JP4355114B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は半導体記憶装置に関し、特に大容量のダイナミック型RAM(ランダムアクセスメモリ)やダイナミック型RAMを搭載したシステムLSIにおいてその更なる高集積化、大規模化、低コスト化及び低消費電力化に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、半導体記憶装置として、互いに直交して配置される複数のワード線及びビット線と、これ等のワード線及びビット線にマトリックス状に接続された多数のメモリセルを含むメモリセルアレイを構成要素とするダイナミック型RAM等がある。近年、ダイナミック型RAM等の高集積化、大規模化は目覚ましく、これを更に推進するための種々の技術が開発されつつある。
【0003】
半導体記憶装置において、チップ面積の増大はチップコスト増大に大きく関わるため、如何にチップレイアウトを効率的に行ってチップ面積の縮小を図っていくかという課題は半導体記憶装置の開発における最も重要な課題の一つである。特に、メモリセルのレイアウトピッチに依存した回路であるセンスアンプ、サブワードドライバー等のメモリセル周辺回路は、メモリセルと同様に同一の回路を多数配列して構成されるために、チップ面積に占める割合が非常に高い。
【0004】
しかし、小面積化、低消費電力化、高速動作化は互いに相反するものである。例えば、ビット線対を高速にプリチャージするためにビット線プリチャージ・イコライズトランジスタをシェアドスイッチトランジスタの両側、即ち、メモリセル側とセンスアンプ側にも配置すると、この高速動作化のためにレイアウト面積は益々増大する傾向となる。
【0005】
半導体記憶装置において、メモリセルに蓄えられたデータは、ビット線を介して読み出され、センスアンプにより増幅される。図4は、センスアンプとそれに付随するシェアドスイッチ回路、メモリセルブロック内プリチャージ・イコライズ回路、センスアンプブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路、及びコラムスイッチ回路の回路図を示す。同図において、1はラッチ型のセンスアンプであり、メモリセルよりビット線対BIT、XBITに読み出されたデータを増幅する機能を有する。2はコラムスイッチ回路であり、ビット線対BIT、XBITとデータ線DQ、XDQとを接続し、前記センスアンプ1により増幅されたデータをビット線対からデータ線対に転送する役割を果たす。3及び4はメモリセル内のビット線対とセンスアンプブロック内のビット線対とを接続するシェアドスイッチ回路、5はセンスアンプ1内のビット線BIT、XBITを相互に短絡してイコライズすると共に所定電位にプリチャージするセンスアンプ内ビット線プリチャージ・イコライズ回路、6及び7は各々メモリセルブロック内のビット線(BITL、XBITL)、(BITR、XBITR)を短絡してイコライズすると共に所定電位にプリチャージするメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路である。
【0006】
前記図4のように構成された半導体記憶装置について、以下、その動作を説明する。先ず、メモリセルに蓄えられたデータの読み出し動作について説明する。メモリセルブロック内プリチャージ・イコライズ回路6、7及びセンスアンプ内ビット線プリチャージ・イコライズ回路5により、メモリセルブロック内とセンスアンプブロック内のビット線のイコライズ及びプリチャージが行われて、メモリセルからのデータを読み出すための準備としてビット線対の電位を同じ電位とする。その後、読み出しを行うメモリセル側と反対側のシェアドスイッチ3又は4をONからOFFに制御する(例えば、データを読み出すメモリセルがビット線BITRに接続されている場合にはシェアドスイッチ3をOFFに制御する。)そして、ビット線に接続されたメモリセルのゲートであるワード線を活性化させ、メモリセルキャパシタに蓄えられた蓄積電荷をビット線BITRに転送する。シェアドスイッチ回路4はONのままであり、メモリセルよりビット線BITRに読み出されたデータは、シェアドスイッチ4を介してセンスアンプ内ビット線BITに読み出される。その後、センスアンプ内ビット線対BIT、XBITに読み出された微小電位差がセンスアンプ1のON動作により増幅される。
【0007】
続いて、コラムスイッチ回路2がコラム選択信号YによりON状態に制御されて、ビット線対BIT、XBITとデータ線対DQ、XDQとが接続され、センスアンプ内ビット線対BIT、XBIT上に増幅されたデータがデータ線DQ、XDQに転送される。
【0008】
その後、スタンバイ状態にするため、メモリセルトランジスタのゲート電極であるワード線の電位を引き下げてメモリセルトランジスタをOFF状態にし、蓄積電荷を保持した後、センスアンプ1をOFF状態にする。そして、OFFしていた側のシェアドスイッチ3をONに制御すると共に、プリチャージ・イコライズ回路5、6、7を再びON状態に制御して、ビット線のイコライズとプリチャージとを行い、メモリセルからのデータを読み出すための準備としてビット線対BITL、XBITL、BIT、XBIT、BITR、XBITRの電位を同一電位とする。
【0009】
図7は、半導体記憶装置のレイアウトを示す従来例であり、前記図4に示したセンスアンプブロック内の回路構成のうち、2個のシェアドスイッチ回路4と2個のメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路7との一般的なトランジスタレイアウト配置図を示す。シェアドスイッチ回路3とメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路5のレイアウト配置も、このトランジスタ配置と同様のレイアウトとなる。図7において、10はMOSトランジスタの拡散領域、11はMOSトランジスタのゲート電極、13は素子分離領域を表す。
【0010】
図7に示す従来のレイアウト図では、シェアドスイッチ回路4とメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路7とは別々の拡散領域上に形成され、各トランジスタ素子の拡散領域の間には素子分離領域13が形成される。従って、センスアンプブロックにおいて、1個のシェアドスイッチ回路4と1個のメモリセルブロック内ビット線イコライズ回路7だけで、3個の拡散領域をレイアウトしなければならない。図7の従来のレイアウト図では、センスアンプ内ビット線プリチャージ・イコライズ回路7の拡散領域とシェアドスイッチ回路4の拡散領域とにおいて、配線へのコンタクトが向かい合っている。コンタクトを取る拡散領域では、ゲート電極とコンタクトとの分離、コンタクトと拡散領域とのオーバラップマージン等を取る必要があり、広い拡散領域が必要であり、また、拡散領域間で素子分離領域13を確保する必要がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の半導体記憶装置のトランジスタレイアウト配置では、シェアドスイッチトランジスタとプリチャージトランジスタとのレイアウトにおいて、ゲート電極とコンタクトとの分離、コンタクトと拡散領域とのオーバラップの距離、及び2つの拡散領域間で素子分離領域を各々確保しなければならないため、センスアンプブロックのレイアウト面積が大きくなってしまう欠点がある。小さい面積で素子分離領域を形成することは半導体プロセス上困難であり、今後の大規模集積回路で要求される小さい面積のセンスアンプブロック内に前記従来の構成で各機能回路をレイアウトすることは困難である。
【0012】
その結果、前述のように多数のセンスアンプを配置する半導体記憶装置では、チップ面積の増大及びチップコスト増大を招く。従って、メモリセルと同様に同一回路が多数配列されるセンスアンプのレイアウト面積を削減することは、チップサイズの削減に大きく貢献し、コストの削減に対して大きな効果を発揮するため、センスアンプ内のレイアウト面積の削減は半導体記憶装置の設計、開発における最も重要な課題の一つである。
【0013】
本発明は前記従来の問題点を解決するものであり、その目的は、センスアンプブロック内のシェアドスイッチ回路及びプリチャージ回路が小さい面積内に効率良くレイアウトされた半導体記憶装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため、本発明では、シェアドスイッチ回路を構成するシェアドスイッチトランジスタの拡散領域と、ビット線プリチャージ・イコライズ回路を構成するプリチャージトランジスタやイコライズトランジスタの拡散領域とを共用化して、面積の削減を図ることとする。
【0015】
即ち、請求項1記載の発明の半導体記憶装置は、ビット線に接続されるメモリセルが複数個並んだメモリセルアレイと、前記ビット線の1対毎に設けられたセンスアンプが複数個並んだセンスアンプ列と、前記ビット線対のプリチャージを行うプリチャージトランジスタが複数個並んだプリチャージトランジスタ列と、前記ビット線対をイコライズするイコライズトランジスタが複数個並んだイコライズトランジスタ列と、前記ビット線対を対応するセンスアンプに接続するシェアドスイッチトランジスタが複数個並んだシェアドスイッチトランジスタ列とを備え、前記イコライズトランジスタの一方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するシェアドスイッチトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されていると共に、前記イコライズトランジスタの他方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するプリチャージトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されていることを特徴とする。
【0016】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の半導体記憶装置において、前記プリチャージトランジスタの他方の拡散領域は他のプリチャージトランジスタの他方の拡散領域と共通化されていることを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の半導体記憶装置において、前記プリチャージトランジスタと他のプリチャージトランジスタとで共通化された拡散領域は、前記センスアンプ列と同一方向に延び、前記プリチャージトランジスタの共通化された拡散領域は、1個のコンタクトを介して、金属配線層に配置されるプリチャージ電位供給用の配線と接続されることを特徴とする。
【0018】
請求項4記載の発明の半導体記憶装置は、ビット線に接続されるメモリセルが複数個並んだメモリセルアレイと、前記ビット線の1対毎に設けられたセンスアンプが複数個並んだセンスアンプ列と、前記ビット線対のプリチャージを行うプリチャージトランジスタが複数個並んだプリチャージトランジスタ列と、前記ビット線対をイコライズするイコライズトランジスタが複数個並んだイコライズトランジスタ列と、前記ビット線対を対応するセンスアンプに接続するシェアドスイッチトランジスタが複数個並んだシェアドスイッチトランジスタ列とを備え、前記イコライズトランジスタの一方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するシェアドスイッチトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されており、前記シェアドトランジスタのゲート電極と、このシェアドトランジスタに対応するイコライズトランジスタ及びプリチャージトランジスタの各ゲート電極は、同一方向に延びて配置されていることを特徴とする。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の半導体記憶装置において、前記イコライズトランジスタの他方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するプリチャージトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されていることを特徴とする。
【0020】
請求項6記載の発明は、請求項4記載の半導体記憶装置において、前記プリチャージトランジスタの他方の拡散領域は他のプリチャージトランジスタの他方の拡散領域と共通化されていることを特徴とする。
【0021】
請求項7記載の発明は、請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置において、前記プリチャージトランジスタと前記シェアドスイッチトランジスタとでは、ゲート酸化膜厚が異なることを特徴とする。
【0022】
請求項8記載の発明は、請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置において、前記プリチャージトランジスタの閾値電圧は、前記シェアドスイッチトランジスタの閾値電圧よりも低いことを特徴とする。
【0023】
請求項9記載の発明は、請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置において、前記プリチャージトランジスタのゲート長は、前記シェアドスイッチトランジスタのゲート長よりも短いことを特徴とする。
【0024】
請求項10記載の発明は、請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置において、前記イコライズトランジスタのゲート長は、前記プリチャージトランジスタのゲート長よりも短いことを特徴とする。
【0025】
請求項11記載の発明は、請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置において、前記イコライズトランジスタをONした後、前記プリチャージトランジスタがONすること特徴とする。
【0026】
請求項12記載の発明の半導体記憶装置は、ビット線に接続されるメモリセルが複数個並んだメモリセルアレイと、前記ビット線の1対毎に設けられたセンスアンプが複数個並んだセンスアンプ列と、前記ビット線対のプリチャージを行うプリチャージトランジスタが複数個並んだプリチャージトランジスタ列と、前記ビット線対を対応するセンスアンプに接続するシェアドスイッチトランジスタが複数個並んだシェアドスイッチトランジスタ列とを備え、前記プリチャージトランジスタの一方の拡散領域とこのプリチャージトランジスタに対応するシェアドスイッチトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されていると共に、前記プリチャージトランジスタの他方の拡散領域は、他のプリチャージトランジスタの他の拡散領域と共通化されており、前記プリチャージトランジスタと他のプリチャージトランジスタとで共通化された拡散領域は、前記センスアンプ列と同一方向に延び、前記プリチャージトランジスタの共通化された拡散領域は、1個のコンタクトを介して、金属配線層に配置されるプリチャージ電位供給用の配線と接続され、前記コンタクトは、前記プリチャージトランジスタのゲート電極の端部近傍に配置され、前記プリチャージトランジスタのゲート電極は、前記コンタクト付近で前記コンタクトを迂回するように屈曲していることを特徴とする。
【0027】
請求項13記載の発明の半導体記憶装置は、ビット線に接続されるメモリセルが複数個並んだメモリセルアレイと、前記ビット線の1対毎に設けられたセンスアンプが複数個並んだセンスアンプ列と、前記ビット線対のプリチャージを行うプリチャージトランジスタが複数個並んだプリチャージトランジスタ列と、前記ビット線対をイコライズするイコライズトランジスタが複数個並んだイコライズトランジスタ列と、前記ビット線対を対応するセンスアンプに接続するシェアドスイッチトランジスタが複数個並んだシェアドスイッチトランジスタ列とを備え、前記イコライズトランジスタの一方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するシェアドスイッチトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されていると共に、前記プリチャージトランジスタの他方の拡散領域は他のプリチャージトランジスタの他方の拡散領域と共通化されており、前記プリチャージトランジスタと他のプリチャージトランジスタとで共通化された拡散領域は、前記センスアンプ列と同一方向に延び、前記プリチャージトランジスタの共通化された拡散領域は、1個のコンタクトを介して、金属配線層に配置されるプリチャージ電位供給用の配線と接続され、前記コンタクトは、前記プリチャージトランジスタのゲート電極の端部近傍に配置され、前記プリチャージトランジスタのゲート電極は、前記コンタクト付近で前記コンタクトを迂回するように屈曲していることを特徴とする
【0028】
以上により、請求項1〜6記載の発明の半導体集積回路では次の作用を奏する。即ち、ビット線に読み出されたデータをセンスアンプにより増幅する構成をとる半導体記憶装置、例えばDRAM等の半導体メモリやこの半導体メモリを搭載したシステムLSI、特に大容量の半導体記憶装置では、ビット線1対又は2対に対して1対のセンスアンプがレイアウト配置されており、半導体チップ上に多数のセンスアンプが配置されている。このため、センスアンプ面積が半導体記憶装置に占める割合が大きい。従って、センスアンプに付随した回路のレイアウト面積を削減することは、半導体記憶装置のチップサイズの削減に効果的である。このセンスアンプの面積削減のため、センスアンプの左右のビット線対に対して1個のセンスアンプがレイアウト配置されるシェアドセンスアンプ方式が一般的に採用されるが、このシェアドセンスアンプ方式では、ビット線2対に対して1個のセンスアンプ当てとなって、センスアンプの個数を半減でき、センスアンプの面積を大幅に削減可能である。しかし、シェアドセンスアンプ方式では、センスアンプの両側に位置する2対のビット線でセンスアンプ1個を共用するため、一方のビット線対をセンスアンプに接続する際には他方のビット線対を切り離す必要上、メモリセルに接続されたビット線対とセンスアンプとの間に、この切り離し機能を持つスイッチの役割を果たすトランジスタ(シェアドスイッチトランジスタ)が必要となる。このシェアドスイッチトランジスタは、ビット線1本に対して1個配置する必要があり、センスアンプ1個当たりでは4個必要となる。このように、シェアドスイッチトランジスタはビット線と同じ数だけ配置する必要があるため、非常に多くの数となり、レイアウト面積も大きくなる。ここで、メモリセルに蓄えられたデータをビット線に読み出す前に、ビット線対の電位を同一電位にしておくプリチャージ動作を行うが、このプリチャージ動作のためにセンスアンプ内にプリチャージ電位を供給するプリチャージトランジスタが配置される。このプリチャージ動作を高速化するため、メモリセル側のビット線にもプリチャージトランジスタが配置されることが多い。
【0029】
ここで、請求項1〜6記載の発明の半導体記憶装置では、シェアドセンスアンプ方式において、ビット線の電位の同一にするイコライズトランジスタを設ける場合に、シェアドスイッチトランジスタとイコライズトランジスタとの間で拡散領域を共通化したので、シェアドスイッチトランジスタの拡散領域とイコライズトランジスタの拡散領域との間に素子分離領域を設ける必要がないので、レイアウト面積が有効に削減される。
【0030】
特に、請求項1記載の発明では、イコライズトランジスタの他方の拡散領域とプリチャージトランジスタの一方の拡散領域とが共通化されるので、イコライズトランジスタとプリチャージトランジスタとの拡散領域間に素子分離領域を設ける必要がなく、レイアウト面積がより一層に削減される。
【0031】
また、請求項2記載の発明では、複数のプリチャージトランジスタの拡散領域が共通化されるので、プリチャージ電位供給用の金属配線から複数のプリチャージトランジスタの拡散領域への接続コンタクト数を削減できる。その結果、複数のプリチャージトランジスタにおいて、ゲート電極とコンタクトとの分離、コンタクトと拡散領域とのオーバラップマージン等を取る必要がなくなって、大きな拡散領域が不必要となり、更には拡散領域間で素子分離領域を確保する必要がなくなるので、レイアウト面積の大幅な削減が可能である。
【0032】
請求項3記載の発明では、プリチャージ電位供給用の金属配線から、複数のプリチャージトランジスタで共通化された拡散領域への接続コンタクトを1箇所だけ確保すれば良いので、レイアウト面積の削減に効果的である。
【0033】
また、請求項12及び13記載の発明では、プリチャージ電位供給用の金属配線をプリチャージトランジスタの拡散領域に接続する接続コンタクトがプリチャージトランジスタのゲート電極の端部近傍に配置されるものの、このゲート電極の端部が前記接続コンタクトを迂回するように折曲しているので、この接続コンタクトとゲート電極との離隔が確保され、接続コンタクトを配置する領域を別途必要とすることがない。しかも、前記接続コンタクトは2個のプリチャージトランジスタ間の空き領域に設けることが可能であるので、センスアンプブロックを拡大する必要がなく、面積を縮小できる。
【0034】
また、請求項7記載の発明では次の作用を奏する。シェアドスイッチトランジスタのゲート電位は一般的にセンスアンプの電源電位よりも高く、またプリチャージ電位はセンスアンプ電源電位の約半分の電位であって、プリチャージトランジスタのゲート電位はシェアドスイッチトランジスタのゲート電位ほど高く設定する必要はない。この関係から、プリチャージトランジスタとシェアドスイッチトランジスタとではゲート酸化膜にかかる電圧は前者の方が低く、前者のゲート酸化膜厚を薄くできる。以上のことから、プリチャージトランジスタのゲート酸化膜厚をシェアドスイッチトランジスタの酸化膜厚よりも薄く設定できるので、プリチャージトランジスタに流れる電流量を増加させることができ、プリチャージ動作の高速化を図ることができる。
【0035】
更に、請求項8記載の発明では、プリチャージトランジスタの閾値電圧がシェアドスイッチトランジスタの閾値電圧よりも低いので、プリチャージトランジスタの電流量が増加して、プリチャージ動作の高速化を図ることができる。ここで、プリチャージトランジスタの閾値電圧を低く設定すると、プリチャージトランジスタのOFF時のOFF電流は増加するが、半導体記憶装置の待機時にはプリチャージトランジスタは常にON状態であるので、待機時電流が大きくなり過ぎる問題は生じない。また、半導体記憶装置の動作時も、センスアンプで増幅されたデータが壊れるほどの電流は流れないので、半導体記憶装置の誤動作の問題はない。
【0036】
加えて、請求項9記載の発明では、プリチャージトランジスタのゲート長がシェアドスイッチトランジスタのゲート長よりも短く設定されているので、プリチャージトランジスタの電流量が増加して、プリチャージ動作の高速化を図ることができる。ここで、プリチャージトランジスタのゲート長を多少短く設定すると、プリチャージトランジスタのOFF時のOFF電流は増加するが、前述のように待機時電流や回路誤動作等の問題は生じない。
【0037】
更に加えて、請求項10記載の発明では次の作用を奏する。即ち、プリチャージ動作時には、プリチャージトランジスタがONして、高レベル電位と低レベル電位とに各々振幅していた1対の2本のビット線に充放電が始まる。ここで、プリチャージトランジスタがONするタイミングについて説明すると、低レベル電位のビット線に接続されたプリチャージトランジスタは、ソース電位が低レベルであるので、閾値電圧が低く、ONするゲート電位が低く、早くONし始め、またトランジスタ電流量も多い。一方、高レベル電位のビット線に接続されたプリチャージトランジスタは、ソース電位がプリチャージレベルであるので、閾値電圧が高く、ONするゲート電位が高く、ONするのが遅れ、またトランジスタ電流量も少ない。このため、イコライズトランジスタによってビット線対が短絡されても、高レベル電位のビット線から低レベルのビット線に電流が流れるよりも、早くONするプリチャージトランジスタを経て低レベル電位のビット線にプリチャージ電源から電流が供給される割合が大きく、プリチャージ電源からの消費電流が大きくなってしまう。しかし、イコライズトランジスタのゲート長がプリチャージトランジスタのゲート長よりも短いので、イコライズトランジスタに流れる電流量は多くなる。従って、プリチャージによるビット線の充放電動作の割合が減って、イコライズ動作によるビット線対の電位の同一レベル化の割合が増え、その結果、プリチャージ電源からの消費電流が減って、低消費電力化が可能となる。
【0038】
また、請求項11記載の発明では、プリチャージ動作時には、先にイコライズトランジスタがONしてビット線対の電位の同一レベル化が行われ、その後にプリチャージトランジスタがONしてプリチャージ電位への充放電が行われるので、プリチャージ電源からの消費電流が減って、低消費電力化が図られる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0040】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明のダイナミック型RAM(半導体記憶装置)又はこのダイナミック型RAMを搭載したシステムLSI上のDRAMコアのブロック配置図を示す。先ず、このダイナミック型RAMの構成及び動作の概要について説明する。尚、図1の各ブロックを構成する回路素子において、MOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効果トランジスタの総称とする)は、単結晶シリコンのような1個の半導体基板上に形成される。以下の図において、端子及び信号線の名称は、特に明記しない限り、これ等の端子又は信号線を介して伝達される信号又はその配線等の名称として重複使用される。また、以下の回路図において、MOSトランジスタのゲート部が太線で示されていれば、そのMOSトランジスタはPチャンネル型MOSトランジスタを、ゲート部が細線で示されていればNチャンネルMOSトランジスタを示す。
【0041】
図1において、ダイナミック型RAMは、基本構成要素として4個の大メモリセルブロックMB0〜MB3を有し、これ等に隣接してメインワード線駆動回路ブロックMWDB0〜MWDB3が配置される。大メモリセルブロックMB0〜MB3は各々、概述すると、格子状に配置された128個のサブメモリセルアレイを含み、これ等のサブメモリアレイの各々は、格子状配置されたダイナミック型メモリセルを含むメモリセルブロックと、単位サブワード線駆動回路を含むサブワード線駆動回路と、このサブワード線駆動回路に接続されてメインワード線選択信号を発生するメインワード線発生回路と、センスアンプ列と、センスアンプ電源を供給するセンスアンプドライバーとを備える。前記サブメモリセルアレイと、その両横にサブワード線駆動回路回路を、その上下にセンスアンプ列を配置し、サブメモリブロックとする。サブワード線駆動回路とセンスアンプ列との交点に前記センスアンプドライバーが配置される。そして、このメモリセルと周辺回路とを含んだサブメモリブロックを格子状に配置する。また、マトリックス状に配置された128個のサブメモリセルアレイの上層には、メインワード線駆動回路により発生されるメインワード線が配置される。
【0042】
以下、本実施の形態のダイナミック型RAMのチップレイアウトの概要について説明する。尚、レイアウトに関する以下の説明では、対応する配置図の位置関係をもってチップ等の各配置面における上下左右を表す。
【0043】
図1において、ダイナミック型RAMは、P型半導体基板PSUB上に製造されたものを例として説明する。また、このダイナミック型RAMは、いわゆるLOC(Lead On Chip)形態を採り、インナーリードと半導体基板PSUBとを結合するためのボンディングパッドと、アドレス入力バッファやデータ出力バッファやその他の制御回路等を含む周辺回路PCとは、半導体基板PSUBの縦横の中央線に沿って十字状に配置される。更に、半導体基板PSUBの左上部には大メモリセルブロックMB0が、右上部には大メモリセルブロックMB1が各々配置され、その左下部には大メモリセルブロックMB2が、右下部には大メモリセルブロックMB3が各々配置される。また、各大メモリセルブロックMB0〜MB3に隣接してメインワード線駆動回路MWDB0〜MWDB3が配置される。本実施の形態では、メインワード線駆動回路MWDB0〜MWDB3は、各大メモリセルブロックMB0〜MB3の半導体基板PSUBにおける外側に配置される。前記大メモリセルブロックMB0〜MB3の数及びメインワード線駆動回路MWDB0〜MWDB3の位置は特に制限されない。また、周辺回路PCは十字型に配置されているが、これも特に制限されない。そのため、LOC構造についても特に制限されず、ダイナミック型RAMを搭載したシステムLSIにおけるメモリコアでは特にボンディングパッドを持たず、同一半導体基板上に配置されたロジック回路部と接続されていても良い。
【0044】
図2は、前記図1のダイナミック型RAMに含まれる大メモリセルブロックMB0の内部構成のブロック図を示す。図3は、図2に示した大メモリセルブロックMB0を構成する隣接する4個のサブメモリセルアレイSMA24、SMA25、SMA34、SMA36及びその周辺回路の部分的なブロック図を示す。図4、図5及び図6は、各々、構成の異なるセンスアンプブロックの回路図を示す。図7は、従来のシェアドスイッチトランジスタ及びプリチャージ・イコライズトランジスタのレイアウト配置図を示す。図8、図9、図10及び図11は、本実施の形態におけるシェアドスイッチトランジスタ及びプリチャージトランジスタのレイアウト配置図を示す。
【0045】
これ等の図を下に、本実施の形態のダイナミック型RAMを構成する大メモリセルブロックMB0及びサブメモリセルアレイのブロック構成と、サブメモリセルアレイを構成するメモリセル及びその周辺回路の具体的構成、動作、及びその特徴ついて説明する。尚、大メモリセルブロックに関する説明は、大メモリブロックMB0を例に進めるが、その他の大メモリブロックMB1〜MB3については、これと同一構成であるので、その説明を省略する。また、サブメモリセルアレイ並びにメモリセル及び周辺回路に関する以下の説明は、サブメモリアレイSMA24、SMA25、SMA34、SMA35を例に進めるが、その他のサブメモリセルアレイSMA00〜SMAF7についてもこれと同一構成であるので、その説明を省略する。
【0046】
図2の大メモリセルブロックMB0において、サブメモリセルアレイは、16×8のマトリックス状に配置された128個のサブメモリセルアレイSMA00〜SMAFにより構成される。また、それ等のサブメモリセルアレイの周辺部には、図面におけるその上下にサブワード線駆動回路SWLB00〜SWLBF8が、その左右にセンスアンプ列SAB00〜SABG7が配置される。また、これ等のサブワード線駆動回路とセンスアンプ列の交点には各々センスアンプドライバーSDR00〜SDRG8が配置される。また、この大メモリセルブロックMB0に、外部ロウアドレスに基づいて選択されたメインワード線駆動回路MWDBに基づいてメインワード線が選択されてサブワード線駆動回路SWLBが選択され、各交点のセンスアンプドライバーSDR00〜SDRG8によりセンスアンプ列内の各センスアンプを駆動する。
【0047】
次に、図2においてハッチングを付して示した4個の隣接するサブメモリセルアレイSMA24、SMA25、SMA34、SMA35とそれ等の周辺回路のブロック構成を図3に示し、説明する。ここで、サブメモリアレイSMA00〜SMAF7は、図3のサブメモリアレイSMA24に代表して示されるように、サブメモリセルアレイSMA24の下側及び上側にサブワード線駆動回路SWLB24及びSWLB25が設けられ、サブメモリセルアレイSMA24の左側及び右側にセンスアンプ列SAB34及びSAB24が配置される。同様に、サブメモリセルアレイSMA25の下上にサブワード線駆動回路SWLB25及びSWLB26が、左右にセンスアンプ列SAB35及びSAB25が各々配置され、サブメモリセルアレイSMA34の下上にサブワード線駆動回路SWLB34及びSWLB35が、左右にセンスアンプ列SAB44及びSAB34が配置され、サブメモリセルアレイSMA35の下上にサブワード線駆動回路SWLB35及びSWLB36が、左右にセンスアンプ列SAB45及びSAB35が設けられる。また、このサブワード線駆動回路とセンスアンプ列との交差点の領域にはセンスアンプドライバーが配置される。例えば図3に示すように、2個のサブワード線駆動回路SWLB25、SWLB35の間で且つ2個のセンスアンプ列SAB34、SAB35の間に位置する交差点の部分には、センスアンプドライバーSDR35が配置される。
【0048】
図3はサブメモリセルアレイSMA24、SMA25、SMA34、SMA35周辺のブロック構成を示す。サブメモリセルアレイSMA24には、図の垂直方向に平行してサブワード線が配置される。同図では、4対のビット線対(BITR0、XBITR0)、(BITR1、XBITR1)、(BITL0、XBITL0)、(BITL1、XBITL1)を示している。ここでは、ビット線本数は特に制限されないが、本実施の形態では256組のビット線対(BITR0、XBITR0)〜(BITR127、XBITR127)、(BITL0、XBITL0)〜(BITL127、XBITL127)が配置された場合について述べる。(尚、反転信号にはその符号の始めにXを付して表す。このサブメモリセルアレイは、図示していないが、図の水平方向に平行して配置される512本のサブワード線と、垂直方向に平行して配置される256組のビット線対とを含む。このワード線及びビット線の数については特に制限されない。これ等のサブワード線及びビット線の交点には、情報蓄積キャパシタ及びアドレス選択用MOSトランジスタからなる512×256個のダイナミック型メモリセルがマトリックス状に配置される。これにより、各サブメモリセルアレイSMA00〜SMAF7は、いわゆる128キロビットのダイナミック型の記憶容量を有する。また、大メモリセルブロックMB0〜MB3は、各々、128キロ×128、つまり16メガビットの記憶容量を有し、ダイナミック型RAMは16メガ×4、つまり64メガビットの記憶容量を有する。
【0049】
図3において、サブメモリセルアレイSMA25とサブメモリセルアレイSMA35の間に挟まれるセンスアンプ列SAB35を構成するセンスアンプSA30は、サブメモリセルアレイSMA25のビット線BITR0、XBITR0に接続されると共に、サブメモリセルアレイSMA35のビット線BITL0、XBITL0に接続される。同様に、センスアンプ列SAB35を構成するセンスアンプSA31は、サブメモリセルアレイSMA25のビット線BITR1、XBITR1に接続されると共に、サブメモリセルアレイSMA35のビット線BITL1、XBITL1に接続される。
【0050】
また、2個のサブワード線駆動回路SWLB35、SWLB25の間で且つ2個のセンスアンプ列SAB35、SAB34の間の交点の領域には、センスアンプドライバーSDR35が配置される。このセンスアンプドライバーSDR35により発生されたセンスアンプ駆動信号SAN3、SAP3は、前記センスアンプSA30、SA31を含むセンスアンプ列SAB35内の全てのセンスアンプに入力される。また、本実施の形態では、各ビット線1本当たり128個のメモリセルが接続されている。
【0051】
次に、各センスアンプの構成及び動作について説明する。各センスアンプSAにはセンスアンプ駆動信号線SAN、SAPと、ビット線対BIT、XBITが接続される。ここで、サブメモリセルアレイSAM25内のサブワード線が活性化された際に、サブメモリセルアレイSAM25内のビット線BITRに接続されたメモリセルのデータが読み出される場合の動作を述べる。サブメモリセルアレイSAM25内サブワード線が活性化されると、ビット線BITRに接続されたメモリセルに蓄積されたデータがこのビット線BITRに読み出され、ビット線BITRの電位は微小に変化する。メモリセルに蓄えられたデータが高レベルのときは、ビット線BITRの電位はプリチャージ電位よりも微小に高く、メモリセルに蓄えられたデータが低レベルのときは、ビット線BITRの電位はプリチャージ電位よりも微小に低くなる。一方、反転信号側のビット線XBITRの電位はプリチャージ電位のまま保持される。その後、センプアンプドライバーSDR25、SDR35よりセンスアンプ駆動信号SAN2、SAN3、SAP2、SAP3が発生され、センスアンプ列SAB25、SAB35内の全てのセンスアンプが動作し、センスアンプ内のビット線の増幅を行う。
【0052】
図4にセンスアンプブロック内の回路構成を示す。同図において、1はセンスアンプ、2はセンスアンプ内ビット線BIT、XBITに伝達されたデータをデータ線DQ、XDQに転送するためのコラムスイッチ回路である。3はセンスアンプ内ビット線BIT、XBITとその左方に位置するメモリセル側ビット線BITL、XBITLとを切り離すためのシェアドスイッチ回路、4は同様にセンスアンプ内ビット線BIT、XBITとその右方に位置するメモリセル側ビット線BITR、XBITRとを切り離すためのシェアドスイッチ回路であって、これ等両シェアドスイッチ回路3、4は各々2個のシェアドトランジスタ(3a、3b)、(4a、4b)から成る。また、図4において、5はセンスアンプ内ビット線プリチャージ・イコライズ回路6、7はメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路であって、各々、2個のプリチャージトランジスタ(5a、5b)、(6a、6b)、(7a、7b)と、1個のイコライズトランジスタ5c、6c、7cとを備える。
【0053】
ここで、上述したセンスアンプによるデータ増幅動作について図4の回路図を用いて詳細に説明する。先ず、メモリセルブロック内プリチャージ・イコライズ回路6、7及びセンスアンプ内ビット線プリチャージ・イコライズ回路5により、メモリセルブロック内ビット線BITL、XBITL、BITR、XBITRとセンスアンプブロック内のビット線BIT、XBITのイコライズ及びプリチャージが行われ、メモリセルからデータを読み出すための準備としてビット線対の電位を同一電位にする。その際、全てのビット線の電位をプリチャージ電位にする。
【0054】
その後、読み出しを行うメモリセル側とは反対のシェアドスイッチをONからOFFにする。図3を用いて説明したように、データを読み出すメモリセルがビット線BITRに接続されているときは、シェアドスイッチ回路3をOFFする。そして、ビット線に接続されたメモリセルのゲートであるサブワード線を活性化させ、メモリセルキャパシタに蓄えられた蓄積電荷をビット線に転送する。上述のように、サブメモリセルSAM25内サブワード線が活性化されて、ビット線BITRに接続されたメモリセルに蓄積されたデータがビット線BITRに読み出される。これにより、ビット線BITRの電位は微小に変化し、反転信号側のビット線XBITRの電位はプリチャージ電位のまま保たれるので、この2本のビット線BITR、XBITR間に微小電位差が生じる。ここで、シェアドスイッチ回路4はON状態を保持するが、メモリセル側ビット線BITR、XBITRとセンスアンプ内ビット線BIT、XBITとの間の電位転送を速くしたり、センスアンプ1により増幅した電位を完全に伝達するために、シェアドスイッチ回路3、4を構成するトランジスタのゲート電圧としては昇圧した電位を用いることが多い。続いて、メモリセルよりビット線BITRに読み出されたデータは、シェアドスイッチ回路4を介してメモリセルブロック内ビット線BITRからセンスアンプ内ビット線BITに読み出される。このため、センスアンプ内ビット線BITも微小にプリチャージ電位より高く又は低くなり、反転信号側のセンスアンプ内ビット線XBITはプリチャージ電位に保持される。その後、センスアンプ内ビット線対BIT、XBITに読み出された微小電位差は、センスアンプドライバーより発生されたセンスアンプ駆動信号SAN、SAPによりセンスアンプ1が動作して、増幅され始める。
【0055】
その後、センスアンプ内ビット線対BIT、XBITで増幅されたデータは、コラム選択信号Yでコラムスイッチ回路2をON状態にすることにより、ビット線対BIT、XBITとデータ線対DQ、XDQとが接続され、ビット線対BIT、XBITのデータがデータ線対DQ、XDQに転送され、外部に読み出される。
【0056】
データの読み出しが終了すると、待機時状態にするため、メモリセルトランジスタのゲート電極であるワード線の電位を引き下げ、メモリセルトランジスタをOFF状態にし、蓄積電荷を保持した後、センスアンプ1をOFF状態にする。そして、OFFしていた側のシェアドスイッチ回路3をONさせ、プリチャージ・イコライズ回路5、6、7のトランジスタを再びONさせて、ビット線対のイコライズ及びプリチャージが行われ、その後のメモリセルからのデータの読み出しのための準備としてビット線対(BITL、XBITL)、(BIT、XBIT)、(BITR、XBITR)の電位を同一電位にする。
【0057】
図5は、前記図4とは構成の異なるセンスアンプブロックの回路図を示す。同図は、図4のメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路6、7をプリチャージトランジスタ(6a、6b)、(7a、7b)のみで構成し、イコライズトランジスタ6c、7cを設けない構成としたものであって、既述したプリチャージ・イコライズ動作を図5のプリチャージトランジスタ(6a、6b)、(7a、7b)のみで行うようにしたものである。
【0058】
図6も、図4に示したセンスアンプブロックとは構成の異なる回路図を示す。同図のメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路10、11では、1個のプリチャージトランジスタ10a、11aと、2個のイコライズトランジスタ(10b、10c)、(11b、11c)とを設け、それ等の接続関係を図4のメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路6、7とは異なる構成としたものであって、既述したプリチャージ・イコライズ動作を図6の回路構成で可能としたものである。
【0059】
以下、図8を用いて本実施の形態におけるレイアウト配置について説明する。既述のように、図7の従来のレイアウト配置のようなトランジスタレイアウト配置をとると、シェアドスイッチトランジスタとプリチャージトランジスタのレイアウトにおいて、ゲート電極とコンタクトとの分離、コンタクトと拡散領域とのオーバラップの距離、2つの拡散領域間で素子分離領域を確保しなければならないため、センスアンプブロックのレイアウト面積が大きくなってしまう。小さい面積で素子分離領域を形成することは、半導体プロセス上困難があり、今後の大規模半導体記憶装置で要求される小さい面積のセンスアンプブロック内に前記従来の構成で各機能回路をレイアウトすることは困難である。
【0060】
そこで、図5に示したセンスアンプブロックの2組について、2個のシェアドスイッチ回路4と2個のメモリセルブロック内ビット線プリチャージ回路7とを図8のようなレイアウト配置にする。同図のレイアウト配置では、ビット線のピッチに合わせて、シェアドスイッチ信号SHをゲート入力として、4個のシェアドスイッチトランジスタ(4aが2個と4bが2個)が上下方向に配置される。これ等のシェアドスイッチトランジスタ4a、4b、4a、4bは、共通ゲート電極4gの両側に拡散領域10a、10bを有し、この拡散領域10a、10bが各々ソース及びドレインとして2本のビット線(BIT0、BITR0)、(XBIT0、XBITR0)、(BIT1、BITR1)、(XBIT1、XBITR1)と接続されている。
【0061】
また、プリチャージ信号PRをゲート入力として、4個のメモリセルブロック内プリチャージトランジスタ(7aが2個と7bが2個)が上下方向に配置される。これ等のプリチャージトランジスタ7a、7bは、ゲート電極7gの両側に共通拡散領域10cと、拡散領域10bとを有する。拡散領域10bは、前記シェアドスイッチトランジスタ4a、4bの一方の拡散領域10bと共用化されている。プリチャージトランジスタ7a、7bの共通拡散領域10cは、1個のコンタクト7cを介してプリチャージ電位VPREを持つ金属配線16に接続される。この金属配線16は、上層の金属配線層に配置される。シェアドスイッチ信号SHが入力されるゲート電極4gとプリチャージ信号PRが入力されるゲート電極7gとは、サブワード線の延びる方向と同一方向(図で上下方向)に相互に並行に配置される。尚、図8において、15はメモリセルプレート電極、14はこのメモリセルプレート電極15と金属配線16との干渉を防止する配線間分離領域である。
【0062】
このように図8のレイアウト配置とすることにより、図7の従来例と比較して明らかなように、シェアドスイッチトランジスタ4a、4bとプリチャージトランジスタ7a、7bとの間では、隣接する拡散領域10bが共用化されているので、従来の図7に示した素子間分離13をとる必要がなく、面積の大幅な縮小が可能である。よって、図5に示したセンスアンプブロック回路内のシェアドスイッチ回路4及びメモリセルブロック内プリチャージ回路7の面積を大幅に削減できるので、半導体チップのサイズを大幅に削減することが可能である。
【0063】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照しながら説明する。図9は本実施の形態に係る半導体記憶装置のレイアウト図を示す。図9も図5に示したセンスアンプブロック回路を2個備えた部分において、シェアドスイッチ回路4とメモリセルブロック内ビット線プリチャージ回路7とのレイアウト配置を示す。前記第1の実施の形態である図8のレイアウト配置では、配線間分離領域14が必要となり、面積縮小を妨げてしまう。これは、図8において、メモリセルブロック内プリチャージトランジスタはサブメモリセルアレイの横に配置されるため、サブメモリセルアレイのプレート電極である配線層と隣り合わせになる構成となる。しかし、サブメモリセルアレイのプレート電極である配線層と先のVPREの金属配線とは構造上高さが近くなる場合がある。そのため、非常に近接すると、サブメモリセルアレイのプレート電極である配線層とVPREの金属配線とが電気的に短絡してしまう可能性がある。従って、図8の配線間分離領域14が必要となる。そこで、本実施の形態では、この配線間分離領域13による面積増加をなくす構成を提案する。
【0064】
本実施の形態では、図8の第1の実施の形態と同様にビット線ピッチにあわせて、シェアドスイッチ信号SHをゲート入力として、シェアドスイッチトランジスタを4個配置する。これ等のシェアドスイッチトランジスタは、BIT0−BITR0、XBIT0−XBITR0、BIT1−BITR1、XBIT1−XBITR1を各々ソース−ドレインとしたトランジスタとして上下方向に配置する。また、これも図7と同様にプリチャージ信号PRをゲート入力として、シェアドスイッチトランジスタの片側の拡散領域であるBITR0、XBITR0、BITR1、XBITR1を共通の拡散領域としてメモリセルブロック内プリチャージトランジスタを上下方向に配置する。このとき、シェアドスイッチ信号SHとプリチャージ信号PRのゲート電極はサブワード線と同方向である図の上下方向に並行に配置する。
【0065】
本実施の形態の特徴点は、メモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路7の2個のプリチャージトランジスタ7a、7bの共通拡散領域10を、他のメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路7の2個のプリチャージトランジスタ7a、7bへ延ばし、このプリチャージトランジスタ7a、7bの共通拡散領域と共通化している。同図では、隣接する2個のメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路7の4個のプリチャージトランジスタ(7a、7b)、(7a、7b)で共通拡散領域10cを共用化したが、拡散領域を共通化するプリチャージトランジスタの数はより多くてもよい。これ等の複数の拡散領域を共通化したプリチャージトランジスタ7a、7bはプリチャージ電位VPREを共通拡散領域だけで供給する。最近のプロセス構造では、シリサイドやサリサイド等のように金属配線よりは高抵抗であるが拡散領域よりは低抵抗な物質を拡散領域表面に形成させる。これにより、プリチャージ電位VPREを供給する金属配線が不要となる。よって、メモリセルプレート電極15との配線間分離領域14が不要になり、センスアンプブロックをメモリセルプレート電極15に対して近接してレイアウト配置することが可能になる。
【0066】
このように、図9のようなレイアウト配置によれば、図8との比較でも明らかなように、サブメモリセルアレイのプレート電極15とプリチャージ電位VPREを供給する金属配線間の分離領域14を設ける必要がなく、面積の縮小が可能となる。よって、図5に示したセンスアンプブロック回路内のシェアドスイッチ回路4及びメモリセルブロック内プリチャージ回路7の面積を大幅に削減できるので、半導体チップのサイズを大幅に削減することが可能である。
【0067】
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態の半導体記憶装置を説明する。本実施の形態の半導体記憶装置は、図9に示した第2の実施の形態のセンスアンプブロックのレイアウト配置において、更にプリチャージ電位VPRE供給用の金属配線を配置する場合に、この金属配線と共通拡散領域とを接続するコンタクトの適切な配置を提案するものである。
【0068】
図10に本実施の形態を示す。同図では、シェアドスイッチ回路4とメモリセルブロック内ビット線プリチャージ回路9が各々2個ずつで構成されており、10は拡散領域、11はゲート電極、15はメモリセルプレート電極、16は金属配線を示す。第3の実施の形態である図10では、シェアドスイッチトランジスタを4個とメモリセルブロック内ビット線のプリチャージトランジスタ4個を、図9と同様のレイアウト配置構成をとる。そして、共通化したプリチャージ電位の拡散領域10cに対して、プリチャージ電位VPRE供給の金属配線からの電位供給コンタクトを配置しても金属配線の分離領域確保のための面積増のないレイアウト構成を提案する。
【0069】
即ち、図中下端に位置するプリチャージトランジスタ7bにおいて、そのゲート電極7gの下端は右方向に凸型に屈曲して形成される。また、下端に位置するシェアドスイッチトランジスタ4bにおいて、そのゲート電極4gの下端も左方向に凸型に屈曲して形成される。このシェアドスイッチトランジスタ4bのゲート電極とプリチャージトランジスタ7bのゲート電極7gとの両屈曲部分で囲まれる部分に拡散領域10dを形成し、この拡散領域10dを4個のプリチャージトランジスタ7a、7b、7a、7bの共通拡散領域10cに接続する。そして、前記拡散領域10dにおいて、プリチャージ電位VPRE供給用の金属配線16とこの拡散領域10dとを接続するコンタクト10eを配置する。これにより、金属配線16のコンタクト10eをゲート電極4g、7gから距離をとる必要があってもコンタクト10eの領域を確保することができる。この構成により、プリチャージ電位VPRE供給用の金属配線16をメモリセルプレート電極15に近づけることなくレイアウトできるので、面積縮小が可能である。
【0070】
尚、プリチャージトランジスタ7a、7bのゲート電極7gを屈曲させたために、コンタクト10eを配置した拡散領域10からプリチャージトランジスタ7a、7bの共通拡散領域10cについて新たにトランジスタが形成されるが、プリチャージトランジスタ7a、7bと同じゲート電極7gを有して同一ゲート電位であるので、ON、OFFのタイミングが同一となり、問題は生じない。
【0071】
(第4の実施の形態)
続いて、本発明の第4の実施の形態を説明する。既述した本発明の第1及び第2の実施の形態におけるセンスアンプブロックのレイアウト配置に対して上述のようなレイアウト構成をとると、プリチャージトランジスタのゲート幅がメモリセルピッチに依存してしまう。そのため、プリチャージトランジスタの電流量が減ってしまい、メモリセル側ビット線のプリチャージ動作にかかる時間が遅延してしまう。そこで、本発明の第4の実施の形態に係る半導体記憶装置は、プリチャージトランジスタの電流量を増加させる構成を提案するものである。
【0072】
本実施の形態を図5及び図9を用いて説明する。通常、シェアドスイッチ信号SHをゲート入力としたシェアドスイッチトランジスタは、センスアンプにより増幅されたビット線対BIT0、XBIT0、BIT1、XBIT1の電位をメモリセルブロック内ビット線BITR0、XBITR0、BITR1、XBITR1に完全に伝えるために、通常、そのシェアドスイッチゲートSHの電位をセンスアンプの電源電位SAPよりも高く設定している。一方、プリチャージ電位VPREは、通常、センスアンプの電源電位の約半分の電位に設定されており、プリチャージ電位VPREをメモリセルブロック内ビット線BITR0、XBITR0、BITR1、XBITR1に伝えるには、プリチャージトランジスタのゲート電位PRはシェアドスイッチトランジスタのゲート電位SHほど高める必要はない。従って、シェアドスイッチトランジスタの高レベル時のゲート電位よりも、プリチャージトランジスタの高レベル時のゲート電位を低くすることが可能である。プリチャージトランジスタの高レベル時のゲート電位が低いため、プリチャージトランジスタのゲート酸化膜にかかる電圧は、シェアドスイッチトランジスタのゲート酸化膜にかかる電圧よりも低くなる。
【0073】
以上のことから、本実施の形態では、プリチャージトランジスタ7a、7bのゲート電極7gの酸化膜厚をシェアドスイッチトランジスタ4a、4bのゲート電極4gの酸化膜厚よりも薄く設定している。トランジスタのゲート酸化膜厚を薄くすると、一般的にトランジスタの電流量は増加する。このように、プリチャージトランジスタ7a、7bのゲート酸化膜厚を薄膜化すれば、プリチャージトランジスタ7a、7bの電流量を増加させることができ、プリチャージ動作に要する時間を短縮することができ、プリチャージ動作の高速化を図ることが可能となる。ここで、シェアドスイッチトランジスタ4a、4bのゲート電極4gとプリチャージトランジスタ7a、7bのゲート電極7gとは図9の上下方向に並列に配線されるので、各々のトランジスタの酸化膜厚も図9の上下方向に並列に異なる膜厚とすることが可能である。
【0074】
(第5の実施の形態)
更に、本発明の第5の実施の形態に係る半導体記憶装置を説明する。本十審緒形態は、前記第4の実施の形態と同様の目的を異なる方法で実現するものである。上述のように第1及び第2の実施の形態でのセンスアンプブロックのレイアウト構成をとると、メモリセル側ビット線のプリチャージ動作が遅延してしまう。そこで、プリチャージトランジスタ7a、7bの電流量を増加させる構成を提案するものである。
【0075】
本実施の形態を図5及び図9を用いて説明する。通常、プリチャージトランジスタ7a、7bの閾値電圧をシェアドスイッチトランジスタ4a、4bの閾値電圧よりも低くすると、プリチャージトランジスタ7a、7bの電流量は増加し、プリチャージ動作の高速化が図られる。トランジスタの閾値電圧を変える方法として、閾値電圧の制御注入を変更する等で実現できる。そのため、閾値電圧を変更したいトランジスタのゲート電極周りに異なる閾値電圧制御注入を行い得るレイアウト配置となっている必要がある。シェアドスイッチトランジスタ4a、4bのゲート電極4gとプリチャージトランジスタ7a、7bのゲート電極7gとは、図9の上下方向に並列に配線されているので、各トランジスタの閾値電圧制御注入領域も、図9の上下方向に並列に位置した異なる閾値電圧制御注入とすることが可能である。
【0076】
ここで、トランジスタの閾値電圧を下げると、トランジスタのOFF時の電流(OFF電流)が増加してしまう。回路によっては、このOFF電流により、待機時電流が大きく過ぎ、又は回路の誤動作を招く可能性がある。しかし、プリチャージトランジスタ7a、7bのOFF電流が大きくなり過ぎたとしても、既述の通り、プリチャージトランジスタ7a、7bは待機時では常にON状態にあるので、待機時電流の問題は生じない。また、回路動作時であっても、センスアンプ1で増幅されたデータを壊してしまうほどの大きな電流は発生しないので、問題とならない。
【0077】
よって、本実施の形態では、プリチャージトランジスタ7a、7bの閾値電圧をシェアドスイッチトランジスタ4a、4bの閾値電圧よりも低くするので、待機時電流や回路の誤動作等の問題を生じさせることなく、プリチャージ動作の高速化を図ることが可能である。
【0078】
(第6の実施の形態)
続いて、本発明の第6の実施の形態に係る半導体記憶装置を説明する。本実施の形態は、前記第4の実施の形態と同様の目的を異なる方法で実現するものである。既述のように第1及び第2の実施の形態におけるセンスアンプブロックのレイアウト構成では、メモリセル側ビット線のプリチャージ動作に遅延が生じてしまうために、本実施の形態では、プリチャージトランジスタの電流量を増加させる構成を提案するものである。
【0079】
図5及び図9を用いて本実施の形態を説明する。通常、プリチャージトランジスタの7a、7bのゲート長をシェアドスイッチトランジスタ4a、4bのゲート長よりも短くすると、プリチャージトランジスタ7a、7bの電流量は増加し、プリチャージ動作の高速化を図ることができる。ここで、ゲート酸化膜厚が厚いと、閾値電圧の制御等が困難となるため、トランジスタのゲート長をむやみに短くすることはできない。しかし、上述のように、プリチャージトランジスタ7a、7bのゲート酸化膜厚を薄くすることが可能である。従って、本実施の形態では、図5及び図9のシェアドスイッチトランジスタ4a、4bのゲート電極4gのゲート長をシェアドスイッチトランジスタ4a、4bのゲート電極4gのゲート長よりも短くする。シェアドスイッチトランジスタ4a、4bのゲート電極4gとプリチャージトランジスタ7a、7bのゲート電極7gとは図9の上下方向に並列に配線されていて、各トランジスタの閾値電圧制御注入領域も図9の上下方向に並列に異なる酸化膜厚であるので、異なるゲート長とすることが可能である。
【0080】
ここで、トランジスタのゲート長を短くすると、第5の実施の形態と同様に、トランジスタのOFF時のOFF電流が増加してしまうが、上述したようにプリチャージトランジスタ7a、7bは待機時には常時ON状態であるので、待機時電流の問題は生じない。また、回路動作時であっても、センスアンプ1で増幅されたデータを壊してしまうほどの大きな電流は発生しないので、問題とならない。
【0081】
よって、本実施の形態では、プリチャージトランジスタ7a、7bのゲート長をシェアドスイッチトランジスタ4a、4bのゲート長よりも短くするので、待機時電流や回路誤動作等の問題の発生を招くことなく、プリチャージ動作の高速化を図ることが可能である。
【0082】
(第7の実施の形態)
続いて、本発明の第7の実施の形態に係る半導体記憶装置を説明する。同図は本実施の形態に係る半導体記憶装置のレイアウト配置であって、図6に示したメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路11に2個のイコライズトランジスタを有する場合のレイアウト配置を示す。
【0083】
本実施の形態に係る半導体記憶装置について、図面を参照しながら説明する。図11も図6におけるセンスアンプブロック回路2個のうち、シェアドスイッチ回路4とメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路11とのレイアウト配置を示す。図11のレイアウト配置図は、シェアドスイッチ回路4とメモリセルブロック内ビット線プリチャージ回路11とが各々2個ずつで構成されており、10は拡散領域、11はゲート電極、15はメモリセルプレート電極を示す。
【0084】
既述の通り、プリチャージ動作の高速化のため、メモリセル側ビット線にプリチャージトランジスタを配置することが多いが、より動作の高速化とプリチャージ動作による消費電流の低減を図るために、メモリセル側ビット線にもビット線同士を短絡するイコライズ動作を行うイコライズトランジスタを設けることもある。そこで、本実施の形態では、このイコライズトランジスタを設けた場合の面積増加を少なく制限する構成を提案する。
【0085】
本実施の形態である図11では、図8の第1の実施の形態と同様に、ビット線のピッチに合わせて、シェアドスイッチ信号SHをゲート入力として、4個のシェアドスイッチトランジスタ(4aが2個と4bが2個)が上下方向に配置される。これ等のシェアドスイッチトランジスタ4a、4b、4a、4bは、共通ゲート電極4gの両側に拡散領域10a、10bを有し、この拡散領域10a、10bが各々ソース及びドレインとして2本のビット線(BIT0、BITR0)、(XBIT0、XBITR0)、(BIT1、BITR1)、(XBIT1、XBITR1)と接続されている。
【0086】
また、イコライズ信号EQをゲート入力として、4個のメモリセルブロック内イコライズトランジスタ(11bが2個と11cが2個)が上下方向に配置される。これ等のイコライズトランジスタ11b、11cは、ゲート電極11gの両側に共通拡散領域11eと、拡散領域10bとを有する。拡散領域10bは、前記シェアドスイッチトランジスタ4a、4bの一方の拡散領域10bと共用化されている。本実施の形態では、イコライズトランジスタ11b、11cの一方の拡散領域10bを共用化するシェアドトランジスタの個数は4個であるが、本発明はこれに限定されず、多数個であっても良い。
【0087】
また、前記イコライズトランジスタ11b、11cと並行にプリチャージトランジスタ11aが配置される。このプリチャージトランジスタ11aは、ゲート電極13の両側に拡散領域11f、11eとを有し、一方の拡散領域11eはイコライズトランジスタ11b、11cの共通拡散領域11eと共用化されている。プリチャージトランジスタ11aの他方の拡散領域11fは、他のメモリセルブロック内ビット線プリチャージ・イコライズ回路11のプリチャージトランジスタ11aへの方向に延びてその拡散領域と共通化されている。これ等の拡散領域を共通化したプリチャージトランジスタ11a、11aは、プリチャージ電位VPREが拡散領域11fだけで供給される。これにより、プリチャージ電位VBPRE供給用の金属配線が不要となる。従って、メモリセルプレート電極15に対してセンスアンプブロックを近接して配置できるレイアウトが可能である。シェアドスイッチ信号SHが入力されるゲート電極4gとイコライズ信号EQが入力されるゲート電極11gとプリチャージ信号PRが入力されるゲート電極7gとは、サブワード線の延びる方向と同一方向(図で上下方向)に相互に並行に配置される。
【0088】
このように、図11に示したレイアウト配置により、シェアドスイッチトランジスタ4a、4bの拡散領域とイコライズトランジスタ11b、11cの拡散領域との間の素子間分離を設ける必要がなく、大幅な面積の縮小が可能となる。更に、イコライズトランジスタ11b、11cの拡散領域とプリチャージスイッチトランジスタ11aの拡散領域との間の素子間分離を設ける必要がなく、より一層の面積縮小が可能である。よって、図6のセンスアンプブロック回路内のシェアドスイッチ回路4及びメモリセルブロック内プリチャージ・イコライズ回路11の面積を大幅に削減でき、半導体チップのサイズを大幅に削減することが可能である。
【0089】
(第8の実施の形態)
本発明の第8の実施の形態に係る半導体記憶装置を図11を参照しながら説明する。前記第1の実施の形態のようなセンスアンプブロックのレイアウト構成をとると、プリチャージ動作時には、プリチャージトランジスタ7a、7bがONし、高レベルと低レベルに振幅したビット線に充放電を始める。ここで、プリチャージトランジスタがONするタイミングについて述べる。低レベルのビット線に接続されたプリチャージトランジスタ(例えば7a)はソース電位が低レベルであるため、閾値電圧が低く、ONするゲート電位が低く、早くONし始め、またトランジスタ電流量も多い。一方、高レベルのビット線に接続されたプリチャージトランジスタ(例えば7b)はソース電位がプリチャージレベルであるため、閾値電圧が高く、ONするゲート電位が高く、遅れてONし、またトランジスタ電流量も少ない。そのため、イコライズトランジスタ4a、4bによりビット線対を短絡したのみの場合に比べて、プリチャージ電源からの消費電流が大きくなってしまい。低消費電量化の妨げとなる。本実施の形態では、プリチャージ電源からの消費電流を減らして、低消費電力化が可能な構成を提案するものである。
【0090】
即ち、本実施の形態では、図11に示したイコライズトランジスタ11b、11cのゲート電極11gのゲート長よりもプリチャージトランジスタ11a、11aのゲート電極13のゲート長PRを長く、イコライズトランジスタ11b、11cの電流量を多くする。これにより、プリチャージトランジスタ11aを用いたプリチャージ電位のビット線への充放電動作の割合を減らし、イコライズ動作によるビット線対電位の同一レベル化の割合を増やして、プリチャージ電源からの消費電流を減らすことができるので、低消費電力化が可能となる。
【0091】
(第9の実施の形態)
次に、本発明の第9の実施の形態に係る半導体記憶装置を説明する。本実施の形態は、前記第8の実施の形態と同様の目的を異なる方法で実現するものである。上述のように第1実施の形態におけるセンスアンプブロックのレイアウト構成をとると、プリチャージ電源からの消費電流は、イコライズトランジスタ4a、4bによりビット線対を短絡したのみの場合に比べて大きく、低消費電量化の妨げとなるため、本実施の形態では、プリチャージ電源からの消費電流を減らして、低消費電力化が可能な構成を提案する。
【0092】
即ち、本実施の形態では、図11におけるイコライズトランジスタ11b、11cを最初にONさせ、その後、所定時間の経過を待ってプリチャージトランジスタ11a、11aがONする動作とする構成をとる。従って、本実施の形態では、第8の実施の形態と同様に、先にイコライズトランジスタ11b、11cをONしてビット線対の電位の同一レベル化が行われ、その後にビット線対へのプリチャージ電位への充放電が行われるので、プリチャージトランジスタ11a、11aによるプリチャージ動作での消費電流が低減され、低消費電力化を図ることができる。
【0093】
(第10の実施の形態)
最後に、本発明の実施の形態に係る半導体記憶装置を図9を参照しながら説明する。構成は既に第2の実施の形態において説明した通りである。
【0094】
上述のように第1の実施の形態である図8の構成では、配線間分離領域14が必要となり、面積縮小を妨げてしまうため、本実施の形態では、この配線間分離領域14による面積増加をなくす構成を採用すると共に、イコライズトランジスタ4a、4bによりビット線対を短絡したのみの場合に比べてプリチャージ電源からの消費電流が大きくなるのを抑制して、低消費電力化が可能な構成を提案する。
【0095】
即ち、図9に示したように、プリチャージトランジスタ7a、7bの拡散領域10cが他のプリチャージトランジスタ7a、7bの拡散領域としてセンスアンプ列内で共通化された構成をとる。更に、図3のセンスアンプドライバーSDRを配置した場所、即ち、センスアンプ列とサブワードドライバー列との交点には、プリチャージトランジスタ7a、7bの拡散領域10cとプリチャージ電位VPRE供給用の金属配線とを接続するコンタクト(図示せず)を配置して、プリチャージ電位VPREを供給する構成とする。これにより、センスアンプ列内にプリチャージ電位VPRE供給用の金属配線を配置する必要がなくなるので、メモリセルプレート電極15との配線間分離領域を設ける必要がなくなり、面積の縮小が可能である。更に、拡散領域10c上のシリサイドやサリサイドにより、プリチャージ電位の供給、拡散に適度な抵抗が入ることになり、実質的にプリチャージトランジスタ7a、7bがイコライズトランジスタとしての役割を果たすので、プリチャージによるビット線の充放電動作の割合が減り、イコライズ動作によるビット線対電位の同一レベル化の割合が増える。従って、プリチャージ電源からの消費電流を減らすことができ、低消費電力化が可能となる。
【0096】
尚、本実施の形態では、サブワード線の構成の例を示したが、階層ワード線構成ではなくワード線裏打ち領域を持った半導体記憶装置であっても既述の構成は採用可能である。即ち、ワード線裏打ち領域とセンスアンプ列との交点にプリチャージ電位供給用の金属配線をプリチャージトランジスタの拡散領域に接続するコンタクトを配置する構成とすることにより、同様の効果を得ることができる。
【0097】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜13記載の発明の半導体記憶装置によれば、シェアドスイッチトランジスタ、プリチャージトランジスタ又はイコライズトランジスタを備えたセンスアンプブロックを持つ場合に、ゲート電極と接続コンタクトとの分離や接続コンタクトと拡散領域とのオーバラップの距離、及び拡散領域間で素子分離領域を設ける必要をなくしたので、大幅なレイアウト面積の縮小が可能である。従って、センスアンプブロックを多数有する半導体記憶装置のチップサイズを大幅に削減することができると共に、コストの削減に対して大きな効果を発揮することができる。
【0098】
特に、請求項7、8及び9記載の発明では、前記効果に加えて、プリチャージトランジスタに流れる電流量を増加させて、プリチャージ動作の高速化を図ることができる。
【0099】
更に、請求項10及び11記載の発明では、ビット線対のプリチャージ時には、プリチャージトランジスタによるビット線の充放電動作の割合を減らすと共に、イコライズ動作によるビット線対の電位の同一レベル化の割合を増やしたので、プリチャージ電源からビット線に流れる消費電流を減少させて、低消費電力化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ダイナミック型RAMのブロック配置図である。
【図2】 同ダイナミック型RAMに備える大メモリセルブロック構成図である。
【図3】 同ダイナミック型RAMに備えるサブメモリセルアレイ周辺を示すブロック図である。
【図4】 同サブメモリセルアレイ周辺に含まれるセンスアンプブロックの回路構成の一例を示す図である。
【図5】 同センスアンプブロックの回路構成の他の一例を示すである。
【図6】 同センスアンプブロックの回路構成の別の一例を示すである。
【図7】 従来の半導体記憶装置のレイアウト図である。
【図8】 本発明の第1の実施の形態の半導体記憶装置のレイアウト図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態の半導体記憶装置のレイアウト図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態の半導体記憶装置のレイアウト図である。
【図11】 本発明の第7の実施の形態の半導体記憶装置のレイアウト図である。
【符号の説明】
MB0〜MB3 大メモリセルブロック
MWDB メインワード線駆動回路
SMA00〜SMAF7 サブメモリセルアレイ
SWLB00〜SWLBF8 サブワード線駆動回路
SAB00〜SABG7 センスアンプ列
SDR00〜SDRG8 交差点部
1 センスアンプ
2 コラムスイッチ
3、4 シェアドスイッチ回路
4a、4b シェアドスイッチトランジスタ
5、 センスアンプ内ビット線
プリチャージ・イコライズ回路
6、7、11 メモリセルブロック内
ビット線プリチャージ・イコライズ回路
7a、7b、11a プリチャージトランジスタ
11b、11c イコライズトランジスタ
12 ゲート電極−配線接続領域
13 素子分離領域
14 配線間分離領域
16 金属配線
17 メモリセル内ビット線プリチャージ回路

Claims (13)

  1. ビット線に接続されるメモリセルが複数個並んだメモリセルアレイと、
    前記ビット線の1対毎に設けられたセンスアンプが複数個並んだセンスアンプ列と、
    前記ビット線対のプリチャージを行うプリチャージトランジスタが複数個並んだプリチャージトランジスタ列と、
    前記ビット線対をイコライズするイコライズトランジスタが複数個並んだイコライズトランジスタ列と、
    前記ビット線対を対応するセンスアンプに接続するシェアドスイッチトランジスタが複数個並んだシェアドスイッチトランジスタ列とを備え、
    前記イコライズトランジスタの一方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するシェアドスイッチトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されていると共に、
    前記イコライズトランジスタの他方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するプリチャージトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記プリチャージトランジスタの他方の拡散領域は他のプリチャージトランジスタの他方の拡散領域と共通化されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記プリチャージトランジスタと他のプリチャージトランジスタとで共通化された拡散領域は、前記センスアンプ列と同一方向に延び、
    前記プリチャージトランジスタの共通化された拡散領域は、1個のコンタクトを介して、金属配線層に配置されるプリチャージ電位供給用の配線と接続される
    ことを特徴とする請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. ビット線に接続されるメモリセルが複数個並んだメモリセルアレイと、
    前記ビット線の1対毎に設けられたセンスアンプが複数個並んだセンスアンプ列と、
    前記ビット線対のプリチャージを行うプリチャージトランジスタが複数個並んだプリチャージトランジスタ列と、
    前記ビット線対をイコライズするイコライズトランジスタが複数個並んだイコライズトランジスタ列と、
    前記ビット線対を対応するセンスアンプに接続するシェアドスイッチトランジスタが複数個並んだシェアドスイッチトランジスタ列とを備え、
    前記イコライズトランジスタの一方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するシェアドスイッチトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されており、
    前記シェアドトランジスタのゲート電極と、このシェアドトランジスタに対応するイコライズトランジスタ及びプリチャージトランジスタの各ゲート電極は、同一方向に延びて配置されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 前記イコライズトランジスタの他方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するプリチャージトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されている
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
  6. 前記プリチャージトランジスタの他方の拡散領域は他のプリチャージトランジスタの他方の拡散領域と共通化されている
    ことを特徴とする請求項4記載の半導体記憶装置。
  7. 前記プリチャージトランジスタと前記シェアドスイッチトランジスタとでは、ゲート酸化膜厚が異なる
    ことを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  8. 前記プリチャージトランジスタの閾値電圧は、前記シェアドスイッチトランジスタの閾値電圧よりも低い
    ことを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  9. 前記プリチャージトランジスタのゲート長は、前記シェアドスイッチトランジスタのゲート長よりも短い
    ことを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  10. 前記イコライズトランジスタのゲート長は、前記プリチャージトランジスタのゲート長よりも短い
    ことを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  11. 前記イコライズトランジスタをONした後、前記プリチャージトランジスタがONする
    こと特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体記憶装置。
  12. ビット線に接続されるメモリセルが複数個並んだメモリセルアレイと、
    前記ビット線の1対毎に設けられたセンスアンプが複数個並んだセンスアンプ列と、
    前記ビット線対のプリチャージを行うプリチャージトランジスタが複数個並んだプリチャージトランジスタ列と、
    前記ビット線対を対応するセンスアンプに接続するシェアドスイッチトランジスタが複数個並んだシェアドスイッチトランジスタ列とを備え、
    前記プリチャージトランジスタの一方の拡散領域とこのプリチャージトランジスタに対応するシェアドスイッチトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されていると共に、
    前記プリチャージトランジスタの他方の拡散領域は、他のプリチャージトランジスタの他の拡散領域と共通化されており、
    前記プリチャージトランジスタと他のプリチャージトランジスタとで共通化された拡散領域は、前記センスアンプ列と同一方向に延び、
    前記プリチャージトランジスタの共通化された拡散領域は、1個のコンタクトを介して、金属配線層に配置されるプリチャージ電位供給用の配線と接続され、
    前記コンタクトは、前記プリチャージトランジスタのゲート電極の端部近傍に配置され、
    前記プリチャージトランジスタのゲート電極は、前記コンタクト付近で前記コンタクトを迂回するように屈曲している
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  13. ビット線に接続されるメモリセルが複数個並んだメモリセルアレイと、
    前記ビット線の1対毎に設けられたセンスアンプが複数個並んだセンスアンプ列と、
    前記ビット線対のプリチャージを行うプリチャージトランジスタが複数個並んだプリチャージトランジスタ列と、
    前記ビット線対をイコライズするイコライズトランジスタが複数個並んだイコライズトランジスタ列と、
    前記ビット線対を対応するセンスアンプに接続するシェアドスイッチトランジスタが複数個並んだシェアドスイッチトランジスタ列とを備え、
    前記イコライズトランジスタの一方の拡散領域とこのイコライズトランジスタに対応するシェアドスイッチトランジスタの一方の拡散領域とは共通化されていると共に、
    前記プリチャージトランジスタの他方の拡散領域は他のプリチャージトランジスタの他方の拡散領域と共通化されており、
    前記プリチャージトランジスタと他のプリチャージトランジスタとで共通化された拡散領域は、前記センスアンプ列と同一方向に延び、
    前記プリチャージトランジスタの共通化された拡散領域は、1個のコンタクトを介して、金属配線層に配置されるプリチャージ電位供給用の配線と接続され、
    前記コンタクトは、前記プリチャージトランジスタのゲート電極の端部近傍に配置され、
    前記プリチャージトランジスタのゲート電極は、前記コンタクト付近で前記コンタクトを迂回するように屈曲している
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
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