JP4357130B2 - 皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた保湿効果を有する皮膚外用剤、さらに詳細には、酵母エキスを含有する皮膚外用剤において、酵母臭及び着色が低減された皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
海洋酵母は、海水,海藻等から単離された酵母であり、海水から分離した酵母を用いたパン生地(特開平6−52)、海藻から分離した酵母を用いた清酒の製造法(特開平11−56337)、海水から分離した酵母を用いた清酒の製造法(特開平11−169168)、海洋酵母ワイン(サッポロビール社,2000年12月発売)等が知られている。
【0003】
また、酵母エキスを皮膚外用剤に配合する試みが広く行われており、胎盤組織の酵素分解物と酵母エキスを併用した美白剤(特開昭53−142515)、エタノールとRNAを含有する酵母抽出溶液の美白作用(特開昭61−260009)、酵母発酵物由来のヘテロ多糖類(特開平2−128694)、酵母培養生成物の抗酸化作用(特開平4−20590)、酵母エキスとブナ属植物抽出物を併用したコラーゲン産生促進作用及び保湿作用に優れた皮膚外用剤(特開平11−158054)等が開示されている。
【0004】
しかしながら、従来皮膚外用剤に用いられてきた酵母エキスは、全て陸上環境から分離された酵母によるものであり、独特の臭気および色調を有しているため、有効量を皮膚外用剤に配合すると、使用上好ましくない臭いを与えたり、着色を生じるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明においては、上記のような問題点を解決し、優れた保湿効果を有し、かつ酵母臭及び着色が低減された皮膚外用剤を得ることを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するにあたり、種々検討を行ったところ、海洋由来の酵母エキスを皮膚外用剤に配合することにより、酵母特有の臭気及び着色が低減され、しかも優れた保湿効果を有することを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
【0008】
本発明の皮膚外用剤において用いる海洋由来の酵母としては、特に限定されないが、例えば、特開平6−52号公報に記載された海水から分離した酵母、特開平11−56337号公報に記載された海藻から分離した酵母を用いることができる。また、酵母としては、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する酵母が好ましく用いられる。
【0009】
酵母から酵母エキスを得る方法としては、特に限定されず、酵母より水性溶媒等を用いて抽出して得る方法、酵母を酵素的,化学的,物理的に分解して得る方法が例示される。酵母を分解する方法としてさらに詳しくは、酵母を酸で加水分解する方法、酵母を蛋白質分解酵素で消化させる方法、酵母を自己消化させる方法が用いられ、これらの中でも酵母を自己消化させる方法が最も好ましく用いられる。
【0010】
酵母を酸で加水分解する場合は、例えば培養後の酵母菌体を回収し、精製水などを用いて洗浄し、塩酸などの酸を添加して40〜60℃にて3〜8時間、ときどき撹拌しながら加水分解する。その後水酸化ナトリウムなどのアルカリを用いて中和し、必要に応じてろ過した後、凍結乾燥若しくは減圧濃縮することにより得られる酵母分解物を用いることができる。
【0011】
酵母を蛋白質加水分解酵素で消化させる場合は、例えば培養後の酵母菌体を回収し、精製水などを用いて洗浄し、洗浄後の湿菌体に対して10〜100倍量の精製水を加え、蛋白質分解酵素を湿菌体1kgに対して20〜50万ユニット程度添加し、酵素至適温度付近で12〜48時間反応させる。次いで酵素を失活させた後、必要により水性溶媒を適量加えて、遠心分離などの操作を行った後ろ過し、凍結乾燥若しくは減圧濃縮することにより得られる、酵母分解物を用いることができる。
【0012】
酵母を自己消化させる場合は、例えば培養後の酵母菌体を回収し、精製水などを用いて洗浄し、洗浄後の湿菌体に対して10〜100倍量の精製水を加え、35〜45℃で、24〜72時間程度自己消化させた後、必要に応じてろ過し、凍結乾燥若しくは減圧濃縮することにより得られる、酵母分解物を用いることができる。
【0013】
これらの酵母分解物は、そのまま酵母エキスとして用いても良く、また酵母分解物からさらに溶媒により抽出して得られる、酵母分解物抽出物を用いても良い。
【0014】
酵母より抽出物を得るにあたっては、培養後の酵母菌体を回収し、精製水などを用いて洗浄し、湿菌体を得た後、湿菌体をそのまま若しくは超音波などで菌体を破壊して用いる。また、上述した酵母分解物からさらに溶媒などを用いて抽出してもよい。
【0015】
これらの酵母菌体及び酵母分解物に、水、エタノール,メタノール,イソプロピルアルコール,イソブタノール,n-ヘキサノール,メチルアミルアルコール,2-エチルブタノール,n-オクチルアルコール等の一価アルコール、グリセリン,エチレングリコール,エチレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコール,プロピレングリコールモノメチルエーテル,プロピレングリコールモノエチルエーテル,トリエチレングリコール,1,3-ブチレングリコール,ヘキシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導体等の水性溶媒から1種又は二種以上を選択して抽出溶媒として添加して抽出する。抽出溶媒としては上記のような水性溶媒であれば特に限定されないが、保湿剤としての安全性及び安定性の面から、精製水,エタノール,1,3-ブチレングリコール,グリセリン,プロピレングリコールを単独で若しくは2種以上を併用して用いることが好ましい。
【0016】
抽出方法としては、室温,冷却又は加温した状態で浸漬して抽出する方法、水蒸気蒸留などの蒸留法を用いて抽出する方法などが例示され、これらの方法を単独で、若しくは2種以上を組み合わせて抽出を行う。
【0017】
抽出の際の湿菌体又は酵母分解物と溶媒との比率は特に限定されるものではないが、湿菌体又は酵母分解物1に対して、溶媒0.5〜1000重量倍、特に抽出操作,効率の点で、0.5〜100重量倍が好ましい。また抽出温度は、常圧下で室温から溶媒の沸点以下の範囲とするのが便利であり、抽出時間は抽出温度などによって異なるが、2時間〜2週間の範囲とするのが好ましい。
【0018】
上記のごとく得られた酵母分解物、酵母菌体及び酵母分解物の抽出物等の酵母エキスは、そのまま用いることもできるが、本発明の効果を損なわない範囲で、脱色,脱臭,濃縮などの精製操作を加えたり、さらにはカラムクロマトグラフィー等を用いて分画物として用いても良い。これらの分解物,抽出物や脱臭,精製物、分画物は、これらから溶媒を除去することによって乾燥物とすることもでき、さらにアルコールなどの溶媒に可溶化した形態、或いは乳剤の形態で用いることができる。
【0019】
本発明の海洋由来の酵母エキスの皮膚外用剤への配合量は、0.001〜10重量%が好ましい。配合量が0.001重量%未満では、充分な保湿効果が得られないが、あまり多量に配合する必要もない。
【0020】
本発明の皮膚外用剤には、必要に応じて、通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,毛髪用化粧料及び洗浄料に配合される、油脂,粉体,色素,乳化剤,可溶化剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,薬剤,香料,樹脂,アルコール類等を適宜配合することができる。また、本発明の皮膚外用剤の剤型は任意であり、例えば化粧水などの可溶化系、クリーム,乳液などの乳化系、カラミンローション等の分散系として提供することができ、また噴射剤と共に充填したエアゾールの剤型をとってもよい。
【0021】
【実施例】
実施例により、本発明の特徴について詳細に説明する。まず、本発明の海洋由来の酵母エキスの製造例を示す。
【0022】
[製造例1] 酵母エキス1
海藻から分離したサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する酵母を精製水に懸濁し、45℃で48時間自己消化させる。次いで、これを凍結乾燥し、30重量%1,3-ブチレングリコール溶液を添加して充分撹拌抽出した後、遠心分離してろ過する。
【0023】
[製造例2] 酵母エキス2
海藻から分離したサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する酵母を精製水に懸濁し、プロテアーゼ(科研製薬製:アクチナーゼA)を添加し、37℃で一昼夜反応させる。次いで、酵素を失活させた後、30重量%濃度になるようにプロピレングリコールを添加し、遠心分離してろ過する。
【0024】
[製造例3] 酵母エキス3
海藻から分離したサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する酵母を、30重量%エタノール水溶液に懸濁し、この懸濁液をホモミキサーにて充分ホモジネート処理した後、遠心分離してろ過する。
【0025】
[製造例4] 酵母エキス4
海水から分離したサッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する酵母を、3%塩酸に懸濁させ、温度50℃にて6時間、ときどき撹拌しながら加水分解する。分解終了後、水酸化ナトリウムを用いて中和し、メンブランフィルターを用いてろ過し、減圧濃縮した後、脱塩する。
【0026】
製造例1〜製造例4に示した酵母エキスについて、酵母臭及び色調の評価を行った。評価は、従来の市販のパン酵母(三共株式会社製)を用いて、製造例と同様の方法により得られた酵母エキスを対照1〜対照4とし、以下に示す基準で香料担当専門のパネラー2名による相対評価を行い、合議により評価を決定した。
【0027】
「酵母臭」,「色調」
◎:対照より明らかに低減している
○:対照より僅かに低減している
△:対照と同程度である
×:対照より増加している
【0028】
【表1】
Figure 0004357130
【0029】
表1に示したとおり、本発明で用いる製造例1〜製造例4にかかる海洋由来の酵母エキスは、従来から用いられている酵母から得られた酵母エキスと比較して、酵母臭並びに色調が低減していた。
【0030】
実施例を用いて、本発明をさらに詳細に説明する。
【0031】
[実施例1〜実施例4,比較例1〜比較例5] 液状皮膚外用剤
(1)パラオキシ安息香酸メチル 0.1(重量%)
(2)エタノール 10.0
(3)精製水 78.9
(4)グリセリン 5.0
(5)プロピレングリコール 4.0
(6)表2に示した成分 2.0
製法:(1)を(2)に溶解して(3)に加え、(4)〜(6)の順次添加し、混合,均一化する。
【0032】
【表2】
Figure 0004357130
注:表中PCA-Naは、ピロリドンカルボン酸ナトリウムの略を示す。
【0033】
上記実施例1〜実施例4、及び比較例1〜比較例5を用いて、使用試験を行った。使用試験は、酵母臭、着色、しっとり感、保湿効果について、以下の方法にて実施した。
【0034】
[酵母臭]
化粧料を普段使用している女性パネラー20名に、実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて使用させ、酵母臭の有無についてアンケートを行った。結果は、酵母臭が感じられないと回答したパネラーの数にて示した。
【0035】
[着色]
化粧料を普段使用している女性パネラー20名に、実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて使用させ、着色の有無についてアンケートを行った。結果は、着色がないと回答したパネラーの数にて示した。
【0036】
[しっとり感]
化粧料を普段使用している女性パネラー20名に、実施例及び比較例のそれぞれをブラインドにて使用させ、しっとり感の有無についてアンケートを行った。結果は、しっとり感があると回答したパネラーの数にて示した。
【0037】
[保湿効果]
保湿効果は、気温25℃、相対湿度50%の恒温恒湿室内で、前腕内側部に実施例又は比較例を0.01ml/cm2塗布し、30分後の表皮水分量を高周波インピーダンスメーター(IBS社製,Skicon200)を用いて測定した。なお、対照として実施例又は比較例を塗布していない部分の表皮水分量を測定し、その差を以下の基準で判定した。
(判定)
◎:水分量の増加が40μS以上
○:水分量の増加が25μS以上40μS未満
△:水分量の増加が10μS以上25μS未満
×:水分量の増加しが10μS未満
【0038】
表2に示したとおり、使用試験の結果、本発明の実施例1〜実施例4に係る海洋由来の酵母エキスを配合した液状皮膚外用剤は、酵母臭及び着色が少なく、しっとり感,保湿効果に優れることが示された。これに対し、通常の酵母から得られた酵母エキスを配合した比較例1〜比較例4は、酵母臭、着色、しっとり感、保湿効果ともに対応する実施例より評価が低かった。さらに、本発明の実施例1〜実施例4は、通常保湿剤として皮膚外用剤に用いられているピロリドンカルボン酸ナトリウムを配合した比較例5よりも、しっとり感,保湿効果に優れていた。
【0039】
[実施例5] 水中油乳化型美容液
(1)スクワラン 5.0(重量%)
(2)白色ワセリン 2.0
(3)ミツロウ 0.5
(4)ソルビタンセスキオレエート 0.8
(5)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(20EO) 1.2
(6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(7)プロピレングリコール 5.0
(8)精製水 57.3
(9)カルボキシビニルポリマー 1.0重量%水溶液 20.0
(10)水酸化カリウム 0.1
(11)エタノール 5.0
(12)酵母エキス1 3.0
製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し75℃に加熱して溶解,均一化する。一方(6)〜(8)の水相成分を混合,溶解して75℃に加熱し、油相成分を徐々に添加して予備乳化する。(9)を添加した後ホモミキサーにて均一に乳化し、(10)を加えてpHを調整する。冷却後40℃にて(11)及び(12)を添加し、混合,均一化する。
【0040】
[実施例6] 化粧水
(1)パラオキシ安息香酸メチル 0.1(重量%)
(2)香料 0.2
(3)エタノール 10.0
(4)1,3-ブチレングリコール 3.0
(5)ソルビトール 2.0
(6)キサンタンガム 1重量%水溶液 10.0
(7)酵母エキス2 1.0
(8)精製水 73.7
製法:(1)及び(2)を(3)に溶解した後、(4)〜(8)の成分を順次添加して,混合,均一化する。
【0041】
[実施例7] 皮膚用乳剤
(1)ステアリン酸 0.2(重量%)
(2)セタノール 1.5
(3)ワセリン 3.0
(4)流動パラフィン 7.0
(5)ポリオキシエチレン(10EO)モノオレイン酸エステル 1.5
(6)グリセリン 5.0
(7)トリエタノールアミン 1.0
(8)精製水 79.8
(9)酵母エキス3 1.0
製法:(1)〜(5)の油相成分を混合,加熱して均一に溶解し、70℃に保つ。一方、(6)〜(8)の水相成分を混合,加熱して均一とし、70℃とする。この水相成分に油相成分を撹拌しながら徐々に添加して乳化した後冷却し、40℃で(9)の成分を添加し、混合する。
【0042】
[実施例8] 皮膚用ゲル剤
(1)精製水 89.5(重量%)
(2)カルボキシビニルポリマー 1.0
(3)ジプロピレングリコール 8.0
(4)水酸化カリウム 0.5
(5)酵母エキス4 1.0
製法:(1)に(2)及び(3)を均一に溶解した後、(4)を加えて増粘させ、(5)を添加して均一に混合する。
【0043】
[実施例9] 皮膚用クリーム
(1)ミツロウ 6.0(重量%)
(2)セタノール 5.0
(3)還元ラノリン 8.0
(4)スクワラン 29.5
(5)親油型グリセリルモノステアリン酸エステル 4.0
(6)ポリオキシエチレン(20EO)
ソルビタンモノラウリン酸エステル 5.0
(7)プロピレングリコール 5.0
(8)精製水 36.0
(9)酵母エキス1 1.5
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。一方、(7)及び(8)の水相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化する。撹拌しながら冷却し、40℃で(9)を添加して、混合,均質化する。
【0044】
[実施例10] 水中油型乳剤性軟膏
(1)白色ワセリン 25.0(重量%)
(2)ステアリルアルコール 25.0
(3)ラウリル硫酸ナトリウム 1.0
(4)グリセリン 10.0
(5)精製水 38.5
(6)酵母エキス2 0.5
製法:(1)〜(3)の油相成分を混合,溶解して均一とし、75℃に加熱する。一方、(4)及び(5)を混合して75℃に加熱し、これに前記油相成分を添加して乳化する。混合しながら冷却し、40℃で(6)を添加して、混合,均質化する。
【0045】
[実施例11] メイクアップベースクリーム
(1)ステアリン酸 12.0(重量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリルトリ-2-エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)自己乳化型グリセリルモノステアリン酸エステル 2.0
(5)プロピレングリコール 10.0
(6)水酸化カリウム 0.3
(7)精製水 69.6
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)酵母エキス3 0.1
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃に加熱して均一とする。一方、(5)〜(7)の成分を混合し、75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(8)〜(10)の顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させ水相成分とする。この水相成分に前記油相成分を添加し、ホモミキサーにて乳化した後冷却し、40℃にて(11)の成分を添加,混合する。
【0046】
[実施例12] 乳液状ファンデーション
(1)ステアリン酸 2.0(重量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)デカグリセリルモノイソパルミチン酸エステル 9.0
(6)1,3-ブチレングリコール 8.0
(7)水酸化カリウム 0.1
(8)精製水 51.1
(9)酸化チタン 9.0
(10)タルク 7.4
(11)ベンガラ 0.5
(12)黄酸化鉄 1.1
(13)黒酸化鉄 0.1
(14)酵母エキス4 0.7
製法:(1)〜(5)の油相成分を混合し、75℃に加熱して均一とする。一方、(6)〜(8)の水相成分を混合し、75℃に加熱,溶解して均一とし、これに(9)〜(13)の顔料を添加し、ホモミキサーにて均一に分散させる。油相成分を添加して乳化した後冷却し、40℃にて(14)の成分を添加,混合する。
【0047】
[実施例13] ハンドクリーム
(1)セタノール 4.0(重量%)
(2)ワセリン 2.0
(3)流動パラフィン 10.0
(4)グリセリルモノステアリン酸エステル 1.5
(5)ポリオキシエチレン(60EO)
グリセリルイソステアリン酸エステル 2.5
(6)酢酸トコフェロール 0.5
(7)グリセリン 20.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)精製水 57.4
(10)酵母エキス1 2.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。一方、(7)〜(9)の水相成分を混合,溶解して75℃に加熱する。ついで、水相成分に油相成分を添加して予備乳化した後、ホモミキサーにて均一に乳化する。混合しながら冷却し、40℃にて(10)の成分を添加,混合する。
【0048】
[実施例14] ゼリー状ピールオフパック
(1)ポリビニルアルコール 15.0(重量%)
(2)カルボキシメチルセルロース 5.0
(3)1,3-ブチレングリコール 3.0
(4)エタノール 6.0
(5)ポリオキシエチレン(20EO)オレイルエーテル 0.5
(6)精製水 65.5
(7)酵母エキス2 5.0
製法:(1)〜(7)の成分を混合,溶解,均一化する。
【0049】
[実施例15] マッサージゲル
(1)ジプロピレングリコール 7.0(重量%)
(2)グリセリン 8.0
(3)ポリオキシエチレン(15EO)オレイルエーテル 1.0
(4)カルボキシビニルポリマー 0.4
(5)メチルセルロース 0.2
(6)水酸化カリウム 0.1
(7)精製水 79.3
(8)酵母エキス3 4.0
製法:75℃に加熱した(7)に、(1)〜(6)の成分を順次添加,溶解,均一化する。撹拌しながら冷却し、40℃にて(8)を添加して、混合,均一化する。
【0050】
[実施例16] 洗顔料
(1)ステアリン酸 2.0(重量%)
(2)セタノール 3.0
(3)ワセリン 10.0
(4)流動パラフィン 33.0
(5)ミリスチン酸イソプロピル 7.5
(6)グリセリルモノステアリン酸エステル 2.5
(7)ポリオキシエチレン(20EO)ソルビタン
モノステアリン酸エステル 2.5
(8)グリセリン 5.0
(9)水酸化カリウム 0.1
(10)精製水 32.4
(11)酵母エキス4 2.0
製法:(1)〜(7)の油相成分を混合,加熱溶解し、70℃とする。一方、(8)〜(10)の水相成分を混合して加熱溶解し、70℃とする。この水相成分に油相成分を徐々に添加して予備乳化し、次いでホモミキサーにて均一に乳化後冷却し、40℃で(11)の成分を添加する。
【0051】
[実施例17] ヘアーローション
(1)精製水 40.4(重量%)
(2)ポリオキシエチレン(50EO)硬化ヒマシ油 2.0
(3)エタノール 50.0
(4)アボカド油 1.0
(5)酵母エキス1 1.0
(6)塩酸ピリドキシン 0.5
(7)1,3-ブチレングリコール 5.0
(8)香料 0.1
製法:(1)に(2)を溶解した後、(3)〜(8)の成分を順次添加して均一に溶解する。
【0052】
[実施例18] ヘアーフォーム
(原液処方)
(1)シリコーン油 5.0(重量%)
(2)パントテニルアルコール 0.5
(3)ポリオキシエチレン(50EO)硬化ヒマシ油 1.0
(4)ジプロピレングリコール 7.0
(5)メチルセルロース 2.5
(6)精製水 67.9
(7)エタノール 15.0
(8)酵母エキス2 1.0
(9)香料 0.1
(充填処方)
原液 90.0
液化石油ガス 10.0
製法:(1)〜(3)の混合物を(4)〜(8)の溶解物に添加し、ホモミキサーで均一に乳化する。これに(9)を添加,混合し、均一とする。充填は缶に原液を充填し、バルブ装着後,液化石油ガスを充填して行う。
【0053】
[実施例19] ヘアージェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.50(重量%)
(2)グリセリン 2.00
(3)酵母エキス3 1.00
(4)エタノール 20.00
(5)ポリオキシエチレン(20EO)ステアリルエーテル 0.20
(6)香料 0.10
(7)精製水 76.15
(8)水酸化ナトリウム 0.05
製法:(1)を(2)に分散する。これに、(3)〜(6)を(7)に溶解して添加,混合し、(8)を加えて増粘させる。
【0054】
[実施例20] セットローション
(1)ポリビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体 5.0(重量%)
(2)香料 0.1
(3)エタノール 30.0
(4)精製水 58.9
(5)ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン変性
ジメチルポリシロキサン 2.0
(6)グリセリン 2.0
(7)酵母エキス4 2.0
製法:(1),(2)を(3)に添加して均一に溶解する。これに、予め溶解した(4)〜(7)の成分を加え、均一に溶解する。
【0055】
[実施例21] ヘアートリートメント
(1)流動パラフィン 20.00(重量%)
(2)ワセリン 10.00
(3)ミツロウ 2.00
(4)ポリオキシエチレン(50EO)硬化ヒマシ油 3.00
(5)グリセリン 2.00
(6)カルボキシビニルポリマー 0.05
(7)キサンタンガム 0.05
(8)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.10
(9)酵母エキス1 1.00
(10)精製水 61.60
(11)香料 0.20
製法:(1)〜(4)の油相成分を加熱溶解し、80℃とする。一方(5)〜(10)の水相成分を混合,加熱溶解し、80℃とする。これに前記油相を撹拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。冷却後50℃で(11)を添加し、混合する。
【0056】
[実施例22] ヘアーシャンプー
(1)精製水 53.85(重量%)
(2)ポリオキシエチレン(3EO)ラウリル硫酸
エステルナトリウム塩(30重量%水溶液) 30.00
(3)ラウリル硫酸エステルナトリウム塩
(30重量%水溶液) 10.00
(4)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4.00
(5)グリセリン 1.00
(6)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.05
(7)酵母エキス2 1.00
(8)香料 0.10
製法:(1)を70℃に加熱し、(2)〜(6)を添加し、均一に溶解して冷却し、50℃にて(7)及び(8)を添加,混合し、均一化する。
【0057】
[実施例23] ヘアーリンス
(1)シリコーン油 5.000(重量%)
(2)セタノール 1.000
(3)ステアリルアルコール 0.800
(4)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.700
(5)グリセリン 3.000
(6)緑色3号 0.002
(7)酵母エキス3 2.000
(8)精製水 87.348
(9)香料 0.150
製法:(5)〜(8)の水相成分を混合,溶解して70℃に加熱する。一方(1)〜(4)の油相成分を混合し、70℃に加熱する。前記水相に油相を添加してホモミキサーにて乳化し、冷却後50℃にて(9)を添加,混合する。
【0058】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明により、優れた保湿効果を有し、肌にしっとり感を与えながら、酵母臭及び着色が低減された皮膚外用剤を得ることができた。

Claims (5)

  1. 海洋由来の酵母エキスを含有する皮膚外用剤。
  2. 海洋由来の酵母エキスが、酵母の自己消化により得られるものある、請求項1に記載の皮膚外用剤。
  3. 海洋由来の酵母が、サッカロミセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)に属する酵母である、請求項1又は請求項2に記載の皮膚外用剤。
  4. 海洋由来の酵母が、海藻から分離した酵母である、請求項1〜請求項3の1項に記載の皮膚外用剤。
  5. 海洋由来の酵母が、海水から分離した酵母である、請求項1〜請求項3の1項に記載の皮膚外用剤。
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