットする。その後、平坦化ゾーン内の昇降ステージを上昇させ、粉体相表面に平坦化部材を接触させ、粉体相を平坦化し、粉体相の表面を一定の状態に初期化する。
この平坦化操作を行なうことによって、粉体相の圧密状態を個人差のないようにし、精度の高い測定が実現できる。
平坦化条件は、平坦化部材の回転数と平坦化部材の高さ位置によって決まる。
平坦化部材の回転数は、1〜50rpmが適している。回転数が1rpm未満の場合には平坦化の効率が小さく、また、50rpmを越える場合には、粉体の飛散が生じ、飛散した粉体が容器の側面に付着し、ピストンによる圧密時にピストンが下りないという問題が生じるので好ましくない。
平坦化部材の高さ調整は、粉体相表面に平坦化部材が接触する位置まで昇降ステージを上昇させた後に、その後徐々に高さを上げていきながら平坦化部材を回転させて、全面にわたって粉体相表面が均一な平坦化状態になる位置を見つけるて行なわれる。
粉体相を平坦化した後の粉体相の空間率は、0.5〜0.8になるようにし、できるだけ粉体の粒子間に隙間が存在するような状態にする。
その後、圧密ゾーンにおいて昇降ステージを上昇させ、一定の荷重のかかっているピストンで粉体表面を押付け、圧密した粉体相状態を作り出す。一定時間圧密した後は、試料容器を下げ、元の位置に戻す。
その後、圧密状態を測定した粉体が収納された容器を、測定ゾーンの昇降ステージに設置する。
この動作は、昇降ステージを回転させて、圧密ゾーンから測定ゾーンに移動させて行なっても良い。その後、円錐ロータを回転させながら、試料容器中の粉体相の中に侵入させる。
トルクや荷重測定の段階に入るときには、決められた回転数、侵入速度で行なう。円錐ロータの回転方向は任意である。
円錐ロータの侵入距離は、浅いとトルクや荷重の値が小さく、データの再現性等に問題が生じるため、データの再現性のある領域まで深く円錐ロータを侵入させた方が良い。本発明者の実験結果によれば、5mm以上侵入させればほぼ安定した測定が可能になった。 測定モードは、どのような条件でも可能であるが、例えば、以下のような測定モードで行なうことができる。
(1)容器に粉体を充填する。
(2)粉体相を平坦化し、粉体相を初期化する。
(3)粉体相をピストンにより圧密し、圧密状態を作り出す。
(4)円錐ロータを回転させながら侵入させ、そのときのトルク、荷重を測定する。
(5)円錐ロータがトナー表面層から予め設定した深さ迄侵入したところで、侵入動作を止める。
(6)円錐ロータを引抜く動作を開始する。
(7)円錐ロータの先端が粉体相表面から抜け、完全にフリーになった時点(最初のホームポジション)で円錐ロータの引抜き動作を停止し、回転も止める。
以上の(1)〜(7)の操作を繰返して、測定を行なう。連続的に行なっても良い。
この測定は1回でも良いが、この動作を繰返して行ない、平均的なトルクや荷重を求めることも有効である。
圧密状態の評価法としては、空間率を算出する方法がある。
粉体相の空間率の範囲としては、種々な測定法の場合を含めて、0.4〜0.7であった。0.7を越える大きい場合には、粉体が飛散し測定が不可能な場合があった好ましくない。
しかし、測定系、測定条件等に関してはこの限りではない。
また、本発明の粉体流動性評価方式は、その粉体流動性評価装置をトナーの製造システム(あるいはライン)を構成する一連の装置の1つとして設置することによって、高画質を形成するための所望の流動性を有するトナーを連続的に製造することができるため、生産効率を向上させることができる。
重量平均粒径が4μm未満では、長期間の使用でのトナー飛散による機内の汚れ、低湿環境下での画像濃度低下、感光体クリーニング不良等という問題が生じやすく、人体への影響も懸念される。
また、重量平均粒径が10μmを超える場合では、100μm以下の微小スポットの解像度が充分でなく非画像部への飛び散りも多く画像品位が劣る傾向となる。
キャリアの平均粒径が20〜100μmの範囲にあると、現像機内部のトナー濃度が2〜10重量%の範囲内において、トナーの帯電量をより均一にすることができる。20μm未満では、キャリア粒子の感光体上への付着等が生じやすく、さらにトナーとの撹拌効率が悪くなりトナーの均一な帯電量が得られにくくなる。逆に、キャリアの平均粒径が100μmを超える場合では、細かい画像再現性が悪くなり、高画質は得られない。
樹脂としては、ポリスチレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレンメタクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ビニル樹脂、ポリオレフィン樹脂、スチレンブタジエン樹脂、フェノール樹脂、ポリエチレン樹脂、シリコン樹脂、ブチラール樹脂、テルペン樹脂、ポリオール樹脂等がある。
A群:エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4ブテンジオール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン(2,2)−2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(3,3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2,0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロピレン(2,0)−2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン等。
B群:マレイン酸、フマール酸、メサコニン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタール酸、イソフタール酸、テレフタール酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、リノレイン酸、またはこれらの酸無水物または低級アルコールのエステル等。
C群:グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の3価以上のアルコール、トリメリト酸、ピロメリト酸等の3価以上のカルボン酸等。
黒色顔料としては、カーボンブラック、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、アニリンブラック等のアジン系色素、金属塩アゾ色素、金属酸化物、複合金属酸化物が挙げられる。
黄色顔料としては、カドミウムイエロー、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG、タートラジンレーキが挙げられる。
また、橙色顔料としては、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダンスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダンスレンブリリアントオレンジGKが挙げられる。
赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウォッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bが挙げられる。
紫色顔料としては、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキが挙げられる。
青色顔料としては、コバルトブルー、アルカリブルー、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダンスレンブルーBCが挙げられる。
緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ等がある。
特にカラートナーにおいては、良好な顔料の均一分散が必須となり、顔料を直接大量の樹脂中に投入するのではなく、一度高濃度に顔料を分散させたマスターバッチを作製し、それを希釈する形で投入する方式が用いられている。
この場合、一般的には、分散性を助けるために溶剤が使用されていたが、環境等の問題があり、本発明では水を使用して分散させた。水を使用する場合、マスターバッチ中の残水分が問題にならないように、温度コントロールが重要になる。
トナーを正電荷性に制御するものとして、ニグロシンおよび四級アンモニウム塩、トリフェニルメタン系染料、イミダゾール金属錯体や塩類を、単独あるいは2種類以上組み合わせて用いることができる。また、トナーを負電荷性に制御するものとしてサリチル酸金属錯体や塩類、有機ホウ素塩類、カリックスアレン系化合物等が用いられる。
離型剤としては、キャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックスなどの天然ワックス、モンタンワックスおよびその誘導体、パラフィンワックスおよびその誘導体、ポリオレフィンワックスおよびその誘導体、サゾールワックス、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、アルキルリン酸エステル等がある。
これら離型剤の融点は、65〜90℃であることが好ましい。この範囲より低い場合には、トナーの保存時のブロッキングが発生しやすくなり、この範囲より高い場合には定着ローラー温度が低い領域でオフセットが発生しやすくなる場合がある。
この樹脂は、ガラス転移温度(Tg)において結晶転移を起こすと同時に、固体状態から急激に溶融粘度が低下し、紙への定着機能を発現する。この結晶性ポリエステル樹脂の使用により、樹脂のTgや分子量を下げ過ぎることなく低温定着化を達成することができる。そのため、Tg低下に伴なう保存性の低下はない。また、低分子量化に伴なう高すぎる光沢や耐オフセット性の悪化もない。
したがって、この結晶性ポリエステル樹脂の導入は、トナーの低温定着性の向上に非常に有効である。
離型剤含有量が2重量%未満の場合は、耐オフセット性に効果がない場合があり、15重量%を超える場合には、トナー流動性の低下が生じる。
この場合、抜き取り検査で、試料を試料容器に入れ、その試料容器を直接図1に示す評価装置の試料ステージに載せ、トナー粉体相を平坦化し、初期化した後、圧密し、測定を行なう。
円錐ロータの回転数を0.1〜100rpmとし、円錐ロータの侵入速度を0.5〜100mm/minとして、円錐ロータを回転させながら侵入させ、5mm以上の予め設定した侵入距離を経た後は侵入を止め、その後円錐ロータを引抜き、元の初期位置に戻す。 この円錐ロータのトナー粉体相への侵入時のトルク、荷重を測定して、トナーの流動性を評価する。
1)・トルクが小さい場合、流動性は良い。
・トルクが大きい場合、流動性は悪い。
2)・荷重が小さい場合、流動性は良い。
・荷重が大きい場合、流動性は悪い。
(1)非破壊検査である。
(2)試料をそのまま測定できる。
(3)短時間で測定できる。
(4)誰にでも簡単に測定できる。
そのため、製造ラインでの計測も可能であり、製造工程の中での各工程間に設置して、工程途中での品質評価ができる。
例えば、混合工程を経た後、次工程へ粉体試料を搬送する途中に、試料抜取り・測定ゾーンを設けておき、あるタイミングでシャッターを開閉して、一定量の試料を測定部へ搬送する。その測定部の先端部はSUS等でできた容器になっており、そのまま本発明の評価装置にて測定する。
または、その容器を近くの別の場所にある本発明の評価装置へ持っていき、試料ステージへのせて測定する。測定し終わったトナーは、元の試料の中に戻す。
評価の結果、その数値が予め定めた設定範囲を外れていた場合、試料を充填工程へは回さず、トナーの再処理工程へ回す。これらの仕組みは、混合工程前の工程である粉砕・分級工程後の検査、混合工程の後にある風篩工程後の検査、充填前の検査等に適用できる。(図7参照。)
また、これらの機能をもったトナー評価装置を単独に開発段階の評価装置として使うことも可能である。
従来の評価法では、トナー間の違いは評価できるが、トナーの種類が違うと同じ土俵では評価できないという問題があった。
しかし、本発明の評価装置で測定した値は、粉体特性としてのトルク値、荷重値であり、トナーの種類が変わっても粒径が変わっても同じ土俵で評価できる値であり、非常に汎用的な評価値になる。また、圧密状態を評価した上での流動性の違いを評価できるため、多面的な評価が可能となる。
しかし、逆に粉体の流動性が悪い場合には、1個1個の粉体粒子間の付着力が大きいために動きにくく、その粉体相内で円錐ロータを移動した場合には円錐ロータにかかるトルクは大きくなり、下方向へ働く力(荷重)も大きくなる。
そのため、本発明の評価法では、以下のような関係で流動性を評価できる。
流動性が良い場合→粉体相内を移動したときのトルク、荷重が小さい。
流動性が悪い場合→粉体相内を移動したときのトルク、荷重が大きい。
トナーの流動性は、トナー作製工程の中の混合工程によりほとんど決まる。つまり、無機粒子などからなる添加剤をトナー粒子表面に付着もしくは固着させる状態によって、トナー粒子の流動性は大きく変化する。
トナーの混合状態は、混合工程での混合条件(仕込み量、回転数、混合時間等)によって変化する。そのため、流動性には混合条件が重要な役割を果たし、混合工程後の流動性の評価が重要となる。
この忠実な現像を可能にするためには、現像域に均一なトナーブラシを供給する必要がある。そのためには、トナー帯電量が適度な条件であることが必要であるが、常に安定して現像域に均一なトナーブラシが供給できるようなトナーの動き易さ、搬送のし易さが非常に重要となる。
つまり、微小なドット再現性を上げるためには、トナーの流動性を上げることが必要になる。
その結果から、ドット再現性が良いトナーは、以下のようなトルク、荷重特性を示すことが分かった。
(1)円錐ロータ侵入時(20mm侵入時)のトルクの値が0.1〜8.3mNmである。
(2)円錐ロータ侵入時(20mm侵入時)の荷重の値が0.01〜1.14Nである。
なお、評価モードに関しては、他の方法を用いても問題ない。また、評価項目もトルクや荷重以外で、ある荷重になるまでの侵入距離、あるトルクになるまでの侵入距離等であっても良いし、トルクや荷重の積分値を評価しても良い。また、他の評価項目であっても良い。
混合工程後、250メッシュ以上の篩を通過させ、粗大粒子、凝集粒子を除去し本発明のトナーを得る。
例えば本発明におけるトナーは、有機溶媒中に少なくとも、イソシアネート基を含有するポリエステル系プレポリマーが溶解し、顔料系着色剤が分散し、離型剤が溶解ないし分散している油性分散液を水系媒体中に無機微粒子及び/又はポリマー微粒子の存在下で分散させるとともに、この分散液中で該プレポリマーをポリアミン及び/又は活性水素含有基を有するモノアミンと反応させてウレア基を有するウレア変性ポリエステル系樹脂を形成させ、このウレア変性ポリエステル系樹脂を含む分散液からそれに含まれる液状媒体を除去することにより得られる。
このトナーは、該プレポリマーと該アミンとの反応によって高分子量化されたウレア結合を有するウレア変性ポリエステル系樹脂をバインダー樹脂として含む。そして、そのバインダー樹脂中には着色剤が高分散している。
混合したり、固着注入したりする具体的手段としては、高速で回転する羽根によって粉体混合物に衝撃力を加える方法、高速気流中に粉体混合物を投入し、加速させ、粒子同士または複合化した粒子を適当な衝突板に衝突させる方法などがある。
装置としては、オングミル(ホソカワミクロン社製)、I式ミル(日本ニューマチック社製)を改造して、粉砕エアー圧カを下げた装置、ハイブリダイゼイションシステム(奈良機械製作所社製)、クリプトロンシステム(川崎重工業社製)、自動乳鉢などが挙げられる。
この混合工程後、所定の流動性が得られているかどうかを評価するために、本評価装置を用いて評価する。
これらの方式の場合にも、造粒後の検査、電荷制御剤の処理後の検査、添加剤の混合工程後の検査、混合工程の後にある風篩工程後の検査、充填前の検査等に適用できる。
さらに二成分現像剤として使用する場合は、後述する磁性キャリアと所定の混合比率で混合することによって二成分現像剤とする。
本発明におけるトナーは、接触または非接触現像方式に使用する1成分現像剤として用いる。接触または非接触現像方式は色々な公知のものが使用される。例えば,アルミスリーブを用いた接触現像法、導電性ゴムベルトを用いた接触現像法、アルミ素管の表面にカーボンブラック等を含む導電性樹脂層を形成した現像スリーブを用いる非接触現像法等がある。
また、本発明におけるトナーは、現像時にACバイアス電圧成分を用いて現像する場合に、流動性に優れているため、電界に従って忠実に振動し、細かい潜像に対しての忠実な現像ができ、ドット再現性の良い現像が可能となる。
また、図8のように供給ローラを用いる現像方式に採用しても良い。このような方式の場合には、感光体へのフィルミングだけではなく、ドクターローラや供給ローラへのフィルミングが発生する。
このため、トナー層が均一に形成できないばかりかトナー帯電が不均一になり、トナー電荷量も小さくなる。このため現像不良が生じる。
しかし本発明におけるトナーを用いると、ドクターローラや供給ローラへのフィルミングは発生せず、安定した現像が行なわれ、耐久特性に優れた方式となる。
カートリッジ容器としては、トナーを充填するトナーカートリッジと、少なくとも感光体と現像手段を具備し、現像手段のトナー収容部にトナーを充填するプロセスカートリッジとを挙げることができ、通常これらのトナーカートリッジ又はプロセスカートリッジを画像形成装置に装着して、画像形成が行なわれる。
磁性体としては、フェライト、マグネタイト、鉄、ニッケル、コバルト、それらの合金などの強磁性体等が考えられる。磁性体の平均粒径は0.1〜1μmが好ましい。磁性体の含有量はトナー100重量部に対して、10から70重量部であることが好ましい。
これら磁性キャリアの平均粒径は、20〜100μmが良い。好ましくは20〜70μmが良い。
また、前述したように本発明の二成分現像剤は、流動性向上剤として無機微粉体をトナーに添加して用いることが可能である。
該無機微粉体としては、Si、Ti、Al、Mg、Ca、Sr、Ba、In、Ga、Ni、Mn、W、Fe、Co、Zn、Cr、Mo、Cu、Ag、V、Zr等の酸化物や複合酸化物が挙げられる。これらのうち二酸化珪素(シリカ)、二酸化チタン(チタニア)、アルミナの微粒子が好適に用いられる。
さらに、疎水化処理剤等により表面改質処理することが有効である。疎水化処理剤の代表例としては、以下のものが挙げられる。
ジメチルジクロルシラン、トリメチルクロルシラン、メチルトリクロルシラン、アリルジメチルジクロルシラン、アリルフェニルジクロルシラン、ベンジルジメチルクロルシラン、ブロムメチルジメチルクロルシラン、α−クロルエチルトリクロルシラン、p−クロルエチルトリクロルシラン、クロルメチルジメチルクロルシラン、クロルメチルトリクロルシラン、ヘキサフェニルジシラザン、ヘキサトリルジシラザン等。
無機微粉体は、トナーに対して0.1〜2重量%使用されるのが好ましい。0.1重量%未満では、トナー凝集を改善する効果が乏しくなり、2重量%を超える場合は、細線間のトナー飛び散り、機内の汚染、感光体の傷や摩耗等の問題が生じやすい傾向がある。
該実施例においては、トナー組成、トナー作製法および混合条件を変化させて作製したトナーについて、その流動性を本発明の評価法を用いて評価し、ドット再現性を画像のザラツキ感として5段階評価(ランク1:悪い→ランク5:良い)した。
また、2万枚のランニング耐久試験をOPCを用いた複写機を用いて行ない、現像部でのブロッキング等のトナー搬送性の不具合点を評価した。不具合点の無かった場合を○、不具合点のあった場合を×として評価した。
トナーの流動性については、本発明の評価装置を用いて評価し、円錐ロータがトナー粉体相表面から20mm侵入したときのトルクと荷重の値を測定した。
トナーを、予め平坦化(平坦化部材回転数:12rpm,平坦化時間:20sec)し、圧密状態にし、空間率を測定しトルク、荷重を評価した。円錐ロータの評価条件は以下のようにした。
なお、評価には空間率が0.53のときのトルクおよび荷重を採用した。
・円錐ロータの頂角:50°
・円錐ロータの回転数:2rpm
・円錐ロータの侵入速度:5mm/min
なお、以下の配合における部数は全て重量部である。
また、圧密状態を圧密後のトナー表面相の均一性で評価した。表面が均一な場合を○、表面に凹凸がある場合を×とした。
樹脂:ポリエステル樹脂 100部
顔料:マゼンタ顔料(C.I.ピグメントレッド57) 4部
帯電制御剤:サルチル酸亜鉛塩 5部
上記原材料をミキサーで充分に混合した後、2軸押出し機によりバレル温度90℃、混練機回転数100rpmで溶融混練した。
混練物を圧延冷却後カッターミルで粗粉砕し、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕後、旋回式風力分級装置を用いて、平均粒径が6.5μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 0.8部
酸化チタン微粉末 0.3部
混合回転数:1000rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
得られたトナーを潜像担持体がOPCドラム感光体でクリーニング方式がブレードクリーニングである複写機にセットし、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例1と同じ原材料と作製方法を用いて、混練、粉砕、分級を行ない、平均粒径が6.5μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1部
酸化チタン微粉末 0.3部
混合回転数:1000rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
得られたトナーを潜像担持体がOPCドラム感光体でクリーニング方式がブレードクリーニングである複写機にセットし、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例1と同じ原材料と作製方法を用いて、混練、粉砕、分級を行ない、平均粒径が6.5μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1.2部
酸化チタン微粉末 0.3部
混合回転数:1000rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
得られたトナーを潜像担持体がOPCドラム感光体でクリーニング方式がブレードクリーニングである複写機にセットし、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例1と同じ原材料と作製方法えお用いて、混練、粉砕、分級を行ない、平均粒径が6.5μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1.2部
酸化チタン微粉末 0.3部
混合回転数:1100rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
得られたトナーを潜像担持体がOPCドラム感光体でクリーニング方式がブレードクリーニングである複写機にセットし、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例1と同じ原材料と作製方法を用いて混練、粉砕、分級を行ない、平均粒径が6.5μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1.2部
酸化チタン微粉末 0.3部
混合回転数:1200rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
得られたトナーを潜像担持体がOPCドラム感光体でクリーニング方式がブレードクリーニングである複写機にセットし、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例1と同じ原材料と作製方法を用いて混練、粉砕、分級を行ない、平均粒径が6.5μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1部
混合回転数:750rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
また、実施例1と同様に、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
(トナーバインダーの合成)
冷却管、攪拌機および窒素導入管の付いた反応槽中に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物724部、イソフタル酸276部およびジブチルチンオキサイド2部を入れ、常圧,230℃で8時間反応し、さらに10〜15mmHgの減圧で5時間反応した後、160℃まで冷却して、これに32部の無水フタル酸を加えて2時間反応した。 次いで、80℃まで冷却し、酢酸エチル中にてイソフォロンジイソシアネート188部と2時間反応を行い、イソシアネート含有プレポリマーIを得た。
次いで、プレポリマーI267部とイソホロンジアミン14部を50℃で2時間反応させ、重量平均分子量64000のウレア変性ポリエステルIを得た。
上記と同様に、ビスフェノールAエチレンオキサイド2モル付加物724部、テレフタル酸276部を常圧下、230℃で8時間重縮合し、次いで10〜15mmHgの減圧で5時間反応して、ピーク分子量5000の変性されていないポリエステルAを得た。
ウレア変性ポリエステルI200部と変性されていないポリエステルA800部を酢酸エチル/MEK(1/1)混合溶剤2000部に溶解、混合し、トナーバインダーIの酢酸エチル/MEK溶液を得た。
一部減圧乾燥し、トナーバインダーIを単離した。分析の結果Tgは62℃であった。
トナーバインダーIの酢酸エチル/MEK溶液 240部
ペンタエリスリトールテトラベヘネート(溶融粘度25cps) 20部
銅フタロシアニンブルー顔料(C.I.ピグメントブルー15:3) 4部
上記原材料をビーカー内で、60℃にてTK式ホモミキサーで12000rpmで攪拌し、均一に溶解、分散させてトナー材料溶液を作製した。
イオン交換水 706部
ハイドロキシアパタイト10%懸濁液
(日本化学工業(株)製スーパタイト10) 294部
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.2部
ビーカー内に上記原材料を入れ均一に溶解した。その後60℃に昇温し、TK式ホモミキサーで12000rpmに攪拌しながら、上記トナー材料溶液を投入し10分間攪拌した。
次いで、この混合液を攪拌棒および温度計付のフラスコに移し、30℃まで昇温して減圧下で溶剤を除去し、濾別、洗浄、乾燥した後、風力分級し、トナー粒子を得た。体積平均粒径は6.5μmであった。
このトナー粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを得た。
添加剤:シリカ微粉末 1.2部
酸化チタン微粉末 0.3部
混合回転数: 1000rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
上記作製法で得られたトナーとキャリアをキャリア97.5部に対し、2.5部の割合で混合し、二成分現像剤を作製した。
得られたトナーを潜像担持体がOPCドラム感光体でクリーニング方式がブレードクリーニングである複写機にセットし、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例6と同じ原材料と作製方法を用いて、粉体の作製、分級を行ない、平均粒径が6.5μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1.2部
酸化チタン微粉末 0.3部
混合回転数:1100rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
また、実施例6と同様に二成分現像剤を作製し、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例6と同じ原材料と作製方法を用いて、粉体の作製、分級を行ない、平均粒径が6.5μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1.2部
酸化チタン微粉末 0.3部
混合回転数:1200rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
また、実施例6と同様に二成分現像剤を作製し、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例6と同じ原材料と作製方法を用いて粉体の作製、分級を行ない、平均粒径が6.5μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1.0部
混合回転数:750rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
また、実施例6と同様に二成分現像剤を作製し、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
樹脂:ポリエステル樹脂 100部
顔料:カーボンブラック 10部
帯電制御剤:サルチル酸亜鉛塩 2部
離型剤:ライスワックス 5部
添加剤:スチレンアクリル樹脂 3部
上記原材料をミキサーで充分に混合した後、2軸押出し機によりバレル温度90℃回転数100rpmで溶融混練した。
混練物を圧延冷却後カッターミルで粗粉砕し、ジェット気流を用いた微粉砕機で粉砕後、旋回式風力分級装置を用いて、平均粒径が6μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1.2部
混合回転数:1000rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
上記作製法で得られたトナーとキャリアをキャリア97.5部に対し、2.5部の割合で混合し、二成分現像剤を作製した。
得られた現像剤を潜像担持体がOPCドラム感光体でクリーニング方式がブレードクリーニングである複写機にセットし、画像評価実験を行なった。
その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例9と同じ原材料と作製方法を用いて、混練、粉砕、分級を行ない、平均粒径が6μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1.2部
混合回転数:1100rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
また、実施例9と同様に二成分現像剤を作製し、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例9と同じ原材料と作製方法を用いて、混練、粉砕、分級を行ない、平均粒径が6μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1.2部
混合回転数:1200rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
また、実施例9と同様に二成分現像剤を作製し、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
実施例9と同じ原材料と作製方法を用いて、混練、粉砕、分級を行ない、平均粒径が6μmの粒度分布に分級した。
さらに、母体着色粒子100部に対して、以下の混合条件にて添加剤を混合し、トナーを作製した。
添加剤:シリカ微粉末 1部
混合回転数:750rpm
混合時間:120sec
混合機:スーパーミキサー
トナーを作製した後、本発明の評価装置によって圧密状態および流動性を測定した結果、表1のようになった。
また、実施例9と同様に二成分現像剤を作製し、画像評価実験を行なった。その結果、画像のドット再現性は表1のようになった。
以上の実施例1〜11、比較例1〜3の測定結果を表1に示す。
図5、6の結果から、ドット再現性の良い高画質を得るために必要な、流動性の良いトナーを得るためには、以下の条件を満足することが必要である。また、以下の条件のとき、表1から分かるように2万枚のランニングをしたとき、現像部でのブロッキング等のトナー搬送性の不具合点は生じなかった。
(1)円錐ロータ侵入時のトルクの値が0.1〜8.3mNmである。
(2)円錐ロータ侵入時の荷重の値が0.01〜1.14Nである。
円錐ロータ侵入時のトルク値が0.1mNm未満では、トナーの流動性以外の帯電特性が悪くなり画質低下が生じ、8.3mNmより大きくなれば流動性が低下し、ドット再現性が悪くなる。円錐ロータ侵入時の荷重値が0.01N未満では、トナーの帯電特性が悪くなり画質低下が生じ、1.14Nより大きくなるとトナーの流動性が低下しドット再現性が悪くなる。
Claims (3)
- 粉体が収納した容器(粉体収納容器という)中の粉体相に回転させながら侵入させる円錐ロータ、該円錐ロータが粉体相中を侵入させる際に発生するトルクを検出するトルクメータ及び/又は円錐ロータの回転によって該粉体収納容器にかかる荷重を検出するロードセルを少なくとも具備し、円錐ロータを回転させながら侵入させて、円錐ロータが粉体層中を移動する時に発生するトルクまたは荷重を測定してトナーの流動性を評価するのに用いられする粉体流動性評価装置であって、粉体相を平坦化するための手段(平坦化手段という)及び、粉体を収納する容器(粉体収納容器という)中の粉体相を圧密する圧密手段を具備し、粉体相を平坦化手段によって平坦化させた後に、粉体相を該圧密手段によって圧密し、次いで該円錐ロータを粉体相中に侵入させるようにしたことを特徴とする粉体流動性評価装置。
- 平坦化する前に、粉体相状態を安定化するための加振器が該粉体収納容器の下に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の粉体流動性評価装置。
- 該円錐ロータあるいは該該粉体収納容器を上下移動させる昇降機を具備することを特徴とする請求項1または2に記載の粉体流動性評価装置。
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