JP4356760B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は画像形成装置に関し、特に、駆動機構にステッピングモータが用いられている画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ、これらの複合機であるMFP(Multi Function Peripheral)などの画像形成装置では、駆動源として、ステッピングモータが用いられている場合がある。そして、このような画像形成装置では、多くの場合、ステッピングモータの制御方式として定電流駆動方式が採用されている。定電流方式は、駆動開始時には目標の電流が流れるまでステッピングモータに比較的高い電圧を印加し、そして、ステッピングモータに流れる電流が目標電流に到達した後、PWM(Pulse Width Modulation)制御を行なって、目標電流を保つ方式である。つまり、ステッピングモータに流れる電流が目標電流に到達した後、ステッピングモータに流れる電流が継続して監視され、高速で電圧の印加のON/OFFを繰返すスイッチング方式が採用されることにより、目標電流を保つ制御が実現される。
画像形成装置で採用されている定電流方式によるステッピングモータの駆動は、装置において当該ステッピングモータが利用される部分に対する負荷が最大となった場合でもモータを脱調させずに確実に動作させるため、当該部分に対する負荷が最大である場合に想定される電流が目標電流として設定されている。なお、脱調とは、ステッピングモータに与えられる駆動電圧のパルス信号の周期が短くなりすぎた場合に、当該ステッピングモータのロータの動作が付いていくことが出来なくなって正常に回転しなくなる現象を言う。
このような画像形成装置に関して、従来から種々の技術が開示されている。
たとえば、引用文献1(特開平7−67016号公報)では、画像処理装置において、モータの回転速度と回転方向とをパラメータとして、モータの回転トルクを最適状態に校正する技術が開示されている。
また、引用文献2(特開平11−180003号公報)では、画像形成装置において、モータの駆動電流の立ち上がりの変化を検知したり当該駆動電流のチョッピングの回数をカウントしたりすることにより、モータの回転の状況を検知し、そして、検知した状態によって駆動電流を制御する技術が開示されている。
なお、画像形成装置では、このようなモータの他にも、種々のセンサが設けられ、紙送り機構におけるジャムの発生や、作像ユニットにおけるインクカートリッジの装着の有無などが検知されていた。
特開平7−67016号公報 特開平11−180003号公報
上記のような画像形成装置では、一般の装置と同様に、製造コストの削減が重要視されているとともに、当該画像形成装置の構成部品をできるだけ少なくして小型化を進めたいという要望もあった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、画像形成装置において、製造コストの削減および当該装置の小型化を図ることを目的とする。
本発明の一側面に従った画像形成装置は、用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、画像形成の際に駆動される部材と、前記部材を駆動するためのステッピングモータと、前記ステッピングモータに、前記部材を駆動するための電力の供給を制御する制御手段と、前記ステッピングモータの負荷を判定するためのしきい値の情報を記憶する記憶手段と、情報を表示する表示手段とを含み、前記制御手段は、前記部材を駆動するために、前記ステッピングモータに電力を供給し、前記ステッピングモータに対する駆動電流波形における立上がり領域での変曲点の電流値に基づいて、前記ステッピングモータの、前記部材を駆動するための負荷を算出し、前記算出した負荷と、前記記憶手段に記憶されたしきい値の情報との比較結果に基づいて、前記部材に生じている異常に関する表示を行なうように前記表示手段を制御することを特徴とする。
また、同上画像形成装置では、前記制御手段は、前記画像形成手段における画像形成動作が実行されていない期間中に、前記表示手段の制御を実行することが好ましい。
本発明の他の側面に従った画像形成装置は、用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、画像形成の際に駆動される部材と、前記部材を駆動するためのステッピングモータと、前記ステッピングモータに、前記部材を駆動するための電力の供給を制御する制御手段と、前記ステッピングモータの負荷を判定するためのしきい値の情報を記憶する記憶手段と、前記制御手段は、前記部材を駆動するために、前記ステッピングモータに電力を供給し、前記ステッピングモータに対する駆動電流波形における立上がり領域での変曲点の電流値に基づいて、前記ステッピングモータの、前記部材を駆動するための負荷を算出し、前記算出した負荷と、前記記憶手段に記憶されたしきい値の情報との比較結果に基づいて前記部材における異常発生の有無を判定することを特徴とする。
また、同上画像形成装置は、情報を表示する表示手段をさらに含むことが好ましい。
また、前記ステッピングモータに供給される電流値は、当該電流値に対応した電圧値として検出されることが好ましい。
また、同上画像形成装置は、用紙に現像剤を転写することにより画像を当該用紙上に形成する画像形成手段と、現像剤が転写された用紙を挟持搬送して転写用紙上に画像を定着させる定着手段とをさらに含み、前記部材は、前記定着手段において転写用紙を挟持搬送するローラでを含むことが好ましい。
また、同上画像形成装置は、中間転写体をさらに含み、前記部材は、用紙に現像剤を転写するための現像器を含むことが好ましい。
また、同上画像形成装置では、前記現像器は、現像剤を収容するカートリッジを装着可能に構成され、前記記憶手段は、前記ステッピングモータの負荷に関する上限値と下限値を記憶し、前記制御手段は、前記ステッピングモータの負荷が前記上限値以上である場合には、第1の情報を前記表示部に表示させ、前記ステッピングモータの負荷が前記下限値以下である場合には、前記第1の情報とは異なる第2の情報を表示させることが好ましい。
また、同上画像形成装置では、前記部材は、画像を形成される用紙を挟持搬送するロー
を含むことが好ましい。
また、同上画像形成装置は、前記用紙を収容する給紙カセットと、画像形成された用紙を前記画像形成装置の外部に排出する排紙ローラとをさらに含み、前記記憶手段は、用紙が、前記給紙カセットから、前記排紙ローラを介して前記画像形成装置の外部に排出されるまでに対応する前記ステッピングモータの負荷を判定するためのしきい値の記憶し、前記制御手段は、用紙が、前記給紙カセットから、前記排紙ローラを介して前記画像形成装置の外部に排出されるまでの、前記ステッピングモータの負荷を算出し、当該算出した負荷と前記記憶手段に記憶されたしきい値の情報との比較結果に基づいて、前記給紙カセットから前記排紙ローラを介して前記画像形成装置の外部に排出されるまでの経路に生じている異常に関する表示を行なうように前記表示手段を制御することが好ましい。
本発明によれば、画像形成装置において、画像形成の際に駆動される部材を駆動するのに必要な負荷が算出され、そして、表示部の表示内容を、当該算出された負荷の値に基づいたものにすることができる。
つまり、本発明によれば、上記のような部材においてエラーが発生し、当該部材を駆動するのに通常より多くの負荷を要するとなった場合に、そのことが、当該部材を駆動するステッピングモータの負荷を算出すれば、別途センサ等を設置しなくとも、表示部におけるエラー表示等に反映される。
したがって、画像形成装置において必要とされる部品点数を抑えることができ、装置の低コスト化および小型化を図ることができる。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も、特に言及される場合を除いて同じものである。
[第1の実施の形態]
本実施の形態においては、本発明にかかる画像形成装置をタンデム方式のデジタルカラー複写機(以下、複写機という)で適用する場合について説明する。しかしながら、本発明にかかる画像形成装置は複写機に限定されず、駆動機構にステッピングモータが用いられる画像形成装置であれば、プリンタやファクシミリ装置やそれらの複合機であるMFPなどであってもよい。また、印刷方式もタンデム方式に限定されるものではなく、さらにデジタル方式に限定されるものでもない。さらに、カラー機でなくモノクロ機であってもよい。
カラータンデム方式の画像形成装置は、各々現像器を含んだ4色の作像部が、(当該作像部で形成されたトナー像を担持する中間転写体である)中間転写ベルトに沿って列設されて構成されている。そして、それぞれの作像部で形成された各色のトナー画像が上記中間転写ベルトに転写され(一次転写)、各色トナーの重ね合わせにより多色画像が形成される。さらに、中間転写ベルト上で重ね合わされた画像を印刷媒体である用紙上に転写し(二次転写)、定着工程を経て出力する。
図1は、本発明にかかる画像形成装置が適用される、本実施の形態にかかる複写機1のハードウェア構成の概略を示す模式的断面図である。複写機1は、タンデム方式のデジタルカラー複写機であって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)の4色のトナーを順次重ね合わせることによってカラー画像を形成する。
図1を参照して、本実施の形態にかかる複写機1は、画像読取部10と、用紙搬送部20と、画像形成部30と、用紙格納部40とを含む。
画像読取部10は、原稿をセットするための戴荷台3と、原稿台ガラス11と、戴荷台3にセットされた原稿を原稿台ガラス11に自動的に1枚ずつ搬送する搬送部2と、読取られた原稿を排出するための排出台4とを含む。さらに、原稿読取部10は、図示しないスキャナを含む。スキャナは、スキャンモータによって原稿台ガラス11と平行移動する。スキャナには、原稿を照射する露光ランプ、原稿からの反射光の向きを変える反射ミラー、反射ミラーからの光路を変えるミラー、反射光を集光するレンズ、および受光した反射光に応じて電気信号を発生する3列(R,G,B)のCCD(Charge Coupled Device)などの光電変換素子が含まれる。
搬送部2によって搬送された原稿は原稿台ガラス11上にセットされ、スキャナが原稿台ガラス11と平行に移動するとき露光走査される。原稿からの反射光は光電変換素子によって電気信号に変換され、画像形成部30に入力される。
画像形成部30は、複数のローラ32,33,34により弛まないように懸架され、これらのローラが図1中で反時計回り(図1中の矢印A方向)に回転することで、所定速度で同方向に回転する無端ベルトである中間転写ベルト31と、中間転写ベルト31に沿って所定間隔で配置されるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)各色トナーに対応し、現像器を含む作像部21Y,21M,21C,21K(これらを代表させて作像部21とする)と、各作像部21に含まれる現像器と、感光体と、中間転写ベルト31を介して対をなす転写ローラ25Y,25M,25C,25K(これらを代表させて転写ローラ25とする)と、中間転写ベルト31に転写されたトナー像が用紙に転写された後に定着させる定着器36と、CPU(Central Processing Unit)13(図3参照)などを含むコントローラ100と、コントローラ100で実行されるプログラムやプログラムの実行に利用されるデータなどを記憶するメモリ101とを含む。作像部21Y,21M,21C,21Kは、それぞれの色に対応するトナーを収容するカートリッジを装着できるように構成されている。
用紙格納部40は、印刷媒体である用紙Sを収納する給紙カセット41を含み、用紙搬送部20は、給紙カセット41から用紙Sを搬送するためのローラ42,43,35,37、および印刷された用紙を排出する排紙トレイ38を含む。
コントローラ100は、図示しない操作パネル等から入力される指示信号に基づいてメモリ101からプログラムを読出して実行し、上記各部を制御する。また、コントローラ100は内部にタイマなどの計時手段を備えて、所定時間が計時されたときにプログラムを実行してもよい。なお、コントローラ100およびメモリ101は画像形成部30以外の画像読取部10や用紙搬送部20などに備えられてもよい。
コントローラ100は上記プログラムを実行することで、画像読取部10や外部装置などから入力された画像信号に対して所定の画像処理を施し、イエロー、マゼンタ、シアン、およびブラックの各色に色変換したデジタル信号を作成する。コントローラ100で作成された、上記画像を形成するための、シアン用の画像色データ、マゼンタ用の画像色データ、イエロー用の画像色データ、およびブラック用の画像色データは、各色に応じてコントローラ100から作像部21の露光器に出力される。
露光器が、コントローラ100から入力された画像データに基づいて、感光体にレーザビームを出力することで、均一に帯電された感光体の表面が画像データに応じて露光され、静電潜像が形成される。現像ローラには現像バイアス電圧が印加されて、感光体の潜像電位との間に電位差が発生する。その状態において電荷を帯びたトナーが供給されることによって、感光体の表面にトナー像が形成される。感光体の表面に形成されたトナー像は、定電圧もしくは定電流の転写ローラ25によって、像担持体である中間転写ベルト31に転写される。これを一次転写と言う。
中間転写ベルト31に一次転写されたトナー像は、ローラ34によって、給紙カセット41から搬送された用紙Sに転写される。これを二次転写と言う。用紙に二次転写されたトナー像は、定着器36によって用紙に定着され、電子写真画像として排紙トレイ38に排紙される。
複写機1の上記構成のうち、駆動機構として、作像部21、特に感光体を駆動させる機構(以下、PC(Photo Conductor)駆動部と称する)や、定着器36を駆動させる機構(以下、定着駆動部と称する)や、用紙搬送部20のローラ42,43,35,37を駆動させる機構や、トナーユニットから作像部21のトナーを感光体に供給する機構に対してトナーを補給するための機構(以下、トナー補給駆動部と称する)にステッピングモータが用いられ得る。図1においては、ステッピングモータM1が定着駆動部に用いられるステッピングモータの1つの具体例、ステッピングモータM2がPC駆動部に用いられるステッピングモータの1つの具体例、およびステッピングモータM3がトナー補給駆動部に用いられるステッピングモータの1つの具体例を指している。なお、本発明においては、ステッピングモータが用いられる駆動機構は上記機構に限定されず、他の機構で用いられていてもよい。また、上記機構のいずれか1つまたは2つで用いられていてもよい。本実施の形態では、用いられるステッピングモータが2相バイポーラタイプであるものとする。
ここで、ステッピングモータの駆動に関して、説明する。
図2は、ステッピングモータを駆動させるために必要な負荷トルクの経時的変化と、設定される定電流値(上記の目標電流)との関係を説明する図である。なお、図2では、前者の負荷トルクが「A」で示され、後者の定電流値に対応するトルクが「B」で示されている。
図2を参照して、Aで示された負荷トルクは、時間経過に沿って上昇していき、使用環境等における条件によって、装置本体の負荷が最大となる(図中のAの右端)。そこで、一般に、定電流駆動方式では、使用環境がそのような条件となって負荷トルクが最大となった場合であっても、また、突発的な変化が発生して一時的に負荷トルクが上昇した場合であっても、モータを脱調させずに確実に動作させるために、最大の負荷トルクに応じた(一定の余裕を加えた)トルクで駆動できるような定電流値が設定されている(図2中のB参照)。
本実施の形態にかかる複写機1では、上述の定電流駆動方式でステッピングモータの駆動が制御される。図3は、ステッピングモータの駆動を制御するための駆動回路の等価回路図の具体例であって、2相バイポーラタイプのステッピングモータの駆動回路の回路図の具体例を示す図である。
図3を参照して、本実施の形態にかかるステッピングモータの駆動回路は、CPU13に、ステッピングモータM(上記したステッピングモータM1〜M3の総称)に接続されたモータドライバ回路12の入力端子が接続される。モータドライバ回路12は、CPU13からの制御信号に従って励磁信号をステッピングモータMに出力し、ステッピングモータMの駆動(回転)を制御する。CPU13は、モータドライバ回路12のVref端子の電圧を変化させることによって、ステッピングモータMのトルクを制御する。なお、図3において、モータドライバ回路12のVref端子の電圧はCPU13からの制御信号によって設定される回路構成が示されているが、抵抗の分圧で設定される構成であってもよい。
また、モータドライバ回路12の出力端子の一端は接地され(GND)、他の一端であるsense端子は、電流検出抵抗14と、増幅回路15を介してCPU13とに接続される。この回路構成によって、Vref端子の電圧と接地された端子との電圧差(Vref電位)に応じた電流がステッピングモータMに供給される。また、sense端子から流出する電流と電流検出抵抗14とで得られる、sense端子と接地された端子との間の電圧、つまりsense端子の電位が、CPU13において検出される。CPU13においてsense端子の電位の変化を検出することで、ステッピングモータMに流れる電流の変化を検出することができる。
なお、CPU13は、複写機1に設けられた表示部50(図1では、図示略)に接続されている。CPU13は、後述するようにステッピングモータMに流れる電流の値に基づいた情報を表示部50に表示する。
次に、図4を参照して、ステッピングモータMに流れる電流(モータ電流と言う)の増減率の変化を説明する。なお、図4では、(A)〜(D)として示された4種類の場合のモータ電流値の変化が示されている。
まず図4(A)を参照して、ステッピングモータMに、モータドライバ回路12から新たに励磁信号が入力されると、または現在励磁している相から他の相に切替って励磁信号が入力されると、モータコイルに電流が流れ始め、モータ電流値が増加する(図4中の「立上がり領域」に対応)。
CPU13は、モータ電流が設定電流(目標電流)まで増加したことを検出すると、モータドライバ回路12に制御信号を出力して、モータ電流のON,OFFを繰返すような励磁信号を出力させる。その結果、図4において「定電流制御領域」として示されるように、モータ電流は設定電流に維持される。
モータ電流波形において、新たに励磁信号が入力され、または現在励磁している相から他の相に切替って励磁信号が入力されて、電流値が上昇を始める点を「立上がり点」と称し、立上がり点から設定電流(目標電流)になるまで上昇する領域を「立上がり領域」と称し、設定電流が維持されている領域を「定電流制御領域」と称する。
立上がり領域では、励磁信号が入力された直後は、モータ電流の増減率(増加率)が低く、徐々に増減率が増大する。そして、定電流制御領域に近付くにつれて増減率が低くなるという傾向がある。なお、図4(A)〜図4(D)に示された各例では、増減率は正の値の増加率を有することが示されているが、ステッピングモータMの特性や、ステッピングモータMを駆動させるために必要な負荷トルクによっては増減率が負の値となり減少率となることがある。
さらに、上述の、増大する増減率が低くなるポイントと、装置でステッピングモータを駆動させるために必要な負荷トルクに対して現在設定されている定電流値でのモータ出力との関係について、図4(A)〜図4(D)を用いて説明する。立上がり領域において増減率が変化する(図4中の(A)〜図4(D)では、増減率が一旦低くなる)ポイントを「変曲点」と称する。
複写機1でステッピングモータを駆動させるために必要な負荷トルクに対して現在設定されている定電流値でのモータ出力が大きい場合、言い換えると、現在設定されている定電流値でのモータ出力に対して必要な負荷トルクが軽い場合、図4(C)に示されるように、変曲点が、定電流制御領域よりも立上がり点に近い位置(駆動開始時と定電流制御領域の開始時の中間よりも駆動開始時側寄り)に発生する。
複写機1で必要な負荷トルクに対して現在設定されている定電流値でのモータ出力が適正である場合、言い換えると、現在設定されている定電流値でのモータ出力に対して必要な負荷トルクが重くなると、図4(B)に示されるように、変曲点が、図4(C)で変曲点が現れた時間よりも定電流制御領域側寄りに発生する。
複写機1で必要な負荷トルクに対して現在設定されている定電流値でのモータ出力が小さい場合、つまり現在設定されている定電流値でのモータ出力に対して必要な負荷トルクがさらに重くなると、変曲点は図4(B)に示された位置よりもさらに定電流制御領域により近付くことにより(遅い時間に現れるようになり)、重くなりすぎると、図4(A)に示されるように、定電流制御領域に到達するまでに発生しなくなる。
なお、複写機1で必要な負荷トルクに対して現在設定されている定電流値でのモータ出力が極めて小さい場合、つまり現在設定されている定電流値でのモータ出力に対して必要な負荷トルクが(図4(A)で示された状態よりも)さらに重くなると、図4(D)に示されるように、電流波形の立上がりから定電流制御領域に到達するまでの時間が短くなる。これは、複写機1で必要な負荷トルクに対して現在設定されている定電流値でのモータ出力が小さすぎる状態、つまり必要な負荷トルクに対して現在の定電流値の設定では適切なモータ出力の駆動ではないことを示している。これは、信頼性のない状態でのモータ駆動と言える。
本実施の形態の複写機1では、モータの駆動開始時のモータ電流の波形変曲点の位置(モータ駆動開始から変曲点が発生する発生する時間または発生したときのモータ電流値)に基づいて、ステッピングモータの駆動状態(駆動環境)が判断され、これに応じて、メッセージが表示されたり、モータ電流についての目標電流の値を決定されたりする。
図5は、本実施の形態の複写機1において各ステッピングモータの状態を決定するための機能構成の具体例を示すブロック図である。図5に示される機能は、CPU13がメモリ101からプログラムを読出して実行することによって主にCPU13に形成される機能であるが、その中の少なくとも一部が図1に示されたハードウェア構成によって形成されてもよい。また、図5に示される機能は、各ステッピングモータの状態を互いに独立して決定できるように、複写機1に搭載されているものとする。
図5を参照して、ステッピングモータの状態を決定するための機能は、制御部1310、モータ電流検出部1311、変曲点検出部1312、第1判断部1313、第1しきい値記憶部1314、第2判断部1315、第3判断部1316、履歴記憶部1317、制御部1318、信号出力部1319、第2しきい値記憶部1320、および第3しきい値記憶部1330を含んで構成される。
モータ電流検出部1311は、図3に示されたモータドライバ回路12のsense端子と増幅回路15を介して接続された構成によって、モータドライバ回路12のsense端子と接地点との間の電圧、つまりsense端子の電位を検出する。検出された電圧は変曲点検出部1312に入力され、その電圧波形の変曲点が検出される。図3に示されたように、モータドライバ回路12のsense端子から流出する電流はステッピングモータMに供給される電流に対応しているため、sense端子の電位変化による電圧波形は、モータ電流の電流波形とほぼ同様の形状である。変曲点の検出結果は、第1判断部1313および制御部1318、または第3判断部1316に入力される。
第1しきい値記憶部1314および第2しきい値記憶部1320は、主にメモリ101などに構成されて、変曲点の位置が適正な位置であるか否かを判断するために用いるしきい値を記憶する。たとえば第1しきい値記憶部1314,第2しきい値記憶部1320のそれぞれには、各モータについての、変曲点における電流値(または電圧値)から換算された負荷に関する上限値CU,下限値CDが記憶される。なお、変曲点でのステッピングモータにおける電流値(または電圧値)を当該ステッピングモータの負荷に換算する方法は、周知のものであるためここでは説明を繰り返さない。
第1判断部1313は、変曲点検出部1312においてモータ電流の電流波形に対応した電圧波形より変曲点が検出された場合に、当該変曲点に対応する電圧値をステッピングモータの負荷に換算し、第1しきい値記憶部1314に記憶されているしきい値(CU)未満であるか否かを判断し、その結果を制御部1318へ出力する。また、第2判断部1315は、当該変曲点に対応する電圧値をステッピングモータの負荷に換算し、第2しきい値記憶部1320に記憶されているしきい値(CD)を超えているか否かを判断し、その結果を制御部1318へ出力する。しきい値CU,CDは、予め第1しきい値記憶部1314,第2しきい値記憶部1320に記憶されていてもよいし、図示しない操作パネルにおいて設定操作を受付けて、当該操作パネルからの操作信号に基づいて第1しきい値記憶部1314,第2しきい値記憶部1320に格納されてもよい。
なお、制御部1318は、上記のように変曲点から求められたステッピングモータの負荷が上記のしきい値CU,CDで規定される範囲外である場合(しきい値CU以上またはしきい値CD以下である場合)に、目標電流の電流値を設定することができる。ここで、設定される電流値を「ねらいの位置NA」と言う。
ねらいの位置NAは、具体的には、たとえば現在設定されている定電流の設定値(目標電流)を値Is、複写機1において必要とされる負荷に対する安全率を安全率H1(たとえば10%)とすると、定電流制御領域の電流値がIs/H1(安全率が10%のときには、H1=1.1)となるような電流波形における変曲点の位置として決めることができる。図示しない操作パネルにおいてこのようにして算出された変曲点の位置をねらいの位置NAとして設定する操作を受付けて、操作パネルからの操作信号に基づいて第1しきい値記憶部1314に格納されてもよいし、安全率H1を設定する操作を受付け、その安全率H1に基づいて予め記憶されている必要なパラメータを用いてねらいの位置NAが算出されて、第1しきい値記憶部1314に格納されてもよい。複写機1で必要とされる負荷に対して変曲点の位置がどこにあればその電圧波形のモータ出力でステッピングモータMが安定して駆動(回転)できるかは、負荷の特徴、つまり、ステッピングモータMが一定速度で駆動中に突発的に負荷が変更した場合に対応できる構成とするか否かに応じて、設計者が適宜設計することができる。
履歴記憶部1317は、主にメモリ101などに構成され、後述する定電流駆動方式における定電流の設定値の変更の履歴を記憶する。第3しきい値記憶部1330は、主にメモリ101などに構成され、脱調が発生しているか否かを判断するために用いるしきい値を記憶する。第3判断部1316は、変曲点検出部1312においてモータ電流より変曲点が検出されなかった場合に、履歴記憶部1317に記憶されている上記履歴を参照して過去に設定値を上昇させた履歴があるか否かを判断し、その履歴がなかった場合には、その判断結果を制御部1318に入力する。また、第3判断部1316は計時部1309を含み、過去に設定値を上昇させた履歴があった場合には、計時部1309で、変曲点検出部1312で得られたモータ電流の電流波形に対応した電圧波形より立上がり点から定電流制御領域に達するまでの時間を計時し、その時間が第3しきい値記憶部1330に記憶されているしきい値を越えているか否かを判断する。越えている場合にはその判断結果は制御部1318に入力され、越えていない場合には脱調であると判断されて、その判断結果は制御部1310に入力される。
制御部1318は信号生成部1318Aを含み、第1判断部1313、第2判断部1315、および第3判断部1316から入力された判断結果に基づき、表示部50に表示させるメッセージを特定する信号を信号生成部1318Aに生成させ、そして、当該信号を信号出力部1319に入力する。信号出力部1319は、入力された演算結果に従って設定値をそのように変更するための制御信号をモータドライバ回路12に対して出力する。また、設定値がそのように変更されたことが履歴として履歴記憶部1317に記憶される。
制御部1310は信号生成部1308を含み、第3判断部1316から入力された脱調であるとの判断結果に基づき、対象としているステッピングモータが用いられている部位に応じて、信号生成部1308において信号出力部1319から必要な各部に制御信号を出力させるために制御信号を生成し、信号出力部1319に入力する。
図6は、上記変曲点検出部1312のさらに詳細な構成の具体例を示すブロック図である。また、図7は、変曲点の検出方法を説明するための図であり、電圧波形の具体例を示す図である。
図6を参照して、変曲点検出部1312は、サンプリング部1321、関数設定部1322、差分算出部1323、および変曲点認識部1324を含んで構成される。
関数設定部1322は、設定されている定電流値(目標電流)と、履歴記憶部1317に記憶されている、前回のモータ電流検出において検出された立上がり点から定電流制御領域に達するまでの時間とを用いて、立上がり点から設定された定電流値にて定電流制御領域に達するまでの一次関数の係数A(傾き)を算出し、図7に示される一次関数Y1(n)=A*t(n)を設定する。なお、t(n)は、立上がり点から定電流制御領域に達するまでの時間を指す。
サンプリング部1321はモータ電流検出部1311において検出された電圧より、電圧波形の立上がり点から定電流制御領域到達までの立上がり領域のsense端子と接地点との間の電圧を所定の時間間隔でn回サンプリングし、サンプリングされた電圧値をY2(n)とする。
差分算出部1323は、サンプリング部1321でサンプリングされた電圧値Y2(n)と、関数設定部1322で設定された一次関数のY1(n)との差分D(n)を算出し、その結果を変曲点認識部1324に入力する。変曲点認識部1324はn回分の差分D(n)を比較し、差分D(n)が0である点、または差分D(n)が+から−あるいは−から+に変化する点を変曲点Bとして認識し、認識された変曲点Bの位置NBを第1判断部1313および制御部1318に入力する。または、差分D(n)が常に0である場合、あるいは差分D(n)の正負が変化しない場合にはその旨を第3判断部1316に入力する。
図8は、上記制御部1318のさらに詳細な構成の具体例を示すブロック図である。図8を参照して、制御部1318は、判定部1331、判定幅記憶部1332、演算部1333、第1係数記憶部1334、および第2係数記憶部1335を含んで構成される。
判定幅記憶部1332は主にメモリ101などに構成されて、モータ電流に対応する電圧値を複数回サンプリングした場合の、検出された変曲点における電圧値の最大値と最小値と差分が所定範囲内であるか否かを判定するために用いるしきい値としての、判定幅を記憶する。この判定幅は予め判定幅記憶部1332に記憶されていてもよい。また、実験によって求められるものであってもよく、その場合、図示しない操作パネルにおいて設定操作を受付けて、操作パネルからの操作信号に基づいて判定幅記憶部1332に格納されてもよい。
判定部1331は、変曲点検出部1312から入力された複数回のサンプリング結果で検出された変曲点における電圧値の最大値と最小値との差分H2を算出してその差分H2と上記判定幅とを比較することで、差分H2が上記判定幅内か否かを判定する。判定結果は、演算部1333に入力される。
第1係数記憶部1334および第2係数記憶部1335は主にメモリ101などに構成されて、後述する演算部1333での演算に用いられる第1係数K1および第2係数K2を記憶する。第1係数K1は増減係数であり、上述の安全率H1から定められる係数である。係数K1は予め第1係数記憶部1334に記憶されていてもよいし、図示しない操作パネルにおいて設定操作を受付けて、操作パネルからの操作信号に基づいて第1係数記憶部1334に格納されてもよい。または、安全率H1と係数K1との対応関係が記憶されており、安全率H1から自動的に設定されてもよい。第2係数K2は増減係数であり、複写機1において必要とされる負荷の変動が大きい場合にその変動に応じて用いられる係数、つまり上記差分H2から定められる係数である。係数K2もまた、予め第2係数記憶部1335に記憶されていてもよいし、図示しない操作パネルにおいて設定操作を受付けて、操作パネルからの操作信号に基づいて第2係数記憶部1335に格納されてもよい。または、差分H2と係数K2との対応関係が記憶されており、差分H2から自動的に設定されてもよい。
演算部1333は、判定部1331から入力された判定結果に従って、現在設定されている定電流の値Isから変更すべき設定値Iを算出する。演算部1333で用いられる演算式の具体例として、次の演算式(1),(2)が挙げられる。
つまり、判定部1331において上記差分H2が上記判定幅内と判定された場合には、
I=Is−(VA−VB)×K1 …演算式(1)、
判定部1331において上記差分H2が上記判定幅内でないと判定された場合には、
I=Is−(VA−VB)×K1×K2 …演算式(2)、
が用いられる。ただし、
Isは現在設定されている定電流値、
VAはねらいの位置NAである変曲点Aでの電圧値、
VBは位置NBである変曲点Bでの電圧値、および
K1,K2は増減係数、を指す。
以下に、複写機1において、スキャナで読取られた画像または外部機器(パーソナルコンピュータ等の複写機1に接続された機器)からの指示により、用紙に対する画像形成が行なわれる際の処理(印刷処理)の内容を、当該処理のフローチャートである図9を参照して説明する。
図9を参照して、印刷処理では、コントローラ100は、まずステップS100で、用紙上に画像を形成する指示(印刷指示)がなされたか否かを判断する。なお、この指示は、複写機1におけるコピー処理(スキャナで読取られた画像を用紙上に形成する処理)が実行される中で、スキャナによる画像の読取りが終了した時点でコントローラ100自身によって出される場合もあれば、外部機器から画像データとともに送信されてくる場合もある。
次に、コントローラ100は、ステップS200で、エラー検出処理を実行する。この処理の内容を、当該処理のサブルーチンのフローチャートである図10を参照して説明する。なお、以下の説明は、図1における作像部21Y,21M,21C,21Kがそれぞれ各色用のトナーカートリッジとともにユニットを形成しており、トナーエンプティの際に各作像部21が各トナーカートリッジとともに交換されるタイプについて説明している。
図10を参照して、エラー検出処理では、コントローラ100は、まずステップS201で、第1しきい値記憶部1314から、感光体を駆動するステッピングモータ(M2)についての負荷の上限値(しきい値CU)を読み出し、また、第2しきい値記憶部1320から、当該ステッピングモータについての負荷の下限値(しきい値CD)を読み出して、当該コントローラ100内のRAM(Random Access Memory)等に書き込み、ステップS202へ処理を進める。
ステップS202では、コントローラ100は、ステップS201で読出した上限値および下限値を作像部21の環境温度(感光体周辺の温度)等に基づいて補正して更新する。なお、補正後の上限値を上限値CUAと言い、補正後の下限値を下限値CDAと言う。
次に、コントローラ100は、ステップS203で、上記ステッピングモータに通電することにより、感光体を駆動させる。
そして、コントローラ100は、ステップS204で、図4(A)〜図4(D)等を参照して説明したように、ステップS203でステッピングモータに通電させた際の「変曲点」から当該ステッピングモータの負荷(CX)を算出する。
次に、コントローラ100は、ステップS205で、ステップS204で算出した負荷が、ステップS202で得られた上限値CUAよりも小さいか否かを判断し、そうであると判断するとステップS207へ、そうではないと判断するとステップS206へ、それぞれ処理を進める。
ステップS206では、コントローラ100は、感光体に異常な負荷がかかっていると判定し、表示部50にその旨のエラーメッセージを表示させ、動作を停止させて処理を終了する。
一方、ステップS207では、コントローラ100は、ステップS204で算出した負荷が、ステップS202で得られた下限値CDAよりも大きいか否かを判断し、そうであると判断するとステップS209へ、そうではないと判断するとステップS208へ、それぞれ処理を進める。
ステップS208では、コントローラ100は、作像部21のユニットが装着されていないと判定し、表示部50にその旨のエラーメッセージを表示させ、動作を停止させて処理を終了する。
一方、ステップS209では、コントローラ100は、ステップS204で補正した上限値および下限値を元に戻した上で更新して、図9に示したフローチャートに処理をリターンさせる。
再度図9を参照して、ステップS200の後、コントローラ100は、ステップS300で、用紙搬送部20および画像形成部30を適宜制御することにより、画像を用紙上に印刷する処理を開始し、そして、ステップS400で、印刷の終了を検知すると、処理を終了させる。
以上図9および図10を参照して説明した印刷処理では、印刷が指示されると、感光体を含む作像部21が駆動させられ、当該駆動に用いられるステッピングモータの負荷が算出され、そして、当該負荷の値が予め定められた範囲(上限値と下限値で規定される範囲)にあるか否かが判断される。そして、当該負荷の値が当該範囲内にあると判断されると、印刷が行なわれ、無いと判断されると表示部50にエラーメッセージが表示されて処理が終了する。なお、エラーメッセージが表示された際には、ユーザにより、エラーを解除する対処(感光体を含む作像部のユニットの取付け等)がなされることにより、複写機1は、コントローラ100が、再度ステップS100から処理を実行する状態に復活する。
また、以上説明した印刷処理では、感光体を含む作像部全体についてエラー処理が実行される旨が言及されたが、実際には、作像部21Y,21M,21C,21Kのそれぞれについて、エラー検出処理がなされる。つまり、実際の処理では、まず、作像部21Yについて、エラー処理(上限値および下限値の呼び出しとその補正、ステッピングモータによる駆動、負荷の算出、上限値および下限値の比較、ならびに必要な場合のエラー表示)が実行され、エラー表示がなされなければ、作像部21Mについてエラー処理が実行され、当該作像部21Mについてエラー表示がなされなければ、作像部21Cについてエラー処理が実行され、そして、当該作像部21Cについてエラー処理が実行されなければ、作像部21Kについてエラー処理が実行される。そして、作像部21Kについてのエラー処理においてエラー表示がなされなければ、印刷が開始される。
なお、複写機1は、作像部21Y,21M,21C,21Kについてエラー処理のいずれかにおいてエラー表示がなされても、作像部21Y,21M,21C,21Kのすべてについてエラー処理を実行するように構成されても良い。この場合、作像部21Y,21M,21C,21Kのエラー処理のいずれにおいてもエラー表示がなされなかった場合にのみ、印刷動作が実行される。なお、印刷動作とは、換言すれば、現像剤(本実施の形態ではトナーを例示)を用紙に転写するための動作である。
以上説明した本実施の形態では、印刷指示がなされると、実際の印刷動作が実行される前に、ステッピングモータにより感光体を含む作像部が駆動され、当該ステッピングモータの負荷の値が算出され、そして、当該負荷の値が所定の範囲に無い場合には、エラー表示がなされる。つまり、本実施の形態では、ステッピングモータの負荷の値を検出することにより、感光体を含む作像部の状態(その周囲に異物が混入している等によって駆動するための負荷が異常に大きくなっている状態、または、カートリッジが取付けられていない状態等)を、特別なセンサを設けることなく、検知できる。したがって、複写機1を構成する部材の数を減らすことができ、低コストおよび小型化に寄与できる。
なお、ステッピングモータの負荷の値を検出することにより状態を検知できるのは、感光体を含む作像部21の状態に限られない。たとえば、定着器36に備えられる加熱ローラを駆動させるステッピングモータの負荷の値を検出し、当該加熱ローラの状態を検知することもできると考えられる。また、用紙搬送部20のローラ42,43,35,37を駆動させる機構を駆動するステッピングモータの負荷の値を検出することにより、当該ローラの状態(JAMの発生等)を検知することもできると考えられる。なお、以上の説明では、各作像部21が各トナーカートリッジとともに交換されるタイプについて述べたが、トナーカートリッジだけを交換するタイプにおいてもメンテナンス交換の目的で各作像部21Y,21M,21C,21Kを取り外していることも同様の構成で検知することができる。
[第2の実施の形態]
図11は、本発明の画像形成装置の第2の実施の形態であるカラープリンタの縦断面を模式的に示す図である。
カラープリンタ200は、当該カラープリンタ200の動作を全体的に制御するコントローラ201、当該コントローラ201の実行するプログラムや種々のデータを記憶するメモリ202、および表示部203を含む。表示部203の表示内容は、コントローラ201によって制御される。
また、カラープリンタ200は、感光体ドラム227および帯電器212を含む感光体ユニットと、現像ラック99を含む現像ユニットと、中間転写ベルト221を含む中間転写ユニットと、露光装置240を含むレーザ走査ユニットと、定着装置244を含む定着ユニットから主に構成される。
感光体ユニットでは、感光体ドラム227は、帯電器212によって帯電され、図示せぬ駆動装置により図11中の矢印X方向に回転される。
現像ラック99は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色の現像器99K,99C,99M,99Yを備えており、これらは、現像ラック99において、支軸を中心に、一体的にかつ回転可能に設置されている。なお、現像器99K,99C,99M,99Yは、それぞれ各色のトナーを収容するトナーカートリッジとともに現像ラック99から着脱可能に構成されている。
中間転写ベルト221は、クリーナ対向ローラ222、1次転写巻きかけローラ223、1次転写ローラ224、2次対向転写ローラ225、および、テンションローラ226によって、つまり、5本のローラによって懸架されている。そして、1次転写巻きかけローラ223が回転駆動されることにより、中間転写ベルト221は、矢印Y方向に回転駆動される。
カラープリンタ200では、感光体ドラム227が露光装置240によって露光されることにより、感光体ドラム227上に静電潜像が形成される。当該静電潜像は、現像ラック99の現像器99K,99C,99M,99Yによって、現像(トナー像化)される。そして、当該トナー像は、中間転写ベルト221に転写される。また、カラープリンタ200では、2次転写対向ローラ225に対向する位置に2次転写ローラ243が設置されている。そして、転写材である用紙Pは、2次転写対向ローラ225によって支持される中間転写ベルト221と2次転写ローラ243によって構成されるニップ部に搬送され、そこで、中間転写ベルト221上のトナー像を転写される。トナー像を転写された用紙Pは、定着装置244に送られることにより、当該トナー像を定着された後、排紙ローラ251によってカラープリンタ200外に排紙され、排紙トレイ252上に送られる。
本実施の形態では、感光体ドラム227から中間転写ベルト221への転写を1次転写と呼び、中間転写ベルト221から用紙Pへの転写を2次転写と呼ぶ。
なお、カラープリンタ200では、中間転写ベルト221および感光体ドラム227の表面上に残ったトナー等の不要な物質を取り払うためのクリーナブレード232,218が設置されている。
図12は、カラープリンタ200の定着装置244の拡大図である。
図12を参照して、定着装置244は、サーミスタ291、サーモスタット292、排紙センサ293、加圧ローラ294、加熱ローラ295、ヒータランプ296、およびクリーニングローラ297を含む。
加圧ローラ294は、定着装置244に送り込まれてきた用紙上のトナーに圧力を与えて、当該トナーを当該用紙に定着させるものである。
加熱ローラ295は、当該用紙上のトナーに熱と圧力を与えて、加圧ローラ294とともに、トナーを当該用紙に定着させるものである。加熱ローラ295は、コントローラ201を介して電力を供給されることにより発熱し、また、図示せぬモータ(後述する定着モータ298)により回転駆動される。
サーミスタ291は、加熱ローラ295の温度を検出する。サーミスタ291の検出出力は、コントローラ201に入力される。
サーモスタット292は、加熱ローラ295の温度が予め定められた温度を超えた場合に当該加熱ローラ295への電力供給を断つことにより、加熱ローラ295の温度調整を行なう。
排紙センサ293は、加圧ローラ294および加熱ローラ295から搬送された用紙を検知する。排紙センサ293の検知出力は、コントローラ201に入力される。
コントローラ201は、加熱ローラ295の加熱期間中に、ヒータランプ296を点灯させる。また、クリーニングローラ297は、加熱ローラ295に付着した紙粉を除去するために設けられている。
図13は、図12の加熱ローラ295近傍の拡大図である。
図13を参照して、カラープリンタ200では、加熱ローラ295の近傍に、当該加熱ローラ295を回転駆動させるための定着モータ298が設置されている。定着モータ298は、ステッピングモータによって構成される。コントローラ201は、第1の実施の形態においてコントローラ100(CPU13)の動作として説明したように、定着モータ298に電力を供給したときの電流値(または電圧値)の変化を検出することにより、当該定着モータ298に対する負荷を算出できる。
本実施の形態のカラープリンタ200のメモリ202では、定着モータ298の負荷に対して、理想的な値の範囲に関する情報が記憶されている。そして、コントローラ201は、定着モータ298の負荷と上記理想的な値の範囲とを比較し、当該範囲外となった場合には、定着モータ298が動作する状況に異常があるとして、エラーメッセージを表示部203に表示させる。
以下、コントローラ201によるエラーメッセージの表示について説明する。
図14は、定着モータ298への電力供給開始時からの、当該定着モータ298の負荷についての理想的な値の範囲と、定着モータ298の実際の負荷の一例を示す図である。
図14を参照して、ハッチングで示された領域V1〜V3の3種類の領域は、それぞれ、定着モータ298に対して時間T0から電力が供給された場合の理想的であるとされる定着モータ298の負荷の値の範囲を示す領域である。領域V1〜V3を特定する情報は、たとえばメモリ202に記憶されている。なお、領域V1は、カラープリンタ200において印刷される用紙が普通紙、すなわち一般的に使用される平均的な厚さを有する用紙である場合の領域であり、領域V2は、印刷される用紙が封筒のような普通紙よりも厚手のものである場合の領域であり、そして、領域V3は、JAM処理モードにおいて動作した場合の領域である。JAM処理モードとは、加熱ローラ295と加圧ローラ294との間隔を広げたり接触圧を下げることによって間に挟まっている用紙の除去を容易にした状態をいう。領域V1、領域V2、領域V3は、いずれも、或る時間に対して理想的であるとされる負荷の値に幅があることを意味している。また、領域V1〜V3を特定する情報は、予めメモリ202に記憶されていてもよいし、図示しない操作パネルにおいて設定操作を受付けて、当該操作パネルからの操作信号に基づいてメモリ202に格納されてもよい。
なお、領域V1、領域V2、領域V3の順に、負荷が高い値に位置している。このことは、この順で、加圧ローラ294と加熱ローラ295のニップ圧が高いことを意味している。
また、図14中の実線は、定着モータ298の負荷の時間変化の実測値の一例である。
コントローラ201は、第1の実施の形態で説明したような印刷動作を実行していない期間中であって印刷指示も受取っていない期間に、予備的に定着モータ298に対して所定期間電力を供給することにより、図14において実線で示される負荷を得る。そして、コントローラ201は、実線で示される負荷が、上記した範囲に含まれるか否かを判断し、含まれると判断した場合には、そのまま予備的な電力の供給を終了させて、印刷動作に備える。一方、実線で示される負荷が上記した範囲に含まれる場合には、予備的な電力の供給を停止させて、エラーメッセージを表示させる。
また、図14に示されるように、理想的とされる領域が複数ある場合、コントローラ201は、予備的な電力の供給を行なう前に、どの領域を判断の対象とするかを決定するために、メモリ202に記憶されている設定内容を確認する。具体的には、コントローラ201は、予備的な電力の供給を行なう前に、現在のカラープリンタ200の動作モードについてメモリ202に記憶されている情報を判定し、印刷の対象となる用紙の設定に関する情報として、「普通紙」に対応する情報が記憶されているか、「封筒」に対応する情報が記憶されているかを判断する。そして、コントローラ201は、前者であると判断すると、領域V1を判断の対象と決定し、後者であると判断すると、領域V2を判断の対象と決定する。
図14に示されるような場合、実線は、領域V2内に含まれている。したがって、領域V2が判断の対象として決定されている場合には、コントローラ201は、表示部203にエラーメッセージを表示させることなく、印刷動作に向けて待機する。一方、領域V1が判断の対象として決定されている場合、すなわち普通紙を使用する状態に設定されているにも関わらず実際には封筒に対応する負荷トルクが発生していることが判明した場合には、表示部203にエラーメッセージを表示させる。また、負荷トルクが領域V3内にある場合には、JAM処理モードの状態のままで印刷動作をさせていることになるため、動作を中止し、表示部203にエラーメッセージを表示させる。
以上説明した本実施の形態では、カラープリンタ200において、コントローラ201は、定着装置244の加熱ローラ295の環境についての情報を、特別なセンサを設けることなく、定着モータ298の負荷に基づいて検知できる。
このような検知のための加熱ローラ295の駆動は、印刷動作が行なわれる前のウォームアップ時に行なうことが好ましい。
なお、本実施の形態において、エラーメッセージを表示させるか否か、つまり、加熱ローラ295の状態が基本的な状態にあるか否かが、当該加熱ローラ295を駆動させる定着モータ298に対する負荷が領域V1〜V3等の領域の範囲内にあるか否かによって判断されていたが、理想的な領域ではなく理想的な曲線がメモリ202に記憶され、そして、その時点での負荷が、当該曲線上の対応する時間の値に対して一定の誤差内であるか否かによって判断されても良い。
また、本実施の形態では、予備的な駆動時間の全域に対して、理想的であるとされる領域が設定されていたが、これに限らず、予備的な駆動時間の一部分についてのみ、当該領域は設定されていても良い。この場合、コントローラ100は、当該一部分の時間についてのみ、モータの負荷が当該領域の範囲内にあるか否かを判断して、エラーメッセージを表示させるか否かを決定する。
なお、本実施の形態において、エラーメッセージの対象となるのは、定着装置244の加熱ローラ295の状態に限定されない。他に、現像ラック99を対象としても良い。このような場合のエラーメッセージの表示について、以下に説明する。
図15に、現像ラック99が一回転分回転駆動される期間についての、領域V11〜V14で示される、当該現像器を回転駆動する現像器駆動モータ990の駆動開始時(時間T0)からの負荷の変化についての理想的な領域と、実線で示される、実際の負荷の変化とを示す。
図15では、現像器99Yから感光体227にイエロートナーが供給される状態で現像器(現像ローラ)99Yを回転させる期間が期間Yで示され、現像器99Mから感光体227にマゼンタトナーが供給される状態で現像器99Mを回転させる期間が期間Mで示され、現像器99Cから感光体227にシアントナーが供給される状態で現像器99Cを回転させる期間が期間Cで示され、現像器99Kから感光体227にブラックトナーが供給される状態で現像器99Kを回転させる期間が期間Kで示されている。領域V11は期間Yに対応し、領域V12は期間Mに対応し、領域V13は期間Cに対応し、領域V14は期間Kに対応する。なお、実際には、YMCK各区間相互の間には現像ラック99を1/4回転させる時間に対応する区間が存在するが、図15では省略されている。
図15から理解されるように、現像器駆動モータ990の負荷は、期間Mと期間Cにおいて、それぞれ、領域V12と領域V13の外にある値を含む。すなわち、期間Mにおいては負荷トルクが極端に低くなっているため現像器99Mが未装着であると判断され、期間Cにおいては負荷トルクが低くなっているため、マゼンタトナーがなくなっていると判断される。したがって、コントローラ201は、現像器99Mと現像器99Cについてのエラーメッセージを表示部203に表示させる。つまり、コントローラ201は、現像器99Y,99M,99C,99Kの中の、領域V11〜V14の中で現像器駆動モータ990の負荷の値がはみ出た領域に対応する現像器についてのエラーメッセージを、表示部203に表示させる。また、図示はされていないが、YMCK各区間相互の間に存在する現像ラック99を1/4回転させる区間において現像ラック99を回転させるモータ(現像ラックモータ99A)についても、同様に理想的な負荷と実際の負荷とを比較することができる。その場合、例えば現像器のいずれかが未装着である場合に、当該未装着の現像器が感光体227に対応する位置(図11において、現像器99Yが存在している位置)に移動して駆動される前にその未装着を知ることが可能となる。
なお、このような現像器駆動モータ990の負荷に基づいたエラーメッセージの表示は、たとえば印刷処理の実行が指示された時点であって印刷動作が実行される前であっても良いし、印刷動作が行なわれておらず印刷処理の実行の指示もされていない時点であっても良い。
また、本実施の形態においてエラーメッセージの表示の対象となるのは、印刷動作時に用紙を給紙カセット241から排紙トレイ252まで用紙を搬送するローラ(搬送ローラ242、2次転写ローラ243、加熱ローラ295、加圧ローラ294、および排紙ローラ251)の状態とされても良い。このような場合のエラーメッセージの表示について、以下に説明する。
図16に、一枚の用紙が給紙カセット241から排紙トレイ252まで搬送される期間についての、理想的な搬送モータの負荷の値の領域V21と、グラフG1,G2,G3で示される、上記搬送ローラを駆動するステッピングモータの負荷の変化の例を示す。グラフG1,G2,G3は、それぞれ、実際に印刷動作が行なわれた際に別々に得られたグラフである。
なお、図16では、横軸の時間に対して「起動」「給紙」「作像」「定着」「排紙」「停止」の6種類の期間が定義されている。「起動」は、モータへの給電が開始されてから実際にモータがローラの駆動を開始するまでの期間に対応し、「給紙」は、用紙が給紙カセット241を出てから当該用紙の後端が搬送ローラ242を通過するまでの期間に対応し、「作像」は、当該用紙の後端が搬送ローラ242を通過してから2次転写ローラ243を通過するまでの期間に対応し、「定着」は、当該用紙の後端が2次転写ローラ243を通過してから定着装置244の加圧ローラ294と加熱ローラ295のニップ部を通過するまでの期間に対応し、「排紙」は、当該用紙の後端が上記ニップ部を通過してから排紙ローラ251を通過するまでの期間に対応し、そして、「停止」は、ステッピングモータへの通電を停止してから上記のローラの回転が停止するまでの期間に対応する。
図16において、グラフG1は、「排紙」の期間で、初めて領域V21の外にはみ出している。グラフG2は、「定着」の期間で、初めて領域V21の外にはみ出している。また、グラフG3は、「給紙」の期間で、初めて領域V21の外にはみ出している。
コントローラ201は、各グラフにおいて、領域V21から初めて外にはみ出した期間に対応するエラーメッセージを表示部203に表示させる。つまり、グラフが初めてはみ出した期間が、「給紙」であれば給紙トレイ241でJAMが発生した旨の、「作像」であれば2次転写ローラ243でJAMが発生した旨の、「定着」であれば定着装置244でJAMが発生したことが判定されるので搬送動作を停止するとともにその旨の、そして、「排紙」であれば排紙ローラ251でJAMが発生した旨の、それぞれエラーメッセージを表示部203に表示させる。
以上説明した各実施の形態では、本発明にかかる、表示部の制御をする制御部は、コントローラ100または201によって構成される。
また、以上説明した各実施の形態では、ともに、中間転写体(中間転写ベルト)を利用した装置が例示されたが、感光体により直接用紙に転写するものであっても、全く同様に本発明の実施の携帯とすることができる。
今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、各実施の形態に示された技術は、可能な限り組み合わせて実現されることが意図される。
本発明の画像形成装置の第1の実施の形態である複写機のハードウェア構成の概略を示す模式的断面図である。 図1の複写機におけるステッピングモータを駆動させるために必要な負荷トルクの経時的変化と、設定される定電流値との関係を説明する図である。 図1の複写機におけるステッピングモータの駆動を制御するための駆動回路の等価回路図の具体例を示す図である。 図1の複写機におけるステッピングモータの電圧波形における変曲点と、複写機でステッピングモータを駆動するために必要な負荷トルクに対する現在設定されている定電流値でのモータ出力との関係を説明する図である。 図1の複写機において定電流の設定値を変更するための機能構成の具体例を示すブロック図である。 図5の変曲点検出部の構成の具体例を示すブロック図である。 図5の制御部の構成の具体例を示すブロック図である。 図1の複写機における変曲点の検出方法を説明するための図である。 図1の複写機において実行される印刷処理のフローチャートである。 図9のエラー検出処理のサブルーチンのフローチャートである。 本発明の画像形成装置の第2の実施の形態であるカラープリンタの縦断面を模式的に示す図である。 図11のカラープリンタの定着装置の拡大図である。 図12の加熱ローラ近傍の拡大図である。 図11のカラープリンタのメモリで記憶されている、定着モータの負荷に関する値を示す図である。 図11のカラープリンタのメモリで記憶されている、現像器モータの負荷に関する値を示す図である。 図11のカラープリンタのメモリで記憶されている、搬送モータの負荷に関する値を示す図である。
符号の説明
1 複写機、3 戴荷台、2 搬送部、4 排出台、10 画像読取部、11 原稿台ガラス、12 モータドライバ回路、13 CPU、14 電流検出抵抗、15 増幅回路、20 用紙搬送部、21,21Y,21M,21C,21K 作像部、25,25Y,25M,25C,25K 転写ローラ、30 画像形成部、31 中間転写ベルト、32,33,34,35,37,42,43 ローラ、38 排紙トレイ、40 用紙格納部、41 給紙カセット、50 表示部、100 コントローラ、101 メモリ、1308,1318A 信号生成部、1309 計時部、1310,1318 制御部、1311 モータ電流検出部、1312 変曲点検出部、1313 第1判断部、1314 第1しきい値記憶部、1315 第2判断部、1316 第3判断部、1317 履歴記憶部、1319 信号出力部、1320 第2しきい値記憶部、1321 サンプリング部、1322 関数設定部、1323 差分算出部、1324 変曲点認識部、1330
第3しきい値記憶部、1331 判定部、1332 判定幅記憶部、1333 演算部、1334 第1係数記憶部、1335 第2係数記憶部。

Claims (10)

  1. 用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、
    画像形成の際に駆動される部材と、
    前記部材を駆動するためのステッピングモータと、
    前記ステッピングモータに、前記部材を駆動するための電力の供給を制御する制御手段と、
    前記ステッピングモータの負荷を判定するためのしきい値の情報を記憶する記憶手段と、
    情報を表示する表示手段とを含み、
    前記制御手段は、
    前記部材を駆動するために、前記ステッピングモータに電力を供給し、
    前記ステッピングモータに対する駆動電流波形における立上がり領域での変曲点の電流値に基づいて、前記ステッピングモータの、前記部材を駆動するための負荷を算出し、
    前記算出した負荷と、前記記憶手段に記憶されたしきい値の情報との比較結果に基づいて、前記部材に生じている異常に関する表示を行なうように前記表示手段を制御する、画像形成装置。
  2. 記制御手段は、前記画像形成手段における画像形成動作が実行されていない期間中に、前記表示手段の制御を実行する、請求項に記載の画像形成装置。
  3. 用紙上に画像を形成する画像形成装置であって、
    画像形成の際に駆動される部材と、
    前記部材を駆動するためのステッピングモータと、
    前記ステッピングモータに、前記部材を駆動するための電力の供給を制御する制御手段と、
    前記ステッピングモータの負荷を判定するためのしきい値の情報を記憶する記憶手段と、
    前記制御手段は、
    前記部材を駆動するために、前記ステッピングモータに電力を供給し、
    前記ステッピングモータに対する駆動電流波形における立上がり領域での変曲点の電流値に基づいて、前記ステッピングモータの、前記部材を駆動するための負荷を算出し、
    前記算出した負荷と、前記記憶手段に記憶されたしきい値の情報との比較結果に基づいて前記部材における異常発生の有無を判定する、画像形成装置。
  4. 情報を表示する表示手段をさらに含む、請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記ステッピングモータに供給される電流値は、当該電流値に対応した電圧値として検出される、請求項1請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 用紙に現像剤を転写することにより画像を当該用紙上に形成する画像形成手段と、
    現像剤が転写された用紙を挟持搬送して転写用紙上に画像を定着させる定着手段とをさらに含み、
    前記部材は、前記定着手段において転写用紙を挟持搬送するローラを含む、請求項1〜請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 中間転写体をさらに含み、
    前記部材は、用紙または前記中間転写体に現像剤を転写するための現像器を含む、請求項1〜請求項のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 前記現像器は、現像剤を収容するカートリッジを装着可能に構成され、
    前記記憶手段は、前記ステッピングモータの負荷に関する上限値と下限値を記憶し、
    前記制御手段は、前記ステッピングモータの負荷が前記上限値以上である場合には、第1の情報を前記表示部に表示させ、前記ステッピングモータの負荷が前記下限値以下である場合には、前記第1の情報とは異なる第2の情報を表示させる、請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記部材は、画像を形成される用紙を挟持搬送するローラを含む請求項1,請求項2,請求項4〜請求項8のいずれかに記載の画像形成装置。
  10. 記用紙を収容する給紙カセットと、
    画像形成された用紙を前記画像形成装置の外部に排出する排紙ローラとをさらに含み、
    前記記憶手段は、用紙が、前記給紙カセットから、前記排紙ローラを介して前記画像形成装置の外部に排出されるまでに対応する前記ステッピングモータの負荷を判定するためのしきい値の情報を記憶し、
    前記制御手段は、用紙が、前記給紙カセットから、前記排紙ローラを介して前記画像形成装置の外部に排出されるまでの、前記ステッピングモータの負荷を算出し、当該算出した負荷と前記記憶手段に記憶されたしきい値の情報との比較結果に基づいて、前記給紙カセットから前記排紙ローラを介して前記画像形成装置の外部に排出されるまでの経路に生じている異常に関する表示を行なうように前記表示手段を制御する、請求項に記載の画像形成装置。
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