JP4356460B2 - トランスアクスル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、トランスミッションとデファレンシャルギア装置(以下、「デフ」と略称する。)を組合せたトランスアクスル構造に係り、特にトランスミッションアウトプットシャフトとデフピニオンシャフトとの結合構造を改良したトランスアクスル構造に関するものである。
トランスアクスル構造は、例えば、図5に示すように、フロント側のエンジン1に連結されたプロペラシャフト2の後端に、トランスミッション3及びデフ4を一体化して組付けた構成とされている。
従来では、この種のトランスアクスル構造として種々の技術が開示されている。
例えば、トランスアクスルのデフに左右車軸を中間軸により連結して組付けを容易にした構造(特許文献1参照)、ギア部材に筒状補強部材を設けてトランスファケースの強度向上を図った構造(特許文献2参照)、あるいはエンジンとトランスファとを近接配置できるようにした構造(特許文献3参照)等が知られている。
特開平11−141531号公報 特開平10−291423号公報 特開2002−219955号公報
ところで、上述した従来技術においては、種々の解決すべき課題がある。これらの課題を、図6及び図7に示した従来例を参照して説明する。
図6は、トランスアクスル構造の従来技術の一例を示している。この例では、トランスミッションケース5とデフキャリア6を直接、当接して連結した構成となっている。
このトランスミッションケース5及びデフキャリア6内には、回動自在となるようにデフピニオンシャフト7が挿通されている。
このデフピニオンシャフト7は、トランスミッションケース5とデフキャリア6とを貫通する内側デフピニオンシャフト7aと、この内側デフピニオンシャフト7aのデフ側端部の外周側に嵌合され、その先端部にギヤ部8が形成された外側デフピニオンシャフト7bとにより、主に構成されている。
内側デフピニオンシャフト7aは、トランスミッションケース5側のベアリング9に支持され、外側デフピニオンシャフト7bは、デフキャリア6側のベアリング10に支持されている。
そして、デフピニオンシャフト7の先端側には、プリロード用の締付ナット11が、螺合されて設けられ、この締付ナット11の螺合量により、前記ベアリング10のプリロードが設定されるとともに、内側デフピニオンシャフト7aと外側デフピニオンシャフト7bとが一体化されている。
この従来例では、締付ナット11が、デフリングギア12側に配置され、かつデフケース13と接近した配置構成とされている。
このような構成により、前記デフピニオンシャフト7を支持するベアリング10のプリロードを発生させるために設けられた締付ナット11が、ピニオンシャフト7のギア8側の端末に設けられている。
ところが、このような構成では、前記ピニオンシャフト7が内側デフピニオンシャフト7a及び外側デフピニオンシャフト7bの2部品となり、部品点数が増大してしまうといった問題があった。
また、前記プリロード用締付ナット11がデフケース13に接近するため、これらの間に所定のプリロード調整用の隙間aを設定しなければならず、規定寸法内のデフキャリア6においては、デフケース13のサイズが制約される。
すなわち、前記デフケース13を強度、耐久性の面から、サイズアップしたい要望があっても、容易に対応することができない。
さらに、外側デフピニオンシャフト7bのギア部8側が、締付ナット11によって、前記内側デフピニオンシャフト7aを挿通して、外側に外嵌されて締付けられる構成となっている。
このため、前記内側デフピニオンシャフト7aが、挿通される挿通孔部分が、前記ギア部8の回転軸位置を中空とする構成となり、熱処理によって歪を発生させやすい。従って、締付け作用に影響し易く、プリロードの設定精度を高めることが困難となる場合もある等の問題がある。
図7は、このような問題を解決しようとした他の従来構造を示している。
この従来例では、デフピニオンシャフト7を支持するベアリング10のプリロードを発生させるために設定する締付ナット11を、デフピニオンシャフト7のギア部8の反対側に設置する構成となっている。
しかし、このような従来の構造では、ベアリング10との間にトランスミッション3のギア14を挟むため、プリロードの調整上のバラツキが大きい。
また、デフピニオンシャフト7が一体で長尺となるため、プリロードが安定しない。
すなわち、ギア14間の寸法誤差が積算され、ギア14の端部間で大きなバラツキが生じる。このように、図7に示す他の従来の構成では、別の問題が発生してしまう虞があった。
なお、前記従来例では、トランスミッション3のブリーザ構造についても解決すべき課題がある。
すなわち、ブリーザは、トランスミッション3の内圧が、正圧時は圧力を大気に近付けるため圧力を逃し、負圧時には外気を吸い込み大気に近付けるという息継ぎを行う機能を果たすものである。このブリーザ装置の課題について、図8及び図9を参照して説明する。
図8の例では、冠水走行などによる水入りを防ぐため、トランスミッション3の開放部から水掛かりが少ない部位(例えばエンジンルーム後方の高い位置など)までブリーザ用ホース15を延在させ、大気開放口15aを設けている。
このホース15は、複数の固定用クランプ16,16によって、トランスミッション3のケース外側面に保持されている。
このような従来の構成では、前記ホース15が長く、このホース15を固定するクランプ16,16も多数必要となり、高価となる。
また、前記ホース15が長いため、ホース15の途中に潰れなどによる閉塞が懸念される。万一、トランスミッション内圧の異常上昇が発生した時など、オイル吹き出しが発生した場合には、開放位置からの吹き出しによりオイルが飛散してしまう虞もあった。
これに対し、図9の例では、ブリーザ用ホース15の大気開放口にワンウェイバルブ17を設ける構造になっている。
しかし、このような構成の場合には、冠水走行時にトランスミッション3内の圧力が上昇して、前記ワンウェイバルブ17が開放され、水が進入する可能性があり、信頼性が低下する。また、水掛かり後の泥などにより、ワンウェイバルブが固着し、ブリーザ機能停止などの恐れがある。
本発明は、以上の事情に鑑み、ベアリングとナット間の距離を短くしてプリロードの安定化を図るとともに、トランスミッションとデフとを、それぞれの性能要求違いによる単独での開発が容易であり、しかもギア比やトランスミッションとデフとの仕様の相違などを考慮した組合せが容易であると共に、故障時の原因確認や部品の交換等も容易となるトランスアクスル構造を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、請求項1の発明は、トランスミッションとデファレンシャルギア装置とを組合せたトランスアクスル構造において、前記トランスミッションのアウトプットシャフトと、前記デファレンシャルギア装置のデフピニオンシャフトとを、スプライン嵌合により着脱可能かつ一体回転可能に連結し、当該スプライン嵌合部分における前記デフピニオンシャフトの外周面部に、前記デファレンシャルギア装置側に設けられたベアリングのプリロード用締付ナットを設けると共に、前記トランスミッションと前記デファレンシャルギア装置とを、それらの間に介在させたトランスミッション・デフ結合用アダプタにより分割可能に連結し、前記トランスミッションの内部と前記トランスミッション・デフ結合用アダプタの内部とをブリーザホースにより連通させるとともに、前記トランスミッション・デフ結合用アダプタの内部をブリーザ室とし、かつ前記トランスミッション・デフ結合用アダプタの上部壁に前記ブリーザ室を大気に開放する孔を開設する一方、前記トランスミッション・デフ結合用アダプタの下部壁に前記ブリーザ室からの水抜き用の孔を開設したトランスアクスル構造を特徴としている。
また、請求項2の発明は、前記トランスミッション側における隔壁と、前記デファレンシャルギア装置側における隔壁とに、前記アウトプットシャフト及びデフピニオンシャフトの各外周部位をシールするオイルシールをそれぞれ設け、かつ前記トランスミッションとデファレンシャルギア装置とを互いに分割可能とした請求項1記載のトランスアクスル構造を特徴としている。
本発明の請求項1に係るトランスアクスル構造によれば、トランスミッションのアウトプットシャフトとデファレンシャルギア装置のデフピニオンシャフトとを、スプライン嵌合により連結し、スプライン嵌合部分におけるデフピニオンシャフトの外周面部にベアリングのプリロード用締付ナットを設けたことにより、ベアリングと締付ナットとの間の距離が短くなり、プリロードの安定化を図ることができる。
また、前記トランスミッションとデファレンシャルギア装置とが、それらの間に介在させたトランスミッション・デフ結合用アダプタにより分割可能に連結され、トランスミッションの内部とトランスミッション・デフ結合用アダプタの内部とが、ブリーザホースにより連通されているとともに、トランスミッション・デフ結合用アダプタの内部がブリーザ室とされている。
このため、前記トランスミッション・デフ結合用アダプタの上部壁にブリーザ室を大気に開放する孔が開設される一方、該トランスミッション・デフ結合用アダプタの下部壁にブリーザ室からの水抜き用の孔が開設されることにより、前記ブリーザホースが短く、安価で軽い構造とすることができ、しかも、ワンウエイバルブを設けたものと異なり、機能上閉塞することがなく、信頼性が高いものとなる。
更に、万一の事態を想定した場合においても、ブリーザ室内にて防水壁を設定するなど、容易に信頼性を向上することができる。
また、本発明の請求項2のトランスアクスル構造では、トランスミッション側における隔壁とデファレンシャルギア装置側における隔壁とに、アウトプットシャフト及びデフピニオンシャフトの各外周部位をシールするオイルシールが、それぞれ設けられ、かつトランスミッションとデファレンシャルギア装置とが互いに分割可能とされていることにより、前記トランスミッションとデフそれぞれの性能要求違いによる単独での開発が容易となる。
しかも、ギア比や各々の仕様違いなど、組合せが容易となり、さらに故障時の原因確認や部品の交換も容易となる。
以下、本発明の最良の実施形態について図面を参照して説明する。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
[第1実施形態](図1、図2)
図1は、本実施形態によるトランスアクスル構造の第1実施形態を示す断面図であり、図2は全体構成を示す概略図である。
まず、構成から説明すると、図1及び図2に示すように、本実施形態のトランスアクスル構造では、トランスミッション21、デフ22(デファレンシャルギヤ装置)及びこれらの間に配されたトランスミッション・デフ結合用アダプタ23との3部品を備え、これらがそれぞれ分割可能な3分割式の構成とされている。
すなわち、トランスミッション21の外郭部であるトランスミッションケース24の後端部及びデフ22の外郭部であるデフキャリア25の前端部には、互いに対向する連結用フランジ26,27が形成されている。
これらトランスミッションケース24のフランジ26とデフキャリア25のフランジ27との間には、トランスミッション・デフ結合用アダプタ23の外郭部であるアダプタケース28が連結されている。
このアダプタケース28は、両端部が開口する筒状のものであり、軸方向両端部(前後端部)に、接合用フランジ29,30が形成されている。
そして、これらのフランジ29,30が図示省略のボルトにより,トランスミッションケース24のフランジ26とデフキャリア25のフランジ27との間に連結されている。
また、前記アダプタケース28の前端側には、隔壁28aが設けられ、これにより、このアダプタケース28内の空間が、前記トランスミッション21内の空間から区画されている。
そして、このアダプタケース28の後端側は、開口し、前記デフキャリア25の前端部に設けられた隔壁25aにより、このデフキャリア25内の空間と区画されている。
このデフキャリア25の前端部の隔壁25aには、ベアリング40が設けられている。
また、このベアリング40にデフキャリア25側から、後端にギヤ部8が一体に形成されたデフピニオンシャフト32が挿通されている。
この挿通されたデフピニオンシャフト32の前端は、アダプタケース28の隔壁28aよりも後部、すなわち、アダプタケース28内に配置されている。
デフキャリア25の隔壁25aとデフピニオンシャフト32との間には、オイルシール41が設けられている。
一方、前記トランスミッション21には、アウトプットシャフト31が挿通されており、このアウトプットシャフト31は、前記アダプタケース28の前端側の隔壁28aを貫通して、このアダプタケース28内に配置されている。
前記アウトプットシャフト31が、挿通される隔壁28aの貫通部には、オイルシール42が設けられている。なお、図中、符号12は、デフリングギア、符号13は、デフケース、符号8は、デフピニオンシャフト32のギア部を示している。
このように、アダプタケース28の内部は、オイルシール41,42により、トランスミッションケース24及びデフキャリア25内と区画されている。
すなわち、トランスミッション21側における隔壁28aと、デフ22側における隔壁25aとに、アウトプットシャフト31及びデフピニオンシャフト32の各外周部位をシールするオイルシール41,42がそれぞれ設けられ、これにより、アダプタケース28内は、中空で、かつトランスミッション21とデフ22とがオイル漏れなく、互いに分割可能となっている。
また、前記アダプタケース28内に配置されるアウトプットシャフト31の後端には、小径部31aが形成されている。一方、アダプタケース28内に配置されるデフピニオンシャフト32の前端には、凹部33が形成されている。
そして、これら小径部31aの外周面と凹部33の内周面とに、嵌合用スプライン溝34,35が形成され、これらのスプライン溝34,35を介してアウトプットシャフト31とデフピニオンシャフト32とがスプライン嵌合により着脱可能かつ一体回転可能に連結されている。
また、スプライン嵌合部である、デフピニオンシャフト32の分割部の外周面には、ネジ部36が形成されている。このネジ部36に、ベアリングのプリロード用締付ナット37が螺合されている。
このプリロード用締付ナット37が、トランスミッションケース24とデフキャリア25とのケース分割位置A、すなわちデフキャリア25のフランジ27の前面位置に対し、同一または前方側(図1,2の左側)に位置するように螺合されて締結される設定としている。
また、この第1実施形態では、前記締付ナット37は、シャフト分割位置B、すなわちデフピニオンシャフト32の前端位置に対し、同一または後方側に位置するように設定されている。
次に、この第1実施形態のトランスアクスル構造の作用について説明する。
このような設定により、トランスミッションケース24とデフキャリア25とが、分割された状態においては、前記締付ナット37が、常にデフキャリア25の外側(前方)に配置される。
これにより、トランスミッションケース24、デフキャリア25及びアダプタケース28の3分割状態において、前記デフピニオンシャフト32の前端に形成されたネジ部36が、外部に露出して、前記締結ナット37のナット締付作業及び調整等の操作が、デフキャリア25の外側において行なえる。
また、前記締付ナット37は、シャフト分割位置B、すなわちデフピニオンシャフト32の前端位置に対し、同一または後方側に位置するように設定されている。
このような位置関係において、前記スプライン溝34,35を介してアウトプットシャフト31とデフピニオンシャフト32とが、スプライン嵌合されるスプライン結合部と、前記締付ナット37締結位置とが、軸方向で重複して、軸方向の長さ寸法が短縮され、アダプタケース28内の中空空間のスペース効率を良好なものとするレイアウトを得ることが出来る。
このように、トランスミッションケース24とデフキャリア25とを結合するための部材としてアダプタケース28を設け、そのデフ側のケース分割位置Aに対してデフプリロード用締付ナット37が、同一面または前方側に位置することにより、プリロード用締付ナットの締付けや調整が容易となる。
また、アウトプットシャフト31とデフピニオンシャフト32との嵌合のためのシャフト分割位置Bに対し、デフプリロード用締付ナット37が同一面または後方側に位置させることにより、前記アウトプットシャフト31をスプライン結合させていない状態で、締付ナット37を確実に分割位置に設定することができる。
そして、トランスミッション21のアウトプットシャフト31とデフ22のデフピニオンシャフト32とが、スプライン嵌合により連結されて、スプライン嵌合部分におけるデフピニオンシャフト32の外周面部にベアリング40のプリロード用締付ナット37が設けられていることにより、前記ベアリング40と締付ナット37との間の距離が短くなり、プリロードの安定化を図ることができる。
また、前記トランスミッション21側における隔壁28aとデフ22側における隔壁25aとには、アウトプットシャフト31及びデフピニオンシャフト32の各外周部位をシールするオイルシール41,42が、それぞれ設けられ、かつトランスミッション21とデフ22とが、互いに分割可能となるように構成されることにより、前記トランスミッション21とデフ22とを、それぞれの性能要求違いによる単独での開発が容易となる。
しかも、ギア比や各々の仕様違いなど、組合せが容易となり、さらに故障時の原因確認や部品の交換も容易となる。
更に、この第1実施形態のトランスアクスル構造では、前記デフピニオンシャフト32の後端では、ギヤ部8の回転中心軸に中空部を形成する必要が無いので、熱処理によって歪を発生させにくくなり、従って、締付け作用への影響を減少させて、プリロードの設定精度を高めることが出来る。
また、前記デフピニオンシャフト32の前端は、アダプタケース28の隔壁28aよりも後部で、前記アウトプットシャフト31とスプライン嵌合されていて、このスプライン嵌合部が、軸方向で重複するように、ベアリングのプリロード用締付ナット37を螺合させるネジ部36が、デフピニオンシャフト32の外周面に形成されている。
このため、従来に比して、図6に示すような締付ナット11が存在しない分、前記デフケース13を、前記ギヤ部8に接近する位置まで、拡大出来、これらの間に所定のプリロード調整用の隙間aを設定しても、デフキャリア6内のデフケース13のサイズの自由度が増大される。
すなわち、前記デフケース13を強度、耐久性の面から、サイズアップしたい要望がある場合には、容易に対応させることが出来る。
[第2実施形態](図3、図4)
図3は、本実施形態によるトランスアクスル構造の第2実施形態を示す断面図であり、図4は全体構成を示す概略図である。
図3及び図4に示すように、本第2実施形態のトランスアクスル構造は、基本的に第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同様の一部の構成部分には、図3及び図4に、図1及び図2と同一の符号を付して説明を省略すると共に、相違する部分について、主に説明する。
まず、構成から説明すると、この第2実施形態では、トランスミッション21の外郭部であるトランスミッションケース24の後端部及びデフ22の外郭部であるデフキャリア25の前端部に、互いに対向する連結用フランジ26,27が形成されている。
これらのトランスミッションケース24のフランジ26と、デフキャリア25のフランジ27との間には、トランスミッション・デフ結合用アダプタ123の外郭部であるアダプタケース128が連結されている。
このアダプタケース128は、両端部が開口する筒状のものであり、軸方向両端部(前後端部)に、接合用フランジ29,30が形成されている。これらのフランジ29,30が図示省略のボルトにより,トランスミッションケース24のフランジ26とデフキャリア25のフランジ27との間に連結されている。
また、このアダプタケース128の前端側には、隔壁28aが設けられ、これによりアダプタケース128内の空間が、トランスミッション21内の空間から区画されている。アダプタケース128の後端側は開口し、デフキャリア25の前端部に設けられた隔壁25aにより、デフキャリア25内の空間と区画されている。
このデフキャリア25の前端部の隔壁25aには、ベアリング40が設けられ、このベアリング40にデフキャリア25側から、デフピニオンシャフト32が挿通されている。挿通されたデフピニオンシャフト32の前端は、アダプタケース128の隔壁28aよりも後部、すなわちアダプタケース128内に配置されている。
更に、前記デフキャリア25の隔壁25aとデフピニオンシャフト32との間には、オイルシール41が設けられている。
一方、トランスミッション21にはアウトプットシャフト31が挿通されており、このアウトプットシャフト31はアダプタケース128の前端側の隔壁28aを貫通して、アダプタケース128内に配置されている。
このアウトプットシャフト31が挿通される隔壁28aの貫通部には、オイルシール42が設けられている。
このように、アダプタケース128の内部は、前記オイルシール41,42により、トランスミッションケース24及びデフキャリア25内と区画されている。
すなわち、トランスミッション21側における隔壁25aと、デフ22側における隔壁25aとに、アウトプットシャフト31及びデフピニオンシャフト32の各外周部位をシールするオイルシール41,42がそれぞれ設けられ、これにより、アダプタケース128内は、中空で、かつトランスミッション21とデフ22とがオイル漏れなく、互いに分割可能となっている。
前記アダプタケース128内に配置されるアウトプットシャフト31の後端には、小径部31aが形成されている。
一方、前記アダプタケース128内に配置されるデフピニオンシャフト32の前端には、凹部33が形成されている。
そして、これら小径部31aの外周面と凹部33の内周面とに嵌合用スプライン溝34,35が形成され、これらのスプライン溝34,35を介してアウトプットシャフト31とデフピニオンシャフト32とがスプライン嵌合により着脱可能かつ一体回転可能に連結されている。
また、スプライン嵌合部である、デフピニオンシャフト32の分割部の外周面には、ネジ部36が形成されている。このネジ部36に、ベアリングのプリロード用締付ナット37が螺合されている。、
このような構成において、この第2実施形態では、トランスミッション21の内部とトランスミッション・デフ結合用アダプタの内部とが、ブリーザホース50により連通されている。
このブリーザホース50は、トランスミッションケース24内及びアダプタケース128内に連通する一対のブリーザコネクタ51,52と、これらのブリーザコネクタ51,52間を接続する形で設けられたブリーザホース本体53とにより構成されている。
そして、アダプタケース128の内部がブリーザ室54とされ、またアダプタケース128の上部壁には、ブリーザ室54を大気に開放する孔、すなわち、大気開放孔55が開設されている。
さらに、アダプタケース128の下部壁には、ブリーザ室54からの水抜き用の孔、すなわち水抜き孔56が開設されている。
次に、この第2実施形態の作用について説明する。
このように構成された第2実施形態のトランスアクスル構造によると、前記第1実施形態のトランスアクスル構造の作用効果に加えて、更に、前記トランスミッションケース24とデフキャリア25とを結合するための部材として、アダプタケース128を設け、トランスミッション21側とデフ22側とを完全に分離し、中間スペース部をブリーザ室54として、空気(大気)の層を設定することができる。
そして、アダプタケース128の上部壁に大気開放孔55を設けるとともに、アダプタケース128の下部壁には水抜き孔56を設け、ブリーザ室内を確実に大気と同一圧とすることができる。
このようなこの第2実施形態によれば、ブリーザホース50が短く、安価で軽い構造とすることができる。また、ブリーザ構造上、機能上閉塞することがなく、信頼性が高いものとなる。
しかも、万一の事態を想定した場合においても、ブリーザ室54内にて防水壁を設定するなど容易に信頼性を向上することができる。
他の構成、及び作用効果については、前記第1実施形態と同一乃至均等であるので説明を省略する。
本発明の第1実施形態によるトランスアクスル構造を示し、シャフト軸方向に沿った位置での断面図である。 第1実施形態のトランスアクスル構造で、図1に示したトランスアクスル構造の全体構成を示す概略図である。 本発明の第2実施形態によるトランスアクスル構造を示し、シャフト軸方向に沿った位置での断面図である。 第2実施形態のトランスアクスル構造で、図3に示したトランスアクスル構造の全体構成を示す概略図である。 トランスアクスル構造の概略を説明する上方から見た模式図である。 トランスアクスル構造の従来技術の一例を示す説明図である。 トランスアクスル構造の従来技術の他の例を示す説明図である。 従来の一のブリーザ構造を示す説明図である。 従来の他のブリーザ構造を示す説明図である。
符号の説明
21 トランスミッション
22 デフ(デファレンシャルギヤ装置)
23,123 トランスミッション・デフ結合用アダプタ
24 トランスミッションケース
25a 隔壁
26,27 フランジ
28,128 アダプタケース
29,30 フランジ
28a 隔壁
31 アウトプットシャフト
32 デフピニオンシャフト
33 凹部
34,35 スプライン溝(スプライン嵌合部分)
36 ネジ部
37 プリロード用締付ナット
40 ベアリング
41,42 オイルシール
50 ブリーザホース
54 ブリーザ室
55 大気開放孔
56 水抜き孔

Claims (2)

  1. トランスミッションとデファレンシャルギア装置とを組合せたトランスアクスル構造において、
    前記トランスミッションのアウトプットシャフトと、
    前記デファレンシャルギア装置のデフピニオンシャフトとを、
    スプライン嵌合により着脱可能かつ一体回転可能に連結し、
    当該スプライン嵌合部分における前記デフピニオンシャフトの外周面部に、
    前記デファレンシャルギア装置側に設けられたベアリングのプリロード用締付ナットを設けると共に、
    前記トランスミッションと前記デファレンシャルギア装置とを、それらの間に介在させたトランスミッション・デフ結合用アダプタにより分割可能に連結し、
    前記トランスミッションの内部と前記トランスミッション・デフ結合用アダプタの内部とをブリーザホースにより連通させるとともに、
    前記トランスミッション・デフ結合用アダプタの内部をブリーザ室とし、
    かつ前記トランスミッション・デフ結合用アダプタの上部壁に前記ブリーザ室を大気に開放する孔を開設する一方、
    前記トランスミッション・デフ結合用アダプタの下部壁に前記ブリーザ室からの水抜き用の孔を開設したことを特徴とするトランスアクスル構造。
  2. 前記トランスミッション側における隔壁と、
    前記デファレンシャルギア装置側における隔壁とに、
    前記アウトプットシャフト及びデフピニオンシャフトの各外周部位をシールするオイルシールをそれぞれ設け、
    かつ前記トランスミッションとデファレンシャルギア装置とを互いに分割可能としたことを特徴とする請求項1記載のトランスアクスル構造
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