JP4354935B2 - 葛花と特定の食品素材とを含有する食品用組成物 - Google Patents

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本発明は、葛花と特定の食品素材とを含有する食品用組成物に関する。
葛は、マメ科の大形蔓性の植物であり、その根から採取される葛澱粉は、古くから和菓子の原料として用いられている。その根および花は、それぞれ葛根および葛花と称し、解熱薬、鎮痛薬、鎮痙薬、発汗などの症状に対する薬などの漢方薬の原料として用いられている。特に、葛花は、他のマメ科植物とは異なり、肝障害改善作用、二日酔い予防作用、尿窒素代謝改善作用など様々な作用を有することが明らかとなってきている(特許文献1〜3)。
このように、葛花は、抽出物の乾燥粉末または乾燥物自体を漢方薬の原料などとして用いられている。しかし、葛花、特に葛花の成分を多く含む抽出物などは、独特な風味を有しており、摂取しにくく、さらにこの風味のために、食品への利用が困難である。
特許第3454718号公報 特公平8−32632号公報 特開昭64−68318号公報
本発明の目的は、葛花を含有する食品の風味を改善し、そして葛花中に含まれる成分を効率よく摂取し得る食品用組成物を提供することにある。
本発明者は、葛花の利用について様々な検討をしたところ、葛花と特定の食品素材とを併用すれば、葛花中に含まれる成分を効率よく摂取し得、風味に優れた食品用組成物が得られることを見出した。さらに、アスコルビン酸またはその誘導体を併用すれば、葛花中に含まれる成分の酸化などを防ぎ、より効率よく成分を摂取し得ることを見出した。
本発明は、葛花と、ツバキ科植物由来の茶葉、甜茶、コーヒー、ココア、麦若葉、アシタバ、ケール、甘藷茎葉、および桑葉からなる群より選択される少なくとも1種の食品素材とを含有する、食品組成物を提供する。
好ましい実施態様においては、上記食品組成物は、さらに、アスコルビン酸またはその誘導体を含有する。
好ましい実施態様においては、上記ツバキ科植物由来の茶葉は、緑茶葉である。
さらに、本発明は、葛花を含有する食品の風味改善方法を提供し、該方法は、該食品にツバキ科植物由来の茶葉、甜茶、コーヒー、ココア、麦若葉、アシタバ、ケール、甘藷茎葉、および桑葉からなる群より選択される少なくとも1種の食品素材を添加する工程を包含する。
本発明の食品用組成物は、葛花の独特な風味が改善されており、嗜好性が良好である。さらに、本発明の食品用組成物にアスコルビン酸またはその誘導体を加えると、葛花中に含まれる成分の酸化を防ぐため、より効率よく、かつより嗜好性よく、葛花を含む食品を摂取することができる。
本発明の食品組成物は、葛花と、ツバキ科植物由来の茶葉、甜茶、コーヒー、ココア、麦若葉、アシタバ、ケール、甘藷茎葉、および桑葉からなる群より選択される少なくとも1種の食品素材(以下、「特定の食品素材」という場合がある)とを含有し、必要に応じて、添加剤などを含有する。以下、本発明の食品組成物の構成要素について個別に説明する。本発明は、下記実施形態により限定して解釈されるべきでなく、特許請求の範囲の記載における範囲内において、種々の変更が可能である。
(葛花)
葛の花部である葛花は、フラボノイド、サポニン、およびトリプトファン配糖体を含有している。葛花とは、蕾から全開した花までの段階で採取した花を含む。本発明においては、特に、蕾を用いることが好ましい。
本発明の食品組成物に用いられる葛花は、特に制限されない。葛花としては、例えば、葛花の生花、葛花に加工を施した葛花処理物などが挙げられ、これらの中で、特に葛花処理物が好ましい。本明細書において、「葛花処理物」とは、葛花に乾燥処理、粉砕処理、および抽出処理のうちの少なくとも1種の処理を施して得られるものをいう。
本明細書において、特に「葛花乾燥物」と記載する場合は、葛花を乾燥して得られた物、葛花を乾燥後破砕して得られた乾燥粉末などをいい、以下の葛花抽出物を含まない。
本明細書において、特に「葛花抽出物」と記載する場合は、葛花の搾汁、葛花から抽出された抽出液、これらの搾汁または抽出液を濃縮した濃縮液、これらの搾汁または抽出液を乾燥して得られる乾燥粉末(抽出物粉末)などをいう。
以下、葛花処理物である葛花乾燥物、葛花粉末(乾燥粉末および抽出物粉末)、および葛花抽出物の調製方法について説明する。
葛花乾燥物は、葛花、好ましくは蕾の段階の葛花を、日干し、熱風乾燥などの方法により乾燥することにより得られる。好ましくは、水分含有量が、10質量%またはそれ以下となるまで乾燥される。
葛花粉末(乾燥粉末)は、上記葛花乾燥物を粉砕して得られる。粉末化は、当業者が通常用いる方法、例えば、ボールミル、ハンマーミル、ローラーミルなどを用いて行う。
あるいは、葛花粉末(乾燥粉末)は、採取した葛花を、マスコロイダー、スライサー、コミトロールなどを用いて破砕して葛花破砕物を得、この葛花破砕物を乾燥することによって得られる。
葛花抽出物は、例えば、葛花、葛花破砕物、葛花乾燥物、または葛花粉末(乾燥粉末)、好ましくは葛花乾燥粉末などの葛花乾燥物に溶媒を添加し、必要に応じて加温して、抽出を行い、遠心分離または濾過により抽出液を回収することによって得られる。
葛花抽出物を得るために用い得る溶媒としては、水、有機溶媒、含水有機溶媒などが挙げられる。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,2−トリクロロエテンなどが挙げられる。これらの中で好ましくは極性有機溶媒、より好ましくはエタノール、n−ブタノール、メタノール、アセトン、プロピレングリコール、および酢酸エチルであり、最も好ましくはエタノールである。
抽出方法としては、加熱還流などの加温抽出法、超臨界抽出法などが挙げられる。これらの抽出方法において、必要に応じて加圧して加温を行ってもよい。加温する場合、葛花に添加した溶媒が揮発するのを防ぐ必要がある。加温する場合、抽出温度は、好ましくは50℃以上、より好ましくは70℃以上であり、好ましくは130℃以下、より好ましくは100℃以下である。
抽出時間は、抽出原料から十分に可溶性成分が抽出される時間であればよく、抽出温度などに応じて適宜設定すればよい。好ましくは30分〜48時間である。例えば、抽出温度が50℃未満の場合は、6時間〜48時間であり得、50℃以上の場合は、30分〜24時間であり得る。
得られた抽出液は、必要に応じて、減圧濃縮、凍結乾燥などの方法により濃縮または乾燥して、液状、ペースト状、または粉末(抽出物粉末)としてもよい。
このようにして得られた葛花処理物は、イソフラボン類、サポニンなどを含有し得る。葛花処理物に含有されるイソフラボン類は、葛花処理物の乾燥質量に対し、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%〜90質量%である。含有されるサポニンは、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%〜50質量%である。
(特定の食品素材)
本発明の食品用組成物に用いられる特定の食品素材は、ツバキ科植物由来の茶葉、甜茶、コーヒー、ココア、麦若葉、アシタバ、ケール、甘藷茎葉、および桑葉である。これら特定の食品素材は、1種類のみを用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。本明細書において、「特定の食品素材」とは、上記の食品素材自体、あるいは食品素材の加工物(例えば、食品素材から得られる抽出物および食品素材の乾燥物)をいう。
本明細書において、「特定の食品素材の加工物」とは、特定の食品素材に、加熱、発酵、乾燥、抽出などの加工を施して得られる素材をいう。
本明細書において、特に「特定の食品素材の乾燥物」と記載する場合は、特定の食品素材を乾燥して得られた物、特定の食品素材を乾燥後破砕して得られた乾燥粉末などをいい、以下の特定の食品素材の抽出物を含まない。
本明細書において、特に「特定の食品素材の抽出物」と記載する場合は、特定の食品素材の搾汁、特定の食品素材から抽出された抽出液、これらの搾汁または抽出液を濃縮した濃縮液、これらの搾汁または抽出液を乾燥して得られる乾燥粉末(抽出物粉末)などをいう。
ツバキ科植物由来の茶葉としては、例えば、加工方法により、無発酵茶葉(例えば抹茶、緑茶、煎茶、番茶、およびほうじ茶)、半発酵茶葉(例えばウーロン茶)、完全発酵茶葉(例えば紅茶)、後発酵茶葉(例えばプーアル茶)、香り付けされた茶葉(例えばジャスミン茶)などが挙げられる。
甜茶は、バラ科植物であり、その葉は、甘味料の原料などとして使用されている。したがって、この葉から得られる飲料は、嗜好性がよい。さらに、近年、抗アレルギー作用などを有することが見出されており、いわゆる健康茶として利用されている。
コーヒーおよびココアは、通常、飲料として用いられている食品素材である。例えば、乾燥したココア豆の粉砕物、コーヒー豆の焙煎物およびこの破砕物、これらを水または熱湯で抽出して得られる抽出物の乾燥粉末など、通常、当業者が使用する形態で使用することができる。
イネ科植物の麦の葉である麦若葉、セリ科植物のアシタバ、アブラナ科植物のケール、ヒルガオ科植物の甘藷の茎葉、クワ科植物の桑より得られる葉は、緑葉の乾燥粉末、搾汁などの加工によって得られる青汁素材として、近年利用されている。これらの青汁素材は、嗜好性がよく、これらの乾燥粉末、搾汁、搾汁を乾燥したエキス末などの抽出物を利用することができる。
本発明において、上記特定の食品素材は、例えば、葛花乾燥物、葛花抽出物などと混合して、食品用組成物(例えば飲料用食品)としてもよい。
(アスコルビン酸またはその誘導体)
本発明の食品用組成物に用いられるアスコルビン酸またはその誘導体は、食品添加物として用いられるアスコルビン酸またはその誘導体、例えば、アスコルビン酸グリコシド、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸マグネシウムなどが挙げられる。アスコルビン酸を豊富に含む天然素材(例えば、レモン、オレンジ、アセロラなどの果実由来の天然素材、あるいは、ブロッコリー、メキャベツ、ピーマン、コマツナ、カリフラワーなどの野菜由来の天然素材)も、本発明においてアスコルビン酸として用いることができる。
本発明の食品組成物がアスコルビン酸またはその誘導体を含むことにより、本発明の食品組成物の安定性がより向上する。したがって、葛花とアスコルビン酸またはその誘導体とを共存させることによって、より葛花の効果を高めることができる。さらに、本発明の食品組成物がアスコルビン酸またはその誘導体を含む場合には、食品用組成物の味、香りの付与などの効果が期待される。
(その他の添加剤)
本発明の食品用組成物は、必要に応じて、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料や他の食品原料、調味料、医薬品原料などの添加剤を含有してもよい。添加剤としては、例えば、ローヤルゼリー、プロポリス、ビタミン類(A、B、B、B、B12、ナイアシン、C、D、E、K、葉酸、パントテン酸、ビオチン、これらの誘導体など)、ミネラル(鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、セレンなど)、キチン・キトサン、レシチン、ポリフェノール(フラボノイド類、これらの誘導体など)、カロテノイド(リコピン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、ルテインなど)、キサンチン誘導体(カフェインなど)、脂肪酸、タンパク質(コラーゲン、エラスチンなど)、ムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、ケタラン、これらの塩など)、アミノ糖(グルコサミン、アセチルグルコサミン、ガラクトサミン、アセチルガラクトサミン、ノイラミン酸、アセチルノイラミン酸、ヘキソサミン、それらの塩など)、オリゴ糖(イソマルトオリゴ糖、環状オリゴ糖など)リン脂質およびその誘導体(フォスファチジルコリン、スフィンゴミエリン、セラミドなど)、含硫化合物(アリイン、セパエン、タウリン、グルタチオン、メチルスルホニルメタンなど)、糖アルコール、リグナン類(セサミンなど)、これらを含有する動植物抽出物、根菜類(ウコン、ショウガなど)などが挙げられる。
(食品用組成物)
本発明の食品用組成物は、上記葛花(例えば、葛花乾燥物および葛花抽出物)および上記特定の食品素材を含有し、必要に応じて、アスコルビン酸またはその誘導体、添加剤などを含有する。
本発明の食品用組成物は、そのまま食品として用いてもよく、食品を製造するための原料として用いてもよい。例えば、本発明の食品用組成物を、抽出物を得るための原料として用い、抽出により得られた液体を食品、すなわち飲料としてもよい。
本発明の食品用組成物は、用途に応じて、顆粒、錠剤、ティーバッグなどの形態に加工されてもよい。例えば、本発明の食品用組成物を顆粒とすれば、得られた顆粒と水または湯とを混合して、飲料とし得る。ティーバッグの形態で提供すれば、本発明の食品用組成物は、抽出用の原料として利用することができ、さらに、ティーバッグを湯などに浸漬して得られる抽出液を飲料として利用し得る。
容器詰めの飲料とする場合は、嗜好性の観点から、プラスチック容器が好ましく、特にペットボトルが好ましい。
本発明の食品用組成物を、通常の茶葉と同様に熱湯または水に浸漬して、得られた抽出物を飲料とする場合は、葛花としては、葛花乾燥物および抽出物粉末を用いることが好ましい。
本発明の食品用組成物において、葛花と特定の食品素材との配合量については、特に制限されない。例えば、葛花乾燥物を用いる場合、葛花乾燥物100質量部に対して、特定の食品素材の配合量は、乾燥質量で、好ましくは50質量部以上、より好ましくは100質量部以上とするのがよい。葛花抽出物および特定の食品素材の抽出物を用いる場合においては、葛花抽出物および特定の食品素材の抽出物を、乾燥質量に換算して、上記比率となるように配合すればよい。
葛花の摂取量は、特に制限されない。葛花抽出物(乾燥質量)を用いる場合、成人一日あたりにおける葛花抽出物(乾燥質量)の摂取量は、好ましくは10〜3000mg、より好ましくは30mg〜1000mgである。
葛花乾燥物を用いる場合、成人一日あたりにおける葛花乾燥粉末の摂取量は、好ましくは0.1g〜30g、より好ましくは0.3g〜10gである。
本発明の食品用組成物中に、葛花は、乾燥質量換算で、好ましくは0.00001〜30質量%、より好ましくは0.001〜20質量%、さらに好ましくは0.005〜10質量%、最も好ましくは0.005〜5質量%の割合で含有される。葛花抽出物を用いる場合は、乾燥質量に換算して、上記の範囲内で本発明の食品組成物に含有される。葛花の含有量が上記の範囲より少ない場合は、十分な効果を得ることができない。葛花の含有量が上記の範囲より多い場合は、変色したり沈澱が生じやすい。
本発明の食品組成物に、アスコルビン酸またはその誘導体を添加する場合、その添加量は、特に制限されない。葛花を基準として、葛花とアスコルビン酸またはその誘導体とが質量比で、好ましくは1:0.1〜500、より好ましくは1:0.2〜200、さらに好ましくは1:0.2〜150となるように、本発明の食品用組成物に添加される。
次に、本発明の食品用組成物が飲料である場合について説明する。飲料は、食品用組成物の一つの態様であり、他の態様である固形の食品用組成物から調製することもできる。例えば、媒体(熱湯、水、含水アルコール、またはアルコール)に固形の食品用組成物を浸漬して、飲料を得ることができる。
具体的には、本発明の固形の食品用組成物を抽出用器具(ポット、急須、ティーバッグなど)に入れ、媒体(例えば水または熱湯)を加える。固形の食品用組成物の成分を媒体に溶出させて、得られた液体を飲料とすることができる。必要に応じて、固液分離することによって飲料を得てもよい。
媒体として水または熱湯を用いる場合、葛花中の成分が十分に溶出するように、葛花(乾燥物、乾燥粉末など)1質量部に対し、媒体の量は、好ましくは10質量部以上、より好ましくは50質量部以上とするのがよく、好ましくは5000質量部以下、より好ましくは4500質量部以下、最も好ましくは4000質量部以下とするのがよい。
抽出温度については、好ましくは20℃以上、より好ましくは70℃以上とするのがよく、好ましくは100℃以下、より好ましくは98℃以下とするのがよい。抽出時間については、好ましくは1分以上、より好ましくは2分以上とするのがよく、好ましくは6時間以下、より好ましくは2時間以下、最も好ましくは1時間以下とするのがよい。葛花抽出物を用いる場合は、葛花抽出物から葛花の乾燥物に換算して、上記比率となるように配合すればよい。
また、上記とは違った方法で飲料を調製してもよい。例えば、まず、媒体(水、熱湯、含水アルコール、アルコールなど)に緑茶などを浸漬することにより抽出物を得る。必要に応じて、媒体を蒸発させて抽出物を濃縮してもよい。そして、その抽出物を葛花抽出物などに配合して、飲料を得てもよい。
(風味改善方法)
本発明の風味改善方法は、葛花を含有する食品に、上記特定の食品素材を添加して、葛花が有する独特の風味を改善する方法である。本発明の方法に用いられる特定の食品素材とは、上述のように、食品素材自体、あるいは食品素材の加工物(例えば、食品素材から得られる抽出物および食品素材の乾燥物)をいう。
葛花を含有する食品に、上記特定の食品素材を添加すると、葛花が有する独特の風味が改善されるので、食品の嗜好性が高まり、葛花の摂取が容易となる。したがって、葛花中に含まれる成分を、効率よく摂取することが可能となる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明は、この範囲に限定されるものではない。
(実施例1)
緑茶葉(煎茶)、ウーロン茶葉、紅茶葉、甜茶葉、プーアル茶葉、およびコーヒー豆の焙煎後の粉砕物を、それぞれ1gずつ準備した。そして、準備した素材を熱湯(200mL)に2分間浸漬し、濾過して、室温になるまで放置し、各素材からそれぞれ飲料を得た。ココア粉末については、1gを熱湯(200mL)に溶いた後、室温になるまで放置して7種類の飲料を調製した。これらの飲料を基本試験飲料1−1〜1−7とした。
比較のために、トチュウ茶葉、グアバ茶葉、および麦の実の焙煎物を、それぞれ1gずつ準備した。そして、準備した各素材を熱湯(200mL)に2分間浸漬し、濾過して、室温になるまで放置し、3種類の飲料を得た。これらの飲料を基本比較飲料1−1〜1−3とした。
次いで、葛花抽出物(イソフラボン類を10質量%およびサポニンを1質量%含有:株式会社太田胃散)0.1g(乾燥物換算で0.5gに相当)を1000mLの水に溶解させ、葛花抽出液を得た。そして、上記基本試験飲料1−1〜1−7および基本比較飲料1−1〜1−3を30mLと葛花抽出液100mLとを混合して、葛花を含む試験飲料1−1〜1−7および比較飲料1−1〜1−3をそれぞれ調製した。
上記葛花抽出液のみを対照飲料1とした。試験飲料1−1〜1−7、比較飲料1−1〜1−3、および対照飲料1を10名の女性パネラーに試飲させた。次いで、女性パネラーに、試験飲料1−1〜1−7および比較飲料1−1〜1−3の風味を対照飲料1の風味と比較して、「好ましい」、「好ましくない」、および「どちらともいえない」の3段階で評価させた。結果を表1に示す。表1中の値は人数を示す。
Figure 0004354935
表1に示すように、試験飲料1−1〜1−7と対照飲料1とを対比した場合は、いずれも6人以上の女性パネラーが、「好ましい」を選択しており、葛花抽出物のみの対照飲料と比べて嗜好性が良好であった。
したがって、葛花と特定の食品素材とを含む飲料は、葛花のみを含む飲料よりも風味がよく、飲料として好ましいことがわかる。
(実施例2)
緑茶葉(煎茶)、ウーロン茶葉、紅茶葉、甜茶葉、プーアル茶葉、およびコーヒー豆の焙煎後の粉砕物を、それぞれ1gずつ準備した。そして、準備した素材を熱湯(200mL)に2分間浸漬し、濾過して、室温になるまで放置し、各素材からそれぞれ飲料を得た。ココア粉末については、1gを熱湯(200mL)に溶いた後、室温になるまで放置して7種類の飲料を調製した。これらの飲料を基本試験飲料2−1〜2−7とした。
比較のために、トチュウ茶葉、グアバ茶葉、および麦の実の焙煎物を、それぞれ1gずつ準備した。そして、準備した素材を熱湯(200mL)に2分間浸漬し、濾過して、室温になるまで放置し、3種類の飲料を得た。これらの飲料を基本比較飲料2−1〜2−3とした
次に、葛花抽出物(イソフラボン類を10質量%およびサポニンを1質量%含有:株式会社太田胃散)0.01g(乾燥物換算で0.05gに相当)を、上記基本試験飲料2−1〜2−7および基本比較飲料2−1〜2−3に添加して、試験飲料2−1〜2−7および比較飲料2−1〜2−3をそれぞれ調製した。
上記葛花抽出物(0.01g)を水(200mL)に溶解させた飲料を対照飲料2とした。上記の試験飲料2−1〜2−7、比較飲料2−1〜2−3、および対照飲料2を10名の女性パネラーに試飲させた。次いで、女性パネラーに、試験飲料2−1〜2−7および比較飲料2−1〜2−3の風味を対照飲料2の風味と比較して、「好ましい」、「好ましくない」、および「どちらともいえない」の3段階で評価させた。結果を表2に示す。表2中の値は人数を示す。
Figure 0004354935
表2に示すように、試験飲料2−1〜2−7と対照飲料2とを対比した場合、いずれも6人以上の女性パネラーが、「好ましい」を選択しており、葛花抽出物のみの対照飲料と比べて嗜好性が良好であった。
したがって、葛花と特定の食品素材とを含む飲料は、葛花のみを含む飲料よりも風味がよく、葛花の独特の風味が改善されていることがわかる。
(実施例3)
大麦若葉の乾燥粉末、ケールの乾燥粉末、アシタバの乾燥粉末、桑葉の乾燥粉末、および甘藷茎葉の乾燥粉末を準備した。そして、各素材の乾燥粉末(2g)に葛花抽出物(イソフラボン類を10質量%およびサポニンを1質量%含有:株式会社太田胃散)0.05g(乾燥物換算で0.25gに相当)をそれぞれ添加して、混合粉末を調製した。そして、これらの混合粉末をそれぞれ100mLの水に溶解させて、試験飲料3−1〜3−5を調製した。
上記各素材の乾燥粉末(各2g)を用意し、その各素材の乾燥粉末をそれぞれ100mLの水に溶解させて、比較飲料3−1〜3−5を調製した。
同じ素材を含む飲料間で、葛花を含む場合と含まない場合との嗜好性を比較するために、上記の試験飲料3−1〜3−5および比較飲料3−1〜3−5を10名の女性パネラーに試飲させた。次いで、試験飲料3−1〜3−5と比較飲料3−1〜3−5との風味を対比させ、比較飲料3−1〜3−5の風味に対して、試験飲料3−1〜3−5の風味が「好ましい」、「好ましくない」、および「どちらともいえない」のいずれかを回答させた。表3中の値は人数を示す。
Figure 0004354935
表3に示すように、試験飲料3−1〜3−5と比較飲料3−1〜3−5とを対比した場合、ほとんどのパネラーが、「どちらともいえない」と回答したことがわかる。すなわち、大麦若葉の乾燥粉末、ケールの乾燥粉末、アシタバの乾燥粉末、桑葉の乾燥粉末および甘藷茎葉の乾燥粉末は、葛花と同時に用いることにより、葛花の独特な風味を感じさせないことがわかる。試飲した女性パネラーによれば、上記飲料のうち大麦若葉、ケールおよび甘藷茎葉を含む飲料については、風味の変化が特に少なかったとのことであった。
(製造例1)
下記の原料を用いて、ティーバッグ(1包あたり3g)を調製した。
<配合成分> 配合量(質量%)
葛花乾燥粉末 50
松葉茶の茶葉 10
緑茶葉 30
玄米 10
(製造例2)
下記の原料を用いて、飲料を調製した。具体的には、葛花の乾燥粉末(10g)、紅茶葉(10g)、および麦茶用の麦(30g)を、それぞれ1Lの熱湯(98℃)へ10分間浸漬し、濾過して得られた各飲料を以下の容量で混合した。さらに、重曹を用いてpH6.0に調製し、飲料を得た。
<飲料の配合成分> 配合量
葛花乾燥粉末より得られた飲料 200mL
紅茶葉より得られた飲料 500mL
麦茶用の麦より得られた飲料 300mL
アスコルビン酸 500mg
(製造例3)
下記の原料を用いて、ティーバッグ(1包あたり3g)を調製した。
<配合成分> 配合量(質量%)
葛花の抽出物(乾燥粉末) 2
松葉茶の茶葉 10
緑茶葉 78
玄米 10
(実施例4:安定性の評価)
製造例2で調製した飲料を試験群とし、製造例2においてアスコルビン酸を添加せずに調製した飲料を比較群とした。そして、各飲料を透明なガラス容器に移して小分けし、50℃で1ヶ月間保管し、飲料の変色を調べた。
その結果、アスコルビン酸を含む飲料は、変色しなかったが、アスコルビン酸を含まない飲料は、変色していた。したがって、本発明の食品(飲料)は、アスコルビン酸を含有する場合、より安定性に優れることがわかった。
(実施例5:血流増加作用の検討)
本発明の食品組成物について、以下の方法により血流増加作用を検討した。
20gの緑茶葉を1Lの熱水で抽出した茶飲料、葛花抽出物(イソフラボン類を10質量%およびサポニンを1質量%含有:太田胃散社製)200mg、およびアスコルビン酸75mgを混合して試験飲料4を調製した。
これとは別に、緑茶抽出物200mgおよびアスコルビン酸75mgに水150mLを加えて、比較飲料4を調製した。
10名の被験者を、早朝空腹時に1時間安静にさせた後、各被験者の飲料摂取前の血流量を測定した。次いで、10名の被験者を、ランダムに1群5名の計2群に分けた。1群の被験者には試験飲料4を、残りの1群の被験者には比較飲料4をそれぞれ摂取させて、摂取1時間後の血流量を測定した。血流量は、血流計(レーザー血流画像化装置PIM II;Sweden Permied社)を用いて右手人差し指の血流量を測定した。
各飲料の摂取前の血流量および摂取後の血流量から、下記の(I)で示される式を用いて血流増加率を算出し、血流増加作用を評価した。結果を表4に示す。数値が0より大きいほど、血流が向上していることを示す。
Figure 0004354935
Figure 0004354935
表4に示すように、試験飲料4を摂取すると、摂取前と比べて約17%も血流量が増加していた。したがって、葛花と緑茶とを含有する本発明の食品(飲料)は、優れた血流増加作用を有するので、血流改善剤として利用し得ることがわかった。
(実施例6)
緑茶葉(煎茶葉)および葛花抽出物の乾燥粉末を用いて、表5に記載の割合で飲料用乾燥物1を調製した。飲料用乾燥物2は緑茶葉のみで、そして飲料用乾燥物3は葛花抽出物のみである。次いで、これらの乾燥物3gを急須に入れ、熱湯100mLを注ぎ、乾燥物中の成分を溶出させ、飲料を得た。そして、女性パネラー10名に試飲させ、いずれの飲料が好ましいかを回答してもらった。結果を表5に示す。表5の回答数の欄は、「好ましい」と回答した人数を示す。
Figure 0004354935
表5に示すように、本発明の食品(乾燥物1)から得られた飲料が、乾燥物2および3から得られた飲料よりも、嗜好性に優れていることがわかる。
(実施例7)
緑茶葉70gを80℃の湯(3L)に5分間浸漬した。次いで、茶葉を濾過して抽出液を得た。この抽出液を水で3倍に希釈し、茶飲料を得た。
次いで、葛花抽出物(イソフラボン類を10質量%およびサポニンを1質量%含有:太田胃散社製)を、この茶飲料350mLあたり50mgとなるように添加し、そしてアスコルビン酸を、この茶飲料350mLあたり500mgとなるように添加した。さらに、重曹を用いて茶飲料のpHが6となるように調整した。プラスチック容器(ペットボトル)、アルミ缶、および紙パックに、調製した茶飲料を350mLずつ入れて、容器詰飲料を各容器につき5本ずつ調製した。次いで、これらの容器詰飲料を、40℃で1ヶ月間保管した。
1ヶ月間保管した各容器詰飲料を、10名の女性パネラーに試飲させた。そして、嗜好性が最も好ましい飲料を、1つ回答させた。結果を表6に示す。
Figure 0004354935
表6に示すように、プラスチック容器(ペットボトル)に入れた飲料が、他の容器に入れた飲料よりも嗜好性が好ましいことがわかる。したがって、飲料をプラスチック容器(ペットボトル)に入れて保管するのが好ましいことがわかる。
本発明によれば、葛花と特定の食品素材とを含有する食品用組成物は、葛花の風味が改善され、嗜好性が良好であるため有用である。さらに、アスコルビン酸もしくはその誘導体を加えると、葛花中に含まれる成分の酸化を防ぐため、より効率よく、かつより嗜好性よく葛花を含む食品を摂取することができるため有用である。また、葛花と緑茶とを含有する食品(飲料)は、血流改善剤として利用し得るため有用である。

Claims (2)

  1. 葛花と、麦若葉、ケール、甘藷茎葉、および桑葉からなる群より選択される少なくとも1種の食品素材とを含有する、食品組成物。
  2. 葛花を含有する食品の風味改善方法であって、
    該食品に、麦若葉、ケール、甘藷茎葉、および桑葉からなる群より選択される少なくとも1種の食品素材を添加する工程を包含する、方法。
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